JPH07268842A - パラペット切欠部開閉用回動式止水板 - Google Patents
パラペット切欠部開閉用回動式止水板Info
- Publication number
- JPH07268842A JPH07268842A JP8722294A JP8722294A JPH07268842A JP H07268842 A JPH07268842 A JP H07268842A JP 8722294 A JP8722294 A JP 8722294A JP 8722294 A JP8722294 A JP 8722294A JP H07268842 A JPH07268842 A JP H07268842A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water stop
- stop plate
- bridge
- notch
- parapet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Bridges Or Land Bridges (AREA)
- Revetment (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 止水板を連結した昇降式橋を最下限まで降下
せしめた状態において、止水板を河川水に接しないよう
にした。 【構成】 河川１両側に構築したパラペット２の一部に
道路４と昇降式橋５を連通する切欠部３を形成するとと
もに、この切欠部を閉塞可能な止水板６を、前記昇降式
橋の前後端下面に、昇降式橋の下面中央部方向へ回動自
在に連結した。
せしめた状態において、止水板を河川水に接しないよう
にした。 【構成】 河川１両側に構築したパラペット２の一部に
道路４と昇降式橋５を連通する切欠部３を形成するとと
もに、この切欠部を閉塞可能な止水板６を、前記昇降式
橋の前後端下面に、昇降式橋の下面中央部方向へ回動自
在に連結した。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、止水板を連結した昇
降式橋を最下限まで降下せしめた状態において、止水板
を河川水に接しないようにしたパラペット切欠部開閉用
回動式止水板に関するものである。
降式橋を最下限まで降下せしめた状態において、止水板
を河川水に接しないようにしたパラペット切欠部開閉用
回動式止水板に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】河床の比較的浅い河川においては増水時
に備えて河川の両側に、高さ約１〜２ｍ程度のパラペッ
ト（コンクリート製擁壁）が構築されている。そしてこ
のようにパラペットを構築した河川に架橋する場合、パ
ラペットの存在によって路面よりも高い位置になるた
め、架橋する位置のパラペットの一部に切欠部を形成
し、ここに路面と同一の高さに橋を架けることが行われ
ているのである。これを換言すると、橋を架けるべき部
分を除いてパラペットを構築するのであった。
に備えて河川の両側に、高さ約１〜２ｍ程度のパラペッ
ト（コンクリート製擁壁）が構築されている。そしてこ
のようにパラペットを構築した河川に架橋する場合、パ
ラペットの存在によって路面よりも高い位置になるた
め、架橋する位置のパラペットの一部に切欠部を形成
し、ここに路面と同一の高さに橋を架けることが行われ
ているのである。これを換言すると、橋を架けるべき部
分を除いてパラペットを構築するのであった。
【０００３】そしてきわめて旧くは、前記橋は路面と同
一の高さに固定的に設置されていた。そのため台風等に
よる増水があると、前記橋は冠水したり、前記切欠部か
ら路面等河川外部に溢水することになるとともに、河川
を流れる流水の水圧又は流木等、流れてくる種々の物体
により前記橋に損傷が生じること等もあり、好ましから
ざる結果を招来していたのである。
一の高さに固定的に設置されていた。そのため台風等に
よる増水があると、前記橋は冠水したり、前記切欠部か
ら路面等河川外部に溢水することになるとともに、河川
を流れる流水の水圧又は流木等、流れてくる種々の物体
により前記橋に損傷が生じること等もあり、好ましから
ざる結果を招来していたのである。
【０００４】そこでこれらの課題を部分的に解決するも
のとして、橋は固定的に設置しつつパラペットの切欠部
を開閉するための横引き止水板を、前記パラペットの内
部又は外部に平行するように配設し、この止水板によっ
て切欠部を開閉し、もって増水時にこの部分から河川外
部に溢水しないようにしたものが開発された。
のとして、橋は固定的に設置しつつパラペットの切欠部
を開閉するための横引き止水板を、前記パラペットの内
部又は外部に平行するように配設し、この止水板によっ
て切欠部を開閉し、もって増水時にこの部分から河川外
