JPH0724717B2 - 履物洗い篭および履物洗い篭を用いる洗濯機 - Google Patents

履物洗い篭および履物洗い篭を用いる洗濯機

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JPH0724717B2
JPH0724717B2 JP3094188A JP9418891A JPH0724717B2 JP H0724717 B2 JPH0724717 B2 JP H0724717B2 JP 3094188 A JP3094188 A JP 3094188A JP 9418891 A JP9418891 A JP 9418891A JP H0724717 B2 JPH0724717 B2 JP H0724717B2
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JP
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basket
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washing machine
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Inventor
愛子 田嶋
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田嶋 由紀夫
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  • Accessory Of Washing/Drying Machine, Commercial Washing/Drying Machine, Other Washing/Drying Machine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば子供の運動靴
などの履物を洗濯機によって洗うための履物洗い籠およ
びこの履物洗い籠を用いる洗濯機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、洗濯機として、外箱と、この外箱
内に設けた電動機および外箱と、この外箱内に設け前記
電動機によって動作させる脱水槽兼用の洗濯槽とを有し
たものが、衣類を洗うために一般家庭などに広く用いら
れている。一方、泥が付いた子供の運動靴やサンダルな
どの履物は、洗濯機を用いること無く、手作業で洗って
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、泥が付いた運
動靴などの履物を手作業で洗うことは多大の労力を
、また水で洗う場合が多いので、手が水に濡れて冬季
には作業者が冷たく、手の肌荒れなどが生じ、さらに集
合住宅の居住者などでは屋内で洗うため、泥水が床など
に飛散し、飛散した部分を汚すという問題点があった。
【0004】そこで、衣類を洗うために用いる前述した
従来の洗濯機によって運動靴などの履物を洗うことが考
えられるが、泥などで汚れた運動靴を洗濯機の洗濯槽内
にそのまま入れて、洗濯,脱水を行うと、運動靴と多孔
金属板などで構成されている洗濯槽の周壁などとの接触
によって運動靴が損傷するという問題点があった。この
発明は、前述した問題点を解決しようとするものであっ
て、履物洗い籠に泥の付いた運動靴などを入れ、前記履
物洗い籠を洗濯機の回転ドラム内に入れて洗うことによ
り、容易にまた手を水に濡らすことがほとんどなく、さ
らに泥水を洗濯機の周囲の床などに飛散させずに洗うこ
と、および履物洗い籠を用いて運動靴などの履物を洗う
のに好適な洗濯機を提供することを目的とするのであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】特許請求の範囲の請求項
1に記載した発明の履物の洗い籠は、洗濯機の洗濯槽内
に着脱可能に保持させる底付きの筒状籠体と、この籠体
に固定して籠体内を複数の履物収容部に仕切る放射状の
仕切りとを有し、前記籠体の胴,底および前記仕切り
、2本の撚り合わせた金属線間に植毛となる多数の非
