JPH07263412A - プラズマ処理装置 - Google Patents

プラズマ処理装置

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Publication number
JPH07263412A
JPH07263412A JP4762494A JP4762494A JPH07263412A JP H07263412 A JPH07263412 A JP H07263412A JP 4762494 A JP4762494 A JP 4762494A JP 4762494 A JP4762494 A JP 4762494A JP H07263412 A JPH07263412 A JP H07263412A
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JP
Japan
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voltage
semiconductor wafer
electrode
positive voltage
electrostatic attraction
Prior art date
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Pending
Application number
JP4762494A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiro Miyake
明廣 三宅
Hideyuki Suga
秀幸 須賀
Kazutsuna Nakajiyou
和維 中條
Kazuhiko Kawai
和彦 河合
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Renesas Eastern Japan Semiconductor Inc
Original Assignee
Hitachi Tokyo Electronics Co Ltd
Hitachi Ltd
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Publication date
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Priority to JP4762494A priority Critical patent/JPH07263412A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体ウエハおよび半導体デバイスに悪影響
を及ぼすことなく、半導体ウエハを確実に安定して静電
吸着により固定する。 【構成】 下部電極3の上面に誘電体3aが形成されて
おり、この誘電体3aの上部に被処理体である半導体ウ
エハ9を置き、静電吸着用DC電源5により下部電極3
に正電圧を印加し、プラズマ処理により電圧が負となっ
てしまい、誘電体3aによって下部電極3と電気的に絶
縁され、負の電圧が下がらない半導体ウエハ9との電圧
の差を大きくすることにより静電吸着力を大きくさせ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラズマ処理装置に関
し、特に、プラズマ処理を行う被処理体を静電吸着によ
り固定するプラズマ処理装置に適用して有効な技術に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体ウエハなどの処理を行うプラズマ
を利用したプラズマ処理装置は、近年の半導体装置の製
造技術として欠くことのできない技術となっており、半
導体デバイスの微細化に伴い処理精度の向上が求められ
ている。
【0003】たとえば、半導体ウエハのエッチング工程
においては、エッチングレートおよびエッチング形状の
半導体ウエハ内の均一性向上が求められている。
【0004】この種の半導体ウエハのエッチングにおい
ては、半導体ウエハが搭載される電極の温度調節を行
い、半導体ウエハの内面温度を常に一定にし、エッチン
グ特性が均一となるようにしている。
【0005】さらに、近年、サイドエッチ量の低減を図
るためのエッチングとして低温エッチングがある。これ
