JPH07275744A - 吹付け塗装装置 - Google Patents

吹付け塗装装置

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JPH07275744A
JPH07275744A JP7087694A JP7087694A JPH07275744A JP H07275744 A JPH07275744 A JP H07275744A JP 7087694 A JP7087694 A JP 7087694A JP 7087694 A JP7087694 A JP 7087694A JP H07275744 A JPH07275744 A JP H07275744A
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JP
Japan
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air cap
tip
paint
spray
spray gun
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JP7087694A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Ito
敏彦 伊藤
Kenzo Kato
健三 加藤
Sadaji Kimura
貞治 木村
Yuji Kenmochi
雄治 剣持
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Anest Iwata Corp
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Anest Iwata Corp
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的とするところは、閉ざされた筐体
で一部に小さい開孔部しかないような狭隘部のあらゆる
面を塗装可能であり、ロボット化による自動化を可能す
る吹付け塗装装置を提供することにある。 【構成】塗料を霧状に噴射するスプレーガンの先端に延
長管を取付け、その先端には先端が湾曲面状に閉塞され
ると共に、当該湾曲面部分には斜め側方に、かつ、管軸
方向に伸びるスリット溝6aを形成すると共に、スリッ
ト溝は中間部に内外を連通する開孔部を形成し、この開
孔部を噴出口6bとする筒状の空気キャップ6を取り付
ける構造とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗料を一定の広がり角
度(吹付パターン)をもって低圧の空気で微粒化し、2
面以上で囲われた狭隘部に進入させてあらゆる面に塗装
することができるようにした吹付け塗装装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】塗料と低圧空気とをスプレーガンに供給
し、スプレーガンの先端ノズルより、塗料を低圧の空気
で霧状に噴出させ、塗装対象物に吹き付けることによ
り、塗装するようにした吹付け塗装装置がある。このよ
うな噴霧式の吹付け塗装装置は刷毛で塗料を塗る場合の
ように、刷毛の後が付かず、綺麗な仕上がりが得られる
ことから、製品の塗装等に広く使用されている。
【0003】ところで塗装しようとする面が露出してい
る場合は問題ないが、全ての面が閉塞されて、その一部
に小さな開孔部しかないような筐体の内部塗装は大変厄
介である。
【0004】それは狭い開孔部からではスプレーガンの
塗料噴霧方向を思うように調整できず、吹き付け範囲が
制限されてしまうからである。一般に、噴霧式の塗装装
置は図7(a)に示すように、コンプレッサなどの空気
源とスプレーガンGとをエアーホースにより接続し、ス
プレーガンGの上部に設けた塗料タンクT内に液体塗料
を詰めてスプレーガンGの引き金を引くことにより、エ
アーホースからの空気がスプレーガンGの先端ノズル
(銃口)より噴出し、その際、塗料タンクT内に液体塗
料を引き込んでノズルの作用により霧状にして噴射する
と云った構成である。そして、先端ノズルは噴出方向が
正面であることから、塗装対象物が図のように箱状でそ
の一部に小さな開孔部Hしかないような筐体Pの内部塗
装をするにあたっては、スプレーガンGが開孔部Hに入
らないので、開孔部Hから先端ノズルが覗ける範囲内が
塗装可能範囲となる。つまり、開孔部Hの正面にあたる
部分のみしか筐体Pの内部を塗装することができない。
【0005】そこで、スプレーガンGの銃口に着脱自在
の空気キャップCを付けて塗料の噴霧方向を変えること
ができるようにする方式が考案されている。これは図8
(a)〜(d)に示すようなものであって、(a)は細