金属細線の中央部を挟着した螺旋ブラシ状の多数の植毛
線条によって構成したものである。
【0006】特許請求の範囲の請求項2に記載した発明
履物洗い籠を用いる洗濯機は、外箱と、この外箱内に
設けた電動機および外槽と、この外槽内に設け前記電動
機によって動作させる脱水槽兼用の洗濯槽と、この洗濯
槽内に着脱可能に保持させる履物洗い籠と、前記外箱に
設けて洗濯物出入口を開閉する蓋と、前記洗濯槽と蓋と
の少なくとも一方に設けて履物洗い籠の移動を拘束する
籠保持手段とを備え、前記履物洗い籠を、底付きの筒状
籠体内を放射状の仕切りによって複数の履物収容部に仕
切ると共に、前記籠体の胴,底および前記仕切りを、2
本の撚り合わせた金属線間に植毛となる多数の非金属細
線の中央部を挟着した螺旋ブラシ状の多数の植毛線条に
よって構成したものである。
【0007】
【作用】請求項1に記載した発明の履物洗い籠は、筒状
籠体の履物収容部に泥が付いた運動靴などを入れて、洗
濯機の洗濯槽内に保持した状態で、洗濯機の洗濯,すす
ぎ洗いおよび脱水運転を順次行い、その後洗濯機を停止
させて筒状籠体を洗濯槽から洗濯機外に取り出すことに
より、運動靴などに付いている泥を洗い落とすことが、
手をほとんど水に濡らすことなく、また洗濯機の周囲に
泥水を飛散させることなく、衣類などを洗う場合とほぼ
同様な手順で容易にできる。
【0008】そして、洗濯機の洗濯運転中に運動靴など
が履物収容部内で移動し、筒状籠体の胴,底および仕切
りを構成する植毛線条の植毛に接触することにより、運
動靴などに付いている泥を能率よく落とすことができ
る。また、洗濯,すすぎ洗い,脱水運転中に運動靴など
が履物収容部内で移動しても、運動靴などは植毛線条の
植毛に接触し、洗濯槽の多孔金属板に直接接触しないの
で、運動靴などに擦り傷などの損傷が生じにくい。
【0009】請求項2に記載した発明の履物洗い籠を用
いる洗濯機は、通常の洗濯機に、外箱に設けた洗濯物出
入口を開閉する蓋を設け、この蓋と洗濯槽との少なくと
も一方に保持手段を設ける程度の改変を行えばよいの
で、前記履物洗い籠を用いることによって、衣類を洗う
洗濯機に運動靴などの履物を洗う機能を持たせることが
簡易にでき、また運動靴などの履物を洗う専用洗濯機を
製作することも容易にできる。
【0010】
【実施例】以下、この発明の一実施例につき図を参照し
て説明する。図1は、この発明の一実施例による履物洗
い籠を示す。図1において、1は履物洗い籠であって、
この洗い籠1は筒状籠体2と仕切り3とを有している。
筒状籠体2は胴4の下端部に底5が一体に設けてあり、
上面が開口している。胴4は金属帯製の上,下環状枠
6,7間に螺旋ブラシ状に構成した多数の植毛線条8を
互いに交差させて斜めに架設し、植毛線条8の上,下端
部を上,下環状枠6,7に固定した網状に構成してあ
る。
【0011】底5は、下環状枠7内に多数の植毛線条8
を互いに交差させて水平に架設し、植毛線条8の両端部
を下環状枠7に固定した網状に構成してある。仕切り3
は、金属性の上,下枠9,10間に多数の植毛線条8を
互いに交差させて斜めに架設し、植毛線条8の上,下端
部を上,下枠9,10に連結した網状に構成してある。
【0012】前記仕切り3は、4枚を直交させて筒状籠
体2内を4つの履物収容部11に仕切ると共に、上,下
枠9,10を筒状籠体2の上,下環状枠6,7の内周面
を固定してある。また、上環状枠6に1対の提げ手12
の両端部を回動可能に嵌合支持してあり、提げ手12は
筒状籠体2に対し起倒可能になっている。
【0013】前記籠体2の胴4,底5および仕切り3を
構成する植毛線条8は、図2にも示すように、2本の撚
り合わせた金属線8a,8b間に、植毛となる塩化ビニ
ールその他合成樹脂細線など適度の剛性と硬さをもつ
多数の非金属細線8cの中央部を挟着した螺旋ブラシ状
のものである。前記螺旋ブラシ状の植毛線条8は、図3
に示すように台13の溝13a底の一端部上に支持棒1
4を突出させ、支持棒14に一方の金属線8aの一端ル
ープ部を掛けて、この金属線8aを溝13a内に配置
し、溝13aを跨いで前記非金属細線8cの多数本を支
持台13上に支持させ、非金属細線8cの中央部を一方
の金属線8aの上方に配置する。
