JPH07267881A - 分子鎖末端に二重結合を有するオレフィンの製造方法 - Google Patents
分子鎖末端に二重結合を有するオレフィンの製造方法Info
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- JPH07267881A JPH07267881A JP6034833A JP3483394A JPH07267881A JP H07267881 A JPH07267881 A JP H07267881A JP 6034833 A JP6034833 A JP 6034833A JP 3483394 A JP3483394 A JP 3483394A JP H07267881 A JPH07267881 A JP H07267881A
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- chromium
- nitrogen
- catalyst system
- iii
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】 エチレン、プロピレン及び1−ブテンから選
ばれる一種以上の単量体を三量化して一つの分子鎖末端
に二重結合を有するオレフィンを製造する方法におい
て、下記(A)及び(B)からなる触媒系又は(A)、
(B)及び(C)からなる触媒系を用いる分子鎖末端に
二重結合を有するオレフィンの製造方法。 (A)一般式CrXm Yn (Xはカルボン酸残基、1,
3−ジケトン残基、ハロゲン原子又はアルコキシル基
を、Yはアミン類、ホスフィン類、ホスフィンオキサイ
ド類、ニトロシル基又はエーテル類を、mは2〜4の整
数を、nは0〜4の整数を表わす。)のクロム化合物 (B)ピロール環構造単位及び/又はイミダゾール環構
造単位を有する窒素含有複素環化合物 (C)一般式AlRk Z3-k (RはC1〜10のアルキ
ル基又は水素原子を、Zはハロゲン原子を、kは0〜3
の実数を表わす。)のアルキルアルミニウム化合物 【効果】 触媒活性と選択率に優れ、調製と保存が容易
な触媒を用いることができる。
ばれる一種以上の単量体を三量化して一つの分子鎖末端
に二重結合を有するオレフィンを製造する方法におい
て、下記(A)及び(B)からなる触媒系又は(A)、
(B)及び(C)からなる触媒系を用いる分子鎖末端に
二重結合を有するオレフィンの製造方法。 (A)一般式CrXm Yn (Xはカルボン酸残基、1,
3−ジケトン残基、ハロゲン原子又はアルコキシル基
を、Yはアミン類、ホスフィン類、ホスフィンオキサイ
ド類、ニトロシル基又はエーテル類を、mは2〜4の整
数を、nは0〜4の整数を表わす。)のクロム化合物 (B)ピロール環構造単位及び/又はイミダゾール環構
造単位を有する窒素含有複素環化合物 (C)一般式AlRk Z3-k (RはC1〜10のアルキ
ル基又は水素原子を、Zはハロゲン原子を、kは0〜3
の実数を表わす。)のアルキルアルミニウム化合物 【効果】 触媒活性と選択率に優れ、調製と保存が容易
な触媒を用いることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、分子鎖末端に二重結合
を有するオレフィンの製造方法に関するものである。更
に詳しくは、本発明は、エチレン、プロピレン及び1−
ブテンからなる群から選ばれる少なくとも一種の化合物
を三量化することにより、一つの分子鎖末端に二重結合
を有するオレフィンを製造する方法であって、触媒活性
及び選択率に優れ、しかも調製及びその保存が容易な触
媒を用い得るという優れた特徴を有する方法に関するも
のである。
を有するオレフィンの製造方法に関するものである。更
に詳しくは、本発明は、エチレン、プロピレン及び1−
ブテンからなる群から選ばれる少なくとも一種の化合物
を三量化することにより、一つの分子鎖末端に二重結合
を有するオレフィンを製造する方法であって、触媒活性
及び選択率に優れ、しかも調製及びその保存が容易な触
媒を用い得るという優れた特徴を有する方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】エチレンなどのオレフィンを三量化する
ことにより、1−ヘキセンなどの一つの分子鎖末端に二
重結合を有するオレフィンを製造する方法としては、次
の方法が知られている。すなわち、特公平4−6645
7号公報には、クロム化合物、アルミニウム化合物の加
水分解生成物及びドナー配位子の反応生成物を触媒とし
て用いる方法が開示されている。しかしながら、この方
法は、触媒の活性及び選択率の点で不十分であり、かつ
触媒の活性の維持が困難であるという問題を有してい
る。また、特開平3−128904号公報には、クロム
含有錯体化合物及びアルミニウム化合物を用いる方法が
開示されている。しかしながら、この方法は、触媒の活
性が不十分であり、かつ用いる触媒の調製が容易ではな
いといった問題を有している。また、特開平5−221
882号公報には、クロム錯体及びアルミニウム化合物
の加水分解生成物を触媒として用いる方法が開示されて
いる。しかしながら、この方法は、触媒の選択率の点で
不十分である。
ことにより、1−ヘキセンなどの一つの分子鎖末端に二
重結合を有するオレフィンを製造する方法としては、次
の方法が知られている。すなわち、特公平4−6645
7号公報には、クロム化合物、アルミニウム化合物の加
水分解生成物及びドナー配位子の反応生成物を触媒とし
て用いる方法が開示されている。しかしながら、この方
法は、触媒の活性及び選択率の点で不十分であり、かつ
触媒の活性の維持が困難であるという問題を有してい
る。また、特開平3−128904号公報には、クロム
含有錯体化合物及びアルミニウム化合物を用いる方法が
開示されている。しかしながら、この方法は、触媒の活
性が不十分であり、かつ用いる触媒の調製が容易ではな
いといった問題を有している。また、特開平5−221
882号公報には、クロム錯体及びアルミニウム化合物
の加水分解生成物を触媒として用いる方法が開示されて
いる。しかしながら、この方法は、触媒の選択率の点で
不十分である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる状況において、
本発明が解決しようとする課題は、エチレン、プロピレ
ン及び1−ブテンからなる群から選ばれる少なくとも一
種の化合物を三量化することにより、一つの分子鎖末端
に二重結合を有するオレフィンを製造する方法であっ
て、触媒活性及び選択率に優れ、しかも調製及びその保
存が容易な触媒を用いるという優れた特徴を有する方法
を提供する点に存する。
本発明が解決しようとする課題は、エチレン、プロピレ
ン及び1−ブテンからなる群から選ばれる少なくとも一
種の化合物を三量化することにより、一つの分子鎖末端
に二重結合を有するオレフィンを製造する方法であっ
て、触媒活性及び選択率に優れ、しかも調製及びその保
存が容易な触媒を用いるという優れた特徴を有する方法
を提供する点に存する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意検討の結果、本発明に到達した。す
なわち、本発明は、エチレン、プロピレン及び1−ブテ
ンからなる群から選ばれる少なくとも一種の単量体を三
量化することにより、一つの分子鎖末端に二重結合を有
するオレフィンを製造する方法において、下記(A)及
び(B)からなる触媒系又は(A)、(B)及び(C)
からなる触媒系を用いることを特徴とする分子鎖末端に
二重結合を有するオレフィンの製造方法に係るものであ
る。 (A)一般式CrXm Yn (Xはカルボン酸残基、1,
3−ジケトン残基、ハロゲン原子又はアルコキシル基を
表し、Yはアミン類、ホスフィン類、ホスフィンオキサ
イド類、ニトロシル基又はエーテル類を表わし、mは2
〜4の整数を表わし、nは0〜4の整数を表わす。)で
表されるクロム化合物 (B)ピロール環構造単位及び/又はイミダゾール環構