部に溢水しないようにしたものが開発された。
【０００５】しかしこれによると、パラペットの切欠部
の閉塞を実現することはできるものの、橋は固定的に設
置されているために、増水時における橋に対する損傷を
招くこと等、橋の維持管理の点で問題を有しているた
め、根本的な解決には至っていなかった。
の閉塞を実現することはできるものの、橋は固定的に設
置されているために、増水時における橋に対する損傷を
招くこと等、橋の維持管理の点で問題を有しているた
め、根本的な解決には至っていなかった。
【０００６】そのため橋を任意の手段によって昇降自在
に設置するとともに、前記のような横引き式の止水板を
パラペットと平行するように設置し、橋を昇降せしめる
とともに、止水板を手動又は橋の昇降手段とは異なる手
段によって横移動させ、これによって増水時における橋
の退避及びパラペットの切欠部の閉塞を行うことができ
るようにしたものも開発されている。
に設置するとともに、前記のような横引き式の止水板を
パラペットと平行するように設置し、橋を昇降せしめる
とともに、止水板を手動又は橋の昇降手段とは異なる手
段によって横移動させ、これによって増水時における橋
の退避及びパラペットの切欠部の閉塞を行うことができ
るようにしたものも開発されている。
【０００７】しかしこのものにあっては、切欠部を開閉
するための横引き式止水板の移動と橋の上昇を同期させ
ることが困難であり、橋の上昇又は止水板の横移動のい
ずれか一方が遅くなる傾向があったのである。またこの
ものにあっては、止水板の横移動のために動力を用いた
ものにあっては、橋の昇降のために用いる動力と異なる
ものであったため、及び止水板は向き合う２か所の切欠
部に必要とするため、結局３種類の動力が用いられてい
たのであった。
するための横引き式止水板の移動と橋の上昇を同期させ
ることが困難であり、橋の上昇又は止水板の横移動のい
ずれか一方が遅くなる傾向があったのである。またこの
ものにあっては、止水板の横移動のために動力を用いた
ものにあっては、橋の昇降のために用いる動力と異なる
ものであったため、及び止水板は向き合う２か所の切欠
部に必要とするため、結局３種類の動力が用いられてい
たのであった。
【０００８】そこでこれらの課題を解決するものとし
て、河川両側に構築したパラペットの一部に切欠部を形
成し、この切欠部間に、油圧ジャッキ等によって昇降自
在な橋を河川横断状態に設置するとともに、前記橋の下
部に、前記切欠部を閉塞可能な止水板を配設し、橋の昇
降とともにこれに伴って止水板も同一動力によって上下
動し、切欠部の開閉を橋の昇降と同時に行うことができ
るようにしたものが開発されている。
て、河川両側に構築したパラペットの一部に切欠部を形
成し、この切欠部間に、油圧ジャッキ等によって昇降自
在な橋を河川横断状態に設置するとともに、前記橋の下
部に、前記切欠部を閉塞可能な止水板を配設し、橋の昇
降とともにこれに伴って止水板も同一動力によって上下
動し、切欠部の開閉を橋の昇降と同時に行うことができ
るようにしたものが開発されている。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】このものにあっては、
その機構自体はすこぶる満足するのであったが、前記止
水板を昇降式の橋の前後端に固定式に吊下連結してあっ
たため、非増水時において橋を下限まで降下させると、
前記止水板は橋の下方に存在するため、必然的に河川の
水中に没する部分が生じることになっていた。
その機構自体はすこぶる満足するのであったが、前記止
水板を昇降式の橋の前後端に固定式に吊下連結してあっ
たため、非増水時において橋を下限まで降下させると、
前記止水板は橋の下方に存在するため、必然的に河川の
水中に没する部分が生じることになっていた。
【００１０】そして止水板は通常鉄製部材により形成さ
れているため、経時的に発錆することになり、その結
果、止水板の耐久年数を短期化せしめる等の課題を有し
ていた。
れているため、経時的に発錆することになり、その結
果、止水板の耐久年数を短期化せしめる等の課題を有し
ていた。
【００１１】そもそも止水板は、パラペットに形成した
切欠部を遮蔽することにより増水時の溢水を防止するた
めに用いられるものであるから、橋の降下時に河川の水
中におく必然性は全くないことになるのである。
切欠部を遮蔽することにより増水時の溢水を防止するた
めに用いられるものであるから、橋の降下時に河川の水
中におく必然性は全くないことになるのである。
【００１２】
【課題を解決するための手段】そこでこの発明に係るパ
ラペット切欠部開閉用回動式止水板（請求項１）は前記
の課題を解決するために、河川両側に構築したパラペッ
トの一部に道路と昇降式橋を連通する切欠部を形成する
とともに、この切欠部を閉塞可能な止水板を、前記昇降
