JPH07248820A - 不整地移動ロボットの自律走行システム - Google Patents

不整地移動ロボットの自律走行システム

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JPH07248820A
JPH07248820A JP6040097A JP4009794A JPH07248820A JP H07248820 A JPH07248820 A JP H07248820A JP 6040097 A JP6040097 A JP 6040097A JP 4009794 A JP4009794 A JP 4009794A JP H07248820 A JPH07248820 A JP H07248820A
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Takao Okui
貴雄 奥井
Hideki Kawahara
秀樹 河原
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Japan Steel Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自然災害地等のように流動的に変化する不整
地を路面とする現場でも、無人により安全かつ確実にロ
ボット車両の自律走行を行う。 【構成】 姿勢の変化が可能なロボット車両1には、ロ
ボット車両1の周囲の状況を検出するための外界センサ
7と内界センサ8による検出部5が搭載され、環境、自
己位置、地図、車体の各種情報を得ている。地形情報入
出力部15は、地形情報により大局的な移動経路を設定
する。環境認識部13は、外界センサ7の情報から環境
を認識し、自己位置認識部14は、内界センサ8の情報
からロボット車両1の自己位置を認識する。統合制御部
16では、認識された環境と自己位置の情報に従って障
害物の回避、既知または未知の地形に対する行動パター
ンを選択決定する。移動機構制御部17は、決定された
行動パターンに従って移動経路を修正しながらロボット
車両1の移動を制御して自律走行させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、危険な災害地域や噴火
口等のように、人の行けない場所へ観測器材等を運ぶこ
とができる不整地移動ロボットの自律走行システムに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】火山噴火に伴う火砕流や、集中豪雨によ
る土石流などの自然災害の発生のおそれのある地域で
は、現在は、陸上自衛隊が出動し、装甲車等に隊員が乗
車して監視警戒活動にあたっている。
【0003】しかし、隊員を乗車させることなく、遠隔
操縦できる車両を上記任務にあたらせることができれ
ば、貴重な人命を自然の猛威にさらすことなく、安全に
監視警戒活動を行うことができる。
【0004】ところで、屋外の不整地を走行する無人ダ
ンプトラックの分野においては、走行路面を二次元平面
と仮定し、予定経路を教示することで、ダンプトラック
を自律走行させる発明が公知となっている。
【0005】この種の屋外用ロボットに対する自律化に
ついては、ロボットの移動機構として、車輪式やクロー
ラ式を用いており、行動としては、平坦地の移動・障害
物回避ぐらいであった。すなわち、ロボットに対する自
律化よりは、費用対効果に鑑み、遠隔操縦、あるいは、
一部機能を自動化することが行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、火山噴火に伴
う火砕流や豪雨による土石流の監視活動は、予測できな
い自然の猛威を相手にすることにより、上述したシステ
ムでは対応することができず、また、遠隔操縦において
は、随伴する隊員が災害にまきこまれるおそれがある。
したがって、隊員は随伴せずに後方の地点で指揮命令と
監督を行うだけですむ安全な自律型の車両の開発が望ま
れている。
【0007】ところで、火山噴火に伴う火砕流や豪雨に
よる土石流の不整地を移動するロボットの移動機構の形
態は、さまざま存在する。また、自律型の災害救援車両
が実際に走行する現場は、ダンプトラックが走行するよ
うな単なる凹凸があるにすぎない平坦な路面ではなく、
