JPH07264148A - 伝送装置 - Google Patents
伝送装置Info
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- JPH07264148A JPH07264148A JP7966894A JP7966894A JPH07264148A JP H07264148 A JPH07264148 A JP H07264148A JP 7966894 A JP7966894 A JP 7966894A JP 7966894 A JP7966894 A JP 7966894A JP H07264148 A JPH07264148 A JP H07264148A
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- Japan
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- signal
- transmission
- data
- data string
- receiver
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- Television Systems (AREA)
- Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
- Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 デジタル信号を伝送する伝送装置において周
波数帯が制限されている場合に伝送情報量を増大できな
いことを解決し同一周波数帯でより多くの情報を伝送す
る送受信システムを提供することを目的とする。 【構成】 送信機1ではm値のQAM変調を行なう変調
器4によりn値の第1データ列と、p値の第2データ列
と第3データ列を信号スペースダイアグラム上の信号点
をグループ化した信号点群に第1データ列のn値のデー
タを割りあてて変形m値のQAM変調信号を送信する。
第1受信機23では復調器25によりn値の第1データ
列を第2受信機33では第1データ列と第2データ列を
第3受信機43では第1データ列,第2データ列,第3
データ列を復調することにより、m値の変形多値変調波
を受信した場合n<mなるn値の復調能力しかない受信
機でもn値の第1データ列のデータを復調する伝送装置
が得られる。
波数帯が制限されている場合に伝送情報量を増大できな
いことを解決し同一周波数帯でより多くの情報を伝送す
る送受信システムを提供することを目的とする。 【構成】 送信機1ではm値のQAM変調を行なう変調
器4によりn値の第1データ列と、p値の第2データ列
と第3データ列を信号スペースダイアグラム上の信号点
をグループ化した信号点群に第1データ列のn値のデー
タを割りあてて変形m値のQAM変調信号を送信する。
第1受信機23では復調器25によりn値の第1データ
列を第2受信機33では第1データ列と第2データ列を
第3受信機43では第1データ列,第2データ列,第3
データ列を復調することにより、m値の変形多値変調波
を受信した場合n<mなるn値の復調能力しかない受信
機でもn値の第1データ列のデータを復調する伝送装置
が得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は搬送波を変調することに
よりデジタル信号を伝送する伝送装置に関するものであ
る。
よりデジタル信号を伝送する伝送装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタル伝送装置は様々な分野で
の利用が進んでいる。とりわけデジタル映像伝送技術の
進展はめざましい。
の利用が進んでいる。とりわけデジタル映像伝送技術の
進展はめざましい。
【0003】中でもデジタルTVの伝送方式が最近注目
されつつある。現在デジタルTV伝送装置は放送局間の
中継用として一部実用化されているにすぎない。しか
し、近い将来、地上放送と衛星放送への展開が予定され
各国で検討が進められている。
されつつある。現在デジタルTV伝送装置は放送局間の
中継用として一部実用化されているにすぎない。しか
し、近い将来、地上放送と衛星放送への展開が予定され
各国で検討が進められている。
【0004】高度化する消費者の要望に応えるため、H
DTV放送、PCM音楽放送や情報提供放送やFAX放
送等の放送サービスの内容の質と量を今後向上させる必
要がある。この場合TV放送の限られた周波数帯域の中
で情報量を増大させる必要がある。この帯域で伝送でき
る情報伝送量はその時代の技術的限界に応じて増大す
る。このため理想的には時代に応じて受信システムを変
更し、情報伝送量を拡張できることが望ましい。
DTV放送、PCM音楽放送や情報提供放送やFAX放
送等の放送サービスの内容の質と量を今後向上させる必
要がある。この場合TV放送の限られた周波数帯域の中
で情報量を増大させる必要がある。この帯域で伝送でき
る情報伝送量はその時代の技術的限界に応じて増大す
る。このため理想的には時代に応じて受信システムを変
更し、情報伝送量を拡張できることが望ましい。
【0005】しかし放送の視点からみた場合、公共性が
重要であり長期間に至る全ての視聴者の既得権の確保が
重要となる。新しい放送サービスを始める場合、既存の
受信機もしくは受像機でそのサービスを享受できること
が必要条件である。過去と現在、そして現在と将来の新
旧の放送サービスの間の受信機もしくは受像機の互換
性、放送の両立性が最も重要であるといえる。
重要であり長期間に至る全ての視聴者の既得権の確保が
重要となる。新しい放送サービスを始める場合、既存の
受信機もしくは受像機でそのサービスを享受できること
が必要条件である。過去と現在、そして現在と将来の新
旧の放送サービスの間の受信機もしくは受像機の互換
性、放送の両立性が最も重要であるといえる。
【0006】今後登場する新しい伝送規格、例えばデジ
タルTV放送規格には将来の社会の要求と技術進歩に対
応できる情報量の拡張性と、既存の受信機器との間の互
換性と両立性が求められている。
タルTV放送規格には将来の社会の要求と技術進歩に対
応できる情報量の拡張性と、既存の受信機器との間の互
換性と両立性が求められている。
【0007】ここで、これまでに提案されているTV放
送の伝送方式を拡張性と両立性の観点から述べる。
送の伝送方式を拡張性と両立性の観点から述べる。
【0008】まずデジタルTVの衛星放送方式としてN
TSC-TV信号を約6Mbpsに圧縮した信号を4値
PSK変調を用いTDM方式で多重化し1つのトランス
ポンダーで4〜20チャンネルNTSCのTV番組もし
くは1チャンネルのHDTVを放送する方式が提案され
ている。またHDTVの地上放送方式として1チャンネ
ルのHDTV映像信号を15Mbps程度のデータに圧
縮し、16もしくは32QAM変調方式を用い地上放送
を行う方式が検討されている。
TSC-TV信号を約6Mbpsに圧縮した信号を4値
PSK変調を用いTDM方式で多重化し1つのトランス
ポンダーで4〜20チャンネルNTSCのTV番組もし
くは1チャンネルのHDTVを放送する方式が提案され
ている。またHDTVの地上放送方式として1チャンネ
ルのHDTV映像信号を15Mbps程度のデータに圧
縮し、16もしくは32QAM変調方式を用い地上放送
を行う方式が検討されている。
【0009】まず衛星放送方式においては現在提案され
ている放送方式は、単純に従来の伝送方式で放送するた
め1チャンネルのHDTVの番組放送に数チャンネル分
のNTSCの周波数帯域を使用する。このため、HDT
V番組の放送時間帯には数チャンネルのNTSC番組が
受信放送できないという問題点があった。NTSCとH
DTVの放送との間の受信機、受像機の互換性、両立性
がなかったといえる。また将来の技術進歩に伴い必要と
なる情報伝送量の拡張性も全く考慮されていなかったと
いえる。
ている放送方式は、単純に従来の伝送方式で放送するた
め1チャンネルのHDTVの番組放送に数チャンネル分
のNTSCの周波数帯域を使用する。このため、HDT
V番組の放送時間帯には数チャンネルのNTSC番組が
受信放送できないという問題点があった。NTSCとH
DTVの放送との間の受信機、受像機の互換性、両立性
がなかったといえる。また将来の技術進歩に伴い必要と
なる情報伝送量の拡張性も全く考慮されていなかったと
いえる。
【0010】次に現在検討されている従来方式のHDT
Vの地上放送方式はHDTV信号を16QAMや32Q
AMといった従来の変調方式でそのまま放送しているに
すぎない。既存のアナログ放送の場合、放送サービスエ
リア内においてもビルかげや低地や隣接するTV局の妨
害を受けるような受信状態が悪い地域が必ず存在する。
このような地域においては、既存のアナログ放送の場合
画質が劣化するものの、映像は再生できTV番組は視聴
できた。しかし、従来のデジタルTV放送方式では、こ
のような地域においては全く映像が再生できず、TV番
組を全く視聴できないという重大な問題があった。これ
は、デジタルTV放送の本質的な課題を含むものでデジ
タルTV放送の普及に致命的となりかねない問題であっ
た。これは従来のQAM等の変調方式の信号点の位置か
等間隔に配置されていることに起因する。信号点の配置
を変更もしくは変調する方式は従来なかった。
Vの地上放送方式はHDTV信号を16QAMや32Q
AMといった従来の変調方式でそのまま放送しているに
すぎない。既存のアナログ放送の場合、放送サービスエ
リア内においてもビルかげや低地や隣接するTV局の妨
害を受けるような受信状態が悪い地域が必ず存在する。
このような地域においては、既存のアナログ放送の場合
画質が劣化するものの、映像は再生できTV番組は視聴
できた。しかし、従来のデジタルTV放送方式では、こ
のような地域においては全く映像が再生できず、TV番
組を全く視聴できないという重大な問題があった。これ
は、デジタルTV放送の本質的な課題を含むものでデジ
タルTV放送の普及に致命的となりかねない問題であっ
た。これは従来のQAM等の変調方式の信号点の位置か
等間隔に配置されていることに起因する。信号点の配置
を変更もしくは変調する方式は従来なかった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来の問
題点を解決するもので、特に衛星放送におけるNTSC
放送とHDTV放送の両立性、また地上放送におけるサ
ービスエリア内の受信不能地域を大巾に減少させる伝送
装置を提供することを目的とする。
題点を解決するもので、特に衛星放送におけるNTSC
放送とHDTV放送の両立性、また地上放送におけるサ
ービスエリア内の受信不能地域を大巾に減少させる伝送
装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の伝送装置は、信号の入力部と、搬送波を上記
入力部からの入力信号により変調し信号ベクトル図上に
m値の信号点を発生させる変調部と変調信号を送信する
送信部からなりデータ送信を行う送信装置と上記送信信
号の入力部と、極座標系(r,θ)で表現できるベクト
ル図上でP値の信号点の変形PSKもしくは変形APS
K変調波を復調する復調器と出力部を有する受信装置の
2つの構成を有している。
に本発明の伝送装置は、信号の入力部と、搬送波を上記
入力部からの入力信号により変調し信号ベクトル図上に
m値の信号点を発生させる変調部と変調信号を送信する
送信部からなりデータ送信を行う送信装置と上記送信信
号の入力部と、極座標系(r,θ)で表現できるベクト
ル図上でP値の信号点の変形PSKもしくは変形APS
K変調波を復調する復調器と出力部を有する受信装置の
2つの構成を有している。
【0013】
【作用】この構成によって入力信号としてn値のデータ
をもつ第1データ列と第2データ列を入力させ、送信装
置の変調器によりベクトル図上にm値の信号点をもつ変
形m値のQAM方式の変調波を作る。このm点の信号点
をn組の信号点群に分割しこの信号点群を第1データ列
のnケの各データに割りあて、この信号点群の中のm/n
ケの信号点もしくは副信号点群に第2データ列の各デー
タを割りあてトレリス符号化して変調し送信装 置によ
り送信信号を送出する。場合によっては第3データも送
出できる。
をもつ第1データ列と第2データ列を入力させ、送信装
置の変調器によりベクトル図上にm値の信号点をもつ変
形m値のQAM方式の変調波を作る。このm点の信号点
をn組の信号点群に分割しこの信号点群を第1データ列
のnケの各データに割りあて、この信号点群の中のm/n
ケの信号点もしくは副信号点群に第2データ列の各デー
タを割りあてトレリス符号化して変調し送信装 置によ
り送信信号を送出する。場合によっては第3データも送
出できる。
【0014】次に、p>mなるp値の復調器を持つ受信
装置においては上記送信信号を受信し信号スペースダイ
アグラム上のp点の信号点に対して、まずp点の信号点
をn組の信号点群に分割し、第1データ列の信号を復調
再生する。次に該当する信号点群の中のp/n点の信号
点にp/n値の第2データ列を対応させて復調し第1デ
ータと第2データを復調再生する。この時、第1データ
列もしくは/かつ第2データ列をトレリス符号化する。
p=nの受信機においてはn群の信号点群を再生し、各
々にn値を対応させ第1データ列のみを復調再生する。
装置においては上記送信信号を受信し信号スペースダイ
アグラム上のp点の信号点に対して、まずp点の信号点
をn組の信号点群に分割し、第1データ列の信号を復調
再生する。次に該当する信号点群の中のp/n点の信号
点にp/n値の第2データ列を対応させて復調し第1デ
ータと第2データを復調再生する。この時、第1データ
列もしくは/かつ第2データ列をトレリス符号化する。
p=nの受信機においてはn群の信号点群を再生し、各
々にn値を対応させ第1データ列のみを復調再生する。
【0015】以上の動作により送信装置からの同一信号
を受信した場合、大型アンテナと多値の復調能力をもつ
受信機では第1データ列と第2データ列を復調できる。
同時に小型アンテナと少値の復調能力をもつ受信機では
第1データ列の受信ができる。こうして両立性のある伝
送システムを構築することができる。この場合第1デー
タ列をNTSCまたはHDTVの低域成分等の低域TV
信号に、第2データ列をHDTVの高域成分等の高域T
V信号に割りあてることにより、同一電波に対して少値
の復調能力をもつ受信機ではNTSC信号、多値の復調
能力をもつ受信機ではHDTV信号を受信できる。この
ことによりNTSCとHDTVの両立性のあるデジタル
放送が可能となる。
を受信した場合、大型アンテナと多値の復調能力をもつ
受信機では第1データ列と第2データ列を復調できる。
同時に小型アンテナと少値の復調能力をもつ受信機では
第1データ列の受信ができる。こうして両立性のある伝
送システムを構築することができる。この場合第1デー
タ列をNTSCまたはHDTVの低域成分等の低域TV
信号に、第2データ列をHDTVの高域成分等の高域T
V信号に割りあてることにより、同一電波に対して少値
の復調能力をもつ受信機ではNTSC信号、多値の復調
能力をもつ受信機ではHDTV信号を受信できる。この
ことによりNTSCとHDTVの両立性のあるデジタル
放送が可能となる。
【0016】
(実施例1)以下本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。
照しながら説明する。
【0017】本発明の実施例ではデジタルHDTV信号
等のデジタル信号を送信、送信機と受信する受信機の組
み合わせからなる伝送装置と、磁気テープ等の記録媒体
に、HDTV信号等のデジタル信号を記録し、再生する
記録再生装置の双方を述べる。
等のデジタル信号を送信、送信機と受信する受信機の組
み合わせからなる伝送装置と、磁気テープ等の記録媒体
に、HDTV信号等のデジタル信号を記録し、再生する
記録再生装置の双方を述べる。
【0018】しかし本発明のデジタル変複調部と誤り訂
正のエンコーダ、デコーダとHDTV信号等の画像符号
化のエンコーダ、デコーダの構成動作原理は、伝送装置
と記録再生装置に共通するもので基本的に同じ技術であ
る。従って、各実施例では効率的に説明するため、伝送
装置もしくは記録再生装置のいずれか一方のブロック図
を用いて本発明を説明する。又本発明の各々の実施例の
構成はQAM、ASK、PSKのようにConstel
lation上に信号点を配置する多値のデジタル変調
方式であれば、どの方式でも適用できるが、一つの変調
方式を用いて説明する。
正のエンコーダ、デコーダとHDTV信号等の画像符号
化のエンコーダ、デコーダの構成動作原理は、伝送装置
と記録再生装置に共通するもので基本的に同じ技術であ
る。従って、各実施例では効率的に説明するため、伝送
装置もしくは記録再生装置のいずれか一方のブロック図
を用いて本発明を説明する。又本発明の各々の実施例の
構成はQAM、ASK、PSKのようにConstel
lation上に信号点を配置する多値のデジタル変調
方式であれば、どの方式でも適用できるが、一つの変調
方式を用いて説明する。
【0019】図1は本発明による伝送装置のシステム全
体図を示す。入力部2と分離回路部3と変調器4と送信
部5をもつ送信機1は複数の多重化された入力信号を分
離回路3により第1データ列,D1、と第2データ列,D
2、と第3データ列,D3に分離し変調器4により、変調
信号として送信部5より出力し、アンテナ6により、こ
の変調信号は伝送路7により人工衛星10に送られる。
この信号は人工衛星10においてはアンテナ11で受信
され、中継器12により増幅され、アンテナ13により
再び地球へ送信される。
体図を示す。入力部2と分離回路部3と変調器4と送信
部5をもつ送信機1は複数の多重化された入力信号を分
離回路3により第1データ列,D1、と第2データ列,D
2、と第3データ列,D3に分離し変調器4により、変調
信号として送信部5より出力し、アンテナ6により、こ
の変調信号は伝送路7により人工衛星10に送られる。
この信号は人工衛星10においてはアンテナ11で受信
され、中継器12により増幅され、アンテナ13により
再び地球へ送信される。
【0020】送信電波は、伝送経路21、31、41に
より第1受信機23、第2受信機33、第3受信機43
に送られる。まず、第1受信機23ではアンテナ22を
介して入力部24より入力し、復調器25により第1デ
ータ列のみが復調され、出力部26より出力される。こ
の場合第2データ列、第3データ列の復調能力はもたな
い。
より第1受信機23、第2受信機33、第3受信機43
に送られる。まず、第1受信機23ではアンテナ22を
介して入力部24より入力し、復調器25により第1デ
ータ列のみが復調され、出力部26より出力される。こ
の場合第2データ列、第3データ列の復調能力はもたな
い。
【0021】第2受信機33では、アンテナ32を介し
て入力部34より出力した信号は復調機35により第1
データ列と第2データ列が復調され、合成器37により
一つのデータ列に合成され、出力部36より出力され
る。
て入力部34より出力した信号は復調機35により第1
データ列と第2データ列が復調され、合成器37により
一つのデータ列に合成され、出力部36より出力され
る。
【0022】第3受信機43ではアンテナ42からの入
力は入力部44に入り復調器45により第1データ列、
第2データ列、第3データ列の3つのデータ列が復調さ
れ合成器47により一つのデータ群となり出力部46よ
り出力される。
力は入力部44に入り復調器45により第1データ列、
第2データ列、第3データ列の3つのデータ列が復調さ
れ合成器47により一つのデータ群となり出力部46よ
り出力される。
【0023】以上のように同じ送信機1からの同一の周
波数帯の電波を受けても、上述の3つの受信機の復調器
の性能の違いにより受信可能な情報量が異なる。この特
長により一つの電波帯で性能の異なる受信機に対してそ
の性能に応じた両立性のある3つの情報を同時に伝送す
ることが可能となる。例えば同一番組のNTSCとHD
TVと超解像度型HDTVの3つのデジタルTV信号を
伝送する場合、スーパーHDTV信号を低域成分、高域
差成分、超高域差成分に分離し、各々を第1データ列、
第2データ列、第3データ群に対応させれば、1チャン
ネルの周波数帯で両立性のある中解像度、高解像度、超
高解像度の3種のデジタルTV信号を同時に放送でき
る。
波数帯の電波を受けても、上述の3つの受信機の復調器
の性能の違いにより受信可能な情報量が異なる。この特
長により一つの電波帯で性能の異なる受信機に対してそ
の性能に応じた両立性のある3つの情報を同時に伝送す
ることが可能となる。例えば同一番組のNTSCとHD
TVと超解像度型HDTVの3つのデジタルTV信号を
伝送する場合、スーパーHDTV信号を低域成分、高域
差成分、超高域差成分に分離し、各々を第1データ列、
第2データ列、第3データ群に対応させれば、1チャン
ネルの周波数帯で両立性のある中解像度、高解像度、超
高解像度の3種のデジタルTV信号を同時に放送でき
る。
【0024】この場合、小型アンテナを用いた少値復調
の受信機ではNTSC-TV信号を、中型アンテナを用
いた中値復調可能なの受信機ではHDTV信号を、大型
アンテナを用いた多値復調可能なの受信機では超高解像
度型HDTVを受信できる。図1をさらに説明するとN
TSCのデジタルTV放送を行うデジタル送信機51は
入力部52より第1データ群と同様のデータのみを入力
し、変調器54により変調し、送信機55とアンテナ5
6により伝送路57により衛星10に送り伝送路58に
より地球へ再び送信される。
の受信機ではNTSC-TV信号を、中型アンテナを用
いた中値復調可能なの受信機ではHDTV信号を、大型
アンテナを用いた多値復調可能なの受信機では超高解像
度型HDTVを受信できる。図1をさらに説明するとN
TSCのデジタルTV放送を行うデジタル送信機51は
入力部52より第1データ群と同様のデータのみを入力
し、変調器54により変調し、送信機55とアンテナ5
6により伝送路57により衛星10に送り伝送路58に
より地球へ再び送信される。
【0025】第1受信機23では、デジタル送信機1か
らの受信信号を復調器24により、第1データ列に相当
するデータを復調する。同様にして、第2受信機33と
第3受信機43は、第1データ列と同じ内容のデータ群
を復調する。つまり3つの受信機は、デジタル一般TV
放送等のデジタル放送も受信できる。
らの受信信号を復調器24により、第1データ列に相当
するデータを復調する。同様にして、第2受信機33と
第3受信機43は、第1データ列と同じ内容のデータ群
を復調する。つまり3つの受信機は、デジタル一般TV
放送等のデジタル放送も受信できる。
【0026】では、各部の説明をする。図2は送信機1
のブロック図である。
のブロック図である。
【0027】入力信号は入力部2に入り、分離回路3で
第1データ列信号と第2データ列信号と第3データ列信
号の3つのデジタル信号に分離される。
第1データ列信号と第2データ列信号と第3データ列信
号の3つのデジタル信号に分離される。
【0028】例えば映像信号が入力された場合、映像信
号の低域成分を第1データ列信号、映像信号の高域成分
を第2データ列信号、映像信号の超高域成分を第3デー
タ列信号に割り当てることが考えられる。分離された3
つの信号は、変調器4の内部の変調入力部61に入力さ
れる。ここでは外部信号に基づき信号点の位置を変調も
しくは変更する信号点位置変調/変更回路67があり外
部信号に応じて信号点の位置を変調もしくは変更する。
変調器4の中では直交した2つの搬送波の各々に振幅変
調を行い、多値のQAM信号を得る。変調入力部61か
らの信号は第1AM変調器62と第2AM変調器63に
送られる。cos(2πfct)なる搬送波発生器64からの搬
送波のうち一つは第1AM変調器62によりAM変調さ
れ、合成器65に送られ、もう一つの搬送波はπ/2移相
器66に送られ90°移相されて、sin(2πfct)の状
態で第2AM変調器63に送られ、多値の振幅変調を受
けた後、合成器65で、第2AM変調波と合成され、送
信部5により送信信号しとして出力される。この方式そ
のものは従来より一般的に実施されているため詳しい動
作の説明は省略する。
号の低域成分を第1データ列信号、映像信号の高域成分
を第2データ列信号、映像信号の超高域成分を第3デー
タ列信号に割り当てることが考えられる。分離された3
つの信号は、変調器4の内部の変調入力部61に入力さ
れる。ここでは外部信号に基づき信号点の位置を変調も
しくは変更する信号点位置変調/変更回路67があり外
部信号に応じて信号点の位置を変調もしくは変更する。
変調器4の中では直交した2つの搬送波の各々に振幅変
調を行い、多値のQAM信号を得る。変調入力部61か
らの信号は第1AM変調器62と第2AM変調器63に
送られる。cos(2πfct)なる搬送波発生器64からの搬
送波のうち一つは第1AM変調器62によりAM変調さ
れ、合成器65に送られ、もう一つの搬送波はπ/2移相
器66に送られ90°移相されて、sin(2πfct)の状
態で第2AM変調器63に送られ、多値の振幅変調を受
けた後、合成器65で、第2AM変調波と合成され、送
信部5により送信信号しとして出力される。この方式そ
のものは従来より一般的に実施されているため詳しい動
作の説明は省略する。
【0029】図3の16値の一般的なQAMの信号スペ
ースダイアグラムの第1象限を用い動作を説明する。変
調器4で発生する全ての信号は、直交した2つの搬送波
Acos2πfctのベクトル81とBsin2πfctのベクトル82
の2つのベクトルの合成ベクトルで表現できる。0点か
らの合成ベクトルの先端を信号点と定義すると、16値
QAMの場合a1、a2、a3、a4の4値の振幅値とb1、
b2、b3、b4の4値の振幅値の組み合わせにより合計
16ケの信号点が設定できる。図3の第1象限では信号
点83のC11、信号点84のC12、信号点85のC22、
信号点86のC21の4つの信号が存在する。
ースダイアグラムの第1象限を用い動作を説明する。変
調器4で発生する全ての信号は、直交した2つの搬送波
Acos2πfctのベクトル81とBsin2πfctのベクトル82
の2つのベクトルの合成ベクトルで表現できる。0点か
らの合成ベクトルの先端を信号点と定義すると、16値
QAMの場合a1、a2、a3、a4の4値の振幅値とb1、
b2、b3、b4の4値の振幅値の組み合わせにより合計
16ケの信号点が設定できる。図3の第1象限では信号
点83のC11、信号点84のC12、信号点85のC22、
信号点86のC21の4つの信号が存在する。
【0030】C11はベクトル0-a1とベクトル0-b1の
合成ベクトルであり、C11=a1cos2πfct−b1sin2πf
ct=Acos(2πfct+dπ/2)となる。
合成ベクトルであり、C11=a1cos2πfct−b1sin2πf
ct=Acos(2πfct+dπ/2)となる。
【0031】ここで図3の直交座標上における0−a1
間の距離をA1、a1−a2間をA2、0−b1間をB1、b
1−b2間をB2と定義し、図上に示す。
間の距離をA1、a1−a2間をA2、0−b1間をB1、b
1−b2間をB2と定義し、図上に示す。
【0032】図4の全体ベクトル図に示すように、合計
16ケの信号点が存在する。このため各点を4bitの
情報に対応させることにより、4bitの情報伝送が1
周期つまり1タイムスロット中に可能となる。
16ケの信号点が存在する。このため各点を4bitの
情報に対応させることにより、4bitの情報伝送が1
周期つまり1タイムスロット中に可能となる。
【0033】図5に2進法で各点を表現した場合のその
一般的な割り付け例を示す。当然、各信号点間の距離が
離れている程、受信機の方で区別し易い。従って、一般
的には各信号点間の距離を、できるだけ離すような配置
にする。もし、特定の信号点間の距離を近付けた場合、
受信機ではその2点間の識別が困難となり、エラレート
が悪くなる。従って一般的には図5のように等間隔の配
置にするのが望ましいといわれている。従って16QA
Mの場合A1=A2/2なる信号点の配置が一般的に実
施されている。
一般的な割り付け例を示す。当然、各信号点間の距離が
離れている程、受信機の方で区別し易い。従って、一般
的には各信号点間の距離を、できるだけ離すような配置
にする。もし、特定の信号点間の距離を近付けた場合、
受信機ではその2点間の識別が困難となり、エラレート
が悪くなる。従って一般的には図5のように等間隔の配
置にするのが望ましいといわれている。従って16QA
Mの場合A1=A2/2なる信号点の配置が一般的に実
施されている。
【0034】さて、本発明の送信機1の場合、まず、デ
ータを第1データ列と第2データ列場合により第3デー
タ列にに分割する。そして図6に示すように、16ケの
信号点もしくは信号点群を4つの信号点群に分割し、第
1データ列の4つのデータをまず、各々の信号点群に割
り当てる。つまり第1データ列が11の場合第1データ
象限の第1信号点群91の4つの信号点のうちのいずれ
か一つを送信し、01の場合は第2象限の第2信号点群
92、00の場合、第3象限の第3信号点群93、10
の場合第4象限の第4信号点群94、の中の各々4つの
信号点の中から一つの信号点を第2データ列の値に応じ
て選択して送信する。次に16QAMの場合第2データ
列の2bit、4値のデータ、64値QAMの場合4b
it、16値のデータを91、92、93、94の各分
割信号点群の中の4つの信号点もしくは副信号点群に図
7のように割り当てる。どの象限も対象配置となる。信
号点の91、92、93、94への割り当ては第1デー
タ群の2bitデータにより優先的に決められる。こう
して第1データ列の2bitと第2データ列の2bit
は全く独立して送信できる。そして第1データ列は受信
機のアンテナ感度が一定値以上あれば4PSK受信機で
も復調できる。アンテナにさらに高い感度があれば本発
明の変形16QAM受信機で第1データ群と第2データ
群の双方が復調できる。
ータを第1データ列と第2データ列場合により第3デー
タ列にに分割する。そして図6に示すように、16ケの
信号点もしくは信号点群を4つの信号点群に分割し、第
1データ列の4つのデータをまず、各々の信号点群に割
り当てる。つまり第1データ列が11の場合第1データ
象限の第1信号点群91の4つの信号点のうちのいずれ
か一つを送信し、01の場合は第2象限の第2信号点群
92、00の場合、第3象限の第3信号点群93、10
の場合第4象限の第4信号点群94、の中の各々4つの
信号点の中から一つの信号点を第2データ列の値に応じ
て選択して送信する。次に16QAMの場合第2データ
列の2bit、4値のデータ、64値QAMの場合4b
it、16値のデータを91、92、93、94の各分
割信号点群の中の4つの信号点もしくは副信号点群に図
7のように割り当てる。どの象限も対象配置となる。信
号点の91、92、93、94への割り当ては第1デー
タ群の2bitデータにより優先的に決められる。こう
して第1データ列の2bitと第2データ列の2bit
は全く独立して送信できる。そして第1データ列は受信
機のアンテナ感度が一定値以上あれば4PSK受信機で
も復調できる。アンテナにさらに高い感度があれば本発
明の変形16QAM受信機で第1データ群と第2データ
群の双方が復調できる。
【0035】ここで図8に、第1データ列の2ビットと
第2データ列の2ビットの割り当て例を示す。
第2データ列の2ビットの割り当て例を示す。
【0036】この場合、HDTV信号を低域成分と高域
成分に分け第1データ列に低域映像信号を割り当て、第
2データ列に高域映像信号を割り当てることにより、4
PSKの受信システムでは第1データ列のNTSC相当
の映像を、16QAM又は、64QAMの受信システム
では第1データ列と第2データ列の双方が再生でき、こ
れらを加算して、HDTVの映像を得ることができる。
成分に分け第1データ列に低域映像信号を割り当て、第
2データ列に高域映像信号を割り当てることにより、4
PSKの受信システムでは第1データ列のNTSC相当
の映像を、16QAM又は、64QAMの受信システム
では第1データ列と第2データ列の双方が再生でき、こ
れらを加算して、HDTVの映像を得ることができる。
【0037】ただ図9のように信号点間距離を等距離に
した場合、4PSK受信機からみて第1象限に斜線で示
した部分との間のスレシホルド距離がある。スレシホル
ド距離をATOとするとで4PSKを送るだけならATOの
振幅でよい。しかしをATOを維持しながら16QAMを
送ろうとすると3ATOつまり3倍の振幅が必要である。
つまり、4PSKを送信する場合に比べて、9倍のエネ
ルギーを必要とする。何も配慮をしないで4PSKの信
号点を16QAMモードで送ることは電力利用効率が悪
い。また搬送波の再生も難しくなる。衛星伝送の場合使
用できる電力は制約される。このような電力利用効率の
悪いシステムは、衛星の送信電力が増大するまで現実的
でない。将来デジタルTV放送が開始されると4PSK
の受信機が大量に出回ることが予想されている。一旦普
及した後にはこれらの受信感度を上げることは受信機の
両立性の問題が発生するため不可能といえる。従って、
4PSKモードの送信電力は減らせない。このため16
QAMモードで疑似4PSKの信号点を送る場合、送信
電力を従来の16QAMより下げる方式が必要となるこ
とが予想される。そうしないと限られた衛星の電力では
送信できなくなる。
した場合、4PSK受信機からみて第1象限に斜線で示
した部分との間のスレシホルド距離がある。スレシホル
ド距離をATOとするとで4PSKを送るだけならATOの
振幅でよい。しかしをATOを維持しながら16QAMを
送ろうとすると3ATOつまり3倍の振幅が必要である。
つまり、4PSKを送信する場合に比べて、9倍のエネ
ルギーを必要とする。何も配慮をしないで4PSKの信
号点を16QAMモードで送ることは電力利用効率が悪
い。また搬送波の再生も難しくなる。衛星伝送の場合使
用できる電力は制約される。このような電力利用効率の
悪いシステムは、衛星の送信電力が増大するまで現実的
でない。将来デジタルTV放送が開始されると4PSK
の受信機が大量に出回ることが予想されている。一旦普
及した後にはこれらの受信感度を上げることは受信機の
両立性の問題が発生するため不可能といえる。従って、
4PSKモードの送信電力は減らせない。このため16
QAMモードで疑似4PSKの信号点を送る場合、送信
電力を従来の16QAMより下げる方式が必要となるこ
とが予想される。そうしないと限られた衛星の電力では
送信できなくなる。
【0038】本発明の特徴は図10のように図番91〜
94の4つの分割信号点群の距離を離すことにより、疑
似4PSK型16QAM変調の送信電力を下げることが
できる点にある。
94の4つの分割信号点群の距離を離すことにより、疑
似4PSK型16QAM変調の送信電力を下げることが
できる点にある。
【0039】ここで受信感度と送信出力との関係を明ら
かにするために図1に戻りデジタル送信機51と第1受
信機23の受信方式について述べる。
かにするために図1に戻りデジタル送信機51と第1受
信機23の受信方式について述べる。
【0040】まず、デジタル送信機51と第1受信機2
3は一般的な伝送装置で、データ伝送もしくは放送を含
む映像伝送を行っている。図7に示すようにデジタル送
信機51は4PSK送信機であり、の図2で説明した多
値QAMの送信機1からAM変調機能を除いたものであ
る。入力信号は入力部52を介して変調器54に入力さ
れる。変調器54では変調入力部121により、入力信
号を2つの信号に分けて基準搬送波を位相変調する第1
−2相位相変調回路122と基準搬送波と90°位相が
異なる搬送波を変調する第2−2相位相変調回路123
に送り、これらの位相変調波は合成器65で合成され、
送信部55により送信される。
3は一般的な伝送装置で、データ伝送もしくは放送を含
む映像伝送を行っている。図7に示すようにデジタル送
信機51は4PSK送信機であり、の図2で説明した多
値QAMの送信機1からAM変調機能を除いたものであ
る。入力信号は入力部52を介して変調器54に入力さ
れる。変調器54では変調入力部121により、入力信
号を2つの信号に分けて基準搬送波を位相変調する第1
−2相位相変調回路122と基準搬送波と90°位相が
異なる搬送波を変調する第2−2相位相変調回路123
に送り、これらの位相変調波は合成器65で合成され、
送信部55により送信される。
【0041】この時の変調信号スペースダイアグラムを
図18に示す。4つの信号点を設定し、電力利用効率を
上げるために一般的には信号点間距離は等間隔にするの
が常識となっている。一つの例として、信号点125を
(11)、信号点126を(01)、信号点127を
(00)、信号点128を(10)と定義した場合を示
す。この場合4PSKの第1受信機23が満足なデータ
を受信するためにはデジタル送信機51の出力に一定以
上の振幅値が要求される。図18で説明すると第1受信
機23がデジタル送信機51の信号を4PSKで受信す
るのに最低必要な送信信号の最低振幅値つまり0−a1
間の距離をATOと定義すると送信限界の最低振幅ATO以
上で送信すれば、第1受信機23が受信可能となる。
図18に示す。4つの信号点を設定し、電力利用効率を
上げるために一般的には信号点間距離は等間隔にするの
が常識となっている。一つの例として、信号点125を
(11)、信号点126を(01)、信号点127を
(00)、信号点128を(10)と定義した場合を示
す。この場合4PSKの第1受信機23が満足なデータ
を受信するためにはデジタル送信機51の出力に一定以
上の振幅値が要求される。図18で説明すると第1受信
機23がデジタル送信機51の信号を4PSKで受信す
るのに最低必要な送信信号の最低振幅値つまり0−a1
間の距離をATOと定義すると送信限界の最低振幅ATO以
上で送信すれば、第1受信機23が受信可能となる。
【0042】次に第1受信機23について述べる。第1
受信機23は送信機1からの送信信号もしくはデジタル
送信機51からの4PSKの送信信号を衛星10の中継
器12を介して、小型のアンテナ22で受信し、復調器
24により受信信号を4PSK信号とみなして復調す
る。第1受信機23は本来、デジタル送信機51の4P
SKまたは2PSKの信号を受信し、デジタルTV放送
やデータ送信等の信号を受信するように設計されてい
る。
受信機23は送信機1からの送信信号もしくはデジタル
送信機51からの4PSKの送信信号を衛星10の中継
器12を介して、小型のアンテナ22で受信し、復調器
24により受信信号を4PSK信号とみなして復調す
る。第1受信機23は本来、デジタル送信機51の4P
SKまたは2PSKの信号を受信し、デジタルTV放送
やデータ送信等の信号を受信するように設計されてい
る。
【0043】図19は第1受信機の構成ブロック図で衛
星12からの電波をアンテナ22で受信した、この信号
は入力部24より入力した後、搬送波再生回路131と
π/2移相器132により搬送波と直交搬送波が再生さ
れ、各々第1位相検出回路133と第2位相検波回路1
34により、直交している成分が各々独立して検波さ
れ、タイミング波抽出回路135によりタイムスロット
別に各々独立して識別され、第1識別再生回路136と
第2識別再生回路137により2つの独立した復調信号
は第1データ列再生部232により第1データ列に復調
され、出力部26により出力される。
星12からの電波をアンテナ22で受信した、この信号
は入力部24より入力した後、搬送波再生回路131と
π/2移相器132により搬送波と直交搬送波が再生さ
れ、各々第1位相検出回路133と第2位相検波回路1
34により、直交している成分が各々独立して検波さ
れ、タイミング波抽出回路135によりタイムスロット
別に各々独立して識別され、第1識別再生回路136と
第2識別再生回路137により2つの独立した復調信号
は第1データ列再生部232により第1データ列に復調
され、出力部26により出力される。
【0044】ここで受信信号を図20のベクトル図を用
いて説明する。デジタル送信機51の4PSKの送信電
波に基づき第1受信機23で受信され信号は、もし伝送
歪みやノイズが全くない理想的な条件では図20の15
1〜154の4つの信号点で表せる。
いて説明する。デジタル送信機51の4PSKの送信電
波に基づき第1受信機23で受信され信号は、もし伝送
歪みやノイズが全くない理想的な条件では図20の15
1〜154の4つの信号点で表せる。
【0045】しかし、実際は伝送路中のノイズと伝送系
の振幅歪みや位相歪みの影響を受け受信された信号点は
信号点の周囲のある一定の範囲に分布する。信号点から
離れると隣の信号点と判別できなくなるためエラーレー
トが次第に増え、ある設定範囲を越えるとデータを復元
できなくなる。最悪条件の場合でも設定されたエラーレ
ート以内で復調するためには隣接信号点間距離をとれば
よい。この距離を2AROと定義する。4PSKの限界受
信入力の時信号点151が図20の|0−aR1|≧
AR0、|0−bR1|≧AR0の斜線で示す第1弁別領域1
55に入るように伝送システムを設定すれば、後は搬送
波が再生できれば復調できる。アンテナ22の設定した
最低の半径値をr0とすると、送信出力をある一定以上
にすれば全てのシステムで受信できる。図18における
送信信号の振幅は第1受信機23の4PSK最低受信振
幅値、AR0になるようにに設定する。この送信最低振幅
値をAT0と定義する。このことによりアンテナ22の半
径がr0以上なら受信条件が最悪であっても第1受信機
23はデジタル送信機51の信号を復調できる。本発明
の変形16QAM、64QAMを受信する場合第1受信
機23は搬送波を再生することが、困難となる。このた
め図25(a)のように送信機1が(π/4+nπ/
2)の角度上の位置に8つの信号点を配置し送信すれ
ば、4逓倍方式により搬送波を再生できる。又、図25
(b)のようにnπ/8の角度の延長線上に16ケの信
号点を配置すれば搬送波再生回路131に16逓倍方式
の搬送波再生方式を採用することにより信号点が縮退し
疑似4PSK型16QAM変調信号の搬送波を容易に再
生できる。この場合A1/(A1+A2)=tan(π/
8)となるように送信機1の信号点を設定し送信すれば
よい。ここでQPSK信号を受信する場合を考えてみ
る。図2の送信機の信号点位置変調/変更回路67のよ
うに信号点位置は(図18)のQPSK信号の信号点位
置をAM等の変調を重畳することもできる。この場合第
1受信機23の信号点位置復調部138は信号点の位置
変調信号もしくは位置変更信号をPM,AM等の復調す
る。そして送信信号から第1データ列と復調信号を出力
する。
の振幅歪みや位相歪みの影響を受け受信された信号点は
信号点の周囲のある一定の範囲に分布する。信号点から
離れると隣の信号点と判別できなくなるためエラーレー
トが次第に増え、ある設定範囲を越えるとデータを復元
できなくなる。最悪条件の場合でも設定されたエラーレ
ート以内で復調するためには隣接信号点間距離をとれば
よい。この距離を2AROと定義する。4PSKの限界受
信入力の時信号点151が図20の|0−aR1|≧
AR0、|0−bR1|≧AR0の斜線で示す第1弁別領域1
55に入るように伝送システムを設定すれば、後は搬送
波が再生できれば復調できる。アンテナ22の設定した
最低の半径値をr0とすると、送信出力をある一定以上
にすれば全てのシステムで受信できる。図18における
送信信号の振幅は第1受信機23の4PSK最低受信振
幅値、AR0になるようにに設定する。この送信最低振幅
値をAT0と定義する。このことによりアンテナ22の半
径がr0以上なら受信条件が最悪であっても第1受信機
23はデジタル送信機51の信号を復調できる。本発明
の変形16QAM、64QAMを受信する場合第1受信
機23は搬送波を再生することが、困難となる。このた
め図25(a)のように送信機1が(π/4+nπ/
2)の角度上の位置に8つの信号点を配置し送信すれ
ば、4逓倍方式により搬送波を再生できる。又、図25
(b)のようにnπ/8の角度の延長線上に16ケの信
号点を配置すれば搬送波再生回路131に16逓倍方式
の搬送波再生方式を採用することにより信号点が縮退し
疑似4PSK型16QAM変調信号の搬送波を容易に再
生できる。この場合A1/(A1+A2)=tan(π/
8)となるように送信機1の信号点を設定し送信すれば
よい。ここでQPSK信号を受信する場合を考えてみ
る。図2の送信機の信号点位置変調/変更回路67のよ
うに信号点位置は(図18)のQPSK信号の信号点位
置をAM等の変調を重畳することもできる。この場合第
1受信機23の信号点位置復調部138は信号点の位置
変調信号もしくは位置変更信号をPM,AM等の復調す
る。そして送信信号から第1データ列と復調信号を出力
する。
【0046】次に送信機1に戻り図9のベクトル図を用
いてここで送信機1の16PSKの送信信号を説明する
と図9のように信号点83の水平ベクトル方向の振幅A
1を図18のデジタル送信機51の4PSK最低送信出
力ATOより大きくする。すると、図9の第1象限の信号
点83、84、85、86の信号は斜線で示す第14P
SK受信可能領域87に入る。これらの信号を第1受信
機23で受信した場合、この4つの信号点は図20の受
信ベクトル図の第1弁別領域に入る。従って、第1受信
機23は図9の信号点83、84、85、86のいずれ
を受信しても図20の信号点151と判断し、(11)
なるデータをこのタイムスロットに復調する。このデー
タは図8に示したように、送信機1の第1分割信号点群
91の(11)、つまり第1データ列の(11)であ
る。第2象限、第3象限、第4象限の場合も同様にして
第1データ列は復調される。つまり、第1受信機23は
16QAMもしくは32QAMもしくは64QAMの送
信機1からの変調信号の複数のデータ列のうち、第1デ
ータ列の2bitのデータのみを復調することになる。
この場合は第2データ列や第3データ列の信号は全て第
1〜第4の分割信号点群91に包含されるため第1デー
タ列の信号の復調には影響を与えない。しかし搬送波の
再生には影響を与えるので後で述べるような対策が必要
である。
いてここで送信機1の16PSKの送信信号を説明する
と図9のように信号点83の水平ベクトル方向の振幅A
1を図18のデジタル送信機51の4PSK最低送信出
力ATOより大きくする。すると、図9の第1象限の信号
点83、84、85、86の信号は斜線で示す第14P
SK受信可能領域87に入る。これらの信号を第1受信
機23で受信した場合、この4つの信号点は図20の受
信ベクトル図の第1弁別領域に入る。従って、第1受信
機23は図9の信号点83、84、85、86のいずれ
を受信しても図20の信号点151と判断し、(11)
なるデータをこのタイムスロットに復調する。このデー
タは図8に示したように、送信機1の第1分割信号点群
91の(11)、つまり第1データ列の(11)であ
る。第2象限、第3象限、第4象限の場合も同様にして
第1データ列は復調される。つまり、第1受信機23は
16QAMもしくは32QAMもしくは64QAMの送
信機1からの変調信号の複数のデータ列のうち、第1デ
ータ列の2bitのデータのみを復調することになる。
この場合は第2データ列や第3データ列の信号は全て第
1〜第4の分割信号点群91に包含されるため第1デー
タ列の信号の復調には影響を与えない。しかし搬送波の
再生には影響を与えるので後で述べるような対策が必要
である。
【0047】もし、衛星の中継器の出力に限界がないな
ら図9のような従来の信号点等距離方式の一般の16〜
64QAMで実現できる。しかし、前述のように地上伝
送と違い、衛星伝送では衛星の重量が増えると打ち上げ
コストが大幅に増大する。従って本体の中継器の出力限
界と太陽電池の電力の限界から送信出力は制約されてい
る。この状態はロケットの打ち上げコストが技術革新に
より安くならない限り当分続く。送信出力は通信衛星の
場合20W、放送衛星でも100W〜200W程度であ
る。従って、図9のような信号点等距離方式の16QA
Mで4PSKを伝送しようとした場合16QAMの振幅
は2A1=A2であるから3ATO必要となり電力で表現す
ると9倍必要となる。両立性をもたせるために4PSK
の9倍の電力が必要である。かつ4PSKの第1受信機
も小型のアンテナで受信可能にしようとすると、現在、
計画されている衛星ではこれだけの出力を得ることは難
しい。例えば40Wのシステムでは360W必要となり
経済的に実現できなくなる。
ら図9のような従来の信号点等距離方式の一般の16〜
64QAMで実現できる。しかし、前述のように地上伝
送と違い、衛星伝送では衛星の重量が増えると打ち上げ
コストが大幅に増大する。従って本体の中継器の出力限
界と太陽電池の電力の限界から送信出力は制約されてい
る。この状態はロケットの打ち上げコストが技術革新に
より安くならない限り当分続く。送信出力は通信衛星の
場合20W、放送衛星でも100W〜200W程度であ
る。従って、図9のような信号点等距離方式の16QA
Mで4PSKを伝送しようとした場合16QAMの振幅
は2A1=A2であるから3ATO必要となり電力で表現す
ると9倍必要となる。両立性をもたせるために4PSK
の9倍の電力が必要である。かつ4PSKの第1受信機
も小型のアンテナで受信可能にしようとすると、現在、
計画されている衛星ではこれだけの出力を得ることは難
しい。例えば40Wのシステムでは360W必要となり
経済的に実現できなくなる。
【0048】ここで、考えてみると確かに全ての受信機
が同じ大きさのアンテナの場合、同じ送信電力なら等距
離信号点方式外地番効率がよい。しかし大きさの異なる
アンテナの受信機群とを組合わせたシステムを考えてみ
ると新たな伝送方式が構成できる。
が同じ大きさのアンテナの場合、同じ送信電力なら等距
離信号点方式外地番効率がよい。しかし大きさの異なる
アンテナの受信機群とを組合わせたシステムを考えてみ
ると新たな伝送方式が構成できる。
【0049】これを具体的に述べると4PSKは小型の
アンテナを用いた簡単で低コストの受信システムで受信
させ受信者数を増やす。次に16QAMは中型アンテナ
を用いた高性能であるが高コストの多値復調受信システ
ムで受信させ投資に見合ったHDTV等の高付加価値サ
ービスを行い特定の受信者に対象を限定すればシステム
として成立する。こうすれば送信出力を若干増加させる
だけで4PSKと16QAM、場合により64DMAを
階層的に送信することができる。
アンテナを用いた簡単で低コストの受信システムで受信
させ受信者数を増やす。次に16QAMは中型アンテナ
を用いた高性能であるが高コストの多値復調受信システ
ムで受信させ投資に見合ったHDTV等の高付加価値サ
ービスを行い特定の受信者に対象を限定すればシステム
として成立する。こうすれば送信出力を若干増加させる
だけで4PSKと16QAM、場合により64DMAを
階層的に送信することができる。
【0050】例えば図10のようにA1=A2となるよ
うに信号点間隔をとることにより、全送信出力を下げる
ことができる。この場合4PSKを送信するための振幅
A(4)はベクトル95で表現でき、2A1 2の平方根とな
る。全体の振幅A(16)はベクトル96で表現でき(A
1+A2)2+(B1+B2)2の平方根となる。
うに信号点間隔をとることにより、全送信出力を下げる
ことができる。この場合4PSKを送信するための振幅
A(4)はベクトル95で表現でき、2A1 2の平方根とな
る。全体の振幅A(16)はベクトル96で表現でき(A
1+A2)2+(B1+B2)2の平方根となる。
【0051】 |A(4)|2=A1 2+B1 2=ATO 2+ATO 2=2ATO 2 |A(16)|2=(A1+A2)2+(B1+B2)2=4A
TO 2+4ATO 2=28ATO 2 |A(16)|/|A(4)|=2 つまり、4PSKを送信する場合の2倍の振幅、4倍の
送信エネルギーで送信できる。等距離信号点で伝送する
一般的な受信機では変形16値QAMの復調はできない
がA1とA2の2つの閾値を予め設定することにより第2
受信機33で受信できる。図10の場合、第1分割信号
点群91の中の信号点の最短距離はA1であり、4PS
Kの信号点間距離2A1と比べるとA2/2A1なる。A1
=A2より1/2の信号点間距離となり、同じエラーレ
ートを得ようとすると2倍の振幅の受信感度、エネルギ
ーでは4倍の受信感度が必要となる。4倍の受信感度を
得るには、第2受信機33のアンテナ32の半径r2を
第1受信機23のアンテナ22の半径半径r1に比べて
2倍すなわちr2=2r1にすればよい。例えば第1受信
機23のアンテナが直径30cmなら第2受信機33のア
ンテナ直径を60cmにすれば実現できる。このことによ
り第2データ列の復調により、これをHDTVの高域成
分に割り当てればHDTV等の新たなサービスが同一チ
ャンネルで可能となる。サービス内容が倍増することか
ら受信者はアンテナと受信機の投資に見合った分のサー
ビスを受けることができる。従って第2受信機33はそ
の分高コストでもよい。ここで、4PSKのモード受信
のために最低送信電力が決まっているため、図10のA
1とA2の比率により4PSKの送信電力に対する変形1
6APSKの送信電力比n16と第2受信機33のアンテ
ナ半径r2が決定する。
TO 2+4ATO 2=28ATO 2 |A(16)|/|A(4)|=2 つまり、4PSKを送信する場合の2倍の振幅、4倍の
送信エネルギーで送信できる。等距離信号点で伝送する
一般的な受信機では変形16値QAMの復調はできない
がA1とA2の2つの閾値を予め設定することにより第2
受信機33で受信できる。図10の場合、第1分割信号
点群91の中の信号点の最短距離はA1であり、4PS
Kの信号点間距離2A1と比べるとA2/2A1なる。A1
=A2より1/2の信号点間距離となり、同じエラーレ
ートを得ようとすると2倍の振幅の受信感度、エネルギ
ーでは4倍の受信感度が必要となる。4倍の受信感度を
得るには、第2受信機33のアンテナ32の半径r2を
第1受信機23のアンテナ22の半径半径r1に比べて
2倍すなわちr2=2r1にすればよい。例えば第1受信
機23のアンテナが直径30cmなら第2受信機33のア
ンテナ直径を60cmにすれば実現できる。このことによ
り第2データ列の復調により、これをHDTVの高域成
分に割り当てればHDTV等の新たなサービスが同一チ
ャンネルで可能となる。サービス内容が倍増することか
ら受信者はアンテナと受信機の投資に見合った分のサー
ビスを受けることができる。従って第2受信機33はそ
の分高コストでもよい。ここで、4PSKのモード受信
のために最低送信電力が決まっているため、図10のA
1とA2の比率により4PSKの送信電力に対する変形1
6APSKの送信電力比n16と第2受信機33のアンテ
ナ半径r2が決定する。
【0052】この最適化を計るため計算してみると、4
PSKの最低必要な送信エネルギーは{(A1+A2)/
A1}2倍これをn16と定義すると、変形16値QAMで
受信するときの信号点間距離はA2、4PSKで受信す
るときの信号点間距離は2A1、信号点間距離の比率は
A2/2A、であるから受信アンテナの半径をr2とする
と図11のような関係となる。曲線101は送信エネル
ギー倍率n16と第2受信機23のアンテナ22の半径r
2の関係を表す。
PSKの最低必要な送信エネルギーは{(A1+A2)/
A1}2倍これをn16と定義すると、変形16値QAMで
受信するときの信号点間距離はA2、4PSKで受信す
るときの信号点間距離は2A1、信号点間距離の比率は
A2/2A、であるから受信アンテナの半径をr2とする
と図11のような関係となる。曲線101は送信エネル
ギー倍率n16と第2受信機23のアンテナ22の半径r
2の関係を表す。
【0053】点102は等距離信号点の場合の16QA
Mを送信する場合で、前述のとおり9倍の送信エネルギ
ーを必要とし実用的ではない。図11からn16を5倍以
上増やしても第2受信機23のアンテナ半径r2はさほ
ど小さくならないことがグラフからわかる。
Mを送信する場合で、前述のとおり9倍の送信エネルギ
ーを必要とし実用的ではない。図11からn16を5倍以
上増やしても第2受信機23のアンテナ半径r2はさほ
ど小さくならないことがグラフからわかる。
【0054】衛星の場合、送信電力は限定されており、
一定値以上はとれない。このことからn16は5倍以下
が望ましいことが明らかになる。この領域を図11の領
域103の斜線で示す。例えばこの領域内なら例えば点
104は送信エネルギー4倍で第2受信機23のアンテ
ナ半径r2は2倍になる。また、点105は送信エネル
ギーが2倍でr2は約5倍になる。これらは、実用化可
能な範囲にある。
一定値以上はとれない。このことからn16は5倍以下
が望ましいことが明らかになる。この領域を図11の領
域103の斜線で示す。例えばこの領域内なら例えば点
104は送信エネルギー4倍で第2受信機23のアンテ
ナ半径r2は2倍になる。また、点105は送信エネル
ギーが2倍でr2は約5倍になる。これらは、実用化可
能な範囲にある。
【0055】n16が5より小さいことをA1とA2で表現
すると n16=((A1+A2)/A1)2≦5 A2≦1.23A1 図10から分割信号点群間の距離を2A(4),最大振巾
を2A(16)とすると、A(4)とA(16)−A(4)はA1とA2
に比例する 従って{A(16)}2≦5{A(14)}2とすればよい。
すると n16=((A1+A2)/A1)2≦5 A2≦1.23A1 図10から分割信号点群間の距離を2A(4),最大振巾
を2A(16)とすると、A(4)とA(16)−A(4)はA1とA2
に比例する 従って{A(16)}2≦5{A(14)}2とすればよい。
【0056】次に変形の64APSK変調を用いた例を
示す。第3受信機43は、64値QAM復調ができる。
示す。第3受信機43は、64値QAM復調ができる。
【0057】図12のベクトル図は図10のベクトル図
の分割信号点群を4値から16値に増加させた場合であ
る。図12の第1分割信号点群91の中には信号点17
0を始めとして4×4=16値の信号点が等間隔に配置
されている。この場合、4PSKとの両用性をもたせる
ため送信振巾のA1≧ATOに設定しなければならない。
第3受信機43のアンテナの半径をr3として、送信、
出力信号n64と定義した場合のr3の値を、同様にし
て求めると r3 2={62/(n−1)}r1 2 となり、図13 64値QAMの半径r3−出力倍数nの
ようなグラフとなる。
の分割信号点群を4値から16値に増加させた場合であ
る。図12の第1分割信号点群91の中には信号点17
0を始めとして4×4=16値の信号点が等間隔に配置
されている。この場合、4PSKとの両用性をもたせる
ため送信振巾のA1≧ATOに設定しなければならない。
第3受信機43のアンテナの半径をr3として、送信、
出力信号n64と定義した場合のr3の値を、同様にし
て求めると r3 2={62/(n−1)}r1 2 となり、図13 64値QAMの半径r3−出力倍数nの
ようなグラフとなる。
【0058】ただし、図12のような配置では第2受信
機33で受信した場合4PSKの2bitしか復調でき
ないので第1、第2、第3の3つの両立性を成立させる
には、第2受信機33に変形64値QAM変調波から変
形16値QAMを復調する機能をもたせることが望まし
い。
機33で受信した場合4PSKの2bitしか復調でき
ないので第1、第2、第3の3つの両立性を成立させる
には、第2受信機33に変形64値QAM変調波から変
形16値QAMを復調する機能をもたせることが望まし
い。
【0059】図14のように3階層の信号点のグルーピ
ングを行うことにより3つの受信機の両立性が成立す
る。第1象限だけで説明すると、第1分割分割信号点群
91は第1データ列の2bitの(11)を割りあてた
ことは述べた。
ングを行うことにより3つの受信機の両立性が成立す
る。第1象限だけで説明すると、第1分割分割信号点群
91は第1データ列の2bitの(11)を割りあてた
ことは述べた。
【0060】次に、第1副分割信号点群181には第2
データ列の2bitの(11)を割りあてる。第2副分
割信号点群182には(01)を、第3副分割信号点群
183には(00)を第4副分割信号点群184には
(10)を割りあてる。このことは図7と等価である。
データ列の2bitの(11)を割りあてる。第2副分
割信号点群182には(01)を、第3副分割信号点群
183には(00)を第4副分割信号点群184には
(10)を割りあてる。このことは図7と等価である。
【0061】図15の第1象限のベクトル図を用いて第
3データ列の信号点配置を詳しく説明すると例えば信号
点201,205,209,213を(11)、信号点
202,206,210,214を(01)、信号点2
03,207,211,215を(00)、信号点20
4,208,212,216を(10)とすれば、第3
データ列の2bitのデータを第1データ、第2データ
と独立して、3階層の2bitデータが独立して伝送で
きる。
3データ列の信号点配置を詳しく説明すると例えば信号
点201,205,209,213を(11)、信号点
202,206,210,214を(01)、信号点2
03,207,211,215を(00)、信号点20
4,208,212,216を(10)とすれば、第3
データ列の2bitのデータを第1データ、第2データ
と独立して、3階層の2bitデータが独立して伝送で
きる。
【0062】6bitのデータが送るだけでなく本発明
の特徴として3つのレベルの性能の異なる受信機で、2
bit,4bit,6bitの異なる伝送量のデータが
伝送できしかも、3つの階層の伝送間の両立性をもたせ
ることができる。
の特徴として3つのレベルの性能の異なる受信機で、2
bit,4bit,6bitの異なる伝送量のデータが
伝送できしかも、3つの階層の伝送間の両立性をもたせ
ることができる。
【0063】ここで、3階層伝送時の両立性をもたせる
ために必要な信号点の配置方法を説明する。
ために必要な信号点の配置方法を説明する。
【0064】図15にあるように、まず、第1データ列
のデータを第1受信機23で受信させるためには、A1
≧ATOであることはすでに述べた。
のデータを第1受信機23で受信させるためには、A1
≧ATOであることはすでに述べた。
【0065】次に第2データ列の信号点、例えば図10
の信号点91と図15の副分割信号点群の182,18
3,184の信号点と区別できるように信号点間距離を
確保する必要がある。
の信号点91と図15の副分割信号点群の182,18
3,184の信号点と区別できるように信号点間距離を
確保する必要がある。
【0066】図15では2/3A2だけ離した場合を示
す。この場合第1副分割信号点群181の内部の信号点
201,202の信号点間距離はA2/6となる。第3
受信機43で受信する場合に必要な受信エネルギーを計
算する。この場合、アンテナ32の半径をr3として、
必要な送信エネルギーを4PSK送信エネルギーのn64
倍であると定義すると、r3 2=(12r1)2/(n−1)と
なる このグラフは図16の曲線221で表せる。例えば点2
22,223の場合4PSK送信エネルギーの6倍の送
信エネルギーが得られれば8倍の半径のアンテナで、ま
た9倍の送信エネルギーなら6倍のアンテナで第1、第
2、第3のデータ列が復調できることがわかる。この場
合、第2データ列の信号点間距離が2/3A2と近づく
ためr2 2=(3r1)2/(n−1)となり曲線223の
ように若干第2受信機33のアンテナ32を大きくする
必要がある。
す。この場合第1副分割信号点群181の内部の信号点
201,202の信号点間距離はA2/6となる。第3
受信機43で受信する場合に必要な受信エネルギーを計
算する。この場合、アンテナ32の半径をr3として、
必要な送信エネルギーを4PSK送信エネルギーのn64
倍であると定義すると、r3 2=(12r1)2/(n−1)と
なる このグラフは図16の曲線221で表せる。例えば点2
22,223の場合4PSK送信エネルギーの6倍の送
信エネルギーが得られれば8倍の半径のアンテナで、ま
た9倍の送信エネルギーなら6倍のアンテナで第1、第
2、第3のデータ列が復調できることがわかる。この場
合、第2データ列の信号点間距離が2/3A2と近づく
ためr2 2=(3r1)2/(n−1)となり曲線223の
ように若干第2受信機33のアンテナ32を大きくする
必要がある。
【0067】この方法は、現時点のように衛星の送信エ
ネルギーが小さい間は第1データ列と第2データ列を送
り、衛星の送信エネルギーが大巾に増加した将来におい
て第1受信機23や第2受信機33の受信データを損な
うことなく、また改造することなく第3データ列を送る
ことができるという両立性と発展性の両面の大きな効果
が得られる。
ネルギーが小さい間は第1データ列と第2データ列を送
り、衛星の送信エネルギーが大巾に増加した将来におい
て第1受信機23や第2受信機33の受信データを損な
うことなく、また改造することなく第3データ列を送る
ことができるという両立性と発展性の両面の大きな効果
が得られる。
【0068】受信状態を説明するために、まず第2受信
機33から述べる。前述の第1受信機23が本来半径r
1の小さいアンテナでデジタル送信機51の4PSK変
調信号及び送信機1の第1データ列を復調できるように
設定してあるのに対し、第2受信機33では送信機1の
図10に示した16値の信号点つまり第2データ列の1
6QAMの2ビットの信号を完全に復調できる。第1デ
ータ列と合わせて4bitの信号を復調できる。この場
合A1,A2の比率が送信機により異なる。このデータを
図21の復調制御部231で設定し、復調回路に閾値を
送る。これによりAM復調が可能となる。
機33から述べる。前述の第1受信機23が本来半径r
1の小さいアンテナでデジタル送信機51の4PSK変
調信号及び送信機1の第1データ列を復調できるように
設定してあるのに対し、第2受信機33では送信機1の
図10に示した16値の信号点つまり第2データ列の1
6QAMの2ビットの信号を完全に復調できる。第1デ
ータ列と合わせて4bitの信号を復調できる。この場
合A1,A2の比率が送信機により異なる。このデータを
図21の復調制御部231で設定し、復調回路に閾値を
送る。これによりAM復調が可能となる。
【0069】図21の第2受信機33のブロック図と、
図19の第1受信機23のブロック図はほぼ同じ構成で
ある。違う点は、まずアンテナ32がアンテナ22より
大きい半径r2をもっている点にある。このため、より
信号点間距離の短い信号を弁別できる。次に、復調器3
5の内部に復調制御部231と、第1データ列再生部2
32と第2データ列再生部233をもつ。第1識別再生
回路136は変形16QAMを復調するためAM復調機
能をもっている。この場合、各搬送波は4値の値をも
ち、零レベルと±各2値の閾値をもつ。本発明の場合、
変形16QAM信号のため、図22の信号ベクトル図の
ように閾値が送信機の送信出力により異なる。従って、
TH16を基準化したスレシホールド値とすると、図22
から明らかなように TH16=(A1+A2/2)/(A1+A2) となる。
図19の第1受信機23のブロック図はほぼ同じ構成で
ある。違う点は、まずアンテナ32がアンテナ22より
大きい半径r2をもっている点にある。このため、より
信号点間距離の短い信号を弁別できる。次に、復調器3
5の内部に復調制御部231と、第1データ列再生部2
32と第2データ列再生部233をもつ。第1識別再生
回路136は変形16QAMを復調するためAM復調機
能をもっている。この場合、各搬送波は4値の値をも
ち、零レベルと±各2値の閾値をもつ。本発明の場合、
変形16QAM信号のため、図22の信号ベクトル図の
ように閾値が送信機の送信出力により異なる。従って、
TH16を基準化したスレシホールド値とすると、図22
から明らかなように TH16=(A1+A2/2)/(A1+A2) となる。
【0070】このA1,A2もしくはTH16及び、多値
変調の値mの復調情報は、送信機1より、第1データ列
の中に含めて送信される。また復調制御部231が受信
信号を統計処理し復調情報を求める方法もとれる。
変調の値mの復調情報は、送信機1より、第1データ列
の中に含めて送信される。また復調制御部231が受信
信号を統計処理し復調情報を求める方法もとれる。
【0071】図26を用いてシフトファクターA1/A2
の比率を決定していく方法を説明する。A1/A2を変え
ると閾値が変わる。受信機側で設定したA1/A2が送信
機側で設定したA1/A2の値から離れるに従いエラーは
増える。図26の第2データ列再生部233からの復調
信号を復調制御回路231にフィールドバックしてエラ
ーレートの減る方向にシフトファクターA1/A2を制御
することにより第3受信機43はシフトファクターをA
1/A2を復調しなくても済むため回路が簡単になる。ま
た送信機はA1/A2を送る必要がなくなり伝送容量が増
えるという効果がある。これを第2受信機33に用いる
こともできる。
の比率を決定していく方法を説明する。A1/A2を変え
ると閾値が変わる。受信機側で設定したA1/A2が送信
機側で設定したA1/A2の値から離れるに従いエラーは
増える。図26の第2データ列再生部233からの復調
信号を復調制御回路231にフィールドバックしてエラ
ーレートの減る方向にシフトファクターA1/A2を制御
することにより第3受信機43はシフトファクターをA
1/A2を復調しなくても済むため回路が簡単になる。ま
た送信機はA1/A2を送る必要がなくなり伝送容量が増
えるという効果がある。これを第2受信機33に用いる
こともできる。
【0072】復調制御回路231はメモリー231aを
持つ。TV放送のチャンネル毎に異なるしきい値、つま
りシフト比や信号点数や同期ルールを記憶し再びそのチ
ャンネルを受信するとき、この値を呼び出すことにより
受信が速く安定するという効果がある。
持つ。TV放送のチャンネル毎に異なるしきい値、つま
りシフト比や信号点数や同期ルールを記憶し再びそのチ
ャンネルを受信するとき、この値を呼び出すことにより
受信が速く安定するという効果がある。
【0073】この復調情報が不明の場合、第2データ列
の復調は困難となる。以下、(図24)のフローチャー
トを用いて説明する。
の復調は困難となる。以下、(図24)のフローチャー
トを用いて説明する。
【0074】復調情報が得られない場合でもステップ3
13の4PSKの復調及びステップ301の第1データ
列の復調はできる。そこで、ステップ302で第1デー
タ列再生部232で得られる復調情報を復調制御部23
1に送る。復調制御部231はステップ303でmが4
又は2ならステップ313の4PSKもしくは2PSK
の復調を行う。NOならステップ304でmが8又は1
6ならステップ305へ向う。NOの場合はステップ3
10へ向う。ステップ305ではTH8とTH16の演
算を行う。ステップ306で復調制御部231はAM復
調の閾値TH16を第1識別再生回路136と第2識別
再生回路137に送り、ステップ307、315で変形
16QAMの復調と第2データ列の再生がなされる。ス
テップ308でエラーレートがチェックされ、悪い場合
はステップ313に戻り、4PSK復調を行なう。
13の4PSKの復調及びステップ301の第1データ
列の復調はできる。そこで、ステップ302で第1デー
タ列再生部232で得られる復調情報を復調制御部23
1に送る。復調制御部231はステップ303でmが4
又は2ならステップ313の4PSKもしくは2PSK
の復調を行う。NOならステップ304でmが8又は1
6ならステップ305へ向う。NOの場合はステップ3
10へ向う。ステップ305ではTH8とTH16の演
算を行う。ステップ306で復調制御部231はAM復
調の閾値TH16を第1識別再生回路136と第2識別
再生回路137に送り、ステップ307、315で変形
16QAMの復調と第2データ列の再生がなされる。ス
テップ308でエラーレートがチェックされ、悪い場合
はステップ313に戻り、4PSK復調を行なう。
【0075】またこの場合、図22の信号点85.83
はcos(ωt+nπ/2)の角度上にあるが、信号点
84.86はこの角度上にない。従って図21の第2デ
ータ列再生部233より搬送波再生回路131へ第2デ
ータ列の搬送波送出情報を送り信号点84.86のタイ
ミングの信号からは搬送波を抽出しないように設定して
ある。
はcos(ωt+nπ/2)の角度上にあるが、信号点
84.86はこの角度上にない。従って図21の第2デ
ータ列再生部233より搬送波再生回路131へ第2デ
ータ列の搬送波送出情報を送り信号点84.86のタイ
ミングの信号からは搬送波を抽出しないように設定して
ある。
【0076】第2データ列が復調不能な場合を想定して
送信機1は第1データ列によりを搬送波タイミング信号
を間欠的に送っている。この信号により第2データ列が
復調できなくても、第1データ列のみでも信号点83.
