JPH0727923A - フェルールの端面研磨機 - Google Patents
フェルールの端面研磨機Info
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- JPH0727923A JPH0727923A JP19207693A JP19207693A JPH0727923A JP H0727923 A JPH0727923 A JP H0727923A JP 19207693 A JP19207693 A JP 19207693A JP 19207693 A JP19207693 A JP 19207693A JP H0727923 A JPH0727923 A JP H0727923A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polishing
- face
- plate
- ferrule
- center
- Prior art date
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- Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)
- Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
- Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 固定治具に固定される全てのフェルールをほ
ぼ均一の押付け力で研磨シートに接触させて研磨する。 【構成】 フェルールの端面研磨機は、端面研磨機フレ
ームと、複数のフェルールをバランス良く固定する固定
治具と、固定治具を上下方向にスライド可能に且つ揺動
しないように支持する支持部材と、研磨皿と、研磨皿を
端面研磨機フレームに対して同一平面内で小円運動をさ
せながらゆっくりと自転させる研磨皿駆動機構と、そし
て、研磨皿上に固定治具のほぼ中心付近で一点支持され
た揺動プレートであって、フェルール端面を研磨する研
磨シートを載せる揺動プレートとを含んで構成されてい
る。フェルールを固定する固定治具は、水平方向から揺
動しないため、複数の光ファイバを束ねてフェルールの
端面研磨機のいずれの位置に固定しても固定治具が傾斜
することがない。
ぼ均一の押付け力で研磨シートに接触させて研磨する。 【構成】 フェルールの端面研磨機は、端面研磨機フレ
ームと、複数のフェルールをバランス良く固定する固定
治具と、固定治具を上下方向にスライド可能に且つ揺動
しないように支持する支持部材と、研磨皿と、研磨皿を
端面研磨機フレームに対して同一平面内で小円運動をさ
せながらゆっくりと自転させる研磨皿駆動機構と、そし
て、研磨皿上に固定治具のほぼ中心付近で一点支持され
た揺動プレートであって、フェルール端面を研磨する研
磨シートを載せる揺動プレートとを含んで構成されてい
る。フェルールを固定する固定治具は、水平方向から揺
動しないため、複数の光ファイバを束ねてフェルールの
端面研磨機のいずれの位置に固定しても固定治具が傾斜
することがない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光コネクタのフェルー
ル端面を研磨するフェルールの端面研磨機に係り、特
に、複数のフェルール端面を片削りすることなく均一に
研磨することができるフェルールの端面研磨機に関す
る。
ル端面を研磨するフェルールの端面研磨機に係り、特
に、複数のフェルール端面を片削りすることなく均一に
研磨することができるフェルールの端面研磨機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来のフェルールの端面研磨機
の要部分解斜視図であり、図5はその縦断面図、そし
て、図6は図5のA−A線断面図である。
の要部分解斜視図であり、図5はその縦断面図、そし
て、図6は図5のA−A線断面図である。
【0003】図面中、10は端面研磨機フレームであ
り、その表面の一隅にはスタンド12が立設されてい
る。スタンド12の上端には、支持部材14が固定され
ている。支持部材14のほぼ中央部には、上下方向に支
持部材14を貫通するねじ孔14aが穿設されている。
このねじ孔14aには、押え棒15の上部に設けられた
ねじ部15aが螺合している。押え棒15の上面には、
押え棒15を回転することにより支持部材14に対し上
下方向に昇降させる角穴15bが形成されており、ま
た、下端面15cは球面状とされている。押え棒15の
ねじ部15aには、また、緩み止めナット15dが螺合
しており、フェルールの端面研磨機の作動中における押
え棒15の緩みを防止している。
り、その表面の一隅にはスタンド12が立設されてい
る。スタンド12の上端には、支持部材14が固定され
ている。支持部材14のほぼ中央部には、上下方向に支
持部材14を貫通するねじ孔14aが穿設されている。
このねじ孔14aには、押え棒15の上部に設けられた
ねじ部15aが螺合している。押え棒15の上面には、
押え棒15を回転することにより支持部材14に対し上
下方向に昇降させる角穴15bが形成されており、ま
た、下端面15cは球面状とされている。押え棒15の
ねじ部15aには、また、緩み止めナット15dが螺合
しており、フェルールの端面研磨機の作動中における押
え棒15の緩みを防止している。
【0004】六角治具20の6つの辺には、それぞれ、
2個ずつのフェルール18が固定プレート20aを介し
てネジ20bにより着脱可能に固定されている。光ファ
イバ16は、各フェルール18から上方に向って延びて
いる。合計12本のフェルール18は、六角治具20の
中心回りに均一に且つ分散して配置され、12本の光フ
ァイバ16は、束ねられてフェルールの端面研磨機の適
当な位置に保持される。 六角治具20の上面中央に
は、球面状の凹所20cが形成されている。この凹所2
0cには、押え棒15の球面状の下端面15cが嵌め込
まれる。従って、六角治具20は、押え棒15によって
一点で遊嵌支持されているため、六角治具20の中心を
支点として、どのような方向にも傾斜することができ
る。これにより、六角治具20に固定されたフェルール
18のいずれかの押し付け力が大きくなった場合、六角
治具20が傾斜して全てのフェルール18がほぼ等しい
押し付け力で研磨されるよう調整する。
