JPH07284625A - フィルタ装置 - Google Patents

フィルタ装置

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JPH07284625A
JPH07284625A JP6080055A JP8005594A JPH07284625A JP H07284625 A JPH07284625 A JP H07284625A JP 6080055 A JP6080055 A JP 6080055A JP 8005594 A JP8005594 A JP 8005594A JP H07284625 A JPH07284625 A JP H07284625A
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JP
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port
gas
hollow fiber
filtration membrane
fiber filtration
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JP6080055A
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Hitoshi Honma
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Koganei Corp
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Koganei Corp
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  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 多孔質中空糸濾過膜に捕捉された水分などの
二次側ポートからの排出が防止でき、該中空糸濾過膜の
つぶれを防止できるフィルタ装置を提供する。 【構成】 気体流入出用の一次側ポート18および二次
側ポート21を開設して内部に分離室19を形成し、該
分離室19内の液体を排出するドレン機構を設けたフィ
ルタ本体11と、気体圧源に接続される流入ポート55
とこれに連通される流出ポート56と、二次側ポート2
1と連通されるフィードバックポート57とを開設して
内部に弁孔60を形成し、気体の流量を調整して一次側
ポート18に送る流量調整部51とで構成する。分離室
19内には、多数の細孔が形成され、気体に含まれる液
体などを除去する多数本の多孔質中空糸濾過膜25を設
ける。弁孔60内には、流入ポート55とフィードバッ
クポート57の圧力の圧力差によって作動して気体の流
量を調整する弁部材61を摺動自在に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流体圧回路における気
体中に含まれる固形粒子などの異物を除去するととも
に、気体中の水分や油分を除去して清浄な乾燥気体を得
るようにしたフィルタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】流体圧機器を有する流体圧回路にあって
は、該回路を流れる気体の中に固形粒子や水滴等の異物
が含まれていると制御弁の作動不良が発生し、また、水
分や油分が含まれていると流体圧機器や管路の腐食が発
生することになるので、気体中の異物や水分などを除去
することが必要となる。
【0003】このような清浄な乾燥気体を得る技術とし
て、たとえば、特願平5−105290号、実願平5−
53692号、特願平5−247680号、さらには特
願平6−8033号に示されるように、多孔質中空糸濾
過膜を用いてフィルタエレメントを形成する技術が提案
されている。
【0004】すなわち、特願平5−105290号に記
載の技術は、一次側流路と二次側流路との間に、それぞ
れ外壁面と内壁面とを連通させる多数の細孔が形成され
た多孔質中空糸濾過膜を多数本それぞれの開口部側を揃
えて束ねてなるフィルタエレメントを配置し、その開口
部側を二次側流路に臨ませたエアフィルタである。
【0005】また、実願平5−53692号に記載の技
術は、エアフィルタ本体に気体が流入する一次側ポート
と気体を流出する二次側ポートとを形成し、それぞれ外
面と中空孔の内面とを連通させる多数の細孔が形成され
た多孔質中空糸濾過膜を多数本束ねて形成したフィルタ
エレメントを、それぞれの中空孔の開口部を二次側ポー
トに臨ませてエアフィルタ本体内に配置したエアフィル
タである。
【0006】特願平5−247680号に記載の技術
は、疎水性を有する多孔質中空糸濾過膜の第1フィルタ
エレメントと親水性を有する多孔質中空糸濾過膜の第2
フィルタエレメントとを混在させて形成したフィルタエ
レメントをエアフィルタ本体内に配置し、一次側ポート
から第1フィルタエレメントの多孔質中空糸濾過膜内を
通って二次側ポートに向かう気体の流れと、一次側ポー
トからの気体に混入した水分とともに排出口から吐出す
る一部の気体の流れとを形成したエアフィルタである。
【0007】そして、特願平6−8033号に記載の技
術は、気体が流入する一次側ポートとその気体が排出さ
れる二次側ポートおよび気体内の水滴が排出される排出
口とを有するエアフィルタ本体内に、多数本の多孔質中
空糸濾過膜と焼結多孔質体とが一体となったフィルタエ
レメントが用いられたエアフィルタである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記した技術
によれば、一定の条件下では気体中の異物や水分などを
除去し清浄な乾燥気体を得ることができるものの、気体
の流入側である一次側ポートと流出側である二次側ポー
トとの差圧が所定値以上(たとえば、2kg/cm
上)となるような使用状態においては、疎水性を有する