85がわかる。このため、搬送波再生回路131に搬送
波送出情報を送ることにより搬送波が再生できる。
送信機1は第1データ列によりを搬送波タイミング信号
を間欠的に送っている。この信号により第2データ列が
復調できなくても、第1データ列のみでも信号点83.
85がわかる。このため、搬送波再生回路131に搬送
波送出情報を送ることにより搬送波が再生できる。
【0077】次に送信機1より、図23に示すような変
形64QAMの信号が送られてきた場合、図24のフロ
ーチャートに戻るとステップ304でmが16でないか
判断されステップ310でmが64以下かがチェックさ
れ、ステップ311で等距離信号点方式でない場合、ス
テップ312に向かう。ここでは変形64QAM時の信
号点間距離TH64を求めると TH64=(A1+A2/2)/(A1+A2) であり、TH16と同じである。しかし、信号点間距離が
小さくなる。
形64QAMの信号が送られてきた場合、図24のフロ
ーチャートに戻るとステップ304でmが16でないか
判断されステップ310でmが64以下かがチェックさ
れ、ステップ311で等距離信号点方式でない場合、ス
テップ312に向かう。ここでは変形64QAM時の信
号点間距離TH64を求めると TH64=(A1+A2/2)/(A1+A2) であり、TH16と同じである。しかし、信号点間距離が
小さくなる。
【0078】第1副分割信号点群181の中にある信号
点間の距離をA3とすると、第1副分割信号点群181
と第2副分割信号点群182の距離は(A2−2A3)、
基準化すると(A2−2A3)/(A1+A2)となる。こ
れをd64と定義すると、d64が第2受信機33の弁別能
力T2以下である場合、弁別できない。この場合、ステ
ップ313で判断し、d64が許容範囲外であればステッ
プ313の4PSKモードに入る。弁別範囲にある場合
はステップ305へ向い、ステップ307の16QAM
の復調を行う。ステップ308でエラーレートが大きい
場合は、ステップ313の4PSKモードに入る。
点間の距離をA3とすると、第1副分割信号点群181
と第2副分割信号点群182の距離は(A2−2A3)、
基準化すると(A2−2A3)/(A1+A2)となる。こ
れをd64と定義すると、d64が第2受信機33の弁別能
力T2以下である場合、弁別できない。この場合、ステ
ップ313で判断し、d64が許容範囲外であればステッ
プ313の4PSKモードに入る。弁別範囲にある場合
はステップ305へ向い、ステップ307の16QAM
の復調を行う。ステップ308でエラーレートが大きい
場合は、ステップ313の4PSKモードに入る。
【0079】この場合、送信機1が図25(a)に示す
ような信号点の変形8QAM信号を送信すれば、全ての
信号点がcos(2πf+n・π/4)の角度上にある
ため、4逓倍回路により、全ての搬送波が同じ位相に縮
退されるため搬送波の再生が簡単になるという効果が生
まれる。この場合、配慮をしていない4PSK受信機で
も第1データ列の2bitは復調でき、第2受信機33
では第2データ列の1b 図25(a)と図25(b)
の信号点配置図は極座標方向(r,θ)にシフトした信
号点を追加した場合のC−CDMの信号点を示す。さき
に述べた直交座標上つまりXY方向に信号点をシフトさ
せたC−CDMを直交座標系C−CDMと呼び、極座標
系つまりr,θ方向に信号点をシフトさせたC−CDM
を極座標系C−CDMを極座標系C−CDMと呼ぶ。
ような信号点の変形8QAM信号を送信すれば、全ての
信号点がcos(2πf+n・π/4)の角度上にある
ため、4逓倍回路により、全ての搬送波が同じ位相に縮
退されるため搬送波の再生が簡単になるという効果が生
まれる。この場合、配慮をしていない4PSK受信機で
も第1データ列の2bitは復調でき、第2受信機33
では第2データ列の1b 図25(a)と図25(b)
の信号点配置図は極座標方向(r,θ)にシフトした信
号点を追加した場合のC−CDMの信号点を示す。さき
に述べた直交座標上つまりXY方向に信号点をシフトさ
せたC−CDMを直交座標系C−CDMと呼び、極座標
系つまりr,θ方向に信号点をシフトさせたC−CDM
を極座標系C−CDMを極座標系C−CDMと呼ぶ。
【0080】まず図25(a)の8PS−APSKの信
号点配置図は、QPSKの4つの信号点の各々に極座標
における半径r方向にシフトした信号点をもう1つずつ
追加したものである。こうして、図25(a)に示すよ
うにQPSKから8つの信号点をもつ極座標C−CDM
のAPSKが実現する。これは極座標上において極(P
ole)をシフトさせた信号点を追加したAPSKであ
ることからShifted Pole-APSK略してSP−APSKと
呼ぶ。この場合、図139に示すようにシフトファクタ
ーS1を用いることによりQPSKに追加された信号点
85の座標が定義できる。8PS−APSKの信号点は
標準のQPSKの極座標(r0,θ0)の信号点83を半
径r方向にS1r0だけシフトさせた位置の信号点((S
1+1)r0,θ0)を追加したものである。こうしてQ
PSKと同じ2bitのサブチャンネル1に1bitの
サブチャンネル2が追加される。
号点配置図は、QPSKの4つの信号点の各々に極座標
における半径r方向にシフトした信号点をもう1つずつ
追加したものである。こうして、図25(a)に示すよ
うにQPSKから8つの信号点をもつ極座標C−CDM
のAPSKが実現する。これは極座標上において極(P
ole)をシフトさせた信号点を追加したAPSKであ
ることからShifted Pole-APSK略してSP−APSKと
呼ぶ。この場合、図139に示すようにシフトファクタ
ーS1を用いることによりQPSKに追加された信号点
85の座標が定義できる。8PS−APSKの信号点は
標準のQPSKの極座標(r0,θ0)の信号点83を半
径r方向にS1r0だけシフトさせた位置の信号点((S
1+1)r0,θ0)を追加したものである。こうしてQ
PSKと同じ2bitのサブチャンネル1に1bitの
サブチャンネル2が追加される。
【0081】また、図140のコンステレーション図に
示すように、座標(r0,θ0)、(r0+S1r0、θ0)
の8つの信号点に半径r方向にS2roだけシフトさせ
た信号点を追加することにより新たに(r0+S2r0、
θ0)と(r0+S1r0+S2r0、θ0)の1bitの信
号点が追加される。これは2種類の配置があるため1b
itのサブチャンネルが得られる。これを16PS−A
PSKと呼び、2bitのサブチャンネル1と1bit
のサブチャンネル2と1bitのサブチャンネル3をも
つ。16−PS−APSKもθ=1/4(2n+1)π
上に信号点があるため図19で説明した通常のQPSK
受信機で搬送波が再生できるため第2サブチャンネルは
復調できないが2bitの第1サブチャンネルは復調で
きる。このように極座標方向にシフトするC−CDM方
式はPSKとくに現在の衛星放送において主流であるQ
PSK受信機と互換性を保ちながら伝送情報量を拡張で
きるという効果がある。このためPSKを使った第一世
代の衛星放送の視聴者を失うことなく第2世代のAPS
Kを使った多値変調の情報量の多い衛星放送へと互換性
を保ちながら拡張できる。
示すように、座標(r0,θ0)、(r0+S1r0、θ0)
の8つの信号点に半径r方向にS2roだけシフトさせ
た信号点を追加することにより新たに(r0+S2r0、
θ0)と(r0+S1r0+S2r0、θ0)の1bitの信
号点が追加される。これは2種類の配置があるため1b
itのサブチャンネルが得られる。これを16PS−A
PSKと呼び、2bitのサブチャンネル1と1bit
のサブチャンネル2と1bitのサブチャンネル3をも
つ。16−PS−APSKもθ=1/4(2n+1)π
上に信号点があるため図19で説明した通常のQPSK
受信機で搬送波が再生できるため第2サブチャンネルは
復調できないが2bitの第1サブチャンネルは復調で
きる。このように極座標方向にシフトするC−CDM方
式はPSKとくに現在の衛星放送において主流であるQ
PSK受信機と互換性を保ちながら伝送情報量を拡張で
きるという効果がある。このためPSKを使った第一世
代の衛星放送の視聴者を失うことなく第2世代のAPS
Kを使った多値変調の情報量の多い衛星放送へと互換性
を保ちながら拡張できる。
【0082】図25(b)の場合の信号点は極座標にお
ける角度=π/8の上にある。これは16PSKの信号
点の各象限4ケのつまり計16ケの信号点のうち各象限
3ケつまり12ケの信号点に限定している。限定するこ
とにより、荒く見た場合、この3ケの信号点を一つの信
号点とみなし全体で4個のQPSKの信号点とみなすこ
とができる。こうして前述場合と同様にして、QPSK
受信機を用いて第1サブチャンネルを再生できる。
ける角度=π/8の上にある。これは16PSKの信号
点の各象限4ケのつまり計16ケの信号点のうち各象限
3ケつまり12ケの信号点に限定している。限定するこ
とにより、荒く見た場合、この3ケの信号点を一つの信
号点とみなし全体で4個のQPSKの信号点とみなすこ
とができる。こうして前述場合と同様にして、QPSK
受信機を用いて第1サブチャンネルを再生できる。
【0083】これらの信号点はθ=π/4、θ=π/4
+π/8、θ=π/4−π/8の角度上に配置される。
つまり角度π/4上にあるQPSKの信号点を極座標
の角度方向に±π/8シフトさせた信号点を追加したも
のである。θ=π/4±π/8の範囲にあるため、略々
θPSKのθ=π/4上の1つの信号点とみなせる。こ
の場合のエラーレートは若干悪くなるが図19に示すQ
PSKの受信機23により4つの角度上の信号点とは弁
別できるため復調でき2bitのデータが再生される。
+π/8、θ=π/4−π/8の角度上に配置される。
つまり角度π/4上にあるQPSKの信号点を極座標
の角度方向に±π/8シフトさせた信号点を追加したも
のである。θ=π/4±π/8の範囲にあるため、略々
θPSKのθ=π/4上の1つの信号点とみなせる。こ
の場合のエラーレートは若干悪くなるが図19に示すQ
PSKの受信機23により4つの角度上の信号点とは弁
別できるため復調でき2bitのデータが再生される。
【0084】角度シフトC−CDMの場合、角度がπ/
n上にある場合、搬送波再生回路は、他の実施例と同様
にn逓倍回路により、搬送波は再生できる。またπ/n
上にない場合は、他の実施例の場合と同様にキャリア情
報を一定期間に数ケ送ることにより、搬送波が再生でき
る。
n上にある場合、搬送波再生回路は、他の実施例と同様
にn逓倍回路により、搬送波は再生できる。またπ/n
上にない場合は、他の実施例の場合と同様にキャリア情
報を一定期間に数ケ送ることにより、搬送波が再生でき
る。
【0085】また、図141に示すようにQPSK又は
8−SP−APSKの信号点間の極座標における角度を
2θ0、第1次角度シフトファクターをP1とすると信号
点を2つに分割し角度θ方向に±P1θ0だけシフトさせ
ることにより、QPSKの場合(r0,θ0+P1θ0)と
(r0,θ0−P1θ0)の2つの信号点に分割され信号点
の数が倍になる。こうして1bitのサブチャンネル−
3が追加される。これをP=P1の8−SP−PSKと
呼ぶ。図142に示すようにこの8−SP−PSKの信
号点を半径r方向にS1r0だけシフトさせた信号点を加
えたものを16−SP−APSK(P,S1型)と呼
ぶ。位相が同じである8PS−PSKによりサブチャン
ネル1.2が再生できる。さて、ここで図25(b)に
戻る。極座標系の角度シフトを用いたC−CDMは図1
41のようにPSKに適用できるため、第一世代の衛星
放送にも用いることができる。しかし、第2世代のAP
SKの衛星放送に用いた場合、図142に示すように極
座標系C−CDMはグループ内の信号点の間隔を均一に
とることができない。従って電力利用効率が悪い。一方
直交座標時のC−CDMはPSKとの互換性がよくな
い。
8−SP−APSKの信号点間の極座標における角度を
2θ0、第1次角度シフトファクターをP1とすると信号
点を2つに分割し角度θ方向に±P1θ0だけシフトさせ
ることにより、QPSKの場合(r0,θ0+P1θ0)と
(r0,θ0−P1θ0)の2つの信号点に分割され信号点
の数が倍になる。こうして1bitのサブチャンネル−
3が追加される。これをP=P1の8−SP−PSKと
呼ぶ。図142に示すようにこの8−SP−PSKの信
号点を半径r方向にS1r0だけシフトさせた信号点を加
えたものを16−SP−APSK(P,S1型)と呼
ぶ。位相が同じである8PS−PSKによりサブチャン
ネル1.2が再生できる。さて、ここで図25(b)に
戻る。極座標系の角度シフトを用いたC−CDMは図1
41のようにPSKに適用できるため、第一世代の衛星
放送にも用いることができる。しかし、第2世代のAP
SKの衛星放送に用いた場合、図142に示すように極
座標系C−CDMはグループ内の信号点の間隔を均一に
とることができない。従って電力利用効率が悪い。一方
直交座標時のC−CDMはPSKとの互換性がよくな
い。
【0086】図25(b)の方式は直交座標系と極座標
系の双方に互換性をもつ。信号点を16PSKの角度上
に配置しているので、16PSKにより復調できるとと
もに、信号点をグルーピングしてあるためQPSK受信
機でも復調できる。また直交座標上にも配置してあるた
め16−SRQAMでも復調できる。QPSK、16P
SK、16−SRQAMの3つの間の極座標系と直交座
標系C−CDM間の互換性を実現しながら拡張できると
いう大きな効果がある方式である。itが再生でき、合
計3bit再生できる。
系の双方に互換性をもつ。信号点を16PSKの角度上
に配置しているので、16PSKにより復調できるとと
もに、信号点をグルーピングしてあるためQPSK受信
機でも復調できる。また直交座標上にも配置してあるた
め16−SRQAMでも復調できる。QPSK、16P
SK、16−SRQAMの3つの間の極座標系と直交座
標系C−CDM間の互換性を実現しながら拡張できると
いう大きな効果がある方式である。itが再生でき、合
計3bit再生できる。
【0087】次に第3受信機43について述べる。図2
6は第3受信機43のブロック図で、図21の第2受信
機33とほぼ同じ構成となる。違う点は第3データ列再
生部234が追加されていることと識別再生回路に8値
の識別能力があることにある。アンテナ42の半径r3
がr2よりさらに大きくなるため、より信号点間距離の
近い信号、例えば32値QAMや64値QAMも復調で
きる。このため、64値QAMを復調するため、第1識
別再生回路136は検信号波に対し、8値のレベルを弁
別する必要がある。この場合7つの閾値レベルが存在す
る。このうち1つは0のため1つの象限には3つの閾値
が存在する。
6は第3受信機43のブロック図で、図21の第2受信
機33とほぼ同じ構成となる。違う点は第3データ列再
生部234が追加されていることと識別再生回路に8値
の識別能力があることにある。アンテナ42の半径r3
がr2よりさらに大きくなるため、より信号点間距離の
近い信号、例えば32値QAMや64値QAMも復調で
きる。このため、64値QAMを復調するため、第1識
別再生回路136は検信号波に対し、8値のレベルを弁
別する必要がある。この場合7つの閾値レベルが存在す
る。このうち1つは0のため1つの象限には3つの閾値
が存在する。
【0088】図27の信号スペースダイアグラムに示す
ように、第1象限では3つの閾値が存在する。
ように、第1象限では3つの閾値が存在する。
【0089】図27に示すように3つの正規化された閾
値、TH164とTH264とTH364が存在する。
値、TH164とTH264とTH364が存在する。
【0090】 TH164=(A1+A3/2)/(A1+A2) TH264=(A1+A2/2)/(A1+A2) TH364=(A1+A2−A3/2)/(A1+A2) で表わせる。
【0091】この閾値により、位相検波した受信信号を
AM復調することにより、図21で説明した第1データ
列と第2データ列と同様にして第3データ列のデータが
復調される。図23のように第3データ列は例えば第1
副分割信号群181の中の4つの信号点201、20
2、203、204の弁別により、4値つまり2bit
とれる。こうして6bitつまり変形64値QAMの復
調が可能となる。
AM復調することにより、図21で説明した第1データ
列と第2データ列と同様にして第3データ列のデータが
復調される。図23のように第3データ列は例えば第1
副分割信号群181の中の4つの信号点201、20
2、203、204の弁別により、4値つまり2bit
とれる。こうして6bitつまり変形64値QAMの復
調が可能となる。
【0092】この時の復調制御部231は第1データ列
再生部232の第1データ列に含まれる復調情報によ
り、m、A1、A2、A3の値がわかるのでその閾値TH
164とTH264とTH364を計算して第1識別再生回路
136と第2識別再生回路137に送り、変形64QA
M復調を確実に行うことができる。この場合復調情報に
はスクランブルがかかっているので許可された受信者し
か64QAMを復調できないようにすることもできる。
図28は変形64QAMの復調制御部231のフローチ
ャートを示す。(図24)の16値QAMのフローチャ
ートと違う点のみを説明する。図28のステップ304
よりステップ320になりm=32ならステップ322
の32値QAMを復調する。NOならステップ321でm
=64か判別し、ステップ323でA3が設定値以下か
ら再生できないため、ステップ305に向い、図24と
同じフローチャートになり、変形16QAMの復調を行
なう。ここでステップ323に戻ると、A3が設定値以
上ならステップ324で閾値の計算を行い、ステップ3
25で第1、第2識別再生回路へ3つの閾値を送りステ
ップ326で変形64QAMの再生を行い、ステップ3
27で第1、第2、第3データの再生を行い、ステップ
328でエラーレートが大きければステップ305に向
い16QAM復調をして小さければ64QAM復調を継
続する。
再生部232の第1データ列に含まれる復調情報によ
り、m、A1、A2、A3の値がわかるのでその閾値TH
164とTH264とTH364を計算して第1識別再生回路
136と第2識別再生回路137に送り、変形64QA
M復調を確実に行うことができる。この場合復調情報に
はスクランブルがかかっているので許可された受信者し
か64QAMを復調できないようにすることもできる。
図28は変形64QAMの復調制御部231のフローチ
ャートを示す。(図24)の16値QAMのフローチャ
ートと違う点のみを説明する。図28のステップ304
よりステップ320になりm=32ならステップ322
の32値QAMを復調する。NOならステップ321でm
=64か判別し、ステップ323でA3が設定値以下か
ら再生できないため、ステップ305に向い、図24と
同じフローチャートになり、変形16QAMの復調を行
なう。ここでステップ323に戻ると、A3が設定値以
上ならステップ324で閾値の計算を行い、ステップ3
25で第1、第2識別再生回路へ3つの閾値を送りステ
ップ326で変形64QAMの再生を行い、ステップ3
27で第1、第2、第3データの再生を行い、ステップ
328でエラーレートが大きければステップ305に向
い16QAM復調をして小さければ64QAM復調を継
続する。
【0093】ここで、復調に重要な搬送波再生方式につ
いて述べる。本発明は変形16QAMや、変形64QA
Mの第1データ列を4PSK受信機で再生させるところ
に特徴の一つがある。この場合、通常の4PSK受信機
を用いた場合は搬送波の再生が困難となり正常な復調が
できない。これを防止するため送信機側と受信機側でい
くつかの対策が必要となる。
いて述べる。本発明は変形16QAMや、変形64QA
Mの第1データ列を4PSK受信機で再生させるところ
に特徴の一つがある。この場合、通常の4PSK受信機
を用いた場合は搬送波の再生が困難となり正常な復調が
できない。これを防止するため送信機側と受信機側でい
くつかの対策が必要となる。
【0094】本発明による方法として2通りの方式があ
る。第1の方式は一定規則基つき間欠的に(2nー1)
π/4の角度上の信号点を送る方法である。第2の方式
はnπ/8の角度上に略略、全ての信号点を配置し送信
する方法である。
る。第1の方式は一定規則基つき間欠的に(2nー1)
π/4の角度上の信号点を送る方法である。第2の方式
はnπ/8の角度上に略略、全ての信号点を配置し送信
する方法である。
【0095】第一の方法は、図38に示したように4つ
の角度、π/4、3π/4、5π/4、7π/4の角度
上にある信号点例えば信号点83、85の信号を送る
時、図38の送信信号のタイムチャート図の中のタイム
スロット群451のうち斜線で示す間欠的に送られる同
期タイムスロット452、453、454、455をあ
る一定の規則に基ずき設定する。そして、この期間中に
必ず上記角度上の8つの信号点の中のひとつの信号点を
送信する。それ以外のタイムスロットでは任意の信号点
を送信する。そして送信機1は、このタイムスロットを
送る上記の規則を図41に示すデータの同期タイミング
情報部499に配置して送信する。
の角度、π/4、3π/4、5π/4、7π/4の角度
上にある信号点例えば信号点83、85の信号を送る
時、図38の送信信号のタイムチャート図の中のタイム
スロット群451のうち斜線で示す間欠的に送られる同
期タイムスロット452、453、454、455をあ
る一定の規則に基ずき設定する。そして、この期間中に
必ず上記角度上の8つの信号点の中のひとつの信号点を
送信する。それ以外のタイムスロットでは任意の信号点
を送信する。そして送信機1は、このタイムスロットを
送る上記の規則を図41に示すデータの同期タイミング
情報部499に配置して送信する。
【0096】この場合の送信信号の内容を図41を用い
てさらに詳しく説明すると同期タイムスロット452、
453、454、455を含むタイムスロット群451
は1つの単位データ列491、Dnを構成する。
てさらに詳しく説明すると同期タイムスロット452、
453、454、455を含むタイムスロット群451
は1つの単位データ列491、Dnを構成する。
【0097】この信号には同期タイミング情報の規則に
基づき間欠的に同期タイムスロットが配置されているの
で、この配置規則がわかれば、同期タイムスロットにあ
る情報を抽出することにより搬送波再生は容易にでき
る。
基づき間欠的に同期タイムスロットが配置されているの
で、この配置規則がわかれば、同期タイムスロットにあ
る情報を抽出することにより搬送波再生は容易にでき
る。
【0098】一方データ列492のフレームの先頭部分
には、Sで示す同期領域493がありこれは斜線で示す
同期タイムスロットだけで構成されている。この構成に
より上記の搬送波再生用の抽出情報が多くなるので4P
SK受信機の搬送波再生が確実にしかも早くできるとい
う効果がある。
には、Sで示す同期領域493がありこれは斜線で示す
同期タイムスロットだけで構成されている。この構成に
より上記の搬送波再生用の抽出情報が多くなるので4P
SK受信機の搬送波再生が確実にしかも早くできるとい
う効果がある。
【0099】この同期領域493は、S1、S2、S3
で示す同期部496、497、498、等を含み、この
部分には、同期のためのユニークワードや前述の復調情
報が入っている。さらにITで示す位相同期信号配置情
報部499もあり、この中には、位相同期タイムスロッ
トの配置間隔の情報や配置規則の情報等の情報が入って
いる。
で示す同期部496、497、498、等を含み、この
部分には、同期のためのユニークワードや前述の復調情
報が入っている。さらにITで示す位相同期信号配置情
報部499もあり、この中には、位相同期タイムスロッ
トの配置間隔の情報や配置規則の情報等の情報が入って
いる。
【0100】位相同期タイムスロットの領域の信号点は
特定の位相しかもたないため搬送波は4PSK受信機で
も再生できるため、位相同期部配置情報ITの内容は確
実に再生できるため、この情報入手後は搬送波を確実に
再生できる。
特定の位相しかもたないため搬送波は4PSK受信機で
も再生できるため、位相同期部配置情報ITの内容は確
実に再生できるため、この情報入手後は搬送波を確実に
再生できる。
【0101】図41の同期領域493の次に復調情報部
501があり、変形多値QAM信号を復調するときに必
要なスレシホルド電圧に関する復調情報が入っている。
この情報は多値QAMの復調に重要なので、図41の同
期領域502のように同期領域の中に復調情報502を
入れると復調情報の入手がより確実になる。
501があり、変形多値QAM信号を復調するときに必
要なスレシホルド電圧に関する復調情報が入っている。
この情報は多値QAMの復調に重要なので、図41の同
期領域502のように同期領域の中に復調情報502を
入れると復調情報の入手がより確実になる。
【0102】図42はTDMA方式によりバースト状の
信号を送る場合の信号配置図である。図41との違いは
データ列492、Dnと他のデータ列との間にガードタ
イム521が設けられ、この期間中、送信信号は送信さ
れない。またデータ列492の先頭部には同期をとるた
めの同期部522が設けられている。この期間中は前述
の(2n−1)π/4の位相の信号点しか送信されな
い。従って4PSKの復調器でも搬送波が再生できる。
こうしてTDMA方式でも同期及び搬送波再生が可能と
なる。
信号を送る場合の信号配置図である。図41との違いは
データ列492、Dnと他のデータ列との間にガードタ
イム521が設けられ、この期間中、送信信号は送信さ
れない。またデータ列492の先頭部には同期をとるた
めの同期部522が設けられている。この期間中は前述
の(2n−1)π/4の位相の信号点しか送信されな
い。従って4PSKの復調器でも搬送波が再生できる。
こうしてTDMA方式でも同期及び搬送波再生が可能と
なる。
【0103】次に図19の第1受信機23の搬送波再生
方式について図43と図44を用いて詳しく述べる。図
43において入力した受信信号は入力回路24に入り、
同期検波回路541で同期検波された復調信号の1つは
出力回路542に送られ出力され、第1データ列が再生
される。抽出タイミング制御回路543で図41の位相
同期部配置情報部499が再生され、どのタイミングで
(2n−1)π/4の位相同期部の信号が入ってくるか
わかり、図44のような間欠的な位相同期制御信号56
1が送られる。復調信号は逓倍回路545に送られ、4
逓倍されて搬送波再生制御回路54に送られる。図44
の信号562のように真の位相情報563の信号とそれ
以外の信号を含む。タイミングチャート564の中の斜
線に示すように(2nー1)π/4の位相の信号点から
なる位相同期タイムスロット452が間欠的に含まれ
る。これを位相同期制御信号564を用いて搬送波再生
制御回路544により、サンプリングすることにより位
相標本信号565が得られる。これをサンプリングホー
ルドすることにより、所定の位相信号566が得られ
る。この信号はループフィルタ546を通り、VCO5
47に送られ搬送波が再生され、同期検波回路541に
送られる。こうして図39の斜線に示すような(2nー
1)π/4の位相の信号点が抽出される。この信号を基
に4逓倍方式により正確な搬送波が再生できる。この
時、複数の位相が再生されるが図41の同期部496に
ユニークワードを入れることににより、搬送波の絶対位
相を特定できる。
方式について図43と図44を用いて詳しく述べる。図
43において入力した受信信号は入力回路24に入り、
同期検波回路541で同期検波された復調信号の1つは
出力回路542に送られ出力され、第1データ列が再生
される。抽出タイミング制御回路543で図41の位相
同期部配置情報部499が再生され、どのタイミングで
(2n−1)π/4の位相同期部の信号が入ってくるか
わかり、図44のような間欠的な位相同期制御信号56
1が送られる。復調信号は逓倍回路545に送られ、4
逓倍されて搬送波再生制御回路54に送られる。図44
の信号562のように真の位相情報563の信号とそれ
以外の信号を含む。タイミングチャート564の中の斜
線に示すように(2nー1)π/4の位相の信号点から
なる位相同期タイムスロット452が間欠的に含まれ
る。これを位相同期制御信号564を用いて搬送波再生
制御回路544により、サンプリングすることにより位
相標本信号565が得られる。これをサンプリングホー
ルドすることにより、所定の位相信号566が得られ
る。この信号はループフィルタ546を通り、VCO5
47に送られ搬送波が再生され、同期検波回路541に
送られる。こうして図39の斜線に示すような(2nー
1)π/4の位相の信号点が抽出される。この信号を基
に4逓倍方式により正確な搬送波が再生できる。この
時、複数の位相が再生されるが図41の同期部496に
ユニークワードを入れることににより、搬送波の絶対位
相を特定できる。
【0104】図40のように変形64QAM信号を送信
する場合、略略(2nー1)π/4の位相の斜線で示す
位相同期領域471の中の信号点に対してのみ位相同期
タイムスロット452、452b等を送信機は送る。こ
のため通常の4PSK受信機では搬送波は再生できない
が、4PSKの第1受信機23でも、本発明の搬送波再
生回路を装備することのより搬送波が再生できるという
効果がある。
する場合、略略(2nー1)π/4の位相の斜線で示す
位相同期領域471の中の信号点に対してのみ位相同期
タイムスロット452、452b等を送信機は送る。こ
のため通常の4PSK受信機では搬送波は再生できない
が、4PSKの第1受信機23でも、本発明の搬送波再
生回路を装備することのより搬送波が再生できるという
効果がある。
【0105】以上はコスタス方式の搬送波再生回路を用
いた場合である。次に逆変調方式搬送波再生回路に本発
明を用いた場合を説明する。
いた場合である。次に逆変調方式搬送波再生回路に本発
明を用いた場合を説明する。
【0106】図45は本発明の逆変調方式搬送波再生回
路を示す。入力回路24からの受信信号は同期検波回路
541により、復調信号が再生される。一方、第1遅延
回路591により遅延された入力信号は4相位変調器5
92において上記復調信号により逆復調され搬送波信号
となる。搬送波再生制御回路544を通過できた上記搬
送波信号は、位相比較器593に送られる。一方VCO
547からの再生搬送波は第2遅延回路594により、
遅延され、位相比較器593で前述の逆変調搬送波信号
と位相比較され、位相差信号はループフィルタ546を
通してVCO547に供給され、受信搬送波と同位相の
搬送波が再生される。この場合、図43のコスタス形搬
送波再生回路と同様にして、抽出タイミング制御回路5
43は図39の斜線で示した領域の信号点のみの位相情
報をサンプリングさせるので16QAMでも64QAM
でも、第1受信機23の4PSKの変調器で搬送波を再
生できる。
路を示す。入力回路24からの受信信号は同期検波回路
541により、復調信号が再生される。一方、第1遅延
回路591により遅延された入力信号は4相位変調器5
92において上記復調信号により逆復調され搬送波信号
となる。搬送波再生制御回路544を通過できた上記搬
送波信号は、位相比較器593に送られる。一方VCO
547からの再生搬送波は第2遅延回路594により、
遅延され、位相比較器593で前述の逆変調搬送波信号
と位相比較され、位相差信号はループフィルタ546を
通してVCO547に供給され、受信搬送波と同位相の
搬送波が再生される。この場合、図43のコスタス形搬
送波再生回路と同様にして、抽出タイミング制御回路5
43は図39の斜線で示した領域の信号点のみの位相情
報をサンプリングさせるので16QAMでも64QAM
でも、第1受信機23の4PSKの変調器で搬送波を再
生できる。
【0107】次に、16逓倍方式により搬送波を再生す
る方式について述べる。図2の送信機1は、図46に示
すように変形16QAMの信号点をnπ/8の位相に配
置して変調および送信を行なう。図19の第1受信機2
3の方では、図48に示すような16逓倍回路661を
もつコスタス型の搬送波再生回路を用いることにより、
搬送波が再生できる。16逓倍回路661により、図4
6のようなnπ/8の位相の信号点は第1象現に縮退さ
れるためループフィルタ546とVCO541により搬
送波が再生できる。ユニークワードを同期領域に配置す
ることにより16相から絶対位相を抽出することもでき
る。
る方式について述べる。図2の送信機1は、図46に示
すように変形16QAMの信号点をnπ/8の位相に配
置して変調および送信を行なう。図19の第1受信機2
3の方では、図48に示すような16逓倍回路661を
もつコスタス型の搬送波再生回路を用いることにより、
搬送波が再生できる。16逓倍回路661により、図4
6のようなnπ/8の位相の信号点は第1象現に縮退さ
れるためループフィルタ546とVCO541により搬
送波が再生できる。ユニークワードを同期領域に配置す
ることにより16相から絶対位相を抽出することもでき
る。
【0108】次に16逓倍回路の構成を説明する。復調
信号から和回路662と差回路663により、和信号、
差信号を作り、乗算器664で掛け合わせてcos2θ
をつくる。また乗算器665ではsin2θをつくる。
これらを乗算器666で乗算し、sin4θをつくる。
信号から和回路662と差回路663により、和信号、
差信号を作り、乗算器664で掛け合わせてcos2θ
をつくる。また乗算器665ではsin2θをつくる。
これらを乗算器666で乗算し、sin4θをつくる。
【0109】sin2θとcos2θから、同様にし
て、和回路667差回路668と乗算器670によりs
in8θをつくる。和回路671と差回路672と乗算
器によりcon8θをつくる。そして乗算器674によ
りsin16θをつくることにより16逓倍ができる。
て、和回路667差回路668と乗算器670によりs
in8θをつくる。和回路671と差回路672と乗算
器によりcon8θをつくる。そして乗算器674によ
りsin16θをつくることにより16逓倍ができる。
【0110】以上のような16逓倍方式により、図46
のような信号点配置をした変形16QAM信号の全ての
信号点の搬送波を特定の信号点を抽出することなしに再
生できるという大きな効果がある。
のような信号点配置をした変形16QAM信号の全ての
信号点の搬送波を特定の信号点を抽出することなしに再
生できるという大きな効果がある。
【0111】また図47のような配置をした変形64Q
AM信号の搬送波も再生できるが、いくつかの信号点は
同期領域471より若干ずれているので、復調時エラー
レートが増えてしまう。
AM信号の搬送波も再生できるが、いくつかの信号点は
同期領域471より若干ずれているので、復調時エラー
レートが増えてしまう。
【0112】この対策として2つの方法がある。1つは
同期領域をはずれた信号点の信号を送信しないことであ
る情報量は減るが構成は簡単になるという効果がある。
もう1つは図38で説明したように同期タイムスロット
を設けることである。タイムスロット群451の中の同
期タイムスロットの期間中に斜線で示すnπ/8の位相
の同期位相領域471、471a等の信号点を送ること
により、この期間中に正確に同期をとることができるた
め位相誤差がすくなくなる。
同期領域をはずれた信号点の信号を送信しないことであ
る情報量は減るが構成は簡単になるという効果がある。
もう1つは図38で説明したように同期タイムスロット
を設けることである。タイムスロット群451の中の同
期タイムスロットの期間中に斜線で示すnπ/8の位相
の同期位相領域471、471a等の信号点を送ること
により、この期間中に正確に同期をとることができるた
め位相誤差がすくなくなる。
【0113】以上のようにして16逓倍方式により、簡
単な受信機の構成で4PSK受信機により変形16QA
Mや変形64QAMの信号の搬送波を再生できるという
大きな効果がある。また、さらに同期タイムスロットを
設定した場合、変形64QAMの搬送波再生時の位相精
度を上げるという効果が得られる。
単な受信機の構成で4PSK受信機により変形16QA
Mや変形64QAMの信号の搬送波を再生できるという
大きな効果がある。また、さらに同期タイムスロットを
設定した場合、変形64QAMの搬送波再生時の位相精
度を上げるという効果が得られる。
【0114】以上詳しく述べたように本発明の伝送装置
を用いることにより、1つの電波帯域で複数のデータを
階層構造で同時に伝送することができる。
を用いることにより、1つの電波帯域で複数のデータを
階層構造で同時に伝送することができる。
【0115】この場合に、一つの送信機に対し異なる受
信感度と復調能力をもつ3つの階層の受信機を設定する
ことにより、受信機の投資に見合ったデータ量を復調で
きるという特長がある。まず小さなアンテナと低分解能
であるが低コストの第1受信機を購入した人受信者は第
1データ列を復調再生できる。次に、中型のアンテナと
中分解能の高コストの第2受信機を購入した受信者は第
1、第2データ列を再生できる。また、大型のアンテナ
と高分解能の、かなり高コストの第3受信機を購入した
人は第1、第2、第3データ列の全て復調再生できる。
信感度と復調能力をもつ3つの階層の受信機を設定する
ことにより、受信機の投資に見合ったデータ量を復調で
きるという特長がある。まず小さなアンテナと低分解能
であるが低コストの第1受信機を購入した人受信者は第
1データ列を復調再生できる。次に、中型のアンテナと
中分解能の高コストの第2受信機を購入した受信者は第
1、第2データ列を再生できる。また、大型のアンテナ
と高分解能の、かなり高コストの第3受信機を購入した
人は第1、第2、第3データ列の全て復調再生できる。
【0116】もし第1受信機を家庭用デジタル衛星放送
受信機にすれば多数の一般消費者に受け容れられるよう
な低い価格で受信機を実現できる。第2受信機は当初は
大型のアンテナを必要とする上に高コストのため消費者
全般には受け容れられるものではないがHDTVを視聴
したい人々には多少高くても意味がある。第3受信機は
衛星出力が増加するまでの間かなり大型の産業用アンテ
ナが必要で家庭用には現実的でなく産業用途に当初は適
している。例えば超高解像HDTV信号を送り、衛星に
より各地の映画館に伝送すれば、映画館をビデオにより
電子化できる。このばあい映画館やビデオシアターの運
営コストが安くなるという効果もある。
受信機にすれば多数の一般消費者に受け容れられるよう
な低い価格で受信機を実現できる。第2受信機は当初は
大型のアンテナを必要とする上に高コストのため消費者
全般には受け容れられるものではないがHDTVを視聴
したい人々には多少高くても意味がある。第3受信機は
衛星出力が増加するまでの間かなり大型の産業用アンテ
ナが必要で家庭用には現実的でなく産業用途に当初は適
している。例えば超高解像HDTV信号を送り、衛星に
より各地の映画館に伝送すれば、映画館をビデオにより
電子化できる。このばあい映画館やビデオシアターの運
営コストが安くなるという効果もある。
【0117】以上のように本発明をTV伝送に応用した
場合、3つの画質の映像サービスを1つの電波の周波数
帯域で提供でき、しかもお互いに両立するという大きな
効果がある。実施例では4PSK、変形8QAM、変形
16QAM、変形64QAMの例を示したが、32QA
Mや256QAMでも実現できる。 また、図58や図
68(a)(b)のような4値もしくは8値のASK信
号に適用することもできる。また,8PSK,16PS
K、32PSKでも実施できる。また実施例では衛星伝
送の例を示したが地上伝送や有線伝送でも同様にして実
現できることはいうまでもない。
場合、3つの画質の映像サービスを1つの電波の周波数
帯域で提供でき、しかもお互いに両立するという大きな
効果がある。実施例では4PSK、変形8QAM、変形
16QAM、変形64QAMの例を示したが、32QA
Mや256QAMでも実現できる。 また、図58や図
68(a)(b)のような4値もしくは8値のASK信
号に適用することもできる。また,8PSK,16PS
K、32PSKでも実施できる。また実施例では衛星伝
送の例を示したが地上伝送や有線伝送でも同様にして実
現できることはいうまでもない。
【0118】(実施例2)実施例2は実施例1で説明し
た物理階層構造をエラー訂正能力の差別化等により論理
的にさらに分割し、論理的な階層構造を追加したもので
ある。実施例1の場合それぞれの階層チャンネルは電気
信号レベルつまり物理的な復調能力が異なる。これに対
し実施例2ではエラー訂正能力等の論理的な再生能力が
異なる。具体的には例えばD1の階層チャンネルの中の
データを例えばD1-1とD1-2の2つに分割し、この分割
データの1つ例えばD1-1データのエラー訂正能力をD
1-2データより高め、エラー訂正能力を差別化すること
より、復調再生時にD1-1とD1-2のデータのエラー後調
能力が異なるため、送信信号のC/N値を低くしていっ
た場合、D1-2が再生できない信号レベルにおいてもD
1-1は設定したエラーレート内に収まり原信号を再生で
きる。これは論理的な階層構造ということができる。
た物理階層構造をエラー訂正能力の差別化等により論理
的にさらに分割し、論理的な階層構造を追加したもので
ある。実施例1の場合それぞれの階層チャンネルは電気
信号レベルつまり物理的な復調能力が異なる。これに対
し実施例2ではエラー訂正能力等の論理的な再生能力が
異なる。具体的には例えばD1の階層チャンネルの中の
データを例えばD1-1とD1-2の2つに分割し、この分割
データの1つ例えばD1-1データのエラー訂正能力をD
1-2データより高め、エラー訂正能力を差別化すること
より、復調再生時にD1-1とD1-2のデータのエラー後調
能力が異なるため、送信信号のC/N値を低くしていっ
た場合、D1-2が再生できない信号レベルにおいてもD
1-1は設定したエラーレート内に収まり原信号を再生で
きる。これは論理的な階層構造ということができる。
【0119】つまり、変調階層チャンネルのデータを分
割し、誤り訂正符号と積符号の使用等の誤り訂正の符号
間距離の大きさを差別化することによ誤り訂正能力によ
る論理的な階層構造が追加され、さらに細かい階層伝送
が可能となる。
割し、誤り訂正符号と積符号の使用等の誤り訂正の符号
間距離の大きさを差別化することによ誤り訂正能力によ
る論理的な階層構造が追加され、さらに細かい階層伝送
が可能となる。
【0120】これを用いると、D1チャンネルはD1-1,
D1-2の2つのサブチャンネル,D2チャンネルは
D2-1,D2-2の2つのサブチャンネルに増える。
D1-2の2つのサブチャンネル,D2チャンネルは
D2-1,D2-2の2つのサブチャンネルに増える。
【0121】これを入力信号のC/N値と階層チャンネ
ル番号の図87を用いて説明すると、階層チャンネルD
1-1は最も低い入力信号で再生できる。このCN値をd
とすると、CN=dの時、D1-1は再生されるがD1-2,
D2-1,D2-2は再生されない。次にCN=C以上になる
とD1-2がさらに再生され、CN=bの時D2-1が加わ
り、CN=aの時D2-2が加わる。このようにCNが上
がるにつれて、再生可能な階層の総数が増えていく。逆
をいうとCNが下がるにつれて、再生可能な階層の総数
が減っていく。これを図86の伝送距離と再生可能CN
値の図で説明する。一般的に図86実線861に示すよ
うに伝送距離が長くなるに従い、受信信号のC/N値は
低下する。図85で説明したCN=aとなる地点の送信
アンテナからの距離をLaとし,CN=bではLb,C
N=CではLc,CN=dではLd,CN=eではLe
となるとする。送信アンテナよりLdの距離より迫い地
域は図85で説明したようにD1-1チャンネルのみが再
生できる。このD1-1の受信可能範囲を斜線の領域86
2で示す。図から明らかなようにD1-1チャンネルは一
番広い領域で再生できる。同様にしてD1-2チャンネル
は送信アンテナより距離Lc以内の領域863で再生で
きる。距離Lc以内の範囲では領域862も含まれるた
めD1-1チャンネルも再生できる。同様にして領域86
4ではD2-1チャンネルが再生でき、領域865ではD
2-2チャンネルが再生可能となる。このようにして、C
N値の劣化に伴いない伝送チャンネルが段階的に減少す
る階層型伝送ができる。データ構造を分離して階層構造
にし、本発明の多値伝送を用いることにより、アナログ
伝送のようにC/Nの劣化に伴いデータ量が次第に減少
する階層型の伝送が可能となるという効果がある。
ル番号の図87を用いて説明すると、階層チャンネルD
1-1は最も低い入力信号で再生できる。このCN値をd
とすると、CN=dの時、D1-1は再生されるがD1-2,
D2-1,D2-2は再生されない。次にCN=C以上になる
とD1-2がさらに再生され、CN=bの時D2-1が加わ
り、CN=aの時D2-2が加わる。このようにCNが上
がるにつれて、再生可能な階層の総数が増えていく。逆
をいうとCNが下がるにつれて、再生可能な階層の総数
が減っていく。これを図86の伝送距離と再生可能CN
値の図で説明する。一般的に図86実線861に示すよ
うに伝送距離が長くなるに従い、受信信号のC/N値は
低下する。図85で説明したCN=aとなる地点の送信
アンテナからの距離をLaとし,CN=bではLb,C
N=CではLc,CN=dではLd,CN=eではLe
となるとする。送信アンテナよりLdの距離より迫い地
域は図85で説明したようにD1-1チャンネルのみが再
生できる。このD1-1の受信可能範囲を斜線の領域86
2で示す。図から明らかなようにD1-1チャンネルは一
番広い領域で再生できる。同様にしてD1-2チャンネル
は送信アンテナより距離Lc以内の領域863で再生で
きる。距離Lc以内の範囲では領域862も含まれるた
めD1-1チャンネルも再生できる。同様にして領域86
4ではD2-1チャンネルが再生でき、領域865ではD
2-2チャンネルが再生可能となる。このようにして、C
N値の劣化に伴いない伝送チャンネルが段階的に減少す
る階層型伝送ができる。データ構造を分離して階層構造
にし、本発明の多値伝送を用いることにより、アナログ
伝送のようにC/Nの劣化に伴いデータ量が次第に減少
する階層型の伝送が可能となるという効果がある。
【0122】次に、具体的な構成を述べる。ここでは物
理階層2層、論理階層2層の実施例を述べる。図87は
送信機1のブロック図である。基本的には実施例1で説
明した図2の送信機のブロック図と同じなので詳しい説
明は省略するが、エラー訂正符号エンコーダが付加され
ている点が異なる。これをECCエンコーダと略す。分
離回路3は1-1、1-2、2-1、2-2の4つの出力をもち、入力
信号をD1-1、D1-2、D2-1、D2-2の4つの信号に分離
して出力する。このうち、D1-1、D1-2信号は第1EC
Cエンコーダ871aに入力され、各々、主ECCエン
コーダ872aと副ECCエンコーダ873aに送ら
れ、誤り訂正の符号化がなされる。
理階層2層、論理階層2層の実施例を述べる。図87は
送信機1のブロック図である。基本的には実施例1で説
明した図2の送信機のブロック図と同じなので詳しい説
明は省略するが、エラー訂正符号エンコーダが付加され
ている点が異なる。これをECCエンコーダと略す。分
離回路3は1-1、1-2、2-1、2-2の4つの出力をもち、入力
信号をD1-1、D1-2、D2-1、D2-2の4つの信号に分離
して出力する。このうち、D1-1、D1-2信号は第1EC
Cエンコーダ871aに入力され、各々、主ECCエン
コーダ872aと副ECCエンコーダ873aに送ら
れ、誤り訂正の符号化がなされる。
【0123】ここで主ECCエンコーダ872aは副E
CCエンコーダ873aよりも強力なエラー訂正能力を
もっている。このため、図85のCN−階層チャンネル
のグラフで説明したように、復調再生時、D1-1チャン
ネルはD1-2チャンネルより低いC/N値においてもD
1-1は基準エラーレート以下で再生できる。D1-1はD
1-2よりC/Nの低下に強い論理的な階層構造となって
いる。誤り訂正されたD1-1、D1-2信号は合成器874
aでD1信号に合成され、変調器4に入力される。一
方、D2-1、D2-2信号は第2ECCエンコーダ871b
の中の各々主エンコーダ872bと副ECCエンコーダ
873bにより誤り訂正符号化され合成器874bによ
りD2信号に合成され、変調器4により入力される。主
ECCエンコーダ872bは副ECCエンコーダ873
bよりエラー訂正能力が高い。この場合、変調器4はD
1信号、D2信号より階層型の変調信号を作り、送信部5
より送信される。以上のように図87の送信機1はまず
実施例1で説明した変調によるD1、D2の2層の物理階
