JPH07269263A - 削孔機における削孔刃の支持構造 - Google Patents
削孔機における削孔刃の支持構造Info
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- JPH07269263A JPH07269263A JP8230894A JP8230894A JPH07269263A JP H07269263 A JPH07269263 A JP H07269263A JP 8230894 A JP8230894 A JP 8230894A JP 8230894 A JP8230894 A JP 8230894A JP H07269263 A JPH07269263 A JP H07269263A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 単一の掘削孔内に、径の異なる部分を形成で
きる削孔機における削孔刃の支持構造を提供すること。 【構成】 本発明は、その外周部に螺旋状の羽根部25
が設けられ、削孔機の回転駆動部13に連結されるズリ
排出羽根3と、ズリ排出羽根3の先端に連結されたホル
ダー9と、ズリ排出羽根3の内部を通りホルダー9にわ
たって挿通された軸11と、軸11の先端に、拡縮可能
でホルダー9と一体回転可能に配設された削孔刃1と、
軸11をその長手方向に移動させる操作レバー17と、
軸11の長手方向の動きを規制する規制手段21とを備
え、ホルダー9には、軸11を回転駆動部13側に移動
した状態で削孔刃1に係合して該削孔刃1を閉じた状態
とし、軸11をホルダー9側に移動した状態で、削孔刃
1の拡開を許容し且つ削孔刃1に係合して該削孔刃1の
拡開状態を保持する係合部が形成されている。
きる削孔機における削孔刃の支持構造を提供すること。 【構成】 本発明は、その外周部に螺旋状の羽根部25
が設けられ、削孔機の回転駆動部13に連結されるズリ
排出羽根3と、ズリ排出羽根3の先端に連結されたホル
ダー9と、ズリ排出羽根3の内部を通りホルダー9にわ
たって挿通された軸11と、軸11の先端に、拡縮可能
でホルダー9と一体回転可能に配設された削孔刃1と、
軸11をその長手方向に移動させる操作レバー17と、
軸11の長手方向の動きを規制する規制手段21とを備
え、ホルダー9には、軸11を回転駆動部13側に移動
した状態で削孔刃1に係合して該削孔刃1を閉じた状態
とし、軸11をホルダー9側に移動した状態で、削孔刃
1の拡開を許容し且つ削孔刃1に係合して該削孔刃1の
拡開状態を保持する係合部が形成されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は単一の掘削孔内に、径の
異なる部分を形成できる削孔機における削孔刃の支持構
造に関し、特に、切土斜面補強法において用いられる拘
束圧付加型ボルトを打ち込む際に好適な削孔機における
削孔刃の支持構造に関する。
異なる部分を形成できる削孔機における削孔刃の支持構
造に関し、特に、切土斜面補強法において用いられる拘
束圧付加型ボルトを打ち込む際に好適な削孔機における
削孔刃の支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、切土斜面を安定させるための切
土斜面補強法の一つとして拘束圧付加型ボルトを用いる
方法が知られている。この方法は、図8に示すように、
削孔機を用いて斜面に多数の掘削孔71を削孔し、掘削
孔71を開けた後、各掘削孔71にロックボルト73を
夫々挿入すると共にセメントミル75を注入し、セメン
トミル75によりロックボルト73と地山とを密着さ
せ、ロックボルト先端に当て板77を取り付け、当て板
77周囲と地山との摩擦力により斜面の安定化を図るも
のである。この種の削孔機は、一般に、先端に削孔刃が
取着されたズリ排出羽根を回転されつつ地中に進出さ
せ、削孔刃で掘削した土砂を羽根により孔の外に移送さ
