JPH07253230A - 氷蓄熱式空気調和機 - Google Patents
氷蓄熱式空気調和機Info
- Publication number
- JPH07253230A JPH07253230A JP6043713A JP4371394A JPH07253230A JP H07253230 A JPH07253230 A JP H07253230A JP 6043713 A JP6043713 A JP 6043713A JP 4371394 A JP4371394 A JP 4371394A JP H07253230 A JPH07253230 A JP H07253230A
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- pump
- refrigerant
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、従来、解氷冷房運転に入ったと
き、製氷用伝熱管等にガス冷媒の残った状態で冷媒ポン
プが始動して、潤滑不良となる不具合を解消した氷蓄熱
式空気調和機を提供することを目的とする。 【構成】 本発明は圧縮機、室外熱交換器等を備える室
外ユニット、室内熱交換器、絞り等を備える室内ユニッ
ト及び製氷用伝熱管等を配設した氷蓄熱槽、解氷冷房運
転時に液冷媒を圧送する冷媒ポンプ等を備える氷蓄熱ユ
ニットを接続冷媒配管で接続してなる氷蓄熱式空気調和
機において、解氷冷房運転開始時、冷媒ポンプを所定時
間遅らせて始動させる遅延手段を設けてなることを特徴
とする氷蓄熱式空気調和機、を構成とする。
き、製氷用伝熱管等にガス冷媒の残った状態で冷媒ポン
プが始動して、潤滑不良となる不具合を解消した氷蓄熱
式空気調和機を提供することを目的とする。 【構成】 本発明は圧縮機、室外熱交換器等を備える室
外ユニット、室内熱交換器、絞り等を備える室内ユニッ
ト及び製氷用伝熱管等を配設した氷蓄熱槽、解氷冷房運
転時に液冷媒を圧送する冷媒ポンプ等を備える氷蓄熱ユ
ニットを接続冷媒配管で接続してなる氷蓄熱式空気調和
機において、解氷冷房運転開始時、冷媒ポンプを所定時
間遅らせて始動させる遅延手段を設けてなることを特徴
とする氷蓄熱式空気調和機、を構成とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は氷蓄熱式空気調和機に関
する。
する。
【0002】
【従来の技術】従来の氷蓄熱式空気調和機の系統図が図
3に示されている。この氷蓄熱式空気調和機は氷蓄熱ユ
ニット1と室外ユニット2と室内ユニット3とからな
る。
3に示されている。この氷蓄熱式空気調和機は氷蓄熱ユ
ニット1と室外ユニット2と室内ユニット3とからな
る。
【0003】本機は夜間に氷蓄熱ユニット1に製氷し、
昼間の電力ピーク時に室外ユニット2内の圧縮機26を
運転せず、この氷を解氷し、冷熱源とすることによって
冷房を行うもので、消費電力の大幅なピークカットを可
能とするものである。
昼間の電力ピーク時に室外ユニット2内の圧縮機26を
運転せず、この氷を解氷し、冷熱源とすることによって
冷房を行うもので、消費電力の大幅なピークカットを可
能とするものである。
【0004】氷蓄熱ユニット1は氷蓄熱槽4、水ポンプ
5、冷媒ポンプ6、液溜7、絞り8、開閉弁14,1
5,16,17,18,19,20、逆止弁21,2
2,23,24,25等を備えている。氷蓄熱槽4内に
は仕切板9が設けられ、この仕切板9の上側には製氷室
10が、下側には解氷室11が形成されている。製氷室
10内には製氷用伝熱管12が、解氷室11内には解氷
用伝熱管13が設置されている。なお、製氷用伝熱管1
2と解氷用伝熱管13とは直列に接続されている。
5、冷媒ポンプ6、液溜7、絞り8、開閉弁14,1
5,16,17,18,19,20、逆止弁21,2
2,23,24,25等を備えている。氷蓄熱槽4内に
は仕切板9が設けられ、この仕切板9の上側には製氷室
