JPH07261929A - コンピュータシミュレーション装置およびその入出力装置 - Google Patents

コンピュータシミュレーション装置およびその入出力装置

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JPH07261929A
JPH07261929A JP4892194A JP4892194A JPH07261929A JP H07261929 A JPH07261929 A JP H07261929A JP 4892194 A JP4892194 A JP 4892194A JP 4892194 A JP4892194 A JP 4892194A JP H07261929 A JPH07261929 A JP H07261929A
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JP
Japan
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rotating body
input
output device
detecting
flat plate
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Application number
JP4892194A
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English (en)
Inventor
Kuniko Kojima
邦子 小島
Yasuyuki Noritake
康行 則武
Keiji Nakamura
恵司 中村
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンピュータシステムを利用する際、力覚的
フィードバック手段を備えた入出力装置と、入出力装置
を制御するためのデータシミュレーション装置とを備え
ることにより、感覚的な操作が行えるコンピュータシミ
ュレーション装置とその入出力装置を得ることを目的と
する。 【構成】 コンピュータシステム1にディスプレイ装置
2とシミュレーション装置3を備える。入出力装置10
には位置検出器11と回動体12と回転位置検出器13
と形状記憶合金14と電気加熱器15を備え、形状記憶
合金素子14を電気加熱器15で加熱することで回動体
12の回転摩擦の大きさを制御するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンピュータシステ
ムを利用する際に、利用者の操作の内容を感覚的にわか
りやすくすることのできる、コンピュータシミュレーシ
ョン装置およびその入出力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータシステムの入力装置として
は、一般的にマウスが利用されている。図21は、雑誌
「FIND」の1993年7月号Vol.11 No.
4に記載されたブラシ式のメカニカルマウスの説明をも
とに記述したマウスの動作原理を示すものである。図に
おいて、51はコンピュータ装置、52はディスプレイ
装置、53はマウスを示しており、マウスにおいて54
は回転するボール、55は移動方向と移動量を検出する
エンコーダ、56はエンコーダに固定されたブラシ、5
7は回転するパターン基板、58はマウスに付属するス
イッチである。
【0003】このような従来のコンピュータシステムの
入力装置であるマウス53は、コンピュータシステム5
1に接続して机等の平面スペースで動かして、相対的な
位置を指示したり、マウス53に付属しているスイッチ
58を押すことにより、コンピュータシステムのキーボ
ードのリターンキーやエスケープキー等と同じ動作を行
うことができる。マウス53を動かすと、マウス53の
下についているボール54が回転し、その回転をエンコ
ーダ55に伝える。エンコーダ55にはブラシ56とパ
ターン基板57があり、このブラシ56とパターン基板
57上の接点のON/OFFによりマウスの移動方向と
移動距離を検出することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のコ
ンピュータシステムの入力装置であるマウスは、相対的
な位置を指示したり、コンピュータディスプレイに表示
されたメニュー等を選択することが主な利用方法である
が、実際に正しい位置を指示することができたか、ある
いは所望のメニューを選択することができたかが感覚的
にわかりにくいという問題点があった。
【0005】特にコンピュータディスプレイに表示され
た絵が複雑であったり、メニューの数が非常に多くなっ
たときはコンピュータディスプレイを凝視しながら作業
を行う必要があり、利用者に負担をかけてしまうことも
あった。
【0006】このような問題点を解決するために、従来
ではコンピュータシステム上に構築するソフトウェアを
開発する際、選択されたメニューの色を反転する等視覚
的に変化させるというような工夫を施すこともあるが、
複雑な表示において利用者に負担をかけることに変わり
はない。
【0007】この発明は前記のような問題点を解消する
ためになされたもので、第1の目的は、感覚的な操作が
行えるコンピュータシミュレーション装置およびその入
出力装置を得ることを目的とする。
【0008】また、第2の目的は、力覚的フィードバッ
ク手段を備えたコンピュータシステムの入出力装置を得
ることを目的とする。
【0009】また、第3の目的は、力覚的フィードバッ
クに必要なデータを算出するシミュレーション装置を得
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係るコンピュ
ータシミュレーション装置は、コンピュータシステムに
シミュレーション装置を設け、制御装置と接続するとと
もに、入出力装置の入力部に、前記装置の少なくとも1
次元の位置を検出する手段と、前記装置に対して回転可
能に設けられた回動体と、前記回動体の回転位置を検出
する手段とを設け、コンピュータシステムにシミュレー
ション結果をフィードバックするディスプレイ装置を設
け、入出力装置の出力部に前記回動体の回転を制御する
手段を設けたものである。
【0011】また、入力手段と出力手段とを同一デバイ
ス内で備えた入出力装置を備えたものである。
【0012】また、シミュレーション装置に、少なくと
も2つの物体の物理的関係をシミュレーションする機能
を設けたものである。
【0013】また、この発明に係る入出力装置は、回動
体と、前記回動体の回転位置を検出する手段と、回動体
に対向する位置に設けた平板と、その少なくとも一方を
駆動する手段を備えたものである。
【0014】また、入出力装置に、回動体と、前記回動
体の回転位置を検出する手段と、回動体を回転可能に支
持する軸と、前記回動体に対向する位置で前記軸上に設
けられた平板と、前記入出力装置の固定部と前記平板の
