JPH07261712A - 液晶階調制御方法、この方法を用いた液晶表示装置、及びこの方法を用いた液晶評価装置 - Google Patents

液晶階調制御方法、この方法を用いた液晶表示装置、及びこの方法を用いた液晶評価装置

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JPH07261712A
JPH07261712A JP7795294A JP7795294A JPH07261712A JP H07261712 A JPH07261712 A JP H07261712A JP 7795294 A JP7795294 A JP 7795294A JP 7795294 A JP7795294 A JP 7795294A JP H07261712 A JPH07261712 A JP H07261712A
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liquid crystal
pulse width
gradation
pulse
control method
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JP7795294A
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English (en)
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Masayuki Shimizu
雅幸 清水
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】各階調数毎の階調レベルを制御することによ
り、所望の階調表示を行うようにする。 【構成】パルス幅制御回路6では、タイミング選択回路
9における各タイミング選択部10〜60の各ディップ
スイッチ100〜600のオン/オフを組み合わせて、
パルス幅の設定を行う。バイナリカウンタ7は、入力さ
れる内部基本クロックCK1に基づいてバイナリコード
の「1,2,4,8,16,32,64,128」のタ
イミングパルスをライン7a〜7hを介してデコード回
路8に出力する。デコード回路8では、入力された各種
タイミングパルスをタイミング選択回路9のディップス
イッチにより選択された所望のタイミングからなる階調
制御クロックCKCBを作成する。この階調制御クロッ
クCKCBと表示階調データに基づいて、設定されたパ
ルス幅の液晶駆動パルスを作成し、液晶を駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示パネルで多階
調表示を行う液晶階調制御方法、この液晶階調制御方法
を用いた液晶表示装置、及び前記液晶階調制御方法を用
いた液晶評価装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばTN(Twisted Nematic)
液晶を用いた液晶表示パネル等を使って階調表示を行う
場合は、表示する階調データに応じて液晶に印加する電
圧を制御することにより行っている。この印加電圧の制
御は、階調データに応じた電圧印加時間、あるいは印加
電圧値を変えて、液晶にかかる実効電圧を制御するもの
である。
【0003】印加電圧(Vop)の実効値を制御して多
階調表示する場合は、液晶に電圧を徐々に印加していく
と、液晶分子の配向ベクトルが電界方向に向きをそろえ
るように立ち上がり始める。
【0004】図10は、TN液晶に印加される実効電圧
と輝度との関係を示す線図である。
【0005】図10に示すように、しきい値電圧(VOF
F)を超えたあたりから急激に旋光性を失って透過光が
遮断され、黒い表示があらわれる。そして、印加電圧を
さらに上げると徐々に輝度が上昇し、飽和電圧(VON)
以上の実効電圧を印加することによって、コントラスト
の高い良好な表示が得られる従来、電圧印加時間を可変
して8階調表示を行う場合は、図10のTN液晶の特性
線図のしきい値電圧(VOFF)〜飽和電圧(VON)まで
の間(T1)を8等分した電圧の印加時間を選択するこ
とによって、それぞれの階調を表示することができる。
このように、従来の多階調表示では、電圧平均化法を用
いて、映像信号の階調数に応じた液晶駆動電圧パルスの
パルス幅を制御(PWM)することにより行っていた。
具体的には、以下に述べる階調制御回路1を用いて階調
数に応じた液晶駆動パルスのパルス幅を予め設定するも
のである。
【0006】図11は、従来の階調制御回路1の構成を
示す図である。図11に示すように、内部基本クロック
CK1は、8個のバイナリカウンタ2(2a〜2h)の
各CK端子に入力され、バイナリカウンタ2の各R端子
にはカウンタをリセットするカウンタリセット信号CK
N1を入力する。
【0007】この8個のバイナリカウンタ2は、8ビッ
トの同期式立下がりバイナリカウンタを構成しており、
内部基本クロックパルスCK1に基づいて順次デコード
回路3にX端子から所定のタイミング信号が出力され
る。デコード回路3では、8個のX端子からの信号出力
のNAND(否定的論理積)をとって、このNAND出
力がさらにOR回路4で1H(1水平走査期間)を均等
に7等分するタイミング信号を作り出すものである。そ
して、この均等な液晶駆動パルスのタイミング信号は、
内部基本クロックCK2によって反転Q出力端子から階
調制御信号CKCBとして出力される。
【0008】図12は、上記した内部基本クロックパル
スCK1,CK2のクロックタイミングと、CKN1の
1H毎に各バイナリカウンタ2をリセットするリセット
パルスCKN1と、これらの信号に基づいてデコード回
路3で作成される階調制御クロックCKCBのタイミン
グチャートである。図12に示すように、バイナリカウ
ンタ2に入力されるCK1と、これに基づいて作成され
る階調制御クロックCKCBを出力するCK2との位相
をずらし、1H毎に出力されるリセットパルスCKN1
と次のCKN1との間に階調制御クロックCKCBが等
間隔(間隔a)で所定のパルスが6発入るようにタイミ
ングが設定されている。
【0009】この出力された階調制御クロックCKCB
は、例えば8階調表示の場合、図12に示すように、C
KN1から次のCKN1までの1水平走査区間(1H区
間)を等間隔で6発のパルスを入れることにより、7つ
の液晶駆動信号を作成し、これらの各液晶駆動信号を0
〜7まで選択的に印加することによって8階調を表示す