崖、川、斜面、山、谷等が存在する3次元的に起伏のあ
る自然災害地である。しかも、自然災害地であることか
ら、地形は絶えず変動するとともに当初は存在していな
いと判断していた障害物が新たに発生することがある。
このように流動的に変化する路面を走行する車両を誘導
するためには、走行路面を2次元平面と仮定し予定経路
を教示するといった上記誘導方法をそのまま採用するこ
とができない。このため、流動的に変化する自然災害地
を確実に走行できる装置の開発が望まれている。
【0008】そこで、本発明は、上述した問題点に鑑み
てなされたもので、その目的は、自然災害地等のように
流動的に変化する不整地を路面とする現場でも、無人に
より安全かつ確実に自律走行が行える不整地移動ロボッ
トの自律走行システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による不整地移動ロボットの自律走行システ
ムは、姿勢の変化が可能な移動ロボットと、該移動ロボ
ットの大局的な移動経路を設定する設定手段と、前記移
動ロボットに搭載されて周囲の状況を検出する検出手段
と、該検出手段によって得られる環境、自己位置、地
図、車体の各種情報に基づいて障害物の回避、既知また
は未知の地形に対する行動パターンを決定する行動パタ
ーン決定手段と、該行動パターン決定手段により決定さ
れた行動パターンに従って前記移動経路を修正しながら
前記移動ロボットが自律走行できるように前記移動ロボ
ットの移動を制御する移動制御手段とを備えたことを特
徴としている。
【0010】
【作用】姿勢の変化が可能な移動ロボットには、検出手
段が搭載されており、この検出手段は、移動ロボットの
周囲の状況を検出して信号を出力する。検出手段の検出
信号から環境、自己位置、地図、車体の各種情報が得ら
れ、行動パターン決定手段は、これらの情報に基づいて
障害物の回避、既知または未知の地形に対する行動パタ
ーンを決定する。そして、移動制御手段は、決定された
行動パターンに従って予め設定手段により設定された大
局的な移動経路を修正しながら移動ロボットの移動を制
御し、移動ロボットを自律走行させる。
【0011】
【実施例】図1は本発明による不整地移動ロボットの自
律走行システムの一実施例を示す機能ブロック図、図2
は同システムの詳細なブロック構成図である。
【0012】この実施例による自律走行システムは、例
えば自然災害地のように流動的に変化する不整地を走行
する災害救援用の装軌車両としてのロボット車両1と、
このロボット車両1を自律制御する制御装置2とによっ
て概略構成されている。
【0013】ここで、実施例における不整地とは、地形
と障害とによって定義されるもので、地形は、成分粒子
の種類、含水比、湿潤密度で決まる土質・岩質と、傾斜
角度、地表の曲率、地表の凹凸変化率で決まる形状とに
よって定義され、障害は、森林、岩、河川、湖沼、草、
氷による天然障害と、天然障害の人工障害化、都市、人
工物、地雷原による人工障害とによって定義される。
【0014】ロボット車両1は、姿勢の変化が導入され
た車両本体の前後左右に4つのクローラを有する4輪ト
ラックフレーム構造の装軌車両から構成されている。さ
らに説明すると、ロボット車両1は、車両本体を整地、
不整地等の路面で走行させるための移動機構4と、車両
本体に搭載されて周囲の状況や車両本体の走行状態を認
識するための検出部(検出手段)5と制御装置2を備え
て構成されている。
【0015】移動機構4は、各クローラを前後方向に移
動させる4つの移動用モータ4aと、各クローラを固定
軸を中心として360°の範囲で回動させる4つの回動
用モータ4bとの合計8つのモータを有している。そし
て、ロボット車両1は、制御装置2からの指令に基づい
て各モータ4a,4bが独立に制御され、自然災害地の
起伏のある路面を有効にグリップしながら走行するよう
に構成されている。
【0016】なお、ロボット車両1は、路面を走行する
移動体であればよく、用途、走行機構の形式(車輪式、
覆帯式等)等は任意である。
【0017】ロボット車両1に搭載された検出部5は、
環境、自己位置、地図、車体等の各種情報に基づいて周
囲の状況を認識しており、外界センサ7と内界センサ8
とで構成されている。外界センサ7は、例えば図2に示
