JPH07262000A - メモリ装置およびゲーム機用カートリッジ - Google Patents

メモリ装置およびゲーム機用カートリッジ

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JPH07262000A
JPH07262000A JP6048146A JP4814694A JPH07262000A JP H07262000 A JPH07262000 A JP H07262000A JP 6048146 A JP6048146 A JP 6048146A JP 4814694 A JP4814694 A JP 4814694A JP H07262000 A JPH07262000 A JP H07262000A
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Mitsukane Yamada
光謙 山田
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Nintendo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 メモリカートリッジのメモリ装置17が、プ
ログラムデータおよび画像データを記憶しているマスク
ROM48を含み、そのアドレスがCPUのアドレスバ
スに出力されるアドレスデータに従ってアドレスセレク
タ50によって指定され、マスクROMからデータが読
み出される。CPUからのリード信号をカウントするカ
ウンタ56がキャリーを出力すると、マスクROMから
読み出されたデータがデータ修飾回路52によって修飾
されて別データとして出力される。カウンタはトリガア
ドレスデコーダ54がトリガアドレスを検出したときリ
セットされる。したがって、非本来的使用でないとき、
トリガアドレスが出力されず、出力データとしては別デ
ータが出力される。 【効果】 非本来的使用のときマスクROMからのデー
タとは別のデータが出力されるので、コピー等の不正使
用を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はメモリ装置およびゲー
ム機用カートリッジに関する。より特定的には、情報処
理装置やゲーム機によって利用されるディジタル情報や
プログラムデータを不揮発的に記憶するマスクROMの
ような不揮発メモリを含む、メモリ装置およびゲーム機
用カートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、マスクROMの記憶データを不法
に複製する場合は、マスクROMを実装した基板からマ
スクROMを取り外し、ROMリーダによって先頭番地
から読出アドレスを1番地ずつ順次変化させて高速で読
み出していた。そして、この読出データを別の記憶媒体
に書き込むことにより、不法な複製が行われていた。従
来のマスクROMは、このような不法な複製を目的とし
た不法な読み出しであっても、CPU等の処理ユニット
がその記憶データに基づいてデータ処理しながら読み出
す場合と同様に記憶データを読み出してしまうため、不
法に複製され易く、記憶データの秘密性が保てなかっ
た。
【0003】そこで、この種のメモリ装置のデータを不
正に読み出して不法複製されるのを防止する技術の一例
として、平成3年(1991)12月9日付で公開され
た特開平3−278151号が知られている。この従来
技術では、記憶データの読み出しの可否を判定するため
のプログラム可能な暗号コードを記憶したスイッチを設
け、このスイッチをアドレスバスに介挿し、入力コード
と暗号コードとが一致しない場合にはそのスイッチを遮
断してアドレスデータがメモリに与えられないようにし
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この従来技術によれ
ば、不正な読み出しを防止するための周辺装置を施す必
要がないという利点はあるものの、暗号コードに相当す
るコードをその都度入力しなければならないので、取り
扱いが面倒であり、ゲーム機の用途には適さない。さら
に、この従来技術によれば、入力コードと暗号コードと
が異なる場合にはデータが読み出されないので、それを
不正に利用しようとしている者にメモリプロテクトがか
かっていることを即座に知らせる結果となる。そのため
に、不正利用者をしてそのメモリプロテクトを外すこと
を思いつかせ、最終的にはそのメモリプロテクトが破ら
れてしまい、不正利用者が不正なコピー品を作成してし
まう可能性がある。
【0005】それゆえに、この発明の主たる目的は、不
揮発性半導体メモリの本来的な使用目的のための記憶デ
ータが不正に読み出せず、不法に複製できないようにし
た、メモリ装置を提供することである。この発明の他の
目的は、暗号コード等の入力なしに簡単に不正なデータ
の読出を防止できる、メモリ装置を提供することであ
る。
【0006】この発明の他の目的は、メモリプロテクト
がかけられていることを不正利用者に意識させることの
ない、メモリ装置を提供することである。この発明の他
の目的は、このようなメモリ装置を利用したゲーム機用
カートリッジを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、情報処理
ユニット(24)を含む情報処理装置(12)に装着されて使用
されるメモリ装置であって、情報処理ユニットによって
読み出されかつ処理されるプログラムデータと画像デー
タとを含む第1の情報を不揮発的に記憶する第1の半導
体メモリ(48)、情報処理ユニットから与えられるアドレ
ス情報を受けるアドレス入力端子(30 ′) 、アドレス入
力端子が受けたアドレス情報に従って第1のメモリの読
出アドレスを指定するアドレス指定手段(50)、少なくと
も、第1の半導体メモリから読み出された第1の情報を
出力するためのデータ出力端子(38 ′) 、能動化された
とき、情報処理ユニットがデータ出力端子への読み出し
を要求したものとは異なる別の第2の情報を発生する別
情報出力手段(52 または66,74)、情報処理ユニットから
与えられる少なくともアドレス情報に基づいて、情報処
理ユニットによる本来的なデータ読出状態ではない非本
来的使用状態を検出する非本来的使用状態検出手段(52,
52′,62,66,48,62′,76)、および非本来的使用状態検出
手段が非本来的使用状態を検出したことに基づいて、別
情報出力手段を能動化あるいは不能動化する出力制御手
段(56)を備える、メモリ装置である。
【0008】第2の発明は、ゲームプロセサ(24)を含む
ゲーム機(12)に着脱可能に装着されるゲーム機用外部記
憶装置であって、ゲームプロセサによって実行されるゲ
ームプログラムデータとゲーム画像データとを含む第1
の情報を不揮発的に記憶する第1の半導体メモリ(48)、