10が、下側には解氷室11が形成されている。製氷室
10内には製氷用伝熱管12が、解氷室11内には解氷
用伝熱管13が設置されている。なお、製氷用伝熱管1
2と解氷用伝熱管13とは直列に接続されている。
【0005】室外ユニット2は圧縮機26、四方切換弁
27、室外熱交換器28、絞り29等を備えている。
27、室外熱交換器28、絞り29等を備えている。
【0006】室内ユニット3は室内熱交換器30、絞り
31等を備えている。
31等を備えている。
【0007】氷蓄熱ユニット1は室外ユニット2と接続
液管32、接続ガス管37を介して接続され、かつ、室
内ユニット3と接続液管34、接続ガス管35を介して
接続されている。
液管32、接続ガス管37を介して接続され、かつ、室
内ユニット3と接続液管34、接続ガス管35を介して
接続されている。
【0008】この氷蓄熱式空気調和機は冷房運転、暖房
運転、製氷運転、解氷冷房運転の4つの運転モードが可
能であり、以下、各運転モードの作用を図3にて説明す
る。
運転、製氷運転、解氷冷房運転の4つの運転モードが可
能であり、以下、各運転モードの作用を図3にて説明す
る。
【0009】冷房運転では、圧縮機26から吐出された
ガス冷媒は実線矢印で示すように、四方切換弁27を経
て室外熱交換器28に入り、ここで放熱することによっ
て、凝縮液化する。この液冷媒は接続液管32を経て、
氷蓄熱ユニット1内に入り、その液管33及びこれに介
装された開閉弁19、逆止弁24と接続液管34を経て
室内ユニット3内に入る。そして、その絞り31で絞ら
れることによって断熱膨張した後、室内熱交換器30に
入り、ここで室内空気を冷却することによって蒸発気化
する。このガス冷媒は接続ガス管35を経て氷蓄熱ユニ
ット1に入り、そのガス管36を流過し、接続ガス管3
7を経て室外ユニット2に戻り、四方切換弁27を経て
圧縮機26に吸入される。
ガス冷媒は実線矢印で示すように、四方切換弁27を経
て室外熱交換器28に入り、ここで放熱することによっ
て、凝縮液化する。この液冷媒は接続液管32を経て、
氷蓄熱ユニット1内に入り、その液管33及びこれに介
装された開閉弁19、逆止弁24と接続液管34を経て
室内ユニット3内に入る。そして、その絞り31で絞ら
れることによって断熱膨張した後、室内熱交換器30に
入り、ここで室内空気を冷却することによって蒸発気化
する。このガス冷媒は接続ガス管35を経て氷蓄熱ユニ
ット1に入り、そのガス管36を流過し、接続ガス管3
7を経て室外ユニット2に戻り、四方切換弁27を経て
圧縮機26に吸入される。
【0010】暖房運転では、四方切換弁27が上記と逆
に切り換えられ、圧縮機26から吐出された冷媒は破線
矢印で示すように、四方切換弁27、接続ガス管37、
氷蓄熱ユニット1内のガス管36、接続ガス管35、室
内ユニット3の室内熱交換器30、絞り31、接続液管
34、氷蓄熱ユニット1内の液管33、開閉弁20、逆
止弁25、接続液管32、室外ユニット2の絞り29、
室外熱交換器28、四方切換弁27をこの順に経て圧縮
機26に戻る。
に切り換えられ、圧縮機26から吐出された冷媒は破線
矢印で示すように、四方切換弁27、接続ガス管37、
氷蓄熱ユニット1内のガス管36、接続ガス管35、室
内ユニット3の室内熱交換器30、絞り31、接続液管
34、氷蓄熱ユニット1内の液管33、開閉弁20、逆
止弁25、接続液管32、室外ユニット2の絞り29、
室外熱交換器28、四方切換弁27をこの順に経て圧縮
機26に戻る。
【0011】なお、上記冷房運転及び暖房運転では、氷
蓄熱ユニット1内の開閉弁14,15,16,17,1
8はいづれも閉とされ、かつ、水ポンプ5及び冷媒ホン
プ6は停止している。なお、冷房運転では開閉弁19は
開、20は閉とされ、暖房運転では開閉弁19は閉、2
0は開とされる。製氷運転では、開閉弁16が開、開閉
弁14,15,17,18,19,20が閉とされ、水
ポンプ5、冷媒ポンプ6は停止している。
