JPH07263219A - 直流電磁石装置及び電磁接触器 - Google Patents

直流電磁石装置及び電磁接触器

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JPH07263219A
JPH07263219A JP4907394A JP4907394A JPH07263219A JP H07263219 A JPH07263219 A JP H07263219A JP 4907394 A JP4907394 A JP 4907394A JP 4907394 A JP4907394 A JP 4907394A JP H07263219 A JPH07263219 A JP H07263219A
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JP
Japan
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iron core
movable iron
fixed
leg
central leg
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JP4907394A
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English (en)
Inventor
Kyoichi Yamamoto
京一 山本
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 直流電磁石において、可動鉄心の横ずれ、傾
きを防止し、安定した動作を得る。 【構成】 可動鉄心1の中央脚1cの取付溝1eに非磁
性体からなる金属の案内板202をを設け、固定鉄心の
中央脚203aの中央に摺動溝3eを設け、可動鉄心1
の動作によって案内板202が摺動溝3eの内部で摺動
するようにしているので、金属同士の摺動となり、可動
鉄心1の先端部を案内板202によって安定した動作を
するので、可動鉄心1の横ずれ、傾きを防止等できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、直流電磁石装置に関
し、電磁石の励磁による可動鉄心の摺動動作の安定等を
改良するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の直流電磁石装置をDC形電磁接触
器に適用した例を示す。図26〜29に示すように1は
略E字形にして可動鉄心の中央脚1aを凸形で一点鎖線
で示す中心軸に対称な傾斜面1cと左右の可動鉄心の側
脚1bを先端の平面より内側につながる傾斜面1dを有
する薄板の積層からなる可動鉄心、1gは中心軸上の可
動鉄心1の中央脚1aに設けた貫通穴である案内板の取
付穴、2は該取付穴1gに固定され、可動鉄心1の積層
厚さよりも厚い樹脂製の平板からなる案内板で、図29
に示すように案内板2を矢印方向から圧入して両端をつ
ぶしたカシメ部112によって案内板2を可動鉄心1の
中央脚1aに固着させるように構成されている。3は可
動鉄心1と対向し、略E字形にして中央脚3aを凹形で
中心軸に対称な傾斜面3cとし、側脚3bを先細りの先
端部から外側の平面にかけてつながる傾斜面3dを有
し、薄板の積層からなる固定鉄心、3x、3yは可動鉄
心1と固定鉄心3との空隙、4は可動鉄心1と固定鉄心
3との間に電磁吸引力を与える電磁コイル、4aは電磁
コイル4の巻枠となるコイル枠で、コイル枠4aの中心
を貫通させ、固定鉄心3の中央脚3aを内包させる開孔
を有し、該開孔の内壁である開孔内壁4bを有する。4
dは開孔内壁4bに案内板2の側面部と対向するように
設けた案内板2を摺動させる摺動溝である。図27に示
すようにコイル枠4aの開孔に可動鉄心1の中央脚1a
及び固定鉄心3の中央脚3aを差し込み、案内板2を摺
動溝4dと係合させて組立される。
【0003】5は左右の固定鉄心3の側脚3bに取付け
られ、可動鉄心1との空隙を機械的に確保する非磁性体
からなる吸着防止部材、8は閉路状態から復帰時に電磁
コイル4に操作電圧より数倍高いサージ電圧の発生を抑
制する導電性の板からなる短絡板で、可動鉄心1と固定
鉄心3により形成される磁路内に挿入されている。9は
可動鉄心1、固定鉄心3及び電磁コイル4等からなる電
磁石装置を収納するケースで、固定鉄心3の両端がケー
ス9の内壁によって固定されている。かかる固定によっ
て中心軸も決定される。10は可動鉄心1に固定され、
可動鉄心1の動きに合わせて摺動する連結板、11は連
結板10に取付けられ、可動接点12を備えた可動接触
子、13は可動接触子11に対向して固定接点14を備
えた固定接触子、15は固定接触子13を固定するとと
もに連結板10及び可動接触子11からなる接点開閉装
置を収納するケース、16は可動鉄心1の動作に対して
電磁吸引力に対抗し、復帰を促す引外しばね、17は可
動接点12と固定接点14が接触すると接触圧力を与え
る押しばねである。
【0004】上記のように構成された直流電磁石装置は
以下の動作をする。電磁コイル4に操作電圧が印加され
ると、電磁コイル4から発生する電磁吸引力によって可
動鉄心1が引外しばね16に反し、下方向に動作し、連
結板10も連動動作をする。従って、可動接点12が押
しばね17に反して固定接点14に押付けされて両接点
12、14によって閉路を形成する。かかる閉路状態で