せつつ掘削を行なうようにしており、削孔刃は拡縮せ
ず、削孔刃で掘削される掘削孔71の径は均一である。
土斜面補強法の一つとして拘束圧付加型ボルトを用いる
方法が知られている。この方法は、図8に示すように、
削孔機を用いて斜面に多数の掘削孔71を削孔し、掘削
孔71を開けた後、各掘削孔71にロックボルト73を
夫々挿入すると共にセメントミル75を注入し、セメン
トミル75によりロックボルト73と地山とを密着さ
せ、ロックボルト先端に当て板77を取り付け、当て板
77周囲と地山との摩擦力により斜面の安定化を図るも
のである。この種の削孔機は、一般に、先端に削孔刃が
取着されたズリ排出羽根を回転されつつ地中に進出さ
せ、削孔刃で掘削した土砂を羽根により孔の外に移送さ
せつつ掘削を行なうようにしており、削孔刃は拡縮せ
ず、削孔刃で掘削される掘削孔71の径は均一である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そのため、ロックボル
ト73の引き抜き強度を高めようとすると、ボルト長及
び掘削孔71の深さを大きくしなければならず、その結
果、削孔機が大型化し、また、一本のロックボルト73
を固定するまでのサイクルタイムが長くなり、材料費も
かさみ、コスト高となる問題があった。本発明は前記事
情に鑑み案出されたものであって、本発明の目的は、削
孔刃を拡縮させて掘削孔の奥部を大径に削孔でき、これ
によりボルト長や掘削孔の深さを大きくすることなくロ
ックボルトの引き抜き強度を高めることができ、工期の
短縮化、コストダウンを図ることが出きる削孔機におけ
る削孔刃の支持構造を提供することにある。
ト73の引き抜き強度を高めようとすると、ボルト長及
び掘削孔71の深さを大きくしなければならず、その結
果、削孔機が大型化し、また、一本のロックボルト73
を固定するまでのサイクルタイムが長くなり、材料費も
かさみ、コスト高となる問題があった。本発明は前記事
情に鑑み案出されたものであって、本発明の目的は、削
孔刃を拡縮させて掘削孔の奥部を大径に削孔でき、これ
によりボルト長や掘削孔の深さを大きくすることなくロ
ックボルトの引き抜き強度を高めることができ、工期の
短縮化、コストダウンを図ることが出きる削孔機におけ
る削孔刃の支持構造を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、筒状で所要の長さに形成されると共にそ
の外周部に螺旋状の羽根部が設けられ、削孔機の回転駆
動部に連結されるズリ排出羽根と、前記ズリ排出羽根の
先端に連結され、該ズリ排出羽根と一体に回転するホル
ダーと、前記ズリ排出羽根の内部を通り前記ホルダーに
わたって挿通された軸と、前記軸の先端に、該軸の径方
向に拡縮可能で前記ホルダーと一体回転可能に配設され
た削孔刃と、前記軸をその長手方向に移動させる操作レ
バーと、前記軸の長手方向の動きを規制する規制手段と
を備え、前記ホルダーには、前記軸を前記回転駆動部側
に移動した状態で前記削孔刃に係合して該削孔刃を閉じ
た状態とし、軸をホルダー側に移動した状態で、削孔刃
の拡開を許容し且つ削孔刃に係合して該削孔刃の拡開状
態を保持する係合部が形成されていることを特徴とす
る。
め、本発明は、筒状で所要の長さに形成されると共にそ
の外周部に螺旋状の羽根部が設けられ、削孔機の回転駆
動部に連結されるズリ排出羽根と、前記ズリ排出羽根の
先端に連結され、該ズリ排出羽根と一体に回転するホル
ダーと、前記ズリ排出羽根の内部を通り前記ホルダーに
わたって挿通された軸と、前記軸の先端に、該軸の径方
向に拡縮可能で前記ホルダーと一体回転可能に配設され
た削孔刃と、前記軸をその長手方向に移動させる操作レ
バーと、前記軸の長手方向の動きを規制する規制手段と
を備え、前記ホルダーには、前記軸を前記回転駆動部側
に移動した状態で前記削孔刃に係合して該削孔刃を閉じ
た状態とし、軸をホルダー側に移動した状態で、削孔刃
