JPH07265042A - 圧延シートの成形機及びその成形方法 - Google Patents

圧延シートの成形機及びその成形方法

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JPH07265042A
JPH07265042A JP6102594A JP6102594A JPH07265042A JP H07265042 A JPH07265042 A JP H07265042A JP 6102594 A JP6102594 A JP 6102594A JP 6102594 A JP6102594 A JP 6102594A JP H07265042 A JPH07265042 A JP H07265042A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成によりシートたばこの坪量、即
ち、その厚さを変動を検出し、その検出結果に基づき、
シートたばこの厚さの自動調整を可能とする。 【構成】 シートたばこの成形機は、原料Aを定量的に
送給するスクリューコンベア2と、このスクリューコン
ベア2からホッパ16を通じて原料Aの供給を受ける一
対の圧延ロール18と、ホッパ16内の原料レベルを検
出する上限センサ38と下限センサ40と、一対の圧延
ロール18間の間隙を調整する軸間調整装置26と、こ
れらセンサ38,40からのセンサ信号に基づき、スク
リューコンベア2からの原料Aの供給量を一定の供給パ
ターンに従って調量する一方、上限センサ38及び下限
センサ40からのセンサ信号の出力頻度に基づき、軸間
調整装置26の作動を制御し、シートたばこBの厚さを
一定に維持する制御ボード42とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、流動性を有した原料
を圧延してシートに成形する圧延シートの成形機及びそ
の成形方法に係わり、特に、シガレットの製造に使用さ
れるシートたばこの成形に好適した圧延シートの成形機
及びその成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シガレット内の刻みたばこは、タバコの
葉を裁刻して得られるが、この裁刻工程や他のシガレッ
トの製造工程において、葉くず、刻みくず、粉たばこ、
中骨等の種々のたばこくずが発生する。これらのたばこ
くずを有効利用するため、従来から、たばこくずに補強
材や保湿材などを加える一方、これらを適当なバインダ
で結合して流動性原料とした後、この流動性原料を一対
の圧延ロールから押し出してシートたばこに成形してい
る。この後、このシートたばこは裁刻されて、刻みたば
こ中に混入される。
【0003】シートたばこの成形機の一例は、特公昭6
4−1113号公報に開示されている。この公報の成形
機によれば、一対の圧延ロールの上方に延びるベルトコ
ンベアと、このベルトコンベアから流動性原料を受取
り、この流動性原料を圧延ロール間に供給するホッパと
を備えており、そして、ベルトコンベアの駆動をオンオ
フ制御することにより、ホッパ内の流動性原料のレベル
を常時、その上限レベルと下限レベルとの間に維持して
いる。従って、ホッパ内には常時流動性原料が蓄えられ
るから、一対の圧延ロールの回転に伴い、シートたばこ
を連続して成形することができる。
【0004】成形されたシートたばこは、その単位面積
あたりの重量を表す坪量、即ち、その厚さが一定でなけ
ればならないが、シートたばこの厚さは、流動原料の水
分や温度、また、圧延ロールの温度によって変動する。
このため、従来の成形機にあっては、シートたばこの厚
さの変動に応じて一対の圧延ロール間の間隙を調整し、
これにより、シートたばこの坪量を一定に維持するよう
にしている。例えば、実開昭61−162393号公報
には、圧延ロール間の間隙を調整する調整装置が開示さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来、シー
トたばこの坪量の測定は、目視検査によりシートたばこ
の色の濃淡から坪量を推定するか、又は、シートたばこ
から一定面積を試料を打ち抜き、その試料の重量から坪
量を換算することで行われている。しかしながら、前者
の場合には個々の検査員の判定にばらつきが大きく、後
者の場合にはその試料を採取する必要上、その坪量の連
続的な測定が不能となる。
【0006】更に、圧延ロール間の間隙調整は従来手動
で行われているため、シートたばこの坪量の推定にばら
つきが大きいと、その間隙調整もまた不正確になって、
調整回数を増加させる要因となる。また、試料から坪量
を求めている場合には、その間隙調整が遅れてしまうこ
とになる。この発明は、上述した事情に基づいてなされ
たもので、その目的とするところは、圧延シートの厚さ
の変動を簡単且つ正確に検出でき、その検出結果に基づ
き、一対の圧延ロール間の間隙を自動調整することによ
り、手動による調整回数を大幅に低減することができる
圧延シートの成形機及びその成形方法を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、この発明の
圧延シートの成形機によって達成され、この成形機は、
流動状態にある原料を定量的に送給する供給手段と、こ
の供給コンベアから原料を受け取るホッパと、このホッ
パの直下に回転可能に配置され、前記ホッパの下端開口
から流出した原料を受取り、この原料を回転に伴い、一
定幅のシートに圧延成形する一対の圧延ロールと、この
ホッパ内の原料が上限レベルを越えたときに上限信号を
