JPH07267881A - 分子鎖末端に二重結合を有するオレフィンの製造方法 - Google Patents

分子鎖末端に二重結合を有するオレフィンの製造方法

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JPH07267881A
JPH07267881A JP6034833A JP3483394A JPH07267881A JP H07267881 A JPH07267881 A JP H07267881A JP 6034833 A JP6034833 A JP 6034833A JP 3483394 A JP3483394 A JP 3483394A JP H07267881 A JPH07267881 A JP H07267881A
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chromium
nitrogen
catalyst system
iii
olefin
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JP6034833A
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Mitsuhisa Tamura
光久 田村
Kenji Uchida
健司 内田
Seiji Iwanaga
清司 岩永
Teisho Ito
禎昭 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
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    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 エチレン、プロピレン及び1−ブテンから選
ばれる一種以上の単量体を三量化して一つの分子鎖末端
に二重結合を有するオレフィンを製造する方法におい
て、下記(A)及び(B)からなる触媒系又は(A)、
(B)及び(C)からなる触媒系を用いる分子鎖末端に
二重結合を有するオレフィンの製造方法。 (A)一般式CrXm n (Xはカルボン酸残基、1,
3−ジケトン残基、ハロゲン原子又はアルコキシル基
を、Yはアミン類、ホスフィン類、ホスフィンオキサイ
ド類、ニトロシル基又はエーテル類を、mは2〜4の整
数を、nは0〜4の整数を表わす。)のクロム化合物 (B)ピロール環構造単位及び/又はイミダゾール環構
造単位を有する窒素含有複素環化合物 (C)一般式AlRk 3-k (RはC1〜10のアルキ
ル基又は水素原子を、Zはハロゲン原子を、kは0〜3
の実数を表わす。)のアルキルアルミニウム化合物 【効果】 触媒活性と選択率に優れ、調製と保存が容易
な触媒を用いることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、分子鎖末端に二重結合
を有するオレフィンの製造方法に関するものである。更
に詳しくは、本発明は、エチレン、プロピレン及び1−
ブテンからなる群から選ばれる少なくとも一種の化合物
を三量化することにより、一つの分子鎖末端に二重結合
を有するオレフィンを製造する方法であって、触媒活性
及び選択率に優れ、しかも調製及びその保存が容易な触
媒を用い得るという優れた特徴を有する方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】エチレンなどのオレフィンを三量化する
ことにより、1−ヘキセンなどの一つの分子鎖末端に二
重結合を有するオレフィンを製造する方法としては、次
の方法が知られている。すなわち、特公平4−6645
7号公報には、クロム化合物、アルミニウム化合物の加
水分解生成物及びドナー配位子の反応生成物を触媒とし
て用いる方法が開示されている。しかしながら、この方
法は、触媒の活性及び選択率の点で不十分であり、かつ
触媒の活性の維持が困難であるという問題を有してい
る。また、特開平3−128904号公報には、クロム
含有錯体化合物及びアルミニウム化合物を用いる方法が
開示されている。しかしながら、この方法は、触媒の活
性が不十分であり、かつ用いる触媒の調製が容易ではな
いといった問題を有している。また、特開平5−221
882号公報には、クロム錯体及びアルミニウム化合物
の加水分解生成物を触媒として用いる方法が開示されて
いる。しかしながら、この方法は、触媒の選択率の点で
不十分である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる状況において、
本発明が解決しようとする課題は、エチレン、プロピレ
