JPH07279611A - タービン翼の冷却孔加工方法 - Google Patents

タービン翼の冷却孔加工方法

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JPH07279611A
JPH07279611A JP6069594A JP6959494A JPH07279611A JP H07279611 A JPH07279611 A JP H07279611A JP 6069594 A JP6069594 A JP 6069594A JP 6959494 A JP6959494 A JP 6959494A JP H07279611 A JPH07279611 A JP H07279611A
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turbine blade
cooling hole
turbine
laser beam
cooling
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JP6069594A
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Kozo Hasegawa
幸三 長谷川
Atsushi Tezuka
厚 手塚
Mamoru Sakaba
守 坂場
Mitsutoshi Watanabe
光敏 渡辺
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/08Devices involving relative movement between laser beam and workpiece
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/36Removing material
    • B23K26/38Removing material by boring or cutting
    • B23K26/382Removing material by boring or cutting by boring
    • B23K26/389Removing material by boring or cutting by boring of fluid openings, e.g. nozzles, jets
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 効率良く孔開け加工を行い得るようにする。 【構成】 内部に対向壁保護用充填材を充填された中空
のタービン翼17を加工テーブル47,48に対して複
数個分同時に保持させ、或るタービン翼17へレーザー
光を照射してタービン翼17に内外面を貫通する冷却孔
27を1つ穿設させる。タービン翼17を貫通したレー
ザー光のエネルギーを対向壁保護用充填材に吸収させ
て、タービン翼17の対向壁を保護させる。対向壁保護
用充填材が凝固するまで、次のレーザー光を照射するこ
とができないので、その間に、他のいずれかのタービン
翼17へレーザー光を照射してタービン翼17に内外面
を貫通する冷却孔27を1つ穿設させる。以後、上記を
繰返せば、待ち時間なく各タービン翼17に冷却孔27
を形成させることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タービン翼の冷却孔加
工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5・図6は、ジェットエンジンなどの
ガスタービンエンジンの一例を示すものである。
【0003】筒状のエンジン本体1の軸心位置に低圧圧
縮機駆動軸2を回転自在に配設し、該低圧圧縮機駆動軸
2の先端に低圧圧縮機3を取付けると共に、低圧圧縮機
駆動軸2の後端に低圧タービン4を取付ける。
【0004】低圧圧縮機駆動軸2の中間部外周に中空の
高圧圧縮機駆動軸5を回転自在に外嵌し、該高圧圧縮機
駆動軸5の先端に高圧圧縮機6を取付けると共に、高圧
圧縮機駆動軸5の後端に高圧タービン7を取付け、更
に、エンジン本体1内部の高圧圧縮機6と高圧タービン
7との中間位置に燃焼器8を設ける。
【0005】又、低圧圧縮機3先端のディスク9にエン
ジン本体1よりも外方へ突出する低圧圧縮機動翼10を
取付けると共に、エンジン本体1の外周に低圧圧縮機動
翼10を囲む外筒11を配設し、エンジン本体1と外筒
11との間にファン出口案内翼12を設ける。
【0006】尚、13は空気、14は燃焼器8で発生さ
れた燃焼ガス、15はエンジン本体1と外筒11との間
