JPH07270311A - 赤外分光分析装置 - Google Patents

赤外分光分析装置

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JPH07270311A
JPH07270311A JP8581694A JP8581694A JPH07270311A JP H07270311 A JPH07270311 A JP H07270311A JP 8581694 A JP8581694 A JP 8581694A JP 8581694 A JP8581694 A JP 8581694A JP H07270311 A JPH07270311 A JP H07270311A
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JP
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chamber
analysis
infrared spectroscopic
sample
spectroscopic analysis
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JP8581694A
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Haruyuki Ito
春志 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 赤外分光分析の測定精度を向上させることを
目的とする。 【構成】 赤外分光分析手段10と、この赤外分光分析
手段10を収納する分析室14とを備えた赤外分光分析
装置1において、分析室14には、赤外分光分析手段1
0で分析する前後の試料5を収納する予備室15が設け
られている。分析室14と予備室15とは、その内部が
それぞれ独立した状態で乾燥空気雰囲気または不活性な
雰囲気に保たれるものである。これによって、分析室1
4内を一定の雰囲気に保った状態で予備室15内に試料
が収納される。そして、この予備室15内を分析室14
内と同様の雰囲気にした後、予備室15からこの分析室
14内に試料5を移動することで、分析室14内の雰囲
気を変化させることなく赤外分光分析手段10の試料保
持部に試料5を配置することができる。そして、一定の
ガス雰囲気内で赤外分光分析が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、赤外分光分析装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】図4には、フーリエ変換赤外分光分析装
置の構成図を示す。この赤外分光分析装置4は、マイケ
ルソン干渉分光器41と試料配置部42と赤外光の検出
器43とからなる赤外分光分析手段40を有している。
この赤外分光分析手段40は、分析室44に収納されて
いる。また検出器43には、フーリエ変換演算手段45
が接続されている。上記分析室44には、試料5を当該
試料室44内に出し入れするための試料搬入口46が設
けられている。また、分析室44には、当該分析室44
内に不活性なガスまたは乾燥空気を供給するためのガス
供給管47が接続されている。
【0003】上記構成の赤外分光分析装置4では、ガス
供給管47から分析室44の内部に乾燥空気または不活
性なガスを導入することによって、分析室44内のガス
を乾燥空気または不活性なガスに置換している。これに
よって、上記マイケルソン干渉高度計41のビームスプ
リッタや検出器43が大気中の水分を吸湿して赤外光の
透過特性が変化することを防止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の赤外分
光分析装置には、以下のような課題があった。すなわ
ち、上記構成の赤外分光分析装置では、分析室の試料搬
入口が、直接外囲気に接する状態になっている。このた
め、試料を分析室に搬入する際には、試料と共に大気が
分析室内に取り込まれる。そして、一つの試料を連続し
て数回測定する際には、測定回数の進行にしたがって分
析室内に取り込まれた大気は不活性なガスまたは乾燥空
気で置換されて当該分析室内の大気濃度が低下する。ま
た、複数の試料を出し入れしながら連続して複数の試料
の分析を行う際には、測定回数の進行にしたがって試料
と共に取り込まれた大気が分析室内に蓄積されて当該分
析室内の大気濃度が上昇する。
【0005】赤外光は、二酸化炭素や水分に吸収され易
い特性を有している。このため、上記のように分析室内
の大気濃度が変化することは、赤外光の検出強度に係わ
る測定条件が変動することになる。
【0006】特に、上記で説明したフーリエ変換赤外分
光分析装置は、分光器がマイケルソン干渉分光器からな
