JPH0727874Y2 - 引出箱又は棚板のある枠組を有するテーブル。 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】 【０００１】 上下方向に複数段の引出箱又は棚板を重
ねる引出箱枠組又は棚板枠組を食卓用テーブルの天板下
面に取付ける手段に関する。 【従来の技術】 【０００２】 従来数人が天板の外周どこにでも着席す
る食卓即ちテーブルには、主として個人用で正面に一人
だけが着席する事務机，学習机の片袖又は両袖等に設け
る引出箱枠組又は学習机上面後部に設ける棚板枠組等を
設ける必要は無く、別個の物として作られて来た。 【考案が解決しようとする課題】 【０００３】 テーブルの天板下方に引出箱枠組又は棚
板枠組を取付けても、ほぼ全外周に着席する人が下肢や
足先を前に置き得、足先をのばしても引出箱等の面積が
狭くならず、逆に引出箱や棚板をなるべく広くするよう
にし、且それへの物の出し入れが容易に行われるように
する。 【課題を解決するための手段】 【０００４】 引出箱枠組を天板の四辺と平行でない斜
方向に配置して、各着席者は枠組のコーナー垂直線（前
後中間柱１０，１２等）の側方へ下肢を置くと、ほぼ全
外周に着席し得、且引出箱の面積を狭くする必要も無
く、逆に上中段の引出箱の前下縁は膝頭のぶつからぬ程
度にその右部分を図１，２の右前柱３の方向に前出して
引出箱の面積を右斜前方向に広げ、或は引出箱の前下縁
を上段では前出し、中下段では次第に下方後退して下肢
をのばし易くし、上引出箱の特に右前部を前出して物の
出し入れを容易にし、後面の下後枠２８は中後枠２７よ
り前出して後面着席者の下肢をのばし易くする。 【０００５】 引出箱枠組を斜配置するには、前後面の
中間柱から斜方向に隅柱までを左右平行になるように連
結して、それを左右のレール取付面とし、その内面のな
るべく低くない高さに引出箱を乗せるための複数対の左
右のレールを取付け、最下段の左右レール下方に着席者
の足先をのばし易くし、後中間柱１２から左方のレール
取付面へ直交する方向に引出箱の後枠をかけ渡すと引出
箱枠は斜配置される。 【０００６】 左右のレール取付面の下部幅は上部幅よ
り稍広くし、特に後枠２７，２８に相当する垂直面を設
けられない前方引出箱出入面の左前角となる前中間柱１
０の下方部分だけを大きく左前方に下広がりとする。
（天板等の重みによる崩れを防ぐ。） 【０００７】 左右レール取付面と後枠２７，２８と前
部上中下の前水平面から成る引出箱枠組の最下の左右レ
ール下面を対角線棒２５上面に固定して前後中間柱の下
部を安定し易くする。 【作用】 【０００８】 左右の上レールの上には四周の浅い箱、
前空き箱、盆状箱等を、中と下のレールには深い引出箱
を乗せるが、上段では左右レールの水平部分を左右から
中央まで広げて連結した棚板の後縁を２２’まで広げる
と便利であり、中下段レールも同様にして引出箱の位置
で棚板とすれば引出箱枠組が棚板枠組となる。 【実施例】 【０００９】 図１，２，３，４は木製四隅柱２，３，
４，５の上部を上横枠６，７，８，９とコーナー金具で
連結して天板１を乗せて固定するテーブルに引出箱枠組
を取付け、前後面又は後面と右面に設ける中間柱１０，
１２をスチールでパイプ等とする場合で、図１，２，３
では、前後中間柱１０，１２の上部を夫々後左と前右へ
曲げ延した左右の上水平部１１，１３の他端を曲げ下げ
た左後垂下部３０と右前垂下部３１との外側面を、夫々
左後柱５と右前柱３との内側面に合わせ易くするために
稍扁平として、上下２か所のボルトナット等で連結し
て、左と右のレール取付面とし、前後中間柱１０，１２
垂直部上部外面に２か所で固定連結した前後のＴ金具２
０，２０の上部を、夫々前後上横枠６と８の内面に２か
所のビスナット等で固定する。 【００１０】 垂直面部とその下辺又は上辺を右又は左
