JPH0725844U

JPH0725844U - ブックエンド

Info

Publication number: JPH0725844U
Application number: JP6176493U
Authority: JP
Inventors: 好荻久保; 久美子真仁田
Original assignee: 株式会社マグエックス
Priority date: 1993-10-22
Filing date: 1993-10-22
Publication date: 1995-05-16
Anticipated expiration: 2007-07-02
Also published as: JP2540238Y2

Abstract

(57)【要約】【目的】一旦載置すると位置が固定され書籍等を保持
する間隔を固定し得るとともに、書籍等を平行に整然と
保持することのできるブックエンドを提供する。【構成】台板２ａと、この台板２ａに対し略直角に連
設され書籍等を保持する書籍保持板とからなるブックエ
ンドにおいて、台板２ａにＮ極とＳ極とが交互に等間隔
で帯状に着磁された磁性を備える。そしてこのブックエ
ンドを、台板２ａに備えた磁性と同一間隔にてＮ極とＳ
極とが着磁されてなる敷設磁石シート４上に台板２ａを
載置して用いる。敷設磁石シート４の表面に保護シート
５を添着する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、書籍等を倒れることなく整然と起立保持すべく、机や本棚等の上に対向して１対置かれるブックエンドに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、台板と書籍保持板とが略直角に折曲されてなる金属製のブックエンドが各種市販されているが、これは机や本棚等の上に対向して１対置かれ、台板上に書籍等を載置しつつ対向する書籍保持板間にこの書籍等を保持するものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この種の従来のブックエンドは一般に保持する書籍等と比較して軽量であり、錘となる書籍等を台板上に載置せずブックエンドを単独で置く場合や、充分な錘とならない軽い雑誌等を保持する場合に、ブックエンドは多少の振動や衝撃により容易に位置ずれして載置位置が固定されず、またブックエンドの書籍保持板相互の平行を維持しずらく書籍等を置いてから再度ブックエンドの曲がりを直すという手間を要していた。

【０００４】そこで本考案にあっては、一旦載置すると位置が固定され書籍等を保持する間隔を固定し得るとともに、書籍等を平行に保持することのできるブックエンドを提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前述した目的を達成すべく、本考案のブックエンドは、書籍保持板を立設してなる台板にはＮ極とＳ極とが交互に等間隔で帯状に着磁された磁性を備えるとともに、該台板は前記台板に備えた磁性と同一間隔にてＮ極とＳ極とが着磁されてなる磁石シート上に載置されることを特徴とするものである。

【０００６】また、台板にＮ極とＳ極とが交互に帯状に着磁された磁石シートを配設してもよい。

【０００７】また、台板に帯状に設けられたＮ極とＳ極の整列方向を、書籍保持板面と略平行としてもよい。

【０００８】また、台板に帯状に設けられたＮ極とＳ極の整列方向を、書籍保持板面に対し略直角方向としてもよい。

【０００９】

【作用】

ブックエンドを、書籍保持板を立設してなる台板にＮ極とＳ極とが交互に等間隔で帯状に着磁された磁性を備えた構成とするとともに、この台板を、前記台板に備えた磁性と同一間隔にてＮ極とＳ極とが着磁されてなる磁石シート上に載置して用いることで、台板と磁石シートは互いのＮ極とＳ極とを合わせて堅固に吸着し、ブックエンドは磁石シートに対して位置が固定されるとともに、磁石シートに対し１対のブックエンドがＮ極とＳ極の整列方向を揃えて吸着することで、１対のブックエンドの書籍保持板は相互に平行に位置する。

【００１０】また、台板に帯状に設けられたＮ極とＳ極の整列方向を、書籍保持板面と略平行とした場合には、ブックエンド台板のＮ極とＳ極は、その整列方向を磁石シートのＳ極とＮ極の整列方向と合致して吸着し、磁石シート上に吸着する１対のブックエンドは書籍保持板が自動的に平行になるように位置するとともに、磁石シートにおける書籍保持板面に対する略直角方向については、そのＮ極とＳ極のピッチごとにしか移動せずに位置ずれする虞れがない。

【００１１】また、台板に帯状に設けられたＮ極とＳ極の整列方向を、書籍保持板面に対し略直角方向とした場合には、ブックエンド台板のＮ極とＳ極は、その整列方向を磁石シートのＳ極とＮ極の整列方向と合致して吸着し、磁石シート上に吸着した１対のブックエンドは書籍保持板が互いに平行になるとともに、磁石シートにおける書籍保持板面に対する略平行方向については、位置ずれすることがない。また、磁石シートにおける書籍保持板面に対する略直角方向については、ブックエンドをそのまま押動・牽引付勢することで、平行状態を保持したままで任意の位置に容易に固定することができる。

