JPH07265376A - 医薬品の輸液容器 - Google Patents

医薬品の輸液容器

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Publication number
JPH07265376A
JPH07265376A JP6087967A JP8796794A JPH07265376A JP H07265376 A JPH07265376 A JP H07265376A JP 6087967 A JP6087967 A JP 6087967A JP 8796794 A JP8796794 A JP 8796794A JP H07265376 A JPH07265376 A JP H07265376A
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JP
Japan
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needle
rubber
rubber stopper
infusion
mark
Prior art date
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Pending
Application number
JP6087967A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideshi Okamoto
英志 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Otsuka Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安価に大量生産して割れに起因する液漏れを
効果的に防止する。 【構成】 医薬品の輸液容器は、輸液を蓄える容器本体
6と、容器本体6の開口部を閉塞するゴム状弾性体で作
られたゴム栓2とを備える。ゴム栓2の天面には針1を
刺す位置を表示する針刺用印4を設けている。ゴム栓2
底面の輸液に接する面には、針刺用印4の対応位置に閉
ループの凸条7を設けている。 【効果】 天面に針刺用印4を、その底面に閉ループの
凸条7を成形しているので、凸条7によって針1を挿入
した部分に割れが効果的に防止される。凸条7は少量の
ゴム状弾性体を使用して成形できるので、使用材料を少
なくして割れを効果的に防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は医薬品の輸液容器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】医薬品の輸液容器は、開口部をゴム栓で
気密に閉塞している。輸液を取り出すときに、ゴム栓に
針が挿通される。ゴム栓は、針を挿通したときに液漏れ
しないようにすることが大切である。また、挿通した針
がぐらぐらと動かないように安定に保持することも大切
である。
【0003】針1を挿通した状態でゴム栓2から液漏れ
するのは、図1に示すように、針1の周囲でゴム栓2に
割れ3が発生するからである。弾性変形するゴム栓2に
針1を挿通すると、針1が先端でゴム栓2の一部を切断
し、さらに、ゴム栓2を強制的に押し広げる。針1で押
し広げられたゴム栓2に割れ3が発生すると、針1とゴ
ム栓2との間に隙間ができ、ここから液が漏れる欠点が
ある。液漏れを阻止するために、ゴム栓2の割れ3を極
力少なくすることが大切である。細い針1をゴム栓2に
挿通するときには、ゴム栓2が大きく拡開されることが
ない。このため、ゴム栓2の割れ3が少なく、液漏れが
問題とならない。しかしながら、太い針1が挿通される
とゴム栓2が大きく拡開されて割れ3が発生しやすくな
る。最近、細い金属製の針に代わって、太いプラスチッ
ク製の針が多用されるようになり、ゴム栓の割れを阻止
することが特に大切となっている。太いプラスチック製
の針は、ゴム栓を大きく拡開して割れを大きくするから
である。
【0004】通常、輸液容器に使用されるゴム栓は実開
平1−141252号公報、実開平1−168462号
公報に示されるように、ゴム栓の天面及び底面の対応位
置に凹部を設けて、針を刺す部分を薄く成形し、その周
囲を厚く成形して、割れの発生を防止し、針がぐらぐら
動かないように針保持性を確保している。
【0005】また、割れに起因する液漏れを防止すると
共に、針の挿通性を良くするために、図2に示す構造の
ゴム栓を備える輸液容器が開発されている(実公平3−
21242号公報)。この図に示すゴム栓2は、天面に
針1の挿通位置を示す針刺用印4を設け、底面に二段に
成形した凹部5を設けている。二段の凹部5は、第1凹
部5Aの内側にさらに凹部を設けて第2凹部5Bとして
いる。第2凹部5Bは、針1を挿通するためのものであ
るから、針刺用印4の下方に位置して配設している。こ
の場合でも、底面の凹部の周囲は厚く成形して、割れの
発生を防止し、針保持生を確保している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ゴム栓の天面に針刺用
印を設け、この針刺用印に対向して底面に凹部を成形し
た従来のものは、針刺用印に合わせて針を挿通すると、
針をスムーズに貫通させて液漏れを少なくできる。しか
しながら、割れを防止するために、ゴム栓全体を厚く成
形する必要がある。厚く成形したゴム栓の一部に凹部を
成形して、針に起因する割れを防止するからである。し
たがって、割れを少なくするために、多量のゴム状弾性
体を使用する必要があって、原料コストが高くなる欠点
がある。とくに、割れを少なくするためにゴム栓を厚く
成形するほど原料コストが高騰する。輸液容器は何回も