の拡開を許容し且つ削孔刃に係合して該削孔刃の拡開状
態を保持する係合部が形成されていることを特徴とす
る。
【0005】また、本発明は、前記ホルダーの先部が筒
状を呈し、前記軸の内部を通り前記ホルダーの先部の内
側に圧縮空気を供給する圧縮空気供給手段が設けられて
いることを特徴とする。また、本発明は、前記ズリ排出
羽根の前記回転駆動部寄り箇所には筒状部材が連結さ
れ、前記操作レバーは前記筒状部材に位置する軸部分か
ら前記筒状部材を貫通して突設されていることを特徴と
する。また、本発明は、前記規制手段が前記筒状部材に
形成された前記操作レバーを挿通させる長溝により構成
されていることを特徴とする。
状を呈し、前記軸の内部を通り前記ホルダーの先部の内
側に圧縮空気を供給する圧縮空気供給手段が設けられて
いることを特徴とする。また、本発明は、前記ズリ排出
羽根の前記回転駆動部寄り箇所には筒状部材が連結さ
れ、前記操作レバーは前記筒状部材に位置する軸部分か
ら前記筒状部材を貫通して突設されていることを特徴と
する。また、本発明は、前記規制手段が前記筒状部材に
形成された前記操作レバーを挿通させる長溝により構成
されていることを特徴とする。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に従って説
明する。図1は実施例に係るズリ排出羽根及び削孔刃部
分の要部断面正面図、図2は削孔刃部分の断面正面図、
図3は同平面図、図4は削孔刃が拡開した状態の正面
図、図5は図3のA矢視図を示す。1は削孔刃、3はズ
リ排出羽根で、ズリ排出羽根3の基端側には筒状部材5
が取り付けられ、ズリ排出羽根3の先端側にはねじ結合
7によりホルダー9が脱着可能に取り付けられ、前記筒
状部材5とズリ排出羽根3とホルダー9にわたって軸1
1が挿通され、前記軸11は断面が中空状で、その内部
が空気通路1101に形成されている。
明する。図1は実施例に係るズリ排出羽根及び削孔刃部
分の要部断面正面図、図2は削孔刃部分の断面正面図、
図3は同平面図、図4は削孔刃が拡開した状態の正面
図、図5は図3のA矢視図を示す。1は削孔刃、3はズ
リ排出羽根で、ズリ排出羽根3の基端側には筒状部材5
が取り付けられ、ズリ排出羽根3の先端側にはねじ結合
7によりホルダー9が脱着可能に取り付けられ、前記筒
状部材5とズリ排出羽根3とホルダー9にわたって軸1
1が挿通され、前記軸11は断面が中空状で、その内部
が空気通路1101に形成されている。
【0007】前記筒状部材5は削孔機の回転駆動部13
に連結され、該回転駆動部13により筒状部材5及びズ
リ排出羽根3が回転駆動される。前記筒状部材5の内部
には軸11が0リング15を介して軸方向動可能に挿通
され、該筒状部材5の内部に位置する軸11部分からは
操作レバー17が突設され、操作レバー17の基部に対
して軸11は回転可能である。前記操作レバー17の前
後における軸11部分にはストップカラー19が取着さ
れ、これにより操作レバー17と軸11とは該軸11の
軸方向に一体的に移動可能に結合され、一方のストップ
カラー19と筒状部材5の内壁端面との間にはコイルス
プリング21が配設され、コイルスプリング21により
軸11は削孔機の回転駆動部13側に付勢されている。
前記操作レバー17は、図6に示すように、筒状部材5
の長溝21(軸11の長手方向の動きを規制する規制手
段に相当)を貫通して突設され、前記長溝21は、軸1
1に平行して延在し削孔刃1を閉塞状態とする閉塞用溝
部2101と、軸11に平行して延在し削孔刃1を拡開
状態とする拡開用溝部2103と、両溝部2101,2
103を接続する接続溝部2105とで構成されてい
る。
に連結され、該回転駆動部13により筒状部材5及びズ
リ排出羽根3が回転駆動される。前記筒状部材5の内部
には軸11が0リング15を介して軸方向動可能に挿通
され、該筒状部材5の内部に位置する軸11部分からは
