JPH07267226A - フレキシブルコンテナ充填装置 - Google Patents

フレキシブルコンテナ充填装置

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JPH07267226A
JPH07267226A JP6307194A JP6307194A JPH07267226A JP H07267226 A JPH07267226 A JP H07267226A JP 6307194 A JP6307194 A JP 6307194A JP 6307194 A JP6307194 A JP 6307194A JP H07267226 A JPH07267226 A JP H07267226A
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JP
Japan
Prior art keywords
flexible container
fiber
powder
antistatic
bag
Prior art date
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Pending
Application number
JP6307194A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshimitsu Kasai
利光 笠井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 粉粒体をフレコンバッグへ充填する際の静電
帯電の防止。 【構成】 立体的に組み立てられたフレキシブルコンテ
ナ支持枠の空間部に粉粒体充填ノズルを備えたフレキシ
ブルコンテナ充填装置において、この支持枠の上部枠
に、制電性繊維を含有する繊維集成体を吊り下げたフレ
キシブルコンテナ充填装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフレキシブルコンテナ
(以下、フレコンと略称する)充填装置に関するもので
あり、詳しくは、粉粒体をフレコンとして用いられる袋
体(以下、フレコンバッグという)に充填する際の静電
気の帯電を防止することのできるフレコン充填装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】化学工場等で大量に生産される合成樹脂
粉粒体などはタンクローリー車で出荷したりフレコンバ
ッグに充填して出荷する方法が採られているが、フレコ
ンバッグに充填する場合、通常、粉粒体充填ノズルに前
記バッグの開口部を取付けると共に、フレコン架台に置
かれた計量器上に運搬用パレットを介して前記バッグを
置き、粉粒体を前記ノズルより注入して充填した後、前
記バッグの開口部を密封し、次いで運搬用パレットを移
動する、という操作を繰り返す方法により実施されてい
る。
【0003】ところが、この方法では、合成樹脂粉粒体
などの帯電性粉粒体の場合、粉粒体の充填時の摩擦によ
り、かなりの高電圧の静電気が帯電することになる。そ
のため、例えば、充填後においてフレコンバッグの密封
作業で作業者が該バッグに触れた場合、静電気の放電に
よる電撃ショックが発生し、不快感を感じたり、または
高所では転落等の二次災害を起す恐れがあるという欠点
がある。また、可燃性粉体を取り扱う場合には、この静
電気による粉塵爆発等の危険性もある。
【0004】そこで、このような静電気の帯電を防止す
るために、例えば金属細線や炭素繊維等の制電性繊維を
編み込んだり、そのような繊維を編み込んだ素材からな
る内装袋を有するフレコンバッグを使用することが行わ
れている。しかし、全てのフレコンバッグを、このよう
なものに取り替えることは、経済的にも負担が大きく、
また、一般にはこれらの繊維を含有する織布等は強度が
小さいため、損耗が速く、あるいは破れたりほぐれた布
片や繊維が内容物に混入して異物となる、等の問題があ
った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、粉粒
体をフレコンバッグへ充填する際の静電帯電を、内容物
を汚染することなく防止し、かつ粉塵爆発や人体への電
撃を予防するための、効果的で経済的な方法を提供する
ことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、フレコン充
填時の帯電防止について種々検討を加えた結果、制電性
繊維を含有する繊維集成体をフレコン充填装置の周辺に
吊り下げることにより、効果的に帯電防止を達成するこ
とができることを見出し、本発明を完成した。即ち、本
発明の要旨は、立体的に組み立てられたフレキシブルコ
ンテナ支持枠の空間部に粉粒体充填ノズルを備えたフレ
キシブルコンテナ充填装置において、前記支持枠の上部
枠に、制電性繊維を含有する繊維集成体を吊り下げたこ
とを特徴とするフレキシブルコンテナ充填装置、に存す
る。
【0007】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明で対象とするフレコン充填装置としては、立体的に
組み立てられたフレコン支持枠の空間部に粉粒体充填ノ
ズルを備え、このノズルフレコンバッグを装着して粉体
の充填を行う一般的な装置が挙げられる。この装置には
通常、フレコンバッグの受台に計量器が取り付けられて
おり、前記バッグは充填後の移送が容易なようにパレッ
ト上にセットされるタイプとなっている。
【0008】本発明においては、このフレコン支持枠の
上部枠に制電性繊維を含有する繊維集成体を吊り下げる
が、該上部枠に加えて粉粒体充填ノズルにフレコンの開
口部を固定するためのクランプや固定用バンド等の固定
用治具(以下「固定用治具」と記す。)にも吊り下げる
と、特に帯電が激しい粉粒体充填ノズル周辺や、支持枠
から遠いフレコンバッグの上面部分の除電に有効であ
る。
【0009】本発明で用いる制電性繊維としては金属細
線や金属メッキ繊維、金属蒸着繊維や、炭素繊維、炭素
複合繊維及び有機導電性繊維を例示することができる。
特に、この制電性繊維として、有機導電性繊維を用いる