多孔質中空糸濾過膜の表面に結露した水滴などの一部が
排出口から排出されずに、気体の圧力のために該中空糸
濾過膜に形成された細孔から内側の中空孔を通って二次
側ポートに至り、管路内に排出されてしまうという問題
点がある。これでは、水分や油分を除去するという多孔
質中空糸濾過膜の機能が損なわれエアフィルタが有効に
働かないことになる。
【0009】また、一次側ポートと二次側ポートとの差
圧がさらに大きくなると、多孔質中空糸濾過膜がつぶれ
て二次側ポートに至る気体の流量が低下したり、該中空
糸濾過膜のつぶれによる欠損で濾過性能が劣化するとい
う問題点がある。
【0010】そこで、本発明の目的は、多孔質中空糸濾
過膜に捕捉された水分や油分などが二次側ポートから排
出されることを防止できるフィルタ装置を提供すること
にある。
【0011】また、本発明の他の目的は、多孔質中空糸
濾過膜のつぶれを防止できるフィルタ装置を提供するこ
とにある。
【0012】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかにな
るであろう。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を説明すれば、次の通
りである。
【0014】すなわち、本発明のフィルタ装置は、気体
流入用の一次側ポートと気体流出用の二次側ポートとが
開設されるとともに内部に分離室が形成され、この分離
室内に溜まった液体を排出するドレン機構が設けられた
フィルタ本体と、気体圧源に接続される流入ポートとこ
れに連通される流出ポートと、二次側ポートと連通され
るフィードバックポートとが開設されるとともに内部に
弁孔が形成され、流入ポートからの気体の流量を調整し
て流出ポートから一次側ポートに送る流量調整部とから
なるものである。フィルタ本体の分離室内には、中空孔
の開口部を二次側ポートに臨ませて中空孔と分離室とを
連通する多数の細孔が形成され、流入した気体に含まれ
る液体や異物を除去する多数本の多孔質中空糸濾過膜か
らなるフィルタエレメントが設けられている。また、流
量調整部の弁孔内には、流入ポートからの気体の圧力と
フィードバックポートからの気体の圧力との圧力差によ
って作動して流出ポートから一次側ポートに流れる気体
の流量を調整する弁部材が摺動自在に設けられている。
そして、多孔質中空糸濾過膜に作用する一次側ポートと
二次側ポートとにおける気体の圧力差が、流量調整部の
弁孔の有効断面の変化によって調整されるものである。
【0015】この場合において、多孔質中空糸濾過膜
を、開口部が二次側ポートに臨ませて設けられた疎水性
を有する第1多孔質中空糸濾過膜と、開口部が排出口に
臨ませて設けられた親水性を有する第2多孔質中空糸濾
過膜とで構成し、この第1多孔質中空糸濾過膜と第2多
孔質中空糸濾過膜とを混在して設けることができる。
【0016】また、フィルタエレメントを、多孔質中空
糸濾過膜に加えて、該中空糸濾過膜の外周部に設けられ
た多孔質体とで構成することもできる。
【0017】フィルタ本体のドレン機構は、分離室内に
貯留された液体がドレンコックの操作によって排出され
るマニュアルドレン機構、あるいは一次側ポートへの気
体の流入が停止されたときに排出されるセミオートドレ
ン機構、さらには所定量に達したときに排出されるオー
トドレン機構のいずれかとすることが可能である。
【0018】フィルタ本体には、一次側ポートから流入
する気体が減圧されて二次側ポートから排出される減圧
機構を設けることができる。さらに、流量調整部には、
弁部材の作動状態を表示するインジケータを備えること
ができる。
【0019】
【作用】上記のような構成のフィルタ装置によれば、フ
ィルタ本体における一次側ポートと二次側ポートとの気
体の圧力差が流量調整部の弁孔の有効断面の変化によっ
て調整されるので、多孔質中空糸濾過膜に作用する気体
の圧力は所定値以下に保たれることになる。したがっ
て、多孔質中空糸濾過膜の表面に結露した水滴や油滴に
はこれを細孔から二次側ポートに向かわせるほどの圧力
が作用することがなく、よって水滴などはすべて排出口
から外部に排出されて二次側ポートからの流出が防止さ
れる。また、この多孔質中空糸濾過膜のつぶれが防止さ
れるので、二次側ポートに至る気体の流量が低下した
り、該中空糸濾過膜のつぶれによる欠損で濾過性能が劣
化することもない。
【0020】フィルタ本体に、疎水性を有する第1多孔
質中空糸濾過膜と親水性を有する第2多孔質中空糸濾過
膜とが混在して設けられたフィルタ装置によれば、該多
孔質中空糸濾過膜に捕捉された水滴などは積極的に排出
口に導かれるので、より確実に外部に排出されるように
なる。
【0021】フィルタ本体に、多孔質中空糸濾過膜と焼
結多孔質体とからなるフィルタエレメントが設けられた
フィルタ装置によれば、気体中に含まれる大径の異物は
焼結多孔質体によって除去されることになるので、多孔
質中空糸濾過膜の負担が軽減されてフィルタエレメント
の交換サイクルが長くなる。
【0022】そして、流量調整部にインジケータが備え
られたフィルタ装置によれば、フィルタ本体の一次側ポ
ートと二次側ポートとの差圧を把握することができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面に基づいて詳
細に説明する。
【0024】(実施例1)図1は本発明の一実施例であ
るフィルタ装置を示す断面図、図2はそのフィルタ装置
のフィルタ本体に設けられたフィルタエレメントである
多孔質中空糸濾過膜を示す斜視図、図3はその多孔質中
空糸濾過膜の断面図である。
【0025】本実施例のフィルタ装置は、気体中に含ま
れる水分や油分、あるいは異物などを除去するフィルタ
本体11と、このフィルタ本体11と継手41を介して
接続され、図示しない気体圧源からの気体の流量を調整
してフィルタ本体11に送る流量調整部51とからなる
ものである。