る単光束方式である。このため、試料の分析を行う際に
は、バックグラウンドの赤外スペクトルと、装置に試料
を配置した状態での赤外スペクトルとの測定を同時に行
うことができない。したがって、上記のように分析室内
の雰囲気が変化した場合には、バックグラウンドの赤外
スペクトル測定時と試料を配置した状態での赤外スペク
トルの測定時とで、上記測定条件が変化することにな
る。そして、試料を配置した状態で測定した赤外スペク
トルからバックグラウンドの赤外スペクトルを差し引い
て得られる試料スペクトルは、ノイズを含んだものにな
る。このため精度の良い赤外分光分析を行うことができ
ない。
【0007】そこで本発明は、上記の課題を解決する赤
外分光分析装置を提供することにとって、赤外分光分析
の測定精度を向上させることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する第1
の発明の赤外分光分析装置は、赤外分光分析手段と、こ
の赤外分光分析手段を収納する分析室とを備えたもので
ある。そして、上記分析室には、上記赤外分光分析手段
で分析する前後の試料を収納する予備室が設けられてい
る。上記分析室と上記予備室とは、その内部がそれぞれ
独立した状態で乾燥空気雰囲気または不活性な雰囲気に
保たれるものである。
【0009】また、第2の発明の赤外分光分析装置は、
上記と同様の分析室に、上記赤外分光分析手段の試料保
持部を包含する試料室が設けられている。この試料室
は、上記分析室の外部から直接試料の出し入れが自在で
かつ上記赤外分光分析手段で用いる赤外光の光路に当た
る部分で当該赤外光が透過可能なものである。また、上
記分析室と上記試料室とは、その内部がそれぞれ独立し
た状態で乾燥空気雰囲気または不活性な雰囲気に保たれ
るものである。
【0010】上記各赤外分光分析装置は、フーリエ変換
赤外分光分析装置でも良い。
【0011】
【作用】上記第1の赤外分光分析装置では、分析室と予
備室との内部がそれぞれ独立した雰囲気に保たれるた
め、分析室内を一定の雰囲気に保った状態で予備室内に
試料が収納される。そして、予備室内を分析室内と同様
の雰囲気にした後に、予備室からこの分析室内に試料を
移動することで、当該分析室内の雰囲気を変化させるこ
となく赤外分光分析手段に試料が配置される。そして、
一定のガス雰囲気内で赤外分光分析が行われる。
【0012】また、上記第2の赤外分光分析装置では、
内部がそれぞれ独立した雰囲気に保たれる分析室とこの
分析室に収納した赤外分光分析手段の試料保持部を包含
する試料室とが備えられている。この試料室には、分析
室の外部から直接試料の出し入れが自在である。このた
め、分析室内を一定の雰囲気に保った状態で、試料室内
の試料保持部に試料が配置される。さらに試料室は、赤
外分光分析手段で用いる赤外光が透過可能なものであ
る。このため、試料室内の雰囲気を分析室内と同様にす
ることで、一定のガス雰囲気中で赤外分光分析が行われ
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明の赤外分光分析装置の実施例
を、フーリエ変換赤外分光分析装置を例に取って説明す
る。先ず、第1の実施例を図1に基づいて説明する。こ
の赤外分光分析装置1は、分光器11と試料保持部12
と検出器13とを有する赤外分光分析手段10と、この
赤外分光分析手段10を収納する分析室14と、この分
析室14に設けられる予備室15とを備えている。
【0014】上記赤外分光分析手段10の分光器11
は、マイケルソン干渉分光器からなるものである。この
分光器11で分光された赤外光6の光路上には、例えば
反射鏡61が配置されている。反射鏡61で変更された
赤外光6の光路上には、上記試料保持部12が配置され
ている。そして、試料保持部12に保持された試料5を
透過した赤外光6の光路及び試料5で反射した赤外光6
の光路には、それぞれ検出器13が配置される。この検
出器13は、赤外光6を検出するものである。また、検
出器13には、フーリエ変換演算手段16が接続されて
いる。このフーリエ変換演算手段16は、検出器13で
検出された赤外光強度をフーリエ変換して赤外スペクト
ルを算出し、さらに試料とバックグラウンドとのそれぞ
れの赤外スペクトルの差からなる試料スペクトルを算出
するものである。
【0015】上記分析室14は、内部が独立した雰囲気
に保たれるように構成されている。この分析室14に
は、ガス供給管141と排気管142とが接続してい
る。ガス供給管141は、分析室14の内部に不活性な
ガスまたは乾燥空気を供給するものである。不活性なガ
スとしては、窒素ガスまたはアルゴンガスのような不活
性ガスを用いる。ここでは、窒素ガスを用いることとす
る。このガス供給管141には、圧力調整器143,流