と耐久性や除電性能が優れていて好ましい。この有機導
電性繊維としては、アクリル繊維及び/又はナイロン繊
維に硫化銅を結合させたものが好適であり、これらは、
例えば硫化銅を溶解した水性媒体中でアクリル繊維又は
ナイロン繊維を浸漬処理した後、これを乾燥処理するこ
とにより得ることができる。
【0010】繊維集成体中の制電性繊維の含有割合は、
通常、4〜90重量%、好ましくは5〜50重量%であ
る。あまり含有量が少ないと良好な帯電防止効果を得る
ことができず、逆に多すぎても効果の著しい向上はない
ので経済的でない。繊維集成体の表面抵抗としては、通
常、1×106 Ω以下、好ましくは1×104 Ω以下で
ある。
【0011】制電性繊維と混合する繊維としては、例え
ば、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ナイロン繊維等
の合成繊維が強度面から望ましい。なお、前記有機導電
性繊維としては、例えば、日本蚕毛染色(株)より「サ
ンダーロン」の商品名で市販されている有機導電性繊維
を代表例として挙げることができる。
【0012】本発明で用いる制電性繊維を含有する繊維
集成体の形状は特に限定されず、紐、ロープ等の紐状物
でも、編織布、不織布等の布状物であってもよい。これ
ら繊維集成体の使用形態としては、例えば布状物をカー
テンのような形で上部枠等に吊り下げることも可能であ
るが、紐またはロープ等の紐状物の形で吊り下げると、
内部の様子を外から見ることができるという管理上の利
点に加え、空気の流通が良くなり、作業者の通行も容易
となる等の作業上、環境上の利点もあって好ましい。
【0013】この紐状物の太さは、特に限定されるもの
ではないが、例えば、径が4〜10mm程度のものが使
用される。本発明では上述の制電性繊維を含有する繊維
集成体をフレコン支持枠の上部枠に、フレコンバッグ周
囲を囲むように吊り下げるが、必ずしも全周囲を覆う必
要はない。これは、固定用治具に吊り下げる場合も同様
である。
【0014】また、前述のように、紐状物を用いる場合
は、その本数は複数本、通常、上部支持枠または固定用
治具1つに対して少なくとも1本以上であり、例えば、
上部枠の平面形状が四角形の場合には、4本以上の紐状
物を吊り下げるのが好ましい。しかし、より効果を高め
るためには、隣接するロープ間の距離を30cm以下と
するのが一層望ましい。
【0015】上部枠から吊り下げる前記繊維集成体の長
さは充填装置の下部に接触する必要はなく、通常、その
下端がフレコンバッグの底部から30cm以内に位置す
る長さであればよい。固定用治具から吊り下げる場合
も、その下端がフレコンバッグの収容部上面から30c
m以内となるようであれば十分である。また、前記繊維
集成体はフレコンバッグの表面と接触させる必要はな
く、単に空間部に吊り下げられているだけで帯電防止効
果がある。更に、繊維集成体の端部は必ずしもアースを
とる必要はないが、アースをとった方がより望ましい。
【0016】本発明のフレコン充填装置が対象とする粉
粒体としては、通常、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化
ビニル、ポリビニルブチラールなどの合成樹脂の粉体又
はペレット、更に、安息香酸、テレフタル酸、アジピン
酸などの有機工業薬品の粉体等が挙げられる。一方、充
填時に使用するフレコンバッグとしては、通常、ポリプ
ロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル等の合成樹脂
製もしくはこれらの合成樹脂で被覆された織布からなる
袋体が挙げられる。
【0017】本発明の装置を用いることによって、フレ
コン充填時に発生する静電気は、逐次、粉塵爆発を引き
起こすレベルよりもかなり低いレベルの放電形態である
コロナ放電により安全に除電することができる。
【0018】
【実施例】次に、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明はその要旨を超えない限り以下の実施例
によって限定されるものではない。 比較例1 図1に示す支持枠サイズ200cmW×200cmD×
400cmHのフレコン充填装置を用い、底部にパレッ
トを設置するとともに、内容量2m3 の表面処理したポ
リエステルからなるフレコンバッグを充填ノズルに装着
し、これに平均粒径150μmの塩化ビニル樹脂粉体1
00kgを充填した。その直後におけるフレコンバッグ
表面の帯電電圧を測定したところ−40kVであった。
【0019】実施例1 アクリル繊維に硫化銅を結合させた有機導電性繊維を含
有するロープ(日本蚕毛染色(株)製、商品名:サンダ
ーロン制電ロープ;長さ350cm、径6mm)を比較
例1で使用したと同じフレコン充填装置の全ての上部支
持枠に30cm間隔で合計26本、吊り下げた。このと
きのロープの下端はフレコンバッグの底部から約30c
m上方にあった。更に、フレコン固定用治具(固定用バ
ンド)にも、同様のロープ(「サンダーロン制電ロー
プ」;長さ50cm、径4mm)を、等間隔に計6本吊
り下げた。
【0020】このフレコン充填装置を用いて比較例1と
同様な充填操作を実施した場合のフレコンバッグ表面の
帯電電圧を測定したところ−4kVであり、労働省産業
安全研究所の「静電気安全指針」等で人体への電撃や、
粉塵爆発の着火源となるおそれがある、とされている1
0kV前後(絶対値)より明らかに小さくなっており、
本発明の効果が確かめられた。
【0021】
【発明の効果】本発明の制電性繊維を含有する繊維集成
体を上部枠等に吊り下げたフレキシブルコンテナ充填装
置を用いることにより、粉粒体のフレコンバッグへの静
電気の帯電を防止することができ、作業者への電撃を予
防でき、また、静電気による粉塵爆発の危険も回避でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフレコン充填装置の一例を示す概略正
面図である。
【符号の説明】
1 フレコンバッグ 2 搬送用パレット 3 フレコン支持枠 4 粉粒体充填ノズル 5 制電性繊維を含有するロープ 6 フレコン固定用治具 7 フレコン吊下げ具

