JPH07279827A - 発電方法 - Google Patents

発電方法

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JPH07279827A
JPH07279827A JP6072043A JP7204394A JPH07279827A JP H07279827 A JPH07279827 A JP H07279827A JP 6072043 A JP6072043 A JP 6072043A JP 7204394 A JP7204394 A JP 7204394A JP H07279827 A JPH07279827 A JP H07279827A
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JP
Japan
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water
condenser
steam
power generation
temperature
Prior art date
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Pending
Application number
JP6072043A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Iijima
正樹 飯島
Kiichiro Ogawa
紀一郎 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH07279827A publication Critical patent/JPH07279827A/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/30Energy from the sea, e.g. using wave energy or salinity gradient

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  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 発電効率を高めた発電方法に関する。 【構成】 ボイラで発生させた蒸気で蒸気タービンを駆
動させて発電し、前記蒸気タービンから排出される排蒸
気を海水を冷却水源とする復水器で冷却する発電方法に
おいて、復水器の冷却水源として深水層の低温海水を用
い、復水器で加熱された温排水を海表面に廃棄するよう
にした発電方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は火力発電における発電方
法に関し、排蒸気の冷却に深水層の低温海水を使用する
ことにより発電効率を高め、併せて温排水による環境へ
の影響も最小限に止めることのできる発電方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】火力発電所はわが国発電電力量のおよそ
65%を占め、主要な発電方式となっている。火力発電
は燃焼によるエネルギを原動機を通じて電気エネルギに
変換する方法であり、内燃力やガスタービンによる発電
も行われているが、蒸気でタービンを回す発電が主とな
っている。すなわち、石油、石炭、LNG、重油などを
燃焼させることにより水を蒸気に変換し、この蒸気によ
りタービンを回転させるものである。採取電力はこのタ
ービンを回転させるエネルギを電気エネルギに変換した
ものである。なお、タービンを回転させた後の蒸気を冷
却することにより、冷却された蒸気(復水)は再び火力
発電装置内のボイラで加熱され再使用される。また、こ
の蒸気冷却の際にタービン内が負圧状態になるため、タ
ービンの回転が加速され、排蒸気の冷却は発電効率の上
昇に貢献する。復水器の冷却において、冷却水の設計温
度は正確には利用する水源の年間温度とその温度におけ
る運転時間から決められる。一般には本邦太平洋岸中央
部で21℃、東北・北海道地区で18℃、九州地区で2
4℃程度の水源を利用することが多い。また、この温度
に対する最適真空度は、これより9〜15℃高い温度の
飽和蒸気圧に相当する真空度と考えられている。なお、
一般には低圧タービンの設計真空度は722mmHgと
設定されることが多く、このため、取水温度が21℃の
場合には、33℃前後に加温されて排水されることにな
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような発電システ
ムにおいては蒸気を復水とするため、冷却水によっても
たらされる温排水の環境に与える影響を考慮する必要が
