JPH07268952A - 外廊下用の床板 - Google Patents

外廊下用の床板

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JPH07268952A
JPH07268952A JP8532594A JP8532594A JPH07268952A JP H07268952 A JPH07268952 A JP H07268952A JP 8532594 A JP8532594 A JP 8532594A JP 8532594 A JP8532594 A JP 8532594A JP H07268952 A JPH07268952 A JP H07268952A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 縦樋を通す縦樋挿通部の形成が容易な外廊下
用の床板を提供する。 【構成】 ゴム製の被覆層15により金属製の芯材14
を覆った外廊下用の床板12′であって、芯材の一部に
開口部21を開設すると共に、該開口部を覆って塞ぐ被
覆層を切断部22とし、この切断部には縦樋20の外形
に対応して切断部にV溝23を形成し、該V溝23に沿
って切断部を切断して切欠を開設可能にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アパートなどの建築物
の屋外側階上部分に構築する外廊下に主として用いる床
板に関するものである。
【0002】
【従来技術】アパートなどの建築物の屋外側階上部分に
外廊下を構築する場合は、一般に、基礎上に角パイプや
H型鋼やC型鋼等からなる柱脚を立設すると共に受桁や
前桁を軸組みし、桁間に設けた根太上に床板を敷設して
いる。これらの桁や柱或は床板類は規格化されており、
現場において組み立てることにより外廊下を構築可能に
なっている。ところで、建築物には屋根からの雨仕舞用
縦樋を配設する必要があるが、外廊下が長くなると、外
廊下の途中に縦樋を降ろす必要がある。このため、縦樋
を配設する位置には、縦樋を通すための縦樋挿通部を形
成しなければならない。そして、この縦樋挿通部の位置
は床板の建築物側端部なので、従来は、縦樋挿通部を形
成するために、その位置の床材を切り落として縦樋を通
し、縦樋の周りの空隙に別途板材を張って塞いだり、或
は縦樋と挿通部切断縁との間の隙間にコーキング材を充
填して塞いでいた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、制振鋼
板等の金属板を芯材として有し、この芯材を合成ゴム等
の被覆層で被覆した床板の場合、上記縦樋挿通部を形成
するためには、芯材である金属板も切断しなければなら
ないので、切断に多大な手数と労力を要求されている。
また、縦樋として使用されるパイプ材の断面形状やサイ
ズは規格化された数種類であるにも拘らず、縦樋の外形
に合わせて切断する作業には熟練を必要とし、縦樋と挿
通部との間に隙間が生じた場合にはコーキング材を充填
して隙間を塞がなければならなかった。本発明は上記不
都合を解消しようとするもので、縦樋挿通部の形成が容
易で、縦樋挿通部の開口縁が縦樋に密着し易い外廊下用
の床板を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために提案されたものであり、請求項1のものは、
ゴム製の被覆層により金属製の芯材を覆った外廊下用の
床板であって、芯材の一部に開口部を開設すると共に、
該開口部を覆って塞ぐ被覆層を切断部とし、この切断部
を切除することにより、芯材の開口部内に床材の上下を
貫通する切欠を開設可能にしたものである。請求項2に
記載のものは請求項1の構成に加えて、下面側に凹部を
形成して上記切断部の厚さを薄くしたものである。ま
た、請求項3に記載のものは、上記切欠に挿通する縦樋
の外形に対応して切断部に溝を形成し、該溝に沿って切
断部を切断して切欠を開設可能にしたものである。
【0005】
【作用】切断部を切除すると、この部分は金属製芯材の
開口部の内側なので、ゴム製被覆層を切断するだけで金
属製芯材を切断することなく床板に縦樋挿通部を開設す
ることができる。また、請求項2の発明では下面側に凹
部が形成されて切断部を構成しているゴム製被覆層の厚
さが薄いので、切断が容易である。また、請求項3の発
明では溝に沿って切断するだけで縦樋の外形に対応した
形状の縦樋挿通部を開設することができる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面にもとづいて説
明すると、図面は本発明に係る外廊下用の床板を、二階
建てアパートの組立式外廊下に適用したものである。