量計144及びフィルタ145が接続されている。そし
て、ガス供給管141と排気管142とは、分析室14
内のガスが効率良く置換されるように、例えば分析室1
4の両端に接続させる。また、分析室14には、内部の
窒素ガス濃度を測定するモニター146を取り付ける。
【0016】上記予備室15は、例えばゲートバルブの
ような開閉可能な隔離壁151を介して上記分析室14
に接続している。分析室14に対する予備室15の接続
位置は、隔離壁151から分析室14内の試料保持部1
2までの間に障害物が配置されていないような位置とす
る。この予備室15は、内部が独立した雰囲気に保たれ
るように構成されている。そして、上記分析室14と同
様のガス供給管152と排気管153とが接続されてい
る。また、予備室15には、その内部に試料5を搬入す
るための搬入扉154が設けられている。予備室15内
には、この内部と分析室14内の試料保持部12との間
で、試料5を自在に移動させるロボット(図示せず)が
備えられている。さらに、この予備室15内には、複数
の試料5を保持したキャリア(図示せず)が収納される
ようにしても良い。この場合、上記ロボットは、試料5
を上記キャリアから取り出して分析室14内の試料保持
部12に移動させ、かつ試料保持部12の試料5を上記
キャリアに収納するように構成される。さらに、この予
備室15には、内部の窒素ガス濃度を測定するモニター
155を取り付ける。
【0017】上記赤外分光分析装置1を作動させる場合
の一例を説明する。先ず、分析室14と予備室15との
間の隔離壁151を閉じて、ガス供給管141から窒素
ガスを分析室14内に供給し、分析室14内のガスを排
気管142から排気する。そして、分析室14内のガス
を全て窒素ガスに置換しておく。この状態で、予め赤外
分光分析手段10によってバックグラウンドの赤外分光
分析を行い、フーリエ変換演算手段16によってバック
グラウンドの赤外スペクトルを求めておく。
【0018】そして、試料の分析を行う際に、搬入扉1
54を開いて予備室15内にキャリアに保持した試料5
を挿入する。次いで、搬入扉154を閉じてガス供給管
152から窒素ガスを予備室15内に供給し、予備室1
5内のガスを排気管153から排気する。予備室15内
のガスが全て窒素ガスに置換された後、隔離壁151を
開いて試料5を分析室14内の試料保持部12に移動さ
せる。その後、赤外分光分析手段10によって試料5を
配置した状態での赤外分光分析を行い、フーリエ変換演
算手段16によって、試料5を配置した状態での赤外ス
ペクトル求める。そして、上記バックグラウンドとの赤
外スペクトルの差からなる試料スペクトルを得る。
【0019】上記の赤外分光分析装置1では、分析室1
4内の雰囲気を窒素ガス雰囲気に保った状態で予備室1
5内に試料5が収納される。そして、予備室15内を分
析室14内と同様の窒素ガス雰囲気にして隔離壁151
を開くことで、分析室14内の窒素ガス雰囲気を変化さ
せることなく予備室15から分析室14内の試料配置部
12に試料5が移動される。このため、分析室14内
は、常に安定した窒素ガス雰囲気に保たれる。そして、
上記赤外分光分析装置1では分析室14及び予備室15
内が窒素ガス雰囲気になるので、特に赤外光を吸収し易
い水分と二酸化炭素とが分析室14内から除去された状
態に保たれる。したがって、常に同様の測定条件で赤外
スペクトルを測定することができる。このため、試料の
赤外スペクトルを測定する毎にバックグラウンドの赤外
スペクトルを測定する必要はない。さらに、上記赤外分
光分析装置1では、予備室15の内部に複数の試料5,
5…が収納される構造であるため、一定のガス雰囲気内
で連続して試料5の分析を行うことができる。したがっ
て、多量の試料を分析する際の作業効率が向上する。
【0020】次に、第2の実施例の赤外分光分析装置を
図2に基づいて説明する。ここで示す赤外分光分析装置
2は、上記第1の実施例と同様の赤外分光分析手段20
及び分析室24と、赤外分光分析手段20の試料保持部
22を包含する試料室25とを備えている。
【0021】上記試料室25は、その内部が分析室24
とは独立した雰囲気に保たれるように構成されている。
この試料室25には、上記と同様のガス供給管251と
排気管252とが接続されている。また、この試料室2
5は、分析室24の外部から直接試料5の出し入れが自
在なように、その一部分が試料室24の外部に露出した
状態に構成されている。そして、この露出している部分
に、試料5を直接出し入れするための搬入扉253が設
けられている。また、試料室25には、上記と同様のモ
ニタ254が設けられている。この、試料室25の内部
には、複数の試料5を保持したキャリア(図示せず)が
収納されるようにしても良い。この場合、上記キャリア
と試料保持部22との間で試料5を自在に移動させるロ