は半導体ウエハ表面を低温化することにより活性ラジカ
ルの抑制を図り、横方向のエッチング量を制御するもの
である。
【0006】また、この低温エッチングによる半導体ウ
エハを低温に保つ方法としては、たとえば、温度調節装
置により低温に温度調節された電極に半導体ウエハを固
定し、電極と半導体ウエハとの間に熱伝導の良い不活性
ガス、たとえば、ヘリウムガスを加圧することにより行
っている。
【0007】さらに、電極と半導体ウエハとの固定は、
機械的に半導体ウエハを加圧して接触させるメカクラン
プ方式と、電極の表面上に、たとえば、セラミックやポ
リイミドフィルムなどからなる誘電体を形成し、その電
極に電圧を印加し、それによって発生する電圧により吸
着を行う静電チャック方式とがある。
【0008】また、本発明者が検討したところによれ
ば、静電チャック方式には、図5(a)に示すように、
誘電体30が上面に形成された電極31に、静電吸着用
直流電源32によって負電圧を印加し、処理室中に発生
されたプラズマを介して、半導体ウエハ33それ自体を
グランド電位に接地させ吸着する方式と、図5(b)に
示すように、誘電体30が形成された電極31,31a
に静電吸着用直流電源32によって正電圧を、静電吸着
用直流電源32aにより負電圧の両方を印加し、その電
圧差により半導体ウエハ33を吸着させる方式とがあ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
なメカクランプ方式の半導体ウエハの固定では、半導体
ウエハを機械的に加圧するために、半導体ウエハ表面に
メカクランプが接触することによる異物が発生してしま
ったり、メカクランプ近傍のプラズマの変動によるエッ
チング特性の変化などによりエッチング処理が均一に行
えないという問題が生じている。
【0010】また、負電圧を電極に印加し、プラズマを
介して半導体ウエハをグランド電位に接続する方式で
は、プラズマを発生させるまでは半導体ウエハの固定が
行われず、外部からの衝撃などによって半導体ウエハが
電極から落下する危険性がある。
【0011】さらに、プラズマが発生するまで半導体ウ
エハが電極に固定されないために、予め半導体ウエハを
低温にするために不活性ガスを半導体ウエハと電極との
間に加圧することができなくなってしまう。
【0012】また、この負電圧を電極に印加する方式で
は、プラズマの発生によって半導体ウエハ上に生じる帯
電電圧(自己バイアス電圧)Vdcと静電吸着用印加電
圧Vescとの差が小さくなり、果ては吸着しない状態
に及ぶこともある。
【0013】これは、半導体ウエハが誘電体上に固定さ
れることになるために電極と絶縁された状態となってお
り、この状態でプラズマ中にさらされると、半導体ウエ
ハ上にプラズマ中の電子が蓄積され、半導体ウエハそれ
自体が負電圧に帯電してしまうためである。
【0014】また、この電圧は半導体ウエハ上だけに帯
電するものであり、その下面の電極の電圧ではない。
【0015】さらに、この時の半導体ウエハの静電吸着
力は、 F=1/2ε(V/d) 式(1) となる。
【0016】ここで、Fは静電吸着力(N/m2 )、ε
は誘電体の誘電率(F/m)、Vは電極間電圧(V)、
dは、誘電体の厚さ(m)とする。
【0017】また、たとえば、電極がグランド電位(静
電吸着用電圧を印加しない状態)であるとすると、半導
体ウエハと電極との電圧は、プラズマ密度によって決ま
る帯電電圧(自己バイアス電圧)Vdcとなる。
【0018】電極に静電吸着用電圧Vescを印加する
と、誘電体に発生する静電気力は、その電位の極性によ
って正反対の変化を示す。
【0019】静電吸着用電圧Vescが負電位ならば、
式(1)の電極間電圧Vは V= Vesc − Vdc 式(2) となり、Vesc=Vdcの時、V=0となるので静電
吸着力はなくなってしまうことになる。
【0020】よって、処理時間の経過により半導体ウエ
ハに電子が帯電すると、式(2)の自己バイアス電圧V
dcが大きくなり、一方、静電吸着用電圧Vescは一
定の負の電圧を印加しているので、ついには自己バイア
ス電圧Vdcと静電吸着用電圧Vescとの電圧差がな
くなり、吸着力がなくなってしまうことになる。
【0021】また、静電吸着力がなくなってしまうこと