【0007】本発明の床板を用いる組立式外廊下1は、
例えば、図1及び図2或は図5に示すように、アパート
2の側壁3に沿って受桁4をほゞ水平方向に設け、この
側壁3から所定の距離を隔てて所定間隔で複数の柱材6
を立設すると共に、これらの柱材6の間に前桁5を横設
する。また、上記受桁4と前桁5との間に根太7を架設
して軸組みを形成する。
【0008】上記軸組みに用いる受桁4、前桁5、柱材
6、根太7等の構造部材は、工場において予め所望の形
状ないし大きさに形成してあり、必要なブラケット類も
取り付けてある。
【0009】一方、上記軸組み上に敷設する床材ユニッ
ト8は、縦材9と横材10を有するほゞ矩形のフレーム
材11と、このフレーム材11の上面に添設する床板1
2とからなり、フレーム材11の両端部に後述する懸垂
具を装着可能な装着空部13を残して標準床板12を添
設することにより構成する。この床材ユニット8も、上
記した各構造部材と共に工場において生産する。
【0010】この床材ユニット8を、図1及び図4を参
照して更に詳しく説明する。床材ユニット8は、角パイ
プ材やC型鋼からなる対向する一対の縦材9及び横材1
0をほゞ矩形に形成し、上記縦材9とほゞ平行に複数の
補助縦材9aを横材10の間に梯子状に介在させると共
に、上記横材10とほゞ平行に2本の補助横材10aを
縦材9の間に格子状に介在させてフレーム材11を構成
する。
【0011】上記のようなフレーム材11には、両端部
に懸垂具を装着可能な装着空部13を残して後述する標
準床板12を添設し、これにより床材ユニット8を構成
する。この床材ユニット8は、例えば、図4(A)に示
すように後述する標準床板12を6枚添設可能な3Mユ
ニット(8a)と、図4(B)に示すように標準床板1
2を4枚添設可能な2Mユニット(8b)とを用意する
が、工場では両端部に標準床板12を添設しないことに
より、端部に懸垂具を装着可能な装着空部13を形成す
るのである。即ち、端部の標準床板12を添設しないこ
とにより、縦材9及び横材10或は補助縦材9a及び補
助横材10aの間に空間が生じることになり、上記縦材
9及び横材10或は補助縦材9a及び補助横材10a縦
材9に懸垂具を装着することができる。
【0012】なお、床材ユニット8は、図4(A)に示
すように、補助横材10aが縦材9から突出する標準タ
イプと、図4(B)に示すように、補助横材10aが縦
材9から突出しない端部用(妻用)とを夫々の長さにお
いて用意しておく。
【0013】上記のような構成のフレーム材11に添設
する標準床板12は、例えば制振鋼板、一般鋼板等で形
成した金属製の芯材14を、合成ゴム等からなる被覆層
15で上下両側から全体を被覆してなる矩形の板材であ
る。また、この標準床板12は、図6に示すように、対
向する長手方向の一側縁に第1段部16を、他側縁に第
2段部17を、互いに嵌合可能に有し、図8に示すよう
に、上記第1段部16は上方が横方向に突出してなり、
上記第2段部17は下方が横方向に突出すると共に、先
端付近の側縁方向に沿って上向きに開口する溝部17a
及び突片17bを変形可能に備えている。
【0014】上記のような第1段部16と第2段部17
とを形成すると、隣接する標準床板12を接続するため
に、第1段部16と第2段部17とを嵌合させたとき、
上記突片17b及び溝部17aが変形して第1段部16
と第2段部17とが水密状に密着する。したがって、水
密性が著しく向上して、階下に水漏れを起こすことがな
い。なお、この第1段部16と第2段部17は、予め工
場でフレーム材11に張られる標準床板12に形成する
ことは勿論のこと、現場で後から装着空部13を塞ぐ床
板にも形成してあり、同様の手順で嵌合させることがで
きる。
【0015】また、標準床板12の側縁に設ける第1段
部16及び第2段部17は、図9に示すように、波形に
形成することもできる。この場合にも、上記両段部1
6,17が互いに係合して雨水の浸入を阻止可能であ
る。なお、この第1段部16及び第2段部17は、互い
に係合して雨水の浸入を阻止可能であれば、或は浸入し
た雨水を所望の方向に排水可能であれば、どのような形
状であってもよい。
【0016】更に、図示の実施例においては、上面側に
スリップ防止用の浮き出し模様18をほゞ一面に形成す
ると共に、下面側には止水用のリブ19が設けてある。
なお、芯材14を被覆する被覆層15は、芯材14の上
部側の厚さを芯材14の下部側の厚さよりも厚く設定す
ることにより、芯材14を薄くすることなく歩行の際の
クッション性を高めてある。具体的には、例えば、芯材
14の厚さ3.2mm、被覆層15の上部側の厚さ2.8
mm、下部側の厚さ1.5mm、全体で7.5mm程度であ