蓄熱ユニット1内の開閉弁14,15,16,17,1
8はいづれも閉とされ、かつ、水ポンプ5及び冷媒ホン
プ6は停止している。なお、冷房運転では開閉弁19は
開、20は閉とされ、暖房運転では開閉弁19は閉、2
0は開とされる。製氷運転では、開閉弁16が開、開閉
弁14,15,17,18,19,20が閉とされ、水
ポンプ5、冷媒ポンプ6は停止している。
【0012】製氷運転では、圧縮機26から吐出された
冷媒は、白抜き矢印で示すように、四方切換弁27、室
外熱交換器28、接続液管32を経て氷蓄熱ユニット1
に入る。そして、そのバイパス液管38に介装された開
閉弁16を経て絞り8に入り、ここで絞られることによ
って断熱膨張した後、製氷用伝熱管液接続口12bから
製氷用伝熱管12内に入り、この中を流過する過程で管
外の水100を冷却して、これを製氷用伝熱管12の周
囲に氷結101を生じさせることによって蒸発気化す
る。このガス冷媒は製氷用伝熱管ガス接続口12a、バ
イパスガス管39、逆止弁21、ガス管36、接続ガス
管37を経て、室外ユニット2に戻り、四方切換弁27
を経て圧縮機26に吸入される。
冷媒は、白抜き矢印で示すように、四方切換弁27、室
外熱交換器28、接続液管32を経て氷蓄熱ユニット1
に入る。そして、そのバイパス液管38に介装された開
閉弁16を経て絞り8に入り、ここで絞られることによ
って断熱膨張した後、製氷用伝熱管液接続口12bから
製氷用伝熱管12内に入り、この中を流過する過程で管
外の水100を冷却して、これを製氷用伝熱管12の周
囲に氷結101を生じさせることによって蒸発気化す
る。このガス冷媒は製氷用伝熱管ガス接続口12a、バ
イパスガス管39、逆止弁21、ガス管36、接続ガス
管37を経て、室外ユニット2に戻り、四方切換弁27
を経て圧縮機26に吸入される。
【0013】解氷冷房運転では、圧縮機26が停止さ
れ、水ポンプ5、冷媒ポンプ6が駆動される。そして、
開閉弁14,15,17,18が開とされ、開閉弁1
6,19,20が閉とされる。
れ、水ポンプ5、冷媒ポンプ6が駆動される。そして、
開閉弁14,15,17,18が開とされ、開閉弁1
6,19,20が閉とされる。
【0014】かくして、冷媒ポンプ6から吐出された液
冷媒は、黒塗矢印で示すように、冷媒ポンプ吐出管4
1、開閉弁18、逆止弁23、液管33、接続液管34
を経て、室内ユニット3内に入る。そして、その絞り3
1で断熱膨張した後、室内熱交換器30に入り、ここで
室内空気を冷却することによって蒸発気化する。このガ
ス冷媒は接続ガス管35を経て氷蓄熱ユニット1に入
る。そして、ガス管36、バイパスガス管39に介装さ
れた開閉弁14を経て、伝熱管ガス接続口12aから製
氷用伝熱管12に流入する。製氷用伝熱管12と解氷用
伝熱管13は製氷用伝熱管液接続口12bと解氷用伝熱
管入口13aとにより直列に接続されており、解氷用伝
熱管13に流入する。製氷用伝熱管12に流入したガス
冷媒はその管外に付着した氷101を融解することによ
って凝縮が進み二相状態の冷媒となる。ついで、この二
相状態になった冷媒は解氷用伝熱管13に流入し、管外
の水と熱交換することにより完全に凝縮液化する。そし
て、この液冷媒は解氷用伝熱管出口13b、冷媒ポンプ
吸入管40を経て冷媒ポンプ6に吸入され、ここで加圧
されて冷媒ポンプ吐出管41から再び吐出される。この
間、解氷室11内の水は水ポンプ吸入管44に吸込ま
れ、水ポンプ5によって付勢されて、水ポンプ吐出管4
5より製氷室10上に噴出し、製氷用伝熱管12のまわ
りを流過して、製氷用伝熱管12に付着している氷10
1を外側から融解する。そして、仕切板9の先端すきま
を通って解氷室11内に入り、解氷用伝熱管13のまわ
りを流過して、管内の冷媒と熱交換、昇温する。
冷媒は、黒塗矢印で示すように、冷媒ポンプ吐出管4
1、開閉弁18、逆止弁23、液管33、接続液管34
を経て、室内ユニット3内に入る。そして、その絞り3