ン及び1−ブテンからなる群から選ばれる少なくとも一
種の化合物を三量化することにより、一つの分子鎖末端
に二重結合を有するオレフィンを製造する方法であっ
て、触媒活性及び選択率に優れ、しかも調製及びその保
存が容易な触媒を用いるという優れた特徴を有する方法
を提供する点に存する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意検討の結果、本発明に到達した。す
なわち、本発明は、エチレン、プロピレン及び1−ブテ
ンからなる群から選ばれる少なくとも一種の単量体を三
量化することにより、一つの分子鎖末端に二重結合を有
するオレフィンを製造する方法において、下記(A)及
び(B)からなる触媒系又は(A)、(B)及び(C)
からなる触媒系を用いることを特徴とする分子鎖末端に
二重結合を有するオレフィンの製造方法に係るものであ
る。 (A)一般式CrXm n (Xはカルボン酸残基、1,
3−ジケトン残基、ハロゲン原子又はアルコキシル基を
表し、Yはアミン類、ホスフィン類、ホスフィンオキサ
イド類、ニトロシル基又はエーテル類を表わし、mは2
〜4の整数を表わし、nは0〜4の整数を表わす。)で
表されるクロム化合物 (B)ピロール環構造単位及び/又はイミダゾール環構
造単位を有する窒素含有複素環化合物 (C)一般式AlRk 3-k (Rは炭素数1〜10のア
ルキル基又は水素原子を表わし、Zはハロゲン原子を表
わし、kは0〜3の実数を表わす。)で表されるアルキ
ルアルミニウム化合物
【0005】以下、詳細に説明する。本発明は、エチレ
ン、プロピレン及び1−ブテンからなる群から選ばれる
少なくとも一種の単量体を原料とし、その三量化反応に
より一つの分子鎖末端に二重結合を有するオレフィン
(以下、「末端オレフィン」と記すことがある。)を製
造するものである。一つの分子鎖末端に二重結合を有す
るオレフィンとしては、たとえば1−ヘキセン、ノネ
ン、ドデセンなどをあげることができる。なかでも、エ
チレンから1−ヘキセンを製造する方法は、工業的観点
から特に興味がある方法である。
【0006】本発明では下記(A)及び(B)からなる
触媒系又は(A)、(B)及び(C)からなる触媒系が
用いられる。
【0007】(A)は一般式CrXm n (Xはカルボ
ン酸残基、1,3−ジケトン残基、ハロゲン原子又はア
ルコキシル基を表し、Yはアミン類、ホスフィン類、ホ
スフィンオキサイド類、ニトロシル基又はエーテル類を
表わし、mは2〜4の整数を表わし、nは0〜4の整数
を表わす。)で表されるクロム化合物である。
【0008】カルボン酸残基としては、炭素数1〜20
のものが好ましく、たとえば2−エチルヘキサン酸、ナ
フテン酸、酢酸、オキシ−2−エチルヘキサン酸、ジク
ロルエチルヘキサン酸、アセチルアセトン酸、酪酸、ネ
オペンタン酸、ラウリン酸、ステアリン酸、蓚酸などの
残基をあげることができる。なかでも2−エチルヘキサ
ン酸、ナフテン酸が好ましい。1,3−ジケトン残基と
しては、炭素数5〜20のものが好ましく、たとえば、
アセチルアセトン、2,2,6,6−テトラメチル−
3,5−ヘプタジオンなどの残基をあげることができ
る。ハロゲン原子としては、塩素、臭素、ヨウ素、フッ
素が好ましい。なかでも塩素が好ましい。アルコキシル
基としては、炭素数1〜20のものが好ましく、たとえ
ばt−ブトキシ基、i−プロピル基などをあげることが
できる。
【0009】アミン類としては、たとえばピリジン、4
−メチルピリジン、4−エチルピリジン、4−プロピル
ピリジン、4−イソプロピルピリジン、4−t−ブチル
ピリジン、4−フェニルピリジン、3−メチルピリジ
ン、3−エチルピリジン、3−ブチルピリジン、3−フ
ェニルピリジン、3,4−ジメチルピリジン、アニリ
ン、1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシ
クロノナンなどをあげることができる。なかでもピリジ
ン及び4−エチルピリジン、4−イソプロピルピリジ
ン、4−フェニルピリジンが好ましい。ホスフィン類と
しては、たとえばトリブチルホスフィンをあげることが
できる。ホスフィンオキサイド類としては、たとえばト
リブチルホスフィンオキサイド、トリフェニルホスフィ
ンオキサイドをあげることができる。エーテル類として
は、たとえばテトラヒドロフランをあげることができ
る。なお、Yはクロム原子と窒素原子又は酸素原子で配
位結合を形成している。
【0010】(A)の具体例としては、クロム(III) ト
リス(2−エチルヘキサノエート)、クロム(II) ビス
(2−エチルヘキサノエート)、クロム(III) トリス
