JPH07252524A - 熱処理炉 - Google Patents

熱処理炉

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Publication number
JPH07252524A
JPH07252524A JP4583594A JP4583594A JPH07252524A JP H07252524 A JPH07252524 A JP H07252524A JP 4583594 A JP4583594 A JP 4583594A JP 4583594 A JP4583594 A JP 4583594A JP H07252524 A JPH07252524 A JP H07252524A
Authority
JP
Japan
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heat insulating
furnace
fan
heat
heat treatment
Prior art date
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Pending
Application number
JP4583594A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Nakamu
栄治 中務
Ippei Yamauchi
一平 山内
Masao Takeda
正夫 武田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP4583594A priority Critical patent/JPH07252524A/ja
Publication of JPH07252524A publication Critical patent/JPH07252524A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】炉に対するシールを不要にして炉構造の簡略化
や熱効率の向上を図り、同時に冷却効果を高める。 【構成】加熱空間3を包囲する断熱材2を断熱本体21
と断熱扉22、23とから構成するとともに、その断熱
扉22、23に流体力を作用させ得る位置にファン81
を内設し、それらの断熱扉22、23をファン81の風
圧で移動させて断熱本体21との間に冷却ガスの送風路
を形成するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱処理を終えた処理物
を急冷するための冷却機能を備えた熱処理炉に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】熱処理に供された後の処理物に対して
は、その物性向上の必要性や、操業サイクルタイムの短
縮化の要請から、冷却が不可欠なものになっている。
【0003】しかして、従来の冷却機構は、炉にファン
を内設する一方、加熱空間を形成する断熱材を断熱本体
と断熱扉とから構成し、その断熱扉を炉外の駆動手段に
より駆動して断熱本体から離反させることにより、ファ
ンから送風する冷却ガスを断熱本体と断熱扉の間に形成
される通風路を介して加熱空間に送り込むようにしてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、かかる冷却
機構の駆動手段としては、空気圧シリンダを用いるのが
通例であり、このシリンダを炉胴に定着し、ピストン部
を炉胴を貫通して炉内の断熱扉に連結している。
【0005】そのため、炉胴に貫通穴を設けることが不
可欠であり、その貫通部のシールが難しく炉構造の複雑
化や貫通部を通じたガスリーク、熱ロスの発生等を招く
とともに、シリンダの駆動範囲に制約が多く冷却ガスの
通風路を十分に広くとれないために、冷却効果が小さく
なるという欠点があった。
【0006】本発明は、このような課題に着目してなさ
れたものであって、炉胴に対するシールを不要にして炉
構造の簡略化や熱効率の向上を図り、同時に冷却効果を
有効に高めた熱処理炉を提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
達成するために、次のような構成を採用したものであ
る。
【0008】すなわち、本発明に係る熱処理炉は、断熱
材により包囲される加熱空間に処理物を配置して熱処理
を行う熱処理炉において、前記断熱材を断熱本体と可動
部とから構成するとともに、その可動部に流体力を作用
させ得る位置にファンを内設し、可動部をファンの風圧
で移動させて断熱本体との間に冷却ガスの送風路を形成
するようにしたことを特徴とする。
【0009】
【作用】このような構成のものであれば、ファンの駆動
によって発生する流体力が断熱材に作用した場合に、可
動部が断熱本体に対し移動して、両者の間に通風路が形
成されることになる。このように、断熱材が風圧で駆動
されるため、外部からの駆動が不要になり、炉胴に穴を
開ける必要がなくなって、ガスリークや熱ロスの発生要
因が除去される。したがって、炉胴に対するシールも不
要になって炉構造が簡略化し、炉の熱効率も向上するこ
とになる。その上、空気圧シリンダを用いる場合のよう
に炉に複雑な機構を組み込む必要がないため、断熱扉の
可動範囲を比較的広くとることができ、十分な通風路を
形成して冷却効果を高めることが可能になる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面を参照して
説明する。
【0011】この熱処理炉は、図1に示すように、炉胴
1に内設した断熱材2によって加熱空間3を閉成し、そ
の加熱空間3にタイトボックス4を配置している。タイ
トボックス4の外周にはヒータ5が配設され、加熱空間
3を所定温度に加熱し得るようになっている。炉内空間
6はメカニカルブースタポンプ7a及び油回転真空ポン
プ7bからなる主排気系7を介して真空排気可能とさ
れ、また前記タイトボックス4内もバルブ7c及びトラ
ップ7dを介してこの主排気系路7の油回転真空ポンプ
7bにより直接排気可能とされている。
【0012】そして、熱処理後の加熱空間3を冷却する
ために、冷却機構8を構成している。この冷却機構8
は、前記断熱材2を構成要素の一つとするものであっ
て、この断熱材2を断熱本体21および可動部22、2
3から構成し、これらの可動部22、23を炉1に内設
したファン81の風圧で図2に示すように移動させて、
断熱本体21との間にそれぞれ冷却ガスの送風路を形成