再使用されることのない使い捨てのディスポーザブル製
品である。この製品は資源を有効に利用して原料コスト
を低減することが極めて大切である。にもかかわらず、
従来の輸液容器は、割れに起因する液漏れを防止するた
めに、多量のゴム状弾性体を使用して厚く成形する必要
があり、原料コストを低減することが難しい欠点があっ
た。
【0007】本発明は、この欠点を解決することを目的
に開発されたものである。本発明の重要な目的は、安価
に大量生産して割れに起因する液漏れを効果的に防止で
きる医薬品の輸液容器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の医薬品の輸液容
器は、前述の目的を達成するために下記の構成を備え
る。輸液容器は、輸液を収容する容器本体6と、この容
器本体6の開口部を閉塞するゴム状弾性体のゴム栓2と
を備える。ゴム栓2の天面には、針1を刺す位置を表示
する針刺用印4が設けられている。
【0009】さらに本発明の輸液容器は、ゴム栓2底面
の輸液に接する面に、針刺用印4に対応する位置に閉ル
ープの凸条7をゴム栓2と一体成形して設けている。
【0010】
【作用】本発明の医薬品の輸液容器は独得のゴム栓2を
備える。ゴム栓2の底面に、図3に示すように、閉ルー
プの凸条7を設けている。凸条7は針刺用印4に対応す
る位置に設けられている。この構造のゴム栓2には、図
3の矢印で示すように、針刺用印4に合わせて針1が刺
される。針1は鎖線で示すようにゴム栓2を貫通する。
ゴム栓2を貫通する針1は、先端の尖鋭な部分でゴム栓
2を切断し、さらにゴム栓2を強制的に押し広げる。針
1で押し広げられたゴム栓2は、弾性的に収縮して針1
の表面に密着する。
【0011】針で切断して押し広げられたゴム栓をミク
ロに観察すると、針の周囲に割れができる。割れは可能
な限り小さくすることが大切である。割れが大きいとこ
こから輸液が漏れ出すからである。本発明の輸液容器
は、割れに起因する漏れを防止するために、貫通される
針の周囲に閉ループの凸条7を成形している。凸条7は
針1の周縁にできる割れが周囲に広がるのを有効に阻止
する。針の周縁すなわち凸条7でゴム栓の実質的な厚さ
が急激に増加するからである。
【0012】さらに、図3に示すように、凸条7は貫通
された針1の周囲を保持する。凸条7は好ましくは内径
を針1の外径にほぼ等しく設計される。凸条7の内径が
針1の外径にほぼ等しいゴム栓2は、貫通する針1の外
周を凸条7が効果的に保持し、針1がぐらぐら動くのを
防止する。このように、ゴム栓2の割れを有効に阻止
し、また針1を確実に保持する凸条7を設けることによ
り、ゴム栓の天面と底面の間の厚みを従来のゴム栓より
薄くすることができるので、ゴム栓2を成形するゴム状
弾性体の使用量を全体として減少させることができ、前
記の優れた特徴を実現する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想
を具体化するための医薬品の輸液容器を例示するもので
あって、本発明は輸液容器を下記のものに特定しない。
【0014】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、「作用の欄」、および
「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付
記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、
実施例の部材に特定するものでは決してない。
【0015】図3ないし図5に示す医薬品の輸液容器
は、容器本体6と、容器本体6の開口部を気密に密閉す
るゴム栓2とを備える。容器本体6はポリエチレンやポ
リプロピレン等のプラスチックで成形されている。容器
本体6はゴム栓2をインサートして成形されている。容
器本体6にインサートされたゴム栓2は容器本体6に密
着し、容器本体6の開口部を気密に密閉する。
【0016】ゴム栓2はゴム状弾性体で全体の形状が円
盤状となるように一体成形している。ゴム栓2は、例え
ば、イソプレンゴム、ブダジエンゴム、スチレンブタジ
エンゴム、イソプレン・イソブチレンゴム、ハロゲン化
ブチルゴム等の天然または合成ゴムで成形される。ゴム
栓2は上下の周縁に溝8がある。ゴム栓2の溝8には、
容器本体6の開口部に設けられた周壁9を嵌入して、ゴ
ム栓2を容器本体6に固定している。ゴム栓2の天面に
は、針1を刺す位置を表示する針刺用印4を設けてい
る。図に示すゴム栓2は針刺用印4を凹部としている。
凹部の針刺用印4は、ゴム栓2の針1を刺す部分を薄く
して、針1をスムーズに挿通できる特長がある。ただ、
本発明の輸液容器はゴム栓の針刺用印を凹部に特定しな
い。針刺用印は、針を刺す位置を表示する全ての形状と
することができる。たとえば、針刺用印は、凹部に代わ
って、閉ループの凸条を成形し、クロス十字の凸条を成
形することもできる。図4は輸液容器を上からみた平面
図を示す。この図に示すゴム栓2は、3つの針刺用印4
を設けている。ゴム栓2には、一般的に1〜4つの針刺
用印4が設けられる。
【0017】ゴム栓2の底面の輸液に接する面には、閉
ループの凸条7を設けている。閉ループの凸条7はここ
に針1を挿通するために、天面に設けられた針刺用印4
に対応する位置に設けられている。図5はゴム栓2の底
面図である。この図に示すゴム栓2は、3つの閉ループ
の凸条7を設けている。ゴム栓2の天面に3つの針刺用
印4を設けているからである。天面に4つの針刺用印4
があるゴム栓2は、底面に4つの閉ループの凸条7が成
形される。
【0018】閉ループの凸条7は、ここに針1を挿通し
たときにゴム栓2が割れるのを防止する。凸条7は、針
1を挿通して割れを効果的に防止できるように、例えば