(ナフテネート)、クロム(II) ビス(ナフテネー
ト)、クロム(III) トリス(アセテート)、クロム(I
I) ビス(アセテート)、クロム(III) トリス(アセチ
ルアセトナート)、クロム(III) トリス(2,2,6,
6−テトラメチル−3,5−ヘプタジオナート)、クロ
ム(II) ビス(アセチルアセトナート)、クロム(IV)
テトラ(t−ブトキシド)、トリクロロトリアニリンク
ロム(III) 、トリクロロトリピリジンクロム(III) 、ト
リクロロトリ(テトラヒドロフラン)クロム(III) 、ト
リクロロトリ(4−エチルピリジン)クロム(III) 、ト
リクロロトリ(4−イソプロピルピリジン)クロム(II
I) 、トリクロロトリ(4−フェニルピリジン)クロム
(III) 、ジクロロビスピリジンクロム(II)、ジクロロジ
ニトロシルビス(トリフェニルホスフィンオキシド)ク
ロム(II)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィンオキ
シド)クロム(II)、ジクロロジニトロシルビス(4−エ
チルピリジン)クロム(II)、ジクロロビス(4−エチル
ピリジン)クロム(II)、トリクロロビス(トリブチルホ
スフィン)クロム(III) 二量体、トリクロロ(1,4,
7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)
クロム(III) などをあげることができる。なかでも、ク
ロム(III) トリス(2−エチルヘキサノエート)、クロ
ム(II) ビス(2−エチルヘキサノエート)、クロム(I
II) トリス(ナフテネート)、クロム(II) ビス(ナフ
テネート)、クロム(IV) テトラ(t−ブトキシド)、
トリクロロトリピリジンクロム(III) 、トリクロロトリ
(4−エチルピリジン)クロム(III) 、トリクロロトリ
(4−イソプロピルピリジン)クロム(III) 、トリクロ
ロトリ(4−フェニルピリジン)クロム(III) 及びトリ
クロロトリ(テトラヒドロフラン)クロム(III) が好ま
しい。
【0011】(B)はピロール環構造単位及び/又はイ
ミダゾール環構造単位を有する窒素含有複素環化合物で
あり、好ましくはピロール環構造単位を有する窒素含有
複素環化合物である。最も好ましくは窒素−アルミニウ
ム結合を有するピロール環構造単位を有する窒素含有複
素環化合物である。(B)の具体例としては、ピロー
ル、2,5−ジメチルピロール、2,5−ジエチルピロ
ール、2,5−ジプロピルピロール、2−メチルピロー
ル、2−エチルピロール、3−メチルピロール、3−エ
チルピロール、3−プロピルピロール、3−ブチルピロ
ール、3−ヘプチルピロール、3−オクチルピロール、
3−エチル−2,4−ジメチルピロール、2,3,4,
5−テトラメチルピロール、4,5,6,7−テトラヒ
ドロインドール、インドール、カルバゾール、イミダゾ
ール、ジイソブチルアルミニウム−2,5−ジメチルピ
ロールアミド、ジエチルアルミニウム−2,5−ジメチ
ルピロールアミド、ジメチルアルミニウム−2,5−ジ
メチルピロールアミド、ジイソブチルアルミニウムピロ
ールアミド、ジエチルアルミニウムピロールアミド、ジ
メチルアルミニウムピロールアミドなどをあげることが
できる。なかでも、ピロール、2,5−ジメチルピロー
ル、3−ヘプチルピロール、3−オクチルピロール、ジ
イソブチルアルミニウム−2,5−ジメチルピロールア
ミド、ジエチルアルミニウム−2,5−ジメチルピロー
ルアミド、ジメチルアルミニウム−2,5−ジメチルピ
ロールアミド、ジイソブチルアルミニウムピロールアミ
ド、ジエチルアルミニウムピロールアミド及びジメチル
アルミニウムピロールアミドが好ましい。最も好ましく
はジイソブチルアルミニウム−2,5−ジメチルピロー
ルアミド、ジエチルアルミニウム−2,5−ジメチルピ
ロールアミド、ジイソブチルアルミニウムピロールアミ
ド及びジエチルアルミニウムピロールアミドである。
【0012】窒素−アルミニウム結合を有するピロール
環構造単位を有する化合物は、窒素−アルミニウム結合
を有する化合物をつくる公知の方法で合成できる。
【0013】たとえば、水素−窒素結合を有するピロー
ル環構造単位を有する化合物を(C)と混合する方法、
あるいは、水素−窒素結合を有するピロール環構造単位
を有する化合物を金属塩に変換し、続いて一般式Al
R’K Z’3-K で表わされるハロゲン化アルミニウム化
合物と反応させる方法である。R’は炭素数1〜10の
アルキル基又は水素原子を表わし、Z’はハロゲン原子
を表わし、kは0より大きく3より小さい実数を表わ
す。ハロゲン原子としては、塩素、臭素、ヨウ素、フッ