操作レバー17が突設され、操作レバー17の基部に対
して軸11は回転可能である。前記操作レバー17の前
後における軸11部分にはストップカラー19が取着さ
れ、これにより操作レバー17と軸11とは該軸11の
軸方向に一体的に移動可能に結合され、一方のストップ
カラー19と筒状部材5の内壁端面との間にはコイルス
プリング21が配設され、コイルスプリング21により
軸11は削孔機の回転駆動部13側に付勢されている。
前記操作レバー17は、図6に示すように、筒状部材5
の長溝21(軸11の長手方向の動きを規制する規制手
段に相当)を貫通して突設され、前記長溝21は、軸1
1に平行して延在し削孔刃1を閉塞状態とする閉塞用溝
部2101と、軸11に平行して延在し削孔刃1を拡開
状態とする拡開用溝部2103と、両溝部2101,2
103を接続する接続溝部2105とで構成されてい
る。
【0008】前記ズリ排出羽根3は、筒状の部材23
と、該筒状の部材23の外周に螺旋状に設けられた羽根
部25とで構成され、実施例では羽根部25は2条で形
成されている。前記ホルダー9は、ズリ排出羽根3に連
結される基部27と、この基部27から突設する筒状部
29とで構成され、筒状部29の先部には、ほぼ180
度位相をずらした箇所に夫々軸11の長手方向に延在す
る長溝31が形成され、該長溝31の奥端は係合面31
01に形成されている。
と、該筒状の部材23の外周に螺旋状に設けられた羽根
部25とで構成され、実施例では羽根部25は2条で形
成されている。前記ホルダー9は、ズリ排出羽根3に連
結される基部27と、この基部27から突設する筒状部
29とで構成され、筒状部29の先部には、ほぼ180
度位相をずらした箇所に夫々軸11の長手方向に延在す
る長溝31が形成され、該長溝31の奥端は係合面31
01に形成されている。
【0009】前記軸11は前記ホルダー9の基部27を
挿通して筒状部29の内部に延出され、軸11の先端に
支持板35が取着され、図2中37はOリングを示す。
前記削孔刃1は二枚設けられ、各削孔刃1は支持板35
の両面にピン39を介して回転可能に取り付けられてい
る。前記削孔刃1は基体101と、基体101の先部に
設けられた超硬チップ103とで構成され、削孔刃1の
基体101の基部寄りの部分は前記長溝31に挿入さ
れ、これによりズリ排出羽根3が回転されると該ズリ排
出羽根3と一体的に削孔刃1は回転され、また、基体1
01の背面側には前記係合面3101に係合可能な閉塞
用係合面41と拡開用係合面43が形成されている。
挿通して筒状部29の内部に延出され、軸11の先端に
支持板35が取着され、図2中37はOリングを示す。
前記削孔刃1は二枚設けられ、各削孔刃1は支持板35
の両面にピン39を介して回転可能に取り付けられてい
る。前記削孔刃1は基体101と、基体101の先部に
設けられた超硬チップ103とで構成され、削孔刃1の
基体101の基部寄りの部分は前記長溝31に挿入さ
れ、これによりズリ排出羽根3が回転されると該ズリ排
出羽根3と一体的に削孔刃1は回転され、また、基体1
01の背面側には前記係合面3101に係合可能な閉塞
用係合面41と拡開用係合面43が形成されている。
【0010】操作レバー17を前記長溝21の閉塞用溝
部2101の端部に係止させた軸11の位置で、図2に
示すように、ピン39は筒状部29内に位置し、この状
態で削孔刃1の基部寄りの基体101部分は対応する長
溝31内に位置し、且つ、閉塞用係合面41が前記係合
面3101に係合し、削孔刃1の閉塞状態が保持され
る。また、操作レバー17を拡開用溝部2103の端部
に係止させた軸11の位置で、図4に示すように、ピン
39は筒状部29の先端寄りに位置し、削孔刃1は拡開
可能となる。そして、ズリ排出羽根3の回転により遠心
力が作用して削孔刃1が拡開し、該拡開した状態で、削
孔刃1の基部寄りの基体101部分は対応する長溝31
内に位置すると共に、拡径用係合面43が前記係合面3