2個ずつのフェルール18が固定プレート20aを介し
てネジ20bにより着脱可能に固定されている。光ファ
イバ16は、各フェルール18から上方に向って延びて
いる。合計12本のフェルール18は、六角治具20の
中心回りに均一に且つ分散して配置され、12本の光フ
ァイバ16は、束ねられてフェルールの端面研磨機の適
当な位置に保持される。 六角治具20の上面中央に
は、球面状の凹所20cが形成されている。この凹所2
0cには、押え棒15の球面状の下端面15cが嵌め込
まれる。従って、六角治具20は、押え棒15によって
一点で遊嵌支持されているため、六角治具20の中心を
支点として、どのような方向にも傾斜することができ
る。これにより、六角治具20に固定されたフェルール
18のいずれかの押し付け力が大きくなった場合、六角
治具20が傾斜して全てのフェルール18がほぼ等しい
押し付け力で研磨されるよう調整する。
【0005】端面研磨機フレーム10の上面には、図示
されていない回転駆動機構によりY軸を中心として回転
されるホィール22が設けられている。ホィール22の
上面には、ホィール22の中央を貫通して延びる軸24
の上端に固定された大歯車26と、この大歯車26によ
りアイドル歯車28を介して回転駆動される一対の回転
小歯車30とが設けられている(図6参照)。
されていない回転駆動機構によりY軸を中心として回転
されるホィール22が設けられている。ホィール22の
上面には、ホィール22の中央を貫通して延びる軸24
の上端に固定された大歯車26と、この大歯車26によ
りアイドル歯車28を介して回転駆動される一対の回転
小歯車30とが設けられている(図6参照)。
【0006】各回転小歯車30の上面には、回転小歯車
30の回転中心から偏心した位置に偏心ピン30aが突
設されている。
30の回転中心から偏心した位置に偏心ピン30aが突
設されている。
【0007】ホィール22の上面には、また、大歯車2
6、アイドル歯車28及び回転小歯車30を覆うように
且つホィール22に対して相対的に摺動可能に定盤32
が載せられている。定盤32の下面には、ベアリング収
納凹部32aと長溝32bとが形成されている。ベアリ
ング収納凹部32aには、スラストベアリング33が収
納されている。
6、アイドル歯車28及び回転小歯車30を覆うように
且つホィール22に対して相対的に摺動可能に定盤32
が載せられている。定盤32の下面には、ベアリング収
納凹部32aと長溝32bとが形成されている。ベアリ
ング収納凹部32aには、スラストベアリング33が収
納されている。
【0008】各回転小歯車30の偏心ピン30aは、定
盤32の下面に形成されたベアリング収納凹部32aに
収納されるスラストベアリング33及び長溝32bに係
合している。図示されていない回転駆動機構により軸2
4を回転駆動すると、一対の回転小歯車30は、大歯車
26、アイドル歯車28を介して同期して回転駆動さ
れ、それによって、定盤32は、ホィール22に対して
同一平面内で小円運動をせしめられる。
盤32の下面に形成されたベアリング収納凹部32aに
収納されるスラストベアリング33及び長溝32bに係
合している。図示されていない回転駆動機構により軸2
4を回転駆動すると、一対の回転小歯車30は、大歯車
26、アイドル歯車28を介して同期して回転駆動さ
れ、それによって、定盤32は、ホィール22に対して
同一平面内で小円運動をせしめられる。
【0009】かかるフェルールの端面研磨機において、
定盤32は、図示されていない回転駆動機構により、X
軸を中心として例えば1秒間に1回同一平面内で小円運
動をすると共に軸Yを中心として1分間に1回自転す
る。
定盤32は、図示されていない回転駆動機構により、X
軸を中心として例えば1秒間に1回同一平面内で小円運
動をすると共に軸Yを中心として1分間に1回自転す
る。
【0010】定盤32の上には、シリコンゴム、合成ゴ
ム等の弾性を有するゴム板34及びダイヤモンド砥粒を
バインダによって分散固定したダイヤモンドフィルム3
6が載せられている。ダイヤモンドフィルム36は、仕
上げの種類によって、荒仕上げ用、中仕上げ用及び最終
仕上げ用に別れている。各用途における砥粒のサイズ
は、それぞれ、粒径9〜15,3〜6及び0.5〜1ミ
クロンとなっている。
ム等の弾性を有するゴム板34及びダイヤモンド砥粒を
バインダによって分散固定したダイヤモンドフィルム3
6が載せられている。ダイヤモンドフィルム36は、仕
上げの種類によって、荒仕上げ用、中仕上げ用及び最終
仕上げ用に別れている。各用途における砥粒のサイズ
は、それぞれ、粒径9〜15,3〜6及び0.5〜1ミ
クロンとなっている。
【0011】研磨すべきフェルール18はフェルール端
面がダイヤモンドフィルム36と接触するように、六角
治具20に着脱可能に固定される。フェルール端面のダ
イヤモンドフィルム36に対する押付力の大きさは、角
形レンチを角穴15bに挿入し回転することによって調
節することができる。押付力の大きさを調節した後、緩
み止めナット15dを支持部材14と当接するまで回転
し、フェルールの端面研磨機の作動中に押え棒15が緩
まないように、従って、押付力の大きさが変化しないよ
うにすることが好ましい。
面がダイヤモンドフィルム36と接触するように、六角
治具20に着脱可能に固定される。フェルール端面のダ
イヤモンドフィルム36に対する押付力の大きさは、角
形レンチを角穴15bに挿入し回転することによって調
節することができる。押付力の大きさを調節した後、緩
み止めナット15dを支持部材14と当接するまで回転
し、フェルールの端面研磨機の作動中に押え棒15が緩
まないように、従って、押付力の大きさが変化しないよ
うにすることが好ましい。
【0012】なお、図7は、上述したフェルールの端面
研磨機を用いてフェルール18の端面を研磨した時にお
ける各フェルール端面(図の見易さのために、3ケ所の
みとした)のダイヤモンドフィルム36上の軌跡を描い
たものである。
研磨機を用いてフェルール18の端面を研磨した時にお
ける各フェルール端面(図の見易さのために、3ケ所の
みとした)のダイヤモンドフィルム36上の軌跡を描い
たものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のフェル
ールの端面研磨機では、合計12本のフェルール18
が、六角治具20の中心回りに均一に且つ分散して配置