【0026】フィルタ本体11は、下方に位置する円筒
形状の樹脂製のケース部12と、このケース部12の上
端部に取り付けられる連結部13とを有している。ケー
ス部12の外側には金属製のカバー14が設けられ、樹
脂製のケース部12をカバー14によって覆ってこれを
保護している。
【0027】ケース部12を連結部13に取り付けるた
めに、連結部13の嵌合孔13aには凹凸部15が環状
に設けられ、ケース部12とカバー14には凹凸部15
に対応して凹凸関係が逆となった凹凸部16が設けられ
ている。これにより、ケース部12とカバー14とを一
体としてこれらの上端部を連結部13の嵌合孔13a内
に挿入した後に、ケース部12とカバー14とを回転さ
せることにより、連結部13に対してケース部12とカ
バー14とが取り付けられる。さらに、ビスやスプリン
グロールピン等の止め具17により連結部13はケース
部12に締結される。
【0028】連結部13には継手41が接続される気体
流入用の一次側ポート18が形成され、この一次側ポー
ト18は内部に形成された分離室19に案内通路20を
介して連通されており、一次側ポート18に流入した気
体は、案内通路20により分離室19内に案内される。
連結部13には、清浄な気体が流出される二次側ポート
21が一次側ポート18に対向して形成され、さらにこ
の二次側ポート21と連通して流出圧取出ポート22が
形成されている。二次側ポート21はケース部12に形
成されたねじ孔12aを介して分離室19の中心部に連
通されている。また、流出圧取出ポート22は分離室1
9から二次側ポート21に至る気体の一部を取り出して
流量調整部51にフィードバックするようになってい
る。
【0029】分離室19内には、気体を通過させる多数
の気孔を有する筒状の焼結樹脂(多孔質体)23が装着
されており、この焼結樹脂23の気孔の平均径は、たと
えば約5μm程度に設定されている。焼結樹脂23の上
部には、中空ホルダ24が一体に設けられており、中空
ホルダ24に設けられた雄ねじ部24aをねじ孔12a
にねじ結合することにより連結部13に固定されてい
る。
【0030】筒状の焼結樹脂23内には、フィルタエレ
メントのもう一方を構成する多孔質中空糸濾過膜25が
多数本束ねて形成されている。この多孔質中空糸濾過膜
25を拡大して示したものが図2であり、さらにその1
本の断面を示したものが図3である。
【0031】この多孔質中空糸濾過膜25は、第1多孔
質中空糸濾過膜25aと第2多孔質中空糸濾過膜25b
とから構成されており、図3に示すように、いずれも中
空孔26を有し、さらにこの中空孔26と分離室19と
を連通させる多数の細孔27が形成されている。
【0032】図2に示すように、第1および第2多孔質
中空糸濾過膜25a,25bは、2つ折りの状態に折り
曲げられて開口部28の部分で束ねられるとともに、こ
の開口部28の部分で接着剤により接合されている。そ
して、第1多孔質中空糸濾過膜25aはその開口部28
を二次側ポート21に臨ませて、第2多孔質中空糸濾過
膜25bはその開口部28を反対方向に臨ませつつそれ
ぞれが相互に接触して混在するように配置されている。
【0033】第1多孔質中空糸濾過膜25aは疎水性を
有する材質により形成されている。したがって、この第
1多孔質中空糸濾過膜25aの外面に付着した水滴や油
滴は、その接触角が大きくなって半球形状となる。第1
多孔質中空糸濾過膜25aの外径は0.38mm程度であ
り、細孔27の平均内径つまり分画特性は0.1μmとな
っている。なお、第1多孔質中空糸濾過膜25a自体を
疎水性の材料を用いることなく外面に疎水処理を施すよ
うにしても良い。
【0034】一方、第2多孔質中空糸濾過膜25bは、
第1多孔質中空糸濾過膜25aと相違して、親水性の材
料により形成されている。したがって、この第2多孔質
中空糸濾過膜25bの表面に付着した水滴などの接触角
は非常に小さくなる。第2多孔質中空糸濾過膜25bの
外径は第1多孔質中空糸濾過膜25aと同様であるが、
細孔27の平均内径つまり分画特性は0.15μmのもの
が使用されている。なお、第2多孔質中空糸濾過膜25
bについても、外面に親水処理を施すようにしても良
い。
【0035】さらに、この第2多孔質中空糸濾過膜25
bを用いることなく、前記した第1多孔質中空糸濾過膜
25aのみを用いることも可能である。この場合には、
第1多孔質中空糸濾過膜25aを2つ折りにして両端の
開口部28を二次側ポート21に臨ませて配置すること
や、これを折り曲げることなく真っ直ぐな状態で用いて
一端部を閉塞し、他端部を開口部28として二次側ポー
ト21に臨ませて配置しても良い。なお、フィルタエレ
メントとしては、この多孔質中空糸濾過膜25のみによ
って構成し、前記した焼結樹脂23は省略することも可
能である。
【0036】分離室19の下方には、フィルタエレメン
トによって除去されて分離室19内に溜まった液体を排
出するドレン機構が設けられている。このドレン機構は
一次側ポート18への気体の流入が停止されたときに該
液体が排出されるセミオートドレン機構である。
【0037】図示するように、ケース部12の底部に
は、多孔質中空糸濾過膜25に向けて開口したじょうご
状の液体受け29が嵌合されて排出孔30aが開設され
た筒状のホルダ30が焼結樹脂23と一体的に設けられ
ている。このホルダ30内には、多孔質中空糸濾過膜2
5によって捕捉され、前記液体受け29に沿って流れる
水滴などの液体をさらに下方に案内して外部に排出する
中空孔31aが形成されたピストン31が上下方向に摺
動自在に設けられている。ここで、液体受け29の内径
はピストン31の中空孔31aの内径よりも小さく設定
されてピストン31の上部に圧力が溜まることを防止
し、液体が液体受け29からピストン31にスムーズに
受け渡されるようになっている。
【0038】ピストン31は液体受け29との間に装着
されたばね部材32によって下方に付勢されるととも
