JPH07246614A - 穿孔機の制御装置 - Google Patents

穿孔機の制御装置

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JPH07246614A
JPH07246614A JP19288494A JP19288494A JPH07246614A JP H07246614 A JPH07246614 A JP H07246614A JP 19288494 A JP19288494 A JP 19288494A JP 19288494 A JP19288494 A JP 19288494A JP H07246614 A JPH07246614 A JP H07246614A
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core bit
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智正 牛上
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孝夫 阿部
Koro Yaegashi
公郎 八重樫
Kazunori Kotani
一典 小谷
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Goei Seisakusyo Co Ltd
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    • B28D1/02Working stone or stone-like materials, e.g. brick, concrete or glass, not provided for elsewhere; Machines, devices, tools therefor by sawing
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    • B28D1/041Working stone or stone-like materials, e.g. brick, concrete or glass, not provided for elsewhere; Machines, devices, tools therefor by sawing with circular or cylindrical saw-blades or saw-discs with cylinder saws, e.g. trepanning; saw cylinders, e.g. having their cutting rim equipped with abrasive particles

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 作業者の労力低減を図り、かつコアビットの
損傷を防止した穿孔機の制御装置を提供すること。 【構成】 穿孔機は、第一電動機11を含みコアビット
を回転させる回転駆動伝達部と、前記コアビットを前進
・後退させる送り機構と、第二電動機16を含み前記送
り機構を駆動する送り駆動伝達部とを備えている。この
穿孔機の動作は、制御装置により制御される。制御装置
は、コアビットに冷却水を供給する冷却水供給手段の通
路に設けた制御弁25及び冷却水量検出手段31と、始
動時に前記制御弁25を開き、コアビットが目標点に到
達して目標点到達信号が入力されたときに前記制御弁2
5を閉じるとともに装置を停止させ、冷却水量検出手段
31からの冷却水量低下信号が入力されたときに制御弁
25を閉じ第二の電動機16を逆転して原位置に復帰さ
せる制御手段とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄筋コンクリート、コ
ンクリート、岩石、アスファルト等の被切削物を切削、
穿孔できる穿孔機に係り、特に穿孔機の動作を各種の条
件に応じて制御する制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の穿孔機は、鉄筋コンクリ
ート、コンクリート、岩石、アスファルト等の被切削物
を切削、穿孔する装置として知られている。
【0003】かかる穿孔機は、コアビットを回転させる
回転駆動伝達部と、前記コアビットを前進・後退させる
送り機構と、前記送り機構を駆動する送り駆動伝達部
と、これらを支える支柱と、前記各部材を搭載して被切
削物に固定する際に用いられる架台とを備えて構成され
ている。また、前記穿孔機は、制御装置に接続ケーブル
をもって接続されており、この制御装置によって当該穿
孔機の切削・穿孔動作が自動的に制御されるようになっ
ている。この制御装置は、操作パネルを有するととも
に、内部に電子制御回路を有し、かつこの電子制御回路
を予め第10図に示す動作手順が実現できるように構成
することにより、当該操作パネルの操作等に伴って電子
制御回路が動作して各種の制御動作を実現するようにな
っている。加えて、湿式の穿孔機では、コアビットを冷
却するため、冷却水を当該コアビットに導き、その冷却
水の供給・停止を冷却水供給弁で調整している。
【0004】ここで、前記回転駆動伝達部は、電動機
と、減速機とからなる。送り機構は、ラック・ピニオン
の組み合わせ等で構成できる。送り駆動伝達部は、電動
機と、減速機とから構成されている。上述した穿孔機
は、上記制御装置によって次のように切削、穿孔動作が
制御される。
【0005】図14は従来の制御装置による穿孔機の動
作手順を示すフローチャートである。
【0006】まず、制御装置に設けられた起動スイッチ
を投入すると(ステップ100)、制御装置は、回転駆
動伝達部の電動機を回転させ(ステップ101)、同時
に送り駆動伝達部の電動機を回転させる(ステップ10
2)。ついで、回転駆動伝達部の電動機に収入させる電
流値を制御装置の前面に設けられた設定器に設定する
(ステップ103)。これにより、コアビットは、回転
駆動伝達部の減速機を介して回転するとともに、送り駆
動伝達部の減速機を介して送り機構が駆動されることに
より被切削物への穿孔が行われる。
【0007】この際に、制御装置は、回転駆動伝達部の
電動機に流れる電流を検出し、当該電動機に流入する電