へ曲げた水平面部とを有する左右上中下レール１４，１
５，１６と１７，１８，１９の垂直面部の両端を、左後
垂下部３０又は左後柱５と前中間柱１０の右側面，及び
後中間柱１２と右前垂下部３１又は右前柱３との左側面
へ、夫々熔接，ビスナット等で固定して左右平行のレー
ル面とし、右中レール１８後端取付部の後中間柱１２の
後面，及び後中間柱１２の前面付近の右下レール１９か
ら、中後枠２７，下後枠２８を、左方レール外面と左上
水平部１１内面に固定した後枠取付垂直板２９へ直交す
る方向に掛け渡し（夫々の左端を左中レール１５，１６
の水平面部へ乗せ、その左端を熔接等で固定）、引出箱
枠組後面の左右間隔及び左方レール上中下の間隔を保
つ。 【００１１】 左上レール１４の前端から右上レール１
７の前端近くへ斜方向に上前水平板２２を、左中レール
１５のほぼ先端から右中レール１８へ稍斜方向に中前水
平板２３を、左下レール１６の先端近くから右下レール
１９へ直交する方向に下前水平板２４を夫々掛け渡し、
上中下前水平板２２，２３，２４の各前下縁は夫々左端
を軸として、回り階段状に下降後退して、前面着席者の
下肢をのばし易くし、又上中水平板２２，２３前縁まで
上中引出箱３２，３３の前面を斜右前に拡げてその面積
を広くし得、且各引出箱の引手は、上辺折曲部又は前面
上部左右端からの前出部３５をなるべく前方稍上へのば
して、前面から引出し易くする。尚中前水平板２３の後
縁２３’は右中レール１８へほぼ直交する方向まで後方
へ水平面幅を拡げて、左右の中レール１５と１８の間隔
を維持し易くする。 【００１２】 前後中間柱１０，１２の下部稍外開きの
Ｂ，Ｂと平行方向に、左後柱５と右前柱３の下部も
Ｂ’，Ｂ’の方向外開きに夫々立てて置き、前後中間柱
１０，１２の下端にキャスター３６を付すと、各柱の下
部は一応安定するが、左右平行垂直面は横方向へ崩れ易
いので、各柱の下端を稍斜外方のＡ又はＡ’（ほぼ対角
線の方向）へ下外開きにすると、左前柱２，右後柱４と
のバランスも取り易く安定し易いが、引出箱枠組の前面
と後面を比べると、前面には後面の中と下の後枠２７，
２８のような垂直連結面をつけられず、且上前水平板２
２は斜方向連結で左右のレール間隔を保つ力とならず、
天板１への加重等が大きいと、前方部分の無い前中間柱
１０だけが左外方へ崩れ易くなるので、その垂直部分の
下端を更に斜外方Ｃの方向へ開き、又は左方レール１
４，１５，１６先端の取付けてない下部だけを斜外方Ｃ
へ曲げ開き、或はキャスター３６を付して荷重等による
横崩れを和らげ得るが、キャスター３６をつけ且斜外方
Ｃへ下部だけ外開きに広げておく。 【００１３】 図４は、対角線上の柱５，３を稍太いパ
イプで連結して左方レール取付面とし、その右方の隣り
合う辺の中間柱１０，１２を結んで右方レール取付面と
し、上中下前水平板２２，２３，２４の前下縁を左右レ
ール間に直交する方向に平行連結する場合で、上前水平
板２２の下方で、中と下の前水平板は平行階段状に下方
後退し、対角線上の柱５，３の下部Ａ，Ａ方向と、中間
柱１０，１２の下部方向Ｂ，Ｂが左右平行線上の下部外
開きで、中間柱１０，１２の下端にキャスター３６を付
してほぼ安定するが、左右平行面の横崩れを防ぐため
に、更に対角線の柱５，３と中間柱１０，１２の下部
を、他の対角線上の柱２，４とのバランス（右後柱４は
Ｄ’，左前柱２の下部はこの型のテーブルではＥの方向
とするが、天板１の形が正方形又は円形に近い時には左
前柱２の下部をほぼ対角線上Ａの方向とする。）を考慮
しながら、稍斜外方Ｄ，Ｄ’の方向へ開いておく。尚そ
の状態の時でも、この図の下前水平板２４の右下レール
１９への連結部はかなり後方にあり、右の中間柱１０の
下部を支える力が弱いので、その下端にキャスター３６
を付すと共に、斜外方Ｃの方向へ稍下開きに広げてお
く。 【００１４】 図２，４の左右レール取付面の柱５，３
と中間柱１０，１２の下部を図２でＡ，Ａ’、図４で