ゲームプロセサから与えられるアドレス情報を受けるア
ドレス入力端子(30 ′) 、アドレス入力端子が受けたア
ドレス情報に従って第1の半導体メモリのアドレスを指
定するアドレス指定手段(50)、少なくとも、第1の半導
体メモリから読み出された第1の情報を出力するための
データ出力端子(38 ′) 、能動化されたとき、ゲームプ
ロセサがデータ出力端子への読み出しを要求したものと
は異なる別の第2の情報を発生する別情報出力手段(52
または66,74)、ゲームプロセサから与えられる少なくと
もアドレス情報に基づいてゲームプロセサによる本来的
なデータ読出状態ではない非本来的使用状態を検出する
非本来的使用状態検出手段(52,52′,62,66,48,62′,7
6)、および非本来的使用状態検出手段が非本来的使用状
態を検出したことに基づいて、別情報出力手段を能動化
あるいは不能動化する出力制御手段(56)を備える、ゲー
ム機用カートリッジである。
【0009】
【作用】ROMのような不揮発性の第1の半導体メモリ
(48)には情報処理装置またはゲーム機(10)によって利用
される第1の情報、たとえばプログラムデータや画像デ
ータが記憶されている。情報処理ユニットまたはゲーム
プロセサ(24)は、第1の半導体メモリを読み出すため
に、メモリ装置またはゲーム機用カートリッジ(14)のア
ドレス入力端子(30 ′) にアドレス情報を与える。応じ
て、アドレス指定手段(50)が第1のメモリをアドレス指
定し、第1の半導体メモリから情報処理ユニットまたは
ゲームプロセサが要求する第1の情報(プログラムデー
タや画像データ)が読み出され、データ出力端子(38
′) を通して、情報処理ユニットまたはゲームプロセ
サに与えられる。
【0010】情報処理ユニットまたはゲームプロセサ(2
4)がアドレス入力端子に特定のアドレス、具体的には特
定のプログラムを指定するトリガアドレスを与えると、
トリガアドレスデコーダのような非本来的使用状態検出
手段(54,56,58 または54,56,58,62,64,68)が出力制御手
段(56)に信号を与える。実施例でいえば、トリガアドレ
スデコーダの出力は、出力制御手段に含まれるカウンタ
手段のリセット信号として与えられる。このカウンタ手
段は情報処理ユニットまたはゲームプロセサが出力する
リード信号(RD)によってインクリメントされる。
【0011】別情報出力手段(52 または66,74)は、それ
がデータ修飾手段を含むものであれば、カウンタ手段か
らキャリー信号が出力されると、能動化され、第1の半
導体メモリから読み出した第1の情報が修飾されてデー
タ出力端子に出力される。もし、出力制御手段が、非本
来的使用状態を検出しないことに基づいて別情報出力手
段を能動化するものであれば、キャリー信号が出力され
ていないときにプロテクトアドレスからデータが読み出
されることに応答して、第1の半導体メモリからのディ
ジタル情報に代えて別情報出力手段からの第2の情報が
情報処理ユニットまたはゲームプロセサが要求する第1
の情報としてデータ出力端子に出力される。ところが、
出力制御手段が、非本来的使用状態を検出したことに基
づいて別情報出力手段を不能動化するものであれば、計
数手段からキャリー信号が出力されているときは出力制
御手段により別情報出力手段が不能動化されているの
で、プロテクトアドレスからデータが読み出されても第
1の半導体メモリから読み出された第1の情報がそのま
ま出力端子に出力される。
【0012】すなわち、上述のトリガアドレスのような
所定アドレスが情報処理ユニットまたはゲームプロセサ
から周期的に出力されるか、あるいはトリガアドレスが
出力された後所定期間内にプロテクトアドレスからデー
タが読み出されると、情報処理ユニットまたはゲームプ
ロセサが本来的な情報処理を続行することに基づく本来
的な使用状態であることが検出され、出力制御手段によ
り別情報を出力するか否かが制御される。
【0013】なお、本来的な使用状態とは、第1の半導
体メモリのプログラムに基づいてプログラムを実行する
ことであり、プログラムがテレビゲーム用プログラムで
あれば画像処理またはゲームコントローラの操作状態に
基づいて表示画像に変化を生じさせる処理等である。こ
れに対して、非本来的な使用状態とは、一定アドレス空
間または領域以上のプログラムデータの連続的な読出状
態(請求項4に対応)、周期的にゲームコントローラの
操作状態を判断しても一定期間以上ゲームコントローラ
の操作が行われない状態の継続していること(請求項5
に対応)、本来的な使用目的でプログラムを実行する場
合に所定の周期で所定のアドレス空間をアクセスするよ
うにプログラムされているにも拘わらず当該所定のアド
レス空間のアドレス指定が一定期間以上生じていない状
態の継続(請求項6に対応)等がある。
【0014】また、他の実施例では、トリガアドレスが
出力されることに応答して計数手段がリセットされ、計
数手段がリセットされてから所定の期間内にプロテクト
アドレスからのデータの読み出しがなかったことに基づ
いて非本来的使用状態であることを検出(請求項11,
12に対応)する。
【0015】
【発明の効果】この発明によれば、従来に比べて、暗号
コードを入力する必要がなく、取り扱いが簡単である。
また、アドレス情報が所定のものになれば、情報処理ユ
ニットまたはゲームプロセサが要求するものとは異なる
情報が出力されるため、不正利用者が単純に第1の半導
体メモリからの情報を単純に読み出して、それをコピー
し、そのコピー品を情報処理装置またはゲーム機に装着
しても、本来のメモリ装置やゲーム機用カートリッジを
装着した場合とは異なる動作を生じる。したがって、そ
のようなコピー品が使えなくなり、結果的にコピー品の
作成を防止できる。また、特定のアドレス情報になって
も情報そのものはメモリ装置やゲーム機用カートリッジ
から出力されてくるので、不正利用者は、メモリプロテ
クトがかけられていることに気付かない。したがって不
正利用者がメモリプロテクトを破ろうとすることがな
く、結果的にメモリプロテクトが破られることがない。
【0016】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0017】
【実施例】図1に示すゲームシステム10は、ゲーム機
本体12,そのゲーム機本体12に着脱可能に装着され
るカートリッジ14を含み、ゲーム機本体12からの映
像信号および音声信号がモニタテレビ16に与えられ
る。したがって、カートリッジ14に予め設定されてい
るゲームプログラムに従ったゲーム画像がモニタテレビ
16に表示される。
【0018】カートリッジ14はゲームプログラムを記
憶したメモリ装置17を含み、さらに、必要に応じて、
ゲームプログラムの実行によって生じるデータをバック