長い筒の先端を閉塞し、円周に沿ってスリットを設けて
筒先より放射方向に塗料を噴霧させるようにしたもので
あり、(b)は細長い筒の先端をドーム状に閉塞し、先
端に斜め方向に開孔する小孔を設けて空気キャップ先端
より斜め前方に塗料を噴霧させるようにしたものであ
り、(c)は細長い筒の先端をドーム状に閉塞し、先端
側の側周面に斜め方向に開孔するスリットを設けて空気
キャップC先端より放射方向の一方向に塗料を噴霧させ
るようにしたものであり、(d)は細長い筒の先端を閉
塞し、先端側の側周面に斜め後方に向けて開孔する小孔
を設けて空気キャップC先端より斜め後方に塗料を噴霧
させるようにしたものである。
【0006】これらの図において、Psは空気キャップ
より噴霧される塗料を示し、Paは塗装域を示してい
る。このような空気キャップCをスプレーガンGの銃口
先端に装着し、図7(b)に示すように空気キャップC
の先端を開孔部Hより筐体P内に挿入して内面を塗装す
る。空気キャップCは細長いパイプ状であり、塗料の噴
霧方向は図8に示すように空気キャップの選択により種
々のものが利用できるから、使い分けることによって筐
体内面をくまなく塗装することができるようになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな塗料のスプレー方向(噴霧方向)を変える従来の空
気キャップの場合、つぎのような問題が生じる。それ
は、ある空気キャップを使用して塗装していて塗装ので
きない領域ができた場合に別の空気キャップを使用して
塗装を試みるが、それでも塗装できない領域が発生した
場合にまた別の空気キャップと取り替えて塗装を試みな
ければならないと云う手間である。
【0008】つまり従来の空気キャップの場合、種類毎
に塗装可能方向が決まっており、専用のものとなってい
る。例えば、図8の(c)の空気キャップCを使用する
と放射方向専用であるから、図9(a)に示すように塗
料をスプレーできるのは筐体Pの内側壁のみであり、開
孔部Hの対向面と開孔部H側の内面はスプレー不可能で
ある。そこでつぎに図8の(d)の空気キャップCを使
用するとこれは空気キャップCの先端側より斜め後方に
塗料をスプレーする用途のものであるから、空気キャッ
プCを開孔部H側の内面はスプレーできるが、図9
(b)に示すように開孔部Hに対向する面は塗装不可能
であり、未塗装面として取り残されてしまう。
【0009】このように、従来の空気キャップCは用途
が専用であり、一つの空気キャップでは塗装不可能な所
が発生し、空気キャップの取り替えにより塗装する必要
性があった。また、空気キャップの使い分けばかりでな
く、スプレー方向が決まっているので塗装にあたっては
スプレーガンの動かし方にも苦労を要していた。
【0010】従ってこのような従来方式は、どうしても
手作業に頼らざるを得ず、手間が掛かって作業の合理化
を図ることができない。特に近年では、作業者を十分確
保できないことが多く、手作業に頼らざるを得ない従来
方式ではロボット化による自動化への道も閉ざされてし
まう。従ってこのような欠点を打開できる新技術の開発
が嘱望されている。
【0011】そこで本発明の目的とするところは、閉ざ
された筐体で一部に小さい開孔部しかないような狭隘部
のあらゆる面を塗装可能であり、ロボット化による自動
化を可能する吹付け塗装装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明はつぎのように構成する。すなわち、塗料を
霧状に噴射するスプレーガンの先端に直接、もしくは延
長管を介して、筒状の空気キャップを取付けると共に、
空気キャップはその先端が湾曲面状に閉塞され、当該湾
曲面部分には斜め側方に、かつ、管軸方向に伸びるスリ
ット溝を形成すると共に、スリット溝は中間部に内外を
連通する開孔部を形成し、この開孔部を噴出口とする構
造とする。
【0013】
【作用】このような構成において、本装置はスプレーガ
ンの先端に直接、空気キャップを装着するかもしくは延
長管を取付け、その先端に空気キャップを装着してあ
る。空気キャップは先端が湾曲面状で、先端湾曲面部分
には斜め側方に当該空気キャップの管軸方向に伸びるス
リット溝を形成すると共に、スリット溝は中間部に内外
を連通する開孔部を形成してある。そして、この開孔部
が霧状の塗料の噴出口となる。
【0014】そして、空気キャップは延長管の先端に取
り付けられたことにより、もしくは長尺の空気キャップ
とすることにより、スプレーガンのノズルは実質的に延
長されたことになり、従って、当該延長されたノズル先
端を、狭隘部分に深く進入させることができるようにな
る。しかも、スプレーガンを立てたり、寝かせたり、回
転させたり、進退移動させたりすることにより、延長さ