に、Oリング33によって排出孔30aの上方に位置す
るホルダ30の内壁面との間がシールされている。ま
た、ピストン31の下部は外側に向けて拡げられてお
り、ピストン31が上方に摺動したときにこの下部と排
出孔30aの下方に位置するホルダ30の内壁面との間
がシールされるOリング34が装着されている。したが
って、排出孔30aに一次側ポート18からの気体の圧
力が作用している状態においては、ピストン31はばね
部材32の付勢力に抗して上方に摺動して下部がOリン
グ34によってシールされ、ホルダ30とピストン31
とで形成される空間は外部から遮断される閉塞位置とな
る。一方、該気体の圧力が作用していない無負荷の状態
においては、ピストン31はばね部材32によって下方
に摺動されて前記したOリング34によるシールが解か
れ、ホルダ30とピストン31とで形成される空間は外
部と連通する開放位置となり、これによって分離室19
に溜まった液体が排出される。
【0039】ホルダ30の中空孔は、液体受け29から
ピストン31の中空孔31aを通って常時排出される水
滴などの液体、および無負荷状態において排出孔30a
からピストン31の外周部を通って排出される液体の排
出口35となっており、この排出口35に連通する排出
口36aを有する排水管36がケース部12の底部にね
じ結合されている。そして、この排水管36内には図示
しない排水ホースが止め付けられるジョイント37が嵌
合されている。
【0040】フィルタ本体11内に気体が流入する一次
側ポート18には、継手41に開設された連通ポート4
2を介して流量調整部51が接続されている。
【0041】この流量調整部51は、上方に位置するハ
ウジング52と、ねじ部材53によってこのハウジング
52に連結される連結部54とからなっている。
【0042】ハウジング52には、図示しない気体圧源
と接続され、該気体圧源からの気体が流入する流入ポー
ト55と、フィルタ本体11の一次側ポート18に連通
され、流量の調整された気体が排出される流出ポート5
6とが対向位置に開設されている。また、上部には、管
路71によって前記したフィルタ本体11の流出圧取出
ポート22と接続されることによって二次側ポート21
と連通され、該ポート21から流出する気体の一部が流
入するフィードバックポート57が開設されている。さ
らに、内部には、導入通路58を介して流入ポート55
と連通されるとともに、導出通路59を介して流出ポー
ト56と連通された弁孔60が開設されている。
【0043】弁孔60内には、軸方向の中央部がくびれ
て形成された弁部材61が摺動自在に設けられている。
弁部材61の一方端はフィードバックポート57に面
し、該一方端と同一径とされて切り替わり差圧が同一と
された他方端は、連結部54に形成され、流入ポート5
5から流入した気体圧源からの気体が通過する導入通路
58と連通された調圧ポート62に面している。したが
って、二次側ポート21の気体の圧力が作用するフィー
ドバックポート57側の気体の圧力による力と弁部材6
1を下方に押し下げる力をおよぼす圧縮コイルばね14
0による力の和のほうが気体圧源の圧力が作用する調圧
ポート62側の圧力による力よりも大きい場合には、弁
部材61は調圧ポート62側に摺動して、その外周部が
ハウジング52側に設けられた弁座部52aと非接触状
態となり、これによって、導入通路58と導出通路59
とが連通されて流入した気体圧源からの気体の流路が絞
られず、大流量の気体が流出ポート56から流出され
る。逆に、調圧ポート62側の気体の圧力による力の方
が大きいときには弁部材61はフィードバックポート5
7側に摺動して外周部が弁座部52aと接触することに
なる。ここで、弁部材61には、導入通路58側の位置
からくびれた中央部に至るバイパス通路61aが形成さ
れている。したがって、弁座部52aとの接触状態にお
いての気体の流通経路はこのバイパス通路61aのみと
なって流通抵抗が大きくなるので、流入ポート55から
流入した気体の流路が絞られ、小流量の気体が流出ポー
ト56から流出される。
【0044】このように、フィードバックポート57側
に作用する二次側ポート21の気体の圧力と、調圧ポー
ト62側に作用する気体圧源からの気体の圧力との圧力
差と、弁部材61を下方に押し下げる力をおよぼす圧縮
コイルばね140による力によって、弁部材61は弁座
部52aと接触あるいは非接触状態に切り換えられて流
出ポート56から一次側ポート18に向かって流出され
る気体の流量が調整される。なお、弁部材61には流量
調整ニードル63がバイパス通路61aに突出するよう
にしてねじ結合されている。したがって、連結部54に
設けられた蓋部材64を取り外してこの流量調整ニード
ル63を回すことにより、バイパス通路61aを流れる
気体の流量が調整可能となっている。
【0045】本実施例に示すフィルタ装置によれば、フ
ィルタ本体11における一次側ポート18と二次側ポー
ト21との気体の圧力差が流量調整部51によって調整
され、多孔質中空糸濾過膜25に作用する気体の一次側
と二次側の圧力差は所定値以下に保たれることになる。
したがって、多孔質中空糸濾過膜25の表面に結露した
水滴や油滴にはこれを細孔から二次側ポート21に向か
わせるほどの圧力は作用しないので、これらはすべて排
出口35から外部に排出され、二次側ポート21からの
流出が防止される。
【0046】同時に、所定値以下の圧力が作用すること
によって多孔質中空糸濾過膜25のつぶれが防止される
ので、二次側ポート21に至る気体の流量が低下した
り、該中空糸濾過膜25のつぶれによる欠損で濾過性能
が劣化することもない。
【0047】なお、本フィルタ装置を作動させる際に、
流量調整部51の気体流量を調整してフィルタ本体11
内の圧力を徐々に上げていくことで装置の作動開始まで
に数秒間タイムラグを発生させ、これによりセミオート
ドレン機構により貯留した液体を短時間で大量に排出す
ることができる。
