JPH07273613A - 2値化雑音信号発生装置 - Google Patents

2値化雑音信号発生装置

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JPH07273613A
JPH07273613A JP6066020A JP6602094A JPH07273613A JP H07273613 A JPH07273613 A JP H07273613A JP 6066020 A JP6066020 A JP 6066020A JP 6602094 A JP6602094 A JP 6602094A JP H07273613 A JPH07273613 A JP H07273613A
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JP
Japan
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noise signal
signal
noise
circuit
converter
Prior art date
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Pending
Application number
JP6066020A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideji Nishimura
秀二 西村
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NIKO DENSHI KK
Original Assignee
NIKO DENSHI KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 確率特性が既知であり、帯域幅を持った電気
雑音信号から、1と0の系列から成るデジタル形式の乱
数信号を得ることを技術的課題とし、広い分野で簡単に
かつ有効に利用できる2値化雑音信号を得る。 【構成】 雑音信号を統計的に独立な時間間隔でサンプ
リングし、このサンプリング値をA/D変換し、このA
/D変換時に得られる最小桁ビットの最小桁信号から2
値化雑音信号を得ることにより、この2値化雑音信号の
生起頻度1/2を保証する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、システムのランダムデ
ータによるシュミレーション、システムパラメタのラン
ダムな選択、或いはデジタル情報のランダムな符号変換
等に利用される2値化雑音信号の発生装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】例えば、ノイズツエナーダイオードから
の電子雪崩効果によって生成される電気雑音信号は、極
めて低い周波数(10Hz程度)から数10MHz帯程度ま
で電力スペクトラムが平坦なガウス性白色雑音であるこ
とが知られており、これを利用したアナログ雑音発生器
が通信回線の情報伝送品質の特性試験等に使用されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このア
ナログ雑音発生器からの出力信号はアナログ波形である
ので、デジタル的信号の取扱いが主流となっている現
在、システムパラメタのランダムな選択、デジタル情報
のランダムな符号変換等への応用には、更に何らかの変
換が必要であると云う問題があった。
【0004】そこで、本発明は、上記した従来技術にお
ける問題点を解消すべく創案されたもので、確率的特性
の既知であり、かつ所定の帯域に制限された電気雑音信
号から、1と0の2値系列から成るデジタル形式の乱数
信号を得ることを技術的課題とし、もってデジタル技法
の分野において簡単にかつ有効に利用できる2値化雑音
信号発生方法および装置を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
る本発明の方法手段は、直流成分を除去した確率的特性
の既知であると共に、所定の帯域に制限されたガウス性
雑音信号n(t)を出力する雑音信号発生部を有すること、
この雑音信号発生部からの出力である雑音信号n(t)のサ
ンプリング値間が、統計的に独立となる時間間隔のサン
プリングパルスs(t)を発生するサンプリングパルス発生
部を有すること、このサンプリングパルス発生部からの
出力であるサンプリングパルスs(t)による雑音信号n(t)
のサンプリング値をA/D変換する、数ビット以上のA
/D変換能力を持つA/D変換器を有すること、このA
/D変換器の最小桁信号LSを入力して2値化雑音信号
Rを出力する信号成形回路を有すること、にある。
【0006】雑音信号発生部の雑音発生源を、ノイズツ
ェナーダイオードとするのが有効である。
【0007】
【作用】一定電圧レベル範囲内で不規則変動をし、その
変動値が予測不能で且つ、標本値間で相互に独立な或る
種の物理量を計測する際、計測値の精度を決定する最小
の単位値、すなわち変換されたデジタル値の最小桁値
は、その値をとるかとらないかは真値に対して確率1/
2の一様分布をすると考えられる。
【0008】直流成分を除去した確率的特性の既知であ
ると共に、所定の帯域に制限されたガウス性雑音信号n
(t) において、この周波数に対して一様な電力密度をも
ったアナログ雑音波形の帯域幅をBとすると、その自己
相関関数Φ(τ)は「数1」となる(Wiener−K
hintchineの定理)。なお、「数1」におい
て、N(f) は雑音信号n(t) の電力スペクトラム、fは
周波数変数、τは時間変数である。
【0009】
【数1】
【0010】この自己相関関数Φ(τ)の変化値中、Φ
(τ)=0なるτの値は自己相関関数Φ(τ)が“0”
となる時間であって、雑音信号n(t) をこの時間間隔で
サンプルしたサンプル値間は統計的に独立であることを
意味する。
【0011】すなわち、図3に示すように、単位周波数
当たりの電力密度がn0 /2である雑音信号n(t) の電
力スペクトラムN(f) が周波数Bまで一様に分布してい
