JPH07252766A - 繊維原反の衝撃による水洗方法及び装置 - Google Patents

繊維原反の衝撃による水洗方法及び装置

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JPH07252766A
JPH07252766A JP6293261A JP29326194A JPH07252766A JP H07252766 A JPH07252766 A JP H07252766A JP 6293261 A JP6293261 A JP 6293261A JP 29326194 A JP29326194 A JP 29326194A JP H07252766 A JPH07252766 A JP H07252766A
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JP
Japan
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water
rotating
washing
fiber
impact
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JP6293261A
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English (en)
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Jae-Young Kim
裁永 金
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IL SUNG MACHINERY IND CO Ltd
NISSEI KIKAI KOGYO KK
Original Assignee
IL SUNG MACHINERY IND CO Ltd
NISSEI KIKAI KOGYO KK
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Publication date
Application filed by IL SUNG MACHINERY IND CO Ltd, NISSEI KIKAI KOGYO KK filed Critical IL SUNG MACHINERY IND CO Ltd
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    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06BTREATING TEXTILE MATERIALS USING LIQUIDS, GASES OR VAPOURS
    • D06B1/00Applying liquids, gases or vapours onto textile materials to effect treatment, e.g. washing, dyeing, bleaching, sizing or impregnating
    • D06B1/10Applying liquids, gases or vapours onto textile materials to effect treatment, e.g. washing, dyeing, bleaching, sizing or impregnating by contact with a member carrying the treating material
    • D06B1/14Applying liquids, gases or vapours onto textile materials to effect treatment, e.g. washing, dyeing, bleaching, sizing or impregnating by contact with a member carrying the treating material with a roller
    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06BTREATING TEXTILE MATERIALS USING LIQUIDS, GASES OR VAPOURS
    • D06B1/00Applying liquids, gases or vapours onto textile materials to effect treatment, e.g. washing, dyeing, bleaching, sizing or impregnating
