JPH0725693A - 焼香用素材 - Google Patents
焼香用素材Info
- Publication number
- JPH0725693A JPH0725693A JP19192193A JP19192193A JPH0725693A JP H0725693 A JPH0725693 A JP H0725693A JP 19192193 A JP19192193 A JP 19192193A JP 19192193 A JP19192193 A JP 19192193A JP H0725693 A JPH0725693 A JP H0725693A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- incense
- japanese paper
- pts
- component
- burning
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Cosmetics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 信仰心などを神式独自の演出を行なうことが
でき、神前などに供えるに相応しい焼香用素材を提供す
る。 【構成】 本焼香用素材は、和紙材料と、この和紙材料
の繊維間を結合硬化する結合剤と、これら両者に含有さ
せた着火剤及び香料とを有することを特徴とするもので
ある。
でき、神前などに供えるに相応しい焼香用素材を提供す
る。 【構成】 本焼香用素材は、和紙材料と、この和紙材料
の繊維間を結合硬化する結合剤と、これら両者に含有さ
せた着火剤及び香料とを有することを特徴とするもので
ある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、線香の代替品として用
いられる焼香用素材に関し、更に詳しくは神前で用いら
れる焼香用素材に関する。
いられる焼香用素材に関し、更に詳しくは神前で用いら
れる焼香用素材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、線香は冠婚葬祭などの、いわ
ゆる「ハレ」の場面ばかりでなく、日常的な、いわゆる
「ケ」の場面においても広く用いられている。つまり、
線香は仏前などで焼香することにより先祖などに対する
敬虔な気持ちや信仰心を表わす一つの表現手段として用
いられている。このように線香を使う習慣は、人間の信
仰心に係わるため、科学技術が大きな進展を遂げ、生活
様式が便利になって物事に対する考え方が合理主義的に
なって、人的な繋りが希薄になってる傾向にあっても、
絶えることがない。むしろ、人的な繋りが希薄になる傾
向にあるからこそ、精神のよりどころとしての信仰心が
重視され、それに伴って一見前近代的とも思える古式ゆ
かしい習慣が見直されるようになってきている。そのた
め、信仰心に基づいた線香を使う習慣は今後とも引き継
がれ、その需要も増えこそすれ減少することはない。
ゆる「ハレ」の場面ばかりでなく、日常的な、いわゆる
「ケ」の場面においても広く用いられている。つまり、
線香は仏前などで焼香することにより先祖などに対する
敬虔な気持ちや信仰心を表わす一つの表現手段として用
いられている。このように線香を使う習慣は、人間の信
仰心に係わるため、科学技術が大きな進展を遂げ、生活
様式が便利になって物事に対する考え方が合理主義的に
なって、人的な繋りが希薄になってる傾向にあっても、
絶えることがない。むしろ、人的な繋りが希薄になる傾
向にあるからこそ、精神のよりどころとしての信仰心が
重視され、それに伴って一見前近代的とも思える古式ゆ
かしい習慣が見直されるようになってきている。そのた
め、信仰心に基づいた線香を使う習慣は今後とも引き継
がれ、その需要も増えこそすれ減少することはない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
線香は、上述のように仏教上の「ハレ」の場面ばかりで
なく、「ケ」の場面で信仰を表わす手段として用いられ
てはいるが、神道では仏教上の線香に相当する、簡便に
信仰心を具現化する独自のものがなく、場合によっては
線香を代替品として用いているのが現状であり、従来か
ら線香に相当する独自のものが神社、信者、一般家庭な
どで要求され、その新規製品の開発が大きな課題になっ
