JPH0726463A - 不織布の製造方法 - Google Patents

不織布の製造方法

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JPH0726463A
JPH0726463A JP5167109A JP16710993A JPH0726463A JP H0726463 A JPH0726463 A JP H0726463A JP 5167109 A JP5167109 A JP 5167109A JP 16710993 A JP16710993 A JP 16710993A JP H0726463 A JPH0726463 A JP H0726463A
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JP
Japan
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fibers
hot fluid
fluid
die head
extruded
Prior art date
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Application number
JP5167109A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Ikeda
健司 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、メルトブロー法における、吐出ポ
リマーの冷却速度を向上し、高品質な不織布が得られる
方法の提供を目的とするものである。 【構成】 加熱流体、及び、ポリマーの噴射口に、噴射
流へ混合する随伴流の冷却装置を設置し、加熱流体の温
度降下、及びポリマーの細化を促進する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリエステル、ポリア
ミド、熱可塑性ポリウレタンなどの樹脂を複数個の導入
孔を具備した紡糸口金から連続的に紡糸すると同時に、
該紡糸口金に隣接するスリットから流体を高速で噴出さ
せて該熱可塑性樹脂の繊維を延伸し、次いで該繊維を移
動する捕集板上に吹き付けて該繊維からなる不織布を製
造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂を溶融紡糸し、これを高速
の流体によって微細繊維として移動している捕集板上に
吹き付けて捕集することによって不織布を製造する装置
として特開昭52−9823号公報には図3、図4に示
したダイヘッド3を用いた技術手段が開示されている。
即ちホッパー1にポリマーレジンを充填し、押出し機2
の内方で高温に加熱しながら、駆動装置4の作用に基づ
いてダイヘッド3側へ、溶融ポリマーを押し出す。この
ダイヘッド3には上下部に管路5・6が取付けられてい
て、ダイヘッド3の開口部7から前記溶融ポリマーを加
熱流体と共に連続的に押し出すことによって微細繊維を
得る事が出来る。特に図2は前記ダイヘッド3の構造を
示すものであって、ダイブロック8にポリマーの導入溝
9と該導入溝につづく孔10が形成され、加熱板11、
12が挿入されている。13、14はガスプレートであ
って、ガスプレート13、14間にダイノズル15が形
成されている。また前記ガスプレート、各ガス室16、
17を有している。各ガス室16、17から前記ダイノ
ズル15に向けてガススリット18、19が設けられて
いる。この様な構成によれば、押出機2内で溶融された
熱可塑性樹脂はダイヘッド3へ押し出され、導入溝及び
孔9、10を経てガススリット18、19から噴出する
加熱流体によって延伸され、捕集板20で微細繊維不織
布の形成が可能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの様な
前記ダイヘッド3を用いた場合、捕集板20をダイヘッ
ド3へ近づけてゆくと、ロープと呼ばれる複数の繊維が
絡み合った撚糸の発生の少ない高品質なシートが得られ
るが、ダイヘッド3から捕集板20までの距離が短すぎ
ると、溶融ポリマーの冷却時間の不足による、融着の発
生或いはシートの柔軟性、嵩高性が著しく低下するとい
った問題があった。溶融ポリマーの冷却は、ガススリッ
ト18、19から噴射し捕集板20に吹きつけられるま
でに、周囲の空気との混合により冷却される加熱流体と
の温度差によって進行するため、混合する空気の温度に
大きく影響される。周囲の空気は、捕集板からの反射
流、及びガスプレート13、14の外面によって温めら
れるため、その温度は、通常30℃〜40℃となってし
まい、溶融ポリマーの冷却に必要なダイヘッド3から捕
集板20までの距離は、200mm以上となってしまう
のが通常である。そこで本発明はこの様な従来の不織布
の製造方法が有している問題を解消してロープの発生の
少ない、且つ柔軟性、嵩高性の高いシートが得られる方
法の提供を目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は前記の目的を達
成するために次の手段を採用する。すなわち本発明は溶
融状態の熱可塑性樹脂を複数個の導入孔を具備した紡糸
口金から連続的に紡糸すると同時に、該紡糸口金に設置
された管路へ加熱流体を導入し、該紡糸口金に隣接する
スリットから流体を高速で噴射させて、該熱可塑性樹脂
の繊維を延伸し次いで該繊維を移動する捕集板上に吹き
付けて該繊維からなる不織布を製造する装置において、
該流体が噴射して該捕集板上に吹き付けられるまでに、
周囲から該流体へ混合する随伴流を冷却することを特徴
とする不織布の製造方法である。
【0005】以下、本発明の1例を示した図面に従って
説明する。図1は本発明にかかる不織布の製造装置の概
略図、図2は要部断面図である。図1におけるガススリ
ット27、28から噴射する高速流体によりダイヘッド
21の下側中心部の静圧が減少するため、周囲の空気は
冷却装置32、33の開口面34、35から噴射流に向
かって流動する。冷却装置32、33へ流入した空気は
整流板41によって、上下、長手方向に流れが均一化さ
れた後、伝熱路42に流入し、次いで、伝熱路42と隣