出力し、下限レベルを下回ったときには下限信号を出力
する検出手段と、検出手段から出力信号に基づき、供給
手段からホッパへの原料の供給量を一定の供給パターン
に従って変化させ、前記ホッパ内の原料レベルを上限レ
ベルと下限レベルとの間に維持する第1制御手段と、成
形されるべき圧延シートの厚みを制御する制御手段とを
備えており、そして、制御手段は、所定の基準時間内
で、前記検出手段からの各信号の出力回数を計数する計
数手段と、前記上限信号の出力回数が判定回数を越えた
ときには上限信号の出力回数に応じた第1指令信号を出
力し、前記下限信号の出力回数が第2判定回数を越えた
ときには下限信号の出力回数に応じた第2指令信号を出
力する判定手段と、前記判定手段からの指令信号に基づ
き、前記一対の圧延ロール間の間隙を増減する調整手段
とを含んでいる。
【0008】供給手段には、スクリューコンベアを採用
するのが好ましく、また、制御手段は、前記基準時間よ
りも短い第2基準時間内での前記各信号の第2出力回数
を計数する第2計数手段と、前記上限信号の第2出力回
数が前記第1判定回数を越えたときに前記調整手段に第
3指令信号を出力し、前記下限信号の第2出力回数が前
記第2判定回数を越えたときには前記調整手段に第4指
令信号を出力する第2判定回路とを更に含むことがで
き、この場合、第2判定回数は、前記第2基準時間に対
する第2判定回数の比が前記基準時間に対する前記判定
回数の比よりも小さくなるように設定されている。
【0009】上記目的は、この発明の圧延シートの成形
方法によっても達成され、この成形方法は、前述した成
形機の場合と同様に、ホッパ内の原料が上限レベルを越
えたときに上限信号を出力し、下限レベルを下回ったと
きには下限信号を出力する検出工程と、この検出工程か
ら出力信号に基づき、ホッパへの原料の供給量を一定の
供給パターンに従って変化させ、ホッパ内の原料レベル
を上限レベルと下限レベルとの間に維持する調量工程
と、成形されるべき圧延シートの厚みを制御する制御工
程とを備えており、そして、制御工程は、所定の基準時
間内で、前記検出工程からの各信号の出力回数を計数す
る計数工程と、前記上限信号の出力回数が判定回数を越
えたときには上限信号の出力回数に応じた第1指令信号
を出力し、前記下限信号の出力回数が判定回数を越えた
ときには下限信号の出力回数に応じた第2指令信号を出
力する判定工程と、前記判定工程からの指令信号に基づ
き、前記一対の圧延ロール間の間隙を増減する調整工程
とを含んでいる。
【0010】上述の成形方法の場合にあっても、制御工
程は、前記基準時間よりも短い第2基準時間内での前記
各信号の第2出力回数を計数する第2計数工程と、前記
上限信号の第2出力回数が前記第2判定回数を越えたと
き、前記調整工程に第3指令信号を与え、前記下限信号
の第2出力回数が前記第2判定回数を越えたときには前
記調整工程に第4指令信号を与える第2判定工程とを更
に含むことができる。
【0011】
【作用】上述した成型機によれば、一対の圧延ロールか
ら圧延成形される圧延シートの幅が一定であることか
ら、供給手段からホッパに原料が定量的に供給されてい
る場合、ホッパへの原料の供給量と、圧延シートの成形
量が同一であれば、ホッパ内の原料レベルは一定に維持
される。
【0012】しかしながら、圧延シートの坪量が変化す
ると、これに応じて、ホッパ内の原料のレベルもまた変
化する。具体的には、圧延シートの坪量が増加する方向
に変動すると、ホッパ内の原料レベルは降下し始め、そ
の下限レベルを下回ると、検出手段は下限信号を出力す
る。逆に、その坪量が減少する方向に変動すると、ホッ
パ内の原料レベルは上昇し始め、その上限レベルを越え
ると、検出手段は上限信号を出力する。
【0013】検出手段からの下限信号を受け取ると、調
量手段はホッパへの原料の供給量を増加させ、この後、
ホッパ内の原料レベルが下限レベルを越えると、調量手
段はホッパへの原料の供給量を元に戻し、検出手段は下
限信号の出力を停止する。逆に、検出手段からの上限信
号を受け取ると、調量手段はホッパへの原料の供給量を
低減し、この後、ホッパ内の原料レベルが下限レベルを
越えると、調量手段はホッパへの原料の供給量を元に戻
し、検出手段は上限信号の出力を停止する。
【0014】一方、制御手段において、その計数手段
は、基準時間内での上限信号及び下限信号の出力回数を
それぞれ計数し、判定手段は上限信号の出力回数が判定
回数を越えたときに、その出力回数に応じた第1指令信
号を出力し、下限信号の出力回数が判定回数を越えたと
きにはその出力回数に応じた第2指令信号を出力する。
この場合、調整手段は、第1指令信号の供給を受けたと
きには、圧延ロール間の間隙を増加させ、第2指令信号
の供給を受けたときには圧延ロール間の間隙を減少させ
る。
【0015】ここで、圧延シートの坪量の変動が大きけ
れば大きい程、ホッパ内の原料レベルが上限レベルと下
限レベルとの間から外れる速度が増加することから、検
出手段から出力される上限信号及び下限信号の出力回数
と、圧延シートの坪量の変動とには所定の相関関係を有
する。それ故、第1及び第2指令信号に基づき、圧延ロ
ール間の間隙を増減することにより、圧延シートの坪量
は一定に維持される。
【0016】供給手段がスクリューコンベアからなって
いる場合、ホッパ内に原料をより良く定量的に供給で
き、前述した相関関係が安定する。更に、前記制御手段
に前述した第2計数手段及び第2判定手段が含まれてい
る場合、前記基準信号よりも短い第2基準時間内におけ
る上限信号の出力回数が第2判定回数を越えた場合には