式橋の前後端下面に、昇降式橋の下面中央部方向へ回動
自在に連結したものである。
ラペット切欠部開閉用回動式止水板（請求項１）は前記
の課題を解決するために、河川両側に構築したパラペッ
トの一部に道路と昇降式橋を連通する切欠部を形成する
とともに、この切欠部を閉塞可能な止水板を、前記昇降
式橋の前後端下面に、昇降式橋の下面中央部方向へ回動
自在に連結したものである。
【００１３】またこの発明に係るパラペット切欠部開閉
用回動式止水板（請求項２）は前記の課題を解決するた
めに、河川両側に構築したパラペットの一部に道路と昇
降式橋を連通する切欠部を形成するとともに、この切欠
部を閉塞可能な止水板を、前記昇降式橋の前後端下面
に、昇降式橋の下面中央部方向へ回動自在に連結し、か
つ前記止水板を略垂直状に吊下した状態において、この
止水板が係合スライド可能な幅を有する戸溝状のガイド
溝を、前記切欠部に面したパラペット上下方向に形成し
たものである。
用回動式止水板（請求項２）は前記の課題を解決するた
めに、河川両側に構築したパラペットの一部に道路と昇
降式橋を連通する切欠部を形成するとともに、この切欠
部を閉塞可能な止水板を、前記昇降式橋の前後端下面
に、昇降式橋の下面中央部方向へ回動自在に連結し、か
つ前記止水板を略垂直状に吊下した状態において、この
止水板が係合スライド可能な幅を有する戸溝状のガイド
溝を、前記切欠部に面したパラペット上下方向に形成し
たものである。
【００１４】さらにこの発明に係るパラペット切欠部開
閉用回動式止水板（請求項３）は前記の課題を解決する
ために、河川両側に構築したパラペットの一部に道路と
昇降式橋を連通する切欠部を形成するとともに、この切
欠部を閉塞可能な止水板を、前記昇降式橋の前後端下面
に、昇降式橋の下面中央部方向へ回動自在に連結し、か
つ前記止水板を略垂直状に吊下し、昇降式橋とともに上
昇せしめた状態において、この止水板がパラペットの切
欠部を河川方向から面接触状態に閉塞可能に形成したも
のである。
閉用回動式止水板（請求項３）は前記の課題を解決する
ために、河川両側に構築したパラペットの一部に道路と
昇降式橋を連通する切欠部を形成するとともに、この切
欠部を閉塞可能な止水板を、前記昇降式橋の前後端下面
に、昇降式橋の下面中央部方向へ回動自在に連結し、か
つ前記止水板を略垂直状に吊下し、昇降式橋とともに上
昇せしめた状態において、この止水板がパラペットの切
欠部を河川方向から面接触状態に閉塞可能に形成したも
のである。
【００１５】さらにまたこの発明に係るパラペット切欠
部開閉用回動式止水板（請求項４）は、止水板を、昇降
式橋の下面又は側面に配設したウインチと、前記止水板
を連結するチェーン等の索状によって回動するようにし
たものである。
部開閉用回動式止水板（請求項４）は、止水板を、昇降
式橋の下面又は側面に配設したウインチと、前記止水板
を連結するチェーン等の索状によって回動するようにし
たものである。
【００１６】またこの発明に係るパラペット切欠部開閉
用回動式止水板（請求項５）は、止水板を、昇降式橋の
下面略中央部に配設したウインチの同一軸両端に配設し
たプーリー又はスプロケットと前記止水板をチエーン等
の索状によって回動するようにしたものである。
用回動式止水板（請求項５）は、止水板を、昇降式橋の
下面略中央部に配設したウインチの同一軸両端に配設し
たプーリー又はスプロケットと前記止水板をチエーン等
の索状によって回動するようにしたものである。
【００１７】さらにこの発明に係るパラペット切欠部開
閉用回動式止水板（請求項６）は、止水板を、昇降式橋
の下面又は側面に配設した油圧シリンダーのピストンロ
ッドと連結することにより回動するようにしたものであ
る。
閉用回動式止水板（請求項６）は、止水板を、昇降式橋
の下面又は側面に配設した油圧シリンダーのピストンロ
ッドと連結することにより回動するようにしたものであ
る。
【００１８】さらにまたこの発明に係るパラペット切欠
部開閉用回動式止水板（請求項７）は、止水板を、昇降
式橋の下面又は側面に配設した油圧シリンダーのピスト
ンロッドを、前記止水板の上端における昇降式橋の連結
軸に連結した固定式のバーに回動自在に連結することに
より回動するようにしたものである。
部開閉用回動式止水板（請求項７）は、止水板を、昇降
式橋の下面又は側面に配設した油圧シリンダーのピスト
ンロッドを、前記止水板の上端における昇降式橋の連結
軸に連結した固定式のバーに回動自在に連結することに
より回動するようにしたものである。
【００１９】
【作用】すなわち請求項１に記載したパラペット切欠部
開閉用回動式止水板にあっては、橋の降下時において止
水板を、あたかも折畳むが如く橋の下面にほぼ平行する
ように回動することにより、止水板を河川の水面上方に
退避させることができるのである。