層構造をもっている。この説明は既に述べた。次に、エ
ラー訂正能力の差別化によりD1-1とD1-2叉はD2-1、
D2-2の各々2層の論理的階層構造をもっている。
CCエンコーダ873aよりも強力なエラー訂正能力を
もっている。このため、図85のCN−階層チャンネル
のグラフで説明したように、復調再生時、D1-1チャン
ネルはD1-2チャンネルより低いC/N値においてもD
1-1は基準エラーレート以下で再生できる。D1-1はD
1-2よりC/Nの低下に強い論理的な階層構造となって
いる。誤り訂正されたD1-1、D1-2信号は合成器874
aでD1信号に合成され、変調器4に入力される。一
方、D2-1、D2-2信号は第2ECCエンコーダ871b
の中の各々主エンコーダ872bと副ECCエンコーダ
873bにより誤り訂正符号化され合成器874bによ
りD2信号に合成され、変調器4により入力される。主
ECCエンコーダ872bは副ECCエンコーダ873
bよりエラー訂正能力が高い。この場合、変調器4はD
1信号、D2信号より階層型の変調信号を作り、送信部5
より送信される。以上のように図87の送信機1はまず
実施例1で説明した変調によるD1、D2の2層の物理階
層構造をもっている。この説明は既に述べた。次に、エ
ラー訂正能力の差別化によりD1-1とD1-2叉はD2-1、
D2-2の各々2層の論理的階層構造をもっている。
【0124】次にこの信号を受信する状態を説明する。
図88は受信機のブロック図である。図87の送信機の
送信信号を受信した第2受信機33の基本構成は、実施
例1の図21で説明した第2受信機33とほぼ同じ構成
である。ECCデコーダ876a、876bを追加した
点が異なる。この場合、QAM変復調の例を示すが、図
58や図68(a)(b)のような4値もしくは8値の
VSB等のASK信号に適用することもできる。また、
PSK、FSK変復調でもよい。
図88は受信機のブロック図である。図87の送信機の
送信信号を受信した第2受信機33の基本構成は、実施
例1の図21で説明した第2受信機33とほぼ同じ構成
である。ECCデコーダ876a、876bを追加した
点が異なる。この場合、QAM変復調の例を示すが、図
58や図68(a)(b)のような4値もしくは8値の
VSB等のASK信号に適用することもできる。また、
PSK、FSK変復調でもよい。
【0125】さて、図88において、受信された信号は
復調器35によりD1、D2信号として再生され分離器3
a、3bにより、各々D1-1とD1-2、D2-1、D2-2の4
つの信号がつくられ、第1ECCデコーダ876aと第
2ECCデコーダ876bに入力される。第1ECCデ
コーダ876aでは、D1-1信号が主ECCデコーダ8
77aにより誤り訂正されて合成部37に送られる。一
方、D1-2信号は副ECCデコーダ878aにより誤り
訂正され合成部37に送られる。同様にして第2ECC
デコーダ876bにおいてD2-1信号は主ECCデコー
ダ877bにおいて、D2-2信号は副ECCデコーダ8
78bにおいて誤り訂正され、合成部37に入力され
る。誤り訂正されたD1-1、D1-2、D2-1、D2-2信号は
合成部37において1つの信号となり出力部36より出
力される。
復調器35によりD1、D2信号として再生され分離器3
a、3bにより、各々D1-1とD1-2、D2-1、D2-2の4
つの信号がつくられ、第1ECCデコーダ876aと第
2ECCデコーダ876bに入力される。第1ECCデ
コーダ876aでは、D1-1信号が主ECCデコーダ8
77aにより誤り訂正されて合成部37に送られる。一
方、D1-2信号は副ECCデコーダ878aにより誤り
訂正され合成部37に送られる。同様にして第2ECC
デコーダ876bにおいてD2-1信号は主ECCデコー
ダ877bにおいて、D2-2信号は副ECCデコーダ8
78bにおいて誤り訂正され、合成部37に入力され
る。誤り訂正されたD1-1、D1-2、D2-1、D2-2信号は
合成部37において1つの信号となり出力部36より出
力される。
【0126】この場合、論理階層構造によりD1-1はD
1-2より、またD2-1はD2-2より誤り訂正能力が高いた
め図85で説明したように、入力信号のC/N値がより
低い状態においても所定の誤り率が得られ、原信号を再
生できる。
1-2より、またD2-1はD2-2より誤り訂正能力が高いた
め図85で説明したように、入力信号のC/N値がより
低い状態においても所定の誤り率が得られ、原信号を再
生できる。
【0127】具体的にHigh Code Gainの
主ECCデコーダ877a,877bとLow Cod
e Gainの副ECCデコーダ878a,878bの
間に誤り訂正能力の差別化を行う方法を述べる。副EC
Cデコーダに図165(b)のECC Decoder
の図に示すようなリードソロモン符号やBCH符号のよ
うな標準的な符号間距離の符号化方式を用いた場合、主
ECCデコーダにリードソロモン符号とリードソロモン
符号の両者の積符号や長符号化方式や図128(d)
(e)(f)に示すTrellis Decoder744p、744
q、744rを用いた誤り訂正の符号間距離の大きい符
号化方式を用いることにより誤り訂正能力つまりCod
e Gainに差をつけることができる。こうして論理
的階層構造を実現できる。符号間距離を大きくする方法
は様々な方法が知られているため他の方式に関しては省
略する。本発明は基本的にはどの方式も適用できる。
主ECCデコーダ877a,877bとLow Cod
e Gainの副ECCデコーダ878a,878bの
間に誤り訂正能力の差別化を行う方法を述べる。副EC
Cデコーダに図165(b)のECC Decoder
の図に示すようなリードソロモン符号やBCH符号のよ
うな標準的な符号間距離の符号化方式を用いた場合、主
ECCデコーダにリードソロモン符号とリードソロモン
符号の両者の積符号や長符号化方式や図128(d)
(e)(f)に示すTrellis Decoder744p、744
q、744rを用いた誤り訂正の符号間距離の大きい符
号化方式を用いることにより誤り訂正能力つまりCod
e Gainに差をつけることができる。こうして論理
的階層構造を実現できる。符号間距離を大きくする方法
は様々な方法が知られているため他の方式に関しては省
略する。本発明は基本的にはどの方式も適用できる。
【0128】また図160、図167のブロック図に示
すように送信部にインターリーバー744Kを、受信部
にデインターリーバー759K、936bを設け、図1
68(a)のInter leave Table954により、インタ
ーリーブをかけ、デインターリーバー936bのデイン
ターリーブRAM936×で、デコードすることによ
り、伝送系のバーストエラーに対して強い伝送が可能と
なり、画像が安定する。
すように送信部にインターリーバー744Kを、受信部
にデインターリーバー759K、936bを設け、図1
68(a)のInter leave Table954により、インタ
ーリーブをかけ、デインターリーバー936bのデイン
ターリーブRAM936×で、デコードすることによ
り、伝送系のバーストエラーに対して強い伝送が可能と
なり、画像が安定する。
【0129】ここで論理的な階層構造を図89のC/N
と誤り訂正後のエラーレートの関係図を用いて説明す
る。図89において、直線881はD1-1チャンネルの
C/Nとエラーレートの関係を示し、直線882はD
1-2チャンネルのC/Nと訂正後のエラーレートの関係
を示す。
と誤り訂正後のエラーレートの関係図を用いて説明す
る。図89において、直線881はD1-1チャンネルの
C/Nとエラーレートの関係を示し、直線882はD
1-2チャンネルのC/Nと訂正後のエラーレートの関係
を示す。
【0130】入力信号のC/N値が小さくなればなる
程、訂正後のデータのエラーレートは大きくなる。一定
のC/N値以下では誤り訂正後のエラーレートがシステ
ム設計時の基準エラーレートEth以下に収まらず原デ
ータが正常に再生されない。さて、図89において徐々
にC/Nを上げてゆくとD1-1信号の直線881が示す
ようにC/Nがe以下の場合D1チャンネルの復調がで
きない。e≦C/N<dの場合D1チャンネルの復調は
できるが、D1-1チャンネルのエラーレートはEthを
上回り、原データを正常に再生できない。
程、訂正後のデータのエラーレートは大きくなる。一定
のC/N値以下では誤り訂正後のエラーレートがシステ
ム設計時の基準エラーレートEth以下に収まらず原デ
ータが正常に再生されない。さて、図89において徐々
にC/Nを上げてゆくとD1-1信号の直線881が示す
ようにC/Nがe以下の場合D1チャンネルの復調がで
きない。e≦C/N<dの場合D1チャンネルの復調は
できるが、D1-1チャンネルのエラーレートはEthを
上回り、原データを正常に再生できない。
【0131】C/N=dの時、D1-1は誤り訂正能力が
D1-2より高いため、誤り訂正後のエラーレートは点8
85dに示すようにEth以下になり、データを再生で
きる。一方、D1-2の誤り訂正能力はD1-1ほど高くない
ため訂正後のエラーレートがD1-1ほど低くないため訂
正後のエラーレートがE2とEthを上回るため再生で
きない。従ってこの場合D1-1のみが再生できる。
D1-2より高いため、誤り訂正後のエラーレートは点8
85dに示すようにEth以下になり、データを再生で
きる。一方、D1-2の誤り訂正能力はD1-1ほど高くない
ため訂正後のエラーレートがD1-1ほど低くないため訂
正後のエラーレートがE2とEthを上回るため再生で
きない。従ってこの場合D1-1のみが再生できる。
【0132】C/Nが向上してC/N=Cになった時、
D1-2の誤り訂正後のエラーレートが点885Cに示す
ようにEthに達するため、再生可能となる。この時点
ではD2-1、D2-2つまりD2チャンネルの復調は不確実
な状況にある。C/Nの向上に伴い、C/N=b'にお
いてD2チャンネルが確実に復調できるようになる。
D1-2の誤り訂正後のエラーレートが点885Cに示す
ようにEthに達するため、再生可能となる。この時点
ではD2-1、D2-2つまりD2チャンネルの復調は不確実
な状況にある。C/Nの向上に伴い、C/N=b'にお
いてD2チャンネルが確実に復調できるようになる。
【0133】さらにC/Nが向上しC/N=bになった
時点で、D2-1のエラーレートが点885bに示すよう
にEthまで減少し、D2-1が再生できるようになる。
この時、D2-2のエラーレートはEthより大きいため
再生できない。C/N=aになって点885aに示すよ
うにD2-2のエラーレートがEthにまで減少しD2-2チ
ャンネルが再生できるようになる。
時点で、D2-1のエラーレートが点885bに示すよう
にEthまで減少し、D2-1が再生できるようになる。
この時、D2-2のエラーレートはEthより大きいため
再生できない。C/N=aになって点885aに示すよ
うにD2-2のエラーレートがEthにまで減少しD2-2チ
ャンネルが再生できるようになる。
【0134】このようにして、誤り訂正能力の差別化を
用いることにより物理階層D1、D2チャンネルをさらに
2層の論理階層を2分割し、計4層の階層伝送ができる
という効果が得られる。
用いることにより物理階層D1、D2チャンネルをさらに
2層の論理階層を2分割し、計4層の階層伝送ができる
という効果が得られる。
【0135】この場合、データ構造を高階層のデータが
欠落しても原信号の一部が再生できるような階層構造に
し、本発明の多値伝送方式と組み合わせることにより、
アナログ伝送のようにC/Nの劣化に伴いデータ量が次
第に減少する階層型伝送が可能となるという効果があ
る。特に、近年の画像圧縮技術は急速に進歩しているた
め、画像圧縮データを階層構造とし階層伝送と組み合わ
せた場合、同一地点間において、アナログ伝送よりはる
かに高画質の映像を伝送すると同時に、アナログ伝送の
ように段階的に受信信号レベルに応じて画質を低くしな
がら広い地域で受信できる。このように従来のデジタル
映像伝送にはなかった階層伝送の効果をデジタルによる
高画質を保ちながら得ることができる。
欠落しても原信号の一部が再生できるような階層構造に
し、本発明の多値伝送方式と組み合わせることにより、
アナログ伝送のようにC/Nの劣化に伴いデータ量が次
第に減少する階層型伝送が可能となるという効果があ
る。特に、近年の画像圧縮技術は急速に進歩しているた
め、画像圧縮データを階層構造とし階層伝送と組み合わ
せた場合、同一地点間において、アナログ伝送よりはる
かに高画質の映像を伝送すると同時に、アナログ伝送の
ように段階的に受信信号レベルに応じて画質を低くしな
がら広い地域で受信できる。このように従来のデジタル
映像伝送にはなかった階層伝送の効果をデジタルによる
高画質を保ちながら得ることができる。
【0136】また、画像Segmentデータのアドレ
スデータや画像圧縮時の基準画像データや、図66のラ
スクランブル部に示すスクランブル解除データや、フレ
ーム同期信号等のHDTV信号の画像伸長に最も重要な
データをHigh Priority Data D
1-1として図88、図133、図170、図172のH
igh code GainのECC Encorde
r743aで送信し、受信機43のHigh code
gainのECC Decoder758で受信す
る。この方式ではC/Nが劣化して、信号のエラーレー
トが増えてもHigh Priority Data
D1-1のエラーレートはさほど増えないため、デジタル
映像特有の致命的な画質の破壊は防げ、往々に画質が劣
化するGraceful Degradationの効
果が得られる。図133、図170の変調部749、復
調部760は前述の16QAM、32QAMでも、後の
実施例4で述べる図57の4VSBや図68の8VSB
でも8PSKでもGraceful Degradat
ionの効果が得られる。
スデータや画像圧縮時の基準画像データや、図66のラ
スクランブル部に示すスクランブル解除データや、フレ
ーム同期信号等のHDTV信号の画像伸長に最も重要な
データをHigh Priority Data D
1-1として図88、図133、図170、図172のH
igh code GainのECC Encorde
r743aで送信し、受信機43のHigh code
gainのECC Decoder758で受信す
る。この方式ではC/Nが劣化して、信号のエラーレー
トが増えてもHigh Priority Data
D1-1のエラーレートはさほど増えないため、デジタル
映像特有の致命的な画質の破壊は防げ、往々に画質が劣
化するGraceful Degradationの効
果が得られる。図133、図170の変調部749、復
調部760は前述の16QAM、32QAMでも、後の
実施例4で述べる図57の4VSBや図68の8VSB
でも8PSKでもGraceful Degradat
ionの効果が得られる。
【0137】また、図133、図156に示すように、
High Priority Dataを2nd da
ta stream input744の中のECC
Encoder744aとTrellis Encod
er744bでHigh code gainの誤り符
号化を行い、Low Priority dataをE
CC encoder743aのみでLow code
gainの誤り符号化を行うことにより、受信時のH
igh Priority dataとLowPrio
rity dataのエラーレートを大きく差をつける
ことができる。このため伝送系の大巾なC/Nの劣化に
対しても、High Priority Dataは受
信できるため、自動車TV受信機のように受信条件の悪
い受信機のようにC/Nの劣化が激しい用途において
も、Low PriorityDataの劣化に伴い、
画質は劣化する。しかしHigh PriorityD
ataは再生されるため画素ブロックの配置情報は再生
されるため、画像が破壊されることなく、解像度やノイ
ズが劣化した画像が得られ、視聴者はTV番組をみるこ
とが可能となるという著しい効果が得られる。
High Priority Dataを2nd da
ta stream input744の中のECC
Encoder744aとTrellis Encod
er744bでHigh code gainの誤り符
号化を行い、Low Priority dataをE
CC encoder743aのみでLow code
gainの誤り符号化を行うことにより、受信時のH
igh Priority dataとLowPrio
rity dataのエラーレートを大きく差をつける
ことができる。このため伝送系の大巾なC/Nの劣化に
対しても、High Priority Dataは受
信できるため、自動車TV受信機のように受信条件の悪
い受信機のようにC/Nの劣化が激しい用途において
も、Low PriorityDataの劣化に伴い、
画質は劣化する。しかしHigh PriorityD
ataは再生されるため画素ブロックの配置情報は再生
されるため、画像が破壊されることなく、解像度やノイ
ズが劣化した画像が得られ、視聴者はTV番組をみるこ
とが可能となるという著しい効果が得られる。
【0138】(実施例3)以下本発明の第3の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。
ついて図面を参照しながら説明する。
【0139】図29は実施例3の全体図である。実施例
3は本発明の伝送装置をデジタルTV放送システムに用
いた例を示し、超高解像度の入力映像402は、第1画
像エンコーダー401の入力部403に入力し、分離回
路404により、第1データ列と第2データ列と第3デ
ータ列に分離され、圧縮回路405により圧縮され出力
される。
3は本発明の伝送装置をデジタルTV放送システムに用
いた例を示し、超高解像度の入力映像402は、第1画
像エンコーダー401の入力部403に入力し、分離回
路404により、第1データ列と第2データ列と第3デ
ータ列に分離され、圧縮回路405により圧縮され出力
される。
【0140】他の入力映像406,407,408は各
々第1画像エンコーダー401と同様の構成の第2画像
エンコーダー409,410,411により圧縮され出
力される。
々第1画像エンコーダー401と同様の構成の第2画像
エンコーダー409,410,411により圧縮され出
力される。
【0141】これらの4組のデータのうち、第1データ
列の4組の信号は、多重器412の第1多重器413に
よりTDM方式等の時間的に多重化されて、第1データ
列として、送信機1に送られる。
列の4組の信号は、多重器412の第1多重器413に
よりTDM方式等の時間的に多重化されて、第1データ
列として、送信機1に送られる。
【0142】第2データ列の信号群の全部もしくは1部
は多重器414により多重化され、第2データ列として
送信機1に送られる。また、第3データ列の信号群の全
部もしくは1部は多重器415により多重化され、第3
データ列として送信機1に送られる。
は多重器414により多重化され、第2データ列として
送信機1に送られる。また、第3データ列の信号群の全
部もしくは1部は多重器415により多重化され、第3
データ列として送信機1に送られる。
【0143】これらを受けて送信機1では3つのデータ
列を変調器4により実施例1で述べた変調を行い、送信
部5によりアンテナ6と伝送路7により、衛星10に送
り中継器12により、第1受信機23等の3種の受信機
に送られる。
列を変調器4により実施例1で述べた変調を行い、送信
部5によりアンテナ6と伝送路7により、衛星10に送
り中継器12により、第1受信機23等の3種の受信機
に送られる。
【0144】第1受信機23では伝送路21により半径
r1の小径のアンテナ22で受けて、受信信号の中の第
1データ列のみを第1データ列再生部232で再生し、
第1画像デコーダー421によりNTSC信号もしくは
ワイドNTSC信号等の低解像度の映像出力425と4
26を再生し出力させる。
r1の小径のアンテナ22で受けて、受信信号の中の第
1データ列のみを第1データ列再生部232で再生し、
第1画像デコーダー421によりNTSC信号もしくは
ワイドNTSC信号等の低解像度の映像出力425と4
26を再生し出力させる。
【0145】第2受信機33では、半径r2の中径のア
ンテナ32で受けて、第1データ列再生部232と第2
データ列再生部233により第1データ列と第2データ
列を再生し、第2画像デコーダー422により、HDT
V信号等の高解像度の映像出力427もしくは映像出力
425、426を再生し出力させる。
ンテナ32で受けて、第1データ列再生部232と第2
データ列再生部233により第1データ列と第2データ
列を再生し、第2画像デコーダー422により、HDT
V信号等の高解像度の映像出力427もしくは映像出力
425、426を再生し出力させる。
【0146】第3受信機43では、半径r3の大径のア
ンテナ33で受けて、第1データ列再生部232と第2
データ列再生部233と第3データ列再生部234によ
り、第1データ列と第2データ列と第3データ列を再生
し、ビデオシアターや映画館用の超高解像度HDTV等
の超高解像度の映像出力428を出力する。映像出力4
25、4266,427も出力できる。一般のデジタル
TV放送は、デジタル送信機51から放送され、第1受
信機23で受信した場合、NTSC等の低解像の映像出
力426として出力される。
ンテナ33で受けて、第1データ列再生部232と第2
データ列再生部233と第3データ列再生部234によ
り、第1データ列と第2データ列と第3データ列を再生
し、ビデオシアターや映画館用の超高解像度HDTV等
の超高解像度の映像出力428を出力する。映像出力4
25、4266,427も出力できる。一般のデジタル
TV放送は、デジタル送信機51から放送され、第1受
信機23で受信した場合、NTSC等の低解像の映像出
力426として出力される。
【0147】では、次に図30の第1画像エンコーダー
401のブロック図に基ずき、構成を詳しく述べる。超
高解像度の映像信号は入力部403に入力され、分離回
路404に送られる。分離回路404ではサブバンドコ
ーディング方式により4つの信号に分離する。QMF等
の水平ローパスフィルタ451と水平ハイパスフィルタ
452により、水平低域成分と水平高域成分に分離さ
れ、サブサンプリング部453,454により、各々の
成分はサンプリングレートを半分にした後、水平低域成
分は垂直ローパスフィルタ455と垂直ハイパスフィル
タ456により、各々水平低域垂直低域信号、略してH
LVL信号と水平低域垂直高域信号、略してHLVH信号に
分離され、サブサンプリング部457と458により、
サンプリングレートを落として圧縮部405に送られ
る。
401のブロック図に基ずき、構成を詳しく述べる。超
高解像度の映像信号は入力部403に入力され、分離回
路404に送られる。分離回路404ではサブバンドコ
ーディング方式により4つの信号に分離する。QMF等
の水平ローパスフィルタ451と水平ハイパスフィルタ
452により、水平低域成分と水平高域成分に分離さ
れ、サブサンプリング部453,454により、各々の
成分はサンプリングレートを半分にした後、水平低域成
分は垂直ローパスフィルタ455と垂直ハイパスフィル
タ456により、各々水平低域垂直低域信号、略してH
LVL信号と水平低域垂直高域信号、略してHLVH信号に
分離され、サブサンプリング部457と458により、
サンプリングレートを落として圧縮部405に送られ
る。
【0148】水平高域成分は、垂直ローパスフィルタ4
59と垂直ハイパスフィルタ460により、水平高域垂
直低域信号、略してHHVL信号と、水平高域垂直低域信
号、略してHHLH信号に分離され、サブサンプリング部
461,462によりサンプリングレートを下げて、圧
縮部405に送られる。
59と垂直ハイパスフィルタ460により、水平高域垂
直低域信号、略してHHVL信号と、水平高域垂直低域信
号、略してHHLH信号に分離され、サブサンプリング部
461,462によりサンプリングレートを下げて、圧
縮部405に送られる。
【0149】圧縮部405ではHLVL信号を第1圧縮部
471でDCT等の最適の圧縮を行い第1出力部472
より第1データ列として出力する。
471でDCT等の最適の圧縮を行い第1出力部472
より第1データ列として出力する。
【0150】HLVH信号は第2圧縮部473で圧縮され
第2出力部464に送られる。HHVL信号は第3圧縮部
463により圧縮され第2出力部464へ送られる。H
HVH信号は分離回路465により高解像度映像記号(H
HVH1)と超高解像度映像信号(HHVH2)に分けら
れ、HHVH1は第2出力部464へ、HHVH2は第3出
力部468へ送られる。
第2出力部464に送られる。HHVL信号は第3圧縮部
463により圧縮され第2出力部464へ送られる。H
HVH信号は分離回路465により高解像度映像記号(H
HVH1)と超高解像度映像信号(HHVH2)に分けら
れ、HHVH1は第2出力部464へ、HHVH2は第3出
力部468へ送られる。
【0151】次に図31を用いて第1画像デコーダー4
21を説明する。第1画像デコーダー421は第1受信
機23からの出力、第1データ列つまりD1を入力部5
01に入力しデスクランブル部502によりスクランブ
ルを解いた後伸長部503により、前述のHLVL信号に
伸長した後画面比率変更回路504と出力部505によ
り画面比率を変更してNTSC信号の画像506、NT
SC信号でストライプ画面の画像507、ワイドTVの
フル画面の画像508もしくは、ワイドTVのサイドパ
ネル画面の画像509を出力する。この場合、ノンイン
タレースもしくはインタレースの2つの走査線のタイプ
が選べる。走査線もNTSCの場合525本と二重描画
による1050本が得られる。また、デジタル送信機5
1からの4PSKの一般のデジタルTV放送を受信した
場合は、第1受信機23と第1画像デコーダ421によ
りTV画像を復調、再生できる。次に図32の第2画像
デコーダーのブロック図を用いて第2画像デコーダーを
説明する。まず第2受信機33からのD1信号は第1入
力部521より入力し、第1伸長部522で伸長され、
オーバーサンプリング部523により2倍のサンプリン
グレートになり垂直ローパスィルタ524により、HL
VL信号が再生される。D2信号は第2入力部530より
入力し、分離回路531により3つの信号に分離され、
第2伸長部532と第3伸長部533と、第3伸長部5
34により各々伸長及び、デスクランブルされ、オーバ
ーサンプリング部535、536、537により2倍の
サンプリングレートとなり、垂直ハイパスフィルター5
38、垂直ローパスフィルタ539、垂直ハイパスフィ
ルタ540により送られる。HLVL信号とHLVH信号は
加算器525で加算され、オーバーサンプリング部54
1と水平ローパスフィルター542により水平低域映像
信号となり、加算器543に送られる。HHVL信号とH
HVH1信号は加算器526により加算され、オーバーサ
ンプリング部544と水平ハイパスフィルター545に
より水平高域映像信号になり加算器543によりHDT
V等の高解像度映像信号HD信号となり出力部546か
らHDTV等の画像出力547が出力される。場合によ
りNTSC信号も出力される。
21を説明する。第1画像デコーダー421は第1受信
機23からの出力、第1データ列つまりD1を入力部5
01に入力しデスクランブル部502によりスクランブ
ルを解いた後伸長部503により、前述のHLVL信号に
伸長した後画面比率変更回路504と出力部505によ
り画面比率を変更してNTSC信号の画像506、NT
SC信号でストライプ画面の画像507、ワイドTVの
フル画面の画像508もしくは、ワイドTVのサイドパ
ネル画面の画像509を出力する。この場合、ノンイン
タレースもしくはインタレースの2つの走査線のタイプ
が選べる。走査線もNTSCの場合525本と二重描画
による1050本が得られる。また、デジタル送信機5
1からの4PSKの一般のデジタルTV放送を受信した
場合は、第1受信機23と第1画像デコーダ421によ
りTV画像を復調、再生できる。次に図32の第2画像
デコーダーのブロック図を用いて第2画像デコーダーを
説明する。まず第2受信機33からのD1信号は第1入
力部521より入力し、第1伸長部522で伸長され、
オーバーサンプリング部523により2倍のサンプリン
グレートになり垂直ローパスィルタ524により、HL
VL信号が再生される。D2信号は第2入力部530より
入力し、分離回路531により3つの信号に分離され、
第2伸長部532と第3伸長部533と、第3伸長部5
34により各々伸長及び、デスクランブルされ、オーバ
ーサンプリング部535、536、537により2倍の
サンプリングレートとなり、垂直ハイパスフィルター5
38、垂直ローパスフィルタ539、垂直ハイパスフィ
ルタ540により送られる。HLVL信号とHLVH信号は
加算器525で加算され、オーバーサンプリング部54
1と水平ローパスフィルター542により水平低域映像
信号となり、加算器543に送られる。HHVL信号とH
HVH1信号は加算器526により加算され、オーバーサ
ンプリング部544と水平ハイパスフィルター545に
より水平高域映像信号になり加算器543によりHDT
V等の高解像度映像信号HD信号となり出力部546か
らHDTV等の画像出力547が出力される。場合によ
りNTSC信号も出力される。
【0152】図33は第3画像デコーダーのブロック図
でD1信号は第1入力部521からD2信号は第2入力部
530から入力し高域画像デコーダー527により前述
の手順でHD信号が再生される。D3信号は第3入力部
551より入力し超高域部画像デコーダー552により
伸長、デスクランブル、および合成されHHVH2信号が
再生される。この信号はHD信号と合成器553で合成
され超高解像度TV信号、S−HD信号となり出力部5
54より超高解像度映像信号555が出力される。
でD1信号は第1入力部521からD2信号は第2入力部
530から入力し高域画像デコーダー527により前述
の手順でHD信号が再生される。D3信号は第3入力部
551より入力し超高域部画像デコーダー552により
伸長、デスクランブル、および合成されHHVH2信号が
再生される。この信号はHD信号と合成器553で合成
され超高解像度TV信号、S−HD信号となり出力部5
54より超高解像度映像信号555が出力される。
【0153】次に図29の説明で触れた多重器401の
具体的な多重化方法について述べる。
具体的な多重化方法について述べる。
【0154】図34はデータ配列図であり、第1データ
列、D1と第2データ列、D2と第3データ列D3に6つ
のNTSCチャンネルL1、L2、L3、L4、L5、
L6と6つのHDTVチャンネルM1〜M6と6つのS
-HDTVチャンネルH1〜H6をTの期間中に、時間
軸上にどう配置するかを描いたものである。図34はま
ずTの期間にD1信号にL1からL6をTDM方式等で
時間多重により配置するものである。D1のドメイン6
01に第1チャンネルのHLVL信号を送る。次にD2信
号のドメイン602には第1チャンネルに相当する時間
領域に第1チャンネルのHDTVとNTSCとの差分情
報M1つまり、前述のHLVH信号とHHVL信号とHHVH
1信号を送る。またD3信号のドメイン603には第1
チャンネルのスーパーHDTV差分情報H1,すなわち
図30で説明したHHVHー2H1を送る。
列、D1と第2データ列、D2と第3データ列D3に6つ
のNTSCチャンネルL1、L2、L3、L4、L5、
L6と6つのHDTVチャンネルM1〜M6と6つのS
-HDTVチャンネルH1〜H6をTの期間中に、時間
軸上にどう配置するかを描いたものである。図34はま
ずTの期間にD1信号にL1からL6をTDM方式等で
時間多重により配置するものである。D1のドメイン6
01に第1チャンネルのHLVL信号を送る。次にD2信
号のドメイン602には第1チャンネルに相当する時間
領域に第1チャンネルのHDTVとNTSCとの差分情
報M1つまり、前述のHLVH信号とHHVL信号とHHVH
1信号を送る。またD3信号のドメイン603には第1
チャンネルのスーパーHDTV差分情報H1,すなわち
図30で説明したHHVHー2H1を送る。
【0155】ここで第1チャンネルのTV局を選択した
場合を説明する。まず小型アンテナと第1受信機23と
第1画像デコーダ421のシステムをもつ一般の受信者
は図31のNTSCもしくはワイドNTSCのTV信号
が得られる。次に中型アンテナと第2受付信機33と第
2画像エンコーダ422をもつ特定の受信者はチャンネ
ル1を選択した場合第1データ列、D1のドメイン60
1と第2データ列、D2のドメイン602の信号を合成
してチャンネル1のNTSC番組と同じ番組内容のHD
TV信号を得る。
場合を説明する。まず小型アンテナと第1受信機23と
第1画像デコーダ421のシステムをもつ一般の受信者
は図31のNTSCもしくはワイドNTSCのTV信号
が得られる。次に中型アンテナと第2受付信機33と第
2画像エンコーダ422をもつ特定の受信者はチャンネ
ル1を選択した場合第1データ列、D1のドメイン60
1と第2データ列、D2のドメイン602の信号を合成
してチャンネル1のNTSC番組と同じ番組内容のHD
TV信号を得る。
【0156】大型アンテナと多値復調できる第3受信機
43と第3画像デコーダー423をもつ映画館等の一部
の受信者はD1のドメイン601とD2のドメイン602
とD3のドメイン603の信号を合成し、チャンネル1
のNTSCと同じ番組内容で映画館用の画質の超解像度
HDTV信号を得る。2から3までの他のチャンネルも
同様にして再生される。
43と第3画像デコーダー423をもつ映画館等の一部
の受信者はD1のドメイン601とD2のドメイン602
とD3のドメイン603の信号を合成し、チャンネル1
のNTSCと同じ番組内容で映画館用の画質の超解像度
HDTV信号を得る。2から3までの他のチャンネルも
同様にして再生される。
【0157】図35は別のドメインの構成である。まず
NTSCの第1チャンネルはL1に配置されている。こ
のL1はD1信号の第1タイムドメインのドメイン60
1の位置にあり、先頭部にNTSC間のデスクランブル
情報と実施例1で説明した復調情報を含む情報S11が
入っている。次にHDTVの第1チャンネルはL1とM
1に分割されて入っている。M1はHDTVとNTSC
との差分情報であり、D2のドメイン602とドメイン
611の両方に入っている。この場合6MbpsのNT
SC圧縮信号を採用しL1に収容すると、M1の帯域は
2倍の12Mbpsになる。L1とM1とを合わせると
18Mbpsの帯域が第2受信機33と第2画像デコー
ダ423から復調再生可能である。一方、現在提案され
ている圧縮方法を用い約15Mbpsの帯域でHDTV
圧縮信号を実現することができる。従って図35の配置
でチャンネル1でHDTVとNTSCを同時に放送でき
る。この場合チャンネル2ではHDTVの再生はできな
い。S21はHDTVのデスクランブル情報である。ま
た、スーパーHDTV信号はL1とM1とH1に分割し
て放送される。スーパーHDTVの差分情報はD3のド
メイン603,612,613を用い、NTSCを6M
bpsに設定した場合、合計36Mbps送れ、圧縮を
高くすれば映画館用画質の走査線約2000本のスーパ
ーHDTV信号も伝送できる。
NTSCの第1チャンネルはL1に配置されている。こ
のL1はD1信号の第1タイムドメインのドメイン60
1の位置にあり、先頭部にNTSC間のデスクランブル
情報と実施例1で説明した復調情報を含む情報S11が
入っている。次にHDTVの第1チャンネルはL1とM
1に分割されて入っている。M1はHDTVとNTSC
との差分情報であり、D2のドメイン602とドメイン
611の両方に入っている。この場合6MbpsのNT
SC圧縮信号を採用しL1に収容すると、M1の帯域は
2倍の12Mbpsになる。L1とM1とを合わせると
18Mbpsの帯域が第2受信機33と第2画像デコー
ダ423から復調再生可能である。一方、現在提案され
ている圧縮方法を用い約15Mbpsの帯域でHDTV
圧縮信号を実現することができる。従って図35の配置
でチャンネル1でHDTVとNTSCを同時に放送でき
る。この場合チャンネル2ではHDTVの再生はできな
い。S21はHDTVのデスクランブル情報である。ま
た、スーパーHDTV信号はL1とM1とH1に分割し
て放送される。スーパーHDTVの差分情報はD3のド
メイン603,612,613を用い、NTSCを6M
bpsに設定した場合、合計36Mbps送れ、圧縮を
高くすれば映画館用画質の走査線約2000本のスーパ
ーHDTV信号も伝送できる。
【0158】図36の配置図はD3で6つのタイムドメ
インを占有させスーパーHDTV信号を伝送した場合を
示す。NTSC圧縮信号を6Mbpsに設定した場合9
倍の54Mbpsが伝送できる。このためより高画質の
スーパーHDTVを伝送できる。
インを占有させスーパーHDTV信号を伝送した場合を
示す。NTSC圧縮信号を6Mbpsに設定した場合9
倍の54Mbpsが伝送できる。このためより高画質の
スーパーHDTVを伝送できる。
【0159】以上は、送信信号の電波の水平もしくは垂
直の偏波面の片方を利用する場合である。ここで水平と
垂直の2つの偏波面を使うことにより、周波数利用効率
は2倍となる。以下に説明をする。
直の偏波面の片方を利用する場合である。ここで水平と
垂直の2つの偏波面を使うことにより、周波数利用効率
は2倍となる。以下に説明をする。
【0160】図49は第1データ列の水平偏波信号DV1
と垂直偏波信号DH1及び第2データ列の同じくDV2とD
H2、第3データ列のDV3とDH3の信号配置図を示す。こ
の場合、第1データ列の垂直偏波信号DV1にNTSC等
の低域TV信号が入っており第1データ列の水平偏波信
号DH1に高域TV信号が入っている。従って、垂直偏波
アンテナしかもっていない第1受信機23は,NTSC
等の低域信号を再生できる。一方、垂直、水平の両方向
の偏波アンテナをもつ第1受信機23は、例えば、L1
とM1信号を合成しHDTV信号を得ることができる。
つまり、第1受信機23を用いた場合、アンテナの能力
により、一方ではNTSCが、他方ではNTSCとHD
TVが再生できるため2方式が両立するという大きな効
果がある。
と垂直偏波信号DH1及び第2データ列の同じくDV2とD
H2、第3データ列のDV3とDH3の信号配置図を示す。こ
の場合、第1データ列の垂直偏波信号DV1にNTSC等
の低域TV信号が入っており第1データ列の水平偏波信
号DH1に高域TV信号が入っている。従って、垂直偏波
アンテナしかもっていない第1受信機23は,NTSC
等の低域信号を再生できる。一方、垂直、水平の両方向
の偏波アンテナをもつ第1受信機23は、例えば、L1
とM1信号を合成しHDTV信号を得ることができる。
つまり、第1受信機23を用いた場合、アンテナの能力
により、一方ではNTSCが、他方ではNTSCとHD
TVが再生できるため2方式が両立するという大きな効
果がある。
【0161】図50はTDMA方式にした場合で、各デ
ータバースト721の先頭部に同期部731とカード部
741が設けられている。又、フレームの先頭部には同
期情報部720が設けられている。この場合は、各タイ
ムスロット群が、各々1つのチャンネルが割りあてられ
ている。例えば、第1タイムスロット750で第1チャ
ンネルの全く同じ番組のNTSC、HDTV、スーパー
HDTVを送ることができる。各々のタイムスロット7
50〜750eが完全に独立している。従って特定の放
送局が特定のタイムスロットを用いてTDMA方式で放
送する場合、他局と独立してNTSC、HDTV、スー
パーHDTVの放送ができるという効果がある。又、受
信側も水平偏波アンテナで第1受信機23をもつ構成の
場合NTSCTV信号を両偏波アンテナなら、HDTV
を再生できる。第2受信機33にすると低解像度のスー
パーHDTVを再生できる。第3受信機43にするとス
ーパーHDTV信号を完全に再生できる。以上のように
両立性のある放送システムを構築出来る。この場合、図
50のような配置で、バースト状のTDMA方式でな
く、図49のような連続信号の時間多重も可能である。
また図51に示すような信号配置にすればより高解度の
HDTV信号を再生できる。
ータバースト721の先頭部に同期部731とカード部
741が設けられている。又、フレームの先頭部には同
期情報部720が設けられている。この場合は、各タイ
ムスロット群が、各々1つのチャンネルが割りあてられ
ている。例えば、第1タイムスロット750で第1チャ
ンネルの全く同じ番組のNTSC、HDTV、スーパー
HDTVを送ることができる。各々のタイムスロット7
50〜750eが完全に独立している。従って特定の放
送局が特定のタイムスロットを用いてTDMA方式で放
送する場合、他局と独立してNTSC、HDTV、スー
パーHDTVの放送ができるという効果がある。又、受
信側も水平偏波アンテナで第1受信機23をもつ構成の
場合NTSCTV信号を両偏波アンテナなら、HDTV
を再生できる。第2受信機33にすると低解像度のスー
パーHDTVを再生できる。第3受信機43にするとス
ーパーHDTV信号を完全に再生できる。以上のように
両立性のある放送システムを構築出来る。この場合、図
50のような配置で、バースト状のTDMA方式でな
く、図49のような連続信号の時間多重も可能である。
また図51に示すような信号配置にすればより高解度の
HDTV信号を再生できる。
【0162】以上述べたように実施例3により超高解像
度型HDTV、HDTVとNTSC-TVの3つの信号
の両立性のあるデジタルTV放送が可能になるという顕
著な効果がある。とくに映画館等に伝送した場合、映像
を電子化することができるという新たな効果がある。
度型HDTV、HDTVとNTSC-TVの3つの信号
の両立性のあるデジタルTV放送が可能になるという顕
著な効果がある。とくに映画館等に伝送した場合、映像
を電子化することができるという新たな効果がある。
【0163】ここで、本発明による変形QAMをSRQ
AMと呼び、具体的なエラーレートについて述べる。
AMと呼び、具体的なエラーレートについて述べる。
【0164】まず、16SRQAMのエラーレートを計
算する。図99は16SRQAMの信号点のベクトル図
である。第1象限において、16QAMの場合、信号点
83a、83b、84a、85、83a等の各16ヶの
信号点の間隔は等間隔であり、全て2δである。
算する。図99は16SRQAMの信号点のベクトル図
である。第1象限において、16QAMの場合、信号点
83a、83b、84a、85、83a等の各16ヶの
信号点の間隔は等間隔であり、全て2δである。
【0165】16QAMの信号点83aは座標軸のI
軸、Q軸よりδの距離にある。ここで16SRQAMに
する場合、nをシフト値と定義すると、信号点83aは
シフトして、座標軸からの距離をnδの位置の信号点8
3へ移動させる。この場合nは 0<n<3 である。また他の信号点84a、86aもシフトして信
号点84、86の位置に移動する。
軸、Q軸よりδの距離にある。ここで16SRQAMに
する場合、nをシフト値と定義すると、信号点83aは
シフトして、座標軸からの距離をnδの位置の信号点8
3へ移動させる。この場合nは 0<n<3 である。また他の信号点84a、86aもシフトして信
号点84、86の位置に移動する。
【0166】第1データ列の誤り率をPe1とすると
【0167】
【数1】
【0168】第2データ列の誤り率をPe2とすると
【0169】
【数2】
【0170】となる。次に36SRQAMもしくは32
SRQAMのエラーレートを計算する。図100は36
SRQAMの信号ベクトル図である。第1象限において
36QAMの信号点間距離は2δであると定義する。
SRQAMのエラーレートを計算する。図100は36
SRQAMの信号ベクトル図である。第1象限において
36QAMの信号点間距離は2δであると定義する。
【0171】36QAMの信号点83aは座標軸よりδ
の距離にある。この信号点83aは36SRQAMにな
ると信号点83の位置にシフトし、座標軸よりnδの距
離となる。各々の信号点はシフトして信号点83、8
4、85、86、97、98、99、100、101と
なる。9ヶの信号点からなる信号点群90を一つの信号
点とみなして、変形4PSK受信機で受信し、第1デー
タ列D1のみー再生した場合の誤り率をPe1とし、信
号点群90の中の9個の信号点を各々弁別し、第2デー
タ列D2を再生した場合の誤り率をPe2とすると
の距離にある。この信号点83aは36SRQAMにな
ると信号点83の位置にシフトし、座標軸よりnδの距
離となる。各々の信号点はシフトして信号点83、8
4、85、86、97、98、99、100、101と
なる。9ヶの信号点からなる信号点群90を一つの信号
点とみなして、変形4PSK受信機で受信し、第1デー
タ列D1のみー再生した場合の誤り率をPe1とし、信
号点群90の中の9個の信号点を各々弁別し、第2デー
タ列D2を再生した場合の誤り率をPe2とすると
【0172】
【数3】
【0173】となる。この場合、図101のC/N〜エ
ラーレート図はエラーレートPeと伝送系のC/Nとの
関係を計算した一例を示す。曲線900は比較のため従
来方式の32QAMのエラーレートを示す。直線905
はエラーレートが10の−1.5乗の直線を示す。本発
明のSRQAMのシフト量nを1.5とした場合の第1
階層D1のエラーレートは曲線901aとなり、エラー
レートが10-1.5において曲線900の32QAMに対
してC/N値が5dB下がってもD1は同等のエラーレ
ートで再生できるという効果がある。
ラーレート図はエラーレートPeと伝送系のC/Nとの
関係を計算した一例を示す。曲線900は比較のため従
来方式の32QAMのエラーレートを示す。直線905
はエラーレートが10の−1.5乗の直線を示す。本発
明のSRQAMのシフト量nを1.5とした場合の第1
階層D1のエラーレートは曲線901aとなり、エラー
レートが10-1.5において曲線900の32QAMに対
してC/N値が5dB下がってもD1は同等のエラーレ
ートで再生できるという効果がある。
【0174】次にn=1.5の場合の第2階層D2のエ
ラーレートは曲線902aで示される。エラーレートが
10-1.5において、曲線900に示す32QAMに比べ
てC/Nを2.5dB上げないと同等のエラーレートで
再生できない。曲線901b、曲線902bはn=2.
0の場合のD1、D2を示す。曲線902CはD2を示
す。これをまとめると、エラーレートが10の−1.5
乗の値において22n=1.5、2.0、2.5の時、
32QAMに比べて各々D1は5、8、10dB改善さ
れ、D2は2.5dB劣化する。
ラーレートは曲線902aで示される。エラーレートが
10-1.5において、曲線900に示す32QAMに比べ
てC/Nを2.5dB上げないと同等のエラーレートで
再生できない。曲線901b、曲線902bはn=2.
0の場合のD1、D2を示す。曲線902CはD2を示
す。これをまとめると、エラーレートが10の−1.5
乗の値において22n=1.5、2.0、2.5の時、
32QAMに比べて各々D1は5、8、10dB改善さ
れ、D2は2.5dB劣化する。
【0175】32SRQAMの場合にシフト量nを変化
させた場合に所定のエラーレートを得るのに必要な第1
データ列D1と第2データ列D2のC/N値を図103の
シフト量nとC/Nの関係図で示す。図103をみると
明らかなように、nが0.8以上であれば、階層伝送つ
まり第1データ列D1と第2データ列D2の伝送に必要な
C/N値の差が生まれ、本発明の効果が生じることがわ
かる。従って、32SRQAMの場合n>0.85の条
件下で効果がある。16SRQAMの場合のエラーレー
トは図102のC/Nとエラーレートの関係図のように
なる。
させた場合に所定のエラーレートを得るのに必要な第1
データ列D1と第2データ列D2のC/N値を図103の
シフト量nとC/Nの関係図で示す。図103をみると
明らかなように、nが0.8以上であれば、階層伝送つ
まり第1データ列D1と第2データ列D2の伝送に必要な
C/N値の差が生まれ、本発明の効果が生じることがわ
かる。従って、32SRQAMの場合n>0.85の条
件下で効果がある。16SRQAMの場合のエラーレー
トは図102のC/Nとエラーレートの関係図のように
なる。
【0176】図102において曲線900は16QAM
のエラーレートを示す。曲線901a、901b、90
1cは各々第1データ列D1のn=1.2、1.5、
1.8の 場合のエラーレートを示す。曲線902a、
902b、902cは各々第2データ列D2のn=1.
