JPH07271997A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH07271997A
JPH07271997A JP6059152A JP5915294A JPH07271997A JP H07271997 A JPH07271997 A JP H07271997A JP 6059152 A JP6059152 A JP 6059152A JP 5915294 A JP5915294 A JP 5915294A JP H07271997 A JPH07271997 A JP H07271997A
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JP
Japan
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image data
image
dimensional
mask
voxels
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JP6059152A
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English (en)
Inventor
Kyojiro Nanbu
恭二郎 南部
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は3次元的画像データを処理して、不要
な部分は不可視とし真に観察したい部分のみを表示でき
る画像処理装置を提供することを目的とする。 【構成】3次元的画像データから機能画像を作成し(#
12)、機能画像から特定の領域を抽出しこの領域の形
状を求め(#14)、この形状を用いて3次元的画像デ
ータにマスキング処理を行い、3次元画像から可視とし
たい領域を求め(#16)、可視としたい領域をボリュ
ームレンダリングして画像化し表示する(#18)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は3次元的画像データを処
理するための画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】3次元的画像としては、例えばヘリカル
スキャンを行なうコンピュータ断層撮影装置(以下、C
T装置と称する)、磁気共鳴イメージング装置(以下、
MRI装置と称する)、シングルフォトンエミッション
CT機能を有するガンマカメラ(以下、SPECTと称
する)等で得られる3次元的CT画像がある。
【0003】また、静的な3次元的CT画像データを得
るだけでなく、造影剤を注入する等して被検体の状態を
変化させつつ、同一部位を反復してスキャンして被検体
の導体検査を行なうダイナミックボリュームスキャンも
行なわれている。
【0004】このような3次元的CT画像データをもと
に時間・濃度曲線を作成し、ピーク到達時間等の各種パ
ラメータを計算し、これらのパラメータを濃度値に変換
して得た3次元的機能画像(ファンクショナルイメー
ジ)を作成することも行なわれている。
【0005】このような3次元的画像の表示方法として
は、断面変換(MPR)表示、表面表示等がある。ここ
で、MPR表示は濃淡画像であり、濃淡は分かるが、1
断面しか表示されな欠点がある。また、表面表示は2値
化画像であり、形状しか分からず、濃淡分布が分からな
い欠点がある。
【0006】一方、3次元的画像の断面をそのまま表示
するのではなく、特定の3次元領域を抽出し、抽出され
た領域をボリュームレンダリング等の手法を用いて画像
化する、いわゆる3次元表示(実際には2次元のスクリ
ーン、CRT等に表示させる)も行なわれている。
【0007】ボリュームレンダリングとは、仮想のスク
リーンを領域(もしくは3次元的CT画像データ)に対
して任意の位置に置き、仮想のスクリーン上の各ピクセ
ルについて、このピクセルを通り、仮想のスクリーンに
垂直な直線(仮想の視線)を考える。領域に含まれるボ
クセルのうち、仮想の視線が通過するボクセル全ての濃
淡値からこの仮想の視線に対応するピクセルpの濃淡値
を算定し、これを全てのピクセルについて行なうことに
よって、仮想のスクリーン上に2次元の画像データを作
成する。この画像データを表示に供する。
【0008】視線が通過するボクセル全ての濃淡値から
視線に対応するピクセルの濃淡値を算定する方法として
は、(1) それらのボクセルの持つ濃淡値のうち最大のも
のをピクセルpの濃淡値とする最大値投影法、(2) それ
らのボクセルの持つ濃淡値の合計をピクセルpの濃淡値
とする単純投影、あるいは総和投影法、(3) 視線上のボ
クセルのうちの1つをiとし、これと仮想のスクリーン
との距離をdi 、ボクセルiの持つ濃淡値をvi とする
とき、適当な関数ui =f(di ,vi )によって1つ
の値ui を算出し、それらのボクセルのそれぞれについ
てui を算出し、その合計をピクセルpの濃淡値とする