間に延在する渦巻状に形成された形状記憶合金素子と、
固定部に設けられた電気加熱器とを備えたものである。
【0015】また、入出力装置に、回動体と、前記回動
体の回転位置を検出する手段と、回動体を回転可能に支
持する軸と、前記回動体に対向する位置で前記軸上に設
けられた平板と、前記入出力装置の固定部と前記平板の
間に延在する渦巻状に形成された形状記憶合金素子と、
固定部に設けられたペルチェ素子を備えたものである。
【0016】また、入出力装置に、回動体と、前記回動
体の回転位置を検出する手段と、回動体を回転可能に支
持する軸と、前記回動体に対向する位置で前記軸上に設
けられた平板と、円筒状のコイルと、マグネットと、磁
性材で形成されたヨークを備えたものである。
【0017】また、入出力装置に、回動体と、前記回動
体の回転位置を検出する手段と、回動体を回転可能に支
持する軸と、前記回動体に対向する位置で前記軸上に設
けられた平板と、前記入出力装置の固定部と前記平板の
間に延在する圧電素子を備えたものである。
【0018】また、入出力装置に、回動体と、前記回動
体の回転位置を検出する手段と、回動体を回転可能に支
持する軸と、前記回動体に対向する位置で前記軸上に設
けられた平板と、前記入出力装置の固定部と前記平板の
間に延在する変位拡大機構と、前記変位拡大機構に組み
込まれた圧電素子を備えたものである。
【0019】また、入出力装置に、回動体と、前記回動
体の回転位置を検出する手段と、回動体を回転可能に支
持する軸と、前記入出力装置の固定部と前記回動体の間
に設けられた円筒状容器と、前記容器に封入された流体
とを備えたものである。
【0020】また、入出力装置に、前記回動体と、前記
回動体の回転位置を検出する手段と、回動体を回転可能
に支持する軸と、前記入出力装置の固定部と前記回動体
の間に設けられた円筒状容器と、前記容器に封入された
磁性流体と、前記回動体と一体に回動する前記容器内に
配置された円筒と、前記円筒状容器外周の一部に設けら
れたコイルを備えたものである。
【0021】また、入出力装置に、回動体と、前記回動
体の回転位置を検出する手段と、回動体を回転可能に支
持する軸と、前記入出力装置の固定部と前記回動体の間
に設けられた円筒状容器と、前記容器に封入された電気
粘性流体と、前記回動体と一体に回動する前記容器内に
配置された円筒と、前記円筒状容器外周に設けられた電
極を備えたものである。
【0022】また、入出力装置に、回動体と、前記回動
体の回転位置を検出する手段と、回動体を回転可能に支
持する軸と、前記回動体に固定された中空円筒部材と、
少なくとも1組のコイルと、マグネットと、磁性材で形
成されたヨークを備えたものである。
【0023】また、シミュレーション装置に、少なくと
も2つの物体の干渉の有無をシミュレーションする機能
を設けたものである。
【0024】さらにまた、シミュレーション装置に、出
力装置に渡す干渉の度合に応じたデータをシミュレーシ
ョンする機能を設けたものである。
【0025】さらにまた、シミュレーション装置に、出
力装置に設けられたブレーキ機構を動作するためのデー
タをシミュレーションする機能を設けたものである。
【0026】また、入出力装置は、ポインティングペン
に回動部を設けたものである。
【0027】また、入出力装置は、マウスに回動体を設
けたものである。
【0028】また、入出力装置は、ジョイスティックに
回動体を設けたものである。
【0029】また、入出力装置は、コントロール・ダイ
アル・ボックスに回動体を設けたものである。
【0030】また、入出力装置の回動体の回転位置検出
手段を、抵抗式のポテンショメータで構成したものであ
る。
【0031】また、入出力装置の回動体の回転位置検出
手段を、光学式のエンコーダで構成したものである。
【0032】また、入出力装置の回動体の回転位置検出
手段を、磁気方式のエンコーダで構成したものである。
【0033】また、入出力装置の回動体の回転位置検出
手段を、静電容量方式のエンコーダで構成したものであ
る。
【0034】
【作用】上記のように構成されたコンピュータシミュレ
ーション装置においては、入力装置を移動したり動作を
起こした時、入力装置が示す位置および状態を入力装置
に接続した制御装置が認識する。認識した内容は、アナ
ログ信号であるためコンピュータに入力可能なディジタ
ル信号にA/Dコンバータで変換され、シミュレーショ
ン装置は、このディジタル信号をもとにシミュレーショ
ンを行い、その結果は一方は視覚的なフィードバックを
行うコンピュータディスプレイ装置と、もう一方は再度
制御装置に渡して、D/Aコンバータでアナログ信号に
変換した上で、増幅器で増幅して、利用者に操作内容を
感覚的に理解できるように、出力装置を動作させるもの
であり、利用者は2つのフィードバックを得ることがで
きる。
【0035】また、同一デバイスにおいて、入力装置と
力覚的出力装置とを兼ね備えることにより、使いやすい
入出力装置を得ることができる。
【0036】また、シミュレーション装置に、物体の物
理的関係をシミュレーションする機能を設けたため、作
業状態を容易に理解することができる。
【0037】また、入出力装置は、回動体と平板の少な
くとも一方を駆動し、両者の間の摩擦力を制御し回動体
に負荷トルクを付与することにより力覚的フィードバッ
クを得る。
【0038】また、入出力装置は、電気加熱器に印加す
る電流を制御し温度を変化させ、形状記憶合金素子を伸
縮させることにより前記回動体と平板の距離を変化さ
せ、摩擦力の制御を行う。
【0039】また、入出力装置は、ペルチェ素子に印加
する電流を制御し温度を変化させ形状記憶合金素子を伸
縮させることにより前記回動体と平板の距離を変化さ
せ、摩擦力の制御を行う。
【0040】また、入出力装置は、マグネットと磁性材
で形成されたヨークで構成された磁気回路中に配置した
コイルに印加する電流を制御することにより前記回動体
と平板の距離を変化させ、摩擦力の制御を行う。
【0041】また、入出力装置は、圧電素子に印加する
電圧を制御することにより前記回動体と平板の距離を変
化させ、摩擦力の制御を行う。
【0042】また、入出力装置は、圧電素子に印加する
電圧を制御することにより変位拡大機構を介して前記回
動体と平板の距離を変化させ、摩擦力の制御を行う。
【0043】また、入出力装置は、前記流体の粘度を制
御し、回動体に負荷トルクを付与することにより力覚的
フィードバックを得る。
【0044】また、入出力装置は、コイルに印加する電
流を制御することにより容器に封入された磁性流体の粘
度を変化させ前記回動体に負荷トルクを付与することに
より力覚的フィードバックを得る。
【0045】また、入出力装置は、電極に印加する電圧
を制御することにより容器に封入された電気粘性流体の
粘度を変化させ前記回動体に負荷トルクを付与すること
により力覚的フィードバックを得る。
【0046】また、入出力装置は、少なくとも1組のマ
グネットと磁性材で形成されたヨークで構成される磁気