2、1.5、1.8の場合のエラーレートを示す。
のエラーレートを示す。曲線901a、901b、90
1cは各々第1データ列D1のn=1.2、1.5、
1.8の 場合のエラーレートを示す。曲線902a、
902b、902cは各々第2データ列D2のn=1.
2、1.5、1.8の場合のエラーレートを示す。
【0177】図104のシフト量nとC/Nの関係図は
16SRQAMの場合にシフト量nを変化させた場合に
特定のエラーレートを得るのに必要な第1データ列D1
と第2データ列D2のC/Nの値を示したものである。
図104から明らかなように16SRQAMの場合n>
0.9であれば本発明の階層伝送が可能となることがわ
かる。以上からn>0.9なら階層伝送が成立する。
16SRQAMの場合にシフト量nを変化させた場合に
特定のエラーレートを得るのに必要な第1データ列D1
と第2データ列D2のC/Nの値を示したものである。
図104から明らかなように16SRQAMの場合n>
0.9であれば本発明の階層伝送が可能となることがわ
かる。以上からn>0.9なら階層伝送が成立する。
【0178】ここで具体的にデジタルTVの地上放送に
本発明のSRQAMを適用した場合の一例を示す。図1
05は地上放送時の送信アンテナと受信アンテナとの距
離と、信号レベルとの関係図を示す。曲線911は送信
アンテナの高さが1250ftの場合の受信アンテナの
信号レベルを示す。まず、現在検討が進められているデ
ジタルTV放送方式において要求される伝送系の要求エ
ラーレートを10の−1.5乗と仮定する。領域912
はノイズレベルを示し、点910はC/N=15dBになる
地点で従来方式の32QAM方式の受信限界点を示す。
このL=60mileの地点においてデジタルのHDT
V放送が受信できる。
本発明のSRQAMを適用した場合の一例を示す。図1
05は地上放送時の送信アンテナと受信アンテナとの距
離と、信号レベルとの関係図を示す。曲線911は送信
アンテナの高さが1250ftの場合の受信アンテナの
信号レベルを示す。まず、現在検討が進められているデ
ジタルTV放送方式において要求される伝送系の要求エ
ラーレートを10の−1.5乗と仮定する。領域912
はノイズレベルを示し、点910はC/N=15dBになる
地点で従来方式の32QAM方式の受信限界点を示す。
このL=60mileの地点においてデジタルのHDT
V放送が受信できる。
【0179】しかし、天候等の受信条件の悪化により時
間的にC/Nは5dBの巾で変動する。C/N位が閾値
に近い受信状況においてC/Nが低下すると急激にHD
TVの受信が不能となる問題を持っている。また地形や
建築物の影響により、少なくとも10dB程度の変動が
見込まれ、60mileの半径内の全ての地点で受信で
きる訳でない。この場合、アナログと違いデジタルの場
合完全に映像が伝送できない。従って従来のデジタルT
V放送方式のサービスエリアは不確実なものであった。
間的にC/Nは5dBの巾で変動する。C/N位が閾値
に近い受信状況においてC/Nが低下すると急激にHD
TVの受信が不能となる問題を持っている。また地形や
建築物の影響により、少なくとも10dB程度の変動が
見込まれ、60mileの半径内の全ての地点で受信で
きる訳でない。この場合、アナログと違いデジタルの場
合完全に映像が伝送できない。従って従来のデジタルT
V放送方式のサービスエリアは不確実なものであった。
【0180】一方、本発明の32SRQAMもしくは図
68に示す8−VSBの場合、前述のように図133、
図137の構成により3層の階層となる。第1ー1階層D
1-1でMPEGレベルの低解像度NTSC信号を送り、
第1-2階層D1-2でNTSC等の中解像度TV成分を送
り、第2階層D2でHDTVの高域成分を送ることがで
きる。例えば図105において第1-2階層のサービスエ
リアは点910aのように70mile地点まで拡大
し、第2階層は910bのように、55mile地点ま
で後退する。図106の32SRQAMのサービスエリ
ア図はこの場合のサービスエリアの面積の違いを示す。
図106はコンピュータシミュレーションを行い、図5
3のサービスエリア図をより具体的に計算したものであ
る。図106において領域708、703c、703
a、703b、712は各々従来方式の32QAMのサ
ービスエリア、第1-1階層D1-1のサービスエリア、第1-
2階層D1-2のサービスエリア、第2階層D2のサービス
エリア、隣接アナログ局のサービスエリアを示す。この
うち、従来方式の32QAMのサービスエリアのデータ
は従来開示されているデータを用いている。
68に示す8−VSBの場合、前述のように図133、
図137の構成により3層の階層となる。第1ー1階層D
1-1でMPEGレベルの低解像度NTSC信号を送り、
第1-2階層D1-2でNTSC等の中解像度TV成分を送
り、第2階層D2でHDTVの高域成分を送ることがで
きる。例えば図105において第1-2階層のサービスエ
リアは点910aのように70mile地点まで拡大
し、第2階層は910bのように、55mile地点ま
で後退する。図106の32SRQAMのサービスエリ
ア図はこの場合のサービスエリアの面積の違いを示す。
図106はコンピュータシミュレーションを行い、図5
3のサービスエリア図をより具体的に計算したものであ
る。図106において領域708、703c、703
a、703b、712は各々従来方式の32QAMのサ
ービスエリア、第1-1階層D1-1のサービスエリア、第1-
2階層D1-2のサービスエリア、第2階層D2のサービス
エリア、隣接アナログ局のサービスエリアを示す。この
うち、従来方式の32QAMのサービスエリアのデータ
は従来開示されているデータを用いている。
【0181】従来方式の32QAMの放送方式では名目
上60マイルのサービスエリアを設定できる。しかし、
実際は天候や地形の条件変化により受信限界地近傍にお
いてきわめて受信状態が不安定であった。
上60マイルのサービスエリアを設定できる。しかし、
実際は天候や地形の条件変化により受信限界地近傍にお
いてきわめて受信状態が不安定であった。
【0182】しかし、本発明の36SRQAMを用い、
第1-1階層D1-1でMPEG1グレードの低域TV成分を
第1-2階層D1-2でNTSCグレードの 中域TV成分を
送信し、第2階層D2でHDTVの高域TV成分を送信
することにより、図106のように高解像度グレードの
HDTVのサービスエリアの半径が5マイル縮小するも
のの、中解像度グレードのEDTVのサービスエリアの
半径が10マイル以上拡大し、低解像度のLDTVのサ
ービスエリアは18マイル拡大するという効果が生まれ
る。図107はシフトファクターnもしくはs=1.8
の場合のサービスエリアを示し、図135は図107の
サービスエリアを面積で示したものです。
第1-1階層D1-1でMPEG1グレードの低域TV成分を
第1-2階層D1-2でNTSCグレードの 中域TV成分を
送信し、第2階層D2でHDTVの高域TV成分を送信
することにより、図106のように高解像度グレードの
HDTVのサービスエリアの半径が5マイル縮小するも
のの、中解像度グレードのEDTVのサービスエリアの
半径が10マイル以上拡大し、低解像度のLDTVのサ
ービスエリアは18マイル拡大するという効果が生まれ
る。図107はシフトファクターnもしくはs=1.8
の場合のサービスエリアを示し、図135は図107の
サービスエリアを面積で示したものです。
【0183】このことにより、一番目に従来方式では、
受信条件が悪い地域において存在した受信不能地域にお
いても本発明のSRQAM方式を適用することにより、
少なくとも設定したサービスエリア内においては殆んど
の受信機で中解像度もしくは低解像度グレードでTV放
送を受信できるような送信が可能となる。従って通常の
QAMでは発生するビルかげや低地の受信不能領域と隣
接アナログ局からの妨害を受けるような地域において本
発明を用いることによりこの受信不能地域が大巾に減少
し、これに伴い実質的な受信者数を増大できる。
受信条件が悪い地域において存在した受信不能地域にお
いても本発明のSRQAM方式を適用することにより、
少なくとも設定したサービスエリア内においては殆んど
の受信機で中解像度もしくは低解像度グレードでTV放
送を受信できるような送信が可能となる。従って通常の
QAMでは発生するビルかげや低地の受信不能領域と隣
接アナログ局からの妨害を受けるような地域において本
発明を用いることによりこの受信不能地域が大巾に減少
し、これに伴い実質的な受信者数を増大できる。
【0184】二番目に従来のデジタルTV放送方式では
高価なHDTV受信機と受像機をもつ受信者しか放送を
受信できなかったため、サービスエリア内においても一
部の受信者しか視聴できなかった。しかし本発明では従
来のNTSCやPALやSECAM方式の従来型のTV受像機を
持っている受信者もデジタル受信機のみを増設すること
により、デジタルHDTV放送の番組をNTSCグレー
ドもしくはLDTVグレードではあるが受信可能になる
という効果がある。このため受信者はより少ない経済的
負担で番組が視聴できる。
高価なHDTV受信機と受像機をもつ受信者しか放送を
受信できなかったため、サービスエリア内においても一
部の受信者しか視聴できなかった。しかし本発明では従
来のNTSCやPALやSECAM方式の従来型のTV受像機を
持っている受信者もデジタル受信機のみを増設すること
により、デジタルHDTV放送の番組をNTSCグレー
ドもしくはLDTVグレードではあるが受信可能になる
という効果がある。このため受信者はより少ない経済的
負担で番組が視聴できる。
【0185】同時に総受信者数が増えるためTV送信者
側はより多くの視聴者を得られるためTV事業としての
経営がより安定するという社会的効果が生まれる。
側はより多くの視聴者を得られるためTV事業としての
経営がより安定するという社会的効果が生まれる。
【0186】三番目に中低解像度グレードの受信地域の
面積はn=2.5の場合、36%従来方式に比して拡大
する。拡大に応じて受信者が増える。サービスエリアの
拡大と受信者数の増加によりその分TV事業者の事業収
入が増大する。このことによりデジタル放送の事業リス
クが減りデジタルTV放送の普及が早まることが期待で
きる。
面積はn=2.5の場合、36%従来方式に比して拡大
する。拡大に応じて受信者が増える。サービスエリアの
拡大と受信者数の増加によりその分TV事業者の事業収
入が増大する。このことによりデジタル放送の事業リス
クが減りデジタルTV放送の普及が早まることが期待で
きる。
【0187】さて、図107の32SRQAMのサービ
スエリア図にみるように、nもしくはs=1.8の場合
も同様の効果が得られる。シフト値nを変更することに
より、各々の放 送局がHDTV受像機とNTSCTV
受像機の分布状況等の地域特有の条件や事情に応じてn
を変更し、SRQAMのD1とD2のサービスエリア70
3aと703bを最適な条件に設定することにより、受
信者は最大の満足を放送局は最大の受信者数を得ること
ができる。
スエリア図にみるように、nもしくはs=1.8の場合
も同様の効果が得られる。シフト値nを変更することに
より、各々の放 送局がHDTV受像機とNTSCTV
受像機の分布状況等の地域特有の条件や事情に応じてn
を変更し、SRQAMのD1とD2のサービスエリア70
3aと703bを最適な条件に設定することにより、受
信者は最大の満足を放送局は最大の受信者数を得ること
ができる。
【0188】この場合 n>1.0 の時、以上のような効果が得られる。従って、32SR
QAMの場合nは 1<n<5 となる。同様にして16SRQAMの場合nは 1<n<3 となる。
QAMの場合nは 1<n<5 となる。同様にして16SRQAMの場合nは 1<n<3 となる。
【0189】この場合図99、図100のようにシフト
させて第1と第2階層を得るSRQAM方式において、
16SRQAM、32SRQAM、64SRQAMにお
いてnが1.0以上であれば、地上放送において本発明の
効果が得られる。
させて第1と第2階層を得るSRQAM方式において、
16SRQAM、32SRQAM、64SRQAMにお
いてnが1.0以上であれば、地上放送において本発明の
効果が得られる。
【0190】実施例では映像信号を伝送した場合を説明
したが音声信号を高域部もしくは高分解能部と低域部も
しくは低分解能部にわけ、それぞれ第2データ列、第1
データ列として本発明の伝送方式を用いて伝送すると、
同様の効果が得られる。PCM放送、ラジオ、携帯電話
に用いるとサービスエリアが広がるという効果がある。
したが音声信号を高域部もしくは高分解能部と低域部も
しくは低分解能部にわけ、それぞれ第2データ列、第1
データ列として本発明の伝送方式を用いて伝送すると、
同様の効果が得られる。PCM放送、ラジオ、携帯電話
に用いるとサービスエリアが広がるという効果がある。
【0191】また、実施例3では図133に示すように
時間分割多重(TDM)方式と組み合わせてTDMによ
るサブチャンネルを設け、ECC Encoder74
3aとECC Encoder743bに示すように2
つのサブチャンネルのエラー訂正のコードゲインを差別
化することにより、各サブチャンネルの閾値に差をつけ
多値伝送のサブチャンネルを増やすことができる。この
場合、図137に示すように4VSB、8VSB、16
VSBのVSB−ASK信号の2つのサブチャンネルの
Trellis Encoder等のECCエンコーダーのCode gains
を変えてもよい。詳しい説明は後述する実施例6の図1
31の説明と同じであるため省略する。
時間分割多重(TDM)方式と組み合わせてTDMによ
るサブチャンネルを設け、ECC Encoder74
3aとECC Encoder743bに示すように2
つのサブチャンネルのエラー訂正のコードゲインを差別
化することにより、各サブチャンネルの閾値に差をつけ
多値伝送のサブチャンネルを増やすことができる。この
場合、図137に示すように4VSB、8VSB、16
VSBのVSB−ASK信号の2つのサブチャンネルの
Trellis Encoder等のECCエンコーダーのCode gains
を変えてもよい。詳しい説明は後述する実施例6の図1
31の説明と同じであるため省略する。
【0192】図131のブロック図は磁気記録再生装置
で図137のブロック図は伝送装置である。伝送装置の
送信機のUp converter;受信機のDown
convertorを各々、磁気記録再生装置の磁気
ヘッド記録信号増巾回路、磁気ヘッド再生信号増巾回路
に置き換えることにより両者は全く、同じ構成になるこ
とがわかる。従って、変復調部の構成と動作は全く同じ
である。同様にして図84の磁気記録再生システムは図
156の伝送システムと同じ構成であることがわかる。
また構成を簡単にしたい場合は、図157、更に簡単に
したい場合は図158のような構成にすることができ
る。
で図137のブロック図は伝送装置である。伝送装置の
送信機のUp converter;受信機のDown
convertorを各々、磁気記録再生装置の磁気
ヘッド記録信号増巾回路、磁気ヘッド再生信号増巾回路
に置き換えることにより両者は全く、同じ構成になるこ
とがわかる。従って、変復調部の構成と動作は全く同じ
である。同様にして図84の磁気記録再生システムは図
156の伝送システムと同じ構成であることがわかる。
また構成を簡単にしたい場合は、図157、更に簡単に
したい場合は図158のような構成にすることができ
る。
【0193】図106のシミュレーションにおいては第
1-1サブチャンネルD1-1と第1-2サブチャンネルD1-2と
間に5dBのCoding Gainの差をつけた場合を示してい
る。SRQAMは“C−CDM”とよばれる本発明の信
号点符号分割多重方式(Constellation-Code Division
Multiplex)をrectangle-QAMに応用したものである。C
−CDMはTDMやFDMと独立した多重化方式であ
る。コードに対応した信号点コードを分割することによ
り、サブチャンネルを得る方式である。この信号点の数
を増やすことによりTDMやFDMにはない伝送容量の
拡張性が得られる。このことは従来機器とほぼ完全な互
換性を保ちながら実現する。このようにC−CDMは優
れた効果をもつ。
1-1サブチャンネルD1-1と第1-2サブチャンネルD1-2と
間に5dBのCoding Gainの差をつけた場合を示してい
る。SRQAMは“C−CDM”とよばれる本発明の信
号点符号分割多重方式(Constellation-Code Division
Multiplex)をrectangle-QAMに応用したものである。C
−CDMはTDMやFDMと独立した多重化方式であ
る。コードに対応した信号点コードを分割することによ
り、サブチャンネルを得る方式である。この信号点の数
を増やすことによりTDMやFDMにはない伝送容量の
拡張性が得られる。このことは従来機器とほぼ完全な互
換性を保ちながら実現する。このようにC−CDMは優
れた効果をもつ。
【0194】さて、C−CDMとTDMを組み合わせた
実施例を用いたが周波数分割多重方式(FDM)と組み
合わせても、同様の閾値の緩和効果が生まれる。例え
ば、TV放送に用いた場合、図108のTV信号の周波
数分布図に示すようになる。従来のアナログ放送例えば
NTSC方式の信号はスペクトラム725のような周波
数分布をしている。一番大きな信号は映像のキャリア7
22である。カラーのキャリア723や音声のキャリア
724はそれほど大きくない。お互いの干渉を避けるた
め、デジタル放送の信号をFDMにより2つの周波数に
分ける方法がある。この場合、図に示すように映像のキ
ャリア722を避けるように第1キャリア726と第2
キャリア727に分割し各々第1信号720と第2信号
721を送ることにより干渉は軽減できる。第1信号7
20により低解像度TV信号を大きな出力で送信し、第
2信号721により高解像度信号を小さな出力で送信す
ることにより、妨害を避けながらFDMによる階層型放
送が実現する。
実施例を用いたが周波数分割多重方式(FDM)と組み
合わせても、同様の閾値の緩和効果が生まれる。例え
ば、TV放送に用いた場合、図108のTV信号の周波
数分布図に示すようになる。従来のアナログ放送例えば
NTSC方式の信号はスペクトラム725のような周波
数分布をしている。一番大きな信号は映像のキャリア7
22である。カラーのキャリア723や音声のキャリア
724はそれほど大きくない。お互いの干渉を避けるた
め、デジタル放送の信号をFDMにより2つの周波数に
分ける方法がある。この場合、図に示すように映像のキ
ャリア722を避けるように第1キャリア726と第2
キャリア727に分割し各々第1信号720と第2信号
721を送ることにより干渉は軽減できる。第1信号7
20により低解像度TV信号を大きな出力で送信し、第
2信号721により高解像度信号を小さな出力で送信す
ることにより、妨害を避けながらFDMによる階層型放
送が実現する。
【0195】ここで図134に従来の方式32QAMを
用いた場合の図を示す。サブチャンネルAの方が出力が
大きいため、閾値はThreshold1はサブチャンネルBの閾
値Theshold2に比べて4〜5dB小さくて良い。従って
4〜5dB閾値の差をもつ2層の階層型放送が実現す
る。しかし、この場合、受信信号のレベルがTheshold2
以下になると情報量の大巾を占める第2信号721aの
斜線で示す信号の全部が全く受信できなくなり、情報量
の少ない第1信号720aしか受信できなくなり、第2
階層では画質の著しく悪い画像しか受信できない。
用いた場合の図を示す。サブチャンネルAの方が出力が
大きいため、閾値はThreshold1はサブチャンネルBの閾
値Theshold2に比べて4〜5dB小さくて良い。従って
4〜5dB閾値の差をもつ2層の階層型放送が実現す
る。しかし、この場合、受信信号のレベルがTheshold2
以下になると情報量の大巾を占める第2信号721aの
斜線で示す信号の全部が全く受信できなくなり、情報量
の少ない第1信号720aしか受信できなくなり、第2
階層では画質の著しく悪い画像しか受信できない。
【0196】しかし、本発明を用いた場合、図108に
示すようにまず第1信号720にC−CDMにより得ら
れる32SRQAMを用いてサブチャンネル1ofAを
追加する。この閾値の低いサブチャンネル1ofAにさ
らに低解像度の成分をのせる。第2信号721を32S
RQAMとし、サブチャンネル1ofBの閾値を第1信
号の閾値Thershold2に合わせる。すると信号レベルがTh
reshold−2に下がっても受信できなくなる。領域は斜
線で示す第2信号部721aのみとなり、サブチャンネ
ル1ofBとサブチャンネルAが受信できるため伝送量
はあまり減らない。従って第2階層においても画質の良
い画像がTh−2の信号レベルにおいても受信できると
いう効果がある。
示すようにまず第1信号720にC−CDMにより得ら
れる32SRQAMを用いてサブチャンネル1ofAを
追加する。この閾値の低いサブチャンネル1ofAにさ
らに低解像度の成分をのせる。第2信号721を32S
RQAMとし、サブチャンネル1ofBの閾値を第1信
号の閾値Thershold2に合わせる。すると信号レベルがTh
reshold−2に下がっても受信できなくなる。領域は斜
線で示す第2信号部721aのみとなり、サブチャンネ
ル1ofBとサブチャンネルAが受信できるため伝送量
はあまり減らない。従って第2階層においても画質の良
い画像がTh−2の信号レベルにおいても受信できると
いう効果がある。
【0197】一方のサブチャンネルに普通解像度の成分
を伝送することにより、さらに階層の数が増え、低解像
度のサービスエリアが拡がるという効果も生まれる。こ
の閾値の低いサブチャンネルに音声情報叉は同期情報、
各データのヘッダー等の重要な情報を入れることによ
り、この重要な情報は確実に受信できるため安定した受
信が可能となる。第2信号721に、同様の手法を用い
ると、サービスエリアの階層が増える。HDTVの走査
線が1050本の場合、525本に加えて、C−CDM
により775本のサービスエリアが加わる。
を伝送することにより、さらに階層の数が増え、低解像
度のサービスエリアが拡がるという効果も生まれる。こ
の閾値の低いサブチャンネルに音声情報叉は同期情報、
各データのヘッダー等の重要な情報を入れることによ
り、この重要な情報は確実に受信できるため安定した受
信が可能となる。第2信号721に、同様の手法を用い
ると、サービスエリアの階層が増える。HDTVの走査
線が1050本の場合、525本に加えて、C−CDM
により775本のサービスエリアが加わる。
【0198】このようにして、FDMとC−CDMを組
み合わせるとサービスエリアが拡大するという効果が生
まれる。この場合FDMにより2つのサブチャンネルを
設けたが3つの周波数に分割し、3つのサブチャンネル
を設けてもよい。
み合わせるとサービスエリアが拡大するという効果が生
まれる。この場合FDMにより2つのサブチャンネルを
設けたが3つの周波数に分割し、3つのサブチャンネル
を設けてもよい。
【0199】次にTDMとC−CDMを組み合わせて妨
害を避ける方法を述べる。図109に示すようにアナロ
グTV信号には水平帰線部732と映像信号部731が
ある。水平帰線部732の信号レベルが低いことと、こ
の期間中は妨害を受けても画面に出力されないことを利
用する。デジタルTV信号の同期をアナログTV信号と
合わせ、水平帰線部732の期間の水平帰線同期スロッ
ト733、733aに重要なデータ、例えば同期信号等
を送るか高い出力で多くのデータを送ることができる。
このことにより、妨害を増やさないでデータ量を増やし
たり出力を上げられるという効果がある。なお垂直帰線
部735、735aの期間に同期させて垂直帰線同期ス
ロット737、737aを設けても同様の効果が得られ
る。
害を避ける方法を述べる。図109に示すようにアナロ
グTV信号には水平帰線部732と映像信号部731が
ある。水平帰線部732の信号レベルが低いことと、こ
の期間中は妨害を受けても画面に出力されないことを利
用する。デジタルTV信号の同期をアナログTV信号と
合わせ、水平帰線部732の期間の水平帰線同期スロッ
ト733、733aに重要なデータ、例えば同期信号等
を送るか高い出力で多くのデータを送ることができる。
このことにより、妨害を増やさないでデータ量を増やし
たり出力を上げられるという効果がある。なお垂直帰線
部735、735aの期間に同期させて垂直帰線同期ス
ロット737、737aを設けても同様の効果が得られ
る。
【0200】図110はC−CDMの原理図である。
叉、図111は16QAMの拡張版のC−CDMのコー
ド割り当て図を示し、図112は32QAM拡張版のコ
ード割り当て図を示す。図110、111に示すように
256QAMは第1、2、3、4層740a、740
b、740c、740dの4つの層に分けられ、各々
4、16、64、256ケのセグメントを持つ。第4層
740dの256QAMの信号点コードワード742d
は8bitの“11111111”である。これを2b
itずつ4つのコードワード741a、741b、74
1c、741dに分割し、各第1、2、3、4層740
a、740b、740c、740dの信号点領域742
a、742b、742c、742dに各々“11”、
“11”“11”、“11”を割り当てる。かくして、
2bitずつのサブチャンネルすなわち、サブチャンネ
ル1、サブチャンネル2、サブチャンネル3、サブチャ
ンネル4ができる。これを信号点符号分割多重方式とい
う。図111は16QAMの拡張版の具体的な符号配置
を示し、図112は36QAMの拡張版を示す。C−C
DM多重化方式は独立したものである。従って従来の周
波数分割多重方式(FDM)や時間分割多重方式(TD
M)と組み合わせることにより、更にサブチャンネルが
増やせるという効果がある。こうしてC−CDM方式に
より新しい多重化方式を実現できる。Rectangle-QAMを
用いてC−CDMを説明したが、信号点をもつ他の変調
方式例えば他の形のQAMやPSK、ASK、そして周
波数領域を信号点とみなし、FSKも同様に多重化でき
る。
叉、図111は16QAMの拡張版のC−CDMのコー
ド割り当て図を示し、図112は32QAM拡張版のコ
ード割り当て図を示す。図110、111に示すように
256QAMは第1、2、3、4層740a、740
b、740c、740dの4つの層に分けられ、各々
4、16、64、256ケのセグメントを持つ。第4層
740dの256QAMの信号点コードワード742d
は8bitの“11111111”である。これを2b
itずつ4つのコードワード741a、741b、74
1c、741dに分割し、各第1、2、3、4層740
a、740b、740c、740dの信号点領域742
a、742b、742c、742dに各々“11”、
“11”“11”、“11”を割り当てる。かくして、
2bitずつのサブチャンネルすなわち、サブチャンネ
ル1、サブチャンネル2、サブチャンネル3、サブチャ
ンネル4ができる。これを信号点符号分割多重方式とい
う。図111は16QAMの拡張版の具体的な符号配置
を示し、図112は36QAMの拡張版を示す。C−C
DM多重化方式は独立したものである。従って従来の周
波数分割多重方式(FDM)や時間分割多重方式(TD
M)と組み合わせることにより、更にサブチャンネルが
増やせるという効果がある。こうしてC−CDM方式に
より新しい多重化方式を実現できる。Rectangle-QAMを
用いてC−CDMを説明したが、信号点をもつ他の変調
方式例えば他の形のQAMやPSK、ASK、そして周
波数領域を信号点とみなし、FSKも同様に多重化でき
る。
【0201】例えば前述の8PS−APSKのサブチャ
ンネル1のエラーレートは
ンネル1のエラーレートは
【0202】
【数4】
【0203】サブチャンネル2のPe2-8は
【0204】
【数5】
【0205】16−PS−APSK(PS型)のサブチ
ャンネル1のエラーレートは
ャンネル1のエラーレートは
【0206】
【数6】
【0207】サブチャンネル2のエラーレートは
【0208】
【数7】
【0209】サブチャンネル3のエラーレートは
【0210】
【数8】
【0211】で現せる。 (実施例4)以下本発明の第4の一実施例について図面
を参照しながら説明する。
を参照しながら説明する。
【0212】図37は実施例4の全体のシステム図であ
る。実施例4は実施例3で説明した伝送装置を地上放送
に用いたもので、ほぼ同じ構成、動作である。実施例3
で説明した図29との違いは、送信用のアンテナ6aが
地上伝送用アンテナになっている点と各受信機の各々の
アンテナ21a,31a,41aが地上伝送用アンテナ
になっている点のみである。その他の動作はまったく同
じであるため重復する説明を省略する。衛星放送と違
い、地上放送の場合は送信アンテナ6aと受信機との距
離が重要となる。遠距離にある受信機は到達電波が弱く
なり、従来の送信機で単に多値QAM変調した信号では
全く復調できず番組を視聴することはできない。
る。実施例4は実施例3で説明した伝送装置を地上放送
に用いたもので、ほぼ同じ構成、動作である。実施例3
で説明した図29との違いは、送信用のアンテナ6aが
地上伝送用アンテナになっている点と各受信機の各々の
アンテナ21a,31a,41aが地上伝送用アンテナ
になっている点のみである。その他の動作はまったく同
じであるため重復する説明を省略する。衛星放送と違
い、地上放送の場合は送信アンテナ6aと受信機との距
離が重要となる。遠距離にある受信機は到達電波が弱く
なり、従来の送信機で単に多値QAM変調した信号では
全く復調できず番組を視聴することはできない。
【0213】しかし本発明の伝送装置を用いた場合、図
37のように遠距離にアンテナ22aがある第1受信機
23は変形64QMA変調信号もしくは変形16QAM
変調信号を受信して4PSKモードで復調し第1データ
列のD1信号を再生するのでNTSCのTV信号が得ら
れる。従って電波が弱くても中解像度でTV番組を視聴
できる。
37のように遠距離にアンテナ22aがある第1受信機
23は変形64QMA変調信号もしくは変形16QAM
変調信号を受信して4PSKモードで復調し第1データ
列のD1信号を再生するのでNTSCのTV信号が得ら
れる。従って電波が弱くても中解像度でTV番組を視聴
できる。
【0214】次に中距離にアンテナ32aがある第2受
信機33では到達電波が充分強いため変形16または6
4QAM信号から第2データ列と第1データ列を復調で
きHDTV信号が得られる。従って同じTV番組をHD
TVで視聴できる。
信機33では到達電波が充分強いため変形16または6
4QAM信号から第2データ列と第1データ列を復調で
きHDTV信号が得られる。従って同じTV番組をHD
TVで視聴できる。
【0215】一方、近距離にあるか超高感度のアンテナ
42aをもつ第3受信機43は電波が変形64QAM信
号の復調に充分な強度であるため第1、2、3、データ
列D1,D2,D3を復調し超高解像度HDTV信号が
得られる。同じTV番組を大型映画と同じ画質のスーパ
ーHDTVで視聴できる。
42aをもつ第3受信機43は電波が変形64QAM信
号の復調に充分な強度であるため第1、2、3、データ
列D1,D2,D3を復調し超高解像度HDTV信号が
得られる。同じTV番組を大型映画と同じ画質のスーパ
ーHDTVで視聴できる。
【0216】この場合の周波数の配置方法は図34、図
35、図36の図を用いて時間多重配置を周波数配置に
読み代えることにより説明できる。図34のように1か
ら6チャンネルまで周波数がわり割当られている場合D
1信号にNTSCのL1を第1チャンネルに、D2信号
の第1チャンネルのM1にHDTVの差分情報を、D3
信号の第1チャンネルのH1に超高解像度HDTVの差
分情報を配置することによりNTSCとHDTVと超解
像度HDTVを同一のチャンネルで送信することができ
る。また図35、図36のように他のチャンネルのD2
信号やD3信号を使用することが許可されれば、より高
画質のHDTVや超高解像度HDTVが放送できる。
35、図36の図を用いて時間多重配置を周波数配置に
読み代えることにより説明できる。図34のように1か
ら6チャンネルまで周波数がわり割当られている場合D
1信号にNTSCのL1を第1チャンネルに、D2信号
の第1チャンネルのM1にHDTVの差分情報を、D3
信号の第1チャンネルのH1に超高解像度HDTVの差
分情報を配置することによりNTSCとHDTVと超解
像度HDTVを同一のチャンネルで送信することができ
る。また図35、図36のように他のチャンネルのD2
信号やD3信号を使用することが許可されれば、より高
画質のHDTVや超高解像度HDTVが放送できる。
【0217】以上のように互いに両立性のある3つのデ
ジタルTV地上放送を1つのチャンネルもしくは他のチ
ャンネルのD2,D3信号領域を使用して放送できると
いう効果がある。本発明の場合、同じチャンネルで同じ
内容のTV番組を中解像度であれば、より広範囲の地域
で受信できるという効果がある。
ジタルTV地上放送を1つのチャンネルもしくは他のチ
ャンネルのD2,D3信号領域を使用して放送できると
いう効果がある。本発明の場合、同じチャンネルで同じ
内容のTV番組を中解像度であれば、より広範囲の地域
で受信できるという効果がある。
【0218】デジタル地上放送として16QAMを用い
た6MHzの帯域のHDTV放送等が提案されている。
しかしこれらの方式はNTSCとの両立性がないため同
じ番組をNTSCの別チャンネルで送信するサイマルキ
ャスト方式の採用が前提となっている。また16QAM
の場合、伝送できるサービスエリアが狭くなることが予
想されている。本発明を地上放送に用いることにより別
にチャンネルを設ける必要がなくなるだけでなく、遠距
離の受信機でも中解像度で番組を視聴できるため放送サ
ービスエリアが広いという効果がある。
た6MHzの帯域のHDTV放送等が提案されている。
しかしこれらの方式はNTSCとの両立性がないため同
じ番組をNTSCの別チャンネルで送信するサイマルキ
ャスト方式の採用が前提となっている。また16QAM
の場合、伝送できるサービスエリアが狭くなることが予
想されている。本発明を地上放送に用いることにより別
にチャンネルを設ける必要がなくなるだけでなく、遠距
離の受信機でも中解像度で番組を視聴できるため放送サ
ービスエリアが広いという効果がある。
【0219】図52は従来提案されている方式のHDT
Vのデジタル地上放送時の受信妨害領域図を示すもの
で、従来提案されている方式を用いたHDTVのデジタ
ル放送局701からHDTVの受信できる受信可能領域
702と隣接するアナログ放送局711の受信可能領域
712を示している。両者の重複する重複部713にお
いてはアナログ放送局711の電波妨害により、少なく
ともHDTVを安定して受信することができなくなる。
Vのデジタル地上放送時の受信妨害領域図を示すもの
で、従来提案されている方式を用いたHDTVのデジタ
ル放送局701からHDTVの受信できる受信可能領域
702と隣接するアナログ放送局711の受信可能領域
712を示している。両者の重複する重複部713にお
いてはアナログ放送局711の電波妨害により、少なく
ともHDTVを安定して受信することができなくなる。
【0220】次に図53は本発明による階層型の放送方
式を用いた場合の受信妨害領域図を示す。本発明は従来
方式と同一の送信電力の場合、電力利用効率が低いた
め、HDTVの高解像度受信可能領域703は上述の従
来方式の受信可能領域702より若干狭くなる。しか
し、従来方式の受信可能領域702より広い範囲のデジ
タルNTSC等の低解像度受信可能領域704が存在す
る。以上の2つの領域から構成される。この場合のデジ
タル放送局701からアナログ放送局711への電波妨
害は図52で示した従来方式と同レベルである。
式を用いた場合の受信妨害領域図を示す。本発明は従来
方式と同一の送信電力の場合、電力利用効率が低いた
め、HDTVの高解像度受信可能領域703は上述の従
来方式の受信可能領域702より若干狭くなる。しか
し、従来方式の受信可能領域702より広い範囲のデジ
タルNTSC等の低解像度受信可能領域704が存在す
る。以上の2つの領域から構成される。この場合のデジ
タル放送局701からアナログ放送局711への電波妨
害は図52で示した従来方式と同レベルである。
【0221】この場合、本発明ではアナログ放送局71
1からのデジタル放送局701への妨害は3つの領域が
存在する。1つはHDTVもNTSCも受信できない第
1妨害領域705である。第2は妨害を受けるもののN
TSCを妨害前と同様に受信できる第2妨害領域706
で一重斜線で示す。ここではNTSCはC/Nが低くて
も受信可能な第1データ列を使用しているためアナログ
局711の電波妨害によりC/Nが低下しても妨害の影
響範囲は狭い。
1からのデジタル放送局701への妨害は3つの領域が
存在する。1つはHDTVもNTSCも受信できない第
1妨害領域705である。第2は妨害を受けるもののN
TSCを妨害前と同様に受信できる第2妨害領域706
で一重斜線で示す。ここではNTSCはC/Nが低くて
も受信可能な第1データ列を使用しているためアナログ
局711の電波妨害によりC/Nが低下しても妨害の影
響範囲は狭い。
【0222】第3は妨害前はHDTVが受信できていた
が妨害後はNTSCのみ受信できる第3妨害領域707
で2重斜線で示す。
が妨害後はNTSCのみ受信できる第3妨害領域707
で2重斜線で示す。
【0223】以上のようにして従来方式より妨害前のH
DTVの受信領域は若干狭くなるが、NTSCを含めた
受信範囲は広くなる。さらにアナログ放送局711から
の妨害により従来方式ではHDTVが妨害により受信で
きなかった領域においてもHDTVと同一の番組をNT
SCで受信可能となる。こうして番組の受信不能領域が
大巾に削減するという効果がある。この場合、放送局の
送信電力を若干増やすことにより、HDTVの受信可能
領域は従来方式と同等になる。さらに従来方式では全く
番組を視聴できなかった遠方地域や、アナログ局との重
複地域において、NTSCTVの品位で番組が受信でき
る。
DTVの受信領域は若干狭くなるが、NTSCを含めた
受信範囲は広くなる。さらにアナログ放送局711から
の妨害により従来方式ではHDTVが妨害により受信で
きなかった領域においてもHDTVと同一の番組をNT
SCで受信可能となる。こうして番組の受信不能領域が
大巾に削減するという効果がある。この場合、放送局の
送信電力を若干増やすことにより、HDTVの受信可能
領域は従来方式と同等になる。さらに従来方式では全く
番組を視聴できなかった遠方地域や、アナログ局との重
複地域において、NTSCTVの品位で番組が受信でき
る。
【0224】また2階層の伝送方式を用いた例を示した
が、図78の時間配置図のように3階層の伝送方式を用
いることもできる。HDTVをHDTV、NTSC、低
解像度NTSCの3つのレベルの画像に分離し、送信す
ることにより、図53の受信可能領域は2層から3層に
広がり最外層は広い領域となるとともに2階層伝送では
全く受信不可能であった第1妨害領域705では低解像
度NTSCTVの品位で番組が受信可能となる。以上は
デジタル放送局がアナログ放送に妨害を与える例を示し
た。
が、図78の時間配置図のように3階層の伝送方式を用
いることもできる。HDTVをHDTV、NTSC、低
解像度NTSCの3つのレベルの画像に分離し、送信す
ることにより、図53の受信可能領域は2層から3層に
広がり最外層は広い領域となるとともに2階層伝送では
全く受信不可能であった第1妨害領域705では低解像
度NTSCTVの品位で番組が受信可能となる。以上は
デジタル放送局がアナログ放送に妨害を与える例を示し
た。
【0225】次にデジタル放送がアナログ放送に妨害を
与えないという規制条件のもとにおける実施例を示す。
現在米国等で検討されている空きチャンネルを利用する
方式は、隣接して同じチャンネルを使用する。このため
後から放送するデジタル放送は既存のアナログ放送に妨
害を与えてはならない。従ってデジタル放送の送信レベ
ルを図53の条件で送信する場合より下げる必要があ
る。この場合、従来方式の16QAMや4ASK変調の
場合、図54の妨害状態図に示すように二重斜線で示し
た受信不能領域713が大きいためHDTVの受信可能
領域708は大巾に小さくなってしまう。サービスエリ
アが狭くなり、その分受信者が減るためスポンサーが減
る。従って従来方式では放送事業が経済的に成立しにく
いことが予想されている。
与えないという規制条件のもとにおける実施例を示す。
現在米国等で検討されている空きチャンネルを利用する
方式は、隣接して同じチャンネルを使用する。このため
後から放送するデジタル放送は既存のアナログ放送に妨
害を与えてはならない。従ってデジタル放送の送信レベ
ルを図53の条件で送信する場合より下げる必要があ
る。この場合、従来方式の16QAMや4ASK変調の
場合、図54の妨害状態図に示すように二重斜線で示し
た受信不能領域713が大きいためHDTVの受信可能
領域708は大巾に小さくなってしまう。サービスエリ
アが狭くなり、その分受信者が減るためスポンサーが減
る。従って従来方式では放送事業が経済的に成立しにく
いことが予想されている。
【0226】次に図55に本発明の放送方式を用いた場
合を示す。HDTVの高解像度受信可能領域703は、
従来方式の受信可能領域708より若干狭くなる。しか
し、従来方式より広い範囲のNTSC等の低解像度受信
可能領域704が得られる。一重斜線で示す部分は、同
一番組をHDTVレベルでは受信できないが、NTSC
レベルで受信できる領域を示す。このうち第1妨害領域
705においてアナログ放送局711からの妨害を受
け、HDTVも、NTSCも両方受信できない。
合を示す。HDTVの高解像度受信可能領域703は、
従来方式の受信可能領域708より若干狭くなる。しか
し、従来方式より広い範囲のNTSC等の低解像度受信
可能領域704が得られる。一重斜線で示す部分は、同
一番組をHDTVレベルでは受信できないが、NTSC
レベルで受信できる領域を示す。このうち第1妨害領域
705においてアナログ放送局711からの妨害を受
け、HDTVも、NTSCも両方受信できない。
【0227】以上のように同じ電波強度の場合、本発明
の階層型放送ではHDTV品位の受信可能地域は若干狭
くなる一方で、同一番組をNTSCTVの品位で受信で
きる地域が増える。このため放送局のサービスエリアが
増えるという効果がある。より多くの受信者に番組を提
供できる効果がある。HDTV/NTSCTVの放送事
業を、より経済的に安定して成立させることができる。
将来デジタル放送受信機の比率が増えた段階ではアナロ
グ放送への妨害規則は緩和されるため電波強度を強くす
ることができる。この時点でHDTVのサービスエリア
を大きくすることができる。この場合、第1データ列と
第2データ列の信号点の間隔を調整することにより図5
5で示したデジタルHDTVINTSCの受信可能地域
とデジタルNTSCの受信可能地域を調整することがで
きる。この場合、前述のように第1データ列に、この間
隔の情報を送信することにより、より安定して受信がで
きる。
の階層型放送ではHDTV品位の受信可能地域は若干狭
くなる一方で、同一番組をNTSCTVの品位で受信で
きる地域が増える。このため放送局のサービスエリアが
増えるという効果がある。より多くの受信者に番組を提
供できる効果がある。HDTV/NTSCTVの放送事
業を、より経済的に安定して成立させることができる。
将来デジタル放送受信機の比率が増えた段階ではアナロ
グ放送への妨害規則は緩和されるため電波強度を強くす
ることができる。この時点でHDTVのサービスエリア
を大きくすることができる。この場合、第1データ列と
第2データ列の信号点の間隔を調整することにより図5
5で示したデジタルHDTVINTSCの受信可能地域
とデジタルNTSCの受信可能地域を調整することがで
きる。この場合、前述のように第1データ列に、この間
隔の情報を送信することにより、より安定して受信がで
きる。
【0228】図56は、将来デジタル放送に切り替えた
場合の妨害状況図を示す。この場合、図52と違い隣接
局はデジタル放送を行うデジタル放送局701aとな
る。送信電力を増やすことができるため、HDTV等の
高解像度受信可能領域703はアナログTV放送と同等
の受信可能領域702まで拡大できる。
場合の妨害状況図を示す。この場合、図52と違い隣接
局はデジタル放送を行うデジタル放送局701aとな
る。送信電力を増やすことができるため、HDTV等の
高解像度受信可能領域703はアナログTV放送と同等
の受信可能領域702まで拡大できる。
【0229】そして両方の受信可能領域の競合領域71
4では互いに妨害を受けるため通常の指向性のアンテナ
では番組をHDTVの品位では再生できないが、受信ア
ンテナの指向性の方向にあるデジタル放送局の番組をN
TSCTVの品位で受信できる。また非常に高い指向性
のアンテナを用いた場合アンテナの指向性方向にある放
送局の番組をHDTVの品位で受信できる。低解像度受
信可能領域704は、アナログTV放送の標準の受信可
能領域702より広くなり、隣接の放送局の低解像度受
信可能領域704aの競合領域715、716ではアン
テナの指向性の方向にある放送局の番組がNTSCTV
の品位で再生できる。
4では互いに妨害を受けるため通常の指向性のアンテナ
では番組をHDTVの品位では再生できないが、受信ア
ンテナの指向性の方向にあるデジタル放送局の番組をN
TSCTVの品位で受信できる。また非常に高い指向性
のアンテナを用いた場合アンテナの指向性方向にある放
送局の番組をHDTVの品位で受信できる。低解像度受
信可能領域704は、アナログTV放送の標準の受信可
能領域702より広くなり、隣接の放送局の低解像度受
信可能領域704aの競合領域715、716ではアン
テナの指向性の方向にある放送局の番組がNTSCTV
の品位で再生できる。
【0230】さて、かなり将来のデジタル放送の本格普
及時期においては規制条件がさらに緩和され、本発明の
多値伝送型の放送により広いサービスエリアのHDTV
放送が可能となる。この時点においても、本発明の多値
伝送型の放送方式を採用するにより従来方式と同程及の
広い範囲のHDTV受信範囲を確保するとともに従来方
式では受信不可能であった遠方地域や競合地域において
もNTSCTVの品位で番組が受信できるため、サービ
スエリアの欠損部が大巾に減少するという効果がある。
及時期においては規制条件がさらに緩和され、本発明の
多値伝送型の放送により広いサービスエリアのHDTV
放送が可能となる。この時点においても、本発明の多値
伝送型の放送方式を採用するにより従来方式と同程及の
広い範囲のHDTV受信範囲を確保するとともに従来方
式では受信不可能であった遠方地域や競合地域において
もNTSCTVの品位で番組が受信できるため、サービ
スエリアの欠損部が大巾に減少するという効果がある。
【0231】(実施例5)実施例5は本発明を振巾変調
つまりASK方式に用いた場合の実施例である図57は
実施例5の4値のVSB−ASK信号信号点配置図を示
し、4つの信号点721、722、723、724をも
つ。図68(a)は8値のVSB信号のConstel
lationを示す。4値の場合2bitのデータ、8
値の場合4bitのデータを1周期で送ることができ
る。4VSBの場合、信号点721、722、723、
724を例えば00、01、10、11に対応させるこ
とができる。
つまりASK方式に用いた場合の実施例である図57は
実施例5の4値のVSB−ASK信号信号点配置図を示
し、4つの信号点721、722、723、724をも
つ。図68(a)は8値のVSB信号のConstel
lationを示す。4値の場合2bitのデータ、8
値の場合4bitのデータを1周期で送ることができ
る。4VSBの場合、信号点721、722、723、
724を例えば00、01、10、11に対応させるこ
とができる。
【0232】本発明による多値伝送を行うために、図5
8の4levelVSB等の4levelASKの信号
点配置図に示すように、信号点721、722を1つの
グループつまり第1の信号点群725として扱い、信号
点723、724を別のグループ、第2の信号点群72
6と定義する。そして2つの信号点群の間の間隔を等間
隔の信号点の間隔より広くする。つまり信号点721、
722の間隔をLとすると信号点723、724の間隔
は同じLで良いが、信号点722と信号点723の間隔
LoはLより大きく設定する。
8の4levelVSB等の4levelASKの信号
点配置図に示すように、信号点721、722を1つの
グループつまり第1の信号点群725として扱い、信号
点723、724を別のグループ、第2の信号点群72
6と定義する。そして2つの信号点群の間の間隔を等間
隔の信号点の間隔より広くする。つまり信号点721、
722の間隔をLとすると信号点723、724の間隔
は同じLで良いが、信号点722と信号点723の間隔
LoはLより大きく設定する。
【0233】つまり Lo>L と設定する。これが本発明の多値伝送システムの特徴で
ある。ただしシステムの設計によっては条件や設定によ
り一時的もしくは恒久的にL=Loになって も良い。8
値のVSBの場合、図68(a)(b)のようなCon
stellationとなる。
ある。ただしシステムの設計によっては条件や設定によ
り一時的もしくは恒久的にL=Loになって も良い。8
値のVSBの場合、図68(a)(b)のようなCon
stellationとなる。
【0234】そして図59(a)のように2つの信号点
群に第1データ列D1の1bitのデータを対応させる
ことができる。例えば第1の信号点群725を0、第2
の信号点群726を1と定義すれば、第1データ列の1
bitの信号が定義できる。次に第2データ列D2の1
bitの信号を各信号群の中の2つの信号点群に対応さ
せる。例えば、図59(b)のように信号点721、7
23をD2=0とし、信号点722、724をD2=1と
すれば第2データ列D2のデータを定義できる。この場
合も2bit/シンボルとなる。
群に第1データ列D1の1bitのデータを対応させる
ことができる。例えば第1の信号点群725を0、第2
の信号点群726を1と定義すれば、第1データ列の1
bitの信号が定義できる。次に第2データ列D2の1
bitの信号を各信号群の中の2つの信号点群に対応さ
せる。例えば、図59(b)のように信号点721、7
23をD2=0とし、信号点722、724をD2=1と
すれば第2データ列D2のデータを定義できる。この場
合も2bit/シンボルとなる。
【0235】このように信号点を配置することにより、
ASK方式で本発明の多値伝送が可能となる。多値型伝
送システムは信号対雑音比つまりC/N値が充分高い時
は従来の等間隔信号点方式と変わりはない。しかし、C
/N値が低い場合、従来方式では全くデーターを再生で
きない条件においても本発明を用いることにより第2デ
ータ列D2は再生できなくなるが、第1データ列D1は再
生できる。これを説明するとC/Nが悪くなった状態は
図60の4VSB−ASKの信号点配置図のように示せ
る。つまり受信機で再生した信号点はノイズや伝送歪等
により、分散信号点領域721a722a、723a、
724aの広い範囲にガウス分布状に分散する。このよ
うな場合、4値のスライサーによるスライスレベル2に
よる信号点721と信号点722の区別や、スライスレ
ベル4による信号点723と信号点724の区別が難し
くなる。つまり第2データ列D2のエラーレートが非常
に高くなる。しかし図から明らかなよ うに信号点72
1,722のグループと信号点723,724のグルー
プとの区別は容易である。つまり第1の信号点群725
と第2の信号点群726との区別ができる。このため、
第1データ列D1は低いエラーレートで再生できること
に なる。
ASK方式で本発明の多値伝送が可能となる。多値型伝
送システムは信号対雑音比つまりC/N値が充分高い時
は従来の等間隔信号点方式と変わりはない。しかし、C
/N値が低い場合、従来方式では全くデーターを再生で
きない条件においても本発明を用いることにより第2デ
ータ列D2は再生できなくなるが、第1データ列D1は再
生できる。これを説明するとC/Nが悪くなった状態は
図60の4VSB−ASKの信号点配置図のように示せ
る。つまり受信機で再生した信号点はノイズや伝送歪等
により、分散信号点領域721a722a、723a、
724aの広い範囲にガウス分布状に分散する。このよ
うな場合、4値のスライサーによるスライスレベル2に
よる信号点721と信号点722の区別や、スライスレ
ベル4による信号点723と信号点724の区別が難し
くなる。つまり第2データ列D2のエラーレートが非常
に高くなる。しかし図から明らかなよ うに信号点72
1,722のグループと信号点723,724のグルー
プとの区別は容易である。つまり第1の信号点群725
と第2の信号点群726との区別ができる。このため、
第1データ列D1は低いエラーレートで再生できること
に なる。
【0236】こうして2つの階層のデータ列D1とD2が
送受信できる。従って伝送システムのC/Nの良い状態
及び地域では第1データ列D1と第2列D2の両方がC/
Nの悪い状態及び地域では第1データ列D1のみが再生
される多値型伝送ができるという効果がある。
送受信できる。従って伝送システムのC/Nの良い状態
及び地域では第1データ列D1と第2列D2の両方がC/
Nの悪い状態及び地域では第1データ列D1のみが再生
される多値型伝送ができるという効果がある。
【0237】図61は送信機741のブロック図で入力
部742は第1データ列入力部743と第2データ列入
力部744から構成される。搬送波発生器64からの搬
送波は入力部742からの信号を処理部745でまとめ
た入力信号により乗算器746において振巾変調され、
図62(a)のような4値もしくは8値のASK信号と
なる。4ASKもしくは8ASK信号は、さらにバンド
パスフィルタ747により帯域制限され、図62(b)
のようにCarrierが少し残留したSide Ba
ndをもつVestigial Side BandつまりVSB信号のA
SK信号となり出力部748から出力される。
部742は第1データ列入力部743と第2データ列入
力部744から構成される。搬送波発生器64からの搬
送波は入力部742からの信号を処理部745でまとめ
た入力信号により乗算器746において振巾変調され、
図62(a)のような4値もしくは8値のASK信号と
なる。4ASKもしくは8ASK信号は、さらにバンド
パスフィルタ747により帯域制限され、図62(b)
のようにCarrierが少し残留したSide Ba
ndをもつVestigial Side BandつまりVSB信号のA
SK信号となり出力部748から出力される。
【0238】ここでフィルタを通過した後の出力波形に
ついて述べる。図62(a)はASK変調信号の周波数分
布図である。図のようにキャリアの両側に側波帯があ
る。この信号をフィルタ747のバンドパスフィルタ図
62(b)の送信信号749のようにキャリア成分を少し
残して片側の側波帯を取り去る。これをVSB信号とい
うが、f0を変調周波数帯域とすると、約f0/2の周波
数帯域で送信できるため、周波数利用効率が良いことが
知られている。図60のASK信号は元来2bit/シ
ンボルであるがVSB方式を用いると4VSBと8VS
Bは同一周波数帯域で16QAM、32QAMの4bi
t/シンボルの5bit/シンボルに相当する情報量が
伝送できる。
ついて述べる。図62(a)はASK変調信号の周波数分
布図である。図のようにキャリアの両側に側波帯があ
る。この信号をフィルタ747のバンドパスフィルタ図
62(b)の送信信号749のようにキャリア成分を少し
残して片側の側波帯を取り去る。これをVSB信号とい
うが、f0を変調周波数帯域とすると、約f0/2の周波
数帯域で送信できるため、周波数利用効率が良いことが
知られている。図60のASK信号は元来2bit/シ
ンボルであるがVSB方式を用いると4VSBと8VS
Bは同一周波数帯域で16QAM、32QAMの4bi
t/シンボルの5bit/シンボルに相当する情報量が
伝送できる。
【0239】次に図63のブロック図で示すVSB受信
機751では地上のアンテナ32aで受けた信号は入力
部752を経て、チャンネル選択により可変する可変発
振器754からの信号と、混合器753において混合さ
れ、低い中間周波数に変換される。次に検波器755に
おいて検波され、LPF756によりベースバンド信号
となり4VSBの場合は4levelのSlicer、
8VSBの場合は8levelのSlicerをもつ識
別再生器757により第1データ列D1と第2データ列
D2が再生され第1データ列出力部758と第2データ
列出力部759から出力される。
機751では地上のアンテナ32aで受けた信号は入力
部752を経て、チャンネル選択により可変する可変発
振器754からの信号と、混合器753において混合さ
れ、低い中間周波数に変換される。次に検波器755に
おいて検波され、LPF756によりベースバンド信号
となり4VSBの場合は4levelのSlicer、