等がある。なお、関数f(di ,vi )の例としては次
のように表わされるものがある。
【0009】 f(di ,vi )=(vi +C)exp(−di /D) ここで、C、Dは定数である。領域抽出の方法の一例と
しては、画像の濃淡値の2値化がある。すなわち、ある
数値の範囲もしくは集合を指定し、3次元的画像データ
の各ボクセル(画像を構成する最小単位の3次元領域)
について、そのボクセルの持つ濃淡値が指定された範
囲、もしくは集合に入る場合は、このボクセルに可視の
属性を与え、濃淡値が指定された範囲、もしくは集合に
入らない場合は、このボクセルに不可視の属性を与え
る。可視の属性を有するボクセルの集合が抽出された領
域となる。
【0010】領域抽出の他の方法としては、ROI(関
心領域)カーソルやによる指定がある。すなわち、3次
元的CT画像に重なる仮想の立体、例えば円柱を指示
し、この円柱内に含まれるボクセルに可視、含まれない
ボクセルに不可視の属性を与える。
【0011】さらに、同一の3次元的CT画像について
複数のROIカーソルや画像の濃淡値の2値化により何
通りかの指定を行ない、複数の領域(ボクセルの集合)
を定義し、これらの領域同士の間で
【0012】
【数1】
【0013】A−B等の集合演算を行なうことにより、
新たな抽出領域を定義する方法もある。さらに、他の領
域抽出方法としては、ある領域に属する1つのボクセル
を指定し、この領域に含まれるボクセルのうちで指定さ
れたボクセルと連結するボクセルからなる集合を取り出
すことにより領域を定義する方法もある。ここで、ボク
セルa,bが連結であるとは「ボクセルa,bが隣合っ
た位置にある」、もしくは「あるボクセルcが存在し、
ボクセルa,cは隣合った位置にあり、ボクセルc,b
が連結である(ボクセルc,bの間のボクセルを順次判
定する)」ことによって定義される概念であり、ボクセ
ルが一連、あるいは一塊になっていることを数学的に表
現したものである。
【0014】また、別の領域抽出方法としては、与えら
れた領域に対して拡大演算、あるいは縮小演算を行なっ
て新しい領域を定義する方法がある。拡大演算とは「薄
皮をかぶせる、あるいは一回り大きくする」ことであ
り、与えられた領域に含まれない全てのボクセルのうち
「このボクセルに隣合っているボクセルのうち1つでも
与えられた領域に含まれるボクセルがある」という命題
を満たすボクセルの集合をもとの与えられた領域に追加
(合併集合)することである。縮小演算とは「薄皮を剥
ぐ、あるいは一回り小さくする」ことであり、与えられ
た領域に含まれる全てのボクセルのうち「このボクセル
に隣合っているボクセルのうち1つでも与えられた領域
に含まれないボクセルがある」という命題を満たすボク
セルの集合をもとの与えられた領域から取り除く(差集
合)ことである。例えば縮小演算を2回繰り返して適用
した後、拡大演算を2回繰り返して適用することによっ
て、細い紐状、あるいは小さな孤立した島状の部分を消
去することができる。
【0015】しかしながら、このような従来の領域抽出
法は、いずれも所望の領域を正確に抽出することが困難
であるという欠点がある。例えば造影剤を注入して撮影
したCT画像から閾値を用いて領域抽出しても、細い血
管は抽出するのが困難である。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述した事情
に対処すべくなされたもので、その目的は3次元的画像
から所望の領域を正確に抽出することができる画像処理
装置を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明による画像処理装
置は、3次元的画像データとは別の画像から所望の領域
を抽出しマスクを作成し、このマスクを用いて3次元的
画像データから領域を抽出することを特徴とする。
【0018】
【作用】本発明による画像処理装置によれば、マスクを
作成する画像が処理対象画像とは異なるので、処理対象
画像では正しく所望の領域が抽出できない場合でも、所
望の領域と等しい形状のマスクを正しく作成することが
でき、3次元的画像から所望の領域を正確に抽出するこ
とができる。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照して本発明による画像処理
装置の第1実施例を説明する。図2は第1実施例のブロ
ック図である。本実施例はCT装置により3次元的画像
データを収集するものとするが、画像データのモダリテ
ィはこれに限らず、種々のものが使用可能である。ま
た、CT装置は第3世代の装置を例にとり説明するが、
これに限らず、第4世代、第5世代の装置でもよい。
【0020】寝台12上に載置された被検体14に対し
て扇状のファンビームX線を曝射するX線管16と、被
検体14を挟んでX線管16と対向して配置され円弧状
に配列された多数の検出器アレイからなる検出器18が
図示しないガントリの回転部に設けられ、X線管16と
検出器18とは一体として被検体14の周囲を回転す
る。3次元的画像データを収集するために、X線の連続