ていた。
線香は、上述のように仏教上の「ハレ」の場面ばかりで
なく、「ケ」の場面で信仰を表わす手段として用いられ
てはいるが、神道では仏教上の線香に相当する、簡便に
信仰心を具現化する独自のものがなく、場合によっては
線香を代替品として用いているのが現状であり、従来か
ら線香に相当する独自のものが神社、信者、一般家庭な
どで要求され、その新規製品の開発が大きな課題になっ
ていた。
【0004】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、信仰心などを神式独自の演出を行なうこと
ができ、神前などに供えるに相応しい焼香用素材を提供
することを目的としている。
れたもので、信仰心などを神式独自の演出を行なうこと
ができ、神前などに供えるに相応しい焼香用素材を提供
することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の焼香用素材は、
和紙材料と、この和紙材料の繊維間を結合硬化する結合
剤と、これら両者に含有させた着火剤及び香料とを有す
るものである。
和紙材料と、この和紙材料の繊維間を結合硬化する結合
剤と、これら両者に含有させた着火剤及び香料とを有す
るものである。
【0006】上記和紙材料は、和紙の原料となる材料
で、種々の薬剤を含浸しやすく、しかも種々の形態に加
工できる基材で、こうぞ、みつまたなどから調製される
もので、特定の和紙材料に制限されるものではない。ま
た、和紙材料には木材、麻、わら、木綿、パルプなどの
補助材料を適宜添加すると、種々の風合いを持った焼香
用素材を調製することができる。
で、種々の薬剤を含浸しやすく、しかも種々の形態に加
工できる基材で、こうぞ、みつまたなどから調製される
もので、特定の和紙材料に制限されるものではない。ま
た、和紙材料には木材、麻、わら、木綿、パルプなどの
補助材料を適宜添加すると、種々の風合いを持った焼香
用素材を調製することができる。
【0007】上記結合剤は、和紙材料の繊維間を結合し
て硬化する作用を有したものであれば特に制限されない
が、燃焼により悪臭を放たないものが好ましい。このよ
うな結合剤としては、例えば、ニカワ、カゼイン等の蛋
白系、デキストリン、続飯(そくい)等の澱粉系の天然
系の結合剤が好ましい。また、結合剤の含有量は、和紙
の繊維間を結合して硬化する作用を発揮できる含有量で
あればよく、特に制限されないが、通常、線香用素材を
調整する際に、和紙材料100重量部に対して25〜2
00重量部の範囲が好ましい。25重量部未満では和紙
材料を十分に結合することができず、焼香用素材として
の形態を保持し難くなる虞があり、200重量部を超え
ると着火性に劣り、燃焼を持続できなくなる虞がある。
て硬化する作用を有したものであれば特に制限されない
が、燃焼により悪臭を放たないものが好ましい。このよ
うな結合剤としては、例えば、ニカワ、カゼイン等の蛋
白系、デキストリン、続飯(そくい)等の澱粉系の天然
系の結合剤が好ましい。また、結合剤の含有量は、和紙
の繊維間を結合して硬化する作用を発揮できる含有量で
あればよく、特に制限されないが、通常、線香用素材を
調整する際に、和紙材料100重量部に対して25〜2
00重量部の範囲が好ましい。25重量部未満では和紙
材料を十分に結合することができず、焼香用素材として
の形態を保持し難くなる虞があり、200重量部を超え
ると着火性に劣り、燃焼を持続できなくなる虞がある。
【0008】上記着火剤は、悪臭を放たず、和紙材料を
点火して燻らせ、しかも不揮発性のものが好ましい。こ
のような着火剤としては、無機化合物、有機化合物のい
ずれであってもよく、例えば、不揮発性固形アルコール
などが好ましい。また、着火剤の含有量は、通常、線香
用素材を調整する際に、和紙材料100重量部に対して
10〜30重量部の範囲が好ましい。10重量部未満で
は着火し難くなり、30重量部を超えると焼香用素材が
燻らずに燃焼する虞がある。
点火して燻らせ、しかも不揮発性のものが好ましい。こ
のような着火剤としては、無機化合物、有機化合物のい
ずれであってもよく、例えば、不揮発性固形アルコール
などが好ましい。また、着火剤の含有量は、通常、線香
用素材を調整する際に、和紙材料100重量部に対して
10〜30重量部の範囲が好ましい。10重量部未満で
は着火し難くなり、30重量部を超えると焼香用素材が