可動鉄心1は吸着防止部材5を介して固定鉄心3に接近
し、電磁吸引力によって該接近状態が保持される。又、
可動鉄心1の下方向動作に伴い、案内板2が摺動溝4d
に沿って摺動し、可動鉄心1の横ずれ、傾き(以下「横ず
れ等」という。)を防止しつつ空隙3x、3yが一定に保
持される。なお、上記閉路状態は可動接点12と固定接
点14の接点構成が逆であれば、開路状態となるので、
両者を含めて接点オン状態という。又、電磁コイル4に
操作電圧が印加されない状態を接点オフ状態という。
【0005】更に、案内板2と摺動溝4dによって生じ
る摺動は摺動面積が少なくなって摺動摩耗が比較的大き
くなる。更に、図28に示すように閉路状態において
は、空隙3x、3yは狭くなる。中心軸に対して電磁吸
引力の不平衡等によって可動鉄心1が非対称になると摺
動面の接触圧力が部分的に増加し、摺動摩耗を増加せし
める。従って、中心軸に対して可動鉄心1を対称に動作
させるために提案がされている。
【0006】かかる提案として実開平2−14651公
報記載の直流電磁石装置の分解斜視図を図30に示す。
【0007】図30は案内板2と摺動溝4dとの係合に
改良を加えた例である。図30においては、案内板2は
摺動溝4dと摺動させる摺動部106と可動鉄心1への
取付る固定部105から成っている。案内板2を可動鉄
心1の取付溝103及び角穴104に係合させ、その
後、かしめて固定させている。可動鉄心1の動作によっ
て摺動部106と摺動溝4dが摺動する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の直流電磁石装置
では、可動鉄心1の中央脚に案内板2と摺動溝4dの摺
動では、可動鉄心1のを先端の振れを抑制するには充分
でない欠点がある。又、案内板2は摺動溝4dの摺動に
よって生じる摩耗によって摺動溝4dが広がり可動鉄心
1の横ずれ等を生じさせ、ひいては鉄心の吸着、拘束を
も生じさせていた。又、案内板2の摺動部分に潤滑剤を
塗布して摺動摩耗を抑制する対策もあるが、長期間の動
作により次第に潤滑の効果が希薄になり摺動摩耗が進行
する。又、電磁コイル4の発熱や湿度等の周囲環境によ
り収縮するため、摺動溝4dも収縮して案内板2の摺動
に横ずれ等が生じる問題点がある。
【0009】固定鉄心3の側脚3bの両方の側脚の外側
をケース9の内壁に密着させることによって、固定鉄心
3を中心軸に固定しているが、固定鉄心3とコイル枠4
aとの中心軸が容易にとれない欠点がある。
【0010】可動鉄心1が電磁吸引力の不平衡によって
正常の動作方向である中心軸に対してに垂直でなくなる
と可動鉄心1と固定鉄心3が接触するいわゆる鉄心吸着
状態を生じせしめ直流電磁石装置の機能を喪失させる欠
点がある。
【0011】接点オン状態において、可動鉄心1の側脚
1bの両先端部がそれぞれ吸着防止部材5と接触しても
吸着防止部材は非磁性体であるため磁気回路の空隙とな
るが、可動鉄心1の中央脚1aには吸着防止部材がない
ので、該空隙を機械的に確保できないため電磁吸引力が
不平衡になる欠点がある。
【0012】短絡板8によって接点オン状態から接点オ
フ状態への移行の際に固定鉄心3の磁束の急激な変化を
抑えているが、短絡板8そのものの部品が増加する欠点
がある。
【0013】案内板2を可動鉄心1の取付溝103及び
角穴104に係合させ、その後、かしめて固定している
が、かかる固定は、手作業であるので比較的長時間を要
していた。
【0014】第1の目的は、可動鉄心の動作による可動
鉄心の先端の振れを抑制し、可動鉄心を中心軸にて安定
した動作をさせることにある。又、電磁コイルの発熱等
の周囲環境の影響を受けにくい安定した摺動により、長
期間の動作でも維持を安定することにある。
【0015】第2の目的は、固定鉄心と電磁コイルを簡
易に位置決めできるようにし、特に、コイル枠を固定鉄
心に対して簡易に中心軸上に固定できるような連結構造
を得ることにある。
【0016】第3の目的は、接点オン状態において、可
動鉄心の側脚が固定鉄心と接触して中央脚の先端部の間
隙を確保する鉄心形状を得ることにある。
【0017】第4の目的は、接点オン状態において、可
動鉄心の中央脚と固定鉄心の中央脚との磁気的な空隙を
確実に得る構造とすることにある。
【0018】第5の目的は、固定鉄心と可動鉄心が接触
することを防ぐ吸着防止部材を利用してサージ電圧を緩
和することにある。
【0019】第6の目的は、案内板を可動鉄心に取付す
る作業を容易にすることにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係わる直流
電磁石装置は、中央脚又は側脚の少なくとも一部に傾斜
した磁極面を有し、この磁極面を動作方向の軸線に関し
対称に設けた略E字形状の可動鉄心と、上記可動鉄心と
対向し、上記可動鉄心と逆形状をなす傾斜した磁極面を
有する略E字形状の固定鉄心と、上記固定鉄心の中央脚
に装着する電磁コイルが巻かれたコイル枠からなる直流
電磁石装置において、上記可動鉄心又は上記固定鉄心の
いづれかの中央脚先端に動作方向と同一方向に案内板の
取付溝を設け、上記案内板の取付溝に非磁性体からなる
案内板を取付け、上記案内板の対向する上記固定鉄心又
は上記可動鉄心のいづれかの中央脚に案内板の摺動溝を
設け、上記案内板と上記案内板の摺動溝との摺動によっ
て上記可動鉄心の動作を案内することを特徴とするもの
である。
【0021】第2の発明に係わる直流電磁石装置は、電