ることができる。このように、従来の液晶駆動パルスの
パルス幅は、上記した階調制御クロックCKCBによっ
て決定される。そして、この階調制御クロックCKCB
は、上記したデコード回路3のカウント値によって固定
的に設定されていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の液晶階調制御方法にあっては、階調制御を行
う液晶駆動パルスのパルス幅を決める階調制御クロック
CKCBの出力タイミングが等間隔であり、そのタイミ
ングがデコード回路3のカウント値によって固定されて
いるため、常に同じ幅の液晶駆動パルスを階調数に応じ
て出力していた。このため、階調制御クロックCKCB
のタイミングは、図10に示すTN(Twisted Nematic
)液晶に合せると、図13に示すSTN(Super Twist
ed Nematic)液晶のように、しきい値電圧(VOFF )〜
飽和電圧(VON)までの間(T2)が狭い液晶の階調制
御に利用することができず、また、その逆の場合も同様
に利用することができない。
【0011】また、図10のTN液晶の特性線図に見ら
れるように、しきい値電圧(VOFF)と飽和電圧(VO
N)付近では、輝度の変化量が少なく、その中間部分で
は変化量が大きくなるという特性があるため、同じパル
ス幅を持った液晶駆動パルスを階調数に応じて印加する
だけでは適性な階調表示を行うことができないという問
題がある。
【0012】さらに、数値上の階調レベルとユーザの視
認感覚による階調レベルとに差がある場合は、視認感覚
の階調レベルに近づけるように階調レベルを補正する必
要がある。しかし、従来の液晶駆動パルスでは、パルス
幅が固定されているため、階調数に応じて個別に階調レ
ベルの調整を行うことができないという問題がある。
【0013】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であって、液晶の特性やユーザの視認感覚等に応じて各
階調数毎の階調レベルを制御することにより、所望の階
調表示を行うことができる液晶階調制御方法と、この方
法を用いた液晶表示装置、及びこの方法を用いた液晶評
価装置を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の液晶階調
制御方法は、所定期間毎に表示する階調データに対応し
た数の液晶駆動パルスを液晶に印加して、液晶にかかる
実効電圧を制御することにより階調表示する液晶階調制
御方法であって、前記液晶に印加する前記各液晶駆動パ
ルスのパルス幅を変えて液晶を駆動することにより、上
記目的を達成する。
【0015】また、請求項2記載の液晶階調制御方法
は、複数の切換手段のオン/オフの組み合わせにより基
本クロックをカウントするカウンタ出力を任意に選択し
てタイミング信号を作成し、該タイミング信号に基づい
て所定期間毎に液晶に印加される各液晶駆動パルスのパ
ルス幅を制御し、該パルス幅制御された各液晶駆動パル
スを前記階調データに対応した数の液晶駆動パルスを液
晶に印加して階調制御を行うようにしてもよい。
【0016】さらに、請求項3記載の液晶階調制御方法
は、所定期間毎に液晶に印加される各液晶駆動パルスの
パルス幅データを記憶手段に予め設定し、前記記憶手段
から読み出したパルス幅データに基づいて前記階調デー
タに対応した数の液晶駆動パルスを液晶に印加して階調
制御を行うようにしてもよい。
【0017】請求項4記載の液晶階調制御方法を用いた
液晶表示装置は、所定期間毎に表示する階調データに対
応した数の液晶駆動パルスを液晶に印加して、液晶にか
かる実効電圧を制御することにより階調表示する液晶階
調制御方法を用いた液晶表示装置であって、前記液晶に
印加する前記各液晶駆動パルスのパルス幅を任意に設定
するパルス幅設定手段を備え、該パルス幅設定手段によ
り設定されたパルス幅の液晶駆動パルスを用いて液晶を
駆動して階調表示することにより、上記目的を達成す
る。
【0018】また、請求項5記載の液晶階調制御方法を
用いた液晶表示装置は、前記パルス幅設定手段が、基本
クロックをカウントするカウント手段と、複数の切換手
段のオン/オフを組み合わせて前記カウント手段のカウ
ンタ出力を任意に選択してタイミング信号を作成するタ
イミング信号作成回路と、該タイミング信号に基づいて
所定期間毎に液晶に印加する液晶駆動パルスのパルス幅
を制御するパルス幅制御手段と、を備え、パルス幅制御
された各液晶駆動パルスを前記階調データに対応した数
の液晶駆動パルスを液晶に印加して階調制御するように
してもよい。
【0019】さらに、請求項6記載の液晶階調制御方法
を用いた液晶表示装置は、前記パルス幅設定手段が、液
晶駆動パルスの各パルス幅データを予め記憶する記憶手
段で構成するようにしてもよい。
【0020】請求項7記載の液晶階調制御方法を用いた
液晶評価装置は、所定期間毎に表示する階調データに対
応した数の液晶駆動パルスを液晶に印加して、液晶にか
かる実効電圧を制御することにより階調表示の評価試験
を行う液晶階調制御方法を用いた液晶評価装置であっ
て、前記液晶に印加する前記各液晶駆動パルスのパルス
幅を任意に設定するパルス幅設定手段を備え、該パルス
幅設定手段により設定されたパルス幅の液晶駆動パルス
を用いて液晶を駆動して階調表示の評価を行うことによ
り、上記目的を達成する。
【0021】請求項8記載の液晶階調制御方法を用いた
液晶評価装置は、前記パルス幅設定手段が、基本クロッ
クをカウントするカウント手段と、複数の切換手段のオ
ン/オフを組み合わせて前記カウント手段のカウンタ出
力を任意に選択してタイミング信号を作成するタイミン
グ信号作成回路と、該タイミング信号に基づいて所定期
間毎に液晶に印加する液晶駆動パルスのパルス幅を制御
するパルス幅制御手段と、を備え、パルス幅制御された
各液晶駆動パルスを前記階調データに対応した数の液晶
駆動パルスを液晶に印加して階調表示の評価を行うよう
にしてもよい。
【0022】請求項9記載の液晶階調制御方法を用いた
液晶評価装置は、前記パルス幅設定手段が、液晶駆動パ
ルスの各パルス幅データを予め記憶する記憶手段で構成
するようにしてもよい。
【0023】
【作用】請求項1記載の液晶階調制御方法では、液晶に
印加される各液晶駆動パルスのパルス幅を変えて、所定
期間毎に表示する階調データに応じた数の液晶駆動パル
スを液晶に印加して、液晶の電圧印加時間を制御するこ
とにより、所望の階調表示を行うことができる。
