JPH07246542A - 浄化装置 - Google Patents

浄化装置

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Publication number
JPH07246542A
JPH07246542A JP6560794A JP6560794A JPH07246542A JP H07246542 A JPH07246542 A JP H07246542A JP 6560794 A JP6560794 A JP 6560794A JP 6560794 A JP6560794 A JP 6560794A JP H07246542 A JPH07246542 A JP H07246542A
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JP
Japan
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tank
coolant
suction port
fluid
circulation means
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Application number
JP6560794A
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English (en)
Inventor
Masumi Kimoto
真澄 木本
Masanari Nishimura
政済 西村
Noriyuki Ogura
則之 小倉
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 切削油や研削油等の流体物を循環再使用する
ときの浄化効率を向上させる浄化装置の提供を目的とす
る。 【構成】 中央部を低くした底面2aを有する貯留タン
ク2内のクーラントXを供給装置3の吸入管32を介し
て吸入し、該供給装置3に備えた二つの切換バルブの開
閉動作によって、加工機が運転中はそのまま該加工機へ
供給し、休止中は戻し管36の二つの吐出口36a,3
6aから上記タンク2へ戻す。一方、循環装置4の吸入
口42aから吸入したクーラントXをセパレータ46で
浄化した後、吸入管42と二重構造とした戻し管47を
介してタンク2へ吐出する。そして上記供給装置3の吐
出口36a,36aを循環装置4の吸入口42aに向け
且つ該吸入口42aの上部に設けたバッフル板48と底
面2aとの間に指向して設けるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各種処理液等の流体物の
浄化効率を向上し得る浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】各種産業界において処理液等の流体物を
使用する機会は多く、例えば金属加工に用いられる切削
油や研削油の類(以下「クーラント」という。)はその
代表的なものである。
【0003】このときクーラントを一回使用して廃棄す
るのではなく使用後に貯留用タンクへ回収して再び使用
に供するのが普通であるが、回収されたクーラントには
切削等された金属片(以下「切粉」という。)が多く含
まれるため、この切粉を除去してクーラントを浄化する
装置が用いられている。
【0004】例えば、貯留タンク内のクーラントを吸入
口から吸入し吐出口から再び該タンクへ吐出する循環装
置を設け、この経路の途中にフィルタやマグネット式の
セパレータを備えてクーラントを循環させながら浄化す
るようにしたものが一般的である。
【0005】一方、実開平3−96153号公報に開示
されている循環装置によると貯留タンクの底を円錐形と
し、この底部に上記吸入口(排水口)を設けることによ
りタンク内で沈降する切粉を多く吸入して浄化効率の向
上を図っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に開示の装置では貯留タンクの形状を特異なものとし
なければならないと共に、その底に孔部を設けて吸入口
とするためタンクの汎用性に欠け一般的でない。
【0007】また、通常の循環装置では吸入口は固定し
て設けられるので切粉を多く含むクーラントの部分を選
択的に吸入することはできず浄化効率の向上を図ること