磁コイルを設けたコイル枠の開孔内壁に嵌合させる中央
脚の両側面に第1の突出部と第2の突出部を設けた固定
鉄心と、上記コイル枠の開孔に開孔口よりも狭くなる段
差を設けたコイル枠とを備え、上記固定鉄心の中央脚に
上記コイル枠の開孔内壁を嵌合することを特徴とするも
のである。
【0022】第3の発明に係わる直流電磁石装置は、可
動鉄心の中央脚又は側脚のいずれかに傾斜面を有する可
動鉄心と、固定鉄心の中央脚又は側脚のいずれかに傾斜
面を有する固定鉄心とを備え、上記可動鉄心に設けた傾
斜面における傾斜角度と上記固定鉄心に設けた傾斜面に
おける傾斜角度を異なるようにしたことを特徴とするも
のである。
【0023】第4の発明に係わる直流電磁石装置は、電
磁コイルを励磁した状態で可動鉄心と固定鉄心の中央
脚、側脚の吸着を防止する非磁性体からなる第1の吸着
防止部材と第2の吸着防止部材とを備え、上記固定鉄心
の側脚の先端部に第1の吸着防止部材を固定させ、上記
固定鉄心の中央脚の先端部に上記第2の吸着防止部材を
固定したことを特徴するものである。
【0024】第5の発明に係わる直流電磁石装置は、固
定鉄心の中央脚に吸着防止部材を固定した構造におい
て、吸着防止部材が導電性で且つ、非磁性体からなり中
央部に孔部を有することを特徴とする特徴とするもので
ある。
【0025】第6の発明に係わる直流電磁石装置は、中
央脚又は側脚の少なくとも一部に傾斜した磁極面を有
し、上記磁極面を動作方向の軸線に関し対称に設けた略
E字形状の可動鉄心と、上記可動鉄心と対向し、上記可
動鉄心と逆形状をなす傾斜した磁極面を有する略E字形
状の固定鉄心と、上記固定鉄心の中央脚に装着される電
磁コイルを巻いたコイル枠からなる電磁石装置におい
て、側面に突出部を有する案内枠と、上記コイル枠は開
孔内壁に可動鉄心の動作方向と同一方向となるように案
内溝を設け、上記可動鉄心は中央脚に上記案内枠を係合
させる係合部を設け、上記案内枠を上記可動鉄心の中央
脚の係合部に係合させ、上記案内枠の突出部と上記コイ
ル枠の案内溝とを摺動自在となるよう係合することを特
徴とするものである。
【0026】
【作用】第1の発明によれば、可動鉄心の中央脚の先端
に非磁性体の案内板を取付け、固定鉄心の中央脚に摺動
溝を設け、該案内板と該摺動溝との摺動となる。
【0027】第2の発明によれば、固定鉄心の中央脚に
有する第1の突出部と第2の突出部をコイル枠の開孔に
挿入すれば、固定鉄心に対してコイル枠は容易に中心に
固定される。
【0028】第3の発明によれば、接点オン状態におい
て、可動鉄心の中央脚の傾斜面と固定鉄心の中央脚の傾
斜面の傾斜角度が異なるので、上記傾斜面の殆どで空隙
を確保する。
【0029】第4の発明によれば、固定鉄心の中央脚に
吸着防止部材を固定させるので、吸着防止部材によって
最小空隙を確保する。
【0030】第5の発明によれば、固定鉄心の中央脚の
磁極面を覆った吸着防止部材の中央開孔が磁束の変化を
抑制してサージ電圧を抑制する。
【0031】第6の発明によれば、案内枠の側面の突出
部を可動鉄心の中央脚の先端から差し込むだけで該中央
脚と係合する。
【0032】第7の発明によれば、電磁接触器に第1の
発明から第6の発明のいづれか一つを用いているので、
第1の発明から第6の発明のいづれか一つの作用をす
る。
【0033】
【実施例】
実施例1.この発明の一実施例である直流電磁石装置を
図1〜4に基づいて説明する。図において、従来と同一
符号は同一又は相当部分を示す。1eは可動鉄心1の中
央脚1aの中心軸上の先端部から可動鉄心1の動作方向
と同一方向で、且つ、平行に設けた案内板を取付ける取
付溝、取付溝1eが図1に示すように可動鉄心1の電磁
鋼板の積層方向に対して直角にしているのは、取付溝1
eの形成に当り電磁鋼板の積層をずらすことなく容易に
形成されるからである。202は可動鉄心1が動作する
際の摺動面となる摺動部2aを設け、取付溝1eに固定
するための略U字状に形成された固定部2bを備えてい
て、非磁性体の材質からなり、例えば、ステンレス等で
ある案内板である。なお、案内板202の材質は非磁性
体であれば足り、金属である必要はない。可動鉄心1の
動作方向に案内板202と対向するように固定鉄心3の
中央脚203a設けた案内板202を摺動させる摺動
溝、なお、摺動溝3eは案内板202との摺動のために
僅かな隙間を確保している。3f1、3f2は固定鉄心3
の中央脚203aの側面に設けたそれぞれ第1の突出
部、第2の突出部、固定鉄心3の固定は側面に設けた突
出部3f1、3f2によりなされる。204aは図1に示
すように開孔内壁4bに所定の段差を設けているコイル
枠、205は固定鉄心3の側脚3bに取付られ、可動鉄
心1との空隙を確保する端部の吸着防止部材、7は固定
鉄心3の中央脚203aに取付けた中央の吸着防止部材
である。
【0034】次に各部品の組立を説明する。案内板20
2は可動鉄心1の中央脚1aに固定するには、図4に示
すように可動鉄心1の固定は、案内板202の固定部2
bを取付溝1eに差し込んだ後、可動鉄心1の先端をカ
シメるか又は取付溝1eに圧入して固定される。なお、
固定部2bは略U字状に形成されているので、案内板2
02を取付けると可動鉄心1に対する位置も中心軸に固
定される。固定鉄心3のコイル枠204aの固定は、固
定鉄心3の中央脚203aは開孔内壁4bに設けた段差
の位置までは滑らかに挿入し、更に、挿入されると圧入