すように、図形情報と距離情報を得るためのCCD(ch
arge coupled device )7aと、レーザ光の出射による
反射から距離情報を得るためのLRF(Laser Range Fi
nder)7bと、地面の固さ、形状等の接触圧情報や地形
の凹凸情報を得るための触覚センサ7cと、凸物体の有
無情報を得るための超音波センサ7dとを備えて構成さ
れている。
【0018】内界センサ8は、例えば図2に示すよう
に、慣性センサ8Aと車体制御用センサ8Bで構成さ
れ、慣性センサ8Aは、走行するロボット車両1の加速
度を検出するための加速度計8Aaと、走行するロボッ
ト車両1の角速度を検出するためのFOG(Fiber Opti
cal Gyro)8Abと、車体の傾斜角を検出するための傾
斜計8Acとを備えている。また、車体制御用センサ8
Bは、各クローラを回転制御するモータ4a,4bの回
転角を検出するためのエンコーダ8Baと、モータ4
a,4bの負荷を検出するためのモータ負荷計8Bbと
を備えている。
【0019】制御装置2は、CCD画像処理部9、LR
F画像処理部10、触覚機構部11、超音波信号処理部
12、環境認識部13、自己位置認識部14、地形情報
入出力部(設定手段)15、統合制御部16、移動機構
制御部(移動制御手段)17を備えて構成されており、
各部相互間は、RS232Cやイサーネット等の通信用
インターフェース18を介して電気的に接続されてい
る。ここで、CCD画像処理部9、LRF画像処理部1
0、触覚機構部11、超音波信号処理部12、環境認識
部13、自己位置認識部14、統合制御部16によって
行動パターン決定手段2aを構成している。
【0020】さらに各構成について図2を参照して説明
すると、CCD画像処理部9は、距離画像生成手段9
a、エッジ抽出手段9b、領域分割手段9c、パターン
認識手段9dを備えて構成されている。距離画像生成手
段9aは、CCD7aからの図形情報に基づいて比較的
狭い視野での距離画像からロボット車両1前方の地形の
高さ情報を高分解能に生成している。エッジ抽出手段9
bは、CCD7aからの図形情報に基づいて地形の変化
部分である平坦地と凹凸地・障害物との境界をエッジ情
報として高速に抽出している。領域分割手段9cは、エ
ッジ抽出手段9bで抽出されたエッジ情報とCCD7a
からの図形情報とに基づいて所定のテキスチャによる模
様毎の領域分割を行い走破不可能領域を検知している。
物体認識手段9dは、領域分割手段9cで得られた領域
分割情報とCCD7aからの図形情報とに基づいて物体
認識を行い、ロボット車両1の周辺を移動する移動体等
のシーン情報として移動体、形状、種類の各情報を得て
いる。
【0021】LRF画像処理部10は、距離画像生成手
段10a、領域分割手段10b、多角形近似手段10
c、多面体近似手段10dを備えて構成されている。距
離画像生成手段10aは、LRF7bの距離情報に基づ
いて比較的広い視野での距離画像を生成している。領域
分割手段10bは、LRF7bの距離情報に対して座標
変換を行い、距離画像生成手段10aの距離画像から得
られる高さ情報により凹領域、凸領域、平坦地領域、死
角領域の4つの領域に粗く分割している。多角形近似手
段10cは、領域分割手段10bで4つに分割された各
領域に走破可能な領域と走破不可能な領域の境界線を引
いてさらに多角形で近似している。多面体近似手段10
dは、車体から地形までの距離の差による領域内の地形
の傾き情報を用いて多角形近似手段10cにより多角形
近似された地形を多面体近似している。
【0022】触覚機構部11は、接触圧信号生成手段1
1a、接触信号生成手段11bを備えて構成されてい
る。接触圧信号生成手段11aは、触覚センサ7cの接
触圧情報に基づいてロボット車両1の通過が可能か否か
を判定するための地面の固さ、形状等の接触圧信号を生
成しており、通過可能な場合にはオンの接触圧信号を、
通過不可能な場合にはオフの接触圧信号をそれぞれ出力
している。接触信号生成手段11bは、触覚センサ7c
による地面との接触情報に基づいてロボット車両1前方
の一次元的な地形の凹凸を示す接触信号を高速に生成し
ており、地形が凹凸の場合にはオンの接触信号を、平坦
の場合にはオフの接触信号をそれぞれ生成している。
【0023】超音波信号処理部12は、超音波センサ7