は困難である。一方、吸入口を回転させる等してクーラ
ントを幅広く吸入させるためには駆動設備等を設ける必
要があり装置が過大となって好ましくない。
【0008】さらに、この種の貯留タンクには該タンク
内のクーラントを加工機へ供給するための配管設備やポ
ンプ等が別途設けられるのが普通であるが、加工機が加
工ライン上の材料を待つ間や休止中は該加工機へクーラ
ントを供給する必要がないため、一旦吸い上げられたク
ーラントはそのままタンクへ戻されることとなり、この
間はクーラントが徒に循環するのみで合理的でない。
【0009】そこで本発明は、貯留タンクを大幅に改造
したり過大な設備を要したりすることなく、最小限必要
な既存の設備のみを利用して浄化効率の向上を図り得る
浄化装置の提供を課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち、本願の請求項
1に係る発明(以下「第1発明」という。)は、流体物
を貯留する貯留タンクと、該タンク内の流体物を吸入口
から吸入し、セパレータによって浄化した後、吐出口か
ら該タンクへ吐出する循環手段とが備えられ、且つ上記
吐出口が上記タンク内の流体物を上記吸入口に向けて流
動させるように設置されていることを特徴とする浄化装
置に関する。
【0011】また、本願の請求項2に係る発明(以下
「第2発明」という。)は、流体物を貯留する貯留タン
クと、該タンク内の流体物を吸入口から吸入し吐出口か
ら該タンクへ吐出する第1の循環手段と、該タンク内の
流体物を吸入口から吸入し、セパレータによって浄化し
た後、吐出口から該タンクへ吐出する第2の循環手段と
が備えられ、且つ上記第1の循環手段の吐出口がタンク
内の流体物を上記第2の循環手段の吸入口に向けて流動
させるように設置されていることを特徴とする浄化装置
に関する。
【0012】そして、本願の請求項3に係る発明(以下
「第3発明」という。)は、上記第2発明における第1
の循環手段の吸入口と吐出口との間に流体物の流通状態
を開閉する切換弁が設けられ、且つ該切換弁と上記吸入
口との間に当該第1の循環手段から分岐して流体物の分
岐通路が設けられていることを特徴とする浄化装置に関
する。
【0013】さらに、本願の請求項4に係る発明(以下
「第4発明」という。)は、上記第3発明における分岐
通路上に流体物の流通状態を開閉する第2の切換弁が設
けられていることを特徴とする浄化装置に関する。
【0014】一方、本願の請求項5に係る発明(以下
「第5発明」という。)は、上記第2発明、第3発明又
は第4発明のいずれかにおける貯留タンクの底面を傾斜
させ、且つ第2の循環手段の吸入口が該底面の最も低い
位置に対応して設置されていることを特徴とする浄化装
置に関する。
【0015】また、本願の請求項6に係る発明(以下
「第6発明」という。)は、上記第2発明、第3発明又
は第4発明のいずれかにおける第2の循環手段の吸入口
が該手段の吐出口の中に設置されていることを特徴とす
る浄化装置に関する。
【0016】そして、本願の請求項7に係る発明(以下
「第7発明」という。)は、上記第4発明、第5発明又
は第6発明のいずれかにおける第2の循環手段の吸入口
近傍にバッフル板が設けられ、且つ第1の循環手段の吐
出口が上記バッフル板と貯留タンクの底面との間を指向
して設置されていることを特徴とする浄化装置に関す
る。
【0017】
【作用】上記発明によれば次のような作用を得ることが
できる。
【0018】すなわち第1発明によれば、セパレータに
よって浄化された後吐出口から貯留タンクへ吐出される
ときの流体物の流動力を利用して該タンク内の流体物を
吸入口に向けて流動させるので、該流体物中に浮遊する
切粉等が吸入口に向けて誘導されることとなり、その結
果吸入口が固定されていても除去されるべき切粉が多く
集まった部分が吸入されて簡便に浄化効率の向上が図ら
れることとなる。
【0019】また第2発明によれば、第1の循環手段の
吐出口から貯留タンクへ吐出されるときの流体物の流動
力を利用して該タンク内の流体物を第2の循環手段の吸
入口に向けて流動させるので、該流体物中に浮遊する切
粉等がセパレータによって浄化を行う第2の循環手段の
吸入口に向けて誘導されることとなり、この場合も上記
第1発明と同様に浄化効率の向上が図られることとな
る。
【0020】しかも上記第1の循環手段は、タンク内の
流体物を加工機等へ供給する既存の配管設備等を利用す
