JPH07245601A - ディジタル通信用受信機 - Google Patents

ディジタル通信用受信機

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JPH07245601A
JPH07245601A JP6034871A JP3487194A JPH07245601A JP H07245601 A JPH07245601 A JP H07245601A JP 6034871 A JP6034871 A JP 6034871A JP 3487194 A JP3487194 A JP 3487194A JP H07245601 A JPH07245601 A JP H07245601A
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antenna
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antennas
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JP6034871A
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Inventor
Hiroyasu Matsui
宏康 松井
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディジタル通信において信号電波を短時間に
正確に受信する。 【構成】 各種の情報を含む信号電波を受信する複数の
受信手段11〜14、21〜24と、各受信手段ごとに
設けられ、受信された信号を前記情報に復調する複数の
復調手段31〜34と、これらの復調手段31〜34に
より復調された情報の中から情報の欠落部が最少の情報
を選択する選択手段50と、この選択手段50により選
択された情報の欠落部を他の情報により補完する補完手
段60とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダイバーシティ受信方
式を用いたディジタル通信用受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】電波の受信電界強度が時間的に変動する
フェージング現象を防止するために、互いに相関関係の
少ない2つあるいはそれ以上の受信系統で別々に信号電
波を受信し、それらの信号を検波前あるいは検波後に合
成または切り換えて使用するダイバーシティ方式のディ
ジタル通信用受信機が知られている。ダイバーシティ方
式には空間ダイバーシティ、偏波ダイバーシティ、指向
性ダイバーシティなどがある。空間ダイバーシティは数
波長あるいはそれ以上離れた複数箇所にアンテナを配置
し、偏波ダイバーシティは2次元平面または3次元空間
に複数のアンテナを配置し、さらに指向性ダイバーシテ
ィは互いに異なる指向性を有する複数のアンテナを設置
したものである。
【0003】図20は、従来のダイバーシティ方式のデ
ィジタル通信用受信機の構成を示す機能ブロック図であ
る。2本のアンテナ1、2にはそれぞれ別個のチューナ
ー3、4が設けられている。スーパーヘテロダイン受信
方式のチューナー3、4はそれぞれ、高周波増幅回路3
a、4a、局部発振器3b、4b、ミキシング回路3
c、4c、中間周波増幅回路3d、4d、検波回路3
e、4eを備え、アンテナ1、2で受信した信号電波を
高周波増幅回路3a、4aで増幅し、ミキシング回路3
c、4cで局部発振器3b、4bからの局部振動電圧を
加えて周波数を変換し、中間周波増幅回路3d、4dに
より増幅した後、検波回路3e、4eで検波して出力す
る。レベル検出器5、6は、中間周波増幅回路3d、4
dで増幅された受信信号のレベルを検出し、それぞれ比
較器7へ出力する。比較器7は、2個のレベル検出器
5、6から出力された受信信号レベルを比較し、信号レ
ベルの高い方を選択して選択信号を選択器8へ出力す
る。選択器8は、比較器7により選択された側の受信信
号をデコーダ9へ出力し、デコーダ9は受信信号を復調
してディジタル化する。
【0004】また、このようなディジタル通信用受信機
では、受信した信号成分にデータの欠落部分があった場
合、再送された信号成分でデータ欠落部分を補完して受
信率の向上を図っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ディジタル通信用受信機では、空間ダイバーシティ、偏
波ダイバーシティ、指向性ダイバーシティなどによる複
数の受信系統の内の、信号レベルの高い受信系統で受信
した信号だけを用いているので、信号レベルの低い受信
系統で受信した信号は無駄になり、複数の受信系統が有
効に利用されていないという問題がある。また、受信し
た信号成分にデータの欠落があった場合には、再送され
た信号成分で欠落部分を補完するようにしているので、
同一内容の信号電波を複数回受信することになり、弱電
界地域では電波を受信してからユーザーに情報を提供す
るまでの処理時間がかかり、このため、ディジタル通信
におけるデータ伝送速度を上げられないという問題があ
る。
【0006】本発明の目的は、信号電波を短時間に正確
に受信するディジタル通信用受信機を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の実施例を示す図1