【００１２】

【実施例】

図１において、本考案のブックエンド１は、鉄等の薄板を型抜きして折り曲げ形成し適宜な塗装等の表面処理が施されてなるブックエンド本体２の台板２ａに、厚さ１ミリメートル程度のプラスチックマグネットシートと称される磁石シート３を、吸着面を下方にして接着剤や両面粘着テープ等を用いて貼着してなるものである。ブックエンド本体２の書籍保持板２ｂは、従来のブックエンドと同様に台板２ａの中途部分から略直角に折曲されてなる。磁石シート３は、図２に示す如く、帯状の同一幅径のＮ極とＳ極とが適宜な幅径、例えば１〜３ミリメートルごとに、書籍保持板２ｂ面と平行に整列して着磁されている。

【００１３】図２において４は、机、本棚等に敷設される厚さ１ミリメートル程度のプラスチックマグネットシートからなる敷設磁石シートであり、Ｎ極とＳ極とが前記磁石シート３と同一幅径、同一ピッチにて短径方向に整列して着磁され、表面には厚さ０．１ミリメートル程度のポリ塩化ビニル等からなる保護シート５が添着されている。磁石シート自体は、黒色や濃茶色等の暗色からなるものが多く、机、本棚等の色とマッチしないことが多々あることから、保護シート５をクリーム色、ベージュ色等の調和し易い色とすることが好適である。さらに、特に図示しないが、この保護シートを前記台板２ａに貼着された磁石シート３の表面に添着すれば、磁石シート３の保護となるばかりか、敷設磁石シート４に吸着したブックエンドの摺動移動がスムースに行えるものである。また、敷設磁石シート４の短径方向の幅径はブックエンド１の台板２ａの幅径と略同一とし、長径方向の幅径は保持すべき書籍等の厚さに応じて適宜に設定される。

【００１４】このような本考案のブックエンド１と敷設磁石シート４の使用法としては、まず机、本棚等の所望する場所に敷設磁石シート４を敷く。そして、この敷設磁石シート４の上に適宜な間隔をおいて１対のブックエンド１を対向させて載置する。これにより、１対のブックエンド１と敷設磁石シート４とはそれぞれのＮ極とＳ極とが整列方向を揃えて吸着固定し、１対のブックエンド１の書籍保持板２ａは敷設磁石シート４の短径方向に対し平行に揃う。そして、１対のブックエンド１の書籍保持板２ａ間に書籍等が載置可能となり、また書籍等を保持する間隔を変更する場合には、一方のブックエンドを敷設磁石シートから一旦剥離し再度所望する幅径の位置にブックエンドを吸着させるものである。

【００１５】図３は、本考案のブックエンドの他の実施例を示し、ブックエンド本体の台板２ａに貼着される磁石シート６は、帯状の同一幅径のＮ極とＳ極とが適宜な幅径、例えば１〜３ミリメートルごとに、書籍保持板面と略直角方向に整列して着磁されている。

【００１６】敷設磁石シート７は、Ｎ極とＳ極とが前記磁石シート６と同一幅径、同一ピッチにて長径方向に整列して着磁され、特に図示しないが、その表面にポリ塩化ビニル等からなるクリーム色、ベージュ色等の保護シートを添着してもよい。また、特に図示しないが前述した実施例と同様に、この保護シートを台板に貼着された磁石シート６の表面に添着すれば、磁石シート６を保護するとともに、敷設磁石シート７に吸着したブックエンドの摺動移動がスムースに行えるものである。

【００１７】この実施例におけるブックエンドは、机、本棚等に敷設された敷設磁石シート７の上に載置されると、１対のブックエンドと敷設磁石シート７とはそれぞれのＮ極とＳ極とが整列方向を揃えて吸着固定し、１対のブックエンドの書籍保持板は敷設磁石シート４の短径方向に対し平行に揃う。そして、１対のブックエンドの書籍保持板間に書籍等が載置可能となり、また書籍等を保持する間隔を変更する場合には、前述の実施例と同様に一旦ブックエンドを敷設磁石シート７から剥離し所望する位置に再度吸着させて行うことも可能であるが、敷設磁石シート７を固定した上で吸着しているブックエンドを所望する長径方向に多少強く押動・牽引することで、ブックエンドは平行移動し容易に固定位置を設定し得るものである。