に形成されるバイパス通路、16は高圧タービン7の高
圧タービン動翼、17は高圧タービン静翼である。
【0007】そして、エンジン本体1内部に設けられた
燃焼器8に燃料を供給し、該燃料に空気13を混合して
燃焼させる。
【0008】すると、燃焼器8で燃焼により発生した燃
焼ガス14は、エンジン本体1内部を後方へ向かって流
れ、燃焼器8の後方に設けられた高圧タービン7及び低
圧タービン4を回転し、その後、エンジン本体1後部か
ら噴射されて推力を発生するようになっている。
【0009】そして、低圧タービン4が回転されると、
低圧圧縮機駆動軸2を介して低圧圧縮機3が駆動され、
低圧圧縮機3のディスク9に取付けられた低圧圧縮機動
翼10が回転して空気13が外筒11へ吸入され、吸入
された空気13のうちの一部がエンジン本体1内部へ導
入されて低圧圧縮機3で圧縮される。
【0010】低圧圧縮機3で圧縮された空気13は、高
圧タービン7の回転により高圧圧縮機駆動軸5を介して
駆動される高圧圧縮機6によって高圧に圧縮される。
【0011】高圧圧縮機6で圧縮された空気13は、燃
焼器8へ入って、前述のように燃料の燃焼に使用され
る。
【0012】一方、低圧圧縮機動翼10によって外筒1
1内へ導入された残りの空気13は、エンジン本体1と
外筒11との間のバイパス通路15を流れ、ファン出口
案内翼12によって整流された後、外筒11後部から噴
射されて推力を発生するようになっている。
【0013】そして、最も温度条件の厳しい燃焼器8の
出口部に置かれた高圧タービン静翼17は、図7〜図9
に示すように、翼形状をした中空多孔状のノズル18の
両端部に、エンジン本体1側や高圧圧縮機駆動軸5側へ
取付固定するためのアウタバンド19とインナバンド2
0を備えたタービン静翼本体21を設け、該タービン静
翼本体21のアウタバンド19における、ノズル中空部
22の開口23の周囲に冷却用溝部24を形成し、アウ
タバンド19に冷却用溝部24を覆う多孔状のクーリン
グプレート25を溶接固定すると共に、ノズル中空部2
2へ中空多孔状のインサート26を挿入して、インサー
ト26の端部とアウタバンド19の開口23部分を溶接
固定した構造を備えている。
【0014】尚、図中、27はノズル18に形成された
冷却孔、28はアウタバンド19に形成された冷却孔、
29はクーリングプレート25に形成された冷却孔、3
0はインサート26に形成された冷却孔である。
【0015】上記構造の高圧タービン静翼17に対し、
空気13は、図6に示すように、アウタバンド19側と
インナバンド20側からノズル18内に設けたインサー
ト26の内部へ入り、インサート26に形成された冷却
孔30から吹出してノズル18の内面を衝突冷却する。
【0016】ノズル18の内面を衝突冷却した空気13
は、その後、ノズル18に形成された冷却孔27からノ
ズル18外部へ噴射され、ノズル18の外周に沿って膜
状に流れ、ノズル18の外周を膜冷却する。
【0017】又、アウタバンド19側で、空気13の一
部は、クーリングプレート25に形成された冷却孔29
から、アウタバンド19に形成された冷却用溝部24へ
入り、冷却用溝部24を衝突冷却及び膜冷却すると共
に、アウタバンド19に形成された冷却孔28からノズ
ル18外部へ向けて噴射され、ノズル18の外周を膜冷
却する。
【0018】このような、高圧タービン静翼17などの
タービン翼は、図10・図11のようにして冷却孔27
〜30を形成される。
【0019】尚、図中、31は加工室、32は加工室3
1内に設置された加工装置、33は加工装置32の基
台、34は基台33上に置かれた横行装置、35は横行
装置34上に置かれた縦行装置、36は縦行装置35上
に置かれた昇降装置、37は昇降装置36に水平軸38
を中心として回転可能に取付けられた支持台、39は支
持台37に回転可能に取付けられた、高圧タービン静翼
17などのタービン翼を固定治具46を介して保持する
ための加工テーブルである。
【0020】40はレーザー光を発振するレーザー発振
器、41はレーザー発振器40で発振されたレーザー光
を照射するレーザーヘッド、42はレーザー発振器40
へ電力を供給するレーザー電源、43はレーザー電源4
2などへ冷却水を循環させる冷却水循環装置、44は加
工室31内を清浄化する集塵装置、45はレーザー発振
器40や加工装置32などを制御する制御操作盤であ
る。
【0021】そして、高圧タービン静翼17などのター
ビン翼のノズル中空部22にワックスなどの対向壁保護
用充填材を充填して固定治具46に保持させ、固定治具
46に保持された高圧タービン静翼17などを加工テー
ブル39に1個セットし、加工装置32の横行装置34
