JPH07267990A - γ−セミノプロテインの分離精製法 - Google Patents
γ−セミノプロテインの分離精製法Info
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- JPH07267990A JPH07267990A JP6082365A JP8236594A JPH07267990A JP H07267990 A JPH07267990 A JP H07267990A JP 6082365 A JP6082365 A JP 6082365A JP 8236594 A JP8236594 A JP 8236594A JP H07267990 A JPH07267990 A JP H07267990A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 前立腺がん患者の血清中に分布し、前立腺が
んの早期発見および治療効果の判定に有効であるγ−セ
ミノプロテインを、ヒト精漿から、簡便に、かつ高収率
で分離精製する方法を提供する。 【構成】 先ず、ヒト精漿をアフィニティクロマトグラ
フィにより処理してγ−セミノプロテイン画分を分離し
て取り出し、次いで、この画分を陽イオン交換クロマト
グラフィとゲルクロマトグラフィとにより処理して、γ
−セミノプロテインを分離して取り出す。
んの早期発見および治療効果の判定に有効であるγ−セ
ミノプロテインを、ヒト精漿から、簡便に、かつ高収率
で分離精製する方法を提供する。 【構成】 先ず、ヒト精漿をアフィニティクロマトグラ
フィにより処理してγ−セミノプロテイン画分を分離し
て取り出し、次いで、この画分を陽イオン交換クロマト
グラフィとゲルクロマトグラフィとにより処理して、γ
−セミノプロテインを分離して取り出す。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、前立腺がん患者の血清
中に分布し、前立腺がんの早期発見および治療効果の判
定に有効であるγ−セミノプロテイン(γ−Semin
oprotein;以下、「γ−Sm」と略す)の簡便
で収率の高い分離精製法に関する。
中に分布し、前立腺がんの早期発見および治療効果の判
定に有効であるγ−セミノプロテイン(γ−Semin
oprotein;以下、「γ−Sm」と略す)の簡便
で収率の高い分離精製法に関する。
【0002】
【従来の技術】γ−Smがヒト精漿中に含まれているこ
とは公知であり、その分離精製例としては、小柳嘉子ら
(日法医誌、第26巻(2)78〜80ページ、197
2年)およびシャーラーら(J.Schaller e
t al.,Eur.J.Biochem.,第170
巻,111〜120ページ,1987年)などにより開
示されている。
とは公知であり、その分離精製例としては、小柳嘉子ら
(日法医誌、第26巻(2)78〜80ページ、197
2年)およびシャーラーら(J.Schaller e
t al.,Eur.J.Biochem.,第170
巻,111〜120ページ,1987年)などにより開
示されている。
【0003】これらの精製法は、いずれも精製の初期段
階でゲルクロマトグラフィを2回繰り返して用い、続い
て小柳らは等電点電気泳動法により分離精製し、シャー
ラーらは陰イオン交換クロマトグラフィにより分離精製
を行っている。
階でゲルクロマトグラフィを2回繰り返して用い、続い
て小柳らは等電点電気泳動法により分離精製し、シャー
ラーらは陰イオン交換クロマトグラフィにより分離精製
を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】このように、上記し
た従来のγ−Smの分離精製法は、いずれも分離精製工
程が3工程以上もの多工程を必要とし、操作する上で煩
雑であり、時間がかかり、大量処理に不適当である。
た従来のγ−Smの分離精製法は、いずれも分離精製工
程が3工程以上もの多工程を必要とし、操作する上で煩
雑であり、時間がかかり、大量処理に不適当である。
【0005】また、ゲルクロマトグラフィは、通常、分
離効率を良くするためには、カラム直径よりも20〜4
0倍程度の長さを有するカラムを必要とする一方、この
長大なカラムに通す試料の容積は少量であることが重要
である。したがって、ゲルクロマトグラフィを、目的成
分濃度の低い初期精製段階における大量処理に使用する
ことは、極めて効率が悪い。
離効率を良くするためには、カラム直径よりも20〜4