燻らずに燃焼する虞がある。
【0009】上記香料は、植物、樹木などの天然物から
抽出されたものであっても、人工的に合成された合成香
料であってもよく、焼香用素材の性質上、神聖な大自然
を想起させるような香を有するものが好ましい。このよ
うな香料としては、例えば、森林の神聖さを想起させ
る、杉などの樹木からの抽出液などが好ましい。また、
香料の含有量は、通常、線香用素材を調整する際に、和
紙材料100重量部に対して5〜20重量部の範囲が好
ましい。5重量部未満では香がしない虞があり、20重
量部を超えると香が強過ぎて却って不自然な印象を与え
る虞がある。
抽出されたものであっても、人工的に合成された合成香
料であってもよく、焼香用素材の性質上、神聖な大自然
を想起させるような香を有するものが好ましい。このよ
うな香料としては、例えば、森林の神聖さを想起させ
る、杉などの樹木からの抽出液などが好ましい。また、
香料の含有量は、通常、線香用素材を調整する際に、和
紙材料100重量部に対して5〜20重量部の範囲が好
ましい。5重量部未満では香がしない虞があり、20重
量部を超えると香が強過ぎて却って不自然な印象を与え
る虞がある。
【0010】また、上記各組成物の他、燃焼時間を遅延
させる檜、杉等の木材のおがくずなどからなる遅延剤、
絵の具等種々の着色剤を添加することができる。この遅
延剤は、通常、線香用素材を調整する際に、和紙材料1
00重量部に対して10〜100重量部の範囲が好まし
い。10重量部未満では遅延剤の効果が得られなくなる
虞があり、100重量部を超えると焼香状態を維持でき
なくなる虞がある。
させる檜、杉等の木材のおがくずなどからなる遅延剤、
絵の具等種々の着色剤を添加することができる。この遅
延剤は、通常、線香用素材を調整する際に、和紙材料1
00重量部に対して10〜100重量部の範囲が好まし
い。10重量部未満では遅延剤の効果が得られなくなる
虞があり、100重量部を超えると焼香状態を維持でき
なくなる虞がある。
【0011】
【作用】本発明によれば、焼香用素材に着火するとその
着火剤により和紙、結合剤などの含有物素材が燻り、特
有の香を放ちながら煙を上げ、その状態をしばらく維持
することができる。
着火剤により和紙、結合剤などの含有物素材が燻り、特
有の香を放ちながら煙を上げ、その状態をしばらく維持
することができる。
【0012】
実施例1.本実施例の焼香用素材は和紙と同様の方法で
調製する。まず材料として和紙(20g/枚)を2枚、
檜のおがくずを10g、着火剤として固型燃焼(商品
名:ピロット、キャンピングガス(株)製)を15g及
び香料としてヒノキオイル(工房そうがわ製)を1.5
cc準備する。次いで、これらの材料をニカワ100g
を溶解した水溶液に投入し、攪拌して水中で和紙を解す
と共におがくず及び着火剤を十分に分散させた後、ヒノ
キオイルを滴下して香を付ける。和紙、おがくず及び着
火剤が水溶液中に十分に分散した後、和紙材料を主体と
した材料を通常の和紙と同一要領で漉き、おがくず及び
着火剤が和紙材料中に均等に分散し、ヒノキオイルで香
り付けされたシート状の焼香素材として調製する。次い
で、このシート状の焼香用素材を種々の形態、例えば、
細かく裁断して細片状の製品として成形する。
調製する。まず材料として和紙(20g/枚)を2枚、
檜のおがくずを10g、着火剤として固型燃焼(商品
名:ピロット、キャンピングガス(株)製)を15g及
び香料としてヒノキオイル(工房そうがわ製)を1.5
cc準備する。次いで、これらの材料をニカワ100g
を溶解した水溶液に投入し、攪拌して水中で和紙を解す
と共におがくず及び着火剤を十分に分散させた後、ヒノ
キオイルを滴下して香を付ける。和紙、おがくず及び着
火剤が水溶液中に十分に分散した後、和紙材料を主体と
した材料を通常の和紙と同一要領で漉き、おがくず及び
着火剤が和紙材料中に均等に分散し、ヒノキオイルで香
り付けされたシート状の焼香素材として調製する。次い
で、このシート状の焼香用素材を種々の形態、例えば、
細かく裁断して細片状の製品として成形する。
【0013】次に、本実施例の焼香用素材に使用態様に
ついて説明する。例えば、神社などの神前に焼香用素材
の細片を準備しておき、神前で先祖などに対して祈りを
捧げる際に、準備された焼香用素材の細片を所定の容器
内で着火すると、着火剤によって細片の和紙材料などに
