JPH07276636A - インクジェット記録装置 - Google Patents
インクジェット記録装置Info
- Publication number
- JPH07276636A JPH07276636A JP7728194A JP7728194A JPH07276636A JP H07276636 A JPH07276636 A JP H07276636A JP 7728194 A JP7728194 A JP 7728194A JP 7728194 A JP7728194 A JP 7728194A JP H07276636 A JPH07276636 A JP H07276636A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thermal expansion
- energy conversion
- diaphragm
- electromechanical energy
- recording head
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明はインクジェット記録装置に関し、記
録ヘッド構成部材の熱膨張差により発生する記録ヘッド
の熱歪をなくし、長期にわたり安定したインク噴射特性
を得ることを目的とする。 【構成】 支持体は電気機械エネルギ変換素子の熱膨張
率より大きな熱膨張率を有する材料で形成され、支持体
とダイヤフラムとの間に電気機械エネルギ変換素子及び
支持体の熱膨張率より大きな熱膨張率を有する材料で形
成された熱歪調整素子を挿入して構成する。
録ヘッド構成部材の熱膨張差により発生する記録ヘッド
の熱歪をなくし、長期にわたり安定したインク噴射特性
を得ることを目的とする。 【構成】 支持体は電気機械エネルギ変換素子の熱膨張
率より大きな熱膨張率を有する材料で形成され、支持体
とダイヤフラムとの間に電気機械エネルギ変換素子及び
支持体の熱膨張率より大きな熱膨張率を有する材料で形
成された熱歪調整素子を挿入して構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット記録装
置の記録ヘッドに関し、特に常温で固体である固形イン
クを使用するインクジェット記録装置に関する。
置の記録ヘッドに関し、特に常温で固体である固形イン
クを使用するインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、常温で固体であるインクを加熱溶
融液化させ、電気機械エネルギ変換素子を駆動させるこ
とによりインクを噴射させる記録装置が提案されてい
る。
融液化させ、電気機械エネルギ変換素子を駆動させるこ
とによりインクを噴射させる記録装置が提案されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の装置では、インクを加熱溶融させるため、記録ヘッド
構成部材の熱膨張率差により記録ヘッドに熱歪が発生
し、記録ヘッド構成部材を劣化させ、記録ヘッドのイン
ク噴射特性を不安定にさせる。すなわち、図2に示すよ
うに、大きな熱膨張率を有する支持体2に一端を固定さ
れ、他端をダイヤフラム4に固定された小さな熱膨張率
を有する電気機械エネルギ変換素子1を備えた構造の記
録ヘッドにおいて、この記録ヘッドを加熱すると支持体
2の熱膨張に比べ電気機械エネルギ変換素子1の熱膨張
が小さいため、電気機械エネルギ変換素子1がダイヤフ
ラム4を引張り変形させる。このためダイヤフラム4は
経時劣化し記録ヘッドのインク噴射特性を不安定にす
る。
の装置では、インクを加熱溶融させるため、記録ヘッド
構成部材の熱膨張率差により記録ヘッドに熱歪が発生
し、記録ヘッド構成部材を劣化させ、記録ヘッドのイン
ク噴射特性を不安定にさせる。すなわち、図2に示すよ
うに、大きな熱膨張率を有する支持体2に一端を固定さ
れ、他端をダイヤフラム4に固定された小さな熱膨張率
を有する電気機械エネルギ変換素子1を備えた構造の記
録ヘッドにおいて、この記録ヘッドを加熱すると支持体
2の熱膨張に比べ電気機械エネルギ変換素子1の熱膨張
が小さいため、電気機械エネルギ変換素子1がダイヤフ
ラム4を引張り変形させる。このためダイヤフラム4は
経時劣化し記録ヘッドのインク噴射特性を不安定にす
る。
【0004】そこで、本発明は、上述の欠点を除去し、
記録ヘッド構成部材の熱膨張率差により発生する記録ヘ
ッドの熱歪なくし、長期にわたり安定したインク噴射特
性を得るインクジェット記録装置を提供することを目的
とする。
記録ヘッド構成部材の熱膨張率差により発生する記録ヘ
ッドの熱歪なくし、長期にわたり安定したインク噴射特
性を得るインクジェット記録装置を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、常温で固体であるインクを加熱溶融液化