され、12本の光ファイバ16は、束ねられてフェルー
ルの端面研磨機の適当な位置に保持される。この六角治
具20は、六角治具20の中心を支点としてどのような
方向にも傾斜することができるようになっているため、
12本の光ファイバ16の束の支持される方向に僅かで
あるが傾く傾向があった。
ールの端面研磨機では、合計12本のフェルール18
が、六角治具20の中心回りに均一に且つ分散して配置
され、12本の光ファイバ16は、束ねられてフェルー
ルの端面研磨機の適当な位置に保持される。この六角治
具20は、六角治具20の中心を支点としてどのような
方向にも傾斜することができるようになっているため、
12本の光ファイバ16の束の支持される方向に僅かで
あるが傾く傾向があった。
【0014】これにより、12個のフェルール18が均
一な押付け力でダイヤモンドフィルム36に接触できな
くなり、片削り、片研磨が発生する欠点があった。
一な押付け力でダイヤモンドフィルム36に接触できな
くなり、片削り、片研磨が発生する欠点があった。
【0015】本発明の目的は、上述した従来技術の課題
を解決すべくなされたもので、固定治具に固定される全
てのフェルールをほぼ均一の押付け力で研磨シートに接
触させて研磨することができるフェルールの端面研磨機
を提供することである。
を解決すべくなされたもので、固定治具に固定される全
てのフェルールをほぼ均一の押付け力で研磨シートに接
触させて研磨することができるフェルールの端面研磨機
を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係るフェルール
の端面研磨機は、端面研磨機フレームと、複数のフェル
ールを中心回りに均一に且つ分散して着脱可能に固定す
る固定治具と、固定治具を上下方向にスライド可能に且
つ揺動しないように支持する端面研磨機フレームに取り
付けられた支持部材と、研磨皿と、研磨皿を端面研磨機
フレームに対して同一平面内で小円運動をさせながらゆ
っくりと自転させる研磨皿駆動機構と、そして、研磨皿
上に固定治具のほぼ中心付近で一点支持された揺動プレ
ートであって、フェルール端面を研磨する研磨シートを
載せる揺動プレートとを含んで構成されている。
の端面研磨機は、端面研磨機フレームと、複数のフェル
ールを中心回りに均一に且つ分散して着脱可能に固定す
る固定治具と、固定治具を上下方向にスライド可能に且
つ揺動しないように支持する端面研磨機フレームに取り
付けられた支持部材と、研磨皿と、研磨皿を端面研磨機
フレームに対して同一平面内で小円運動をさせながらゆ
っくりと自転させる研磨皿駆動機構と、そして、研磨皿
上に固定治具のほぼ中心付近で一点支持された揺動プレ
ートであって、フェルール端面を研磨する研磨シートを
載せる揺動プレートとを含んで構成されている。
【0017】
【作用】複数のフェルールを中心回りに均一に且つ分散
して着脱可能に固定する固定治具は、端面研磨機フレー
ムに取り付けられた支持部材に上下方向にスライド可能
に且つ揺動しないように支持されている。従って、複数
のフェルールから延びている光ファイバの束をフェルー
ルの端面研磨機のどこに固定しても、固定治具が傾斜す
ることがない。
して着脱可能に固定する固定治具は、端面研磨機フレー
ムに取り付けられた支持部材に上下方向にスライド可能
に且つ揺動しないように支持されている。従って、複数
のフェルールから延びている光ファイバの束をフェルー
ルの端面研磨機のどこに固定しても、固定治具が傾斜す
ることがない。
【0018】一方、フェルール端面を研磨する研磨シー
トを載せる揺動プレートは、研磨皿上に固定治具のほぼ
中心付近で一点支持されている。従って、研磨シートと
接触している複数のフェルールのうち一部における押付
け力が大きくなった場合、全てのフェルールにおける接
触圧力が均等となるように揺動プレートは傾斜する。
トを載せる揺動プレートは、研磨皿上に固定治具のほぼ
中心付近で一点支持されている。従って、研磨シートと
接触している複数のフェルールのうち一部における押付
け力が大きくなった場合、全てのフェルールにおける接
触圧力が均等となるように揺動プレートは傾斜する。
【0019】研磨シートを載せている揺動プレートは、
研磨皿に支持されており、研磨皿は研磨皿駆動機構によ
って端面研磨機フレームに対して同一平面内で小円運動
をさせながらゆっくりと自転する。これにより、複数の
フェルールは、研磨シート上を小さい円を描きながら徐
々にその接触位置を変えて研磨される。
研磨皿に支持されており、研磨皿は研磨皿駆動機構によ
って端面研磨機フレームに対して同一平面内で小円運動
をさせながらゆっくりと自転する。これにより、複数の
フェルールは、研磨シート上を小さい円を描きながら徐
々にその接触位置を変えて研磨される。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明に係るフェル
ールの端面研磨機について詳細に説明する。
ールの端面研磨機について詳細に説明する。
【0021】図1は、本発明に係るフェルールの端面研
磨機の一実施例の要部分解斜視図であり、図2はその縦
断面図である。
磨機の一実施例の要部分解斜視図であり、図2はその縦
断面図である。
【0022】図面中、50は端面研磨機フレームであ
り、その表面の一隅にはスタンド52が立設されてい
る。スタンド52の上端には、水平プレート54が固定
されている。水平プレート54のほぼ中央部には、上下
方向に水平プレート54を貫通する孔54aが穿設され
ている。この孔54aには、押え棒55の上部が上下方
向にスライド可能に挿入されている。押え棒55の上面
には、重り53を挿入するためのスタッド55aが立設
されており、また、押え棒55の下部は、後述する六角
治具60の上面に固定されたパイプ60aに挿入され且
つボルト60bによって固定される。
り、その表面の一隅にはスタンド52が立設されてい
る。スタンド52の上端には、水平プレート54が固定
されている。水平プレート54のほぼ中央部には、上下
方向に水平プレート54を貫通する孔54aが穿設され
ている。この孔54aには、押え棒55の上部が上下方
向にスライド可能に挿入されている。押え棒55の上面
には、重り53を挿入するためのスタッド55aが立設
されており、また、押え棒55の下部は、後述する六角
治具60の上面に固定されたパイプ60aに挿入され且
つボルト60bによって固定される。