る場合、自己相関関数Φ(τ)は「数2」で示される。
なお、「数2」において、N=n0 Bは雑音信号n(t)
の平均電力である。
【0012】
【数2】
【0013】「数2」で示される自己相関関数Φ(τ)
は図4に示される変化をするが、この図4から明らかな
ように、時間τ0 =1/2B、1/B、3/2B、2/B・
・・の時刻でΦ(τ)=0となる。
【0014】このことは、雑音信号n(t) のサンプル間
隔を時間τ0 のいづれかに選べば、自己相関関数Φ
(τ)の性質からサンプリングされた雑音信号n(t) の
値相互間は、統計的に独立であることが保証されること
を意味している。また、時間τ0の値は、雑音信号n(t)
の帯域幅Bに依存しており、τ0 =1/2Bが最も短い
時間間隔となる。
【0015】時間τ0 でサンプリングした雑音信号n
(t) のサンプル値を、数ビット以上のA/D変換能力で
A/D変換し、その最小桁ビットの生起に着目すると、
この最小桁ビットにおける“1”と“0”の生起頻度
は、波形の極性に関係なく略々確率1/2で一様に分布
することになる。
【0016】それゆえ、A/D変換器の最小桁ビットの
出力信号である最小桁信号LSに従って信号成形回路を
作動させることにより、この信号成形回路は“1”と
“0”の生起頻度が確率1/2の2値化雑音信号Rを出
力することになる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面を参照しな
がら説明する。図1は、本発明装置の電気的構成の一実
施例を示すブロック図で、雑音信号発生部1は、電気雑
音発生源としてノイズツェナーダイオードDを使用して
図2に示す構成となっていて、図2において、rはノイ
ズツェナーダイオードDに電子雪崩を起こすに適当な電
流を流すための制限抵抗であり、Cは直流分除去用のコ
ンデンサであり、増幅器2の出力端子から雑音信号n
(t) が出力される。
【0018】ノイズツェナーダイオードDから得られた
雑音信号n(t) は、きわめて低い周波数(10Hz程度)
から数10MHz程度までの電力スペクトラムが平坦なガ
ウス性白色雑音であることが知られており、制限抵抗r
の抵抗値および印加電圧値を選ぶことにより、通常、数
10μAオーダーの電流をノイズツェナーダイオードD
の供給電流としている。
【0019】雑音信号発生部1からの雑音信号n(t)
は、ローパスフィルタ3により所定の帯域に制限された
後、A/D変換器4に入力される。
【0020】A/D変換器4は、入力された雑音信号n
(t) をサンプリングパルス発生部5から入力されるサン
プリングパルスs(t) でサンプリングし、このサンプリ
ング値をA/D変換するが、サンプリングパルスs(t)
の時間間隔の値は、「数2」で求められた時間τ0 であ
るので、各サンプリング値間は、統計的に独立となるこ
とが保証されている。
【0021】A/D変換器4による雑音信号n(t) のサ
ンプリング値のA/D変換は、図5に示すように、A/
D変換クロックパルスHCによって行われるが、このA
/D変換クロックパルスHCの一つである最小桁クロッ
クパルスLCにより、最小桁ビットに生起するデジタル
信号である最小桁信号LSだけを取り出し、この最小桁
信号LSを信号成形回路6を形成するフリップフロップ
回路のS入力に入力する。
【0022】信号成形回路6を形成するフリップフロッ
プ回路のもう一方の入力であるR入力には、A/D変換
器4からの最小桁クロックパルスLCと、最小桁信号L
Sの反転信号とを入力するアンド回路7の出力が入力さ
れるので、信号成形回路6であるフリップフロップ回路
は、その出力状態と反対の最小桁信号LSが入力される
度に、その出力状態を反転させ、これにより、図5に図
示したように、“1”と“0”の生起頻度が1/2のラ
ンダムな2値化系列雑音信号である2値化雑音信号Rが
生成されて出力される。
【0023】A/D変換器4のA/D変換能力は、その
変換ビット数に依存するが、最小桁信号LSの“1”と
“0”との生起頻度をより正確に1/2にするには、A
/D変換器4の変換桁数が多い程良いのであるが、この
変換桁数は、実用上は5ビット以上、望ましくは8ビッ
ト以上であれば充分である。
【0024】
【発明の効果】本発明は、上記した構成となっているの
で、以下に示す効果を奏する。2値化雑音の生起頻度が
1/2の一様なデジタル信号(1または0に2値化し
た)を得ることができるので、システムパラメタのラン
ダムな選択或いはデジタル情報のランダムな符号変換等
の他、コンピュータシュミレーション時の乱数としても
応用することができる等、広い分野での有効な利用が可
能である。
【0025】2値化雑音信号を、A/D変換器の最小桁
信号から直接的に得るので、装置全体の電気的構成をき
わめて簡単なものとすることができると共に、信号の処
理方法が単純の実施が容易である。
【0026】全体が簡単な構成であるので、その製作が
容易であると共に、その取付けおよび取扱いが容易であ
るので、既存の設備に対しても簡単にかつ容易に取付け
て取り扱うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の一実施例の電気回路構成を示す、
ブロック図。
【図2】図1に示した実施例における雑音信号発生部の
構成例を示す、電気回路図。
【図3】理想白色雑音であるガウス性雑音の電力スペク
トラム分布を示す線図。
【図4】雑音信号から得られた自己相関関数の特性線
図。
【図5】雑音信号から2値化雑音信号を得る順序の説明
に供する線図。
【符号の説明】
1 ; 雑音信号発生部 2 ; 増幅器 3 ; ローパスフィルタ 4 ; A/D変換器 5 ; サンプリングパルス発生部 6 ; 信号成形回路 7 ; アンド回路 D ; ノイズツェナーダイオード r ; 制限抵抗 C ; 直流分カット用コンデンサ R ; 2値化雑音信号 N ; 雑音信号の平均電力 n(t) ; 雑音信号 s(t) ; サンプリングパルス Φ(τ); 自己相関関数 N(f) ; 理想白色雑音の電力スペクトラム分布 LC ; 最小桁クロックパルス LS ; 最小桁信号 HC ; A/D変換クロックパルス

