JPH07274045A - インパルスノイズ除去回路 - Google Patents

インパルスノイズ除去回路

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JPH07274045A
JPH07274045A JP6084115A JP8411594A JPH07274045A JP H07274045 A JPH07274045 A JP H07274045A JP 6084115 A JP6084115 A JP 6084115A JP 8411594 A JP8411594 A JP 8411594A JP H07274045 A JPH07274045 A JP H07274045A
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noise
impulse noise
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Masaki Suyama
正樹 須山
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 C/Nが非常に低下してインパルスノイズの
発生量が増加した場合には、動き検出による誤検出低減
動作を禁止して画質改善効果の低下を防止する。 【構成】 ノイズ検波回路8からノイズリダクション
(NR)制御信号9がNR回路6に出力され、この制御
信号がインパルスノイズの発生するC/Nであることを
示す場合には、NR回路6において、映像信号中のイン
パルスノイズ部分を検出し、その部分の輝度を補間処理
してNR映像信号10としてモニタ12に供給する。制
御信号9が、インパルスノイズの発生しないC/Nであ
ることを示す場合は、チューナ4からの映像信号5を補
間しないでそのままモニタ12に供給する。C/Nが非
常に低下してノイズ検波回路8から誤検出保護制御信号
150がNR回路6に出力された場合には、誤検出保護
制御スイッチ155をオフして動き検出信号112のア
ンド回路113への出力を禁止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、衛星放送受信装置等に
好適なインパルスノイズ除去回路に係わり、特に動き検
出による誤検出低減動作を行うインパルスノイズ除去回
路の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】衛星放送の電波はマイクロ波であるた
め、降雨やアンテナへの積雪等により受信レベルが低下
すると、受信信号のC/N(キャリア/ノイズ)が低下
する。C/Nが低下していくに従い、FM復調後の映像
信号のS/N(信号/ノイズ)が低下していき、さら
に、C/Nが低下して、スレッシュホールド値を越える
と、メダカノイズと呼ばれるインパルスノイズが発生す
る。
【0003】図5は映像信号に発生するインパルスノイ
ズの波形を示すもので、(a)に示す階段状に輝度の変
化する映像信号Aに対して、(b)に示すように、C/
Nが低下してインパルスノイズBが発生する。このイン
パルスノイズが発生すると、輝度が数100n秒にわた
り著しく高くなったり低くなったりする。これをモニタ
画面上で見ると、白もしくは黒のメダカ状に見え、画像
の質は大きく損なわれる。このようなインパルスノイズ
を除去するために、本出願人は先に特開平4−3614
81号公報に開示されるような構成のノイズ除去回路を
提案した。
【0004】図6はそのようなノイズ除去回路を含むテ
レビジョン受信装置を示すブロック図で、アンテナ1に
より受信された受信信号を、LNB2において、第1I
F信号3に周波数変換し、チューナ4に送る。チューナ
4では、希望するチャンネルを選局し、FM復調する。
このチューナ4からは、映像信号5、検波信号7、音声
信号11を出力する。検波信号7は、FM復調直後の信
号であり、この検波信号7をディエンファシスした後
に、15Hz三角波を除去し、さらに、映像信号帯域のL
PFを通過させて映像信号5を送る。ノイズリダクショ
ン回路6では、インパルスノイズの検出及び除去を行
う。
【0005】ノイズリダクション回路6において、イン
パルスノイズを検出する前に、インパルスノイズでない
部分をインパルスノイズであると誤って検出する(誤検