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 立体的に組み立てられたフレキシブルコ
    ンテナ支持枠の空間部に粉粒体充填ノズルを備えたフレ
    キシブルコンテナ充填装置において、前記支持枠の上部
    枠に制電性繊維を含有する繊維集成体を吊り下げたこと
    を特徴とするフレキシブルコンテナ充填装置。
  2. 【請求項2】 粉粒体充填ノズルにフレキシブルコンテ
    ナの開口部を固定するための固定用治具にも制電性繊維
    を含有する繊維集成体を吊り下げた請求項1に記載のフ
    レキシブルコンテナ充填装置。
  3. 【請求項3】 制電性繊維がアクリル繊維及び/または
    ナイロン繊維に硫化銅を結合させた有機導電性繊維であ
    る請求項1または請求項2に記載のフレキシブルコンテ
    ナ充填装置。
  4. 【請求項4】 制電性繊維を含有する繊維集成体が紐状
    物である請求項1〜3のいずれか1項に記載のフレキシ
    ブルコンテナ充填装置。
  5. 【請求項5】 複数本の、制電性繊維を含有する紐状物
    を吊り下げた請求項4に記載のフレキシブルコンテナ充
    填装置。
JP6307194A 1994-03-31 1994-03-31 フレキシブルコンテナ充填装置 Pending JPH07267226A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007509003A (ja) * 2003-10-03 2007-04-12 キャボット コーポレイション 容器に粒子状物質を充填するための方法および装置
CN109649831A (zh) * 2019-01-04 2019-04-19 上海鸿研物流技术有限公司 液体灌装系统和方法及辅助灌装设备

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Effective date: 20040615

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02