ればよく新たに設ける必要はない。
【0021】そして第3発明によれば、上記第2発明に
おける第1の循環手段の吸入口と吐出口との間に設けら
れた切換弁を開閉することにより吸入口から吸入された
流体物の通過経路を選択することができて、吐出口から
再びタンクへ戻したり分岐通路へ供給したりすることが
可能となる。従って、この分岐通路を加工機へ導き、切
換弁を閉じるときは該加工機に流体物を供給し得ること
となる。
【0022】さらに第4発明によれば、上記第3発明に
おける分岐通路上に第2の切換弁が設けられているの
で、加工機の運転状況に基づいてこの切換弁の開閉動作
と第1の循環手段に設けられた切換弁の開閉動作とを整
合させることにより、選択的に第1の循環手段の吸入口
から吸入された流体物を加工機の使用に供するため分岐
通路へ供給したり、若しくは貯留タンクに戻して該タン
ク内の流体物を第2の循環手段の吸入口に向けて流動さ
せるのに利用したりすることが可能となる。
【0023】尚、上記第3発明及び第4発明の循環手段
も第2発明と同様に既存の配管設備等を利用することが
できる。
【0024】一方第5発明によれば、上記第2発明、第
3発明又は第4発明のいずれかにおける貯留タンクの底
面を傾斜させるので比重の大きい切粉等は該底面の低い
位置に集まることとなる。そして、セパレータを有して
流体物の浄化を行う第2の循環手段の吸入口が上記底面
の最も低い位置に対応して設置されるので、上記第2の
循環手段は効率よく切粉を多く含む部分を専ら吸入する
こととなり浄化効率の一層の向上が図られることとな
る。
【0025】また第6発明によれば、上記第2発明、第
3発明又は第4発明のいずれかにおける第2の循環手段
の吸入口と吐出口とが接近して設けられるので該吐出口
から吐出された流体物が直ちに吸入口から再び吸入され
ることとなる。その結果、該吐出口から吐出されるとき
の流体物の流動力が弱められてタンク内で多方向に広が
ることがなくなり、この第2の循環手段の吸入口に向け
られた第1の循環手段の吐出口からの流動力が阻害され
ることなく円滑に切粉が第2の循環手段の吸入口付近に
集められることとなって浄化効率の一層の向上が図られ
る。
【0026】そして第7発明によれば、上記第4発明、
第5発明又は第6発明のいずれかにおける第2の循環手
段の吸入口近傍に設けられたバッフル板によって切粉が
タンク内に飛散することがなくなり該バッフル板と貯留
タンクの底面との間に集中して滞留することとなる。且
つ、このバッフル板と底面との間を指向して第1の循環
手段の吐出口が設置されるので、上記滞留した切粉がタ
ンク内の多方向に飛散することをさらに防止することが
でき、第2の循環手段は効率よく多くの切粉を吸入する
こととなって浄化効率の一層の向上が図られることとな
る。
【0027】併せてこのとき、第1の循環手段の吸入口
を上記バッフル板の上方に設けると切粉の少ない流体物
の上澄み部分を吸入することができ、浄化された流体物
のみを加工機へ確実に供給できることとなる。
【0028】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。
【0029】この実施例における浄化装置1は加工ステ
ーションに備えられた加工機(図示せず)で使用される
クーラントを浄化するものであり、図1及び図2に示す
ようにクーラントXを貯留する貯留タンク2、該タンク
2内のクーラントXを上記加工機へ供給するクーラント
供給装置3、及びタンク2に貯留されているクーラント
Xを循環して浄化するクーラント循環装置4を含む。
【0030】まずクーラントXは上記供給装置3のポン
プ31により吸入管32を介して吸入され、加工ステー
ションまで導かれている供給管33を通り、加工機によ
る使用に供された後回収されて回収管34を経て後述す
るセパレータへ至る。
【0031】上記供給管33には、該管33を通るクー
ラントXの流通状態を開閉する第1ソレノイドバルブ3
5が設けられており、加工機が加工ライン上の材料を待
つ間や休止中はクーラントXが該加工機へ供給されない
ように閉じられる。その場合、一旦吸入されたクーラン
トXは、上記供給管33においてポンプ31とバルブ3
5との間から分岐して貯留タンク2へ至る戻し管36を
経て該タンク2へ戻される。ここで上記戻し管36に、
該管36を通るクーラントXの流通状態を開閉する第2