となって固定される。又、突出部3f1と突出部3f2の
距離は十分あるので、固定鉄心3は電磁コイル4に対し
て真っ直ぐに固定されるように構成されている。なお、
突出部3f1と突出部3f2の形状は半円球としたが、先
端部が滑らかな形状を有し、所定量突出している突出部
であれば足りる。
【0035】かかる実施例では、可動鉄心1に直接取付
けた案内板202の先端を摺動溝3eに係合して動作
し、可動鉄心1の動作により空隙3xが狭くなるに従い
案内板202と摺動溝3eが深く係合される。従って、
該係合が深くなるに従い可動鉄心1の動作は矯正されて
空隙3x、3yは均等な間隔となるので、不平衡な電磁
吸引力が生じにくい。接点オン状態では、可動鉄心1の
側脚1bの先端が吸着防止部材205と接触するので、
磁極面である傾斜面1dが傾斜面3dと直接接触しな
い。
【0036】又、可動鉄心1は、案内板202の摺動部
2aと摺動溝3eの遊挿によって中央脚1aの先端部の
振れを抑制できる。なお、案内板202に樹脂ではなく
金属材質を用いると摺動摩耗を軽減でき、樹脂に比べ温
度、湿度等による寸法変動が少ないので、案内板202
と摺動溝3eとのの隙間を一定に維持できる。又、案内
板202の摺動部に潤滑剤を塗布すると摺動摩耗がより
減少する。
【0037】次に、案内板202の他の実施例について
説明する。図5において、案内板202aは摺動部2a
及び固定部2bを設けていて、固定部2bの両端から図
5に示すように固定部2bは可動鉄心1の側面と平行に
伸びた可動鉄心1の中央脚1aに固定するための補助と
なる補助固定部2cから成っている。可動鉄心1の中央
脚1aには丸穴である補助取付穴1fの中心軸と平行に
貫通した案内板202aの補助取付穴である。
【0038】案内板202aを可動鉄心1の中央脚1a
に固定は図5に示すように案内板202aの補助固定部
2cの補助取付穴1fと連係して固定する。従って、よ
り強固に固定できる。特に、補助固定部2cを圧入して
補助固定部2cが可動鉄心1に対し中心を保持し、案内
板202の傾きを抑制する。
【0039】実施例2.この発明は上記可動鉄心の中央
脚の傾斜面における傾斜角度と上記固定鉄心の傾斜面に
おける傾斜角度を異なるようにしたものであり、この実
施例を以下に説明する。図6〜10において、中心軸と
の傾斜角度θ1aを有する傾斜面1cを備えた可動鉄心1
の中央脚1aと、同様に、傾斜角度θ3aを有する傾斜面
3cを備えた固定鉄心3の中央脚203a、動作方向の
軸線対し傾斜角度θ1dを有する傾斜面1dを備えた可動
鉄心1の側脚1bと、同様に、傾斜角度θ3dを有する傾
斜面3dを備えた固定鉄心3の側脚3bを有する。図8
において、可動鉄心1の中央脚1aの点線は正常状態を
示し、実線は可動鉄心1の中央脚1aが案内板202の
矢印の移動によって最も傾斜した位置にある状態を示
す。Leは傾斜面1cの初期部が最も傾斜した状態と正
常状態のずれ量を示す。同様に、Ldは傾斜面1cの先
端部のずれ量を示す。図9において、点線は正常状態を
示し、実線は可動鉄心1の側脚1bが最も横にずれた状
態を示す。66は傾斜面1dの先端部を示す。
【0040】かかる実施例では、図6、7に示すように
各傾斜角度にはθ1a>θ3a、θ1d>θ3dの関係を有して
いるので、接点オン状態では適当な空隙3x、3yが得
られる。なお、可動鉄心1の中央脚1aの先端部の形状
を凸部とし、固定鉄心3の中央脚203aの先端部の形
状を凹V部で説明したが、可動鉄心1の中央脚1aの先
端部が凹V部で、固定鉄心3の中央脚203aの先端部
の形状を凸部でもこの実施例を適用できる。即ち、可動
鉄心1の中央脚1a及び固定鉄心3の中央脚203aの
先端部が傾斜状である限り、この実施例を適用でき、同
様の作用、効果を奏する。
【0041】又、図8に示すように案内板202の可動
鉄心1の中央脚1aが傾いた場合、かかる傾きは摺動溝
3e内の案内板202の移動可能範囲によって抑制され
る。図8に示すように可動鉄心1の中央脚1aは点線か
ら実線に移動し、傾斜面1cでは傾斜部位によって異な
るずれ量が生じる。案内板202の動きによる傾きの場
合、ずれ量はLd>Leとなる。従って、固定鉄心3の中
央脚203aにおける傾斜面3cの傾斜角度θ3aは上記
ずれ量Ld、Leを考慮することが要求される。即ち、可
動鉄心1の中央脚1aのずれ量がLeの場合の傾斜角度
θLe1をとするとθLe1<θ3aを満たさなければならな
い。なお、図8では傾きを拡大して示しているので、実
際には案内板202の動きは僅かである。
【0042】更に、可動鉄心1に横ずれが発生した場
合、可動鉄心1の側脚1bでは図9に示すように点線か
ら実線に移動する。傾斜角度θ1dを傾斜角度θ3dより僅
かに小さくしているので、傾斜面1dは先端66が最初
に固定鉄心3に接触し、該接触によって横ずれの制限が
できる。従って、磁極面である傾斜面1dがすべて傾斜
面3dと接触することが防止される。
【0043】実施例3.この実施例は、可動鉄心の両側
脚の先端を結ぶ線上に可動鉄心の中央脚先端の傾斜面の
ほぼ中心にするものであり、この実施例を以下に説明す
る。図6に示すように左右の可動鉄心1の側脚1bの先
端を結んだ線上に傾斜面1cを2分割するように構成さ
れている。正常な接点オン状態においては、可動鉄心1
の中央脚1a、可動鉄心1の側脚1bはそれぞれ図10
に示す点線の位置にある。一方、可動鉄心1の側脚1b
が矢印のように外力等の作用によって移動すると、可動