【0024】請求項2記載の液晶階調制御方法では、複
数の切換手段のオン/オフの組み合わせで基本クロック
パルスをカウントするカウンタ出力を任意に選択してタ
イミング信号を作成し、そのタイミング信号に基づいて
所定期間毎に液晶に印加される各液晶駆動パルスのパル
ス幅を制御することにより、個々の液晶駆動パルスを所
望のパルス幅に容易に設定することが可能となり、所望
の階調表示を行うことができる。
【0025】請求項3記載の液晶階調制御方法では、所
定期間毎に液晶に印加される各液晶駆動パルスのパルス
幅データを記憶手段に予め設定し、その記憶手段から読
み出されたパルス幅データに基づいてパルス幅を制御す
ることにより、液晶駆動パルスのパルス幅制御を容易か
つ確実に行うことができ、所望の階調表示を行うことが
できる。
【0026】請求項4記載の液晶階調制御方法を用いた
液晶表示装置では、パルス幅設定手段により液晶に印加
する各液晶駆動パルスのパルス幅を任意に設定し、その
パルス幅設定手段により設定されたパルス幅の液晶駆動
パルスを用いることにより、所望の階調表示を行うこと
ができる。
【0027】請求項5記載の液晶階調制御方法を用いた
液晶表示装置では、パルス幅設定手段が、カウント手段
で基本クロックパルスをカウントし、タイミング信号作
成回路により複数の切換手段のオン/オフを組み合わせ
て前記カウント手段のカウンタ出力を任意に選択してタ
イミング信号を作成し、パルス幅制御手段によりタイミ
ング信号に基づいて所定期間毎に液晶に印加する液晶駆
動パルスのパルス幅を制御することにより、個々の液晶
駆動パルスを所望のパルス幅に容易に設定することが可
能となり、所望の階調表示を行うことができる。
【0028】請求項6記載の液晶階調制御方法を用いた
液晶表示装置では、パルス幅設定手段が液晶駆動パルス
の各パルス幅データを予め記憶する記憶手段で構成され
ることにより、液晶駆動パルスのパルス幅制御を容易か
つ確実に行えるようになり、所望の階調表示を行うこと
ができる。
【0029】請求項7記載の液晶階調制御方法を用いた
液晶評価装置では、パルス幅設定手段により液晶に印加
する前記各液晶駆動パルスのパルス幅を任意に設定し、
そのパルス幅設定手段により設定されたパルス幅の液晶
駆動パルスを用いて試験的に種々の階調パターンを表示
して、液晶の階調表示の評価試験を行うことができる。
【0030】請求項8記載の液晶階調制御方法を用いた
液晶評価装置では、パルス幅設定手段が、カウント手段
で基本クロックパルスをカウントし、タイミング信号作
成回路により複数の切換手段のオン/オフを組み合わせ
て前記カウント手段のカウンタ出力を任意に選択してタ
イミング信号を作成し、パルス幅制御手段によりタイミ
ング信号に基づいて所定期間毎に液晶に印加する液晶駆
動パルスのパルス幅を制御することにより、個々の液晶
駆動パルスを所望のパルス幅に容易に設定が可能とな
り、所望の階調表示の評価試験を行うことができる。
【0031】請求項9記載の液晶階調制御方法を用いた
液晶評価装置では、パルス幅設定手段が液晶駆動パルス
の各パルス幅データを予め記憶する記憶手段で構成され
ることにより、液晶駆動パルスのパルス幅制御が容易か
つ確実に行えるようになり、所望の階調表示の評価試験
を行うことができる。
【0032】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説
明する。
【0033】図1〜図9は、本発明の液晶階調制御方法
を説明する図であり、本実施例では、黒レベルから白レ
ベルまでの8つの階調を表示する8階調表示に適用した
ものである。
【0034】図1は、液晶駆動パルスのパルス幅を制御
するパルス幅制御回路6の回路図である。図1におい
て、パルス幅制御回路6は、バイナリカウンタ7、デコ
ード回路8、タイミング選択回路9、フリップフロップ
回路70から構成されている。
【0035】バイナリカウンタ7は、内部基本クロック
CK1がCK端子に入力され、バイナリカウンタ2のR
ESET端子には1H(1水平走査期間)毎にカウンタ
をリセットするカウンタリセット信号CKN1が入力さ
れる。このバイナリカウンタ7は、8ビットの同期式立
下がりバイナリカウンタであって、CKN1によるリセ
ット後に内部基本クロックパルスCK1に基づいて、バ
イナリカウンタ7の8つの出力ライン(7a〜7h)を
介して「1,2,4,8,16,32,64,128」
のバイナリコードに応じたタイミングパルスがパラレル
にデコード回路8に出力される。
【0036】デコード回路8は、バイナリカウンタ7か
ら出力される各種タイミングパルスを後述するタイミン
グ選択回路9によって選択され、この選択されたタイミ
ングでパルスを出力するものである。すなわち、デコー
ド回路8は、ここではAND(又は、NAND)ゲート
で構成されており、タイミング選択回路9によってバイ
ナリカウンタ7からの出力を選択することにより、所望
のタイミングパルスを得るものである。
【0037】タイミング選択回路9は、6個のタイミン
グ選択部10,20,30,40,50,60から構成
されている。この中で、例えば、タイミング選択部10
を例にとると、8本の選択ライン11〜18にそれぞれ
ディップスイッチ100が設けられるとともに、電源S
Vから抵抗アレイ101を介して各選択ライン11〜1
8に選択電圧が供給されている。そして、タイミング選
択部10では、8個のディップスイッチ100のオン/
オフを組み合わせることにより、バイナリカウンタ7か
ら出力される各種タイミングパルスをデコード回路8内
で選択されて、その選択結果を出力させるものである。
【0038】上記したタイミングの選択は、6個のタイ
ミング選択部10,20,30,40,50,60でそ
れぞれ行われ、これら6個のタイミング選択結果が上記
デコード回路8からそれぞれ出力される。
【0039】なお、パルス幅制御回路6は、上記したデ
ィップスイッチのオン/オフ選択によりバイナリカウン
タ7から出力される各種タイミングパルスを選択し、そ
の選択結果を出力させる構成の他、例えば、設定したい
複数の液晶駆動パルスのパルス幅データをROM(Read
Only Memory)等に予め複数記憶させておき、所望のパ
ルス幅データをそのROMから読み出して液晶駆動パル
スを作成するという構成を採用することもできる。
【0040】フリップフロップ回路70は、上記デコー
ド回路8から出力される6個のタイミングパルスのデー
タを、内部基本クロックCK2のタイミングにしたがっ