造単位を有する窒素含有複素環化合物 (C)一般式AlRk Z3-k (Rは炭素数1〜10のア
ルキル基又は水素原子を表わし、Zはハロゲン原子を表
わし、kは0〜3の実数を表わす。)で表されるアルキ
ルアルミニウム化合物
題を解決すべく鋭意検討の結果、本発明に到達した。す
なわち、本発明は、エチレン、プロピレン及び1−ブテ
ンからなる群から選ばれる少なくとも一種の単量体を三
量化することにより、一つの分子鎖末端に二重結合を有
するオレフィンを製造する方法において、下記(A)及
び(B)からなる触媒系又は(A)、(B)及び(C)
からなる触媒系を用いることを特徴とする分子鎖末端に
二重結合を有するオレフィンの製造方法に係るものであ
る。 (A)一般式CrXm Yn (Xはカルボン酸残基、1,
3−ジケトン残基、ハロゲン原子又はアルコキシル基を
表し、Yはアミン類、ホスフィン類、ホスフィンオキサ
イド類、ニトロシル基又はエーテル類を表わし、mは2
〜4の整数を表わし、nは0〜4の整数を表わす。)で
表されるクロム化合物 (B)ピロール環構造単位及び/又はイミダゾール環構
造単位を有する窒素含有複素環化合物 (C)一般式AlRk Z3-k (Rは炭素数1〜10のア
ルキル基又は水素原子を表わし、Zはハロゲン原子を表
わし、kは0〜3の実数を表わす。)で表されるアルキ
ルアルミニウム化合物
【0005】以下、詳細に説明する。本発明は、エチレ
ン、プロピレン及び1−ブテンからなる群から選ばれる
少なくとも一種の単量体を原料とし、その三量化反応に
より一つの分子鎖末端に二重結合を有するオレフィン
(以下、「末端オレフィン」と記すことがある。)を製
造するものである。一つの分子鎖末端に二重結合を有す
るオレフィンとしては、たとえば1−ヘキセン、ノネ
ン、ドデセンなどをあげることができる。なかでも、エ
チレンから1−ヘキセンを製造する方法は、工業的観点
から特に興味がある方法である。
ン、プロピレン及び1−ブテンからなる群から選ばれる
少なくとも一種の単量体を原料とし、その三量化反応に
より一つの分子鎖末端に二重結合を有するオレフィン
(以下、「末端オレフィン」と記すことがある。)を製
造するものである。一つの分子鎖末端に二重結合を有す
るオレフィンとしては、たとえば1−ヘキセン、ノネ
ン、ドデセンなどをあげることができる。なかでも、エ
チレンから1−ヘキセンを製造する方法は、工業的観点
から特に興味がある方法である。
【0006】本発明では下記(A)及び(B)からなる
触媒系又は(A)、(B)及び(C)からなる触媒系が
用いられる。
触媒系又は(A)、(B)及び(C)からなる触媒系が
用いられる。
【0007】(A)は一般式CrXm Yn (Xはカルボ
ン酸残基、1,3−ジケトン残基、ハロゲン原子又はア
ルコキシル基を表し、Yはアミン類、ホスフィン類、ホ
スフィンオキサイド類、ニトロシル基又はエーテル類を
表わし、mは2〜4の整数を表わし、nは0〜4の整数
を表わす。)で表されるクロム化合物である。
ン酸残基、1,3−ジケトン残基、ハロゲン原子又はア
ルコキシル基を表し、Yはアミン類、ホスフィン類、ホ
スフィンオキサイド類、ニトロシル基又はエーテル類を
表わし、mは2〜4の整数を表わし、nは0〜4の整数
を表わす。)で表されるクロム化合物である。
【0008】カルボン酸残基としては、炭素数1〜20
のものが好ましく、たとえば2−エチルヘキサン酸、ナ
フテン酸、酢酸、オキシ−2−エチルヘキサン酸、ジク
ロルエチルヘキサン酸、アセチルアセトン酸、酪酸、ネ
オペンタン酸、ラウリン酸、ステアリン酸、蓚酸などの
残基をあげることができる。なかでも2−エチルヘキサ
ン酸、ナフテン酸が好ましい。1,3−ジケトン残基と
しては、炭素数5〜20のものが好ましく、たとえば、
アセチルアセトン、2,2,6,6−テトラメチル−
3,5−ヘプタジオンなどの残基をあげることができ
る。ハロゲン原子としては、塩素、臭素、ヨウ素、フッ
素が好ましい。なかでも塩素が好ましい。アルコキシル
基としては、炭素数1〜20のものが好ましく、たとえ
ばt−ブトキシ基、i−プロピル基などをあげることが
できる。
のものが好ましく、たとえば2−エチルヘキサン酸、ナ
フテン酸、酢酸、オキシ−2−エチルヘキサン酸、ジク
ロルエチルヘキサン酸、アセチルアセトン酸、酪酸、ネ
オペンタン酸、ラウリン酸、ステアリン酸、蓚酸などの
残基をあげることができる。なかでも2−エチルヘキサ
ン酸、ナフテン酸が好ましい。1,3−ジケトン残基と
しては、炭素数5〜20のものが好ましく、たとえば、
アセチルアセトン、2,2,6,6−テトラメチル−
3,5−ヘプタジオンなどの残基をあげることができ
る。ハロゲン原子としては、塩素、臭素、ヨウ素、フッ
素が好ましい。なかでも塩素が好ましい。アルコキシル
基としては、炭素数1〜20のものが好ましく、たとえ
ばt−ブトキシ基、i−プロピル基などをあげることが
できる。
【0009】アミン類としては、たとえばピリジン、4
−メチルピリジン、4−エチルピリジン、4−プロピル
ピリジン、4−イソプロピルピリジン、4−t−ブチル
ピリジン、4−フェニルピリジン、3−メチルピリジ
ン、3−エチルピリジン、3−ブチルピリジン、3−フ
ェニルピリジン、3,4−ジメチルピリジン、アニリ
ン、1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシ
クロノナンなどをあげることができる。なかでもピリジ
ン及び4−エチルピリジン、4−イソプロピルピリジ
ン、4−フェニルピリジンが好ましい。ホスフィン類と
しては、たとえばトリブチルホスフィンをあげることが
できる。ホスフィンオキサイド類としては、たとえばト
リブチルホスフィンオキサイド、トリフェニルホスフィ
ンオキサイドをあげることができる。エーテル類として
は、たとえばテトラヒドロフランをあげることができ
る。なお、Yはクロム原子と窒素原子又は酸素原子で配
位結合を形成している。
−メチルピリジン、4−エチルピリジン、4−プロピル
ピリジン、4−イソプロピルピリジン、4−t−ブチル
ピリジン、4−フェニルピリジン、3−メチルピリジ
ン、3−エチルピリジン、3−ブチルピリジン、3−フ
ェニルピリジン、3,4−ジメチルピリジン、アニリ
ン、1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシ
クロノナンなどをあげることができる。なかでもピリジ
ン及び4−エチルピリジン、4−イソプロピルピリジ
ン、4−フェニルピリジンが好ましい。ホスフィン類と
しては、たとえばトリブチルホスフィンをあげることが
できる。ホスフィンオキサイド類としては、たとえばト
リブチルホスフィンオキサイド、トリフェニルホスフィ
ンオキサイドをあげることができる。エーテル類として
は、たとえばテトラヒドロフランをあげることができ
る。なお、Yはクロム原子と窒素原子又は酸素原子で配
位結合を形成している。
【0010】(A)の具体例としては、クロム(III) ト
リス(2−エチルヘキサノエート)、クロム(II) ビス
(2−エチルヘキサノエート)、クロム(III) トリス
(ナフテネート)、クロム(II) ビス(ナフテネー
ト)、クロム(III) トリス(アセテート)、クロム(I
I) ビス(アセテート)、クロム(III) トリス(アセチ
ルアセトナート)、クロム(III) トリス(2,2,6,
6−テトラメチル−3,5−ヘプタジオナート)、クロ
ム(II) ビス(アセチルアセトナート)、クロム(IV)
テトラ(t−ブトキシド)、トリクロロトリアニリンク
ロム(III) 、トリクロロトリピリジンクロム(III) 、ト
リクロロトリ(テトラヒドロフラン)クロム(III) 、ト
リクロロトリ(4−エチルピリジン)クロム(III) 、ト
リクロロトリ(4−イソプロピルピリジン)クロム(II
I) 、トリクロロトリ(4−フェニルピリジン)クロム
(III) 、ジクロロビスピリジンクロム(II)、ジクロロジ
ニトロシルビス(トリフェニルホスフィンオキシド)ク
ロム(II)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィンオキ
シド)クロム(II)、ジクロロジニトロシルビス(4−エ
チルピリジン)クロム(II)、ジクロロビス(4−エチル
ピリジン)クロム(II)、トリクロロビス(トリブチルホ
スフィン)クロム(III) 二量体、トリクロロ(1,4,
7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)
クロム(III) などをあげることができる。なかでも、ク
ロム(III) トリス(2−エチルヘキサノエート)、クロ
ム(II) ビス(2−エチルヘキサノエート)、クロム(I
II) トリス(ナフテネート)、クロム(II) ビス(ナフ
テネート)、クロム(IV) テトラ(t−ブトキシド)、
トリクロロトリピリジンクロム(III) 、トリクロロトリ
(4−エチルピリジン)クロム(III) 、トリクロロトリ
(4−イソプロピルピリジン)クロム(III) 、トリクロ
ロトリ(4−フェニルピリジン)クロム(III) 及びトリ
クロロトリ(テトラヒドロフラン)クロム(III) が好ま
しい。
リス(2−エチルヘキサノエート)、クロム(II) ビス
(2−エチルヘキサノエート)、クロム(III) トリス
(ナフテネート)、クロム(II) ビス(ナフテネー
ト)、クロム(III) トリス(アセテート)、クロム(I
I) ビス(アセテート)、クロム(III) トリス(アセチ
ルアセトナート)、クロム(III) トリス(2,2,6,
6−テトラメチル−3,5−ヘプタジオナート)、クロ
ム(II) ビス(アセチルアセトナート)、クロム(IV)
テトラ(t−ブトキシド)、トリクロロトリアニリンク
ロム(III) 、トリクロロトリピリジンクロム(III) 、ト
リクロロトリ(テトラヒドロフラン)クロム(III) 、ト
リクロロトリ(4−エチルピリジン)クロム(III) 、ト
リクロロトリ(4−イソプロピルピリジン)クロム(II
I) 、トリクロロトリ(4−フェニルピリジン)クロム
(III) 、ジクロロビスピリジンクロム(II)、ジクロロジ
ニトロシルビス(トリフェニルホスフィンオキシド)ク
ロム(II)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィンオキ
シド)クロム(II)、ジクロロジニトロシルビス(4−エ
チルピリジン)クロム(II)、ジクロロビス(4−エチル
ピリジン)クロム(II)、トリクロロビス(トリブチルホ
スフィン)クロム(III) 二量体、トリクロロ(1,4,
7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)
クロム(III) などをあげることができる。なかでも、ク
ロム(III) トリス(2−エチルヘキサノエート)、クロ
ム(II) ビス(2−エチルヘキサノエート)、クロム(I
II) トリス(ナフテネート)、クロム(II) ビス(ナフ
テネート)、クロム(IV) テトラ(t−ブトキシド)、
トリクロロトリピリジンクロム(III) 、トリクロロトリ
(4−エチルピリジン)クロム(III) 、トリクロロトリ
(4−イソプロピルピリジン)クロム(III) 、トリクロ
ロトリ(4−フェニルピリジン)クロム(III) 及びトリ
クロロトリ(テトラヒドロフラン)クロム(III) が好ま
しい。
【0011】(B)はピロール環構造単位及び/又はイ
ミダゾール環構造単位を有する窒素含有複素環化合物で
あり、好ましくはピロール環構造単位を有する窒素含有
複素環化合物である。最も好ましくは窒素−アルミニウ
ム結合を有するピロール環構造単位を有する窒素含有複
素環化合物である。(B)の具体例としては、ピロー
ル、2,5−ジメチルピロール、2,5−ジエチルピロ
ール、2,5−ジプロピルピロール、2−メチルピロー
ル、2−エチルピロール、3−メチルピロール、3−エ
チルピロール、3−プロピルピロール、3−ブチルピロ
ール、3−ヘプチルピロール、3−オクチルピロール、
3−エチル−2,4−ジメチルピロール、2,3,4,
5−テトラメチルピロール、4,5,6,7−テトラヒ
ドロインドール、インドール、カルバゾール、イミダゾ
ール、ジイソブチルアルミニウム−2,5−ジメチルピ
ロールアミド、ジエチルアルミニウム−2,5−ジメチ
ルピロールアミド、ジメチルアルミニウム−2,5−ジ
メチルピロールアミド、ジイソブチルアルミニウムピロ
ールアミド、ジエチルアルミニウムピロールアミド、ジ
メチルアルミニウムピロールアミドなどをあげることが
できる。なかでも、ピロール、2,5−ジメチルピロー
ル、3−ヘプチルピロール、3−オクチルピロール、ジ
イソブチルアルミニウム−2,5−ジメチルピロールア
ミド、ジエチルアルミニウム−2,5−ジメチルピロー
ルアミド、ジメチルアルミニウム−2,5−ジメチルピ
ロールアミド、ジイソブチルアルミニウムピロールアミ
ド、ジエチルアルミニウムピロールアミド及びジメチル
アルミニウムピロールアミドが好ましい。最も好ましく
はジイソブチルアルミニウム−2,5−ジメチルピロー
ルアミド、ジエチルアルミニウム−2,5−ジメチルピ
ロールアミド、ジイソブチルアルミニウムピロールアミ
ド及びジエチルアルミニウムピロールアミドである。
ミダゾール環構造単位を有する窒素含有複素環化合物で
あり、好ましくはピロール環構造単位を有する窒素含有
複素環化合物である。最も好ましくは窒素−アルミニウ
ム結合を有するピロール環構造単位を有する窒素含有複
素環化合物である。(B)の具体例としては、ピロー
ル、2,5−ジメチルピロール、2,5−ジエチルピロ
ール、2,5−ジプロピルピロール、2−メチルピロー
ル、2−エチルピロール、3−メチルピロール、3−エ
チルピロール、3−プロピルピロール、3−ブチルピロ
ール、3−ヘプチルピロール、3−オクチルピロール、
3−エチル−2,4−ジメチルピロール、2,3,4,
5−テトラメチルピロール、4,5,6,7−テトラヒ
ドロインドール、インドール、カルバゾール、イミダゾ
ール、ジイソブチルアルミニウム−2,5−ジメチルピ
ロールアミド、ジエチルアルミニウム−2,5−ジメチ
ルピロールアミド、ジメチルアルミニウム−2,5−ジ
メチルピロールアミド、ジイソブチルアルミニウムピロ
ールアミド、ジエチルアルミニウムピロールアミド、ジ
メチルアルミニウムピロールアミドなどをあげることが
できる。なかでも、ピロール、2,5−ジメチルピロー
ル、3−ヘプチルピロール、3−オクチルピロール、ジ
イソブチルアルミニウム−2,5−ジメチルピロールア
ミド、ジエチルアルミニウム−2,5−ジメチルピロー
ルアミド、ジメチルアルミニウム−2,5−ジメチルピ
ロールアミド、ジイソブチルアルミニウムピロールアミ
ド、ジエチルアルミニウムピロールアミド及びジメチル
アルミニウムピロールアミドが好ましい。最も好ましく
はジイソブチルアルミニウム−2,5−ジメチルピロー
ルアミド、ジエチルアルミニウム−2,5−ジメチルピ
ロールアミド、ジイソブチルアルミニウムピロールアミ
ド及びジエチルアルミニウムピロールアミドである。
【0012】窒素−アルミニウム結合を有するピロール
環構造単位を有する化合物は、窒素−アルミニウム結合
を有する化合物をつくる公知の方法で合成できる。
環構造単位を有する化合物は、窒素−アルミニウム結合
を有する化合物をつくる公知の方法で合成できる。
【0013】たとえば、水素−窒素結合を有するピロー
ル環構造単位を有する化合物を(C)と混合する方法、
あるいは、水素−窒素結合を有するピロール環構造単位
を有する化合物を金属塩に変換し、続いて一般式Al
R’K Z’3-K で表わされるハロゲン化アルミニウム化
合物と反応させる方法である。R’は炭素数1〜10の
アルキル基又は水素原子を表わし、Z’はハロゲン原子
を表わし、kは0より大きく3より小さい実数を表わ
す。ハロゲン原子としては、塩素、臭素、ヨウ素、フッ
素をあげることができる。
ル環構造単位を有する化合物を(C)と混合する方法、
あるいは、水素−窒素結合を有するピロール環構造単位
を有する化合物を金属塩に変換し、続いて一般式Al