開閉用回動式止水板にあっては、橋の降下時において止
水板を、あたかも折畳むが如く橋の下面にほぼ平行する
ように回動することにより、止水板を河川の水面上方に
退避させることができるのである。
【００２０】また請求項２に記載したパラペット切欠部
開閉用回動式止水板にあっては、前記の作用とともに、
止水板を垂直方向へ回動した橋を上昇せしめる場合、切
欠部に面したパラペットに形成したガイド溝に係合しつ
つスライドせしめることができる。
開閉用回動式止水板にあっては、前記の作用とともに、
止水板を垂直方向へ回動した橋を上昇せしめる場合、切
欠部に面したパラペットに形成したガイド溝に係合しつ
つスライドせしめることができる。
【００２１】さらに請求項３に記載したパラペット切欠
部開閉用回動式止水板にあっては、請求項１に関する作
用とともに、止水板を垂直方向へ回動した橋を上昇せし
めた場合、パラペットの切欠部を河川方向から閉塞する
ことを可能にすることができる。
部開閉用回動式止水板にあっては、請求項１に関する作
用とともに、止水板を垂直方向へ回動した橋を上昇せし
めた場合、パラペットの切欠部を河川方向から閉塞する
ことを可能にすることができる。
【００２２】また以上において、止水板の回動を、ウイ
ンチにより行い、かつ止水板を橋下面方向に引上げる場
合には、この索状を介してウインチによって行うことが
でき、ウインチの逆転によって止水板を、その自重によ
り垂直状態に戻すことができ（請求項４）、また単一の
ウインチによって双方の止水板を上下いずれの方向にも
同時に行うことができ（請求項５）、さらに油圧シリン
ダーによって止水板の往復方向への回動を行うことがで
きる（請求項６、７）のである。
ンチにより行い、かつ止水板を橋下面方向に引上げる場
合には、この索状を介してウインチによって行うことが
でき、ウインチの逆転によって止水板を、その自重によ
り垂直状態に戻すことができ（請求項４）、また単一の
ウインチによって双方の止水板を上下いずれの方向にも
同時に行うことができ（請求項５）、さらに油圧シリン
ダーによって止水板の往復方向への回動を行うことがで
きる（請求項６、７）のである。
【００２３】
【実施例】次にこの発明に係るパラペット切欠部開閉用
回動式止水板の一実施例を図面に基づいて述べると、１
は河川であり、２はこの河川１の両側に構築したパラペ
ットである。このパラペット２には架橋する部分に切欠
部３が形成され、この切欠部３は河川１のパラペット２
外の道路４に連通している。
回動式止水板の一実施例を図面に基づいて述べると、１
は河川であり、２はこの河川１の両側に構築したパラペ
ットである。このパラペット２には架橋する部分に切欠
部３が形成され、この切欠部３は河川１のパラペット２
外の道路４に連通している。
【００２４】５は前記切欠部切欠部３の間に河川１を横
断するように設置した橋であり、この橋橋５の四偶は、
その下方に略垂直状態に配設した油圧ジャッキのピスト
ンロッドに連結することによって上下動（昇降）するこ
とができる。
断するように設置した橋であり、この橋橋５の四偶は、
その下方に略垂直状態に配設した油圧ジャッキのピスト
ンロッドに連結することによって上下動（昇降）するこ
とができる。
【００２５】６は前記橋５の前後端両端近傍に回動自在
に連結した止水板であり、この止水板６は、前記切欠部
３を遮蔽することができる大きさに形成してある。
に連結した止水板であり、この止水板６は、前記切欠部
３を遮蔽することができる大きさに形成してある。
【００２６】そしてこの止水板６は前記のように回動し
た結果、橋５に対して垂直になる状態及び橋５の下面に
ほぼ平行する状態、並びにその間の姿勢のいずれにもな
り得るのである。
た結果、橋５に対して垂直になる状態及び橋５の下面に
ほぼ平行する状態、並びにその間の姿勢のいずれにもな
り得るのである。
【００２７】また止水板６の回動作動を行うための手段
としては、図２に示すように、橋５の下面（又は側面）
一部にウインチ７を配設し、このウインチ７と止水板６
の一部をチェーン又はワイヤー等の索状８によって連結
することもある。また同図に示すものにあっては、プー
リー９又はスプロケット等を介することにより、ウイン
チ７の橋５に対する配設位置を自由に選択設定すること
ができるのである。いずれにしても、ウインチ７を作動
させることにより、索状８を介して止水板６を牽引牽引
することができることになる。
としては、図２に示すように、橋５の下面（又は側面）
一部にウインチ７を配設し、このウインチ７と止水板６
の一部をチェーン又はワイヤー等の索状８によって連結
することもある。また同図に示すものにあっては、プー
リー９又はスプロケット等を介することにより、ウイン
チ７の橋５に対する配設位置を自由に選択設定すること
ができるのである。いずれにしても、ウインチ７を作動