回路中に配置したコイルに印加する電流を制御して前記
回動体に負荷トルクを付与することにより、力覚的フィ
ードバックを得る。
【0047】また、シミュレーション装置に、物体の干
渉の有無をシミュレーションする機能を設けたため、作
業状態を容易に理解することができる。
【0048】さらに、シミュレーション装置に、干渉の
度合をもとに力覚的出力装置に渡すデータをシミュレー
ションする機能を設けたため、作業状態を容易に理解す
ることができる。
【0049】さらに、シミュレーション装置に、干渉が
許容範囲を超えた時、ブレーキ機構を動作するためのデ
ータをシミュレーションする機能を設けたため、作業状
態を容易に理解することができる。
【0050】また、入出力装置は、ポインティングペン
に設けられた回動体に負荷トルクを付与することにより
力覚的フィードバックを得る。
【0051】また、入出力装置は、マウスに設けられた
回動体に負荷トルクを付与することにより力覚的フィー
ドバックを得る。
【0052】また、入出力装置は、ジョイスティックに
設けられた回動体に負荷トルクを付与することにより力
覚的フィードバックを得る。
【0053】また、入出力装置は、コントロール・ダイ
アル・ボックスに設けられた回動体に負荷トルクを付与
することにより力覚的フィードバックを得る。
【0054】また、入出力装置は、抵抗式のポテンショ
メータにより回動体の回転位置を検出する。
【0055】また、入出力装置は、回動体の回転位置を
光学的に検出する。
【0056】また、入出力装置は、回動体の回転位置を
磁気的に検出する。
【0057】また、入出力装置は、回動体の回転位置を
静電容量を利用して検出する。
【0058】
【実施例】
実施例1.図1はこの発明の実施例1であるコンピュー
タシミュレーション装置とその入出力装置を示すブロッ
ク図である。図において、1はコンピュータシステム、
2はコンピュータシステムに付属するディスプレイ装
置、3はシミュレーション装置、4はシミュレーション
装置と入出力装置に接続される制御装置、5はインタフ
ェース装置、6はA/Dコンバータ、7はA/Dコンバ
ータ、8はD/Aコンバータ、9は増幅装置、10は入
出力装置、11は位置検出器、12は回動体、13は回
転位置検出器、14は形状記憶合金素子、15は電気加
熱器である。
【0059】図2は、本実施例1の動作を説明するため
のイメージ図、図3は、本実施例1における処理のフロ
ー図である。図2に示すように、本実施例1は、コンピ
ュータディスプレイ2上に表示された箱状の不動の物体
61にネジ62を挿入するという動作を、力覚フィード
バックを備えた入出力装置を用いて行うコンピュータシ
ミュレーション装置およびその入出力装置についてのも
のである。図3において、処理ステップ101はシミュ
レーション装置3が行うものであり、処理ステップ10
2は位置検出装置11が行うもので、処理ステップ10
3〜110はシミュレーション装置3が行うものであ
る。
【0060】図4はこの実施例1の入出力装置の要部斜
視図、図5は図4中のB−B線における断面図である。
図において、図1と同一または相当する部分には同一の
符号を付している。11は位置検出器、16は入出力装
置であるポインティングペン、17はポンティングペン
の筐体に固定された固定部、12は回動体、18は一端
が固定部17に固定され、他端が回動体12を矢印A方
向に回転可能に支持する軸である。19は回動体12に
対向する位置で前記軸18上に設けられた平板で矢印C
方向に可動に支持されている。13は回動体12の回転
位置を検出する回転位置検出装置、14は固定部17と
平板19の間に延在する渦巻状に形成された形状記憶合
金素子で両端を固定部17および平板19に固定されて
いる。15は固定部17に設けられた電気加熱器であ
る。
【0061】次に、図1ないし図3を参照して動作につ
いて説明する。まずディスプレイ装置2の表示面上に表
示された箱状の不動の物体61の座標値を処理ステップ
101においてシミュレーション装置は認識しておき、
利用者はコンピュータディスプレイの表示を見ながら入
出力装置10を片手で保持し、入出力装置10を用いて
ネジ62を移動し、処理ステップ102においてそのネ
ジ62の座標値を入出力装置の位置検出器11が検出す
る。
【0062】この検出結果は、A/Dコンバータ6でア
ナログ値からディジタル値に変換された後、インタフェ
ース装置5を介してシミュレーション装置3に渡され
る。処理ステップ103において、シミュレーション装
置3は処理ステップ101と処理ステップ102の検出
結果をもとに、物体61とネジ62が干渉しているかど
うかを判断する。干渉している時は、引続き処理ステッ
プ104に処理が渡されるが、干渉していないで物体6
1とネジ62が離れている時には、入出力装置10を用
いてネジ62を移動するという処理ステップ102に再
び処理が戻される。
【0063】処理ステップ103において、物体61と
ネジ62が干渉していると判断された時、その干渉の度
合を求めるため、処理ステップ104において、既に定
義されている物体61の厚み(w),ネジ62の長さ
(l),ネジ62のピッチ数(p)を取り込む。利用者
は入出力装置10に設けられた回動体12を人差し指で
回すと、処理ステップ105においては、入出力装置1
0が示すネジ62の回転方向を認識し、ネジ62の回転
方向がネジ62をしめる順方向の時は、処理ステップ1
06に処理が渡され、ネジ62をゆるめる逆方向の時に
は処理ステップ110に処理が渡される。
【0064】ネジ62が順方向にしめられた時には、更
に処理ステップ106において、回転位置検出装置33
が検出した入出力装置10の回転数をネジ62の回転数
(r)として取り込み、処理ステップ107において、
物体61の厚み(W)と挿入されているネジ62の長さ
(r*l/p)の関係を求める。物体61の厚みの方が
大きい時には、まだネジ62を挿入する余地があると判
断して、処理ステップ108において、挿入の度合に応
じた反力に相当する値を電気加熱器15に印加する電流
値に換算した値を、図6に示すような温度と形状記憶合
金素子14の関係をもとにシミュレーション装置3は算
出する。
【0065】また、挿入されているネジ62の長さが物
体61の厚みよりも大きくなり、ネジ62が物体61を
突き破る可能性がある時、処理ステップ109におい
て、シミュレーション装置3はブレーキ機構を起動する
ためのデータを処理ステップ108と同様に、図6のよ
うな関係をもとに算出する。
【0066】なお、物体61の厚みに対してネジ62の
長さが小さい時、ネジ62の長さ分だけネジ62が挿入
された時点で、ネジ62を回転することはできなくな
り、利用者の手に与えられる力覚的な反力のフィードバ
ックは中止される。処理ステップ105において、ネジ
62が逆方向にゆるめられた時、これまでフィードバッ
クされていた力覚的な反力を停止するようにシミュレー
ション装置3は信号を送る。
【0067】次に、ネジ62を物体61に挿入する際