    • D06B1/08Applying liquids, gases or vapours onto textile materials to effect treatment, e.g. washing, dyeing, bleaching, sizing or impregnating from outlets being in, or almost in, contact with the textile material
    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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  • Textile Engineering (AREA)
  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 伸縮性を要する繊維原反に好適であり、しか
も水洗能力が高く作業能率を向上させることができるよ
うな繊維原反の水洗方法及び装置を提供する。 【構成】チャンバー5内に形成された各水槽2内に、両
側面を開口した回転円筒22が支持ローラー21により
支持されており、所定の長さの繊維原反Tを前記円筒2
2内に停滞させてある。前記円筒22の上部に設けられ
た稼働ローラー23が正逆回転させられることにより、
前記円筒22も交互に異なる方向に回転せしめられ、そ
の内周面に固定された多数の移送板24により前記原反
Tを上方に移送し、最上部で前記原反Tをその自重によ
り落下せしめ前記洗浄水1と衝突させて衝撃を繰り返し
与えることにより前記原反Tが水洗されるようになって
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、織機による製織後又は
捺染若しくは染色工程後に行う水洗工程において、繊維
原反に衝撃を与えて水洗するための水洗方法及びその装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、原糸を製織して原反化する場合
には、製織の際に毛羽立ち等が発生することを防止する
ために、予め糊(Size),オイル(Oil),ワッ
クス(Wax)等を始めとする各種薬品を原糸の表面に
施す処理を行っておき、製織後に、水洗工程において原
反を水洗することにより上記糊等を除去している。又、
原反のプリンティング(Printing)工程、即ち
原反の捺染又は染色作業時に処理された各種染色用薬品
等も水洗による水洗工程により除去している。その他、
上記作業以外の場合にも、必要に応じて上記のような水
洗工程を数回反復して行う場合がある。そして、このよ
うな水洗工程を遂行する場合には、従来より、図5乃至
7に示すような方法及び装置が主に用いられている。
【0003】図5の水洗装置において、チャンバー5内
には、多数の水槽2が洗浄水1の供給と排出とを自由に
行うことができるように形成されており、各水槽2内に
は、各々ガイドローラー3が収装されている。ガイドロ
ーラー3の上部には、各々補助ローラー4が設置され、
チャンバー5の外部より供給される繊維原反Tをガイド
ローラー3と補助ローラー4に交互に巻装された状態で
移動させることができるようになっており、繊維原反T
がガイドローラー3により水槽2内に浸漬されるときに
水洗されるようになっている。
【0004】しかし、このような水洗方法は、繊維原反
Tがガイドローラー3と補助ローラー4との間を移動す
るときに、大きな張力を生じさせてしまうので、繊維原
反Tが伸張せしめられてしまう虞があり、特に、伸縮性
を要する原反には適当でない。又、繊維原反Tが水槽2
内をガイドローラー3で巻装された状態で移動させられ
るのみであり水洗能力が低いので、再度反復して水洗作
業を行わなければならず、作業能率が悪く、コストが増
大してしまうという欠点があった。
【0005】そこで、繊維原反の水洗能力を向上させる
ための手段として、図6に示すような水洗方法が採られ
ている。これは、上記図5の構成に加圧ローラー6を付
加した装置を用いることにより、補助ローラー4により
水槽2内で洗浄水1に浸漬された繊維原反Tを補助ロー
ラー4と加圧ローラー6との間を通過させながら、前記
加圧ローラー6の加圧により洗浄水1を除去して行うも
のである。そして、このような手段を用いれば、加圧ロ
ーラー6が、繊維原反Tを直接加圧するので、繊維原反
Tから洗浄水1を容易に除去することができ、水洗能力
が向上する。
【0006】しかし、上記手段を用いた水洗方法によっ
ては、ガイドローラー3と補助ローラー4間で繊維原反
Tの移動時に大きな張力が発生するという欠点は解決さ
れないばかりか、加圧ローラー6が、繊維原反Tを直接
加圧するので、却って、繊維原反Tへの引張を一層強め
てしまう。
【0007】そこで、このような張力の問題を除去する
ために図7に示すような手段を用いた水洗方法が採られ
ている。これは、図5において水槽2内に内装されてい
たガイドローラー3に代えて、停滞板7を所定の傾斜を