R’K Z’3-K で表わされるハロゲン化アルミニウム化
合物と反応させる方法である。R’は炭素数1〜10の
アルキル基又は水素原子を表わし、Z’はハロゲン原子
を表わし、kは0より大きく3より小さい実数を表わ
す。ハロゲン原子としては、塩素、臭素、ヨウ素、フッ
素をあげることができる。
【0014】ハロゲン化アルミニウム化合物の具体例と
しては、塩化ジイソブチルアルミニウム、塩化ジエチル
アルミニウム、2塩化イソブチルアルミニウム、2塩化
エチルアルミニウム、エチルアルミニウムセスキクロリ
ドなどをあげることができる。
しては、塩化ジイソブチルアルミニウム、塩化ジエチル
アルミニウム、2塩化イソブチルアルミニウム、2塩化
エチルアルミニウム、エチルアルミニウムセスキクロリ
ドなどをあげることができる。
【0015】水素−窒素結合を有するピロール環構造単
位を有する化合物の金属塩への変換は公知の方法、たと
えば、アルカリ金属あるいはアルカリ土類金属及びその
誘導体などと反応させることで達成できる。アルカリ金
属あるいはアルカリ土類金属及びその誘導体の具体例と
しては、リチウム、メチルリチウム、ブチルリチウム、
フェニルリチウム、ナトリウム、水素化ナトリウム、カ
リウム、水素化カリウム、臭化メチルマグネシウム、ヨ
ウ化メチルマグネシウム、臭化エチルマグネシウム、臭
化プロピル、塩化ブチルマグネシウムなどをあげること
ができる。
位を有する化合物の金属塩への変換は公知の方法、たと
えば、アルカリ金属あるいはアルカリ土類金属及びその
誘導体などと反応させることで達成できる。アルカリ金
属あるいはアルカリ土類金属及びその誘導体の具体例と
しては、リチウム、メチルリチウム、ブチルリチウム、
フェニルリチウム、ナトリウム、水素化ナトリウム、カ
リウム、水素化カリウム、臭化メチルマグネシウム、ヨ
ウ化メチルマグネシウム、臭化エチルマグネシウム、臭
化プロピル、塩化ブチルマグネシウムなどをあげること
ができる。
【0016】(C)は、一般式AlRk Z3-k (Rは炭
素数1〜6のアルキル基又は水素原子を表わし、Zはハ
ロゲン原子を表わし、kは0〜3の実数を表わす。)で
表されるアルキルアルミニウム化合物である。(C)の
具体例としては、トリイソブチルアルミニウム、トリシ
クロヘキシルアルミニウム、トリ−n−ヘキシルアルミ
ニウム、トリ−n−オクチルアルミニウム、水素化ジイ
ソブチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリ
メチルアルミニウム、塩化ジエチルアルミニウム、エチ
ルアルミニウムセスキクロリド、2塩化エチルアルミニ
ウムなどをあげることができる。なかでも、トリアルキ
ルアルミニウム又はジアルキルアルミニウムヒドリドが
好ましく、更に好ましくはトリエチルアルミニウム、ト
リイソブチルアルミニウム、水素化ジイソブチルアルミ
ニウムである。(A)及び(B)の使用量比は、(A)
1モルあたり(B)1〜100モルが好ましく、更に好
ましくは(B)2〜30モルである。(C)の使用量比
は、(A)1モルあたり(C)1〜100モルが好まし
く、更に好ましくは(C)2〜30モルである。(B)
として窒素−アルミニウム結合を有するピロール環構造
単位を有する化合物を用いる場合には、(C)を用いる
ことなく反応を実施することもできる。(B)が過少な
場合は末端オレフィンの選択率が低くなることがある。
(C)が過少な場合は活性が不十分なことがあり、一方
(C)が過多な場合は末端オレフィンの選択率が低下す
ることがある。
素数1〜6のアルキル基又は水素原子を表わし、Zはハ
ロゲン原子を表わし、kは0〜3の実数を表わす。)で
表されるアルキルアルミニウム化合物である。(C)の
具体例としては、トリイソブチルアルミニウム、トリシ
クロヘキシルアルミニウム、トリ−n−ヘキシルアルミ
ニウム、トリ−n−オクチルアルミニウム、水素化ジイ
ソブチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリ
メチルアルミニウム、塩化ジエチルアルミニウム、エチ
ルアルミニウムセスキクロリド、2塩化エチルアルミニ
ウムなどをあげることができる。なかでも、トリアルキ
ルアルミニウム又はジアルキルアルミニウムヒドリドが
好ましく、更に好ましくはトリエチルアルミニウム、ト
リイソブチルアルミニウム、水素化ジイソブチルアルミ
ニウムである。(A)及び(B)の使用量比は、(A)
1モルあたり(B)1〜100モルが好ましく、更に好
ましくは(B)2〜30モルである。(C)の使用量比
は、(A)1モルあたり(C)1〜100モルが好まし
く、更に好ましくは(C)2〜30モルである。(B)
として窒素−アルミニウム結合を有するピロール環構造
単位を有する化合物を用いる場合には、(C)を用いる
ことなく反応を実施することもできる。(B)が過少な
場合は末端オレフィンの選択率が低くなることがある。
(C)が過少な場合は活性が不十分なことがあり、一方
(C)が過多な場合は末端オレフィンの選択率が低下す
ることがある。
【0017】本発明のおいて、特に活性に優れる触媒系
として、触媒系が(A)〜(C)からなり、ここで
(A)のXはハロゲン原子であり、Yはピリジン環構造
及び/又はテトラヒドロフラン環構造を有する単位であ
り、(B)は窒素−アルミニウム結合を有するピロール
環構造を有する窒素含有複素環化合物であり、(C)は
トリアルキルアルミニウムであるものをあげることがで
きる。係る触媒系の具体例としては、(A)はトリクロ
ロトリピリジンクロム(III) 、トリクロロトリ(4−エ
チルピリジン)クロム(III) 、トリクロロトリ(4−イ
ソプロピルピリジン)クロム(III) 、トリクロロトリ
(4−フェニルピリジン)クロム(III) 又はトリクロロ
トリテトラヒドロフランクロム(III) であり、(B)は
ジイソブチルアルミニウム−2,5−ジメチルピロール
アミドであり、(C)はトリエチルアルミニウムである
触媒系をあげることができる。
として、触媒系が(A)〜(C)からなり、ここで
(A)のXはハロゲン原子であり、Yはピリジン環構造
及び/又はテトラヒドロフラン環構造を有する単位であ
り、(B)は窒素−アルミニウム結合を有するピロール
環構造を有する窒素含有複素環化合物であり、(C)は
トリアルキルアルミニウムであるものをあげることがで
きる。係る触媒系の具体例としては、(A)はトリクロ
ロトリピリジンクロム(III) 、トリクロロトリ(4−エ
チルピリジン)クロム(III) 、トリクロロトリ(4−イ
ソプロピルピリジン)クロム(III) 、トリクロロトリ
(4−フェニルピリジン)クロム(III) 又はトリクロロ
トリテトラヒドロフランクロム(III) であり、(B)は
ジイソブチルアルミニウム−2,5−ジメチルピロール
アミドであり、(C)はトリエチルアルミニウムである
触媒系をあげることができる。
【0018】更に、本発明においては、好ましい触媒系
として、上記の(A)〜(C)に加えて、(D)水、ア
ルコール類又はフェノール類を含有するものをあげるこ
とができる。アルコール類としては炭素数1〜10のも
のが好ましく、具体的にはメタノール、エタノール、ヘ
キサフルオロイソプロパノールなどをあげることができ
る。フェノール類としては炭素数6〜20のものが好ま
しく、具体的にはフェノール、ハイドロキノン、レゾル
シン、ビスフェノールA、N,N−ジメチルメタアミノ
フェノール、3,4,5−トリメトキシフェノール、
3,5−ジメトキシフェノール、パラメトキシフェノー
ル、2,4,6−トリ−t−ブチルフェノール、4,
4’−ビフェノール、1,1’−ビ−2−ナフトール、
2,4,6−トリクロロフェノール、カテコールなどを
あげることがきる。なかでもハイドロキノン、レゾルシ
ン、ビスフェノールA、N,N−ジメチルメタアミノフ
ェノール、3,4,5−トリメトキシフェノール、3,
5−ジメトキシフェノール、パラメトキシフェノール及
び2,4,6−トリ−t−ブチルフェノールが好まし
い。(D)の含有量は、(A)1モルあたり(D)0.