ボットを試料室25の内部に配置する。
【0022】また、上記試料室25の壁面で、分光器2
1から入射する赤外光6の光路,試料5を透過した赤外
光6の光路、及び試料5で反射した赤外光6の光路に当
たる部分には、赤外分光分析で用いる波長範囲の赤外光
6が透過可能な赤外光透過窓255が設けられている。
または、試料室25の壁面全体を赤外光6が透過可能な
材質で形成するようにしても良い。赤外光透過窓254
または試料室25の壁面の材質としては、例えば石英,
珪素等を用いる。
【0023】上記の赤外分光分析装置2を作動させる場
合の一例を説明する。先ず、上記第1の実施例と同様に
分析室24内を全て窒素ガスに置換しておく。そして、
搬入扉253を開いて試料室25内にキャリアに保持し
た試料5を挿入する。次いで、搬入扉253を閉じてガ
ス供給管251から窒素ガスを試料室15内に供給し、
試料室25内のガスを排気管252から排気する。そし
て、試料室25内のガスが全て窒素ガスに置換された
後、バックグラウンドの赤外スペクトルを得るための赤
外分光分析を行う。その後、試料5を試料保持部22に
移動させる。そして、赤外分光分析手段20によって試
料5を配置した状態での赤外分光分析を行い、上記第1
の実施例と同様にして試料スペクトルを得る。
【0024】上記の赤外分光分析装置2では、内部がそ
れぞれ独立した窒素ガス雰囲気に保たれる分析室24と
試料室25とを備えている。また、試料室25の内部に
は、分析室24の外部から直接試料5の出し入れが自在
である。このため、分析室24内を一定の雰囲気に保っ
た状態で、試料室25内の試料保持部22に試料が配置
される。また、上記分析室24と試料室25との間で
は、分析に用いる赤外光6が透過可能である。このた
め、試料室22内を分析室25内と同様の窒素ガス雰囲
気にすることで、赤外光6及び赤外分光分析手段20を
窒素ガス雰囲気に保った状態で赤外分光分析が行われ
る。したがって、上記第1の実施例と同様に、常に同様
の測定条件で赤外スペトルを測定することができる。さ
らに、試料室25の内部に複数の試料が配置される構造
であるため、一定のガス雰囲気内で連続して試料5の分
析を行うことができる。したがって、上記第1の実施例
と同様に多量の試料を分析する際の作業効率が向上す
る。
【0025】次に、第3の実施例の赤外分光分析装置を
図3に基づいて説明する。ここで示す赤外分光分析装置
3は、上記第2の実施例で示したと同様の赤外分光分析
装置の分析室34内を、さらに分光室36と検出室37
とに分離したものである。
【0026】分光室36は、その内部に赤外分光分析手
段30の分光器31を収納するものである。また、検出
室37は、その内部に赤外分光分析手段30の検出器3
3を収納するものである。そして、分光室36と検出室
37とには、それぞれ上記第1及び第2の実施例と同様
のガス供給管361,371と排気管362,372が
接続され、さらにモニタ363,373がそれぞれ設け
られている。
【0027】上記の赤外分光分析装置3を用いた赤外分
光分析は、上記第2の実施例と同様に行う。
【0028】上記の赤外分光分析装置3では、各室3
5,36,37内の雰囲気を個別に制御できる。このた
め、赤外分光分析手段30が配置される各室の窒素ガス
での置換効率が向上し、赤外分光分析手段30をより安
定した雰囲気に保持することができる。
【0029】上記第3の実施例では、第2の実施例の赤
外分光分析装置の分析室を分光室と検出室とに分割する
場合を説明した。しかし、第1の実施例の赤外分光分析
装置の分析室を、分光室と試料室と検出室との3室に分
割するようにしても良い。この場合、上記第3の実施例
よりもさらに細かく室内のガス雰囲気が分割され、分析
室内部のガス雰囲気をさらに精度良く制御できる。
【0030】上記各実施例で説明した赤外分光分析装置
では、赤外分光分析手段の各構成要素を収納する各室に
ガス供給管から窒素ガスを供給するようにした。しか
し、ガス供給管からは乾燥空気を供給するようにしても
良い。この場合、各室に接続するガス供給管には、同一
の二酸化炭素濃度の乾燥空気が供給されるようにする。
そして、各室内の二酸化炭素濃度を一定に保ち、赤外分
光分析の際に二酸化炭素による赤外光の吸収量が一定に
なるようにする。これによって、上記各実施例で説明し
たと同様に、常に同様の条件で赤外スペクトルを測定す
ることができる。
【0031】上記各実施例で説明した赤外分光分析装置
では、赤外分光分析手段の各構成要素を収納する各室に
ガス供給管を接続し、各室内が不活性なガス雰囲気また
は乾燥空気雰囲気に保たれるようにした。しかし、上記
各赤外分光分析装置は、各室内を真空状態にしても良
い。この場合、各室に排気ポンプとリークバルブとを接
続した排気手段を設ける。これによって、赤外分光分析
手段を構成する各要素及び赤外光が室内のガス雰囲気に