ある。例えば出力が100万KWの場合、取水時の水温
に比べ放水時の温度を7℃高くして排水した場合にも毎
秒約70m3 の海水を必要とすると算出されている。す
なわち火力発電において蒸気冷却に使用された温排水は
付近の海水温を上昇させることとなり得るので、河川あ
るいは沿岸の環境に影響を与える可能性を極力最小限に
止める必要がある。そこで、発電効率を上昇させると共
に、温排水による影響を最小限にできる発電方法の開発
がエネルギ分野のみならず、水産、環境などの分野から
も熱望されている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記現状に
鑑み鋭意研究を行った結果、蒸気タービンから排出され
る排蒸気を、深水層からの低温海水を使用して冷却すれ
ば、年間の海水の温度差が少なく、しかも十分量の低温
の冷却水が得られ、発電効率の上昇、温排水公害の防止
が図れることを見いだして、本発明を完成させた。すな
わち、本発明はボイラで発生させた蒸気で蒸気タービン
を駆動させて発電し、前記蒸気タービンから排出される
排蒸気を海水を冷却水源とする復水器で冷却する発電方
法において、復水器の冷却水源として深水層の低温海水
を用い、復水器で加熱された温排水を海表面層に廃棄す
ることを特徴とする発電方法を提供するものである。ま
た、前記深水層の低温海水の温度が15℃以下である前
記発電方法、更には、前記深水層からの海水を保温材を
施したパイプラインによって復水器に導くことを特徴と
する発電方法を提供するものである。
【0005】
【実施例】復水器冷却用パイプラインを設置した発電能
力60万KWのLNG焚き火力発電設備における本発明
の発電方法を、図1、2を用いて説明する。なお、本発
明はこれら実施例に限定されるものではない。まず、一
般的な火力発電の蒸気配管システムについて図1を用い
て説明する。図1は本発明で実施しうる火力発電の一例
を示したものである。なお、主要設備のみ示し付属設備
は省略したが、必要により、タンク類、バルブ類、ポン
プ類、熱交換器類などが設けられている。また低、中及
び高圧タービンは通常2機を対にして設置され、それら
に取付けられている発電機も省略している。まず、発電
用蒸気はボイラ1において水の加熱により発生する。加
熱された高圧、高温蒸気2は高圧タービン3を駆動した
後、高圧タービン排気4としてボイラ1中の再加熱器5
により再加熱され、再加熱された中圧蒸気6として中圧
タービン7、続いて低圧タービン8に送られる。低圧タ
ービン排気9は復水器10にて凝集され、凝縮水11は
ボイラ給水ポンプ12によりボイラ1へ戻される。な
お、復水器10に導入される排蒸気は一般には約0.0
5ata程度であり、通常は河川水、海水などの利用に
より約33℃程度に冷却される。
【0006】次に、図2を用いて本発明における復水器
の冷却水について説明する。本発明の発電方法において
は、復水器の冷却水として深水層の低温海水、好ましく
は温度15℃以下、更に好ましくは温度10℃以下の海
水を用いる。このような海水としては海洋深水層の海水
を用いることができる。海洋における水温は日射の影響
を最も強く受ける表面水温の変化が大きいが、水温の鉛
直分布は表面から数十メートルまでは、水温に殆ど変化
がなく、それより深度を増すと急激に低下する傾向があ
る。本発明においては特に深度については制限がない
が、年平均水温15℃以下の深水層の海水、更に好まし
くは年平均水温10℃以下の深水層の海水を用いること
が好ましい。また、海洋表面の海水を利用すれば、温度
の日内変動、季節変動が大きいが、深水層の海水を用い
ることによりこれらの変動を抑えることができる。火力
発電所設置場所が、親潮、黒潮などの海流が近くに存在
する場合には、親潮から冷却水を採取することも可能で
ある。親潮の海表面温度は8月頃は約20℃、2月頃は
約2℃と変化するが、水深50mでは夏冬ともに約2〜
6℃の安定した低温を維持しているからである。
【0007】本発明においては、深水層からの冷却水の
採取には復水器に設置したパイプラインにより採取する
ものとする。パイプラインの取水口の設置場所は年平均
水温15℃以下、特には10℃以下であることが好まし
いが、さらに低温であれば発電効率の上昇並びに排水温
を低下することができより好ましい。すなわち、低温冷
却水は排蒸気の蒸気圧を下げ、真空度を上昇させること
ができるため発電効率を上昇させる。さらに、排水温も
低下することができるため温排水の環境に与える影響を
無視できる程度ないしは最小限に止めることができる。
本発明における冷却水採取用パイプラインは保温材で断
熱加工が施してあることが好ましい。復水器まで低温が
保てるからである。断熱加工は一般的な保温材が使用で