を防止するために、帯電電圧Vdcよりもはるかに高い
電圧を静電吸着用電圧として印加する方法もあるが、こ
の場合、誘電体の静電破壊による吸着力の低下や半導体
ウエハにリークする電流による半導体デバイスの破壊な
どによる半導体ウエハに及ぼす悪影響が問題となってし
まう。
【0022】さらに、電極に正電圧および負電圧の両方
を印加し、半導体ウエハを固定する方式では、それぞれ
の電位が印加される電極の面積が小さくなってしまう。
【0023】静電吸着力は電極の面積によって変化して
しまい、その静電吸着力の変化は、電極の面積の2剰に
比例して吸着力が落ちていくので、負電位を電極に印加
し、プラズマを介して半導体ウエハをグランド電位に接
続する方式に比べると1/4程度の吸着力となってしま
う。
【0024】それによって、半導体ウエハの固定が不安
定となり、加圧されている不活性ガスの圧力で半導体ウ
エハが電極から落下しまう問題がある。
【0025】本発明の目的は、半導体ウエハおよび半導
体デバイスに悪影響を及ぼすことなく、半導体ウエハを
確実に安定して静電吸着により固定するプラズマ処理装
置を提供することにある。
【0026】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0027】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0028】すなわち、本発明のプラズマ処理装置は、
プラズマ処理を行う被処理体を固定する電圧が印加され
る電極と、電極の上面に形成され、被処理体と電極とを
絶縁する絶縁体と、電極に正電圧を印加する正電圧印加
手段とを設け、電極に印加された正電圧と被処理体との
電位差により発生する静電気力により被処理体を固定さ
せるものである。
【0029】また、本発明のプラズマ処理装置は、プラ
ズマ処理中に被処理体の静電吸着力を測定する測定手段
と、測定手段から出力された測定値を基に被処理体と電
極との静電吸着力を一定に制御する制御手段とを設け、
静電圧印加手段が、制御手段から出力された信号により
正電圧の出力を可変する可変正電圧印加手段よりなるも
のである。
【0030】さらに、本発明のプラズマ処理装置は、前
記測定手段が、被処理体の帯電電圧を測定する電圧測定
手段よりなり、制御手段が、可変静電圧印加手段から出
力される正電圧値を可変させることによって電圧測定手
段により測定された電圧と可変静電圧印加手段から出力
される電圧との差を一定にさせることにより、静電吸着
力を一定にするものである。
【0031】また、本発明のプラズマ処理装置は、前記
測定手段が、絶縁体に被処理体が吸着される圧力を測定
する圧力測定手段よりなり、圧力測定手段から出力され
た信号により制御手段が、可変静電圧印加手段の正電圧
の出力を可変させ、静電吸着力を一定にするものであ
る。
【0032】
【作用】上記した本発明のプラズマ処理装置によれば、
電極に正電圧を印加することによって、プラズマ処理中
に小さい電圧を電極に印加するだけで、電極と被処理体
との電位差を大きくすることができる。
【0033】また、上記した本発明のプラズマ処理装置
によれば、電極に印加する正電圧を可変することによっ
て、電極に静電吸着に必要な最小限の電圧だけを印加す
ることができる。
【0034】それにより、確実に被処理体を固定するこ
とができ、冷却ガスなどの圧力によるプラズマ処理中の
被処理体のはがれや落下などがなくなる。
【0035】また、被処理体が一定の力で、安定して吸
着されるので、半導体ウエハおよび半導体デバイスに対
するダメージを最小に抑えることができる。
【0036】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0037】(実施例1)図1は、本発明の実施例1に
よるプラズマエッチング装置の構成図、図2は、本発明
の実施例1による正電位の静電用吸着電圧を印加したと
きの電圧分布図である。
【0038】本実施例1において、プラズマエッチング
装置は、プラズマエッチング処理を行う処理室1内に1
対の平行平板形の上部電極2および下部電極(電極)3
が設けられている。この上部電極2には、高周波を印加
するための高周波電源4が接続されている。
【0039】また、下部電極3の上面には、たとえば、
セラミックによって成形された誘電体(絶縁体)3aが
