JPH0725987Y2 - ゴルフ用手袋 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、ゴルフ用手袋に係わり、更に詳しくは、通
気性を良好にすると共に、紫外線の透過率を低くして日
焼けを防止することが出来るゴルフ用手袋に関するもの
である。

〔従来の技術〕

一般に市販されている従来のゴルフ用手袋は、全体を天
然皮革または合成皮革を素材として構成し、そして使用
時における蒸れを防止するために甲の部分に複数の通気
孔が設けられている。

〔考案が解決しようとする問題点〕

然しながら、ゴルフ場は紫外線の量が多く、上記のよう
な手袋の甲の部分に設けた複数の通気孔から紫外線が通
過して手袋をはめていてもドット状の日焼けが生じる。
特に、女性の手や指の日焼けは、シミ，変色の原因とな
り、美容上問題であるばかりか、過度の波紫外線の照射
は、皮膚ガンの原因となり、健康上の問題となってい
た。

なお、日焼けの原因は、一般に紫外線にあり、光波波長
の長さによって、日焼けの状態を次の二つに分類するこ
とが出来る。

（ａ）.B波紫外線：波長が290mμ〜320mμと短く、皮膚
に刺激を与え，水泡や紅はんを起こし、サンバーン（Su
nburn）状態にする。

（ｂ）.A波紫外線：波長が320mμ〜360mμと長く、皮膚
に刺激を与え黒褐色にするサンタン（Suntan）状態にす
る。

〔考案の目的〕

この考案は、かかる従来の課題に着目して案出されたも
ので、通気性を良好にして蒸れを防止することが出来る
と同時に、紫外線の透過率を低くして日焼けを防止する
ことが出来るゴルフ用手袋を提供することを目的とする
ものである。

〔課題を解決するための手段〕

この考案は上記目的を達成するため、手袋本体の甲の部
分と、手のひらの部分とを別の素材により構成して成る
手袋であって、前記手袋本体の甲の部分を、紫外線の透
過率の低い天然繊維を主体とした素材より構成すると共
に、手のひらの部分を、天然皮革，合成皮革を主体とし
て構成し、この両素材を縫製して構成したことを要旨と
するものである。

また、この考案は、手袋本体の甲の部分と、手のひらの
部分とを別の素材により構成して成る手袋であって、前
記手袋本体の甲の部分を、紫外線の透過率の低い天然繊
維を紫外線吸収剤溶液で処理した素材を主体として構成
すると共に、手のひらの部分を、天然皮革，合成皮革を
主体として構成し、この両素材を縫製して構成したこと
を要旨とするものである。

〔考案の作用〕

この考案は上記のように構成され、天然繊維を手袋の甲
の部分に使用することで、紫外線の透過率を低くし、紫
外線の強い場所で着用しても日焼けを有効に防止するこ
とが出来る上に、蒸れ等も防止でき、また手のひらの部
分は、従来と同様に天然皮革，合成皮革を主体として構
成することにより、従来と同様にゴルフ用の手袋として
使用することが出来るものである。

〔考案の実施例〕

以下、添付図面に基づき、この考案の実施例を説明す
る。

第１図は、この考案を実施したゴルフ用手袋の甲の部分
の斜視図、第２図は手のひらの部分の斜視図を示し、こ
の手袋本体１は、手の甲の部分２と、手のひらの部分３
とを別の素材により構成し、縫製することにより構成し
てある。

前記、手袋本体１の甲の部分２を構成する繊維素材は、
紫外線の透過率の低い天然繊維、例えば、綿，羊毛の繊
維素材を用いる。

また、他の実施例としては、上記紫外線の透過率の低い
天然繊維を、予め紫外線吸収剤溶液（パラアミノ安息香
酸誘導体，サリチル酸誘導体，ベンゾフェノン誘導体，
桂皮酸誘導体等）に浸漬，乾燥させ、綿，または羊毛の
混紡を主として構成したものを使用する。

また、手のひらの部分３は、従来と同様な天然皮革，合
成皮革を主体として構成するものである。そして、上記
の紫外線の透過率の低い天然繊維は、トリコット織り，
ジャージの織りを使用し、天然皮革，合成皮革と共に型
抜きしたものを縫製することにより手袋本体１を構成す
るものである。

上記のように、手袋本体１の甲の部分２を構成する繊維
素材を、紫外線の透過率の低い綿，または羊毛及びこの
混紡を主として構成した天然繊維を使用することで、紫
外線の透過率を低くすることが出来、発汗作用を助け，
通気性を良好にすることが出来る。また、手のひらの部
分３は、従来のゴルフ用手袋と同様な機能を有し、また
手袋本体１の甲の部分２は、通気性が良好で紫外線の強
い場所で着用しても紫外線の透過率を低くして、日焼け
を有効に防止出来るのである。

〔考案の効果〕

この考案は、上記のように手袋本体の甲の部分を、紫外
線の透過率の低い天然繊維、または紫外線の透過率の低
い天然繊維を紫外線吸収剤溶液で処理した素材を主体と
して構成することで、紫外線の強い場所で着用しても日
焼けの原因となる紫外線の透過を低くして、手の甲の日
焼けを有効に防止出来ると共に、通気性が良好であるこ
とから着用時における蒸れがなく、従って、発汗作用を
助けて長時間着用しても不快感が全くなく、また手のひ
らの部分は、天然皮革，合成皮革を主体として構成する
ことで、従来と同様にグリップをしっかりと握ることが
出来、ゴルフ用の手袋としての機能を十分満足させるこ
とが出来る効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案を実施したゴルフ用手袋の甲の部分
の斜視図、第２図は手のひらの部分の斜視図である。 １…手袋本体、２…手の甲の部分、３…手のひらの部
分。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】手袋本体の甲の部分と、手のひらの部分と
   を別の素材により構成して成る手袋であって、前記手袋
   本体の甲の部分を、紫外線の透過率の低い天然繊維を主
   体とした素材より構成すると共に、手のひらの部分を、
   天然皮革，合成皮革を主体として構成し、この両素材を
   縫製して構成したことを特徴とするゴルフ用手袋。
2. 【請求項２】手袋本体の甲の部分と、手のひらの部分と
   を別の素材により構成して成る手袋であって、前記手袋
   本体の甲の部分を、紫外線の透過率の低い天然繊維を紫
   外線吸収剤溶液で処理した素材を主体として構成すると
   共に、手のひらの部分を、天然皮革，合成皮革を主体と
   して構成し、この両素材を縫製して構成したことを特徴
   とするゴルフ用手袋。