流値と設定器に設定されている基準設定値(例えば、電
動機の定格電流値)とを比較し(ステップ104)、電
動機電流が基準設定値より小さいときには送り駆動伝達
部の電動機の回転が増加するように電流を流し(ステッ
プ105)、電動機電流が基準設定値より大きいときに
は送り駆動伝達部の電動機の回転が減少するように電流
を流す(ステップ106)。
【0008】このようにして、コアビットの切削送り速
度を増減させると、切削抵抗が増減し、その結果、回転
駆動伝達部の電流値が増減するが、上記電流制御を行う
ことで、回転駆動伝達部の電動機の負荷電流を常に定格
電流値付近に維持しながら穿孔動作を行なわせることが
できる。また、回転駆動伝達部の電動機は、一般に、整
流子電動機を使用していることから、その負荷電流はト
ルクの増減と同じ傾向で増減する。したがって、コアビ
ットの切削送り速度を増減させて切削抵抗を増減させて
も、制御装置は、上記特性を利用して回転駆動伝達部の
電動機の電流を定格電流値付近のトルクとなるように制
御することができる。
【0009】次に、制御装置は、回転駆動伝達部の電動
機に流入する電流が過負荷かを判定し(ステップ10
7)、正常のときには、さらに回転駆動伝達部の電動機
の電流値が極めて低いかを判定し(ステップ108)、
極めて低くなければ切削動作中であるものとしてステッ
プ104に戻る。つまり、制御装置は、切削・穿孔動作
中は、ステップ104〜108の動作を繰り返し実行す
ることになる。
【0010】また、制御装置は、ステップ108で回転
駆動伝達部の電動機の電流が極めて低い値となっている
と判定すると、切削動作が完了したものとして回転駆動
伝達部の電動機を停止し(ステップ109)、同時に送
り駆動伝達部の電動機を停止する(ステップ110)。
【0011】一方、制御装置は、切削中にステップ10
7で回転駆動伝達部の電動機の負荷電流が過負荷まで増
加したと判定すると、警報ブザーを鳴らすとともに、異
常表示灯を点灯する等の異常報知を行い(ステップ11
1)、同時に回転駆動伝達部の電動機を停止し(ステッ
プ109)、また同時に送り駆動伝達部の電動機を停止
する(ステップ110)。
【0012】また、湿式の穿孔機においては、切削開始
前に作業者が冷却水供給弁を開き冷却水を供給し、完了
後に作業者が冷却水供給弁を閉じ、冷却水の供給を停止
している。かかる従来の穿孔機では、冷却水の異常低下
の場合の監視、保護をしていない。なお、この種の装置
として関連するものには、「株式会社発研、発行のカタ
ログに記載されている『ダイヤモンドコアドリル全自動
装置』」等を挙げることができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の湿式の穿孔
機の制御装置の場合、穿孔機に供給する冷却水は、作業
者が始動前に弁を開いて供給開始させ、切削完了後に弁
を閉じて供給を停止させるという作業が必要であった。
また、切削中に冷却水量が低下して場合に、これに作業
者が気がつかないと、コアビットの刃先が温度上昇して
損傷するとともに、切削継続ができなくなるという欠点
があった。
【0014】本発明の目的は、上記従来装置の問題点を
解消し、作業者の労力低減を図り、かつコアビットの損
傷を防止した穿孔機の制御装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的は、第一電動機
を含みコアビットを回転させる回転駆動伝達部と、前記
コアビットを前進・後退させる送り機構と、第二電動機
を含み前記送り機構を駆動する送り駆動伝達部とを備え
た穿孔機の動作を制御する制御装置において、コアビッ
トに冷却水を供給する冷却水供給手段と、前記冷却水供
給手段の通路に設けた制御弁と、前記冷却水供給手段の
通路に設けた冷却水量検出手段と、始動時に前記制御弁
を開き、コアビットが目標点に到達して目標点到達信号
が入力されたときに前記制御弁を閉じるとともに装置を
停止させ、あるいは前記冷却水量検出手段からの冷却水
量低下信号が入力されたときに前記制御弁を閉じるとと
もに第二の電動機を逆転して原位置に復帰させる制御手
段とを備えたことを特徴とする穿孔機の制御装置とする
ことにより達成される。
【0016】上記目的は、第一電動機を含みコアビット
を回転させる回転駆動伝達部と、前記コアビットを前進
・後退させる送り機構と、第二電動機を含み前記送り機
構を駆動する送り駆動伝達部とを備えた穿孔機の動作を
制御する制御装置において、コアビットに冷却水を供給
する冷却水供給手段と、前記冷却水供給手段の通路に設
けた制御弁と、前記冷却水供給手段の通路に設けた冷却
水量検出手段と、始動時に前記制御弁を開き、コアビッ
トが目標点に到達して目標点到達信号が入力されたとき
に前記制御弁を閉じるとともに装置を停止させ、あるい
は前記冷却水量検出手段からの冷却水量低下信号が入力
されたときに前記制御弁を閉じるとともに第二の電動機
を逆転して原位置に復帰させる制御手段と、前記冷却水
量検出手段からの冷却水低下信号を基に警報を発する異
常状態報知手段とを備えたことを特徴とする穿孔機の制
御装置とすることにより達成される。
【0017】また、前記目標点到達信号は、目標点到達
検出手段により得るようにしたことを特徴とするもので
ある。
【0018】さらに、前記異常状態報知手段は、冷却水
量低下表示灯で構成したことを特徴とすものである。
【0019】加えて、前記異常状態報知手段は、異常状
態音響報知器で構成したことを特徴とするものである。
【0020】
【作用】上述したように構成したので、制御手段は、始
動時に前記制御弁を自動的に開き、しかも、コアビット
が目標点に到達して目標点到達信号が入力されたときに
は、前記制御弁を閉じるとともに装置を停止させてい
る。このようにしたことにより、冷却水がコアビットの
切削面に自動的に供給されるとともに、切削が完了した
ときには装置が停止し、しかも冷却水の供給が停止する
ことになり、無駄に水を使うことがなく、しかも全部自
動で処理されるから、作業員の労力が少なくて済む。
【0021】また、上記構成としたので、前記冷却水量
検出手段からの冷却水量低下信号が前記制御手段に入力
されたときに、前記制御手段は、前記制御弁を閉じる制
御をするとともに、第二の電動機を逆転して原位置に復