1〜100モルが好ましく、更に好ましくは(D)0.
5〜30モルである。(D)が過少又は過多な場合は活
性が不十分なことがある。
として、上記の(A)〜(C)に加えて、(D)水、ア
ルコール類又はフェノール類を含有するものをあげるこ
とができる。アルコール類としては炭素数1〜10のも
のが好ましく、具体的にはメタノール、エタノール、ヘ
キサフルオロイソプロパノールなどをあげることができ
る。フェノール類としては炭素数6〜20のものが好ま
しく、具体的にはフェノール、ハイドロキノン、レゾル
シン、ビスフェノールA、N,N−ジメチルメタアミノ
フェノール、3,4,5−トリメトキシフェノール、
3,5−ジメトキシフェノール、パラメトキシフェノー
ル、2,4,6−トリ−t−ブチルフェノール、4,
4’−ビフェノール、1,1’−ビ−2−ナフトール、
2,4,6−トリクロロフェノール、カテコールなどを
あげることがきる。なかでもハイドロキノン、レゾルシ
ン、ビスフェノールA、N,N−ジメチルメタアミノフ
ェノール、3,4,5−トリメトキシフェノール、3,
5−ジメトキシフェノール、パラメトキシフェノール及
び2,4,6−トリ−t−ブチルフェノールが好まし
い。(D)の含有量は、(A)1モルあたり(D)0.
1〜100モルが好ましく、更に好ましくは(D)0.
5〜30モルである。(D)が過少又は過多な場合は活
性が不十分なことがある。
【0019】更に、本発明においては、好ましい別の触
媒系として、上記の(A)〜(C)に加えて、(E)酸
類又は酸エステル類を含有するものをあげることができ
る。酸類及び酸エステル類としてはメタンスルホン酸、
トリフルオロ酢酸、トリフルオロメタンスルホン酸、ト
リフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリルエステ
ル、無水トリフルオロメタンスルホン酸、硫酸、塩酸、
硝酸、燐酸、ポリ燐酸、ジメチル硫酸、カンファースル
ホン酸などをあげることがきる。なかでもトリフルオロ
メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸トリ
メチルシリルエステル、燐酸及び硫酸が好ましい。
(E)の含有量は、(A)1モルあたり(E)0.1〜
100モルが好ましく、更に好ましくは(E)0.5〜
30モルである。(E)が過少又は過多な場合は活性が
不十分なことがある。
媒系として、上記の(A)〜(C)に加えて、(E)酸
類又は酸エステル類を含有するものをあげることができ
る。酸類及び酸エステル類としてはメタンスルホン酸、
トリフルオロ酢酸、トリフルオロメタンスルホン酸、ト
リフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリルエステ
ル、無水トリフルオロメタンスルホン酸、硫酸、塩酸、
硝酸、燐酸、ポリ燐酸、ジメチル硫酸、カンファースル
ホン酸などをあげることがきる。なかでもトリフルオロ
メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸トリ
メチルシリルエステル、燐酸及び硫酸が好ましい。
(E)の含有量は、(A)1モルあたり(E)0.1〜
100モルが好ましく、更に好ましくは(E)0.5〜
30モルである。(E)が過少又は過多な場合は活性が
不十分なことがある。
【0020】更に、本発明においては、好ましい別の触
媒系として、上記の(A)〜(C)に加えて、(F)ジ
エン類を含有するものをあげることができる。ジエン類
としては1,3−ブタジエン、イソプレン、1,4−ペ
ンタジエン、1,3−ペンタジエン、2,3−ジメチル
−1,3−ブタジエン、1,5−ヘキサジエン、1,4
−ヘキサジエン、1,3−ヘキサジエン、2,4−ヘキ
サジエン、1,6−ヘプタジエン、2,5−ノルボルナ
ルジエン、1,4−ジフェニル−1,3−ブタジエン、
1,3−シクロヘキサジエン、1,5−シクロオクタジ
エンなどをあげることがきる。なかでもイソプレン、
1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエン及び1,6
−ヘプタジエンが好ましい。(F)の含有量は、(A)
1モルあたり(F)0.1〜100モルが好ましく、更
に好ましくは(F)0.5〜30モルである。(F)が
過多な場合は活性が不十分なことがある。
媒系として、上記の(A)〜(C)に加えて、(F)ジ
エン類を含有するものをあげることができる。ジエン類
としては1,3−ブタジエン、イソプレン、1,4−ペ
ンタジエン、1,3−ペンタジエン、2,3−ジメチル
−1,3−ブタジエン、1,5−ヘキサジエン、1,4
−ヘキサジエン、1,3−ヘキサジエン、2,4−ヘキ
サジエン、1,6−ヘプタジエン、2,5−ノルボルナ
ルジエン、1,4−ジフェニル−1,3−ブタジエン、
1,3−シクロヘキサジエン、1,5−シクロオクタジ
エンなどをあげることがきる。なかでもイソプレン、
1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエン及び1,6
−ヘプタジエンが好ましい。(F)の含有量は、(A)
1モルあたり(F)0.1〜100モルが好ましく、更
に好ましくは(F)0.5〜30モルである。(F)が
過多な場合は活性が不十分なことがある。
【0021】本発明の触媒系を調製するには、たとえ
ば、窒素、アルゴンなどの不活性ガスの雰囲気下、炭化
水素系又はハロゲン化炭化水素系の溶媒に触媒系を形成
する各成分を攪拌して溶解させればよい。溶媒として
は、たとえばブタン、イソブタン、ペンタン、ヘキサ
ン、ヘプタン、1−ヘキセン、1−オクテン、トルエ
ン、キシレン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンなど
をあげることができる。
ば、窒素、アルゴンなどの不活性ガスの雰囲気下、炭化
水素系又はハロゲン化炭化水素系の溶媒に触媒系を形成
する各成分を攪拌して溶解させればよい。溶媒として
は、たとえばブタン、イソブタン、ペンタン、ヘキサ
ン、ヘプタン、1−ヘキセン、1−オクテン、トルエ
ン、キシレン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンなど
をあげることができる。
【0022】本発明の三量化反応は、たとえば次のとお
り実施される。すなわち、耐圧反応容器に上記の触媒系
及び溶媒を仕込み、次にエチレン、プロピレン及び1−
ブテンからなる群から選ばれる少なくとも一種の単量体
を導入し、昇温して反応させればよい。触媒の使用量
は、反応液中のクロム原子の濃度が0.000001〜
0.05モル/lとなるように設定することが好まし
く、更に好ましくは0.00001〜0.01モル/l
である。該触媒系の使用量が過少な場合は活性が不十分
なことがある。反応温度は、通常20〜200℃、好ま
しくは20〜150℃である。反応温度が低すぎる場合
は活性が低く、一方反応温度が高すぎる場合は末端オレ
フィンの選択率が低くなることがある。反応圧力は、通
常大気圧〜200kg/cm2 、好ましくは10〜10
0kg/cm2 である。反応圧力が低すぎる場合は活性
が不十分なことがある。反応時間は、通常0.1〜8h
r、好ましくは0.5〜7hrである。反応時間が短か
すぎる場合は反応率が低くなることがある。本発明の反
応混合物から目的の末端オレフィンを分離回収するに
は、たとえば蒸留などの方法が用いられる。
り実施される。すなわち、耐圧反応容器に上記の触媒系
及び溶媒を仕込み、次にエチレン、プロピレン及び1−
ブテンからなる群から選ばれる少なくとも一種の単量体
を導入し、昇温して反応させればよい。触媒の使用量
は、反応液中のクロム原子の濃度が0.000001〜