ソレノイドバルブ37が設けられており、加工機が運転
中はクーラントXがタンク2へ戻されないように閉じら
れる。従って通常運転時は上記第1ソレノイドバルブ3
5及び第2ソレノイドバルブ37がそれぞれ開及び閉と
されてクーラントXは加工ステーションへ供給され、加
工機運転休止時には上記バルブ35及び37がそれぞれ
閉及び開とされて当該供給装置3を循環しタンク2へ戻
される。
【0032】一方、貯留タンク2に貯留されているクー
ラントXは上記クーラント循環装置4によって浄化され
る。まず該循環装置4に設けられているポンプ41によ
り吸入管42を介して吸入されたクーラントXは配管4
3を経てダーティタンク44に導かれる。そして該タン
ク44で切粉等をなるべく沈降させた後、上澄み部分だ
けが配管45を介してセパレータ46に導入され、ここ
で切粉等が除去されてクーラントXが浄化される。この
セパレータ46は、例えばマグネットによって金属片で
ある切粉を吸着して除去する方式のものや、不織布等か
らなるフィルタによってクーラントXを濾過する方式の
もの等を用いることができる。
【0033】またこのセパレータ46には、上述の回収
管34を経て加工ステーションから回収された使用後の
クーラントXも導入されて同様に浄化される。そして浄
化後のクーラントXは戻し管47を介してタンク2へ戻
されることにより循環、浄化が完了する。ここで該戻し
管47は当該循環装置4の吸入管42を取り巻く二重構
造とされていると共に、両管42,47の吸入口42a
及び吐出口47aはほぼ同じ高さ位置に設けられてい
る。また戻し管47の下部には傘状に広がりタンク2内
のクーラントXを上下に仕切るバッフル板48が上記吸
入口42a及び吐出口47aを上方から覆うように取り
付けられている。
【0034】さらに上記クーラント供給装置3の戻し管
36は下流部分で二つに分岐し、それぞれがタンク2内
で対向する方向に延びていると共にタンク2の下部に至
って傾斜し、各吐出口36aが上記バッフル板48の端
部とタンク2の底面2aとの間を指向するように内側に
向けて設けられている。ここでタンク底面2aは中央部
が深くなるような傾斜を有し、この中央部の最低部上に
上記クーラント循環装置4の吸入管42の吸入口42a
が位置している。また上記供給装置3の吸入管32の吸
入口32aはバッフル板48の上方でタンク2内のクー
ラントXの上澄み部分を吸入し得る位置に設けられてい
る。
【0035】次にこの浄化装置1の作用を説明すると、
二つのポンプ31,41は常時運転とし、クーラントX
は供給装置3の吸入管32及び循環装置4の吸入管42
から連続して吸入されている。
【0036】そして循環装置吸入口42aから吸入され
たクーラントXは上述のように浄化された後吐出口47
aから吐出されるが、このとき除去されなかった切粉も
同様に吐出されることとなる。しかしこれらの吸入口4
2a及び吐出口47aがほぼ同じ高さ位置に設けられて
いることと、対応する二つの管42,47が二重構造で
あることによって近接しているので、図1中矢印で示す
ように吐出された切粉は飛散することなく直ちに再び該
吸入口42aから吸入されて除去されることとなり浄化
効率が向上する。
【0037】また、切粉が吐出後直ちに吸入されずタン
ク2内に残ったとしても、吸入口42a及び吐出口47
aの上方はバッフル板48によって覆われているので切
粉が広く飛散することがない。しかも底面2aが傾斜し
ているため沈降した切粉は該底面2aの中央部(最低
部)に集まることとなり、該中央部上方に設けられてい
る上記循環装置吸入口42aからは切粉を多く含んだク
ーラントが吸入されるので当該浄化装置1の浄化効率が
向上することとなる。
【0038】一方、加工機運転時は上述のように第1ソ
レノイドバルブ35及び第2ソレノイドバルブ37がそ
れぞれ開及び閉とされるので供給装置吸入管32から吸
入されたクーラントXは加工ステーションへ供給される
こととなるが、該吸入管32の吸入口32aが切粉の飛
散を防止する上記バッフル板48の上方に位置して設け
られているので切粉の少ない浄化されたクーラントXの
みが吸入されて加工機へ供給されることとなり、この種
の浄化装置の本来の目的が達成されることとなる。
【0039】また、加工機運転休止時には第1ソレノイ
ドバルブ35及び第2ソレノイドバルブ37がそれぞれ
閉及び開とされて、吸入されたクーラントXは上述のよ