鉄心1の側脚1bは点線から実線のように移動し、同様
に、可動鉄心1の中央脚1aは可動鉄心1の側脚1bの
片側を支点として回転して点線に示すように移動する。
かかる移動によって可動鉄心1の中央脚1aの先端部の
ずれ量はLbとなる。これに対して可動鉄心1の中央脚
1aが可動鉄心1の側脚1bと比較して長い可動鉄心1
の上記動作について説明する。正常な接点オン状態にお
いては、可動鉄心1の中央脚1a、可動鉄心1の側脚1
bは図10の下部に示すように点線の位置にある。一
方、可動鉄心1の側脚1bが矢印のように外力等の作用
によって移動すると、可動鉄心1の側脚1bは点線から
実線のように移動し、同様に、可動鉄心1の中央脚1a
は可動鉄心1の側脚1bの片側を支点として回転して点
線から実線に示すように移動する。かかる移動によって
可動鉄心1の中央脚1aの先端部のずれ量はLaとな
る。従って、可動鉄心1の中央脚1aの移動量はLa>
Lbとなり、図6に示すように可動鉄心1の中央脚1a
の先端部の移動量が顕著に減少する。従って、可動鉄心
1の側脚1bにおける不規則な力の変化を可動鉄心1の
中央脚1aが受けにくいので、電磁吸引力が可動鉄心1
の側脚1bにて不平衡となっても摺動摩耗が増加しにく
い。可動鉄心1の中央脚1aを側脚1bよりもやや長く
し、可動鉄心1のそれぞれの側脚1bの先端を結ぶ線上
に中央脚1aの先端の傾斜面1cがあるので、可動鉄心
1の側脚1bに外力が作用しても可動鉄心1の中央脚1
aで拡大されにくくなる。
【0044】実施例4.この発明は吸着防止部材7によ
って操作コイルのサージ電圧を抑制するものであり、以
下に実施例を説明する。図11、12において、固定鉄
心3の中央脚203aは側面を切り欠いた係合溝76を
有し、傾斜面3cの幅は磁気効率の点から傾斜面1cの
幅よりも広くなっている。吸着防止部材7aは略M字形
の導電性の非磁性体である銅、黄銅、りん青銅、ステン
レス、ベリリウム等の材料から成り、側面を内側に曲げ
起して係合突起部77を有している。なお、上記銅等の
材料を選定したのは、可動鉄心1の動作に伴い吸着防止
部材7に可動鉄心1の先端部が接触するので、現実的に
ある程度の硬度が要求されるからである。
【0045】かかる実施例では、吸着防止部材7aは固
定鉄心3の中央脚203aと開孔内壁4bとの僅かな隙
間で係合して固定され、係合溝76に係合突起部77を
取付ると、吸着防止部材7の弾力性によって固定鉄心3
の中央脚203aの側面に密着し、係合突起部77の掛
かりが深くなって固定される。その後、コイル枠4aの
開孔へ挿入して係合溝76からの抜け落ちを防止する。
【0046】かかる構成において、DC形電磁接触器が
閉路から開路に移行する過渡状態で以下の動作となる。
図12に示すように傾斜面3cからは可動鉄心1の中央
脚1aの方向に磁束φが流れ、同時に、磁束φによって
良導電体の吸着防止部材7aには電流Iが発生する。該
電流Iによって磁束φの流れを維持し続けようとするの
で、急激なエネルギー変化が抑制し、電磁コイル4に発
生するサージ電圧を緩和できる。又、吸着防止部材7を
非磁性体にしたので、鉄心吸着防止の効果もあるので、
図1に示す短絡板8は不要である。
【0047】実施例5.この実施例は、短絡板を利用し
て固定鉄心3と可動鉄心1の衝突時の衝撃を緩和するも
のであって、この発明の実施例を以下に説明する。図1
3において、一部を切り欠き、曲げ起こした板ばね部8
0を有する短絡板208である。
【0048】接点オフ状態から接点オン状態に移行する
際、固定鉄心3と可動鉄心1の衝突し、短絡板208の
板ばね部80の弾性力によって運動エネルギーの一部が
吸収され、かかる衝撃が緩和される。従って、鉄心の跳
ね返りを抑制し、可動接点12及び固定接点14の接点
圧力の影響を抑えることができる。又、接点オフ状態か
ら接点オン状態への移行の際に、生じる固定鉄心3の衝
撃を緩和し、接点オン状態から接点オフ状態への移行の
際に生じる操作コイルのサージ電圧を抑制する。
【0049】実施例6.図14、15おいて、1gは可
動鉄心1の中央脚1aの先端部において、中心軸上の動
作方向と平行に切り欠いた摺動溝、3gは固定鉄心3の
中央脚203aの中心にV形部の底部から可動鉄心1の
動作方向に切削した案内板202の支持溝、4cは固定
鉄心3の挿入側から開孔内壁4bに切削した案内板20
2の固定溝であって、該固定溝4cは下側の入口付近で
は案内板202の板厚に対してやや幅広になっており、
内部に深くなるに連れて案内板202の板厚と同一の幅
か又は若干狭く切削されており、案内板202を圧入し
て傾き等を制限するように構成されている。
【0050】組立において、電磁コイル4の下側から固
定溝4cに沿って挿入された案内板202は固定溝4c
の端部をストッパーとして止まり、同じく下側から挿入
された支持溝3gによって押し上げられて固定される。
従って、案内板202は支持溝3g及び摺動溝1g、固
定溝4c等を構成する複数の部品に挟み込んで固定され
る。固定後、案内板202は摺動溝1gと係合し、接点
オン状態から接点オン状態の動作において可動鉄心1の
動作におけるレールの機能を果たし、可動鉄心1の中心
の移動を制限する。又、案内板202は固定溝4cと支
持溝3gの位置関係をも規制するので、可動鉄心1、固
定鉄心3、電磁コイル4のすべての中心軸上に揃えるこ
とが容易になり、電磁吸引力の平衡を維持する。なお、
固定鉄心3の中央脚203aの先端部形状を凹V部から