0.05モル/lとなるように設定することが好まし
く、更に好ましくは0.00001〜0.01モル/l
である。該触媒系の使用量が過少な場合は活性が不十分
なことがある。反応温度は、通常20〜200℃、好ま
しくは20〜150℃である。反応温度が低すぎる場合
は活性が低く、一方反応温度が高すぎる場合は末端オレ
フィンの選択率が低くなることがある。反応圧力は、通
常大気圧〜200kg/cm2 、好ましくは10〜10
0kg/cm2 である。反応圧力が低すぎる場合は活性
が不十分なことがある。反応時間は、通常0.1〜8h
r、好ましくは0.5〜7hrである。反応時間が短か
すぎる場合は反応率が低くなることがある。本発明の反
応混合物から目的の末端オレフィンを分離回収するに
は、たとえば蒸留などの方法が用いられる。
【0023】なお、本発明の触媒系は、上記の使用方法
による他、シリカ、アルミナ、シリカ−アルミナ、ゼオ
ライト、リン酸アルミニウムなどの無機担体、イオン交
換樹脂、ポリスチレン、ポリビニルピリジンなどの有機
担体などに担持させた担持触媒として用いてもよい。
による他、シリカ、アルミナ、シリカ−アルミナ、ゼオ
ライト、リン酸アルミニウムなどの無機担体、イオン交
換樹脂、ポリスチレン、ポリビニルピリジンなどの有機
担体などに担持させた担持触媒として用いてもよい。
【0024】更に、本発明においては、反応系に水素を
添加して行うことにより、反応中に紐状の粘着性ポリマ
ー物質の副生を伴わず、よって極めて円滑に反応を行う
ことができる。水素の使用量は、エチレン、プロピレン
及び1−ブテンからなる群から選ばれる少なくとも一種
の単量体並びに水素中における水素(ガス)の濃度が通
常0.1〜50モル%、好ましくは1〜25モル%とな
るように調整する。水素の量が過少な場合は、紐状の粘
着性ポリマー物質の副生を抑制する効果が不十分なこと
があり、一方水素の量が過多な場合は触媒の活性低下又
は1−ヘキセンへの選択率の低下を起こす場合がある。
添加して行うことにより、反応中に紐状の粘着性ポリマ
ー物質の副生を伴わず、よって極めて円滑に反応を行う
ことができる。水素の使用量は、エチレン、プロピレン
及び1−ブテンからなる群から選ばれる少なくとも一種
の単量体並びに水素中における水素(ガス)の濃度が通
常0.1〜50モル%、好ましくは1〜25モル%とな
るように調整する。水素の量が過少な場合は、紐状の粘
着性ポリマー物質の副生を抑制する効果が不十分なこと
があり、一方水素の量が過多な場合は触媒の活性低下又
は1−ヘキセンへの選択率の低下を起こす場合がある。
【0025】
【実施例】以下に実施例により本発明を説明する。
【0026】実施例1 アルゴンの雰囲気下、あらかじめ脱気、脱水したヘプタ
ン溶媒を氷水浴で冷却し、そこに(A1)トリクロロト
リ(4−イソプロピルピリジン)クロム(III)13mg
(0.025ミリモル)及び(B1)ジイソブチルアル
ミニウム−2,5−ジメチルピロールアミド12mg
(0.051ミリモル)(0.092mol/lのヘプ
タン溶液)及び(C1)トリエチルアルミニウム21m
g(0.18ミリモル)(1.0mol/lのヘプタン
溶液)を攪拌して溶解させ、触媒系を得た。次に、内容
積0.2lの耐圧反応容器に上記の触媒系及びヘプタン
溶媒にを仕込み、次にエチレンを圧力25kg/cm2
Gに導入した。更に、攪拌下、昇温を行い三量化反応を
実施した。なお、反応温度100℃、反応圧力40kg
/cm2 G及び反応時間は2hrとし、反応中、エチレ
ンは需要に応じて供給した。反応混合物を固液分離し、
固体の重量からポリマー生成量を求め、また液相をガス
クロマトグラフィーにて分析して、生成物の量を求め
た。条件及び結果を表1に示した。
ン溶媒を氷水浴で冷却し、そこに(A1)トリクロロト
リ(4−イソプロピルピリジン)クロム(III)13mg
(0.025ミリモル)及び(B1)ジイソブチルアル
ミニウム−2,5−ジメチルピロールアミド12mg
(0.051ミリモル)(0.092mol/lのヘプ
タン溶液)及び(C1)トリエチルアルミニウム21m
g(0.18ミリモル)(1.0mol/lのヘプタン
溶液)を攪拌して溶解させ、触媒系を得た。次に、内容
積0.2lの耐圧反応容器に上記の触媒系及びヘプタン
溶媒にを仕込み、次にエチレンを圧力25kg/cm2
Gに導入した。更に、攪拌下、昇温を行い三量化反応を
実施した。なお、反応温度100℃、反応圧力40kg
/cm2 G及び反応時間は2hrとし、反応中、エチレ
ンは需要に応じて供給した。反応混合物を固液分離し、
固体の重量からポリマー生成量を求め、また液相をガス
クロマトグラフィーにて分析して、生成物の量を求め
た。条件及び結果を表1に示した。
【0027】(B1)ジイソブチルアルミニウム−2,
5−ジメチルピロールアミドの合成法は以下のとおりで
ある。アルゴン雰囲気下、あらかじめ脱気、脱水したヘ
プタン溶媒15mlを氷水浴で冷却し、そこにn−ブチ
ルリチウム102mg(1.6ミリモル)(1.6mo
l/lのヘキサン溶液)と2,5−ジメチルピロール1
52mg(1.6ミリモル)を仕込み、氷水浴で15分
間と25℃で30分間十分に攪拌を続ける。この溶液を
再度氷水浴で冷却し、そこに塩化ジイソブチルアルミニ
ウム283mg(1.6ミリモル)(1.0mol/l
のヘプタン溶液)を滴下し、氷水浴で15分間と25
(℃)で1時間十分に攪拌を行う。攪拌を止め氷水浴で
冷却しながら静置するとジイソブチルアルミニウム−
2,5−ジメチルピロールアミドのヘプタン溶液が上澄
液として得られる。
5−ジメチルピロールアミドの合成法は以下のとおりで
ある。アルゴン雰囲気下、あらかじめ脱気、脱水したヘ
プタン溶媒15mlを氷水浴で冷却し、そこにn−ブチ
ルリチウム102mg(1.6ミリモル)(1.6mo
l/lのヘキサン溶液)と2,5−ジメチルピロール1
52mg(1.6ミリモル)を仕込み、氷水浴で15分
間と25℃で30分間十分に攪拌を続ける。この溶液を
再度氷水浴で冷却し、そこに塩化ジイソブチルアルミニ
ウム283mg(1.6ミリモル)(1.0mol/l
のヘプタン溶液)を滴下し、氷水浴で15分間と25
(℃)で1時間十分に攪拌を行う。攪拌を止め氷水浴で
冷却しながら静置するとジイソブチルアルミニウム−
2,5−ジメチルピロールアミドのヘプタン溶液が上澄
液として得られる。
【0028】実施例2〜26及び比較例1〜2 表1、3、5及び7の条件としたこと以外は、実施例1
に準じて行った。結果を表2、4、6及び8に示した。
に準じて行った。結果を表2、4、6及び8に示した。
【0029】結果から次のことがわかる。本発明による
すべての実施例は満足すべき結果を示している。一方、
本発明によらない種類の触媒系を用いた比較例1及び比
較例2は、触媒活性に劣り、かつ好ましくないポリマー
の副生が著しい。
すべての実施例は満足すべき結果を示している。一方、
本発明によらない種類の触媒系を用いた比較例1及び比
較例2は、触媒活性に劣り、かつ好ましくないポリマー
の副生が著しい。
【0030】
【表1】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実 施 例 1 2 3 4 5 6 7 触媒成分 種類 *1 (A) A1 A2 A3 A4 A5 A6 A6 (B) B1 B1 B1 B1 B1 B1 B1 (C) C1 C1 C1 C1 C1 C1 C1 (D) - - - - - - - (E) - - - - - - - (F) - - - - - - - 組成 *2 (A) 1 1 1 1 1 1 1 (B) 2 2 2 2 2 6 6 (C) 7 7 7 7 7 5 5 (D) 0 0 0 0 0 0 0 (E) 0 0 0 0 0 0 0 (F) 0 0 0 0 0 0 0 触媒使用量 *3 0.46 0.46 0.46 0.46 0.46 0.82 0.84 反応温度 ℃ 100 100 100 100 100 100 50 反応圧力 kg/cm2 40 40 40 40 40 45 40 反応時間 hr 2 2 2 2 2 2 2 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0031】