回転中に寝台12を連続的に移動する、いわゆるヘリカ
ルスキャンが行なわれることが望ましいが、X線の1回
転毎に寝台12が間欠的に移動する従来通りのスキャン
により3次元的画像データを収集してもよいことは勿論
である。
【0021】検出器18の出力信号はデータ収集部(D
AS)22に供給され、前処理等が施されて、被検体1
4のX線透過率を示す投影データが収集される。データ
収集部22の出力はシステムバス24を介して再構成演
算部26に供給され、コンボリューション、バックプロ
ジェクション演算により多数のスライスについての3次
元的CT画像が再構成される。再構成演算部26で得ら
れたCT画像データは画像処理部28で領域抽出、マス
キング、ボリュームレンダリング等が行なわれ、表示部
30で表示される。なお、システムバス24には画像メ
モリ32も接続される。
【0022】図1を参照して、本実施例の動作を説明す
る。ステップ#10で、ダイナミックスキャンを行い、
被検体の時系列的な一連の3次元的CT画像データI1
,I2 ,…In を再構成する。ダイナミックスキャン
とは、造影剤を体内に注入し、血液によって造影剤が臓
器に運び込まれ、ついで運び出される過程を時系列的に
調べるために、被検体の同一部位を繰返しスキャンして
造影剤の流入、流出による画像の変化を追跡する検査法
である。
【0023】画像データIj (jは撮影時刻を示す添字
であり、1,2,…nである)はボクセルの集合V、集
合VからCT値への関数μj 、その他撮影時刻tj 、患
者名等の情報を有する。例えば集合Vは次のように定義
される。
【0024】
【数2】
【0025】ステップ#12で、3次元的CT画像デー
タIj から機能画像データQを作成する。機能画像デー
タQはボクセルの集合V、集合Vから機能画像データの
画素値への関数μQ 、その他の情報を有する。関数μQ
はV→R(Rは実数)である。
【0026】ここでは、機能画像とは原画像(3次元C
T画像)とは異なる情報を有する画像を指す。一例とし
ては、3次元的CT画像全体を1ないし数ボクセルから
なる3次元的領域に分割し、各領域毎に時間−濃度(C
T値)曲線を作成し、これらの曲線からその領域でのピ
ーク到達時間、ピーク値、曲線下面積等の各種パラメー
タを計算し、これらの夫々のパラメータ値を濃淡値に変
換して作成された狭義の機能画像がある。
【0027】
【数3】
【0028】μQ (x,y,z)=max{μj (x,
y,z)−μ1 (x,y,z)} j=1,2,…n ステップ#14で、機能画像データQから領域抽出を行
ない、領域(ボクセルの集合)Aを求め、その形状Fを
求める。この形状Fが後述するマスキング処理における
マスクとなる。
【0029】領域Aは画像であるので、CT画像、機能
画像と同様に、ボクセルの集合V、集合Vから実数への
関数μA 、集合Vから可視性への関数viz、その他
の情報を有する。関数μA はV→R(Rは実数)、
関数vizはV→[0,1]である。関数vizが0、
または1の値しかとらないとした場合は、Aはクリスプ
な領域であり、vizが0〜1のあらゆる中間の値を取
り得るとした場合は、Aはファジィな領域である。
【0030】なお、可視性関数vizが0と1の中間の
値、例えば0.5をとるということは、可視と不可視の
中間であり、その厳密な意味は後述する画像化(ボリュ
ームレンダリング)においてどう扱われるかによって決
定される。例えばボリュームレンダリングにおいて、
「可視性関数viz(x,y,z)=αのボクセル」は
「入射光の100×α%を散乱反射し、100×(1−
α)%を透過する」というように扱う。
【0031】このような可視性関数により定義されるフ
ァジィ領域の形状Fはファジィ集合であり、ボクセル
(x,y,z)が集合Fに属する程度(メンバシップ関
数値)MF (x,y,z)は次のように定義される。
【0032】 MF (x,y,z)=viz(x,y,z) 領域抽出は領域Aの形状、すなわち領域の要素をなして
いるボクセルの位置だけに着目して行なわれる。すなわ
ち、領域に含まれる各ボクセルは位置(x,y,z)、
濃淡値等の属性を有するが、このうち位置(x,y,
z)だけに注目し、次のように形状Fを定義する。
【0033】F={(x,y,z)|(x,y,z)は
Aに属するボクセルの位置} ステップ#16で、一連の3次元的CT画像データI1
,I2 ,…In の各々について形状Fを用いてマスキ
ング処理を行ない、領域Aj を求める。領域Ajは画像
であるから、ボクセルの集合V、集合Vから実数への関
数μj 、集合Vから可視性への関数vizj 、その他の
情報を有する。関数μAj :V→R(Rは実数)、
関数vizj :V→[0,1]である。
【0034】関数vizj が0、または1の値しかとら
ないとした場合は、Aj はクリスプな領域であり、0〜
1のあらゆる中間の値をとり得るとした場合は、Aj は
ファジィな領域である。ファジィな領域Aj のボクセル
(x,y,z)は可視性vizj (x,y,z)=MF