dからの凸物体有無情報に基づいて凸物体が有る場合に
は方向、距離をあいまいなベクトルで表現したファジー
ベクトルによる凸物体信号を、凸物体が無い場合にはオ
フの凸物体信号をそれぞれ生成している。
【0024】環境認識部13は、環境認識手段13a、
コーション発生手段13b、センサ選択制御手段13c
を備えて構成されている。環境認識手段13aは、CC
D画像処理部9からの距離画像,シーン情報、LRF画
像処理部10からの距離画像,多面体近似情報、触覚機
構部11からの接触圧信号に基づいて3次元地形形状、
地面の固さ、ロボット車両1の周囲を移動する移動体等
の環境の認識を行っている。コーション発生手段13b
は、CCD画像処理部9からのエッジ情報,LRF画像
処理部10、触覚機構部11からの凸物体の有無または
超音波信号処理部12からの地形の凹凸を示すオン・オ
フ信号に基づいて誤認識による無用な停止を避けるため
に、平坦地から凹凸地・障害物への真の変化を検知して
方向、危険度をパラメータとするコーションファジーベ
クトルを生成して検出能力の向上を図るためのコーショ
ン信号を発生している。センサ選択制御手段13cは、
環境認識手段13aが認識した環境に不足する情報を得
るために必要な外界センサ7を選択するとともに、選択
された外界センサ7の機構部、例えば雲台、視野、ズー
ム等を制御している。
【0025】自己位置認識部14は、加速度計8Aaか
らの加速度情報、FOG8Abからの回転角情報に基づ
いてロボット車両1の自己位置を認識しており、傾斜計
8Acの傾斜情報、エンコーダ8Ba、モータ負荷計8
Bbからの信号を補正情報とし、この補正情報に基づい
て慣性センサ8Aのドリフトにより生じる位置誤差を補
正して高精度な三次元的な位置情報を得ている。
【0026】地形情報入出力部15は、グローバルパス
生成手段15a、マップ更新手段15bを備えて構成さ
れている。グローバルパス生成手段15aは、オペレー
タの操作により入力される情報欠落、誤りを含むあいま
いな地図情報において出発点と目標点が設定されると、
この出発点と目標点との間の位置と速度を点(図3の×
印に相当)として生成し、さらに滑らかな走行を行うた
めに各点間を補間(図3の破線に相当)して大局的な移
動経路を計画している。マップ更新手段15bは、オペ
レータの操作によって入力される地図情報を入力とし
て、または環境認識手段13aで認識された環境情報と
自己位置認識部14で認識された位置情報とを入力とし
て、地図上でのマッチングをとりながらマップの更新を
行っている。
【0027】統合制御部16は、ローカルパス生成手段
16a、データベース記憶手段16b、行動パターン推
論手段16c、行動パターン生成手段16d、行動パタ
ーン選択手段16eを備えて構成されている。ローカル
パス生成手段16aは、多角形近似手段10cからの多
角形近似情報とグローバルパス生成手段15aから入力
された大局的な経路によるグローバルパス情報とに基づ
いて障害物回避用の経路を生成してロボット車両1の移
動速度および方向を計画している。データベース記憶手
段16bには、凹凸地等の地形とその地形の越え方、姿
勢について予めデータベース化された知識データベース
が記憶されている。さらに説明すると、このデータベー
ス記憶手段16bには、移動機構4に対する走破性能が
記述されている移動機構データベースと、不整地の地形
モデルが記述されている不整地データベースと、移動機
構4が取り得る姿勢が記述されている姿勢データベース
と、地形に対する行動が姿勢を1つの状態として行動演
算子をその姿勢遷移とした状態遷移図で表現された行動
パターンデータベースとが記憶されている。行動パター
ン推論手段16cは、環境認識手段13aが認識した環
境情報および自己位置認識部14が認識した位置情報か
ら越え方が分かっている既知の凹凸地を移動する場合
に、データベース記憶手段16bに記憶された行動パタ
ーンデータベースに従って行動パターンを選択するため
の推論を行っている。行動パターン生成手段16dは、
環境認識手段13aが認識した環境情報および自己位置
認識部14が認識した位置情報から越え方が分からない
未知の凹凸地を移動する場合に、データベース記憶手段
16bに記憶された姿勢データベースを用いて姿勢の変