アップするためのバックアップRAM20を含む。この
バックアップRAM20は電池22によってバックアッ
プされる。また、ゲーム機本体12はCPU24および
PPU26を含み、CPU24はメモリ装置17に予め
記憶されているゲームプログラムおよびゲーム機本体1
2に接続されているコントローラ(図示せず)からのコ
ントローラデータに従ってゲームを実行する。PPU2
6は、CPU24の制御の下で、V−RAM28と協働
して映像信号を発生する。CPU24は第1アドレスバ
ス30を通して、ワーキングRAM32に結合される。
ワーキングRAM32の適宜の領域には、後に説明する
ループカウンタ32a,およびデータレジスタ32b,
32cおよび32dなどが割り付けられている。したが
って、ワーキングRAM32は、CPU24がプログラ
ムを実行するに際して必要なデータ等を一時的に記憶す
る。CPU24とPPU26とは第2アドレスバス34
によって結合され、この第2アドレスバス34には、さ
らに、サウンドプロセサ36が接続される。サウンドプ
ロセサ36はCPU24の制御の下で音声信号を出力す
る。なお、第1アドレスバス30および第2アドレスバ
ス34は互いに全く異なり、異なるアドレス情報が異な
るタイミングで与えられる。CPU24,PPU26,
ワーキングRAM32およびサウンドプロセサ36は、
第1データバス38によって互いに結合される。PPU
26およびV−RAM28が、第3アドレスバス40お
よび第2データバス42によって結合される。したがっ
て、PPU26は、専用の第3アドレスバス40および
第2データバス42を用いてV−RAM28にアクセス
する。なぜならば、モニタテレビ16においてゲーム画
像を表示しているときには、PPU26によって第3ア
ドレスバス40および第2データバス42が占有される
からである。
【0019】第1アドレスバス30および第1データバ
ス38はコネクタ44に接続される。このコネクタ44
は、たとえば雌型コネクタであり、カートリッジ14の
雄型コネクタ46に接続される。カートリッジ14のコ
ネクタ46には、ゲーム機本体12の第1アドレスバス
30に相当するカートリッジアドレスバス30′および
第1データバス38に相当するカートリッジデータバス
38′が接続され、このアドレスバス30′およびデー
タバス38′はともに、メモリ装置17およびバックア
ップRAM20に接続される。したがって、ゲーム機本
体12のコネクタ44にカートリッジ14のコネクタ4
6が接続されたとき、CPU24は第1アドレスバス3
0(30′)および第1データバス38(38′)を通
して、カートリッジ14のメモリ装置17およびバック
アップRAM20に結合される。
【0020】この発明は、図1に示すゲームシステム1
0において、ゲーム機本体12にゲームプログラムデー
タを与えるためのメモリ装置17に向けられるものであ
るが、このようなゲームシステムに限ることなく、任意
の情報処理装置によって利用されるディジタル情報を記
憶するためのメモリ装置に適用され得る。そして、この
ようなカートリッジ14のメモリ装置17に予め記憶さ
れているプログラムデータのようなディジタル情報が不
正に読み出されるのを防止する。
【0021】図2に示すこの発明の実施例のメモリ装置
17は、半導体記憶装置18を含み、この半導体記憶装
置18は、具体的には、不揮発性メモリすなわちマスク
ROM48を含む。このマスクROM48に、ディジタ
ル情報ないしゲームプログラムデータが不揮発的に記憶
されている。マスクROM48からディジタル情報ない
しプログラムデータを読み出す場合には、アドレスバス
30′を通してCPU24(図1)から与えられるアド
レスデータに従って、マスクROMアドレスセレクタ5
0がマスクROM48のアドレスを指定する。したがっ
て、マスクROM48からは、アドレスセレクタ50に
よるアドレス指定に応じて当該アドレスからデータを読
み出す。このディジタル情報ないしデータがデータバス
60を介してデータ修飾回路52に与えられる。
【0022】アドレスバス30′から入力されるアドレ
スデータはまた、トリガアドレスデコーダ54に与えら
れる。このトリガアドレスデコーダ54は特定のアドレ
ス範囲にあるアドレスデータがアドレスバス30′から
入力されたかどうかを検出する。この特定アドレス範囲
のアドレスとは、通常の使用状態において周期的に読み
出されるアドレスであり、たとえばゲーム機本体12
(図1)に接続されているコントローラ(図示せず)の
データをCPU24が読み取るためのプログラムが記述
されているアドレス,モニタテレビ16(図1)の垂直
ブランキング期間に割込ルーチンをスタートさせるため
のプログラムが書き込まれているアドレス,たとえばワ
ーキングRAM32に形成される各種のレジスタを読み
取るためのプログラムが記憶されているアドレス,ある
いはV−RAM28(図1)を書き換える命令がプログ
ラムされているアドレスなどである。そして、アドレス
バス30′を通してCPU24(図1)から与えられる
アドレスデータがそのような特定アドレスに相当すると
き、このトリガアドレスデコーダ54からアクティブ信
号が出力され、そのアクティブ信号はたとえば24ビッ
トまたは32ビットからなるカウンタ56のリセット入
力に与えられる。
【0023】カウンタ56はORゲート58の出力をそ
のカウント入力として受ける。ORゲート58の一方入
力にはコネクタ46(図1)に接続されたコントロール
バス(図示せず)を通してCPU24(図1)から与え
られるローアクティブのリード信号RDが与えられる。
このリード信号RDは、マスクROM48のプログラム
データなどを読み出すべきときにCPU24から出力さ
れる。ORゲート58の他方入力には、カウンタ56か
らのキャリー信号が与えられる。したがって、カウンタ
56は、ORゲート58から、リード信号RDが与えら
れる都度インクリメントされる。ORゲート58からキ
ャリー信号が与えられると、このキャリー信号はハイレ
ベルであるので、カウンタ56にカウント入力(すなわ
ちローレベルのリード信号RD)が与えられなくなり、
カウンタ56はカウント動作を停止し、その状態を保持
する。そして、カウンタ56からのキャリー信号はま
た、データ修飾回路52に与えられる。データ修飾回路
52は、カウンタ56からキャリー信号が与えられたと
き能動化され、そのときマスクROM48から読み出さ
れているディジタル情報ないしプログラムデータを修飾
してデータバス38′に出力する。ただし、データ修飾
回路52は、キャリー信号がないときは、マスクROM
48からのディジタル情報をそのまま出力する。
【0024】図2に示すデータ修飾回路52の一例が図
3に示される。すなわち、図3の実施例では、データ修
飾回路52はスクランブラ52aを含む。そして、マス