するようにしたものである。具体的に説明すると、断熱
本体21は炉胴1に固定された円筒体状のものであり、
可動部たる断熱扉22、23は断熱本体2の左右の開口
端に対して着脱可能なものであって、これらの断熱扉2
2、23がガイド82及びコロ83を介して炉胴1に支
持されている。ガイド82は、炉の中心に向かって漸次
低くなるように傾斜した突片状のものであり、断熱扉2
2、23の左右両側縁(紙面に垂直な方向)に突設され
ている。コロ83は、炉胴1の左右の内壁面(同方向)
に水平軸を介して軸着されたものであり、その上に前記
ガイド82を転動可能に添設するようにしている。ま
た、ファン81は一方の断熱扉22に対面する位置に配
設された遠心タイプのものであり、このファン81が軸
心方向から吸引し放射方向に排出した冷却ガスを、炉1
に内設した導風板84によって断熱本体21と断熱扉2
2との境界部分に案内するようにしている。なお、タイ
トボックス4も本体41と扉42、43とから構成され
ており、本体41は断熱本体21に支持され、扉42、
43は断熱扉22、23の内面に一体に取着してある。
また、前記導風板84の外面には水冷式のクーラ85が
内設してあり、前記ファン81に流入する直前のガスを
冷却するようになっている。図中9は、炉1内にN2
どの冷却ガスを導入するための冷却ガス導入系路9であ
り、図中10は、冷却ガスを案内する案内部材である。
【0013】次に、本実施例の作動を説明する。ファン
81を作動させていないときは、図1に示すように断熱
扉22、23はガイド板82及びコロ83に案内されて
自重により炉1の中心部に向かって降下し、断熱本体2
1の開口端に当接する。このとき、扉42、43も本体
41に当接し、その結果、加熱空間3を閉成する。この
状態で加熱空間3における熱処理を終え、ヒータ5をO
FFにし、冷却ガス導入系路9を開いて炉1内に冷却ガ
スを導入するとともに、ファン81を作動させると、フ
ァン81は軸心方向からガスを吸引するため、このファ
ン81に対面する断熱扉22の前面が先ず負圧になり、
断熱扉22は扉42と共に自重に抗してその負圧により
図2に示すように斜め上方に案内されながら持ち上げら
れ、断熱本体21及び本体41から離反する。一方、フ
ァン81から排出された冷却ガスは導風板84によって
断熱本体21と断熱扉22の境界に案内されるため、断
熱本体21と断熱扉22の間及び本体41と扉42の間
に形成される通風路から加熱空間3に流れ込む。その
後、その冷却ガスはタイトボックス4内に収容した処理
物Wの周囲を流れた後、対面位置にある断熱扉23の内
側の扉43に衝突し、その風圧により、該扉23、43
を付勢して、自重に抗してそれらの扉23、43を斜め
上方に持ち上げ、本体21、41から離反させる。その
後、本体41と扉43及び断熱本体21と断熱扉23の
間に形成される通風路から冷却ガスが流出し、炉胴1の
内側を通過した後、導風板84の外面に案内されて再び
ファン81に吸い込まれる。吸い込まれる直前には、ク
ーラ85に冷熱を付与される。このようにして、加熱空
間3に配置された処理物Wは、加熱後に急速冷却に付さ
れ、その間に所定の物性が整えられるとともに、全体を
通じた操業サイクルタイムの短縮化が図られる。
【0014】しかして、この冷却機構8は、ファン81
の駆動によって発生する流体力で扉22、23等を本体
21等から離反させ、送風路を形成するようにしてお
り、またファン81を止めるだけで、再び扉22、23
等を自重により本体21等を蓋封する位置に移動させ得
るものである。このように、断熱材2を風圧のみで開閉
駆動できるため、外部からの駆動が不要になり、駆動シ
リンダ等を組み込んでいた穴が不要になって、ガスリー
クや熱ロスの発生要因が除去できるものとなる。すなわ
ち、炉に対するシールが不要になり、炉の熱効率を確実
に向上させ得るものとなる。また、空気圧シリンダを用
いる場合のような複雑な機構が炉に存在しないため、断
熱扉22、23の可動範囲を比較的広くとることがで
き、断熱本体21との間に十分な通風路を形成して、冷
却効果を有効に高めることが可能になる。したがって、
冷却時間を従来に比べて尚一層短縮することができる。
さらに、本実施例は駆動力を流体力により実現している
ため、信頼性が高く、製造コストも低減化できるメリッ
トが得られる。
【0015】なお、本発明は上述した実施例のみに限定
されるものではない。例えば、前記実施例ではコロ及び
ガイド面を斜めに設け、断熱扉をその自重により移動さ
せて断熱本体を閉止するようにしているが、図3に示す
ように断熱扉23をリンク100により支持したり、か
かる閉止力をバネ力に求めるようにしてもよいのは勿論
である。また、断熱本体と可動部の着脱構造や、ファン
及びクーラの種類、取付位置なども、本発明の趣旨を逸
脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0016】
【発明の効果】本発明の熱処理炉は、以上説明したよう
に、断熱材により包囲される加熱空間内で熱処理に供し
た後の処理物を冷却するために、断熱材を断熱本体と可
動部とから構成し、その可動部に流体力を作用させ得る
位置にファンを内設し、可動部をファンの風圧で移動さ
せて断熱本体との間に冷却ガスの送風路を形成するよう
にしたものである。そのため、外部からの駆動が不要に
なり、ガスリークや熱ロスの発生原因となる貫通部の存
在を排除することができる。したがって、炉胴に対する
シールも不要になり、炉構造が簡略化するとともに、炉
の熱効率も向上することになる。その上、扉を風圧で駆
動するだけであるから、空気圧シリンダを用いる場合の
ような複雑な機構を炉に持ち込む必要がなく、断熱扉の
可動範囲を比較的広くとることができて、十分な通風路
を形成し冷却効果を高め、従来に比べて冷却時間を有効
に短縮することが可能になる。さらに、以上のような炉
構造は信頼性の向上、製造コストの向上にも資するもの
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す模式的な全体断面図。
【図2】図1に対応した作用説明図。
【図3】本発明の他の実施例を示す要部断面図。
【符号の説明】
W…処理物 2…断熱材 3…加熱空間 21…断熱本体 22、23…可動部(断熱扉) 81…ファン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F27D 1/18 N 9/00 7727−4K

