JPH0726397B2 - 人工岩の水面下における打設方法および打設装置 - Google Patents
人工岩の水面下における打設方法および打設装置Info
- Publication number
- JPH0726397B2 JPH0726397B2 JP18728691A JP18728691A JPH0726397B2 JP H0726397 B2 JPH0726397 B2 JP H0726397B2 JP 18728691 A JP18728691 A JP 18728691A JP 18728691 A JP18728691 A JP 18728691A JP H0726397 B2 JPH0726397 B2 JP H0726397B2
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- opening
- valve
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、打設パイプを使用して
水面下に人工岩を打設する方法および打設装置に関す
る。
水面下に人工岩を打設する方法および打設装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】水中の地盤を置換あるいは改良するため
に、対象地盤の発生土や軟岩をコンクリートの素材とす
る人工岩造成工法において、人工岩の水面下における打
設法は、一般の水中コンクリートの施工で行われている
以下に例示するものが知られている。すなわち、図5に
示すように打設パイプ15の先端に設けたふた16を例
えば図示しないジャッキ等を使用して遠隔操作により開
閉する方法、又は、図6に例示するように、打設パイプ
17の中にプランジャ18を設け、プランジャ18を介
して人工岩25で水を押し出す方法がある。また、図7
及び図8に示すように、伸縮自在なホース19に設けた
ゴム製の空気室20に地上からエアホース21でエアを
供給してホース19の先端を開閉するピンチバルブを用
いる方法や、図9及び図10に示すように、プランジャ
バルブ22を地上からエアホース23、24でエアを供
給、又は排出して開閉する方法等がある。また、人工岩
の中に材料分離防止剤等を添加混合した水中不分離人工
岩を使用する方法も行われている。
に、対象地盤の発生土や軟岩をコンクリートの素材とす
る人工岩造成工法において、人工岩の水面下における打
設法は、一般の水中コンクリートの施工で行われている
以下に例示するものが知られている。すなわち、図5に
示すように打設パイプ15の先端に設けたふた16を例
えば図示しないジャッキ等を使用して遠隔操作により開
閉する方法、又は、図6に例示するように、打設パイプ
17の中にプランジャ18を設け、プランジャ18を介
して人工岩25で水を押し出す方法がある。また、図7
及び図8に示すように、伸縮自在なホース19に設けた
ゴム製の空気室20に地上からエアホース21でエアを
供給してホース19の先端を開閉するピンチバルブを用
いる方法や、図9及び図10に示すように、プランジャ
バルブ22を地上からエアホース23、24でエアを供
給、又は排出して開閉する方法等がある。また、人工岩
の中に材料分離防止剤等を添加混合した水中不分離人工
岩を使用する方法も行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、打設パイプを
使用する方法は、いずれも先端の構造が複雑で、地上の
装置を含め装置が大がかりりになり操作ミスも発生す
る。また、打設パイプ(ホース)内に人工岩が滞留した
り、材料分離防止剤の効果が確実でなく、水質汚濁の発
生等の問題がある。
使用する方法は、いずれも先端の構造が複雑で、地上の
装置を含め装置が大がかりりになり操作ミスも発生す
る。また、打設パイプ(ホース)内に人工岩が滞留した
り、材料分離防止剤の効果が確実でなく、水質汚濁の発
生等の問題がある。
【0004】従って、本発明は、構造が簡単で操作ミス
のない水質汚濁が発生しない、施工費の安価な人工岩の
水面下における打設方法および打設装置を提供すること
を目的とする。
のない水質汚濁が発生しない、施工費の安価な人工岩の
水面下における打設方法および打設装置を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、先端部
にセメントの水和反応熱を感知して開閉する開閉バルブ
を備えた打設パイプの先端を水面下に設置し、該打設パ
イプ内を人工岩で充満し、その水和反応熱で先端部の開
閉バルブが開いて水面下で人工岩の打設を実施し、打設
が終了して打設パイプ内の人工岩がなくなると開閉バル
ブが閉じて水を遮断することを特徴とする人工岩の水面
下における打設方法を提供している。
にセメントの水和反応熱を感知して開閉する開閉バルブ
を備えた打設パイプの先端を水面下に設置し、該打設パ
イプ内を人工岩で充満し、その水和反応熱で先端部の開
閉バルブが開いて水面下で人工岩の打設を実施し、打設