化、速度、方向等のロボット車両1の行動パターンを新
たに計画している。行動パターン選択手段16eは、環
境認識手段13aが認識した環境情報、自己位置認識部
14が認識した位置情報、移動機構4の性能情報に従っ
て障害物回避時の行動パターン、平坦地の移動時の行動
パターン、行動パターン推論手段16cで推論された越
え方が分かっている既知の凹凸地の移動の行動パター
ン、行動パターン生成手段16dで新規に計画された未
知の凹凸地の移動の行動パターンの何れかの選択を行っ
ている。
【0028】移動機構制御部17は、車体監視手段17
a、指令手段17b、走行・姿勢制御手段17cを備え
て構成されている。車体監視手段17aは、地形の凹凸
を示す触覚機構部11からのオン・オフ信号、凸物体の
オン・オフを示す超音波信号処理部12からのオン・オ
フ信号、傾斜計8Acおよび車体制御用センサ8Bから
の信号に基づいて、ロボット車両1が正常に動作してい
るか否かを監視している。指令手段17bは、行動パタ
ーン選択手段16eで選択された行動パターンに従って
方向・速度および姿勢の各々の指令信号を発生してい
る。また、コーション発生手段13bからコーション信
号の入力がある場合には、コーション発生手段13bか
らのコーションファジーベクトルにより生成されるリア
クションベクトルと、計画された移動経路とを合成する
ことによってロボット車両1の近傍(例えば車体の両
側)に存在する凹凸地・障害物を無条件に避けるように
方向・速度および姿勢の各々の指令信号を発生してお
り、危険な状態を検知した場合には、ロボット車両1が
自動的に停止するようになっている。走行・姿勢制御手
段17cは、指令手段17bからの各指令信号および車
体監視手段17aからの各信号に従ってロボット車両1
における移動機構4の8つのモータ4a,4bの回転・
停止を独立に制御しており、例えば平坦地では車体を水
平に保ち、地形変化に対してはクローラを固定軸を中心
に回動させて姿勢を変化させることにより、車体を水平
に保ってロボット車両1を円滑に走行制御している。
【0029】上記のように構成された自律走行システム
では、電源が投入され、地形情報入出力部15より地図
情報が入力されて出発点と目標点を結ぶ大局的な移動経
路が決定されると、ロボット車両1に搭載された検出部
5からの検出信号によって得られる各種情報に基づい
て、環境認識部13および自己位置認識部14が環境、
自己位置および車体状態を認識する。そして、認識した
環境、自己位置および車体の各情報に基づいて統合制御
部16が行動パターンの生成、選択を行い指令信号を出
力する。移動機構制御部17では、選択された行動パタ
ーンに伴う指令信号によりロボット車両の方向・速度お
よび姿勢を制御してロボット車両1を自律走行させる。
【0030】さらに図3を用いて出発点から目標点まで
の地形の変化に伴うロボット車両の自律走行動作を説明
する。図3は上記システムにおけるロボットの自律走行
動作の一例を示している。なお、移動経路上をロボット
車両1が自律走行するにあたっては、移動経路上または
近傍に障害物が存在する場合、移動経路上に凹凸地が存
在する場合にコーションを発生してロボット車両1が次
に取るべき方向・速度および姿勢の制御がなされる。
【0031】まず、区間Aにおいて、移動経路の近傍に
障害物が存在することを検知してコーションが発生する
と、方向、危険度をパラメータとするコーションファジ
ーベクトルにより生成されるリアクションベクトルと移
動経路のベクトルとを合成したベクトルを指令値とし、
この指令値に従ってロボット車両1の方向・速度および
姿勢が制御され、ロボット車両1は障害物を無条件に避
けるリアクション行動により自律走行する。
【0032】次に、区間Bにおいて、移動経路上に障害
物が存在することを検知してコーションが発生すると、
障害物回避用の移動経路を生成し、その移動経路に従っ
てロボット車両1の方向・速度および姿勢が制御され、
ロボット車両1は障害物を回避するように自律走行す
る。
【0033】次に、区間Cまたは区間Dにおいて、移動
経路上に越え方が分かっている凹凸地(超堤または超
壕)の存在を検知してコーションが発生すると、予めデ
ータベースとして記憶された種々の行動パターンの中か
ら次にロボット車両1が取るべき行動パターンを選択
