JPH07251652A - 車両用メータ装置 - Google Patents

車両用メータ装置

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JPH07251652A
JPH07251652A JP6042429A JP4242994A JPH07251652A JP H07251652 A JPH07251652 A JP H07251652A JP 6042429 A JP6042429 A JP 6042429A JP 4242994 A JP4242994 A JP 4242994A JP H07251652 A JPH07251652 A JP H07251652A
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ignition switch
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表部材を通じて常時は何も見えず、イグニッ
ションスイッチがオンのときのみメータ表示が見えるよ
うにすると共に、表部材に曲面を付したブラックフェイ
スメータを安価に構成できる車両用メータ装置を提供す
る。 【構成】 表示部Aの前面に配した表部材6が、電圧印
加により着色され逆電圧印加により透明状態になるエレ
クトロクロミック素子6aを有する。電圧切換手段22
がスイッチ21に連動して素子6aに印加する電圧を非
点灯の通常時と点灯時とで反転し、電圧調整手段VRが
その電圧の大きさを調整する。エレクトロクロミック層
6a1 とこれに電圧を印加する透明電極膜6a2 ,6a
3 とからなる素子6aを透明基板6b,6cにより挟
む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車等の車両のインス
トルメントパネルに配設される車両用メータ装置に係
り、特に、例えばエンジンをかけ表示を必要とするとき
のみメータ表示を見えるようにし、エンジンをかけてい
ない通常時には何も見えないようにした一般にブラック
フェイスメータと称される車両用メータ装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のメータ装置として図7に
示すような構成のものが提案されている。同図におい
て、メータケース1内には計測量に応じた角度だけ指針
2を回転駆動するムーブメント3が収容されると共に、
指針2とムーブメント3との間には指針2と協動して計
測量を表示する文字板4が配設されている。メータケー
ス1の開口部1aには、メータケース1の周辺部と文字
板4の不要部分をマスクする一般に見返しと称されるマ
スク部材5が配置されると共に、マスク部材5の開口部
は指針2や文字板4を保護すると共に埃の侵入を防止す
る表部材6によってカバーされている。
【0003】指針2は例えば透明な透光性材料から形成
され、光源7からの光を基部2aに導入しこれを指示部
2bに向けて反射することによって指示部全体が光輝す
るように構成される。文字板4は透光性の基板に文字抜
き印刷が施されて形成され、光源8からの光を文字板4
の背面に照射することによって光が透過して文字や目盛
部分が光輝するように構成される。表部材6は、光源7
及び8が点灯していないとき、この表部材6を通じて内
部の指針2や文字板4の文字や目盛が見えないように、
例えば20%程度の低い透過率のスモーク材料と称され
る透光性の材料によって形成される。
【0004】一方、光源7及び8には、その点灯時に透
過率の低い表部材6を通じて指針2及び文字板4の文字
や目盛が昼間も明瞭に視認できるように、表部材が透明
材料からなるものに比べて表部材を通さない状態で約2
00倍(1200cd/m2)程度の明るさを確保でき
る文字板照明用の冷陰極管、指針照明用の高輝度LED
などが使用される。
【0005】なお、上述のような特殊な光源を使用しな
くてもよいように、表部材を液晶デバイスからなる液晶
シャッタによって構成することも考えられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者のメータ
では、冷陰極管や高輝度LEDが共に高価で、点灯駆動
に専用の回路を必要とするものを使用しなければなら
ず、コストアップを招くという問題があった。
【0007】また、後者のメータでも、液晶シャッタを
駆動するための交流電圧の発生や制御を行うための複雑
な回路を必要としてコスト高である他、表部材に曲面を
もたせることが技術的に困難であるという問題もある。
【0008】よって本発明は、上述した従来の問題点に
鑑み、常時は何も見えず、必要なときのみメータ表示が
見えるようにし、ブラックフェイスメータを安価に構成
することのできる車両用メータ装置を提供することを目
的としている。
【0009】また本発明は、上述した従来の問題点に鑑
み、常時は何も見えず、エンジンをかけたときのみメー
タ表示を見えるようにしブラックフェイスメータを安価
に構成することのできる車両用メータ装置を提供するこ
とを目的としている。
【0010】更に本発明は、上述した従来の問題点に鑑
み、メータ表示部の前面の表部材を通じて常時は何も見
えず、イグニッションスイッチのオン〔アクセサリ(A
CC)ポジションでのオンでも可)のときのみメータ表
示を見えるようにすると共に、表部材に曲面を簡単に付
することのできるブラックフェイスメータを安価に構成
することのできる車両用メータ装置を提供することを目
的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明により成された車両用メータ装置は、図1の基本
構成図に示すように、イグニッションスイッチ21がオ
フのとき、メータ表示部Aが該メータ表示部の前面に配
した表部材6を通じて見えないようにし、イグニッショ
ンスイッチがオンのとき、前記メータ表示部が前記表部
材を通じて見えるようにした車両用メータ装置におい
て、前記表部材6が、一方向の電圧印加により着色され
て透過率が小さくなり、逆方向の電圧印加により透過率
が大きい透明状態になるエレクトロクロミック素子6a
を有し、イグニッションスイッチがオフのとき前記一方
向の電圧を印加し、イグニッションスイッチがオンのと
き前記逆方向の電圧を印加する電圧切換手段22を備え
ることを特徴としている。
【0012】また、前記電圧切換手段22がイグニッシ
ョンスイッチ21のオン・オフに連動して切り換えられ
前記エレクトロクロミック素子6aに印加する電圧を反
転することを特徴としている。
【0013】また、前記表部材6が前記エレクトロクロ
ミック素子6aを両側から挟む透明基板6b,6cを有
し、前記エレクトロクロミック素子6aがエレクトロク
ロミック層6a1 と該エレクトロクロミック層6a3
挟みこれに前記電圧を印加する透明電極膜6a2 ,6a
3 とからなることを特徴としている。
【0014】更に、車両用メータ装置が、前記電圧切換
手段22を介して前記エレクトロクロミック素子6aに
印加する電圧の大きさを可変する電圧調整手段VRを更
に備えることを特徴としている。
【0015】
【作用】上記構成において、メータ表示部Aが通常時に
何も見えないようにし、イグニッションスイッチのオン
のとき表示が見えるように、メータ表示部Aの前面にエ
レクトロクロミック素子6aを有する表部材6を配する
と共に、電圧切換手段22により、メータ表示部Aをイ
グニッションスイッチがオフしている通常時にエレクト
ロクロミック素子6aに一方向の電圧を印加してエレク
トロクロミック素子6aを着色させ、逆にイグニッショ
ンスイッチがオンしたときにメータ表示部Aの表示を見
えるようにするためエレクトロクロミック素子6aに逆
方向の電圧を印加してエレクトロクロミック素子6aを
透明状態させるようにしている。
【0016】よって、メータ表示を必要とするときエレ
クトロクロミック素子6aが透明状態になっていて透過
率が良好であるので、表部材6を通じてメータ表示部A
の表示を明瞭に見ることができ、またメータ表示を必要
としないイグニッションスイッチオフの通常時には、エ
レクトロクロミック素子6aが着色状態になって透過率
が低下するようになるので、表部材6を通じてメータ表
示部Aを見えなくすることができる。
【0017】また、イグニッションスイッチ21のオン
・オフに連動して電圧切換手段22がエレクトロクロミ
ック素子6aに印加する電圧を反転するので、イグニッ
ションスイッチがオンのときには必要な表示が見えるよ
うになり、イグニッションスイッチがオフのときには表
部材6を通じて何の表示も見えなくなっている。
【0018】表部材6が、エレクトロクロミック層6a
1 を透明電極膜6a2 ,6a3 により挟んでなるエレク
トロクロミック素子6aを両側から透明基板6b,6c
により挟んだ構成となり、エレクトロクロミック層6a
1 の曲面への形成が自在に行えるので、表部材の曲面化
が簡単に行える。
【0019】電圧切換手段22を介してエレクトロクロ
ミック素子6aに印加する電圧の大きさが電圧調整手段
VRにより可変できるようになっているので、エレクト
ロクロミック素子6aの透過率を希望のものに調整する
ことができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明による車両用メータ装置の基本構成
図、図2及び図3はコンビネーションメータとして構成
された本発明による車両用メータ装置の一実施例を示
し、図2は斜視図、図3は断面図であり、従来例として
図7について上述したものと同等の部分には同一の符号
を付してある。
【0021】メータケース1内に収容されたムーブメン
ト3と文字板4との間には透明な材料からなる導光板1
0が配置され、導光板10の周辺部には、メータケース
1の底部に取り付けられた白熱電球からなる光源11の
光を導入する光導入端10aが形成されている。導光板
10は、文字板4と共にムーブメント3に対して固定さ
れてユニット化されている。この指針2、ムーブメント
3、文字板4及び導光板10からなる指針式すなわちア
ナログ式のメータユニットはメータケース1の底部に固
定され、同じくメータケース1の底部に固定された光源
11と共にアナログ式メータ表示部Aを構成している。
導光板10は、導入光を文字板4の背面及び指針2を上
端に取り付けた指針軸3aの挿通孔10bまで導いて、
文字板4の背面に照射すると共に、挿入孔10bに形成
した反射面10cによって指針軸3aに沿って上方へ反
射する。
【0022】なお、上述の実施例では、メータ表示部A
は、指針2、ムーブメント3、文字板4及び導光板10
はからなる指針式すなわちアナログ式のメータユニット
と、ライティングスイッチにより点灯する光源11とか
らなり、夜間は光源11からの光によりメータ表示を行
うアナログ式メータ表示部となっているが、メータ表示
部としては、例えば数字表示器やバー表示器などにより
構成したデジタル式メータ表示部であってもよい。
【0023】文字板10の背面に照射された光は、文字
抜き印刷された文字板4の文字、目盛などを透過して文
字板4の表面に至り、文字や目盛を光輝させる。指針軸
3aに沿って上方へ反射された光は、指針2の基部2a
の受光面により受光されて指針内部に導入され、指針基
部2aに形成された図示しない反射面により反射されて
指示部2bに向けられることで指示部全体を光輝させ
る。メータケース1の開口部1aに配置されたマスク部
材(見返し)5は、メータケース1の周辺部と文字板4
の不要部分をマスクし、マスク部材5の開口部にはエレ
クトロクロミック素子(以下、EC素子と略記する)6
aを透明基板としてのガラス基板6b及び6cの間に挟
んだ構造の表部材6が配されている。なお、このガラス
基板は透明な樹脂材料からなる透明基板と置き換えるこ
ともできる。
【0024】EC素子6aは、固体であるエレクトロク
ロミック層(以下、EC層と略記する)6a1 を、下部
電極を形成するITO透明電極膜6a2 と上部電極を形
成するITO透明電極膜6a3 とにより両側から挟んだ
構成となっている。
【0025】なお、表部材6の一部分の詳細を図4の部
分拡大断面図を参照して説明すると、ガラス基板6bの
下側縁にはITO透明電極膜6a2 の下縁部と電気的に
接続される金属膜6dが、ガラス基板6cの上側縁には
ITO透明電極膜6a3 の上縁部と電気的に接続される
金属膜6eがそれぞれメッキにより形成されている。こ
の金属膜6d及び6eは例えばAg膜とAu膜の積層膜
からなり、これらにはITO透明電極膜6a2 及び6a
3 に電圧を印加するためのフレキシブル印刷回路(FP
C)からなるリード線12を半田付けするための端子6
f及び6gが例えば半田付けによりそれぞれ設けられて
いる。
【0026】マスク部材5の開口部に配された表部材6
は、樹脂製のクリップ状のバインダ13により、図2の
斜視図に示すように複数箇所で挟むことによって保持さ
れる。バインダ13は、マスク部材5の上部及び下部開
口縁にそれぞれ突設したリブ5a及び5bと表部材6の
表面と上下縁部とをその弾性により挟み、表部材6の背
面周縁部をマスク部材5の開口端面に弾接させる。
【0027】上記ガラス基板6b,6c及びEC素子6
aにより構成された上述の表部材は上下方向において湾
曲されているが、例えば以下のようにして製作される。
先ず、所望の形状に上下方向において湾曲された一方の
ガラス基板6bの下側縁に金属膜6dをメッキし、この
金属膜6dに一部分重ねてガラス基板6b上にITO透
明電極膜6a2 、EC層6a1 及びITO透明電極膜6
3 を順に積層し、最後にガラス基板6bと同一の曲率
で湾曲された他方のガラス基板6cを接着することによ
り形成される。なお、表部材6の湾曲は、上下だけでな
く左右方向においても行われることができる。
【0028】EC素子6aは透過率の高い透明状態が安
定であり、上部電極であるITO透明電極膜6a2 を負
にして外部電圧を加えると以下の反応が起こり、透明な
WO 3 が青色のHx WO3 となって透過率が低下する。 WO3 +H+ +xe- →Hx WO3
【0029】電圧の印加により着色イオンであるプロト
ンと電子は外部電源から供給され、還元反応で酸化タン
グステンはタングステンブロンズを形成し、青色にな
る。印加電圧を除いて電圧印加回路をオープンにすると
EC素子6aは安定の透明な状態に戻ろうとするが、電
子の通路がなくなってしまうため着色状態を維持するよ
うになる。これは電圧を常時印加しておかなくても透過
率の低い状態を保持できるので、電源消耗の点で有利で
ある。消色状態にするには、電圧を逆極性にして印加す
ると元の透明な安定状態に戻る。また、印加電圧の極性
及び大きさによって透過率を20〜70%の範囲で変化
させることができる。
【0030】図5はEC素子6aに印加する電圧をイグ
ニッションスイッチに連動して切り換えるための電気回
路を示し、同図において、21はエンジン始動時にオン
されるイグニッションスイッチであり、その一端が図示
しないバッテリに接続されると共に、その他端が電源供
給を必要とする、例えばメータ装置のムーブンメント3
や光源11などのや車両の各部に接続されている。イグ
ニッションスイッチ21の一端とアース間には、抵抗R
と、例えば1.5Vの一定電圧を発生する定電圧素子であ
るツェナダイオードDとの直列回路が接続され、ツェナ
ダイオードDと並列に電圧調整手段としての可変抵抗器
VRが接続されている。
【0031】22はイグニッションスイッチ21と連動
して切り換えられる2つの切換スイッチ22a及び22
bからなる双投スイッチであり、2つの切換スイッチ2
2a及び22bはイグニッションスイッチ21がオフの
とき可動接点cが固定接点a側に、オンのとき固定接点
b側に切り換えられるようになっている。切換スイッチ
22aの固定接点a及び切換スイッチ22bの固定接点
bはEC素子6aの下部電極を形成するITO透明電極
膜6a3 に、切換スイッチ22aの固定接点b及び切換
スイッチ22bの固定接点aはEC素子6aの上部電極
を形成するITO透明電極膜6a2 にそれぞれ接続され
ている。
【0032】以上の構成において、イグニッションスイ
ッチ21がオフのとき、切換スイッチ22a及び22b
が図示のように固定接点a側にあり、電極膜6a3 側に
正の電圧が印加されて電極膜6a3 及び6a2 間に挟ま
れたEC層6a1 が着色される。これに対しイグニッシ
ョンスイッチ21がオン(ACCも含む意味で使用して
いる。)のときには、電極膜6a2 側に正の電圧が印加
されて印加電圧が反転され電極膜6a3 及び6a2 間に
挟まれたEC層6a1 が透明状態にされて透過率が大き
くなる。よって、図5の双投スイッチ22は、イグニッ
ションスイッチがオフの通常時にEC素子6aに一方向
の電圧を印加し、イグニッションスイッチがオンのとき
EC素子6aに逆方向の電圧を印加する電圧切換手段と
して働いている。
【0033】EC素子6aに印加する電圧は、可変抵抗
器VRを可変することにより調整され、可変抵抗器VR
の可動接点が両端間で移動されることにより、1.5〜0
Vの範囲で調整される。イグニッションスイッチ21が
オン・オフ及び双投スイッチ22の切換状態とEC素子
6aの透過率との関係を、印加電圧が1.5Vと1.0Vの
場合について示すと、下表1及び下表2に示すようにな
る。
【表1】
【表2】
【0034】上記表1及び2から分かるように、イグニ
ッションスイッチ21がオフのときのEC層6a1 の透
過率は印加電圧にほとんど関係なく一定の20%になる
のに対し、イグニッションスイッチ21がオンのときの
透過率は、周囲の明るさなどに応じてユーザによって可
変抵抗VRにより調整される電極膜6a3 及び6a2
印加する電圧により可変され、最大電圧1.5Vのとき7
0%、1.0Vのとき50%になる。
【0035】上述の実施例では、表部材6にEC素子を
用いてイグニッションスイッチに連動してEC素子にか
ける電圧を正逆反転することによって、イグニッション
スイッチのオン前(エンジン始動前)には、表部材6の
透過率が20%程度に低くされるので、表部材6を通じ
て内部を見ることができないので、メータのブラックフ
ェイス化が可能になる。イグニッションスイッチのオン
後(エンジン始動後)には、オンと同時に表部材6の透
過率が20%から70%に変化される表部材6を通じて
内部の表示を見ることができるようになり、通常のメー
タ表示を行うことができる。
【0036】また、実施例では、可変抵抗器VRを調整
してEC素子に印加する電圧を変化させ、透過率を自由
に変化させることができるので、例えば夜間のように周
囲が暗く、メータ表示の明るさが眩しいと運転者が感じ
たときには、透過率を70%から例えば50%に変化さ
せて視認性のよい輝度の表示を得ることができる。しか
も、これが直流電圧を調整することで簡単に行えるので
複雑な回路も必要としない。
【0037】なお、上述した実施例では、EC素子に印
加する電圧を手動操作によって調整できるようになって
いるが、例えば光電素子によって周囲明るさを検知し、
この検知した周囲明るさに応じて印加電圧の大きさを自
動的に調整し、昼間のように周囲が明るいときにはEC
素子の透過率を大きくし、夜間のように周囲が暗いとき
にはEC素子の透過率を小さくすることが可能である。
【0038】また、表部材6の透過率を変えるだけでな
く、メータ表示部の明るさ自体を周囲の明るさに応じて
又は手動操作により変化させることもできる。図6は図
3に示したメータ照明用の光源11などを点灯するため
の回路を図5の回路に付加した回路図を示し、昼夜共に
点灯発光する発光表示式メータを表す。同図において、
31は夜間或いはトンネルに入ったときのように周囲が
暗くなったときにオンされるライティングスイッチに連
動してオンされるスイッチ、32は調光回路及び夜間減
光回路であり、光源11などはイグニッションスイッチ
21のオンによって点灯され、かつ周囲が暗くなってラ
イティングスイッチがオンされるとスイッチ31がオン
され、このスイッチ31のオンに応じて調光回路及び夜
間減光回路32が光源11などに流す電流を減少させて
光源11の点灯輝度が低下される。また、調光回路及び
夜間減光回路32は図示しない手動調光摘みの操作によ
って抵抗値が変化されて光源11の点灯輝度の調整を行
うこともできる。
【0039】また、図5の回路では、抵抗Rとツェナダ
イオードD及び可変抵抗器VRの並列回路とを通じてバ
ッテリからアースに電流が常時流れるようになっている
が、EC素子6aに対する電圧印加回路へのバッテリか
らの電圧供給を図6に示すようにタイマ回路33を介し
て行い、エンジンがかかっていないイグニッションスイ
ッチ21のオフのときには、バッテリからの電圧供給を
一定時間以上行わないようにすることもできる。
【0040】タイマ回路33は、リレー33aと、トラ
ンジスタTRと、抵抗R1 〜R3 及びコンデンサC1
らなる時定数回路とを有する。タイマ回路33において
は、イグニッションスイッチ21がオンするとダイオー
ドD1 、抵抗R1 を介してコンデンサC1 が充電され、
これによってトランジスタTRがオンされ、バッテリか
らリレーコイルL、トランジスタTRを介してアースに
電流が流れてリレー接点CTがオンし、バッテリ電源を
リレー接点CTを介して抵抗Rの一端に供給する。この
状態はイグニッションスイッチ21がオフするまで持続
され、固定接点b側に電圧が印加される。イグニッショ
スイッチ21がオフすると、切換スイッチ22の可動接
点cが固定接点bから固定接点aに切り換えられると共
にコンデンサC1 に充電された電荷はC1 ・(R2 +R
3 )の時定数で抵抗R2 及びR3を通じて放電するの
で、トランジスタTRはイグニッションスイッチ21の
オフから例えば6秒程度の一定時間の間オンした後オフ
する。
【0041】従って、イグニッショスイッチ21に連動
して切り換えられた切換スイッチ22を介して逆電圧が
EC素子6aに一定時間印加され、その後トランジスタ
TRがオフするとリレー接点CTもオフしてバッテリか
らの電圧供給はなくなる。なお、D2 はEC素子6aへ
の逆電圧印加状態を電圧供給がなくなっても維持するた
め、EC素子6aの電圧印加回路をオープンにするため
設けた一方向性素子としてのダイオードである。
【0042】更に、図示実施例では、メータ表示部の照
明光源はイグニッションスイッチがオンしたときにオン
されるようになっているが、周囲が明るい昼間などに
は、透過率の高い表部材6を通じて入射する光によって
メータ表示部の視認が可能であるので、照明光源は夜間
などの周囲が暗いときのみ点灯されるものであってもよ
い。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、メ
ータ表示部の前面にエレクトロクロミック素子を有する
表部材を配すると共に、電圧切換手段により、イグニッ
ションスイッチがオフしている通常時にエレクトロクロ
ミック素子に一方向の電圧を印加してエレクトロクロミ
ック素子を着色させ、イグニッションスイッチがオンし
てメータ表示部の表示を見えるようにするときエレクト
ロクロミック素子に逆方向の電圧を印加してエレクトロ
クロミック素子を透明状態させるようにしているので、
メータ表示部の表示が通常時に何も見えないようにし、
イグニッションスイッチがオンのときメータ表示部の表
示を見えるようにできるブラックフェイスメータが得ら
れる。
【0044】また、メータ表示を必要とするときエレク
トロクロミック素子が透明状態になっていて透過率が良
好であって、メータ表示部の表示を明瞭に見ることがで
き、高輝度の光源を使用することが必要ないだけでな
く、イグニッションスイッチがオフのときには、印加電
圧の切換によって、エレクトロクロミック素子が着色状
態にして透過率が低下させ、表部材を通じてメータ表示
部を見えなくすることができるので、複雑な回路を用い
ることなく安価に実現できる。
【0045】更に、イグニッションスイッチのオン・オ
フに連動して切り換えられ電圧切換手段がエレクトロク
ロミック素子に印加する電圧を反転するので、エンジン
が始動されたときには必要な表示が見えるようになり、
エンジンがかかっていない常時は表部材を通じて何の表
示も見えないようにでき、エンジンをかけたときのみメ
ータ表示を見えるようにしたブラックフェイスメータが
得られる。
【0046】更にまた、表部材が、固体であるエレクト
ロクロミック層を透明電極膜により挟んでなるエレクト
ロクロミック素子を両側から透明基板により挟んだ構成
となり、エレクトロクロミック層の曲面への形成が自在
に行えるので、表部材を曲面化したブラックフェイスメ
ータを安価に得ることができる。
【0047】しかも、エレクトロクロミック素子に印加
する電圧の大きさを調整してその透過率を希望のものに
調整することができるので、例えば、周囲が明るい昼間
には透過率を上げ、周囲が暗い夜間には透過率を下げる
などして周囲明るさや、ユーザが希望する表示の明るさ
を簡単に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車両用メータ装置の基本構成を示
す図である。
【図2】本発明による車両用メータ装置の一実施例を示
す斜視図である。
【図3】本発明による車両用メータ装置の一実施例を示
す断面図である。
【図4】図3中の一部分の拡大断面図である。
【図5】本発明による車両用メータ装置の一実施例にお
いて使用する印加電圧を切換えるための回路示す回路図
である。
【図6】図5の回路の一部分の変形例を示す回路図であ
る。
【図7】従来のメータ装置の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
A メータ表示部 6 表部材 6a エレクトロクロミック素子 6a1 エレクトロクロミック層 6a2 ,6a3 透明電極膜 6b,6c 透明基板(ガラス基板) 21 イグニッションスイッチ 22 電圧切換手段(双投スイッチ) VR 電圧調整手段(可変抵抗器)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イグニッションスイッチがオフのとき、
    メータ表示部Aが該メータ表示部の前面に配した表部材
    6を通じて見えないようにし、イグニッションスイッチ
    がオンのとき、前記メータ表示部が前記表部材を通じて
    見えるようにした車両用メータ装置において、 前記表部材6が、一方向の電圧印加により着色されて透
    過率が小さくなり、逆方向の電圧印加により透過率が大
    きい透明状態になるエレクトロクロミック素子6aを有
    し、 イグニッションスイッチがオフのとき前記一方向の電圧
    を印加し、イグニッションスイッチがオンのとき前記逆
    方向の電圧を印加する電圧切換手段22を備えることを
    特徴とする車両用メータ装置。
  2. 【請求項2】 前記電圧切換手段22がイグニッション
    スイッチ21のオン・オフに連動して切り換えられ前記
    エレクトロクロミック素子6aに印加する電圧を反転す
    ることを特徴とする請求項1記載の車両用メータ装置。
  3. 【請求項3】 前記表部材6が前記エレクトロクロミッ
    ク素子6aを両側から挟む透明基板6b,6cを有し、 前記エレクトロクロミック素子6aがエレクトロクロミ
    ック層6a1 と該エレクトロクロミック層6a3 を挟み
    これに前記電圧を印加する透明電極膜6a2 ,6a3
    からなることを特徴とする請求項1又は2記載の車両用
    メータ装置。
  4. 【請求項4】 前記電圧切換手段22を介して前記エレ
    クトロクロミック素子6aに印加する電圧の大きさを可
    変する電圧調整手段VRを備えることを特徴とする請求
    項1〜3のいずれかに記載の車両用メータ装置。
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