素をあげることができる。
【0014】ハロゲン化アルミニウム化合物の具体例と
しては、塩化ジイソブチルアルミニウム、塩化ジエチル
アルミニウム、2塩化イソブチルアルミニウム、2塩化
エチルアルミニウム、エチルアルミニウムセスキクロリ
ドなどをあげることができる。
【0015】水素−窒素結合を有するピロール環構造単
位を有する化合物の金属塩への変換は公知の方法、たと
えば、アルカリ金属あるいはアルカリ土類金属及びその
誘導体などと反応させることで達成できる。アルカリ金
属あるいはアルカリ土類金属及びその誘導体の具体例と
しては、リチウム、メチルリチウム、ブチルリチウム、
フェニルリチウム、ナトリウム、水素化ナトリウム、カ
リウム、水素化カリウム、臭化メチルマグネシウム、ヨ
ウ化メチルマグネシウム、臭化エチルマグネシウム、臭
化プロピル、塩化ブチルマグネシウムなどをあげること
ができる。
【0016】(C)は、一般式AlRk 3-k (Rは炭
素数1〜6のアルキル基又は水素原子を表わし、Zはハ
ロゲン原子を表わし、kは0〜3の実数を表わす。)で
表されるアルキルアルミニウム化合物である。(C)の
具体例としては、トリイソブチルアルミニウム、トリシ
クロヘキシルアルミニウム、トリ−n−ヘキシルアルミ
ニウム、トリ−n−オクチルアルミニウム、水素化ジイ
ソブチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリ
メチルアルミニウム、塩化ジエチルアルミニウム、エチ
ルアルミニウムセスキクロリド、2塩化エチルアルミニ
ウムなどをあげることができる。なかでも、トリアルキ
ルアルミニウム又はジアルキルアルミニウムヒドリドが
好ましく、更に好ましくはトリエチルアルミニウム、ト
リイソブチルアルミニウム、水素化ジイソブチルアルミ
ニウムである。(A)及び(B)の使用量比は、(A)
1モルあたり(B)1〜100モルが好ましく、更に好
ましくは(B)2〜30モルである。(C)の使用量比
は、(A)1モルあたり(C)1〜100モルが好まし
く、更に好ましくは(C)2〜30モルである。(B)
として窒素−アルミニウム結合を有するピロール環構造
単位を有する化合物を用いる場合には、(C)を用いる
ことなく反応を実施することもできる。(B)が過少な
場合は末端オレフィンの選択率が低くなることがある。
(C)が過少な場合は活性が不十分なことがあり、一方
(C)が過多な場合は末端オレフィンの選択率が低下す
ることがある。
【0017】本発明のおいて、特に活性に優れる触媒系
として、触媒系が(A)〜(C)からなり、ここで
(A)のXはハロゲン原子であり、Yはピリジン環構造
及び/又はテトラヒドロフラン環構造を有する単位であ
り、(B)は窒素−アルミニウム結合を有するピロール
環構造を有する窒素含有複素環化合物であり、(C)は
トリアルキルアルミニウムであるものをあげることがで
きる。係る触媒系の具体例としては、(A)はトリクロ
ロトリピリジンクロム(III) 、トリクロロトリ(4−エ
チルピリジン)クロム(III) 、トリクロロトリ(4−イ
ソプロピルピリジン)クロム(III) 、トリクロロトリ
(4−フェニルピリジン)クロム(III) 又はトリクロロ
トリテトラヒドロフランクロム(III) であり、(B)は
ジイソブチルアルミニウム−2,5−ジメチルピロール
アミドであり、(C)はトリエチルアルミニウムである
触媒系をあげることができる。
【0018】更に、本発明においては、好ましい触媒系
として、上記の(A)〜(C)に加えて、(D)水、ア
ルコール類又はフェノール類を含有するものをあげるこ
とができる。アルコール類としては炭素数1〜10のも
のが好ましく、具体的にはメタノール、エタノール、ヘ
キサフルオロイソプロパノールなどをあげることができ
る。フェノール類としては炭素数6〜20のものが好ま
しく、具体的にはフェノール、ハイドロキノン、レゾル
シン、ビスフェノールA、N,N−ジメチルメタアミノ
フェノール、3,4,5−トリメトキシフェノール、
3,5−ジメトキシフェノール、パラメトキシフェノー
ル、2,4,6−トリ−t−ブチルフェノール、4,
4’−ビフェノール、1,1’−ビ−2−ナフトール、
2,4,6−トリクロロフェノール、カテコールなどを
あげることがきる。なかでもハイドロキノン、レゾルシ
ン、ビスフェノールA、N,N−ジメチルメタアミノフ
ェノール、3,4,5−トリメトキシフェノール、3,
5−ジメトキシフェノール、パラメトキシフェノール及
び2,4,6−トリ−t−ブチルフェノールが好まし
い。(D)の含有量は、(A)1モルあたり(D)0.
1〜100モルが好ましく、更に好ましくは(D)0.