【0048】(実施例2)図4は本発明の他の実施例で
あるフィルタ装置を示す断面図、図5はそのフィルタ装
置のフィルタ本体に設けられたフィルタエレメントであ
る多孔質中空糸濾過膜を示す斜視図である。
【0049】本実施例のフィルタ装置も、前記したフィ
ルタ装置と同様に、気体中に含まれる水分などを除去す
るフィルタ本体81と、このフィルタ本体81と継手4
1を介して接続され、図示しない気体圧源からの気体の
流量を調整してフィルタ本体81に送る流量調整部10
1とからなっている。なお、以下において、前記実施例
と同一の部材には同一の符合を付して説明する。
【0050】フィルタ本体81の連結部13には、継手
41が接続される一次側ポート18が形成されて内部に
形成された分離室19に連通され、流入した気体は一次
側ポート18から案内通路20を経て分離室19内に案
内される。また、連結部13には、清浄な気体が流出さ
れる二次側ポート21が分離室19に連通して形成さ
れ、さらに、この二次側ポート21と連通して、二次側
ポート21の気体の一部を流量調整部101にフィード
バックする流出圧取出ポート22が形成されている。
【0051】分離室19内の上方には、気体を通過させ
る多数の気孔を有する筒状の焼結樹脂(多孔質体)23
が、中空ホルダ24によって連結部13に固定されて設
けられている。筒状の焼結樹脂23内には、フィルタエ
レメントのもう一方を構成する多孔質中空糸濾過膜25
が多数本束ねて形成されている。
【0052】この多孔質中空糸濾過膜25を拡大した図
4に示すように、該中空糸濾過膜25は中空孔26を有
し、さらにこの中空孔26と分離室19とを連通させる
多数の細孔27が形成されている。そして、2つ折りの
状態に折り曲げられて開口部28の部分で束ねられ、該
開口部28を二次側ポート21に臨ませて配置されてい
る。
【0053】分離室19の下方には、分離室19内に溜
まった液体を排出するドレン機構が設けられている。こ
のドレン機構は、分離室19内に液体が所定量溜まると
自動的に排出されるオートドレン機構である。
【0054】図示するように、ケース部12の底部には
弁座部材82が取り付けられ、この弁座部材82にはス
クリーン83を介してリテーナ84が取り付けられてい
る。このリテーナ84内にはブリード孔85を有する中
空ピストン86が軸方向に摺動自在に装着されており、
この中空ピストン86内に設けられた焼結多孔質体から
なるフィルタ87とリテーナ84の上端部との間には、
中空ピストン86を下方に向けて前進させるばね88が
設けられている。
【0055】リテーナ84の外側にはフロート89が配
置されており、このフロート89は受け部材91により
リテーナ84に支持されている。受け部材91には、リ
テーナ84の上端部に形成された連通孔92を開閉する
ためのベーンバルブ93が設けられている。
【0056】このようなオートドレン機構にあっては、
ケース部12内に液体が溜まると、フロート89が上昇
してベーンバルブ93が開放される。これにより、分離
室19内に入り込んだ気体が連通孔92から中空ピスト
ン86を押し下げ、中空ピストン86とOリング94と
の接触が解かれて、スクリーン83を通って液体が排出
口35から外部に排出されることになる。液体が外部に
排出されるにつれてフロート89が下がり、ベーンバル
ブ93が閉じると、空圧により連通孔95を介して中空
ピストン86に上方に向かう圧力が作用する。これによ
り、中空ピストン86の下端部とOリング94との接触
により排出口35が閉じられる。
【0057】なお、ケース部12内への気体の供給が停
止されると、中空ピストン86には上方に向かう圧力が
作用しなくなるので、ばね88の弾発力により押し下げ
られて排出口35が開放状態となり、全ての液体が外部
に排出される。
【0058】フィルタ本体81の一次側ポート18に
は、継手41に開設された連通ポート42を介して流量
調整部101が接続されている。
【0059】流量調整部101の上方に位置するハウジ
ング52には、図示しない気体圧源からの気体が流入す
る流入ポート55と、流量の調整された気体が流出する
流出ポート56とが開設されている。上部には、後述す
る弁部材61の摺動状態を表示するインジケータが設け
られている。このインジケータは、たとえば透明のアク
リルカバー102と、このアクリルカバー102で保護
されるとともにこれによって視認可能に設けられ、弁部
材61の一方端と接続されて軸方向に往復動する表示棒
103とからなっている。また、側部には、管路71に
よって流出圧取出ポート22と接続されることで二次側
ポート21と連通されたフィードバックポート57が開
設され、該二次側ポート21から流出する気体の一部が
流入するようになっている。内部には、流入ポート55
および流出ポート56と連通された弁孔60が開設され
ている。
【0060】弁孔60内には、軸方向の中央部がくびれ
て形成された弁部材61が摺動自在に設けられている。
弁部材61の一方端はフィードバックポート57に面す
るとともに前記のようにインジケータの表示棒103が
接続されている。また、他方端は、連結部54に形成さ
れて気体圧源からの気体が作用する調圧ポート62に面
している。したがって、二次側ポート21の気体の圧力
が作用するフィードバックポート57側の気体の圧力に
よる力と弁部材61を下方に押し下げる力をおよぼす圧
縮コイルばね140による力の和のほうが大きい場合に
は、弁部材61は調圧ポート62側に摺動して弁座部5
2aと非接触状態となり、気体圧源からの気体の流路が
絞られず、大流量の気体が流出ポート56から流出され
ると同時に、インジケータの表示棒103が下方に移動
する。調圧ポート62側の気体の圧力による力の方が大
きいときには弁部材61の外周部が弁座部52aと接触
して、気体はバイパス通路61aによって絞られ、小流
量の気体が流出ポート56から流出されると同時に、表
示棒103は上方に移動する。