【0014】次に、他方の金属線8bの一端ループ部を
支持棒14に掛け、両方の金属線8a,8bによって非
金属細線8cを挟んで、金属線8a,8bの他端部をハ
ンドル15につけ、回転させて撚り合わせることによ
り、図1,2に示す螺旋ブラシ状の植毛線条8は金属線
8a,8bを芯材としてその外周から放射状に非金属細
線8cが突出した螺旋ブラシ状になる。
【0015】前記履物洗い籠を用いる洗濯機は、図4,
図5,図6に示すように、外箱16内に電動機17と外
槽18とを設け、外槽18内には脱水槽兼用の洗濯槽1
9を外槽18と同心に設けてある。前記洗濯槽19の軸
19aおよび洗濯槽19内の底部に設けたパルセータ2
0の軸20aが外槽18の下方に延び、前記軸19aと
20aとがクラッチ機構21を介して前記電動機17に
よって切換え駆動される構成にしてある。なお、この実
施例の前述した構成は、通常の衣類を洗濯する縦形の洗
濯機と同様である。
【0016】そして、外箱16の上面には洗濯物出入口
16aを開口させ、この出入口16aを開閉する蓋22
の背面部が外箱16の上縁背面部に枢着してある。前記
蓋22の外箱16上面と対向する裏板22aには籠保持
部材23の抑えリング24を固定してあり、抑えリング
24は蓋22の閉時に前記出入口16aに遊び嵌めされ
る外径に構成してあり、前記洗濯槽19の内周面には支
持突起25が設けてある。
【0017】前記抑えリング24と支持突起25とによ
て、洗濯槽19内に着脱可能に嵌合させた前記履物洗
い籠1の筒状籠体2の洗濯槽19に対する移動を拘束す
る籠保持手段23が構成してある。前記外箱16内の底
部には土砂受け容器26を設置し、土砂受け容器26と
対向する外箱16の正面壁または側面壁には土砂受け容
器26を出し入れする開口部16bを形成し、開口部1
6bを開閉する扉27が外箱に取り付けてある。
【0018】また、土砂受け容器26は、外槽18の底
部に設けた排水口18aに図示省略した排水弁および可
撓性ホース28を介して連通させるとともに、外箱16
外に延びる可撓性ホース29に連通させ、可撓性ホース
28,29には土砂受け容器26を外箱18外に取り出
すために長さに余裕をもたせてある。図7,図8に詳細
を示すように、前記蓋22内には乾燥機31を設けてあ
る。乾燥機31は、蓋22と、蓋22の上縁背面部に挟
着した透明なカバー32とによって囲まれた内部に乾燥
室33を形成し、乾燥室33内に熱風発生機34と、履
物支持筒35と、嵌合部材36とが設けてある。
【0019】熱風発生機34は、蓋22の裏板22a上
方に隙間を有して設けた乾燥室底板33a中央部上に筒
状の機体37を突出させ、機体37内に縦軸の送風用電
動機38を収容し、この電動機38をブラケット39に
よって機体37の周壁に固定し、送風用電動機38の軸
に固定した送風翼40が送風用電動機38の上方に配置
してある。
【0020】機体37の下部外周には4つの送風筒37
aを円周方向に等間隔で突出させ、送風筒37aの機体
37内開口と対向させて、電気ヒータ41がそれぞれ機
体37内に収容してある。電気ヒータ41は絶縁性材料
の取付部材42によって機体37の底板に固定してあ
る。機体37の上端部にはキャップ43が着脱可能に固
定してあり、キャップ43に形成した複数の吸気口44
によって、キャップ43および機体37内と乾燥室33
とを連通させてある。また、乾燥室33の側壁を兼ねた
蓋22の側壁には乾燥室33の内外を連通させる送気口
が形成してある。
【0021】前記履物支持筒35は、中央部に蛇腹状の
可撓性部分35aを有する耐熱性合成樹脂からなり、基
端部を前記送風筒37aに嵌合固定し、先端部に前記嵌
合部材36の基端部を固定してある。嵌合部材36は、
運動靴の足先側部分が嵌まる形状に耐熱性合成樹脂によ
って形成した中空体からなり、多数の熱風吹出口36a
を形成してある。
【0022】次に、前記履物洗い籠1を用い、前述した
洗濯機によって運動靴を洗う操作について説明する。ま
ず、履物洗い籠1の履物収容部11内に泥が付いた子供
の運動靴をそれぞれ1つずつ入れる。この場合に、履物
収容部11は4つあるので、2足の運動靴を履物洗い籠