接着固定されている。さらに、この下部電極3には静電
吸着用DC電源(正電圧印加手段)5が接続されてお
り、正電圧が印加されるようになっている。
【0040】また、下部電極3には、下部電極3を所定
の温度に温度調節を行う温度調節手段6が接続され、誘
電体3aの表面には、たとえば、ヘリウムガスなどの冷
却用ガスが一定圧力および一定流量で、冷却ガス導入機
構7により供給されている。
【0041】さらに、処理室1の上部には処理ガスを導
入するためのガス導入孔1aが設けられ、処理室1の下
部には、処理室1内の排気を行う排気孔1bが設けら
れ、真空引きを行うための真空ポンプ8に接続されてい
る。
【0042】また、半導体ウエハ(被処理体)9は、図
示しない搬送手段により自動的に誘電体3a上に搬送さ
れ、プラズマエッチング処理後、再び搬送手段により処
理室1内に搬送される。
【0043】次に、本実施例における作用について説明
する。
【0044】まず、搬送手段により半導体ウエハ9は、
処理室1内の誘電体3a上に搬送される。そして、ガス
導入孔1aから所定の処理ガスが導入され、処理室1内
を所定の真空圧力に保つために真空ポンプ8により排気
孔1bから真空引きを行う。また、下部電極3は、温度
調節手段6により所定の温度に保たれている。
【0045】この状態において、静電吸着用DC電源5
により下部電極3に正電圧を印加することにより、下部
電圧3は静電吸着用DC電源5から出力された電圧と同
電圧に保たれることになる。
【0046】次に、高周波電源4により、たとえば、1
3.56MHzの高周波を上部電極2に印加することによ
って、上部電極2と下部電極3との間にプラズマを発生
させる。
【0047】そして、静電吸着用DC電源5によって下
部電圧3に印加された電圧により半導体ウエハ9を静電
吸着した後、冷却用ガスを一定圧力および一定流量で冷
却ガス導入機構7により半導体ウエハ9と誘電体3aと
の間に供給し、半導体ウエハ9の冷却を行う。
【0048】この13.56MHzなどの高周波を印加し
た場合、プラズマ中の正電位であるイオンは質量が重い
ために電位差による移動は少なく、負電位である電子
は、質量が軽いために電位差に比例して上部電極2と下
部電極3との間を激しく移動する。
【0049】そして、これらの電子は半導体ウエハ9に
衝突し、半導体ウエハ9中に取り込まれることにより、
半導体ウエハ9自体の電圧が負となってしまう。また、
半導体ウエハ9は、誘電体3aによって下部電極3と電
気的に絶縁されているので、負の電圧は下がらず、大き
くなってしまうことになる。
【0050】ここで、半導体ウエハ9の静電吸着用電源
として、下部電極3に正電位を印加した場合を考える。
【0051】半導体ウエハ9を吸着する静電吸着力電圧
Vfは、図2に示すように、 Vf= Vesc + Vdc 式(3) となる。
【0052】ただし、式(3)中のVescおよびVd
cの値は絶対値とする。また、Vescは静電吸着用D
C電源5により印加される静電吸着用電圧、Vdcはプ
ラズマ中の電子によって半導体ウエハ9に帯電する負の
帯電電圧である。
【0053】ここで、式(3)より、半導体ウエハ9の
静電吸着力を大きくするには、静電吸着電圧Vfが大き
くなればよいことになる。
【0054】よって、半導体ウエハ9中には電子が取り
込まれていくので、処理時間が経過すればするほど自己
バイアス電圧Vdcは大きくなり、処理前の静電吸着用
DC電源5により印加される一定の静電吸着用電圧Ve
scだけの吸着力よりも、静電吸着電圧Vfも大きくな
り、さらに安定した吸着力が得られるようになる。
【0055】それにより、本発明によれば、処理時間の
経過によっても半導体ウエハ9の吸着力がなくなること
がなくなり、冷却ガスの圧力などによる半導体ウエハ9
のはがれや落下がなくなる。
【0056】(実施例2)図3は、本発明の実施例2に
よる平行平板形プラズマエッチング装置の要部構成図で
ある。
【0057】本実施例2においては、下部電極3に印加
する静電吸着用電源が、電圧値を可変できる静電吸着用
可変DC電源(可変正電電圧印加手段)5aとなり、こ
の静電吸着用可変DC電源5aは、制御手段10の制御
信号により自動的に所定の電圧値を出力することができ
る。
【0058】また、半導体ウエハ9は、半導体ウエハ9