8VSBの場合は8levelのSlicerをもつ識
別再生器757により第1データ列D1と第2データ列
D2が再生され第1データ列出力部758と第2データ
列出力部759から出力される。
【0240】次にこの送信機と受信機を用いてTV信号
を送る場合を説明する。図64は映像信号送信機774
のブロック図である。HDTV信号等の高解像度TV信
号は第1画像エンコーダー401の入力部403に入力
し、サブバンドフィルター等の映像の分離回路404に
より、HLVL,HLVH,HHVL,HHHH等の高域TV信
号と低域TV信号に分離される。この内容は実施例3で
図30を用いて説明したので詳しい説明は省略する。分
離されたTV信号は圧縮部405において、MPEG等
で用いられているDPCMDCT可変長符号化や等の手
法を用いて符号化される。動き補償は入力部403にお
いて処理される。圧縮された4つの画像データは合成器
771によって第1データ列D1と第2データ列D2の2
つのデータ列となる。この場合HLVL信号つまり低域の
画像信号は第1データ列に含まれる。送信機の741の
第1データ列入力部743と第2データ列入力部744
に入力され振巾変調を受け、VSB等のASK信号とな
り、地上アンテナから放送される。
を送る場合を説明する。図64は映像信号送信機774
のブロック図である。HDTV信号等の高解像度TV信
号は第1画像エンコーダー401の入力部403に入力
し、サブバンドフィルター等の映像の分離回路404に
より、HLVL,HLVH,HHVL,HHHH等の高域TV信
号と低域TV信号に分離される。この内容は実施例3で
図30を用いて説明したので詳しい説明は省略する。分
離されたTV信号は圧縮部405において、MPEG等
で用いられているDPCMDCT可変長符号化や等の手
法を用いて符号化される。動き補償は入力部403にお
いて処理される。圧縮された4つの画像データは合成器
771によって第1データ列D1と第2データ列D2の2
つのデータ列となる。この場合HLVL信号つまり低域の
画像信号は第1データ列に含まれる。送信機の741の
第1データ列入力部743と第2データ列入力部744
に入力され振巾変調を受け、VSB等のASK信号とな
り、地上アンテナから放送される。
【0241】このデジタルTV放送のTV受信機全体の
ブロック図が図65である。地上アンテナ32aで受信
した放送信号はTV受信機781の中の受信機751の
入力部752に入力され、検波復調部760により受信
者が希望する任意のチャンネルの信号が選局され復調さ
れ、第1データ列D1と第2データ列D2が再生され第1
データ列出力部758と第2データ列出力部759から
出力される。詳しい説明は重なるため省く。D1,D2信
号は分離部776に入力される。D1信号は分離器77
7により分離されHLVL圧縮成分は第1入力部521に
入力される。他方は合成器778によりD2信号と合成
され第2入力部531に入力される。第2画像デコーダ
において第1入力部521に入ったHLVL圧縮信号は、
第1伸長部523によりHLVL信号に伸長され画像合成
部548と画面比率変更回路779に送られる。元のT
V信号がHDTV信号の場合、HLVL信号はワイドのN
TSC信号になり、元の信号がNTSC信号の場合、M
PEG1のようなNTSCより品位が低い低解像度TV
信号になる。
ブロック図が図65である。地上アンテナ32aで受信
した放送信号はTV受信機781の中の受信機751の
入力部752に入力され、検波復調部760により受信
者が希望する任意のチャンネルの信号が選局され復調さ
れ、第1データ列D1と第2データ列D2が再生され第1
データ列出力部758と第2データ列出力部759から
出力される。詳しい説明は重なるため省く。D1,D2信
号は分離部776に入力される。D1信号は分離器77
7により分離されHLVL圧縮成分は第1入力部521に
入力される。他方は合成器778によりD2信号と合成
され第2入力部531に入力される。第2画像デコーダ
において第1入力部521に入ったHLVL圧縮信号は、
第1伸長部523によりHLVL信号に伸長され画像合成
部548と画面比率変更回路779に送られる。元のT
V信号がHDTV信号の場合、HLVL信号はワイドのN
TSC信号になり、元の信号がNTSC信号の場合、M
PEG1のようなNTSCより品位が低い低解像度TV
信号になる。
【0242】この説明では元の映像信号をHDTV信号
と設定しているため、HLVL信号はワイドNTSCのT
V信号となる。TVの画面アスペクト比が16:9であ
れば16:9の画面比率のまま出力部780を介して映
像出力426として出力する。もし、TVの画面アスペ
クト比が4:3であれば、画面比率変更回路779によ
り16:9から4:3の画面アスペクト比のレターボッ
クス形式かサイドパネル形式に変更して出力部780を
介して映像出力425として出力する。
と設定しているため、HLVL信号はワイドNTSCのT
V信号となる。TVの画面アスペクト比が16:9であ
れば16:9の画面比率のまま出力部780を介して映
像出力426として出力する。もし、TVの画面アスペ
クト比が4:3であれば、画面比率変更回路779によ
り16:9から4:3の画面アスペクト比のレターボッ
クス形式かサイドパネル形式に変更して出力部780を
介して映像出力425として出力する。
【0243】一方、第2データ列出力部759からの第
2データ列D2は、分離部776の合成器778におい
て分離器777の信号と合成され、第2画像デコーダの
第2入力部531に入力され、分離回路531によりH
LVH、HHVL、HHVHの圧縮信号に分離されて各々第2
伸張部535、第3伸長部536、第4伸長部に送ら
れ、伸長されて元のHLVH、HHVL、HHVH信号とな
る。これらの信号にHLVL信号を加え、画像合成部54
8に入力され、合成されて1つのHDTV信号となり出
力部546より出力され、出力部780を介してHDT
Vの映像信号427として出力される。
2データ列D2は、分離部776の合成器778におい
て分離器777の信号と合成され、第2画像デコーダの
第2入力部531に入力され、分離回路531によりH
LVH、HHVL、HHVHの圧縮信号に分離されて各々第2
伸張部535、第3伸長部536、第4伸長部に送ら
れ、伸長されて元のHLVH、HHVL、HHVH信号とな
る。これらの信号にHLVL信号を加え、画像合成部54
8に入力され、合成されて1つのHDTV信号となり出
力部546より出力され、出力部780を介してHDT
Vの映像信号427として出力される。
【0244】この出力部780は第2データ列出力部7
59の第2データ列の誤まり率を誤まり率検知部782
で検知し、エラーレートが高い状態が一定時間続いた場
合は一定時間自動的にHLVL信号の低解像度の映像信号
を出力させたり、映像出力を停止させたり、フィルタを
作動させたり、同期を回復させたり等のシステムのコン
トロール命令を出す。
59の第2データ列の誤まり率を誤まり率検知部782
で検知し、エラーレートが高い状態が一定時間続いた場
合は一定時間自動的にHLVL信号の低解像度の映像信号
を出力させたり、映像出力を停止させたり、フィルタを
作動させたり、同期を回復させたり等のシステムのコン
トロール命令を出す。
【0245】以上のようにして、階層型放送の送信、受
信が可能となる。伝送条件が良い場合、例えばTV送信
アンテナが近い放送に対しては、第1データ列と第2デ
ータ列の両方が再生できるので、HDTVの品位で番組
を受信できる。また送信アンテナとの距離が遠い放送に
対しては、第1データ列を再生し、このVLHL信号から
低解像度のTV信号を出力する。このことにより、HD
TVの品位もしくはNTSCTVの品位で同一番組をよ
り広い地域で受信できるという効果がある。
信が可能となる。伝送条件が良い場合、例えばTV送信
アンテナが近い放送に対しては、第1データ列と第2デ
ータ列の両方が再生できるので、HDTVの品位で番組
を受信できる。また送信アンテナとの距離が遠い放送に
対しては、第1データ列を再生し、このVLHL信号から
低解像度のTV信号を出力する。このことにより、HD
TVの品位もしくはNTSCTVの品位で同一番組をよ
り広い地域で受信できるという効果がある。
【0246】また図66のTV受信機のブロック図のよ
うに第1データ列出力部768だけに受信機751の機
能を縮小すると受信機は第2データ列およびHDTV信
号を扱わなくてもよくなるため、構成が大巾には簡略化
できる。画像デコーダーは 図31で説明した第1画像
デコーダ421を用いればよい。この場合NTSCTV
の品位の画像が得られる。HDTVの品位では番組を受
信できないが受信機のコストは大巾に安くなる。従って
広く普及する可能性がある。このシステムでは従来のT
Vディスプレイをもつ多くの受信システムを変更しない
でアダプターとして追加することにより、デジタルTV
放送が受信できるという効果がある。
うに第1データ列出力部768だけに受信機751の機
能を縮小すると受信機は第2データ列およびHDTV信
号を扱わなくてもよくなるため、構成が大巾には簡略化
できる。画像デコーダーは 図31で説明した第1画像
デコーダ421を用いればよい。この場合NTSCTV
の品位の画像が得られる。HDTVの品位では番組を受
信できないが受信機のコストは大巾に安くなる。従って
広く普及する可能性がある。このシステムでは従来のT
Vディスプレイをもつ多くの受信システムを変更しない
でアダプターとして追加することにより、デジタルTV
放送が受信できるという効果がある。
【0247】なお、図66に示すようにスクランブルを
かけた4VSB,8VSB信号を受信する場合、4VS
B,8VSB信号で送信されるスクランブル解除信号と
デスクランブラー502の中のDescramble番
号メモリー502cの番号をDescramble番号
照合器502bにより照合し、一致している場合のみD
escrambleを解除することにより特定のスクラ
ンブル番組のスクランブルを正当に解除することができ
る。
かけた4VSB,8VSB信号を受信する場合、4VS
B,8VSB信号で送信されるスクランブル解除信号と
デスクランブラー502の中のDescramble番
号メモリー502cの番号をDescramble番号
照合器502bにより照合し、一致している場合のみD
escrambleを解除することにより特定のスクラ
ンブル番組のスクランブルを正当に解除することができ
る。
【0248】図67のような構成にするとPSK信号を
復調する衛星放送受信機とVSB信号を復調する地上放
送受信機の機能をもつ受信機を簡単に構成できる。この
場合、衛星アンテナ32から受信したPSK信号は発振
器787からの信号と混合器786において混合され、
低い周波数に変換されTV受信機781の入力部34に
入力され、図63で説明した混合器753に入力され
る。衛星TV放送の特定のチャンネルの低い周波数に変
換されたPSK、もしくはQAM信号は復調部35によ
りデータ列D1、D2が復調され、分離部788を介して
第2画像エンコーダ422により、画像信号として再生
され、出力部780より出力される。一方、地上用のア
ンテナ32aにより受信されたデジタル地上放送とアナ
ログ放送は、入力部752に入力され図63で説明した
のと同じプロセスで混合器753により特定のチャンネ
ルが選択され、検波され、低域のみのベースバンド信号
となる。アナログ衛星TV放送に混合器753に入り復
調される。デジタル放送の場合は、識別再生器757に
よりデータ列D1とD2が再生され第2画像デコーダ42
2により映像信号が再生され、出力される。また地上と
衛星のアナログTV放送を受信する場合は映像復調部7
88によりAM復調されたアナログTV信号が出力部7
80より出力される。図67の構成をとると混合器75
3が衛星放送と地上放送で共用できる。また第2画像デ
コーダ422も共用できる。又、デジタル地上放送でA
SK信号を用いた場合、AM復調のため従来のアナログ
放送と同様の検波器755とLPF756等の受信回路
を兼用できる。以上のように図67の構成にすると大巾
に受信回路を共用化し、回路を削減するという効果があ
る。
復調する衛星放送受信機とVSB信号を復調する地上放
送受信機の機能をもつ受信機を簡単に構成できる。この
場合、衛星アンテナ32から受信したPSK信号は発振
器787からの信号と混合器786において混合され、
低い周波数に変換されTV受信機781の入力部34に
入力され、図63で説明した混合器753に入力され
る。衛星TV放送の特定のチャンネルの低い周波数に変
換されたPSK、もしくはQAM信号は復調部35によ
りデータ列D1、D2が復調され、分離部788を介して
第2画像エンコーダ422により、画像信号として再生
され、出力部780より出力される。一方、地上用のア
ンテナ32aにより受信されたデジタル地上放送とアナ
ログ放送は、入力部752に入力され図63で説明した
のと同じプロセスで混合器753により特定のチャンネ
ルが選択され、検波され、低域のみのベースバンド信号
となる。アナログ衛星TV放送に混合器753に入り復
調される。デジタル放送の場合は、識別再生器757に
よりデータ列D1とD2が再生され第2画像デコーダ42
2により映像信号が再生され、出力される。また地上と
衛星のアナログTV放送を受信する場合は映像復調部7
88によりAM復調されたアナログTV信号が出力部7
80より出力される。図67の構成をとると混合器75
3が衛星放送と地上放送で共用できる。また第2画像デ
コーダ422も共用できる。又、デジタル地上放送でA
SK信号を用いた場合、AM復調のため従来のアナログ
放送と同様の検波器755とLPF756等の受信回路
を兼用できる。以上のように図67の構成にすると大巾
に受信回路を共用化し、回路を削減するという効果があ
る。
【0249】また、実施例では4値のASK信号を2つ
のグループに分け、D1、D2の2層の各1bitの多値
伝送を行った。しかし、図68(a)(b)の8VSB
信号のConstellation図に示す、8値のA
SK信号つまり8level−VSBを用いるとD1、
D2、D3の3層の各1bitの合計3bit/symb
olの多値伝送を行うことができる 。図68(a)に
示すように、まず1bit目の符号のつけ方を説明する
と、D3信号の信号点は信号点721aと721b、7
22aと722 b、723aと723b、724aと7
24bの2値つまり1bitである。次に次の1bit
の符号化を説明すると、D2の信号点は信号点群721
と722、信号点群723と724の2値の1 bit
である。D3のデータは大信号点群725と726の2
値の1bitとな る。この場合、図57の4つの信号
点721、722、723、724を各2ヶの信号点7
21aと721b、722aと722b、723aと7
23b、724aと724bに分離し、各グループの間
の距離を離すことにより最大3層の多値伝送が可能とな
る。前述のようにL=L0にすることもできる。
のグループに分け、D1、D2の2層の各1bitの多値
伝送を行った。しかし、図68(a)(b)の8VSB
信号のConstellation図に示す、8値のA
SK信号つまり8level−VSBを用いるとD1、
D2、D3の3層の各1bitの合計3bit/symb
olの多値伝送を行うことができる 。図68(a)に
示すように、まず1bit目の符号のつけ方を説明する
と、D3信号の信号点は信号点721aと721b、7
22aと722 b、723aと723b、724aと7
24bの2値つまり1bitである。次に次の1bit
の符号化を説明すると、D2の信号点は信号点群721
と722、信号点群723と724の2値の1 bit
である。D3のデータは大信号点群725と726の2
値の1bitとな る。この場合、図57の4つの信号
点721、722、723、724を各2ヶの信号点7
21aと721b、722aと722b、723aと7
23b、724aと724bに分離し、各グループの間
の距離を離すことにより最大3層の多値伝送が可能とな
る。前述のようにL=L0にすることもできる。
【0250】この3層の多値型伝送システムを用いて3
層等のデジタルHDTVの映像伝送を行うことは実施例
3と実施例4で説明したもので動作の詳しい説明は省略
する。
層等のデジタルHDTVの映像伝送を行うことは実施例
3と実施例4で説明したもので動作の詳しい説明は省略
する。
【0251】ここで、図68値のVSBによるTV放送
を行うことによる効果について述べる。8VSBは伝送
情報量が多い反面、同じC/N値に対するエラーレート
は4VSBより高い。しかし高画質のHDTV放送を行
う場合、伝送容量に余裕があるためエラー訂正符号が多
く入るため、エラーレートを下げたり、また将来階層型
のTV放送が可能となるという効果がある。
を行うことによる効果について述べる。8VSBは伝送
情報量が多い反面、同じC/N値に対するエラーレート
は4VSBより高い。しかし高画質のHDTV放送を行
う場合、伝送容量に余裕があるためエラー訂正符号が多
く入るため、エラーレートを下げたり、また将来階層型
のTV放送が可能となるという効果がある。
【0252】ここで4VSBと8VSBと16VSBの
効果について比較しながら述べる。NTSCやPALの
周波数帯を用いて地上放送を行う場合、図136に示し
たようにNTSCの場合6MHzの帯域制限があり約5
MHzの実質的な伝送帯域が許される。4VSBの場
合、周波数利用効率は4bit/Hzであるため、実質
的に5MHz×4=20Mbpsのデータ伝送容量があ
る。一方、デジタルHDTV信号の伝送には少なくとも
15Mbps〜18Mbps必要である。このため、4
−VSBではデータ容量に余裕がないため、図169の
比較図に示すように誤り訂正符号のための冗長度をHD
TVの実質伝送量の10〜20%しかとれない。
効果について比較しながら述べる。NTSCやPALの
周波数帯を用いて地上放送を行う場合、図136に示し
たようにNTSCの場合6MHzの帯域制限があり約5
MHzの実質的な伝送帯域が許される。4VSBの場
合、周波数利用効率は4bit/Hzであるため、実質
的に5MHz×4=20Mbpsのデータ伝送容量があ
る。一方、デジタルHDTV信号の伝送には少なくとも
15Mbps〜18Mbps必要である。このため、4
−VSBではデータ容量に余裕がないため、図169の
比較図に示すように誤り訂正符号のための冗長度をHD
TVの実質伝送量の10〜20%しかとれない。
【0253】次に8−VSBの場合、周波数利用効率は
6bit/HZであるため5MHz×6=30Mbps
のデータ伝送容量が得られる。上述のようにHDTV信
号の伝送には15〜18MHz必要であるが、8VSB
変調方式の場合、図169に示すようにHDTV信号の
実質伝送量の50%以上の情報量を誤り訂正の符号に用
いることができる。従って、同じデータレートのHDT
Vデジタル信号を6MHzの帯域で地上放送するという
条件のもとでは、8VSBの方がより大容量の誤り訂正
符号を付加できるため、図161のエラーレートカーブ
805と806に示すように、伝送系の同じC/N値に
対して、エラー訂正のCode Gainを高くしたT
CM−8VSBの方がエラー訂正後のエラーレートがエ
ラー訂正のCode Gainの低い4VSBより低く
なる。従って、High coda gainでエラー
符号化された8VSBの方が4VSBより、TV地上放
送におけるサービスエリアが拡がるという効果がある。
確かに8VSBの方が誤り訂正回路の増大により、受信
機の回路がより複雑になる欠点がある。しかしVSB・
ASK方式は、振巾変調方式のため、位相成分を含むQ
AM変調方式に比べて、元々受信機のEqualize
rの回路規模が大巾に小さい。このため誤り訂正回路を
追加しても、全体の回路規模は8VSB方式の方が32
QAM方式に比べて大きくならない。従って、8VSB
方式により、サービスエリアが広く、全体の回路規模の
適切なデジタルHDTV受信機が実現する。
6bit/HZであるため5MHz×6=30Mbps
のデータ伝送容量が得られる。上述のようにHDTV信
号の伝送には15〜18MHz必要であるが、8VSB
変調方式の場合、図169に示すようにHDTV信号の
実質伝送量の50%以上の情報量を誤り訂正の符号に用
いることができる。従って、同じデータレートのHDT
Vデジタル信号を6MHzの帯域で地上放送するという
条件のもとでは、8VSBの方がより大容量の誤り訂正
符号を付加できるため、図161のエラーレートカーブ
805と806に示すように、伝送系の同じC/N値に
対して、エラー訂正のCode Gainを高くしたT
CM−8VSBの方がエラー訂正後のエラーレートがエ
ラー訂正のCode Gainの低い4VSBより低く
なる。従って、High coda gainでエラー
符号化された8VSBの方が4VSBより、TV地上放
送におけるサービスエリアが拡がるという効果がある。
確かに8VSBの方が誤り訂正回路の増大により、受信
機の回路がより複雑になる欠点がある。しかしVSB・
ASK方式は、振巾変調方式のため、位相成分を含むQ
AM変調方式に比べて、元々受信機のEqualize
rの回路規模が大巾に小さい。このため誤り訂正回路を
追加しても、全体の回路規模は8VSB方式の方が32
QAM方式に比べて大きくならない。従って、8VSB
方式により、サービスエリアが広く、全体の回路規模の
適切なデジタルHDTV受信機が実現する。
【0254】なお、具体的な誤り訂正方式の例として
は、後の実施例5等で説明するが、図84や実施例6の
図131、図137、図156、図157の送受信機の
ブロック図のECC744aとTrellis Enc
oder744bを用い、図61で説明した4VSB、
8VSB、16VSBのVSBの変調部749を用いて
送信する。受信機側としては、図63を用いて説明した
VSBの復調部760を用いて4VSBもしくは8VS
Bもしくは16VSB信号から4、8、16値のlev
el slicer757によりデジタルデータを再生
し、同じく後の実施例5等で説明する図84、実施例6
の図131、図137、図156、図157のTrel
lis Decoder759bとECC Decod
er759aにより、誤り訂正をした後、画像デコータ
402の画像伸長器により、デジタルHDTV信号を再
生し、出力する。
は、後の実施例5等で説明するが、図84や実施例6の
図131、図137、図156、図157の送受信機の
ブロック図のECC744aとTrellis Enc
oder744bを用い、図61で説明した4VSB、
8VSB、16VSBのVSBの変調部749を用いて
送信する。受信機側としては、図63を用いて説明した
VSBの復調部760を用いて4VSBもしくは8VS
Bもしくは16VSB信号から4、8、16値のlev
el slicer757によりデジタルデータを再生
し、同じく後の実施例5等で説明する図84、実施例6
の図131、図137、図156、図157のTrel
lis Decoder759bとECC Decod
er759aにより、誤り訂正をした後、画像デコータ
402の画像伸長器により、デジタルHDTV信号を再
生し、出力する。
【0255】ECC Encoder744aは実施例
6で説明する図160(a)、(b)に示すように、R
eed solomon Encoder744jとI
nterleaver744kを用い、ECC Dec
oder759aにはDeInterleaver75
9kとReed solomon Decoder75
9jを用いる。前の実施例で述べたようにInterl
eaveをかけることにより、バーストエラーに強くな
る。
6で説明する図160(a)、(b)に示すように、R
eed solomon Encoder744jとI
nterleaver744kを用い、ECC Dec
oder759aにはDeInterleaver75
9kとReed solomon Decoder75
9jを用いる。前の実施例で述べたようにInterl
eaveをかけることにより、バーストエラーに強くな
る。
【0256】図128(a)(b)(c)(d)(e)
(f)に示すTrellis encoderを採用す
ることによりさらにCode Gainを上げることが
でき、エラーレートが下がる。8VSBの場合図172
に示すようにRatio2/3のTrellis en
coder744b,decoder759bが適用で
きる。
(f)に示すTrellis encoderを採用す
ることによりさらにCode Gainを上げることが
でき、エラーレートが下がる。8VSBの場合図172
に示すようにRatio2/3のTrellis en
coder744b,decoder759bが適用で
きる。
【0257】実施例では、主に階層型のデジタルTV信
号を伝送する例を用いて説明した。階層型の場合、理想
的な放送ができるが、画像圧縮回路や変復調器の回路が
複雑になるため、放送開始時にはコストの点で好ましく
ない。実施例5の冒頭に述べたように4VSBや8VS
Bの信号点間隔L=L0つまり等間隔にして、非階層型
のTV伝送を行い、図137を図157に示すような、
簡単な構成にすることにより、回路の簡単なTVの放送
システムが実現する。そして、普及した段階で8VSB
の階層型伝送に切り換えればよい。
号を伝送する例を用いて説明した。階層型の場合、理想
的な放送ができるが、画像圧縮回路や変復調器の回路が
複雑になるため、放送開始時にはコストの点で好ましく
ない。実施例5の冒頭に述べたように4VSBや8VS
Bの信号点間隔L=L0つまり等間隔にして、非階層型
のTV伝送を行い、図137を図157に示すような、
簡単な構成にすることにより、回路の簡単なTVの放送
システムが実現する。そして、普及した段階で8VSB
の階層型伝送に切り換えればよい。
【0258】さて、以上4VSBと8VSBについて説
明したが、図159(a)〜(d)では16VSBと3
2VSBについて説明する。図159(a)は16VS
BのConstellationを示す。図159
(b)は2つの信号点のグループ722a〜722hに
グループ化し、8つの信号点とみなすことにより、8V
SBとして扱えるため2層の階層型伝送が実現する。こ
の場合Time Division Maltiple
xで、間欠的に8VSB信号を送っても階層型伝送が実
現する。但し、この方式では最大データレートが2/3
になる。図157(c)はさらに4つのグループ723
a〜723dとし、4VSBとして扱うためさらに1層
階層が増える。この場合も、Time Divisio
n Maltiplexで間欠的に4VSB信号を送っ
ても、最大データレートが下がるが階層型伝送が実現す
る。以上により、3層の階層型VSBが実現する。
明したが、図159(a)〜(d)では16VSBと3
2VSBについて説明する。図159(a)は16VS
BのConstellationを示す。図159
(b)は2つの信号点のグループ722a〜722hに
グループ化し、8つの信号点とみなすことにより、8V
SBとして扱えるため2層の階層型伝送が実現する。こ
の場合Time Division Maltiple
xで、間欠的に8VSB信号を送っても階層型伝送が実
現する。但し、この方式では最大データレートが2/3
になる。図157(c)はさらに4つのグループ723
a〜723dとし、4VSBとして扱うためさらに1層
階層が増える。この場合も、Time Divisio
n Maltiplexで間欠的に4VSB信号を送っ
ても、最大データレートが下がるが階層型伝送が実現す
る。以上により、3層の階層型VSBが実現する。
【0259】この方式により、16VSBのC/Nが悪
くなった時8VSB、もしくは4VSBのデータが再生
できるという階層型伝送が実現する。また図159
(d)のように16VSBの信号点を2倍にすることに
より、32VSBが伝送できる。将来16VSBの容量
を拡大したい場合、この方式により、互換性を保ちなが
ら5bit/symbolのデータ容量が得られるとい
う効果がある。
くなった時8VSB、もしくは4VSBのデータが再生
できるという階層型伝送が実現する。また図159
(d)のように16VSBの信号点を2倍にすることに
より、32VSBが伝送できる。将来16VSBの容量
を拡大したい場合、この方式により、互換性を保ちなが
ら5bit/symbolのデータ容量が得られるとい
う効果がある。
【0260】これまで述べたことをまとめると、図16
1のVSB受信機のブロック図に示す受信機と図162
のVSB送信機のブロック図に示す送信機の構成とな
る。
1のVSB受信機のブロック図に示す受信機と図162
のVSB送信機のブロック図に示す送信機の構成とな
る。
【0261】主に4−VSBと8−VSBを用いて説明
したが、図159(a)(b)(c)のような16VS
Bを用いて伝送することもできる。16VSBの場合は
地上放送を行う場合6MHzの帯域で、40Mbpsの
伝送容量がとれる。しかしHDTVデジタル圧縮信号の
データレートは、MPEG規格を用いた場合15〜18
Mbpsとなるため、伝送容量の余裕が大きくなりすぎ
る。図169に示すようにRedundancy:R16
=100%以上となり、1チャンネルのデジタルHDT
Vを伝送するには冗長度が大きくなりすぎて回路が複雑
になるだけで、8VSBに対して効果が少ない。そして
2チャンネルのHDTVの地上放送をするには16VS
Bであると冗長度は4VSBと同じで10b程度しかと
れないため充分な誤り訂正符号をいれることができない
ため、サービスエリアが狭くなる。前述のように4−V
SBではRedundancy:R4=10〜20%で
充分なエラー訂正ができないためサービスエリアを広く
とれない。図169から明らかなように、8−VSBの
Redundancy:R8=50%で充分なエラー訂
正符号化ができる。エラー訂正の回路規模もさほど大き
くならずにサービスエリアがとれる。従ってデジタルH
DTV地上放送を6〜8MHzの帯域制限で行う条件の
もとでは、図169から明らかなように、8Level
−VSBが最も効果があり最適なVSB変調方式である
ことがわかる。
したが、図159(a)(b)(c)のような16VS
Bを用いて伝送することもできる。16VSBの場合は
地上放送を行う場合6MHzの帯域で、40Mbpsの
伝送容量がとれる。しかしHDTVデジタル圧縮信号の
データレートは、MPEG規格を用いた場合15〜18
Mbpsとなるため、伝送容量の余裕が大きくなりすぎ
る。図169に示すようにRedundancy:R16
=100%以上となり、1チャンネルのデジタルHDT
Vを伝送するには冗長度が大きくなりすぎて回路が複雑
になるだけで、8VSBに対して効果が少ない。そして
2チャンネルのHDTVの地上放送をするには16VS
Bであると冗長度は4VSBと同じで10b程度しかと
れないため充分な誤り訂正符号をいれることができない
ため、サービスエリアが狭くなる。前述のように4−V
SBではRedundancy:R4=10〜20%で
充分なエラー訂正ができないためサービスエリアを広く
とれない。図169から明らかなように、8−VSBの
Redundancy:R8=50%で充分なエラー訂
正符号化ができる。エラー訂正の回路規模もさほど大き
くならずにサービスエリアがとれる。従ってデジタルH
DTV地上放送を6〜8MHzの帯域制限で行う条件の
もとでは、図169から明らかなように、8Level
−VSBが最も効果があり最適なVSB変調方式である
ことがわかる。
【0262】さて実施例3では図30のような画像エン
コーダ401を説明したが、図30のブロック図は、図
69のように書き換えることができる。内容は全く同じ
であるため説明は省略する。このように、画像エンコー
ダ401はサブバンドフィルタ等の映像の分離回路40
4、404aを2つもつ。これらを分離部794とする
と、図70の分離部のブロック図に示す。ように1つの
分離回路に信号を時分割で2回通すことにより回路を削
減できる。これを説明すると、第1サイクルでは入力部
403からのHDTVやスーパーHDTVの映像信号は
時間軸圧縮回路795により、時間軸を圧縮されて分離
回路404により、HHVH−H、HHVL−H、HLVH−
H、HLVL+1の4つの成分に分けられる。この場合、
スイッチ765、765a、765b、765cは1の
位置にあり、圧縮部405に、HHVH−H、HHVL−
H、HLVH−Hの3つの信号を出力する。しかし、HL
VL−Hの信号はスイッチ765cの出力1から時間軸
調整回路795の入力2へ入力し、第2サイクルつまり
時分割処理の空き時間に分離回路404に送られ分離処
理されHHVH、HHVL、HLVH、HLVLの4つの成分に
分けられ出力される。第2サイクルではスイッチ76
5、765a、765b、765cは出力2の位置に変
わるため、4つの成分は圧縮部405へ送られる。この
ようにして図70の構成をとり時分割処理することによ
り分離回路が削減できるという効果がある。
コーダ401を説明したが、図30のブロック図は、図
69のように書き換えることができる。内容は全く同じ
であるため説明は省略する。このように、画像エンコー
ダ401はサブバンドフィルタ等の映像の分離回路40
4、404aを2つもつ。これらを分離部794とする
と、図70の分離部のブロック図に示す。ように1つの
分離回路に信号を時分割で2回通すことにより回路を削
減できる。これを説明すると、第1サイクルでは入力部
403からのHDTVやスーパーHDTVの映像信号は
時間軸圧縮回路795により、時間軸を圧縮されて分離
回路404により、HHVH−H、HHVL−H、HLVH−
H、HLVL+1の4つの成分に分けられる。この場合、
スイッチ765、765a、765b、765cは1の
位置にあり、圧縮部405に、HHVH−H、HHVL−
H、HLVH−Hの3つの信号を出力する。しかし、HL
VL−Hの信号はスイッチ765cの出力1から時間軸
調整回路795の入力2へ入力し、第2サイクルつまり
時分割処理の空き時間に分離回路404に送られ分離処
理されHHVH、HHVL、HLVH、HLVLの4つの成分に
分けられ出力される。第2サイクルではスイッチ76
5、765a、765b、765cは出力2の位置に変
わるため、4つの成分は圧縮部405へ送られる。この
ようにして図70の構成をとり時分割処理することによ
り分離回路が削減できるという効果がある。
【0263】次にこのような3層の階層型の画像伝送を
行うと受信機側には実施例3の図33のブロック図で説
明したような、画像デコーダが必要となる。これを、書
き換えると図71のようなブロック図となる。処理能力
は違うものの同じ構成の合成器566が2つ存在するこ
とになる。
行うと受信機側には実施例3の図33のブロック図で説
明したような、画像デコーダが必要となる。これを、書
き換えると図71のようなブロック図となる。処理能力
は違うものの同じ構成の合成器566が2つ存在するこ
とになる。
【0264】これは図72のような構成をとると図70
の分離回路の場合と同様にして1つの合成器で実現でき
る。図72を説明すると、5つのスイッチ、765a,
765b,765c,765dにより、まず、タイミン
グ1において、スイッチ765、765a,765b,
765cの入力が1に切り替わる。すると、第1伸長部
522、第2伸長部522a,第3伸長部522b,第
4伸長部522cから各々HLVL,HLVH,HHVL,H
HVHの信号が、スイッチを介して合成器556の対応す
る入力部に入力され、合成処理されて1つの映像信号と
なる。この映像信号はスイッチ765dに送られ出力1
より出力し再びスイッチ765cの入力2に送られる。
この映像信号はもともと、高解像度映像信号を分割した
HLVL−H成分の信号である。次のタイミング2におい
て、スイッチ765、765a,765b,765cは
入力2に切替わる。こうして、今度はHHVH−H,HH
VL−H,HLVH−HそしてHLVL−H信号が合成器5
56に送られ、合成処理されて1つの映像信号が得られ
る。この映像信号はスイッチ765dの出力2より出力
部554から出力される。
の分離回路の場合と同様にして1つの合成器で実現でき
る。図72を説明すると、5つのスイッチ、765a,
765b,765c,765dにより、まず、タイミン
グ1において、スイッチ765、765a,765b,
765cの入力が1に切り替わる。すると、第1伸長部
522、第2伸長部522a,第3伸長部522b,第
4伸長部522cから各々HLVL,HLVH,HHVL,H
HVHの信号が、スイッチを介して合成器556の対応す
る入力部に入力され、合成処理されて1つの映像信号と
なる。この映像信号はスイッチ765dに送られ出力1
より出力し再びスイッチ765cの入力2に送られる。
この映像信号はもともと、高解像度映像信号を分割した
HLVL−H成分の信号である。次のタイミング2におい
て、スイッチ765、765a,765b,765cは
入力2に切替わる。こうして、今度はHHVH−H,HH
VL−H,HLVH−HそしてHLVL−H信号が合成器5
56に送られ、合成処理されて1つの映像信号が得られ
る。この映像信号はスイッチ765dの出力2より出力
部554から出力される。
【0265】このようにして、3層の階層型放送を受信
する場合時分割処理により2ケの合成器を1ケに削減す
るという効果がある。
する場合時分割処理により2ケの合成器を1ケに削減す
るという効果がある。
【0266】さて、この方式は、まずタイミング1におい
てHHVH,HHVL,HLVH,HLVL信号を入力させ、H
LVL−H信号を合成させる。その後、タイミング1と別
の期間タイミング2において、HHVH−H,HHVL−
H,HLVH−Hと上記のHLVL−H信号を入力させ、最
終の映像信号を得るという手順をとっている。従って、
2つのグループの信号のタイミングをずらす必要があ
る。
てHHVH,HHVL,HLVH,HLVL信号を入力させ、H
LVL−H信号を合成させる。その後、タイミング1と別
の期間タイミング2において、HHVH−H,HHVL−
H,HLVH−Hと上記のHLVL−H信号を入力させ、最
終の映像信号を得るという手順をとっている。従って、
2つのグループの信号のタイミングをずらす必要があ
る。
【0267】もし、もともと、入力した信号の上記成分
のタイミングの順序が違っていたり重複している場合は
時間的に分離するためスイッチ765、765a,76
5b,765cにメモリを設け蓄積し、時間軸を調整す
ることが必要となる。しかし送信機の送信信号を図73
のようにタイミング1とタイミング2に時間的に分離し
て送信することにより、受信機側に時間軸調整回路が不
要となる。従って、受信機の構成が簡単になるという効
果がある。
のタイミングの順序が違っていたり重複している場合は
時間的に分離するためスイッチ765、765a,76
5b,765cにメモリを設け蓄積し、時間軸を調整す
ることが必要となる。しかし送信機の送信信号を図73
のようにタイミング1とタイミング2に時間的に分離し
て送信することにより、受信機側に時間軸調整回路が不
要となる。従って、受信機の構成が簡単になるという効
果がある。
【0268】図73の時間配置図のD1は送信信号の第
1データ列D1を示し、タイミング1の期間中にDチャ
ンネルでHLVL,HLVH,HHVL,HHVH信号を送り、
タイミング2の期間にD2チャンネルでHLVH−H,H
HVL−H,HHVH−Hを送る場合の信号の時間配置を示
している。このようにして時間的に分離して送信信号を
送ることにより、受信機のエコンコーダの回路構成を削
除するという効果がある。
1データ列D1を示し、タイミング1の期間中にDチャ
ンネルでHLVL,HLVH,HHVL,HHVH信号を送り、
タイミング2の期間にD2チャンネルでHLVH−H,H
HVL−H,HHVH−Hを送る場合の信号の時間配置を示
している。このようにして時間的に分離して送信信号を
送ることにより、受信機のエコンコーダの回路構成を削
除するという効果がある。
【0269】次に受信機の伸長部の数が多い。これらの
数を削減する方法について述べる。図74(b)は送信信
号のデータ810、810a,810b,810cの時
間配置図を示す。この図において、データの間に別デー
タ811,810a,811b,811cを送信する。
すると、目的とする送信データは間欠的に送られてくる
ことになる。すると、図74(a)のブロック図に示す第
2画像エンコーダ422はデータ列D1を第1入力部5
21とスイッチ812を介して次々と伸長部503に入
力する。例えば、データ810の入力完了後は別データ
811の時間中に伸長処理を行い、データ810の処理
修了後、次のデータ810aが入力することになる。こ
うすることにより、合成器の場合と同様の手法で時分割
で1つの伸長部503を共用することができる。こうし
て、伸長部の総数を減らすことができる。
数を削減する方法について述べる。図74(b)は送信信
号のデータ810、810a,810b,810cの時
間配置図を示す。この図において、データの間に別デー
タ811,810a,811b,811cを送信する。
すると、目的とする送信データは間欠的に送られてくる
ことになる。すると、図74(a)のブロック図に示す第
2画像エンコーダ422はデータ列D1を第1入力部5
21とスイッチ812を介して次々と伸長部503に入
力する。例えば、データ810の入力完了後は別データ
811の時間中に伸長処理を行い、データ810の処理
修了後、次のデータ810aが入力することになる。こ
うすることにより、合成器の場合と同様の手法で時分割
で1つの伸長部503を共用することができる。こうし
て、伸長部の総数を減らすことができる。
【0270】図75はHDTVを送信する場合の時間配
置図である。例えば放送番組の第1チャンネルのNTS
C成分に相当するHLVL信号をHLVL(1)とすると、
これをD1信号の太線で示すデータ821の位置に時間
配置する。第1チャンネルのHDTV付加成分に相当す
るHLVH,HHVL,HHVH信号はD2信号のデータ82
1a,821b,821cの位置に配置する。すると第
1チャンネルの全てのデータの間には別のTV番組の情
報である別データ822,822a,822b,822
cが存在するため、この期間中に伸長部の伸長処理が可
能となる。こうして1つの伸長部で全ての成分を処理で
きる。この方式は伸長器の処理が速い場合に適用でき
る。
置図である。例えば放送番組の第1チャンネルのNTS
C成分に相当するHLVL信号をHLVL(1)とすると、
これをD1信号の太線で示すデータ821の位置に時間
配置する。第1チャンネルのHDTV付加成分に相当す
るHLVH,HHVL,HHVH信号はD2信号のデータ82
1a,821b,821cの位置に配置する。すると第
1チャンネルの全てのデータの間には別のTV番組の情
報である別データ822,822a,822b,822
cが存在するため、この期間中に伸長部の伸長処理が可
能となる。こうして1つの伸長部で全ての成分を処理で
きる。この方式は伸長器の処理が速い場合に適用でき
る。
【0271】また、図76のようにD1信号に、データ
821,821a,821b,821cを配置しても同
様の効果が得られる。通常の4PSKや4ASKのよう
に階層がない伝送を用いて送受信する場合に有効であ
る。
821,821a,821b,821cを配置しても同
様の効果が得られる。通常の4PSKや4ASKのよう
に階層がない伝送を用いて送受信する場合に有効であ
る。
【0272】図77は、例えばNTSCとHDTVと高
解像度HDTVもしくは、低解像度NTSCとNTSC
とHDTVのような3層の映像を物理的に2層の階層伝
送方式を用いて階層放送を行う場合の時間配置図を示
す。例えば、低解像度NTSCとNTSCとHDTVの
3層の映像を放送する場合D1信号には低解像NTSC
信号に相当するHLVL信号がデータ821に配置されて
いる。又、NTSCの分離信号であるHLVH,HHVL,
HHVHの各成分の信号はデータ821a,821b,8
21cの位置に配置されている。HDTVの分離信号で
あるHLVH−H,HHVL−H,HHVH−H信号はデータ
823,823a,823bに配置されている。
解像度HDTVもしくは、低解像度NTSCとNTSC
とHDTVのような3層の映像を物理的に2層の階層伝
送方式を用いて階層放送を行う場合の時間配置図を示
す。例えば、低解像度NTSCとNTSCとHDTVの
3層の映像を放送する場合D1信号には低解像NTSC
信号に相当するHLVL信号がデータ821に配置されて
いる。又、NTSCの分離信号であるHLVH,HHVL,
HHVHの各成分の信号はデータ821a,821b,8
21cの位置に配置されている。HDTVの分離信号で
あるHLVH−H,HHVL−H,HHVH−H信号はデータ
823,823a,823bに配置されている。
【0273】ここでは、図156や図170のブロック
図に示すように、実施例2で説明したエラー訂正能力の
差別化による論理的な階層伝送を4VSBや8VSBや
16VSBに追加している。具体的にはHLDLはD1信
号の中のD1-1チャンネルを用いている。D1-1チャンネ
ルは実施例2で述べたようにD1-2チャンネルより大巾
に訂正能力の高い誤り訂正方式を採用している。D1-1
チャンネルはD1-2チャンネルに比べて冗長度は高いが
再生後のエラーレートは低いため、他のデータ821
a,821b,821cよりC/N値の低い条件におい
ても再生できる。このためアンテナから遠い地域や自動
車の車内等の受信条件の悪い場合においても低解像度の
NTSCTVの品位で番組を再生することができる。実
施例2で述べたようにエラーレートの観点でみた場合、
D1信号の中のD1-1チャンネルにあるデータ 821は
D1-2チャンネルにある他のデータ821a,821
b,821cより 受信妨害に強く、差別化されており
論理的な階層が異なる。実施例2で述べたようにD1,
D2の階層は物理的階層といえ、このエラー訂正符号間
距離の差別化による階層構造は論理的な階層構造といえ
る。
図に示すように、実施例2で説明したエラー訂正能力の
差別化による論理的な階層伝送を4VSBや8VSBや
16VSBに追加している。具体的にはHLDLはD1信
号の中のD1-1チャンネルを用いている。D1-1チャンネ
ルは実施例2で述べたようにD1-2チャンネルより大巾
に訂正能力の高い誤り訂正方式を採用している。D1-1
チャンネルはD1-2チャンネルに比べて冗長度は高いが
再生後のエラーレートは低いため、他のデータ821
a,821b,821cよりC/N値の低い条件におい
ても再生できる。このためアンテナから遠い地域や自動
車の車内等の受信条件の悪い場合においても低解像度の
NTSCTVの品位で番組を再生することができる。実
施例2で述べたようにエラーレートの観点でみた場合、
D1信号の中のD1-1チャンネルにあるデータ 821は
D1-2チャンネルにある他のデータ821a,821
b,821cより 受信妨害に強く、差別化されており
論理的な階層が異なる。実施例2で述べたようにD1,
D2の階層は物理的階層といえ、このエラー訂正符号間
距離の差別化による階層構造は論理的な階層構造といえ
る。
【0274】さて、D2信号の復調には物理的にD1信号
より高いC/N値を必要とする。従って、遠隔地等のC
/N値の一番低い受信条件では,HLVL信号つまり、低
解像度NTSC信号が再生される。そして、C/N値が
次に低い受信条件では加えてHLVH,HHVL,HHVHが
再生され、NTSC信号が再生できる。さらにC/N値
の高い受信条件ではHLVLに加えてHLVH−H,HHVL
−H,HHVH−Hも再生されるためHDTV信号が再生
される。こうして3つの階層の放送ができる。この方式
を用いることにより図53で説明した受信可能領域は図
90の受信妨害領域図に示すように2層から3層に拡大
し、より番組受信可能領域が拡がる。
より高いC/N値を必要とする。従って、遠隔地等のC
/N値の一番低い受信条件では,HLVL信号つまり、低
解像度NTSC信号が再生される。そして、C/N値が
次に低い受信条件では加えてHLVH,HHVL,HHVHが
再生され、NTSC信号が再生できる。さらにC/N値
の高い受信条件ではHLVLに加えてHLVH−H,HHVL
−H,HHVH−Hも再生されるためHDTV信号が再生
される。こうして3つの階層の放送ができる。この方式
を用いることにより図53で説明した受信可能領域は図
90の受信妨害領域図に示すように2層から3層に拡大
し、より番組受信可能領域が拡がる。
【0275】ここで図78は図77の時間配置の場合の
第3画像デコーダのブロック図を示す。基本的には図7
2のブロック図からD3信号の第3入力部551を省い
た構成に図74(a)のブロック図の構成を加えた構成
になっている。
第3画像デコーダのブロック図を示す。基本的には図7
2のブロック図からD3信号の第3入力部551を省い
た構成に図74(a)のブロック図の構成を加えた構成
になっている。
【0276】動作を説明するとタイミング1において入
力部521よりD1信号が、入力部530よりD2信号
が入力される。HLVH等の各成分は時間的に分離されて
いるためこれらはスイッチ812により伸長部503に
順次、独立して送られる。この順序を図77の時間配置
図を用いて説明する。まず、第1チャンネルのHLVLの
圧縮信号が伸長部503に入り、伸長処理される。次に
第1チャンネルのHLVH,HHVL,HHVHが伸長処理さ
れ、スイッチ812aを介して、合成器556の所定の
入力部に入力され、合成処理され、まずHLVL−H信号
が合成される。この信号はスイッチ765aの出力1か
らスイッチ765の入力2に入力され、合成器556の
HLVL入力部に入力される。
力部521よりD1信号が、入力部530よりD2信号
が入力される。HLVH等の各成分は時間的に分離されて
いるためこれらはスイッチ812により伸長部503に
順次、独立して送られる。この順序を図77の時間配置
図を用いて説明する。まず、第1チャンネルのHLVLの
圧縮信号が伸長部503に入り、伸長処理される。次に
第1チャンネルのHLVH,HHVL,HHVHが伸長処理さ
れ、スイッチ812aを介して、合成器556の所定の
入力部に入力され、合成処理され、まずHLVL−H信号
が合成される。この信号はスイッチ765aの出力1か
らスイッチ765の入力2に入力され、合成器556の
HLVL入力部に入力される。
【0277】次にタイミング2において、図77の時間
配置図に示すようにD2信号のHLVH−H,HHVL−
H,HHVH−H信号が入力され伸長部503により伸長
され、スイッチ812aを介して各信号が合成器556
の所定の入力に入力され、合成処理されHDTV信号が
出力される。このHDTV信号はスイッチ765aの出
力2より出力部521を介してHDTV信号が出力され
る。上述のように図77の時間配置により送信すること
により受信機の伸長部と合成器の数を大巾に削減すると
いう効果がある。なお、図77は時間配置図ではD1,
D2信号の2つの段階を用いたが、前述のD3信号を用
いると、高解像度HDTVを加え4つの階層のTV放送
ができる。
配置図に示すようにD2信号のHLVH−H,HHVL−
H,HHVH−H信号が入力され伸長部503により伸長
され、スイッチ812aを介して各信号が合成器556
の所定の入力に入力され、合成処理されHDTV信号が
出力される。このHDTV信号はスイッチ765aの出
力2より出力部521を介してHDTV信号が出力され
る。上述のように図77の時間配置により送信すること
により受信機の伸長部と合成器の数を大巾に削減すると
いう効果がある。なお、図77は時間配置図ではD1,
D2信号の2つの段階を用いたが、前述のD3信号を用
いると、高解像度HDTVを加え4つの階層のTV放送
ができる。
【0278】図79はD1,D2,D3の3層の物理階
層を用いた3つの階層の映像を放送する階層型放送の時
間配置図である。図から明かなように同一TVチャンネ
ルの各成分は時間的に重複しないように配置してある。
又、図80は図78のブロック図で説明した受信機に第
3入力部521aを加えた受信機である。図79の時間
配置により放送することにより、図80のブロック図で
示すような簡単な構成で受信機が構成できるという効果
がある。
層を用いた3つの階層の映像を放送する階層型放送の時
間配置図である。図から明かなように同一TVチャンネ
ルの各成分は時間的に重複しないように配置してある。
又、図80は図78のブロック図で説明した受信機に第
3入力部521aを加えた受信機である。図79の時間
配置により放送することにより、図80のブロック図で
示すような簡単な構成で受信機が構成できるという効果
がある。
【0279】動作は、図77の時間配置図、図78のブ
ロック図とほぼ同じである。このため説明は省略する。
又、図81の時間配置図のようにD1信号に全ての信号
を時間多重することもできる。この場合、データ821
と別データ822の2つのデータはデータ821a,8
12b,821cに比べてエラー訂正能力を高めてあ
る。このため、他のデータに比べて階層が高くなってい
る。前述のように物理的には一層であるが論理的には2
層の階層伝送となっている。又、番組チャンネル1のデ
ータの間に別の番組チャンネル2の別データが括入され
ている。このため、受信機側でシリアル処理が可能とな
り、図79の時間配置図と同じ効果が得られる。
ロック図とほぼ同じである。このため説明は省略する。
又、図81の時間配置図のようにD1信号に全ての信号
を時間多重することもできる。この場合、データ821
と別データ822の2つのデータはデータ821a,8
12b,821cに比べてエラー訂正能力を高めてあ
る。このため、他のデータに比べて階層が高くなってい
る。前述のように物理的には一層であるが論理的には2
層の階層伝送となっている。又、番組チャンネル1のデ
ータの間に別の番組チャンネル2の別データが括入され
ている。このため、受信機側でシリアル処理が可能とな
り、図79の時間配置図と同じ効果が得られる。
【0280】図81の時間配置図の場合、論理的な階層
となっているが、データ821,別データ822の伝送
ビットレートを1/2や1/3に落とすことにより、こ
のデータの伝送時のエラーレートが下がるため、物理的
な階層伝送をすることもできる。この場合、物理階層は
3層となる。
となっているが、データ821,別データ822の伝送
ビットレートを1/2や1/3に落とすことにより、こ
のデータの伝送時のエラーレートが下がるため、物理的
な階層伝送をすることもできる。この場合、物理階層は
3層となる。
【0281】図82は、図81の時間配置図のような、
データ列D1信号のみを伝送する場合の画像デコーダ4
23のブロック図で、図80のブロック図に示す画像デ
コーダに比べて、より簡単な構成となる。動作は図80
で説明した画像デコーダと同じため説明を省略する。
データ列D1信号のみを伝送する場合の画像デコーダ4
23のブロック図で、図80のブロック図に示す画像デ
コーダに比べて、より簡単な構成となる。動作は図80
で説明した画像デコーダと同じため説明を省略する。
【0282】以上のように、図81の時間配置図のよう
な送信信号を送信すると図82のブロック図のように伸
長部503合成器556の数を大巾に削減できるという
効果がある。又、4つの成分が時間的に分離されて入力
されるため、合成器556つまり図32の画像合成部5
48の内部の回路ブロックを入力する画像成分に応じて
接続変更により、いくつかのブロックを時分割で共用し
回路を省略することもできる。
な送信信号を送信すると図82のブロック図のように伸
長部503合成器556の数を大巾に削減できるという
効果がある。又、4つの成分が時間的に分離されて入力
されるため、合成器556つまり図32の画像合成部5
48の内部の回路ブロックを入力する画像成分に応じて
接続変更により、いくつかのブロックを時分割で共用し
回路を省略することもできる。
【0283】以上のようにして簡単な構成で受信機が構
成できるという効果がある。なお、実施例5では、AS
K変調を用いて動作を説明したが、実施例5で説明した
多くの手法は実施例1,2,3で説明したPSKやQA
M変調にも使える。
成できるという効果がある。なお、実施例5では、AS
K変調を用いて動作を説明したが、実施例5で説明した
多くの手法は実施例1,2,3で説明したPSKやQA
M変調にも使える。
【0284】又、これまでの実施例はFSK変調にも使
える。例えば、図83のようにf1,f2,f3,f4
の多値のFSK変調を行う場合、実施例5の図58の信
号点配置図のようにグループ化を行い、各グループの信
号点位置を離すことにより、階層型伝送ができる。
える。例えば、図83のようにf1,f2,f3,f4
の多値のFSK変調を行う場合、実施例5の図58の信
号点配置図のようにグループ化を行い、各グループの信
号点位置を離すことにより、階層型伝送ができる。
【0285】図83において周波数f1,f2の周波数
群841をD1=0と定義し、周波数f3,f4の周波
数群842をD1=1と定義する。そして、f1,f3
をD2=0,f2,f4をD2=1と定義すると、図に示
すように、D1,D2の各1bit、計2bitの階層型