1に入れることができ、また履物収容部11は運動靴が
それぞれ移動する大きさを有している。
【0023】運動靴を入れた履物洗い籠1を、蓋22が
開いた洗濯機の洗濯槽19内に入れ、履物洗い籠1の筒
状籠体2の底部を洗濯槽19内に設けた支持突起25に
支持させ、蓋22を閉じて、蓋22の裏板22aに設け
た抑えリング24によって筒状籠体2を下方に押し付け
て洗濯槽19内に保持する。適時に外槽18内に給水
し、電動機17を駆動させ、クラッチ機構21を介して
パルセータ20を回転させて洗濯運転を行う。
【0024】この洗濯運転時には、パルセータ20の回
転による水流が筒状籠体2内の運動靴に作用し、運動靴
に付着した泥を洗い落とす。この場合に、運動靴は筒状
籠体2内を仕切り3によって仕切った履物収容部11内
で移動し、筒状籠体2の胴4,底5および仕切り3を構
成する植毛線条8の植毛である非金属細線8cに接触す
ることにより、運動靴に付いている泥を能率よく落とす
ことができる。なお、洗濯運転は強運転とし、パルセー
タ20は正,逆回転を繰り返すことが好ましく、また、
洗濯に用いる水には必ずしも洗剤を加える必要はない。
【0025】洗濯運転後には、外槽18内の水を排出し
つつ新しい水を外槽18内に給水し、すすぎ洗い運転を
行う。このすすぎ洗い運転によって運動靴から洗い落と
した土,砂を主成分とする泥を洗濯槽19および外槽1
8から可撓性ホース28を介して土砂受け容器26に、
水と共に排出し、土砂受け容器26に泥を受けて、水を
可撓性ホース29から洗濯機外の排水管路などに排出す
る。
【0026】すすぎ洗い運転後には、クラッチ機構21
を切り換えて、パルセータ20の回転を停止させ、電動
機17によって洗濯槽19を高速回転させることによ
り、脱水運転を行う。この脱水運転時には、洗濯槽19
と一体的に筒状籠体2が高速回転することにより、履物
収容部11内の運動靴から水を振り切って脱水する。
【0027】なお、前述した洗濯,すすぎ洗いおよび脱
水の各工程は通常の衣類の洗濯を行う場合とほぼ同じよ
うに行えばよい。そして、洗濯,すすぎ洗いおよび脱水
運転中に運動靴が履物収容部11内で移動するが、運動
靴は植毛線条8の植毛である合成樹脂などの非金属細線
8cに接触し、洗濯槽19の多孔金属板に直接接触しな
いので、運動靴に擦り傷などの傷が付きにくい。
【0028】脱水運転後には、蓋22を開いて洗濯槽1
9から提げ手12を持って履物洗い籠1を取り出し、蓋
22を閉じて蓋22に設けたカバー32を開く(図7参
照)。履物洗い籠1の履物収容部11から脱水した運動
靴を取り出して、乾燥機31の嵌合部材36に運動靴の
足先部分を嵌めて支持させ、カバー32を閉じ、熱風発
生機34を動作させる。すなわち、送風用電動機38を
駆動させ、ヒータ41へ通電させる。これによって、送
風用電動機38が駆動して送風翼40が回転することに
より、乾燥室33内の空気を、熱風発生機34の機体3
7内に吸気口44から吸い込み、発熱しているヒータ4
1によって加熱し、履物支持筒35を経て嵌合部材36
内に送る。
【0029】嵌合部材36内に送られた空気は、ヒータ
41の加熱によって熱風になっており、これを熱風吹出
口36aから吹き出して運動靴の内,外面と接触させ、
これらの運動靴を乾燥させる。運動靴の乾燥が完了した
後、送風用電動機38を停止させると共に、ヒータ41
への通電を止め、カバー32を開いて運動靴を取り出
す。
【0030】なお、前述した操作は、予め洗濯槽19内
に履物洗い籠1の筒状籠体19を嵌めた後に、履物収容
部11に運動靴を入れてもよく、外槽18に入れた水
に、運動靴を所要時分漬けた後、洗濯運転を行うなど、
適宜手順を変更することができる。また、洗濯,すすぎ
洗い,脱水の各運転をタイマなどによって自動的に行う
ようにすることもできる。
【0031】前述した運動靴を洗ったことによって、土
砂受け容器26に多量の泥などが溜まった場合には、扉
27を用いて土砂受け容器26を外箱16外に出し、土
砂受け容器26内の泥などを除去して、この容器26を
外箱16内に戻す。そして、この実施例の洗濯機は、履
物洗い籠1を洗濯槽19から外した状態では、通常の洗
濯機と同様に衣類などの洗濯,すすぎ洗いおよび脱水の