0倍程度の長さを有するカラムを必要とする一方、この
長大なカラムに通す試料の容積は少量であることが重要
である。したがって、ゲルクロマトグラフィを、目的成
分濃度の低い初期精製段階における大量処理に使用する
ことは、極めて効率が悪い。
【0006】加えて、上記した従来のγ−Smの分離精
製法は、いずれもγ−Smの収率の面で不十分である。
製法は、いずれもγ−Smの収率の面で不十分である。
【0007】このようなことから、現在のところ、前立
腺がんの早期発見および治療効果の判定に有効であるγ
−Smは、高コストを余儀なくされている。
腺がんの早期発見および治療効果の判定に有効であるγ
−Smは、高コストを余儀なくされている。
【0008】本発明は、これらの事情を踏まえ、ヒト精
漿を原料として、γ−Smのより簡便で、より高収率で
の分離精製法を提供することを目的とする。
漿を原料として、γ−Smのより簡便で、より高収率で
の分離精製法を提供することを目的とする。
【0009】
【問題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するために種々検討を行った結果、本発明者ら
が先に提案している、ヒト精漿を先ず陽イオン交換クロ
マトグラフィにより処理してγ−Sm画分を取り出し、
この画分を次いでアフィニティクロマトグラフィとゲル
クロマトグラフィとにより処理してγ−Smを取り出す
方法(特願平5−196861号明細書参照)におい
て、これら各クロマトグラフィによる処理の順番を変え
て行っても、高収率で、かつ簡便に、γ−Smを分離精
製し得るとの知見を得た。
的を達成するために種々検討を行った結果、本発明者ら
が先に提案している、ヒト精漿を先ず陽イオン交換クロ
マトグラフィにより処理してγ−Sm画分を取り出し、
この画分を次いでアフィニティクロマトグラフィとゲル
クロマトグラフィとにより処理してγ−Smを取り出す
方法(特願平5−196861号明細書参照)におい
て、これら各クロマトグラフィによる処理の順番を変え
て行っても、高収率で、かつ簡便に、γ−Smを分離精
製し得るとの知見を得た。
【0010】すなわち、ヒト精漿を、先ず、アフィニテ
ィクロマトグラフィで処理することによってもγ−Sm
画分を効率的に分離精製し得ること、およびこの分離精
製したγ−Sm画分を陽イオン交換クロマトグラフィと
ゲルクロマトグラフィとを併用して処理することによっ
ても精製度をさらに向上させ得ることを見出した。
ィクロマトグラフィで処理することによってもγ−Sm
画分を効率的に分離精製し得ること、およびこの分離精
製したγ−Sm画分を陽イオン交換クロマトグラフィと
ゲルクロマトグラフィとを併用して処理することによっ
ても精製度をさらに向上させ得ることを見出した。
【0011】本発明のγ−Smの分離精製法は、このよ
うな知見に基づいてなされたものであって、先ず、ヒト
精漿をアフィニティクロマトグラフィで処理してγ−S
mを効率よく取り出し、次いで、この画分を陽イオン交
換クロマトグラフィとゲルクロマトグラフィとで処理し
て精製度を高めることを特徴とする。
うな知見に基づいてなされたものであって、先ず、ヒト
精漿をアフィニティクロマトグラフィで処理してγ−S
mを効率よく取り出し、次いで、この画分を陽イオン交
換クロマトグラフィとゲルクロマトグラフィとで処理し
て精製度を高めることを特徴とする。
【0012】本発明の精製法における原料であるヒト精
漿は、凍結しておいた健常人の精液を、精製前に解凍
し、これを蒸留水に対して2晩透析した後、遠心分離な
どにより不溶解分を除去したものを用いることができ
る。本発明における“ヒト精漿”とは、ヒト精液に、こ
のような処理を行ったものをいう。
漿は、凍結しておいた健常人の精液を、精製前に解凍
し、これを蒸留水に対して2晩透析した後、遠心分離な
どにより不溶解分を除去したものを用いることができ
る。本発明における“ヒト精漿”とは、ヒト精液に、こ
のような処理を行ったものをいう。
【0013】本発明の精製法では、上記のような前処理
を施したヒト精液(すなわち、ヒト精漿)を、先ず、第
1段階の処理として、アフィニティクロマトグラフィよ
る処理を行う。この処理により、γ−Sm画分を容易に
分離して取り出すことができる。
を施したヒト精液(すなわち、ヒト精漿)を、先ず、第
1段階の処理として、アフィニティクロマトグラフィよ
る処理を行う。この処理により、γ−Sm画分を容易に
分離して取り出すことができる。
【0014】このアフィニティクロマトグラフィとして