出する)場合があり、この誤検出部分に対してノイズ除
去動作を行うと、その部分の画質が損なわれる。そのた
め、誤検出の発生確率を、インパルスノイズの発生確率
より充分小さくしなければならない。また、インパルス
ノイズの発生しないC/N(例えば6dB以下)が得ら
れている場合には、ノイズリダクション回路6でのノイ
ズ除去を禁止する必要がある。
【0006】そのために、ノイズ検波回路8を設けて、
C/Nを検出している。このノイズ検波回路8は、検波
信号7に含まれるノイズ成分のみを検波し、ノイズレベ
ル(例えば、1〜2V程度)に応じた電圧を得るもので
あり、その電圧からインパルスノイズの発生するC/N
であるか否かを判定し、判定結果をノイズリダクション
回路6に、ノイズリダクション制御信号9として出力す
るものである。この制御信号9が、インパルスノイズの
発生するC/Nであることを示す場合は、ノイズリダク
ション回路6において、映像信号中のインパルスノイズ
部分を検出し、その部分の輝度を補間処理してノイズリ
ダクション映像信号10としてモニタ12に供給する。
また、制御信号9が、インパルスノイズの発生しないC
/Nであることを示す場合は、チューナ4からの映像信
号5を補間しないでそのままモニタ12に供給する。一
方、チューナ4からの音声信号を従来と同様にモニタ1
2に供給する。
【0007】図7はノイズリダクション回路6の概略構
成を示すブロック図、図9はノイズリダクション回路6
の具体的構成を示すブロック図である。図7において、
チューナ4からのFM復調された映像信号5はA/D変
換器13により4fsc(約14.318MHz)のサン
プリング周波数でA/D変換され、YC分離回路14で
輝度信号(Y信号)とクロマ信号(C信号)に分離され
る。Y信号はインパルスノイズ検出回路6−1に加えら
れて、このY信号によりインパルスノイズを検出し、そ
の検出結果に応じてノイズ補間回路6−2,6−3によ
ってY信号及びC信号に対し、ノイズ検出された画素を
ノイズを含まない隣接画素で補間する。補間されたY及
びC信号はYCミックス回路39でミックスされ、D/
A変換回路40でD/A変換され出力される。
【0008】図9において、13はA/D変換器、14
はYC分離回路、15は輝度信号、16−1〜16−4
はラインメモリ、17は1H遅延輝度信号、18は2H
遅延輝度信号、19はフレームメモリ、20はフレーム
遅延輝度信号、21〜23は差信号、24−1〜24−
3は絶対値回路、25−1〜25−3は比較回路、26
はしきい値、27は3入力AND回路、28はインパル
スノイズ検出信号、29は補間輝度信号、30,31は
スイッチ、32はクロマ信号、33は1H遅延クロマ信
号、34は2H遅延クロマ信号、35は位相反転回路、
36は補間クロマ信号、37,38はスイッチ、39は
YCミックス回路、40はD/A変換器、41−1〜4
1−3は減算器、42−1〜42−2は加算器、43−
1〜43−2は1/2乗算器である。
【0009】図9において、チューナ4からの映像信号
5を、A/D変換器13を通した後、YC分離回路14
で輝度信号15とクロマ信号32とに分離し、それぞれ
ラインメモリ16−1〜16−4に供給する。そして、
ラインメモリ16−1〜16−2からそれぞれ1H及び
2H遅延輝度信号17及び18を得る。一方、ラインメ
モリ16−3〜16−4からそれぞれ1H及び2Hクロ
マ信号33及び34を得る。また、1H遅延輝度信号1
7をフレームメモリ19に通してフレーム遅延輝度信号
20を得る。
【0010】次に、1H遅延輝度信号n(0)17か
ら、2H遅延輝度信号n(A)18、輝度信号n(B)
15及びフレーム遅延輝度信号n(C)20をそれぞれ
減算器41−1〜41−3で減算し、それらの差信号、
すなわち、n(0)−n(C)信号23を算出し、それ
らの差信号を絶対値回路24−1〜24−3に通して絶
対値を求め、それぞれ比較回路25−1〜25−3でし
きい値26との大小を判定し、その結果を3入力AND
回路27へ入力して得られるものがインパルスノイズ検
出信号28である。ここで、しきい値26は実験により
最適値を設定する。
【0011】インパルスノイズが検出された際には、そ
の検出された部分を何らかの信号に置き換える動作つま
り補間が必要になる。そこで、図9の実施例では、輝度
信号15と2H遅延輝度信号18を加算器42−1,1