火が着き、この際、和紙材料などは一気に燃え上がるこ
となく、香料により深遠な森林を思わせる杉の香を放ち
ながら煙りを上げて線香のように徐々に燻り、その香と
揺らめく煙により厳かな雰囲気を醸し出し、焼香する者
に敬虔な信仰心を喚起すると共に静寂な一時を演出する
ことができる。
ついて説明する。例えば、神社などの神前に焼香用素材
の細片を準備しておき、神前で先祖などに対して祈りを
捧げる際に、準備された焼香用素材の細片を所定の容器
内で着火すると、着火剤によって細片の和紙材料などに
火が着き、この際、和紙材料などは一気に燃え上がるこ
となく、香料により深遠な森林を思わせる杉の香を放ち
ながら煙りを上げて線香のように徐々に燻り、その香と
揺らめく煙により厳かな雰囲気を醸し出し、焼香する者
に敬虔な信仰心を喚起すると共に静寂な一時を演出する
ことができる。
【0014】以上説明したように本実施例の焼香用素材
によれば、焼香用素材を用いることにより神前などで信
仰心などを神道独自の形態で演出することができ。即
ち、従来であれば、場合によっては神前で線香を用いて
焼香していたが、神社関係者にとっては仏教上の線香を
捧げるという、不本意な形で信仰心を演出していたが、
本実施例の焼香用素材を用いることにより、神道独自の
信仰心を演出することができる。
によれば、焼香用素材を用いることにより神前などで信
仰心などを神道独自の形態で演出することができ。即
ち、従来であれば、場合によっては神前で線香を用いて
焼香していたが、神社関係者にとっては仏教上の線香を
捧げるという、不本意な形で信仰心を演出していたが、
本実施例の焼香用素材を用いることにより、神道独自の
信仰心を演出することができる。
【0015】尚、本発明は、上記実施例に何等制限され
るものではなく、和紙材料と、この和紙材料の繊維間を
結合硬化する結合剤と、これら両者に含有させた着火剤
及び香料とを有する焼香用素材であれば、本発明に包含
される。
るものではなく、和紙材料と、この和紙材料の繊維間を
結合硬化する結合剤と、これら両者に含有させた着火剤
及び香料とを有する焼香用素材であれば、本発明に包含
される。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、信
仰心などを神式独自の演出を行なうことができ、神前な
どに供えるに相応しい焼香用素材を提供することができ
る。
仰心などを神式独自の演出を行なうことができ、神前な
どに供えるに相応しい焼香用素材を提供することができ
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 和紙材料と、この和紙材料の繊維間を結
合硬化する結合剤と、これら両者に含有させた着火剤及
び香料とを有することを特徴とする焼香用素材。 - 【請求項2】 神前で用いることを特徴とする請求項1
に記載の焼香用素材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19192193A JPH0725693A (ja) | 1993-07-06 | 1993-07-06 | 焼香用素材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19192193A JPH0725693A (ja) | 1993-07-06 | 1993-07-06 | 焼香用素材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0725693A true JPH0725693A (ja) | 1995-01-27 |
Family
ID=16282665
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19192193A Pending JPH0725693A (ja) | 1993-07-06 | 1993-07-06 | 焼香用素材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0725693A (ja) |
-
1993
- 1993-07-06 JP JP19192193A patent/JPH0725693A/ja active Pending
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