は、コンカナヴァリンA(concanavalin
A;以下、「ConA」と略す)、ベンザミジン(Be
nzamidine;以下、「Benz」と略す)、ア
ルギニン(Arginine;以下「Arg」と略す)
などを、デキストラン、ポリアクリルアミド、アガロー
ス、セルロースなどの高分子物質からなるゲル粒子に、
架橋して結合させたもの用いることができる。
は、コンカナヴァリンA(concanavalin
A;以下、「ConA」と略す)、ベンザミジン(Be
nzamidine;以下、「Benz」と略す)、ア
ルギニン(Arginine;以下「Arg」と略す)
などを、デキストラン、ポリアクリルアミド、アガロー
ス、セルロースなどの高分子物質からなるゲル粒子に、
架橋して結合させたもの用いることができる。
【0015】これらの化合物を架橋したゲルをカラムに
充填し、0.0001〜0.1モル/リットル(以下、
「M」と略し、ミリモル/リットルを「mM」と略
す)、リン酸緩衝液、0.0001〜0.1Mトリス−
塩酸緩衝液、または0.0001〜0.2Mクエン酸緩
衝液(いずれもpHは3.0〜8.5にあることが望ま
しい)などの溶出溶液で予め平衡化しておく。
充填し、0.0001〜0.1モル/リットル(以下、
「M」と略し、ミリモル/リットルを「mM」と略
す)、リン酸緩衝液、0.0001〜0.1Mトリス−
塩酸緩衝液、または0.0001〜0.2Mクエン酸緩
衝液(いずれもpHは3.0〜8.5にあることが望ま
しい)などの溶出溶液で予め平衡化しておく。
【0016】このカラムに、前処理したヒト精液(ヒト
精漿)を注入し、非吸着物質が溶出し終わった後に、塩
化ナトリウム、塩化カリウムなどの塩、あるいはメチル
−α−D−グルコピラノシド、メチル−α−D−マンノ
ピラノシドなどの糖を加えた前述の緩衝液で、吸着物質
(γ−Sm画分)を溶出させる。このときの塩または糖
による溶出法には、濃度勾配法または段階法のいずれを
用いてもよい。
精漿)を注入し、非吸着物質が溶出し終わった後に、塩
化ナトリウム、塩化カリウムなどの塩、あるいはメチル
−α−D−グルコピラノシド、メチル−α−D−マンノ
ピラノシドなどの糖を加えた前述の緩衝液で、吸着物質
(γ−Sm画分)を溶出させる。このときの塩または糖
による溶出法には、濃度勾配法または段階法のいずれを
用いてもよい。
【0017】次の第2段階の処理あるいは第3段階の処
理として行われる陽イオン交換クマトグラフィには、市
販されているカルボキシメチル−セファデックス(以
下、「CM−セファデックス」と略す)、スルフォプロ
ピル−セファロース(いずれもファルマシア社製)のカ
ラムを使用することができる。
理として行われる陽イオン交換クマトグラフィには、市
販されているカルボキシメチル−セファデックス(以
下、「CM−セファデックス」と略す)、スルフォプロ
ピル−セファロース(いずれもファルマシア社製)のカ
ラムを使用することができる。
【0018】この処理における目的物(γ−Sm)の溶
出は、溶出液として0.001〜0.5Mリン酸緩衝
液、0.001〜0.3Mトリス−塩酸緩衝液、0.0
01〜0.5M酢酸ナトリウム緩衝液、0.001〜
0.5Mクエン酸緩衝液などを用い、濃度勾配法により
行われる。このときの濃度勾配は、0〜1Mの範囲の塩
化ナトリウム、塩化カリウム、リン酸ナトリウムなどの
塩類を用いて付けられる。
出は、溶出液として0.001〜0.5Mリン酸緩衝
液、0.001〜0.3Mトリス−塩酸緩衝液、0.0
01〜0.5M酢酸ナトリウム緩衝液、0.001〜
0.5Mクエン酸緩衝液などを用い、濃度勾配法により
行われる。このときの濃度勾配は、0〜1Mの範囲の塩
化ナトリウム、塩化カリウム、リン酸ナトリウムなどの
塩類を用いて付けられる。
【0019】また、やはり第2段階の処理あるいは第3
段階の処理として行われるゲルクロマトグラフィは、市
販されている高性能ゲルクロマトグラフィ用カラムを使
用して行うことができる。例えば、セファデックス、セ
ファロース、スーパーロース(いずれもファルマシア社
製)、TSK−ゲル(東ソー社製)、セルロファイン
(生化学工業社製)、Bio−Gel(Bio Rad
社製)などが使用できる。
段階の処理として行われるゲルクロマトグラフィは、市
販されている高性能ゲルクロマトグラフィ用カラムを使
用して行うことができる。例えば、セファデックス、セ
ファロース、スーパーロース(いずれもファルマシア社
製)、TSK−ゲル(東ソー社製)、セルロファイン