【表2】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実 施 例 1 2 3 4 5 6 7 結果 活性 g/g-Cr *4 30526 30356 26118 23272 22298 7854 8696 選択率 % *5 1-ヘキセン 80 74 75 77 76 76 45 ポリマー 2 2 1 2 2 1 13 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0032】
【表3】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実 施 例 8 9 10 11 12 13 14 触媒成分 種類 *1 (A) A6 A6 A2 A3 A6 A6 A6 (B) B1 B2 B3 B3 B3 B3 B3 (C) - C1 C1 C1 C1 C1 C1 (D) - - - - - - - (E) - - - - - - - (F) - - - - - - - 組成 *2 (A) 1 1 1 1 1 1 1 (B) 51 6 4 4 6 7 6 (C) 0 11 11 11 11 11 11 (D) 0 0 0 0 0 0 0 (E) 0 0 0 0 0 0 0 (F) 0 0 0 0 0 0 0 触媒使用量 *3 0.29 1.6 0.64 1.6 1.6 1.6 1.6 反応温度 ℃ 100 80 80 80 80 80 80 反応圧力 kg/cm2 40 40 40 40 40 40 30 反応時間 hr 2 2 2 2 2 6 2 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0033】
【表4】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実 施 例 8 9 10 11 12 13 14 結果 活性 g/g-Cr *4 3308 2718 1418 1416 2128 3882 1458 選択率 % *5 1-ヘキセン 78 87 81 75 78 68 80 ポリマー 4 1 2 1 2 4 2 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0034】
【表5】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実 施 例 15 16 17 18 19 20 21 触媒成分 *1 種類 *1 (A) A6 A6 A6 A6 A6 A6 A6 (B) B3 B3 B3 B3 B3 B3 B3 (C) C2 C1 C1 C1 C1 C1 C1 (D) - - - - - D1 D2 (E) - - - - - - - (F) - - - - - - - 組成 *2 (A) 1 1 1 1 1 1 1 (B) 6 6 6 11 7 4 4 (C) 14 11 11 20 14 11 11 (D) 0 0 0 0 0 1.5 1.5 (E) 0 0 0 0 0 0 0 (F) 0 0 0 0 0 0 0 触媒使用量 *3 1.6 1.6 1.6 1.6 1.6 0.64 0.64 反応温度 ℃ 80 70 90 80 80 80 80 反応圧力 kg/cm2 20 40 40 20 20 40 40 反応時間 hr 2 2 2 2 2 2 2 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0035】
【表6】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実 施 例 15 16 17 18 19 20 21 結果 活性 g/g-Cr *4 1514 1502 1962 1420 840 1810 2674 選択率 % *5 1-ヘキセン 65 76 71 56 75 63 60 ポリマー 3 2 4 2 1 5 3 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0036】
【表7】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実 施 例 比 較 例 22 23 24 25 26 1 2 触媒成分 種類 *1 (A) A6 A6 A6 A6 A6 A6 A7 (B) B3 B3 B3 B3 B3 B4 - (C) C1 C1 C1 C1 C1 C4 C1 (D) D3 D4 - - - - - (E) - - E1 E2 - - - (F) - - - - F1 - - 組成 *2 (A) 1 1 1 1 1 1 1 (B) 4 4 4 4 7 34 0 (C) 11 11 11 11 11 63 33 (D) 3 3 0 0 0 0 0 (E) 0 0 2 3 0 0 0 (F) 0 0 0 0 1 0 0 触媒使用量 *3 0.64 0.64 0.64 0.64 1.6 1.5 0.67 反応温度 ℃ 80 80 80 80 80 80 80 反応圧力 kg/cm2 40 40 40 40 40 20 20 反応時間 hr 2 2 2 2 2 2 2 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0037】
【表8】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実 施 例 比 較 例 22 23 24 25 26 1 2 結果 活性 g/g-Cr *4 1900 1164 2244 1032 1434 784 644 選択率 % *5 1-ヘキセン 71 75 65 88 72 77 45 ポリマー 5 3 2 5 1 21 17 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0038】*1 触媒成分 種類 A1:トリクロロトリ(4−イソプロピルピリジン)ク
ロム(III) A2:トリクロロトリピリジンクロム(III) A3:トリクロロトリテトラヒドロフランクロム(III) A4:トリクロロトリ(4−フェニルピリジン)クロム
(III) A5:トリクロロトリ(4−エチルピリジン)クロム(I
II) A6:クロム(III) トリス(2−エチルヘキサノエー
ト) A7:Cr(C4 H4 N)3 Na(1,2−ジメトキシ
エタン)3 Cl B1:ジイソブチルアルミニウム−2,5−ジメチルピ
ロールアミド B2:3−オクチルピロール B3:ピロール B4:1,2−ジメトキシエタン C1:トリエチルアルミニウム C2:トリイソブチルアルミニウム C3:水素化ジイソブチルアルミニウム C4:ポリ(イソブチルアルミニウムオキサイド) D1:水 D2:ハイドロキノン D3:ヘキサフルオロイソプロパノール D4:メタノール E1:硫酸 E2:トリメチルシリルトリフルオロメタンスルホネー
ト F1:イソプレン 上記のうち、A7及びB4は本発明によらないものであ
り、それ以外は本発明によるものである
ロム(III) A2:トリクロロトリピリジンクロム(III) A3:トリクロロトリテトラヒドロフランクロム(III) A4:トリクロロトリ(4−フェニルピリジン)クロム