【0023】六角治具60の6つの辺には、それぞれ、
2個ずつのフェルール58が固定プレート60aを介し
てネジ60bにより着脱可能に固定されている。光ファ
イバ56は、各フェルール58から上方に向って延びて
いる。合計12本のフェルール58は、六角治具60の
中心回りに均一に且つ分散して配置され、12本の光フ
ァイバ56は、束ねられてフェルールの端面研磨機の適
当な位置に保持される。 六角治具60は、押え棒55
によって水平プレート54に上下方向にスライド可能に
且つ水平方向から逸脱しないように、すなわち、傾斜し
ないように支持されている。従って、複数のフェルール
58から延びている光ファイバ56の束をフェルールの
端面研磨機のどこに固定しても、六角治具60が傾斜す
ることがない。
2個ずつのフェルール58が固定プレート60aを介し
てネジ60bにより着脱可能に固定されている。光ファ
イバ56は、各フェルール58から上方に向って延びて
いる。合計12本のフェルール58は、六角治具60の
中心回りに均一に且つ分散して配置され、12本の光フ
ァイバ56は、束ねられてフェルールの端面研磨機の適
当な位置に保持される。 六角治具60は、押え棒55
によって水平プレート54に上下方向にスライド可能に
且つ水平方向から逸脱しないように、すなわち、傾斜し
ないように支持されている。従って、複数のフェルール
58から延びている光ファイバ56の束をフェルールの
端面研磨機のどこに固定しても、六角治具60が傾斜す
ることがない。
【0024】フェルール58の押付け力は、押え棒55
の上に載せられる重り53の重量を変更することによっ
て調節される。
の上に載せられる重り53の重量を変更することによっ
て調節される。
【0025】端面研磨機フレーム50の上面には、図示
されていない回転駆動機構によりY軸を中心として回転
されるホィール62が設けられている。ホィール62の
上面には、ホィール62の中央を貫通して延びる軸64
の上端に固定された大歯車66と、この大歯車66によ
りアイドル歯車68を介して回転駆動される一対の回転
小歯車70とが設けられている。
されていない回転駆動機構によりY軸を中心として回転
されるホィール62が設けられている。ホィール62の
上面には、ホィール62の中央を貫通して延びる軸64
の上端に固定された大歯車66と、この大歯車66によ
りアイドル歯車68を介して回転駆動される一対の回転
小歯車70とが設けられている。
【0026】各回転小歯車70の上面には、回転小歯車
70の回転中心から偏心した位置に偏心ピン70aが突
設されている。
70の回転中心から偏心した位置に偏心ピン70aが突
設されている。
【0027】ホィール62の上方には、大歯車66、ア
イドル歯車68及び回転小歯車70を覆うように且つホ
ィール62に対して相対的に回転しないように水平プレ
ート72が固定されている。軸64及び大歯車66と水
平プレート72の間には、スラストベアリング(図示さ
れていない)を介在させることが好ましい。
イドル歯車68及び回転小歯車70を覆うように且つホ
ィール62に対して相対的に回転しないように水平プレ
ート72が固定されている。軸64及び大歯車66と水
平プレート72の間には、スラストベアリング(図示さ
れていない)を介在させることが好ましい。
【0028】水平プレート72には、中心に対し点対称
の位置に回転小歯車70を収納する一対の凹部72aが
形成されていると共にその中央部上面には、ボール受け
凹所72bを持つ支持ポール72cが立設されている。
回転小歯車70はそれぞれ水平プレート72の凹部72
aに回転自在に収納されている。
の位置に回転小歯車70を収納する一対の凹部72aが
形成されていると共にその中央部上面には、ボール受け
凹所72bを持つ支持ポール72cが立設されている。
回転小歯車70はそれぞれ水平プレート72の凹部72
aに回転自在に収納されている。
【0029】鋼球74が、支持ポール72cのボール受
け凹所72bに収納且つ保持されている。
け凹所72bに収納且つ保持されている。
【0030】水平プレート72上に摺動可能に取り付け
られる円環状プレートからなる研磨皿76は、中央部に
円形の開口部76aを有している。研磨皿76の上面に
は、中心に対し点対称の位置に一対の突起76bが設置
され、その下面には、ベアリング収納凹部76cとこの
ベアリング収納凹部76cの中心に対し点対称の方向に
延びる長溝76dが形成されている。
られる円環状プレートからなる研磨皿76は、中央部に
円形の開口部76aを有している。研磨皿76の上面に
は、中心に対し点対称の位置に一対の突起76bが設置
され、その下面には、ベアリング収納凹部76cとこの
ベアリング収納凹部76cの中心に対し点対称の方向に
延びる長溝76dが形成されている。
【0031】回転小歯車70の偏心ピン70aは研磨皿
76の下面に形成されたベアリング収納凹部76cに収
納されるスラストベアリング77及び長溝76dに係合
している。一対の回転小歯車70が同期して回転駆動さ
れると、研磨皿76はホィール62及び水平プレート7
2に対して軸Xを中心として同一平面内で小円運動をせ
しめられる。
76の下面に形成されたベアリング収納凹部76cに収
納されるスラストベアリング77及び長溝76dに係合
している。一対の回転小歯車70が同期して回転駆動さ
れると、研磨皿76はホィール62及び水平プレート7
2に対して軸Xを中心として同一平面内で小円運動をせ
しめられる。
【0032】研磨皿76の上方に配設された揺動プレー
ト78は、円盤状の板部材から構成されており、その下
面中央付近において支持ポール72cのボール受け凹所
72bに収納された鋼球74によって、一点で支持され
ている。従って、揺動プレート78の表面に加えられる
力に偏りがあった場合、それを平均化するように傾斜す
ることができる。揺動プレート78の下面には、また、
研磨皿76の一対の突起76bと係合する係合溝78a
が形成されている。
ト78は、円盤状の板部材から構成されており、その下
面中央付近において支持ポール72cのボール受け凹所
72bに収納された鋼球74によって、一点で支持され
ている。従って、揺動プレート78の表面に加えられる
力に偏りがあった場合、それを平均化するように傾斜す
ることができる。揺動プレート78の下面には、また、
研磨皿76の一対の突起76bと係合する係合溝78a
が形成されている。
【0033】揺動プレート78の上には、シリコンゴ