5〜30モルである。(D)が過少又は過多な場合は活
性が不十分なことがある。
【0019】更に、本発明においては、好ましい別の触
媒系として、上記の(A)〜(C)に加えて、(E)酸
類又は酸エステル類を含有するものをあげることができ
る。酸類及び酸エステル類としてはメタンスルホン酸、
トリフルオロ酢酸、トリフルオロメタンスルホン酸、ト
リフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリルエステ
ル、無水トリフルオロメタンスルホン酸、硫酸、塩酸、
硝酸、燐酸、ポリ燐酸、ジメチル硫酸、カンファースル
ホン酸などをあげることがきる。なかでもトリフルオロ
メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸トリ
メチルシリルエステル、燐酸及び硫酸が好ましい。
(E)の含有量は、(A)1モルあたり(E)0.1〜
100モルが好ましく、更に好ましくは(E)0.5〜
30モルである。(E)が過少又は過多な場合は活性が
不十分なことがある。
【0020】更に、本発明においては、好ましい別の触
媒系として、上記の(A)〜(C)に加えて、(F)ジ
エン類を含有するものをあげることができる。ジエン類
としては1,3−ブタジエン、イソプレン、1,4−ペ
ンタジエン、1,3−ペンタジエン、2,3−ジメチル
−1,3−ブタジエン、1,5−ヘキサジエン、1,4
−ヘキサジエン、1,3−ヘキサジエン、2,4−ヘキ
サジエン、1,6−ヘプタジエン、2,5−ノルボルナ
ルジエン、1,4−ジフェニル−1,3−ブタジエン、
1,3−シクロヘキサジエン、1,5−シクロオクタジ
エンなどをあげることがきる。なかでもイソプレン、
1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエン及び1,6
−ヘプタジエンが好ましい。(F)の含有量は、(A)
1モルあたり(F)0.1〜100モルが好ましく、更
に好ましくは(F)0.5〜30モルである。(F)が
過多な場合は活性が不十分なことがある。
【0021】本発明の触媒系を調製するには、たとえ
ば、窒素、アルゴンなどの不活性ガスの雰囲気下、炭化
水素系又はハロゲン化炭化水素系の溶媒に触媒系を形成
する各成分を攪拌して溶解させればよい。溶媒として
は、たとえばブタン、イソブタン、ペンタン、ヘキサ
ン、ヘプタン、1−ヘキセン、1−オクテン、トルエ
ン、キシレン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンなど
をあげることができる。
【0022】本発明の三量化反応は、たとえば次のとお
り実施される。すなわち、耐圧反応容器に上記の触媒系
及び溶媒を仕込み、次にエチレン、プロピレン及び1−
ブテンからなる群から選ばれる少なくとも一種の単量体
を導入し、昇温して反応させればよい。触媒の使用量
は、反応液中のクロム原子の濃度が0.000001〜
0.05モル/lとなるように設定することが好まし
く、更に好ましくは0.00001〜0.01モル/l
である。該触媒系の使用量が過少な場合は活性が不十分
なことがある。反応温度は、通常20〜200℃、好ま
しくは20〜150℃である。反応温度が低すぎる場合
は活性が低く、一方反応温度が高すぎる場合は末端オレ
フィンの選択率が低くなることがある。反応圧力は、通
常大気圧〜200kg/cm2 、好ましくは10〜10
0kg/cm2 である。反応圧力が低すぎる場合は活性
が不十分なことがある。反応時間は、通常0.1〜8h
r、好ましくは0.5〜7hrである。反応時間が短か
すぎる場合は反応率が低くなることがある。本発明の反
応混合物から目的の末端オレフィンを分離回収するに
は、たとえば蒸留などの方法が用いられる。
【0023】なお、本発明の触媒系は、上記の使用方法
による他、シリカ、アルミナ、シリカ−アルミナ、ゼオ
ライト、リン酸アルミニウムなどの無機担体、イオン交
換樹脂、ポリスチレン、ポリビニルピリジンなどの有機
担体などに担持させた担持触媒として用いてもよい。
【0024】更に、本発明においては、反応系に水素を
添加して行うことにより、反応中に紐状の粘着性ポリマ
ー物質の副生を伴わず、よって極めて円滑に反応を行う
ことができる。水素の使用量は、エチレン、プロピレン
及び1−ブテンからなる群から選ばれる少なくとも一種
の単量体並びに水素中における水素(ガス)の濃度が通
常0.1〜50モル%、好ましくは1〜25モル%とな
るように調整する。水素の量が過少な場合は、紐状の粘
着性ポリマー物質の副生を抑制する効果が不十分なこと
があり、一方水素の量が過多な場合は触媒の活性低下又
は1−ヘキセンへの選択率の低下を起こす場合がある。
【0025】
【実施例】以下に実施例により本発明を説明する。
【0026】実施例1 アルゴンの雰囲気下、あらかじめ脱気、脱水したヘプタ
ン溶媒を氷水浴で冷却し、そこに(A1)トリクロロト
リ(4−イソプロピルピリジン)クロム(III)13mg
(0.025ミリモル)及び(B1)ジイソブチルアル
ミニウム−2,5−ジメチルピロールアミド12mg
(0.051ミリモル)(0.092mol/lのヘプ
タン溶液)及び(C1)トリエチルアルミニウム21m