伝送が可能となる。例えば、C/Nの高い場合はt=t
3において、D1=0,D2=1が再生でき、t=t4に
おいてD1=1,D2=0が再生できる。次にC/Nが低
い場合はt=t3においてD1=0のみが,t=t4に
おいてD=1のみが再生できる。こうしてFSKの階層
型伝送ができる。実施例3,4,5で説明した映像信号
の階層型の放送にこのFSKの多値型伝送方式を用いる
こともできる。
群841をD1=0と定義し、周波数f3,f4の周波
数群842をD1=1と定義する。そして、f1,f3
をD2=0,f2,f4をD2=1と定義すると、図に示
すように、D1,D2の各1bit、計2bitの階層型
伝送が可能となる。例えば、C/Nの高い場合はt=t
3において、D1=0,D2=1が再生でき、t=t4に
おいてD1=1,D2=0が再生できる。次にC/Nが低
い場合はt=t3においてD1=0のみが,t=t4に
おいてD=1のみが再生できる。こうしてFSKの階層
型伝送ができる。実施例3,4,5で説明した映像信号
の階層型の放送にこのFSKの多値型伝送方式を用いる
こともできる。
【0286】又、図84のような、ブロック図に示す磁
気記録再生装置に本発明の実施例5を用いることもでき
る。実施例5はASKのため磁気記録再生ができる。
気記録再生装置に本発明の実施例5を用いることもでき
る。実施例5はASKのため磁気記録再生ができる。
【0287】図84は記録装置(Recoder)/送
信機(Transmitter)と再生装置(Play
er)/受信機(Receiver)のブロック図を示
す。
信機(Transmitter)と再生装置(Play
er)/受信機(Receiver)のブロック図を示
す。
【0288】図84のブロック図において、送信機1、
受信機43の実施例5のVSB−ASK変調方式が送信
機1の送信回路5aを記録装置磁気記録信号アンプ85
7aにおきかえ、受信機43の受信回路24aを磁気再
生信号アンプ857bに置きかえることにより、全く同
じ構成になる。本文では伝送装置においてはASK信号
は全てVSB−ASKであるため、VSB−ASK信号
をASK信号と省略して説明する。
受信機43の実施例5のVSB−ASK変調方式が送信
機1の送信回路5aを記録装置磁気記録信号アンプ85
7aにおきかえ、受信機43の受信回路24aを磁気再
生信号アンプ857bに置きかえることにより、全く同
じ構成になる。本文では伝送装置においてはASK信号
は全てVSB−ASKであるため、VSB−ASK信号
をASK信号と省略して説明する。
【0289】図84の動作を説明すると、HDTV信号
はVideo encoder401で圧縮された後2
つのデータに分けられ、第1データ列はECCエンコー
ダ743aで誤り符号化され、第2データ列はECC7
44aで誤り符号化された後、Trellis Enc
oder744bにより、トレリス符号化されて、VS
B−ASKのModulator749に入る。Rec
oderの場合はOffset Generator8
56により、Offset信号を加えた上で記録回路8
53により、磁気テープ855上に記録される。伝送装
置のTransmitter1の場合はOffset
Generator856によりDCオフセット電圧を
ASK信号に重畳させてUp converter5a
により送信される。DCオフセットさせることにより受
信機43にキャリア再生が容易になる。送信された前述
の4VSB,8VSB,16VSBのVSB−ASK信
号はアンテナ32bにより受信され受信回路24aを経
て、復調器852aに入力される。
はVideo encoder401で圧縮された後2
つのデータに分けられ、第1データ列はECCエンコー
ダ743aで誤り符号化され、第2データ列はECC7
44aで誤り符号化された後、Trellis Enc
oder744bにより、トレリス符号化されて、VS
B−ASKのModulator749に入る。Rec
oderの場合はOffset Generator8
56により、Offset信号を加えた上で記録回路8
53により、磁気テープ855上に記録される。伝送装
置のTransmitter1の場合はOffset
Generator856によりDCオフセット電圧を
ASK信号に重畳させてUp converter5a
により送信される。DCオフセットさせることにより受
信機43にキャリア再生が容易になる。送信された前述
の4VSB,8VSB,16VSBのVSB−ASK信
号はアンテナ32bにより受信され受信回路24aを経
て、復調器852aに入力される。
【0290】一方、記録装置で記録された記録信号は再
生ヘッド854aで再生されて再生回路858を経て同
じく復調器852bへ送られる。
生ヘッド854aで再生されて再生回路858を経て同
じく復調器852bへ送られる。
【0291】復調器852bへ入力された信号は復調器
852bのフィルタ858aを経て、前述のVSB等の
ASK復調機852bにより、復調される。復調信号の
第1データ列はECCデコーダ758aにより、エラー
訂正され、第2データ列はTrellisデコーダ75
9bとECCデコーダ759aによりエラー訂正され
る。そしてビデオデコーダ402により、映像信号に伸
長されHDTV、TV信号もしくはSDTVの信号が出
力される。
852bのフィルタ858aを経て、前述のVSB等の
ASK復調機852bにより、復調される。復調信号の
第1データ列はECCデコーダ758aにより、エラー
訂正され、第2データ列はTrellisデコーダ75
9bとECCデコーダ759aによりエラー訂正され
る。そしてビデオデコーダ402により、映像信号に伸
長されHDTV、TV信号もしくはSDTVの信号が出
力される。
【0292】Trellis符号化器の追加により回路
は複雑になるが、エラーレートが下がり、伝送装置の伝
送距離が拡大し、記録再生装置の画質が改善される。こ
の場合、受信機43のFilter858aは、図13
4に示すようなアナログTV信号のメインキャリアや映
像キャリアや音声キャリアを排除するようなフィルタ特
性をもった、くし型のFilter760aを用いるこ
とにより、アナログTV信号の妨害を排除でき、エラー
レートが下がる。この場合、妨害がない時も常にフィル
タを入れておくと受信信号が劣化する。これを避けるた
め図65に示すように、エラーレート検知部782によ
り、アナログTVの妨害により、信号が劣化した場合の
み、アナログTVフィルタ760aをONし、妨害がな
い時、OFFすることにより、Filterによる信号
劣化を防ぐことができる。
は複雑になるが、エラーレートが下がり、伝送装置の伝
送距離が拡大し、記録再生装置の画質が改善される。こ
の場合、受信機43のFilter858aは、図13
4に示すようなアナログTV信号のメインキャリアや映
像キャリアや音声キャリアを排除するようなフィルタ特
性をもった、くし型のFilter760aを用いるこ
とにより、アナログTV信号の妨害を排除でき、エラー
レートが下がる。この場合、妨害がない時も常にフィル
タを入れておくと受信信号が劣化する。これを避けるた
め図65に示すように、エラーレート検知部782によ
り、アナログTVの妨害により、信号が劣化した場合の
み、アナログTVフィルタ760aをONし、妨害がな
い時、OFFすることにより、Filterによる信号
劣化を防ぐことができる。
【0293】また、図84の場合第1データ列と第2デ
ータ列のち、第2データ列の方がエラーレートが少な
い。従って、第2データ列に図66のデ・スクランブル
情報や各画像ブロックのイメージデータのヘッダ情報の
ような重要なHigh priority(HP)情報
を伝送/記録することにより、デ・スクランブルや、各
画像ブロックの画像信号再生を安定させることができ
る。
ータ列のち、第2データ列の方がエラーレートが少な
い。従って、第2データ列に図66のデ・スクランブル
情報や各画像ブロックのイメージデータのヘッダ情報の
ような重要なHigh priority(HP)情報
を伝送/記録することにより、デ・スクランブルや、各
画像ブロックの画像信号再生を安定させることができ
る。
【0294】また図137、図172に示すように8V
SBや16VSBの伝送装置において、時間分割された
各サブチャンネルのデータ列を、トレリスデコーダーや
ECCデコーダーの誤り訂正のコードゲインを各サブチ
ャンネルで変え、HighPriority(HP)情
報をこのコードゲインの高い方のサブチャンネルで送
る。HP情報のエラーレートは低くなるため伝送路にお
いてある程度ノイズが発生し信号が劣化しLowPri
ority情報(LP)情報が破壊されても、HP情報
のデータは破壊されないという効果が得られる。HP情
報として前述のデ・スクランブル情報や画像ブロック単
位のデータパケットのアドレス等のヘッダー情報を伝送
することによりスクランブルの解除が長時間安定し視聴
者は安定してスクランブル解除された番組を視聴でき
る。また各画像ブロックの壊滅的な破壊が防止されるた
め受信信号が劣化しても全体の画質が劣化するだけで視
聴者は、TV番組をある程度の画質で視聴することがで
きるという効果がある。
SBや16VSBの伝送装置において、時間分割された
各サブチャンネルのデータ列を、トレリスデコーダーや
ECCデコーダーの誤り訂正のコードゲインを各サブチ
ャンネルで変え、HighPriority(HP)情
報をこのコードゲインの高い方のサブチャンネルで送
る。HP情報のエラーレートは低くなるため伝送路にお
いてある程度ノイズが発生し信号が劣化しLowPri
ority情報(LP)情報が破壊されても、HP情報
のデータは破壊されないという効果が得られる。HP情
報として前述のデ・スクランブル情報や画像ブロック単
位のデータパケットのアドレス等のヘッダー情報を伝送
することによりスクランブルの解除が長時間安定し視聴
者は安定してスクランブル解除された番組を視聴でき
る。また各画像ブロックの壊滅的な破壊が防止されるた
め受信信号が劣化しても全体の画質が劣化するだけで視
聴者は、TV番組をある程度の画質で視聴することがで
きるという効果がある。
【0295】(実施例6)第6の実施例により本発明の
伝送記録方式を磁気記録再生装置に応用した例を説明す
る。実施例5では多値伝送のASK伝送方式に本発明を
適用した場合を示したが、同じ原理で図173のブロッ
ク図に示すような多値のASK記録方式の磁気記録再生
装置にも本発明を応用することができる。ASKの他,
PSK,FCK,QAMに本発明のC−CDM方式を適
用することにより階層型および非階層型の多値の磁気記
録が可能となる。前述のように本発明は記録装置、伝送
装置の双方に適用できるが、記録装置の例を用いて説明
する。
伝送記録方式を磁気記録再生装置に応用した例を説明す
る。実施例5では多値伝送のASK伝送方式に本発明を
適用した場合を示したが、同じ原理で図173のブロッ
ク図に示すような多値のASK記録方式の磁気記録再生
装置にも本発明を応用することができる。ASKの他,
PSK,FCK,QAMに本発明のC−CDM方式を適
用することにより階層型および非階層型の多値の磁気記
録が可能となる。前述のように本発明は記録装置、伝送
装置の双方に適用できるが、記録装置の例を用いて説明
する。
【0296】まず、16QAMや32QAMの磁気記録
再生装置に本発明のC−CDM方式を適用した例を用い
て多値化および階層化する方法を説明する。図84は実
施例5で多値のVSB等9ASKを用いた伝送・記録装
置について説明したが、この図84のASKをQAMに
変えても同じ効果が得られる。図84、図173ではQ
AMにC−CDMを適用した場合を説明する。以下QA
MをC−CDM多重化したものをSRQAMと呼ぶ。な
お図137と図154では、本発明を伝送システムに応
用した場合を説明する。
再生装置に本発明のC−CDM方式を適用した例を用い
て多値化および階層化する方法を説明する。図84は実
施例5で多値のVSB等9ASKを用いた伝送・記録装
置について説明したが、この図84のASKをQAMに
変えても同じ効果が得られる。図84、図173ではQ
AMにC−CDMを適用した場合を説明する。以下QA
MをC−CDM多重化したものをSRQAMと呼ぶ。な
お図137と図154では、本発明を伝送システムに応
用した場合を説明する。
【0297】図84、図173を説明すると、磁気記録
再生装置851は、入力したHDTV等の映像信号を画
像エンコーダ401の第1画像エンコーダ401aと第
2画像エンコーダ401bにより高域信号と低域信号に
分離し圧縮し、入力部742の中の第1データ列入力部
743にHLVL成分等の低域映像信号を、第2データ列
入力部744にHHVH 成分等を含む高域映像信号を入
力し、変復調器852の中の変調部749に入力する。
第1データ列入力部743では、エラー訂正コードがE
CC部73aにおいて低域信号に付加される。一方、第
2データ列入力部744に入力された第2データ列は1
6SRQAM、36SRQAM、64SRQAMの場
合、2bit、3bit、4bit、になる。この信号
はECC744aにより誤り符号化された後Trellisエ
ンコーダ部744bにより16SRQAM、32SRQ
AM、64SRQAMの場合、図128(a)(b)
(c)に示すTrellis Encoder744bにより、各々1
/2,2/3,3/4の比率のTrellis符号化される。
例えば64SRQAMの場合、第1データ列は2bit
で第2データ列は4bitとなる。このため図128
(c)に示すようなTrellisEncoder744bを用い、3
bitデータを4bitとしたRatio3/4のTrellis E
ncodeを行う。4ASK、8ASK、16ASKの場
合、単独で1/2、2/3、3/4のトレリスエンコー
ドする。こうして冗長度は上がり、データレートは下が
る一方でエラー訂正能力が上がるため同一のデーターレ
ートのエラーレートを下げることができる。このため実
質的な記録再生系もしくは伝送系の情報伝送量は増え
る。実施例5で説明した8VSBの伝送システムの場
合、3bit/symbolであるため、図128
(b)(e)に示すRatio2/3のTrellis Encode
r744g、Trellis Decoder744qを使用でき、全体
のブロック図は図171のようになる。但し、Trellis
Encodeは回路が複雑になるため、実施例6の図84のブ
ロック図ではエラーレートの元々低い第1データ列には
使用していない。第1データ列より第2データ列の方が
符号間距離が小さく、エラーレートが悪いが、第2デー
タ列をTrellis符号化することにより、エラーレートが
改善される。第1データ列のTrellis符号化回路
を省略する構成により、全体の回路がよりシンプルにな
るという効果がある。変調の動作は実施例5の図64の
送信機とほぼ同じであるため詳しい説明は省略する。変
調部749で変調された信号は記録再生回路853にお
いて、バイアス発生器856によりACバイアスされ増
巾器857aにより増巾され磁気へッド854により磁
気テープ855上に記録される。
再生装置851は、入力したHDTV等の映像信号を画
像エンコーダ401の第1画像エンコーダ401aと第
2画像エンコーダ401bにより高域信号と低域信号に
分離し圧縮し、入力部742の中の第1データ列入力部
743にHLVL成分等の低域映像信号を、第2データ列
入力部744にHHVH 成分等を含む高域映像信号を入
力し、変復調器852の中の変調部749に入力する。
第1データ列入力部743では、エラー訂正コードがE
CC部73aにおいて低域信号に付加される。一方、第
2データ列入力部744に入力された第2データ列は1
6SRQAM、36SRQAM、64SRQAMの場
合、2bit、3bit、4bit、になる。この信号
はECC744aにより誤り符号化された後Trellisエ
ンコーダ部744bにより16SRQAM、32SRQ
AM、64SRQAMの場合、図128(a)(b)
(c)に示すTrellis Encoder744bにより、各々1
/2,2/3,3/4の比率のTrellis符号化される。
例えば64SRQAMの場合、第1データ列は2bit
で第2データ列は4bitとなる。このため図128
(c)に示すようなTrellisEncoder744bを用い、3
bitデータを4bitとしたRatio3/4のTrellis E
ncodeを行う。4ASK、8ASK、16ASKの場
合、単独で1/2、2/3、3/4のトレリスエンコー
ドする。こうして冗長度は上がり、データレートは下が
る一方でエラー訂正能力が上がるため同一のデーターレ
ートのエラーレートを下げることができる。このため実
質的な記録再生系もしくは伝送系の情報伝送量は増え
る。実施例5で説明した8VSBの伝送システムの場
合、3bit/symbolであるため、図128
(b)(e)に示すRatio2/3のTrellis Encode
r744g、Trellis Decoder744qを使用でき、全体
のブロック図は図171のようになる。但し、Trellis
Encodeは回路が複雑になるため、実施例6の図84のブ
ロック図ではエラーレートの元々低い第1データ列には
使用していない。第1データ列より第2データ列の方が
符号間距離が小さく、エラーレートが悪いが、第2デー
タ列をTrellis符号化することにより、エラーレートが
改善される。第1データ列のTrellis符号化回路
を省略する構成により、全体の回路がよりシンプルにな
るという効果がある。変調の動作は実施例5の図64の
送信機とほぼ同じであるため詳しい説明は省略する。変
調部749で変調された信号は記録再生回路853にお
いて、バイアス発生器856によりACバイアスされ増
巾器857aにより増巾され磁気へッド854により磁
気テープ855上に記録される。
【0298】記録信号のフォーマットは図113の記録
信号周波数配置図に示すように周波数fcなる搬送波を
もつ例えば16SRQAMの主信号859に情報が記録
されるとともに、fcの2倍の2fcの周波数をもつパイ
ロットfp信号859aが同時に記録される。周波数f
BIASなるバイアス信号859bにより、ACバイアスを
加えて磁気記録されるため記録時の歪が少なくなる。図
113に示す3層のうち2層の多値記録がされているた
め、記録再生できる閾値はTh−1-2,Th−2の2つ
が存在する。記録再生のC/Nレベルにより信号859
なら2層全てが信号859CならD1のみが記録再生さ
れる。
信号周波数配置図に示すように周波数fcなる搬送波を
もつ例えば16SRQAMの主信号859に情報が記録
されるとともに、fcの2倍の2fcの周波数をもつパイ
ロットfp信号859aが同時に記録される。周波数f
BIASなるバイアス信号859bにより、ACバイアスを
加えて磁気記録されるため記録時の歪が少なくなる。図
113に示す3層のうち2層の多値記録がされているた
め、記録再生できる閾値はTh−1-2,Th−2の2つ
が存在する。記録再生のC/Nレベルにより信号859
なら2層全てが信号859CならD1のみが記録再生さ
れる。
【0299】主信号に16SRQAMを用いた場合、信
号点配置は図10のようになる。又36SRQAMを用
いた場合、図100のようになる。4ASK、8ASK
を用いた場合、図58、図68(a)(b)のような配
置となる。この信号を再生する場合、磁気ヘッド854
からは、主信号859とパイロット信号859aが再生
され、増巾器857bにより増巾される。この信号より
搬送波再生回路858のフィルタ858aにより2fo
なるパイロット信号fpが周波数分離され、1/2分周
器858bによりfoの搬送波が再生され復調部760
に送られる。この再生された搬送波を用いて復調部76
0において主信号は復調される。この時、HDTV用等
の高C/N値の高い磁気記録テープ855を用いた場
合、16点の各信号点の弁別しやすくなるため復調部7
60においてD1とD2の双方が復調される。そして画
像デコーダ422により全信号が再生される。HDTV
VTRの場合例えば15MbpsのHDTVの高ビット
レートのTV信号が再生される。C/N値が低いビデオ
テープ程、コストは安い。現時点で市販のVHSテープ
と放送用の高C/N型テープとは10dB以上C/Nの
差がある。安価なC/N値の低いビデオテープ855を
用いた場合はC/N値が低いため16値や36値の信号
点を全て弁別することは難しくなる。このため第1デー
タ列D1は再生できるが第2データ列D2の2bitも
しくは3bitもしくは4bitのデータ列は再生でき
ず、第1データ列の2bitのデータ列のみが再生され
る。2層の階層型のHDTV画像信号を記録再生した場
合、低C/Nテープでは高域画像信号は再生されないた
め第1データ列の低レートの低域画像信号、具体的には
例えば7MbpsのワイドNTSCのTV信号が出力さ
れる。
号点配置は図10のようになる。又36SRQAMを用
いた場合、図100のようになる。4ASK、8ASK
を用いた場合、図58、図68(a)(b)のような配
置となる。この信号を再生する場合、磁気ヘッド854
からは、主信号859とパイロット信号859aが再生
され、増巾器857bにより増巾される。この信号より
搬送波再生回路858のフィルタ858aにより2fo
なるパイロット信号fpが周波数分離され、1/2分周
器858bによりfoの搬送波が再生され復調部760
に送られる。この再生された搬送波を用いて復調部76
0において主信号は復調される。この時、HDTV用等
の高C/N値の高い磁気記録テープ855を用いた場
合、16点の各信号点の弁別しやすくなるため復調部7
60においてD1とD2の双方が復調される。そして画
像デコーダ422により全信号が再生される。HDTV
VTRの場合例えば15MbpsのHDTVの高ビット
レートのTV信号が再生される。C/N値が低いビデオ
テープ程、コストは安い。現時点で市販のVHSテープ
と放送用の高C/N型テープとは10dB以上C/Nの
差がある。安価なC/N値の低いビデオテープ855を
用いた場合はC/N値が低いため16値や36値の信号
点を全て弁別することは難しくなる。このため第1デー
タ列D1は再生できるが第2データ列D2の2bitも
しくは3bitもしくは4bitのデータ列は再生でき
ず、第1データ列の2bitのデータ列のみが再生され
る。2層の階層型のHDTV画像信号を記録再生した場
合、低C/Nテープでは高域画像信号は再生されないた
め第1データ列の低レートの低域画像信号、具体的には
例えば7MbpsのワイドNTSCのTV信号が出力さ
れる。
【0300】また図114のブロック図に示すように第
2データ列出力部759と第2データ列入力部744と
第2画像デコーダ422aを省略し、第1データ列D1
のみを変復調する変形QPSK等の変調器をもつ低ビッ
トレート専用の記録再生装置851も一つの製品形態と
して設定できる。この装置は第1データ列のみの記録再
生が行える。つまりワイドNTSCグレードの画像信号
を記録再生できる。上述のHDTV信号等の高ビットレ
ートの信号が記録された高いC/N値を出力するビデオ
テープ855をこの低ビットレート専用の磁気記録再生
装置で再生した場合、第1データ列のD1信号のみが再
生され、ワイドNTSC信号が出力され、第2データ列
は再生されない。つまり同じ階層型のHDTV信号が記
録されたビデオテープ855を再生した場合、一方の複
雑な構成の記録再生装置ではHDTV信号、一方の簡単
な構成の記録再生装置ではワイドNTSCTV信号が再
生できる。つまり2層の階層の場合異なるC/N値をも
つテープと異なる記録再生データレートをもつ機種の間
で4つの組み合わせの完全互換性が実現するという大き
な効果がある。この場合、HDTV専用機に比べてNT
SC専用機は著しく簡単な構成になる。具体的には例え
ばEDTVのデコーダの回路規模はHDTVのデコーダ
比べて1/6になる。従って低機能機は大巾に低いコス
トで実現できる。このようにHDTVとEDTVの画質
の記録再生能力が異なる2つのタイプの記録再生装置を
実現できるため巾広い価格帯の機種が設定できるという
効果がある。また使用者も高価格のC/Nの高いテープ
から低価格の低C/Nのテープまで、要求画質に応じて
その都度自由にテープを選択できる。このように互換性
を完全に保ちながら拡張性が得られるとともに将来との
互換性も確保できる。従って将来も陳腐化しない記録再
生装置の規格が実現することも可能となる。この他の記
録方法としては実施例1、3で説明した位相変調による
階層記録もできる。
2データ列出力部759と第2データ列入力部744と
第2画像デコーダ422aを省略し、第1データ列D1
のみを変復調する変形QPSK等の変調器をもつ低ビッ
トレート専用の記録再生装置851も一つの製品形態と
して設定できる。この装置は第1データ列のみの記録再
生が行える。つまりワイドNTSCグレードの画像信号
を記録再生できる。上述のHDTV信号等の高ビットレ
ートの信号が記録された高いC/N値を出力するビデオ
テープ855をこの低ビットレート専用の磁気記録再生
装置で再生した場合、第1データ列のD1信号のみが再
生され、ワイドNTSC信号が出力され、第2データ列
は再生されない。つまり同じ階層型のHDTV信号が記
録されたビデオテープ855を再生した場合、一方の複
雑な構成の記録再生装置ではHDTV信号、一方の簡単
な構成の記録再生装置ではワイドNTSCTV信号が再
生できる。つまり2層の階層の場合異なるC/N値をも
つテープと異なる記録再生データレートをもつ機種の間
で4つの組み合わせの完全互換性が実現するという大き
な効果がある。この場合、HDTV専用機に比べてNT
SC専用機は著しく簡単な構成になる。具体的には例え
ばEDTVのデコーダの回路規模はHDTVのデコーダ
比べて1/6になる。従って低機能機は大巾に低いコス
トで実現できる。このようにHDTVとEDTVの画質
の記録再生能力が異なる2つのタイプの記録再生装置を
実現できるため巾広い価格帯の機種が設定できるという
効果がある。また使用者も高価格のC/Nの高いテープ
から低価格の低C/Nのテープまで、要求画質に応じて
その都度自由にテープを選択できる。このように互換性
を完全に保ちながら拡張性が得られるとともに将来との
互換性も確保できる。従って将来も陳腐化しない記録再
生装置の規格が実現することも可能となる。この他の記
録方法としては実施例1、3で説明した位相変調による
階層記録もできる。
【0301】実施例5で説明したASKによる記録もで
きる。現在2値の記録を多値にして図59(c)(d)
や図68(a)(b)に示すように4値のASKや8値
のASKの信号点を2つのグループに分け、2層と3層
の階層化できる。
きる。現在2値の記録を多値にして図59(c)(d)
や図68(a)(b)に示すように4値のASKや8値
のASKの信号点を2つのグループに分け、2層と3層
の階層化できる。
【0302】ASKの場合のブロック図は図84と同じ
である。図173のようになる。TrellisとAS
Kの組み合わせによりエラーレートが下がる。実施例で
説明した以外に磁気テープ上の多トラックによる多値お
よび階層記録もできる。又、エラー訂正能力を変えて、
データを差別化することによる論理的な階層記録もでき
る。
である。図173のようになる。TrellisとAS
Kの組み合わせによりエラーレートが下がる。実施例で
説明した以外に磁気テープ上の多トラックによる多値お
よび階層記録もできる。又、エラー訂正能力を変えて、
データを差別化することによる論理的な階層記録もでき
る。
【0303】ここで将来規格との互換性について述べ
る。通常、VTR等の記録再生装置の規格を設定する場
合、現実に入手できる最も高いC/Nのテープを用いて
規格が定められる。テープの記録特性は日進月歩で向上
する。例えば10年前のテープに比べて、現在C/N値
は10dB以上向上している。この場合、現在から10
年〜20年後の将来においてテープ性能が向上した時点
で新しい規格を設定する場合、従来方式では旧い規格と
の互換性をとることは非常に難しい。このため新旧規格
は片互換もしくは非互換である場合が多かった。
る。通常、VTR等の記録再生装置の規格を設定する場
合、現実に入手できる最も高いC/Nのテープを用いて
規格が定められる。テープの記録特性は日進月歩で向上
する。例えば10年前のテープに比べて、現在C/N値
は10dB以上向上している。この場合、現在から10
年〜20年後の将来においてテープ性能が向上した時点
で新しい規格を設定する場合、従来方式では旧い規格と
の互換性をとることは非常に難しい。このため新旧規格
は片互換もしくは非互換である場合が多かった。
【0304】しかし、本発明の場合、まず、現行テープ
で第1データ列もしくは第2データ列を記録再生する規
格をつくる。次に将来テープのC/Nが大巾に向上した
時点で本発明を予め採用しておけば上位のデータ階層の
データ例えば第3データ列のデータを追加し、例えば3
階層の64SRQAMや8ASKを記録再生するスーパ
ーHDTVVTRが従来規格と完全互換を保ちながら実
現する。この将来規格が実現した理時点で本発明、新規
格で第3データ列まで3層記録された磁気テープを、第
1データ列、第2データ列しか記録再生できない旧規格
の2層の磁気記録再生装置で再生した場合、第3データ
列は再生できないが第1、第2データ列は完全に再生で
きる。このためHDTV信号は再生される。このため新
旧規格間の互換性を保ちながら将来、記録データ量を拡
張できるという効果がある。
で第1データ列もしくは第2データ列を記録再生する規
格をつくる。次に将来テープのC/Nが大巾に向上した
時点で本発明を予め採用しておけば上位のデータ階層の
データ例えば第3データ列のデータを追加し、例えば3
階層の64SRQAMや8ASKを記録再生するスーパ
ーHDTVVTRが従来規格と完全互換を保ちながら実
現する。この将来規格が実現した理時点で本発明、新規
格で第3データ列まで3層記録された磁気テープを、第
1データ列、第2データ列しか記録再生できない旧規格
の2層の磁気記録再生装置で再生した場合、第3データ
列は再生できないが第1、第2データ列は完全に再生で
きる。このためHDTV信号は再生される。このため新
旧規格間の互換性を保ちながら将来、記録データ量を拡
張できるという効果がある。
【0305】ここで図84の再生動作の説明に戻る。再
生する時は磁気テープ855を磁気ヘッド854と磁気
再生回路853により再生信号を再生し変復調器852
に送る。復調部は実施例1,3,4とほぼ同様な動作を
するため説明を省略する。復調部760により第1デー
タ列D1と第2データ列D2を再生し、第2データ列は
Vitabiデコーダ等のTrellis-Decoder759bにより、c
ode gainの高いエラー訂正をされ、エラーレートは低く
なる。D1、D2信号は画像デコーダー422により復
調されHDTVの映像信号が出力される。
生する時は磁気テープ855を磁気ヘッド854と磁気
再生回路853により再生信号を再生し変復調器852
に送る。復調部は実施例1,3,4とほぼ同様な動作を
するため説明を省略する。復調部760により第1デー
タ列D1と第2データ列D2を再生し、第2データ列は
Vitabiデコーダ等のTrellis-Decoder759bにより、c
ode gainの高いエラー訂正をされ、エラーレートは低く
なる。D1、D2信号は画像デコーダー422により復
調されHDTVの映像信号が出力される。
【0306】以上は2つの階層をもつ磁気記録再生装置
の実施例であるが、次に2層の物理階層に1層の論理階
層を加えた3層の階層の磁気記録再生装置の実施例を図
131のブロック図を用いて説明する。基本的には、図
84と同じ構成であるが第1データ列をTDMにより、
さらに2つのサブチャンネルに分割し3層構造にしてい
る。図131に示すように、まずHDTV信号は第1画
像エンコーダ401aの中の第1―1画像エンコーダ4
01cと第1―2画像エンコーダ401dにより、中域
と低域の映像信号の2つのデータ、D1-1とD1-2に分離
され入力部742の第1データ列入力部に入力される。
MPEGグレードの画質のデータ列D1-1はECC coder7
43aにおいてCode gainの高い誤り訂正符号化をさ
れ、D1-2はECC Coder743bにおいて通常のCode gai
nをもつ誤り訂正符号化をされる。D1-1とD1-2はTD
M部743cにより時間多重化され、一つのデータ列D
1となる。D1とD2はC−CDM変調部749で変調さ
れ磁気ヘッド854により磁気テープ855上に、2層
で階層記録される。
の実施例であるが、次に2層の物理階層に1層の論理階
層を加えた3層の階層の磁気記録再生装置の実施例を図
131のブロック図を用いて説明する。基本的には、図
84と同じ構成であるが第1データ列をTDMにより、
さらに2つのサブチャンネルに分割し3層構造にしてい
る。図131に示すように、まずHDTV信号は第1画
像エンコーダ401aの中の第1―1画像エンコーダ4
01cと第1―2画像エンコーダ401dにより、中域
と低域の映像信号の2つのデータ、D1-1とD1-2に分離
され入力部742の第1データ列入力部に入力される。
MPEGグレードの画質のデータ列D1-1はECC coder7
43aにおいてCode gainの高い誤り訂正符号化をさ
れ、D1-2はECC Coder743bにおいて通常のCode gai
nをもつ誤り訂正符号化をされる。D1-1とD1-2はTD
M部743cにより時間多重化され、一つのデータ列D
1となる。D1とD2はC−CDM変調部749で変調さ
れ磁気ヘッド854により磁気テープ855上に、2層
で階層記録される。
【0307】再生時には、磁気ヘッド854により再生
された記録信号は、図84で説明したのと同様の動作に
より、C−CDM復調部760によりD1とD2に復調さ
れる。第1データ列D1は第1データ出力部758の中
のTDM部758cにおいて、2つのサブチャンネルD
1-1とD1-2に復調される。D1-1はCode gainの高いECC
Decoder758aにおいて、誤り訂正されるため、D1-2
に比べてD1-1は低いC/N値においても復調され第1-1
画像デコーダ402aによりLDTVがDecodeされ出力
される。一方D1-2はCode gainの通常のECC Decoder7
58bにおいて誤り訂正されるため、D1-1に比べると
高いC/Nのスレシホルド値をもつため信号レベルが大
きくないと再生できない。そして、第1―2画像エンコ
ーダ402dにおいて復調され、D1-1と合成されて、ワ
イドNTSCグレードのEDTVが出力される。
された記録信号は、図84で説明したのと同様の動作に
より、C−CDM復調部760によりD1とD2に復調さ
れる。第1データ列D1は第1データ出力部758の中
のTDM部758cにおいて、2つのサブチャンネルD
1-1とD1-2に復調される。D1-1はCode gainの高いECC
Decoder758aにおいて、誤り訂正されるため、D1-2
に比べてD1-1は低いC/N値においても復調され第1-1
画像デコーダ402aによりLDTVがDecodeされ出力
される。一方D1-2はCode gainの通常のECC Decoder7
58bにおいて誤り訂正されるため、D1-1に比べると
高いC/Nのスレシホルド値をもつため信号レベルが大
きくないと再生できない。そして、第1―2画像エンコ
ーダ402dにおいて復調され、D1-1と合成されて、ワ
イドNTSCグレードのEDTVが出力される。
【0308】第2データ列D2はTrellis Decoder759
bによりVitabi復号され、ECC759aによりエラー
訂正され、第2画像エンコーダ402bにより高域画像
信号となり、D1-1、D1-2と合成されてHDTVが出力
される。この場合のD2のC/Nの閾値はD1-2より大き
く設定する。従ってテープ855のC/N値が小さい場
合、D1-1つまりLDTVが再生され、通常のC/N値
のテープ855の場合D1-1、D1-2つまりEDTVが再
生され、C/N値の高いテープ855を用いると
D1-1、D1-2、D2つまりHDTV信号が再生される。
bによりVitabi復号され、ECC759aによりエラー
訂正され、第2画像エンコーダ402bにより高域画像
信号となり、D1-1、D1-2と合成されてHDTVが出力
される。この場合のD2のC/Nの閾値はD1-2より大き
く設定する。従ってテープ855のC/N値が小さい場
合、D1-1つまりLDTVが再生され、通常のC/N値
のテープ855の場合D1-1、D1-2つまりEDTVが再
生され、C/N値の高いテープ855を用いると
D1-1、D1-2、D2つまりHDTV信号が再生される。
【0309】こうして3層の階層の磁気記録再生装置が
実現する。前述のようにテープ855のC/N値とコス
トとは相関関係にある。本発明の場合使用者は3つのタ
イプのテープコストに応じた3つのグレードの画質の画
像信号を記録再生できるため、使用者が記録したいTV
番組の内容に応じてテープのグレードを選択する巾が拡
がるという効果がある。
実現する。前述のようにテープ855のC/N値とコス
トとは相関関係にある。本発明の場合使用者は3つのタ
イプのテープコストに応じた3つのグレードの画質の画
像信号を記録再生できるため、使用者が記録したいTV
番組の内容に応じてテープのグレードを選択する巾が拡
がるという効果がある。
【0310】次に早送り再生時の階層記録の効果を述べ
る図132の記録トラック図に示すように磁気テープ8
55上にはアジマス角Aの記録トラック855aと逆の
アジマス角のBの記録トラック855bが記録されてい
る。図示するように記録トラック855aの中央部にこ
のまま記録領域855cを設け、他の領域をD1-2記録
領域855dとする。これを各々の記録トラック数ヶに
つき少なくとも1ヶ所設ける。この中にはLDTV1フ
レーム分が記録されている。高域信号のD2信号は記録
トラック855aの全領域のD2記録領域855eに記
録する。通常速度の記録再生時には、この記録フォーマ
ットは新たな効果は生まない。さて順方向と逆方向のテ
ープ早送り再生時にはアジマス角Aの磁気ヘッドトレー
ス855fは図に示すように磁気トラックと一致しなく
なる。図132に示す本発明においてはテープ中央部の
狭い領域に設定されたD1-1記録領域855cを設けて
ある。このためある一定の確率ではあるが、この領域は
確実に再生される。再生されたD1-1信号からはMPE
G1並みのLDTVの画質ではあるが同一時間の画面全
体の画像を復調できる。こうして早送り再生時には1秒
間に数枚から数十枚のLDTVの完全な画像が再生され
ると使用者は早送り中の画画面を確認できるいう大きな
効果がある。
る図132の記録トラック図に示すように磁気テープ8
55上にはアジマス角Aの記録トラック855aと逆の
アジマス角のBの記録トラック855bが記録されてい
る。図示するように記録トラック855aの中央部にこ
のまま記録領域855cを設け、他の領域をD1-2記録
領域855dとする。これを各々の記録トラック数ヶに
つき少なくとも1ヶ所設ける。この中にはLDTV1フ
レーム分が記録されている。高域信号のD2信号は記録
トラック855aの全領域のD2記録領域855eに記
録する。通常速度の記録再生時には、この記録フォーマ
ットは新たな効果は生まない。さて順方向と逆方向のテ
ープ早送り再生時にはアジマス角Aの磁気ヘッドトレー
ス855fは図に示すように磁気トラックと一致しなく
なる。図132に示す本発明においてはテープ中央部の
狭い領域に設定されたD1-1記録領域855cを設けて
ある。このためある一定の確率ではあるが、この領域は
確実に再生される。再生されたD1-1信号からはMPE
G1並みのLDTVの画質ではあるが同一時間の画面全
体の画像を復調できる。こうして早送り再生時には1秒
間に数枚から数十枚のLDTVの完全な画像が再生され
ると使用者は早送り中の画画面を確認できるいう大きな
効果がある。
【0311】また逆送り再生時にはヘッドトレース85
g示すように磁気トラックの一部の領域しかトレースし
ない。しかし、この場合においても図132で示す記録
再生フォーマットを用いた場合、D1-1記録領域が再生
できるためLDTVグレードの画質の動画が間欠的に出
力される。
g示すように磁気トラックの一部の領域しかトレースし
ない。しかし、この場合においても図132で示す記録
再生フォーマットを用いた場合、D1-1記録領域が再生
できるためLDTVグレードの画質の動画が間欠的に出
力される。
【0312】こうして、本発明では記録トラックの一部
の狭い領域にLDTVグレードの画像を記録するため使
用者は正逆両方向の早送り時にLDTVグレードの画質
で早送りの間欠的にほぼ完全な静止画を再生できるた
め、高速検索時に画面の確認が容易になるという効果が
ある。
の狭い領域にLDTVグレードの画像を記録するため使
用者は正逆両方向の早送り時にLDTVグレードの画質
で早送りの間欠的にほぼ完全な静止画を再生できるた
め、高速検索時に画面の確認が容易になるという効果が
ある。
【0313】次に、さらに高速の早送り再生に対応する
方法を述べる。図132の右下に示すようにD1-1記録
領域855Cを設け、LDTVの1フレームを記録する
とともにD1-1記録領域855Cの一部にさらに狭い領
域のD1-1・D2記録領域855hを設ける。この領域に
おけるサブチャンネルD1-1にはLDTVの1フレーム
の一部の情報が記録されている。LDTVの残りの情報
をD1-1・D2記録領域855hのD2記録領域855j
に重複して記録する。サブチャンネルD2はサブチャン
ネルD1-1の3〜5倍のデータ記録量をもつ。従ってD
1-1とD2で1/3〜1/5の面積のテープ上のLDTV
の1フレームの情報を記録できる。ヘッドレースがさら
に狭い領域である領域855h,855jに記録できる
ため、ヘッドのトレース時間Ts1に比べて時間も面積も
1/3〜1/5になる。従って早送り速度を早めてヘッ
ドのトレースがさらに傾いても、この領域全体をトレー
スする確率が高くなる。このためD1-1のみの場合に比
べてさらに3〜5倍速い早送り時にも完全なLDTVの
画像を間欠的に再生する。
方法を述べる。図132の右下に示すようにD1-1記録
領域855Cを設け、LDTVの1フレームを記録する
とともにD1-1記録領域855Cの一部にさらに狭い領
域のD1-1・D2記録領域855hを設ける。この領域に
おけるサブチャンネルD1-1にはLDTVの1フレーム
の一部の情報が記録されている。LDTVの残りの情報
をD1-1・D2記録領域855hのD2記録領域855j
に重複して記録する。サブチャンネルD2はサブチャン
ネルD1-1の3〜5倍のデータ記録量をもつ。従ってD
1-1とD2で1/3〜1/5の面積のテープ上のLDTV
の1フレームの情報を記録できる。ヘッドレースがさら
に狭い領域である領域855h,855jに記録できる
ため、ヘッドのトレース時間Ts1に比べて時間も面積も
1/3〜1/5になる。従って早送り速度を早めてヘッ
ドのトレースがさらに傾いても、この領域全体をトレー
スする確率が高くなる。このためD1-1のみの場合に比
べてさらに3〜5倍速い早送り時にも完全なLDTVの
画像を間欠的に再生する。
【0314】この方式は2階層のVTRの場合、D2記
録領域855jを再生する機能がないため、高速の早送
り時には再生できない。一方3階層の高機能型VTRに
おいては2階層に比べて3〜5倍速い早送り時にも画像
が確認できる。つまり、階層の数つまりコストに応じた
画質だけでなく、コストに応じて再生可能な最大早送り
速度が異なるVTRが実現する。
録領域855jを再生する機能がないため、高速の早送
り時には再生できない。一方3階層の高機能型VTRに
おいては2階層に比べて3〜5倍速い早送り時にも画像
が確認できる。つまり、階層の数つまりコストに応じた
画質だけでなく、コストに応じて再生可能な最大早送り
速度が異なるVTRが実現する。
【0315】なお実施例では階層型変調方式を用いたが
16QAM等の通常の変調方式でも、階層型の画像符号
化を行えば本発明による早送り再生が実現する。ことは
いうまでもない。
16QAM等の通常の変調方式でも、階層型の画像符号
化を行えば本発明による早送り再生が実現する。ことは
いうまでもない。
【0316】従来の高度に画像を圧縮する方式の非階層
型のデジタルVTRの記録方式では画像データが均一に
分散しているため、早送り再生時に各フレームの同一時
間の画面の画像の全部を再生することはできない。この
ため画面の各ブロックの時間軸のずれた画像しか再生で
きない。しかし、本発明の階層型のHDTVVTRでは
LDTVグレードではあるが、画面の各ブロックの時間
軸のずれていない画像を早送り再生時に再生できるとい
う効果がある。
型のデジタルVTRの記録方式では画像データが均一に
分散しているため、早送り再生時に各フレームの同一時
間の画面の画像の全部を再生することはできない。この
ため画面の各ブロックの時間軸のずれた画像しか再生で
きない。しかし、本発明の階層型のHDTVVTRでは
LDTVグレードではあるが、画面の各ブロックの時間
軸のずれていない画像を早送り再生時に再生できるとい
う効果がある。
【0317】本発明のHDTVの3層の階層記録を行っ
た場合記録再生系のC/Nが高いときはHDTV等の高
解像度TV信号を再生できる。そして記録再生系のC/
Nが低い場合や機能の低い磁気再生装置で再生した場
合、ワイドNTSC等のEDTVグレードのTV信号も
しくは低解像度NTSC等のLDTVグレードのTV信
号が出力される。
た場合記録再生系のC/Nが高いときはHDTV等の高
解像度TV信号を再生できる。そして記録再生系のC/
Nが低い場合や機能の低い磁気再生装置で再生した場
合、ワイドNTSC等のEDTVグレードのTV信号も
しくは低解像度NTSC等のLDTVグレードのTV信
号が出力される。
【0318】以上のように本発明を用いた磁気再生装置
においては、C/Nが低くなった場合や、エラーレート
が高くなった場合においても同一内容の映像を低い解像
度、もしくは低い画質で再生できるという効果が得られ
る。
においては、C/Nが低くなった場合や、エラーレート
が高くなった場合においても同一内容の映像を低い解像
度、もしくは低い画質で再生できるという効果が得られ
る。
【0319】(実施例7)実施例7は本発明を4階層の
映像階層伝送に用いたものである。実施例2で説明した
4階層の伝送方式と4階層の映像データ構造を組み合わ
せることにより図91の受信妨害領域図に示すように4
層の受信領域ができる。図に示すように最内側に第1受
信領域890a、その外側に第2受信領域890b、第
3受信領域890c、第4受信領域890dができる。
この4階層を実現する方式について述べる。
映像階層伝送に用いたものである。実施例2で説明した
4階層の伝送方式と4階層の映像データ構造を組み合わ
せることにより図91の受信妨害領域図に示すように4
層の受信領域ができる。図に示すように最内側に第1受
信領域890a、その外側に第2受信領域890b、第
3受信領域890c、第4受信領域890dができる。
この4階層を実現する方式について述べる。
【0320】4階層を実現するには変調による4層の物
理階層やエラー訂正能力の差別化による4層の論理階層
があるが、前者は階層間のC/N差が大きいため4層で
は大きなC/Nが必要となる。後者は、復調可能なこと
が前提であるため、階層間のC/N差を大きくとれな
い。現実的であるのは、2層の物理階層と2層の論理階
層を用いて、4層の階層伝送を行うことである。では、
まず映像信号を4層に分離する方法を述べる。
理階層やエラー訂正能力の差別化による4層の論理階層
があるが、前者は階層間のC/N差が大きいため4層で
は大きなC/Nが必要となる。後者は、復調可能なこと
が前提であるため、階層間のC/N差を大きくとれな
い。現実的であるのは、2層の物理階層と2層の論理階
層を用いて、4層の階層伝送を行うことである。では、
まず映像信号を4層に分離する方法を述べる。
【0321】図93は分離回路3のブロック図である分
離回路3は映像分離回路895と4つの圧縮回路から構
成される。分離回路404a、404b、404cの内
部の基本的な構成は、図30の第1画像エンコーダ40
1の中の分離回路404のブロック図と同じなので説明
は省略する。分離回路404a等は映像信号を低域成分
HLVLと高域成分HHVHと中間成分HHVL、HLVHの4
つの信号に分離する。この場合、HLVLは解像度が元の
映像信号の半分になる。
離回路3は映像分離回路895と4つの圧縮回路から構
成される。分離回路404a、404b、404cの内
部の基本的な構成は、図30の第1画像エンコーダ40
1の中の分離回路404のブロック図と同じなので説明
は省略する。分離回路404a等は映像信号を低域成分
HLVLと高域成分HHVHと中間成分HHVL、HLVHの4
つの信号に分離する。この場合、HLVLは解像度が元の
映像信号の半分になる。
【0322】さて入力した映像信号は映像分離回路40
4aにより高域成分と低域成分に2分割される。水平と
垂直方向に分割されるため4つの成分が出力される。高
域と低域の分割点はこの実施例では中間点にある。従っ
て、入力信号が垂直1000本のHDTV信号の場合H
LVL信号は垂直500本の、水平解像度も半分のTV信
号となる。
4aにより高域成分と低域成分に2分割される。水平と
垂直方向に分割されるため4つの成分が出力される。高
域と低域の分割点はこの実施例では中間点にある。従っ
て、入力信号が垂直1000本のHDTV信号の場合H
LVL信号は垂直500本の、水平解像度も半分のTV信
号となる。
【0323】低域成分のHLVL信号は分離回路404c
により、さらに水平、垂直方向の周波数成分が各々2分
割される。従ってHLVL出力は例えば垂直250本、水
平解像度は1/4となる。これをLL信号と定義すると
LL成分は圧縮部405aにより圧縮され、D1-1信号
として出力される。
により、さらに水平、垂直方向の周波数成分が各々2分
割される。従ってHLVL出力は例えば垂直250本、水
平解像度は1/4となる。これをLL信号と定義すると
LL成分は圧縮部405aにより圧縮され、D1-1信号
として出力される。
【0324】一方、HLVLの高域成分の3成分は合成器
772cにより1つのLH信号に合成され、圧縮部40
5bにより圧縮されD1-2信号として出力される。この
場合、分離回路404cと合成器772cの間に圧縮部
を3つ設けてもよい。
772cにより1つのLH信号に合成され、圧縮部40
5bにより圧縮されD1-2信号として出力される。この
場合、分離回路404cと合成器772cの間に圧縮部
を3つ設けてもよい。
【0325】高域成分のHHVH、HLVH、HHVLの3成
分は合成器772aにより一つのHHVH−H信号とな
る。圧縮信号が垂直水平とも1000本の場合、この信
号は水平、垂直方向に500本〜1000本の成分をも
つ。そして分離回路404bにより4つの成分に分離さ
れる。
分は合成器772aにより一つのHHVH−H信号とな
る。圧縮信号が垂直水平とも1000本の場合、この信
号は水平、垂直方向に500本〜1000本の成分をも
つ。そして分離回路404bにより4つの成分に分離さ
れる。
【0326】従ってHLVL出力として水平、垂直方向の
500本〜750本の成分が分離される。これをHH信
号とよぶ。そしてHHVH、HLVH、HHVLの3成分は7
50本〜1000本の成分をもち、合成器772bで合
成され、HH信号となり圧縮部405dで圧縮され、D
2-2信号として出力される。一方HL信号はD2-1信号と
して出力される。従ってLL、つまりD1-1信号は例え
ば0本〜250本以下の成分、LHつまりD1-2信号は
250本以上500本以下の周波数成分HLつまりD
2-1信号は500本以上750本以下の成分、HHつま
りD2-2信号は750本以上1000本以下の周波数成
分をもつ。この分離回路3により階層型のデータ構造が
できるという効果がある。この図93の分離回路3を用
いて実施例2で説明した図87の送信機1の中の分離回
路3の部分を置きかえることにより、4層の階層型伝送
ができる。
500本〜750本の成分が分離される。これをHH信
号とよぶ。そしてHHVH、HLVH、HHVLの3成分は7
50本〜1000本の成分をもち、合成器772bで合
成され、HH信号となり圧縮部405dで圧縮され、D
2-2信号として出力される。一方HL信号はD2-1信号と
して出力される。従ってLL、つまりD1-1信号は例え
ば0本〜250本以下の成分、LHつまりD1-2信号は
250本以上500本以下の周波数成分HLつまりD
2-1信号は500本以上750本以下の成分、HHつま
りD2-2信号は750本以上1000本以下の周波数成
分をもつ。この分離回路3により階層型のデータ構造が
できるという効果がある。この図93の分離回路3を用
いて実施例2で説明した図87の送信機1の中の分離回
路3の部分を置きかえることにより、4層の階層型伝送
ができる。
【0327】こうして階層型データ構造と階層型伝送を
組み合わせることにより、C/Nの劣下に伴い段階的に
画質が劣下する画像伝送が実現できる。これは放送にお
いてはサービスエリアの拡大という大きな効果がある。
次にこの信号を復調再生する受信機は実施例2で説明し
た図88の第2受信機と同じ構成と動作である。従って
全体の動作は省略する。ただ映像信号を扱うため合成部
37の構成がデータ送信と異なる。ここでは合成部37
を詳しく説明する。
組み合わせることにより、C/Nの劣下に伴い段階的に
画質が劣下する画像伝送が実現できる。これは放送にお
いてはサービスエリアの拡大という大きな効果がある。
次にこの信号を復調再生する受信機は実施例2で説明し
た図88の第2受信機と同じ構成と動作である。従って
全体の動作は省略する。ただ映像信号を扱うため合成部
37の構成がデータ送信と異なる。ここでは合成部37
を詳しく説明する。
【0328】実施例2において図88の受信機のブロッ
ク図を用いて説明したように、受信した信号は復調さ
れ、エラー訂正され、D1-1、D1-2、D2-1、D2-2の4
つの信号となり、合成部37に入力される。
ク図を用いて説明したように、受信した信号は復調さ
れ、エラー訂正され、D1-1、D1-2、D2-1、D2-2の4
つの信号となり、合成部37に入力される。
【0329】ここで図94は合成部33のブロック図で
ある。入力されたD1-1、D1-2、D2-1、D2-2信号は伸
長部523a、523b、523c、523dにおいて
伸長され、図93の分離回路において説明したLL、L
H、HL、HH信号となる。この信号は、元の映像信号
の水平、垂直方向の帯域を1とするとLLは1/4、L
L+LHは1/2、LL+LH+HLは3/4、LL+
LH+HL+HHは1の帯域となる。LH信号は分離器
531aにより分離され画像合成部548aにおいてL
L信号と合成されて画像合成部548cのHLVL端子に
入力される。画像合成部531aの例の説明に関しては
図32の画像デコーダ527で説明したので省略する。
一方、HH信号は分離器531bにより分離され、画像
合成部548bに入力される。HL信号は画像合成部5
48bにおいてHH信号と合成され、HHVH−H信号と
なり分離器531cにより分離され、画像合成部548
cにおいてLHとLLの合成信号と合成され、映像信号
となり合成部33から出力される。そして図88の第2
受信機の出力部36でTV信号となり出力される。この
場合、原信号が垂直1050本、約1000本のHDT
V信号ならば図91の受信妨害図に示した4つの受信条
件により4つの画質のTV信号が受信される。
ある。入力されたD1-1、D1-2、D2-1、D2-2信号は伸
長部523a、523b、523c、523dにおいて
伸長され、図93の分離回路において説明したLL、L
H、HL、HH信号となる。この信号は、元の映像信号
の水平、垂直方向の帯域を1とするとLLは1/4、L
L+LHは1/2、LL+LH+HLは3/4、LL+
LH+HL+HHは1の帯域となる。LH信号は分離器
531aにより分離され画像合成部548aにおいてL
L信号と合成されて画像合成部548cのHLVL端子に
入力される。画像合成部531aの例の説明に関しては
図32の画像デコーダ527で説明したので省略する。
一方、HH信号は分離器531bにより分離され、画像
合成部548bに入力される。HL信号は画像合成部5
48bにおいてHH信号と合成され、HHVH−H信号と
なり分離器531cにより分離され、画像合成部548
cにおいてLHとLLの合成信号と合成され、映像信号
となり合成部33から出力される。そして図88の第2
受信機の出力部36でTV信号となり出力される。この
場合、原信号が垂直1050本、約1000本のHDT
V信号ならば図91の受信妨害図に示した4つの受信条
件により4つの画質のTV信号が受信される。
【0330】TV信号の画質を詳しく説明する。図91
と図86を一つにまとめたのが図92の伝送階層構造図
である。このようにC/Nの向上とともに受信領域86
2d、862c、862b、862aにおいてD1-1、
D1-2、D2-1、D2-2と次々と再生できる階層チャンネ
ルが追加されデータ量が増える。
と図86を一つにまとめたのが図92の伝送階層構造図
である。このようにC/Nの向上とともに受信領域86