れたノズルである空気キャップの噴出口の向きを変えた
り、移動させたりすることができ、どのような場所、お
よびどのような方向へも塗料をスプレーすることができ
るようになる。そして、このような姿勢変更は工業用の
アームロボットの得意とする制御であり、ロボットによ
る塗装作業の自動化を可能にする。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。舗装値の特徴はスプレーガンの先端に延長管を介
して図2の構造の空気キャップを取り付ける構成とした
ことにある。空気キャップ内には互いに同圧に加圧され
た塗料と空気を供給し、空気キャップ内に噴射させて混
合霧化をする。該空気キャップ先端は半球状とし、その
球面にキャップの中心軸を通る平面に沿い、かつ、溝の
延長線が当該中心軸に対し交差するように形成された溝
と、その溝における内部に達する溝底によって細長の開
口を形成した狭隘部塗装用スプレーガンの空気キャップ
としてある。
【0016】本発明の噴霧式の塗装装置は例えば、図1
に示すような構成である。すなわち、密封された円筒缶
状の塗料加圧タンク1内に液体の塗料を詰めてあり、こ
の塗料加圧タンク1にはその上部に図示しない低圧圧搾
空気供給源に繋がる加圧管1aと塗料加圧タンク1内の
底部近傍に達する塗料導入管1bとが設けられている。
【0017】加圧管1aは低圧圧搾空気供給源に繋がる
元エアー導入管2aに接続され、また元エアー導入管2
aは加圧管1aとの接続端部より霧化エアー導入管2b
に接続される。霧化エアー導入管2bはフレキシブルな
チューブである。塗料導入管1bはフレキシブルなチュ
ーブである塗料導入管3に一端が接続され、これら霧化
エアー導入管2bおよび塗料導入管3の他端はそれぞれ
スプレーガン4に接続される。
【0018】スプレーガン4は銃のような形態であり、
把持部(握り部分)4aに霧化エアー導入管2bが、そ
して、銃身部4b側に塗料導入管3が接続される。銃身
部4bには把持部4a近傍に位置させて引き金部4cが
設けてあり、この引き金部4cを引くことにより霧化エ
アー導入管2bからの低圧空気が銃口側に吹き出し、塗
料導入管3からの液体塗料を吸い込んで銃口側の噴射ノ
ズル部より霧状にして噴出させることができる。
【0019】スプレーガン4の銃口先端にはスプレーガ
ン4のノズルを実質的に延長するための細長い延長管で
ある内部混合エクステンション5が接続されており、ス
プレーガン4の銃口より霧状に噴出された塗料を狭隘部
に導き易いようにしてある。
【0020】そして、内部混合エクステンション5の先
端には本発明による空気キャップ6が取り付け可能にな
っている。本発明による空気キャップ6は図2に示すよ
うな構成となっている。すなわち、図2の(a)は空気
キャップ6の平面図であり、(b)はそのA‐A断面
図、(c)は外観図である。空気キャップ6は一端が開
口され、他端が半球面状に閉塞されたパイプ状のもの
で、閉塞端側には球面の中心点Oより45°の方向に伸
びる1本の線を中心線L1にしてその中心線L1と直交
する方向に底部が通る1本のスリット溝6aを形成して
ある。このスリット溝6aは上記中心線L1位置近傍の
溝深さが空気キャップ6の厚みより大きくなるようにし
てあり、これによって当該中心線L1位置近傍ではスリ
ット溝6aは空気キャップ6内に連通し、この部分より
離れるに従って溝が浅くなるようなスリット形状となっ
ている。
【0021】このような形状の空気キャップ6をスプレ
ーガン4の銃口先端の内部混合エクステンション5に取
り付けることにより、スプレーガン4より霧状に噴射さ
れる塗料は内部混合エクステンション5を経て空気キャ
ップ6に至る(図3(a)参照)。空気キャップ6には
その先端側に上述のスリット溝6aがあり、その中心部
近傍が空気キャップ6の内部に連通する小さな方形の噴
出口6bとなっているので、霧状の塗料はこの小さな噴
出口6bより外部に噴射されることになる。
【0022】内部混合エクステンション5内ではスプレ
ーガン4により既に塗料は霧状になっており(第1次噴
霧化塗料M1)、これは空気キャップ6を経てその先端
側のスリット溝6aに開口する小さな方形の噴出口6b
より勢い良く噴射されることでさらに細かい霧状になり
(第2次噴霧化塗料M2)、扇型に広がって噴射される
ことになる(図3(b)参照)。
【0023】この第2次噴霧化塗料の噴霧領域は空気キ
ャップ6の先端半球面部分の中心点Oより45°の方向
であり、図4(a)に示すように、塗装対象物が全面を
閉塞され、その一部に小さい開口部Hが開けられている
ような筐体Pであった場合でも内部混合エクステンショ
ン5を立てて開口部Hに挿入すれば筐体Pの水平方向の
壁面内部を塗装でき、内部混合エクステンション5を立