の帯電圧を測定するための電圧測定手段11が接続さ
れ、その測定結果の信号が制御手段10に入力されてい
る。
【0059】この半導体ウエハ9の帯電電圧の測定は、
たとえば、測定用プローブ11aを半導体ウエハ9の所
定の箇所に接触させることによって行う。
【0060】そして、半導体ウエハ9の処理中には、絶
えず半導体ウエハ9の帯電圧を測定し、その電圧値が変
化すると制御手段10が静電吸着用可変DC電源5aに
制御信号を出力し、下部電極3に印加している電圧値を
変化させる。
【0061】たとえば、プラズマ発生前に静電吸着用可
変DC電源5aから下部電極3に印加されている電圧が
Va(V)であるとすると、プラズマ発生後には、プラ
ズマ中の電子が半導体ウエハ9に入り込こまれることに
より、半導体ウエハ9が負の電圧となってしまう。
【0062】ここで、半導体ウエハ9の負の電圧をVb
(V)とすると、半導体ウエハ9の電圧を絶えず測定し
ている電圧測定手段11は、このVb(V)の測定結果
を制御手段10に出力する。
【0063】さらに、制御手段10はこの測定結果を基
に、静電吸着用可変DC電源5aの出力電圧を半導体ウ
エハ9から測定された電圧分であるVb(V)だけ小さ
く、即ち、静電吸着用可変DC電源5aの出力電圧をV
a+ Vb (V)に可変する。
【0064】これらのことを処理中に絶えず行うことに
より、下部電極3に印加される電圧は一定となり、半導
体ウエハ9の静電吸着力も処理時間が経過しても一定と
なる。
【0065】それにより、本実施例2によれば、処理時
間が経過しても、半導体ウエハ9の静電吸着力は絶えず
一定となり、安定した吸着力を得ることができる。
【0066】また、静電吸着用電圧が静電吸着するため
に必要最低限の吸着電圧を電極に印加するだけでよくな
り、半導体ウエハ9および半導体デバイスに対するダメ
ージを最小に抑えることができる。
【0067】(実施例3)図4は、本発明の実施例3に
よる平行平板形プラズマエッチング装置の要部構成図で
ある。
【0068】本実施例3においては、誘電体3aの表面
上の所定の箇所に、半導体ウエハ9の吸着力を測定する
ための圧力測定手段12が設けられている。
【0069】また、この圧力測定には、たとえば、圧力
センサ12aなどを誘電体3aの表面に埋設することに
よって測定している。そして、圧力測定手段12により
測定された圧力値は、制御手段10に入力される。
【0070】半導体ウエハ9の処理中には、絶えず半導
体ウエハ9の裏面圧力を測定し、その圧力値が変化する
と制御手段10が静電吸着用可変DC電源5aに制御信
号を出力し、下部電極に印加している正電圧の電圧値を
変化させる。
【0071】たとえば、プラズマ発生前に静電吸着用可
変DC電源5aから下部電極3に印加されている電圧が
Va(V)であるとすると、プラズマ発生後には、プラ
ズマ中の電子が半導体ウエハ9に入り込こまれることに
より、半導体ウエハ9が負の電圧となってしまう。
【0072】ここで、半導体ウエハ9の負の電圧をVb
(V)とすると、Vbの値が大きくなると下部電極3と
半導体ウエハ9との電圧の差も大きくなるので、静電吸
着力が大きくなり圧力センサ12aが測定する圧力値も
大きくなる。
【0073】そして、半導体ウエハ9の裏面圧力値を絶
えず測定している圧力測定手段12は、この測定結果を
制御手段10に出力し、制御手段10はこの測定結果を
基に、静電吸着用可変DC電源5aの出力電圧を半導体
ウエハ9が最適の圧力値、即ち吸着力となるまで静電吸
着用可変DC電源5aの印加電圧を可変する。
【0074】これらのことを処理中に絶えず行うことに
より、半導体ウエハ9の静電吸着圧力は処理時間が経過
しても一定となる。
【0075】それにより、本実施例3によれば、処理時
間が経過しても、半導体ウエハ9の静電吸着圧力は絶え
ず一定となり、安定した吸着力を得ることができる。
【0076】また、静電吸着用電圧が静電吸着するため
に必要最低限の吸着電圧を電極に印加するだけでよくな
り、半導体ウエハおよび半導体デバイスに対するダメー
ジを最小に抑えることができる。
【0077】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例
に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない。