g(0.18ミリモル)(1.0mol/lのヘプタン
溶液)を攪拌して溶解させ、触媒系を得た。次に、内容
積0.2lの耐圧反応容器に上記の触媒系及びヘプタン
溶媒にを仕込み、次にエチレンを圧力25kg/cm2
Gに導入した。更に、攪拌下、昇温を行い三量化反応を
実施した。なお、反応温度100℃、反応圧力40kg
/cm2 G及び反応時間は2hrとし、反応中、エチレ
ンは需要に応じて供給した。反応混合物を固液分離し、
固体の重量からポリマー生成量を求め、また液相をガス
クロマトグラフィーにて分析して、生成物の量を求め
た。条件及び結果を表1に示した。
【0027】(B1)ジイソブチルアルミニウム−2,
5−ジメチルピロールアミドの合成法は以下のとおりで
ある。アルゴン雰囲気下、あらかじめ脱気、脱水したヘ
プタン溶媒15mlを氷水浴で冷却し、そこにn−ブチ
ルリチウム102mg(1.6ミリモル)(1.6mo
l/lのヘキサン溶液)と2,5−ジメチルピロール1
52mg(1.6ミリモル)を仕込み、氷水浴で15分
間と25℃で30分間十分に攪拌を続ける。この溶液を
再度氷水浴で冷却し、そこに塩化ジイソブチルアルミニ
ウム283mg(1.6ミリモル)(1.0mol/l
のヘプタン溶液)を滴下し、氷水浴で15分間と25
(℃)で1時間十分に攪拌を行う。攪拌を止め氷水浴で
冷却しながら静置するとジイソブチルアルミニウム−
2,5−ジメチルピロールアミドのヘプタン溶液が上澄
液として得られる。
【0028】実施例2〜26及び比較例1〜2 表1、3、5及び7の条件としたこと以外は、実施例1
に準じて行った。結果を表2、4、6及び8に示した。
【0029】結果から次のことがわかる。本発明による
すべての実施例は満足すべき結果を示している。一方、
本発明によらない種類の触媒系を用いた比較例1及び比
較例2は、触媒活性に劣り、かつ好ましくないポリマー
の副生が著しい。
【0030】
【表1】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実 施 例 1 2 3 4 5 6 7 触媒成分 種類 *1 (A) A1 A2 A3 A4 A5 A6 A6 (B) B1 B1 B1 B1 B1 B1 B1 (C) C1 C1 C1 C1 C1 C1 C1 (D) - - - - - - - (E) - - - - - - - (F) - - - - - - - 組成 *2 (A) 1 1 1 1 1 1 1 (B) 2 2 2 2 2 6 6 (C) 7 7 7 7 7 5 5 (D) 0 0 0 0 0 0 0 (E) 0 0 0 0 0 0 0 (F) 0 0 0 0 0 0 0 触媒使用量 *3 0.46 0.46 0.46 0.46 0.46 0.82 0.84 反応温度 ℃ 100 100 100 100 100 100 50 反応圧力 kg/cm2 40 40 40 40 40 45 40 反応時間 hr 2 2 2 2 2 2 2 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0031】
【表2】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実 施 例 1 2 3 4 5 6 7 結果 活性 g/g-Cr *4 30526 30356 26118 23272 22298 7854 8696 選択率 % *5 1-ヘキセン 80 74 75 77 76 76 45 ポリマー 2 2 1 2 2 1 13 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0032】
【表3】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実 施 例 8 9 10 11 12 13 14 触媒成分 種類 *1 (A) A6 A6 A2 A3 A6 A6 A6 (B) B1 B2 B3 B3 B3 B3 B3 (C) - C1 C1 C1 C1 C1 C1 (D) - - - - - - - (E) - - - - - - - (F) - - - - - - - 組成 *2 (A) 1 1 1 1 1 1 1 (B) 51 6 4 4 6 7 6 (C) 0 11 11 11 11 11 11 (D) 0 0 0 0 0 0 0 (E) 0 0 0 0 0 0 0 (F) 0 0 0 0 0 0 0 触媒使用量 *3 0.29 1.6 0.64 1.6 1.6 1.6 1.6 反応温度 ℃ 100 80 80 80 80 80 80 反応圧力 kg/cm2 40 40 40 40 40 40 30 反応時間 hr 2 2 2 2 2 6 2 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0033】
【表4】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実 施 例 8 9 10 11 12 13 14 結果 活性 g/g-Cr *4 3308 2718 1418 1416 2128 3882 1458 選択率 % *5 1-ヘキセン 78 87 81 75 78 68 80 ポリマー 4 1 2 1 2 4 2 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0034】
