JPH07277298A - 宇宙航行体の防護装置 - Google Patents

宇宙航行体の防護装置

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JPH07277298A
JPH07277298A JP7192994A JP7192994A JPH07277298A JP H07277298 A JPH07277298 A JP H07277298A JP 7192994 A JP7192994 A JP 7192994A JP 7192994 A JP7192994 A JP 7192994A JP H07277298 A JPH07277298 A JP H07277298A
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JP
Japan
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spacecraft
main body
protective wall
space
outer space
Prior art date
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Pending
Application number
JP7192994A
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English (en)
Inventor
Koichi Furukawa
功一 古川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、宇宙航行体への宇宙浮遊物体の衝
突を防止して、安全性の向上を図ることにある。 【構成】宇宙航行体本体方向に貫通される複数の透孔1
1aが並設されて形成された箔製の防護壁11を、宇宙
航行体本体10の進行方向に該宇宙航行体本体10の進
路を遮蔽するように対向配置することにより、この防護
壁11が宇宙航行本体10の飛翔に伴って先頭位置を司
り、進行方向に宇宙浮遊物体が存在すると、該宇宙浮遊
物体が衝突されて、その透孔11aの壁部が潰れ、宇宙
浮遊物体の速度を減速させた後、該透孔11aの壁部で
宇宙浮遊物体を捕獲し、宇宙航行体本体10への衝突を
阻止するように構成して、所期の目的を達成したもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば宇宙空間に飛
翔する宇宙塵や人工廃棄物等の宇宙浮遊物体を回収する
のに用いられる宇宙航行体に関する。
【0002】
【従来の技術】宇宙開発の分野においては、開発が進め
られてから30年余りが経過しており、人間の手により
宇宙空間に多数の人工衛星等の宇宙航行体がロケット等
の輸送手段を用いて打上げられ、その数が数千を越える
といわれている。このような宇宙航行体にあっては、輸
送手段を含む既に寿命を越えたものが、単に宇宙空間を
浮遊する宇宙浮遊物体となって宇宙空間を飛翔してい
る。
【0003】また、宇宙空間には、上述した人工的な宇
宙浮遊物体と共に、宇宙塵等の宇宙浮遊物体が同時に飛
翔しており、双方を合わせると、その数が可動中の宇宙
航行体の数百倍から数千倍存在すると言われている。
【0004】このような宇宙浮遊物体は、「デブリ」と
称され、軌道上を宇宙航行体と略同速度あるいはそれ以
上の速度で飛翔しており、その形状寸法も数センチメー
トルから数メートルと多岐に渡っている。そして、この
宇宙浮遊物体は、一般に、質量が比較的小さいものの運
動量が非常に大きなものが多いいために、可動中の宇宙
航行体に衝突すると、宇宙航行体の動作を不能とさせた
りする虞れを有している。そして、この宇宙浮遊物体
は、今後、宇宙空間において、ますます増加するものと
考えられており、安全上の問題を含んでいる。。
【0005】ところで、宇宙開発の分野にあっては、当
然のことながら安全性の確保が強く要請される。このた
め、今後、ますます増加することが考えられる宇宙浮遊
物体の存在は、今後の宇宙開発を進めるうえにおいて、
その除去を含む衝突防止対策を講じることが必要とされ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、宇
宙浮遊物体の存在は、宇宙航行体との衝突の虞れがあ
り、安全性の点で問題を有する。この発明は上記の事情