や縦行装置35や昇降装置36や支持台37や加工テー
ブル39を動かして、レーザーヘッド41の前にタービ
ン静翼17などを位置させる。
【0022】しかる後に、レーザー発振器40で発振さ
れたレーザー光をレーザーヘッド41から照射し、高圧
タービン静翼17などの内外面を貫通させて冷却孔27
〜30の1つを形成する。
【0023】この際、高圧タービン静翼17などのノズ
ル中空部22にワックスなどの対向壁保護用充填材を充
填しているので、高圧タービン静翼17などの内外面を
貫通したレーザー光のエネルギーが対向壁保護用充填材
によって吸収され、対向壁が損傷するのが防止される。
【0024】以後、レーザー光の照射位置をずらせなが
ら上記を繰り返し、1つの高圧タービン静翼17などに
対して、最大、500個程度の冷却孔27〜30を形成
する。
【0025】こうして、1個の高圧タービン静翼17な
どに対する孔開けが完成したら、加工テーブル39から
固定治具46ごと高圧タービン静翼17などを取外し、
別の高圧タービン静翼17をセットして同様の作動を行
う。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のタービン翼の冷却孔加工方法には、以下のような問
題があった。
【0027】即ち、レーザー光が高圧タービン静翼17
などを貫通する際に、高圧タービン静翼17などの内部
に充填した対向壁保護用充填材がレーザー光のエネルギ
ーによって溶融されてしまうため、対向壁保護用充填材
が凝固するのを待ってからでなければ、次のレーザー光
の照射を行うことができないという欠点があり、図12
に示すように、レーザー光による孔開け時間イや、高圧
タービン静翼17などの移動時間ロに比べて、対向壁保
護用充填材が冷却凝固するまでの待機時間ハを長く必要
とするという問題があった。
【0028】尚、図中、ニは確認のためなどの停止時間
である。
【0029】しかし、従来は、連続照射可能なレーザー
発振器40が開発されていなかったので、待機時間が長
くとも特に問題は生じなかったが、近年、レーザー発振
条件を変えての連続照射可能なレーザー発振器40が開
発されるに及び、上記待機時間の存在がレーザー発振条
件を変えての連続照射可能なレーザー発振器40による
効率の向上を妨げる要因として問題視されている。
【0030】本発明は、上述の実情に鑑み、効率良く孔
開け加工を行い得るようにしたタービン翼の冷却孔加工
方法を提供することを目的とするものである。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明は、タービン翼に
多数の冷却孔を形成するタービン翼の冷却孔加工方法に
おいて、中空のタービン翼の内部に対向壁保護用充填材
を充填すると共に、該対向壁保護用充填材を充填された
中空のタービン翼を加工テーブルに対して複数個分同時
に保持させ、或るタービン翼へレーザー光を照射してタ
ービン翼に内外面を貫通する冷却孔を1つ穿設したら、
貫通したレーザー光のエネルギーによって溶融された対
向壁保護用充填材が凝固するまでの間に、他のいずれか
のタービン翼へレーザー光を照射してタービン翼に内外
面を貫通する冷却孔を1つ穿設させ、上記を繰返すこと
により、待ち時間なく各タービン翼に冷却孔を形成する
ことを特徴とするタービン翼の冷却孔加工方法にかかる
ものである。
【0032】
【作用】本発明の作用は以下の通りである。
【0033】先ず、中空のタービン翼の内部に対向壁保
護用充填材を充填して、対向壁保護用充填材を充填され
た中空のタービン翼を加工テーブルに対して複数個分同
時に保持させる。
【0034】次に、或るタービン翼へレーザー光を照射
してタービン翼に内外面を貫通する冷却孔を1つ穿設す
る。
【0035】冷却孔を形成されたタービン翼では、ター
ビン翼を貫通したレーザー光のエネルギーを対向壁保護
用充填材が吸収するので、タービン翼の対向壁が損傷す
ることが防止される。
【0036】対向壁保護用充填材がレーザー光のエネル
ギーによって溶融されると、凝固するまで、次のレーザ
ー光を照射することができないので、対向壁保護用充填
材が凝固するまでの間に、他のいずれかのタービン翼へ
レーザー光を照射してタービン翼に内外面を貫通する冷
却孔を1つ穿設させる。
【0037】以後、上記を繰返すことにより、待ち時間
なく各タービン翼に冷却孔を形成することが可能とな
る。
【0038】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。
【0039】図1〜図4は、本発明の一実施例である。
【0040】又、必要に応じて図7〜図9を参照する。
【0041】尚、図中、17は中空のタービン翼の一例