【表5】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実 施 例 15 16 17 18 19 20 21 触媒成分 *1 種類 *1 (A) A6 A6 A6 A6 A6 A6 A6 (B) B3 B3 B3 B3 B3 B3 B3 (C) C2 C1 C1 C1 C1 C1 C1 (D) - - - - - D1 D2 (E) - - - - - - - (F) - - - - - - - 組成 *2 (A) 1 1 1 1 1 1 1 (B) 6 6 6 11 7 4 4 (C) 14 11 11 20 14 11 11 (D) 0 0 0 0 0 1.5 1.5 (E) 0 0 0 0 0 0 0 (F) 0 0 0 0 0 0 0 触媒使用量 *3 1.6 1.6 1.6 1.6 1.6 0.64 0.64 反応温度 ℃ 80 70 90 80 80 80 80 反応圧力 kg/cm2 20 40 40 20 20 40 40 反応時間 hr 2 2 2 2 2 2 2 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0035】
【表6】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実 施 例 15 16 17 18 19 20 21 結果 活性 g/g-Cr *4 1514 1502 1962 1420 840 1810 2674 選択率 % *5 1-ヘキセン 65 76 71 56 75 63 60 ポリマー 3 2 4 2 1 5 3 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0036】
【表7】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実 施 例 比 較 例 22 23 24 25 26 1 2 触媒成分 種類 *1 (A) A6 A6 A6 A6 A6 A6 A7 (B) B3 B3 B3 B3 B3 B4 - (C) C1 C1 C1 C1 C1 C4 C1 (D) D3 D4 - - - - - (E) - - E1 E2 - - - (F) - - - - F1 - - 組成 *2 (A) 1 1 1 1 1 1 1 (B) 4 4 4 4 7 34 0 (C) 11 11 11 11 11 63 33 (D) 3 3 0 0 0 0 0 (E) 0 0 2 3 0 0 0 (F) 0 0 0 0 1 0 0 触媒使用量 *3 0.64 0.64 0.64 0.64 1.6 1.5 0.67 反応温度 ℃ 80 80 80 80 80 80 80 反応圧力 kg/cm2 40 40 40 40 40 20 20 反応時間 hr 2 2 2 2 2 2 2 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0037】
【表8】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実 施 例 比 較 例 22 23 24 25 26 1 2 結果 活性 g/g-Cr *4 1900 1164 2244 1032 1434 784 644 選択率 % *5 1-ヘキセン 71 75 65 88 72 77 45 ポリマー 5 3 2 5 1 21 17 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0038】*1 触媒成分 種類 A1:トリクロロトリ(4−イソプロピルピリジン)ク
ロム(III) A2:トリクロロトリピリジンクロム(III) A3:トリクロロトリテトラヒドロフランクロム(III) A4:トリクロロトリ(4−フェニルピリジン)クロム
(III) A5:トリクロロトリ(4−エチルピリジン)クロム(I
II) A6:クロム(III) トリス(2−エチルヘキサノエー
ト) A7:Cr(C4 4 N)3 Na(1,2−ジメトキシ
エタン)3 Cl B1:ジイソブチルアルミニウム−2,5−ジメチルピ
ロールアミド B2:3−オクチルピロール B3:ピロール B4:1,2−ジメトキシエタン C1:トリエチルアルミニウム C2:トリイソブチルアルミニウム C3:水素化ジイソブチルアルミニウム C4:ポリ(イソブチルアルミニウムオキサイド) D1:水 D2:ハイドロキノン D3:ヘキサフルオロイソプロパノール D4:メタノール E1:硫酸 E2:トリメチルシリルトリフルオロメタンスルホネー
ト F1:イソプレン 上記のうち、A7及びB4は本発明によらないものであ
り、それ以外は本発明によるものである
【0039】*2 触媒成分 組成 (A)成分1モルあたりの使用割合(モル) *3 触媒使用量 反応液中のクロム原子の濃度(ミリモル/l) *4 活性:触媒のクロム原子1gあたりの総生成物