クROM48からデータバス60に出力されたプログラ
ムデータはスクランブラ52aに与えられる。スクラン
ブラ52aは、データ修飾回路52が能動化されると、
そのプログラムデータにスクランブル処理を施して、ス
クランブルされたプログラムデータをデータバス38′
に出力する。この種のデータスクランブラとしては、図
示しないが、たとえば、乱数発生器とイクスクルーシブ
ORゲートとを含み、マスクROM48から読み出した
データと乱数データとをEXOR処理することによって
データにスクランブルをかけるような回路が考えられ
る。
【0025】また、図4に示す実施例では、マスクRO
M48から読み出されたプログラムデータがデータバス
60に出力される。データ修飾回路52はバス切換回路
52bを含み、このデータ修飾回路52が能動化される
と、バス切換回路52bはデータバス60とデータバス
38′との接続を切り換える。通常であれば、データバ
ス60の最上位ビットはデータバス38′の最上位ビッ
トに接続され、データバス60の最下位ビットはデータ
バス38′の最下位ビットに接続される。すなわち、通
常動作においては、データバス60とデータバス38′
とはそのまま接続される。ところが、データ修飾回路5
2が能動化されると、たとえば、データバス60の最上
位ビットをデータバス38′の最下位ビットに接続した
りするバス切換が行われる。
【0026】また、図5に示す実施例では、データ修飾
回路52はビットシフタ52cを含む。ビットシフタ5
2cは、データ修飾回路52が能動化されると、データ
バス60から与えられるマスクROM48のプログラム
データを適宜のビット数左または右シフトして、ビット
シフトされたプログラムデータをデータバス38′に出
力する。
【0027】図6に示す実施例のメモリ装置17は、図
2の実施例のデータ修飾回路52に代えて、バス切換回
路52′を用いる。このバス切換回路52′は、アドレ
スバス30aによって第1アドレスバス30(30′)
とマスクROMアドレスセレクタ50との間に接続され
る。バス切換回路52′は、図4実施例のバス切換回路
52bと同様に、アドレスバス30′上にCPU24か
ら出力されたアドレスデータを改変してマスクROMア
ドレスセレクタ50に与える。たとえば、アドレスバス
30′の最上位ビットを最下位ビットになるような接続
の変更をする。そして、このアドレス切換回路52′
は、カウンタ56からのキャリー信号によって能動化さ
れる。
【0028】したがって、CPU24からトリガアドレ
スが出力された後、カウンタ56がリード信号RDによ
ってインクリメントされ、そのカウンタ56からキャリ
ー信号が出力されると、バス切換回路52′が能動化さ
れる。応じて、バス切換回路52′がバス切換を行い、
CPU24が出力したアドレスとはこのなるアドレスか
らマスクROM48が読み出される。このようにして、
結果的に、CPU24が要求するものとは異なったデー
タがデータバス38′に出力される。
【0029】図3,図4,図5および図6のいずれの実
施例においても、データ修飾回路52またはバス切換回
路52′がカウンタ56からのキャリー信号によって能
動化されたとき、CPU24が読み出そうと意図してい
たデータとは異なる別データがデータバス38′に出力
されることになる。すなわち、通常動作の場合には、カ
ウンタ56がカウントアップしてキャリー信号を出力す
るまでには、アドレスバス30′には前述した特定アド
レス(トリガアドレス)が与えられ、それがトリガアド
レスデコーダ54で検出され、カウンタ56がリセット
されるので、カウンタ56からキャリー信号が出ること
はない。したがって、データ修飾回路52やバス切換回
路52′は不能動化される。データ修飾回路52が不能
動化されているので、CPU24から出力されたアドレ
スデータに従ってマスクROM48から読み出されたプ
ログラムデータがデータバス38′に出力される。同じ
ように、バス切換回路52′が不能動化されていれば、
アドレスバス30′と30aとの接続の切り換えは行わ
れないので、CPU24が出力したアドレス情報に従っ
てマスクROM48がアドレス指定される。このように
して、通常動作の場合には、カウンタ56からキャリー
信号が出されることがないので、データバス38′には
CPU24が要求したデータがマスクROM48から出
力される。
【0030】ところが、マスクROM48を不正にコピ
ーしようとする場合には、マスクROM48のアドレス
が「0」から順次インクリメントされるだけであるの
で、アドレスバス30′に上述のトリガアドレスが出力
されることはない。したがって、カウンタ56はリード
信号RDによってインクリメントされ、やがてカウントア
ップし、キャリー信号を出力する。応じて、カウンタ5
6がその状態でホールド状態になり、キャリー信号は出
力され続ける。そして、キャリー信号が出力されると、
先に説明したように、データ修飾回路52またはバス切
換回路52′が能動化されるので、上述の通常動作の場
合にCPU24が意図したとは異なるディジタル情報が
データバス38′に出力される。
【0031】このことを、図7で説明すると、不正利用
する場合、マスクROM48の読出開始アドレスは
「0」であり、カウンタ56のカウントアップまでにト
リガアドレスが入力されることはない。したがって、カ
ウンタ56がリード信号RDによってカウントを開始して
から、カウントアップした時点で、データバス38′に
出力されるデータが異常なデータ、すなわちCPU24
が要求したものとは異なるデータとなる。そして、その
後トリガアドレスが入力されるとカウンタ56がリセッ
トされるが、続いてトリガアドレスが入力されない限
り、カウンタ56がカウントアップしてキャリー信号が
出てしまい、データバス38′のデータが異常なデータ
になるのである。
【0032】図8を参照して、上述の実施例において、
CPU24によるプログラムの実行がスタートすると、
まず情報処理装置またはゲーム機12等のシステムの初
期化が行われる。システムの初期化が終了すると、次に
情報処理装置またはゲーム機12の本来的な動作の一部
である数値演算やゲーム処理等が行われ、所望の処理が
終了するまでこの動作が反復継続される。
【0033】一方、情報処理装置またはゲーム機12
は、データの入出力(具体的には、ゲーム制御のための
ゲームコントローラデータの読み出しや画面制御等)の
ために、一定期間毎、たとえば1/60秒毎に割込信号
を発生し、これに応答してCPU24により割込プログ
ラムが実行される。割込プログラムにおいて、初めに割
込開始処理(たとえば、CPUレジスタの値の退避処理
等)が行われた後、ゲームコントローラデータの読み出
しおよび画面制御のためのVRAMデータの書き換え等
が行われる。通常、ゲームコントローラデータの読み出