うに戻し管36を介して二つの吐出口36a,36aか
ら再びタンク2内へ戻されることとなるが、該吐出口3
6a,36aはタンク2の下部において上記バッフル板
48を両側から挟むようにして、該バッフル板48の端
部と傾斜したタンク底面2aとの間を指向するように内
側に向けて設けられているので、図1中矢印fで示すよ
うに、該二つの吐出口36a,36aから吐出されたク
ーラントXの流動力がバッフル板48の下部に及び、そ
の流れによって底面2aに滞留した切粉が該底面2aの
中央部、すなわち循環装置吸入管42の付近に誘導され
ることとなる。その結果切粉を多く含んだクーラントの
吸入が確実となり浄化効率が一層向上することとなる。
【0040】従って加工機運転休止時には、ただ徒に供
給装置3のポンプ31を運転してクーラントXを循環さ
せるのではなく、その吐出の際の流動力fを利用して浄
化装置1の浄化効率向上に寄与させることができる。
【0041】しかも、この流動力fの流れ方向は上記循
環装置吸入口42a及び吐出口47aに向けられている
ので、前述のようにこの吐出口47aから直ちに吸入口
42aへと向かうクーラントの一定の流れと一致し、そ
の結果二つの流れが相俟って切粉の集中が一層助長され
ることとなる。
【0042】また図3に示すように、クーラント循環装
置4の戻し管47’を二重構造とせずに図1又は図2に
おけるクーラント供給装置3の戻し管36と同様の構造
としたうえでその吐出口47a’,47a’を設け、バ
ッフル板48’を吸入管42に取り付けるようにしても
よく、この場合は上記実施例と同様の作用が得られるの
みならず、供給装置3が設けられていなくても循環装置
4だけで浄化効率の向上が実現できることとなる。
【0043】尚、図1及び図2におけるクーラント供給
装置3の戻し管36の吐出口36a,36a、又は図3
におけるクーラント循環装置4の戻し管47の吐出口4
7a’,47a’をそれぞれ図示するようにタンク底面
2aの傾斜に沿わせ、且つ円形のバッフル板48又は4
8’に対して比較的浅い角度で流動力fを及ぼすように
設置すると、底面2aの最低部付近で集中している切粉
に該流動力fが直接作用しなくなるので集まっていた切
粉を飛散させることが回避できて好ましい。
【0044】そして、上記のように吐出口36a,36
a又は47a’,47a’を浅い角度で設置してもタン
ク底面2aが中央部に向かって傾斜しているので、該吐
出口からの流動力fは回転しながら(上記実施例におい
ては時計回り方向に回転しながら)徐々に吸入口42a
が設けられている底面中央部に及ぼされることとなる結
果、沈降した切粉も時計回り方向に渦を巻きつつ安定的
に底面2aの最低部付近に集中することとなる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本願発明によれば、
吸入口と吐出口とを有して貯留タンク内の流体物を循環
しながら浄化する循環浄化系の上記吐出口を吸入口に向
けて設置するので、該吐出口から吐出されるときの流体
物の流動力を利用して該タンク内の流体物ないし除去さ
れるべき切粉等を上記吸入口に向けて流動させ、その結
果切粉等を吸入口付近へ誘導、集中させることができ、
上記循環浄化系に切粉を多く吸入させて浄化効率の向上
を図ることができる。
【0046】また、タンク内の流体物を加工機等へ供給
する既存の供給系の吐出口を上記循環浄化系の吸入口に
向けるように設置しても同様の効果が得られるので、最
小限必要な設備を有効利用することができる。
【0047】その場合、上記供給系の吸入口と吐出口と
の間に切換弁を設け、さらに該切換弁と吸入口との間に
配設された分岐通路上に第2の切換弁を設けて、これら
の切換弁を加工機の運転状況に基づいて開閉させるの
で、選択的に供給系の吸入口から吸入された流体物を加
工機へ供給したり、若しくは貯留タンクへ戻して該タン
ク内の流体物を循環浄化系の吸入口に向けて流動させる
のに利用したりすることが可能となる。
【0048】さらに貯留タンクの底面を傾斜させて、そ
の最低部に循環浄化系の吸入口を配置することにより、
比重が大きく上記最低部付近に沈降する切粉等を効率良
く多く吸入することができ浄化効率の一層の向上が図ら
れることとなる。
【0049】また循環浄化系の吸入口と吐出口とを二重
構造とすることにより、該吐出口から吐出された流体物