2d、862c、862b、862aにおいてD1-1、
D1-2、D2-1、D2-2と次々と再生できる階層チャンネ
ルが追加されデータ量が増える。
【0331】映像信号の階層伝送の場合図95伝送階層
構造図のようにC/Nの向上とともにLL、LH、H
L、HH信号の階層チャンネルが再生されるようにな
る。従って送信アンテナからの距離が近づくにつれ、画
質が向上する。L=Ldの時LL信号、L=Lcの時L
L+LH信号、L=Lbの時LL+LH+HL信号、L
=Laの時LL+LH+HL+HH信号が再生される。
従って、原信号の帯域を1とすると1/4、1/2、3
/4、1の帯域の画質が各々の受信地域で得られる。原
信号が垂直走査線1000本のHDTVの場合、250
本、500本、750本、1000本のTV信号が得ら
れる。このようにして段階的に画質が劣化する階層型映
像伝送が可能となる。図96は従来のデジタルHDTV
放送の場合の受信妨害図である。図から明らかなように
従来方式ではCNがVO以下でTV信号の再生は全く不
可能となる。従ってサービスエリア距離Rの内側におい
ても他局との競合地域、ビルかげ等では×印で示すよう
に受信できない。図97は本発明を用いたHDTVの階
層放送の受信状態図を示す。図97に示すように、距離
LaでC/N=a、LbでC/N=b、LcでC/N=
c、LdでC/N=dとなり各々の受信地域で250
本、500本、750本、1000本の画質が得られ
る。距離La以内でもC/Nが劣下し、HDTVの画質
そのものでは再生できない地域が存在する。しかし、そ
の場合でも画質が落ちるものの再生はできる。例えばビ
ルかげのB地点では750本、電車内のD地点では25
0本、ゴーストを受けるF地点では750本、自動車内
のG地点では250本、他局との競合地域であるL地点
でも250本の画質で再生できる。以上のようにして本
発明の階層伝送を用いることにより従来提案されている
方式では受信再生できなかった地域でも受信できるよう
になり、TV局のサービスエリアが大巾に拡大するとい
う著しい効果がある。また、図98の階層伝送図に示す
ようにD1-1チャンネルでその地域のアナログ放送と同
じ番組の番組Dを放送し、D1-2、D2-1、D2-2チャン
ネルで他の番組C、B、Aを放送することにより、番組
Dのサイマルキャストを全地域で確実に放送し、サイマ
ルキャストの役割を果たしながら他の3つの番組をサー
ビスするという多番組化の効果も得られる。
構造図のようにC/Nの向上とともにLL、LH、H
L、HH信号の階層チャンネルが再生されるようにな
る。従って送信アンテナからの距離が近づくにつれ、画
質が向上する。L=Ldの時LL信号、L=Lcの時L
L+LH信号、L=Lbの時LL+LH+HL信号、L
=Laの時LL+LH+HL+HH信号が再生される。
従って、原信号の帯域を1とすると1/4、1/2、3
/4、1の帯域の画質が各々の受信地域で得られる。原
信号が垂直走査線1000本のHDTVの場合、250
本、500本、750本、1000本のTV信号が得ら
れる。このようにして段階的に画質が劣化する階層型映
像伝送が可能となる。図96は従来のデジタルHDTV
放送の場合の受信妨害図である。図から明らかなように
従来方式ではCNがVO以下でTV信号の再生は全く不
可能となる。従ってサービスエリア距離Rの内側におい
ても他局との競合地域、ビルかげ等では×印で示すよう
に受信できない。図97は本発明を用いたHDTVの階
層放送の受信状態図を示す。図97に示すように、距離
LaでC/N=a、LbでC/N=b、LcでC/N=
c、LdでC/N=dとなり各々の受信地域で250
本、500本、750本、1000本の画質が得られ
る。距離La以内でもC/Nが劣下し、HDTVの画質
そのものでは再生できない地域が存在する。しかし、そ
の場合でも画質が落ちるものの再生はできる。例えばビ
ルかげのB地点では750本、電車内のD地点では25
0本、ゴーストを受けるF地点では750本、自動車内
のG地点では250本、他局との競合地域であるL地点
でも250本の画質で再生できる。以上のようにして本
発明の階層伝送を用いることにより従来提案されている
方式では受信再生できなかった地域でも受信できるよう
になり、TV局のサービスエリアが大巾に拡大するとい
う著しい効果がある。また、図98の階層伝送図に示す
ようにD1-1チャンネルでその地域のアナログ放送と同
じ番組の番組Dを放送し、D1-2、D2-1、D2-2チャン
ネルで他の番組C、B、Aを放送することにより、番組
Dのサイマルキャストを全地域で確実に放送し、サイマ
ルキャストの役割を果たしながら他の3つの番組をサー
ビスするという多番組化の効果も得られる。
【0332】(実施例8)以下、第7の実施例を図面に
基づき説明する。実施例8は本発明の階層型伝送方式を
セルラー電話システムの送受信機に応用したものであ
る。図115の携帯電話機の送受信機のブロック図にお
いてマイク762から入力された通話者の音声は圧縮部
405により前述した階層構造のデータD1,D2,D3
に圧縮符号化され、時分割部765においてタイミング
に基づき所定のタイムスロットに時間分割され、変調器
4において前述のSRQAM等の階層型の変調を受け1
つの搬送波にのり、アンテナ共用器764を経てアンテ
ナ22より送信され、後述する基地局で受信され、他の
基地局もしくは電話局に送信され、他の電話と交信でき
る。
基づき説明する。実施例8は本発明の階層型伝送方式を
セルラー電話システムの送受信機に応用したものであ
る。図115の携帯電話機の送受信機のブロック図にお
いてマイク762から入力された通話者の音声は圧縮部
405により前述した階層構造のデータD1,D2,D3
に圧縮符号化され、時分割部765においてタイミング
に基づき所定のタイムスロットに時間分割され、変調器
4において前述のSRQAM等の階層型の変調を受け1
つの搬送波にのり、アンテナ共用器764を経てアンテ
ナ22より送信され、後述する基地局で受信され、他の
基地局もしくは電話局に送信され、他の電話と交信でき
る。
【0333】一方、他の電話からの交信信号は基地局か
らの送信電波としてアンテナ22により受信される。こ
の受信信号はSRQAM等の階層型の復調器45におい
て、D1,D2,D3のデータとして復調される。復調信
号からはタイミング回路767においてタイミング信号
が検出され、このタイミング信号は時分割部765に送
られる。復調信号D1,D2,D3は伸長部503におい
て伸長され音声信号になり、スピーカ65に送られ、音
声となる。
らの送信電波としてアンテナ22により受信される。こ
の受信信号はSRQAM等の階層型の復調器45におい
て、D1,D2,D3のデータとして復調される。復調信
号からはタイミング回路767においてタイミング信号
が検出され、このタイミング信号は時分割部765に送
られる。復調信号D1,D2,D3は伸長部503におい
て伸長され音声信号になり、スピーカ65に送られ、音
声となる。
【0334】次に図116の基地局のブロック図にある
ように6角形もしくは円形の3つの受信セル768,7
69,770,の各中心部にある基地局771,77
2,773は図115と同様の送受信機761a〜76
1jを複数個もち、送受信機の数と同じチャンネル数の
データを送受信する。各基地局に接続された基地局制御
部774は各基地局の通信のトラフィック量を常に監視
し、これに応じて各基地局へのチャンネル周波数の割り
当てや各基地局の受信セルの大きさの制御等の全体シス
テムのコントロールを行う。
ように6角形もしくは円形の3つの受信セル768,7
69,770,の各中心部にある基地局771,77
2,773は図115と同様の送受信機761a〜76
1jを複数個もち、送受信機の数と同じチャンネル数の
データを送受信する。各基地局に接続された基地局制御
部774は各基地局の通信のトラフィック量を常に監視
し、これに応じて各基地局へのチャンネル周波数の割り
当てや各基地局の受信セルの大きさの制御等の全体シス
テムのコントロールを行う。
【0335】図117の従来方式の通信容量トラフィッ
ク分布図に示すようにQPSK等の従来方式のデジタル
通信方式では受信セル768,770のAchの伝送容
量はd=Aの図に示すように同波数利用効率2bit/
Hzのデータ774d、774bとd=Bの図のデータ
774cを合わせたデータ774dなり、どの地点にお
いても2bit/Hzの一様な周波数利用効率である。
一方、実際の都市部は密集地775a,775b,77
5cのようにビルの集中したところは人口密度が高く、
交信トラフィック量もデータ774eに示すようにピー
クを示す。周辺のそれ以外の地域では交信量は少ない。
実際のトラフィック量TFのデータ774eに対して従
来のセルラー電話の容量はデータ774dに示すように
全地域、同じ2bit/Hzの周波数効率であった。つ
まりトラフィック量の少ないところにも多いところと同
じ周波数効率を適用しているという効率の悪さがあっ
た。従来方式ではトラフィック量の多い地域には周波数
割り当てを多くしチャンネル数を増やしたり、受信セル
の大きさを小さくして対応していた。しかし、チャンネ
ル数を増やすには周波数スペクトルの制約があった。ま
た従来方式の16QAM,64QAM等の多値化は送信
電力を増加させた。受信セルの大きさを小さくし、セル
数を増やすことは基地局の数の増加を招き、設置コスト
を増大させる。以上の問題点がある。
ク分布図に示すようにQPSK等の従来方式のデジタル
通信方式では受信セル768,770のAchの伝送容
量はd=Aの図に示すように同波数利用効率2bit/
Hzのデータ774d、774bとd=Bの図のデータ
774cを合わせたデータ774dなり、どの地点にお
いても2bit/Hzの一様な周波数利用効率である。
一方、実際の都市部は密集地775a,775b,77
5cのようにビルの集中したところは人口密度が高く、
交信トラフィック量もデータ774eに示すようにピー
クを示す。周辺のそれ以外の地域では交信量は少ない。
実際のトラフィック量TFのデータ774eに対して従
来のセルラー電話の容量はデータ774dに示すように
全地域、同じ2bit/Hzの周波数効率であった。つ
まりトラフィック量の少ないところにも多いところと同
じ周波数効率を適用しているという効率の悪さがあっ
た。従来方式ではトラフィック量の多い地域には周波数
割り当てを多くしチャンネル数を増やしたり、受信セル
の大きさを小さくして対応していた。しかし、チャンネ
ル数を増やすには周波数スペクトルの制約があった。ま
た従来方式の16QAM,64QAM等の多値化は送信
電力を増加させた。受信セルの大きさを小さくし、セル
数を増やすことは基地局の数の増加を招き、設置コスト
を増大させる。以上の問題点がある。
【0336】理想的にはトラフィック量の多い地域には
周波数効率を高くし、トラフィック量の少ない地域には
周波数効率を高くし、トラフィック量の少ない地域には
低くすることがシステム全体の効率を高められる。本発
明の階層型伝送方式の採用により以上のことを実現でき
る。このことを図118の本発明の実施例8における通
信容量・トラフィック分布図を用いて説明する。図11
8の分布図は上から順に受信セル770B,768,7
69,770,770aのA−A’線上の通信容量を示
す。受信セル768,770はチャンネル群A受信セル
770b,769,770aはチャンネル群Aと重複し
ないチャンネル群Bの周波数を利用している。これらの
チャンネルは各受信セルのトラフィック量に応じて図1
16の基地局制御器774により、チャンネル数が増減
させられる。さて図118においてd=AはAチャンネ
ルの通信容量の分布を示す。d=BはBチャンネルの通
信容量、d=A+Bは全チャンネルを加算した通信容
量、TFは通信トラフィック量、Pは建物と人口の分布
を示す。受信セル768,769,770では前の実施
例で説明したSRQAM等の多層の階層型伝送方式を用
いているためデータ776a,776b,776cに示
すように、QPSKの周波数利用効率2bit/Hzの
3倍の6bit/Hzを基地局周辺部では得られる。周
辺部にいくに従い4bit/Hz,2bit/Hzと減
少する。送信パワーを増やさないと点線777a,b,
cに示すQPSKの受信セルの大きさに比べて2bit
/Hzの領域が狭くなるが、基地局の送信パワーを若干
上げることにより同等の受信セルの大きさが得られる。
64SRQAM対応の子局は基地局から遠いところでは
SRQAMのシフト量をS=1にした変形QPSKで送
受信し、近いところでは16SRQAM、さらに近傍で
は64SRQAMで送受信する。従ってQPSKに比べ
て最大送信パワーが増加することはない。また、回路を
簡単にした図121のブロック図に示すような4SRQ
AMの送受信機も互換性を保ちながら他の電話と交信で
きる。図122のブロック図に示す16SRQAMの場
合も同様である。従って3つの変調方式の子機が存在す
る。携帯電話の場合小型計量性が重要である。4SRQ
AMの場合周波数利用効率が下がるため通話料金は高く
なるが、回路が簡単になるため小型軽量化が要求される
ユーザーには適している。こうして本方式は巾広い用途
に対応できる。
周波数効率を高くし、トラフィック量の少ない地域には
周波数効率を高くし、トラフィック量の少ない地域には
低くすることがシステム全体の効率を高められる。本発
明の階層型伝送方式の採用により以上のことを実現でき
る。このことを図118の本発明の実施例8における通
信容量・トラフィック分布図を用いて説明する。図11
8の分布図は上から順に受信セル770B,768,7
69,770,770aのA−A’線上の通信容量を示
す。受信セル768,770はチャンネル群A受信セル
770b,769,770aはチャンネル群Aと重複し
ないチャンネル群Bの周波数を利用している。これらの
チャンネルは各受信セルのトラフィック量に応じて図1
16の基地局制御器774により、チャンネル数が増減
させられる。さて図118においてd=AはAチャンネ
ルの通信容量の分布を示す。d=BはBチャンネルの通
信容量、d=A+Bは全チャンネルを加算した通信容
量、TFは通信トラフィック量、Pは建物と人口の分布
を示す。受信セル768,769,770では前の実施
例で説明したSRQAM等の多層の階層型伝送方式を用
いているためデータ776a,776b,776cに示
すように、QPSKの周波数利用効率2bit/Hzの
3倍の6bit/Hzを基地局周辺部では得られる。周
辺部にいくに従い4bit/Hz,2bit/Hzと減
少する。送信パワーを増やさないと点線777a,b,
cに示すQPSKの受信セルの大きさに比べて2bit
/Hzの領域が狭くなるが、基地局の送信パワーを若干
上げることにより同等の受信セルの大きさが得られる。
64SRQAM対応の子局は基地局から遠いところでは
SRQAMのシフト量をS=1にした変形QPSKで送
受信し、近いところでは16SRQAM、さらに近傍で
は64SRQAMで送受信する。従ってQPSKに比べ
て最大送信パワーが増加することはない。また、回路を
簡単にした図121のブロック図に示すような4SRQ
AMの送受信機も互換性を保ちながら他の電話と交信で
きる。図122のブロック図に示す16SRQAMの場
合も同様である。従って3つの変調方式の子機が存在す
る。携帯電話の場合小型計量性が重要である。4SRQ
AMの場合周波数利用効率が下がるため通話料金は高く
なるが、回路が簡単になるため小型軽量化が要求される
ユーザーには適している。こうして本方式は巾広い用途
に対応できる。
【0337】以上のようにして図118のd=A+Bの
ような容量の異なる分布をもつ伝送システムができる。
TFのトラフィック量に合わせて基地局を設置すること
により、総合的な周波数利用効率が向上するという大き
な効果がある。特にセルの小さいマイクロセル方式は多
くのサブ基地局を設置できるためサブ基地局をトラフィ
ックの多い個所に設置しやすいため本発明の効果が高
い。
ような容量の異なる分布をもつ伝送システムができる。
TFのトラフィック量に合わせて基地局を設置すること
により、総合的な周波数利用効率が向上するという大き
な効果がある。特にセルの小さいマイクロセル方式は多
くのサブ基地局を設置できるためサブ基地局をトラフィ
ックの多い個所に設置しやすいため本発明の効果が高
い。
【0338】次に図119のデータの時間配置図を用い
て各タイムスロットのデータ配置を説明する。図119
(a)は従来方式のタイムスロット、図119(b)は
実施例8のタイムスロットを示す。図119(a)に示
すように従来方式の送受信別周波数方式はDownつま
り基地局から子局への送信の時に周波数Aで時間のスロ
ット780aで同期信号Sを送り、スロット780b,
780c,780dで各々A,B,Cチャンネルの子機
への送信信号を送る。次にUp側つまり子機から基地局
へ送る場合、周波数Bで時間スロット781a,781
b,781c,781dに各々同期信号、a,b,cチ
ャンネルを送信信号する。
て各タイムスロットのデータ配置を説明する。図119
(a)は従来方式のタイムスロット、図119(b)は
実施例8のタイムスロットを示す。図119(a)に示
すように従来方式の送受信別周波数方式はDownつま
り基地局から子局への送信の時に周波数Aで時間のスロ
ット780aで同期信号Sを送り、スロット780b,
780c,780dで各々A,B,Cチャンネルの子機
への送信信号を送る。次にUp側つまり子機から基地局
へ送る場合、周波数Bで時間スロット781a,781
b,781c,781dに各々同期信号、a,b,cチ
ャンネルを送信信号する。
【0339】本発明の場合、図119(b)に示すよう
に前述の64SRQAM等の階層型伝送方式を用いてい
るためD1,D2,D3の各々の2bit/Hzの3つの
階層データをもつ。A1,A2データは16SRQAMで
送るためスロット782b,782cとスロット783
b,783cに示すように約2倍のデータレートとな
る。同一音質で送る場合半分の時間で送れる。従ってタ
イムスロット782b,782cは半分の時間になる。
こうして2倍の伝送容量が図118の776cの第2階
層の地域つまり基地局の近傍で得られる。同様にして、
タイムスロット782g,783gではE1データの送
受信が64SRQAMで行われる。約3倍の伝送容量を
もつため、同一タイムスロットで3倍のE1,E2,E3
の3チャンネルが確保できる。この場合基地局のさらに
近傍地域で送受信することが要求される。このようにし
て最大約3倍の通話が同一周波数帯で得られるという効
果がある。但し、この場合は基地局の近傍でこのままの
通話が行われた場合で、実際はこの数字より低い。また
実際の伝送効率は90%程度に落ちる。本発明の効果を
上げるためには、トラフィック量の地域分布と本発明に
よる伝送容量分布が一致することが望ましい。しかし、
図118のTFの図に示すように実際の都市においては
ビル街を中心として緑地帯が周辺に配置されている。郊
外においても住宅地の周辺に田畑や森が配置されてい
る。従ってTFの図に近い分布をしている。従って本発
明を適用する効果が高い。
に前述の64SRQAM等の階層型伝送方式を用いてい
るためD1,D2,D3の各々の2bit/Hzの3つの
階層データをもつ。A1,A2データは16SRQAMで
送るためスロット782b,782cとスロット783
b,783cに示すように約2倍のデータレートとな
る。同一音質で送る場合半分の時間で送れる。従ってタ
イムスロット782b,782cは半分の時間になる。
こうして2倍の伝送容量が図118の776cの第2階
層の地域つまり基地局の近傍で得られる。同様にして、
タイムスロット782g,783gではE1データの送
受信が64SRQAMで行われる。約3倍の伝送容量を
もつため、同一タイムスロットで3倍のE1,E2,E3
の3チャンネルが確保できる。この場合基地局のさらに
近傍地域で送受信することが要求される。このようにし
て最大約3倍の通話が同一周波数帯で得られるという効
果がある。但し、この場合は基地局の近傍でこのままの
通話が行われた場合で、実際はこの数字より低い。また
実際の伝送効率は90%程度に落ちる。本発明の効果を
上げるためには、トラフィック量の地域分布と本発明に
よる伝送容量分布が一致することが望ましい。しかし、
図118のTFの図に示すように実際の都市においては
ビル街を中心として緑地帯が周辺に配置されている。郊
外においても住宅地の周辺に田畑や森が配置されてい
る。従ってTFの図に近い分布をしている。従って本発
明を適用する効果が高い。
【0340】図120のTDMA方式タイムスロット図
で(a)は従来方式(b)は本発明の方式を示す。図1
20(a)に示すように、同一周波数帯でタイムスロッ
ト786a,786bで各々A,Bチャンネルの子機へ
の送信を行い、タイムスロット787a,787bで各
々A,Bチャンネルの子機からの送信を行う。図120
(b)に示すように、本発明の場合16SRQAMの場
合スロット788aでA1チャンネルの受信を行い、ス
ロット788cでA1チャンネルの送信を行う。タイム
スロット巾は約1/2になる。64SRQAMの場合ス
ロット788iでD1チャンネルの受信を行い、スロッ
ト788lでD1チャンネルの送信を行う。タイムスロ
ット巾は約1/3になる。
で(a)は従来方式(b)は本発明の方式を示す。図1
20(a)に示すように、同一周波数帯でタイムスロッ
ト786a,786bで各々A,Bチャンネルの子機へ
の送信を行い、タイムスロット787a,787bで各
々A,Bチャンネルの子機からの送信を行う。図120
(b)に示すように、本発明の場合16SRQAMの場
合スロット788aでA1チャンネルの受信を行い、ス
ロット788cでA1チャンネルの送信を行う。タイム
スロット巾は約1/2になる。64SRQAMの場合ス
ロット788iでD1チャンネルの受信を行い、スロッ
ト788lでD1チャンネルの送信を行う。タイムスロ
ット巾は約1/3になる。
【0341】特に消費電力を下げるためにスロット78
8pにおいて1/2のタイムスロットで16SRQAM
のE1の受信を行うが、送信はスロット788rで通常
のタイムスロット4SRQAMで行う。16SRQAM
より4SRQAMの方が消費電力が少ないため、送信時
の電力消費が少なくなるという効果がある。ただし、占
有時間が長い分だけ通信料金は高くなる。バッテリの小
さい小型軽量型の携帯電話やバッテリ残量が少ない時に
効果が高い。
8pにおいて1/2のタイムスロットで16SRQAM
のE1の受信を行うが、送信はスロット788rで通常
のタイムスロット4SRQAMで行う。16SRQAM
より4SRQAMの方が消費電力が少ないため、送信時
の電力消費が少なくなるという効果がある。ただし、占
有時間が長い分だけ通信料金は高くなる。バッテリの小
さい小型軽量型の携帯電話やバッテリ残量が少ない時に
効果が高い。
【0342】以上のようにして実際のトラフィック分布
に合わせて伝送容量分布を設定できるため実質的な伝送
容量が高めることができるという効果がある。また3つ
のもしくは2つの伝送容量の伝送容量を基地局、子局が
選択できるため周波数効率を下げて消費電力を下げたり
逆に効率を上げて通話料金を下げたり自由度が高く、様
々な効果が得られる。また、伝送容量の低い4SRQA
M等の方式により、回路を簡単にして小型化、低コスト
化をした子機も設定できる。この場合、前の実施例で説
明したように全ての機種間の伝送互換性がとれる点が本
発明の特徴の一つである。こうして伝送容量の増大とと
もに超小型機から高機能機までの巾広い機種展開が計れ
る。
に合わせて伝送容量分布を設定できるため実質的な伝送
容量が高めることができるという効果がある。また3つ
のもしくは2つの伝送容量の伝送容量を基地局、子局が
選択できるため周波数効率を下げて消費電力を下げたり
逆に効率を上げて通話料金を下げたり自由度が高く、様
々な効果が得られる。また、伝送容量の低い4SRQA
M等の方式により、回路を簡単にして小型化、低コスト
化をした子機も設定できる。この場合、前の実施例で説
明したように全ての機種間の伝送互換性がとれる点が本
発明の特徴の一つである。こうして伝送容量の増大とと
もに超小型機から高機能機までの巾広い機種展開が計れ
る。
【0343】(実施例9)以下第9の実施例を図面に基
づき説明する。実施例9は本発明をOFDM伝送方式に
適用したものである。図123のOFDM送受信機のブ
ロック図と図124のOFDMの動作原理図を示す。F
DMの一種であるOFDMは隣接するキャリアを直交さ
せることにより、一般のFDMより周波数帯の利用効率
が良い。またゴースト等のマルチパス妨害に強いためデ
ジタル音楽放送用やデジタルTV放送用に検討されてい
る。図124のOFDMの原理図に示すようにOFDM
の場合入力信号を直列並列変換部791で周波数軸79
3上にデータを1/tsの間隔で配置し、サブチャンネ
ル794a〜eを作成する。この信号を逆FFT器40
をもつ変調器4で時間軸799へ逆FFT変換し、送信
信号795を作る。tsの有効シンボル期間796の期
間の間、この逆FFTされた信号は送信され、各シンボ
ルの間にはtgのガード期間797が設けられる。
づき説明する。実施例9は本発明をOFDM伝送方式に
適用したものである。図123のOFDM送受信機のブ
ロック図と図124のOFDMの動作原理図を示す。F
DMの一種であるOFDMは隣接するキャリアを直交さ
せることにより、一般のFDMより周波数帯の利用効率
が良い。またゴースト等のマルチパス妨害に強いためデ
ジタル音楽放送用やデジタルTV放送用に検討されてい
る。図124のOFDMの原理図に示すようにOFDM
の場合入力信号を直列並列変換部791で周波数軸79
3上にデータを1/tsの間隔で配置し、サブチャンネ
ル794a〜eを作成する。この信号を逆FFT器40
をもつ変調器4で時間軸799へ逆FFT変換し、送信
信号795を作る。tsの有効シンボル期間796の期
間の間、この逆FFTされた信号は送信され、各シンボ
ルの間にはtgのガード期間797が設けられる。
【0344】図123のOFDM−CCDMハイブリッ
ド方式のブロック図を用いてHDTV信号を送受信する
場合の実施例9の動作を説明する。入力されたHDTV
信号は画像エンコーダ401により低域D1-1と(中域
−低域)D1-2と(高域−中域−低域)D2の3層の階層
構造の画像信号に分離され、入力部742に入力され
る。第1データ列入力部743において、D1-1信号はC
ode gainの高いECC符号化をされ、D1-2信号は通常
のコードゲインのECCの符号化をされる。D1-1とD
2-2はTDM部743により、時間分割多重化され、D1
信号になり、変調器852aのD1直列並列変換器79
1aに入力される。D1信号はn個の並列データとな
り、nヶのC−CDM変調器4a,4b・・・の第1入力
部に入力される。
ド方式のブロック図を用いてHDTV信号を送受信する
場合の実施例9の動作を説明する。入力されたHDTV
信号は画像エンコーダ401により低域D1-1と(中域
−低域)D1-2と(高域−中域−低域)D2の3層の階層
構造の画像信号に分離され、入力部742に入力され
る。第1データ列入力部743において、D1-1信号はC
ode gainの高いECC符号化をされ、D1-2信号は通常
のコードゲインのECCの符号化をされる。D1-1とD
2-2はTDM部743により、時間分割多重化され、D1
信号になり、変調器852aのD1直列並列変換器79
1aに入力される。D1信号はn個の並列データとな
り、nヶのC−CDM変調器4a,4b・・・の第1入力
部に入力される。
【0345】一方、高域成分信号のD2は入力部742
の第2データ列入力部744においてECC部744a
においてECC(Error Correction Code)符号化され
トレリスエンコーダ744bにおいてトレリス符号化さ
れ、変調器852aのD2直列並列器791bに入力さ
れ、nヶの並列データとなり、C−CDM変調器4a,
4b・・・の第2入力部に入力される。第1入力部のD1デ
ータと第2入力部のD2データにより各々のC−CDM
変調器4a,4b,4c・・・において16SRQAM等
にC−CDM変調される。このnヶのC−CDM変調器
は各々の異なる周波数のキャリアをもつとともに隣接す
るキャリアは図124の794a,794b,794c
・・・に示すように直交しながら周波数軸上793上にあ
る。こうして、C−CDM変調されたnヶの変調信号
は、逆FFT回路40により、周波数軸ディメンジョン
793から時間軸のディメンジョン790に写像され、
tsの実効シンボル長の時間信号796a,796b等
になる。実効シンボル時間帯796aと796bの間に
はマルチパス妨害を減らすためTg秒のガード時間帯7
97aが設けられている。これを時間軸と信号レベルで
表現したものが、図129の時間軸ー信号レベル図であ
り、ガード時間帯797aのTgはマルチパスの影響時
間から用途に応じて決定される。TVゴースト等のマル
チパスの影響時間より長くTgを設定することにより受
信時に逆FFT回路40からの変調信号は並列直列コン
バータ40bにより、一つの信号となり送信部5によ
り、RF信号となり送信される。
の第2データ列入力部744においてECC部744a
においてECC(Error Correction Code)符号化され
トレリスエンコーダ744bにおいてトレリス符号化さ
れ、変調器852aのD2直列並列器791bに入力さ
れ、nヶの並列データとなり、C−CDM変調器4a,
4b・・・の第2入力部に入力される。第1入力部のD1デ
ータと第2入力部のD2データにより各々のC−CDM
変調器4a,4b,4c・・・において16SRQAM等
にC−CDM変調される。このnヶのC−CDM変調器
は各々の異なる周波数のキャリアをもつとともに隣接す
るキャリアは図124の794a,794b,794c
・・・に示すように直交しながら周波数軸上793上にあ
る。こうして、C−CDM変調されたnヶの変調信号
は、逆FFT回路40により、周波数軸ディメンジョン
793から時間軸のディメンジョン790に写像され、
tsの実効シンボル長の時間信号796a,796b等
になる。実効シンボル時間帯796aと796bの間に
はマルチパス妨害を減らすためTg秒のガード時間帯7
97aが設けられている。これを時間軸と信号レベルで
表現したものが、図129の時間軸ー信号レベル図であ
り、ガード時間帯797aのTgはマルチパスの影響時
間から用途に応じて決定される。TVゴースト等のマル
チパスの影響時間より長くTgを設定することにより受
信時に逆FFT回路40からの変調信号は並列直列コン
バータ40bにより、一つの信号となり送信部5によ
り、RF信号となり送信される。
【0346】次に、受信機43の動作を述べる。図12
4の時間軸シンボル信号796eに示す。受信信号は図
123の入力部24に入力され、変調部852bに入力
され、デジタル化され、FFT部40aにより、フーリ
ェ係数に展開され、図124に示すように時間軸799
から周波数軸793aに写像される。図124の時間軸
シンボル信号から、周波数軸の信号のキャリア794
a,794b等に変換される。これらのキャリアは互い
に直交しているため、各々の変調信号が分離できる。図
125(b)に示す16SRQAM等が復調され、各々
のC−CDM復調器45a、45b等に送られる。そし
て、C−CDM復調器45の各々のC−CDM復調部4
5a、b等において、階層型に復調されD1、D2のサブ
信号が復調され、D1並列直列コンバーター852aと
D2並列直列コンバーター852bにより、直列信号と
なり元のD1、D2信号が復調される。この場合、図12
5(b)に示すようなC−CDMを用いた階層伝送方式
を用いているため、C/N値の悪い受信条件では、D1
信号のみが復調され、よい受信条件では、D1とD2信号
の両方が復調される。復調されたD1信号は出力部75
7において復調される。D1-2信号に比べてD1-1信号エ
ラー訂正のコードケインが高いため、D1-1信号のエラ
ー信号がより受信条件の悪い条件でも再生される。D1-
1信号は第1ー1画像デコーダ402cによりLDTV
の低域信号となり、D1-2信号は第1ー2画像デコーダ
402dによりEDTVの中域成分の信号となり、出力
される。
4の時間軸シンボル信号796eに示す。受信信号は図
123の入力部24に入力され、変調部852bに入力
され、デジタル化され、FFT部40aにより、フーリ
ェ係数に展開され、図124に示すように時間軸799
から周波数軸793aに写像される。図124の時間軸
シンボル信号から、周波数軸の信号のキャリア794
a,794b等に変換される。これらのキャリアは互い
に直交しているため、各々の変調信号が分離できる。図
125(b)に示す16SRQAM等が復調され、各々
のC−CDM復調器45a、45b等に送られる。そし
て、C−CDM復調器45の各々のC−CDM復調部4
5a、b等において、階層型に復調されD1、D2のサブ
信号が復調され、D1並列直列コンバーター852aと
D2並列直列コンバーター852bにより、直列信号と
なり元のD1、D2信号が復調される。この場合、図12
5(b)に示すようなC−CDMを用いた階層伝送方式
を用いているため、C/N値の悪い受信条件では、D1
信号のみが復調され、よい受信条件では、D1とD2信号
の両方が復調される。復調されたD1信号は出力部75
7において復調される。D1-2信号に比べてD1-1信号エ
ラー訂正のコードケインが高いため、D1-1信号のエラ
ー信号がより受信条件の悪い条件でも再生される。D1-
1信号は第1ー1画像デコーダ402cによりLDTV
の低域信号となり、D1-2信号は第1ー2画像デコーダ
402dによりEDTVの中域成分の信号となり、出力
される。
【0347】D2信号はトレリス復号され、第2画像デ
コーダ402bにより、HDTVの高域成分となり出力
される。上記の低域信号のみではLDTVが出力され、
上記中域成分を加えることにより、ワイドNTSCグレ
ードのEDTV信号が出力され、さらに上記高域成分を
加えることによりHDTV信号が合成される。前の実施
例と同様、受信C/Nに応じた画質のTV信号が受信で
きる。実施例9の場合はOFDMとC−CDMを組み合
わせて用いることにより、OFDMそのものでは、実現
できない階層型伝送を実現できる。図130のエラーレ
ートC/Nに示すように従来のOFDM−TCM変調信
号の曲線805に対して、本発明のC−CDM−OFD
M方式はサブチャンネル1 807aはエラーレートが
下がりサブチャンネル2 807bはエラーレートが上
がる。こうして階層型が実現する。
コーダ402bにより、HDTVの高域成分となり出力
される。上記の低域信号のみではLDTVが出力され、
上記中域成分を加えることにより、ワイドNTSCグレ
ードのEDTV信号が出力され、さらに上記高域成分を
加えることによりHDTV信号が合成される。前の実施
例と同様、受信C/Nに応じた画質のTV信号が受信で
きる。実施例9の場合はOFDMとC−CDMを組み合
わせて用いることにより、OFDMそのものでは、実現
できない階層型伝送を実現できる。図130のエラーレ
ートC/Nに示すように従来のOFDM−TCM変調信
号の曲線805に対して、本発明のC−CDM−OFD
M方式はサブチャンネル1 807aはエラーレートが
下がりサブチャンネル2 807bはエラーレートが上
がる。こうして階層型が実現する。
【0348】OFDMは確かにガード期間Tg中にマル
チパスの干渉信号を収めているためTVゴースト等のマ
ルチパスに強い。従って、自動車のTV受信機用のデジ
タルTV放送用に用いることができる。しかし、階層型
伝送ではないため、ある一定のC/Nのスレシホルド以
下では受信できない。本発明のC−CDMと組み合わせ
ることにより、マルチパスに強くかつC/Nの劣化に応
じた画像受信(Graditional Degradation)の2つが実
現できる。自動車内でTV受信をする時、単にマルチパ
スだけでなくC/N値も劣化する。従ってマルチパス対
策だけではTV放送局のサービスエリアはさほど広がら
ない。しかし、階層型伝送のC−CDMと組み合わせる
ことにより、C/Nがかなり劣化してもLDTVグレー
ドで受信できる。一方、自動車用TVの場合、画面サイ
ズは通常100寸以下であるため、LDTVグレードで
充分な画質が得られる。自動車TVのLDTVグレード
のサービスエリアが大巾に拡大するという効果がある。
OFDMをHDTVの全帯域に使うと現時点の半導体技
術ではDSPの回路規模が大きくなる。そこで低域TV
信号のD1-1のみをOFDMで送る方法を示す。図13
8のブロック図に示すように、HDTVの中域成分と高
域成分のD1-2とD2信号の2つを本発明のC−CDM多
重化し、FDM40Dにより周波数帯Aで送信する。一
方受信機側で受信した信号はFDM4oeにより周波数
分離され、本発明のC−CDM復調器4bで復調され、
図123と同様にしてHDTVの中域成分と高域成分が
再生される。この場合の画像デコーダーの動作は実施例
1,2,3と同じであるため省略する。
チパスの干渉信号を収めているためTVゴースト等のマ
ルチパスに強い。従って、自動車のTV受信機用のデジ
タルTV放送用に用いることができる。しかし、階層型
伝送ではないため、ある一定のC/Nのスレシホルド以
下では受信できない。本発明のC−CDMと組み合わせ
ることにより、マルチパスに強くかつC/Nの劣化に応
じた画像受信(Graditional Degradation)の2つが実
現できる。自動車内でTV受信をする時、単にマルチパ
スだけでなくC/N値も劣化する。従ってマルチパス対
策だけではTV放送局のサービスエリアはさほど広がら
ない。しかし、階層型伝送のC−CDMと組み合わせる
ことにより、C/Nがかなり劣化してもLDTVグレー
ドで受信できる。一方、自動車用TVの場合、画面サイ
ズは通常100寸以下であるため、LDTVグレードで
充分な画質が得られる。自動車TVのLDTVグレード
のサービスエリアが大巾に拡大するという効果がある。
OFDMをHDTVの全帯域に使うと現時点の半導体技
術ではDSPの回路規模が大きくなる。そこで低域TV
信号のD1-1のみをOFDMで送る方法を示す。図13
8のブロック図に示すように、HDTVの中域成分と高
域成分のD1-2とD2信号の2つを本発明のC−CDM多
重化し、FDM40Dにより周波数帯Aで送信する。一
方受信機側で受信した信号はFDM4oeにより周波数
分離され、本発明のC−CDM復調器4bで復調され、
図123と同様にしてHDTVの中域成分と高域成分が
再生される。この場合の画像デコーダーの動作は実施例
1,2,3と同じであるため省略する。
【0349】次にHDTVのMPEG1グレードの低域
信号であるD1-1信号は直列並列コンバーター791に
より並列信号となりOFDM変換器852Cの中でQP
SKや16QAMの変調を受け、逆FFT器40により
時間軸の信号に変換されFDM40dにより周波数帯B
で送信される。
信号であるD1-1信号は直列並列コンバーター791に
より並列信号となりOFDM変換器852Cの中でQP
SKや16QAMの変調を受け、逆FFT器40により
時間軸の信号に変換されFDM40dにより周波数帯B
で送信される。
【0350】一方、受信機43で受信された信号はFD
M部40eにおいて周波数分離され、OFDM復調部8
52dにおいてFFT40aにより多くの周波数軸の信
号となり、各々の復調器45a,45b等により復調さ
れ、並列直列コンバータ852aによりD1-1信号が復
調され、図123と同様にして、LDTVグレードのD
1-1信号が受信機43から出力される。
M部40eにおいて周波数分離され、OFDM復調部8
52dにおいてFFT40aにより多くの周波数軸の信
号となり、各々の復調器45a,45b等により復調さ
れ、並列直列コンバータ852aによりD1-1信号が復
調され、図123と同様にして、LDTVグレードのD
1-1信号が受信機43から出力される。
【0351】こうして、LDTV信号のみがOFDMさ
れた階層伝送が実現する。図138の方法を用いること
により、OFDMの複雑な回路はLDTV信号のみでよ
い。HDTV信号に比べてLDTV信号は1/20のビ
ットレートである。従ってOFDMの回路規模は1/2
0になり、全体の回路規模は大巾に小さくなる。
れた階層伝送が実現する。図138の方法を用いること
により、OFDMの複雑な回路はLDTV信号のみでよ
い。HDTV信号に比べてLDTV信号は1/20のビ
ットレートである。従ってOFDMの回路規模は1/2
0になり、全体の回路規模は大巾に小さくなる。
【0352】OFDMはマルチパスに強い伝送方式で携
帯TVや自動車TVの受信時や自動車のデジタル音楽放
送受信時のような移動局でマルチパス妨害が大きく、か
つ変動する用途を主目的として応用されようとしてい
る。このような用途においては4インチから8インチの
10インチ以下の小さい画面サイズが主流である。従っ
てHDTVやEDTVのような高解像度TV信号全てを
OFDM変調する方式はかける費用の割には効果が低
く、自動車TV用にはLDTVグレート゛のTV信号の受
信で充分である。一方、家庭用TVのような固定局にお
いてはマルチパスが常に一定であるため、マルチパス対
策がとりやすい。このため強ゴースト地域以外はOFD
Mの効果は高くない。HDTVの中高域成分にOFDM
を用いることはOFDMの回路規模が大きい現状では得
策でない。従って本発明の図138に示すOFDMを低
域TV信号のみに使用する方法は、自動車等の移動局に
おいて受信されるLDTVのマルチパス妨害を大巾に軽
減するというOFDMの効果を失なわないで、OFDM
の回路規模を1/10以下に大巾に削減できるという大
きな効果がある。
帯TVや自動車TVの受信時や自動車のデジタル音楽放
送受信時のような移動局でマルチパス妨害が大きく、か
つ変動する用途を主目的として応用されようとしてい
る。このような用途においては4インチから8インチの
10インチ以下の小さい画面サイズが主流である。従っ
てHDTVやEDTVのような高解像度TV信号全てを
OFDM変調する方式はかける費用の割には効果が低
く、自動車TV用にはLDTVグレート゛のTV信号の受
信で充分である。一方、家庭用TVのような固定局にお
いてはマルチパスが常に一定であるため、マルチパス対
策がとりやすい。このため強ゴースト地域以外はOFD
Mの効果は高くない。HDTVの中高域成分にOFDM
を用いることはOFDMの回路規模が大きい現状では得
策でない。従って本発明の図138に示すOFDMを低
域TV信号のみに使用する方法は、自動車等の移動局に
おいて受信されるLDTVのマルチパス妨害を大巾に軽
減するというOFDMの効果を失なわないで、OFDM
の回路規模を1/10以下に大巾に削減できるという大
きな効果がある。
【0353】なお、図138ではD1-1のみをOFDM
変調しているがD1-1とD1-2をOFDM変調することも
できる。この場合、D1-1とD1-2はC−CDMの2階層
伝送ができるため、自動車等の移動体においてもマルチ
パルスに強い階層型放送が実現し、移動体において、L
DTVとSDTVが受信レベルやアンテナ感度に応じた
画質の画像が受信できるというGraditional Degradatio
nの効果が生まれる。
変調しているがD1-1とD1-2をOFDM変調することも
できる。この場合、D1-1とD1-2はC−CDMの2階層
伝送ができるため、自動車等の移動体においてもマルチ
パルスに強い階層型放送が実現し、移動体において、L
DTVとSDTVが受信レベルやアンテナ感度に応じた
画質の画像が受信できるというGraditional Degradatio
nの効果が生まれる。
【0354】こうして本発明の階層伝送が可能となり、
前述した様々な効果が得られる。OFDMの場合特にマ
ルチパスに強いため本発明の階層伝送と組み合わせるこ
とによりマルチパスに強くかつ受信レベルの劣化に応じ
たデータ伝送グレードの劣化が得られるという効果が得
られる。
前述した様々な効果が得られる。OFDMの場合特にマ
ルチパスに強いため本発明の階層伝送と組み合わせるこ
とによりマルチパスに強くかつ受信レベルの劣化に応じ
たデータ伝送グレードの劣化が得られるという効果が得
られる。
【0355】階層構造型伝送方式を実現する方法とし
て、図126(a)に示すように、おFDMの各サブチ
ャンネル794a〜cを第1層801aとしサブチャン
ネル794d〜fを第2層801bとし中間にfgなる
周波数ガード帯802aを設け、図126(b)に示す
ようにPgなる電力差802bを設けることにより、第
1層801aと第2層801bの送信電力を差別化でき
る。
て、図126(a)に示すように、おFDMの各サブチ
ャンネル794a〜cを第1層801aとしサブチャン
ネル794d〜fを第2層801bとし中間にfgなる
周波数ガード帯802aを設け、図126(b)に示す
ようにPgなる電力差802bを設けることにより、第
1層801aと第2層801bの送信電力を差別化でき
る。
【0356】これを利用すると、前に説明した図108
(d)に示すようにアナログTV放送に妨害を与えない
範囲で第1層801aの電力を増やすことができる。こ
の場合図108(e)に示すように第1層801aの受
信可能なC/N値のスレシホルド値は第2層801bに
比べて低くなる。従って信号レベルの低い地域やノイズ
の多い地域においても第1層801aの受信が可能とな
るという効果が得られる。図147に示すように二層の
階層伝送が実現する。これをPower-Weighted-OFDM方式
(PW-OFDM)と本文では呼ぶ。この本実施例のPW-OFDMに前
述の本発明のC−CDM方式を組み合わせることによ
り、図108(e)に示すように階層は増え3層にな
り、より受信可能地域が拡がるという効果がある。
(d)に示すようにアナログTV放送に妨害を与えない
範囲で第1層801aの電力を増やすことができる。こ
の場合図108(e)に示すように第1層801aの受
信可能なC/N値のスレシホルド値は第2層801bに
比べて低くなる。従って信号レベルの低い地域やノイズ
の多い地域においても第1層801aの受信が可能とな
るという効果が得られる。図147に示すように二層の
階層伝送が実現する。これをPower-Weighted-OFDM方式
(PW-OFDM)と本文では呼ぶ。この本実施例のPW-OFDMに前
述の本発明のC−CDM方式を組み合わせることによ
り、図108(e)に示すように階層は増え3層にな
り、より受信可能地域が拡がるという効果がある。
【0357】具体的な回路は、図144に示すように第
1層データは第1データ列回路791aを介して振幅の
大きい変調器4a〜4cでキャリアf1〜f3で逆FFT
40によりOFDM変調し、第2層データは第2データ
列回路791bを介して通常の振幅の変調器4d〜4f
でキャリアf6〜f8で逆FFT40によりOFDM変調
し送信する。
1層データは第1データ列回路791aを介して振幅の
大きい変調器4a〜4cでキャリアf1〜f3で逆FFT
40によりOFDM変調し、第2層データは第2データ
列回路791bを介して通常の振幅の変調器4d〜4f
でキャリアf6〜f8で逆FFT40によりOFDM変調
し送信する。
【0358】受信信号は受信機43のFFT40aによ
りf1〜fnのキャリアをもつ信号に分離され、キャリア
f1〜f3は復調器45a〜45cにより第1データ列D
1つまり第1層801aが復調され、キャリアf6〜f8
からは第2データ列D2つまり第2層801bが復調さ
れる。
りf1〜fnのキャリアをもつ信号に分離され、キャリア
f1〜f3は復調器45a〜45cにより第1データ列D
1つまり第1層801aが復調され、キャリアf6〜f8
からは第2データ列D2つまり第2層801bが復調さ
れる。
【0359】第1層801aの電力は大きいため信号の
弱い地域においても受信できる。こうしてPW-OFDMによ
り、2層の階層型伝送が実現する。PW-OFDMをC−CD
Mと組み合わせると3〜4層の階層が実現する。なお図
144の他の動作は図123のブロック図の場合と動作
が同じであるため説明を省略する。
弱い地域においても受信できる。こうしてPW-OFDMによ
り、2層の階層型伝送が実現する。PW-OFDMをC−CD
Mと組み合わせると3〜4層の階層が実現する。なお図
144の他の動作は図123のブロック図の場合と動作
が同じであるため説明を省略する。
【0360】さて、次に本発明のTime-Weighted-OFDM
(TW-OFDM)方式の階層化方式について述べる。OFDM
方式は前に述べたように、ガード時間帯tgがあるた
め、ゴーストつまりマルチパス信号の遅延時間tMがtM
<tgの条件式を満たせばゴーストの影響をなくすこと
ができる。一般家庭のTV受信機のような固定局ではt
Mは数μsと小さく、また、一定であるためキャンセル
し易い。しかし、車載TV受信機のように移動局の場合
は反射波が多いため、tMは大きく数十μs近くになる
だけなく、移動に伴い変化するためキャンセルが難し
い。従ってマルチパスに対する階層化が必要になること
が予想される。
(TW-OFDM)方式の階層化方式について述べる。OFDM
方式は前に述べたように、ガード時間帯tgがあるた
め、ゴーストつまりマルチパス信号の遅延時間tMがtM
<tgの条件式を満たせばゴーストの影響をなくすこと
ができる。一般家庭のTV受信機のような固定局ではt
Mは数μsと小さく、また、一定であるためキャンセル
し易い。しかし、車載TV受信機のように移動局の場合
は反射波が多いため、tMは大きく数十μs近くになる
だけなく、移動に伴い変化するためキャンセルが難し
い。従ってマルチパスに対する階層化が必要になること
が予想される。
【0361】本実施例の階層化の方法を述べると、図1
46に示すように第A層のガード時間tgaを第B層の
ガード時間tgbに比べて大きくとることによりA層の
サブチャンネルのシンボルはゴーストに対して強くな
る。こうしてガード時間のWeightingによりマルチパス
に対する階層型伝送が実現する。この方式をGuard-Time
-Weighted-OFDM(GTW-OFDM)と呼ぶ。
46に示すように第A層のガード時間tgaを第B層の
ガード時間tgbに比べて大きくとることによりA層の
サブチャンネルのシンボルはゴーストに対して強くな
る。こうしてガード時間のWeightingによりマルチパス
に対する階層型伝送が実現する。この方式をGuard-Time
-Weighted-OFDM(GTW-OFDM)と呼ぶ。
【0362】さらに第A層と第B層のシンボル時間Ts
のシンボル数を同じ数に設定した場合、Aのシンボル時
間tsaをBのシンボル時間tsbより大きくとる。す
るとこれにより周波数軸上においてA,Bのキャリヤの
間隔をそれぞれ△fa、△fbとすると△fa>△fb
である。このためBのシンボルに比べて、Aののシンボ
ルを復調した場合のエラーレートは低くなる。こうして
シンボル時間TsのWeightingの差別化により第A層と
第B層のマルチパスに対する2層の階層化が実現する。
この方式をCarrier−Spacing-Weighted-OFDM(CSW-OFDM)
と呼ぶ。GTW-0FDMを用いて2層の階層伝送を実現し、第
A層にて低解像度のTV信号を、第B層で高域成分を送
信することにより、車載TV受信機のようにゴーストの
多い条件の受信でも低解像度TVの安定した受信が可能
となる。またCSW-OFDMを用いたシンボル時間tsの差別
化により第A層と第B層のC/Nに対する階層化をGTW-
OFDMとを組み合わせることにより受信信号レベルの低い
車載TVにおいてさらに安定した受信ができるという大
きな効果が実現する。車載用途や携帯用途のTVにおい
ては高い解像度は要求されない。低解像度TV信号を含
むシンボル時間の時間比率は小さいため、このガード時
間のみを長くすことは全体の伝送効率をあまり下げな
い。従って本実施例のGTW−OFDMを用いて低解像度T
V信号に重点を置いてマルチパス対策をすることにより
伝送効率に殆ど影響を与えないで携帯TVや車載TVの
ような移動局と、家庭のTVのような固定局とを両立さ
せた階層型TV放送を実現するという大きな効果があ
る。この場合前述のようにCSW-OFDMやC-CDMと組み合わ
せることによりC/Nにたいする階層化が加わりさらに
安定した移動局の受信が可能となる。
のシンボル数を同じ数に設定した場合、Aのシンボル時
間tsaをBのシンボル時間tsbより大きくとる。す
るとこれにより周波数軸上においてA,Bのキャリヤの
間隔をそれぞれ△fa、△fbとすると△fa>△fb
である。このためBのシンボルに比べて、Aののシンボ
ルを復調した場合のエラーレートは低くなる。こうして
シンボル時間TsのWeightingの差別化により第A層と
第B層のマルチパスに対する2層の階層化が実現する。
この方式をCarrier−Spacing-Weighted-OFDM(CSW-OFDM)
と呼ぶ。GTW-0FDMを用いて2層の階層伝送を実現し、第
A層にて低解像度のTV信号を、第B層で高域成分を送
信することにより、車載TV受信機のようにゴーストの
多い条件の受信でも低解像度TVの安定した受信が可能
となる。またCSW-OFDMを用いたシンボル時間tsの差別
化により第A層と第B層のC/Nに対する階層化をGTW-
OFDMとを組み合わせることにより受信信号レベルの低い
車載TVにおいてさらに安定した受信ができるという大
きな効果が実現する。車載用途や携帯用途のTVにおい
ては高い解像度は要求されない。低解像度TV信号を含
むシンボル時間の時間比率は小さいため、このガード時
間のみを長くすことは全体の伝送効率をあまり下げな
い。従って本実施例のGTW−OFDMを用いて低解像度T
V信号に重点を置いてマルチパス対策をすることにより
伝送効率に殆ど影響を与えないで携帯TVや車載TVの
ような移動局と、家庭のTVのような固定局とを両立さ
せた階層型TV放送を実現するという大きな効果があ
る。この場合前述のようにCSW-OFDMやC-CDMと組み合わ
せることによりC/Nにたいする階層化が加わりさらに
安定した移動局の受信が可能となる。
【0363】具体的にマルチパスの影響を説明すると、
図145(a)に示すように遅延時間が短いマルチパス
810a〜dの場合は第1送と第2層の信号が受信で
き、HDTVの信号が復調できる。しかし、図145
(b)に示すように長いマルチパス811a〜dの場合
は、第2層のB信号のガード時間、Tgbが短いため復
調できなくなる。この場合、第1層のA信号はガード時
間Tgaが長いため、遅延時間の長いマルチパスの影響
を受けない。前述のようにB信号にはTVの高域成分が
含まれており、A信号にはTVの低域成分が含まれてい
るため、例えば車載用TVではLDTVが再生できる。
さらに第1層のシンボル時間TsaをTsbより大きく
とっているためC/Nの劣化にも第1層は強い。
図145(a)に示すように遅延時間が短いマルチパス
810a〜dの場合は第1送と第2層の信号が受信で
き、HDTVの信号が復調できる。しかし、図145
(b)に示すように長いマルチパス811a〜dの場合
は、第2層のB信号のガード時間、Tgbが短いため復
調できなくなる。この場合、第1層のA信号はガード時
間Tgaが長いため、遅延時間の長いマルチパスの影響
を受けない。前述のようにB信号にはTVの高域成分が
含まれており、A信号にはTVの低域成分が含まれてい
るため、例えば車載用TVではLDTVが再生できる。
さらに第1層のシンボル時間TsaをTsbより大きく
とっているためC/Nの劣化にも第1層は強い。
【0364】こうしてガード時間とシンボル時間の差別
化をすることにより、OFDMの二次元の階層化が簡単
な構成で可能となる。図123のような構成でガード時
間差別化とC−CDMと組み合わせることにより、マル
チパスとC/N値劣化の双方の階層化が計れる。
化をすることにより、OFDMの二次元の階層化が簡単
な構成で可能となる。図123のような構成でガード時
間差別化とC−CDMと組み合わせることにより、マル
チパスとC/N値劣化の双方の階層化が計れる。
【0365】ここで具体的な例を用いて詳しく述べる。
マルチパス遅延時間TMは、D/U比が小さい程、直接
波より反射波が多くなり、大きくなる。例えば図148
に示すようにD/U<30dBでは反射波の影響が大き
くなり30μs以上になる。図148に示すように50
μs以上のTgをとることにより、一番悪い条件でも受
信できる。従って図149(a)に具体的に示すように
TV信号1secに対して図149(b)に示す2ms
の周期のうち、各シンボルを第1層801a,第2層8
01b,第3層801cの3つの階層のグループに分
け、図149(c)に示す。各々のグループのガード時
間797a,797b,797cつまりTga,Tg
b,Tgcを例えば50μs,5μs,1μsと重みづ
けをして設定することにより図150に示すような階層
801a,801b,801cの3つの階層のマルチパ
スに関する階層型放送が実現する。全ての画質に対して
GTW−OFDMを適用すると当然伝送効率は落ちてし
まう。しかし、情報量の少ないLDTVの画質信号のみ
にGTW−OFDMのマルチパス対策をすることにより
全体の伝送効率があまり落ちないいう効果がある。特に
第1層801aではガード時間Tgを30μs以上の5