しおよび画面制御のためのVRAMデータの書き換え等
は、システムレジスタと呼ばれる特定のアドレスを介し
て行われる。すなわち、換言すれば、ゲームコントロー
ラデータの読み出しおよび画面制御のためのVRAMデ
ータの書き換え等が行われると、CPU24からアドレ
スバス30に特定のアドレスデータが出力される。した
がって、メモリ装置17が、CPU24によるプログラ
ム実行のための本来的な使用目的のために読み出された
場合は、CPU24から一定期間毎に前述の特定のアド
レスが出力されるので、一定期間毎に特定のアドレスが
与えられるか否かを検出することにより、メモリ装置1
7が本来的な使用目的のために読み出されているか、あ
るいは不正な複製品を作る目的で読み出されているかを
判別することができる。
【0034】割込プログラムが終了すると、退避させた
CPUレジスタの値等をCPUレジスタに復帰させ、割
込処理を終了する。次に、図9に示す実施例について説
明する。この実施例においても、メモリ装置17はマス
クROM48およびマスクROMアドレスセレクタ50
を含む半導体記憶装置18を含む。そして、この実施例
においては、アドレスバス30′から入力されるアドレ
スデータがトリガアドレスデコーダ54に与えられると
ともに、プロテクトアドレスエリアセレクタおよびデコ
ーダ62に与えられる。プロテクトアドレスエリアセレ
クタおよびデコーダ62は、アドレスバス30′から入
力されたアドレスがプロテクトアドレスエリア、すなわ
ち図10で示すROMエリアD′のアドレスであること
を示す信号をORゲート64に与えるとともに、そのプ
ロテクトアドレスを拡張メモリ66に与える。ORゲー
ト64には、さらに、リード信号RDおよびカウンタ5
6からのキャリー信号が与えられ、このORゲート64
の出力は、トリガアドレスデコーダ54からのリセット
信号とともにANDゲート68に与えられる。そして、
ANDゲート68の出力がカウンタ56をリセットする
とともに、パワーオン検出回路70をリセットする。プ
ロテクトアドレスエリアセレクタおよびデコーダ62か
ら出力される信号はまた、カウンタ56からのキャリー
信号およびパワーオン検出回路70からの検出信号とと
もにORゲート72を介してマルチプレクサ74の選択
入力として与えられる。マルチプレクサ74の一方入力
(A)には、マスクROM48から読み出したプログラ
ムデータが与えられ、他方入力(B)には拡張メモリ6
6から読み出したデータが与えられる。この拡張メモリ
66もまたROMであり、そのROMにはマスクROM
48のプログラムデータとは異なるデータが予め記憶さ
れている。
【0035】そして、アドレスバス30′からトリガア
ドレスが入力されると、トリガアドレスデコーダ54の
出力がローレベルとなり、ANDゲート68の出力もま
たローレベルとなる。応じて、カウンタ56がリセット
されるとともに、パワーオン検出回路70もリセットさ
れる。したがって、カウンタ56からのキャリー信号お
よびパワーオン検出回路70からの検出信号がともにロ
ーレベルとなる。アドレスバス30′からプロテクトア
ドレスが入力されると、このプロテクトアドレスエリア
セレクタおよびデコーダ62からの信号もまたローレベ
ルとなり、ORゲート72の出力がローレベルとなる。
一方、入力されたプロテクトアドレスはプロテクトアド
レスエリアセレクタおよびデコーダ62から拡張メモリ
66に与えられる。マルチプレクサ74の選択入力にロ
ーレベルが与えられているので、このマルチプレクサ7
4は他方入力(B)を選択してデータバス38′に出力
する。すなわち、この状態では、拡張メモリ66から読
み出されたデータがデータバス38′に出力される。
【0036】また、この図9実施例においてカウンタ5
6がたとえば3ビットであるとすると、カウンタ56が
トリガアドレスによってリセットされてからカウンタ5
6が「8」をカウンタする間にCPU24がプロテクト
アドレスをアドレスバス30′に出力しなければ、拡張
メモリ66すなわち図10に示すROMエリアD′のデ
ータを読み出すことはできない。なぜなら、カウンタ5
6がカウントアップすると、キャリー信号がハイレベル
となり、ORゲート72の出力もまたハイレベルとなる
ため、マルチプレクサ74が一方入力(A)すなわちマ
スクROM48から読み出したデータを選択するからで
ある。
【0037】そして、この図9実施例においては、拡張
メモリ66に非常に重要なディジタル情報を予め記憶さ
せておく。通常動作の場合には、CPU24からはトリ
ガアドレスが出力されてから、上述の時間内にプロテク
トアドレスを出力するので、上述の拡張メモリ66に記
憶されている非常に重要なディジタル情報が何の支障も
なくデータバス38′に出力される。
【0038】ところが、不正利用者はそのようなプロテ
クトアドレスの存在に気付かないので、トリガアドレス
をアドレスバス38′に載せた後、直ちにプロテクトア
ドレスをアドレスバス38′に載せることがない。した
がって、カウンタ56がカウントアップして、そこから
キャリー信号が出力されてしまう。そうすると、マルチ
プレクサ74が一方入力(A)を選択するので、そのと
きCPU24から出力されたアドレス情報に従ってマス
クROM48から読み出されたディジタル情報がデータ
バス38′に出力されてしまう。すなわち、CPU24
が要求したデータ(拡張メモリ66からの)とは異なる
データ(マスクROM48からの)が出力される。した
がって、このようにして出力されたディジタル情報をコ
ピーして、そのようなコピーカートリッジをゲーム機本
体12(図1)に装着しても、前述の非常に重要なディ
ジタル情報が読み出せていないのであるから、コピーカ
ートリッジではゲームできないことになる。
【0039】図11を参照して、第9図実施例におい
て、CPU24によるプログラムの実行がスタートする
と、まず情報処理装置またはゲーム機12等のシステム
の初期化が行われる。システムの初期化が終了すると、
次にROMエリアBに記憶されたプログラムを実行す
る。ROMエリアB(図10)に記憶されたプログラム
を実行するためにはROMエリアBからプログラムデー
タを読み出さなければならないため、CPU24からR
OMエリアBを指定するアドレスデータ、すなわちトリ
ガアドレスが出力される。これにより、カウンタ56が
リセットされる。そして、ROMエリアBにはたとえば
ジャンプ命令を記憶させておき、カウンタ56のカウン
トが終了してキャリー信号が出力される前にROMエリ
アDに記憶されたプログラムへ実行を移す。
【0040】このようにプログラムを作成することによ
り、CPU24によりトリガアドレスが出力されたこと
に応答してカウンタ56がリセットされた後、カウンタ
56からキャリー信号が出力される以前にROMエリア
D(図10)に記憶されたプログラムへ実行を移す、す
