JPH0726728U - 液体サンプリング容器 - Google Patents
液体サンプリング容器Info
- Publication number
- JPH0726728U JPH0726728U JP5718993U JP5718993U JPH0726728U JP H0726728 U JPH0726728 U JP H0726728U JP 5718993 U JP5718993 U JP 5718993U JP 5718993 U JP5718993 U JP 5718993U JP H0726728 U JPH0726728 U JP H0726728U
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- Japan
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 低揮発分を含む液体試料の蒸発ロスを防止
し、極めて正確な液体試料のサンプリングを行うことを
可能にした液体サンプリング容器を提供することにあ
る。 【構成】 加熱器によって加熱される中空の胴体部2
と、胴体部2から延出した毛管部3と、その先端の試料
出入り口3aとを備えている。 【効果】 低揮発分を含む液体試料の蒸発ロスを防止
し、極めて正確な液体試料のサンプリングを行うことを
可能とする。注射器等や密閉装置は不要となり、液体試
料のサンプリングは著しく簡単なものとなる。
し、極めて正確な液体試料のサンプリングを行うことを
可能にした液体サンプリング容器を提供することにあ
る。 【構成】 加熱器によって加熱される中空の胴体部2
と、胴体部2から延出した毛管部3と、その先端の試料
出入り口3aとを備えている。 【効果】 低揮発分を含む液体試料の蒸発ロスを防止
し、極めて正確な液体試料のサンプリングを行うことを
可能とする。注射器等や密閉装置は不要となり、液体試
料のサンプリングは著しく簡単なものとなる。
Description
【0001】
本考案は液体サンプリング容器に係り、特に低揮発分を含む液体試料の有機元 素分析時等に好適に用いられる液体サンプリング容器に関する。
【0002】
有機元素分析装置の多くは、固体(粉体)試料を分析する目的で作られている 。低揮発分を含む液体試料は測定開始時までに蒸発ロスを起こす。蒸発ロスを防 止するために液体用のサンプリング容器を使用して測定を行っている。
【0003】 従来使用されている液体サンプリング容器は、アルミニウム、スズ等で作られ た管状又は皿状のものである。この管状又は皿状の液体サンプリング容器に注射 器等でサンプルを注入後、密閉装置で液体サンプリング容器を密閉し、次いでサ ンプルが注入された液体サンプリング容器を秤量し、装置に導入する。
【0004】
上記従来の液体サンプリング容器においては、有機元素分析に際し専用の液体 サンプリング容器を用いたとしても、サンプルを注入してから密閉するまでの間 に蒸発ロスを起こすため、低揮発分を含む液体試料のサンプリングは困難であっ た。更に、液体サンプリング容器内に試料を注入するための注射器等と密閉装置 が必要であった。
【0005】 本考案は上記従来の問題点を解決し、低揮発分を含む液体試料の蒸発ロスを防 止し、極めて正確な液体試料のサンプリングを行うことを可能にした液体サンプ リング容器を提供することにある。
【0006】
本考案の液体サンプリング容器は、加熱器によって加熱される中空の胴体部と 、該胴体部から延出した毛管部と、該毛管部の先端に設けられた試料出入り口と を備えてなることを特徴とするものである。
【0007】
本考案の液体サンプリング容器においては、中空の胴体部を加熱器により加熱 することにより容器内の空気は膨張する。そして、胴体部内の膨張した空気は冷 却と共に収縮し、試料出入り口を液体試料に浸すと液体試料は胴体部内に吸引さ れる。
【0008】 この液体サンプリング容器は、試料出入り口が毛管状となっているため、液体 サンプリング容器内部の試料の大気との接触面積は極めて小さくなり、試料の蒸 発ロスは防止される。
【0009】
以下、図面を参照して実施例について説明する。第1図及び第2図は本考案の 実施例に係る液体サンプリング容器を示すものであり、第1図は液体サンプリン グ容器を示す斜視図、第2図は第1図のII-II 線に沿う断面図である。
【0010】 液体サンプリング容器1はガラス製のものであり、胴体部2及び該胴体部から 延出した毛管部3を備えている。毛管部3は胴体部2の片側端部を加熱して軟化 させ、引っ張ることにより形成される。毛管部3の先端は、毛管状の試料出入り 口3aとなっている。
【0011】 このように構成された液体サンプリング容器1の胴体部2をアルコールランプ 等の加熱器で加熱し、液体サンプリング容器1内の空気を膨張させる。その後、 加熱を中止し、毛管部3の試料出入り口3aを液体試料中に浸す。液体サンプリ ング容器1は徐々に冷却し、液体サンプリング容器1内の膨張した空気は次第に 収縮し、試料は胴体部2内に吸引される。
【0012】 液体サンプリング容器1の温度が室温まで下がったことを確認した後、液体試 料を吸引した液体サンプリング容器1の質量を測定し、有機元素分析装置に導入 する。