させ一端を支持体、他端をダイヤフラムに固定された電
気機械エネルギ変換素子を駆動することにより前記イン
クを噴射させ記録を行なう装置において、前記支持体と
前記ダイヤフラムとの間に前記電気機械エネルギ変換素
子及び前記支持体の熱膨張率より大きい熱膨張率を有す
る熱歪調整素子を挿入したことを特徴とする。
め、本発明は、常温で固体であるインクを加熱溶融液化
させ一端を支持体、他端をダイヤフラムに固定された電
気機械エネルギ変換素子を駆動することにより前記イン
クを噴射させ記録を行なう装置において、前記支持体と
前記ダイヤフラムとの間に前記電気機械エネルギ変換素
子及び前記支持体の熱膨張率より大きい熱膨張率を有す
る熱歪調整素子を挿入したことを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明では、電気機械エネルギ変換素子、支持
体、及び熱歪調整素子、それぞれの熱膨張率に、電気機
械エネルギ変換素子の熱膨張率<変換素子の熱膨張率<
熱歪調整素子の熱膨張率、なる関係を持たせることによ
り記録ヘッド構成部材の熱膨張率差により発生する記録
ヘッドの熱歪なくし、記録ヘッドのインク噴射特性を長
期にわたり安定させることができる。
体、及び熱歪調整素子、それぞれの熱膨張率に、電気機
械エネルギ変換素子の熱膨張率<変換素子の熱膨張率<
熱歪調整素子の熱膨張率、なる関係を持たせることによ
り記録ヘッド構成部材の熱膨張率差により発生する記録
ヘッドの熱歪なくし、記録ヘッドのインク噴射特性を長
期にわたり安定させることができる。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
する。
【0008】図1は、本発明の実施例を示す構成例を示
す。電気機械エネルギ変換素子1、支持体2、熱歪調整
素子3、ダイヤフラム4、加圧室5、及びオリフィス6
よりなる記録ヘッドは図示されていないヒータにより加
熱され常温では固体であるインクが溶融液化されている
状態で、支持体2に一端を固定された電気機械エネルギ
変換素子1に、図示されていない駆動回路により駆動パ
ルスが印加されると、電気機械エネルギ変換素子1は図
1中長手方向に伸び変形し、熱歪調整素子3を通しダイ
ヤフラム4を押し加圧室5内にあるインクをオリフィス
6より噴射させる。この記録ヘッドは非使用状態にある
時は、ヒータによる加熱が停止されるために常温まで冷
却される。一般的に、インクを液体状態に保っている時
の記録ヘッド温度は100℃以上であるので、使用状態
と非使用状態では、記録ヘッドの温度変化は100℃近
くにもなる。支持体2は熱伝導の良い材料、例えばアル
ミニウム等が用いられるため、熱膨張率も大きい。ま
た、電気機械エネルギ変換素子1にはチタン酸バリウム
等の圧電セラミックスが用いられるため熱膨張率は小さ
い。そのため、図2に示す従来技術による構成例では、
非使用状態より使用状態に温度を100℃上昇させる
と、支持体2の熱膨張の方が電気機械エネルギ変換素子
1の熱膨張より大きく、ダイヤフラム4を引張り変形さ
せてしまう。長期間にわたりこのような変形が持続する
とダイヤフラム4が永久変形をおこしたり、電気機械エ
ネルギ変換素子1とダイヤフラム4との結合がはがれた
りする不具合が生じインク噴射特性が不安定となる。
す。電気機械エネルギ変換素子1、支持体2、熱歪調整
素子3、ダイヤフラム4、加圧室5、及びオリフィス6
よりなる記録ヘッドは図示されていないヒータにより加
熱され常温では固体であるインクが溶融液化されている
状態で、支持体2に一端を固定された電気機械エネルギ
変換素子1に、図示されていない駆動回路により駆動パ
ルスが印加されると、電気機械エネルギ変換素子1は図
1中長手方向に伸び変形し、熱歪調整素子3を通しダイ
ヤフラム4を押し加圧室5内にあるインクをオリフィス
6より噴射させる。この記録ヘッドは非使用状態にある
時は、ヒータによる加熱が停止されるために常温まで冷
却される。一般的に、インクを液体状態に保っている時
の記録ヘッド温度は100℃以上であるので、使用状態
と非使用状態では、記録ヘッドの温度変化は100℃近
くにもなる。支持体2は熱伝導の良い材料、例えばアル
ミニウム等が用いられるため、熱膨張率も大きい。ま
た、電気機械エネルギ変換素子1にはチタン酸バリウム
等の圧電セラミックスが用いられるため熱膨張率は小さ
い。そのため、図2に示す従来技術による構成例では、
非使用状態より使用状態に温度を100℃上昇させる
と、支持体2の熱膨張の方が電気機械エネルギ変換素子
1の熱膨張より大きく、ダイヤフラム4を引張り変形さ
せてしまう。長期間にわたりこのような変形が持続する
とダイヤフラム4が永久変形をおこしたり、電気機械エ
ネルギ変換素子1とダイヤフラム4との結合がはがれた
りする不具合が生じインク噴射特性が不安定となる。
【0009】このような欠点を除去するために、電気機