第3指令信号が出力され、一方、下限信号の出力回数が
第2判定回数を越えた場合には第4指令信号が出力され
る。
【0017】前記第2判定回数は前述したようにして設
定されているから、第2判定手段は、圧延シートの坪量
が極端に変動する状況にあると、前述した判定手段から
第1又は第2指令信号が出力されるに先立ち、第3又は
第4指令信号を出力する。第3又は第4指令信号を受け
取ると、これらの指令信号に基づき、調整手段は、一対
の圧延ロール間の間隙を調整する。この場合、圧延ロー
ル間の間隙を粗調整することができる。
【0018】圧延シートの成形方法に関しても、前述し
た成型機と同様な作用を有することは明らかである。
【0019】
【実施例】図1を参照すると、シートたばこに適用した
圧延シートの成形機が概略的に示されている。この成型
機はスクリューコンベア2を備えており、このスクリュ
ーコンベア2は一方向に延びるスクリューハウジング4
を有している。このスクリューハウジング4の一端に
は、上方に向けて開口した入口8が形成されており、そ
の他端には下方に向けて開口した出口が形成されてい
る。
【0020】スクリューハウジング4内には一対のフィ
ードスクリュー10が配置されており、これらフィード
スクリュー10は入口8の下方から出口まで互いに平行
に延びている。一対のフィードスクリュー10は、コン
ベアモータ12(図2参照)に接続されており、このコ
ンベアモータ12により回転駆動される。スクリューハ
ウジング4の入口8は、図1中にその先端の一部のみが
図示されている造粒機14に接続されており、この造粒
機はシートたばこの原料を作りだし、この原料を入口8
からスクリューハウジング4内に供給する。具体的には
造粒機は、各種のたばこくずに補強材、保湿材、バイン
ダ及び水を加えて混合し、流動化した原料を作り出す。
【0021】スクリューハウジング4の出口にはホッパ
16が接続されており、このホッパ16の下端開口の直
下には、一対の圧延ロール18が配置されている。これ
ら圧延ロール18は水平に配置されており、これら圧延
ロール18間には所定の間隙が確保されている。ホッパ
16の下端開口は矩形形状をなし、圧延ロール18間の
間隙の上方で、且つ、圧延ロール18の軸線方向でみ
て、その中央に位置付けられている。
【0022】各圧延ロール18のロール軸20はその両
端が一対の支持脚22を貫通し、軸受24を介して支持
脚22に支持されている。一方の圧延ロール18におい
て、その両端の軸受24は支持脚22にそれぞれ固定し
て取付けられているが、他方の圧延ロール18の両軸受
24は、水平方向に移動自在にして支持脚22にそれぞ
れ取付けられている。
【0023】一対の圧延ロール18の両端部において、
その固定側の軸受24と可動側の軸受24との間には反
発スプリング25(図2参照)がそれぞれ配置されてお
り、これら反発スプリング25は、一対の圧延ロール1
8間の間隙を拡大する方向にその可動側の軸受24を押
圧付勢している。一対の圧延ロール18はそれらのロー
ル軸20が図示されていないけれども動力伝達系を介し
て駆動モータに接続され、この駆動モータからの動力の
供給を受けて、図1中矢印で示すように互いに逆向きに
して一定の周速で回転されるようになっている。
【0024】他方の圧延ロール18には一対の軸間調整
装置26が備えられており、図1には一方の軸間調整装
置26が示されている。この軸間調整装置26はプッシ
ャユニット28を備えており、このプッシャユニット2
8は可動側軸受24の側方に配置されている。プッシャ
ユニット28は可動側軸受24に向けて突出したプッシ
ュロッド30を有し、このプッシュロッド30はその先
端が軸受24に連結されている。
【0025】プッシャユニット28には、回転入力をプ
ッシュロッド30の進退運動に変換する変換機構が内蔵
されており、その回転入力は正逆回転可能な調整モータ
32からウォームギヤ34及びウォームホィール36を
介して与えられる。従って、調整モータ32が正逆回転
されると、この回転がプッシャユニット28におけるプ
ッシュロッド30の進退運動に変換されることから、プ
ッシュロッド30は、反発スプリング25の付勢力に抗
して可動側軸受24を水平方向に変位させ、この結果、
一対の圧延ロール18の軸間距離、即ち、これら圧延ロ
ール18間の間隙が調整される。
【0026】ホッパ16には、上限センサ38及び下限
センサ40が備えられている。これらセンサ38,40
は光電管を有した反射型の光スイッチからなり、ホッパ
16内に供給された原料のレベルに応じたセンサ信号を
出力する。具体的には、ホッパ16内の原料レベルが上
限センサ38を越えると、この上限センサ38は上限信
号としのオン信号を出力し、一方、ホッパ16内の原料
レベルが下限センサ40よりも下回ると、この下限セン
サ40は下限信号としてのオン信号を出力する。
【0027】なお、上限センサ38及び下限センサ40
の位置により決定される上限レベルと下限レベルとの間
にホッパ16内の原料レベルがあるとき、上限センサ3
8及び下限センサ40はオフ信号を出力する。上限セン
サ38及び下限センサ40は、図2に示す制御ボード4
2に電気的に接続されており、この制御ボード42は上
限センサ38及び下限センサ40からのオンオフのセン
サ信号を受け取ることができる。
【0028】制御ボード42には、前述したスクリュー
コンベア2のコンベアモータ32や軸間調整装置26の
調整モータ32に加え、手動コントローラ44及びロー
タリエンコーダ46が電気的に接続されている。ロータ
リエンコーダ46は、各軸間調整装置26のプッシャユ