101に係合し、削孔刃1の拡開状態が保持される。実
施例では、削孔刃1は、閉塞した状態でズリ排出羽根3
の外径よりも若干大きな孔(実施例では孔径が50mm)
を掘削し、また、拡開した状態でズリ排出羽根3の外径
のほぼ2倍以上の孔(実施例では孔径が130mm)が掘
削されるようにその長さが設定されている。
部2101の端部に係止させた軸11の位置で、図2に
示すように、ピン39は筒状部29内に位置し、この状
態で削孔刃1の基部寄りの基体101部分は対応する長
溝31内に位置し、且つ、閉塞用係合面41が前記係合
面3101に係合し、削孔刃1の閉塞状態が保持され
る。また、操作レバー17を拡開用溝部2103の端部
に係止させた軸11の位置で、図4に示すように、ピン
39は筒状部29の先端寄りに位置し、削孔刃1は拡開
可能となる。そして、ズリ排出羽根3の回転により遠心
力が作用して削孔刃1が拡開し、該拡開した状態で、削
孔刃1の基部寄りの基体101部分は対応する長溝31
内に位置すると共に、拡径用係合面43が前記係合面3
101に係合し、削孔刃1の拡開状態が保持される。実
施例では、削孔刃1は、閉塞した状態でズリ排出羽根3
の外径よりも若干大きな孔(実施例では孔径が50mm)
を掘削し、また、拡開した状態でズリ排出羽根3の外径
のほぼ2倍以上の孔(実施例では孔径が130mm)が掘
削されるようにその長さが設定されている。
【0011】前記軸11の内部通路1101には、コン
プレッサーから圧縮空気が供給され、軸11の先部の外
周に形成された複数の開口1103(図2参照)から圧
縮空気が吹き出され、筒状部29内に土砂が詰まること
が防止される。
プレッサーから圧縮空気が供給され、軸11の先部の外
周に形成された複数の開口1103(図2参照)から圧
縮空気が吹き出され、筒状部29内に土砂が詰まること
が防止される。
【0012】次に、このような削孔刃の支持構造を用い
て掘削孔を削孔する手順について図7を参照して説明す
る。まず、ズリ排出羽根3を削孔機の回転駆動部13に
連結する。そして、操作レバー17を長溝21の閉塞用
溝部2101に係止させ、軸11の内部通路1101に
コンプレッサーから圧縮空気を供給しつつ、ズリ排出羽
根3及び削孔刃1を回転駆動させつつ地中に推進させ
る。これにより、地中で受ける削孔刃1の反力により閉
塞用係合面41が係合面3101に係合し、削孔刃1は
閉塞状態で回転駆動され、ずりは羽根部25により上方
に排出されつつ所定の小径孔51が地中に掘削される。
この時、開口1103から圧縮空気が吹き出されている
ので、筒状部29に掘削した土砂が詰まることが防止さ
れる。
て掘削孔を削孔する手順について図7を参照して説明す
る。まず、ズリ排出羽根3を削孔機の回転駆動部13に
連結する。そして、操作レバー17を長溝21の閉塞用
溝部2101に係止させ、軸11の内部通路1101に
コンプレッサーから圧縮空気を供給しつつ、ズリ排出羽
根3及び削孔刃1を回転駆動させつつ地中に推進させ
る。これにより、地中で受ける削孔刃1の反力により閉
塞用係合面41が係合面3101に係合し、削孔刃1は
閉塞状態で回転駆動され、ずりは羽根部25により上方
に排出されつつ所定の小径孔51が地中に掘削される。
この時、開口1103から圧縮空気が吹き出されている
ので、筒状部29に掘削した土砂が詰まることが防止さ
れる。
【0013】そして、小径孔51が所定の深さに達した
ところで、回転駆動部13を停止させ、操作レバー17
を閉塞用溝部2101から拡開用溝部2103に移し、
拡開用溝部2103に係止させた後、再度回転駆動部1
3を駆動し、ズリ排出羽根3及び削孔刃1を回転駆動し
つつ地中に推進させる。操作レバー17を拡開用溝部2
103に移すことで削孔刃1は拡開可能な状態となり、
回転駆動させることで遠心力により削孔刃1は拡開し、
拡開用係合面43が係合面3101に係合し、削孔刃1