(x,y,z)を持つことになる。
【0035】領域Aj の抽出は、具体的には、画像Ij
の各ボクセル“a”について、ボクセルの位置(xa ,
ya ,za )が形状Fに含まれるようなボクセルからな
る集合を抽出領域Aj とする。
【0036】
【数4】
【0037】 μAj(x,y,z)=μj (x,y,z) vizj (x,y,z)=MF (x,y,z) なお、これはデータを単にコピーしているに過ぎないの
で、この処理は省いてもよい。この処理を省いた場合
は、ボリュームレンダリングの際にμAj(x,y,z)
を参照する代わりにμj (x,y,z)を、vizj
(x,y,z)を参照する代わりにMF (x,y,z)
をそれぞれ参照すればよい。
【0038】なお、ステップ#14で機能画像から抽出
した領域Aと、ステップ#16でCT画像をマスキング
処理することにより抽出した領域A1 ,A2 ,…An は
形状だけに着目すれば、同じである。
【0039】機能画像が血管像の場合は、このようにし
て作成された領域A1 ,A2 ,…An はCT画像I1 ,
I2 ,…In から血管以外の部分を全て削除したものと
なる。ステップ#18で、領域Aj をボリュームレンダ
リング(画像化)して、画像Pj を作成し、これを表示
する。
【0040】ボリュームレンダリングにおいては、先
ず、視線方向、照明方向のパラメータを指定する。各j
(j=1,2,…n)について領域Aj をボリュームレ
ンダリングして画像データPj (j=1,2,…n)を
作成する。ボリュームレンダリングで得られる画像デー
タPj は2次元の画像であり、ピクセルの集合p、およ
びその画素値valj を有する。
【0041】
【数5】
【0042】valj :p→Rk (Rは実数)であ
る。ここで、モノクロ画像ならk=1であり、R−G−
Bカラー画像ならk=3である。
【0043】例えばカラー画像の場合、ある画素(x,
y)の画素値valj は次のように3個の実数VR ,V
G ,VB の組で与えられる。 valj (x,y)=(VR ,VG ,VB ) これをボリュームレンダリングすると、血管中の造影剤
の濃度を3次元的に観察することができる一連の画像デ
ータP1 ,P2 ,…Pn が得られる。
【0044】例えば視線方向と同じ方向から照明し、領
域Aj は無限遠方に置かれるものとし、カラーの画像デ
ータを得る場合のボリュームレンダリングの一例は以下
のようになる。
【0045】ここでは、ボクセル(x,y,z)のx,
y,zは3次元的直交座標の座標値であるとする。ま
た、画像Pj の画素(X,Y)は別の3次元座標系X−
Y−ZのX−Y平面上の位置を示すと考える。Z軸が視
線方向である。x−y−z系とX−Y−Z系の関係は次
のように回転で与えられる。なお、x−y−z系とX−
Y−Z系とは原点を共有している。
【0046】
【数6】
【0047】そのため、θ,φの2つのパラメータを指
定することにより、領域Aj を見る方向を任意に可変で
きる。ここで、画素(X,Y)を決めると、Z軸に平行
な直線l(X,Y)が決まる。この直線が通過するよう
領域Aj 中のボクセルは多数存在し、それぞれのボクセ
ルは可視性、すなわちCT値を有する。
【0048】ボリュームレンダリングのためのパラメー
タとして例えばCT値≧100なら赤色、100>CT
値なら白色(灰色)という色付けを決めておく。直線l
(X,Y)により串刺しになった一連のボクセルをZが
小さい順にV1 ,V2 ,…Vk とする。直線l(X,
Y)がボクセルVj を通過する長さをL(Vj )とす
る。そして、以下のようなシミュレーション計算を行な
う。
【0049】Zが小さい方からl(X,Y)に沿って光
を通した場合、光の強度をIとすると、ボクセルV1 に
おいて光の100×vizj (V1 )%が反射されて直
線l(X,Y)上を逆戻りし、残りがボクセルV2 へ反
射される。また、反射した光はボクセルV1 のCT値で
決まる色(例えばV1 のCT値1000なら赤)にな
る。ボクセルV2 では(1−vizj (Vj ))の光が
入射し、そのうちの100×vizj (V2 )%が反射
されて、再びボクセルV1 を通過する。
【0050】しかし、ここでは計算を簡単にするため
に、この反射先はボクセルV1 で反射されず、そのまま
ボクセルV1 を通過して、直線l(X,Y)上を逆戻り
するとみなす。ここでも、同様に着色される。
【0051】このようにして、直線l(X,Y)上にあ
る一連のボクセルV1 ,V2 ,…Vk のそれぞれから着
色された反射光が戻ってくるので、その合計の強度を求
めると、その色と明るさ(強度)が得られる。これを画
素(X,Y)の色と明るさとする。
【0052】以上の計算を各画素(X,Y)について繰
返すと、画像データPj ができる。同様にして、P1 ,
…Pn が作られる。次に、表示の例としては、画像デー
タP1 ,…Pn は、例えば時刻t1 +TにP1 を、時刻
t2 +TにP2 を、…時刻tn +TにPn を表示するこ