/2乗算器43−1に通して、それらの信号の平均値に
より補間を行い、これらを補間輝度信号29としてスイ
ッチ30に入力する。スイッチ30では、1H遅延輝度
信号17と補間輝度信号29とを、AND回路27の出
力であるインパルスノイズ検出信号28により選択し、
出力する。スイッチ31では、インパルスノイズの発生
しないC/Nにおいては、1H遅延輝度信号17を選択
し、インパルスノイズの発生するC/Nにおいては、ス
イッチ30出力を選択するようノイズリダクション制御
信号9により制御する。
【0012】クロマ信号32についても、インパルスノ
イズが検出されたときには、補間を行う必要がある。そ
こで、クロマ信号32と2H遅延クロマ信号34を加算
器42−2,1−2乗算器43−2に通して、それらの
信号の平均値を求め、それを、位相反転回路35により
位相反転して補間クロマ信号36を得、この信号36と
1H遅延クロマ信号33とをスイッチ37,38に入力
し、スイッチ30と同期して動作するスイッチ37にお
いて、インパルスノイズ検出信号28により選択して出
力する。スイッチ38は、スイッチ31と同期してお
り、その動作も全く同じである。
【0013】ここで、補間クロマ信号36を位相反転回
路35により位相反転しているのはNTSC方式では、
クロマ信号は1ライン毎に位相が反転しているため、補
間クロマ信号36を1H遅延クロマ信号33と同位相に
するためである。スイッチ31及び38の出力を、YC
ミックス回路39で複合した後、D/A変換器40によ
りアナログ信号化し、ノイズリダクション映像信号10
として出力する。
【0014】このようなインパルスノイズの検出方法に
よれば、静止画像においてはほぼ完全に誤検出を防止す
ることができる。ところでこのようなインパルスノイズ
検出方法は一種のフィルターによるノイズ抽出であり、
このフィルターで抽出される周波数領域を、垂直−時間
周波数軸上で示せば、図8の領域となる。しかるに、こ
のノイズ検出方法を適用したとすると、図8の斜線部で
示した周波数領域の画像信号に対して誤検出をすること
になる。この誤検出に対して隣接画素による補間を行う
と、その部分は画像歪みとなり画質を劣化させることに
なる。
【0015】そこで、本出願人はさらに、動画像におけ
る特定周波数領域におけるインパルスノイズの誤検出に
よる画像歪みの発生を防止して画質を改善したインパル
スノイズ除去回路として、特開平5−145802号公
報に開示されるような構成のものを提供した。
【0016】動画像でのインパルスノイズの誤検出の防
止は、その誤検出の発生する図8の斜線部の時間周波数
領域での画素の動き検出を行い、動き検出された画素は
インパルスノイズの候補から外すことで可能となる。し
かし、通常行われているような1つの画素のフレーム相
関による動き検出では、前記インパルスノイズの検出方
法と全く同じであり、ノイズの動きの判別ができないた
め不適当である。そこで、前記公報のインパルスノイズ
検出回路では以下に説明するような動き検出方法を採用
するようにした。
【0017】図10はその動き検出方法を示すもので、
対象となる画素S11に対して上下の画素S10とS12を合
わせた3つの画素を1つのブロックと考え、S10とS12
のどちらか一方にでも動きが検出された場合に画素S11
の動きがあったと判定する。画素S10とS12の動き検出
は、それぞれ1フレーム前の画素S20,S22とのレベル
比較を行い、そのレベル差としきい値の大小によって行
う。つまり動き検出のためのしきい値をR2とすると、
|S10−S20|>R2または|S12−S22|>R2の条件
を満たした場合にS11に動きがあったと判定し、インパ
ルスノイズの候補から除外する。
【0018】図11は上述した動き検出方法を実施する
ための原理的構成を示すもので、200は画素S12、2
01はS11、202はS10、203−1〜203−4は
ラインメモリ、204はフレームメモリ、205は
22、206はS21、207はS20、208は1H前の
動き検出信号、209は1H後の動き検出信号、210
は動き検出信号、211はオア回路、212−1,21
2−2はフレーム相関判定回路である。
【0019】S12(200)はラインメモリ203−1
及びフレームメモリ204に加えられ、ラインメモリ2
03−1からはS11(201)が得られ、ラインメモリ