Ｄ，Ｄ’の斜外方へ広げると、左右レール取付部の下部
幅は上部幅より広くのなるので、下方引出箱の横幅を広
げるか又は下方レールの水平面部の幅を広げ、尚右又は
左のレールの、上中下前水平板２２，２３，２４への連
結部より前方の部１７’，１８’，１９’，又は１
４’，１５’，１６’は、夫々の後方レール部分の水平
幅より更に幅を広くして、各引出箱前出時の底面を各前
水平板と共に支え易くする。 【００１５】 上中下前水平板２２，２３，２４とそれ
に続く左右レールの水平部分の、上段では後縁２２’ま
でを、中下段では中下後枠２７，２８までを、夫々左右
から中央へ広げ連結すれば棚板となるが、上段だけは棚
板とせずに、後縁２２’までの上引出箱３２とし、後面
にも引手３５’を付し、中央に仕切りをつけ又は前後別
個の引出箱とすると便利で、又中下段引出箱３３，３４
も浅い前空き箱とし、或は浅い前空き箱様の棚板として
もよい。 【００１６】 左右レール取付面内の引出箱枠組の左前
角及び右後角となる前後中間柱１０，１２の下部を更に
安定させるために、左右下レール１６，１９の下面を、
左前柱２と右後柱４へ両端２６，２６’を固定した対角
線棒２５の上面に固定する。 【００１７】 図２，４の配置は左右対称の形で引出箱
出入方向を変え、引出箱への物の出し入れを更に容易に
するためには、上方天板１に浅い切込凹部３７を設け、
又対角線棒２５の取付高さを稍下げ各レール間隔を縮め
る等により引出箱等の数を増し得る。 【考案の効果】テーブルに引出箱枠組又は棚板枠組を取
付けても、ほぼ全周囲着席者が下肢と足先をのばして上
面を食卓用，事務用，学習用等に使用し得、且各引出箱
や棚板を支障なく使用し得る。

【図面の簡単な説明】 【図１】 向かい合う辺に、夫々中間柱１０，１２を設
ける場合の斜視図である。 【図２】 図１の上面図である。 【図３】 図１，２に引出箱を置く場合の前面図であ
る。 【図４】 隣り合う辺夫々に中間柱１０，１２を設ける
場合の上面図である。 【符号の説明】 １、 天板（―――で示して内部を透視する。）。 ２，３，４，５、左前，右前，右後，左後の各柱。 １０，１２ 前と後の中間柱。 １４，１５，１６ 左方の上と中と下のレール。 １７，１８，１９ 右方の上と中と下のレール。 ２２，２３，２４ 上，中，下の前水平板。２２’は上
段を棚板とする場合の後縁の位置となるので―――――
で示す。 ２５， 対角線棒（スチール板金製の四角棒等、又はた
る木等） ２７，２８ 中と下の後枠。 ３２，３３，３４ 上，中，下の引出箱。 ３６ キャスター。 ２９ 後枠取付垂直板。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】［請求項１］ 隅の柱
   （２，３，４，５）とその上部周囲の上横枠（６，７，
   ８，９）との上に天板を載せるテーブルの、対角線の柱
   （５，３又は２，４）と２つの辺夫々に立てた２本の中
   間柱（１０，１２）との何れか２つづつの上部内側面同
   高点を繋ぐ、少くとも一段以上の左右平行レール（１４
   と１７又はそれと１５，１８、１６，１９）の相対する
   左右の水平面部を、中央まで広げて同一平面とする棚
   板，又は左右の前端と前端近くとを掛渡す前水平板（２
   ２又はそれと２３、２４）で連結した枠組の、前後中間
   柱（１０，１２）の上部外側面を前後上横枠（６，８）
   の内側又は外側に夫々Ｔ金具（又はＴ板２０，２０）で
   連結固定してあるテーブル。 ［請求項２］ 左右平行レールが複数段である場合の前
   水平板（２２，２３，２４）又は棚板とした部分の各前
   下縁が、回り階段状又は平行的に後内方へ下降傾斜する
   「請求項１」記載のテーブル。 ［請求項３］ 対角線棒（２５）上に最下段のレール又
   は棚板を固定した「請求項１」記載のテーブル。