帰させる。また、冷却水量低下信号が出力されたとき
に、警報を発して作業者に冷却水異常を知らせることが
できる。このようにしたことにより、冷却水の不足によ
るコアビットの刃先の損傷が防げ、かつコアビットの刃
先への冷却水の供給状態を常に監視する必要がなく、し
かも冷却水不足による異常時にコアビットを引き抜く作
業を作業者が行なう必要がなく、かつ警報により冷却水
異常を直ちに知ることができ、異常対策を素早く行なう
ことができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図13は本発明の一実施例を説明するため
のものである。ここで、図1は本発明の穿孔機の制御装
置の実施例を示す斜視図、図2は同実施例の操作パネル
を示す正面図、図3は同実施例を示すブロック図、図4
は同実施例の動作を説明するためのシーケンスの全体構
成図、図5は図4のブロックB100部分の詳細を示す
構成図、図6は図4のブロックB200部分の詳細を示
す構成図、図7は図4のブロックB300部分の詳細を
示す構成図、図8は図4のブロックB400部分の詳細
を示す構成図、図9は交流整流子電動機のトルク・負荷
電流の関係を示す特性図、図10は交流整流子電動機の
負荷電流・回転数の関係を示す特性図、図11はコアビ
ットの回転数・コアビット刃先の周速の関係を示す特性
図、図12は駆動トルク固定時のコアビット周速・切削
送り速度との関係を示す特性図、図13は切削動作時の
第一電動機の負荷電流,送り速度との関係を示すタイム
チャートである。
【0023】図1に示す実施例は、穿孔機1と、制御装
置3とを備え、穿孔機1と、制御装置3とが接続ケーブ
ル5を介して接続されている。
【0024】穿孔機1は、ビット回転用電動機11およ
び減速機12を備えコアビット13を回転させる回転駆
動伝達部14と、前記コアビット13を前進・後退させ
る送り機構15と、ビット送り用電動機16および減速
機17を備え送り機構15を駆動する送り駆動伝達部1
8と、これらを支える支柱19と、前記各部材を搭載し
て被切削物に固定する際に用いられる架台20とを備え
て構成されている。なお、架台20は、アンカーボルト
21により被切削物に固定される。また、送り機構15
には、手動用送りハンドル22が設けられている。
【0025】また、コアビット13は、チューブ23を
介して減速機12の出力軸に接続されている。コアビッ
ト13には、冷却水供給手段としての冷却水供給ホース
24を介して冷却水が供給されるようにしてある。この
冷却水供給手段の通路中には、制御弁25と冷却水量検
出器31が設けられている。
【0026】上記制御装置3は、図2に示す操作パネル
30を有するとともに、内部に図3に示す電子制御手段
を有し、かつこの電子制御手段を予め図4乃至図8に示
す動作手順が実現できるように構成することにより、当
該操作パネル30の操作等に伴って電子制御手段が動作
して各種の制御動作を実現するようになっている。この
制御装置3は、マイクロコンピュータ等を主体にその他
の電子回路で構成したものであり、冷却水量検出器31
と、ビット送り用電動機16の入力電圧検出器32と、
ビット送り用電動機16の回転速度検出器33と、ビッ
ト送り速度検知器34と、ビット寸法選択器35と、ビ
ット回転用電動機11の負荷電流検出器36と、ビット
移動距離検出器37と、切削距離設定器38と、ビット
原点位置検出器39と、始動スイッチ40と、停止スイ
ッチ41とからの検出信号を取り込み、図4〜図8に示
す制御シーケンスを実現する。なお、冷却水量検出器3
1と、回転速度検出器33と、ビット送り速度検知器3
4と、ビット移動距離検出器37と、ビット原点位置検
出器39とはそれぞれ所定の場所に配設してあり、他の
検出器(32,36)は制御装置3内に設けられてお
り、かつ操作スイッチ等(35,38,40,41)は
操作パネル30に設けられている。
【0027】前記制御装置3の操作パネル30は、図2
に示すように構成されている。操作パネル30におい
て、45は電源スイッチ、46は切削距離表示器、47
は切削制御選択、48は電流・速度設定器、49はビッ
ト送り用電動機16の正転・逆転スイッチ、50は距離
設定切替えスイッチ、51は設定距離のリセットスイッ
チ、52は異常表示リセットスイッチ、53はビット回
転用電動機11の異常表示器、54は切削不可表示器、
55は切削完了表示器、56はビット回転用電動機11
の負荷電流メータである。
【0028】次に、上記制御装置3は、図3に示すよう
に、第一制御手段3Aと、第二制御手段3Bと、第三制
御手段3Cと、第四制御手段3Dと、第五制御部3Eと
を実現できるようになっている。各第一制御手段3A〜
第五制御部3Eまでの構成を、図4〜図8を参照しなが
ら説明する。
【0029】なお、図4は、本実施例の制御装置の制御
シーケンスを実現するブロックB100〜B400の相
対位置関係を示すものであり、各ブロックB100〜B
400では次のような信号を取扱い他のブロックに与え
るようになっている。また、ブロックB400部分は最
終的に制御される被制御部分の内容が示されている。そ
して、上記ブロックB100では、第一電動機の切削目
標電流値302と切削送り速度異常低下信号330とを
形成し、切削目標電流値302をブロックB400に、
切削送り速度異常低下信号330をブロックB300に
供給している。また、ブロックB200では、負荷電流
値信号303、回転速度低制限信号319,320、ソ
フト始動信号316、距離一致信号322及び切削貫通
信号321をそれぞれ形成し、負荷電流値信号303、
回転速度低制限信号319,320、及びソフト始動信
号316をブロックB400に、距離一致信号322及
び切削貫通信号321をブロックB300に供給してい
る。また、ブロックB300では、始動信号306、停
止信号307、冷却水量低下信号333、正・逆転信号
323、原位置検出信号324及び正・逆転繰り返し回
数信号326を出力できるようになっており、これらを
ブロックB400に与えるようになっている。そして、
各ブロックB100〜B400の詳細な構成について
は、図5にブロックB100部分の、図6にブロックB
200部分の、図7にブロックB300部分の、図8に
ブロックB400部分の構成が示されており、それらの