【００１８】このように本考案のブックエンドは、敷設磁石シート上に載置することにより、離間する１対のブックエンドが相互の書籍保持板を平行にして固定されるとともに、書籍保持板の間隔が一定に保持される。

【００１９】尚、前述した実施例にあっては、台板に磁石シートを貼着したが、これに限定されることはなく、鉄等の磁性体からなる台板に直接着磁してもよい。

【００２０】また、敷設磁石シートの吸着面を表面側のみとし裏面に磁性を及ぼさないものとしてもよいが、敷設磁石シートの表裏両面を吸着面とすれば、敷設磁石シートをスチール机、スチール棚に吸着させて用いることができ、この場合には敷設磁石シートの載置位置も固定されて一層使い易くなる。

【００２１】さらに、本考案のブックエンドにあっては、敷設磁石シートを用いずとも、スチール机、スチール棚に直接吸着させて使用することもできるものである。この場合、ブックエンドの書籍保持板の平行は自動的には設定されないものの、一旦机等に吸着したブックエンドは容易には位置ずれしないことから、使い易さはさほど劣らないものである。

【００２２】

【考案の効果】

以上詳述した如く、本考案のブックエンドによれば、ブックエンドを、書籍保持板を立設してなる台板にＮ極とＳ極とが交互に等間隔で帯状に着磁された磁性を備えた構成とするとともに、この台板を、前記台板に備えた磁性と同一間隔にてＮ極とＳ極とが着磁されてなる磁石シート上に載置して用いることで、台板と磁石シートは互いのＮ極とＳ極とを合わせて堅固に吸着し、ブックエンドは磁石シートに対して位置が固定されるとともに、磁石シートに対し１対のブックエンドがＮ極とＳ極の整列方向を揃えて吸着することで、１対のブックエンドの書籍保持板は相互に平行に位置する。これにより、対向する１対のブックエンドの書籍保持板間に確実に書籍等を平行状態に整然と保持することができるものである。

【００２３】また、台板に帯状に設けられたＮ極とＳ極の整列方向を、書籍保持板面と略平行とした場合には、ブックエンドのＮ極とＳ極は、その整列方向を磁石シートのＳ極とＮ極の整列方向と合致して吸着し、磁石シート上に吸着する１対のブックエンドは書籍保持板が自動的に平行になるように位置するとともに、磁石シートにおける書籍保持板面に対する略直角方向については、そのＮ極とＳ極のピッチごとにしか移動しないことから位置ずれする虞れがない。

【００２４】また、台板に帯状に設けられたＮ極とＳ極の整列方向を、書籍保持板面に対し略直角方向とした場合には、ブックエンドのＮ極とＳ極は、その整列方向を磁石シートのＳ極とＮ極の整列方向と合致して吸着し、磁石シート上に吸着した１対のブックエンドは書籍保持板が互いに平行になるとともに、磁石シートにおける書籍保持板面に対する略平行方向については、位置ずれすることがない。また、磁石シートにおける書籍保持板面に対する略直角方向については、ブックエンドをそのまま押動・牽引付勢することで、平行状態を保持したままで任意の位置に容易に固定することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のブックエンドの斜視図である。

【図２】本考案のブックエンドの説明図である。

【図３】本考案のブックエンドの他の実施例を示す説明
図である。

【符号の説明】

１ブックエンド２ブックエンド本体２ａ台板２ｂ書籍保持板３磁石シート４敷設磁石シート５保護シート６磁石シート７敷設磁石シート

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】書籍保持板を立設してなる台板にはＮ極
とＳ極とが交互に等間隔で帯状に着磁された磁性を備え
るとともに、該台板は前記台板に備えた磁性と同一間隔
にてＮ極とＳ極とが着磁されてなる磁石シート上に載置
されることを特徴とするブックエンド。
【請求項２】台板にはＮ極とＳ極とが交互に帯状に着
磁された磁石シートを配設したことを特徴とする請求項
１記載のブックエンド。
【請求項３】台板に帯状に設けられたＮ極とＳ極の整
列方向を、書籍保持板面と略平行としたことを特徴とす
る請求項１記載のブックエンド。
【請求項４】台板に帯状に設けられたＮ極とＳ極の整
列方向を、書籍保持板面に対し略直角方向としたことを
特徴とする請求項１記載のブックエンド。