てて筐体Pの周面を移動させれば図4(b)に示すよう
に、筐体Pの周面側壁を塗装できる。
【0024】また、図5に示すように開口部Hに挿入し
た内部混合エクステンション5を寝かせて空気キャップ
6の噴出口6bを上に向ければ天井面を、そして、寝か
せて噴出口6bを下に向ければ底面が塗装範囲となる。
従って、図5の(a)に示すように開口部Hに挿入した
内部混合エクステンション5を矢印A,Bのように軸回
りに回動させたり、軸方向に進退移動させることで、A
´,B´のように天井塗装を容易に行うことができ、ま
た、図5の(b)に示すように開口部Hに挿入した内部
混合エクステンション5を寝かせて空気キャップ6の噴
出口6bを下に向け、図5の(b)に示すように挿入し
た内部混合エクステンション5を矢印C,Dのように軸
回りに回動させたり、軸方向に進退移動させることで、
C´,D´のように底面塗装を容易に行うことができる
ようになる。
【0025】勿論、内部混合エクステンション5を寝か
せて空気キャップ6の噴出口6bを下に向け、塗装対象
物である筐体Pの周囲を移動させたり、首振り操作すれ
ば上面塗装ができ、噴出口6bを上に向け、同様の操作
をすれば外部の底面塗装ができる。
【0026】このように、スプレーガンの先端に延長管
を取付け、その先端に先端が半球面状で、先端半球面部
分の側面45度の角度に開孔する小さい噴出口を設けて
構成した空気キャップを取り付ける構造としたから、狭
隘部分に空気キャップを進入させることができるように
なり、しかも、空気キャップの噴出口の向きを変えた
り、延長管の傾斜度を変えたり移動させたりするだけ
で、どのような場所、およびどのような方向へも塗料を
スプレーすることができるようになる。
【0027】そして、このような姿勢変更は工業用のア
ームロボットの得意とする制御であり、ロボットによる
塗装作業の自動化を可能にする。つぎに本発明の空気キ
ャップ6を利用して図4,図5のような姿勢による塗装
作業を図6のようにアームロボットRにて実施する例を
説明する。
【0028】図6の塗装は塗装対象物が、ボックス状で
あり、その一つの面に小さい穴Hがある形状物で、その
穴Hより空気キャップ6を進入させ内面全体を塗装する
方法である。
【0029】使用するアームロボットRはアームの先端
に延長管および空気キャップを装着した本発明のスプレ
ーガン4が把持される。但し、スプレーガン4の引き金
部による噴射操作は電磁弁機構に置き換える等して、自
動制御し易い構造にする。
【0030】スプレーガン4を把持するアームロボット
Rのアームは、回転、首振り、上下方向関節、左右方向
関節等を持つロボットである。図4(a)に示すよう
に、塗装対象物である筐体Pの内側4面(A面,B面,
C面,D面)とノズル(空気キャップ6の吐出口である
噴出口6b)との距離により、スプレーガン4の回転ス
ピードを変えながら上から下へ、また、下から上へと段
階的に塗る。
【0031】図4(a)の塗装は、ボックスの一面に穴
がある形状物で、その穴より空気キャップ6を進入させ
内面全体を塗装する方法である。図5は塗装対象物であ
る筐体Pの内面の下面(底)および上面(天井面)を塗
るケースである。
【0032】下面を塗装するには開口部Hより2方向か
らノズルを進入させ、回転範囲(塗装可能範囲)、塗着
率を考慮しスプレーガン4の動きを変えながら塗装す
る。Aの状態ではA’範囲を塗り、Bの状態ではB’範
囲を塗ることができる。
【0033】穴の周囲は空気キャップと塗面との距離が
近くなるので回転を早くして4方より進入させ、図のよ
うに塗ると良い。図4(b)は同空気キャップによる外
面の塗装方法である。空気キャップ6の塗料の吐出は角
度が付けてあるが、塗面に直角に姿勢を維持すれば一般
スプレーガンの使用方法と変わりはない。
【0034】このような塗装操作を行うべく、多軸の自
由度を持つアームロボットを使用して塗装を実施すれ
ば、ロボットはテーチング(教示操作)により難しい一
連の動きを一度インプットすれば同じ動作を繰り返すの
で、狭隘部に塗装の必要な量産品の塗装工程に適する。
そして、このような自動化により、省力化と塗装工程の
時間短縮並びに、塗装品質の安定化に繋がり、しかも、
コストダウンが図れる。
【0035】本発明による空気キャップはあらゆる方向
に塗料をスプレーすることが可能であるが、噴出口の形
状や大きさは塗装対象物に合せ適宜なものを利用する。
そして、空気キャップの噴出口の形状、寸法は、塗料の
噴射量に関係するので、噴出口を調整できるようにすれ
ば塗装作業に最適な噴射量にすることができる。例え
ば、スリット幅を大きくすれば多量に噴射できるように
なり、スリット幅を小さくすれば噴射量は少量に調整で
きる。ここに、上記実施例の場合、スリット幅は、0.