が終了して打設パイプ内の人工岩がなくなると開閉バル
ブが閉じて水を遮断することを特徴とする人工岩の水面
下における打設方法を提供している。
【0006】さらに本発明によれば、打設パイプの先端
部に、該打設パイプを開閉する開閉バルブと、セメント
水和反応熱を感知して前記開閉バルブを開閉する開閉手
段とを設けたことを特徴とする人工岩の水面下における
打設装置を提供している。
部に、該打設パイプを開閉する開閉バルブと、セメント
水和反応熱を感知して前記開閉バルブを開閉する開閉手
段とを設けたことを特徴とする人工岩の水面下における
打設装置を提供している。
【0007】上記の開閉バルブの開閉手段は、形状記憶
合金でコイル状に構成したばねを使用することが好まし
い。
合金でコイル状に構成したばねを使用することが好まし
い。
【0008】
【作用効果の説明】上記の説明の如く、この人工岩の水
面下における打設方法および打設装置によれば、人工岩
の打設時に、打設パイプ内の人工岩の有無により、セメ
ント水和反応熱感知開閉バルブが自動的に開閉する。従
って、水が打設パイプ内に逆流することが防止され、水
質汚濁が発生しない。また、打設装置が簡単で、自動的
に作動するので操作ミスもなく確実である。
面下における打設方法および打設装置によれば、人工岩
の打設時に、打設パイプ内の人工岩の有無により、セメ
ント水和反応熱感知開閉バルブが自動的に開閉する。従
って、水が打設パイプ内に逆流することが防止され、水
質汚濁が発生しない。また、打設装置が簡単で、自動的
に作動するので操作ミスもなく確実である。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明を実施する装置
の一例を説明する。
の一例を説明する。
【0010】図1において、開閉バルブ1は、ピン2又
はヒンジ(図示せず)によりバルブホルダ3に揺動自在
に枢着されている。また、開閉バルブ1とバルブホルダ
3との間には、形状記憶合金でコイルばね状に形成さ
れ、温度が上昇(例えば40〜50℃)すると伸長する
ように構成された第1のばね4と、温度が上昇すると短
縮するように構成された第2のばね5とが設けられ、そ
れらのばね4、5は一端がバルブホルダ3に、他端が開
閉バルブ1にそれぞれ支着されている。そして開閉バル
ブ1とバルブホルダ3とは略直角を保っている。しかし
ながら、一方のばねを省略するか又は通常のばねを用い
ることもできる。そして、上記のように構成されたセメ
ント水和反応熱感知開閉バルブ10は、図2に示すよう
に、人工岩打設パイプ6の先端部分7に打設パイプ6を
閉じるように設けられている。なお、バルブホルダ3は
図示しない任意の手段、例えばスティにより打設パイプ
に固定されている。
はヒンジ(図示せず)によりバルブホルダ3に揺動自在
に枢着されている。また、開閉バルブ1とバルブホルダ
3との間には、形状記憶合金でコイルばね状に形成さ
れ、温度が上昇(例えば40〜50℃)すると伸長する
ように構成された第1のばね4と、温度が上昇すると短
縮するように構成された第2のばね5とが設けられ、そ
れらのばね4、5は一端がバルブホルダ3に、他端が開
閉バルブ1にそれぞれ支着されている。そして開閉バル
ブ1とバルブホルダ3とは略直角を保っている。しかし
ながら、一方のばねを省略するか又は通常のばねを用い
ることもできる。そして、上記のように構成されたセメ
ント水和反応熱感知開閉バルブ10は、図2に示すよう
に、人工岩打設パイプ6の先端部分7に打設パイプ6を
閉じるように設けられている。なお、バルブホルダ3は
図示しない任意の手段、例えばスティにより打設パイプ
に固定されている。
【0011】図3及び図4をも参照して、人工岩打設に
際して、先ず打設場所にセメント水和反応熱感知開閉バ
ルブ10を設けた人工岩打設パイプ6を設置し、打設パ
イプ6内に人工岩25を充満させる。そこで、人工岩の
水和反応熱を感知した第1のばね4は伸長し、第2のば
ね5は短縮するので、開閉バルブ1は、ピン2を軸とし
て矢印Aの方向に揺動し、打設パイプ6の先端を開くの
で人工岩25の打設が開始される。そして、人工岩25
の打設が終了して、打設パイプ6内に人工岩25がなく
なると、第1のばね4及び第2のばね5は、加熱前の長
さに復元するので、開閉バルブ1は矢印Bの方向に揺動
し打設パイプ6の先端を閉じる。
際して、先ず打設場所にセメント水和反応熱感知開閉バ
ルブ10を設けた人工岩打設パイプ6を設置し、打設パ
イプ6内に人工岩25を充満させる。そこで、人工岩の
水和反応熱を感知した第1のばね4は伸長し、第2のば
ね5は短縮するので、開閉バルブ1は、ピン2を軸とし
て矢印Aの方向に揺動し、打設パイプ6の先端を開くの
で人工岩25の打設が開始される。そして、人工岩25
の打設が終了して、打設パイプ6内に人工岩25がなく
なると、第1のばね4及び第2のばね5は、加熱前の長
さに復元するので、開閉バルブ1は矢印Bの方向に揺動
し打設パイプ6の先端を閉じる。
【0012】
