JPH0727699U - ポップアップ絵本 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポップアップ絵本において、幼児が自分のペ
ースで立体絵柄、メロディ及び光の点滅といった仕掛け
を味わったり楽しんだり出来る様にすること。 【構成】 複数の頁からなり開いた時立体的な絵柄６が
構成される見開き頁５を備えた絵本１において、前記複
数の頁を貫いて孔２２が設けられ、この孔２２に絵本に
備えた音発生部１３のスイッチ１８が臨み、このスイッ
チ１８を孔２２を介して押した時音を発すると共に立体
的な絵柄に設けられた発光素子２１が点滅することを特
徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、開いた時立体的な絵柄が構成されるポップアップ絵本に関する。

【０００２】

【従来の技術】

立体絵柄を備え折り畳んで設けられたカード（或いは複数のページからなる絵 本）に音及び又は光発生装置を埋設しておき、カード（或いは絵本）を開いた時 この立体絵柄を露出させると共に、音及び光発生装置を駆動してメロディ及び又 は光を発する様にした立体絵柄付カード（或いは絵本）が知られている（実開昭 ６２−１０２５７６号等）。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながらこの従来の立体絵柄付絵本では、絵本を開いた時に立体絵柄が露 出され、同時にメロディや光を出すので、絵本を開いた幼児は様子が良く分らな いままに立体絵柄、メロディ及び光といった全ての仕掛けが一度に全部出てしま い、混乱するだけで幼児が自分のペースで余り楽しんだり、味わったりする余裕 が無いままに終わってしまう虞がある。

【０００４】 そこで本願考案は、ポップアップ絵本において、幼児が自分のペースで立体絵 柄、メロディ及び光といった仕掛けを味わったり楽しんだり出来る様にすること を目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために本考案は、複数のページからなり開いた時立体的な 絵柄が構成される見開きページを備えたポップアップ絵本において、複数のペー ジを貫いて孔が設けられ、この孔に絵本に備えた音発生部のスイッチが臨み、こ のスイッチを孔を介して押した時音を発すると共に立体的な絵柄に設けられた発 光素子が点滅する様にした。

【０００６】

【作用】

上記手段によれば、絵本を開くと立体的な絵柄が構成されて幼児は好きなだけ それを眺めたり、そこに現れた例えば動物や乗り物等の絵柄を元にして自分であ れこれと物語を作ったりして味わえる。そしてそれに飽きてページを貫いて設け られた孔に気がつき、この孔からスイッチを押すと、音がして絵柄に設けられた 発光素子が点滅するので、幼児はもう一度この立体絵柄、或いは他のページの絵 柄を味わって更に自分で物語を作ったりして遊ぶことが出来る。

【０００７】

【実施例】

次に本考案の実施例を添付した図面により説明する。 図１は本考案のポップアップ絵本を開いて立体絵柄を構成した様子を示す斜視 図、図２は同じく閉じた状態の斜視図、図３は図２の３−３線断面図である。 ポップアップ絵本１は、表表紙２と裏表紙３の間に複数の紙様４を綴じ合わせ た複数のページを備えている。最終ページ或いは最初のページ、又は中ほどの適 当な見開きページ５には、ページを開いた時図１に示す様な立体的な絵柄６が構 成される。この実施例では絵柄６は、５羽の兎の家族が示されており、右ページ には帰宅した父兎を２羽の子兎が出迎える絵柄７、左ページには母兎が子兎にプ レゼントしている絵柄８が示されている。そして両ページの真ん中にはクリスマ スツリーの絵柄９が示され、夫々の絵柄７、８、９が、ページを開くと立上がっ て立体的になる様に形成されている。尚、この様な立体絵柄は絵本の全てのペー ジに設けても良い。

【０００８】 最終ページ１０の紙葉４と裏表紙３の間には図３に示す様に、各ページの紙葉 ４と同じ版型のやや厚手の基板１１が貼着されている。基板１１には図４に示す 様に真ん中の部分が長方形状に切抜かれて収納部１２が形成されている。収納部 １２内には、音発生部１３を構成するメロディイチップ１４、薄型電池１５、Ｉ Ｃ素子１６及びスピーカ１７がプリント基板Ｐ上に設けられ、この音発生部１３ と押圧スイッチ１８がリード線１９で結線されて収納されている。

【０００９】 音発生部１３のプリント基板Ｐには複数のリード線２０…が結線され、前記ク リスマスツリーの絵柄９の所々に設けられた発光素子２１…に接続されている。 これによって押圧スイッチ１８を押すとメロディチップ１４が所定時間（例えば １分間）次第に大きくなる音でメロディを流し、同時にこのメロディに連動して 発光素子２１…が点滅する様に成っている。尚、発光素子２１は、絵柄９だけで なく立体絵柄６を設けたページ５以外の他のページの絵柄にも設けて良い。又、 音を絵柄に合わせて設定しておけば、幼児が絵柄を見ながら連想を生み易く、幼 児が絵本を見るのを一層楽しいものにすることが出来る。

【００１０】 収納部１２に設けた押圧スイッチ１８に対応して、複数のページを貫く孔２２ が設けられ、この孔２２に押圧スイッチ１８が臨んでいる。これによってどのペ ージからでも押圧スイッチ１８を押すことが出来る。

【００１１】 次にこのポップアップ絵本１の遊び方に付いて説明する。 幼児がポップアップ絵本１を開くと、見開きページ５に立体的な絵柄６が構成 される。幼児はこの立体的な絵柄６を好きなだけ眺め、そこに立体的に現れた兎 の親子の絵柄７、８を元にして、自分で帰宅した父兎を２羽の子兎が出迎えてい る物語を作ったり、或いは母兎が子兎にプレゼントしている物語やクリスマスツ リーの絵柄９から、クリスマスの楽しいの物語等を作ったりすることが出来る。

【００１２】 物語を作るのに飽きて、ページ５の隅にある孔２２から押圧スイッチ１８を押 すと、所定時間メロディが流れ、同時に絵柄９に設けられた発光素子２１が点滅 するので、幼児はもう一度この立体絵柄６、或いは他のページの絵柄を味わって 更に自分で物語を作ったりして遊ぶことが出来る。この時音はその絵柄に合せて 設定されているので、幼児の連想を生み易く、幼児が絵本を見るのを一層楽しい ものにすることが出来る。

【００１３】

【考案の効果】 以上詳述した様に本考案によれば、ポップアップ絵本において幼児が自分のペ ースで立体絵柄、メロディ及び光の点滅といった仕掛けを味わったり楽しんだり することが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のポップアップ絵本を開いて立体絵柄を
構成した様子を示す斜視図

【図２】同じく閉じた状態の斜視図

【図３】図２の３−３線断面図

【図４】図３の４−４線断面図

【符号の説明】

１：絵本 ５：見開きページ ６：立体的な絵柄 １３：音発生部 １８：押圧スイッチ ２１：発光素子

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ４２Ｄ 1/00 Ｂ Ｇ１０Ｋ 15/04 ３０２ Ｆ 9381−5Ｈ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数のページからなり開いた時立体的な
   絵柄が構成される見開きページを備えたポップアップ絵
   本において、前記複数のページを貫いて孔が設けられ、
   この孔に絵本に備えた音発生部のスイッチが臨み、この
   スイッチを前記孔を介して押した時音を発すると共に立
   体的な絵柄に設けられた発光素子が点滅することを特徴
   とするポップアップ絵本。