ム、合成ゴム等の弾性を有するゴム板80及びダイヤモ
ンド砥粒をバインダによって分散固定したダイヤモンド
フィルム36等の研磨シート82が載せられている。ダ
イヤモンドフィルム36は、仕上げの種類によって、荒
仕上げ用、中仕上げ用及び最終仕上げ用に別れている。
各用途における砥粒のサイズは、それぞれ、粒径9〜1
5,3〜6及び0.5〜1ミクロンとなっている。
ム、合成ゴム等の弾性を有するゴム板80及びダイヤモ
ンド砥粒をバインダによって分散固定したダイヤモンド
フィルム36等の研磨シート82が載せられている。ダ
イヤモンドフィルム36は、仕上げの種類によって、荒
仕上げ用、中仕上げ用及び最終仕上げ用に別れている。
各用途における砥粒のサイズは、それぞれ、粒径9〜1
5,3〜6及び0.5〜1ミクロンとなっている。
【0034】かかるフェルールの端面研磨機において、
研磨皿76及び揺動プレート78は、図示されていない
回転駆動機構により、X軸を中心として例えば1秒間に
1回同一平面内で小円運動をすると共に軸Yを中心とし
て1分間に1回自転する。
研磨皿76及び揺動プレート78は、図示されていない
回転駆動機構により、X軸を中心として例えば1秒間に
1回同一平面内で小円運動をすると共に軸Yを中心とし
て1分間に1回自転する。
【0035】研磨すべきフェルール58はフェルール端
面が研磨シート82と接触するように、六角治具60に
着脱可能に固定される。フェルール端面の研磨シート8
2に対する押付力の大きさは、押え棒55の上面に載せ
られる重り53によって調節することができる。
面が研磨シート82と接触するように、六角治具60に
着脱可能に固定される。フェルール端面の研磨シート8
2に対する押付力の大きさは、押え棒55の上面に載せ
られる重り53によって調節することができる。
【0036】なお、フェルール58の最終仕上げ用の研
磨シート82として、固定砥粒形式であるダイヤモンド
フィルム36の代わりに遊離砥粒を含む、すなわち、特
殊溶液98中に所定粒度の砥粒99を分散浮遊させた研
磨液を表面に塗布し、それにフェルール端面を所定の圧
力で押付けながら相対的に摺動させる遊離砥粒形式を採
用する研磨シート90を使用することもできる。
磨シート82として、固定砥粒形式であるダイヤモンド
フィルム36の代わりに遊離砥粒を含む、すなわち、特
殊溶液98中に所定粒度の砥粒99を分散浮遊させた研
磨液を表面に塗布し、それにフェルール端面を所定の圧
力で押付けながら相対的に摺動させる遊離砥粒形式を採
用する研磨シート90を使用することもできる。
【0037】図3は、かかる遊離砥粒形式を採用する研
磨シートの一実施例を示し、(a)及び(b)は、それ
ぞれ、研磨前及び研磨中における研磨シートの縦断面図
である。
磨シートの一実施例を示し、(a)及び(b)は、それ
ぞれ、研磨前及び研磨中における研磨シートの縦断面図
である。
【0038】図示された研磨シート90は、概略的に、
基材シート92と、この基材シート92上にほぼ均一の
厚さとなるように設けられたSn層94と、そして、基
材シート92とSn層94との間に介在された接着剤9
5とから構成されている。
基材シート92と、この基材シート92上にほぼ均一の
厚さとなるように設けられたSn層94と、そして、基
材シート92とSn層94との間に介在された接着剤9
5とから構成されている。
【0039】基材シート92は、光コネクタのフェルー
ル端面を所定の圧力で押し付けた時、曲面状に変形する
と共に、圧力が除去された時、速やかに復元することが
できる材質から構成されることが必要である。例えば、
ベリリウム銅、燐酸銅及びバネ鋼等の金属シート、ある
いは、ポリエステル等の所定の耐久性を有する合成樹脂
シートを用いることができる。
ル端面を所定の圧力で押し付けた時、曲面状に変形する
と共に、圧力が除去された時、速やかに復元することが
できる材質から構成されることが必要である。例えば、
ベリリウム銅、燐酸銅及びバネ鋼等の金属シート、ある
いは、ポリエステル等の所定の耐久性を有する合成樹脂
シートを用いることができる。
【0040】基材シート92は、また、Sn層94をほ
ぼ均一の厚さの状態を保って保持できる程度の強度を有
すると共に、光コネクタのフェルール端面を所定の圧力
で押し付けた時曲面状に変形することができる厚さを有
している。図示された好ましい実施例では、基材シート
92の厚さは、10〜100ミクロンである。
ぼ均一の厚さの状態を保って保持できる程度の強度を有
すると共に、光コネクタのフェルール端面を所定の圧力
で押し付けた時曲面状に変形することができる厚さを有
している。図示された好ましい実施例では、基材シート
92の厚さは、10〜100ミクロンである。
【0041】Sn層94は、種々の方法で基材シート9
2に固定される。図示された実施例では、接着剤95に
よって接着固定されている。例えば、基材シート92が
金属シートである場合、電気メッキ、冷間圧延等により
Sn層94を基材シート92上に設けることができる。
また、基材シート92が合成樹脂シートである場合、接
着剤や両面テープを用いてSn層94を構成するSn箔
を接着することができる。いずれにしても、基材シート
92の表面上にSn層94が設けられ研磨シート90と
して所定の特性を有するかぎり、どのような方法により
形成しても良い。 Sn層94は、少なくとも砥粒96
を包含保持し得る厚さ、例えば、3〜50ミクロンの厚
さを有している。図示された好ましい実施例では、Sn
層94の厚さは、20ミクロンとなっている。
2に固定される。図示された実施例では、接着剤95に
よって接着固定されている。例えば、基材シート92が
金属シートである場合、電気メッキ、冷間圧延等により
Sn層94を基材シート92上に設けることができる。
また、基材シート92が合成樹脂シートである場合、接
着剤や両面テープを用いてSn層94を構成するSn箔
を接着することができる。いずれにしても、基材シート
92の表面上にSn層94が設けられ研磨シート90と
して所定の特性を有するかぎり、どのような方法により
形成しても良い。 Sn層94は、少なくとも砥粒96
を包含保持し得る厚さ、例えば、3〜50ミクロンの厚
さを有している。図示された好ましい実施例では、Sn
層94の厚さは、20ミクロンとなっている。
【0042】研磨液中に分散浮遊された砥粒96は、ダ
イヤモンド等従来周知の砥粒であり、その粒径が、0.