1で断熱膨張した後、室内熱交換器30に入り、ここで
室内空気を冷却することによって蒸発気化する。このガ
ス冷媒は接続ガス管35を経て氷蓄熱ユニット1に入
る。そして、ガス管36、バイパスガス管39に介装さ
れた開閉弁14を経て、伝熱管ガス接続口12aから製
氷用伝熱管12に流入する。製氷用伝熱管12と解氷用
伝熱管13は製氷用伝熱管液接続口12bと解氷用伝熱
管入口13aとにより直列に接続されており、解氷用伝
熱管13に流入する。製氷用伝熱管12に流入したガス
冷媒はその管外に付着した氷101を融解することによ
って凝縮が進み二相状態の冷媒となる。ついで、この二
相状態になった冷媒は解氷用伝熱管13に流入し、管外
の水と熱交換することにより完全に凝縮液化する。そし
て、この液冷媒は解氷用伝熱管出口13b、冷媒ポンプ
吸入管40を経て冷媒ポンプ6に吸入され、ここで加圧
されて冷媒ポンプ吐出管41から再び吐出される。この
間、解氷室11内の水は水ポンプ吸入管44に吸込ま
れ、水ポンプ5によって付勢されて、水ポンプ吐出管4
5より製氷室10上に噴出し、製氷用伝熱管12のまわ
りを流過して、製氷用伝熱管12に付着している氷10
1を外側から融解する。そして、仕切板9の先端すきま
を通って解氷室11内に入り、解氷用伝熱管13のまわ
りを流過して、管内の冷媒と熱交換、昇温する。
【0015】解氷冷房運転時の定常的な冷媒循環は上記
のようであるが、そのスタート時においては、液溜7内
に貯溜されている液冷媒が液管33、バイパス液管3
8、開閉弁15、バイパスガス管39を経て製氷用伝熱
管12、解氷用伝熱管13に送り込まれる。
のようであるが、そのスタート時においては、液溜7内
に貯溜されている液冷媒が液管33、バイパス液管3
8、開閉弁15、バイパスガス管39を経て製氷用伝熱
管12、解氷用伝熱管13に送り込まれる。
【0016】50は本空気調和機の運転制御を行うコン
トローラであり、図2にコントローラ50を構成する要
部制御ブロック図が示されている。
トローラであり、図2にコントローラ50を構成する要
部制御ブロック図が示されている。
【0017】室内熱交換器30(図2には図示せず)に
吸い込まれる室内空気温度を検出する温度センサ55の
検出値、室内温度の設定器56の設定値、運転スイッチ
57、ピークカット運転スイッチ58等の切換信号がA
/D変換器51でデジタル信号に変換され、インターフ
ェース52を経て、中央処理装置(CPU)53に入
り、ここで所定の演算処理、制御処理が施され、運転モ
ードが決定される。そしてインターフェース54を経
て、圧縮機26、四方切換弁27、水ポンプ5、冷媒ポ
ンプ6、開閉弁14,15,16,17,18,19,
20に出力され、運転モードに応じた圧縮機、水ポン
プ、冷媒ポンプの発停、開閉弁14〜20の開閉が実施
される。なお、中央処理装置(CPU)53には、製氷
運転を行う時間帯(例えば22時〜8時)及び解氷冷房
運転を行う時間帯(例えば13時〜16時)が記憶され
ている。
吸い込まれる室内空気温度を検出する温度センサ55の
検出値、室内温度の設定器56の設定値、運転スイッチ
57、ピークカット運転スイッチ58等の切換信号がA
/D変換器51でデジタル信号に変換され、インターフ
ェース52を経て、中央処理装置(CPU)53に入
り、ここで所定の演算処理、制御処理が施され、運転モ
ードが決定される。そしてインターフェース54を経
て、圧縮機26、四方切換弁27、水ポンプ5、冷媒ポ
ンプ6、開閉弁14,15,16,17,18,19,
20に出力され、運転モードに応じた圧縮機、水ポン
プ、冷媒ポンプの発停、開閉弁14〜20の開閉が実施
される。なお、中央処理装置(CPU)53には、製氷
運転を行う時間帯(例えば22時〜8時)及び解氷冷房
運転を行う時間帯(例えば13時〜16時)が記憶され
ている。
【0018】しかして、夏期、ピークカット運転を行う
場合は、運転スイッチ57、ピークカット運転スイッチ