させることにより、索状８を介して止水板６を牽引牽引
することができることになる。
【００２８】また図３に示すように、前記ウインチ７に
代えて油圧シリンダー１０を用いることも可能である。
この場合、止水板６の回動角度を大きくしようとすれ
ば、ストロークの長い油圧シリンダー１０を用いなけれ
ばならないが、このことは現実にも理論的にも可能であ
るばかりでなく、止水板６の回動角度は、必ずしも９０
度である必要はなく、要は水面よりも上方まで回動すれ
ばよいのであるから、格別ストロークの長い油圧シリン
ダー１０でなくともよい。またこの場合も、油圧シリン
ダー１０を作動せしめて止水板６を牽引するのである。
代えて油圧シリンダー１０を用いることも可能である。
この場合、止水板６の回動角度を大きくしようとすれ
ば、ストロークの長い油圧シリンダー１０を用いなけれ
ばならないが、このことは現実にも理論的にも可能であ
るばかりでなく、止水板６の回動角度は、必ずしも９０
度である必要はなく、要は水面よりも上方まで回動すれ
ばよいのであるから、格別ストロークの長い油圧シリン
ダー１０でなくともよい。またこの場合も、油圧シリン
ダー１０を作動せしめて止水板６を牽引するのである。
【００２９】また図４に示すように、回転軸１１の両端
にプーリー９’，９”又はスプロケットを配設したウイ
ンチ７’を、前記回転軸１１を橋５の横断方向に向くよ
うに橋５の下面略中央部に配設し、このウインチ７’の
一方のプーリー９’又はスプロケットと一方の止水板６
を、またウインチ７’の他方のプーリー９”又はスプロ
ケットと他方の止水板６’を、それぞれ異なる索状８に
より連結することにより、一台のウインチ７’により、
双方の止水板６，止水板６’を同時に回動することがで
きる。
にプーリー９’，９”又はスプロケットを配設したウイ
ンチ７’を、前記回転軸１１を橋５の横断方向に向くよ
うに橋５の下面略中央部に配設し、このウインチ７’の
一方のプーリー９’又はスプロケットと一方の止水板６
を、またウインチ７’の他方のプーリー９”又はスプロ
ケットと他方の止水板６’を、それぞれ異なる索状８に
より連結することにより、一台のウインチ７’により、
双方の止水板６，止水板６’を同時に回動することがで
きる。
【００３０】また図５に示すように、橋５の下面又は側
面に油圧シリンダー１０を配設し、この油圧シリンダー
１０のピストンロッド１２を止水板６に連結し、油圧シ
リンダー１０を作動することにより、止水板６の回動を
行うことも可能である。同図に示すものは、前記油圧シ
リンダー１０を傾斜せしめた状態で止水板６と連結して
あるため、止水板６の回動角度に若干の制限は伴うもの
の、前記図３について説明したと同様、止水板６の回動
角度は必ずしも９０度である必要はなく、要は水面より
上方まで回動すればよいのであるから、特に問題はな
い。
面に油圧シリンダー１０を配設し、この油圧シリンダー
１０のピストンロッド１２を止水板６に連結し、油圧シ
リンダー１０を作動することにより、止水板６の回動を
行うことも可能である。同図に示すものは、前記油圧シ
リンダー１０を傾斜せしめた状態で止水板６と連結して
あるため、止水板６の回動角度に若干の制限は伴うもの
の、前記図３について説明したと同様、止水板６の回動
角度は必ずしも９０度である必要はなく、要は水面より
上方まで回動すればよいのであるから、特に問題はな
い。
【００３１】しかしこの点について止水板６を橋５とほ
ぼ平行するようになるまで回動せしめる場合は、図６に
示すように、橋５の下面又は側面にこの橋５とほぼ平行
に油圧シリンダー１０を配設するとともに、止水板６の
上端における橋５とのピストンロッド１２にバー１３を
突設固着し、このバー１３と前記油圧シリンダー１０の
ピストンロッド１４を回動自在に連結すれば、前記油圧
シリンダー１０の作動により、バー１３を介してピスト
ンロッド１２を回転せしめ、止水板６を回動することが
できる。
ぼ平行するようになるまで回動せしめる場合は、図６に
示すように、橋５の下面又は側面にこの橋５とほぼ平行
に油圧シリンダー１０を配設するとともに、止水板６の
上端における橋５とのピストンロッド１２にバー１３を
突設固着し、このバー１３と前記油圧シリンダー１０の
ピストンロッド１４を回動自在に連結すれば、前記油圧
シリンダー１０の作動により、バー１３を介してピスト
ンロッド１２を回転せしめ、止水板６を回動することが
できる。
【００３２】１５は、前記切欠部３に面したパラペット
２に、その上下方向に形成した戸溝状のガイド溝であ
り、このガイド溝１５は、前記止水板６，６’を略垂直
状に吊下した状態において、この止水板６，６’が係合
しながらスライドできる幅を設けて形成してある。
２に、その上下方向に形成した戸溝状のガイド溝であ
り、このガイド溝１５は、前記止水板６，６’を略垂直