接する冷媒室43を循環している冷媒と熱交換を行い、
冷風となって流出する。
【0006】整流板41の開孔率は、小さい程整流効果
が得られるが、あまり小さすぎると摩擦損失により、空
気の流れの妨げとなるため、1%以上50%以下とする
ことが好ましく、特に、5%以上20%以下とすること
が好ましい。また、複数の整流板を並べて設置し、整流
効果を向上することも可能である。図2中に描かれてい
る伝熱路42と冷却室43は平面で仕切られた形で示さ
れているが、特に形状を限定されるものではなく、効率
良く熱交換が出来るものであれば、全てを利用すること
が可能であり、例えば、フィン付プレート等、または、
伝熱路を流れ方向に円筒形状、例えば、フィン付管、コ
ルゲート管等を長手方向に複数設置し、熱交換を行うこ
とも可能である。又、冷却室43についても同様なこと
が言える。
【0007】次に、冷却装置から流出した冷風は、ダイ
ヘッドから噴射する高速流体と混合し、高速流体の温度
降下、及びダイノズル22から吐出した溶融ポリマーの
冷却を促進することにより、溶融ポリマーの細化時間、
及び吐出後、細化するまでの移動距離が短縮出来る。充
分な冷風を供給するには、冷却装置の吹き出し面を、高
さ30mm以上とすることが好ましく、幅は、加熱流体
の長手方向の噴射幅+10%以上とすることが好まし
い。又、吹き出す冷風温度については、20℃以下にコ
ントロールすることが好ましい。加えて、冷却装置の吸
い込み口を密閉し、送風機等によって、強制的に風を送
り込んでも可能である。この様な不織布の製造装置を用
いると、ダイヘッドと捕集板までの距離を短縮すること
ができ、ロープの発生の少ない、且つ柔軟性、嵩高性に
優れた高品質なシートを得ることが出来る。
【0008】
【実施例】
実施例1 前記装置において、幅30mmのダイノズルを用い、冷
却装置32、33の吹き出し面を高さ100mm、幅5
00mmとし、伝熱長さLを200mm、整流板41の
開孔率を10%(孔径 φ2mm×ピッチ6mm)、伝
熱路42の高さH1を10mm、冷媒室43の高さH2
を5mm、仕切り板をフィン付プレートとし冷媒に3℃
〜5℃の水を用い、吹き出す冷風の温度を10℃〜15
℃に設定し、ポリプロピレンを紡糸した。表1に実施結
果を示す。但し、表中のロープの割合とは、繊維50本
中に含まれるロープの本数で求めた値であり、又、嵩高
度は素材密度×シート厚み/目付けより求めている。
【0009】
【表1】
【0010】
【発明の効果】本発明の不織布の製造方法は、熱可塑性
樹脂を溶媒紡糸し、これを高速の流体によって微細繊維
として移動している捕集板上に吹き付けて捕集すること
によって不織布を製造する方法において、噴射した該高
速流体が該捕集板上に吹き付けられるまでに、周囲から
該流体へ混合する随伴流を整流、及び、冷却することに
よって、該流体の温度降下、及び、該流体中の溶融ポリ
マーの冷却を促進し、捕集距離を従来より更に近づける
ことが可能となり、ロープの発生を最小限に抑えること
ができ、且つ、柔軟性、嵩高性に優れた高品質なシート
が得られる画期的なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる不織布の製造装置の一実施例を
示す概略図である。
【図2】本発明にかかる不織布の製造装置の一実施例を
示す要部断面図である。
【図3】従来の一般的な不織布の製造装置の部分的斜視
図である。
【図4】従来の一般的なメルトプローダイの一例を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 ホッパー 2 押出機 3 ダイヘッド 4 駆動モータ 5 管路 6 管路 7 開口部 8 ダイブロック 9 導入溝 10 導入孔 11 加熱板 12 加熱板 13 ガスプレート 14 ガスプレート 15 ダイノズル 16 ガス室 17 ガス室 18 ガススリット 19 ガススリット 20 捕集板 21 ダイヘッド 22 ダイノズル 23 加熱流体供給口 24 加熱流体供給口 25 ガスプレート 26 ガスプレート 27 ガススリット 28 ガススリット 29 接続ボルト 30 接続ボルト 31 導入溝 32 冷却装置 33 冷却装置 34 開口面 35 開口面 36 冷媒供給口 37 冷媒供給口 38 冷媒排出口 39 冷媒排出口 40 捕集板 41 整流板 42 伝熱路 43 冷媒室 44 保温材 45 保温材 46 金網

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融状態の熱可塑性樹脂を複数個の導入
    孔を具備した紡糸口金から連続的に紡糸すると同時に、
    該紡糸口金に設置された管路へ加熱体を導入し、該紡糸
    口金に隣接するスリットから流体を高速で噴射させて、
    該熱可塑性樹脂の繊維を延伸し、次いで該繊維を移動す
    る捕集板上に吹き付けて該繊維からなる不織布を製造す
    る方法において、該流体が噴射して該捕集板上に吹き付
    けまでに、周囲から該流体へ混合する随伴流を冷却する
    ことを特徴とする不織布の製造方法。
  2. 【請求項2】 該随伴流を整流する請求項1記載の不織
    布の製造方法。
JP5167109A 1993-07-06 1993-07-06 不織布の製造方法 Pending JPH0726463A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015092038A (ja) * 2010-12-06 2015-05-14 三井化学株式会社 メルトブロー不織布、その製造方法および装置

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US9200392B2 (en) 2010-12-06 2015-12-01 Mitsui Chemicals, Inc. Melt-blown nonwoven fabric, and production process and apparatus for the same
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