て階調制御クロックCKCBとして出力するものであ
る。
【0041】図2は、本実施例の液晶階調制御方法の原
理を説明する図である。図2において、縦軸が液晶表示
の輝度を示し、横軸が印加電圧(Vop)の実効値を示
している。そして、図2に示す液晶の特性曲線は、しき
い値電圧(VOFF)を越 えた付近と、飽和電圧(VON)
の少し手前で輝度が緩やかに変化し、中間部分では輝度
の変化量が一定となっている。
【0042】従来では、前述したようにしきい値電圧
(VOFF)〜飽和電圧(VON)までの実効電圧を等分し
た同一パルス幅の液晶駆動パルスを階調数に応じたパル
ス数分を液晶に印加することにより、パルス幅制御(P
WM)を行って階調表示していた。このため、しきい値
電圧(VOFF)を越えた付近と、飽和電圧(VON)の少
し手前では、印加電圧に対する輝度の変化量が少ないた
め、中間部分と同じパルス幅の液晶駆動パルスを印加し
ても適正な階調を表示することができなかった。このた
め、液晶階調制御方法としては、液晶の特性、ユーザの
視認状況、あるいは液晶駆動方法に応じて各階調表示時
の印加電圧の実効値を適宜変えることが要請されてい
る。
【0043】そこで、本実施例では、図1のパルス幅制
御回路6により、図2に示す1Hの間に印加する各階調
〜に応じた液晶駆動パルスの各パルス幅を任意に設
定し、各階調表示に適した実効電圧を液晶に印加するこ
とにより、種々の階調レベルを調整可能としたものであ
る。液晶テレビに使用されている液晶表示パネルはネガ
反転表示されているため、ゼロ階調駆動の実効電圧を印
加すると黒い(暗)状態であり、逆に実効電圧を飽和電
圧に達する8階調駆動状態にすると白(明)となるが、
図2のしきい値電圧(VOFF)を越えた付近の黒レベル
の階調と、飽和電圧(VON)の少し手前の白レベルの
階調は、印加電圧に対する輝度の変化量が少ないこと
から、他の階調〜の液晶駆動パルスのパルス幅を大
きくすることにより(電圧印加時間を長くして実効電圧
を上げる)、輝度の変化量が各階調毎に均等となるよう
に調整するものである。このように、本実施例の液晶階
調制御方法は、液晶の特性やユーザの視認状況に応じて
適切な階調表示を行うようにするものである。
【0044】図3は、本実施例にかかるパルス幅制御回
路6を用いて液晶駆動パルスのパルス幅を任意に設定し
た例を示すパルス波形図である。図3の例1〜例4は、
カウンタリセット信号CKN1が1H毎にバイナリカウ
ンタ7に入力され、その1H毎に印加される液晶駆動パ
ルスのパルス幅を可変した例を示すものである。ここで
は、1Hの間に6発のパルスを所定のタイミングで入力
することにより、最大7個の液晶駆動パルスを所定のパ
ルス幅に設定し、液晶に印加するパルス数によって0〜
7までの8階調を表示するものである。
【0045】図3の例1は、1Hの間に270カウント
されるクロックパルスの39カウント分のパルス幅を持
った液晶駆動パルスが設定されている場合である。これ
は、図2に示す液晶の特性曲線とは異なり、しきい値電
圧(VOFF)と飽和電圧(VON)との間で、液 晶に印加
される実効電圧の変化に対して輝度の変化量が一定(直
線状態)となる特性を持った、例えば、図13に示すS
TN液晶を用いた場合である。
【0046】また、図3の例2は、最初と最後のパルス
が50カウント分のパルス幅を持っていて、中間部分の
5つのパルスが34カウント分のパルス幅に設定されて
いる。また、例3は、最初と最後のパルスが70カウン
ト分のパルス幅を持っていて、中間部分の5つのパルス
が26カウント分のパルス幅に設定されている。これ
ら、例2、例3では、図2に示すTN液晶と同様の特性
を持った液晶を駆動する場合のパルス幅設定例であっ
て、しきい値電圧(VOFF)を越えた付 近と、飽和電圧
(VON)の少し手前で輝度の変化量が緩やかなため、最
初と最後のパルス幅を大きく取り、その中間部分ではよ
り幅の狭い同一幅のパルスを設定したものである。そし
て、しきい値電圧と飽和電圧付近の輝度の変化量がより
緩やかなのは、例2よりも例3の方であることから、最
初と最後のパルス幅がより大きく設定されている。
【0047】また、図3の例4は、例えば、ユーザが実
際に目で表示画面を視認し、階調レベルを評価しながら
適切な階調レベルとなるように液晶駆動パルスのパルス
幅を任意に設定した場合のパルス波形である。このた
め、例4で設定されたパルス幅は、規則性がなく、液晶
の特性や視認性により各階調のパルス幅が異なってい
る。
【0048】図4〜図7は、上記図3の例1〜例4に示
す液晶駆動パルスのパルス幅に設定する場合のタイミン
グ選択回路10〜60のディップスイッチ100〜60
0の選択状態を示す図である。図4〜図7における縦の
欄は、各タイミング選択回路の8個のディップスイッチ
に相当し、このディップスイッチをオン「1」すると、
バイナリカウンタ7から出力される各バイナリコードに
相当したタイミングパルスが選択される。そして、生成
される階調制御クロックCKCBは、ディップスイッチ
をオンして選択されたタイミングパルスの合計のタイミ
ングで出力される。このように、タイミング選択回路の
ディップスイッチは、組み合わせを変えることによっ
て、6発の各階調制御クロックCKCBの各出力タイミ
ングを変化させることができる。したがって、この階調
制御クロックCKCBによって生成される1H毎の各液
晶駆動パルスを所望のパルス幅に設定することができ
る。
【0049】図8は、液晶に印加する液晶駆動パルスの
パルス幅を制御して液晶表示パネルに表示する階調レベ
ルを調節する液晶表示装置80の構成を示すブロック図
である。
【0050】この液晶表示装置80は、階調制御回路8
1、スイッチ部82、コントローラ83、インターフェ
ース回路84、液晶モジュール85、信号側駆動回路8
6、走査側駆動回路87、液晶表示パネル88から構成
されている。本実施例では、液晶の特性や各種液晶駆動
方法によって表示される階調レベルが異なって見えるた
め、液晶駆動パルスのパルス幅を制御して、適正な階調
レベルで表示されるように評価試験を行うための液晶評
価装置として実施したものである。
【0051】階調制御回路81は、上記した図1のパル
ス幅制御回路6が含まれており、そのパルス幅制御回路
6によって設定された液晶駆動パルスのパルス幅に基づ
いて、入力される表示データの階調数に応じたパルス数
を1H毎に信号側駆動回路86に出力して液晶の階調制
御を行うものである。
【0052】スイッチ部82は、階調制御回路81で予