幅と高さとを約1mmに成形する。凸条7は、幅を広く
して高くすると割れを効果的に防止できる。ただ、幅広
にして高くすると成形材料であるゴム状弾性体の使用量
が増加する。したがって、凸条7の幅と高さとは、成形
材料と割れを防止できる効果とを考慮して最適値に調整
される。ゴム栓2の割れは、挿通する針1の太さとゴム
栓2の材質によって変化する。針1が太くなってゴム栓
2が柔らかくなると一般的に割れが大きくなる。したが
って、太い針1を挿通するゴム栓2であって、柔軟なゴ
ム状弾性体で成形するゴム栓2は凸条7の幅を広くして
高く設計する。凸条7の高さと幅は、使用する材料と、
挿通する針1の太さとを考慮して、例えば0.5〜3m
m、好ましくは0.6〜2.0、さらに好ましくは0.
6〜1.5mmに設計される。
【0019】図3に示すゴム栓2は、閉ループの凸条7
の内径を針刺用印4である凹部の内径にほぼ等しくして
いる。凸条7と針刺用印4の内径は、挿通される針1の
内径にほぼ等しく設計するのが理想である。それは、挿
通される針1が針刺用印4の凹部と、凸条7との内面と
で効果的に保持できるからである。ただ、閉ループの凸
条7の内径は、針1の外径よりも大きくすることもでき
るのは言うまでもない。
【0020】
【発明の効果】本発明の医薬品の輸液容器は、ゴム栓の
製造コストを低減して、針を挿通した部分の割れによる
液漏れを効果的に防止できる特長がある。それは、本発
明の輸液容器が、ゴム栓の天面の針刺用印に対応して底
面に閉ループの凸条を設け、この凸条が針を挿通した部
分の割れを効果的に防止するからである。とくに、本発
明の輸液容器は、従来のゴム栓のように、全体を厚く成
形して針を挿通する部分に凹部を成形して薄く成形する
のではなく、針を挿通する部分の周囲を局部的に突出さ
せて閉ループの凸条を成形する。したがって、ゴム栓全
体を厚く成形する必要がなく、凸条によって割れを防止
する部分を、極めて狭い領域で局部的に厚く成形すれば
よい。このため、ゴム栓を成形するゴム状弾性体の使用
量を少なくして、針を挿通した部分の割れを極めて効果
的に阻止できる特長がある。このため、1回使用すると
廃棄される輸液容器をほとんどコストダウンさせるとと
もに、針を挿入した部分の割れに起因する液漏れを効果
的に防止できる特長がある。
【0021】さらにまた、本発明の医薬品の輸液容器
は、ゴム栓の底面に成形した閉ループの凸条によって、
ゴム栓に挿入する針を安定に保持できる特長もある。こ
の特長も、ゴム栓を厚く成形することなく局部的に突出
して成形した凸条で実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ゴム栓の針を挿通してその周囲に割れが発生す
る状態を示す底面図
【図2】従来の輸液容器の一例を示す断面図
【図3】本発明の輸液容器の要部を示す断面図
【図4】図3に示す輸液容器のゴム栓の平面図
【図5】図3に示す輸液容器のゴム栓の底面図
【符号の説明】
1…針 2…ゴム栓 3…割れ 4…針刺用印 5…凹部 6…容器本体 7…凸条 8…溝 9…周壁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 輸液を収容する容器本体(6)と、この容
    器本体(6)の開口部を閉塞するゴム状弾性体で作られた
    ゴム栓(2)とを備え、ゴム栓(2)の天面に針(1)を刺す位
    置を表示する針刺用印(4)が設けられている医薬品の輸
    液容器において、 ゴム栓(2)底面の輸液に接する面
    に、針刺用印(4)の対応位置に閉ループの凸条(7)が設け
    られていることを特徴とする医薬品の輸液容器。
JP6087967A 1994-04-01 1994-04-01 医薬品の輸液容器 Pending JPH07265376A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6087967A JPH07265376A (ja) 1994-04-01 1994-04-01 医薬品の輸液容器

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JP6087967A JPH07265376A (ja) 1994-04-01 1994-04-01 医薬品の輸液容器

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JPH07265376A true JPH07265376A (ja) 1995-10-17

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ID=13929634

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JP6087967A Pending JPH07265376A (ja) 1994-04-01 1994-04-01 医薬品の輸液容器

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JP (1) JPH07265376A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102697658A (zh) * 2012-06-26 2012-10-03 马光元 一次性自动定位配液针头
JP2019530526A (ja) * 2016-10-08 2019-10-24 フレゼニウス カービ ドイチュラント ゲーエムベーハー 液体を収容する医療用パッケージのコネクタ

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