JPH0725397A - サーマルルーバ装置 - Google Patents

サーマルルーバ装置

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JPH0725397A
JPH0725397A JP19519093A JP19519093A JPH0725397A JP H0725397 A JPH0725397 A JP H0725397A JP 19519093 A JP19519093 A JP 19519093A JP 19519093 A JP19519093 A JP 19519093A JP H0725397 A JPH0725397 A JP H0725397A
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JP
Japan
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thermal louver
shape memory
louver device
blade portion
memory alloy
Prior art date
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Pending
Application number
JP19519093A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Oyama
正夫 大山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
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Publication of JPH0725397A publication Critical patent/JPH0725397A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 宇宙飛行体の放熱制御機器であるサーマルル
ーバ装置において、あらかじめ定められた温度となった
とき、折れ曲り角度が変化する薄板状の形状記憶合金製
支持体1によってブレード部3を支持した構成としてあ
る。 【効果】 構成の簡素化を図ることによって装置の信頼
性と生産性を向上させることができるとともに、装置の
軽量化が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人工衛星等の宇宙飛行
体の放熱制御機器であるサーマルルーバ装置に関し、特
に、装置の生産性と信頼性を向上させることができると
ともに、軽量化を可能とするサーマルルーバ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】人工衛星等の宇宙飛行体では、内部に搭
載した発熱機器の熱エネルギーを宇宙空間に放熱するた
め、その表面部にサーマルルーバ装置を取り付けて放熱
制御を行なっているものがある。従来のサーマルルーバ
装置としては、例えば、図3に示すように、アルミ合金
の薄板によって形成された複数枚のブレード部101
と、これらブレード部101を回動可能に支持するシャ
ーシ102と、各ブレード部101を駆動させるバイメ
タルスプリング103とによって構成され、温度変化に
ともなうバイメタルスプリング103の伸縮によってブ
レード部101の角度を変化させて、宇宙飛行体の放熱
量を制御していた。また、図4に示すサーマルルーバ装
置は、各ブレード部101と噛み合うラックギア104
をバイメタルスプリング103の伸縮によって進退さ
せ、各ブレード部101の角度を変化させる構成となっ
ていた。
【0003】しかしながら、上述した従来のサーマルル
ーバ装置では、ブレード部101の角度変化を行なう駆
動部をバイメタルスプリング103で構成していたの
で、温度変化に対する応答速度が遅く、また、ブレード
部101を回動させる力が非常に弱いといった問題点が
あった。そこで、このようなバイメタルスプリングの問
題点を解決するため、特開昭57−104500号,特
開昭59−45300号,特開昭59−154515号
及び特開昭61−10299号の公報では、図4又は図
5に示すサーマルルーバ装置の駆動部であるバイメタル
スプリング103を、形状記憶合金のスプリングに変更
した構成のサーマルルーバ装置が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たバイメタル又は形状記憶合金を用いたサーマルルーバ
装置では、バイメタル又は形状記憶合金のスプリングの
駆動力をブレード部101に伝達させるため、ギアや軸
受等の多数の部品を必要とした。このため、装置の構成
が複雑となって高度な製作技術が要求され、装置の信頼
性と生産性が低下するとともに、装置が大重量になって
しまうという問題点があった。また、これら従来のサー
マルルーバ装置は、いずれもブレード部101をアルミ
合金の薄板で製作していたため、装置がより大重量化し
てしまうという問題点もあった。
【0005】本発明は、上記問題点にかんがみてなされ
たものであり、構成の簡素化を図ることによって装置の
信頼性と生産性を向上させることができるとともに、装
置の軽量化を可能としたサーマルルーバ装置の提供を目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のサーマルルーバ装置は、あらかじめ定めら
れた温度となったとき、折れ曲り角度が変化する板状又
は棒状の形状記憶合金によってブレード部を支持した構
成としてあり、好ましくは、前記ブレード部の両端を前
記形状記憶合金によって支持し、また、前記ブレード部
を支持する前記形状記憶合金の変態温度をそれぞれ異ら
せたり、あるいは、前記ブレード部を、アルミニウムを
蒸着したフィルム材によって形成した構成としてある。
【0007】
【作用】上記構成からなる本発明のサーマルルーバ装置
によれば、あらかじめ定められた温度(形状記憶合金の
変態温度)になると、ブレード部の支持体である板状又
は棒状の形状記憶合金が所定の角度に折れ曲り、これに
よってブレード部を駆動させ、開度調整を行なう。
【0008】
【実施例】以下、本発明のサーマルルーバ装置の実施例
について説明する。図1は、本発明の第一実施例に係る