(1−ヘキセン、ポリマー、その他)量(g) *5 選択率 1−ヘキセン:生成1−ヘキセン量(g)/総生成物量
(g)×100 ポリマー:生成ポリマー量(g)/総生成物量(g)×
100
【0040】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明により、エ
チレン、プロピレン及び1−ブテンからなる群から選ば
れる少なくとも一種の化合物を三量化することにより、
一つの分子鎖末端に二重結合を有するオレフィンを製造
する方法であって、触媒活性及び選択率に優れ、しかも
調製及びその保存が容易な触媒を用いるという優れた特
徴を有する方法を提供することができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 11/02 9280−4H // C07B 61/00 300 (72)発明者 伊藤 禎昭 千葉県市原市姉崎海岸5の1 住友化学工 業株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン、プロピレン及び1−ブテンか
    らなる群から選ばれる少なくとも一種の単量体を三量化
    することにより、一つの分子鎖末端に二重結合を有する
    オレフィンを製造する方法において、下記(A)及び
    (B)からなる触媒系又は(A)、(B)及び(C)か
    らなる触媒系を用いることを特徴とする分子鎖末端に二
    重結合を有するオレフィンの製造方法。 (A)一般式CrXm n (Xはカルボン酸残基、1,
    3−ジケトン残基、ハロゲン原子又はアルコキシル基を
    表し、Yはアミン類、ホスフィン類、ホスフィンオキサ
    イド類、ニトロシル基又はエーテル類を表わし、mは2
    〜4の整数を表わし、nは0〜4の整数を表わす。)で
    表されるクロム化合物 (B)ピロール環構造単位及び/又はイミダゾール環構
    造単位を有する窒素含有複素環化合物 (C)一般式AlRk 3-k (Rは炭素数1〜10のア
    ルキル基又は水素原子を表わし、Zはハロゲン原子を表
    わし、kは0〜3の実数を表わす。)で表されるアルキ
    ルアルミニウム化合物
  2. 【請求項2】 触媒系が、請求項1記載の(A)〜
    (C)及び下記(D)からなる請求項1記載の製造方
    法。 (D)水、アルコール類又はフェノール類
  3. 【請求項3】 触媒系が、請求項1記載の(A)〜
    (C)及び下記(E)からなる請求項1記載の製造方
    法。 (E)酸類又は酸エステル類
  4. 【請求項4】 触媒系が、請求項1記載の(A)〜
    (C)及び下記(F)からなる請求項1記載の製造方
    法。 (F)ジエン類
  5. 【請求項5】 エチレン、プロピレン及び1−ブテンか
    らなる群から選ばれる少なくとも一種の単量体がエチレ
    ンである請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 窒素含有複素環化合物がピロール環構造
    単位を有する窒素含有複素環化合物である請求項1記載
    の方法。
  7. 【請求項7】 窒素含有複素環化合物が窒素−アルミニ
    ウム結合を有するピロール環構造単位を有する窒素含有
    複素環化合物である請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】 アルキルアルミニウム化合物がトリアル
    キルアルミニウム又はジアルキルアルミニウムヒドリド
    である請求項1記載の方法。
  9. 【請求項9】 触媒系が、請求項1記載の(A)〜
    (C)からなり、ここで(A)のXはハロゲン原子であ
    り、Yはピリジン環構造及び/又はテトラヒドロフラン
    環構造を有する単位であり、(B)は窒素−アルミニウ
    ム結合を有するピロール環構造を有する窒素含有複素環
    化合物であり、(C)はトリアルキルアルミニウムであ
    る請求項1記載の製造方法。
  10. 【請求項10】 触媒系が、請求項1記載の(A)〜
    (C)からなり、ここで(A)はトリクロロトリピリジ
    ンクロム(III) 、トリクロロトリ(4−エチルピリジ
    ン)クロム(III) 、トリクロロトリ(4−イソプロピル
    ピリジン)クロム(III) 、トリクロロトリ(4−フェニ
    ルピリジン)クロム(III) 又はトリクロロトリテトラヒ
    ドロフランクロム(III) であり、(B)はジイソブチル
    アルミニウム−2,5−ジメチルピロールアミドであ
    り、(C)はトリエチルアルミニウムである請求項1記
    載の製造方法。
JP6034833A 1993-03-12 1994-03-04 分子鎖末端に二重結合を有するオレフィンの製造方法 Pending JPH07267881A (ja)

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JP5-275369 1994-02-10
JP5-52026 1994-02-10
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