5〜1.0mmを採用している。
【0036】また、吹付パターン(スプレー域)の調整
は、スリット長さを大きくすればパターン大(スプレー
域、大)に、スリット長さを小さくすればパターンが小
(スプレー域、小)に調整できる。さらにまた、空気キ
ャップの噴出口形成部分は上記実施例の場合、半球面と
したが、4分の1球面としたり、球面でなくとも丸みを
持たせる形状にするなど、湾曲面とするようにすれば良
い。
【0037】また、塗料の噴射角度も塗装対象物の形状
やサイズにより変えるようにしても良い。さらにまた、
上記実施例ではスプレーガンに延長管としての内部混合
エクステンションを介在させてその先端に空気キャップ
を取り付けるようにしたが、必ずしも内部混合エクステ
ンションを介在させる必要はなく、空気キャップのみで
も実施可能である。そして、短い空気キャップのみでは
十分なノズル長を確保できない場合には、空気キャップ
自身の長さを長尺のものとすれば内部混合エクステンシ
ョンの機能を代用できる。その他、要旨を変更しない範
囲内で適宜変形して実施可能である。
【0038】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明によれば、
1つの空気キャップにより全ての面の塗装に対処するこ
とが可能となり、従来のように1つの空気キャップでは
塗れない所、流れ、カスレ等の不具合が発生すると云っ
たことが解消されるばかりでなく、ロボットを使用した
塗装の自動化を可能にするなど、袋状の狭隘部塗装を効
率的に行うことが出来て塗装工程のコストダウンを図る
ことが出来る吹付け塗装装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を説明するための図であって、
本発明のシステム構成例を説明する全体図。
【図2】本発明の実施例を説明するための図であって、
本発明による空気キャップの構成を説明するための図。
【図3】本発明の実施例を説明するための図であって、
本発明の空気キャップによる噴射形態を説明する図。
【図4】本発明の実施例を説明するための図であって、
本発明の空気キャップを装着したスプレーガンによる塗
装の様子を説明するための図。
【図5】本発明の実施例を説明するための図であって、
本発明の空気キャップを装着したスプレーガンによる塗
装の様子を説明するための図。
【図6】本発明の実施例を説明するための図であって、
本発明装置をロボットによる自動化システムに適用した
場合の例を示す図。
【図7】従来例を説明するための図であって、従来の塗
装方法を説明する図。
【図8】従来例を説明するための図であって、従来の空
気キャップの構成を説明するための図。
【図9】従来例を説明するための図であって、従来の塗
装方法を説明する図。
【符号の説明】
1…塗料加圧タンク 1a…加圧管 1b…塗料導入管 2a…元エアー導入管 2b…霧化エアー導入管 3…塗料導入管 4…スプレーガン 5…内部混合エクステンション 6…空気キャップ 6a…スリット溝 6b…噴出口 P…筐体(塗装対象物)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 健三 愛知県名古屋市港区大江町10番地 三菱重 工業株式会社名古屋航空宇宙システム製作 所内 (72)発明者 木村 貞治 神奈川県横浜市港北区新吉田町3176番地 岩田塗装機工業株式会社横浜工場内 (72)発明者 剣持 雄治 神奈川県横浜市港北区新吉田町3176番地 岩田塗装機工業株式会社横浜工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗料を霧状に噴射するスプレーガンの先
    端に筒状の空気キャップを取付けると共に、空気キャッ
    プはその先端が湾曲面状に閉塞され、当該湾曲面部分に
    は斜め側方に、かつ、管軸方向に伸びるスリット溝を形
    成すると共に、スリット溝は中間部に内外を連通する開
    孔部を形成し、この開孔部を噴出口とする構造とするこ
    とを特徴とする吹付け塗装装置。
  2. 【請求項2】 空気キャップは長尺とすることを特徴と
    する請求項1記載の吹付け塗装装置。
  3. 【請求項3】 塗料を霧状に噴射するスプレーガンの先
    端に延長管を取付け、その先端には筒状の空気キャップ
    を取り付けると共に、この空気キャップはその先端が湾
    曲面状に閉塞され、当該湾曲面部分には斜め側方に、か
    つ、管軸方向に伸びるスリット溝を形成すると共に、ス
    リット溝は中間部に内外を連通する開孔部を形成し、こ
    の開孔部を噴出口とする構造とすることを特徴とする吹
    付け塗装装置。
JP7087694A 1994-04-08 1994-04-08 吹付け塗装装置 Withdrawn JPH07275744A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016203855A1 (ja) * 2015-06-18 2016-12-22 沖電気工業株式会社 媒体収納庫、及び、媒体取扱装置
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