の、入出力装置10における利用者の手に与えられる力
覚的な反力フィードバックと、ブレーキ機構の動作と、
ネジ62をゆるめられた時の入出力装置10の動作につ
いて説明する。
【0068】回転位置検出装置13は抵抗式のポテンシ
ョメータである。ポテンショメータはリング状に形成さ
れた抵抗線と、これに接触あるいは近接して電気的信号
を取り出す摺動子で構成される。回動体12に取り付け
られた摺動子の角変位を電気抵抗の変化に変換して後段
の回路で電圧あるいは電流の変化として取り出す。
【0069】TiNi合金に代表される形状記憶合金素
子14は渦巻バネ状に形成されており、常温で無荷重状
態になるように固定部17と平板19間の距離に等しい
長さをもっている。更に、形状記憶合金素子14は、図
6に示すように温度が上昇すると長さが伸びるような性
質をもっている。すなわち温度がtlからthに上昇す
るとその長さはLlからLhに伸びる。
【0070】力覚的反力を利用者の手にフィードバック
するために、シミュレーション装置3により算出された
電流を電気加熱器15に印加すると電気加熱器15の温
度が上昇し、ひいては形状記憶合金素子14の温度も上
昇する。その結果長さが伸び、平板19が回動体12に
押し付けられ両者の間に発生する摩擦力によりその回転
が抑圧される。摩擦力は回動体12と平板19との間の
摩擦係数と両者の押し付け力の積に比例する。ここでは
摩擦係数は常に一定なので押し付け力に比例した摩擦力
が発生する。
【0071】また、図3における処理ステップ105に
おいてネジ62が逆方向に回転した時、シミュレーショ
ン装置3は力覚的な反力のフィードバックを停止するた
めに、電気加熱器15に流す電流を止めるような信号を
制御装置2に送り、制御装置2を介して電気加熱器15
の温度は下降し、形状記憶合金素子14の温度も下がっ
て伸びようとする応力の発生が消滅し、自身のバネ効果
によりもとの形状に回復する。したがって平板19と回
動体12の距離も初期の位置に戻り、回転の抑圧が解消
される。
【0072】ここで形状記憶合金素子14は、図6に示
したようにある温度範囲を越えると急峻に伸縮現象がな
くなるので、回動体12と平板19間の距離d(図5参
照)を、形状記憶合金素子14がほぼ線形に変化する長
さの範囲内で、かつバネ効果が消滅しない長さに設定す
ると、線形範囲では図3における処理ステップ108で
算出されたデータが力覚的な反力として利用者の手にフ
ィードバックされることになり、線形範囲の終点p1に
到達した時点で処理ステップ109により、利用者の手
に対する力覚的な反力のフィードバックに対するブレー
キ機構が動作するように指示される。
【0073】なお、上記実施例1では、固定部17に電
気加熱器15を設けたが、形状記憶合金素子14の外周
を取り巻くような構成にすればより効果的に熱の伝達を
行うことができ、精度のよい制御が可能になる。
【0074】実施例2.以下、この発明の実施例2を図
について説明する。図7はこの実施例2による入出力装
置の要部斜視図である。図において、図1および図4と
同一または相当する部分には同一符号を付しており、2
0は固定部17に設けられたペルチェ素子である。
【0075】次に動作について説明する。この実施例2
は、実施例1の電気加熱器15のかわりにペルチェ素子
20を設けたものである。ペルチェ素子20は加える電
流を制御することで温度を制御することができ、さらに
電流の極性を変えることで加熱も冷却も可能である。
【0076】すなわち、実施例1と同様にシミュレーシ
ョン装置が算出した電流をペルチェ素子に印加すること
により形状記憶合金素子14の長さを変化させ、平板1
9を回動体12に押し付け両者の間に発生する摩擦力に
より回転を抑圧する。
【0077】ペルチェ素子20を用いることにより電気
加熱器15を用いる場合より精度よく温度の制御が可能
になるので、より精度のよい回動体12の制御が可能に
なる。また、印加する電流の極性を変えることにより形
状記憶合金素子14を冷却し、より短時間にもとの形状
に復帰させることが可能になる。
【0078】なお、上記実施例2では固定部17にペル
チェ素子20を設ける構成としたが、形状記憶合金素子
14の外周を取り巻くような構成にすればより効果的に
熱の伝達を行うことができ、精度のよい制御が可能にな
る。
【0079】なお、上記実施例2のようにペルチェ素子
20を使用すると、形状記憶合金素子14の冷却も制御
できるので、必ずしも渦巻状に形成してバネ効果をもた
せる必要がない。
【0080】実施例3.以下、この発明の実施例3を図
について説明する。図8はこの発明の他の実施例による
入出力装置の要部斜視図、図9は図8中のB−B線にお
ける断面図である。図において、図1および図4と同一
または相当する部分には同一符号を付しており、21は
平板19に固定された円筒状のコイル、22は固定部1
7に固定された磁性材で形成されたヨーク、23はヨー
ク22に固定され半径方向に着磁されたマグネットであ
る。
【0081】次に動作について説明する。コイル21は
ヨーク22およびマグネット23により構成された磁気
回路中に配置されている。シミュレーション装置3が算
出した電流をコイル21に流すとコイル21は矢印C方
向に移動して平板19が回動体12に押し付けられ両者
の間に発生する摩擦力により回動体12の回転が抑圧さ
れる。また、コイル21に流す電流の極性を変えるとコ
イル21は平板19から遠ざかる方向に移動し、平板1
9と回動体12の距離も初期の位置に戻る。
【0082】なお、上記実施例3は固定部17にヨーク
22、マグネット23を固定し、コイル21を平板19
と共に可動な構成としたが、コイル21をヨーク22と
共に固定部17に固定し、マグネット23を平板19と
共に可動するような構成にしても全く同様の性能を得る
ことできる。
【0083】また、上記実施例3は磁性材で形成された
ヨーク22とヨーク22に固定され半径方向に着磁され
たマグネット23で磁気回路を構成したが、コイル21
の半径方向に磁路が形成されるならば実施例とは異なる
磁気回路構成にしても全く同様の性能を得ることでき
る。
【0084】また、上記実施例3において、平板19と
ヨーク22の間を弾性支持部材で支持すればより精度の
よい制御が可能になる。
【0085】実施例4.以下、この発明の実施例4を図
について説明する。図10はこの実施例4による入出力
装置の要部斜視図である。図において、図1および図4
と同一または相当する部分には同一の符号を付してお
り、24は固定部17と平板19に両端が固定された圧
電素子、25は平板19に固定され、回動体12を回転
可能に支持する軸である。
【0086】次に動作について説明する。圧電素子24
にシミュレーション装置3が算出した電圧を印加すると
圧電素子24の長さが伸びて平板19が回動体12に押
し付けられ、両者の間に発生する摩擦力により回動体1
2の回転が抑圧される。また、圧電素子24に印加する