ニット28にそれぞれ内蔵され、その回転入力を検出す
る。なお、図2には、片側の軸間調整装置26における
調整モータ32及びロータリエンコーダ46のみが示さ
れている。
【0029】制御ボード42は、マイクロプロセッサ、
入出力インタフェース、RAMや制御プログラムを格納
したROM等のメモリ、モータのためのドライバ回路を
備えており、上限センサ38、下限センサ40、手動コ
ントローラ44及びロータリエンコーダ46からの信号
に基づき、コンベアモータ12及び調整モータ32の駆
動を制御する。
【0030】上述した成形機に運転指令が与えられる
と、一対の圧延ロール18は一定の周速で互いに反対方
向に回転されると同時に、スクリューコンベア2のコン
ベアモータ12が駆動され、スクリューコンベア2は基
準モードで運転される。従って、スクリューコンベア2
からホッパ16内に原料Aが一定の基準供給量で供給さ
れ、この原料Aはホッパ16を通過して一対の圧延ロー
ル18間の間隙に向けて排出される。
【0031】ここで、図1に示されているようにホッパ
16からの原料Aは、一対の圧延ロール18上に所定の
安息角でもって拡がるが、圧延ロール18とホッパ16
との間の距離が一定であれば、原料Aの拡がり幅は均一
となり、一定幅のシートたばこBが圧延成形され、そし
て、圧延ロール18間から押し出される。成形されたシ
ートたばこBは、ロールフィルクション比(回転数:周
速差)の影響で高速側の圧延ロール18に付着される
が、しかしながら、その付着したシートたばこBは、そ
の圧延ロール18からスクレーパ48(図1及び図2参
照)により剥離される。
【0032】成形機が運転されると、制御ボード42は
原料供給ルーチンを実行し、スクリューコンベア2から
ホッパ16への原料Aの供給を一定の供給パターンに従
って制御する。原料供給ルーチンは図3に示されてお
り、以下に、図3を参照しながら原料供給ルーチンにつ
いて説明する。 :原料供給ルーチン:制御ボード42には先ず、上限セ
ンサ38及び下限センサ40からのセンサ信号がそれぞ
れ入力され(ステップS1)る。次に、下限センサ40
からのセンサ信号がオン信号であるか否かが判別される
(ステップS2)、その判別結果が真(Yes)の場合、
スクリューコンベア2のコンベアモータ12は、基準モ
ードよりも高速のモード運転される(ステップS3)。
この場合、スクリューコンベア2からホッパ16への原
料Aの供給量は前記基準供給量から所定の増大供給量に
増加される。
【0033】一方、ステップS2の判別結果が偽(No)
の場合には、上限センサ38からのセンサ信号がオン信
号であるか否かが判別され(ステップS4)、その判別
結果が偽の場合にはコンベアモータ12は基準モードで
運転され(ステップS5)、逆に、その判別結果が真の
場合にコンベアモータ12の運転が停止される(ステッ
プS6)。
【0034】ステップS3,S5,S6からはステップ
S7に進み、このステップでは成形機に運転終了指令が
与えられたか否かが判別され、ここでの判別が偽に維持
されている限り、ステップS1以降のステップが繰り返
して実行される。上述の原料供給ルーチンによれば、ホ
ッパ16内の原料レベルが下限センサ40よりも下回る
と、スクリューコンベア2からホッパ16内に原料Aが
増大供給量で供給され、これに対し、ホッパ16内の原
料レベルが上限センサ30を越えると、原料Aの供給は
停止される。また、ホッパ16内の原料レベルが上限セ
ンサ38と下限センサ40との間にある状況にあって
は、スクリューコンベア2からホッパ16内への原料A
の供給量は基準供給量に維持される。従って、原料供給
ルーチンは、ホッパ16内の原料レベルを上限センサ3
8と下限センサ40との間に位置付けるように、その供
給量を制御する。
【0035】一方、制御ボード42は、上述した原料供
給ルーチンと並列にして自動調整ルーチンを実行する
が、この自動調整ルーチンは手動調整ルーチンが完了し
た後に実行されるため、先ず、以下には、図4を参照し
ながら手動調整ルーチンについて説明する。 :手動調整ルーチン:このルーチンでは、先ず、成形さ
れたシートたばこBの坪量が基準坪量にあるか否かが判
別される(ステップS8)。ここでは、成形されたシー
トたばこBから一定面積の試料を採取した後、その試料
の重量から坪量を換算し、その測定坪量が基準坪量の範
囲内にあるか否かを判定する。
【0036】ステップS8の判別結果が偽の場合、成形
機の操作員は、前記測定坪量と基準坪量との間の差に応
じて前述した手動コントローラ44のモータボタンを操
作し、この手動コントローラ44から制御ボード42を
介して調整モータ32に指令信号を出力する(ステップ
S9)。従って、調整モータ32が正又は逆方向に回転
され(ステップS10)、この結果、プッシャユニット
28のプッシュロッド30が進退されて、一対の圧延ロ
ール18間の間隙が増減される。
【0037】上述の手動コントローラ44による間隙調
整は、ステップS8の判別結果が真となるまで繰り返し
て実行され、そして、その判別結果が真になると、操作
員は動コントローラ44の自動ボタンを操作し、この手
動コントローラ44から制御ボード42に向けて自動調
整の開始信号を出力する。このようにして手動コントロ
ーラ44から自動調整の開始信号が出力されると、この
後、制御ボード42にて、自動調整ルーチンが実行可能
となり、以下に、図5を参照しながら自動調整ルーチン
について説明する。
【0038】:自動調整ルーチン:このルーチンでは、
前述した開始信号が出力されているか否かが判別され