203−2を介してS10(202)が出力される。フレ
ームメモリ204からはS22(205)が出力され、ラ
インメモリ203−3によりS21(206)を得ると共
にさらにラインメモリ203−4を介してS20(20
7)が出力される。
【0020】フレーム相関判定回路212−1は|S10
−S20|>R2を判定してS11(201)の1H前のS
10(202)についての動き検出を行い、1H前動き検
出信号208を出力する。またフレーム相関判定回路2
12−2は|S12−S22|を判定してS11(201)の
1H後のS12(200)についての動き検出を行い、1
H後動き検出信号209を出力する。1H前動き検出信
号208と1H後動き検出信号209はオア回路211
でオアをとられ、動き検出信号210を得る。図12は
このような原理に基づく一実施例を示し、破線で示す部
分は図9と同様なインパルスノイズ検出部、一点鎖線で
示す部分は付加された動き検出部である。
【0021】次に、図12の動き検出部の操作を説明す
る。Y/C分離回路14からの輝度信号(Y)100は
フレームメモリ101及び加算器115に入力され、こ
のフレームメモリ101により1フレーム期間遅延され
たフレーム遅延輝度信号102との差が演算され、絶対
値回路104を介してフレーム差信号105が抽出され
る。このフレーム差信号105は比較回路106によっ
て動き検出用しきい値信号107とレベルを比較されそ
の大小に応じて1H後動き検出信号108を得ると共に
ラインメモリ109−1、109−2を介して1H前動
き信号110を得て、両信号をノア回路111に入力し
て、動き検出信号112が出力される。
【0022】この動き検出信号112は動きが検出され
た場合にLレベル、検出されなかった場合にHレベルと
なる。またインパルスノイズ候補信号(前記インパルス
ノイズ検出信号)はインパルスノイズの候補であると判
定した場合にHレベルとなるので、動き検出信号112
とインパルスノイズ検出信号120が入力されたアンド
回路113より出力されたインパルスノイズ検出信号1
14は、動きが検出された場合はインパルスノイズの候
補から除外され、インパルスノイズ成分がないものと見
做される。このようにして動き検出に応じてその該当画
素をインパルスノイズの候補から除外し、動画像のイン
パルスノイズの誤検出を低減することができる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、動き検
出に応じてその該当画素をインパルスノイズの候補から
除外して動画像でのインパルスノイズの誤検出を低減す
る従来のインパルスノイズ検出回路では、C/Nが非常
に低下してインパルスノイズの発生量がある程度以上に
増加した場合には、動き検出による誤検出低減動作を行
うとかえって画質改善効果が低下するという問題があ
る。
【0024】図4は本出願人によって明らかにされたそ
の様子を説明する特性図で、縦軸はノイズ除去後のイン
パルスノイズ発生確率を示し、横軸はインパルスノイズ
の発生確率Piを示している。Px1は動き検出による誤
検出低減動作を行わない場合に得られたノイズ特性を示
し、Px2は特開平5−145802号公報に示したよう
に動き検出による誤検出低減動作を行った場合に得られ
たノイズ特性を示している。図4から明らかなように、
x1、Px2は共にインパルスノイズの発生確率Piが高
くなると、ノイズ除去効果が減少していき、かつPx2
x1に比べて効果は常に低いことが理解できる。但し、
x2はインパルスノイズ除去後の画像に、動き領域にお
ける誤差信号の発生が抑圧されている。
【0025】ところで、インパルスノイズの発生確率P
iは衛星放送においてはC/Nに依存している。すなわ
ち、C/Nが低い程Piは大きくなるのであるが、イン
パルスノイズ除去後の画像を観察すると、Piがある一
定以上大きくなった場合には、動き検出による誤検出低
減動作を行わない方が画像改善効果が向上することがわ
かった。これは、図4において、“Px2>Px1”の関係
からPiがある値以上になると、誤検出低減動作によっ
て抑圧される誤検出歪の量よりもPx1とPx2の差の方が
大きくなるためと考えられる。
【0026】本発明は以上のような原理に基づいてなさ
れたもので、動き検出に応じてその該当画素をインパル
スノイズの候補から除外して動画像でのインパルスノイ