きる。
【0008】本発明における復水器における排蒸気冷却
の効果は前述したとおり、復水器並びに低圧タービン内
の負圧による発電効率の上昇としてとらえることができ
る。すなわち、低圧タービン内が負圧となることにより
低いエンタルピーレベルまで蒸気から動力が取り出せ
る。例えば、排蒸気を復水温33℃に冷却した場合と、
23.5℃に冷却した場合での発電効率の差は総合熱効
率を40%と設定した場合に23.5℃まで冷却するこ
とにより発電効率が約4%上昇される。
【0009】本発明においては、復水器を冷却した温排
水は排水温に応じて沿岸域に直接あるいは復水器に設置
した温排水用パイプラインにて海洋表面に流出させるも
のとする。本発明においては復水器冷却用の冷却水が冷
温であるため、排水温も低くすることができ、排水温度
が沿岸域海水表面程度であれば、直接沿岸域に流出する
ことも可能である。海洋表面は深水層の水温と比較し高
温であるため、温排水の及ぼす環境への影響を抑制する
ことができる。また、復水器冷却用に採取した冷却水が
低温であるため、復水器冷却後の温排水も温度を低くす
ることができるため、海洋への影響も抑制することがで
きる。
【0010】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、深水層の海水を復水器に設置したパイプラインか
ら採取することにより、低温の冷却水を得ることができ
るため、低圧タービン内の排蒸気の真空度を上昇させ、
発電効率を上昇させることができる。また、復水器冷却
用の冷却水が低温であるため、使用済み冷却水(温排
水)は排出時においてもその温度を低温にすることがで
き、環境への影響を抑制することができる。特に、火力
発電所設置場所付近に黒潮、親潮が存在するような場合
には、低温海水である親潮から復水器冷却用冷却水を採
取し、海水温の高い黒潮水面に冷却水を排水することも
可能であり、発電効率の向上と共に温排水の環境への影
響を無視できる程度あるいは最小限に止めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般の火力発電における蒸気配管システムの説
明図。
【図2】本発明の一実施例の深水層の海水を冷却水とし
て利用する火力発電システムの説明図。
【符号の説明】
1、21:ボイラ、2:高圧、高温蒸気、3:高圧ター
ビン、4:高圧タービン排気、5:再加熱器、6:中圧
蒸気、7:中圧タービン、8:低圧タービン、9:低圧
タービン排気、10、25:復水器、11:凝縮水、1
2:給水ポンプ、22:蒸気タービン、23:発電機、
24:主要変圧器、26:燃料配管、27:取水管、2
8:排水管、29:取水口、30:海水表面、31:ポ
ンプ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボイラで発生させた蒸気で蒸気タービン
    を駆動させて発電し、前記蒸気タービンから排出される
    排蒸気を海水を冷却水源とする復水器で冷却する発電方
    法において、復水器の冷却水源として深水層の低温海水
    を用い、復水器で加熱された温排水を海表面層に廃棄す
    ることを特徴とする発電方法。
  2. 【請求項2】 深水層の低温海水の温度が15℃以下で
    ある請求項1記載の発電方法。
  3. 【請求項3】 保温材を施したパイプラインによって深
    水層からの冷却水を復水器に導くことを特徴とする請求
    項1または請求項2記載の発電方法。
JP6072043A 1994-04-11 1994-04-11 発電方法 Pending JPH07279827A (ja)

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JP6072043A JPH07279827A (ja) 1994-04-11 1994-04-11 発電方法

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102454835A (zh) * 2010-11-02 2012-05-16 海洋能源科技股份有限公司 海洋温差发电厂的取水管结构
JP2016014524A (ja) * 2010-07-14 2016-01-28 ジ アベル ファウンデーション, インコーポレイテッド 産業的海洋熱エネルギー変換プロセス
CN109404070A (zh) * 2018-10-30 2019-03-01 中国华能集团清洁能源技术研究院有限公司 一种采用深层海水冷却的旁路汽轮机发电装置及方法

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