とにより動画(シネ表示:4次元的表示)として観察す
ることができる。t1 ,t2 ,…tn は画像データI1
,I2 ,…In を撮影した時刻であり、Tは適当な時
刻、例えば現在の時刻を示す値である。これにより、血
管中を造影剤が動いていく様子が動画として観察でき
る。また、これらの撮影時刻の異なる一連の画像をCR
T画面上に順番に並べて表示(マルチフレーム表示)し
てもよい。
【0053】以上説明したように本実施例によれば、3
次元的画像から注目する組織(例えば血管、腫瘍)だけ
が描出された別の画像(機能画像)を作成して、それか
ら領域抽出により得たマスクを用いて3次元的画像をマ
スキング処理するので、3次元的に、しかも余分な組織
に邪魔されずに真に観測したい組織のみを可視化でき
る。さらに、形状だけを表示するのではなく、濃淡も表
示するので、その組織での形態も分かる。
【0054】本発明は上述した実施例に限定されず、種
々変形して実施可能である。例えば上述の説明では、3
次元的画像から機能画像を作成し、機能画像から領域A
を抽出したが、CT装置とは別のモダリティ、例えばS
PECT、ポジトロンエミッションCT機能を有するガ
ンマカメラ(以下、PETと称する)、MRI装置等に
より撮影した3次元的CT画像、もしくはそれから作成
した機能画像から領域Aを抽出してもよい。すなわち、
上述の実施例は機能画像を作成するためにダイナミック
スキャンを行なったが、必ずしもダイナミックスキャン
を行なう必要はない。なお、ダイナミックスキャンを行
なう場合は、機能画像としては、単にダイナミックスキ
ャンにより得られた第1番目のCT画像I1 を使用して
もよい。
【0055】さらに、通常、ダイナミックスキャンは多
数回の繰返しにより行なうが、撮影時刻は2つの時刻の
みのダイナミックスキャン、すなわちn=2でもよい。
画像化の例としてボリュームレンダリングを説明した
が、投影法等を採用してもよい。
【0056】3次元的画像はヘリカルスキャン方式のC
T装置により撮影するとして説明したが、扇状のX線ビ
ームの代わりに錘体状のコーンビームX線を曝射するこ
とにより一度に多数スライスの投影データを収集可能な
CT装置により撮影してもよい。さらに、画像の種類は
医用画像として説明したが、本発明は、これに限らず、
一般的な画像処理装置に適用可能である。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、3
次元的画像から所望の領域を正確に抽出することができ
る画像処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像処理装置の第1実施例の動作
を示すフロー図。
【図2】第1実施例の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
12…寝台、14…被検体、16…X線管、18…検出
器、22…データ収集部、26…再構成演算部、28…
画像処理部、30…表示部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06T 1/00 G06F 15/62 390 B

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3次元的画像データから機能画像データ
    を作成する手段と、 前記機能画像データから所定の領域の画像データを抽出
    し、マスクを作成する手段と、 前記マスクを用いて3次元的画像データをマスキング処
    理する手段とを具備することを特徴とする画像処理装
    置。
  2. 【請求項2】 前記3次元的画像データはダイナミック
    スキャンにより得られたコンピュータ断層画像データで
    あり、前記機能画像データは時間−濃度曲線のピーク値
    を示すことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 第1、第2の撮影手段により撮影された
    種類の異なる第1、第2の3次元的画像データの一方か
    ら所定の領域の画像データを抽出し、マスクを作成する
    手段と、 前記マスクを用いて前記第1、第2の3次元的画像デー
    タの他方をマスキングク処理する手段とを具備すること
    を特徴とする画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記マスク作成手段は前記第1、第2の
    3次元的画像データの一方から機能画像データを作成す
    る手段と、 前記機能画像データから所定の領域の画像データを抽出
    し、マスクを作成する手段とを具備することを特徴とす
    る請求項3記載の画像処理装置。
JP6059152A 1994-03-29 1994-03-29 画像処理装置 Pending JPH07271997A (ja)

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