ズの誤検出を低減する場合、C/Nが非常に低下してイ
ンパルスノイズの発生量がある程度以上に増加した場合
には、動き検出による誤検出低減動作を禁止して画質改
善効果の低下を防止するようにしたインパルスノイズ除
去回路を提供することを目的とするものである。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に係わる本発明は、受信アンテナからの変調
された受信信号を復調し、検波信号及び輝度情報を含む
映像信号を得る復調手段と、前記検波信号に含まれるノ
イズ成分を検波し、そのノイズ成分量に基づいて前記映
像信号に含まれた単発の輝度変化の大きいインパルスノ
イズ成分の有無を判定し、ノイズ成分量が所定値を越え
た場合にインパルスノイズ除去動作を行うか否かの判定
に用いる第1の判定信号を出力すると共に、ノイズ成分
量が前記所定量より多い第2の所定量を越えた場合に動
き検出による誤検出低減動作を行うか否かの判定に用い
る第2の判定信号を出力するノイズ検波判定手段と、前
記第1の判定信号により、前記インパルスノイズ成分が
有る時には、前記映像信号中のインパルス部分を検出し
その検出部分の輝度を補間処理してインパルスノイズ部
分が除去された映像信号を出力すると共に、前記インパ
ルスノイズ成分が無いときには、前記復調手段からの映
像信号を出力するノイズ検出除去手段と、前記輝度信号
を含む映像信号と該信号を所定フレーム期間遅延させた
信号とからフレーム差成分信号を抽出するフレーム差成
分抽出手段と、前記フレーム差成分信号と所定の基準信
号とのレベルを比較し、その比較結果に基づいて、同一
フィールド内の上下隣接画素での動きの有無を検出し、
動き検出信号を出力する動き検出手段と、前記動き検出
手段により、動き検出が有った時のみ、前記インパルス
ノイズ成分が有っても無いものと見做し、前記ノイズ検
出除去手段の出力を前記復調手段からの映像信号のみと
するインパルスノイズ判定手段と、前記ノイズ検波判定
手段から第2の判定信号が出力された時には前記動き検
出手段からの動き検出信号の出力を禁止する禁止手段
と、を備えたことを特徴とするものである。
【0028】
【作用】請求項1に係わる本発明の構成によれば、受信
信号から得られた検波信号に含まれるノイズ成分が検波
され、そのノイズ成分量に基づいて第1の判定信号及び
第2の判定信号が出力される。第1の判定信号により、
前記インパルスノイズ成分が有る時には、前記映像信号
中のインパルス部分を検出し、その検出部分の輝度を補
間して、インパルスノイズ部分が除去された映像信号が
出力される。前記インパルスノイズ成分が無い時には、
前記映像信号が出力される。前記輝度情報を含む映像信
号と、この信号を所定フレーム期間遅延させた信号とか
ら抽出されたフレーム差成分信号と所定の基準信号との
レベルが比較される。その比較結果に基づいて、同一フ
ィールド内の上下隣接画素での動きの有無を検出した動
き信号が出力される。この動き検出信号により動き検出
があった時のみ、前記インパルスノイズ成分があっても
ないものと見做して前記映像信号のみを出力する。前記
第2の判定信号が出力された時には、動き検出信号によ
り動き検出信号があっても、この動き検出信号の出力を
禁止する。
【0029】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。図2は本発明に係わるインパルスノイズ除去回路を
含むテレビジョン受信装置を示すブロック図である。1
はアンテナ、2は中間周波数変換回路(LNB)、3は
第1IF信号、4はチューナ、5は映像信号、6はイン
パルスノイズの検出・除去手段であるノイズリダクショ
ン回路、7は検波信号、8はインパルスノイズの検波・
判定手段であるノイズ検波回路、9はノイズリダクショ
ン制御信号(第1の判定信号)、150は誤検出保護制
御信号(第2の判定信号)、10はノイズリダクション
映像信号、11は音声信号、12はモニタである。
【0030】本実施例において、検波信号7に含まれる
ノイズ成分を検波するノイズ検波回路8は、ノイズ成分
量が所定値を越えた場合にインパルスノイズ除去動作を
行うか否かの判定に用いるノイズリダクション制御信号
9を出力すると共に、ノイズ成分量が前記所定量より多
い第2の所定量を越えた場合に動き検出による誤検出低