(生化学工業社製)、Bio−Gel(Bio Rad
社製)などが使用できる。
【0020】このとき、目的物(γ−Sm)の溶出は、
溶出液としてリン酸緩衝液、トリス−塩酸緩衝液、クエ
ン酸緩衝液などを用いて行われる。
溶出液としてリン酸緩衝液、トリス−塩酸緩衝液、クエ
ン酸緩衝液などを用いて行われる。
【0021】以上の陽イオン交換クロマトグラフィおよ
びゲルクロマトグラフィは、どちらを先に行ってもよい
が、不純物を取り除くためには、陽イオン交換クロマト
グラフィを先に(すなわち、第2段階のとして)行い、
ゲルクロマトグラフィを後に(すなわち、第3段階の処
理として)行うことが望ましい。
びゲルクロマトグラフィは、どちらを先に行ってもよい
が、不純物を取り除くためには、陽イオン交換クロマト
グラフィを先に(すなわち、第2段階のとして)行い、
ゲルクロマトグラフィを後に(すなわち、第3段階の処
理として)行うことが望ましい。
【0022】
【実施例】以下の実施例で使用した酵素標識抗体、モノ
クローナル抗体、ポリクローナル抗体は、既に知られて
いる一般的な方法により作製した。すなわち、酵素標識
抗体は、石川栄治著(続生化学実験講座5、免疫生化学
研究法、日本生化学会編、東京化学同人、1986年)
などの方法により、モノクローナル抗体およびポリクロ
ーナル抗体は、富山朔二ら著(単クローン抗体実験マニ
ュアル、講談社サイエンティフィク、1987年)、キ
ャンベル(A.M.Cambell)著(大沢利昭監
訳、生化学実験法10、モノクローナル抗体、東京化学
同人、1989年)、川島紘一郎著(新基礎生化学実験
法6、生物活性を用いる方法、丸善株式会社、1988
年)などの方法により、作製した。
クローナル抗体、ポリクローナル抗体は、既に知られて
いる一般的な方法により作製した。すなわち、酵素標識
抗体は、石川栄治著(続生化学実験講座5、免疫生化学
研究法、日本生化学会編、東京化学同人、1986年)
などの方法により、モノクローナル抗体およびポリクロ
ーナル抗体は、富山朔二ら著(単クローン抗体実験マニ
ュアル、講談社サイエンティフィク、1987年)、キ
ャンベル(A.M.Cambell)著(大沢利昭監
訳、生化学実験法10、モノクローナル抗体、東京化学
同人、1989年)、川島紘一郎著(新基礎生化学実験
法6、生物活性を用いる方法、丸善株式会社、1988
年)などの方法により、作製した。
【0023】また、以下の実施例におけるγ−Smの活
性は、次の方法により測定し、すべての液体クロマトグ
ラフィ、遠心分離、透析、限外濾過などの操作は、4℃
にて実施した。
性は、次の方法により測定し、すべての液体クロマトグ
ラフィ、遠心分離、透析、限外濾過などの操作は、4℃
にて実施した。
【0024】〔γ−Smの活性の測定法〕 (1)液体クロマトグラフィの各画分のγ−Smの定性
分析:96穴のタイタープレートの各穴に、145mM
塩化ナトリウム含有10mMリン酸ナトリウム緩衝液
(pH7.2;以下、「PBS」と略す)で、適当な希
釈系列による予備テストによって設定した適正倍率(以
下、単に「適正倍率」と略す)に希釈したγ−Sm含有
の試料(液体クロマトグラフィの画分)を、50マイク
ロリットル(以下、「μL」と記し、ミリリットルを
「mL」と記す)ずつ注入して、室温で3時間振盪して
試料中のγ−Sm抗原をタイタープレートに吸着させ
た。
分析:96穴のタイタープレートの各穴に、145mM
塩化ナトリウム含有10mMリン酸ナトリウム緩衝液
(pH7.2;以下、「PBS」と略す)で、適当な希
釈系列による予備テストによって設定した適正倍率(以
下、単に「適正倍率」と略す)に希釈したγ−Sm含有
の試料(液体クロマトグラフィの画分)を、50マイク
ロリットル(以下、「μL」と記し、ミリリットルを
「mL」と記す)ずつ注入して、室温で3時間振盪して
試料中のγ−Sm抗原をタイタープレートに吸着させ
た。
【0025】各穴の溶液を抜取り、1%ウシ血清アルブ
ミンおよび145mM塩化ナトリウム含有10mMリン
酸ナトリウム緩衝液(pH7.2;以下、「1%BSA
/PBS」と略す)を、各穴に、400μLずつ注入し
た後、室温で3時間静置してブロッキングを行った。3
時間後、各穴から溶液を抜取り、PBSで5回洗浄し
た。
ミンおよび145mM塩化ナトリウム含有10mMリン
酸ナトリウム緩衝液(pH7.2;以下、「1%BSA
/PBS」と略す)を、各穴に、400μLずつ注入し
た後、室温で3時間静置してブロッキングを行った。3