電圧の極性を変えると圧電素子24の長さが縮み、平板
19と回動体12の距離も初期の位置に戻る。
【0087】この実施例4によれば、平板19が圧電素
子24によって剛性が高く支持されるのでより精度のよ
い制御ができるうえ、構成部品も少なくなる。
【0088】実施例5.以下、この発明の実施例5を図
について説明する。図11はこの発明の実施例5による
入出力装置の要部断面図である。図において、図10と
同一または相当する部分には同一の符号を付しており、
26は固定部17と平板19に両端が固定された変位拡
大機構、27は一端を固定部17に、他端を変位拡大機
構26に固定された圧電素子である。
【0089】次に動作について説明する。圧電素子27
にシミュレーション装置3が算出した電圧を印加すると
圧電素子27の長さが縮み、変位拡大機構26をとおし
て変位が拡大されて平板19が回動体12に押し付けら
れ、両者の間に発生する摩擦力により回動体12の回転
が抑圧される。また、圧電素子27に印加する電圧の極
性を変えると圧電素子27の長さが伸び、平板19と回
動体12の距離も初期の位置に戻る。
【0090】この実施例5によれば、変位拡大機構26
は圧電素子27の変位量をβ/αの割合で拡大するた
め、圧電素子27に印加する電圧を低くすることができ
る。
【0091】実施例6.以下、この発明の実施例6を図
について説明する。図12はこの実施例6による入出力
装置の要部斜視図である。図において、図1および図4
と同一または相当する部分には同一の符号を付してお
り、28は円筒状の容器で、容器中の一部に磁性流体が
封入されている。29は回動体と一体に回転する表面に
突起をもつ円筒、30は円筒状容器28の周囲の一部に
巻回されたコイルで、円筒29を取り巻くように固定さ
れている。
【0092】次に動作について説明する。磁性流体は、
たとえば灯油などの母液にマンガン−亜鉛フェライトの
粒子を溶かしたもので、流体であるが磁界に引き寄せら
れる作用がある。円筒状容器28はその固定部17側の
面が磁化されており、初期状態では磁性流体はその面に
ひきよせられ、円筒29の周囲には存在しない。したが
って回動体12は抵抗なく回転することができる。
【0093】ここで、コイル30にシミュレーション装
置3が算出した電流を印加すると、コイル内に磁界が発
生し、磁性流体が円筒29の周囲に分布するようにな
る。円筒29の周囲には突起が存在しているので磁性流
体が抵抗となり、回動体12の回転が抑圧される。この
ため、コイル30に印加する電流を増減することにより
発生する磁界が増減し、固定部17側の磁界との相互作
用により円筒29の周囲1引き寄せられる磁性流体の量
を制御し、回転を制御することができる。コイル30に
印加する電流を止めると再び磁性流体は固定部17側に
ひきよせられ、回動体12の回転抵抗は消滅する。
【0094】実施例7.以下、この発明の実施例7を図
について説明する。図13はこの実施例7による入出力
装置の要部斜視図である。図において、図12と同一ま
たは相当する部分には同一の符号を付しており、28は
円筒状の容器で、容器中に電気粘性流体が封入されてい
る。31は電極で円筒29を取り巻くように固定されて
いる。
【0095】次に動作について説明する。電気粘性流体
は、電場を加えることによって見かけ上粘度を変化させ
ることができるコロイド溶液である。図14に電気粘性
流体における印加電圧と粘度の関係を示す。初期の状態
では回動体12は抵抗なく回転することができる。ここ
で、電極31にシミュレーション装置3が算出した電圧
を印加すると、その電圧の大きさに応じて電気粘性流体
の見かけの粘度が増加する(実際は流体のせん断に対す
る降伏応力が増加する)。その結果、円筒29の周囲に
は突起が存在しているので回動体12の回転が抑圧され
る。電極31に印加する電圧を止めると再び電気粘性流
体の粘度は減少し回動体12の回転抵抗は消滅する。
【0096】実施例8.以下、この発明の実施例8を図
について説明する。図15はこの実施例8による入出力
装置の要部斜視図、図16はその一部を拡大した図であ
る。図において、図1および図4と同一または相当する
部分には同一の符号を付しており、32は回動体12に
同心状に固定されたボビン、33は矩形状に巻回された
コイル、34a、34bはそれぞれ円周方向に2極に着
磁されたマグネット、35a、35bは磁性材で形成さ
れたバックヨークである。
【0097】次に動作について説明する。矩形状コイル
33は、その軸18に並行な2辺が、2極に着磁された
マグネット34a、34bの磁極に対向するようにボビ
ン32に固定されている。シミュレーション装置が算出
した電流をコイル33に流すことにより矢印A方向の力
が発生し、回動体12の回転運動を印加電流の量に応じ
た力で抑制する。回動体12が回転する際、コイル33
の軸18に並行な辺のうち少なくとも1辺が常に磁気回
路内におさまるように構成すれば常時回転力を得ること
ができる。このような構成をとることにより、高精度な
制御が可能となるだけでなく、必要に応じて逆方向にも
回転することが可能になる。
【0098】なお、上記実施例8では、マグネット34
とバックヨーク35を固定し、コイル33を回動体12
と共に可動な構成としたが、コイル33をヨーク35と
共に固定し、マグネット34を回動体12と共に可動す
るような構成にしても全く同様の性能を得ることでき
る。
【0099】また、上記実施例8ではコイル、磁気回路
とも2個の例を示したが、コイルは円周状に多数個配置
してもよいし、それに応じて磁気回路も円筒状で磁極が
多数個配置する構成にしても同様の性能が得られること
はいうまでもない。この構成をとると実施例8よりもさ
らに高精度な制御をすることが可能になる。
【0100】実施例9.以下、この発明の実施例9を図
について説明する。図17はこの実施例9による入出力
装置の要部斜視図で、36は入出力装置であるポインテ
ィングペン、37はポインティングペンの一部を分割
し、矢印A方向に回転可能なように構成した回動体であ
る。
【0101】次に動作について説明する。これは前記各
実施例における回動体12を37に置き換えたもので、
動作は全く同様である。
【0102】実施例10.以下、この発明の実施例10
を図について説明する。図18はこの実施例10による
入出力装置の要部斜視図で、38は入出力装置であるマ
ウス、39はマウススイッチ、40は矢印A方向に回転
可能な回動体である。
【0103】次に動作について説明する。この実施例1
0は前記各実施例におけるポインティングペン16をマ
ウス38に、回動体12を40に置き換えたもので、動
作は全く同様である。
【0104】実施例11.以下、この発明の実施例11
を図について説明する。図19はこの実施例11による
入出力装置の要部斜視図で、41は入出力装置であるジ
ョイスティック、42はマウススイッチ、43はアクチ
ュエータ、44は矢印A方向に回転可能な回動体であ
る。
【0105】次に動作について説明する。この実施例1