【0013】 このように構成された液体サンプリング容器においては、胴体部2を加熱した 液体サンプリング容器1の試料出入り口3aを液体試料に浸すと、液体サンプリ ング容器1の冷却と共に液体試料は容易に液体サンプリング容器1内に吸引され る。また、毛管部3の先端は毛管状の試料出入り口3aとなっているため、液体 サンプリング容器1内の液体試料の大気との接触面積は極めて小さくなり、試料 の蒸発ロスは防止される。その結果、著しく正確な有機元素分析が行われるよう になる。
【0014】 また、胴体部や毛管部の太さ、長さを変更することにより、サンプリングの量 を変化させることもできる。
【0015】 本実施例においては、中空の胴体部2及び毛管部3を備えた液体サンプリング 容器1内に液体試料を吸引させているが、第3図に示されるように、液体サンプ リング容器1の毛管部3の先端部に酸化コバルト粉末、酸化銅粉末等の金属酸化 物粉末Pを詰めても液体試料の蒸発ロスは防止される。
【0016】 なお、試料出入り口3aの内径は、固形物を含まないサンプル採取用の容器の 場合、0.1mmφ以下が好適である。微細な固形物を含むサンプルにあっては 、試料出入り口3aの内径を0.3mmφ以下にするのが好ましい。このように 口径を小さくすると、蒸発ロスを十分に防止することができる。
【0017】 以下に具体的な実験例を挙げて本発明をより具体的に説明する。
【0018】 実験例1 第1図に示される液体サンプリング容器内にトルエン特級を吸引し、炭素及び 水素の有機元素分析を行った。なお、用いた液体サンプリング容器の胴体部及び 毛管部の長さ、試料出入り口の内径は下記の通りとした。結果を表1に示す。
【0019】 胴体部:15mm 毛管部:30mm 試料出入り口:0.3mm
【0020】
【表1】
【0021】 表1より、トルエンのサンプリングの量を16.910〜26.122mgの 間で変化させても、炭素及び水素の有機元素分析値の変動係数が各々0.064 ,0.366となっていることから、本実施例の液体サンプリング容器において トルエンの蒸発ロスを起こすことなく、正確な有機元素分析を行えることがわか る。なお、本実施例に用いられる液体サンプリング容器にあっては、5〜50m gの範囲の液体試料をサンプリングし得ることが実験上確認された。
【0022】
以上の通り、本考案の液体サンプリング容器は、低揮発分を含む液体試料の蒸 発ロスを防止し、極めて正確な液体試料のサンプリングを行うことを可能とする 。
【0023】 また、本考案の液体サンプリング容器を用いると、注射器等や密閉装置は不要 となり、液体試料のサンプリングは著しく簡単なものとなる。
【図1】液体サンプリング容器を示す斜視図である。
【図2】液体サンプリング容器の断面図である。
【図3】液体サンプリング容器に金属酸化物粉末を詰め
た状態を示す断面図である。
た状態を示す断面図である。
1 液体サンプリング容器 2 胴体部 3 毛管部 3a 試料出入り口
Claims (1)
- 【請求項1】 加熱器によって加熱される中空の胴体部
と、該胴体部から延出した毛管部と、該毛管部の先端に
設けられた試料出入り口とを備えてなる液体サンプリン
グ容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5718993U JPH0726728U (ja) | 1993-10-22 | 1993-10-22 | 液体サンプリング容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5718993U JPH0726728U (ja) | 1993-10-22 | 1993-10-22 | 液体サンプリング容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0726728U true JPH0726728U (ja) | 1995-05-19 |
Family
ID=13048549
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5718993U Withdrawn JPH0726728U (ja) | 1993-10-22 | 1993-10-22 | 液体サンプリング容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0726728U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007527998A (ja) * | 2004-03-05 | 2007-10-04 | ライジング,ピーター,イー. | 液体サンプリング装置およびその使用方法 |
-
1993
- 1993-10-22 JP JP5718993U patent/JPH0726728U/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007527998A (ja) * | 2004-03-05 | 2007-10-04 | ライジング,ピーター,イー. | 液体サンプリング装置およびその使用方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19980305 |