サーマルルーバ装置を示すものであり、同図(a)は斜
視図、同図(b)は部分断面側面図である。本実施例の
サーマルルーバ装置は、アルミニウムを蒸着したフィル
ム材によって各ブレード部を形成するとともに、これら
ブレード部のそれぞれを同一変態温度の形状記憶合金に
より支持した構成としてある。
【0009】同図において、1は薄板状の形状記憶合金
製支持体であり、シャーシ2の取付部2aにねじ4で固
定してある。この形状記憶合金製支持体1は、その固定
部から上の部分が折れ曲っており、その折れ曲り角度は
形状記憶温度に対して二方向に変化する。各形状記憶合
金製支持体1は、低温側の形状記憶温度となったとき0
°に折れ曲り、高温側の形状記憶温度となったとき45
°に折れ曲る構成としてある。
【0010】なお、形状記憶合金製支持体1の折れ曲り
角度は、本サーマルルーバ装置を取り付けた宇宙飛行体
の使用状況に応じて0°〜90°に変更してもよい。ま
た、形状記憶合金製支持体1の形状は、薄板状に限ら
ず、例えば、適当な太さの棒状等に変更してもよい。
【0011】3はブレード部であり、その両端部を上述
した形状記憶合金製支持板1,1に固定してある。この
ブレード部3は、宇宙飛行体の温度制御上必要な太陽光
吸収率,赤外輻射率を有するアルミ蒸着フィルムによっ
て形成されている。ブレード部1を形成するフィルム材
としては、厚さ50[nm]〜100[nm]のカプト
ン,ポリエステル及びテフロンを用いる。
【0012】なお、本実施例では、一枚のアルミ蒸着フ
ィルムを形状記憶合金製支持板1,1の表面に固定して
ブレード部3を形成しているが、例えば、輪状のアルミ
蒸着フィルムを形状記憶合金製支持板1,1に覆い被せ
てブレード部3を形成してもよい。
【0013】上記構成からなるサーマルルーバ装置は、
宇宙飛行体の温度が低温となった場合には、各形状記憶
合金製支持体1が0°に折れ曲り、各ブレード部3の全
てが閉じて断熱状態となる。また、宇宙飛行体の温度が
高温となった場合には、各形状記憶合金製支持体1が4
5°に折れ曲り、各ブレード部3の全てが開いて放熱状
態となる。
【0014】このような本実施例のサーマルルーバ装置
によれば、形状記憶合金製支持体1が直接ブレード部3
を駆動させるので、駆動手段を別個独立して設ける必要
がなく、装置の部品数を必要最小限とすることが可能と
なる。また、アルミニウムを蒸着したフィルム材によっ
てブレード部3を形成したことにより、装置の重量を大
幅に軽減できる。
【0015】次に、本発明のサーマルルーバ装置の第二
実施例について、図2を参照しつつ説明する。図2は、
本実施例のサーマルルーバ装置を示す部分断面側面図で
ある。本実施例のサーマルルーバ装置は、各形状記憶合
金製支持体1a,1b,1c・・・の形状記憶温度をそ
れぞれ異らせてあり、宇宙飛行体の温度が上昇又は低下
するにつれて、各形状記憶合金製支持体1a,1b,1
cが小さい温度差で順に開き又は閉じる構成となってい
る。
【0016】このような構成からなる本実施例のサーマ
ルルーバ装置によれば、ブレード部3の開口面積を微妙
に調整することができるので、宇宙飛行体のより細かな
温度制御が可能となる。
【0017】なお、本発明のサーマルルーバ装置は、上
述した第一及び第二実施例に限定されるものではない。
例えば、ブレード部3は装置の軽量化を図るため、アル
ミニウムを蒸着したフィルム材によって形成することが
好ましいが、ブレード部3を従来どおりアルミ合金の薄
板によって形成したとしても十分、形状記憶合金製支持
体1によって駆動させることができ、上記実施例と同様
の効果を奏する。また、上記実施例では、ブレード部3
にフィルム材を用いているので、その両端部を支持した
構成とすることが好ましい。しかし、ブレード部3をア
ルミ合金の薄板によって形成した場合は、その両端部に
限らず、様々な支持手段を適用できる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のサーマル
ルーバ装置によれば、構成の簡素化を図ることによって
装置の信頼性と生産性を向上させることができるととも
に、装置の軽量化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例に係るサーマルルーバ装置
を示すものであり、同図(a)は斜視図、同図(b)は
部分断面側面図である。
【図2】本発明の第二実施例のサーマルルーバ装置を示
す部分断面側面図である。
【図3】第一の従来例に係るサーマルルーバ装置を示す
斜視図である。
【図4】第二の従来例に係るサーマルルーバ装置を示す
斜視図である。
【符号の説明】
1,1a,1b,1c・・・ 形状記憶合金製支持体 2 シャーシ 2a 取付部 3 ブレード部 4 ねじ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 宇宙飛行体の放熱制御機器であるサーマ
    ルルーバ装置において、 あらかじめ定められた温度となったとき、折れ曲り角度
    が変化する板状又は棒状の形状記憶合金によってブレー
    ド部を支持したことを特徴とするサーマルルーバ装置。
  2. 【請求項2】 前記ブレード部の両端を前記形状記憶合
    金によって支持した請求項1記載のサーマルルーバ装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ブレード部を支持する前記形状記憶
    合金の変態温度をそれぞれ異らせた請求項1又は2記載
    のサーマルルーバ装置。
  4. 【請求項4】 前記ブレード部を、アルミニウムを蒸着
    したフィルム材によって形成した請求項1,2又は3記
    載のサーマルルーバ装置。
JP19519093A 1993-07-12 1993-07-12 サーマルルーバ装置 Pending JPH0725397A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2151771A1 (es) * 1997-01-30 2001-01-01 Univ Madrid Politecnica Mastil retractil con aleacion de memoria de forma.
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