つけて内装した装置を用い、補助ローラー4を介して下
向する繊維原反Tの一定量をその停滞板7上に停滞させ
ながら連続して移動させる方法により水洗させて行うも
のである。
【0008】しかし、上記方法は、停滞板7上に繊維原
反Tを単に停滞させるだけであり、水洗が容易ではな
く、水洗能力が低いという欠点を解決できない。又、そ
の後に製造された衣服の洗濯又は乾燥機による乾燥等に
より衝撃を与えた場合に衣服が収縮してしまうという問
題が残されていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の事情
に鑑みてなされたものであり、水洗時に繊維原反にかか
る張力を排除することができ、特に、伸縮性をそのまま
維持しなければならない繊維原反も好適に水洗でき、か
つ、水洗能力が高く、繊維原反の洗浄作業を能率的に行
うことができるような繊維原反の洗浄方法及びその装置
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による繊維原反の
衝撃による水洗方法は、繊維原反を洗浄水に浸漬させる
ことにより水洗する方法において、前記繊維原反を移動
させながら、回転円筒内に所定の長さ分停滞させ、交互
に方向を変えて回転する前記回転円筒の回転方向に移送
させ、上部に位置したときに自重により落下せしめて、
前記洗浄水と衝突させることにより発生する衝撃を与
え、前記衝撃を前記回転円筒が回転を繰り返すことによ
り連続して与えて水洗するようにしたことを特徴として
いる。
【0011】又、本発明による繊維原反の衝撃による水
洗装置は、通常の大きさに区画されたチャンバー内に多
数の水槽を形成し、所定の高さの水面となるように洗浄
水を流入させ及び排出するようにした繊維原反の水洗装
置において、前記多数の水槽内に、前記繊維原反を停滞
させるための両側面が開口された回転部材と、前記回転
部材を支持する支持部材と、前記回転部材を交互に回転
方向を変えて回転させる稼働部材とを備え、前記回転部
材の回転方向に繊維原反を移送する手段を備えることに
より、前記回転部材内に位置する繊維原反を前記回転部
材の回転により該回転方向に移送し上部に位置したとき
に落下せしめて前記洗浄水と衝突させ、衝撃を与えて水
洗するようにしたことを特徴としている。
【0012】更に、本発明によれば、前記回転部材は回
転円筒であり、前記支持部材は前記回転円筒を支持する
支持ローラーであり、前記稼働部材は、前記回転円筒の
上部に前記回転円筒の外周面を押圧するようにして備え
られており、回転方向を交互に変更することによって前
記回転円筒の回転方向が交互に変更して回転せしめられ
るようにした稼働ローラーであり、前記移送手段は前記
回転円筒の内面に設けられた多数の移送板であるのが好
ましい。
【0013】また、本発明によれば、前記回転部材に
は、洗浄水の供給及び排出を自在ならしめるような手段
が設けられている。
【0014】この手段は、好ましくは、前記回転部材に
穿設された多数の孔であり、或いは、前記回転部材に形
成された編目である。
【0015】また、本発明によれば、前記回転部材の外
周面両側に環状の段部が設けられていて、前記回転部材
が回転せしめられたとき前記支持部材から離脱しないよ
うになっている。
【0016】
【作用】本発明による水洗方法及び装置によれば、ま
ず、所定量の洗浄水が浸水せしめられた水槽内に設けら
れた回転円筒に繊維原反を所定の長さ分停滞せしめるよ
うにしておき、次に、回転円筒を交互に回転方向を変え
ながら回転させて、該繊維原反を回転方向に上方に移送
し上部で該繊維原反の自重により落下させ洗浄水と衝突
させる。このときに生ずる衝撃力により、繊維原反に働
く洗浄作用が増大するとともに、繊維組織を緻密にする
物理的作用が生じる。そして、この衝撃を回転円筒が回
転を繰り返すことにより連続して繊維原反に与えること
により上記作用が更に増大する。又、回転円筒に洗浄水
の供給及び排出を自在ならしめる手段を設けたことによ
り、繊維原反の洗浄が更に効果的に行える。更に、回転
円筒の外周面両側に環状端部を設け、回転円筒が回転時
に支持部材から離脱しないようにしてあるので、円滑に
回転させることができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明による水洗方法及び装置の実施
例について、図1乃至4により詳細に説明する。図1
は、水洗装置の概略正面図、図2は図1の平面図、図3
は水洗装置の要部斜視図、図4は水洗装置の要部断面図
である。この水洗装置には、チャンバー5内に、通常の
大きさに区画された水槽2が図1及び2に示すように多
数形成されており、そこに洗浄水1が流入し及び排出さ
れるようになっている。なお、水槽の区画の仕方は、洗
浄水1の流入及び排出が可能であれば、図2に示すよう
な方法に限定されず、例えば、チャンバー5内を区画す