0μsにとっているため、車載用TV受信機でも受信で
きる。回路は図127のブロック図に示したものを用い
る。特に車載用TVはLDTVグレードの画質で良いた
めMPEG1クラスの1Mbps程度の伝送容量でよ
い。従って図149に示したようにシンボル時間796
aTsaを2msの周期に対して200μsとれば2M
bpsとれるため良く、さらにシンボルレートを半分に
下げても1Mbps近くになり、LDTVグレードの画
質が得られるため本発明のCSW−OFDM により伝
送効率は若干落ちるがエラーレートが低くなる。特に本
発明のC−CDMをGTW−OFDMと組み合わせた場
合、伝送効率が低下しないため効果がさらに高い。図1
49では同じシンボル数に対してシンボル時間796
a,796b,796cを200μs,150μs,1
00μsに差別化している。従って第1層,第2層,第
3層の順にエラーレートが高くなってゆく階層型伝送と
なっている。
マルチパス遅延時間TMは、D/U比が小さい程、直接
波より反射波が多くなり、大きくなる。例えば図148
に示すようにD/U<30dBでは反射波の影響が大き
くなり30μs以上になる。図148に示すように50
μs以上のTgをとることにより、一番悪い条件でも受
信できる。従って図149(a)に具体的に示すように
TV信号1secに対して図149(b)に示す2ms
の周期のうち、各シンボルを第1層801a,第2層8
01b,第3層801cの3つの階層のグループに分
け、図149(c)に示す。各々のグループのガード時
間797a,797b,797cつまりTga,Tg
b,Tgcを例えば50μs,5μs,1μsと重みづ
けをして設定することにより図150に示すような階層
801a,801b,801cの3つの階層のマルチパ
スに関する階層型放送が実現する。全ての画質に対して
GTW−OFDMを適用すると当然伝送効率は落ちてし
まう。しかし、情報量の少ないLDTVの画質信号のみ
にGTW−OFDMのマルチパス対策をすることにより
全体の伝送効率があまり落ちないいう効果がある。特に
第1層801aではガード時間Tgを30μs以上の5
0μsにとっているため、車載用TV受信機でも受信で
きる。回路は図127のブロック図に示したものを用い
る。特に車載用TVはLDTVグレードの画質で良いた
めMPEG1クラスの1Mbps程度の伝送容量でよ
い。従って図149に示したようにシンボル時間796
aTsaを2msの周期に対して200μsとれば2M
bpsとれるため良く、さらにシンボルレートを半分に
下げても1Mbps近くになり、LDTVグレードの画
質が得られるため本発明のCSW−OFDM により伝
送効率は若干落ちるがエラーレートが低くなる。特に本
発明のC−CDMをGTW−OFDMと組み合わせた場
合、伝送効率が低下しないため効果がさらに高い。図1
49では同じシンボル数に対してシンボル時間796
a,796b,796cを200μs,150μs,1
00μsに差別化している。従って第1層,第2層,第
3層の順にエラーレートが高くなってゆく階層型伝送と
なっている。
【0366】同時にC/Nに対しても階層型伝送が実現
する。図151に示すようにCSW−OFDMとCSW
−OFDMの組み合わせにより、マルチパスとC/Nの
2次元の階層型伝送が実現する。前述のようにCSW−
OFDMと本発明のC−CDMを組み合わせても実現で
き、この場合全体の伝送効率の低下が少ないという効果
がある。第1層801aおよび第1−2層851a,第
1−3層851aではマルチパスTMが大きくかつC/
Nが低い用途例えば車載用TVReceiverにおい
てもLDTVグレードの安定した受信ができる。第2層
801bと第2−3層851bではサービスエリアのフ
リンジエリアのようにC/Nが低く、ゴーストの多い受
信地域の固定局において標準解像度のSDTVグレード
の受信ができる。サービスエリアの半分以上を占める第
3層801cではC/Nが高く、直接波が大きくゴース
トが少ないためHDTVグレードの画質で受信できる。
こうしてC/Nとマルチパスの2次元の階層型放送が実
現する。このように大きな効果が本発明のGTW−OF
DMとC−CDMの組み合わせまたは、GTW−OFD
MとCSW−C−CDMの組み合わせにより得られる。
従来はC/Nに対する階層型放送方式が提案されている
が、本発明により、C/Nとマルチパスの2次元のマト
リクス型の階層型放送が実現する。
する。図151に示すようにCSW−OFDMとCSW
−OFDMの組み合わせにより、マルチパスとC/Nの
2次元の階層型伝送が実現する。前述のようにCSW−
OFDMと本発明のC−CDMを組み合わせても実現で
き、この場合全体の伝送効率の低下が少ないという効果
がある。第1層801aおよび第1−2層851a,第
1−3層851aではマルチパスTMが大きくかつC/
Nが低い用途例えば車載用TVReceiverにおい
てもLDTVグレードの安定した受信ができる。第2層
801bと第2−3層851bではサービスエリアのフ
リンジエリアのようにC/Nが低く、ゴーストの多い受
信地域の固定局において標準解像度のSDTVグレード
の受信ができる。サービスエリアの半分以上を占める第
3層801cではC/Nが高く、直接波が大きくゴース
トが少ないためHDTVグレードの画質で受信できる。
こうしてC/Nとマルチパスの2次元の階層型放送が実
現する。このように大きな効果が本発明のGTW−OF
DMとC−CDMの組み合わせまたは、GTW−OFD
MとCSW−C−CDMの組み合わせにより得られる。
従来はC/Nに対する階層型放送方式が提案されている
が、本発明により、C/Nとマルチパスの2次元のマト
リクス型の階層型放送が実現する。
【0367】C/Nの3層とマルチパスの3層の2次元
の階層型放送の具体的なHDTV、SDTV、LDTV
の3階層のTV信号の時間配置図を図152に示す。図
に示すように1番マルチパスに強いA層の第1階層のスロ
ット796a1にはLDTVを配置し、次にマルチパスに
強いスロット796a2やC/N劣化に強いスロット796b1
にはSDTVの同期信号やアドレス信号等の重要なHP
信号を配置する。B層の第2層、3層にはSDTVの一
般信号つまりLP信号や、HDTVのHP信号を配置す
る。C層には1、2、3層にSDTV,EDTV,HD
TV等の高域成分TV信号を配置する。
の階層型放送の具体的なHDTV、SDTV、LDTV
の3階層のTV信号の時間配置図を図152に示す。図
に示すように1番マルチパスに強いA層の第1階層のスロ
ット796a1にはLDTVを配置し、次にマルチパスに
強いスロット796a2やC/N劣化に強いスロット796b1
にはSDTVの同期信号やアドレス信号等の重要なHP
信号を配置する。B層の第2層、3層にはSDTVの一
般信号つまりLP信号や、HDTVのHP信号を配置す
る。C層には1、2、3層にSDTV,EDTV,HD
TV等の高域成分TV信号を配置する。
【0368】この場合CN劣化やマルチパスに強くすれ
ばするほど伝送レートが落ちるためTV信号の解像度が
減少し、図153に示すように3次元のGracefu
lDegradationが実現するという従来にない
効果が本発明により得られる。図153はCNR、マル
チパス遅延時間、伝送レートの3つのパラメーターによ
り本発明の3次元構造の階層型放送を表現したものであ
る。
ばするほど伝送レートが落ちるためTV信号の解像度が
減少し、図153に示すように3次元のGracefu
lDegradationが実現するという従来にない
効果が本発明により得られる。図153はCNR、マル
チパス遅延時間、伝送レートの3つのパラメーターによ
り本発明の3次元構造の階層型放送を表現したものであ
る。
【0369】本発明のGTW−OFDMと前述の本発明
のC−CDMの組み合わせまたは、GTW−OFDMと
CSW−C−CDMの組み合わせにより2次元の階層構
造が得られる例を用いて実施例を説明したがGTW−O
FDMとPower−Weighted−OFDMの組
み合わせや、GTW−OFDMと他のCNRの階層伝送
方式と組み合わせても2次元の階層型放送は実現する。
のC−CDMの組み合わせまたは、GTW−OFDMと
CSW−C−CDMの組み合わせにより2次元の階層構
造が得られる例を用いて実施例を説明したがGTW−O
FDMとPower−Weighted−OFDMの組
み合わせや、GTW−OFDMと他のCNRの階層伝送
方式と組み合わせても2次元の階層型放送は実現する。
【0370】図154はキャリア794a、794c,
794eの電力をキャリア794b,794d,794
fに比べて小さく重みずけして送信したもので、2階層
のPower−Weighted−OFDMが実現す
る。キャリア794aに直交するキャリア795a,7
95cの電力も同様にしてキャリア795b,795d
に対して電力重みずけすることにより2階層がえられ
る。あわせると4層の階層が得られるが、図154では
2層の場合の実施例をしめしている。図に示すようにキ
ャリアの周波数分布が分散するため同一周波数帯にある
他のアナログ放送等への妨害が分散されるため影響が小
さくなるという効果がある。
794eの電力をキャリア794b,794d,794
fに比べて小さく重みずけして送信したもので、2階層
のPower−Weighted−OFDMが実現す
る。キャリア794aに直交するキャリア795a,7
95cの電力も同様にしてキャリア795b,795d
に対して電力重みずけすることにより2階層がえられ
る。あわせると4層の階層が得られるが、図154では
2層の場合の実施例をしめしている。図に示すようにキ
ャリアの周波数分布が分散するため同一周波数帯にある
他のアナログ放送等への妨害が分散されるため影響が小
さくなるという効果がある。
【0371】また、図155のように1つのシンボル7
96a,796b,796c毎にガード時間797a,
797b,797cの時間幅を変化させた時間配置をと
ることにより3層のマルチパスに対する階層型の多値伝
送が実現する。図155の時間配置にするとA層、B
層、C層のデータが時間軸上に分散する。このため特定
時間に発生するバーストノイズが発生しても各層のデー
タにインターリーブをかけることによりデータの破壊が
防止されTV信号が安定して復調できるという効果があ
る。特にA層のデータを分散させインターリーブをかけ
ることにより車載TV受信時に発生する他の自動車の点
火装置から発生するバーストノイズの妨害を大幅に低減
できる。
96a,796b,796c毎にガード時間797a,
797b,797cの時間幅を変化させた時間配置をと
ることにより3層のマルチパスに対する階層型の多値伝
送が実現する。図155の時間配置にするとA層、B
層、C層のデータが時間軸上に分散する。このため特定
時間に発生するバーストノイズが発生しても各層のデー
タにインターリーブをかけることによりデータの破壊が
防止されTV信号が安定して復調できるという効果があ
る。特にA層のデータを分散させインターリーブをかけ
ることにより車載TV受信時に発生する他の自動車の点
火装置から発生するバーストノイズの妨害を大幅に低減
できる。
【0372】この場合の具体的なECCエンコーダー7
44jとECCデコーダー749jのブロック図を図1
60(a)(b)にそれぞれ示す。また図167にデ・
インターリーブ部936bのブロック図を示す。デ・イ
ンターリーブ部936bのデ・インターリーブRAM9
36aの中で処理されるインターリーブテーブル954
を図168(a)で示し、インターリーブ距離L1を図
168(b)に示す。
44jとECCデコーダー749jのブロック図を図1
60(a)(b)にそれぞれ示す。また図167にデ・
インターリーブ部936bのブロック図を示す。デ・イ
ンターリーブ部936bのデ・インターリーブRAM9
36aの中で処理されるインターリーブテーブル954
を図168(a)で示し、インターリーブ距離L1を図
168(b)に示す。
【0373】こうしてデータをインターリーブすること
によりバーストノイズの妨害を軽減することができる。
図161のVSB受信機のブロック図と図162のVS
B送信機のブロック図に示すように実施例4、5、6等
で説明した4VSBや8VSBや16VSBの伝送装置
や実施例1、2等で説明したQAMやPSK伝送装置に
用いることにより、バーストノイズの妨害を軽減できる
ため、地上放送においてノイズの少ないTV受信ができ
るという効果がある。
によりバーストノイズの妨害を軽減することができる。
図161のVSB受信機のブロック図と図162のVS
B送信機のブロック図に示すように実施例4、5、6等
で説明した4VSBや8VSBや16VSBの伝送装置
や実施例1、2等で説明したQAMやPSK伝送装置に
用いることにより、バーストノイズの妨害を軽減できる
ため、地上放送においてノイズの少ないTV受信ができ
るという効果がある。
【0374】図155の方式により3階層の階層放送を
行うことによりA層は前述のマルチパス、C/N劣化に
加えてバーストノイズの妨害を低減できるため車載TV
受信機やポケットTV等の移動局によるLDTVグレー
ドのTV受信を安定させるという効果がある。
行うことによりA層は前述のマルチパス、C/N劣化に
加えてバーストノイズの妨害を低減できるため車載TV
受信機やポケットTV等の移動局によるLDTVグレー
ドのTV受信を安定させるという効果がある。
【0375】本発明はVSB等のASKやQAM,PS
K、OFDM等を用いて本発明を説明したが、他の変調
方式と組み合わせることができる。また、パーシャルレ
スポンスを用いることにより、記録系のみならず伝送系
においてもエラーレートを下げることができる。
K、OFDM等を用いて本発明を説明したが、他の変調
方式と組み合わせることができる。また、パーシャルレ
スポンスを用いることにより、記録系のみならず伝送系
においてもエラーレートを下げることができる。
【0376】本発明の階層型もしくは多値型の伝送方式
の一つの特徴は周波数利用効率を向上させるものである
が一部の受信機にとっては電力利用効率がかなり低下す
る。従って全ての伝送システムに適用できるものではな
い。例えば特定受信者間の衛星通信システムならその時
期に得られる最高の周波数利用効率と最高の電力利用効
率の機器にとりかえるのが最も経済性が高い方法であ
る。このような場合必ずしも本発明を使う必要はない。
の一つの特徴は周波数利用効率を向上させるものである
が一部の受信機にとっては電力利用効率がかなり低下す
る。従って全ての伝送システムに適用できるものではな
い。例えば特定受信者間の衛星通信システムならその時
期に得られる最高の周波数利用効率と最高の電力利用効
率の機器にとりかえるのが最も経済性が高い方法であ
る。このような場合必ずしも本発明を使う必要はない。
【0377】しかし、衛星放送方式や地上放送方式の場
合は本発明のような階層型伝送方式が必要である。なぜ
なら衛星放送の規格の場合50年以上の永続性が求めら
れる。この期間、放送規格は変更されないが技術革新に
伴い衛星の送信電力は飛躍的に向上する。放送局は数十
年後の将来において現時点においても製造された受信機
がTV番組を受信視聴できるように互換性のある放送を
行わなければならない。本発明を用いると既存のNTS
C放送とHDTV放送との互換性と将来の情報伝送量の
拡張性という効果が得られる。
合は本発明のような階層型伝送方式が必要である。なぜ
なら衛星放送の規格の場合50年以上の永続性が求めら
れる。この期間、放送規格は変更されないが技術革新に
伴い衛星の送信電力は飛躍的に向上する。放送局は数十
年後の将来において現時点においても製造された受信機
がTV番組を受信視聴できるように互換性のある放送を
行わなければならない。本発明を用いると既存のNTS
C放送とHDTV放送との互換性と将来の情報伝送量の
拡張性という効果が得られる。
【0378】本発明は電力効率よりも周波数効率を重視
したものであるが、受信機側に各伝送段階に応じて設計
受信感度を設けた各々、何種類かの受信機を設定するこ
とにより送信機の電力をさほど増やす必要はなくなる。
このため現在の電力の小さい衛星でも充分送信可能であ
る。また将来、送信電力が増大した場合でも同一の規格
で伝送できるため将来の拡張性と、新旧の受信機との間
の互換性が得られる。以上述べたように本発明は衛星放
送規格に用いた場合、顕著な効果がえられる。
したものであるが、受信機側に各伝送段階に応じて設計
受信感度を設けた各々、何種類かの受信機を設定するこ
とにより送信機の電力をさほど増やす必要はなくなる。
このため現在の電力の小さい衛星でも充分送信可能であ
る。また将来、送信電力が増大した場合でも同一の規格
で伝送できるため将来の拡張性と、新旧の受信機との間
の互換性が得られる。以上述べたように本発明は衛星放
送規格に用いた場合、顕著な効果がえられる。
【0379】また本発明の多値型伝送方式を地上放送に
用いた場合、電力利用効率を全く考慮する必要がないた
め衛星放送より本発明は実施しやすい。前述のように従
来のデジタルHDTV放送方式では存在したサービスエ
リア内の受信不能地域を大巾に減少させるという顕著な
効果と前述のNTSCとHDTV受信機もしくは受像機
の両立性の効果がある。またTV番組のスポンサーから
みた場合のサービスエリアが実質的に拡大するという効
果もある。なお、実施例ではQPSKと16QAMと3
2QAMの変調方式を用いた例を用いて説明したが、6
4QAMや128QAMや256QAM等に適用できる
ことはいうまでもない。また、図を用いて説明したよう
に多値のPSKやASKやFSKに適用できることもい
うまでもない。本発明とTDMを組み合わせて伝送する
実施例を説明したが、FDM,CDMAや拡散通信方式
を組み合わせて伝送することもできる。
用いた場合、電力利用効率を全く考慮する必要がないた
め衛星放送より本発明は実施しやすい。前述のように従
来のデジタルHDTV放送方式では存在したサービスエ
リア内の受信不能地域を大巾に減少させるという顕著な
効果と前述のNTSCとHDTV受信機もしくは受像機
の両立性の効果がある。またTV番組のスポンサーから
みた場合のサービスエリアが実質的に拡大するという効
果もある。なお、実施例ではQPSKと16QAMと3
2QAMの変調方式を用いた例を用いて説明したが、6
4QAMや128QAMや256QAM等に適用できる
ことはいうまでもない。また、図を用いて説明したよう
に多値のPSKやASKやFSKに適用できることもい
うまでもない。本発明とTDMを組み合わせて伝送する
実施例を説明したが、FDM,CDMAや拡散通信方式
を組み合わせて伝送することもできる。
【0380】本発明の階層型伝送方式の一つの特徴は周
波数利用効率を向上させるものであるが一部の受信機に
とっては電力利用効率がかなり低下する。従って全ての
伝送システムに適用できるものではない。例えば特定受
信者間の衛星通信システムならその時期に得られる最高
の周波数利用効率と最高の電力利用効率の機器にとりか
えるのが最も経済性が高い方法である。このような場合
必ずしも本発明を使う必要はない。
波数利用効率を向上させるものであるが一部の受信機に
とっては電力利用効率がかなり低下する。従って全ての
伝送システムに適用できるものではない。例えば特定受
信者間の衛星通信システムならその時期に得られる最高
の周波数利用効率と最高の電力利用効率の機器にとりか
えるのが最も経済性が高い方法である。このような場合
必ずしも本発明を使う必要はない。
【0381】しかし、衛星放送方式や地上放送方式の場
合は本発明のような多値型伝送方式が必要である。なぜ
なら衛星放送の規格の場合50年以上の永続性が求めら
れる。この期間、放送規格は変更されないが技術革新に
伴い衛星の送信電力は飛躍的に向上する。放送局は数十
年後の将来において現時点においても製造された受信機
がTV番組を受信視聴できるように互換性のある放送を
行わなければならない。本発明を用いると既存のNTS
C放送とHDTV放送との互換性と将来の情報伝送量の
拡張性という効果が得られる。
合は本発明のような多値型伝送方式が必要である。なぜ
なら衛星放送の規格の場合50年以上の永続性が求めら
れる。この期間、放送規格は変更されないが技術革新に
伴い衛星の送信電力は飛躍的に向上する。放送局は数十
年後の将来において現時点においても製造された受信機
がTV番組を受信視聴できるように互換性のある放送を
行わなければならない。本発明を用いると既存のNTS
C放送とHDTV放送との互換性と将来の情報伝送量の
拡張性という効果が得られる。
【0382】本発明は電力効率よりも周波数効率を重視
したものであるが、受信機側に各伝送段階に応じて設計
受信感度を設けた各々、何種類かの受信機を設定するこ
とにより送信機の電力をさほど増やす必要はなくなる。
このため現在の電力の小さい衛星でも充分送信可能であ
る。また将来、送信電力が増大した場合でも同一の規格
で伝送できるため将来の拡張性と、新旧の受信機との間
の互換性が得られる。以上述べたように本発明は衛星放
送規格に用いた場合、顕著な効果がえられる。
したものであるが、受信機側に各伝送段階に応じて設計
受信感度を設けた各々、何種類かの受信機を設定するこ
とにより送信機の電力をさほど増やす必要はなくなる。
このため現在の電力の小さい衛星でも充分送信可能であ
る。また将来、送信電力が増大した場合でも同一の規格
で伝送できるため将来の拡張性と、新旧の受信機との間
の互換性が得られる。以上述べたように本発明は衛星放
送規格に用いた場合、顕著な効果がえられる。
【0383】また本発明の階層型伝送方式を地上放送に
用いた場合、電力利用効率を全く考慮する必要がないた
め衛星放送より本発明は実施しやすい。前述のように従
来のデジタルHDTV放送方式では存在したサービスエ
リア内の受信不能地域を大巾に減少させるという顕著な
効果と前述のNTSCとHDTV受信機もしくは受像機
の両立性の効果がある。またTV番組のスポンサーから
みた場合のサービスエリアが実質的に拡大するという効
果もある。なお、実施例では16QAMと32QAMの
変調方式を用いた例を用いて説明したが、64QAMや
128QAMや256QAM等に適用できることはいう
までもない。また、図を用いて説明したように多値のP
SKやASKやFSKに適用できることもいうまでもな
い。
用いた場合、電力利用効率を全く考慮する必要がないた
め衛星放送より本発明は実施しやすい。前述のように従
来のデジタルHDTV放送方式では存在したサービスエ
リア内の受信不能地域を大巾に減少させるという顕著な
効果と前述のNTSCとHDTV受信機もしくは受像機
の両立性の効果がある。またTV番組のスポンサーから
みた場合のサービスエリアが実質的に拡大するという効
果もある。なお、実施例では16QAMと32QAMの
変調方式を用いた例を用いて説明したが、64QAMや
128QAMや256QAM等に適用できることはいう
までもない。また、図を用いて説明したように多値のP
SKやASKやFSKに適用できることもいうまでもな
い。
【0384】
【発明の効果】以上のように本発明は、信号入力部と、
位相の異なる複数の搬送波を上記入力部からの入力信号
により変調し信号ベクトル図上になるm値の信号点を発
生させる変調部と、変調信号を送信する送信部からなり
データ伝送を行う伝送装置においてn値の第1データ列
と第2データ列を入力し、上記信号をn個の信号点群に
分割し、該信号点群の各々第1データ列のデータに割り
あて上記信号点群の中の各信号点に第2データ群の各デ
ータを割りあて、送信する送信機により信号を送信し、
該送信信号の入力部と、信号スペースダイヤグラム上で
p値の信号点のQAM変調波を復調する復調器と出力部
を有する受信装置において上記信号点をn値の信号点群
に分割し、各信号点群n値の第1データ列を対応させて
復調し、信号点群の中の略々p/n値の信号点にp/n値の
第2データ列のデータを復調再生し、受信装置を用いて
データを伝送することにより、例えば送信機1の変調器
4により、n値の第1データ列と第2データ列と第3デ
ータ列を信号点群にデータを割りあてて変形m値のQA
M変調信号を送信し、第1受信機23では、復調器25
によりn値の第1データ列を、第2受信機33では第1
データ列と第2データ列を、第3受信機43では第1デ
ータ列、第2データ列、第3データ列を復調することに
より、効果として最大m値のデータを変調した多値変調
波をn<mなるn値の復調能力しかない受信機でもn値
のデータを復調可能とした両立性と発展性のある伝送装
置が得られる。さらに、QAM方式の信号点のうち最も
原点に近い信号点とI軸もしくはQ軸との距離をfとし
た場合、この距離がn>1なるnfとなるように上記信
号点をシフトさせることにより、階層型の伝送が可能と
なる。
位相の異なる複数の搬送波を上記入力部からの入力信号
により変調し信号ベクトル図上になるm値の信号点を発
生させる変調部と、変調信号を送信する送信部からなり
データ伝送を行う伝送装置においてn値の第1データ列
と第2データ列を入力し、上記信号をn個の信号点群に
分割し、該信号点群の各々第1データ列のデータに割り
あて上記信号点群の中の各信号点に第2データ群の各デ
ータを割りあて、送信する送信機により信号を送信し、
該送信信号の入力部と、信号スペースダイヤグラム上で
p値の信号点のQAM変調波を復調する復調器と出力部
を有する受信装置において上記信号点をn値の信号点群
に分割し、各信号点群n値の第1データ列を対応させて
復調し、信号点群の中の略々p/n値の信号点にp/n値の
第2データ列のデータを復調再生し、受信装置を用いて
データを伝送することにより、例えば送信機1の変調器
4により、n値の第1データ列と第2データ列と第3デ
ータ列を信号点群にデータを割りあてて変形m値のQA
M変調信号を送信し、第1受信機23では、復調器25
によりn値の第1データ列を、第2受信機33では第1
データ列と第2データ列を、第3受信機43では第1デ
ータ列、第2データ列、第3データ列を復調することに
より、効果として最大m値のデータを変調した多値変調
波をn<mなるn値の復調能力しかない受信機でもn値
のデータを復調可能とした両立性と発展性のある伝送装
置が得られる。さらに、QAM方式の信号点のうち最も
原点に近い信号点とI軸もしくはQ軸との距離をfとし
た場合、この距離がn>1なるnfとなるように上記信
号点をシフトさせることにより、階層型の伝送が可能と
なる。
【0385】この伝送系にNTSC信号を第1データ
列、HDTVとNTSCとの差信号を第2データ列とし
て送信することにより、衛星放送においてはNTSC放
送とHDTV放送との両立性があり、情報量の拡張性の
高いデジタル放送が可能となり、地上放送においてはサ
ービスエリアの拡大と受信不能地域の解消という顕著な
効果がある。
列、HDTVとNTSCとの差信号を第2データ列とし
て送信することにより、衛星放送においてはNTSC放
送とHDTV放送との両立性があり、情報量の拡張性の
高いデジタル放送が可能となり、地上放送においてはサ
ービスエリアの拡大と受信不能地域の解消という顕著な
効果がある。
【図1】本発明の第1の実施例における伝送装置のシス
テム全体を示す構成図
テム全体を示す構成図
【図2】本発明の実施例1の送信機1のブロック図
【図3】本発明の実施例1の送信信号のベクトル図
【図4】本発明の実施例1の送信信号のベクトル図
【図5】本発明の実施例1の信号点へのコードの割り当
て図
て図
【図6】本発明の実施例1の信号点群へのコーディング
図
図
【図7】本発明の実施例1の信号点群の中の信号点への
コーディング図
コーディング図
【図8】本発明の実施例1の信号点群と信号点へのコー
ディング図
ディング図
【図9】本発明の実施例1の送信信号の信号点群の閾値
状態図
状態図
【図10】本発明の実施例1の変形16値QAMのベク
トル図
トル図
【図11】本発明の実施例1のアンテナ半径r2と送信
電力比nとの関係図
電力比nとの関係図
【図12】本発明の実施例1の変形64値QAMの信号
点の図
点の図
【図13】本発明の実施例1のアンテナ半径r3と送信
電力比nとの関係図
電力比nとの関係図
【図14】本発明の実施例1の変形64値QAMの信号
群と副信号点群のベクトル図
群と副信号点群のベクトル図
【図15】本発明の実施例1の変形64値QAMの比率
A1,A2の説明図
A1,A2の説明図
【図16】本発明の実施例1のアンテナ半径r2,r3と
送信電力比n16,n64の関係図
送信電力比n16,n64の関係図
【図17】本発明の実施例1のデジタル送信機のブロッ
ク図
ク図
【図18】本発明の実施例1の4PSK変調の信号スペ
ースダイアグラム図
ースダイアグラム図
【図19】本発明の実施例1の第1受信機のブロック図
【図20】本発明の実施例1の4PSK変調信の信号ス
ペースダイアグラム図
ペースダイアグラム図
【図21】本発明の実施例1の第2受信機のブロック図
【図22】本発明の実施例1の変形16値QAMの信号
ベクトル図
ベクトル図
【図23】本発明の実施例1の変形64値QAMの信号
ベクトル図
ベクトル図
【図24】本発明の実施例1のフローチャート
【図25】(a)は本発明の実施例1の8値QAMの信
号ベクトル図(b)は本発明の実施例1の16値QAM
の信号ベクトル図
号ベクトル図(b)は本発明の実施例1の16値QAM
の信号ベクトル図
【図26】本発明の実施例1の第3受信機のブロック図
【図27】本発明の実施例1の変形64値QAMの信号
点の図
点の図
【図28】本発明の実施例1のフローチャート
【図29】本発明の実施例3における伝送システムの全
体の構成図
体の構成図
【図30】本発明の実施例3の第1画像エンコーダーの
ブロック図
ブロック図
【図31】本発明の実施例3の第1画像デコーダのブロ
ック図
ック図
【図32】本発明の実施例3の第2画像デコーダのブロ
ック図
ック図
【図33】本発明の実施例3の第3画像デコーダのブロ
ック図
ック図
【図34】本発明の実施例3のD1,D2,D3信号の時
間多重化の説明図
間多重化の説明図
【図35】本発明の実施例3のD1,D2,D3信号の時
間多重化の説明図
間多重化の説明図
【図36】本発明の実施例3のD1,D2,D3信号の時
間多重化の説明図
間多重化の説明図
【図37】本発明の実施例4における伝送装置のシステ
ム全体の構成図
ム全体の構成図
【図38】本発明の実施例3における変形16QAMの
信号点のベクトル図
信号点のベクトル図
【図39】本発明の実施例3における変形16QAMの
信号点のベクトル図
信号点のベクトル図
【図40】本発明の実施例3における変形64QAMの
信号点のベクトル図
信号点のベクトル図
【図41】本発明の実施例3の時間軸上の信号配置図
【図42】本発明の実施例3のTDMA方式の時間軸上
の信号配置図
の信号配置図
【図43】本発明の実施例3の搬送波再生回路のブロッ
ク図
ク図
【図44】本発明の実施例3の搬送波再生の原理図
【図45】本発明の実施例3の逆変調方式の搬送波再生
回路のブロック図
回路のブロック図
【図46】本発明の実施例3の16QAM信号の信号点
配置図
配置図
【図47】本発明の実施例3の64QAM信号の信号点
配置図
配置図
【図48】本発明の実施例3の16逓倍方式の搬送波再
生回路のブロック図
生回路のブロック図
【図49】本発明の実施例3のDV1,DH1,DV2、
DH2,DV3,DH3信号の時間多重化の説明図
DH2,DV3,DH3信号の時間多重化の説明図
【図50】本発明の実施例3のDV1,DH1,DV2、
DH2,DV3,DH3信号のTDMA方式の時間多重化の説
明図
DH2,DV3,DH3信号のTDMA方式の時間多重化の説
明図
【図51】本発明の実施例3のDV1,DH1,DV2、
DH2,DV3,DH3信号のTDMA方式の時間多重化の説
明図
DH2,DV3,DH3信号のTDMA方式の時間多重化の説
明図
【図52】本発明の実施例4における従来方式の受信妨
害領域図
害領域図
【図53】本発明の実施例4における階層型放送方式の
場合の受信妨害領域図
場合の受信妨害領域図
【図54】本発明の実施例4における従来方式の受信妨
害領域図
害領域図
【図55】本発明の実施例4における階層型放送方式の
場合の受信妨害領域図
場合の受信妨害領域図
【図56】本発明の実施例4におけるデジタル放送局2
局の受信妨害領域図
局の受信妨害領域図
【図57】本発明の実施例5における変形4ASK信号
の信号点配置図
の信号点配置図
【図58】本発明の実施例5における変形4ASKの信
号点配置図
号点配置図
【図59】(a)は本発明の実施例5における変形4A
SKの信号点配置図 (b)は本発明の実施例5における変形4ASKの信号
点配置図
SKの信号点配置図 (b)は本発明の実施例5における変形4ASKの信号
点配置図
【図60】本発明の実施例5における低いC/N値の場
合の変形4ASK信号の信号点配置図
合の変形4ASK信号の信号点配置図
【図61】実施例5における4VSB、8VSBの送信
機
機
【図62】(a)は本発明の実施例5におけるASK信
号つまりフィルタリングの多値VSB信号のスペクトル
図 (b)は本発明の実施例5におけるVSB信号の周波数
分布図
号つまりフィルタリングの多値VSB信号のスペクトル
図 (b)は本発明の実施例5におけるVSB信号の周波数
分布図
【図63】実施例5における4VSB、8VSB、16
VSBのReceiverのブロック図
VSBのReceiverのブロック図
【図64】本発明の実施例5における映像信号送信機の
ブロック図
ブロック図
【図65】本発明の実施例5におけるTV受信機全体の
ブロック図
ブロック図
【図66】本発明の実施例5における別のTV受信機の
ブロック図
ブロック図
【図67】本発明の実施例5における衛星・地上TV受
信機のブロック図
信機のブロック図
【図68】(a)は実施例5、6における8VSBのC
onstellation図 (b)は実施例5、6における8VSBのConste
llation図 (c)は実施例5、6における8VSBの信号−時間波
形図
onstellation図 (b)は実施例5、6における8VSBのConste
llation図 (c)は実施例5、6における8VSBの信号−時間波
形図
【図69】本発明の実施例5における画像エンコーダの
別のブロック図
別のブロック図
【図70】本発明の実施例5における分離回路1つの画
像エンコーダのブロック図
像エンコーダのブロック図
【図71】本発明の実施例5における画像デコーダのブ
ロック図
ロック図
【図72】本発明の実施例5における合成器1つの画像
デコーダのブロック図
デコーダのブロック図
【図73】本発明による実施例5の送信信号の時間配置
図
図
【図74】(a)は本発明による実施例5の画像デコー
ダのブロック図 (b)は本発明による実施例5の送信信号の時間配置図
ダのブロック図 (b)は本発明による実施例5の送信信号の時間配置図
【図75】本発明による実施例5の送信信号の時間配置
図
図
【図76】本発明による実施例5の送信信号の時間配置
図
図
【図77】本発明による実施例5の送信信号の時間配置
図
図
【図78】本発明による実施例5の画像デコーダのブロ
ック図
ック図
【図79】本発明による実施例5の3階層の送信信号の
時間配置図
時間配置図
【図80】本発明による実施例5の画像デコーダーのブ
ロック図
ロック図
【図81】本発明による実施例5の送信信号の時間配置
図
図
【図82】本発明による実施例5のD1の画像デコーダ
ーのブロック図
ーのブロック図
【図83】本発明による実施例5の周波数変調信号の周
波数−時間図
波数−時間図
【図84】本発明による実施例5の磁気記録再生装置の
ブロック図
ブロック図
【図85】本発明による実施例2のC/Nと階層番号の
関係図
関係図
【図86】本発明による実施例2の伝送距離とC/Nの
関係図
関係図
【図87】本発明による実施例2の送信機のブロック図
【図88】本発明による実施例2の受信機のブロック図
【図89】本発明によ実施例2のC/N−エラーレート
の関係図
の関係図
【図90】本発明による実施例5の3階層の受信妨害領
域図
域図
【図91】本発明による実施例6の4階層の受信妨害領
域図
域図
【図92】本発明による実施例6の階層伝送図
【図93】本発明による実施例6の分離回路のブロック
図
図
【図94】本発明による実施例6の合成部のブロック図
【図95】本発明による実施例6の伝送階層構造図
【図96】従来方式のデジタルTV放送の受信状態図
【図97】本発明による実施例6のデジタルTV階層放
送の受信状態図
送の受信状態図
【図98】本発明による実施例6の伝送階層構造図
【図99】本発明による実施例3の16SRQAMのベ
クトル図
クトル図
【図100】本発明による実施例3の32SRQAMの
ベクトル図
ベクトル図
【図101】本発明による実施例3のC/N−エラーレ
ートの関係図
ートの関係図
【図102】本発明による実施例3のC/N−エラーレ
ートの関係図
ートの関係図
【図103】本発明による実施例3のシフト量nと伝送
に必要なC/Nの関係図
に必要なC/Nの関係図
【図104】本発明による実施例3のシフト量nと伝送
に必要なC/Nの関係図
に必要なC/Nの関係図
【図105】本発明による実施例3の地上放送時の送信
アンテナからの距離と信号レベルと
アンテナからの距離と信号レベルと
【図106】本発明による実施例3の32SRQAMの
サービスエリア図
サービスエリア図
【図107】本発明による実施例3の32SRQAMの
サービスエリア図
サービスエリア図
【図108】(a)は従来のTV信号の周波数分布図 (b)は従来の二階層のTV信号の周波数分布図 (c)は本発明の実施例3のスレシホルド値を現す図 (d)は実施例9の2階層のOFDMのキャリヤ群の周波数
分布図 (e)は実施例9の3改装のOFDMの3つのスレシホルド
値を示す図
分布図 (e)は実施例9の3改装のOFDMの3つのスレシホルド
値を示す図
【図109】本発明による実施例3のTV信号時間配置
図
図
【図110】本発明による実施例3のC−CDMの原理
図
図
【図111】本発明による実施例3の符号割り当て図
【図112】本発明による実施例3の36QAMを拡張
した場合の符号割り当て図
した場合の符号割り当て図
【図113】本発明による実施例5の変調信号周波数配
置図
置図
【図114】本発明による実施例5の磁気記録再生装置
のブロック図
のブロック図
【図115】本発明による実施例7の携帯電話の送受信
機のブロック図
機のブロック図
【図116】本発明による実施例7の基地局のブロック
図
図
【図117】従来方式の通信容量とトラフィックの分布
図
図
【図118】本発明による実施例7の通信容量とトラフ
ィックの分布図
ィックの分布図
【図119】(a)は従来方式のタイムスロット配置図 (b)は本発明による実施例7のタイムスロット配置図
【図120】(a)は従来方式のTDMA方式タイムス
ロット配置図 (b)は本発明による実施例7のTDMA方式タイムス
ロット配置図
ロット配置図 (b)は本発明による実施例7のTDMA方式タイムス
ロット配置図
【図121】本発明による実施例7の1階層の送受信機
のブロック図
のブロック図
【図122】本発明による実施例7の2階層の送受信機
のブロック図
のブロック図
【図123】本発明による実施例8のOFDM方式送受
信機のブロック図
信機のブロック図
【図124】本発明による実施例8のOFDM方式の動
作原理図
作原理図
【図125】(a)は従来方式の変調信号の周波数配置
図 (b)は本発明による実施例8の変調信号の周波数配置
図
図 (b)は本発明による実施例8の変調信号の周波数配置
図
【図126】(a)は実施例9におけるOFDMのWeig
htingしない状態を示す図 (b)は実施例9における送信電力によりWeightingし
た2階層のOFDMの2つのサブチャンネルを示す図 (c)は実施例9におけるキャリヤ間隔を二倍にWeight
ingしたOFDMの周波数分布図 (e)は実施例9におけるWeightingしないキャリヤ間
隔のOFDMの周波数分布図
htingしない状態を示す図 (b)は実施例9における送信電力によりWeightingし
た2階層のOFDMの2つのサブチャンネルを示す図 (c)は実施例9におけるキャリヤ間隔を二倍にWeight
ingしたOFDMの周波数分布図 (e)は実施例9におけるWeightingしないキャリヤ間
隔のOFDMの周波数分布図
【図127】本発明による実施例9の送受信機のブロッ
ク図
ク図
【図128】(a)は実施例2、4、5におけるTre
llis Encoder(Ratio1/2)のブロ
ック図 (b)は実施例2、4、5におけるTrellis E
ncoder(Ratio2/3)のブロック図 (c)は実施例2、4、5におけるTrellis E
ncoder(Ratio3/4)のブロック図 (d)は実施例2、4、5におけるTrellis D
ecoder(Ratio1/2)のブロック図 (e)は実施例2、4、5におけるTrellis D
ecoder(Ratio2/3)のブロック図 (f)は実施例2、4、5におけるTrellis D
ecoder(Ratio3/4)のブロック図
llis Encoder(Ratio1/2)のブロ
ック図 (b)は実施例2、4、5におけるTrellis E
ncoder(Ratio2/3)のブロック図 (c)は実施例2、4、5におけるTrellis E
ncoder(Ratio3/4)のブロック図 (d)は実施例2、4、5におけるTrellis D
ecoder(Ratio1/2)のブロック図 (e)は実施例2、4、5におけるTrellis D
ecoder(Ratio2/3)のブロック図 (f)は実施例2、4、5におけるTrellis D
ecoder(Ratio3/4)のブロック図
【図129】実施例9の実効シンボル期間とガード期間
の時間配置図
の時間配置図
【図130】従来例と実施例9のC/N対エラーレート
の関係図
の関係図
【図131】実施例5の磁気記録再生装置のブロック図
【図132】実施例5の磁気テープ上のトラックの記録
フォーマットとヘッドの走行図
フォーマットとヘッドの走行図
【図133】実施例3の送受信機のブロック図
【図134】従来例の放送方式の周波数配置図
【図135】実施例3の3層の階層型伝送方式を用いた
場合のサービスエリアと画質の関係図
場合のサービスエリアと画質の関係図
【図136】実施例3の階層型伝送方式とFDMを組み
合わせた場合の周波数配置図
合わせた場合の周波数配置図
【図137】実施例3におけるトレリス符号化を用いた
場合の送受信機のブロック図
場合の送受信機のブロック図
【図138】実施例9における1部の低域信号をOFD
Mで伝送する場合の送受信機のブロック図
Mで伝送する場合の送受信機のブロック図
【図139】実施例1における8−PS−APSKの信
号点配置図
号点配置図
【図140】実施例1における16−PS−APSKの
信号点配置図
信号点配置図
【図141】実施例1における8−PS−PSKの信号
点配置図
点配置図
【図142】実施例1における16−PS−PSK(P
S型)の信号点配置図
S型)の信号点配置図
【図143】実施例1における衛星アンテナの半径と伝
送容量との関係図
送容量との関係図
【図144】実施例9におけるWeighted OF
DM送受信機のブロック図
DM送受信機のブロック図
【図145】(a)は実施例9におけるマルチパスの短
い場合のガード時間、シンボル時間階層型OFDMの波
形図 (b)は実施例9におけるマルチパスの長い場合のガー
ド時間、シンボル時間階層型OFDMの波形図
い場合のガード時間、シンボル時間階層型OFDMの波
形図 (b)は実施例9におけるマルチパスの長い場合のガー
ド時間、シンボル時間階層型OFDMの波形図
【図146】(a)は実施例9におけるガード時間、シ
ンボル時間階層型OFDMの原理図
ンボル時間階層型OFDMの原理図
【図147】実施例9のおける電力重み付けによる2階
層伝送方式のサブチャンネル配置図
層伝送方式のサブチャンネル配置図
【図148】実施例9におけるD/V化とマルチパス遅
延時間とガード時間の関係図
延時間とガード時間の関係図
【図149】(a)は実施例9における、各階層のタイ
ムスロット図 (b)は実施例9における、各階層のガード時間の時間
分布図 (c)は実施例9における、各階層のガード時間の時間
分布図図
ムスロット図 (b)は実施例9における、各階層のガード時間の時間
分布図 (c)は実施例9における、各階層のガード時間の時間
分布図図
【図150】実施例9のマルチパス遅延時間と伝送レー
ト図の関係図におけるマルチパスに対する3階層の階層
型放送方式の説明図
ト図の関係図におけるマルチパスに対する3階層の階層
型放送方式の説明図
【図151】実施例9のGTW−OFDMとC−CDM
(又はCSW−OFDM)を組み合わせた場合の、遅延
時間とCN値の関係図における2次元マトリクス構造の
階層型放送方式の説明図
(又はCSW−OFDM)を組み合わせた場合の、遅延
時間とCN値の関係図における2次元マトリクス構造の
階層型放送方式の説明図
【図152】実施例9のGTW−OFDMとC−CDM
(又はCSW−OFDM)を組み合わせた場合の、各タ
イムスロットにおける3階層のTV信号の時間配置図
(又はCSW−OFDM)を組み合わせた場合の、各タ
イムスロットにおける3階層のTV信号の時間配置図
【図153】実施例9のGTW−OFDMとC−CDM
(又はCSW−OFDM)を組み合わせた場合の、マル
チパス信号遅延時間とCN値と伝送レートの関係図にお
ける3次元マトリクス構造の階層型放送方式の説明図
(又はCSW−OFDM)を組み合わせた場合の、マル
チパス信号遅延時間とCN値と伝送レートの関係図にお
ける3次元マトリクス構造の階層型放送方式の説明図
【図154】実施例9のPower−Weighted
−OFDMの周波数分布図
−OFDMの周波数分布図
【図155】実施例9のGuard−Time−OFD
MとC−CDMを組み合わせた場合の各タイムスロット
における3階層のTV信号の時間軸上の配置図
MとC−CDMを組み合わせた場合の各タイムスロット
における3階層のTV信号の時間軸上の配置図
【図156】実施例4、5における送信機と受信機のブ
ロック図
ロック図
【図157】実施例4、5における送信機と受信機のブ
ロック図
ロック図
【図158】実施例4、5における送信機と受信機のブ
ロック図
ロック図
【図159】(a)は実施例5における16VSBの信
号点配置図 (b)は実施例5における16VSBの信号点配置図
(8VSB) (c)は実施例5における16VSBの信号点配置図
(4VSB) (d)は実施例5における16VSBの信号点配置図
(16VSB)
号点配置図 (b)は実施例5における16VSBの信号点配置図
(8VSB) (c)は実施例5における16VSBの信号点配置図
(4VSB) (d)は実施例5における16VSBの信号点配置図
(16VSB)
【図160】(a)は実施例5、6におけるECC E
ncoderのブロック図 (b)は実施例5、6におけるECC Encoder
のブロック図
ncoderのブロック図 (b)は実施例5、6におけるECC Encoder
のブロック図
【図161】実施例5におけるVSB受信機の全体ブロ
ック図
ック図
【図162】実施例5における送信機を示す図
【図163】実施例4VSBとTC−8VSBのエラー
レート/C/N値曲線
レート/C/N値曲線
【図164】実施例4VSBとTC−8VSBのサブチ
ャンネル1とサブチャンネル2のエラーレートカーブ
ャンネル1とサブチャンネル2のエラーレートカーブ
【図165】(a)は実施例2、4、5におけるRee
d Solomon Encoderのブロック図 (b)は実施例2、5、6におけるReed Solo
mon Decoderのブロック図
d Solomon Encoderのブロック図 (b)は実施例2、5、6におけるReed Solo
mon Decoderのブロック図
【図166】実施例2、4、5のReed Solom
on誤り訂正、演算のフローチャート図
on誤り訂正、演算のフローチャート図
【図167】実施例2、3、4、5、6におけるデイン
ターリーブ部のブロック図
ターリーブ部のブロック図
【図168】(a)は実施例2、3、4、5におけるイ
ンターリーブ、デインターリーブテーブルの図 (b)は実施例2、3、4、5におけるインターリーブ
距離を示す図
ンターリーブ、デインターリーブテーブルの図 (b)は実施例2、3、4、5におけるインターリーブ
距離を示す図
【図169】実施例5における4−VSB,8−VS
B,16−VSBのRedundancyの比較図
B,16−VSBのRedundancyの比較図
【図170】実施例2、3、4、5におけるHigh
Priority信号を受信するTV Receive
rのブロック図
Priority信号を受信するTV Receive
rのブロック図
【図171】実施例2、3、4、5における送信機と受
信機のブロック図
信機のブロック図
【図172】実施例2、3、4、5における送信機と受
信機のブロック図
信機のブロック図
【図173】実施例6のASK方式の磁気記録再生装置
のブロック図
のブロック図
1 送信機 4 変調器 6 アンテナ 6a 地上アンテナ 10 衛星 12 中継器 23 第1受信機 25 復調器 33 第2受信機 35 復調器 43 第3受信機 51 デジタル送信機 85 信号点 91 第1分割信号点群 401 第1画像エンコーダー 703 SRQAMの受信可能地域
Claims (5)
- 【請求項1】画像信号の入力手段と上記画像信号をデジ
タル画像圧縮信号に圧縮する画像圧縮手段と、上記デジ
タル画像圧縮信号に誤り訂正符号を加え、誤り訂正符号
化信号をつくる誤り訂正Encoderと、上記誤り訂
正符号化信号をn値のVSB変調信号に変調する変調手
段と、上記変調信号を送信する送信手段をもつ送信機に
より送信信号を送り、上記送信信号を受信する手段と、
上記送信信号を受信デジタル信号に復調する復調手段
と、上記受信デジタル信号を誤り訂正されたデジタル信
号に誤り訂正する誤り訂正手段と、上記誤り訂正された
デジタル信号を映像出力信号に伸長する画像伸長部と、
上記映像出力信号を出力する出力手段を有する受信機に
より画像信号を伝送する装置において、8値のVSB信
号を送信もしくは受信することを特長とする伝送装置。 - 【請求項2】誤り訂正手段として、Trellis D
ecoderを用いたことを特長とする請求項1記載の
伝送装置 - 【請求項3】受信デジタル信号をHigh Prior
ity信号とLowPriority信号に分割すると
ともに、誤り訂正手段の中にHigh code ga
inの第1誤り訂正手段と、Low code gai
nの第2誤り訂正手段の2つを設け、上記High P
riority信号を、第1誤り訂正手段で訂正するこ
とを特長とする請求項1記載の伝送装置。 - 【請求項4】High Priority信号として、
各データのアドレス情報を含むことを特長とする請求項
3記載の伝送装置。 - 【請求項5】第1誤り訂正手段にTrellisエンコ
ーダーもしくはデコーダーを用いたことを特長とする請
求項3記載の伝送装置。
Priority Applications (21)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7966894A JPH07264148A (ja) | 1994-03-24 | 1994-03-24 | 伝送装置 |
US08/240,521 US5600672A (en) | 1991-03-27 | 1994-05-10 | Communication system |
US09/244,037 USRE40241E1 (en) | 1991-03-27 | 1999-02-04 | Communication system |
US09/662,695 USRE39890E1 (en) | 1991-03-27 | 2000-09-15 | Communication system |
US09/667,525 USRE40242E1 (en) | 1991-03-27 | 2000-09-21 | Communication system |
US09/669,916 USRE39928E1 (en) | 1991-03-27 | 2000-09-25 | Communication system |
US09/668,068 USRE40174E1 (en) | 1991-03-27 | 2000-09-25 | Communication system |
US09/672,948 USRE40256E1 (en) | 1991-03-27 | 2000-09-29 | Communication system |
US09/672,946 USRE39902E1 (en) | 1991-03-27 | 2000-09-29 | Communication system |
US09/677,420 USRE40134E1 (en) | 1991-03-27 | 2000-10-05 | Communication system |
US09/680,177 USRE41001E1 (en) | 1991-03-27 | 2000-10-05 | Communication system |
US09/677,421 USRE40978E1 (en) | 1991-03-27 | 2000-10-05 | Communication system |
US09/686,467 USRE40255E1 (en) | 1991-03-27 | 2000-10-12 | Communication system |
US09/686,466 USRE40175E1 (en) | 1991-03-27 | 2000-10-12 | Communication system |
US10/133,347 USRE39956E1 (en) | 1991-03-27 | 2002-04-29 | Communication system |
US10/133,364 USRE39929E1 (en) | 1991-03-27 | 2002-04-29 | Communication system |
US10/635,468 USRE40206E1 (en) | 1991-03-27 | 2003-08-07 | Communication system |
US10/693,526 USRE40701E1 (en) | 1991-03-27 | 2003-10-27 | Communication system |
US10/782,411 USRE40779E1 (en) | 1991-03-27 | 2004-02-20 | Communication system |
US10/783,588 USRE39927E1 (en) | 1991-03-27 | 2004-02-23 | Communication system |
US12/622,780 USRE42643E1 (en) | 1991-03-27 | 2009-11-20 | Communication system |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7966894A JPH07264148A (ja) | 1994-03-24 | 1994-03-24 | 伝送装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07264148A true JPH07264148A (ja) | 1995-10-13 |
Family
ID=13696562
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7966894A Pending JPH07264148A (ja) | 1991-03-27 | 1994-03-24 | 伝送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07264148A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
USRE41146E1 (en) | 1992-03-26 | 2010-02-23 | Panasonic Corporation | Communication system |
USRE43093E1 (en) | 1992-03-26 | 2012-01-10 | Panasonic Corporation | Communication system |
-
1994
- 1994-03-24 JP JP7966894A patent/JPH07264148A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
USRE41146E1 (en) | 1992-03-26 | 2010-02-23 | Panasonic Corporation | Communication system |
USRE43093E1 (en) | 1992-03-26 | 2012-01-10 | Panasonic Corporation | Communication system |
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