位置関係が図4に示されるものである。
【0030】第一制御手段3Aは、コアビットの寸法を
選択するビット寸法選択器35からの選択信号301に
応じて第一電動機の切削目標電流値302を設定する電
流値設定手段201と、第一電動機であるビット回転用
電動機11の負荷電流を検出する負荷電流検出器36で
検出した負荷電流303と前記電流値設定手段201か
らの切削目標電流値302とを比較して偏差信号304
を形成する比較回路202と、比較回路202からの偏
差信号304が零になるようにビット送り用電動機16
を制御する制御信号305を出力するビット送り電動機
制御回路203とから構成されている。
【0031】第一制御手段3Aの変形例は、送り機構1
5によってコアビット13が送られる速度を検出する送
り速度検出手段204と、当該送り速度検出手段204
からの硬さ判断信号312に応じてビット回転用電動機
11の切削目標電流値302を設定する電流値設定手段
201と、ビット回転用電動機11の負荷電流を検出す
る負荷電流検出器36で検出した負荷電流と前記電流値
設定手段201からの切削目標電流値302とを比較し
て偏差信号304を形成する比較回路202と、比較回
路202からの偏差信号304が零になるようにビット
送り用電動機16の回転を制御する制御信号305を出
力するビット送り電動機制御回路203とから構成され
ている。
【0032】ここで、上記第一制御手段3Aの変形例で
は、送り速度検出手段204は、入力電圧検出器32の
入力電圧値信号308、回転速度検出器33からの回転
速度信号309、あるいはビット送り速度検知器34か
らの送り速度信号310のいずれかを取り込んで切削送
り速度値信号311を形成する切削送り速度区分回路2
04aと、速度区分回路204aからの切削送り速度値
信号311を取り込んで硬さ判断信号312を形成する
被切削物硬さ判断回路204bとから構成されている。
【0033】第二制御手段3Bは、始動スイッチ40を
押下して始動信号306を入力するとソフト始動信号3
16を出力する動作状態判断回路206と、動作状態判
断回路206からのソフト始動信号316によりビット
回転用電動機11およびビット送り用電動機16の回転
速度を一定の低い値に制限するための回転速度低制限信
号319,320を形成してこれらをそれぞれ送り電動
機制御回路203,ビット回転用電動機制御回路207
に与えるとともに、所定の条件成立手段250からの解
除信号350により前記制限を解除して所期の回転状態
にする始動制御部としてのソフト始動制御回路209と
から構成したものである。
【0034】ここで、第二制御手段3Bにおいて、上記
条件成立手段250は、ビット回転用電動機11の負荷
電流を検出する負荷電流検出器36からの検出信号が予
め設定した値を超えたことにより解除信号318を出力
するようにビット回転用電動機電流判断回路208で構
成してもよい。
【0035】また、第二制御手段3Bにおいて、上記条
件成立手段250は、始動時のソフト始動信号316で
時刻を計測して設定した時限経過後に解除信号317を
出力するソフト始動解除タイマー211で構成してもよ
い。
【0036】さらに、第二制御手段3Bにおいて、上記
条件成立手段250は、コアビット13の移動距離を検
出するビット移動距離検出器37と、切削移動距離を設
定する切削距離設定器38と、始動後切削距離設定器3
8の距離設定信号313とビット移動距離検出器37か
らの移動距離量信号314とに基づいてコアビット13
が目標切削点に達したと判定してソフト始動解除信号3
15を出力する切削判断回路210とから構成してもよ
い。
【0037】第三制御手段3Cは、コアビット13の始
動前の原位置を検出するビット原点位置検出器39と、
コアビット13が目標点に達したことを検出して目標点
到達信号360を出力する目標点到達検出手段260
と、前記目標点到達検出手段260からの目標点到達信
号360によりビット送り用電動機16を逆転させる制
御信号328を出力し、かつコアビット13が原位置に
復帰したことをビット原点位置検出器39によって検出
した際にビット回転用電動機11を停止させる起動・停
止動作信号327と、ビット送り用電動機16を停止さ
せる制御信号328を出力する動作状態判断回路206
とから構成されている。 ここで、第三制御手段3Cに
おいて、上記目標点到達検出手段260は、コアビット
13の移動距離を検出するビット移動距離検出器37
と、切削移動距離を設定する切削距離設定器38と、始
動後切削距離設定器38の距離設定信号313とビット
移動距離検出器37からの移動距離量信号314とに基
づいてコアビット13が目標切削点に達したと判定して
目標点到達信号(距離一致信号)322を出力する切削
判断回路210とから構成されている。
【0038】また、第三制御手段3Cにおいて、上記目
標点到達検出手段260は、ビット回転用電動機11の
負荷電流を検出する負荷電流検出器36からの検出信号
である負荷電流値信号303が予め設定した値を超えた
ことにより目標点到達信号(切削孔貫通信号)321を
出力するビット回転用電動機電流判断回路208から構
成してもよい。
【0039】第四制御手段3Dは、切削速度が異常に低
下したことを検出する切削速度異常検出手段270と、
前記切削速度異常検出手段270からの切削送り速度異
常低下信号330によりビット送り用電動機16を逆転
させ、一定時限後に第二電動機を正回転させる正逆回転
手段280と、当該正逆回転手段280の動作を一定回
数繰り返させる繰返手段としての繰返し回数カウント回
路214とから構成されている。
【0040】ここで、第四制御手段3Dにおいて、上記
切削速度異常検出手段270は、ビット送り用電動機1
6の入力電圧が異常に低下したことにより切削送り速度
異常低下信号330を出力する切削送り速度区分回路2
04aで構成すればよい。また、第四制御手段3Dにお
いて、上記切削速度異常検出手段270は、ビット送り
用電動機16の回転速度が異常に低下したことにより切
削送り速度異常低下信号330を出力する切削送り速度
区分回路204aで構成してもよい。
【0041】さらに、第四制御手段3Dにおいて、上記
切削速度異常検出手段270は、送り機構15の送り速
度を検出するビット送り速度検出器34により異常に低