1は前記各実施例におけるポインティングペン16をジ
ョイスティック41に、回動体12を44に置き換えた
もので、動作は全く同様である。
【0106】実施例12.以下、この発明の実施例12
を図について説明する。図20はこの実施例12による
入出力装置の要部斜視図で、45は入出力装置であるコ
ントロール・ダイアル・ボックス、46,47,48は
位置を指示するためのダイアル、49は矢印A方向に回
転可能な回動体である。
【0107】次に動作について説明する。この実施例1
2は前記各実施例における位置検出器11をx方向の位
置を指示するダイアル46に、y方向の位置を指示する
ダイアル47に、z方向の位置を指示するダイアル48
に、回動体12を49にそれぞれ置き換えたもので動作
は全く同様である。
【0108】実施例13.上記各実施例では、回転位置
検出器13に抵抗式のポテンショメータを用いたが、光
学式のエンコーダを用いてもよい。光学式のエンコーダ
は、透過光量を変化させることができるように、明暗の
格子縞のつけられたディスク円板に対向して発光素子と
受光素子が設置されており、円板の回転に従って、受光
素子の受光量は格子縞の間隔に同期して変化するので、
この受光素子からの出力を波形整形してパルスに変換
し、その数を数えることにより円板の回転角を検出する
ことができる。上記各実施例において回動体12に格子
縞を設けることにより回転位置検出装置のディスク円板
を兼用することができ、部品点数が削減できる。
【0109】実施例14.また、回転位置検出器13に
は磁気式のエンコーダを用いてもよい。磁気式のエンコ
ーダは、等間隔ピッチの磁化パターンを記録したスケー
ルの周縁に、磁気抵抗効果素子やホール素子などの磁気
センサを対向させて磁気検出を行うものである。上記各
実施例において回動体12を磁化させることによりスケ
ールを兼用することができ、部品点数が削減される。ま
た実施例8においてマグネット34をスケールとして使
用することもできる。
【0110】実施例15.また、回転位置検出器13に
は静電容量式のエンコーダを用いてもよい。静電容量式
のエンコーダは等間隔ピッチの凹凸を設けたスケールの
周縁に、静電容量変位計を対向させて検出を行うもので
ある。上記各実施例において回動体12に凹凸を設ける
ことによりスケールを兼用することができ、部品点数が
削減される。
【0111】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。
【0112】コンピュータシステムに対して、利用者が
入力した内容についてシミュレーションすることがで
き、この結果を視覚的なフィードバックを行うコンピュ
ータシステムのディスプレイ装置と、力覚的なフィード
バックを行う出力装置からの2つのフィードバックによ
って、利用者は操作の内容を感覚的に知ることができる
ので、円滑な操作を行うことができる。
【0113】また、コンピュータシステムの入力手段
と、力覚的フィードバックを行う出力手段とを同一デバ
イス内に備えたので、周辺装置の数を減らすことができ
る。
【0114】また、物体間の物理的関係をシミュレーシ
ョンする装置を設けたので操作の内容に応じたフィード
バックを行うことができるため、利用者は円滑な操作を
行うことができる。
【0115】また、入出力装置において、回動体と平板
間の摩擦力を制御することにより、回動体に負荷トルク
を付与することができるので、簡単な装置構成で利用者
に力覚的なフィードバックを行うことができる。
【0116】また、形状記憶合金素子を駆動制御して回
動体と平板の距離を変化させることにより力覚的フィー
ドバックを行う構成としたので、部品点数が少なく、小
型で安価な入出力装置を得ることができる。
【0117】また、形状記憶合金素子をペルチェ素子で
駆動制御する構成としたので、タイムラグのない迅速な
力覚的フィードバックを行うことができる。
【0118】また、電磁力により平板を駆動するように
したので、より詳細な制御が可能になる。
【0119】また、圧電素子で平板を駆動制御するよう
にしたので、更に詳細な駆動制御が可能になるうえ、可
動部を剛体的に支持することができ、入出力装置に外乱
が加わっても可動部が変位せず、利用者に誤ったフィー
ドバックを与えることがない。
【0120】また、圧電素子に変位拡大機構を設けたの
で、より少ない電圧で駆動制御することができ、消費電
力が少なくなる。
【0121】また、流体の粘度を制御することにより、
回動体の負荷トルクの制御を行うようにしたので、より
広い範囲での力覚的フィードバックを行うことができ、
かつ利用者によりなめらかなフィードバックを与えるこ
とができる。さらに、摩擦を利用しないため、構成部品
の摩耗が避けられる。
【0122】また、磁性流体を用いたので、コイルに電
流を流し磁界を発生するという簡単でしかも安価な構成
で流体の粘度を制御することができる。
【0123】また、電気粘性流体を用いたので、さらに
簡単な構成で流体の粘度を制御することができる。
【0124】また、回動体とコイルを一体的に駆動する
ような構成としたので、回動体を任意の方向に制御する
ことが可能になり、広い範囲での柔軟な力覚的フィード
バックを行うことができる。
【0125】また、物体間の干渉の有無をシミュレーシ
ョンする装置を設けることにより、利用者は物体の干渉
を知ることができ、円滑な操作を行うことができる。
【0126】また、物体間に干渉が生じた場合、その度
合に応じたデータをシミュレーションする装置を設けた
ので、力覚フィードバック装置を動作することが可能に
なり、利用者は感覚的に操作の内容を知ることができ
る。
【0127】また、物体間の干渉が許容範囲を超えた場
合、ブレーキ機構を動作させるデータをシミュレーショ
ンする装置を設けたので、入出力装置のブレーキ機構を
動作させることが可能になり、利用者の過剰な操作を避
けることができ、操作の無駄を省くことができる。
【0128】また、入出力装置をポインティングペンで
構成したので、従来のコンピュータシステムの入力装置
と力覚フィードバック装置を兼用することができるた
め、装置構成が簡単になり、製造が簡単で、安価な入出
力装置が得られるとともに、利用者の操作上での負担を
減らすことができる。
【0129】また、入出力装置をマウスで構成したの
で、従来のコンピュータシステムの入力装置と力覚フィ
ードバック装置を兼用することができるため、装置構成
が簡単になり、製造が簡単で、安価な入出力装置が得ら
れるとともに、利用者の操作上での負担を減らすことが
できる。
【0130】また、入出力装置をジョイスティックで構
成したので、従来のコンピュータシステムの入力装置と
力覚フィードバック装置を兼用することができるため、
装置構成が簡単になり、製造が簡単で、安価な入出力装
置が得られるとともに、利用者の操作上での負担を減ら
すことができる。
【0131】また、入出力装置をコントロール・ダイア
ル・ボックスで構成したので、従来のコンピュータシス