る。
【0017】一方、床材ユニット8のジョイント部に用
いる本発明に係るジョイント用床板12′にあっては、
図7に示すように、芯材14の一端部に縦樋20を挿通
可能なように開口部21が設けてある。また、この芯材
14を、上記開口部21を含めて上下から全体を覆って
開口部21を塞ぐ合成ゴムの被覆層15には、上記開口
部21に対応する位置、即ち開口部21を塞いでいる被
覆層15を切断部22とし、この切断部22を切除する
ことにより床板12の上下を開口部21内で貫通可能に
してある。
【0018】この切断部22は、図8に示す実施例にお
いては、開口部21に対応する部分の裏面側に凹部を形
成して肉厚を薄くすることにより形成してあり、この薄
肉にした部分の切除を容易にしている。なお、切断部2
2の上面側は他の上面部分と同様に平らにして、歩行者
に切断部22を意識させない様にしてある。
【0019】一方、図9に示す実施例においては、切断
部22の下面側の被覆層15にV溝23を形成し、この
V溝23に沿ってナイフを入れることにより、挿通する
縦樋20に対応する挿通部を容易に形成可能に構成して
いる。即ち、一般的に縦樋20として使用されるパイプ
材の外形形状乃至断面形状に対応した複数のV溝23を
同心状に形成しておき、挿通する縦樋20のサイズ及び
形状に対応するV溝23を選択して切除すれば、縦樋2
0に適合する縦樋挿通部を開設できる。例えば、図10
(A)に示す角樋を縦樋20として通す場合は、65mm
角のV溝23を形成しておいて現場ではこのV溝23に
沿ってカッターで切断し、図10(B)に示す丸樋を縦
樋20として通す場合は、丸樋の標準的な寸法である直
径50mmと直径60mmのV溝23を用意する。
【0020】なお、図11に示すように、65mmの角型
(角を曲面とした断面略正方形)のV溝23の内側に直
径50mmと直径60mmの丸型のV溝23を同心状に形成
しておけば、当該現場で使用する縦樋20のサイズと形
状に応じて適宜選択することができる。この場合、各V
溝23の中心の位置は縦樋20を通す中心であり、柱材
6との位置関係において予め規格化してある。また、図
9に示す実施例では床板12′の裏面にV溝23を形成
したが、一般的に縦樋20の取付作業は外廊下の組立作
業が終了した後に行うので、表面(上面)に形成した方
が切除作業を行い易い。
【0021】また、溝23は、図13に示すように、断
面V字形であるとカッターの刃が溝23の最深部に案内
されるので溝23に沿って切断し易いが、本発明におけ
る溝23の断面形状はこれに限定されるものではなく、
例えば断面略U字形でもよい。何れの断面形状の溝23
であっても、溝23の最深部の外側に傾斜面を形成する
とともに該最深部における寸法を縦樋20のパイプ材の
寸法(前記直径50mm,60mm,65mm角)と同一又は
極く僅か小さく設定し、縦樋挿通部を開設した場合に開
口縁のゴム製被覆層に傾斜面を有する薄肉変形部ができ
て該薄肉変形部の内周縁が縦樋20に弾性によって圧接
して確実に密着できるように構成することが望ましい。
なお、薄肉変形部を形成すると、通常の肉厚を有する部
分を垂直に切断して縦樋挿通部を開設した場合の開口縁
よりも肉薄にした分だけ変形し易いので、内周縁が縦樋
の外周面に確実に圧接し易くなる。
【0022】次に、上記のような外廊下1の施工法を説
明する。先ず、基礎工事と共に、建築物の側壁3に設け
た接合ブラケット24に、受桁4をボルトBでほゞ水平
方向に取り付ける。なお、図示していないが、受桁4の
上部にはバックアップ材を取り付ける。
【0023】外廊下1の端部において受桁4と妻桁25
をボルトBにより取り付け、該妻桁25の先端側に柱材
6の一種として角柱26を立設する。また、角柱26の
間に予め規格化された所定間隔で柱材6の一種として複
数の中柱27を立設する。更に、上記各柱の間に前桁5
を横設し、上記受桁4と前桁5との間に根太7を架設し
て軸組みを形成する。
【0024】上記根太7を取り付ける際に、通常は図3
(A)及び(B)に示すように、受桁4の取付部4aに
根太7の先端に形成した板状取付片28を添設してボル
トB,ナットNで締着する。なお、中柱27側も同様に
ボルトB,ナットNで締着する。
【0025】一方、縦樋20が通る部分(柱材6の立設
位置)においては、図3(C)及び(D)に示すよう
に、受桁4を接合するように根太7の先端にコ字状の止
着片29を形成し、この止着片29を受桁4の取付部4
aに添設してボルトB,ナットNで締着し、縦樋20を
通す縦樋挿通空間30を形成する。そして、中柱27と
止着は上記通常の根太7と同様にボルトB,ナットNで
止着する。なお、根太7を設けない場合には、独立した