5〜2.5ミクロン、特に、0.5〜1.0ミクロンの
範囲において、従来の固定砥粒形式の研磨シートを使用
した場合のフェルール端面の傷に比較して傷の発生率が
減少した。
イヤモンド等従来周知の砥粒であり、その粒径が、0.
5〜2.5ミクロン、特に、0.5〜1.0ミクロンの
範囲において、従来の固定砥粒形式の研磨シートを使用
した場合のフェルール端面の傷に比較して傷の発生率が
減少した。
【0043】次に、図3に示された研磨シートの製造方
法について説明する。
法について説明する。
【0044】初に、厚さ10〜100ミクロンのベリリ
ウム銅からなる金属シートのストリップを製造する。こ
のストリップを電解メッキ槽を通過させ、3〜50ミク
ロンの厚さまでSn層94をメッキし、これを所定の形
状に切断して本発明に係る研磨シートを完成する。
ウム銅からなる金属シートのストリップを製造する。こ
のストリップを電解メッキ槽を通過させ、3〜50ミク
ロンの厚さまでSn層94をメッキし、これを所定の形
状に切断して本発明に係る研磨シートを完成する。
【0045】あるいは、所定の厚さのポリエチレンフィ
ルムと3〜20ミクロンのSn箔を用意し、これらを接
着剤又は両面テープを用いて接着することにより、本発
明に係る研磨シートを製造することもできる。
ルムと3〜20ミクロンのSn箔を用意し、これらを接
着剤又は両面テープを用いて接着することにより、本発
明に係る研磨シートを製造することもできる。
【0046】最後に、本発明に係るフェルールの端面研
磨機を用いて光コネクタのフェルール端面を研磨する方
法について説明する。
磨機を用いて光コネクタのフェルール端面を研磨する方
法について説明する。
【0047】初に、上述のように製造した、すなわち、
遊離砥粒形式の最終仕上げ用の研磨シート90と、従来
法により製造した、すなわち、固定砥粒形式の荒仕上げ
用及び中仕上げ用研磨シート82を用意する。砥粒の粒
径が3ミクロン以上の研磨シートでは、従来のバインダ
による接着方法を採用しても、基材シートから剥離して
動き回る砥粒の発生は少ないため、固定砥粒形式の荒仕
上げ用及び中仕上げ用研磨シート82を用いることがで
きる。
遊離砥粒形式の最終仕上げ用の研磨シート90と、従来
法により製造した、すなわち、固定砥粒形式の荒仕上げ
用及び中仕上げ用研磨シート82を用意する。砥粒の粒
径が3ミクロン以上の研磨シートでは、従来のバインダ
による接着方法を採用しても、基材シートから剥離して
動き回る砥粒の発生は少ないため、固定砥粒形式の荒仕
上げ用及び中仕上げ用研磨シート82を用いることがで
きる。
【0048】まず、図1及び図2に示すように、粒径9
〜15ミクロンの砥粒を分散固定した固定砥粒形式の荒
仕上げ用研磨シート82を弾性を有するゴム板80上に
載せる。一方、所定数の光コネクタを六角治具60にバ
ランス良く固定する。図示されていない駆動機構によ
り、研磨皿76及び揺動プレート78をX軸を中心とし
て1秒間に1回同一平面内で小円運動をすると共にホィ
ール62及び水平プレート72の回転軸Yを中心として
1分間に1回自転する。これを、1分間行った後、フェ
ルール端面研磨機をオフとする。荒仕上げにより、フェ
ルール端面は、半径約20mmの球面状に整形される。
〜15ミクロンの砥粒を分散固定した固定砥粒形式の荒
仕上げ用研磨シート82を弾性を有するゴム板80上に
載せる。一方、所定数の光コネクタを六角治具60にバ
ランス良く固定する。図示されていない駆動機構によ
り、研磨皿76及び揺動プレート78をX軸を中心とし
て1秒間に1回同一平面内で小円運動をすると共にホィ
ール62及び水平プレート72の回転軸Yを中心として
1分間に1回自転する。これを、1分間行った後、フェ
ルール端面研磨機をオフとする。荒仕上げにより、フェ
ルール端面は、半径約20mmの球面状に整形される。
【0049】次に、荒仕上げ用研磨シート82を粒径3
〜6ミクロンの砥粒を分散固定した中仕上げ用研磨シー
ト82に交換して荒仕上げと同様の操作を行う。中仕上
げにより、フェルール端面の面粗度を向上させる。
〜6ミクロンの砥粒を分散固定した中仕上げ用研磨シー
ト82に交換して荒仕上げと同様の操作を行う。中仕上
げにより、フェルール端面の面粗度を向上させる。
【0050】最後に、中仕上げ用研磨シート82を図3
に示された研磨シート90と交換して、溶液中に粒径
0.5〜1ミクロンの砥粒を分散浮遊させた研磨液を研
磨シート90のSn層94上に塗布する。
に示された研磨シート90と交換して、溶液中に粒径
0.5〜1ミクロンの砥粒を分散浮遊させた研磨液を研
磨シート90のSn層94上に塗布する。
【0051】しかる後、フェルールの端面研磨機を作動
させて、研磨皿76及び揺動プレート78をX軸を中心
として1秒間に1回同一平面内で小円運動をすると共に
ホィール62及び水平プレート72の回転軸Yを中心と
して1分間に1回自転する。これにより、フェルール端
面は、所定の圧力で研磨液の塗布されたSn層94に押
し付けられながら、図7に示されたような軌跡を描いて
Sn層94上を相対的に摺動させられる。
させて、研磨皿76及び揺動プレート78をX軸を中心
として1秒間に1回同一平面内で小円運動をすると共に
ホィール62及び水平プレート72の回転軸Yを中心と
して1分間に1回自転する。これにより、フェルール端
面は、所定の圧力で研磨液の塗布されたSn層94に押
し付けられながら、図7に示されたような軌跡を描いて
Sn層94上を相対的に摺動させられる。
【0052】図3(b)に最も良く示されているよう
に、研磨液98中に分散浮遊した各砥粒96は、フェル
ール端面に押されてSn層94表面に付着せしめられ
る。このようにして付着された砥粒96は、Sn層94
内部に一部埋没するように沈み込み、Sn層94表面を
動き回ることがない。このように、各砥粒96は比較的
柔らかい金属であるSn層94に支持されているため、
極端に大きな力でフェルール端面に接触することがな
く、従って、フェルール端面の最終仕上げ表面に大きな
傷をつけることがない。
に、研磨液98中に分散浮遊した各砥粒96は、フェル
ール端面に押されてSn層94表面に付着せしめられ
る。このようにして付着された砥粒96は、Sn層94
内部に一部埋没するように沈み込み、Sn層94表面を
動き回ることがない。このように、各砥粒96は比較的
柔らかい金属であるSn層94に支持されているため、
極端に大きな力でフェルール端面に接触することがな