る仕切り板に通過孔のようなものを設ける(図示せず)
等してもよい。又、前記水槽2に流入せしめられる洗浄
水1の量は、水面の高さが、後述する回転円筒の内部を
一部浸水せしめる程度になるように調整されている。洗
浄水1を回転円筒の内部全体に充満させてしまうと、後
述する繊維原反の自由落下時に、繊維原反が洗浄水1の
水面に叩きつけられず衝撃を得られないからである。
【0018】前記多数の水槽2内には、後述する回転円
筒を支持するための支持台20が、図2に示すように一
つの回転円筒につき計4個設けられており、その各支持
台20の上部には、支持ローラー21が回動自在に設け
られている。支持ローラー21上には、両側面が開口さ
れた回転円筒22が設置されており、繊維原反Tをその
一方の開口部より挿入せしめて内部へ停滞させ、他方の
開口部より引き出すことができるようになっている。
又、回転円筒22は、図3に示すように両端面開口部の
径が狭められており、内部へ停滞せしめられた繊維原反
Tが該円筒22から飛出さないように形成されている。
【0019】前記回転円筒22の上部には、稼働ローラ
ー23が、その円筒22の外周面を押圧するようにして
設置されており、稼働ローラー23は、別の駆動機構
(図示せず)により常に正逆方向に交互に回転方向を変
更しながら回転せしめられるようになっている。稼働ロ
ーラーの回転方向を常に交互に変更するようにしたの
は、一方向のみに回転すると、回転円筒22も一方向の
みに回転せしめられてしまい回転円筒22内の繊維原反
Tが捩じれてしまうからである。
【0020】又、前記回転円筒22の内周面には、長手
方向に多数の移送板24が固定されており、移送板24
には、回転円筒22の回転により繊維原反Tを上方に移
送せしめ、最上部において容易に自由落下させることが
できるように図4に示すような所定の傾斜がつけられて
いる。繊維原反Tを最上部で落下させることができるよ
うにしたのは、最上部より洗浄水1に衝突した時に繊維
原反が受ける衝撃力が最大となり、後述する洗浄作用等
に最も効果的だからである。なお、洗浄作用等に有効な
衝撃力を与えることができるのであれば、移送板24に
つける傾斜は、繊維原反Tが最上部に到達する前に上部
より落下してしまう程度のものであってもよい。
【0021】更に、前記回転円筒22には、図3に示す
ように多数の排出孔25が穿設されており、洗浄水1が
回転円筒22内外に自在に供給及び排出されるようにな
っている。なお、回転円筒22に上記排出孔25を穿設
する代わりに、回転円筒自体を網目状に形成する(図示
は省略)ようにしてもよい。
【0022】更に又、前記回転円筒22の外周面両側に
は、図3に示すように環状の段部26が凸状に形成さ
れ、図4に示すように段部26の外側に前記稼働ローラ
ー23及び支持ローラー21が介在するようになってお
り、前記回転円筒22が前記稼働ローラー23の回転駆
動により回転せしめられる時に支持ローラー21から離
脱しないようになっている。なお、回転円筒22に設け
られるべき段部26は、回転円筒22が離脱しなければ
本実施例の形状に限定されるものではなく、例えば、図
面は省略するが、凹状に段部を形成し、その凹部に前記
稼働ローラー及び支持ローラーが嵌入するようにしても
よい。
【0023】稼働ローラー23の上部には、従来例と同
様に補助ローラー4が各々設置されており、図1及び2
に示す矢印方向に沿ってチャンバー5の外部入口より供
給される繊維原反Tを各回転円筒22内を通過して外部
出口へ移送することができるようになっている。なお、
このとき、例えば、図示しない別途駆動機構を設けて各
補助ローラー4を所定の等速度で回転させることができ
るようにすれば、繊維原反Tを、停滞状態を保ちながら
過度の張力をかけずに外部へ移送することができるので
好ましい。なお、停滞状態を保ちながら過度の張力がか
からずに外部へ移送することができる手段であれば、上
記駆動機構を設けなくともよく、例えば手動により補助
ローラー4を回転させて繊維原反Tを順に移送するよう
にしてもよい。
【0024】又、上記に関連して、各々の回転円筒22
開口部における繊維原反Tの入口から出口に向かって、
回転円筒22が僅かに下向して傾斜がつくように、各支
持台20の高さを変えて設けておけば(図示は省略)、
回転円筒22内の繊維原反Tが、その停滞状態を保ちつ
つ、過度の張力がかからずに順に移送せしめられるので
好ましい。
【0025】次に、上述のように構成された本実施例の
作用について説明する。本発明の水洗装置を用いて水洗
する前の準備作業として、先ず、所望の繊維原反Tを補
助ローラー4を介して、最初の(図1から見て左端の)
水槽2内に設置された回転円筒22の一端の開口部より
その回転円筒22内に挿入せしめ他端の開口部より繊維
原反Tの先端を引張り出す。これと同様の操作をその次
以降の各水槽2内に設置された各回転円筒22において