減動作を行うか否かの判定に用いる誤検出保護制御信号
150を出力する。図3はノイズ検波回路8の具体的構
成を示すブロック図で、151はノイズBPF(バンド
・パス・フィルタ)、152はノイズ検波回路、153
は第1の比較器、154は第2の比較器である。
【0031】検波信号7の信号帯域は約6MHzであり、
この6MHzを越える成分はすべてノイズである。そこ
で、ノイズBPF151によって6MHzを越える成分を
ノイズ成分信号として抽出し、このノイズ成分信号をノ
イズ検波回路152によりノイズ成分量に応じた直流電
圧として出力する。そして、この直流電圧を第1の比較
器153で比較電圧1(インパルスノイズ除去動作を行
うか否かの判定に用いる電圧)と比較して、この直流電
圧が比較電圧1を越えた場合には、インパルスノイズ除
去動作を行うか否かの判定に用いるノイズリダクション
制御信号9を出力する。一方、その直流電圧を第2の比
較器154で比較電圧2(動き検出による誤検出低減手
段を用いるか否かの判定に用いる電圧)と比較して、こ
の直流電圧が比較電圧2を越えた場合には、動き検出に
よる誤検出低減動作を行うか否かの判定に用いる誤検出
保護制御信号150を出力する。
【0032】図1は本発明のインパルスノイズ除去回路
の実施例を示すブロック図で、破線で示す部分は図9と
同様のインパルスノイズ検出部、一点鎖線で示す部分は
本発明により付加された動き検出部である。動き検出部
は、フレームメモリ101、加算器115、絶対値回路
104、比較回路106、ラインメモリ109−1,1
09−2、ノア回路111、アンド回路113、誤検出
保護制御スイッチ155から成り、102はフレーム遅
延輝度信号、105はフレーム差信号、107は動き検
出用しきい値信号、108は1H後動き検出信号、11
0は1H前動き検出信号、112は動き検出信号であ
る。
【0033】前記動き検出部において、フレームメモリ
101、加算器115及び絶対値検出回路104は前記
フレーム差成分抽出手段を構成する。さらに、比較回路
106、ラインメモリ109−1,109−2及びノア
回路111は前記動き検出手段を構成し、またアンド回
路113は前記インパルスノイズ判定手段を構成し、さ
らにまた誤検出保護制御スイッチ155は前記禁止手段
を構成している。
【0034】そして前記インパルスノイズ検出部は、ラ
インメモリ116−1,116−2,116−3、加算
器117−1,117−2、比較回路118−1,11
8−2,118−3、絶対値回路119−1,119−
2及びアンド回路121から成り、前記ノイズ検波判定
手段を構成し、前記ノイズ検出除去手段は図9のノイズ
補間部(Y),(C)と同様な構成なので図示は省略す
る。
【0035】次に、図1の実施例の動作を説明する。図
2及び図3のノイズ検波回路8からノイズリダクション
制御信号9がノイズリダクション回路6に出力され、こ
の制御信号がインパルスノイズの発生するC/Nである
ことを示す場合には、ノイズリダクション回路6におい
て、映像信号中のインパルスノイズ部分を検出し、その
部分の輝度を補間処理してノイズリダクション映像信号
10としてモニタ12に供給する。また、制御信号9
が、インパルスノイズの発生しないC/Nであることを
示す場合は、チューナ4からの映像信号5を補間しない
でそのままモニタ12に供給する。このようにノイズ検
波回路8からノイズリダクション回路6にノイズリダク
ション信号9が出力された場合の詳細な動作は、図9を
参照して前述した通りなのでその説明は省略する。
【0036】一方、C/Nが非常に低下してノイズ検波
回路8から誤検出保護制御信号150がノイズリダクシ
ョン回路6に出力された場合には、図1の動き検出部に
おいて、誤検出保護制御スイッチ155がその信号15
0によりオフされることにより、ノア回路111から出
力された動き検出信号112はアンド回路113に出力
されなくなる。すなわち、動き検出信号112のアンド
回路113への出力は禁止されることになる。これによ
って、C/Nが非常に低下した場合には動き検出による
誤検出低減動作は禁止される。なお、動き検出部の詳細
な動作は、図9を参照して前述した通りなのでその説明
は省略する。
【0037】このように本実施例によれば、動き検出に
応じてその該当画素をインパルスノイズの候補から除外
して動画像でのインパルスノイズの誤検出を低減する際