下したことが検出されたときに切削送り速度異常低下信
号330を出力する切削送り速度区分回路204aで構
成してもよい。
【0042】第五制御部3Eは、コアビット13に冷却
水を供給する冷却水供給手段24を設けるとともに、当
該冷却水供給手段24の通路に制御弁25を設け、かつ
始動時に制御弁25を開き、切削完了後に制御弁25を
閉じる回路構成としたものである。この回路構成とする
には、ビット送り用電動機正・逆回転判断回路212
と、動作状態判断回路206と、ビット回転用電動機制
御回路207と、ビット送り用電動機制御回路203と
が利用される。
【0043】ここで、第五制御部3Eにおいて、切削完
了を、前記目標点到達検出手段260からの目標点到達
信号360により行うようにしてもよい。また、第五制
御部3Eの他の実施例としては、コアビット13に冷却
水を供給する冷却水供給手段24を設けるとともに、当
該冷却水供給手段24の通路に制御弁25と冷却水量検
出器31を設け、かつ始動時に前記制御弁25を開き、
冷却水量検出器31からの冷却水量低下信号333が入
力されたときに前記制御弁31を閉じる制御をするとと
もに、装置を停止する回路構成としてもよい。この回路
構成とするには、ビット送り用電動機正・逆回転判断回
路212と、動作状態判断回路206と、ビット回転用
電動機制御回路207と、ビット送り用電動機制御回路
203とが利用される。
【0044】さらに、冷却水量検出器31の他の実施例
としては、コアビット13に冷却水を供給する冷却水供
給手段24を設けるとともに、当該冷却水供給手段24
の通路に制御弁25と冷却水量検出器31を設け、かつ
始動時に前記制御弁25を開き、冷却水量検出器31か
らの冷却水量低下信号333が入力されたときに前記制
御弁31を閉じる制御をするとともに、ビット送り用電
動機16を逆転して原位置に復帰させる制御をする回路
構成してもよい。この回路構成とするには、ビット送り
用電動機正・逆回転判断回路212と、動作状態判断回
路206と、ビット回転用電動機制御回路207と、ビ
ット送り用電動機制御回路203と、ビット原点位置検
出器39とが利用される。
【0045】なお、動作状態判断回路206は、切削開
始表示灯401、切削停止表示灯402、切削完了表示
灯403、ビット回転用電動機11の過電流表示灯40
5、送り速度異常低表示灯406、冷却水量低下表示灯
408に接続されて所定の表示をするとともに、切削完
了音響報知器404、異常状態音響報知器407に接続
されて所定の音響報知を行うようになっている。
【0046】このように構成された実施例の動作を説明
する。 〔第一制御手段3Aの動作〕まず、減速機12を含む回
転駆動伝達部14に取りつけたコアビット13の寸法を
ビット寸法選択器35に設定する。そして、始動スイッ
チ40を押下する。これにより、装置は、動作すること
になる。ここで、始動スイッチ40を押下した後のソフ
ト始動動作については後述することにし、まず切削の動
作を説明する。すると、ビット寸法選択器35からは、
選択信号301が出力されて電流値設定手段201に入
力される。電流値設定手段201では、当該選択信号3
01を基にビット回転用電動機11に流す電流値が決定
されて、切削目標電流値302として出力される。この
切削目標電流値302は、比較回路202に入力され
る。比較回路202では、負荷電流検出器36からの負
荷電流値信号303と前記切削目標電流値302とを比
較して偏差信号304を形成してビット送り電動機制御
回路203に供給する。これにより、ビット送り用電動
機16の回転が増減されるようにビット送り用電動機1
6の回転を制御する。したがって、このような制御をす
ることにより、操作者が始動スイッチ40を押下する
と、使用されるコアビット13の寸法に応じて設定され
た切削目標電流値302にビット回転用電動機11の負
荷電流が一致するように、コアビット13の送り速度が
調整される。
【0047】上述のように制御することは、次のような
理由により、その有効性を確認することができる。図1
2はトルクを一定に保ったときのコアビットの刃先の周
速と切削送り速度との関係を実験で確認した図である。
図12において、トルクは1.65〔kg- m〕で固定し、
αはコンクリート部(1)での関係、βはコンクリート
部(2)での関係、γは鉄筋部(1)での関係、δは鉄
筋部(2)での関係をそれぞれ示したものである。そし
て、図からも分かるように、コアビット13の刃先の周
速は、だいたい180〜190〔m/分〕の範囲が最適
である。また、一般的には、図11に示すように、コア
ビット13の寸法に関係なく適正な範囲が存在する。し
かも、一般的にビット回転用電動機11には、整流子電
動機を使用しており、ビット回転用電動機11の負荷電
流(I)は、回転数(N)に低下に伴って増加する関係
にある。したがって、図11に示すようにコアビット1
3の寸法に応じてコアビット13の回転数が決定できる
ので、図10の関係からビット回転用電動機11の回転
数(N)に応じたビット回転用電動機11の切削目標電
流値302が得られること、および図9に示すように電
流(I)とトルク(T)が比例することから、これにビ
ット回転用電動機11に流れる電流が一致するように、
ビット送り用電動機16の回転を制御している。したが
って、コアビット13の寸法に応じたコアビット13の
周速で回転することになる。そして、図13に示すよう
に、コンクリート、鉄筋に応じて切削されることにな
る。
【0048】〔第一制御手段3Aの変形例の動作〕一
方、入力電圧検出器32からの入力電圧値308、回転
速度検出器33からの回転速度信号309、ビット送り
速度検知器34からの送り速度信号310は、切削送り
速度区分回路204aに供給される。切削送り速度区分
回路204aでは、いくつかの速度範囲に区分されて形
成された切削送り速度値信号311が被切削物硬さ判断
回路204bに供給される。被切削物硬さ判断回路20
4bでは、切削送り速度の区分範囲によって、例えば速
度の遅い区分になればなるほど硬いと判断し、それに応
じて切削力をあげるためにビット回転用電動機11の回
転を上昇させるための硬さ判断信号312を出力する。
この硬さ判断信号312は、電流値設定手段201に入