も順に行った後に、繊維原反Tの先端を図示しない別途
の駆動手段を用いてチャンバー5外に移送する。次に、
最後(図1から見て右側)の回転円筒22から最初の
(図1から見て左側)の回転円筒22まで順に各回転円
筒22内に入れた繊維原反Tを、図5に示すように所定
の長さ分ジグザグ形態に停滞(以下、このように回転円
筒22内でジクザグ形態に停滞せしめられる繊維原反T
を便宜上「停滞原反T’」と称する。)させる。こうし
て、多数の水槽2内に各々設置された多数の回転円筒2
2内に停滞原反T’が停滞せしめられ、水洗のための準
備作業が完了する。
【0026】なお、上記手順では、繊維原反Tの先端よ
りある程度の長さ分の洗浄が不充分なものになるが、そ
の部分については、別途洗浄作業を行えばよい。又、上
記手順を採らずに、繊維原反Tを最初の回転円筒22に
停滞せしめた状態で留めておき、以下に述べる洗浄作業
を行った後、次の回転円筒22に繊維原反Tを停滞させ
て以下同様の手順を順に繰り返した後に、上記したよう
な別途の駆動手段を用いて繊維原反Tの先端をチャンバ
ー5外に移送するような手順で準備作業を行ってもよ
い。
【0027】次に、前記駆動機構(図示せず)を駆動し
て稼働ローラー23を回転方向を交互に変えて回転させ
ると、回転円筒22は、該稼働ローラー23によりその
上部が押圧せしめられているので、稼働ローラー23の
回転方向と反対の方向に交互に回転方向を変えながら、
支持ローラー21に支持されながら回転させられる。な
お、このとき、上述のように、回転円筒22の外周面両
側に形成された凸状段部26の外側に前記稼働ローラー
23及び支持ローラー21が位置するようになっている
ので、回転円筒22が支持ローラー21から離脱するこ
とはない。
【0028】回転円筒22が回転すると、その内周面の
長手方向に固定された移送板24がその方向に移動し、
回転円筒22内の停滞原反T’を押上げ上方へ移送させ
る。上方へ移送された停滞原反T’は、図4に示すよう
に、最上部に達したときに、その自重により洗浄水1に
向かって落下し、洗浄水1と衝突する。そして、このと
きに受ける衝撃により原反に付着していた糊等が分離さ
れ易くなるので、停滞原反T’は効果的に洗浄される。
又、上記衝撃により、停滞原反T’の繊維組織をより緻
密にする物理的作用が生ずる。
【0029】こうして落下せしめられた停滞原反T’
は、同時に洗浄水1中に再浸水させられる過程を経なが
ら、回転円筒22に固定された移送板24により、更に
継続的に方向を変えて回転する回転円筒22の回転方向
に移送させられながら最上部で更に落下して洗浄水1と
衝突しながら衝撃を受ける。このようにして、回転円筒
22内における繊維原反Tの洗浄過程が反復して行われ
る。
【0030】他方、繊維原反Tは、例えば、補助ローラ
ー4を介した別途の移送手段によってチャンバー5の出
口方向に向かって継続的に移送されており、多数の回転
円筒22内で上述のような停滞原反T’となり衝撃を与
えられる洗浄過程を繰り返した後、チャンバー5外に移
送されることにより、水洗作業が完了する。
【0031】なお、水槽2の底面は、図1に示すよう
に、繊維原反Tが最初に浸漬せしめられる水槽に比べ後
に浸漬せしめられる水槽の方が次第に高くなるように傾
斜がつけられており、最初の水槽2の洗浄水1がその後
の水槽2へ流入することはないので、後の水槽2につれ
て洗浄水1は、浄化されており、繊維原反Tを充分に濯
ぐことができる。
【0032】又、回転円筒22に穿設された排出孔25
により、洗浄水1が回転円筒22内に進入し易いと共
に、停滞原反T’に含まれている洗浄水1を外部(本実
施例では、水槽2内)に排出し易いので、繊維原反Tの
濯ぎを充分に行うことができ洗浄効果が更に増大する。
【0033】なお、各回転円筒の配置及び配置個数は、
必ずしも本実施例に限定されるものではなく、繊維原反
の性質又は糊付け状態,染色の程度等により、各回転円
筒を水槽内に並列又は直列に配置する等自由に変えるこ
とができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の繊維原反
の衝撃による水洗方法及びその装置によれば、繊維原反
を回転円筒内に停滞させておき、張力がかかりにくくし
てあるので、水洗時に繊維原反にかかる張力を排除する
ことができる。又、洗浄水の衝撃で繊維組織をより緻密
にしうるので、その後に製造された衣服が洗濯されるこ
とで衝撃を受けたり乾燥機により乾燥されたりしても繊
維が更に収縮することはない。特に、伸縮性をそのまま
維持しなければならない繊維原反の場合には、その効果
が大である。
【0035】又、繊維原反を洗浄水に衝突せしめて連続
的に衝撃を与えることにより、繊維原反を水洗する能力
が向上し、繊維原反の洗浄作業の能率が向上する。
【0036】更に、本発明の洗浄装置の回転円筒に多数
の排出孔を設けたので、更に洗浄能力を向上させること