械エネルギ変換素子1とダイヤフラム4との間に支持体
2の熱膨張率よりも大きな熱膨張率を有する材料により
形成される熱歪調整素子3を挿入することによりダイヤ
フラム4を引張り変形を小さくすることができる。
械エネルギ変換素子1とダイヤフラム4との間に支持体
2の熱膨張率よりも大きな熱膨張率を有する材料により
形成される熱歪調整素子3を挿入することによりダイヤ
フラム4を引張り変形を小さくすることができる。
【0010】支持体2の熱膨張率をα、電気機械エネル
ギ変換素子1の長さLp、熱膨張率をβ、熱歪調整素子
3の長さLc、熱膨張率をγ、とすると
ギ変換素子1の長さLp、熱膨張率をβ、熱歪調整素子
3の長さLc、熱膨張率をγ、とすると
【0011】
【数1】
【0012】なる関係が成立する時、ダイヤフラム4の
歪はゼロとなる。
歪はゼロとなる。
【0013】なお、本実施例においては、熱歪調整素子
を電気機械エネルギ変換素子とダイヤフラムとの間に挿
入しているが、支持体に固定される端部に挿入しても同
様の効果を得ることは可能である。
を電気機械エネルギ変換素子とダイヤフラムとの間に挿
入しているが、支持体に固定される端部に挿入しても同
様の効果を得ることは可能である。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
記録ヘッドの構成部材の熱膨張率の差により発生する熱
変形歪を小さくし、記録ヘッドのインク噴射特性を長期
間にわたり安定させることが可能である。
記録ヘッドの構成部材の熱膨張率の差により発生する熱
変形歪を小さくし、記録ヘッドのインク噴射特性を長期
間にわたり安定させることが可能である。
【図1】 本発明の一実施例を示す記録ヘッドの構成図
である。
である。
【図2】 従来の一例を示す記録ヘッドの構成図であ
る。
る。
1は電気機械エネルギ変換素子、2は支持体、3は熱歪
調整素子、4はダイヤフラム、5は加圧室、6はオリフ
ィスである。
調整素子、4はダイヤフラム、5は加圧室、6はオリフ
ィスである。
Claims (1)
- 【請求項1】 常温で固体であるインクを加熱溶融液化
させ、一端を支持体、他端をダイヤフラムに接続固定さ
れた電気機械エネルギ変換素子を駆動することにより、
前記ダイヤフラムを変形させ前記インクをオリフィスよ
り噴射させ記録を行なう装置において、前記支持体は前
記電気機械エネルギ変換素子の熱膨張率より大きな熱膨
張率を有する材料により形成され、かつ、前記支持体と
前記ダイヤフラムとの間に前記電気機械エネルギ変換素
子及び前記支持体の熱膨張率より大きな熱膨張率を有す
る材料により形成された熱歪調整素子を挿入したことを
特徴とするインクジェット記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7728194A JPH07276636A (ja) | 1994-04-15 | 1994-04-15 | インクジェット記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7728194A JPH07276636A (ja) | 1994-04-15 | 1994-04-15 | インクジェット記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07276636A true JPH07276636A (ja) | 1995-10-24 |
Family
ID=13629491
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7728194A Withdrawn JPH07276636A (ja) | 1994-04-15 | 1994-04-15 | インクジェット記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07276636A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7743503B2 (en) | 2004-09-06 | 2010-06-29 | Canon Kabushiki Kaisha | Method for manufacturing inkjet head |
-
1994
- 1994-04-15 JP JP7728194A patent/JPH07276636A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7743503B2 (en) | 2004-09-06 | 2010-06-29 | Canon Kabushiki Kaisha | Method for manufacturing inkjet head |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010703 |