(ステップS11)、その判別結果が偽の場合には、成
形機の運転終了指令が出力されているか否かが判別され
(ステップS12)、ここでの判別結果もまた偽の場合
にはステップS11に戻る。従って、ステップS11の
判別結果が真にならない限り、即ち、前述した手動調整
ルーチンにおいて、操作員により手動コントローラ44
から自動調整の開始信号が出力されない限り、自動調整
ルーチンの実質的なステップであるステップS13〜S
16は実行されることはない。なお、ステップS12の
判別結果が真になると、図5の自動調整ルーチンは終了
する。
【0039】一方、ステップS11の判別結果が真にな
ると、ステップS13以降のステップが実行され、ステ
ップS13では、上限センサ38及び下限センサ40か
らのセンサ信号が入力され、次に、ステップS14〜S
16では、粗調整指令出力ルーチン、通常調整ルーチ
ン、調整モータ駆動ルーチンが実行される。これらの出
力ルーチン及び駆動ルーチンの詳細は図6〜図8に示さ
れており、以下に、これらのルーチンについて順次説明
する。
【0040】:粗調整指令出力ルーチン:図6の粗調整
指令出力ルーチンでは、先ず、第1タイマフラグTF1
が1にセットされているか否かが判別される(ステップ
S17)。ここで、このルーチンが最初に実行されると
き、第1タイマフラグTF1は0にリセットされている
から、ステップS17の判別結果は偽となって、第1タ
イマFTがオンとなる(ステップS18)。次に、第1
上限カウンタFUC、第1下限カウンタFLCがクリア
され(ステップS19)、第1タイマフラグTF1に1
がセットされる(ステップS20)。
【0041】この後、上限センサ38のセンサ信号がオ
フ号からオン信号に切り替わったか否かが判別され(ス
テップS21)、その判別結果が真の場合、第1上限カ
ウンタFUCの値が1だけインクリメントされる(ステ
ップS22)。一方、ステップS21の判別結果が偽の
場合には、下限センサ40からのセンサ信号がオフ信号
からオン信号に切り替わったか否かが判別され(ステッ
プS23)、その判別結果が真の場合、第1下限カウン
タFLCの値が1だけインクリメントされる(ステップ
S24)。
【0042】ステップS21,S23の判別結果が何れ
も偽である場合には、カウンタFCU,FLCの値をイ
ンクリメントすることなく、ステップS25が実行され
る。ステップS25では、前述した第1タイマFTがオ
ンとなった後、第1タイマFTの値が例えば1分(第2
基準時間)を越えたか否かが判別されるが、この出力ル
ーチンの開始直後ではその判別結果は偽となり、図5の
自動調整ルーチンに戻る。
【0043】この後、再度、この出力ルーチンが実行さ
れると、前回のサイクルにて、第1タイマFTがオンに
なると同時に第1タイマフラグTF1に1がセットされ
ているから、ステップS17の判別結果は真となり、こ
の場合、ステップS17からは、ステップS18〜S2
0をバイパスして、ステップS21に至り、このステッ
プ以降が実行される。
【0044】従って、第1タイマFTの値が1分を越え
るまで期間、第1上限カウンタFUC及び第1下限カウ
ンタFLCは、上限センサ38及び下限センサ40から
のオン信号の出力回数を計数する。ステップS25の判
別結果が真になると、第1タイマFTはオフとなり、そ
して、第1タイマフラグTF1は0にリセットされる
(ステップS26)。
【0045】この時点で、第1上限カウンタFUCの値
が判定回数N(例えば2〜8、好ましくは3〜5)を越
えたか否かが判別され(ステップS27)、その判別結
果が真の場合、調整モータ32への第1逆転指令(第3
指令信号)が出力される。一方、ステップS27の判別
結果が偽の場合には、第1下限カウンタFLCの値が判
定回数Nを越えたか否かが判別され(ステップS2
9)、その判別結果が真の場合、調整モータ32への第
1正転指令(第4指令信号)が出力される。
【0046】ステップS27,S29の判別結果が何れ
も偽である場合には、調整モータ32への指令信号を出
力することなく、図5の自動調整ルーチンに戻る。ステ
ップS25の判別結果が真になると、次にステップS2
6が実行されるから、この後、図6の出力ルーチンが再
度繰り返して実行される場合には、ステップS18〜S
20のステップが先ず実行されることになる。
【0047】従って、上述した粗調整指令出力ルーチン
では、1分の期間を区切り、この期間中での上限センサ
38及び下限センサ40からのオン信号の出力回数を第
1上限カウンタFUC及び第1下限カウンタFLCでそ
れぞれ計数し、これらのうち、一方の出力回数が判定回
数Nを越えたときに第1逆転指令又は第1正転指令を出
力する。
【0048】:通常調整指令出力ルーチン:図7の通常
調整指令出力ルーチンは、前述した粗調整指令出力ルー
チンと同様なステップを踏んで実行される。即ち、この
ルーチンでは、第2タイマフラグTF2、第2タイマS
T,第2上限カウンタSUC及び第2下限カウンタSL
Cを使用し、ステップS31〜S34にて、第2タイマ
STのオン作動、カウンタSUC,SLCのクリア及び
第2タイマフラグTF2のセットが実行される。
【0049】そして、ステップS35,36にて、上限
センサ38及び下限センサ40からのセンサ信号がオフ
信号からオン信号に切り替わったか否かが判別され、そ
れらの判別結果に基づき、ステップS37,S38に
て、第2上限カウンタSUC及び第2下限カウンタSL
Cの値がインクリメントされる。そして、この出力ルー
チンでは、ステップS39にて、第2タイマSTの値が
1分でなく3分(基準時間)に達したか否かが判別さ