(III) A5:トリクロロトリ(4−エチルピリジン)クロム(I
II) A6:クロム(III) トリス(2−エチルヘキサノエー
ト) A7:Cr(C4 H4 N)3 Na(1,2−ジメトキシ
エタン)3 Cl B1:ジイソブチルアルミニウム−2,5−ジメチルピ
ロールアミド B2:3−オクチルピロール B3:ピロール B4:1,2−ジメトキシエタン C1:トリエチルアルミニウム C2:トリイソブチルアルミニウム C3:水素化ジイソブチルアルミニウム C4:ポリ(イソブチルアルミニウムオキサイド) D1:水 D2:ハイドロキノン D3:ヘキサフルオロイソプロパノール D4:メタノール E1:硫酸 E2:トリメチルシリルトリフルオロメタンスルホネー
ト F1:イソプレン 上記のうち、A7及びB4は本発明によらないものであ
り、それ以外は本発明によるものである
【0039】*2 触媒成分 組成 (A)成分1モルあたりの使用割合(モル) *3 触媒使用量 反応液中のクロム原子の濃度(ミリモル/l) *4 活性:触媒のクロム原子1gあたりの総生成物
(1−ヘキセン、ポリマー、その他)量(g) *5 選択率 1−ヘキセン:生成1−ヘキセン量(g)/総生成物量
(g)×100 ポリマー:生成ポリマー量(g)/総生成物量(g)×
100
(1−ヘキセン、ポリマー、その他)量(g) *5 選択率 1−ヘキセン:生成1−ヘキセン量(g)/総生成物量
(g)×100 ポリマー:生成ポリマー量(g)/総生成物量(g)×
100
【0040】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明により、エ
チレン、プロピレン及び1−ブテンからなる群から選ば
れる少なくとも一種の化合物を三量化することにより、
一つの分子鎖末端に二重結合を有するオレフィンを製造
する方法であって、触媒活性及び選択率に優れ、しかも
調製及びその保存が容易な触媒を用いるという優れた特
徴を有する方法を提供することができた。
チレン、プロピレン及び1−ブテンからなる群から選ば
れる少なくとも一種の化合物を三量化することにより、
一つの分子鎖末端に二重結合を有するオレフィンを製造
する方法であって、触媒活性及び選択率に優れ、しかも
調製及びその保存が容易な触媒を用いるという優れた特
徴を有する方法を提供することができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 11/02 9280−4H // C07B 61/00 300 (72)発明者 伊藤 禎昭 千葉県市原市姉崎海岸5の1 住友化学工 業株式会社内
Claims (10)
- 【請求項1】 エチレン、プロピレン及び1−ブテンか
らなる群から選ばれる少なくとも一種の単量体を三量化
することにより、一つの分子鎖末端に二重結合を有する
オレフィンを製造する方法において、下記(A)及び
(B)からなる触媒系又は(A)、(B)及び(C)か
らなる触媒系を用いることを特徴とする分子鎖末端に二
重結合を有するオレフィンの製造方法。 (A)一般式CrXm Yn (Xはカルボン酸残基、1,
3−ジケトン残基、ハロゲン原子又はアルコキシル基を
表し、Yはアミン類、ホスフィン類、ホスフィンオキサ
イド類、ニトロシル基又はエーテル類を表わし、mは2
〜4の整数を表わし、nは0〜4の整数を表わす。)で
表されるクロム化合物 (B)ピロール環構造単位及び/又はイミダゾール環構
造単位を有する窒素含有複素環化合物 (C)一般式AlRk Z3-k (Rは炭素数1〜10のア
ルキル基又は水素原子を表わし、Zはハロゲン原子を表
わし、kは0〜3の実数を表わす。)で表されるアルキ
ルアルミニウム化合物 - 【請求項2】 触媒系が、請求項1記載の(A)〜
(C)及び下記(D)からなる請求項1記載の製造方
法。 (D)水、アルコール類又はフェノール類 - 【請求項3】 触媒系が、請求項1記載の(A)〜
(C)及び下記(E)からなる請求項1記載の製造方
法。 (E)酸類又は酸エステル類 - 【請求項4】 触媒系が、請求項1記載の(A)〜
(C)及び下記(F)からなる請求項1記載の製造方
法。 (F)ジエン類 - 【請求項5】 エチレン、プロピレン及び1−ブテンか
らなる群から選ばれる少なくとも一種の単量体がエチレ
ンである請求項1記載の方法。 - 【請求項6】 窒素含有複素環化合物がピロール環構造
単位を有する窒素含有複素環化合物である請求項1記載
の方法。 - 【請求項7】 窒素含有複素環化合物が窒素−アルミニ
ウム結合を有するピロール環構造単位を有する窒素含有
複素環化合物である請求項1記載の方法。 - 【請求項8】 アルキルアルミニウム化合物がトリアル
キルアルミニウム又はジアルキルアルミニウムヒドリド
である請求項1記載の方法。 - 【請求項9】 触媒系が、請求項1記載の(A)〜
(C)からなり、ここで(A)のXはハロゲン原子であ
り、Yはピリジン環構造及び/又はテトラヒドロフラン
環構造を有する単位であり、(B)は窒素−アルミニウ
ム結合を有するピロール環構造を有する窒素含有複素環
化合物であり、(C)はトリアルキルアルミニウムであ
る請求項1記載の製造方法。 - 【請求項10】 触媒系が、請求項1記載の(A)〜
(C)からなり、ここで(A)はトリクロロトリピリジ
ンクロム(III) 、トリクロロトリ(4−エチルピリジ
ン)クロム(III) 、トリクロロトリ(4−イソプロピル
ピリジン)クロム(III) 、トリクロロトリ(4−フェニ
ルピリジン)クロム(III) 又はトリクロロトリテトラヒ
ドロフランクロム(III) であり、(B)はジイソブチル
アルミニウム−2,5−ジメチルピロールアミドであ
り、(C)はトリエチルアルミニウムである請求項1記
載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6034833A JPH07267881A (ja) | 1993-03-12 | 1994-03-04 | 分子鎖末端に二重結合を有するオレフィンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5202693 | 1993-03-12 | ||
JP27536993 | 1993-11-04 | ||
JP1675794 | 1994-02-10 | ||
JP6-16757 | 1994-02-10 | ||
JP5-275369 | 1994-02-10 | ||
JP5-52026 | 1994-02-10 | ||
JP6034833A JPH07267881A (ja) | 1993-03-12 | 1994-03-04 | 分子鎖末端に二重結合を有するオレフィンの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07267881A true JPH07267881A (ja) | 1995-10-17 |
Family
ID=27456641
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6034833A Pending JPH07267881A (ja) | 1993-03-12 | 1994-03-04 | 分子鎖末端に二重結合を有するオレフィンの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07267881A (ja) |
-
1994
- 1994-03-04 JP JP6034833A patent/JPH07267881A/ja active Pending
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