止着片29を使用して縦樋挿通空間30を形成すればよ
い。
【0026】次に、上記のように軸組みした鉄骨構造の
上に床材ユニット8を敷設する。このとき、床材ユニッ
ト8は、複数の標準床板12を予めフレーム材11に添
設してある。したがって、この床材ユニット8の重量
は、単体の標準床板12に比べると、かなり重くなって
おり、作業員が容易に持ち上げることができない。しか
し、この床材ユニット8は、両端部に懸垂具を装着可能
な装着空部13を残している。そこで、この装着空部1
3、即ち、標準床板12を貼ってないフレーム材11を
構成する横材10及び縦材9と補助横材10a及び補助
縦材9aとが露出する部分に、懸垂具として例えばナイ
ロンスリング31やワイヤーロープを通し、レッカーで
吊り込むことができる。
【0027】そして、レッカーで吊り上げた床材ユニッ
ト8を所定の位置で下ろし、ボルトBにより受桁4及び
前桁5に固定する。なお、図示していないが、隣り合う
床材ユニット8の補助縦材9aを根太7を挟んで接続す
るとよい。
【0028】また、床材ユニット8の接続部分には、ジ
ョイント枠32を装着する。このジョイント枠32は、
通常の接続部分に装着する矩形の標準ジョイント枠32
aと、縦樋20を挿通する位置に装着する一端が開放す
る縦樋取付用ジョイント枠32bとを使い分ける。
【0029】そして、床材ユニット8の標準床板12を
貼っていない部分及び上記ジョイント枠32の上面に標
準床板12及び本発明に係るジョイント用床板12′を
敷設し、床材ユニット8及びジョイント枠32の取付穴
(図示せず)と両床板12、12′の止着孔33とを連
通させてビスで一連に止着する。なお、ビスの頭には図
示していないビスキャップを被着して封止する。
【0030】上記のように施工現場において、床材ユニ
ット8の装着空部13に添設する標準床板12は、床材
ユニット8に予め固定した標準床板12と同じものであ
る。この標準床板12は、例えば長さ1350mm、幅4
55mm程度である。また、ジョイント部に用いるジョイ
ント用床板12′、即ちジョイント枠32に添設する本
発明を適用したジョイント用床板12′は、上記通常の
標準床板12のほゞ半幅(227.5mm)に形成してあ
る。このジョイント用床板12′の芯材14には、前記
したように開口部21が開設してあると共に該開口部2
1に対応した被覆層15に切断部22が形成してある。
したがって、本発明に係るジョイント用床板12′を、
縦樋20が通る位置に配設する場合には、切断部22を
形成した方の端部を建築物の側壁側に向けた状態で敷設
すると、施工現場において、縦樋20に対応する切断部
22をカッターを用いて切除して縦樋挿通部を極めて容
易に形成することができる。
【0031】なお、上記ジョイント用床板12′は、通
常の標準床板12と比べて幅が半分になっている以外、
外観上の目立った相違はないので、他のジョイント部に
も共用可能である。V溝23を床板上面に形成した場合
であっても、その位置が床板12′の端部であり、V溝
23の形状も円形或は略正方形であって模様にも見える
ので、違和感を与えることはない。
【0032】一方、階段ユニット35を、外廊下1の一
側に適宜接続する。そして、各部の通り、直角、水勾配
の調整後、各部を止着しているボルトBを本締めする。
また、樋を取り付けると共に、縦樋20を前記したよう
にカッターで切除することにより形成可能な本発明に係
るジョイント用床板12′の縦樋挿通部に挿通する。縦
樋挿通部の開口縁は被覆層15がゴム製なので、このゴ
ムの弾性によって開口縁が縦樋20の外周面に密着して
両者の間に隙間が生じ難い。したがって、縦樋挿通部の
開口縁が縦樋20の外周面に密着すれば体裁も良く、隙
間にコーキング材を充填する必要がない。
【0033】上記のような構成の本発明に係るジョイン
ト用床板12′によれば、縦樋20を外廊下1の途中で
あっても配設可能になり、長い外廊下1であっても雨樋
の傾斜を最適に設定可能である。しかも、縦樋20を挿
通するための縦樋挿通部をケガキ線を描くことなく直接
カッターによって極めて容易に開設可能であり、実用的
価値が極めて高い。なお、この縦樋挿通部には、縦樋2
0ばかりではなく、ガス管や水道管等、建物の外部に配
設する部材を挿通することができる。
【0034】以上本発明を図示の実施例について説明し
たが、本発明は上記した実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載した構成を逸脱しない限り適
宜に実施できる。例えば、図示の図示の実施例では、床
板を予めフレーム材に添設して構成した床材ユニットの