【0078】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0079】(1)本発明によれば、正の電圧を電極に
印加することにより、小さな印加電圧によって電極と被
処理体との電圧の差を大きくできる。
【0080】(2)また、本発明では、被処理体の電圧
値または被処理体の静電吸着圧力の変化により印加する
電圧を可変しているので、必要最低限の静電用吸着電圧
が印加されることになり、被処理体が一定の力で、安定
して吸着される。
【0081】(3)さらに、本発明においては、上記
(1),(2)により、冷却ガスの印加圧力などによる被
処理体のはがれや落下などがなくなり、電極に印加され
る電圧が必要最小限となるので半導体ウエハおよび半導
体デバイスに及ぼすダメージを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1による平行平板形プラズマエ
ッチング装置の要部構成図である。
【図2】本発明の実施例1による正電位の静電用吸着電
圧を印加したときの電圧分布図である。
【図3】本発明の実施例2による平行平板形プラズマエ
ッチング装置の要部構成図である。
【図4】本発明の実施例3による平行平板形プラズマエ
ッチング装置の要部構成図である。
【図5】(a),(b)は、本発明者が検討した平行平板
形プラズマエッチング装置における半導体ウエハの静電
吸着機構の模式図である。
【符号の説明】
1 処理室 1a ガス導入孔 1b 排気孔 2 上部電極 3 下部電極(電極) 3a 誘電体(絶縁体) 4 高周波電源 5 静電吸着用DC電源(正電圧印加手段) 5a 静電吸着用可変DC電源(可変正電圧印加手段) 6 温度調節手段 7 冷却ガス導入機構 8 真空ポンプ 9 半導体ウエハ(被処理体) 10 制御手段 11 電圧測定手段 11a 測定用プローブ 12 圧力測定手段 12a 圧力センサ 30 誘電体 31 電極 31a 電極 32 静電吸着用直流電源 32a 静電吸着用直流電源 33 半導体ウエハ
フロントページの続き (72)発明者 中條 和維 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 河合 和彦 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラズマ処理を行う被処理体を固定する
    電圧が印加される電極と、前記電極の上面に形成され、
    前記被処理体と電極とを絶縁する絶縁体と、前記電極に
    正電圧を印加する正電圧印加手段とを設け、前記電極に
    印加された正電圧と前記被処理体との電位差により発生
    する静電気力により被処理体を固定させることを特徴と
    するプラズマ処理装置。
  2. 【請求項2】 プラズマ処理中に、前記被処理体の静電
    吸着力を測定する測定手段と、前記測定手段から出力さ
    れた測定値に基づいて前記被処理体と電極との静電吸着
    力を一定に制御する制御手段とを設け、前記正電圧印加
    手段が、前記制御手段から出力された信号により正電圧
    の出力を可変する可変正電圧印加手段よりなることを特
    徴とする請求項1記載のプラズマ処理装置。
  3. 【請求項3】 前記測定手段が、前記被処理体の帯電電
    圧を測定する電圧測定手段よりなり、前記制御手段が、
    前記可変正電圧印加手段から出力される正電圧値を可変
    させることによって前記電圧測定手段により測定された
    電圧と前記可変正電圧印加手段から出力される電圧との
    差を一定にさせることにより、静電吸着力を一定にする
    ことを特徴とする請求項2記載のプラズマ処理装置。
  4. 【請求項4】 前記測定手段が、前記絶縁体に被処理体
    が吸着される圧力を測定する圧力測定手段よりなり、前
    記圧力測定手段から出力された信号により前記制御手段
    が、前記可変正電圧印加手段の正電圧の出力を可変さ
    せ、静電吸着力を一定にすることを特徴とする請求項2
    記載のプラズマ処理装置。
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