テムの入力装置と力覚フィードバック装置を兼用するこ
とができるため、装置構成が簡単になり、製造が簡単
で、安価な入出力装置が得られるとともに、利用者の操
作上での負担を減らすことができる。
【0132】また、回転位置検出手段を抵抗式のポテン
ションメータで構成したので、安価で簡素な入出力装置
を得ることができる。
【0133】また、回転位置検出手段を光学式としたの
で、回転角の検出精度が上がり、詳細な制御を行うこと
ができる。
【0134】また、回転位置検出手段を磁気式としたの
で、安価で精度のよい回転位置検出装置を得ることがで
きる。
【0135】また、回転位置検出装置を静電容量方式と
したので、装置の簡素化が図れるとともに精度のよい回
転位置検出装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1を示すコンピュータシミュレ
ーション装置とその入出力装置の概略構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】実施例1の動作を説明するためのイメージ図で
ある。
【図3】実施例1のフロー図である。
【図4】実施例1の入出力装置の要部の構成を示す斜視
図である。
【図5】図4中のB−B線断面図である。
【図6】形状記憶合金素子の温度に対する変位の関係を
示す図である。
【図7】本発明の実施例2の入出力装置の要部を示す斜
視図である。
【図8】本発明の実施例3の入出力装置の要部を示す斜
視図である。
【図9】図8中のB−B線断面図である。
【図10】本発明の実施例4の入出力装置の要部を示す
斜視図である。
【図11】本発明の実施例5の入出力装置の要部を示す
斜視図である。
【図12】本発明の実施例6の入出力装置の要部を示す
斜視図である。
【図13】本発明の実施例7の入出力装置の要部を示す
斜視図である。
【図14】電気粘性流体の電場の強さと見かけの粘度の
関係を示す図である。
【図15】本発明の実施例8の入出力装置の要部を示す
斜視図である。
【図16】実施例8の一部拡大図である。
【図17】本発明の実施例9の入出力装置の要部を示す
斜視図である。
【図18】本発明の実施例10の入出力装置の要部を示
す斜視図である。
【図19】本発明の実施例11の入出力装置の要部を示
す斜視図である。
【図20】本発明の実施例12の入出力装置の要部を示
す斜視図である。
【図21】従来の入力装置を用いたコンピュータシステ
ムの概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】 1 コンピュータシステム 2 ディスプレイ装置 3 シミュレーション装置 4 制御装置 10 入出力装置 11 位置検出器 12 回動体 13 回転位置検出器 14 形状記憶合金素子 15 電気加熱器 16 ポインディングペン 17 固定部 18 軸 19 平板 20 ペルチェ素子 21 コイル 22 ヨーク 23 マグネット 24 圧電素子 25 軸 26 変位拡大機構 27 圧電素子 28 円筒状の容器 29 表面に突起をもつ円筒 30 コイル 31 電極 33 コイル 34 マグネット 35 バックヨーク 36 ポインティングペン 37 回動体 38 マウス 39 マウススイッチ 40 回動体 41 ジョイスティック 42 マウススイッチ 43 アクチュエータ 44 回動体 45 コントロール・ダイアル・ボックス 49 回動体

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータシステムの入出力装置に設
    けられた入力部と、前記入出力装置の入力部の少なくと
    も1次元の位置を検出する手段と、前記入出力装置に対
    して回転可能に設けられた回動体と、前記回動体の回転
    位置を検出する手段と、検出された位置と回転位置を制
    御する装置と、制御された内容をもとに入出力装置の状
    態をシミュレーションするシミュレーション装置と、シ
    ミュレーション結果を視覚的にフィードバックするディ
    スプレイ装置と、シミュレーション結果を力覚的にフィ
    ードバックするコンピュータシステムの入出力装置に設
    けられた出力部とを備えたことを特徴とするコンピュー
    タシミュレーション装置。
  2. 【請求項2】 コンピュータシステムの入力手段と、そ
    の位置を検出する手段と、回動体と、回転位置を検出す
    る手段と、力覚的にフィードバックするコンピュータシ
    ステムの出力手段とを同一デバイスにて兼ね備えたコン
    ピュータシステムの入出力装置を備えたことを特徴とす
    る請求項1記載のコンピュータシミュレーション装置。
  3. 【請求項3】 制御装置が制御した内容をもとに、コン
    ピュータディスプレイに表示された物体とコンピュータ
    ディスプレイ上で入力装置が指し示す物体または位置と
    の物理的関係をシミュレーションするシミュレーション
    装置を備えたことを特徴とする請求項1記載のコンピュ
    ータシミュレーション装置。
  4. 【請求項4】 入出力装置は、回動体と、前記回動体の
    回転位置を検出する手段と、回動体に対向する位置に設
    けた平板とを備え、回動体と平板間の摩擦力を制御し回
    動体に負荷トルクを付与することにより力覚的なフィー
    ドバックを得ることを特徴とする請求項2記載のコンピ
    ュータシミュレーション装置の入出力装置。
  5. 【請求項5】 回動体と、前記回動体の回転位置を検出
    する手段と、回動体を回転可能に支持する軸と、前記回
    動体に対向する位置で前記軸上に設けられた平板と、前
    記入出力装置の固定部と前記平板の間に延在する渦巻状
    に形成された形状記憶合金素子と、固定部に設けられた
    電気加熱器を備え、電気加熱器に印加する電流を制御す
    ることにより前記回動体と平板の距離を変化させ、摩擦
    力の制御を行うことを特徴とする請求項4記載の入出力
    装置。
  6. 【請求項6】 回動体と、前記回動体の回転位置を検出
    する手段と、回動体を回転可能に支持する軸と、前記回
    動体に対向する位置で前記軸上に設けられた平板と、前
    記入出力装置の固定部と前記平板の間に延在する渦巻状
    に形成された形状記憶合金素子と、固定部に設けられた
    ペルチェ素子を備え、ペルチェ素子に印加する電流を制
    御することにより前記回動体と平板の距離を変化させ、
    摩擦力の制御を行うことを特徴とする請求項4記載の入
    出力装置。
  7. 【請求項7】 回動体と、前記回動体の回転位置を検出
    する手段と、回動体を回転可能に支持する軸と、前記回
    動体に対向する位置で前記軸上に設けられた平板と、円
    筒状のコイルと、マグネットと、磁性材で形成されたヨ
    ークを備え、コイルに印加する電流を制御することによ