なわちCPU24からプロテクトアドレスが出力され
る。これを受けて拡張メモリ66が能動化され、ROM
エリアDに代えてROMエリアD′に記憶された画面書
換プログラムや画像データ等、重要なプログラムやデー
タの読み出しが可能となる。
【0041】これに対して、ROMの不法複製等による
非本来的なROMの読み出し、すなわちROMの先頭番
地から最終番地までの連続的な読み出しの場合は、RO
MエリアBがアクセスされることに応答してトリガアド
レスが出力された後、ROMエリアCを読み出してから
ROMエリアD(すなわちプロテクトアドレス)を読み
出すので、この間にカウンタ56のカウントが終了して
しまいキャリー信号が出力されるので拡張メモリ66が
能動化されることがなく、したがってROMエリアDに
記憶されたデータのみ読み出し可能となり、ROMエリ
アD′に記憶された重要なプログラムやデータを読み出
すことができない。したがって、このようにして不正に
ROMを読み出して模倣品を作成しても、本来的なプロ
グラムの実行は望めない。
【0042】一方、本来的な使用に基づいてROMエリ
アD′のプログラムが実行された後は、たとえばROM
エリアE(図10)等に記憶された情報処理のためのそ
の他の処理が行われる。そして、次に情報処理が終了し
たか否かが判断される。情報処理の終了が判断されなか
ったときは、所望の処理が終了するまでこの動作が反復
継続される。情報処理の終了が判断されたときは、プロ
グラムの実行を終了する。
【0043】図12に示す別の実施例のメモリ装置17
は、図9実施例のプロテクトアドレスエリアセレクタお
よびデコーダ62がプロテクトアドレスエリアデコーダ
62′に置き換えられるとともに、図9実施例の拡張メ
モリ66に代えて乱数発生器76が用いられる。この乱
数発生器76はORゲート64の出力によってリセット
され、読出クロックに応じて乱数データを順次発生す
る。
【0044】この図12実施例においては、トリガアド
レスがアドレスバス30′に入力された後カウンタ56
がカウントアップするまでにプロテクトアドレスがアド
レスバス30′に与えられると、乱数発生器76で発生
した乱数データがマルチプレクサ74によって選択され
てデータバス38′に出力される。すなわち、図10に
示すROMエリアD′のデータとして乱数発生器76か
らの乱数データが出力されることになる。
【0045】図12実施例は図13に示すフロー図に従
って動作する。すなわち、ゲーム機本体12のCPU2
4は、ゲーム機本体の電源スイッチ(図示せず)がオン
されると、カートリッジ14のメモリ装置17に含まれ
るマスクROM48に記憶されているプログラムを実行
する。このプログラムは、図6のステップS1〜S21
までの真偽判別ルーチンと、ステップS23の通常のゲ
ームルーチンとを含む。ステップS1では、CPU24
は、トリガアドレスを出力しないで、マスクROM48
のROMエリアD内の任意のアドレスからデータを読み
出す。そして、CPU24は、ステップS3において、
ステップS1でマスクROM48から読み出したプログ
ラムデータをDATA1としてレジスタ32b(図1)
に記憶するとともに、ステップS1でアクセスしたマス
クROM48のアドレスをADとしてレジスタ32dに
記憶する。
【0046】次に、CPU24は、ステップS5におい
て、ワーキングRAM32に形成されたループカウンタ
32aの値(LOOP)として任意の数値を設定する。
この数値LOOPは、ステップS7からステップS21
までの繰り返し回数を示すものであり、その数値LOO
Pが大きいほど真偽判別の判別精度が高くなる。そし
て、ステップS7において、CPU24は、トリガアド
レスをアクセスする。このトリガアドレスは1つのアド
レスでもよく、また複数のアドレスを含むアドレスエリ
アであってもよい。応じて、アドレスバス30′(図
2)からそのトリガアドレスが入力され、トリガアドレ
スデコーダ54からのリセット信号がカウンタ56に与
えられる。そして、CPU24は、先にレジスタ32d
に記憶されたアドレスデータADを読み出し、それを第
1アドレスバス30に出力する。したがって、マスクR
OM48のステップS1と同じアドレスからプログラム
データが読み出されることになる。そして、ステップS
7で読み出したデータをDATA2としてレジスタ32
c(図1)に記憶する。
【0047】続くステップS11において、CPU24
は、レジスタ32bに記憶されたDATA1とレジスタ
32cに記憶されたDATA2とが等しいかどうかを判
断する。ここで、乱数発生器76がある場合には、DA
TA1とDATA2とは異なるはずである。なぜなら、
DATA1はトリガアドレスをアクセスすることなくマ
スクROM48から読み出したデータであってROMエ
リアDに記憶された値がそのまま読み出されたものであ
り、DATA2はトリガアドレスをアクセスしたことに
応答してROMエリアDが乱数発生器76に切り換えら
れて、乱数発生器76から出力されたデータであるから
である。そこで、このステップS11において、DAT
A1とDATA2とが等しいかどうかを比較する。この
ステップS11において“YES”が判断されるという
ことは、乱数発生器76が設けられていないコピーカー
トリッジであることを示す。したがって、CPU24
は、次のステップS13において、マスクROM48の
プログラムの実行を中断するとともに(プログラムホー
ルド状態)、PPU26と協働して、モニタテレビ16
の画面上にエラーメッセージを表示する。
【0048】これに対して、ステップS11において
“NO”が判断される場合には、メモリ装置17には乱
数発生器76が設けられていることを意味し、したがっ
てステップS11においてDATA1とDATA2とが
互いに等しくないと判断した場合、ステップS15にお
いて、さらに、ステップS7で読み出しかつステップS
9でレジスタ32cに記憶されたDATA2が、所定の
予測乱数値と等しいかどうかを判断する。すなわち、こ
のステップS15は、メモリ装置17に設けられている
乱数発生器76が真正なものであるかどうかを判別する
ステップである。すなわち、乱数データを発生するには
様々な方法があるが、ステップS15では、乱数発生器
76が多種の乱数発生方法のうち特定の1つの方法に基
づく乱数発生器であるか否かを判別する。より詳しく述
べると、マスクROM48のプログラムを作成するプロ
グラマは、乱数発生器76からどのような値の乱数が順
番に発生されるかを予め調べておき、これを暗号化した
後データとしてマスクROM48のROMエリアD以外
のエリア(図10)に記憶しておく。そして、この暗号
化データを復号した結果とDATA2とを比較して、比
較結果が異なる場合は、真正ではない乱数発生器が用い
られているものと判断して、ステップS11で“YE