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流成分を除去した確率的特性の既知で
    あると共に、所定の帯域に制限されたガウス性雑音信号
    (n(t))を出力する雑音信号発生部(1) と、前記雑音信号
    (n(t))のサンプリング値間が統計的に独立となる時間間
    隔のサンプリングパルス(s(t))を発生するサンプリング
    パルス発生部(5) と、前記サンプリングパルス(s(t))に
    よる前記雑音信号(n(t))のサンプリング値をA/D変換
    する数ビット以上のA/D変換能力を持つA/D変換器
    (4) と、該A/D変換器(4) の最小桁信号(LS)を入力し
    て2値化雑音信号(R) を出力する信号成形回路(6) と、
    から成る2値化雑音信号発生装置。
  2. 【請求項2】 雑音信号発生部(1) の雑音発生源を、ノ
    イズツェナーダイオード(D) とした請求項1に記載の2
    値化雑音信号発生装置。
JP6066020A 1994-04-04 1994-04-04 2値化雑音信号発生装置 Pending JPH07273613A (ja)

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JP6066020A JPH07273613A (ja) 1994-04-04 1994-04-04 2値化雑音信号発生装置

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JP6066020A JPH07273613A (ja) 1994-04-04 1994-04-04 2値化雑音信号発生装置

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JP (1) JPH07273613A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006054476A1 (ja) * 2004-11-18 2006-05-26 Niigata Tlo Corporation 乱数生成方法及び乱数生成装置
JP2009217513A (ja) * 2008-03-10 2009-09-24 Le Tekku:Kk 乱数発生装置及び乱数発生方法

Cited By (2)

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WO2006054476A1 (ja) * 2004-11-18 2006-05-26 Niigata Tlo Corporation 乱数生成方法及び乱数生成装置
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