に鑑みてなされたもので、簡易な構成で、宇宙航行体へ
の宇宙浮遊物体の衝突を防止し得るようにして、安全性
の向上を図った宇宙航行体の防護装置を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】この発明は、宇
宙空間を飛翔する宇宙航行体本体の進行方向に該宇宙航
行体本体の進路を遮蔽するように対向配置されるもので
あって、前記宇宙航行体本体方向に貫通される複数の透
孔が並設されて形成された箔製の防護壁を備えて宇宙航
行体の防護装置を構成した。
【0008】上記構成によれば、防護壁は、宇宙航行体
本体が飛翔に伴って先頭を司り、進行方向に宇宙浮遊物
体が存在すると、該宇宙浮遊物体が衝突して、その透孔
の壁部が潰れることにより、速度を減速させると共に、
該透孔の壁部で宇宙浮遊物体を捕獲し、宇宙航行体本体
への衝突を阻止する。これにより、宇宙空間に存在する
宇宙浮遊物体が宇宙航行体本体に直接的に衝突するのを
確実に防止することが可能となり、宇宙航行体本体の安
全が保たれる。
【0009】また、この発明は、宇宙空間を飛翔する宇
宙航行体本体の係留状態で、該宇宙航行体本体の周壁を
囲んで配置されるものであって、前記宇宙航行体本体方
向に貫通される複数の透孔が並設されて形成された箔製
の防護壁を備えて宇宙航行体の防護装置を構成した。
【0010】上記構成によれば、防護壁は、宇宙浮遊物
体が宇宙航行体本体に向かって飛翔して来ると、該宇宙
浮遊物が衝突して、その透孔の壁部が潰れることによ
り、速度を減速させると共に、該透孔の壁部で宇宙浮遊
物体を捕獲し、宇宙航行体本体への衝突を阻止する。こ
れにより、宇宙航行体の係留状態において、宇宙空間に
存在する宇宙浮遊物体が宇宙航行体本体に直接的に衝突
するのを確実に防止することが可能となり、宇宙航行体
本体の安全が保たれる。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例について、図面を参
照して詳細に説明する。図1はこの発明の一実施例に係
る宇宙航行体の防護装置を示すもので、図中10は、宇
宙航行体本体で、図示しない飛翔用推進部が装備されて
宇宙空間を自由に飛翔可能に構成される。この宇宙航行
体本体10には、宇宙浮遊物体阻止用の防護壁11が進
行方向に対向するように配設される。この防護壁11
は、例えば金属箔で六角形状の複数の透孔11aが蜂の
巣形状に並設して形成され(図2参照)、支持構体12
を介して放射状に収納転調自在に配設される。そして、
防護壁11は、その透孔11aが宇宙航行体本体方向に
向くように支持構体12を介して宇宙航行体本体10の
進行方向側に取付けられる。
【0012】上記構成において、防護壁11は、支持構
体12を介して宇宙航行体本体10の進行方向側に展張
され、上記推進部(図示せず)が駆動されて宇宙航行体
本体10が飛翔を開始すると、進行方向の先頭に位置さ
れて同時に飛翔する如く移動される。そして、宇宙航行
体本体10の飛翔経路上に図示しない宇宙浮遊物体が存
在すると、該宇宙浮遊物体は、宇宙航行体本体10より
前に位置する防護壁11に衝突する。すると、防護壁1
1は、その透孔10aの壁部が宇宙浮遊物体で潰され
て、該宇宙浮遊物体の速度を減速させた後、該透孔11
aの壁部で捕獲して、宇宙航行体本体10への衝突を阻
止する。ここで、宇宙航行体本体10は、宇宙浮遊物体
から保護され、飛翔が続行される。
【0013】なお、宇宙浮遊物体を捕獲した防護壁11
は、例えば宇宙航行体本体10の飛翔が完了した状態
で、宇宙浮遊物体と共に宇宙航行体本体10から取除か
れて新しいものと交換される。
【0014】このように、上記宇宙航行体の防護装置
は、宇宙航行体本体方向に貫通される複数の透孔11a
が並設されて形成された箔製の防護壁11を、宇宙航行
体本体10の進行方向に該宇宙航行体本体10の進路を
遮蔽するように対向配置することにより、この防護壁1
1が宇宙航行本体10の飛翔に伴って先頭位置を司り、
進行方向に宇宙浮遊物体が存在すると、該宇宙浮遊物体
が衝突されて、その透孔11aの壁部が潰れ、宇宙浮遊
物体の速度を減速させた後、該透孔11aの壁部で宇宙
浮遊物体を捕獲し、宇宙航行体本体10への衝突を阻止
するように構成した。
【0015】これによれば、宇宙空間に存在する宇宙浮
遊物体が宇宙航行体本体10に直接的に衝突するのを確
実に防止することができて、宇宙航行体本体10の安全