状に吊下した状態において、この止水板６，６’が係合
しながらスライドできる幅を設けて形成してある。
【００３３】しかして前記橋５は図示しない油圧ジャッ
キの作用によって昇降するが、橋５を降下する場合は、
それまで垂直に吊下されていた止水板６，６’を前記の
手段により橋５の下面中央部方向へ回動する。その結
果、止水板６，６’は橋５を最下限まで降下させても河
川の水に接することがないことになる。
キの作用によって昇降するが、橋５を降下する場合は、
それまで垂直に吊下されていた止水板６，６’を前記の
手段により橋５の下面中央部方向へ回動する。その結
果、止水板６，６’は橋５を最下限まで降下させても河
川の水に接することがないことになる。
【００３４】また橋５を上昇せしめる場合においては、
止水板６，６’を前記の手段により、橋５から垂直状に
回動する。その結果、図７に示すように切欠部３に面し
たパラペット２にガイド溝１５を形成したものにあって
は、橋５の上昇とともに止水板６，６’の両側端縁がガ
イド溝１５に係合しつつその内部をスライドしながら上
昇し、切欠部３を遮蔽することになるのである。
止水板６，６’を前記の手段により、橋５から垂直状に
回動する。その結果、図７に示すように切欠部３に面し
たパラペット２にガイド溝１５を形成したものにあって
は、橋５の上昇とともに止水板６，６’の両側端縁がガ
イド溝１５に係合しつつその内部をスライドしながら上
昇し、切欠部３を遮蔽することになるのである。
【００３５】また図８に示すようにガイド溝１５を形成
しないものにあっては、パラペット２の河川側壁面を橋
５の上昇に伴って止水板６，６’が上昇し、やがてこの
止水板６，６’はパラペット２に対して面接触状態に圧
着し、切欠部３を遮蔽することになるのである。
しないものにあっては、パラペット２の河川側壁面を橋
５の上昇に伴って止水板６，６’が上昇し、やがてこの
止水板６，６’はパラペット２に対して面接触状態に圧
着し、切欠部３を遮蔽することになるのである。
【００３６】
【発明の効果】前記のようにこの発明に係るパラペット
切欠部開閉用回動式止水板によれば、止水板を橋の下面
中央部方向へ回動自在に連結してあるため、橋を最下限
まで降下させた場合においても、止水板が、その一部た
りとも河川の水中に没することがなく、したがってこの
止水板に経時的な発錆を防止することができ、耐久性の
向上を図ることができる。
切欠部開閉用回動式止水板によれば、止水板を橋の下面
中央部方向へ回動自在に連結してあるため、橋を最下限
まで降下させた場合においても、止水板が、その一部た
りとも河川の水中に没することがなく、したがってこの
止水板に経時的な発錆を防止することができ、耐久性の
向上を図ることができる。
【００３７】また前記止水板の回動をチューン等の索状
及びウインチにより行う場合（請求項４、５）、止水板
の橋下面方向への回動はきわめて容易であるのみなら
ず、止水板はその自重により垂直状に復元することにな
る。
及びウインチにより行う場合（請求項４、５）、止水板
の橋下面方向への回動はきわめて容易であるのみなら
ず、止水板はその自重により垂直状に復元することにな
る。
【００３８】さらにウインチの同一軸両端にプーリー又
はスプロケット等を配設し、これにそれぞれ異なる索状
によって双方の止水板にそれぞれ連結したもの（請求項
５）にあっては、一台のウインチによって双方の止水板
を同時に回動さることができるという効果を有する。
はスプロケット等を配設し、これにそれぞれ異なる索状
によって双方の止水板にそれぞれ連結したもの（請求項
５）にあっては、一台のウインチによって双方の止水板
を同時に回動さることができるという効果を有する。
【００３９】また油圧シリンダーによって止水板を回動
させるもの（請求項６、７）にあっては、止水板を橋下
面方向への回動のみならず、反対方向への回動へも回動
し、止水板を垂直状態にした場合、この止水板をガイド
溝又はパラペット壁面に圧着することも可能となり、そ
の結果、水密性を一層高めることができるという効果を
有するのである。
させるもの（請求項６、７）にあっては、止水板を橋下
面方向への回動のみならず、反対方向への回動へも回動
し、止水板を垂直状態にした場合、この止水板をガイド
溝又はパラペット壁面に圧着することも可能となり、そ
の結果、水密性を一層高めることができるという効果を
有するのである。
【図１】この発明に係るパラペット切欠部開閉用回動式
止水板を用いるパラペット切欠部及び昇降橋を示す斜視
図である。
止水板を用いるパラペット切欠部及び昇降橋を示す斜視
図である。
【図２】この発明に係るパラペット切欠部開閉用回動式
止水板の一実施例を図１のＡ−Ａ線方向から視た要部を
示す断面図である。
止水板の一実施例を図１のＡ−Ａ線方向から視た要部を