58を投入すると夜間(22時〜8時)に製氷運転さ
れ、昼間、通常の冷房運転中、13時になると解氷冷房
運転に切換わり、16時になると通常の冷房運転に戻る
というピークカット運転が実施される。
場合は、運転スイッチ57、ピークカット運転スイッチ
58を投入すると夜間(22時〜8時)に製氷運転さ
れ、昼間、通常の冷房運転中、13時になると解氷冷房
運転に切換わり、16時になると通常の冷房運転に戻る
というピークカット運転が実施される。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の氷蓄熱式空
気調和機には解決すべき次の課題があった。
気調和機には解決すべき次の課題があった。
【0020】即ち、従来の氷蓄熱式空気調和機において
は、夏期ピークカット運転とすると、夜間(例えば22
時〜8時)に製氷運転がされ、昼間通常の運転中、所定
時刻(例えば13時)になると解氷冷房運転に切換わ
り、所定時刻(例えば16時)になると通常の冷房運転
に戻る。
は、夏期ピークカット運転とすると、夜間(例えば22
時〜8時)に製氷運転がされ、昼間通常の運転中、所定
時刻(例えば13時)になると解氷冷房運転に切換わ
り、所定時刻(例えば16時)になると通常の冷房運転
に戻る。
【0021】通常の冷房運転から解氷冷房運転に切換え
が中央処理装置(CPU)53で決定されると、同時に
圧縮機26が停止され、水ポンプ5と冷媒ポンプ6が駆
動される。また、開閉弁14,15,17,18が開と
され、開閉弁16,19,20が閉とされる。
が中央処理装置(CPU)53で決定されると、同時に
圧縮機26が停止され、水ポンプ5と冷媒ポンプ6が駆
動される。また、開閉弁14,15,17,18が開と
され、開閉弁16,19,20が閉とされる。
【0022】そうすると、液溜7内に貯溜されている液
冷媒が液管33、バイパス管38、開閉弁15、バイパ
スガス管39を経て製氷用伝熱管12、解氷用伝熱管1
3に移行するが、液溜7内の液冷媒の全量が移行するに
は相応の時間を要する。解氷冷房運転に切換った時点で
は製氷用伝熱管12、解氷用伝熱管13にはガス冷媒が
入っており、上記の液溜7内液冷媒の全量移行が完了す
るまでは、冷媒ポンプ6はガス冷媒を吸引するので、潤
滑不良となり機能低下を来たすという問題があった。ま
た、それにより摩耗、発熱等によって寿命が低下すると
いう問題があった。
冷媒が液管33、バイパス管38、開閉弁15、バイパ
スガス管39を経て製氷用伝熱管12、解氷用伝熱管1
3に移行するが、液溜7内の液冷媒の全量が移行するに
は相応の時間を要する。解氷冷房運転に切換った時点で
は製氷用伝熱管12、解氷用伝熱管13にはガス冷媒が
入っており、上記の液溜7内液冷媒の全量移行が完了す
るまでは、冷媒ポンプ6はガス冷媒を吸引するので、潤
滑不良となり機能低下を来たすという問題があった。ま
た、それにより摩耗、発熱等によって寿命が低下すると
いう問題があった。
【0023】本発明は上記課題解決のため、解氷冷房運
転に入っても冷媒ポンプがガス冷媒を吸引することのな
い氷蓄熱式空気調和機を提供することを目的とする。
転に入っても冷媒ポンプがガス冷媒を吸引することのな
い氷蓄熱式空気調和機を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題の解決
手段として、圧縮機、室外熱交換器等を備える室外ユニ
ット、室内熱交換器、絞り等を備える室内ユニット及び
製氷用伝熱管等を配設した氷蓄熱槽、解氷冷房運転時に
液冷媒を圧送する冷媒ポンプ等を備える氷蓄熱ユニット
を接続冷媒配管で接続してなる氷蓄熱式空気調和機にお
いて、解氷冷房運転開始時、冷媒ポンプを所定時間遅ら
せて始動させる遅延手段を設けてなることを特徴とする
氷蓄熱式空気調和機、を提供しようとするものである。
手段として、圧縮機、室外熱交換器等を備える室外ユニ
ット、室内熱交換器、絞り等を備える室内ユニット及び