時間後、各穴から溶液を抜取り、PBSで5回洗浄し
た。
【0026】常法で製造され、1%BSA/PBSで適
正倍率に希釈した、西洋ワサビ由来ペルオキシダーゼ
(以下、「HRP」と略す)と結合した抗γ−Sm抗体
を、各穴に、50μLずつ注入した後、室温で3時間振
盪して抗原−抗体反応を行わせた。各穴から溶液を抜取
り、PBSで8回洗浄した。
正倍率に希釈した、西洋ワサビ由来ペルオキシダーゼ
(以下、「HRP」と略す)と結合した抗γ−Sm抗体
を、各穴に、50μLずつ注入した後、室温で3時間振
盪して抗原−抗体反応を行わせた。各穴から溶液を抜取
り、PBSで8回洗浄した。
【0027】次に、各穴に、オルソフェニレンジアミン
(以下、「OPD」と略す)溶液(10mgのOPDと
100μLの1.2%過酸化水素水を、使用直前にpH
4.5の10mLのクエン酸緩衝液に溶解した溶液)を
50μLずつ注入し、室温暗所にて15分間振盪して発
色させた。15分後、各穴に、4規定の硫酸を50μL
ずつ添加して反応を停止させた後に、490nmの波長
で吸光度を測定し、この吸光度からγ−Smの存在を定
性的に評価した。
(以下、「OPD」と略す)溶液(10mgのOPDと
100μLの1.2%過酸化水素水を、使用直前にpH
4.5の10mLのクエン酸緩衝液に溶解した溶液)を
50μLずつ注入し、室温暗所にて15分間振盪して発
色させた。15分後、各穴に、4規定の硫酸を50μL
ずつ添加して反応を停止させた後に、490nmの波長
で吸光度を測定し、この吸光度からγ−Smの存在を定
性的に評価した。
【0028】(2)γ−Smを含む各画分集合液の濃縮
物のγ−Smの定量分析:液体クロマトグラフィにおい
て、γ−Smを含有する画分を集合し、遠心力を利用す
る簡易濃縮機(アミコン社製商品名“Centrico
n−3”)または限外濾過機(アミコン社製商品名“P
M−2”)により濃縮し、この濃縮液のγ−Smの含有
量は、酵素免疫法により次のようにして測定した。
物のγ−Smの定量分析:液体クロマトグラフィにおい
て、γ−Smを含有する画分を集合し、遠心力を利用す
る簡易濃縮機(アミコン社製商品名“Centrico
n−3”)または限外濾過機(アミコン社製商品名“P
M−2”)により濃縮し、この濃縮液のγ−Smの含有
量は、酵素免疫法により次のようにして測定した。
【0029】すなわち、適正倍率に希釈した濃縮液およ
び標準γ−Sm溶液(200、100、50、10、2
および0ng/mLに予め調整しておく)を、20穴の
プレートに25μLずつ注入し、さらに予めHRPを結
合させた抗γ−Sm抗体を適正倍率に希釈して250μ
lを、それぞれの穴に注入した。
び標準γ−Sm溶液(200、100、50、10、2
および0ng/mLに予め調整しておく)を、20穴の
プレートに25μLずつ注入し、さらに予めHRPを結
合させた抗γ−Sm抗体を適正倍率に希釈して250μ
lを、それぞれの穴に注入した。
【0030】次に、予め抗γ−Sm抗体を吸着させてお
いたポリスチレン製ビーズを1個ずつ入れ、1時間静置
した。1時間後に、このビーズを蒸留水で洗浄し(3m
L×3回)、水分を除去し、1個ずつ別の試験管に移し
た後、OPDおよび過酸化水素水を、それぞれ1.0m
g/mLおよび0.020%になるように使用直前に
0.1Mクエン酸−リン酸緩衝液(pH5.0)に溶解
して、それぞれの試験管に250μLずつ加えて室温暗
所にて30分間静置し、発色させた。30分後に、1規
定の硫酸を加えて反応を停止させ、その490nmにお
ける吸光度を測定した。
いたポリスチレン製ビーズを1個ずつ入れ、1時間静置
した。1時間後に、このビーズを蒸留水で洗浄し(3m
L×3回)、水分を除去し、1個ずつ別の試験管に移し
た後、OPDおよび過酸化水素水を、それぞれ1.0m
g/mLおよび0.020%になるように使用直前に
0.1Mクエン酸−リン酸緩衝液(pH5.0)に溶解
して、それぞれの試験管に250μLずつ加えて室温暗
所にて30分間静置し、発色させた。30分後に、1規
定の硫酸を加えて反応を停止させ、その490nmにお
ける吸光度を測定した。
【0031】標準γ−Sm溶液の濃度に対する吸光度を
検量線として、この液体クロマトグラフィ集合液濃縮物
のγ−Sm濃度を求め、希釈倍率と溶液体積から全γ−
Smの量を算出した。
検量線として、この液体クロマトグラフィ集合液濃縮物
のγ−Sm濃度を求め、希釈倍率と溶液体積から全γ−
Smの量を算出した。
【0032】〔蛋白質の定量〕ローリーらの方法(O.