【0061】本実施例に示すフィルタ装置によっても、
前記実施例のフィルタ装置と同様に、フィルタ本体81
における一次側ポート18と二次側ポート21との気体
の圧力差が流量調整部101によって調整され、多孔質
中空糸濾過膜25に作用する気体の一次側と二次側との
圧力差は所定値以下に保たれる。したがって、多孔質中
空糸濾過膜25の表面に結露した水滴などはすべて排出
口35から外部に排出され、また、所定値以下の圧力が
作用することによって多孔質中空糸濾過膜25のつぶれ
が防止されるので、二次側ポート21に至る気体の流量
が低下したり、該中空糸濾過膜25のつぶれによる欠損
で濾過性能が劣化することもない。
【0062】さらに、流量調整部101に備えれたイン
ジケータの表示棒103の動きによって、フィルタ本体
81の一次側ポート18と二次側ポート21との差圧を
把握することも可能になる。
【0063】そして、このインジケータにより、燒結樹
脂23などの多孔質体や多孔質中空糸濾過膜25などの
フィルタエレメントの目詰まり状態を間接的に見ること
ができ、フィルタエレメントの目詰まりによる交換時期
を知る目安になる。
【0064】(実施例3)図6は本発明のさらに他の実
施例であるフィルタ装置を示す断面図である。
【0065】本実施例のフィルタ装置も、前記したフィ
ルタ装置と略同様な構成であるが、気体中に含まれる水
分などを除去するフィルタ本体111のドレン機構がマ
ニュアルドレン機構である点で異なっている。なお、本
実施例においても、前記実施例と同一の部材には同一の
符合が付されている。
【0066】すなわち、本実施例におけるフィルタ本体
111は、中空ホルダ24に筒状の焼結樹脂(多孔質
体)23が取り付けられ、この焼結樹脂23の内部に多
孔質中空糸濾過膜25が設けられて、フィルタエレメン
トが構成されている。焼結樹脂23の上端部にはルーバ
ー112が環状に設けられており、一次側ポート18か
ら流入した気体は分離室19内で旋回し、その遠心力で
フィルタエレメントによって捕捉された水滴などが下方
に落下することによって二次側ポート21への飛散が防
止されるようになっている。
【0067】また、分離室19の下方に設けられ、分離
室19内に溜まった液体を排出するドレン機構は、前記
のようにマニュアルドレン機構となっている。すなわ
ち、図示するように、ケース部12の底部には排出口3
5が開設され、この排出口35に、ホルダ113によっ
て固定されたシール部材114が装着されている。そし
て、側面から下方に向けて中空孔115aが開設された
開閉ピン115が、ホルダ113にねじ結合されたコッ
ク116に支持されて取り付けられている。開閉ピン1
15は、人間の手によってコック116を回転させるこ
とにで上下に移動可能とされており、これが下方に位置
された場合には、基部115bがシール部材114と接
触して排出口35が遮断される閉塞状態となり、一方、
これが上方に位置された場合には、該基部115bとシ
ール部材114とが非接触となって排出口35が開放さ
れ、分離室19内に溜まった液体が中空孔115aから
外部に排出される開放状態となるものである。
【0068】フィルタ本体111の一次側ポート18
に、継手41に開設された連通ポート42を介して接続
される流量調整部51は、前記した実施例1と同一のも
のである。すなわち、フィードバックポート57側の気
体の圧力による力と弁部材61を下方に押し下げる力を
およぼす圧縮コイルばね140による力の和のほうが大
きい場合には、弁部材61は調圧ポート62側に摺動し
て、気体圧源からの気体の流路が絞られず、大流量の気
体が流出ポート56から流出される一方、調圧ポート6
2側の気体の圧力による力の方が大きいときには、バイ
パス通路61aによって絞られ、小流量が流出ポート5
6から流出されるものである。
【0069】本実施例に示すフィルタ装置によっても、
前記実施例のフィルタ装置と同様に、フィルタ本体11
1における一次側ポート18と二次側ポート21との気
体の圧力差が流量調整部51によって調整され、多孔質
中空糸濾過膜25に作用する気体の一次側と二次側との
圧力差は所定値以下に保たれる。したがって、多孔質中
空糸濾過膜25の表面に結露した水滴などはすべて排出
口35から外部に排出される。また、多孔質中空糸濾過
膜25のつぶれが防止されるので、二次側ポート21に
至る気体の流量が低下したり、該中空糸濾過膜25のつ
ぶれによる欠損で濾過性能が劣化することもない。
【0070】(実施例4)図7は本発明のさらに他の実
施例であるフィルタ装置を示す断面図である。
【0071】本実施例のフィルタ装置も、前記したフィ
ルタ装置と略同様な構成であるが、実施例3に示すよう
なマニュアルドレン機構を有するフィルタ本体121の
上部に、レギュレータつまり圧力制御弁が組み込まれて
いる点で相違している。なお、本実施例においても、前
記実施例と同一の部材には同一の符合が付されている。
【0072】すなわち、連結部13の中央部分には、そ
の軸方向に弁孔122が形成されている。この弁孔12
2は、側部に連通する二次側ポート21と、分離室19
に連通して連結部13に形成された連絡通路123の間
に位置している。
【0073】弁孔122内には弁棒124が軸方向に摺
動自在に装着されており、連結部13に形成された弁座
125に圧接して弁孔122を開閉するための弁体12
6が弁棒124の一端部側に固定されている。焼結樹脂
(多孔質体)23の上部に形成された取付部127に
は、ガイド筒128が設けられており、このガイド筒1
28に装着された圧縮コイルばね129により、弁棒1
24には弁体126を弁座125に向かわせる方向のば
ね力が付勢されている。
【0074】連結部13にはケース部12に対して反対
側に位置させてボンネット130がねじ結合されてお
り、このボンネット130と連結部13との間にはダイ
ヤフラム131が挟み付けられ、ダイヤフラム131と
連結部13とによりダイヤフラム室132が形成されて