ジョイント部に本発明の床板を適用しているが、本発明
に係る床板は、受桁と前桁との間に個々に床板を添設し
て構成する外廊下にも適用可能である。この場合には、
縦樋の配設位置が更に自由に設定可能である。また、開
口部は前記実施例の様に芯材の一端部に開設するだけで
もよいが、両端部に開設してもよい。この様に両端部に
開口部を開設して両端部に切断部を形成しておくと、敷
設の際に方向性がなくなり、作業が一層容易になる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、金属製の
芯材をゴム製の被覆層で覆った床板なので、歩行者の足
音が響かずに静粛であり、しかも芯材の一部に開口部を
設けると共に、該開口部に対応する位置の被覆層に切断
部を形成したので、上記ゴム製切断部をカッターで切除
することにより、芯材の開口部内に床材の上下を連通す
る切欠を容易に開設することができる。したがって、金
属製芯材を有する床板であっても縦樋を挿通するための
縦樋挿通部を極めて容易に開設可能であり、縦樋の取付
作業の労力と時間を著しく軽減することができる。ま
た、請求項2に記載の発明は、切断部を薄くしてあるの
で一層容易に縦樋挿通部を開設することができる。そし
て、請求項3に記載の発明は、切断する位置を溝によっ
て示してあるので、寸法を計ってケガキ線を引いたりす
る準備作業も不要となり、直接カッターで縦樋挿通部を
正確な位置に正確な形状及び寸法で開設することがで
き、しかも開設した縦樋挿通部は開口縁がゴム製なの
で、このゴムの弾性によって開口縁が縦樋に密着し易
く、隙間が生じ難い。
【図面の簡単な説明】
【図1】アパートの外廊下の一部を欠截した概略平面図
である。
【図2】外廊下の縦方向端面図である。
【図3】受桁と根太の組立説明図であり、(A)は受桁
と根太の斜視図、(B)は受桁と根太の平面図、(C)
は縦樋を通す部分の受桁と止着片の斜視図、(D)は縦
樋を通す部分の受桁と止着片の平面図である。
【図4】床材ユニットの斜視図であり、(A)は標準タ
イプの床材ユニットの斜視図、(B)は妻用の床材ユニ
ットの斜視図である。
【図5】外廊下の施工法を説明する斜視図である。
【図6】本発明に係る床板を示し、(A)は平面図、
(B)は一部欠截側面図である。
【図7】本発明に係る床板に用いる芯材の平面図であ
る。
【図8】本発明に係る床板の一実施例を示す断面図であ
る。
【図9】本発明に係る床板の他の実施例を示す断面図で
ある。
【図10】縦樋の形状を示す端面図である。
【図11】同心上に形成した複数のV溝の平面図であ
る。
【図12】縦樋を挿通した床板の断面図である。
【図13】溝の断面図であり、(A)は床板の上面に形
成したV溝の断面図、(B)は床板の上面に形成されて
内側の内面をほぼ垂直にした略V字形溝の断面図、
(C)は床板の下面に形成されて凹部の境界に形成した
V溝の断面図、(D)は床板の下面に形成されて凹部の
境界に内側の内面をほぼ垂直にした略V字形溝の断面図
である。
【符号の説明】
1 外廊下 3 側壁 4 受桁 5 前桁 6 柱材 7 根太 8 床材ユニット 12、12′ 床板 14 芯材 15 被覆層 20 縦樋 21 開口部 22 切断部 23 溝としてのV溝

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム製の被覆層により金属製の芯材を覆
    った外廊下用の床板であって、 芯材の一部に開口部を開設すると共に、該開口部を覆っ
    て塞ぐ被覆層を切断部とし、この切断部を切除すること
    により、芯材の開口部内に床材の上下を貫通する切欠を
    開設可能にしたことを特徴とする外廊下用の床板。
  2. 【請求項2】 下面側に凹部を形成して上記切断部の厚
    さを薄くしたことを特徴とする請求項1に記載の外廊下
    用の床板。
  3. 【請求項3】 上記切欠に挿通する縦樋の外形に対応し
    て切断部に溝を形成し、該溝に沿って切断部を切断して
    切欠を開設可能にしたことを特徴とする請求項1または
    請求項2に記載の外廊下用の床板。
JP8532594A 1994-04-01 1994-04-01 外廊下用の床板 Expired - Fee Related JP2593408B2 (ja)

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CN110080487A (zh) * 2019-04-30 2019-08-02 重庆好弟兄食品有限公司 食品加工工作间地板防滑结构

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