く、従って、フェルール端面の最終仕上げ表面に大きな
傷をつけることがない。
【0053】このような研磨作業を1分間行った後、フ
ェルール端面研磨機をオフとする。最終仕上げによりフ
ェルール端面を鏡面とする。図3に示された研磨シート
90では、砥粒がSn層94上を動き回ることがないよ
うになっているため、最終仕上げ後のフェルール端面に
傷を付けることが激減する。
ェルール端面研磨機をオフとする。最終仕上げによりフ
ェルール端面を鏡面とする。図3に示された研磨シート
90では、砥粒がSn層94上を動き回ることがないよ
うになっているため、最終仕上げ後のフェルール端面に
傷を付けることが激減する。
【0054】上述したように、研磨シート90をフェル
ールの端面研磨機の揺動プレート78に弾性を有するゴ
ム板80を介在させて載せて作動させると、基材シート
92及びSn層94はフェルール端面に押されて曲面状
に変形する。これにより、フェルール端面を曲面状に研
磨することができる。一方、弾性体のゴム板80を除去
し、直接、研磨シート90を揺動プレート78上に載せ
てフェルールの端面研磨機を作動させると、研磨シート
90はフェルール端面を平面状に研磨することもでき
る。
ールの端面研磨機の揺動プレート78に弾性を有するゴ
ム板80を介在させて載せて作動させると、基材シート
92及びSn層94はフェルール端面に押されて曲面状
に変形する。これにより、フェルール端面を曲面状に研
磨することができる。一方、弾性体のゴム板80を除去
し、直接、研磨シート90を揺動プレート78上に載せ
てフェルールの端面研磨機を作動させると、研磨シート
90はフェルール端面を平面状に研磨することもでき
る。
【0055】
【発明の効果】本発明に係るフェルールの端面研磨機
は、端面研磨機フレームと、複数のフェルールを中心回
りに均一に且つ分散して着脱可能に固定する固定治具
と、固定治具を上下方向にスライド可能に且つ揺動しな
いように支持する端面研磨機フレームに取り付けられた
支持部材と、研磨皿と、研磨皿を端面研磨機フレームに
対して同一平面内で小円運動をさせながらゆっくりと自
転させる研磨皿駆動機構と、そして、研磨皿上に固定治
具のほぼ中心付近で一点支持された揺動プレートであっ
て、フェルール端面を研磨する研磨シートを載せる揺動
プレートとを含んで構成されているため、固定治具に固
定される全てのフェルールをほぼ均一の押付け力で研磨
シートに接触させて研磨することができる効果がある。
は、端面研磨機フレームと、複数のフェルールを中心回
りに均一に且つ分散して着脱可能に固定する固定治具
と、固定治具を上下方向にスライド可能に且つ揺動しな
いように支持する端面研磨機フレームに取り付けられた
支持部材と、研磨皿と、研磨皿を端面研磨機フレームに
対して同一平面内で小円運動をさせながらゆっくりと自
転させる研磨皿駆動機構と、そして、研磨皿上に固定治
具のほぼ中心付近で一点支持された揺動プレートであっ
て、フェルール端面を研磨する研磨シートを載せる揺動
プレートとを含んで構成されているため、固定治具に固
定される全てのフェルールをほぼ均一の押付け力で研磨
シートに接触させて研磨することができる効果がある。
【0056】これにより、複数のフェルールから延びて
いる光ファイバの束をフェルールの端面研磨機のどこに
固定しても固定治具が傾斜することがなく、従って、フ
ェルール端面の片削りや片研磨がなくなり研磨効率が飛
躍的に向上する。
いる光ファイバの束をフェルールの端面研磨機のどこに
固定しても固定治具が傾斜することがなく、従って、フ
ェルール端面の片削りや片研磨がなくなり研磨効率が飛
躍的に向上する。
【図1】 本発明に係るフェルールの端面研磨機の一実
施例の要部分解斜視図である。
施例の要部分解斜視図である。
【図2】 図1に示されたフェルールの端面研磨機の縦
断面図である。
断面図である。
【図3】 遊離砥粒形式を採用する研磨シートの一実施
例を示し、(a)及び(b)は、それぞれ、研磨前及び
研磨中における研磨シートの縦断面図である。
例を示し、(a)及び(b)は、それぞれ、研磨前及び
研磨中における研磨シートの縦断面図である。
【図4】 従来のフェルールの端面研磨機の要部分解斜
視図である。
視図である。
【図5】 図4に示された従来のフェルールの端面研磨
機の縦断面図である。
機の縦断面図である。
【図6】 図5のA−A線断面図である。
【図7】 研磨シート上におけるフェルール端面の接触
点の軌跡を描いた平面図である。
点の軌跡を描いた平面図である。
50 端面研磨機フレーム 52 スタンド 54 水平プレート 55 押え棒 56 光ファイバ 58 フェルール 60 六角治具 62 ホィール 64 軸 66 大歯車 68 アイドル歯車 70 回転小歯車 70a 偏心ピン 72 水平プレート 74 鋼球 76 研磨皿 78 揺動プレート 80 ゴム板 82 研磨シート
Claims (4)
- 【請求項1】端面研磨機フレームと、 複数のフェルールを中心回りに均一に且つ分散して着脱
可能に固定する固定治具と、 前記固定治具を上下方向にスライド可能に且つ揺動しな
いように支持する前記端面研磨機フレームに取り付けら
れた支持部材と、 研磨皿と、 前記研磨皿を前記端面研磨機フレームに対して同一平面
内で小円運動をさせながらゆっくりと自転させる研磨皿
駆動機構と、そして、 前記研磨皿上に前記固定治具のほぼ中心付近で一点支持
された揺動プレートであって、フェルール端面を研磨す
る研磨シートを載せる揺動プレートと、 を含んで構成されているフェルールの端面研磨機。 - 【請求項2】前記研磨皿が、中央部に円形の開口部を有
する円環状プレートからなり、その上面には、前記揺動
プレートの下面に形成された係合溝と係合するように中
心に対し点対称の位置に一対の突起が設置され、その下
面には、ベアリング収納凹部とこのベアリング収納凹部
の中心に対し点対称の方向に延びる長溝が形成されてお
り、 前記研磨皿駆動機構は、円盤状の水平プレートと、偏心
ピンを有する一対の回転小歯車と、これら一対の回転小
歯車を同期して回転駆動する大歯車と、そして、前記回
転小歯車を回転自在に支持すると共に前記水平プレート
を固定支持する前記固定治具のほぼ中心付近を通る縦軸
を中心に回転可能なホィールとを含んで構成されてな
り、前記水平プレートには、中心に対し点対称の位置に
前記回転小歯車を収納する一対の凹部が形成されている
と共にその中央部上面には、ボール受け凹所を持つ支持