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】断熱材により包囲される加熱空間に処理物
    を配置して熱処理を行う熱処理炉において、前記断熱材
    を断熱本体と可動部とから構成するとともに、その可動
    部に流体力を作用させ得る位置にファンを内設し、可動
    部をファンの風圧で移動させて断熱本体との間に冷却ガ
    スの送風路を形成するようにしたことを特徴とする熱処
    理炉。
JP4583594A 1994-03-16 1994-03-16 熱処理炉 Pending JPH07252524A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4583594A JPH07252524A (ja) 1994-03-16 1994-03-16 熱処理炉

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4583594A JPH07252524A (ja) 1994-03-16 1994-03-16 熱処理炉

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07252524A true JPH07252524A (ja) 1995-10-03

Family

ID=12730286

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4583594A Pending JPH07252524A (ja) 1994-03-16 1994-03-16 熱処理炉

Country Status (1)

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JP (1) JPH07252524A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100722859B1 (ko) * 2006-12-22 2007-05-30 김철영 진공로
CN102676774A (zh) * 2012-05-31 2012-09-19 无锡宇吉科技有限公司 台车式热处理炉的炉门边框密封结构
CN103157757A (zh) * 2013-04-11 2013-06-19 机械工业第一设计研究院 台车式锻造加热炉炉门压紧机构
JP2021085623A (ja) * 2019-11-28 2021-06-03 島津産機システムズ株式会社 熱処理炉

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