H.Lowry et al.,J.Biol.Che
m.,193巻、265〜275ページ、1951年)
に基づいて、液体クロマトグラフィにおけるγ−Sm画
分集合液濃縮物を適正倍率に希釈して蛋白質量の測定を
行い、希釈倍率と溶液体積から全蛋白質量を算出した。
H.Lowry et al.,J.Biol.Che
m.,193巻、265〜275ページ、1951年)
に基づいて、液体クロマトグラフィにおけるγ−Sm画
分集合液濃縮物を適正倍率に希釈して蛋白質量の測定を
行い、希釈倍率と溶液体積から全蛋白質量を算出した。
【0033】〔ヒト精液の前処理〕凍結保存しておいた
健常人のヒト精液を集合し、4℃で2晩蒸留水に対して
透析した後に、遠心分離(10000rpm×60mi
n×4℃)を行って不溶解分を除去した。
健常人のヒト精液を集合し、4℃で2晩蒸留水に対して
透析した後に、遠心分離(10000rpm×60mi
n×4℃)を行って不溶解分を除去した。
【0034】このようにして前処理したヒト精液(ヒト
精漿)を液体クロマトグラフィの初期緩衝液に対して透
析し、遠心分離した後に、以下の実施例で述べるように
液体クロマトグラフィにより分離精製を行った。
精漿)を液体クロマトグラフィの初期緩衝液に対して透
析し、遠心分離した後に、以下の実施例で述べるように
液体クロマトグラフィにより分離精製を行った。
【0035】〔液体クロマトグラフィのモニター〕液体
クロマトグラフィにおける蛋白質の溶出状況は280n
mにおける紫外線吸収スペクトル(以下、「UV−28
0」と略す)で、塩濃度は電気伝導度計で、それぞれモ
ニターした。また、液体クロマトグラフィ終了後、各画
分に含まれるγ−Smの定性分析を行った。
クロマトグラフィにおける蛋白質の溶出状況は280n
mにおける紫外線吸収スペクトル(以下、「UV−28
0」と略す)で、塩濃度は電気伝導度計で、それぞれモ
ニターした。また、液体クロマトグラフィ終了後、各画
分に含まれるγ−Smの定性分析を行った。
【0036】実施例1 内径1.6cm、高さ12cmのカラムに、Benz−
セファロ−ス(ファルマシア社製)(アフィニティクロ
マトグラフィ)を充填し、1mMリン酸ナトリウム緩衝
液(pH=7.0)で充分平衡化しておいた。このカラ
ムに、同じ緩衝液で透析した0.7mLのヒト精漿を注
入し、分離を行った。
セファロ−ス(ファルマシア社製)(アフィニティクロ
マトグラフィ)を充填し、1mMリン酸ナトリウム緩衝
液(pH=7.0)で充分平衡化しておいた。このカラ
ムに、同じ緩衝液で透析した0.7mLのヒト精漿を注
入し、分離を行った。
【0037】このリン酸緩衝液において蛋白質が溶出し
終わった後に、0.4Mの塩化ナトリウムを含む0.1
M酢酸緩衝液(pH=4.0)を用いて吸着されている
成分を溶出させた。このときのクロマトグラムを図1に
示す。
終わった後に、0.4Mの塩化ナトリウムを含む0.1
M酢酸緩衝液(pH=4.0)を用いて吸着されている
成分を溶出させた。このときのクロマトグラムを図1に
示す。
【0038】図1において、破線1は280nmにおけ
る吸光度(UV−280のモニター結果、蛋白質を表
す)、実線2は490nmにおける吸光度(γ−Smの
活性を表す)、一点鎖線3は電気伝導度の値(塩化ナト
リウムの濃度を表す)を示す。
る吸光度(UV−280のモニター結果、蛋白質を表
す)、実線2は490nmにおける吸光度(γ−Smの
活性を表す)、一点鎖線3は電気伝導度の値(塩化ナト
リウムの濃度を表す)を示す。
【0039】次に、γ−Smの活性を示す画分を集合
し、直ちに10mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH=
7.0)に対して透析を行い(4℃、14時間)、次い
で限外濾過機(アミコン社製商品名“YM−2”)を用
いて限外濾過を行い、8.4mLの無色透明の溶液(こ
の溶液を「イ」と呼ぶ)を得た。
し、直ちに10mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH=
7.0)に対して透析を行い(4℃、14時間)、次い
で限外濾過機(アミコン社製商品名“YM−2”)を用
いて限外濾過を行い、8.4mLの無色透明の溶液(こ
の溶液を「イ」と呼ぶ)を得た。
【0040】なお、本例において、カラムの流速は0.