としての高圧タービン静翼、31は加工室、32は加工
室31内に設置された加工装置、33は加工装置32の
基台、34は基台33上に置かれた横行装置、35は横
行装置34上に置かれた縦行装置、36は縦行装置35
上に置かれた昇降装置、37は昇降装置36に水平軸3
8を介して上下方向へ回転可能に取付けられた支持台、
46は高圧タービン静翼17などを保持する固定治具で
ある。
【0042】40はレーザー光を発振するレーザー発振
器、41はレーザー発振器40で発振されたレーザー光
を照射するレーザーヘッド、42はレーザー発振器40
へ電力を供給するレーザー電源、43はレーザー電源4
2などへ冷却水を循環させる冷却水循環装置、44は加
工室31内を清浄化する集塵装置、45はレーザー発振
器40や加工装置32などを制御する制御操作盤であ
る。
【0043】そして、支持台37に、高圧タービン静翼
17などのタービン翼を固定治具46を介して保持する
ための加工テーブル47,48を、回転可能に複数取付
ける。
【0044】各加工テーブル47,48は、図3に示す
ように、支持台37に固定される固定部49と、固定部
49などに軸受50を介して回転自在に保持された回転
部51と、回転部51の軸心位置に形成された貫通孔5
2に摺動自在に嵌合され、固定治具46に形成されたテ
ーパ溝53に係合及び係合解除可能なテーパ状係止部5
4を備えた保持軸部55と、保持軸部55を収容方向へ
付勢するスプリングなどの付勢装置56と、保持軸部5
5を突出方向へ移動するシリンダなどの係合解除装置5
7と、モータ58及びギヤ59〜61を介して各回転部
51を同一位相を保持した状態で回転変位させる回転駆
動装置62を備えている。
【0045】本発明では、先ず、高圧タービン静翼17
などのタービン翼のノズル中空部22にワックスなどの
対向壁保護用充填材を充填して固定治具46に保持させ
たものを、予め、多数用意しておく。
【0046】そして、固定治具46に図示しないボルト
などにより保持された高圧タービン静翼17などを、複
数の加工テーブル47,48に対しそれぞれ同時にセッ
トする(図では2個セットするようになっている)。
【0047】ここで、加工テーブル47,48への高圧
タービン静翼17などのセットの仕方は、先ず、シリン
ダなどの係合解除装置57を伸長動して保持軸部55を
下から押すことにより保持軸部55上端のテーパ状係止
部54を持上げる。次に、該テーパ状係止部54に固定
治具46下部のテーパ溝53を嵌入係止させた後、係合
解除装置57を収縮動させる。
【0048】これにより、スプリングなどの付勢装置5
6が作用して保持軸部55が下へ向けて付勢され、保持
軸部55上端のテーパ状係止部54が下降して固定治具
46のテーパ溝53を楔合するので、固定治具46に保
持された高圧タービン静翼17などが固定される。
【0049】その後、加工装置32の横行装置34や縦
行装置35や昇降装置36や支持台37や加工テーブル
47,48を動かして、レーザーヘッド41の前に何れ
か1方のタービン静翼17などを位置させる。
【0050】しかる後に、レーザー発振器40で発振さ
れたレーザー光をレーザーヘッド41から高圧タービン
静翼17などへ向けて照射し、当該高圧タービン静翼1
7などの内外面を貫通させて冷却孔27〜30の1つを
形成する。
【0051】この際、高圧タービン静翼17などのノズ
ル中空部22にはワックスなどの対向壁保護用充填材を
充填されているので、高圧タービン静翼17などの内外
面を貫通したレーザー光のエネルギーが対向壁保護用充
填材によって吸収され、対向壁が損傷するのが防止され
る。
【0052】そして、レーザー光のエネルギーを吸収し
た対向壁保護用充填材は、溶融されることとなるため、
対向壁保護用充填材が凝固するのを待ってからでなけれ
ば、次のレーザー光の照射を行うことができない。
【0053】そこで、或る高圧タービン静翼17などへ
レーザー光を照射して高圧タービン静翼17などに内外
面を貫通する冷却孔27〜30を1つ穿設したら、貫通
したレーザー光のエネルギーによって溶融された対向壁
保護用充填材が凝固するまでの間に、横行装置34によ
り支持台37を横行方向へ動かしてレーザーヘッド41
の前に他のいずれかの高圧タービン静翼17などを位置
させ、同様にレーザー光を照射して当該高圧タービン静
翼17などに内外面を貫通する冷却孔27〜30を1つ
穿設させる。
【0054】このように、対向壁保護用充填材が凝固す
るまでの待ち時間を利用して、残りの高圧タービン静翼
17などに冷却孔27〜30を形成して行くようにして
いるので、待ち時間を取らずに冷却孔27〜30の加工
を継続することができ、連続照射可能なレーザー発振器