いる。弁棒124の他端部はダイヤフラム131の中心
部に対向しており、ボンネット130内のばね室133
に収容された圧縮コイルばね134により、ダイヤフラ
ム131を介して弁棒124には、弁体126を弁座1
25から離す方向のばね力が付勢されている。
【0075】このばね力を調整するために、ボンネット
130に回転自在に取付けられた調整ねじ135にはリ
テーナ136がねじ結合されており、調整ねじ135を
回転することにより圧縮コイルばね134の伸縮が調整
されるようになっている。調整ねじ135にはハンドル
ガイド135aを介してハンドル137が固定されてお
り、このハンドル137を用いて調整ねじ135が回転
され、二次側ポート21から流出する気体の圧力が、一
次側ポート18から流入する気体の圧力に対して減圧さ
れた所定の値に設定されるようになっている。
【0076】二次側ポート21とダイヤフラム室132
とを連通させるオリフィスチューブ138が連結部13
に設けられており、二次側ポート21から流出する気体
の流速が速くなると、ダイヤフラム室132内の圧力が
相対的に低くなる。これにより、ばね室133内の圧縮
コイルばね134を収縮させる方向の圧力が小さくな
り、この圧縮コイルばね134のばね力により弁体12
6は弁孔122内の開度が大きくなり、二次側ポート2
1から流出する気体の流量が増加する。
【0077】一方、二次側ポート21の圧力が設定圧力
よりも高くなると、オリフィスチューブ138を通って
気体がダイヤフラム室132内に流入することになる。
この流入気体は、ダイヤフラム131のリリーフ孔13
1aを通ってばね室133内に流入し、さらにボンネッ
ト13に形成されたブリードポート139を通って外部
に排出される。
【0078】このような構造のフィルタ本体121にあ
っては、一次側ポート18から流入した気体は、フィル
タエレメントにより水滴などが除去されて清浄化された
気体が二次側ポート21に流出するとともに、ここから
流出する気体の圧力は、圧縮コイルばね129により設
定された所定の圧力に減圧されることになる。
【0079】したがって、このフィルタ本体121に、
継手41を介して実施例1などに示す流量調整部51を
接続することにより、流量調整部51によって多孔質中
空糸濾過膜25の表面に結露した水滴などが全て排出口
35から外部に排出され、多孔質中空糸濾過膜25のつ
ぶれが防止されて二次側ポート21に至る気体の流量が
低下や濾過性能の劣化が防止されると同時に、フィルタ
本体121のハンドル137を回転することにより、二
次側ポート21から流出する気体の圧力を任意の値に設
定することが可能になる。
【0080】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることは言うまでもない。
【0081】たとえば、本実施例においては、いずれも
フィルタ本体11,81,111,121に流出圧取出
ポート22を設けて流量調整部51,101のフィード
バックポート57に二次側圧をフィードバックさせてい
るが、このような流出圧取出ポート22を設けることな
く、二次側ポート21に接続される管路を分岐させ、分
岐の一方側から二次側圧をフィードバックさせることも
可能である。
【0082】また、前記実施例に示されている多孔質体
は焼結樹脂23であるが、これに代えて焼結金属や金網
を用いることもできる。
【0083】さらに、フィルタ本体11,81,11
1,121と流量調整部51,101との組み合わせは
本実施例に示すものに限定されるものではなく、両者を
任意に組み合わせてフィルタ装置を構成することができ
る。同様に、実施例4においては、マニュアルドレン機
構と圧力制御弁の設けられたフィルタ本体121が示さ
れているが、この圧力制御弁はセミオートドレン機構や
オートドレン機構のフィルタ本体11,81にも適用す
ることができる。
【0084】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以
下の通りである。
【0085】(1).すなわち、本発明に示すフィルタ装置
によれば、フィルタ本体における一次側ポートと二次側
ポートとの気体の圧力差が流量調整部によって調整され
るので、多孔質中空糸濾過膜に作用する気体の圧力差は
所定値以下に保たれる。したがって、多孔質中空糸濾過
膜の表面に結露した水滴や油滴には、これを細孔から二
次側ポートに向かわせるほどの圧力が作用することがな
くなるので、すべて排出口から外部に排出されて二次側
ポートからの流出が防止される。
【0086】(2).また、多孔質中空糸濾過膜に作用する
気体の圧力差が所定値以下に保たれることから、該中空
糸濾過膜のつぶれが防止されるので、二次側ポートに至
る気体の流量が低下したり、多孔質中空糸濾過膜のつぶ
れによる欠損で濾過性能が劣化することもない。
【0087】(3).疎水性を有する第1多孔質中空糸濾過
膜と親水性を有する第2多孔質中空糸濾過膜とが混在し
て設けられたフィルタ装置によれば、該中空糸濾過膜に
捕捉された水滴などは積極的に排出口に導かれるので、
より確実な排出が可能になる。
【0088】(4).フィルタ本体に、多孔質中空糸濾過膜
と焼結多孔質体とからなるフィルタエレメントが設けら
れたフィルタ装置によれば、気体中に含まれる大径の異
物は焼結多孔質体によって除去されることになるので、
多孔質中空糸濾過膜の負担が軽減されてフィルタエレメ
ントの交換サイクルが長くなる。
【0089】(5).そして、流量調整部にインジケータが
備えられたフィルタ装置によれば、フィルタ本体の一次
側ポートと二次側ポートとの差圧を把握することが可能
になり、一定時間をおいて作動状態の変化をみることで
フィルタエレメントの目詰まり状況が把握でき交換時期
の目安ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1によるフィルタ装置を示す断