製氷用伝熱管等を配設した氷蓄熱槽、解氷冷房運転時に
液冷媒を圧送する冷媒ポンプ等を備える氷蓄熱ユニット
を接続冷媒配管で接続してなる氷蓄熱式空気調和機にお
いて、解氷冷房運転開始時、冷媒ポンプを所定時間遅ら
せて始動させる遅延手段を設けてなることを特徴とする
氷蓄熱式空気調和機、を提供しようとするものである。
【0025】
【作用】本発明は上記のように構成されるため、次の作
用を有する。
用を有する。
【0026】即ち、解氷冷房運転開始時、冷媒ポンプを
所定時間、遅らせて始動する遅延手段を備えるので、夏
期ピークカット運転時、所定時刻(例えば13時)にな
り、冷房運転から解氷冷房運転に切り換った時、開閉弁
の開閉切換による冷媒回路の切換え、圧縮機の停止、水
ポンプの始動は同時に行われるが、冷媒ポンプのみは所
定時間(例えば60秒)遅れて始動するため、液溜内の
液冷媒が全量、製氷用伝熱管、解氷用伝熱管に移動した
後、冷媒ポンプが運転を始めることとなり、ガス冷媒を
吸引することがない。
所定時間、遅らせて始動する遅延手段を備えるので、夏
期ピークカット運転時、所定時刻(例えば13時)にな
り、冷房運転から解氷冷房運転に切り換った時、開閉弁
の開閉切換による冷媒回路の切換え、圧縮機の停止、水
ポンプの始動は同時に行われるが、冷媒ポンプのみは所
定時間(例えば60秒)遅れて始動するため、液溜内の
液冷媒が全量、製氷用伝熱管、解氷用伝熱管に移動した
後、冷媒ポンプが運転を始めることとなり、ガス冷媒を
吸引することがない。
【0027】
【実施例】本発明の一実施例を図3を援用し、図1によ
り説明する。なお、従来例と同様の構成部材には同符号
を付し、必要ある場合を除き、説明を省略する。
り説明する。なお、従来例と同様の構成部材には同符号
を付し、必要ある場合を除き、説明を省略する。
【0028】図1は本実施例の制御ブロック図で、50
aは氷蓄熱式空気調和機の運転制御を行うコントロー
ラ、59はコントローラ50a内の中央処理装置(CP
U)53と冷媒ポンプ6を連結する信号線に介装された
遅延手段である。その他の構成は従来例と同様である。
aは氷蓄熱式空気調和機の運転制御を行うコントロー
ラ、59はコントローラ50a内の中央処理装置(CP
U)53と冷媒ポンプ6を連結する信号線に介装された
遅延手段である。その他の構成は従来例と同様である。
【0029】次に上記構成の作用について説明する。
【0030】室内空気温度センサ55の検出値、室内温
度設定器56の設定値、運転スイッチ57、ピークカッ
ト運転スイッチ58等の切換信号がA/D変換器51で
デジタル信号に変換され、インターフェース52を経
て、中央処理装置53に入力される。
度設定器56の設定値、運転スイッチ57、ピークカッ
ト運転スイッチ58等の切換信号がA/D変換器51で
デジタル信号に変換され、インターフェース52を経
て、中央処理装置53に入力される。
【0031】ここで所定の演算処理、制御処理が施され
運転モードが決定される。通常の冷房運転から解氷冷房
運転への切換えが決定されると、この信号が開閉弁14
〜20に出力され、開閉弁14,15,17,18が開
とされ、開閉弁16,19,20が閉とされ、冷媒回路
が冷房回路から解氷冷房回路に切換わる。同時に圧縮機
26に停止指令、水ポンプ5及び冷媒ポンプ6に始動指
令が出力される。しかし、冷媒ポンプ6の始動指令信号
は一旦、遅延手段59に入り、所定時間(例えば60
秒)遅らせて冷媒ポンプ6に入力されるので、冷媒回路
の切換え、圧縮機26の停止、水ポンプ5の始動から所
定時間(例えば60秒)遅れて冷媒ポンプ6は始動す
る。
運転モードが決定される。通常の冷房運転から解氷冷房
運転への切換えが決定されると、この信号が開閉弁14
〜20に出力され、開閉弁14,15,17,18が開
とされ、開閉弁16,19,20が閉とされ、冷媒回路
が冷房回路から解氷冷房回路に切換わる。同時に圧縮機
26に停止指令、水ポンプ5及び冷媒ポンプ6に始動指