め設定するパルス幅の設定データを入力するデータ入力
部である。
【0053】コントローラ83は、液晶表示装置80の
全体のタイミングをコントロールするするもので、水平
同期信号と垂直同期信号とに基づいて液晶表示パネル8
8に画像表示を行うものである。
【0054】インターフェース回路84は、コントロー
ラ83から入力される水平同期信号と垂直同期信号とを
信号側駆動回路86と走査側駆動回路87にそれぞれ供
給して液晶表示を行うものである。
【0055】液晶モジュール85は、液晶表示パネル8
8と、これに封止された液晶を駆動する液晶ドライバで
ある信号側駆動回路86と走査側駆動回路87とで構成
されている。
【0056】液晶表示パネル88は、ここでは、STN
液晶を封入した液晶セルを用いて実施したもので、ガラ
ス板で構成された2枚の透明基板のそれぞれ対向面にI
TOからなる信号電極と走査電極がそれぞれ直交方向に
配置されている。
【0057】信号側駆動回路86は、階調制御回路81
でパルス幅制御を行った液晶駆動パルスが入力され、こ
の液晶駆動パルスによって液晶表示パネル88を駆動し
て階調表示を行うものである。
【0058】走査側駆動回路87は、走査信号を発生さ
せて、液晶表示パネル88の複数の走査電極に順次供給
することによって選択状態とし、上記信号電極と交差す
る各画素位置の液晶に所定の電圧を印加して液晶を駆動
する。
【0059】図9は、図8の液晶表示装置を用いた液晶
テレビ90の構成を示すブロック図である。図9におい
て、図8と同一の符号を付した構成部は、同一又は相当
部であり、説明を省略する。図8以外の構成部には、ア
ンテナ91、チューナ92、受信回路93、同期回路9
4、A/D変換器95がある。
【0060】アンテナ91は、受信電波をチューナ92
に供給し、チューナ92は、コントローラ83から入力
されるチューニング制御信号VTに従って指定チャネル
を選択して、アンテナ91から供給される受信電波を中
間周波信号に変換して受信回路93に出力する。
【0061】受信回路93は、中間周波増幅回路、映像
検波回路、映像増幅回路、クロマ回路等により構成さ
れ、チューナ92から入力される中間周波信号を映像検
波回路により映像検波を行ってカラー映像信号を取り出
し、このカラー映像信号の中から音声信号を取り出して
図示しない音声回路に出力し、映像増幅回路によりカラ
ー映像信号を増幅してクロマ回路に出力する。クロマ回
路は、カラー映像信号からR,G,Bの各色映像信号を
分離してA/D変換器95に出力する。
【0062】同期回路94は、カラー映像信号の中から
水平同期信号Hsyncと垂直同期信号Vsyncを取
り出してコントローラ83に出力する。
【0063】また、ここでは、コントローラ83は、A
/D変換器95にサンプリングクロックを生成して出力
している。
【0064】次に、本実施例の動作を説明する。
【0065】まず、図8に示す液晶表示装置80は、液
晶に印加する実効電圧に対する輝度変化の特性曲線、液
晶駆動方法、あるいは視認感覚に応じて、1H(水平走
査期間)に印加する複数の液晶駆動パルスのパルス幅を
可変することにより、階調レベルの補正を行って適正に
階調表示するものである。ここでは、液晶の階調制御の
評価試験を行う液晶評価装置として実施したものであ
る。
【0066】図8に示すように、ユーザは、スイッチ部
82を使って1H毎に液晶に印加する各液晶駆動パルス
のパルス幅を予め設定する。このパルス幅の設定は、図
1に示す、パルス幅制御回路6のタイミング選択回路9
における各タイミング選択部10,20,30,40,
50,60のそれぞれのディップスイッチ(各8個)1
00,200,300,400,500,600のオン
/オフを組み合わせることにより行われる。
【0067】まず、バイナリカウンタ7は、入力される
内部基本クロックCK1(1Hで270カウント)に基
づいてバイナリコードである「1,2,4,8,16,
32,64,128」のタイミングパルスをライン7a
〜7hを介してデコード回路8に出力する。そして、デ
コード回路8では、入力された各種タイミングパルスを
タイミング選択回路9のディップスイッチ100〜60
0を予めのオン/オフにより選択することにより所望の
タイミングからなる階調制御クロックCKCBが作成さ
れる。
【0068】図4は、図3の例1に示すパルス幅制御を
行う場合のディップスイッチの組み合わせ例を示す図で
ある。
【0069】タイミング選択回路10では、図4に示す
ように、1,2,3番目と6番目のディップスイッチを
オンして、他のディップスイッチをオフにすることによ
り、バイナリコードの合計が1+2+4+32となり、
39カウント分のタイミングを作成することができる。
【0070】上記と同様に、タイミング選択回路20で
は、2,3,4番目と7番目のディップスイッチをオン
すると、バイナリコードの合計が2+4+8+64とな
り、78カウント分のタイミングを作成することができ
る。
【0071】さらに、タイミング選択回路30では、1
番目と3番目と5,6,7番目のディップスイッチをオ
ンすると、バイナリコードの合計が1+4+16+32
+64となり、117カウント分のタイミングを作成す
ることができる。
【0072】また、タイミング選択回路40では、3,
4,5番目と8番目のディップスイッチをオンすると、
バイナリコードの合計が4+8+16+128となり、
156カウント分のタイミングを作成することができ
る。
【0073】また、タイミング選択回路50では、1,
2番目と7,8番目のディップスイッチをオンすると、
バイナリコードの合計が1+2+64+128となり、
195カウント分のタイミングを作成することができ
る。
【0074】また、タイミング選択回路60では、2番
目と4番目と6,7,8番目のディップスイッチをオン
すると、バイナリコードの合計が2+8+32+64+
128となり234カウント分のタイミングを作成する
ことができる。
【0075】上記のようにして作成された6個のタイミ
ングデータは、図1に示すように、デコード回路8から
フリップフロップ70に入力され、内部基本クロックC
K2のタイミングにしたがって出力端子Qから階調制御
クロックCKCBが出力される。
【0076】このように、図1のパルス幅制御回路6で
作成された階調制御クロックCKCBは、液晶駆動パル
スのパルス幅を予め設定するもので、図8の階調制御回
路81内において表示データ中の階調データに基づい
て、階調を表示するための液晶駆動パルスが形成され