力される。電流値設定手段201では、硬さ判断信号3
12に応じた切削目標電流値302を設定して比較回路
202に送る。比較回路202では、負荷電流検出器3
6からの負荷電流値信号303と前記切削目標電流値3
02とを比較して偏差信号304を形成してビット送り
電動機制御回路203に供給する。これにより、ビット
送り用電動機16の回転が増減されるように、ビット送
り用電動機16の回転が制御される。したがって、この
ような制御をすることにより、操作者が始動スイッチ4
0を押下すると、使用されるコアビット13の寸法に応
じて設定された切削目標電流値302にビット回転用電
動機11の負荷電流が一致するように、コアビット13
の送り速度が調整される。なお、上述のように制御する
ことは、上述と同様な理由により、有効である。
【0049】〔第二制御手段3Bの動作〕始動スイッチ
40を押下して始動信号306を動作状態判断回路20
6に入力するとソフト始動信号316が出力される。こ
のソフト始動信号316は、ソフト始動制御回路209
に与えられる。ソフト始動制御回路209では、ビット
回転用電動機11およびビット送り用電動機16の回転
速度を一定の低い値に制限するための回転速度低制限信
号319,320を形成し、これら信号319,320
をそれぞれ送り電動機制御回路203,ビット回転用電
動機制御回路207に与える。これにより、コアビット
13の送り速度が遅くなり、かつコアビット13の刃先
の周速が遅くなる。
【0050】ついで、所定の条件が設立したことを検出
する条件成立手段250からの解除信号350は、ソフ
ト始動制御回路209に与えられる。それにより、ソフ
ト始動制御回路209は、前記制限を解除して回転速度
低制限信号319,320の出力を止めるので、ビット
回転用電動機11およびビット送り用電動機16は所期
の回転状態になる。
【0051】ここで、第二制御手段3Bにおいて、上記
条件成立手段250は、次のようにして解除信号350
を形成する。負荷電流検出器36からの負荷電流値信号
303はビット回転用電動機電流判断回路208に供給
される。ビット回転用電動機電流判断回路208では、
当該負荷電流値信号303が予め設定した値を超えたこ
とにより解除信号318を出力する。この解除信号31
8は、解除信号350となってソフト始動制御回路20
9に入力される。
【0052】また、第二制御手段3Bにおいて、上記条
件成立手段250は、次のようにして解除信号350を
形成する。始動時のソフト始動信号316で時刻を係数
するソフト始動解除タイマー211が、設定した時限経
過後に出力する解除信号317を解除信号350として
ソフト始動制御回路209に与える。
【0053】さらに、第二制御手段3Bにおいて、上記
条件成立手段250は、次のようにして解除信号350
を形成する。ビット移動距離検出器37によりコアビッ
ト13の移動距離を検出して移動距離量信号314を得
る。切削距離設定器38には、予め切削移動距離を設定
されており、その設定値が距離設定信号313として切
削判断回路210に供給されている。切削判断回路21
0では、始動後切削距離設定器38の距離設定信号31
3とビット移動距離検出器37からの移動距離量信号3
14とに基づいてコアビット13が目標切削点に達した
と判定した際にソフト始動解除信号315を出力する。
このソフト始動解除信号315が解除信号350となっ
てソフト始動制御回路209に入力される。
【0054】このように動作するので、操作者が始動ス
イッチ40を投入すると、ビット送り切削速度およびコ
アビット13の回転速度が低く制限され、また、被切削
物にコアビット13の刃先が当たり切削開始される時点
で前記制限が解除されるので、穿孔開始時のコアビット
13の刃先の振れがなくなり、かつ衝撃を受けることが
なくなる。
【0055】〔第三制御手段3Cの動作〕ビット移動距
離検出器37からの移動距離量信号314は、切削判断
回路210に与えられる。切削判断回路210は、切削
距離設定器38で設定した距離設定信号313に移動距
離量信号314が一致すると、目標点到達信号(距離一
致信号)322を出力する。目標点到達信号(距離一致
信号)322は、ビット送り用電動機正・逆回転判断回
路212に送られる。ビット送り用電動機正・逆回転判
断回路212では、逆転信号323に変えて動作状態判
断回路206に供給する。動作状態判断回路206で
は、制御信号328に変換してビット送り電動機制御回
路203に与える。これにより、ビット送り電動機制御
回路203は、ビット送り用電動機16を逆転させてコ
アビット13を引き抜きを行う。
【0056】このようなコアビット13の引き抜きが行
われ、ビット原点位置検出器39から、コアビット13
が原点位置に戻った際に原点位置検出信号324が出力
されるので、これを動作状態判断回路206が取り込み
次のような動作をする。動作状態判断回路206では、
コアビット13が抜けたと判定し、起動・停止動作信号
327をビット回転用電動機制御回路207に与えると
ともに、制御信号328をビット送り電動機制御回路2
03に与える。これにより、ビット回転用電動機11お
よびビット送り用電動機16は、回転を停止する。ま
た、動作状態判断回路206は、原点位置検出信号32
4が入力されると、切削完了の表示を切削完了表示器4
03を点灯するとともに、切削完了音響報知器404を
鳴らして報知する。
【0057】このように制御されるため、作業者が予め
切削距離を切削距離設定器38に設定しておけば、後は
始動スイッチ40を押下するだけで穿孔を開始し、その
後は元の位置に自動的に戻るので、作業者は何らの操作
を必要としない。この第三制御手段3Cにおいて、上記
目標点到達検出手段260からは、次のように目標点到
達信号(距離一致信号)322が得られる。
【0058】切削距離設定器38に移動距離を予め設定
しておく。すると、切削距離設定器38からは、距離設
定信号313が切削判断回路210に与えられる。切削
動作が開始すると、切削判断回路210には、ビット移
動距離検出器37から移動距離量信号314が入力され
る。切削判断回路210では、距離設定信号313と移
動距離量信号314とを比較し、両者が一致したらコア
ビット13が目標切削点に達したと判定して目標点到達