れ、その判別結果が真になったとき、第2タイマSTを
オフとし同時に、第2タイマフラグTF2を0にリセッ
トする(ステップS40)。
【0050】従って、この通常調整指令出力ルーチンで
は、3分の期間を区切り、この期間内中での上限センサ
38及び下限センサ40からのオン信号の出力回数を第
2上限カウンタSUC及び第2下限カウンタSLCでそ
れぞれ計数している。この後、ステップS40では、シ
ートたばこBの坪量が演算され、そして、図示しないデ
ィスプレイに表示される。具体的には、第2上限カウン
タSUC及び第2下限カウンタSLCの値と坪量との間
には一定の相関関係があり、この関係は、次式で表され
る。
【0051】Y=a×X+b ここで、Yは坪量、Xは上限センサ38及び下限センサ
40からのオン信号の出力回数を示しており、a,bは
定数である。この場合、aは1.5、bは155に設定
されている。従って、上式に基づき、坪量を算出するこ
とができる。
【0052】次のステップS42では、第2上限カウン
タSUCの値が判定回数Nを越えたか否かが判別され、
その判別結果が真の場合には、ステップS41で求めた
坪量、即ち、その坪量と基準坪量との間の差に基づき、
調整モータ32への第2逆転指令(第1指令信号)を出
力する(ステップS43)。一方、ステップS42の判
別結果が偽の場合には、第2下限カウンタSLCの値が
判定回数Nを越えたか否かが判別され、その判別結果が
真の場合には、ステップS41で求めた坪量と基準坪量
との間の差に基づき、調整モータ32への第2正転指令
(第2指令信号)を出力する。
【0053】:調整モータ駆動ルーチン:図8の調整モ
ータ駆動ルーチンでは、先ず、前述のステップS14,
S15にて指令信号が出力されか否かが判別され(ステ
ップS46)、その判別結果が偽の場合には、駆動ルー
チンから直ちに図5のルーチンに戻る。しかしながら、
ステップS46の判別結果が真の場合には、指令信号が
ステップS15から出力された第2逆転又は第2正転指
令であるか否かが判別され(ステップS47)、その判
別結果が偽の場合には、第1指令出力、即ち、第1逆転
指令又は第1正転指令に基づき、調整モータ32が逆方
向又は正方向に回転され(ステップS48)、これによ
り、プッシャユニット28を介して一対の圧延ロール1
8間の間隙が増減される。
【0054】一方、ステップS47の判別結果が真の場
合には、第2指令出力、即ち、第2逆転指令又は第2逆
転指令に基づき、調整モータ32が逆方向又は正方向に
回転され(ステップS49)、この場合にも、プッシャ
ユニット28を介して一対の圧延ロール18間の間隙が
調整される。ステップS48,S49からはステップS
50に至り、このステップでは、プッシャユニット28
による間隙の調整量が演算される。具体的には、制御ボ
ード42に前述したロータリエンコーダ46からの出力
信号がそれぞれ読み込まれ、これら出力信号に基づき、
各プッシャユニット28の回転入力量から前記間隙の実
際の調整量がそれぞれ演算される。
【0055】この後、次のステップS51では、間隙の
調整が粗調整であるかのか否か、つまり、その間隙の調
整が第1指令に基づくものか又は第2指令に基づくもの
かが判別される。ここでの判別結果が真の場合には、第
1指令により決定される粗調整の設定量に、間隙の調整
量が達したか否かが判別され(ステップS52)、その
判別結果が偽の場合には図5のルーチンに戻る。つま
り、この場合、ステップS52の判別結果が真になるま
で、調整モータ32による前記間隙の調整が第1指令信
号に基づいて継続される。
【0056】第1逆転指令又は第1正転指令は、粗調整
指令出力ルーチンのステップS27又はS27の判別結
果を受けて一義的に出力されるから、これら第1指令に
基づいた間隙の調整は、粗調整となる。一方、ステップ
S51の判別結果が偽の場合にも、第2指令により決定
される通常調整の設定量に、間隙の調整量が達したか否
かが判別され(ステップS53)、ここでの判別結果が
偽の場合、その判別結果が真になるまで、調整モータ3
2による前記間隙の調整が第2指令に基づいて継続され
る。ここで、第2指令、即ち、第2逆転指令又は第2正
転指令は通常調整指令出力ルーチンのステップS42又
はS44の判別結果を受け、その時点でのシートたばこ
Bの坪量と基準坪量との間の差に応じて出力されるか
ら、これら第2指令に基づいた間隙の調整によれば微調
整が可能となる。
【0057】ステップS52又はステップS53の判別
結果が真になると、第1又は第2指令信号がリセットさ
れた後(ステップS54)、図5のルーチンに戻り、こ
れにより、間隙調整の1サイクルが完了する。上述した
自動調整ルーチンによれば、先ず、手動調整ルーチンを
経て自動調整ルーチンが実行されると、1分あたりにお
ける上限センサ38及び下限センサ40からのオン信号
の出力回数が第1上限カウンタFUC及び第1下限カウ
ンタFLCに蓄積され、また、3分あたりにおける上限
センサ38及び下限センサ40からのオン信号の出力回
数が第2上限カウンタSUC及び第2下限カウンタSL
Cに蓄積される。
【0058】ここで、スクリューコンベア2からホッパ
16への原料Aの供給量と一対の圧延ロール18からの
原料の排出量、即ち、シートたばこBの成形量が同一で
あれば、つまり、シートたばこBの坪量に変化がなけれ
ば、ホッパ16内の原料レベルは一定に維持され、上限
センサ38や下限センサ40からオン信号が出力される
ことはない。
【0059】しかしながら、成形されるシートたばこB
の坪量が大きく変化すると、上限センサ38又は下限セ