る。
【0077】図3の例1に示した液晶駆動パルスは、リ
セットパルスCKN1が入って、次のCKN1が入るま
での1Hの間に上記タイミングで階調制御クロックCK
CBが出力されることにより、各パルス幅が39カウン
ト分の液晶駆動パルスが6個と36カウント分の液晶駆
動パルスが1個形成される。上記例1では、しきい値電
圧(VOFF)〜飽和電圧(VON)の間における液晶の輝
度変化が一定の場合であり、液晶駆動パルスの各パルス
幅を均等に制御する必要がある場合である。
【0078】次に、図5の例2は、上記した例1と同様
に、図3の例2に示すパルス幅制御を行う場合のディッ
プスイッチの組み合わせ例を示す図である。
【0079】図5に示す、タイミング選択回路10,2
0,30,40,50,60のそれぞれのディップスイ
ッチのオン/オフを組み合わせることにより、上記と同
様に、それぞれ、50,84,118,152,18
6,220のカウント分のタイミングの階調制御クロッ
クCKCBが出力される。これにより、図3の例2に示
す各パルス幅を持った液晶駆動パルスを発生させること
ができる。
【0080】この例2に示すようなパルス幅制御を行っ
た液晶駆動パルスは、1発目と7発目のパルス幅が50
カウント分あって、その中間部の2発目〜6発目は、そ
れぞれ34カウント分のパルス幅を持っている。
【0081】また、図6の例3は、図3の例3に示すパ
ルス幅制御を行う場合のディップスイッチの組み合わせ
例を示す図である。
【0082】図6に示す、タイミング選択回路10,2
0,30,40,50,60のそれぞれのディップスイ
ッチのオン/オフを組み合わせることにより、上記と同
様に、それぞれ、70,96,122,148,17
4,200のカウント分のタイミングの階調制御クロッ
クCKCBが出力される。これにより、図3の例3に示
す各パルス幅を持った液晶駆動パルスを発生させること
ができる。
【0083】この例3に示すようなパルス幅制御を行っ
た液晶駆動パルスは、1発目と7発目のパルス幅が70
カウント分あって、その中間部の2発目〜6発目は、そ
れぞれ26カウント分のパルス幅を持っている。
【0084】そして、上記した例2、例3のパルス幅の
設定例では、図2に示すTN液晶と同様に、しきい値電
圧(VOFF )を越えた付近と、飽和電圧( VON )の少
し手前で輝度の変化量が緩やかになっているため、最初
と最後のパルス幅を大きく取って液晶に印加される実効
電圧を大きくすることにより、表示される各階調レベル
の輝度差が等しくなるように階調制御を行うものであ
る。
【0085】次に、図7の例4は、図3の例4に示すパ
ルス幅制御を行う場合のディップスイッチの組み合わせ
例を示す図である。
【0086】図7に示す、タイミング選択回路10,2
0,30,40,50,60のそれぞれのディップスイ
ッチのオン/オフを組み合わせることにより、上記と同
様に、それぞれ、31,71,112,152,18
9,226のカウント分のタイミングの階調制御クロッ
クCKCBが出力される。これにより、図3の例4に示
す各パルス幅を持った液晶駆動パルスを発生させること
ができる。
【0087】この例4に示すパルス幅制御は、本発明の
液晶階調制御方法を用いた液晶評価装置として液晶駆動
パルスのパルス幅制御を行うものである。この液晶評価
装置では、液晶の表示画像を見ながら各階調表示時に適
正な輝度で表示されるようにパルス幅を調整する。この
ため、図3に示すように、各階調表示時に印加する各液
晶駆動パルスのパルス幅は、「31,40,41,4
0,37,37,44」のカウント分に設定されてい
る。この設定されたパルス幅は、実際の視認感覚に合せ
て設定したため、規則性は無いが、適切な階調表示を行
うことができる。
【0088】このように、本実施例の液晶階調制御方法
では、液晶に印加する液晶駆動パルスのパルス幅を制御
して階調表示する場合に、各パルス幅を任意に設定し、
各階調毎の輝度の調整を可能にしたので、液晶の特性や
液晶駆動方法を変えても、常に最適な階調表示を行うこ
とができる。
【0089】次に、図9では、テレビ放送電波をアンテ
ナ91を介して受信し、その受信画像を液晶表示パネル
88に表示するものである。図9において、アンテナ9
1で受けた受信電波は、チューナ92に供給される。チ
ューナ92は、コントローラ83から入力されるチュー
ニング制御信号VTに従って指定チャネルを選択し、ア
ンテナ91から供給される受信電波を中間周波信号に変
換して受信回路93に出力する。受信回路93は、チュ
ーナ92から入力される中間周波信号を映像検波回路に
より映像検波を行ってカラー映像信号を取り出し、この
カラー映像信号の中から音声信号を取り出して図示しな
い音声回路に出力し、映像増幅回路によってカラー映像
信号を増幅してクロマ回路に出力する。クロマ回路は、
カラー映像信号からR,G,Bの各色映像信号を分離し
てA/D変換器95に出力する。
【0090】また、同期回路94は、上記したカラー映
像信号の中から水平同期信号Hsyncと垂直同期信号
Vsyncを取り出してコントローラ83に出力する。
コントローラ83は、この垂直/水平同期信号に基づい
てA/D変換器95にサンプリングクロックを生成して
供給し、階調制御回路81に対して2つの位相を持った
内部基本クロックCK1,CK2を供給する。A/D変
換器95は図示はしていないが、サンプリング回路とコ
ンパレータ回路とエンコーダ回路から構成されている。
機能的にはR,G,Bのアナログ信号をサンプリングし
てコンパレータによってA/D変換(RHH〜RLLの範囲
で等分)した後、エンコーダ回路で3ビットのデジタル
表示データに変換する。
【0091】インターフェース回路84は、信号側駆動
回路86と走査側駆動回路87に対して水平同期信号と
垂直同期信号とを供給して、走査駆動しながら液晶表示
パネル88に画像表示を行うものである。
【0092】垂直同期信号は、走査電極走査開始タイミ
ングと走査電極の選択幅を決定するCDB信号と液晶を
フレーム毎に交流駆動するための走査反転信号であるC
FB信号と前記CDB信号を走査側駆動回路87無いで
順次シフトするCNB信号から成っている。
【0093】水平同期信号は、信号電極に表示データを
ラッチして信号側駆動回路86に蓄えた表示データを液
晶表示パネル88に出力するCKN信号と、表示データ
をサンプリング開始するSTI信号と液晶をフレーム毎
に交流駆動するためのCKF信号と信号側駆動回路86
の基本クロック信号であるCK1,CK2信号とから成