は拡開した状態となるため、今度は、大径孔53が掘削
される。そして、大径孔53が所定の深さ掘削されたと
ころで、削孔刃1の回転を停止させる。次に、操作レバ
ー17を拡開用溝部2103から閉塞用溝部2101に
戻し、ズリ排出羽根3及び削孔刃1を大径孔53,小径
孔51ら引き抜く。これにより小径孔51とその先端の
大径孔53とからなる二つの異なる内径を有する掘削孔
55が削孔されることになる。
ところで、回転駆動部13を停止させ、操作レバー17
を閉塞用溝部2101から拡開用溝部2103に移し、
拡開用溝部2103に係止させた後、再度回転駆動部1
3を駆動し、ズリ排出羽根3及び削孔刃1を回転駆動し
つつ地中に推進させる。操作レバー17を拡開用溝部2
103に移すことで削孔刃1は拡開可能な状態となり、
回転駆動させることで遠心力により削孔刃1は拡開し、
拡開用係合面43が係合面3101に係合し、削孔刃1
は拡開した状態となるため、今度は、大径孔53が掘削
される。そして、大径孔53が所定の深さ掘削されたと
ころで、削孔刃1の回転を停止させる。次に、操作レバ
ー17を拡開用溝部2103から閉塞用溝部2101に
戻し、ズリ排出羽根3及び削孔刃1を大径孔53,小径
孔51ら引き抜く。これにより小径孔51とその先端の
大径孔53とからなる二つの異なる内径を有する掘削孔
55が削孔されることになる。
【0014】本実施例によれば、ズリ排出羽根3の内部
を挿通させた軸11により削孔刃1を拡縮させる簡単な
構造により、一つの掘削孔55内に径の異なる部分5
1,53を簡単に形成できる。そして、このような掘削
孔55を用いれば、ロックボルト57の底部がセメント
ンミル59と共に、大径部53に位置することで引き抜
き強度上有利となり、従って、従来のように均一径の掘
削孔を用いる場合に較べて、ロックボルト57の長さを
短くしても引き抜き強度を確保できる。その結果、小型
の削孔機によりロックボルト57の打ち込み作業を行な
え、また、一本のロックボルト57を固定するまでのサ
イクルタイムを短縮し、材料費を抑え、コストダウンを
図ることが可能となる。
を挿通させた軸11により削孔刃1を拡縮させる簡単な
構造により、一つの掘削孔55内に径の異なる部分5
1,53を簡単に形成できる。そして、このような掘削
孔55を用いれば、ロックボルト57の底部がセメント
ンミル59と共に、大径部53に位置することで引き抜
き強度上有利となり、従って、従来のように均一径の掘
削孔を用いる場合に較べて、ロックボルト57の長さを
短くしても引き抜き強度を確保できる。その結果、小型
の削孔機によりロックボルト57の打ち込み作業を行な
え、また、一本のロックボルト57を固定するまでのサ
イクルタイムを短縮し、材料費を抑え、コストダウンを
図ることが可能となる。
【0015】また、削孔刃1の背面及びホルダー9に、
削孔刃1の閉塞状態と拡開状態の各状態において、互い
に係合する係合面41,43,3101を設けたので、
簡単な構造により削孔刃1の閉塞状態と拡開状態を確実
に保持することができる。また、前記ホルダー9に圧縮
空気を供給するようにしたので、ホルダー9への掘削土
の詰まりが防止され、軸11の軸方向への移動を円滑に
行なうことが可能となる。更に、ズリ排出羽根3と削孔
機との間に筒状部材5を設け、この筒状部材5に長溝2
1を形成して操作レバー17をこの長溝21に挿通させ
る構造としたので、簡単な構成により軸11の移動を確
実に行なうことが可能となる。
削孔刃1の閉塞状態と拡開状態の各状態において、互い
に係合する係合面41,43,3101を設けたので、
簡単な構造により削孔刃1の閉塞状態と拡開状態を確実
に保持することができる。また、前記ホルダー9に圧縮
空気を供給するようにしたので、ホルダー9への掘削土
の詰まりが防止され、軸11の軸方向への移動を円滑に
行なうことが可能となる。更に、ズリ排出羽根3と削孔
機との間に筒状部材5を設け、この筒状部材5に長溝2