令が出力される。しかし、冷媒ポンプ6の始動指令信号
は一旦、遅延手段59に入り、所定時間(例えば60
秒)遅らせて冷媒ポンプ6に入力されるので、冷媒回路
の切換え、圧縮機26の停止、水ポンプ5の始動から所
定時間(例えば60秒)遅れて冷媒ポンプ6は始動す
る。
【0032】上記冷媒ポンプ6の始動遅延時間は液溜7
内に貯溜されている液冷媒が全量、製氷用伝熱管12、
解氷用伝熱管13内に移行するのに要する時間以上に設
定される。この結果、冷媒ポンプ6はその始動時にガス
冷媒を吸引することがない。
内に貯溜されている液冷媒が全量、製氷用伝熱管12、
解氷用伝熱管13内に移行するのに要する時間以上に設
定される。この結果、冷媒ポンプ6はその始動時にガス
冷媒を吸引することがない。
【0033】なお、本実施例では本発明内容の理解を得
やすくするためもあり、コントローラ50a内に、従来
の中央処理装置(CPU)53は変更しないで、遅延手
段59を追設したものとしたが、中央処理装置(CP
U)53内の演算、処理ソフトを修正、変更することに
より、上記機能を中央処理装置(CPU)53内に組み
込んでもよい。
やすくするためもあり、コントローラ50a内に、従来
の中央処理装置(CPU)53は変更しないで、遅延手
段59を追設したものとしたが、中央処理装置(CP
U)53内の演算、処理ソフトを修正、変更することに
より、上記機能を中央処理装置(CPU)53内に組み
込んでもよい。
【0034】その他の構成、作用は図2、図3に示す従
来のものと同様であり、対応する部材には同じ符号が付
されている。
来のものと同様であり、対応する部材には同じ符号が付
されている。
【0035】以上の通り本実施例によれば氷蓄熱式空気
調和機の運転が、解氷冷房運転に切換っても液溜7内の
液冷媒が全量、製氷用伝熱管12、解氷用伝熱管13に
移動し切るまで冷媒ポンプ6が始動しないよう遅延手段
59が働くので、冷媒ポンプ6がガス冷媒を吸引するこ
とがなく、従って、従来のように潤滑不良を生じて機能
低下を来たすことがないという利点がある。
調和機の運転が、解氷冷房運転に切換っても液溜7内の
液冷媒が全量、製氷用伝熱管12、解氷用伝熱管13に
移動し切るまで冷媒ポンプ6が始動しないよう遅延手段
59が働くので、冷媒ポンプ6がガス冷媒を吸引するこ
とがなく、従って、従来のように潤滑不良を生じて機能
低下を来たすことがないという利点がある。
【0036】また、その結果、従来のように摩耗、発熱
が生じないので冷媒ポンプの寿命が延びるという利点が
ある。
が生じないので冷媒ポンプの寿命が延びるという利点が
ある。
【0037】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されるので次
の効果を有する。
の効果を有する。
【0038】即ち、本発明においては、氷蓄熱式空気調
和機が冷房運転から解氷冷房運転に切り換った時(開閉
弁14〜20の開閉切換による冷媒回路の切換え、圧縮
機の停止、水ポンプの始動は同時に行われる)、冷媒ポ
ンプは所定時間(例えば60秒)遅れて始動するよう遅
延手段を備えるため、液溜内に貯溜されている液冷媒が
全量、製氷用伝熱管及び解氷用伝熱管内に移動して後、
始動することとなり、冷媒ポンプはその始動時、ガス冷
媒を吸引することがない。従って潤滑不良に陥ることが
なくなり、機能低下が生じない。
和機が冷房運転から解氷冷房運転に切り換った時(開閉
弁14〜20の開閉切換による冷媒回路の切換え、圧縮
機の停止、水ポンプの始動は同時に行われる)、冷媒ポ
ンプは所定時間(例えば60秒)遅れて始動するよう遅
延手段を備えるため、液溜内に貯溜されている液冷媒が
全量、製氷用伝熱管及び解氷用伝熱管内に移動して後、
始動することとなり、冷媒ポンプはその始動時、ガス冷
媒を吸引することがない。従って潤滑不良に陥ることが
なくなり、機能低下が生じない。
【0039】また、潤滑不良のための異常摩耗、異常発
熱がなくなり、耐久性が向上する。