5mL/min.、1画分は1.8mLとした。
5mL/min.、1画分は1.8mLとした。
【0041】実施例2 実施例1で得た無色透明溶液(イ)のうち7.8mL
を、50mMクエン酸緩衝液(pH=5.0)で透析し
(4℃、14時間)、CM−セファデックス(ファルマ
シア社製)(陽イオンクロマトグラフィ)が充填されて
いる内径1.0cm、高さ7.5cmのカラム(このカ
ラムは、予め同じクエン酸緩衝液で充分平衡化されてい
る)に供給し、分離を行った。
を、50mMクエン酸緩衝液(pH=5.0)で透析し
(4℃、14時間)、CM−セファデックス(ファルマ
シア社製)(陽イオンクロマトグラフィ)が充填されて
いる内径1.0cm、高さ7.5cmのカラム(このカ
ラムは、予め同じクエン酸緩衝液で充分平衡化されてい
る)に供給し、分離を行った。
【0042】このクエン酸緩衝液で蛋白質が溶出された
後に、溶出液を0.5M塩化ナトリウムを含む50mM
クエン酸緩衝液(pH=5.0)に交換し、この緩衝液
による蛋白質の溶出が終わるまでこの緩衝液を流し続け
た。このときの蛋白質の溶出パターンと塩濃度とを図2
に示した。
後に、溶出液を0.5M塩化ナトリウムを含む50mM
クエン酸緩衝液(pH=5.0)に交換し、この緩衝液
による蛋白質の溶出が終わるまでこの緩衝液を流し続け
た。このときの蛋白質の溶出パターンと塩濃度とを図2
に示した。
【0043】図2において、破線4、実線5、一点鎖線
6は、それぞれ280nmにおける吸光度(蛋白質)、
490nmにおける吸光度(γ−Smの活性)、電気伝
導度(塩化ナトリウムの濃度)を示す。
6は、それぞれ280nmにおける吸光度(蛋白質)、
490nmにおける吸光度(γ−Smの活性)、電気伝
導度(塩化ナトリウムの濃度)を示す。
【0044】このγ−Smの活性画分を集合し、10m
Mリン酸ナトリウム緩衝液(pH=7.0)に対して透
析し、次に限外濾過機(アミコン社製商品名“セントリ
コン−3”)を用いて溶液を濃縮し、無色透明の溶液を
2.3mL(この溶液を「ロ」と呼ぶ)を得た。
Mリン酸ナトリウム緩衝液(pH=7.0)に対して透
析し、次に限外濾過機(アミコン社製商品名“セントリ
コン−3”)を用いて溶液を濃縮し、無色透明の溶液を
2.3mL(この溶液を「ロ」と呼ぶ)を得た。
【0045】なお、本例において、カラム内の緩衝液の
流速は0.4mL/min、1画分は1.3mLとし
た。
流速は0.4mL/min、1画分は1.3mLとし
た。
【0046】実施例3 実施例2で得た無色透明溶液(ロ)のうち1.7mL
を、予め0.2M塩化ナトリウムを含む0.1Mトリス
−塩酸緩衝液(pH8.0)で充分平衡化しておいたセ
ファデックスG−100(ゲルクロマトグラフィ)を充
填している内径1.0cm、高さ54cmのカラムに注
入し、分離を行った。この蛋白質の溶出パターンとγ−
Smの活性を図3に示した。
を、予め0.2M塩化ナトリウムを含む0.1Mトリス
−塩酸緩衝液(pH8.0)で充分平衡化しておいたセ
ファデックスG−100(ゲルクロマトグラフィ)を充
填している内径1.0cm、高さ54cmのカラムに注
入し、分離を行った。この蛋白質の溶出パターンとγ−
Smの活性を図3に示した。
【0047】図3において、破線7および実線8は、そ
れぞれ280nm(蛋白質を表す)および490nm
(γ−smを表す)における吸光度を示している。
れぞれ280nm(蛋白質を表す)および490nm
(γ−smを表す)における吸光度を示している。
【0048】この画分を集合し、10mMリン酸ナトリ
ウム緩衝液に対して透析し、次に実施例2と同じ限外濾
過機を用いて溶液を濃縮し、無色透明の溶液2.5mL
(この溶液を「ハ」と呼ぶ)を得た。
ウム緩衝液に対して透析し、次に実施例2と同じ限外濾
過機を用いて溶液を濃縮し、無色透明の溶液2.5mL
(この溶液を「ハ」と呼ぶ)を得た。
【0049】なお、本例において、カラムの液流速は
0.2mL/min.、1画分は2.5mLとした。
0.2mL/min.、1画分は2.5mLとした。
【0050】実施例1〜3で得た溶液(イ),(ロ),
(ハ)の蛋白質量およびγ−Sm量を表1に示した。表
1から明らかなように、第1精製段階(すなわち、溶液
(イ))における回収率が89%と高く、また最終精製
段階(すなわち、溶液(ハ))において実質的に純度1
00%に近いものが得られており、実施例1〜3の各工
程を経れば、収率、純度ともに優れたγ−Smを得るこ
とができ、先ずアフィニティクロマトグラフィ(Ben
z−セファロース)による処理、次いで陽イオン交換ク
ロマトグラフィ(CMセファデックス)による処理、続
いてゲルクロマトグラフィによる処理を行うと言う組合
せが非常に効果的であることが判る。
(ハ)の蛋白質量およびγ−Sm量を表1に示した。表
1から明らかなように、第1精製段階(すなわち、溶液
(イ))における回収率が89%と高く、また最終精製
段階(すなわち、溶液(ハ))において実質的に純度1
00%に近いものが得られており、実施例1〜3の各工
程を経れば、収率、純度ともに優れたγ−Smを得るこ
とができ、先ずアフィニティクロマトグラフィ(Ben
z−セファロース)による処理、次いで陽イオン交換ク
ロマトグラフィ(CMセファデックス)による処理、続
いてゲルクロマトグラフィによる処理を行うと言う組合
せが非常に効果的であることが判る。
【0051】
【表1】
【0052】実施例4 実施例3で得た無色透明溶液(ハ)を、シャーラー
(J.Schaller)らの方法に基づいて精製した
標準γ−Sm溶液のローリー法における蛋白質量をもと
に、200、100、50、10、2および0ng/m
Lになるように希釈し、前述したγ−Smの活性の測定
法(2)の項で示した方法で、各濃度における吸光度を