1を形成して操作レバー17をこの長溝21に挿通させ
る構造としたので、簡単な構成により軸11の移動を確
実に行なうことが可能となる。
【0016】尚、実施例では、切土斜面補強法で用いら
れる拘束圧付加型ボルトを打ち込用の掘削孔に本発明を
適用した場合について説明したが、本発明の用途はこれ
に限らず、単一の掘削孔内に径の異なる部分を形成する
全ての場合に適用される。
れる拘束圧付加型ボルトを打ち込用の掘削孔に本発明を
適用した場合について説明したが、本発明の用途はこれ
に限らず、単一の掘削孔内に径の異なる部分を形成する
全ての場合に適用される。
【0017】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よる削孔機における削孔刃の支持構造は、筒状で所要の
長さに形成されると共にその外周部に螺旋状の羽根部が
設けられ、削孔機の回転駆動部に連結されるズリ排出羽
根と、前記ズリ排出羽根の先端に連結され、該ズリ排出
羽根と一体に回転するホルダーと、前記ズリ排出羽根の
内部を通り前記ホルダーにわたって挿通された軸と、前
記軸の先端に、該軸の径方向に拡縮可能で前記ホルダー
と一体回転可能に配設された削孔刃と、前記軸をその長
手方向に移動させる操作レバーと、前記軸の長手方向の
動きを規制する規制手段とを備え、前記ホルダーには、
前記軸を前記回転駆動部側に移動した状態で前記削孔刃
に係合して該削孔刃を閉じた状態とし、軸をホルダー側
に移動した状態で、削孔刃の拡開を許容し且つ削孔刃に
係合して該削孔刃の拡開状態を保持する係合部が形成さ
れているので、操作レバーを操作することで、単一の掘
削孔内に、径の異なる部分を形成することが可能とな
り、特に、切土斜面補強法において用いられる拘束圧付
加型ボルトを打ち込む際に用いられて好適である。
よる削孔機における削孔刃の支持構造は、筒状で所要の
長さに形成されると共にその外周部に螺旋状の羽根部が
設けられ、削孔機の回転駆動部に連結されるズリ排出羽
根と、前記ズリ排出羽根の先端に連結され、該ズリ排出
羽根と一体に回転するホルダーと、前記ズリ排出羽根の
内部を通り前記ホルダーにわたって挿通された軸と、前
記軸の先端に、該軸の径方向に拡縮可能で前記ホルダー
と一体回転可能に配設された削孔刃と、前記軸をその長
手方向に移動させる操作レバーと、前記軸の長手方向の
動きを規制する規制手段とを備え、前記ホルダーには、
前記軸を前記回転駆動部側に移動した状態で前記削孔刃
に係合して該削孔刃を閉じた状態とし、軸をホルダー側
に移動した状態で、削孔刃の拡開を許容し且つ削孔刃に
係合して該削孔刃の拡開状態を保持する係合部が形成さ
れているので、操作レバーを操作することで、単一の掘
削孔内に、径の異なる部分を形成することが可能とな
り、特に、切土斜面補強法において用いられる拘束圧付
加型ボルトを打ち込む際に用いられて好適である。
【図1】ズリ排出羽根及び削孔刃部分の要部断面正面図
である。
である。
【図2】削孔刃部分の断面正面図である。
【図3】削孔刃部分の断面平面図である。
【図4】削孔刃が拡開した状態の正面図である。
【図5】図3のA矢視図である。
【図6】長溝の説明図である。
【図7】実施例に係る削孔刃の支持構造を用いてロック
ボルト打ち込み用孔を削孔した説明図である。
ボルト打ち込み用孔を削孔した説明図である。
【図8】従来の方法によりロックボルト打ち込み用孔を
削孔した説明図である。
削孔した説明図である。
1 削孔刃 3 ズリ排出羽根 5 筒状部材 9 ホルダー 11 軸 17 操作レバー 13 回転駆動部 21 長溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 眞康 東京都渋谷区千駄ヶ谷四丁目6番15号 株 式会社フジタ内内 (72)発明者 足立 能知 東京都渋谷区千駄ヶ谷四丁目6番15号 株 式会社フジタ内 (72)発明者 石橋 茂 東京都北区西ヶ原1−27−3 古河ドリル テック株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 筒状で所要の長さに形成されると共にそ