【発明の効果】以上の如く、本発明によれば、人工岩の
水和反応熱を感知して開閉するセメント水和反応熱感知
開閉バルブを使用して打設パイプ先端を開閉して、打設
時に打設パイプ内に水が逆流することを防止しているの
で、水質汚濁のない状態で人工岩の打設ができる。ま
た、打設装置も簡単なため施工費が安価となる。
水和反応熱を感知して開閉するセメント水和反応熱感知
開閉バルブを使用して打設パイプ先端を開閉して、打設
時に打設パイプ内に水が逆流することを防止しているの
で、水質汚濁のない状態で人工岩の打設ができる。ま
た、打設装置も簡単なため施工費が安価となる。
【図1】本発明のセメント水和反応熱感知開閉バルブの
一実施例を示す斜視図。
一実施例を示す斜視図。
【図2】図1の開閉バルブを打設パイプに装着した側断
面図。
面図。
【図3】図2の人工岩打設中を示す図。
【図4】図2の人工岩打設終了を示す図。
【図5】先端にふたのある従来の打設パイプを示す図。
【図6】プランジャを備えた従来の打設パイプを示す
図。
図。
【図7】従来のピンチバルブを示す図。
【図8】従来のピンチバルブを示す図。
【図9】従来のプランジャバルブを示す図。
【図10】従来のプランジャバルブを示す図。
1・・・開閉バルブ 2・・・ピン 3・・・バルブホルダ 4・・・第1のばね 5・・・第2のばね 6・・・打設パイプ 10・・・セメント水和反応熱感知開閉バルブ 18・・・プランジャ 20・・・空気室 21・・・エアホース 22・・・プランジャバルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野尻 陽一 東京都調布市飛田給二丁目19番1号 鹿島 建設株式会社技術研究所内 (72)発明者 栗原 宏武 東京都調布市飛田給二丁目19番1号 鹿島 建設株式会社技術研究所内 (72)発明者 深沢 栄造 東京都調布市飛田給二丁目19番1号 鹿島 建設株式会社技術研究所内
Claims (2)
- 【請求項1】 先端部にセメントの水和反応熱を感知し
て開閉する開閉バルブを備えた打設パイプの先端を水面
下に設置し、該打設パイプ内を人工岩で充満し、その水
和反応熱で先端部の開閉バルブが開いて水中で人工岩の
打設を実施し、打設が終了して打設パイプ内の人工岩が
なくなると開閉バルブが閉じて水を遮断することを特徴
とする人工岩の水面下における打設方法。 - 【請求項2】 打設パイプの先端部に、該打設パイプを
開閉する開閉バルブと、セメント水和反応熱を感知して
前記開閉バルブを開閉する開閉手段とを設けたことを特
徴とする人工岩の水面下における打設装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18728691A JPH0726397B2 (ja) | 1991-07-26 | 1991-07-26 | 人工岩の水面下における打設方法および打設装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18728691A JPH0726397B2 (ja) | 1991-07-26 | 1991-07-26 | 人工岩の水面下における打設方法および打設装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0533343A JPH0533343A (ja) | 1993-02-09 |
JPH0726397B2 true JPH0726397B2 (ja) | 1995-03-22 |
Family
ID=16203345
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18728691A Expired - Lifetime JPH0726397B2 (ja) | 1991-07-26 | 1991-07-26 | 人工岩の水面下における打設方法および打設装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0726397B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102134852A (zh) * | 2010-01-25 | 2011-07-27 | 宏利国际投资有限公司 | 混凝土灌注设备及方法 |
-
1991
- 1991-07-26 JP JP18728691A patent/JPH0726397B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102134852A (zh) * | 2010-01-25 | 2011-07-27 | 宏利国际投资有限公司 | 混凝土灌注设备及方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0533343A (ja) | 1993-02-09 |
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