凸部に変え、可動鉄心1の中央脚1aの先端部形状を凸
部から凹V部に変更しても案内板202を中心として互
いの位置を規制しているので、横ずれ等の防止効果は図
14の実施例と同様である。
【0051】実施例7.次に上記の実施例に改良を加え
た例について説明する。上記の実施例は案内板202を
複数の部品に挟み込んで固定されているので、保守時に
固定鉄心3を電磁コイル4から引き抜いただけでは、案
内板202と電磁コイル4を分離できない欠点がある。
この欠点を改良する実施例を説明する。図16おいて、
案内板202bは、可動鉄心1の中央脚1aと摺動する
摺動部2aと、固定鉄心3の中央脚203aに固定する
固定部2bと、該固定を補助する補助固定部2cを備え
ている。3hは固定鉄心3の中央脚203aに支持溝3
gの直下に設けた案内板の補助取付穴である。
【0052】この組立ては、図16に示すように案内板
202bの固定部2bを固定鉄心3の中央脚203aの
支持溝3gに嵌合し、同時に補助固定部2cを補助取付
穴3hに挿入して固定する。従って、図15における案
内板202の組立と異なり、コイル枠4a電磁コイル4
がなくても固定される。勿論、該組立は、可動鉄心13
を電磁コイル4に挿入前でもよいし、案内板202bを
先に挿入してコイル枠4a内でなされてもよい。又、保
守時に固定鉄心3の引き抜き後は案内板202bも分解
できる。
【0053】又、吸着防止部材7の固定は図17に示す
ように吸着防止部材7を固定鉄心3の中央脚203aの
傾斜面3cに冠着させ、案内板202と固定鉄心3によ
り挟み込まれて固定される。
【0054】実施例8.この発明は枠を有する突出部か
らなる案内枠と、コイル枠の開孔内壁に可動鉄心の動作
方向と平行となるように案内溝を設けたものであり、以
下にこの実施例を説明する。図18〜20において、1
8は箱状の筒を有する可動鉄心1の中央脚1aに取付け
られる案内枠であり、側面に摺動溝4dと係合する突出
部18aを有する。
【0055】可動鉄心1の中央脚1aの両側面には図2
0に示すように突出部87を有している。かかる部品の
組立では、案内枠18を可動鉄心1の中央脚1aの先端
部から差込み、突出部87に係合されて固定される。な
お、突出部18aは案内板202の機能を有し、摺動に
ついても安定した動作をする。又、組立の工数を大幅に
減少できる。
【0056】案内枠18を変形した発明の他の実施例を
以下に説明する。図21において、案内枠18xは長方
形の筒からなる箱部88と、箱部88から対向する2面
を延長し、可動鉄心1に密着する板片とした取付部89
と、取付部89の中央に上部に取付孔部92から構成さ
れている。90は可動鉄心1と連結板10を結合する板
片、可動鉄心1は中央に開けられた連結孔部91を有し
ている。
【0057】かかる組立では、案内枠18xを可動鉄心
1の中央脚1aに差し込み後、板片90を連結孔部91
と取付孔部92に貫通させ、連結板10に板片90を引
っ掛けて、可動鉄心1と連結板10を結合する。取付部
89は連結板10によって押え込まれて固定される。こ
の実施例では、上記案内枠18と同様の機能、効果を有
しつつ連結10も同時に固定できる。
【0058】案内枠18を変形した発明の他の実施例を
以下に説明する。図22において、案内枠18yは突出
部18aを有していて、下部から対向する2面を略U字
形の形状にて引っ掛け結合する鍵部93を備えて構成さ
れている。又、可動鉄心1の中央脚1aの先端部に設け
た溝94を有している。かかる組立では、案内枠18y
を可動鉄心1の中央脚1aに差し込み、鍵部93を溝9
4と係合し、案内枠18yを可動鉄心11の先端近くで
固定できる。突出部18aは鍵部94を利用して可動鉄
心1の中央脚1a先端に位置するので、横ずれ等を防
ぐ。
【0059】案内枠18を変形した発明の他の実施例を
以下に説明する。図23において、1fは中央脚1aの
動作方向の軸上に貫通させて縦に2つ設けた案内板の取
付穴、19は略U字形断面で幅広の平板からなる案内枠
を構成する枠板であり、側面から突出した突出部19
a、内側には突出した位置決めの突出部19b、両端部
には側壁部19cを有していて、外側には板ばね係合部
19dから成っている。20は平板で弾性的に変形でき
る板ばねである。
【0060】かかる部品の組立では、可動鉄心1の中央
脚1aにおいて、取付穴1fに突出部19bを挿入して
取付けた板19を板ばね係合部19dに引っ掛けて板ば
ね20で挟み込み、枠板19と板ばね20で箱状の枠が
組立される。突出部19bは取付穴1fに嵌合させて固
定され、可動鉄心1の中央脚1aに側壁部19cを挟み
込み固定され、組立後のずれを抑制する。この実施例で
は、上記案内枠18と同様の作用、効果を有する。
【0061】実施例9.この実施例は、可動鉄心は側脚
の内側をほぼ垂直にし、中央脚の両面をほぼ垂直にし、
上端部につば部を有するコイル枠とを備えたものであ
る。この実施例を以下に説明する。図24、25におい
て、1は略E字形にて可動鉄心1の中央脚1aが凸形で
中心軸に対称な傾斜面を有する形状とし、可動鉄心1の
側脚201bを先端部から中央脚1aと平行の傾斜面を
有する形状である薄板の積層からなる可動鉄心1、3は
可動鉄心1と対向し、略E字形にして固定鉄心3の中央
脚203aを凹形で中心軸線対称な傾斜面を持つ形状と
し、固定鉄心3の側脚203bを先細り先端部から固定
鉄心3の中央脚203aと平行の傾斜面を有する形状と