各運転を行うことができる。
【0032】なお、この場合には洗濯槽19内に泥が若
干残っていることがあるので、洗濯槽19内に給水して
すすぎ洗い運転を行った後、洗濯槽19内に衣類などを
入れて洗濯運転を行うことが好ましい。この発明におい
て、履物洗い籠は筒状籠体の上,下環状体間に植毛線条
を軸方向に沿って架設し、これらの植毛線条に環状に形
成した植毛線条を交差させ、あるいは筒状籠体および仕
切りの全体を植毛線条で構成するなど、履物洗い籠の全
体または大部分を植毛線条で構成すればよい。また、筒
状籠体の径に応じて仕切りの数を増減させ、例えば筒状
籠体の径が大きい場合は履物収容部の数を6つにするな
ど、これらを複数にすればよい。
【0033】この発明において、履物洗い籠を用いる洗
濯機は、横軸の外槽および回転ドラム式の洗濯槽を有
し、外箱の正面に開閉可能な蓋を枢着した横形の洗濯機
であってもよく、またパルセータを用いずに洗濯槽の低
速回転によって、洗濯,すすぎ洗いおよび脱水運転を行
うものであってもよい。この発明において、土砂受け容
器は、外槽の底部に接続した緩傾斜の排水管から急傾斜
に分岐する短い泥出し管の下流端に連通させて外箱内の
底部に配設してもよく、この場合には排水管の泥出し管
分岐部の上,下流部および土砂受け容器の排出側にそれ
ぞれ弁を設け、これらの弁を開閉操作することで、土砂
受け容器に溜まった泥などを、外槽内の水を急排水して
土砂受け容器に導くことにより、この容器外に自動排出
し、適宜の容器に受けることができる。
【0034】そして、外槽の底部に接続した排水管を大
径とし、これを適宜の配管を介して屋外の集水桝に接続
すれば、土砂受け容器を省略してもよく、これは例えば
保育所などで用いる履物洗い専用の洗濯機に適する。さ
らに、この発明において、履物洗い籠の洗濯槽に対して
の移動を拘束する籠保持手段は筒状籠体の下環状枠に切
欠きを設け、洗濯槽に設けた支持突起に前記切欠きを係
合させて回り止めし、また洗濯槽の開口部近くにフック
などを開閉可能に設けてもよい。そして、前記のように
洗濯槽のみに籠保持手段を設ければ外箱の洗濯物出入口
を開閉する蓋を省略でき、蓋に設けた乾燥機は、蓋がな
いものはもちろん、蓋を有する洗濯機の場合にも省略で
きる。
【0035】前述した実施例では、運動靴の泥を洗う場
合について述べたが、この発明はサンダルや地下足袋な
どの履物を洗うことができ、履物洗い専用の洗濯機にも
衣類と履物とを洗う洗濯機にも適用できる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載し
発明の履物の洗い籠は、洗濯機の洗濯槽内に着脱可能
に保持させる底付きの筒状籠体と、この籠体に固定して
籠体内を複数の履物収容部に仕切る放射状の仕切りとを
有し、前記籠体の胴,底および前記仕切りを、2本の撚
り合わせた金属線間に植毛となる多数の非金属細線の中
央部を挟着した螺旋ブラシ状の多数の植毛線条によって
構成したので、次の効果が得られる。
【0037】すなわち、請求項1の発明の履物洗い籠
は、筒状籠体の履物収容部に泥が付いた運動靴などを入
れて、洗濯機の洗濯槽内に保持した状態で、洗濯機の洗
濯,すすぎ洗いおよび脱水運転を順次行い、その後洗濯
機を停止させて筒状籠体を洗濯槽から洗濯機外に取り出
すことにより、運動靴などに付いている泥を洗い落とす
ことが、手をほとんど水に濡らすことなく、また洗濯機
の周囲に泥水を飛散させることなく、衣類などを洗う場
合とほぼ同様な手順で容易にできる。
【0038】そして、洗濯機の洗濯運転中に運動靴など
が履物収容部内で移動し、筒状籠体の胴,底および仕切
りを構成する植毛線条の植毛に接触することにより、運
動靴などに付いている泥を能率よく落とすことができ
る。また、洗濯,すすぎ洗い,脱水運転中に運動靴など
が履物収容部内で移動しても、運動靴などは植毛線条の
植毛に接触し、洗濯槽の多孔金属板に直接接触しないの
で、運動靴などに擦り傷などの損傷が生じにくい。
【0039】また、請求項2に記載した発明の履物洗い
籠を用いる洗濯機は、外箱と、この外箱内に設けた電動
機および外槽と、この外槽内に設け前記電動機によって
動作させる脱水槽兼用の洗濯槽と、この洗濯槽内に着脱