が直ちに吸入口から再び吸入されることとなって浄化効
率の一層の向上が図られる。
【0050】そして吸入口近傍にバッフル板を設け、こ
のバッフル板とタンク底面との間を指向して流動力を及
ぼす吐出口を設置することにより、上記バッフル板の下
部で集中した切粉の飛散を防止することができ円滑に多
くの切粉を吸入することが可能となる。
【0051】併せて供給系の吸入口を上記バッフル板の
上方に設けることにより、流体物の上澄み部分で切粉の
浮遊が少ない部分を専ら吸入することができ、浄化装置
としての機能が確実に達成できることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係る浄化装置を示す部分断
面正面図である。
【図2】 上記浄化装置の平面図である。
【図3】 別の実施例に係る浄化装置を示す部分断面正
面図である。
【符号の説明】
1 浄化装置 2 貯留タンク 3 クーラント供給装置 4 クーラント循環装置 35 第1ソレノイドバルブ 36a 供給装置吐出口 37 第2ソレノイドバルブ 42a 循環装置吸入口 47a,47a’ 循環装置吐出口 46 セパレータ 48 バッフル板

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体物を貯留する貯留タンクと、該タン
    ク内の流体物を吸入口から吸入し、セパレータによって
    浄化した後、吐出口から該タンクへ吐出する循環手段と
    が備えられ、且つ上記吐出口が上記タンク内の流体物を
    上記吸入口に向けて流動させるように設置されているこ
    とを特徴とする浄化装置。
  2. 【請求項2】 流体物を貯留する貯留タンクと、該タン
    ク内の流体物を吸入口から吸入し吐出口から該タンクへ
    吐出する第1の循環手段と、該タンク内の流体物を吸入
    口から吸入し、セパレータによって浄化した後、吐出口
    から該タンクへ吐出する第2の循環手段とが備えられ、
    且つ上記第1の循環手段の吐出口がタンク内の流体物を
    上記第2の循環手段の吸入口に向けて流動させるように
    設置されていることを特徴とする浄化装置。
  3. 【請求項3】 第1の循環手段の吸入口と吐出口との間
    に流体物の流通状態を開閉する切換弁が設けられ、且つ
    該切換弁と上記吸入口との間に当該第1の循環手段から
    分岐して流体物の分岐通路が設けられていることを特徴
    とする請求項2に記載の浄化装置。
  4. 【請求項4】 分岐通路上に流体物の流通状態を開閉す
    る第2の切換弁が設けられていることを特徴とする請求
    項3に記載の浄化装置。
  5. 【請求項5】 貯留タンクの底面を傾斜させ、且つ第2
    の循環手段の吸入口が該底面の最も低い位置に対応して
    設置されていることを特徴とする請求項2、請求項3又
    は請求項4のいずれかに記載の浄化装置。
  6. 【請求項6】 第2の循環手段の吸入口が該手段の吐出
    口の中に設置されていることを特徴とする請求項2、請
    求項3又は請求項4のいずれかに記載の浄化装置。
  7. 【請求項7】 第2の循環手段の吸入口近傍にバッフル
    板が設けられ、且つ第1の循環手段の吐出口が上記バッ
    フル板と貯留タンクの底面との間を指向して設置されて
    いることを特徴とする請求項4、請求項5又は請求項6
    のいずれかに記載の浄化装置。
JP6560794A 1994-03-08 1994-03-08 浄化装置 Pending JPH07246542A (ja)

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JP6560794A JPH07246542A (ja) 1994-03-08 1994-03-08 浄化装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001060493A1 (de) * 2000-02-16 2001-08-23 Vobhag Finishing Systems Verfahren und vorrichtung zur reinigung von flüssigkeiten

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