した薄板の積層からなる固定鉄心3、コイル枠304a
は可動鉄心1の中央脚1aと摺動させるつば部4eを有
していて、該摺動による摩耗を考慮して枠の一方を図示
のように厚くしている。又、つば部4eは可動鉄心1の
側脚1dとの摺動面である側面部をできる限り幅広に形
成されている。更に、コイル枠304aと可動鉄心1の
組付けにおいては、開孔内壁4bの一方の面のみ可動鉄
心1の中央脚1aに近付けられた形とし、コイル枠30
4aの開孔に非対称に取付される。これは、DC形電磁
接触器は、一般に壁面に固定されるため、図28を時計
方向に90゜回転して取付されので、開孔内壁4bの一
方の面のみで、可動鉄心1の中央脚1aと摺動するから
である。
【0062】かかる実施例では、可動鉄心1が動作する
場合、可動鉄心1の中央脚1aの側面と可動鉄心1の側
脚201bの内側側面部がそれぞれ開孔内壁4bと左側
のつば部4eとの間で摺動する。従って、2つの摺動部
を有するので、安定した摺動が可能になる。更に、可動
鉄心1は可動鉄心1の中央脚1aと可動鉄心1の側脚2
01bによって支えているので、たとえ、傾斜面1dの
電磁吸引力が不平衡となり、横向きの外力が作用しても
直接、外力が可動鉄心1の中央脚1aに伝達されない。
【0063】
【発明の効果】第1の発明によれば、可動鉄心又は固定
鉄心の中央脚先端に動作方向と同一方向に案内板の取付
溝を設け、該取付溝に非磁性体からなる案内板を取付
け、案内板の対向する固定鉄心又は可動鉄心の中央脚に
案内板の摺動溝を設け、案内板と摺動溝との摺動によっ
て可動鉄心の動作を案内するようにしたので、可動鉄心
の先端の振れを抑制でき、ひいては可動鉄心の横ずれ等
を防止し、磁極面同士の接触や鉄心吸着を防止ができる
効果がある。
【0064】第2の発明によれば、固定鉄心の中央脚に
有する第1の突出部と第2の突出部をコイル枠の開孔に
挿入すれば、コイル枠は中心軸に保持されので、簡易に
中心軸に位置決めできる効果がある。
【0065】第3の発明によれば、両側脚の磁極面にお
いて、可動鉄心と固定鉄心の傾斜の角度を変え、接点オ
ン状態で必ず隙間を確保するようにしたので、可動鉄心
の横ずれは鉄心の形状のみで制限でき鉄心吸着を防止で
きる効果がある。
【0066】第4の発明によれば、可動鉄心の中央脚の
先端に吸着防止部材を設けたので、可動鉄心の中央脚の
先端にも吸着防止に必要な最小の空隙を確保できる効果
がある。
【0067】第5の発明によれば、可動鉄心の中央脚に
設けた中央部に切り欠き部を有する吸着防止部材を導電
性の非磁性体としたので、吸着防止部材が電磁コイルの
サージ発生を抑える機能をも有する効果がある。
【0068】第6の発明によれば、案内枠を可動鉄心の
中央脚の先端方向から、差込むだけで、固定できるよう
にしたので、案内枠を取付る作業を簡単にできる効果が
ある。
【0069】第7の発明によれば、電磁接触器に第1の
発明から第6の発明のいづれか一つを用いたので、上記
第1の発明から第6の発明に記載したいづれか一つの効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるDC形接触器を示す断面図であ
る。
【図2】図1のDC形接触器において、主要部分を示す
分解斜視図である。
【図3】図1のDC形接触器において、接点オン状態を
示す断面図である。
【図4】図1のDC形接触器において、案内板の取付け
を示す拡大斜視図である。
【図5】図1のDC形接触器に対して、案内板の取付け
を改良した拡大斜視図である。
【図6】この発明のDC形接触器の鉄心形状を示す部分
拡大図である。
【図7】この発明の他の実施例による接点オン状態での
鉄心を示す部分拡大図である。
【図8】この発明の他の実施例による可動鉄心の中央脚
が傾いた場合の拡大図である。
【図9】図1において、可動鉄心の側脚が横ずれした際
の該側脚の部分拡大図である。
【図10】図6において、可動鉄心が傾いた場合の可動
鉄心の動きを示す断面図である。
【図11】この発明の第2の吸着防止部材の取付けを示
す分解斜視図である。
【図12】この発明の他の実施例における鉄心中央脚の
磁束を示す部分斜視図である。
【図13】この発明の他の実施例における短絡板の形状
を示す斜視図である。
【図14】この発明の他の実施例を示す断面図である。
【図15】図14における主要部分を示す分解斜視図で
ある。
【図16】案内板の固定につき形状を変えた場合の拡大
斜視図である。
【図17】吸着防止部材の固定を示す拡大斜視図であ
る。
【図18】この発明の他の実施例である案内枠を用いた
断面図である。
【図19】図18における主要部分を示す分解斜視図で
ある。
【図20】図18における可動鉄心に関する組立を示す
正面図である。
【図21】図18の主要部分と組立を示す分解斜視図で
ある。
【図22】案内枠の他の実施例を示す斜視図である。
【図23】案内枠の他の実施例を示す分解斜視図であ
る。
【図24】この発明の他の実施例を示す分解斜視図であ
る。
【図25】図24における主要部分を示す分解斜視図で
ある。
【図26】従来のDC形接触器を示す断面図である。
【図27】図26のDC形接触器における主要部分を示
す分解斜視図である。
【図28】従来例において、接点オン状態を示す断面図
である。
【図29】従来の案内板の取付部分を示す拡大斜視図で
ある。
【図30】実開平2−14651号公報に示されたDC
形接触器である。
【符号の説明】