っている。
【0094】そして、この図9に示す液晶テレビ90の
場合は、階調制御回路81によりA/D変換器95から
入力される表示データにより液晶の階調を制御する各液
晶駆動パルスのパルス幅を予め設定しておき、この設定
したパルス幅に基づいて階調制御を行うものである。上
記A/D変換器95で作成されたR,G,Bの3ビット
のパラレル表示データと階調制御回路81によって、所
定のパルス幅変調された階調制御クロックCKCBは、
信号側駆動回路86に出力される。信号側駆動回路86
は、パラレル表示データをシリアル表示データに変換す
るため、タイミング信号P1,P2,P3信号と前記階
調制御クロックCKCBと水平同期信号とによってシリ
アルの階調制御された表示データを作成し、液晶表示パ
ネル88に供給する。
【0095】従って、電波の受信状況や液晶表示パネル
に使用する液晶の特性、あるいは視認状況に応じて液晶
駆動パルスのパルス幅を変えることにより、各階調レベ
ルを補正して所望の階調表示を行うことができる。
【0096】上記したように、本実施例の液晶階調制御
方法では、液晶評価装置あるいは液晶テレビに適用し、
液晶駆動パルスのパルス幅を制御することにより液晶に
印加する実効電圧を可変して階調を制御することができ
るので、所望の階調表示が得られるとともに、評価試験
装置として種々のパルス幅の液晶駆動パルスを印加し
て、最適な液晶駆動条件を見つけ出すことができる。
【0097】なお、本実施例の液晶階調制御方法では、
8階調表示を行う場合を例にあげて説明したが、これに
限定されるものではなく、7階調以下、あるいは9階調
以上の多階調表示を行う場合にも同様に適用することが
可能であることはいうまでもない。
【0098】
【発明の効果】請求項1記載の液晶階調制御方法によれ
ば、液晶に印加される各液晶駆動パルスのパルス幅を変
えて、所定期間毎に表示する階調データに対応した数の
液晶駆動パルスを液晶に印加して、液晶の電圧印加時間
を制御するので、所望の階調表示を行うことができる。
【0099】請求項2記載の液晶階調制御方法によれ
ば、複数の切換手段のオン/オフを組み合わせて基本ク
ロックパルスをカウントするカウンタ出力を任意に選択
してタイミング信号を作成し、そのタイミング信号に基
づいて所定期間毎に液晶に印加される各液晶駆動パルス
のパルス幅を制御するので、個々の液晶駆動パルスを所
望のパルス幅に容易に設定することが可能となり、所望
の階調表示を行うことができる。
【0100】請求項3記載の液晶階調制御方法によれ
ば、所定期間毎に液晶に印加される各液晶駆動パルスの
パルス幅データが記憶手段に予め設定し、その記憶手段
から読み出されたパルス幅データに基づいてパルス幅を
制御するので、液晶駆動パルスのパルス幅制御が容易か
つ確実に行えるようになり、所望の階調表示を行うこと
ができる。
【0101】請求項4記載の液晶階調制御方法を用いた
液晶表示装置によれば、パルス幅設定手段により液晶に
印加する各液晶駆動パルスのパルス幅を任意に設定し、
そのパルス幅設定手段により設定されたパルス幅の液晶
駆動パルスを用いるようにしたので、所望の階調表示を
行うことができる。
【0102】請求項5記載の液晶階調制御方法を用いた
液晶表示装置によれば、パルス幅設定手段が、カウント
手段で基本クロックパルスをカウントし、タイミング信
号作成回路により複数の切換手段のオン/オフを組み合
わせて前記カウント手段のカウンタ出力を任意に選択し
て、タイミング信号を作成し、パルス幅制御手段により
タイミング信号に基づいて所定期間毎に液晶に印加する
液晶駆動パルスのパルス幅を制御するので、個々の液晶
駆動パルスを所望のパルス幅に容易に設定することが可
能となり、所望の階調表示を行うことができる。
【0103】請求項6記載の液晶階調制御方法を用いた
液晶表示装置によれば、パルス幅設定手段が液晶駆動パ
ルスの各パルス幅データを予め記憶する記憶手段で構成
されるので、液晶駆動パルスのパルス幅制御が容易かつ
確実に行えるようになり、所望の階調表示を行うことが
できる。
【0104】請求項7記載の液晶階調制御方法を用いた
液晶評価装置によれば、パルス幅設定手段により液晶に
印加する前記各液晶駆動パルスのパルス幅を任意に設定
し、そのパルス幅設定手段により設定されたパルス幅の
液晶駆動パルスを用いるようにしたので、試験的に種々
の階調パターンを表示して、液晶の階調表示の評価試験
を行うことができる。
【0105】請求項8記載の液晶階調制御方法を用いた
液晶評価装置によれば、パルス幅設定手段が、カウント
手段で基本クロックパルスをカウントし、タイミング信
号作成回路により複数の切換手段のオン/オフを組み合
わせて前記カウント手段のカウンタ出力を任意に選択し
て、タイミング信号を作成し、パルス幅制御手段により
タイミング信号に基づいて所定期間毎に液晶に印加する
液晶駆動パルスのパルス幅を制御するので、個々の液晶
駆動パルスを所望のパルス幅に容易に設定することが可
能となり、所望の階調表示の評価試験を行うことができ
る。
【0106】請求項9記載の液晶階調制御方法を用いた
液晶評価装置によれば、パルス幅設定手段が液晶駆動パ
ルスの各パルス幅データを予め記憶する記憶手段で構成
されることにより、液晶駆動パルスのパルス幅制御が容
易かつ確実に行えるようになり、所望の階調表示の評価
試験を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】液晶駆動パルスのパルス幅を制御するパルス幅
制御回路の回路図である。
【図2】本実施例の液晶階調制御方法の原理を説明する
図である。
【図3】本実施例のパルス幅制御回路を用いて液晶駆動
パルスのパルス幅を任意に設定した例を示すパルス波形
図である。
【図4】図3の例1に示す液晶駆動パルスのパルス幅に
設定する場合のタイミング選択回路のディップスイッチ
の選択状態を示す図である。
【図5】図3の例2に示す液晶駆動パルスのパルス幅に
設定する場合のタイミング選択回路のディップスイッチ
の選択状態を示す図である。
【図6】図3の例3に示す液晶駆動パルスのパルス幅に
設定する場合のタイミング選択回路のディップスイッチ
の選択状態を示す図である。
【図7】図3の例4に示す液晶駆動パルスのパルス幅に
設定する場合のタイミング選択回路のディップスイッチ
の選択状態を示す図である。
【図8】液晶駆動パルスのパルス幅を制御して液晶表示
パネルに表示する階調レベルを調節する液晶表示装置の
構成を示すブロック図である。