し、この選択された行動パターンに従ってロボット車両
1の方向・速度および姿勢が制御され、ロボット車両1
は既知の凹凸地である超堤または超壕を越えて自律走行
する。
【0034】次に、区間Eにおいて、移動経路上に移動
体や軟弱地による未知の凹凸地の存在を検知してコーシ
ョンが発生すると、自ら新たな行動パターンを生成し、
この行動パターンに従ってロボット車両1の方向・速度
および姿勢が制御され、ロボット車両1は未知の凹凸地
を越えて自律走行する。
【0035】したがって、上記のように構成された自律
走行システムによれば、地図上において出発点と目標点
が決まると、後はオペレータが介在せずにロボット車両
1を地形の変化に応じて自律走行させることができる。
しかも、ロボット車両1の自律走行と並行してマップの
更新とともに移動経路が修正されるので、特に、自然災
害地等のように流動的に変化する不整地を路面とする危
険な現場でも、姿勢変化を導入したロボット車両1を無
人により安全かつ確実に自律走行することができ、単純
な作業(例えば地雷の処理、探知、運搬、偵察等)にお
ける省人化および省力化を図ることができる。
【0036】そして、ロボット車両1の走行にあたって
は、平坦地から凹凸地・障害物への真の変化を検知して
いるので、平坦地の走行において、移動経路上に障害物
が存在する場合だけでなく、移動経路の近傍に障害物が
存在する場合にも無用にロボット車両1を停止させずに
障害物を回避して自律走行させることができる。
【0037】また、ロボット車両1の走行中は、常にそ
の姿勢が水平に保たれるので、ロボット車両1上に装備
されたマニピュレータ等の作業装置を安定した状態に保
持して走行を行うことができる。
【0038】さらに、凹凸地のように地形に変化がある
場合、ロボット車両1によって越えられる地形について
は、その行動パターンが予めデータベースとして記憶さ
れており、未知の地形についても自ら行動パターンを生
成するので、特別な入力操作を必要とせず、オペレータ
による作業負担を軽減でき、地形に応じたロボット車両
1の走行が可能である。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による不整
地移動ロボットの自律走行システムによれば、自然災害
地等のように流動的に変化する不整地を路面とする現場
であっても、地図上において出発点と目標点が決まる
と、後はオペレータが介在することなく、姿勢変化を導
入したロボットを地形の変化に応じて無人により安全か
つ確実に自律走行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による不整地移動ロボットの自律走行シ
ステムの一実施例を示す機能ブロック図
【図2】同システムの詳細なブロック構成図
【図3】同システムにおけるロボットの自律走行動作の
一例を示す図
【符号の説明】
1…ロボット車両、2…制御装置、2a…行動パターン
決定手段、4…移動機構、5…検出部(検出手段)、7
…外界センサ、8…内界センサ、9…CCD画像処理
部、10…LRF画像処理部、11…触覚機構部、12
…超音波信号処理部、13…環境認識部、14…自己位
置認識部、15…地形情報入出力部(設定手段)、16
…統合制御部、17…移動機構制御部(移動制御手
段)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 姿勢の変化が可能な移動ロボットと、該
    移動ロボットの大局的な移動経路を設定する設定手段
    と、前記移動ロボットに搭載されて周囲の状況を検出す
    る検出手段と、該検出手段によって得られる環境、自己
    位置、地図、車体の各種情報に基づいて障害物の回避、
    既知または未知の地形に対する行動パターンを決定する
    行動パターン決定手段と、該行動パターン決定手段によ
    り決定された行動パターンに従って前記移動経路を修正
    しながら前記移動ロボットが自律走行できるように前記
    移動ロボットの移動を制御する移動制御手段とを備えた
    ことを特徴とする不整地移動ロボットの自律走行システ
    ム。
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