信号(距離一致信号)322を出力する。これにより、
目標点到達信号(距離一致信号)322が得られる。
【0059】また、第三制御手段3Cにおいて、上記目
標点到達検出手段260は、次のようにして目標点到達
信号(距離一致信号)322を得てもよい。
【0060】すなわち、ビット回転用電動機電流判断回
路208は、ビット回転用電動機11の負荷電流を検出
する負荷電流検出器36で検出した負荷電流値信号30
3を取り込み、これが予め設定した値を超えたことを判
定して目標点到達信号(切削孔貫通信号)321を出力
する。したがって、この目標点到達信号(切削孔貫通信
号)321を利用しもよい。
【0061】〔第四制御手段3Dの動作〕切削速度異常
検出手段270により切削速度が異常に低下したことが
検出されると、切削送り速度区分回路204aにおいて
切削送り速度異常低下信号330が出力される。前記切
削送り速度区分回路204aからの切削送り速度異常低
下信号330は、正逆回転手段280に入力される。正
逆回転手段280では、当該切削送り速度異常低下信号
330が入力されると、ビット送り用電動機16を逆転
させ、一定時限後にビット送り用電動機16を正回転さ
せる。そして、当該正逆回転手段280の動作は、繰返
し回数カウント回路214により一定回数繰り返され
る。
【0062】繰返し回数カウント回路214は、この繰
り返しをカウントし、例えば3回繰り返されると、信号
326を動作状態判断回路206に出力する。動作状態
判断回路206では、起動・停止動作信号327をビッ
ト回転用電動機制御回路207に、制御信号328をビ
ット送り電動機制御回路203にそれぞれ与える。これ
により、ビット回転用電動機11、ビット送り用電動機
16は、停止する。また、動作状態判断回路206は、
信号332を出力して異常状態音響報知器407を鳴ら
して報知するとともに、送り速度異常低下表示器406
を点灯させる。
【0063】ここで、この第四制御手段3Dにおいて、
上記切削速度異常検出手段270で検出される切削送り
速度異常低下信号330は次のようにして検出される。
すなわち、切削送り速度区分回路204aでは、ビット
送り用電動機16の入力電圧が異常に低下したことによ
り切削送り速度異常低下信号330を出力するので、こ
れを使用する。
【0064】また、この第四制御手段3Dにおいて、上
記切削速度異常検出手段270で検出される切削送り速
度異常低下信号330は次のようにして検出される。す
なわち、切削送り速度区分回路204aは、ビット送り
用電動機16の回転速度が異常に低下したことにより切
削送り速度異常低下信号330を出力するので、これを
利用してもよい。
【0065】さらに、第四制御手段3Dにおいて、上記
切削速度異常検出手段270で検出される切削送り速度
異常低下信号330は次のようにして検出される。すな
わち、切削送り速度区分回路204aは、送り機構15
の送り速度を検出するビット送り速度検出器34により
異常に低下したことが検出されたときに切削送り速度異
常低下信号330を出力するので、これを利用してもよ
い。
【0066】このように制御することにより、切削中に
コアビット13の刃先が被切削物に噛み込む直前に引き
戻しをして、再切削を継続させることができ、また、コ
アビット13の刃先の損傷、磨耗等の原因で再切削が不
可能の場合はビット送り用電動機16が過負荷になるこ
となく、また無理な切削をおこなうことなく緊急停止を
行わせることができる。
【0067】〔第五制御部3Eの動作〕冷却水供給手段
24は、コアビット13に冷却水を供給できるようにな
っている。また、制御弁25が冷却水供給手段24の通
路に設けられている。第五制御部3Eでは、始動スイッ
チ40が押下されて動作が開始すると、制御弁25を開
き、切削完了後に制御弁25を閉じる制御をする。
【0068】ここでは、始動スイッチ40を押下する
と、始動信号306が動作状態判断回路206に与えら
れる。動作状態判断回路206では、弁開閉信号331
を制御弁25に与えるこれにより、制御弁25は、開か
れる。そして、切削完了信号が入力されると、制御弁2
5を閉じる。
【0069】ここで、第五制御部3Eにおいて、切削完
了信号は、前記目標点到達検出手段260からの目標点
到達信号360を用いてもよい。
【0070】〔第五制御部3Eの変形例の動作〕また、
制御弁25が冷却水供給手段24の通路に設けられてい
る。第五制御部3Eの他の実施例では、始動スイッチ4
0が押下されて動作が開始すると、制御弁25を開き、
冷却水量検出器31からの冷却水量低下信号333が入
力されると制御弁25を閉じる制御をするとともに、装
置を停止する。
【0071】さらに、冷却水量検出器31の他の実施例
としては、始動スイッチ40を押下して始動されると、
前記制御弁25を開き、冷却水量検出器31からの冷却
水量低下信号333が入力されたときに前記制御弁31
を閉じる制御をするとともに、ビット送り用電動機16
を逆転して原位置に復帰させる制御をする。このとき
に、始動スイッチ40が押下されると、始動信号306
が動作状態判断回路206に与えられるので、動作状態
判断回路206は、制御弁25を開く。ビット送り用電
動機正・逆回転判断回路212からの信号323、停止
スイッチ41からの停止信号307、冷却水量検出器3
1からの冷却水量低下信号333を動作状態判断回路2
06に取り込むと、前記制御弁31を閉じる制御をする
とともに、ビット送り用電動機16を逆転して原位置に
復帰させる制御をする。
【0072】このような制御を実行することにより、切
削開始に冷却水が供給され、また完了時および冷却水量
低下時の異常時に作業者の判断、操作、冷却水量の運転
中の監視をすることなく、自動で冷却水の供給、停止
と、異常時の処理を行うことができる。
【0073】なお、動作状態判断回路206は、切削開
始表示灯401、切削停止表示灯402、切削完了表示
灯403、ビット回転用電動機11の過電流表示灯40
5、送り速度異常低下表示灯406、冷却水量低下表示
灯408を用いて所定の表示をするとともに、切削完了
音響報知器404、異常状態音響報知器407を用いて
所定の音響報知を行うようになっている。
【0074】
【発明の効果】本発明は、始動時に制御弁を自動的に開