が保たれる。
【0016】なお、上記実施例では、防護壁11の透孔
11aを六角形状に形成した場合で説明したが、これに
限ることなく、その他、各種の多角形状あるいは円形状
の透孔を形成するように構成することも可能である。
【0017】また、上記実施例では、防護壁11を金属
箔で形成した場合で説明したが、これに限ることなく、
先端複合材料を箔状に形成したものを用いて構成するこ
とも可能で、略同様の効果が期待される。
【0018】さらに、上記実施例では、防護壁11を宇
宙航行体本体10の進行方向側のみに配設するように構
成した場合で説明したが、これに限ることなく、例えば
宇宙航行体本体10の監視が手薄となるいわゆる係留状
態において、宇宙航行体本体10の周囲を囲むように配
設しても良い。この場合、監視の手薄な宇宙航行体本体
10の係留状態における宇宙航行体本体10の安全が確
実に確保でき、運用取扱の簡略化が図れる。
【0019】また、上記実施では、防護壁11を1段だ
け配設するように構成した場合で説明したが、これに限
ることなく、例えば2壁、3壁等複数壁を積重式に配設
するように構成しても良い。この場合には、大形の宇宙
浮遊物体をも確実に減速及び捕獲が可能となり、さらに
安全性の向上が図れる。よって、この発明は、上記実施
例に限ることなく、その他、この発明の要旨を逸脱しな
い範囲で種々の変形を実施し得ることは勿論のことであ
る。
【0020】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、簡易な構成で、宇宙航行体への宇宙浮遊物体の衝突
を防止し得るようにして、安全性の向上を図った宇宙航
行体の防護装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る宇宙航行体の防護装
置を示した図。
【図2】図1の防護壁の詳細を示した図。
【符号の説明】
10…宇宙航行体本体。 11…防護壁。 11a…透孔。 12…支持構体。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 宇宙空間を飛翔する宇宙航行体本体の進
    行方向に該宇宙航行体本体の進路を遮蔽するように対向
    配置されるものであって、前記宇宙航行体本体方向に貫
    通される複数の透孔が並設されて形成された箔製の防護
    壁を具備した宇宙航行体の防護装置。
  2. 【請求項2】 前記防護壁は、透孔の貫通方向を中心と
    して収納展張自在に形成されることを特徴とする請求項
    1記載の宇宙航行体の防護装置。
  3. 【請求項3】 前記防護壁は、透孔が多角形状に形成さ
    れることを特徴とする請求項1又は2記載の宇宙航行体
    の防護装置。
  4. 【請求項4】 宇宙空間を飛翔する宇宙航行体本体の係
    留状態で、該宇宙航行体本体の周壁を囲んで配置される
    ものであって、前記宇宙航行体本体方向に貫通される複
    数の透孔が並設されて形成された箔製の防護壁を具備し
    た宇宙航行体の防護装置。
  5. 【請求項5】 前記防護壁は、透孔の貫通方向を中心と
    して収納展張自在に形成されることを特徴とする請求項
    4記載の宇宙航行体の防護装置。
  6. 【請求項6】 前記防護壁は、透孔が多角形状に形成さ
    れることを特徴とする請求項4又は5記載の宇宙航行体
    の防護装置。
JP7192994A 1994-04-11 1994-04-11 宇宙航行体の防護装置 Pending JPH07277298A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3321190A1 (en) * 2016-11-10 2018-05-16 Korea Aerospace Research Institute Spacecraft for space debris removal

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3321190A1 (en) * 2016-11-10 2018-05-16 Korea Aerospace Research Institute Spacecraft for space debris removal
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