S”と判断した場合と同様に、ステップS13において
プログラムの実行を中断するとともにモニタテレビ16
にエラーメッセージを表示する。
【0049】次のステップS17において、CPU24
はレジスタ32cのDATA2をレジスタ32bに記憶
させる。それとともに、ステップS19において、ルー
プカウンタ32a(図1)の数値LOOPをディクリメ
ントし、ステップS21に進む。このステップS21で
は、ループカウンタ32aの数値LOOPがゼロである
かどうかを判断し、数値LOOPがゼロでなければ先の
ステップS7に戻り、上述の処理を繰り返す。すなわ
ち、ステップS7,S9,S11,S15,S17およ
びS19が、カウンタ32aの数値LOOPがゼロにな
るまで繰り返し実行される。したがって、メモリ装置1
7が真正品であるのかコピー品であるのかを判断する真
偽判別の精度が向上する。
【0050】そして、ステップS21において数値LO
OPがゼロになったことを検出すると、ステップS23
において、メモリ装置17が真正品であるとして、CP
U24はゲームプログラムを実行する。なお、上述のス
テップS15がない場合でも、真偽判別の精度が若干小
さくなるだけで真偽判別の目的を損なうことはない。
【0051】このようにして、図12実施例によれば、
メモリ装置17が乱数発生器76をもたないものである
場合、あるいは乱数発生器が設けられていてもそれが乱
数発生器76とは異なるものである場合には、マスクR
OM48からのプログラムデータの読み出しができなく
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用される情報処理装置の一例とし
てのゲームシステムを示すブロック図である。
【図2】この発明の一実施例を示すブロック図である。
【図3】図2実施例のデータマスク回路を示すブロック
図である。
【図4】図2実施例のデータマスク回路を示すブロック
図である。
【図5】図2実施例のデータマスク回路を示す回路図で
ある。
【図6】この発明の他の実施例を示すブロック図であ
る。
【図7】図2または図6実施例における不正読出防止の
効果を示す図解図である。
【図8】図2または図6実施例の動作を示すフロー図で
ある。
【図9】この発明の他の実施例を示すブロック図であ
る。
【図10】図9実施例におけるマスクROMを含むアド
レススペースを示す図解図である。
【図11】図9実施例の動作を示すフロー図である。
【図12】この発明の他の実施例を示すブロック図であ
る。
【図13】図10実施例の動作を示すフロー図である。
【符号の説明】
10 …ゲームシステム 12 …ゲーム機本体 14 …カートリッジ 16 …モニタテレビ 17 …メモリ装置 18 …半導体記憶装置 24 …CPU 26 …PPU 28 …V−RAM 30 …第1アドレスバス 30′…アドレスバス 32 …ワーキングRAM 34 …第2アドレスバス 38 …第1データバス 38′…データバス 44,46 …コネクタ 48 …マスクROM 52 …データマスク回路 54 …トリガアドレスデコーダ 56 …カウンタ 52 …データ修飾回路 52a …スクランブラ 52b,52′ …バス切換回路 52c …ビットシフタ 62 …プロテクトアドレスエリアセレクタおよびデコ
ーダ 62′…プロテクトアドレスエリアデコーダ 66 …拡張メモリ 76 …乱数発生器

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報処理ユニット(24)を含む情報処理装置
    (12)に装着されて使用されるメモリ装置であって、 前記情報処理ユニットによって読み出されかつ処理され
    るプログラムデータと画像データとを含む第1の情報を
    不揮発的に記憶する第1の半導体メモリ(48)、 前記情報処理ユニットから与えられるアドレス情報を受
    けるアドレス入力端子(30 ′) 、 前記アドレス入力端子が受けたアドレス情報に従って前
    記第1のメモリの読出アドレスを指定するアドレス指定
    手段(50)、 少なくとも、前記第1の半導体メモリから読み出された
    第1の情報を出力するためのデータ出力端子(38 ′) 、 能動化されたとき、前記情報処理ユニットが前記データ
    出力端子への読み出しを要求したものとは異なる別の第
    2の情報を発生する別情報出力手段(52 または66,74)、 前記情報処理ユニットから与えられる少なくとも前記ア
    ドレス情報に基づいて、情報処理ユニットによる本来的
    なデータ読出状態ではない非本来的使用状態を検出する
    非本来的使用状態検出手段(52,52′,62,66,48,62′,7
    6)、および前記非本来的使用状態検出手段が非本来的使
    用状態を検出したことに基づいて、前記別情報出力手段
    を能動化あるいは不能動化する出力制御手段(56)を備え
    る、メモリ装置。
  2. 【請求項2】前記非本来的使用状態検出手段は、非本来
    的使用状態が一定計数値以上継続したことを検出する計
    数手段を含む、請求項1記載のメモリ装置。
  3. 【請求項3】前記出力制御手段は、前記非本来的使用状
    態検出手段が非本来的使用状態を検出しないとき前記情
    報処理ユニットから前記アドレス入力端子に与えられる
    アドレス情報に基づいて前記第1の半導体メモリに記憶
    されている第1の情報を読み出させ、非本来的使用状態
    を検出したとき前記別情報出力手段を能動化させて第2
    の情報を出力させるよう構成された、請求項1または2
    記載のメモリ装置。
  4. 【請求項4】前記情報処理ユニットは、前記第1の半導
    体メモリの最大アドレス空間よりも相対的に小さなアド
    レス空間の範囲内でしか第1の情報を連続的に読み出し
    できないように定められ、 前記非本来的使用状態検出手段は、前記情報処理ユニッ
    トが連続的に読み出し可能なアドレス空間を越える連続
    的な読み出しを行ったことに基づいて、前記非本来的使
    用状態であることを検出する手段を含む、請求項2また
    は3記載のメモリ装置。
  5. 【請求項5】前記情報処理装置は、操作手段を含み、 前記第1の半導体メモリは、使用者が前記操作手段を操
    作したとき、その操作状態によって前記第1の情報に基
    づく処理に変化を与えるように処理するために、所定の
    周期で操作手段の操作状態を判断するようなプログラム
    を前記第1の情報の一部に含み、 前記非本来的使用状態検出手段は、前記情報処理ユニッ
    トが当該メモリ装置から本来的なデータ読み出しを行っ
    た場合に発生する所定の周期での前記操作手段の操作状
    態の判断があるか否かを検出した結果、情報処理ユニッ