に、C/Nが非常に低下してインパルスノイズの発生量
がある程度以上に増加した場合には、動き検出による誤
検出低減動作は禁止されるので、画質改善効果が低下す
るのを防止することができるようになる。
【0038】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、動き
検出に応じてその該当画素をインパルスノイズの候補か
ら除外して動画像でのインパルスノイズの誤検出を低減
する場合、C/Nが非常に低下してインパルスノイズの
発生量がある程度以上に増加した場合には、動き検出に
よる誤検出低減動作を禁止するようにしたので、画質改
善効果の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインパルスノイズ除去回路の実施例を
示すブロック図である。
【図2】本発明のインパルスノイズ除去回路を含むテレ
ビジョン受信装置を示すブロック図である。
【図3】本発明のインパルスノイズ除去回路のノイズ検
波回路の具体的構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の原理を説明するノイズ特性図である。
【図5】映像信号に発生するインパルスノイズを示す波
形図である。
【図6】従来のインパルスノイズ除去回路を含むテレビ
ジョン受信装置を示すブロック図である。
【図7】従来のノイズリダクション回路の具体的構成を
示すブロック図である。
【図8】ノイズを検出する周波数領域を示す特性図であ
る。
【図9】従来のノイズリダクション回路の具体的構成を
示すブロック図である。
【図10】従来の動き検出方法の説明図である。
【図11】従来の動き検出方法を実施するための具体的
構成図である。
【図12】従来のインパルスノイズ除去回路の具体的構
成を示すブロック図である。
【符号の説明】
6 ノイズリダクション回路 8 ノイズ検波回路 101 フレームメモリ 104 絶対値回路 106 比較回路 109−1,109−2 ラインメモリ 111 ノア回路 113 アンド回路 155 誤検出保護制御スイッチ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信アンテナからの変調された受信信号
    を復調し、検波信号及び輝度情報を含む映像信号を得る
    復調手段と、前記検波信号に含まれるノイズ成分を検波
    し、そのノイズ成分量に基づいて前記映像信号に含まれ
    た単発の輝度変化の大きいインパルスノイズ成分の有無
    を判定し、ノイズ成分量が所定値を越えた場合にインパ
    ルスノイズ除去動作を行うか否かの判定に用いる第1の
    判定信号を出力すると共に、ノイズ成分量が前記所定量
    より多い第2の所定量を越えた場合に動き検出による誤
    検出低減動作を行うか否かの判定に用いる第2の判定信
    号を出力するノイズ検波判定手段と、前記第1の判定信
    号により、前記インパルスノイズ成分が有る時には、前
    記映像信号中のインパルス部分を検出しその検出部分の
    輝度を補間処理してインパルスノイズ部分が除去された
    映像信号を出力すると共に、前記インパルスノイズ成分
    が無いときには、前記復調手段からの映像信号を出力す
    るノイズ検出除去手段と、前記輝度信号を含む映像信号
    と該信号を所定フレーム期間遅延させた信号とからフレ
    ーム差成分信号を抽出するフレーム差成分抽出手段と、
    前記フレーム差成分信号と所定の基準信号とのレベルを
    比較し、その比較結果に基づいて、同一フィールド内の
    上下隣接画素での動きの有無を検出し、動き検出信号を
    出力する動き検出手段と、前記動き検出手段により、動
    き検出が有った時のみ、前記インパルスノイズ成分が有
    っても無いものと見做し、前記ノイズ検出除去手段の出
    力を前記復調手段からの映像信号のみとするインパルス
    ノイズ判定手段と、前記ノイズ検波判定手段から第2の
    判定信号が出力された時には前記動き検出手段からの動
    き検出信号の出力を禁止する禁止手段と、を備えたこと
    を特徴とするインパルスノイズ除去回路。
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