可能に保持させる履物洗い籠と、前記外箱に設けて洗濯
物出入り口を開閉する蓋と、前記洗濯槽と蓋との少なく
とも一方に設けて履物洗い籠の移動を拘束する籠保持手
段とを備え、前記履物洗い籠を、底付きの筒状籠体内を
放射状の仕切りによって複数の履物収容部に仕切ると共
に、前記籠体の胴,底および前記仕切りを、2本の撚り
合わせた金属線間に植毛となる多数の非金属細線の中央
部を挟着した螺旋ブラシ状の多数の植毛線条によって構
成したので、次の効果が得られる。
【0040】すなわち、請求項2の発明の履物洗い籠を
用いる洗濯機は、通常の洗濯機に、外箱に設けた洗濯物
出入口を開閉する蓋を設け、この蓋と洗濯槽との少なく
とも一方に保持手段を設ける程度の改変を行えばよいの
で、前記履物洗い籠を用いることによって衣類を洗う洗
濯機に運動靴などの履物を洗う機能を持たせることが簡
易にでき、また運動靴などの履物を洗う専用洗濯機を
することも容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による履物洗い籠を示した
斜視図である。
【図2】履物洗い籠の植毛線条を示した斜視図である。
【図3】植毛線条の制作状態を示した説明図である。
【図4】この発明の一実施例による履物洗い籠を用いる
洗濯機の蓋を閉じた斜視図である。
【図5】図4の洗濯機の蓋を開いた斜視図である。
【図6】図4の洗濯機の縦断側面図である。
【図7】図4の洗濯機のカバーを開いた斜視図である。
【図8】乾燥機の要部を示した縦断面図である。
【符号の説明】
1 履物洗い籠 2 筒状籠体 3 仕切り 4 胴 5 底 8 植毛線条 8a 金属線 8b 金属線8c 非金属細線 11 履物収容部 16 外箱 17 電動機 18 外槽 19 洗濯槽 20 パルセータ 22 蓋 23 籠保持手段 24 抑えリング 25 支持突起 26 土砂受け容器 31 乾燥機 32 カバー 33 乾燥室 34 熱風発生機 35 履物支持筒 36 嵌合部材 37 機体 38 送風用電動機 40 送風機 41 電気ヒータ 45 送気口

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗濯機の洗濯槽内に着脱可能に保持させ
    る底付きの筒状籠体と、この籠体に固定して籠体内を複
    数の履物収容部に仕切る放射状の仕切りとを有し、前記
    籠体の胴,底および前記仕切りを、2本の撚り合わせた
    金属線間に植毛となる多数の非金属細線の中央部を挟着
    した螺旋ブラシ状の多数の植毛線条によって構成したこ
    とを特徴とする履物洗い籠。
  2. 【請求項2】 外箱と、この外箱内に設けた電動機およ
    び外槽と、この外槽内に設け前記電動機によって動作さ
    せる脱水槽兼用の洗濯槽と、この洗濯槽内に着脱可能に
    保持させる請求項1の履物洗い籠と、前記外箱に設けて
    洗濯物出入口を開閉する蓋と、前記洗濯槽と蓋との少な
    くとも一方に設けて履物洗い籠の移動を拘束する籠保持
    手段とを備えたことを特徴とする履物洗い籠を用いる洗
    濯機。
  3. 【請求項3】 蓋と、この蓋に設けた開閉可能なカバー
    とによって囲まれた乾燥室内に、熱風発生機と、履物洗
    い籠の履物収容部と同数の履物支持筒と、これらの履物
    支持筒の先端部にそれぞれ設けて履物を着脱可能に嵌合
    支持する嵌合部材とを設け、これらの嵌合部材に設けた
    熱風吹出口を、前記熱風発生機の送気口に前記履物支持
    筒および嵌合部材内を介して連通させてなる乾燥機を具
    備させたことを特徴とする請求項の履物洗い籠を用い
    る洗濯機。
  4. 【請求項4】 外箱内の底部に土砂受け容器を外箱外へ
    の取り出し可能に設置し、前記土砂受け容器を外槽の底
    部に設けた排水口に連通させると共に、土砂受け容器を
    外箱外に延びる排水用の可撓性ホースに接続したことを
    特徴とする請求項またはの履物洗い籠を用いる洗濯
    機。
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