40を使用した場合に、図4に示すように、1つの冷却
孔27〜30の加工に要する時間ヘを、図12の場合の
1つの冷却孔27〜30の加工に要する時間ホに比べて
大幅に短縮することが可能となる。
【0055】尚、図中、イは孔開け時間、ロは移動時
間、ニは確認のためなどの停止時間であり、停止時間ニ
は省略可能である。
【0056】特に、高圧タービン静翼17などを保持す
る加工テーブル47,48を、モータ58及びギヤ59
〜61により駆動可能に接続して、各加工テーブル4
7,48が同一位相を保持して回転変位するよう構成し
てあるので、隣接する高圧タービン静翼17などの間で
同一位置の冷却孔27〜30を交互或いは順番に形成し
て行くようにすれば、支持台37を横行方向へ直線的に
移動させるだけで良くなるため、移動時間を短縮するこ
とができて、加工をより効率的に行わせることができ
る。
【0057】このようにして、全ての高圧タービン静翼
17などに対し、同一位置の冷却孔27〜30を形成し
たら、以後、加工テーブル47,48などを動かしてレ
ーザー光の照射位置をずらせながら上記を繰り返し、各
高圧タービン静翼17などに対して、最大、500個程
度の冷却孔27〜30を形成する。
【0058】こうして、全ての高圧タービン静翼17な
どに対する孔開けが完成したら、加工テーブル47,4
8から固定治具46ごと各高圧タービン静翼17などを
取外し、別の高圧タービン静翼17を複数個同時にセッ
トして同様の作動を行う。
【0059】尚、本発明は、上述の実施例にのみ限定さ
れるものではなく、タービン翼は高圧タービン静翼17
に限らないこと、その他、本発明の要旨を逸脱しない範
囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のタービン
翼の冷却孔加工方法によれば、効率良く孔開け加工を行
わせることができるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる方法を実施するため
の装置の全体概略斜視図である。
【図2】図1の部分拡大図である。
【図3】図2の支持台部分の概略側方断面図である。
【図4】本発明にかかる加工工程のタイムチャートであ
る。
【図5】ジェットエンジンの概略側方断面図である。
【図6】図5の部分拡大図である。
【図7】図6の高圧タービン静翼を一部破断した側面図
である。
【図8】図7のVIII−VIII矢視図である。
【図9】図8のIX−IX矢視図である。
【図10】従来の方法を実施するための装置の全体概略
斜視図である。
【図11】図10の部分拡大図である。
【図12】従来例にかかる加工工程のタイムチャートで
ある。
【符号の説明】
17 高圧タービン静翼(タービン翼) 27〜30 冷却孔 40 レーザー発振器 41 レーザーヘッド 47,48 加工テーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂場 守 東京都田無市向台町三丁目5番1号 石川 島播磨重工業株式会社田無工場内 (72)発明者 渡辺 光敏 東京都田無市向台町三丁目5番1号 石川 島播磨重工業株式会社田無工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タービン翼に多数の冷却孔を形成するタ
    ービン翼の冷却孔加工方法において、中空のタービン翼
    の内部に対向壁保護用充填材を充填すると共に、該対向
    壁保護用充填材を充填された中空のタービン翼を加工テ
    ーブルに対して複数個分同時に保持させ、或るタービン
    翼へレーザー光を照射してタービン翼に内外面を貫通す
    る冷却孔を1つ穿設したら、貫通したレーザー光のエネ
    ルギーによって溶融された対向壁保護用充填材が凝固す
    るまでの間に、他のいずれかのタービン翼へレーザー光
    を照射してタービン翼に内外面を貫通する冷却孔を1つ
    穿設させ、上記を繰返すことにより、待ち時間なく各タ
    ービン翼に冷却孔を形成することを特徴とするタービン
    翼の冷却孔加工方法。
JP6069594A 1994-04-07 1994-04-07 タービン翼の冷却孔加工方法 Pending JPH07279611A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6069594A JPH07279611A (ja) 1994-04-07 1994-04-07 タービン翼の冷却孔加工方法

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