比較した。その結果を、表2に示した。
(J.Schaller)らの方法に基づいて精製した
標準γ−Sm溶液のローリー法における蛋白質量をもと
に、200、100、50、10、2および0ng/m
Lになるように希釈し、前述したγ−Smの活性の測定
法(2)の項で示した方法で、各濃度における吸光度を
比較した。その結果を、表2に示した。
【0053】
【表2】
【0054】表2において、本発明の精製法により精製
したγ−Smの各濃度における吸光度は、シャーラーら
の方法に基づいて精製したγ−Smの吸光度と、測定の
バラツキの範囲内で殆ど一致している。したがって、本
発明の精製法によるγ−Smは、γ−Smの定量法にお
ける標準抗原としても使用可能であることが明らかであ
る。
したγ−Smの各濃度における吸光度は、シャーラーら
の方法に基づいて精製したγ−Smの吸光度と、測定の
バラツキの範囲内で殆ど一致している。したがって、本
発明の精製法によるγ−Smは、γ−Smの定量法にお
ける標準抗原としても使用可能であることが明らかであ
る。
【0055】
【発明の効果】本発明の精製法によれば、ヒト精漿を原
料として先ずアフィニティクロマトグラフィを用いて効
率よくγ−Smを分離精製することができ、大量処理が
可能である。また、この方法で得られたγ−Sm画分を
さらに陽イオン交換クロマトグラフィとゲルクロマトグ
ラフィを併用して処理することにより、γ−Smの純度
を上げることができる。さらに、本発明の精製法で得ら
れるγ−Smは、血清中のγ−Smの定量法の標準抗原
として効果的に用いることができる。
料として先ずアフィニティクロマトグラフィを用いて効
率よくγ−Smを分離精製することができ、大量処理が
可能である。また、この方法で得られたγ−Sm画分を
さらに陽イオン交換クロマトグラフィとゲルクロマトグ
ラフィを併用して処理することにより、γ−Smの純度
を上げることができる。さらに、本発明の精製法で得ら
れるγ−Smは、血清中のγ−Smの定量法の標準抗原
として効果的に用いることができる。
【図1】ヒト精漿をアフィニティクロマトグラフィによ
り処理したときのクロマトグラムである。
り処理したときのクロマトグラムである。
【図2】ヒト精漿をアフィニティクロマトグラフィで処
理した後に、陽イオン交換クロマトグラフィで処理した
ときのクロマトグラムである。
理した後に、陽イオン交換クロマトグラフィで処理した
ときのクロマトグラムである。
【図3】ヒト精漿をアフィニティクロマトグラフィで処
理した後に、陽イオン交換クロマトグラフィ処理し、さ
らにゲルクロマトグラフィで処理したときのクロマトグ
ラムである。
理した後に、陽イオン交換クロマトグラフィ処理し、さ
らにゲルクロマトグラフィで処理したときのクロマトグ
ラムである。
1,4,7 280nmにおける吸光度 2,5,8 490nmにおける吸光度 3,6 NaClの濃度(M)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01N 30/48 R (72)発明者 小林 拓也 埼玉県幸手市権現堂1134−2 株式会社コ スモ総合研究所研究開発センター内
Claims (1)
- 【請求項1】 ヒト精漿を原料として、γ−セミノプロ
テインを分離精製する方法において、 先ず、ヒト精漿をアフィニティクロマトグラフィにより
処理してγ−セミノプロテイン画分を分離して取り出
し、 次いで、この画分を陽イオン交換クロマトグラフィとゲ
ルクロマトグラフィとにより処理して、γ−セミノプロ
テインを分離して取り出すことを特徴とするγ−セミノ
プロテインの分離精製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6082365A JPH07267990A (ja) | 1994-03-29 | 1994-03-29 | γ−セミノプロテインの分離精製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6082365A JPH07267990A (ja) | 1994-03-29 | 1994-03-29 | γ−セミノプロテインの分離精製法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07267990A true JPH07267990A (ja) | 1995-10-17 |
Family
ID=13772566
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6082365A Pending JPH07267990A (ja) | 1994-03-29 | 1994-03-29 | γ−セミノプロテインの分離精製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07267990A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008503725A (ja) * | 2004-06-16 | 2008-02-07 | バイオ−ラッド・ラボラトリーズ・インコーポレーテッド | マルチケミストリ分画 |
-
1994
- 1994-03-29 JP JP6082365A patent/JPH07267990A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008503725A (ja) * | 2004-06-16 | 2008-02-07 | バイオ−ラッド・ラボラトリーズ・インコーポレーテッド | マルチケミストリ分画 |
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