ンサ40からオン信号が出力され、一方、そのオン信号
に基づき、スクリューコンベア2は、ホッパ16内の原
料レベルを上限センサ38と下限センサ40との間に維
持すべくホッパ16への原料の供給量を制御し、上限セ
ンサ38又は下限センサ40からのセンサ信号はオフ信
号に戻る。
【0060】従って、シートたばこBの坪量の変動が大
きいと、上限センサ38又は下限センサ40から出力さ
れるオン信号の頻度も多くなり、第1上限カウンタFU
C又は第1下限カウンタFLCの値も増加される。それ
故、図6のステップS27又はS29の判別結果が真と
なり、第1逆転指令又は第1正転指令が出力されること
により、その指令信号に基づき調整モータ32を介して
一対の圧延ロール18間の間隙が増減され、この結果、
成形されるべきシートたばこBの坪量が調整される。こ
こでの坪量の調整は前述したように粗調整であり、シー
トたばこBの坪量は基準坪量に向けて迅速に復帰するこ
とになる。
【0061】一方、シートたばこBの坪量の変動が小さ
く、第1上限カウンタFUC又は第1下限カウンタFL
Cの値が判定回数Nを越えることがなくても、第2上限
カウンタSUC又は第2下限カウンタSLCの値が判定
回数Nを越えると、つまり、図7のステップS42又は
S44の判別結果が真になると、この場合には、第2逆
転指令又は第2正転指令が出力されることにより、その
指令信号に基づき調整モータ32の回転を介して圧延ロ
ール18間の間隙が調整され、成形されるべきシートた
ばこBの坪量が調整される。
【0062】ここで、第2逆転指令又は第2正転指令
は、前述したように図7のステップS41にて求めたシ
ートたばこBの坪量と基準坪量との間の差に基づいて出
力されることから、その坪量を基準坪量の範囲内に正確
に調整することができ、その微調整をも可能となる。上
述した如く圧延ロール18間の間隙が自動的に調整され
れば、手動コントローラ44による手動調整の回数を大
幅に低減でき、この手動コントローラ44による調整
は、成形機の始動時や再始動時のみに行えばよい。
【0063】また、坪量の自動調整が可能になると、操
作員の手動調整のばらつきをもなくりなり、シートたば
こBの坪量を安定化させることができる。なお、シート
たばこBの成形中、その坪量を定期的に測定し、その測
定結果に基づき、圧延ロール1間の間隙を手動コントロ
ーラ44により調整することも可能であるが、この手動
調整は、前述した自動調整の実行により殆ど必要ではな
い。
【0064】シートたばこBの成形中、その坪量の変動
は光スイッチ等の上限センサ38及び下限センサ40か
らのセンサ信号により検出されるから、坪量の変動を検
出するにあたり、特殊なセンサを必要とせず、成形機の
メンテナンスも容易となる。成形されたシートたばこB
の坪量が安定すると、この後、乾燥処理を経たシートた
ばこBの水分量も安定し、製品の品質が向上する。この
点の効果は、図9及び図10のグラフからも明らかであ
る。図9及び図10は、シートたばこの成形に関し、月
単位での坪量及び水分量のばらつきをそれぞれ測定した
グラフであり、図9及び図10中、実線はこの発明の成
形機及び成形方法を使用した場合の結果を示し、破線は
従来の成形機及びその成形方法を使用した場合の結果を
示している。
【0065】更に、図8の調整モータ駆動ルーチンにお
いて、この発明では、一対の軸間調整装置26、即ち、
プッシャユニット28の作動をロータリエンコーダ46
により検出しているから、調整モータ32による圧延ロ
ール18間の間隙調整がこれら圧延ロール18の両端で
異なるようなことはない。この発明は、上述した一実施
例に制約されるものではなく、種々の変形が可能であ
る。例えば、供給手段としてはスクリューコンベア2の
代わりベルトコンベアを使用することもできるし、上限
センサ及び下限センサに関しては前述したタイプ以外の
ものも使用可能である。また、自動調整ルーチンでは、
粗調整指令出力ルーチンでの判定回数Nと通常調整指令
ルーチンでの判定回数Nを異ならしてもよい。
【0066】更に、この発明の成形機及び成形方法は、
シートたばこの圧延成形に限らず、流動性を有した原料
から圧延シートを成形する場合に適用可能である。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の圧延シ
ートの成型機及びその成形方法によれば、一対の圧延ロ
ールの上方に配置されたホッパ内の原料レベルの変動と
成形された圧延シートの坪量との間に相関関係が存在す
ることに着目し、ホッパ内の原料レベルの変動から圧延
シートの坪量を検出でき、その検出した坪量に基づき、
圧延ロール間の間隙を自動調整でき、圧延成形中、圧延
シートの坪量を一定に維持することができる。従って、
手動操作よる間隙調整の回数が大幅に低減できることか
ら、操作員の労力が軽減され、また、個々の操作員によ
る調整のばらつきを避けることができる。更に、坪量の
検出にあたっては、ホッパに光センサ等の上限センサ及
び下限センサを設けるだけで済むことから、特殊なセン
サを必要とせず、成形機のメンテナンスをも容易になる
などの利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の成形機の構成を示した概略図であ
る。
【図2】図1の成形機の一部と、成形機の制御系の構成
を併せて示した図である。
【図3】図2の制御ボードにより実行される原料の供給
ルーチンを示したフローチャートである。
【図4】図2の制御ボートに加え、手動コントローラに
より実行される手動調整ルーチンを示したフローチャー