    トによる本来的なデータ読出状態ではあり得ない一定時
    間以上継続して操作手段の操作状態判断がないにも拘わ
    らず、当該メモリ装置から一定回数以上の読み出しが行
    われたことに基づいて、非本来的使用状態であることを
    検出する手段を含む、請求項2または3記載のメモリ装
    置。
  6. 【請求項6】前記情報処理ユニットは、所定の周期で前
    記第1の半導体メモリの所定のアドレス空間をアクセス
    するように定められたものであり、 前記非本来的使用状態検出手段は、前記情報処理ユニッ
    トが所定の周期で所定のアドレス空間をアクセスしてい
    ない状態が一定時間以上継続していることに基づいて、
    非本来的使用状態であることを検出する手段を含む、請
    求項2または3記載のメモリ装置。
  7. 【請求項7】前記別情報出力手段は前記第1の半導体メ
    モリから読み出された第1の情報を修飾するデータ修飾
    手段(52,52′) を含む、請求項1記載のメモリ装置。
  8. 【請求項8】前記データ修飾手段は前記第1の半導体メ
    モリから読み出された第1の情報にスクランブルをかけ
    るスクランブラ(52a) を含む、請求項2記載のメモリ装
    置。
  9. 【請求項9】前記第1の半導体メモリからの第1の情報
    が第1のデータバス(60)に出力され、前記データ出力端
    子は第2のデータバス(38 ′) を含み、 前記データ修飾手段は前記第1のデータバスと前記第2
    のデータバスとの接続を切り換えるデータバス切換手段
    (52b) を含む、請求項7記載のメモリ装置。
  10. 【請求項10】前記別情報出力手段は前記アドレス入力
    端子に与えられたアドレス情報を修飾して前記第1の半
    導体メモリに与えるアドレス修飾手段(52 ′) を含み、
    それによって前記情報処理ユニットから前記アドレス入
    力端子に与えられたアドレス情報とは異なるアドレス情
    報でアドレスされた前記第1の半導体メモリからの第1
    の情報が結果的に前記データ出力端子に与えられ、 前記アドレス入力端子は第1のアドレスバス(30 ′) を
    含み、前記アドレス修飾手段は第2のアドレスバス(30
    a) によって前記アドレス指定手段にアドレス情報を与
    え、前記アドレス修飾手段は前記第1のアドレスバスと
    前記第2のアドレスバスとの接続を切り換えるアドレス
    バス切換手段(52 ′) を含む、請求項1記載のメモリ装
    置。
  11. 【請求項11】前記出力制御手段は、前記非本来的使用
    状態検出手段が非本来的使用状態を検出したとき前記情
    報処理ユニットから前記アドレス入力端子に与えられる
    アドレス情報に基づいて前記第1の半導体メモリに記憶
    されている第1の情報を読み出させ、非本来的使用状態
    を検出しないとき前記別情報出力手段を能動化させて第
    2の情報を出力させるよう構成された、請求項2記載の
    メモリ装置。
  12. 【請求項12】前記非本来的使用状態検出手段は、前記
    第1の半導体メモリの所定の第1のアドレス空間をアク
    セスした後、所定の期間以内に所定の第2のアドレス空
    間がアクセスされないことに基づいて非本来的使用状態
    であることを検出する。請求項1または11記載のメモ
    リ装置。
  13. 【請求項13】前記別情報発生手段は、前記第1の半導
    体メモリに記憶された第1の情報とは異なる第2の情報
    を記憶する第2の半導体メモリ(66)を含む、請求項10
    記載のメモリ装置。
  14. 【請求項14】前記別情報発生手段は、前記第2の情報
    として乱数データを発生する乱数発生手段(76)を含み、 前記別情報発生手段が所定のディジタル情報を発生して
    いるかどうかを検知する検知手段(S11,S15) 、および前
    記検知手段によって前記別情報発生手段が所定のディジ
    タル情報を発生していないことを検知したとき前記情報
    処理ユニットに通常のプログラム処理を中断させる手段
    (S13) を備える、請求項12記載のメモリ装置。
  15. 【請求項15】ゲームプロセサ(24)を含むゲーム機(12)
    に着脱可能に装着されるゲーム機用外部記憶装置であっ
    て、 前記ゲームプロセサによって実行されるゲームプログラ
    ムデータとゲーム画像データとを含む第1の情報を不揮
    発的に記憶する第1の半導体メモリ(48)、 前記ゲームプロセサから与えられるアドレス情報を受け
    るアドレス入力端子(30 ′) 、 前記アドレス入力端子が受けたアドレス情報に従って前
    記第1の半導体メモリのアドレスを指定するアドレス指
    定手段(50)、 少なくとも、前記第1の半導体メモリから読み出された
    前記第1の情報を出力するためのデータ出力端子(38
    ′) 、 能動化されたとき、前記ゲームプロセサが前記データ出
    力端子への読み出しを要求したものとは異なる別の第2
    の情報を発生する別情報出力手段(52 または66,74)、 前記ゲームプロセサから与えられる少なくとも前記アド
    レス情報に基づいてゲームプロセサによる本来的なデー
    タ読出状態ではない非本来的使用状態を検出する非本来
    的使用状態検出手段(52,52′,62,66,48,62′,76)、およ
    び前記非本来的使用状態検出手段が非本来的使用状態を
    検出したことに基づいて、前記別情報出力手段を能動化
    あるいは不能動化する出力制御手段(56)を備える、ゲー
    ム機用カートリッジ。
  16. 【請求項16】前記ゲームプロセサは少なくとも前記第
    1の半導体メモリから前記第1の情報を読み出すべきと
    きリード信号(RD)を出力し、さらに前記リード信号を受
    けるリード信号入力端子を備え、 前記非本来的使用状態検出手段は、前記リード信号入力
    端子に与えられたリード信号またはそれに関連する信号
    に応答してカウント動作するカウンタ手段(56)を含み、 前記判別手段によって前記所定のアドレス情報が入力さ
    れたことを判別したとき前記カウンタ手段をリセットす
    るリセット手段(54)をさらに備え、 前記カウンタ手段のカウント値が所定値でないとき前記
    別情報出力手段が能動化される、請求項15記載のカー
    トリッジ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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