ができる。
【0037】更に又、本発明の洗浄装置の回転円筒の外
周面両側に環状の段部を設けたので、繊維原反の洗浄時
に回転ローラーが支持ローラーから離脱することなく円
滑に洗浄することができる。
【0038】このように、本発明は、繊維原反の水洗能
力に優れ、水洗作業能率を向上させることができるの
で、ひいてはコストを低減させる等経済的な効果を奏す
るのみならず、繊維の伸縮性を維持しながら水洗するこ
とができるので、良質の衣料品等の製品を需要者に提供
することができる等産業上の利用価値は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る水洗方法による水洗装置の実施例
の概略構成を示す正面図である。
【図2】本発明に係る水洗方法による水洗装置の実施例
の概略構成を示す平面図である。
【図3】本発明に係る水洗方法による水洗装置の実施例
の要部拡大斜視図である。
【図4】本発明に係る水洗方法による水洗装置の実施例
の要部拡大断面図である。
【図5】繊維原反の水洗方法及び装置の従来例の概略構
成を示す正面図である。
【図6】第5図の構成に加圧ローラーを付加した繊維原
反の水洗方法及び装置の従来例の概略構成を示す正面図
である。
【図7】第5図の構成におけるガイドローラーに代えて
停滞板を装備した繊維原反の水洗方法及び装置の従来例
の概略構成を示す正面図である。
【符号の説明】
1 洗浄水 2 水槽 5 チャンバー 22 回転円筒 23 稼働ローラー 24 移送板 25 排出孔 26 段部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維原反を洗浄水に浸漬させることによ
    り水洗する方法において、前記繊維原反を移動させなが
    ら、回転円筒内に所定の長さ分停滞させ、交互に方向を
    変えて回転する前記回転円筒の回転方向に移送させ、上
    部に位置したときに自重により落下せしめて、前記洗浄
    水と衝突させることにより衝撃を与え、前記衝撃を前記
    回転円筒が回転を繰り返すことにより連続して与えて水
    洗するようにしたことを特徴とする繊維原反の衝撃によ
    る水洗方法。
  2. 【請求項2】 通常の大きさに区画されたチャンバー5
    内に多数の水槽2を形成し、所定の高さの水面となるよ
    うに洗浄水1を流入させ及び排出するようにした繊維原
    反Tの水洗装置において、前記多数の水槽2内に、 前記繊維原反Tを停滞させるための両側面が開口された
    回転部材と、 前記回転部材を支持する支持部材と、 交互に回転方向を変えて前記回転部材を回転させる稼働
    部材とを夫々備え、 前記回転部材の回転方向に繊維原反Tを移送する手段を
    備えることにより、前記回転部材内に位置する繊維原反
    Tを前記回転部材の回転により該回転方向に移送し上部
    に位置したときに落下せしめて前記洗浄水1と衝突さ
    せ、衝撃を与えて水洗するようにしたことを特徴とする
    繊維原反の衝撃による水洗装置。
  3. 【請求項3】 前記回転部材は、回転円筒22であり、 前記支持部材は前記回転円筒22を支持する支持ローラ
    ー21であり、 前記稼働部材は、前記回転円筒22の上部に前記回転円
    筒22の外周面を押圧するようにして備えられており、
    回転方向を交互に変更することによって前記回転円筒2
    2の回転方向が交互に変更せしめられるようにした稼働
    ローラー23であり、 前記移送手段は、前記回転円筒22の内面に設けられた
    多数の移送板24であることを特徴とする請求項2に記
    載の繊維原反の衝撃による水洗装置。
  4. 【請求項4】 前記回転部材に洗浄水1の供給及び排出
    を自在ならしめるような機構が備えられていることを特
    徴とする請求項2又は3のいずれかに記載の繊維原反の
    衝撃による水洗装置。
  5. 【請求項5】 前記洗浄水1の供給及び排出を自在なら
    しめるような機構を前記回転部材に多数の排出孔25を
    穿設して備えたことを特徴とする請求項4に記載の繊維
    原反の衝撃による水洗装置。
  6. 【請求項6】 前記洗浄水1の供給及び排出を自在なら
    しめるような機構を前記回転部材を編目状に形成して備
    えたことを特徴とする請求項4に記載の繊維原反の衝撃
    による水洗装置。
  7. 【請求項7】 前記回転部材の外周面両側に環状の段部
    26を設け、前記回転部材が前記稼働部材により回転せ
    しめられるとき前記支持部材から離脱しないようにした
    ことを特徴とする請求項2乃至6のいずれかに記載の繊
    維原反の衝撃による水洗装置。
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