影響させることなく赤外分光分析を行うことができる。
【0032】また、上記の各実施例では、フーリエ変換
赤外分光分析装置を例にとって説明を行った。しかし、
本発明はこれに限るものではなく、分光器にモノクロメ
ータを用いた複光束式の赤外分光分析装置にも適用可能
である。この場合、モノクロメータのプリズムが大気中
の水分を吸湿することが防止され、安定した分光条件で
赤外分光分析を行うことができる。
【0033】さらに、上記の各実施例では、予備室また
は試料室内にキャリアに収納した複数の試料が配置され
る構造を示した。しかし、本発明はこれに限るものでは
なく、予備室または試料室内に一つの試料が配置される
構造でも良い。
【0034】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の赤外分光
分析装置によれば、分析室と独立した雰囲気に保たれる
予備室または試料室を備えることによって、赤外分光分
析手段を安定した雰囲気内に保持して分析を行うことが
可能になる。このため、赤外光の検出強度と赤外光の透
過特性と係わる分析雰囲気中の湿度と二酸化炭素濃度と
を一定に保って分析を行うことができる。したがって、
赤外分光分析において測定の再現性が向上する。特に、
フーリエ変換赤外分光分析装置のような単光束式の赤外
分光分析装置では、バックグラウンドと試料との測定を
同一条件で行うことが可能になるため、測定精度が向上
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例を説明する構成図である。
【図2】第2の実施例を説明する構成図である。
【図3】第3の実施例を説明する構成図である。
【図4】従来例を説明する構成図である。
【符号の説明】
1,2,3 赤外分光分析装置 5 試料 6 赤外光 10,20,30 赤外分光分析手段 11,21,31 分光器(マイケルソン干渉分光器) 12,22,32 試料保持部 13,23,33 検出器 14,24,34 分析室 15 予備室 16,26,36 フーリエ変換演算手段 25,35 試料室

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 赤外分光分析手段と、当該赤外分光分析
    手段を収納する分析室とを備えた赤外分光分析装置にお
    いて、 前記分析室には、前記赤外分光分析手段で分析する前後
    の試料を収納する予備室が設けられ、 前記分析室と前記予備室との内部は、それぞれが独立し
    た状態で乾燥空気雰囲気または不活性な雰囲気に保たれ
    ることを特徴とする赤外分光分析装置。
  2. 【請求項2】 赤外分光分析手段と、当該赤外分光分析
    手段を収納する分析室とを備えた赤外分光分析装置にお
    いて、 前記分析室には、前記赤外分光分析手段の試料保持部を
    包含すると共に当該分析室の外部から直接試料の出し入
    れが自在でかつ前記赤外分光分析手段で用いる赤外光の
    光路に当たる部分で当該赤外光が透過可能な試料室が設
    けられ、 前記分析室と前記試料室との内部は、それぞれが独立し
    た状態で乾燥空気雰囲気または不活性な雰囲気に保たれ
    ることを特徴とする赤外分光分析装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の赤外分光分析装
    置において、 前記赤外分光分析手段の分光器は、干渉分光器からなる
    ものであり、 前記赤外分光分析手段の検出器には、フーリエ変換演算
    手段が接続されていることを特徴とする赤外分光分析装
    置。
JP8581694A 1994-03-29 1994-03-29 赤外分光分析装置 Pending JPH07270311A (ja)

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JP (1) JPH07270311A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10151910B2 (en) 2012-03-07 2018-12-11 Sony Corporation Image analysis using microscope optical system

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10151910B2 (en) 2012-03-07 2018-12-11 Sony Corporation Image analysis using microscope optical system

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