ポールが立設されており、前記回転小歯車はそれぞれ前
記水平プレートの凹部に回転自在に収納されていると共
に各回転小歯車の偏心ピンは前記研磨皿の下面に形成さ
れたベアリング収納凹部に収納されるスラストベアリン
グ及び長溝に係合しており、前記一対の回転小歯車は大
歯車を駆動することにより同期して回転駆動され、それ
によって、前記研磨皿を前記ホィール及び水平プレート
に対して同一平面内で小円運動をさせることを特徴とす
る請求項1に記載のフェルールの端面研磨機。 - 【請求項3】前記支持部材が、前記端面研磨機フレーム
に立設されたスタンドと、そして、このスタンドに固定
され上下方向に貫通した孔を有する水平プレートとを含
んで構成されており、 前記固定治具の上面には、前記水平プレートの孔を通る
ロッドが固定されていることを特徴とする請求項1又は
2に記載のフェルールの端面研磨機。 - 【請求項4】前記固定治具の上面に固定されたロッドの
上端には、重り取付部が形成されており、この重り取付
部に載せる重りによって、フェルール端面の研磨シート
に対する押し付け力を調節可能となっていることを特徴
とする請求項3に記載のフェルールの端面研磨機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19207693A JP3137219B2 (ja) | 1993-07-06 | 1993-07-06 | フェルールの端面研磨機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19207693A JP3137219B2 (ja) | 1993-07-06 | 1993-07-06 | フェルールの端面研磨機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0727923A true JPH0727923A (ja) | 1995-01-31 |
JP3137219B2 JP3137219B2 (ja) | 2001-02-19 |
Family
ID=16285243
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19207693A Expired - Fee Related JP3137219B2 (ja) | 1993-07-06 | 1993-07-06 | フェルールの端面研磨機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3137219B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08257887A (ja) * | 1995-03-23 | 1996-10-08 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 球面研磨装置及び球面研磨方法 |
JP2002254306A (ja) * | 2001-02-28 | 2002-09-10 | Fujikura Ltd | 研磨装置 |
JP2004230552A (ja) * | 2004-04-05 | 2004-08-19 | Seiko Instruments Inc | 端面研磨装置 |
JP2006350130A (ja) * | 2005-06-17 | 2006-12-28 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 光コネクタ端面加工方法、光ファイバ切断装置及び光コネクタ端面加工装置 |
JP2009211097A (ja) * | 2009-06-22 | 2009-09-17 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 光コネクタ端面加工装置 |
JP6263291B1 (ja) * | 2017-02-20 | 2018-01-17 | 株式会社精工技研 | 研磨用ホルダー装着治具および光ファイバフェルール研磨用ホルダー |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100914189B1 (ko) | 2007-11-23 | 2009-08-27 | (주)링크옵틱스 | 에프티티에이치망 현장용 광커넥터 연마기 |
-
1993
- 1993-07-06 JP JP19207693A patent/JP3137219B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08257887A (ja) * | 1995-03-23 | 1996-10-08 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 球面研磨装置及び球面研磨方法 |
JP2002254306A (ja) * | 2001-02-28 | 2002-09-10 | Fujikura Ltd | 研磨装置 |
JP2004230552A (ja) * | 2004-04-05 | 2004-08-19 | Seiko Instruments Inc | 端面研磨装置 |
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JP2009211097A (ja) * | 2009-06-22 | 2009-09-17 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 光コネクタ端面加工装置 |
JP4490505B2 (ja) * | 2009-06-22 | 2010-06-30 | 日本電信電話株式会社 | 光コネクタ端面加工装置 |
JP6263291B1 (ja) * | 2017-02-20 | 2018-01-17 | 株式会社精工技研 | 研磨用ホルダー装着治具および光ファイバフェルール研磨用ホルダー |
CN108453620A (zh) * | 2017-02-20 | 2018-08-28 | 株式会社精工技研 | 研磨用支撑件安装夹具和光纤套箍研磨用支撑件 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3137219B2 (ja) | 2001-02-19 |
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