【図9】図8の液晶表示装置を用いた液晶テレビのブロ
ック図である。
【図10】TN液晶に印加される実効電圧と輝度との関
係を示す線図である。
【図11】従来の階調制御回路の構成を示す図である。
【図12】内部基本クロックパルスのクロックタイミン
グとリセットパルスとデコード回路で作成される階調制
御クロックCKCBのタイミングチャートである。
【図13】STN液晶に印加される実効電圧と輝度との
関係を示す線図である。
【符号の説明】
6 パルス幅制御回路 7 バイナリカウンタ 8 デコード回路 9 タイミング選択回路 10,20,30,40,50,60 タイミング選択
部 11〜18 選択ライン 21〜28 選択ライン 31〜38 選択ライン 41〜48 選択ライン 51〜58 選択ライン 61〜68 選択ライン 100,200,300,400,500,600 デ
ィップスイッチ 101,201,301,401,501,601 抵
抗アレイ 70 フリップフロップ 80 液晶表示装置 81 階調制御回路 82 スイッチ部 83 コントローラ 84 インターフェース回路 85 液晶モジュール 86 信号側駆動回路 87 走査側駆動回路 88 液晶表示パネル 90 液晶テレビ 91 アンテナ 92 チューナ 93 受信回路 94 同期回路 95 A/D変換器

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定期間毎に表示する階調データに対応し
    た数の液晶駆動パルスを液晶に印加して、液晶にかかる
    実効電圧を制御することにより階調表示する液晶階調制
    御方法であって、 前記液晶に印加する前記各液晶駆動パルスのパルス幅を
    変えて液晶を駆動することを特徴とする液晶階調制御方
    法。
  2. 【請求項2】複数の切換手段のオン/オフの組み合わせ
    により基本クロックをカウントするカウンタ出力を任意
    に選択してタイミング信号を作成し、 該タイミング信号に基づいて所定期間毎に液晶に印加さ
    れる各液晶駆動パルスのパルス幅を制御し、 該パルス幅制御された各液晶駆動パルスを前記階調デー
    タに対応した数の液晶駆動パルスを液晶に印加して階調
    制御を行うことを特徴とする請求項1記載の液晶階調制
    御方法。
  3. 【請求項3】所定期間毎に液晶に印加される各液晶駆動
    パルスのパルス幅データを記憶手段に予め設定し、 前記記憶手段から読み出したパルス幅データに基づいて
    前記階調データに対応した数の液晶駆動パルスを液晶に
    印加して階調制御を行うことを特徴とする請求項1記載
    の液晶階調制御方法。
  4. 【請求項4】所定期間毎に表示する階調データに対応し
    た数の液晶駆動パルスを液晶に印加して、液晶に係る実
    効電圧を制御することにより階調表示する液晶階調制御
    方法を用いた液晶表示装置であって、 前記液晶に印加する前記各液晶駆動パルスのパルス幅を
    任意に設定するパルス幅設定手段を備え、 該パルス幅設定手段により設定されたパルス幅の液晶駆
    動パルスを用いて液晶を駆動して階調表示することを特
    徴とする液晶階調制御方法を用いた液晶表示装置。
  5. 【請求項5】前記パルス幅設定手段が、 基本クロックをカウントするカウント手段と、 複数の切換手段のオン/オフを組み合わせて前記カウン
    ト手段のカウンタ出力を任意に選択してタイミング信号
    を作成するタイミング信号作成回路と、 該タイミング信号に基づいて所定期間毎に液晶に印加す
    る液晶駆動パルスのパルス幅を制御するパルス幅制御手
    段と、 を備え、 パルス幅制御された各液晶駆動パルスを前記階調データ
    に対応した数の液晶駆動パルスを液晶に印加して階調制
    御を行うことを特徴とする請求項4記載の液晶階調制御
    方法を用いた液晶表示装置。
  6. 【請求項6】前記パルス幅設定手段が、 液晶駆動パルスの各パルス幅データを予め記憶する記憶
    手段で構成されていることを特徴とする請求項4記載の
    液晶階調制御方法を用いた液晶表示装置。
  7. 【請求項7】所定期間毎に表示する階調データに対応し
    た数の液晶駆動パルスを液晶に印加して、液晶にかかる
    実効電圧を制御することにより階調表示の評価試験を行
    う液晶階調制御方法を用いた液晶評価装置であって、 前記液晶に印加する前記各液晶駆動パルスのパルス幅を
    任意に設定するパルス幅設定手段を備え、 該パルス幅設定手段により設定されたパルス幅の液晶駆
    動パルスを用いて液晶を駆動して階調表示の評価を行う
    ことを特徴とする液晶階調制御方法を用いた液晶評価装
    置。
  8. 【請求項8】前記パルス幅設定手段が、 基本クロックをカウントするカウント手段と、 複数の切換手段のオン/オフを組み合わせて前記カウン
    ト手段のカウンタ出力を任意に選択してタイミング信号
    を作成するタイミング信号作成回路と、 該タイミング信号に基づいて所定期間毎に液晶に印加す
    る液晶駆動パルスのパルス幅を制御するパルス幅制御手
    段と、 を備え、 パルス幅制御された各液晶駆動パルスを前記階調データ
    に対応した数の液晶駆動パルスを液晶に印加して階調表
    示の評価を行うことを特徴とする請求項7記載の液晶階
    調制御方法を用いた液晶評価装置。
  9. 【請求項9】前記パルス幅設定手段が、 液晶駆動パルスの各パルス幅データを予め記憶する記憶
    手段で構成されていることを特徴とする請求項7記載の
    液晶階調制御方法を用いた液晶評価装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005181743A (ja) * 2003-12-19 2005-07-07 Seiko Epson Corp 表示コントローラ、表示システム及び表示制御方法

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US7643041B2 (en) 2003-12-19 2010-01-05 Seiko Epson Corporation Display controller which outputs a grayscale clock signal

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