トである。
【図5】図2の制御ボートにより実行される自動調整ル
ーチンを示したフローチャートである。
【図6】図5の自動調整ルーチン中の粗調整指令出力ル
ーチンの詳細を示したフローチャートである。
【図7】図5の自動調整ルーチン中の通常調整指令出力
ルーチンの詳細を示したフローチャートである。
【図8】図5の自動調整ルーチン中の調整モータ駆動ル
ーチンの詳細を示したフローチャートである。
【図9】この発明と従来の場合との間でのシートたばこ
の坪量のばらつきを比較して示したグラフである。
【図10】この発明と従来の場合との間でのシートたば
この水分のばらつきを比較して示したグラフである。
【符号の説明】
2 スクリューコンベア 12 コンベアモータ 16 ホッパ 18 圧延ロール 26 軸間調整装置 32 調整モータ 38 上限センサ 40 下限センサ 42 制御ボード 44 手動コントローラ 46 ロータリエンコーダ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流動状態にある原料を定量的に送給する
    供給手段と、 前記供給コンベアから原料を受け取るホッパと、 前記ホッパの直下に回転可能に配置され、前記ホッパの
    下端開口から流出した原料を受取り、この原料を回転に
    伴い、一定幅のシートに圧延成形する一対の圧延ロール
    と、 前記ホッパ内の原料が上限レベルを越えたときに上限信
    号を出力し、下限レベルを下回ったときには下限信号を
    出力する検出手段と、 前記検出手段から出力信号に基づき、前記供給手段から
    前記ホッパへの原料の供給量を一定の供給パターンに従
    って変化させ、ホッパ内の原料レベルを上限レベルと下
    限レベルとの間に維持する調量手段と、 成形されるべき圧延シートの厚みを制御する制御手段と
    を備え、 前記制御手段は、所定の基準時間内で、前記検出手段か
    らの各信号の出力回数を計数する計数手段と、前記上限
    信号の出力回数が判定回数を越えたときには上限信号の
    出力回数に応じた第1指令信号を出力し、前記下限信号
    の出力回数が前記判定回数を越えたときには下限信号の
    出力回数に応じた第2指令信号を出力する判定手段と、
    前記判定手段からの指令信号に基づき、前記一対の圧延
    ロール間の間隙を増減する調整手段とを具備したことを
    特徴する圧延シートの成形機。
  2. 【請求項2】 前記供給手段は、スクリューコンベアを
    備えていることを特徴とする請求項1の圧延シートの成
    形機。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記基準時間よりも短
    い第2基準時間内での前記各信号の第2出力回数を計数
    する第2計数手段と、前記上限信号の第2出力回数が第
    2判定回数を越えたとき、前記調整手段に第3指令信号
    を出力し、前記下限信号の第2出力回数が前記第2判定
    回数を越えたときには前記調整手段に第4指令信号を出
    力する第2判定回路とを更に含み、 前記第2判定回数は、前記第2基準時間に対する第2判
    定回数の比が前記基準時間に対する前記判定回数の比よ
    りも小さくなるように設定されていることを特徴とする
    請求項1の圧延シートの成形機。
  4. 【請求項4】 回転可能な一対の圧延ロールの上方から
    前記圧延ロール間に、流動状態にある原料をホッパを通
    じて定量的に供給し、これら圧延ロールの回転に伴い、
    原料を一定幅のシートに圧延成形する圧延シートの成形
    方法において、 前記ホッパ内の原料が上限レベルを越えたときに上限信
    号を出力し、下限レベルを下回ったときには下限信号を
    出力する検出工程と、 前記検出工程から出力信号に基づき、前記ホッパへの原
    料の供給量を一定の供給パターンに従って変化させ、前
    記ホッパ内の原料レベルを上限レベルと下限レベルとの
    間に維持する調量工程と、 成形されるべき圧延シートの厚みを制御する制御工程と
    を備え、 前記制御工程は、所定の基準時間内で、前記検出工程か
    らの各信号の出力回数を計数する計数工程と、前記上限
    信号の出力回数が判定回数を越えたときには上限信号の
    出力回数に応じた第1指令信号を出力し、前記下限信号
    の出力回数が前記判定回数を越えたときには下限信号の
    出力回数に応じた第2指令信号を出力する判定工程と、
    前記判定工程からの指令信号に基づき、前記一対の圧延
    ロール間の間隙を増減する調整工程とを具備したことを
    特徴する圧延シートの成形方法。
  5. 【請求項5】 前記制御工程は、前記基準時間よりも短
    い第2基準時間内での前記各信号の第2出力回数を計数
    する第2計数工程と、前記上限信号の第2出力回数が第
    2判定回数を越えたときには前記調整工程に第3指令信
    号を与え、前記下限信号の第2出力回数が前記第2判定
    回数を越えたときには前記調整工程に第4指令信号を与
    える第2判定工程とを更に含み、 前記第2判定回数は、前記第2基準時間に対する第2判
    定回数の比が前記基準時間に対する前記判定回数の比よ
    りも小さくなるように設定されていることを特徴とする
    請求項4の圧延シートの成形方法。
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