    り前記回動体と平板の距離を変化させ、摩擦力の制御を
    行うことを特徴とする請求項4記載の入出力装置。
  8. 【請求項8】 回動体と、前記回動体の回転位置を検出
    する手段と、回動体を回転可能に支持する軸と、前記回
    動体に対向する位置で前記軸上に設けられた平板と、前
    記入出力装置の固定部と前記平板の間に延在する圧電素
    子を備え、圧電素子に印加する電圧を制御することによ
    り前記回動体と平板の距離を変化させ、摩擦力の制御を
    行うことを特徴とする請求項4記載の入出力装置。
  9. 【請求項9】 回動体と、前記回動体の回転位置を検出
    する手段と、回動体を回転可能に支持する軸と、前記回
    動体に対向する位置で軸上に設けられた平板と、前記入
    出力装置の固定部と前記平板の間に延在する変位拡大機
    構と、変位拡大機構に組み込まれた圧電素子を備え、圧
    電素子に印加する電圧を制御することにより前記回動体
    と平板の距離を変化させ、摩擦力の制御を行うことを特
    徴とする請求項4記載の入出力装置。
  10. 【請求項10】 入出力装置は、回動体と、前記回動体
    の回転位置を検出する手段と、回動体を回転可能に支持
    する軸と、前記入出力装置の固定部と前記回動体の間に
    設けられた円筒状容器と、容器に封入された流体とを備
    え、流体の粘度を制御し回動体に負荷トルクを付与する
    ことにより、力覚的なフィードバックを得ることを特徴
    とする請求項2記載のコンピュータシミュレーション装
    置の入出力装置。
  11. 【請求項11】 回動体と、前記回動体の回転位置を検
    出する手段と、回動体を回転可能に支持する軸と、前記
    入出力装置の固定部と前記回動体の間に設けられた円筒
    状容器と、前記容器に封入された磁性流体と、前記回動
    体と一体に回動する前記容器内に配置された円筒と、前
    記円筒状容器外周の一部に設けられたコイルを備え、コ
    イルに印加する電流を制御し前記回動体に負荷トルクを
    付与することにより力覚的なフィードバックを得ること
    を特徴とする請求項10記載の入出力装置。
  12. 【請求項12】 回動体と、前記回動体の回転位置を検
    出する手段と、回動体を回転可能に支持する軸と、前記
    入出力装置の固定部と前記回動体の間に設けられた円筒
    状容器と、前記容器に封入された電気粘性流体と、前記
    回動体と一体に回動する前記容器内に配置された円筒
    と、前記円筒状容器外周に設けられた電極を備え、電極
    に印加する電圧を制御し前記回動体に負荷トルクを付与
    することにより力覚的なフィードバックを得ることを特
    徴とする請求項10記載の入出力装置。
  13. 【請求項13】 入出力装置は、回動体と、前記回動体
    の回転位置を検出する手段と、回動体を回転可能に支持
    する軸と、前記回動体に固定された中空円筒部材と、少
    なくとも1組のコイルと、マグネットと、磁性材で形成
    されたヨークを備え、コイルに印加する電流を制御し前
    記回動体に負荷トルクを付与することにより力覚的なフ
    ィードバックを得ることを特徴とする請求項2記載のコ
    ンピュータシミュレーション装置の入出力装置。
  14. 【請求項14】 シミュレーション装置は、コンピュー
    タディスプレイに表示された物体と、コンピュータディ
    スプレイ上で入力装置が示す物体または位置との干渉の
    有無をシミュレーションすることを特徴とする請求項3
    記載のコンピュータシミュレーション装置。
  15. 【請求項15】 シミュレーション装置は、コンピュー
    タディスプレイに表示された物体と、コンピュータディ
    スプレイ上で入力装置が示す物体または位置との干渉が
    生じた場合、その干渉の度合をもとに力覚フィードバッ
    ク装置を制御するためのデータをシミュレーションする
    ことを特徴とする請求項3記載のコンピュータシミュレ
    ーション装置。
  16. 【請求項16】 シミュレーション装置は、コンピュー
    タディスプレイに表示された物体と、コンピュータディ
    スプレイ上で入力装置が示す物体または位置との干渉が
    生じた場合、その干渉が許容範囲を超えた時、入出力装
    置のブレーキ機構を動作させるデータをシミュレーショ
    ンすることを特徴とする請求項3記載のコンピュータシ
    ミュレーション装置。
  17. 【請求項17】 コンピュータシステムの入力手段と、
    その位置を検出する手段をポインティングペンで実現す
    ることを特徴とする請求項2記載のコンピュータシミュ
    レーション装置の入出力装置。
  18. 【請求項18】 コンピュータシステムの入力手段と、
    その位置を検出する手段をマウスで実現することを特徴
    とする請求項2記載のコンピュータシミュレーション装
    置の入出力装置。
  19. 【請求項19】 コンピュータシステムの入力手段と、
    その位置を検出する手段をジョイスティックで実現する
    ことを特徴とする請求項2記載のコンピュータシミュレ
    ーション装置の入出力装置。
  20. 【請求項20】 コンピュータシステムの入力手段と、
    その位置を検出する手段をコントロール・ダイアル・ボ
    ックスで実現することを特徴とする請求項2記載のコン
    ピュータシミュレーション装置の入出力装置。
  21. 【請求項21】 回動体の回転位置検出手段は抵抗式の
    ポテンショメータであることを特徴とする請求項2記載
    のコンピュータシミュレーション装置の入出力装置。
  22. 【請求項22】 回動体の回転位置検出手段は光学式で
    あることを特徴とする請求項2記載のコンピュータシミ
    ュレーション装置の入出力装置。
  23. 【請求項23】 回動体の回転位置検出手段は磁気方式
    であることを特徴とする請求項2記載のコンピュータシ
    ミュレーション装置の入出力装置。
  24. 【請求項24】 回動体の回転位置検出手段は静電容量
    方式であることを特徴とする請求項2記載のコンピュー
    タシミュレーション装置の入出力装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003150261A (ja) * 2001-11-15 2003-05-23 Alps Electric Co Ltd ダンパー力付与操作制御装置
JP2016539481A (ja) * 2013-09-09 2016-12-15 ダヴ 触覚フィードバックを持つ制御インターフェース

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