1 可動鉄心 1a 可動鉄心の中央脚 1b 可動鉄心の側脚 1c,1d 傾斜面 1e 取付溝 1f 補助取付穴 1g 摺動溝 1h 取付穴 2,202,202a,202b 案内板 2a 案内板の摺動部 2b 案内板の固定部 2c 案内板の補助固定部 3 固定鉄心 3a,203a 固定鉄心の中央脚 3b 固定鉄心の側脚 3c,3d 傾斜面 3e 摺動溝 3f1 第1の突出部 3f2 第2の突出部 3g 案内板の支持溝 3h 補助取付穴 4 電磁コイル 4a,204a,304a コイル枠 4b 開孔内壁 4c 固定溝 4d 摺動溝 5,7 吸着防止部材 8,208 短絡板 18 案内枠 18a 突出部 19 枠板 19a 突出部 19b 位置決めの突出部 19c 側壁部 19d 板ばね係合部 20 板ばね 205 吸着防止部材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央脚又は側脚の少なくとも一部に傾斜
    した磁極面を有し、この磁極面を動作方向の軸線に関し
    対称に設けた略E字形状の可動鉄心と、上記可動鉄心と
    対向し、上記可動鉄心と逆形状をなす傾斜した磁極面を
    有する略E字形状の固定鉄心と、上記固定鉄心の中央脚
    に装着する電磁コイルが巻かれたコイル枠からなる直流
    電磁石装置において、 上記可動鉄心又は上記固定鉄心のいづれかの中央脚先端
    に動作方向と同一方向に案内板の取付溝を設け、上記案
    内板の取付溝に非磁性体からなる案内板を取付け、上記
    案内板の対向する上記固定鉄心又は上記可動鉄心のいづ
    れかの中央脚に上記案内板の摺動溝を設け、上記案内板
    と上記案内板の摺動溝との摺動によって上記可動鉄心の
    動作を案内することを特徴とする直流電磁石装置。
  2. 【請求項2】 電磁コイルが巻かれたコイル枠の開孔内
    壁に嵌合させる中央脚の両側面に第1の突出部と第2の
    突出部を設けた固定鉄心と、上記コイル枠の開孔に開孔
    口よりも狭くなる段差を設けたコイル枠とを備え、 上記固定鉄心の中央脚に上記コイル枠の開孔内壁を嵌合
    することを特徴とする直流電磁石装置。
  3. 【請求項3】 可動鉄心の中央脚又は側脚のいずれかに
    傾斜面を有する可動鉄心と、固定鉄心の中央脚又は側脚
    のいずれかに傾斜面を有する固定鉄心とを備え、 上記可動鉄心に設けた傾斜面における傾斜角度と上記固
    定鉄心に設けた傾斜面における傾斜角度を異なるように
    したことを特徴とする請求項1記載の直流電磁石装置。
  4. 【請求項4】 電磁コイルを励磁した状態で可動鉄心と
    固定鉄心の中央脚、側脚の吸着を防止する非磁性体から
    なる第1の吸着防止部材と第2の吸着防止部材とを備
    え、 上記固定鉄心の側脚の先端部に第1の吸着防止部材を固
    定させ、上記固定鉄心の中央脚の先端部に上記第2の吸
    着防止部材を固定したことを特徴とする請求項1記載の
    直流電磁石装置。
  5. 【請求項5】 固定鉄心の中央脚に吸着防止部材を固定
    した構造において、吸着防止部材が導電性で且つ、非磁
    性体からなり中央部に孔部を有することを特徴とする請
    求項4記載の直流電磁石装置。
  6. 【請求項6】 中央脚又は側脚の少なくとも一部に傾斜
    した磁極面を有し、上記磁極面を動作方向の軸線に関し
    対称に設けた略E字形状の可動鉄心と、上記可動鉄心と
    対向し、上記可動鉄心と逆形状をなす傾斜した磁極面を
    有する略E字形状の固定鉄心と、上記固定鉄心の中央脚
    に装着される電磁コイルを巻いたコイル枠からなる電磁
    石装置において、 側面に突出部を有する案内枠と、上記コイル枠は開孔内
    壁に可動鉄心の動作方向と同一方向となるように案内溝
    を設け、上記可動鉄心は中央脚に上記案内枠を係合させ
    る係合部を設け、上記案内枠を上記可動鉄心の中央脚の
    係合部に係合させ、上記案内枠の突出部と上記コイル枠
    の案内溝とを摺動自在となるよう係合することを特徴と
    する直流電磁石装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいづれか一つの直流電
    磁石装置を備えたことを特徴とする電磁接触器。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102039800A (zh) * 2009-10-23 2011-05-04 F·波尔希名誉工学博士公司 用于将折叠式车顶厢盖锁定与解锁的装置
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JP2014048245A (ja) * 2012-09-03 2014-03-17 Tamagawa Seiki Co Ltd リニアレゾルバ
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KR20230077755A (ko) * 2021-03-19 2023-06-01 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 전자 접촉기

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