の外周部に螺旋状の羽根部が設けられ、削孔機の回転駆
動部に連結されるズリ排出羽根と、 前記ズリ排出羽根の先端に連結され、該ズリ排出羽根と
一体に回転するホルダーと、 前記ズリ排出羽根の内部を通り前記ホルダーにわたって
挿通された軸と、 前記軸の先端に、該軸の径方向に拡縮可能で前記ホルダ
ーと一体回転可能に配設された削孔刃と、 前記軸をその長手方向に移動させる操作レバーと、 前記軸の長手方向の動きを規制する規制手段とを備え、 前記ホルダーには、前記軸を前記回転駆動部側に移動し
た状態で前記削孔刃に係合して該削孔刃を閉じた状態と
し、軸をホルダー側に移動した状態で、削孔刃の拡開を
許容し且つ削孔刃に係合して該削孔刃の拡開状態を保持
する係合部が形成されている、 ことを特徴とする削孔機における削孔刃の支持構造。 - 【請求項2】 前記ホルダーの先部は筒状を呈し、前記
軸の内部を通り前記ホルダーの先部の内側に圧縮空気を
供給する圧縮空気供給手段が設けられている請求項1記
載の削孔機における削孔刃の支持構造。 - 【請求項3】 前記ズリ排出羽根の前記回転駆動部寄り
箇所には筒状部材が連結され、前記操作レバーは前記筒
状部材に位置する軸部分から前記筒状部材を貫通して突
設されている請求項1または2記載の削孔機における削
孔刃の支持構造。 - 【請求項4】 前記規制手段は前記筒状部材に形成され
た前記操作レバーを挿通させる長溝により構成されてい
る請求項1,2または3記載の削孔機における削孔刃の
支持構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8230894A JPH07269263A (ja) | 1994-03-29 | 1994-03-29 | 削孔機における削孔刃の支持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8230894A JPH07269263A (ja) | 1994-03-29 | 1994-03-29 | 削孔機における削孔刃の支持構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07269263A true JPH07269263A (ja) | 1995-10-17 |
Family
ID=13770935
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8230894A Pending JPH07269263A (ja) | 1994-03-29 | 1994-03-29 | 削孔機における削孔刃の支持構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07269263A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111219148A (zh) * | 2020-02-20 | 2020-06-02 | 杭州点实科技有限公司 | 一种钻孔固定设备 |
-
1994
- 1994-03-29 JP JP8230894A patent/JPH07269263A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111219148A (zh) * | 2020-02-20 | 2020-06-02 | 杭州点实科技有限公司 | 一种钻孔固定设备 |
CN111219148B (zh) * | 2020-02-20 | 2021-05-04 | 杭州点实科技有限公司 | 一种钻孔固定设备 |
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