面図である。
【図2】そのフィルタ装置のフィルタ本体に設けられた
フィルタエレメントである多孔質中空糸濾過膜を示す斜
視図である。
【図3】その多孔質中空糸濾過膜の断面図である。
【図4】本発明の実施例2によるフィルタ装置を示す断
面図である。
【図5】そのフィルタ装置のフィルタ本体に設けられた
フィルタエレメントである多孔質中空糸濾過膜を示す斜
視図である。
【図6】本発明の実施例3によるフィルタ装置を示す断
面図である。
【図7】本発明の実施例4によるフィルタ装置を示す断
面図である。
【符号の説明】
11 フィルタ本体 12 ケース部 12a ねじ孔 13 連結部 13a 嵌合孔 14 カバー 15 凹凸部 16 凹凸部 17 止め具 18 一次側ポート 19 分離室 20 案内通路 21 二次側ポート 22 流出圧取出ポート 23 焼結樹脂(多孔質体) 24 中空ホルダ 24a 雄ねじ部 25 多孔質中空糸濾過膜 25a 第1多孔質中空糸濾過膜 25b 第2多孔質中空糸濾過膜 26 中空孔 27 細孔 28 開口部 29 液体受け 30 ホルダ 30a 排出孔 31 ピストン 31a 中空孔 32 ばね部材 33 Oリング 34 Oリング 35 排出口 36 排水管 36a 排出口 37 ジョイント 41 継手 42 連通ポート 51 流量調整部 52 ハウジング 52a 弁座部 53 ねじ部材 54 連結部 55 流入ポート 56 流出ポート 57 フィードバックポート 58 導入通路 59 導出通路 60 弁孔 61 弁部材 61a バイパス通路 62 調圧ポート 63 流量調整ニードル 64 蓋部材 71 管路 81 フィルタ本体 82 弁座部材 83 スクリーン 84 リテーナ 85 ブリード孔 86 中空ピストン 87 フィルタ 88 ばね 89 フロート 91 受け部材 92 連通孔 93 ベーンバルブ 94 Oリング 95 連通孔 101 流量調整部 102 アクリルカバー 103 表示棒 111 フィルタ本体 112 ルーバー 113 ホルダ 114 シール部材 115 開閉ピン 115a 中空孔 115b 基部 116 コック 121 フィルタ本体 122 弁孔 123 連絡通路 124 弁棒 125 弁座 126 弁体 127 取付部 128 ガイド筒 129 圧縮コイルばね 130 ボンネット 131 ダイヤフラム 131a リリーフ孔 132 ダイヤフラム室 133 ばね室 134 圧縮コイルばね 135 調整ねじ 135a ハンドルガイド 136 リテーナ 137 ハンドル 138 オリフィスチューブ 139 ブリードポート 140 圧縮コイルばね

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気体流入用の一次側ポートと気体流出用
    の二次側ポートとが開設されるとともに内部に分離室が
    形成され、前記分離室内に溜まった液体を排出するドレ
    ン機構が設けられたフィルタ本体と、 中空孔の開口部を前記二次側ポートに臨ませて前記分離
    室内に設けられ、前記中空孔と前記分離室とを連通する
    多数の細孔が形成され、流入した気体に含まれる液体や
    異物を除去する多数本の多孔質中空糸濾過膜からなるフ
    ィルタエレメントと、 気体圧源に接続される流入ポートと前記一次側ポートに
    連通される流出ポートと前記二次側ポートと連通される
    フィードバックポートとが開設されるとともに内部に弁
    孔が形成され、前記流入ポートからの気体の流量を調整
    して前記流出ポートから前記一次側ポートに送る流量調
    整部と、 前記流量調整部の前記弁孔内に摺動自在に設けられ、前
    記流入ポートからの気体の圧力と前記フィードバックポ
    ートからの気体の圧力との圧力差によって作動して流出
    ポートから前記一次側ポートに流れる気体の流量を調整
    する弁部材とを有し、 前記多孔質中空糸濾過膜に作用する前記一次側ポートと
    前記二次側ポートとにおける気体の圧力差を、前記流量
    調整部によって調整することを特徴とするフィルタ装
    置。
  2. 【請求項2】 前記多孔質中空糸濾過膜は、前記開口部
    が前記二次側ポートに臨ませて設けられた疎水性を有す
    る第1多孔質中空糸濾過膜と、前記開口部が排出口に臨
    ませて設けられた親水性を有する第2多孔質中空糸濾過
    膜とからなり、前記第1多孔質中空糸濾過膜と前記第2
    多孔質中空糸濾過膜とが混在して設けられていることを
    特徴とする請求項1記載のフィルタ装置。
  3. 【請求項3】 前記フィルタエレメントは、前記多孔質
    中空糸濾過膜に加えて、該多孔質中空糸濾過膜の外周部
    に設けられた多孔質体からなることを特徴とする請求項
    1または2記載のフィルタ装置。
  4. 【請求項4】 前記フィルタ本体のドレン機構は、前記
    分離室内に貯留された液体がドレンコックの操作によっ
    て排出されるマニュアルドレン機構、前記一次側ポート
    への気体の流入が停止されたときに排出されるセミオー
    トドレン機構、または所定量に達したときに排出される
    オートドレン機構であることを特徴とする請求項1、2
    または3記載のフィルタ装置。
  5. 【請求項5】 前記フィルタ本体は、一次側ポートから
    流入する気体が減圧されて二次側ポートから排出される
    減圧機構が設けられていることを特徴とする請求項1か
    ら4のいずれか1項に記載のフィルタ装置。
  6. 【請求項6】 前記流量調整部は、前記弁部材の作動状
    態を表示するインジケータが備えられていることを特徴
    とする請求項1から5のいずれか1項に記載のフィルタ
    装置。
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