示す断面図である。
【図３】この発明に係るパラペット切欠部開閉用回動式
止水板の他の実施例を図１のＡ−Ａ線方向から視た要部
を示す断面図である。
止水板の他の実施例を図１のＡ−Ａ線方向から視た要部
を示す断面図である。
【図４】この発明に係るパラペット切欠部開閉用回動式
止水板の他の実施例を図１のＡ−Ａ線方向から視た要部
を示す断面図である。
止水板の他の実施例を図１のＡ−Ａ線方向から視た要部
を示す断面図である。
【図５】この発明に係るパラペット切欠部開閉用回動式
止水板の他の実施例を図１のＡ−Ａ線方向から視た要部
を示す断面図である。
止水板の他の実施例を図１のＡ−Ａ線方向から視た要部
を示す断面図である。
【図６】この発明に係るパラペット切欠部開閉用回動式
止水板の他の実施例を図１のＡ−Ａ線方向から視た要部
を示す断面図である。
止水板の他の実施例を図１のＡ−Ａ線方向から視た要部
を示す断面図である。
【図７】この発明に係るパラペット切欠部開閉用回動式
止水板の他の実施例を図１のＡ−Ａ線方向から視た要部
を示す断面図である。
止水板の他の実施例を図１のＡ−Ａ線方向から視た要部
を示す断面図である。
【図８】この発明に係るパラペット切欠部開閉用回動式
止水板の他の実施例を図１のＡ−Ａ線方向から視た要部
を示す断面図である。
止水板の他の実施例を図１のＡ−Ａ線方向から視た要部
を示す断面図である。
１ 河川 ２ パラペット ３ 切欠部 ４ 道路 ５ 橋 ６ 止水板 ６’止水板 ７ ウインチ ７’ ウインチ ８ 索状 ９ プーリー １０ 油圧シリンダー １１ 回転軸 １２ ピストンロッド １３ バー １４ ピストンロッド １５ ガイド溝
Claims (7)
- 【請求項１】 河川両側に構築したパラペットの一部に
道路と昇降式橋を連通する切欠部を形成するとともに、
この切欠部を閉塞可能な止水板を、前記昇降式橋の前後
端下面に、昇降式橋の下面中央部方向へ回動自在に連結
したことを特徴とするパラペット切欠部開閉用回動式止
水板。 - 【請求項２】 河川両側に構築したパラペットの一部に
道路と昇降式橋を連通する切欠部を形成するとともに、
この切欠部を閉塞可能な止水板を、前記昇降式橋の前後
端下面に、昇降式橋の下面中央部方向へ回動自在に連結
し、かつ前記止水板を略垂直状に吊下した状態におい
て、この止水板が係合スライド可能な幅を有する戸溝状
のガイド溝を、前記切欠部に面したパラペット上下方向
に形成したことを特徴とするパラペット切欠部開閉用回
動式止水板。 - 【請求項３】 河川両側に構築したパラペットの一部に
道路と昇降式橋を連通する切欠部を形成するとともに、
この切欠部を閉塞可能な止水板を、前記昇降式橋の前後
端下面に、昇降式橋の下面中央部方向へ回動自在に連結
し、かつ前記止水板を略垂直状に吊下し、昇降式橋とと
もに上昇せしめた状態において、この止水板がパラペッ
トの切欠部を河川方向から面接触状態に閉塞可能に形成
したことを特徴とするパラペット切欠部開閉用回動式止
水板。 - 【請求項４】 止水板は、昇降式橋の下面又は側面に配
設したウインチと、前記止水板を連結するチェーン等の
索状によって回動する請求項１、請求項２又は請求項３
記載のパラペット切欠部開閉用回動式止水板。 - 【請求項５】 止水板は、昇降式橋の下面略中央部に配
設したウインチの同一軸両端に配設したプーリー又はス
プロケットと前記止水板をチエーン等の索状によって回
動する請求項１、請求項２又は請求項３記載のパラペッ
ト切欠部開閉用回動式止水板。 - 【請求項６】 止水板は、昇降式橋の下面又は側面に配
設した油圧シリンダーのピストンロッドと連結すること
により回動する請求項１、請求項２又は請求項３記載の
パラペット切欠部開閉用回動式止水板。 - 【請求項７】 止水板は、昇降式橋の下面又は側面に配
設した油圧シリンダーのピストンロッドを、前記止水板
の上端における昇降式橋の連結軸に連結した固定式のバ
ーに回動自在に連結することにより回動する請求項１、
請求項２又は請求項３記載のパラペット切欠部開閉用回
動式止水板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08722294A JP3491096B2 (ja) | 1994-04-04 | 1994-04-04 | パラペット切欠部開閉用回動式止水板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08722294A JP3491096B2 (ja) | 1994-04-04 | 1994-04-04 | パラペット切欠部開閉用回動式止水板 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07268842A true JPH07268842A (ja) | 1995-10-17 |