熱がなくなり、耐久性が向上する。
【図1】本発明の一実施例に係る制御ブロック図、
【図2】従来の氷蓄熱式空気調和機の要部制御ブロック
図
図
【図3】従来の氷蓄熱式空気調和機の系統図である。
1 氷蓄熱ユニット 2 室外ユニット 3 室内ユニット 4 氷蓄熱槽 5 水ポンプ 6 冷媒ポンプ 12 製氷用伝熱管 26 圧縮機 28 室外熱交換器 30 室内熱交換器 31 絞り 50a コントローラ 53 中央処理装置 59 遅延手段
フロントページの続き (72)発明者 大塚 高秋 愛知県西春日井郡西枇杷島町字旭町3丁目 1番地 三菱重工業株式会社エアコン製作 所内 (72)発明者 花井 実 名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱 重工業株式会社名古屋研究所内 (72)発明者 水上 春信 名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱 重工業株式会社名古屋研究所内
Claims (1)
- 【請求項1】 圧縮機、室外熱交換器等を備える室外ユ
ニット、室内熱交換器、絞り等を備える室内ユニット及
び製氷用伝熱管等を配設した氷蓄熱槽、解氷冷房運転時
に液冷媒を圧送する冷媒ポンプ等を備える氷蓄熱ユニッ
トを接続冷媒配管で接続してなる氷蓄熱式空気調和機に
おいて、解氷冷房運転開始時、冷媒ポンプを所定時間遅
らせて始動させる遅延手段を設けてなることを特徴とす
る氷蓄熱式空気調和機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04371394A JP3229111B2 (ja) | 1994-03-15 | 1994-03-15 | 氷蓄熱式空気調和機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04371394A JP3229111B2 (ja) | 1994-03-15 | 1994-03-15 | 氷蓄熱式空気調和機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07253230A true JPH07253230A (ja) | 1995-10-03 |
JP3229111B2 JP3229111B2 (ja) | 2001-11-12 |
Family
ID=12671453
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04371394A Expired - Fee Related JP3229111B2 (ja) | 1994-03-15 | 1994-03-15 | 氷蓄熱式空気調和機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3229111B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002013781A (ja) * | 2000-06-30 | 2002-01-18 | Hitachi Ltd | 空調システム |
-
1994
- 1994-03-15 JP JP04371394A patent/JP3229111B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002013781A (ja) * | 2000-06-30 | 2002-01-18 | Hitachi Ltd | 空調システム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3229111B2 (ja) | 2001-11-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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