いた後、コアビットが目標点に達したときに前記制御弁
を閉じて装置を停止し、前記冷却水量検出手段からの冷
却水量低下信号が入力されたときに第二の電動機を逆転
して原位置に復帰させる制御をするので、作業者の労力
低減を図ることができ、しかも冷却水がないときにコア
ビットの刃先の温度が上昇するのを防止できて装置の信
頼性を高めることができる。
【0075】本発明は、始動時に前記制御弁を自動的に
開いた後、コアビットが目標点に達したときに前記制御
弁を閉じて装置を停止し、前記冷却水量検出手段からの
冷却水量低下信号が入力されたときに第二の電動機を逆
転して原位置に復帰させる制御をするとともに警報が発
せられるので、作業者の労力低減を図ることができ、し
かも冷却水がないときにコアビットの刃先の温度が上昇
するのを防止でき、かつ冷却水異常のときに警報が発す
るので異常対策をとれて装置の信頼性を高めることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の穿孔機の制御装置の実施例を示す斜視
図である。
【図2】同実施例の操作パネルを示す正面図である。
【図3】同実施例を示すブロック図である。
【図4】同実施例の動作を説明するためのシーケンスの
全体構成図である。
【図5】図4のブロックB100部分のシーケンス構成
図である。
【図6】図4のブロックB200部分のシーケンス構成
図である。
【図7】図4のブロックB300部分のシーケンス構成
図である。
【図8】図4のブロックB400部分のシーケンス構成
図である。
【図9】同交流整流子電動機のトルク・負荷電流の関係
を示す特性図である。
【図10】同交流整流子電動機の負荷電流・回転数の関
係を示す特性図である。
【図11】同コアビットの回転数・コアビット刃先の周
速の関係を示す特性図である。
【図12】同駆動トルク固定時のコアビット周速・切削
送り速度との関係を示す特性図である。
【図13】同切削動作時の第一電動機の負荷電流,送り
速度との関係を示すタイムチャートである。
【図14】従来装置の動作を説明するための付フローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 穿孔機 3 制御装置 11 ビット回転用電動機(第一電動機) 13 コアビット 14 回転駆動伝達部 15 送り機構 16 ビット送り用電動機 18 送り駆動伝達部 30 操作パネル 31 冷却水量検出手段 32 入力電圧検出器 33 回転速度検出器 34 ビット送り速度検知器 35 ビット寸法選択器 36 負荷電流検出器 37 ビット移動距離検出器 38 切削距離設定器 39 ビット原点位置検出器 40 始動スイッチ 3A、3B、3C、3D、3E 制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小松 喜一郎 広島県呉市宝町5番3号 バブ日立工業株 式会社内 (72)発明者 牛上 智正 広島県呉市宝町5番3号 バブ日立工業株 式会社内 (72)発明者 阿部 孝夫 広島県呉市宝町5番3号 バブ日立工業株 式会社内 (72)発明者 八重樫 公郎 静岡県沼津市足高396番地59 石原機械工 業株式会社内 (72)発明者 小谷 一典 広島県豊田郡安芸津町大字小松原字新開 576番地 株式会社呉英製作所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一電動機を含みコアビットを回転させ
    る回転駆動伝達部と、前記コアビットを前進・後退させ
    る送り機構と、第二電動機を含み前記送り機構を駆動す
    る送り駆動伝達部とを備えた穿孔機の動作を制御する制
    御装置において、 コアビットに冷却水を供給する冷却水供給手段と、 前記冷却水供給手段の通路に設けた制御弁と、 前記冷却水供給手段の通路に設けた冷却水量検出手段
    と、 始動時に前記制御弁を開き、コアビットが目標点に到達
    して目標点到達信号が入力されたときに前記制御弁を閉
    じるとともに装置を停止させ、あるいは前記冷却水量検
    出手段からの冷却水量低下信号が入力されたときに前記
    制御弁を閉じるとともに第二の電動機を逆転して原位置
    に復帰させる制御手段とを備えたことを特徴とする穿孔
    機の制御装置。
  2. 【請求項2】 第一電動機を含みコアビットを回転させ
    る回転駆動伝達部と、前記コアビットを前進・後退させ
    る送り機構と、第二電動機を含み前記送り機構を駆動す
    る送り駆動伝達部とを備えた穿孔機の動作を制御する制
    御装置において、 コアビットに冷却水を供給する冷却水供給手段と、 前記冷却水供給手段の通路に設けた制御弁と、 前記冷却水供給手段の通路に設けた冷却水量検出手段
    と、 始動時に前記制御弁を開き、コアビットが目標点に到達
    して目標点到達信号が入力されたときに前記制御弁を閉
    じるとともに装置を停止させ、あるいは前記冷却水量検
    出手段からの冷却水量低下信号が入力されたときに前記
    制御弁を閉じるとともに第二の電動機を逆転して原位置
    に復帰させる制御手段と、 前記冷却水量検出手段からの冷却水低下信号を基に警報
    を発する異常状態報知手段とを備えたことを特徴とする
    穿孔機の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記目標点到達信号は、目標点到達検出
    手段により得るようにしたことを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の穿孔機の制御装置。
  4. 【請求項4】 前記異常状態報知手段は、冷却水量低下
    表示灯で構成したことを特徴とする請求項1または2記
    載の穿孔機の制御装置。
  5. 【請求項5】 前記異常状態報知手段は、異常状態音響
    報知器で構成したことを特徴とする請求項1または2記
    載の穿孔機の制御装置。
JP6192884A 1994-07-25 1994-07-25 穿孔機の制御装置 Expired - Lifetime JP2572361B2 (ja)

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