| JP3491096B2 JP3491096B2 (ja) | 2004-01-26 |
Family
ID=13908875
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP08722294A Expired - Fee Related JP3491096B2 (ja) | 1994-04-04 | 1994-04-04 | パラペット切欠部開閉用回動式止水板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3491096B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106368113A (zh) * | 2016-11-14 | 2017-02-01 | 长安大学 | 一种垂直提升开启式拱桥及其开启与闭合方法 |
| CN107386092A (zh) * | 2017-08-02 | 2017-11-24 | 芜湖昊葛金自动化科技有限公司 | 一种重载型螺旋升降桥梁系统 |
| CN110820528A (zh) * | 2019-12-12 | 2020-02-21 | 广州揽睿路桥设计有限公司 | 一种桥面可升降式系杆拱桥 |
-
1994
- 1994-04-04 JP JP08722294A patent/JP3491096B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106368113A (zh) * | 2016-11-14 | 2017-02-01 | 长安大学 | 一种垂直提升开启式拱桥及其开启与闭合方法 |
| CN107386092A (zh) * | 2017-08-02 | 2017-11-24 | 芜湖昊葛金自动化科技有限公司 | 一种重载型螺旋升降桥梁系统 |
| CN110820528A (zh) * | 2019-12-12 | 2020-02-21 | 广州揽睿路桥设计有限公司 | 一种桥面可升降式系杆拱桥 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3491096B2 (ja) | 2004-01-26 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CN107386865A (zh) | 地铁防护防淹密闭门装置 | |
| KR101421226B1 (ko) | 수밀부재 보호기능을 구비한 수문 | |
| JP3491096B2 (ja) | パラペット切欠部開閉用回動式止水板 | |
| JP2020200699A (ja) | ポンプゲート | |
| JP5516913B2 (ja) | 円弧式ローラゲート | |
| KR101563886B1 (ko) | 상부 돌출높이 최소화를 고려한 지하터널용 수문 시스템 | |
| KR100634415B1 (ko) | 통로암거 비상게이트의 설치구조 | |
| JP2009041340A (ja) | 防水扉装置 | |
| JP3491095B2 (ja) | パラペット切欠部開閉用昇降止水板 | |
| CN207296725U (zh) | 地铁防护防淹密闭门装置 | |
| KR20100038509A (ko) | 인양 수문 | |
| KR920003107B1 (ko) | 게이트용 펌프 시스템 | |
| CN211228397U (zh) | 一种升船机闸首工作门与承船厢工作门联动启闭装置 | |
| CN218148172U (zh) | 一种升降式水利闸门 | |
| CN211117694U (zh) | 一种双重锤双阀板式插板阀 | |
| JP3026061B2 (ja) | 水 門 | |
| JP2507519Y2 (ja) | 河川横断橋昇降兼パラペット切欠部開閉装置 | |
| KR200246809Y1 (ko) | 수문의 개폐장치 | |
| CN216948138U (zh) | 一种拉杆启闭式闸门 | |
| KR102129969B1 (ko) | 두 가지 방식으로 작동할 수 있는 멀티 핀 잭과 분리된 이중 수문 | |
| JP2541186Y2 (ja) | フラップ付ローラゲート | |
| CN210439237U (zh) | 一种车轴河闸通航孔上下扉门运行锁定控制 | |
| CN213925809U (zh) | 后拉立转式钢箱梁开启桥 | |
| CN221000892U (zh) | 防洪系统 | |
| JP2000170141A (ja) | ゲート開閉装置及びゲート開閉方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |