JPH07251090A - 被破砕物の破砕方法及び破砕装置 - Google Patents

被破砕物の破砕方法及び破砕装置

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JPH07251090A
JPH07251090A JP33184994A JP33184994A JPH07251090A JP H07251090 A JPH07251090 A JP H07251090A JP 33184994 A JP33184994 A JP 33184994A JP 33184994 A JP33184994 A JP 33184994A JP H07251090 A JPH07251090 A JP H07251090A
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crushing
casing
rotary claw
shafts
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Abstract

(57)【要約】 【目的】回転爪刃で被破砕物を掻込んで引っ掛け、この
引っ掛けられた被破砕物同士を、擦り合わせるようにし
て相対峙する回転爪刃を回転させ、これにより被破砕物
同士で細片化するようにした被破砕物の破砕方法及び装
置を実現することにある。 【構成】ケーシング2の一端部には被破砕物を投入する
投入口3を、他端部には破砕された破砕物を排出する排
出口4をそれぞれ設け、該ケーシング2内に複数のシャ
フト5を平行に且つ回転自在に設け、該複数のシャフト
5には、回転爪刃9を間隔を開けて固着し、隣接し相対
峙する回転爪刃同士9が、その先端部において回転軌跡
が交差し、且つシャフト5の軸方向に間隔を開けてなる
構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転爪刃で被破砕物を
掻込んで引っ掛け、この引っ掛けられた被破砕物同士
を、擦り合わせるようにして、被破砕物同士で細片化せ
しめるようにした被破砕物の破砕方法及び破砕装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、紙やビニールシート等の被破砕物
を細片化する場合、高速回転刃にて直接切断していた。
即ち、回転刃を高速回転させ、この高速回転刃で被破砕
物を切断し、細片化していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この場合は次
のとおり欠点がある。 (イ)大きな動力を使用し、回転刃の磨耗が生ずる。 (ロ)破砕後の破砕物の移動に別動力を必要とする。 (ハ)紙の破砕断面が直線的である。
【0004】即ち、回転刃で直接被破砕物を切断するた
め、回転刃が短期間で磨耗して切断能力が低下し、切断
効率が悪くなること、細片化した破砕物を排出するため
に、新たに排出用の送風手段を必要とすること、破砕物
の切断面が直線的であるため、秘密資料等の切断には不
向きである等の問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の問題を
解決すべく、以下のとおりの解決手段を講じた。
【0006】請求項1は、ケーシングの一端部には被破
砕物を投入する投入口を、他端部には破砕された破砕物
を排出する排出口をそれぞれ設け、該ケーシング内に複
数のシャフトを平行に且つ回転自在に設け、該複数のシ
ャフトには、回転爪刃を間隔を開けて固着し、隣接し相
対峙する回転爪刃同士が、その先端部において回転軌跡
が交差し、且つシャフトの軸方向に間隔を開けて設けら
れてなる破砕装置である。
【0007】上記シャフトは二本以上あれば良い。シャ
フトに固着される回転爪刃は、衝撃に耐え得る部材であ
れば良い。また本発明に係る回転爪刃は、刃と言う表現
を用いているが、切断を主目的としたものではなく、後
述するように、被破砕物を引き裂いたり、これを引っ掛
けて回転させるものである。
【0008】本発明に係る破砕装置で破砕される被破砕
物としては、紙製品は勿論、、ビニール、きびの搾り
粕、草木等が最適であり、金属や石材等以外のものであ
れば大概破砕することができるものである。特に後述す
るように、破断面が不規則であるため、事務所等の秘密
資料の破砕には最適である。
【0009】請求項2は、ケーシング2の上部に予備ケ
ーシング2Aを設け、該予備ケーシング2Aの上部側を
投入口10とし、下部側を排出口11とし、且つ該排出
口11とケーシング2の投入口3とを相連通せしめ、該
予備ケーシング2A内に予備破砕室S1を設け、該予備
破砕室S1に複数のシャフト12を平行に且つ回転自在
に設け、該複数のシャフト12には、回転爪刃13を間
隔を開けて固着し、且つ、隣接し相対峙する回転爪刃1
3同士が、その先端部において回転軌跡が交差するよう
にシャフト12の軸方向に間隔を開けて設け、該予備破
砕室S1で粗く破砕された破砕物を下部側の破砕室Sに
導くようにした破砕装置である。
【0010】請求項3は、内部に破砕室Sを有するケー
シング2の投入口3と、内部に予備破砕室S1を有する
予備ケーシング2Aの排出口11とを、筒状の連通部材
14で連結し、且つ予備破砕室S1から排出される破砕
物を破砕室Sに移送するための送風手段18を有する破
砕装置である。
【0011】請求項4は、上記ケーシングの排出口4
が、破砕物を排出する送風手段4Aを有するようにした
請求項1、請求項2または請求項3に記載の破砕装置で
ある。
【0012】請求項5は、上記ケーシング内に散水手段
20を臨ませた請求項1乃至請求項4のいずれかの項に
記載の破砕装置である。
【0013】請求項6は、上記ケーシング内に被破砕物
Hを舞い上がらせるための送風手段21を臨ませた請求
項1乃至請求項5のいずれかの項に記載の破砕装置であ
る。
【0014】請求項7は、上記ケーシングの内側壁に固
定爪刃22の列を設け、該固定爪刃22の先端部を上記
回転爪刃の先端部と交差させるようにした請求項1乃至
請求項6のいずれかの項に記載の破砕装置である。
【0015】請求項8は、上記シャフトの少なくとも一
個のシャフトの回転力を、他のシャフトの回転力よりも
大きくした請求項1乃至請求項7のいずれかの項に記載
の破砕装置である。
【0016】請求項9は、上記シャフトの少なくとも一
個のシャフトの回転方向を、他のシャフトと違えた請求
項1乃至請求項8のいずれかの項に記載の破砕装置であ
る。
【0017】請求項10は、上記回転爪刃の先端掻込み
部を、シャフトの軸方向に風が発生するような向きに傾
斜させた請求項1乃至請求項10のいずれかの項に記載
の破砕装置である。
【0018】請求項11は、上記回転爪刃がシャフトに
螺旋状に設けられた請求項1乃至請求項10のいずれか
の項に記載の破砕装置である。
【0019】請求項12は、相対峙する回転爪刃9を、
間隔を開けて回転軌跡が交差するように回転させ、該回
転爪刃9で被破砕物を掻込んで引っ掛け、相対峙する回
転爪刃9に引っ掛けられたそれぞれの被破砕物Hの側面
同士を、互いに擦り合わせることにより、被破砕物H同
士で細片化せしめて被破砕物Hを破砕するようにした被
破砕物の破砕方法である。
【0020】請求項13は、被破砕物Hの破砕を、被破
砕物Hを湿潤させた後、又はこれと平行させながら行う
ようにした請求項12記載の被破砕物の破砕方法であ
る。
【0021】
【作用】請求項1のように、投入口3から被破砕物Hを
破砕室S内に投入し、破砕室S内で被破砕物Hを破砕す
る。破砕室S内には、回転爪刃9が高速回転しており、
この回転爪刃9に被破砕物Hは掻むしられたり、引き裂
かれたり或いはこの回転爪刃9の掻込み部9bに引っ掛
けられたりする。この引っ掛けられた状態の被破砕物H
は、二つ折り状態で引っ掛けられる。
【0022】二つ折り状態の被破砕物Hは、引っ掛けら
れた部分においては、密に重合しているが、その端部は
被破砕物H間に空気が侵入するため肥大化している。一
方、相隣接する回転爪刃9にも同様に肥大化した被破砕
物Hを引っ掛けた状態であるため、これらが回転爪刃9
の高速回転に伴い、交差する部位で相互に掻きむしり合
いながら、両者同士で細片化し、被破砕物Hが破砕され
る。
【0023】以下に引っ掛けされた被破砕物H同士が、
如何にして破砕されるかを図4を用いて説明する。この
図では被破砕物H同士が破砕し合う場合を原理的に説明
するため、余分な構成を省略して示した。下部側に配置
された左右二個の回転爪刃9Aは紙面の手前側に回転
し、上部側の回転爪刃9Bは紙面の裏面側に回転してい
るものとする。
【0024】下部側の回転爪刃9A間の離間距離h1は
常に一定であり、又この離間距離h1間を通過する際の
上部側の回転爪刃9Bとの離間距離h2も常に一定であ
る。この状態で両回転爪刃9A、9Bを相反する方向に
回転させると、上部側の回転爪刃9Bは、紙面の裏側に
被破砕物Hを引っ掛けた状態で回転し、他方、下部側の
回転爪刃9Aは、紙面の手前側に被破砕物Hを引っ掛け
た状態で回転する。即ち、図4(A)に示すように引っ
掛け面が相対峙するように両回転爪刃9A、9Bは回転
する。
【0025】係る状態で、両回転爪刃9A、9Bが相互
に接近する方向(イ)に回転しながら交差すると、それ
ぞれに引っ掛けられた被破砕物H同士に厚さh3、h4
の重複部分H1、H2ができ、この重複部分H1、H2
同士が互いに引っ掛け合いながら、両者で破砕し合う。
【0026】以上のことは、回転爪刃9が高速回転であ
るため、引っ掛けられた相互の被破砕物Hは、短時間に
何回も擦り合いを繰り返すこととなり、被破砕物Hは細
片化され、破砕される。
【0027】また、回転爪刃9に引っ掛けられずに浮遊
する被破砕物Hがあっても、これらの浮遊する被破砕物
Hは、高速回転する回転爪刃9にいずれは引っ掛けられ
るため、確実に破砕せしめることができる。
【0028】請求項2のように、破砕室Sを備えたケー
シング2と一体に、予備破砕室S1を備えた予備ケーシ
ング2Aを設け、予備破砕室S1上記破砕と同様に被破
砕物Hを粗く破砕した後、これを破砕室S内で再び破砕
する。
【0029】請求項3のように、破砕室Sと予備破砕室
S1とを別体で形成し、これを筒状の連通部材14で連
通せしめ、且つ予備破砕室S1内の破砕物を破砕室Sに
排出するための送風手段18を設け、この送風手段18
で粗く破砕した破砕物を破砕室Sに排出せしめる。
【0030】請求項4のように、ケーシングの排出口か
らの破砕物を外部に排出するための送風手段21を設
け、破砕し了えた破砕物をこの送風手段で排出せしめ
る。
【0031】請求項5のように、散水手段20を破砕室
を有すケーシング内に臨ませ、この散水手段20で被破
砕物Hに噴霧して湿潤させながら破砕を行うようにす
る。
【0032】請求項6のように、ケーシング内に送風す
ることにより、ケーシング内の被破砕物をこの送風によ
り常に舞い上がらせようにし、これにより回転爪刃9で
被破砕物Hを掻込み引っ掛けけることができるようにす
る。
【0033】請求項7のように、ケーシングの内側面に
複数の固定爪刃22を設け、この固定爪刃22の先端部
と回転爪刃の先端部とを交差させることにより、回転爪
刃と固定爪刃22との間でも上記のように被破砕物H同
士を擦り合わせながら破砕させることができる。
【0034】請求項8のように、複数個のシャフトのう
ち、少なくとも一個のシャフトの回転力を、他のシャフ
トよりも大きくすることにより、この大きい回転力を有
するシャフトに複数個のシャフトを干渉させることがで
きる。即ち、一個の回転爪刃と複数個の回転爪刃とを干
渉させても回転力は低下しない。
【0035】請求項9のように、複数個のシャフトのう
ち、少なくとも一個のシャフトを他のシャフトと回転方
向を違えることにより、相隣接る回転爪刃同士の干渉を
連続的になさしめたり、平均化させたりすることができ
る。
【0036】請求項10のように、回転爪刃の掻込み部
をシャフトの軸方向に風が発生するような向きに傾斜さ
せることにより、破砕室内の破砕物をシャフトの軸方向
に排出させることができ、破砕物をスムーズに部外に排
出することができる。
【0037】請求項11のように、回転爪刃をシャフト
の軸方向に螺旋状に設けることにより、隣接し相対峙す
る回転爪刃同士を連続的に干渉させることができ、これ
を回転させる駆動モーターの付加を均一化させることが
できる。
【0038】請求項12のように、相対峙する回転爪刃
9を、間隔を開けて回転軌跡が交差するように回転さ
せ、これに被破砕物Hを掻込んで引っ掛け、この状態で
被破砕物H同士を互いに擦り合わせことにより、被破砕
物H同士で細片化せしめ、被破砕物Hの破砕を行う。
【0039】請求項13のように、被破砕物Hを予め湿
潤し、これを破砕室に投入し、破砕する。この湿潤状態
の被破砕物Hが紙等の場合は、紙は脆弱化しているた
め、上記のように回転爪刃で掻込まれて破砕したり、こ
れに引っ掛けられて回転せしめれてるも、風力で簡単に
破砕されたりし、且つ相互に擦り合いながら破砕され
る。
【0040】また、破砕室に散水手段20を臨ませ、被
破砕物Hを破砕するのと平行して送水手段で被破砕物H
を湿潤させることもでき、この場合も同様に被破砕物H
の破砕が確実に行われる。
【0041】
【実施例】次に本発明に係る被破砕物を破砕する方法及
び破砕装置が実際どのように具現化されるかを以下で説
明する。図1及び図2は本発明の破砕装置の全体概略図
を示し、1は架台である。2はこの架台1に載置された
ケーシングを示し、このケーシング2内に被破砕物を破
砕する破砕室Sが設けられている。
【0042】ケーシング2の上部左端部には、被破砕物
を投入する投入口3が形成され、他方、ケーシング2の
上部右端部には破砕した破砕物を排出する排出口4が形
成され、これらの投入口3及び排出口4はケーシング2
内の破砕室Sと相連通している。
【0043】ケーシング2の破砕室S内には、その長さ
方向にシャフト5が回転自在に横架されている。シャフ
ト5は間隔を開けて平行に設置される。このシャフト5
は、少なくとも二本あれば良いが、三本以上配置するこ
とが望ましい。尚、図の想像線で示す位置にシャフトを
設け、四本としても良い。各シャフト5の延出端部には
図2のとおりプーリー6が一体に設けられている。
【0044】ケーシング2の側面に駆動モーター7を設
置し、この駆動モーター7の駆動軸と上記プーリー6と
にVベルト等の動力伝達体8を張架し、駆動モーター7
の回転力をシャフト5に伝達するようにする。図示で
は、駆動モーター7を三個用いて三本のシャフト5を回
転させるようにしているが、この駆動モーター7の個数
は任意であり、三本のシャフト5を一個の駆動モーター
7で回転させるような構成することも可能である。
【0045】シャフト5には、破砕室S内の排気を排出
口4方向に排出せるための回転爪刃9が一体的に固着さ
れている。この回転爪刃9の主機能は、後述するように
被破砕物を破砕させるためのものである。また、該排出
口4には破砕物を確実に排出するための排出用の送風手
段4Aが臨んで設けられている。
【0046】回転爪刃9のシャフト5への取付け方を、
シャフト5の軸に対して斜めに縦断するように取り付け
れば、破砕室S内の排気を排出口4方向に排出させるこ
ともできるので、このように回転爪刃9をシャフト5に
取り付けても良いこと勿論であり、後述するように、回
転爪刃9の掻込み部9aを傾斜させ、この傾斜状の掻込
み部9aで排気を排出するようにしても良い。
【0047】回転爪刃9は、図3に示すシャフト5に固
着される基部9aと、その基部9aから延出された掻込
み部9bとの一体成形体で形成され、掻込み部9bは基
部9aに対して傾斜している。その傾斜角度は任意であ
るが、約45度が望ましい。この折曲部を斜めとするこ
とにより、掻込み部9bの先端に鋭角状の尖り部9cを
設け、、この尖り部9cで後述の被破砕物Hを掻込こむ
ようにしても良い。
【0048】尚、破砕爪刃9は必ずしも傾斜させる必要
はないが、上記のように傾斜させた方が、被破砕物Hの
掻込み量が多くなる。
【0049】回転爪刃9は、これで被破砕物Hを直接切
断することを主目的するものでないので、その刃先を必
ずしも鋭利に成形する必要はない。そして、その回転爪
刃9は、切断刃のように肉厚を薄くする必要はなく、逆
に肉厚のあるものが良い。
【0050】回転爪刃9は、図5のように複数本の回転
爪刃単体9Aをセットとしてシャフト5に固着する。回
転爪刃単体9Aを単独でシャフト5に固着しても良い
が、図示のように三枚乃至四枚をセットとして固着して
も良く、これは任意でり、これを構成する回転爪刃単体
9Aの本数に比例して被破砕物Hを掻込む回数も比例す
るので、回転爪刃9を何本の回転爪刃単体9Aで構成す
るかは適宜変更しても良い。
【0051】各シャフト5に固着された回転爪刃9は、
相互に当接しないように間隔をずらせて設けられてい
る。即ち、掻込み部9b同士は、互いに回転軌跡が交差
するようになっているも、互いにシャフト軸方向に間隔
を開けて回転するように配置されているため、隣接し相
対峙する回転爪刃9同士が衝突したり係合したりするこ
とはない。
【0052】このようにして相対峙する回転爪刃9同士
は、掻込み部9aにおいて回転軌跡が交差しながら回転
するも、相互の回転爪刃9は、シャフト5の軸方向に間
隔を開けて固着されているので、お互いに係合すること
はなく、各シャフト5に固着された回転爪刃9は、独立
して回転することができる。
【0053】ところで、相隣接する掻込み部9b同士が
交差する際の両者の間隔であるが、種々検討した結果、
紙等を破砕する場合は1センチメートル乃至2センチメ
ートルの間隔が最良であった。
【0054】上記では、シャフト5の回転方向につい
て、特に述べなかったが、シャフト5の回転方向は適宜
で良い。即ち、それぞれに固着された回転爪刃9の掻込
み部9aが、図4(A)に示すように相互に掻込むよう
に回転させれば良い。尚、複数本シャフト5を設置した
場合は、それぞれに固着される特定の回転爪刃9が相隣
接する回転爪刃9の複数本と干渉し合う場合があるの
で、その場合は各シャフト5の回転方向を適宜に変更し
ても良い。
【0055】また、各シャフト5の回転方向を同一と
し、これに固着される回転爪刃9の取付け方を変更する
ことによっても図4に示すような干渉の仕方は可能であ
る。
【0056】ところで、本発明の基本的な構成を一通り
説明したので、上記構成を利用して本発明に係る被破砕
物Hの破砕方法を以下に詳述する。この説明では被破砕
物Hとして紙を用いて説明する。
【0057】ケーシング2内の投入口3から新聞等の紙
Hを投入すると、紙Hは高速回転せしめられている回転
爪刃9の掻込み部9bで引き裂かれたり、或いは引き裂
かれないで掻込み部9bに図4或いは図5のように二つ
折り状態で引っ掛けられ、またはこれに堆積される。
【0058】この引っ掛けされた紙Hは、その係止部に
おいては互いに密接して重合されているが、その紙Hの
先端部分は、紙と紙との間に空気等が侵入するため図示
のように肥大化し、この肥大化した状態で、相隣接する
同様に肥大化した紙Hとが側面同士で擦れ合い、或いは
お互いの紙H同士が回転軌跡が交差する部位で掻きむし
り合いながら、徐々に細片化される。これは回転爪刃9
が高速回転であるため、紙Hの掻込み動作と紙H相互の
擦り合いを短時間で相互に繰り返すこととなり、短時間
で紙Hは細片化し破砕される。
【0059】この高速回転状態の回転爪刃9は、これに
引っ掛けられないで破砕室Sを浮遊する紙Hをも掻込み
ながら回転し、これを掻込み部9bで引っ掛けて回転す
るため、細片化は確実になされる。そして、この細片化
は、不規則になされるため、その破断部分が直線的とな
ることはなく、切断刃で直線的に破断するのと違い、機
密書類等の細片化或いは破砕手段として最良であり、事
務所内のシュレッター装置としても最適である。
【0060】以上が回転爪刃9で被破砕物H同士を干渉
させ合いながら、被破砕物Hを破砕する方法であるが、
被破砕物Hを以下に説明するような湿潤状態で破砕する
方法を採用すれば、被破砕物Hの種類によっては、上記
方法よりも効率的に破砕することもできる。これについ
て、以下に説明する。
【0061】被破砕物である紙Hに、予め散水して紙H
を湿潤状態にする。この湿潤状態の紙Hを破砕室Sに投
入し、前記のとおり回転爪刃9で掻込まれて係止又は堆
積せしめる。この紙Hは水分を含浸して肥大化し、且つ
脆弱化しているため、上記のとおり相互に擦れ合えば容
易に破砕せしめられる。
【0062】また、脆弱化しているため、高速回転せし
められるだけでも、その風速によって引きちぎられるも
のもあり、前記の湿潤せずに破砕する方法よりも、被破
砕物の種類によっては効率的に破砕すことができる。
【0063】尚、上記では紙Hを破砕する前に予め湿潤
するようにしたが、ケーシング2内に後述する散水手段
20を臨ませ、紙Hに散水しながら上記のとおり紙を破
砕させるようにしても良いこと勿論である。
【0064】図6は、予備破砕室S1の要部を示す透視
図である。この予備破砕室S1は、上記のケーシング2
に一体に設けられる。予備破砕室S1を図1に示すケー
シング2の投入口3に臨ませる。即ち、予備破砕室S1
を構成する予備ケーシング2Aを投入口3に一体に固着
したものである。
【0065】図1に示すケーシング2の投入口3に、予
備ケーシング2Aを一体化し、この予備ケーシング2A
内に上記予備破砕室S1は設けられる。この予備破砕室
S1では、上記破砕室Sで細片化する前に、被破砕物を
或る程度粗く破砕するものであるが、その予備破砕室S
1内の破砕手段は、前記で述べた破砕室S内の破砕手段
と基本的構成は相違しないが、この予備破砕室S1で破
砕した後、下部側に位置するケーシング2内の破砕室S
で被破砕物Hを、更に細片化して破砕するようにしたも
のであり、以下にその構成を説明する。
【0066】図示のように、予備ケーシング2Aには、
上部側に投入口10が、下部側には排出口11がそれぞ
れ開口して設けられ、上部側の投入口10からは被破砕
物Hが予備破砕室S1内に投入され、内部の予備破砕室
S1で粗く破砕された破砕物が下部側の排出口11から
排出され、ケーシング2の投入口3に破砕物を排出する
ことができるようになっている。
【0067】予備破砕室S1の破砕手段は、前述したよ
うにケーシング2内の破砕室Sの破砕手段と基本的構成
は同じであるが、これについて若干説明する。予備ケー
シング2Aの側壁にシャフト12が回転自在に支持さ
れ、一方の延出端にプーリー(図示せず)が一体に固着
され、このプーリーを前述と同様に駆動モーター(図示
しない)で回転させるようになっている。
【0068】シャフト12には、回転爪刃13が前記の
ように、互いに交差し、且つ軸方向に間隔をずらせて固
着されている。この回転爪刃13も、複数個の回転爪刃
単体13Aで構成され、その回転爪刃単体13Aの個数
は上記と同様任意である。
【0069】回転爪刃13は、被破砕物Hを粗く破砕す
れば良いため、必ずしも回転爪刃13の掻込み部を前記
のように傾斜させなくても良く直線状に形成しても良
い。
【0070】回転爪刃13は、それぞれのシャフト12
に予備破砕室S1の排気を排出口11方向に排出せしめ
るように配置されている。この回転爪刃13も前記と同
様に直接被破砕物Hを切断するものではないので、肉厚
の薄いものよりも厚いものが良い。
【0071】図7は、上記のケーシング2と予備ケーシ
ング2Aとをそれぞれ別体とし、これを筒状の連通部材
14で連結させたものである。この実施例では、予備破
砕室S1内にシャフト12を六個配設した。ケーシング
2と予備ケーシング2Aの破砕室S、S1内の構成は上
記で述べた通りであるが、シャフト12を六個配置した
ので、これに固着される回転爪刃13がこれに応じて多
くなっただけであるが、重複説明を避けながらこれにつ
いて簡単に説明する。
【0072】シャフト12は、予備ケーシング2Aの側
壁に回転自在に支持されており、これの一端部にプーリ
ー15が固着され、このプーリー15と駆動モーター1
6の回転軸に動力伝達体17か張架され、駆動モーター
16の回転で予備破砕室S1内のシャフト12は回転せ
しめられる。
【0073】この予備破砕室S1内に配置した六個のシ
ャフト12のそれぞれにも上記のとおり、回転爪刃13
(図示せず)が一体的に固着されている。シャフト12
をこのように複数個設ける場合は、中央部のシャフト1
2Aは、上部側の左右のシャフト部材12Bと下部側の
左右のシャフト部材12Cとの合計4本のシャフトと干
渉し合うので、これら4本のシャフトの回転力よも大な
る回転力を発揮するように設定する。
【0074】このように、シャフト12を複数本設ける
と、これに固着される回転爪刃も相隣接する回転爪刃と
数多く干渉することとなるので、被破砕物Hを破砕する
機会が多くなる。
【0075】予備ケーシング2Aの側壁から予備破砕室
S1に筒状の連通部材14の一端を臨ませ、連通部材1
4の他端をケーシング2内の破砕室Sに臨ませ、この連
通部材14に、予備破砕室S1からの粗く破砕した破砕
物を吸入し、これを破砕室Sに移送するための送風手段
18を介在させる。連通部材14を予備破砕室S1に臨
ませる部位としは、回転爪刃12によって予備破砕室S
1内の排気が排出される方向と対峙して臨ませるのが最
も良い。
【0076】図7中、20はケーシング2内に水を散水
する散水手段を示めす。散水手段20は、水を吸入して
高圧にて排出する送水部20aと、この送水部20aか
ら延出された送水パイプ20bとを有し、送水パイプ2
0bはケーシング2の側壁に支持金具20cで固着され
ている。この送水手段20は、破砕室S内に投入される
被破砕物Hを湿潤状態にするためのものである。
【0077】送水パイプ20bのケーシング2の側壁と
対峙する部位には、複数個のノズル状の送水口(図示せ
ず)が一体に設けられ、この送水口がケーシング2の側
壁を貫通して破砕室S内に臨んでいる。
【0078】図中21は、送風手段を示めす。送風手段
21は、空気を送風する送風部21aと、この送風部2
1aから延出された送風パイプ21bとを有し、送風パ
イプ21bの先端開口部21cがケーシング2の左右の
側壁を貫通して破砕室S内に臨む。この送風手段21
は、破砕室S内に投入される被破砕物Hを浮遊させるた
めのものである。
【0079】図8は、回転爪刃9をシャフト5に螺旋状
に配置した状態の斜視図である。三本の回転爪刃単体9
Aで構成されている回転爪刃9を、シャフト5の軸方向
に螺旋状に配置しものである。即ち、シャフト5の軸方
向に相対峙する回転爪刃9が、同一横断面に位置しない
ようにずらせて配置したものである。
【0080】シャフト5に回転爪刃9を螺旋状に配置す
れば、相対峙する回転爪刃9同士の上記のような干渉が
連続的になされるため、これを回転させる駆動モーター
への負荷が均一化する。
【0081】図9は、ケーシング2の内側壁に固定爪刃
22を複数個突設したものである。図はケーシング2の
下半分を示したケーシング2の横断平面図である。図に
示すようにケーシング2の内側面2aには、複数の固定
爪刃22が一体に突設されており、この固定爪刃22と
シャフト5に固着された回転爪刃9とが相互に干渉し合
うようになっている。
【0082】固定爪刃22の端部は、回転爪刃9の回転
軌跡よりも内方に位置し、両者9と22が交差する際、
図9に示すように、左右の固定爪刃22間に回転爪刃9
が間隔を開けて位置するようになっている。この間隔
は、適宜であるが、前述のように、新聞紙等の紙を破砕
する場合は、1センチメートル乃至2センチメートルが
最も望ましい。
【0083】固定爪刃22は、ケーシング2の軸方向に
間隔を開けて列を組んで配設しても良く、同様に円周方
向に列を組んで配置しても良く、これの配置は任意であ
り、要するに回転爪刃9と固定爪刃22とが交互に間隔
を開けて配置されていれば良い。
【0084】尚、図1及び図2では、上記の送水手段2
0及び送風手段21を省略したが、これらが上記の図面
に配設されること勿論である。また予備破砕室S1にも
同様に設けてもよいこと勿論である。
【0085】
【発明の効果】請求項1の破砕装置においては、隣接し
相対峙する回転爪刃9同士が、その先端部において若干
の隙間をもって回転軌跡を交差せしめたため、これに掻
込まれるように引っ掛けられた被破砕物H同士を、回転
爪刃9の回転に伴い擦り合わせることができ、これによ
って被破砕物H同士で破砕させることができる。
【0086】そして、破砕によって細片化せしめられた
破砕物の破砕断面が不規則となるため、シュレッターの
如きその切断面が直線的になることはなく、例えば事務
所等の秘密資料の破砕に最適である等、汎用性に富むも
のである。
【0087】また、回転爪刃9は、被破砕物Hを直接切
断するものではないため、切断によってこれが磨耗する
等の問題も生ぜず、被破砕物Hの破砕装置として恒久的
に使用することもできる。
【0088】請求項2の破砕装置おいては、破砕室Sの
他にこれと一体的に予備破砕室S1を設けるようにした
ため、予備破砕室S1で粗く破砕した後、これを破砕室
Sで細片化することができるので、破砕物の更なる細片
化を達成することができる。
【0089】請求項3の破砕装置においては、破砕室S
と予備破砕室S1とを別体とし、これを連通部材14で
連通させ、且つ破砕物を移送するための送風手段18を
介在させたため、上記更なる細片化と併せ、破砕物の移
送及び排出を確実に行うことができる。
【0090】請求項4の破砕装置においては、破砕物を
排出するための送風手段4Aを設けたため、破砕物の排
出を確実に行うことができる。
【0091】請求項5の装置によれば、破砕室内に送水
手段を臨ませたため、破砕室内に投入される被破砕物H
に噴霧状態に送水し、被破砕物Hを湿潤させることがで
き、この湿潤状態の被破砕物Hが例えば紙であれば、こ
れを脆弱化させることができ、上記破砕を効率的に行う
ことができる。
【0092】特に、被告破砕物Hを脆弱化することは、
これを高速回転で回転させれば、風力でも破砕すること
ができることとなるので、これによっても被破砕物を破
砕することができる。
【0093】請求項6の破砕装置においては、破砕室S
に被破砕物Hを舞い上がらせるように送風手段21を臨
ませたため、この送風手段21によって、被破砕物Hを
常に破砕室S内で浮遊させることができ、これにより回
転爪刃9でこの浮遊状態の被破砕物Hを容易に掻込み引
っ掛けることができ、破砕効率を向上させることができ
る。
【0094】請求項7の破砕装置においては、ケーシン
グの内側壁に固定爪刃22を一体に設けたため、これを
回転爪刃9と相互に干渉させることができ、この干渉に
よっても被破砕物Hを破砕することができ、回転爪刃9
同士の干渉による破砕と併せ、破砕の効率を向上させる
ことができる。
【0095】請求項8の破砕装置においては、複数のシ
ャフトのうち、少なくとも一個のシャフトを他のシャフ
トよりも回転力を大きくしたため、例えばこの大なる回
転力を有するシャフトに固着された回転爪刃が、複数の
相隣接する回転爪刃と干渉う合う場合でも、無理のない
回転を行うことができるので、係る状態においては最適
である。
【0096】請求項9の破砕装置においては、複数のシ
ャフトのうち、少なくとも一個のシャフトを他のシャフ
トと回転方向を違えるようにしたため、シャフトの数を
多くした場合に有効である。
【0097】請求項10の破砕装置においては、回転爪
刃の掻込み部を傾斜させたため、この傾斜部によって風
を発生させることができ、この風力によって破砕物を排
出させることができ、且つこの傾斜状の掻込み部によっ
て大量の被破砕物Hを引っ掛けることができ、これによ
り上記の破砕を効率的に行うことができる。
【0098】請求項11の破砕装置においては、回転爪
刃をシャフトに螺旋状に設けため、隣接し相対峙する回
転爪刃同士が連続的に干渉するようになり、これを回転
させる駆動モーターの負荷が均一化させることができ
る。
【0099】請求項12の被破砕物の破砕方法において
は、回転爪刃に被破砕物Hを引っ掛けて回転させ、これ
を相互に擦り合わせるよに破砕せしめるようにしたた
め、切断刃を必要とすることなく被破砕物Hを細片化す
ることができ、全く新規な被破砕物の破砕方法を提供す
ることができ、その波及効果は大なるものがある。
【0100】特に、従来のような切断刃を必要としない
ため、切断刃が磨耗して切断能力が低下する等の問題も
全くなく、またその破砕断面も不規則であるため、不必
要となった秘密資料等の破砕手段として最適である等汎
用性は大きいものがある。
【0101】請求項13の被破砕物の破砕方法において
は、被破砕物Hに散水して、被破砕物Hを湿潤或いは膨
潤させ、被破砕物Hを脆弱化して破砕するようにしたた
め、被破砕物Hの種類によっては、破砕を容易に行うこ
とができる等その効果は顕著である。
【0102】以上のように、本発明によれば、切断刃を
用いることなく被破砕物同士で被破砕物を破砕させるよ
うにしたため、切断刃のの磨耗による切断能力の低下と
いう問題も全くなく、また破砕断面が直線的になること
はなく不規則な破砕断面であるため、一旦破砕されれば
これを修復すことが不可能となり、秘密資料の破砕手段
として好適である。また、既述のとおりの破砕手段であ
るため、処理能力の大きいものから処理能力の小さいも
のまで有効に適応させることができる等その汎用性は大
きいものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本的構成を説明する全体的斜視図で
ある。
【図2】本発明の基本的構成を説明する外観的斜視図で
ある。
【図3】本発明に係る回転爪刃を示す図である。
【図4】本発明の作用を説明する図で、(A)は相対峙
する回転爪刃の図、(B)は被破砕物を破砕する状態の
説明図である。
【図5】被破砕物を掻込んでいる状態の回転爪刃の図
【図6】予備破砕室の内部構造を説明する図である。
【図7】予備破砕室を別体に設けた全体斜視図である。
【図8】回転爪刃を螺旋状に配置した状態の図である。
【図9】ケーシングの要部の縦断側面図である。
【符号の説明】
2 ケーシング 2A 予備ケーシング 3 投入口 4 排出口 4A 送風手段 5 シャフト 9 回転爪刃 9b 掻込み部 10 予備ケーシングの投入口 11 予備ケーシングの排出口 12 シャフト 13 回転爪刃 14 連通部材 18 送風手段 20 散水手段 21 送風手段 22 固定爪刃 S 破砕室 S1 予備破砕室 H 被破砕物

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーシングの一端部には被破砕物を投入す
    る投入口を、他端部には破砕された破砕物を排出する排
    出口をそれぞれ設け、 該ケーシング内に複数のシャフトを平行に且つ回転自在
    に設け、該複数のシャフトには、回転爪刃を間隔を開け
    て固着し、 隣接し相対峙する回転爪刃同士が、その先端部において
    回転軌跡が交差し、且つシャフトの軸方向に間隔を開け
    て設けられることを特徴とする破砕装置。
  2. 【請求項2】ケーシング2の上部に予備ケーシング2A
    を設け、該予備ケーシング2Aの上部側を投入口10と
    し、下部側を排出口11とし、且つ該排出口11とケー
    シング2の投入口3とを相連通せしめ、 該予備ケーシング2A内に予備破砕室S1を設け、該予
    備破砕室S1に複数のシャフト12を平行に且つ回転自
    在に設け、 該複数のシャフト12には、回転爪刃13を間隔を開け
    て固着し、且つ、隣接し相対峙する回転爪刃13同士
    が、その先端部において回転軌跡が交差するようにシャ
    フト12の軸方向に間隔を開けて設けられ、 該予備破砕室S1で粗く破砕された破砕物を下部側の破
    砕室Sに導くように構成したことを特徴とする破砕装
    置。
  3. 【請求項3】内部に破砕室Sを有するケーシング2の投
    入口3と、内部に予備破砕室S1を有する予備ケーシン
    グ2Aの排出口11とを、筒状の連通部材14で連結
    し、且つ予備破砕室S1から排出される破砕物を破砕室
    Sに移送するための送風手段21を有することを特徴と
    する破砕装置。
  4. 【請求項4】破砕物を排出する送風手段4Aを有するこ
    とを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3に記
    載の破砕装置。
  5. 【請求項5】上記ケーシング内に散水手段20を臨ませ
    たことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかの
    項に記載の破砕装置。
  6. 【請求項6】上記ケーシング内に被破砕物Hを舞い上が
    らせるための送風手段21を臨ませたことを特徴とする
    請求項1乃至請求項5のいずれかの項に記載の破砕装
    置。
  7. 【請求項7】上記ケーシングの内側面に複数の固定爪刃
    22を設け、該固定爪刃22の先端部を上記回転爪刃の
    先端部と間隔を開けて交差させるように設けたことを特
    徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかの項に記載の
    破砕装置。
  8. 【請求項8】上記シャフトの少なくとも一個のシャフト
    の回転力を、他のシャフトの回転力よりも大きくしたこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかの項に
    記載の破砕装置。
  9. 【請求項9】上記シャフトの少なくとも一個のシャフト
    の回転方向を、他のシャフトと違えたことを特徴とする
    請求項1乃至請求項8のいずれかの項に記載の破砕装
    置。
  10. 【請求項10】上記回転爪刃の掻込み部を、シャフトの
    軸方向に風が発生するような向きに傾斜させことを特徴
    とする請求項1乃至請求項10のいずれかの項に記載の
    破砕装置。
  11. 【請求項11】上記回転爪刃をシャフトに螺旋状に設け
    たことを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか
    の項に記載の破砕装置。
  12. 【請求項12】相対峙する回転爪刃9を、間隔を開けて
    回転軌跡が交差するように回転させ、該回転爪刃9で被
    破砕物を掻込んで引っ掛け、相対峙する回転爪刃9に引
    っ掛けられたそれぞれの被破砕物Hの側面同士を互いに
    擦り合わせることにより、被破砕物H同士で細片化せし
    めて被破砕物Hを破砕するようにした被破砕物の破砕方
    法。
  13. 【請求項13】被破砕物Hの破砕を、被破砕物Hを湿潤
    させた後、又はこれと平行させながら行うようにしたこ
    とを特徴とする請求項12記載の被破砕物の破砕方法。
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