および図2に対応づけて請求項1〜4の発明を説明する
と、請求項1の発明は、各種の情報を含む信号電波を受
信する複数の受信手段11〜14、21〜24と、各受
信手段ごとに設けられ、受信された信号を前記情報に復
調する複数の復調手段31〜34と、これらの復調手段
31〜34により復調された情報の中から情報の欠落部
が最少の情報を選択する選択手段50と、この選択手段
50により選択された情報の欠落部を他の情報により補
完する補完手段60とを備え、これにより、上記目的を
達成する。請求項2のディジタル通信用受信機は、複数
の復調手段31〜34により復調された情報の中から所
定の条件を満たす情報を抽出する抽出手段50を備え、
選択手段50によって抽出手段50の抽出情報の中から
情報の欠落部が最少の情報を選択し、補完手段60によ
って選択手段50の選択情報の欠落部を抽出手段50に
より抽出された他の情報により補完するようにしたもの
である。請求項3のディジタル通信用受信機の複数の受
信手段はそれぞれアンテナ(11〜14)とチューナー
(21〜24)を有し、これらの複数のアンテナ11〜
14によりダイバーシティを構成するようにしたもので
ある。請求項4のディジタル通信用受信機の複数のアン
テナは、指向性アンテナと偏波用アンテナとを含むよう
にしたものである。第2の実施例を示す図11〜13に
対応づけて請求項5〜8の発明を説明すると、請求項5
のディジタル通信用受信機の複数の受信手段111〜1
16、121〜124の内のいずれかは複数の偏波用ア
ンテナ(113、116または114、115)を有
し、その受信手段のチューナー(123または124)
によって各偏波用アンテナ(113、116または11
4、115)で受信された信号を合成して出力するよう
にしたものである。請求項6のディジタル通信用受信機
は、複数の偏波用アンテナ113〜116を車両のウイ
ンドウパネル110の対角位置に配置したものである。
請求項7のディジタル通信用受信機は、複数の偏波用ア
ンテナ113、116を水平偏波用アンテナとしたもの
である。請求項8のディジタル通信用受信機は、複数の
偏波用アンテナ114、115を垂直偏波用アンテナと
したものである。第4の実施例を示す図17〜19に対
応づけて請求項9の発明を説明すると、請求項9のディ
ジタル通信用受信機は、複数の偏波用アンテナ(31
3、314または315、316)を垂直偏波用アンテ
ナと水平偏波用アンテナとしたものである。第1の実施
例を示す図1および図2に対応づけて請求項10および
請求項11の発明を説明すると、請求項10のディジタ
ル通信用受信機は、補完手段60によって、選択情報の
欠落部を他の情報により補完できない時は、複数の受信
手段11〜14、21〜24によりふたたび各種の情報
を含む信号電波を受信し、複数の復調手段31〜34に
より受信信号を前記情報に復調し、選択情報と今回受信
された情報とが一致していれば、今回受信された情報に
より選択情報の欠落部を補完するようにしたものであ
る。請求項11の発明は、複数のアンテナを有し、各種
の情報を含む信号電波を受信するダイバーシティアンテ
ナ11〜14と、各アンテナごとに設けられる複数のチ
ューナー21〜24と、これらの各チューナーごとに設
けられ、各チューナーの出力を前記情報に復調する複数
のデコーダ31〜34と、これらのデコーダ31〜34
により復調された情報の中から情報の欠落部が最少の情
報を選択する選択回路50と、この選択回路50により
選択された情報の欠落部を他の情報により補完する補完
回路60とを備え、これにより、上記目的を達成する。
【0008】
【作用】請求項1のディジタル通信用受信機では、複数
の受信手段11〜14、21〜24により各種の情報を
含む信号電波を受信して各受信手段ごとに前記情報に復
調し、復調された複数の情報の中から情報の欠落部が最
少の情報を選択して、その情報の欠落部を他の情報によ
り補完する。これにより、複数の受信手段が有効に利用
されて短時間で正確に情報が受信され、ディジタル通信
におけるデータ伝送速度を上げて単位時間当りの伝送情
報量を増大させることができる。請求項2のディジタル
通信用受信機では、複数の復調手段31〜34により復
調された情報の中から所定の条件を満たす情報を抽出
し、これらの抽出情報の中から情報の欠落部が最少の情
報を選択してその欠落部を他の抽出情報により補完す
る。これにより、信頼性の高い抽出情報に基づいて情報
欠落部の補完処理が行われ、ディジタル通信における信
頼性が向上する。請求項3のディジタル通信用受信機で
は、複数の受信手段の複数のアンテナ11〜14により
ダイバーシティアンテナを構成する。これにより、フェ
ージングの影響が低減されて最良の信号を受信できる。
請求項4のディジタル通信用受信機では、複数の受信手
段の複数のアンテナ11〜14に含まれる指向性アンテ
ナにより指向性ダイバーシティが構成され、偏波用アン
テナにより偏波ダイバーシティが構成される。これによ
り、フェージングの影響が低減される。請求項5のディ
ジタル通信用受信機では、複数の偏波用アンテナで受信
された信号をチューナーで合成して出力する。これによ
り、複数の偏波用アンテナと1個のチューナーによるア
ナログ回路の偏波ダイバーシティが構成され、フェージ
ングの低減効果を上げることができる。請求項6のディ
ジタル通信用受信機では、車両のウインドウパネルの対
角位置に複数の偏波用アンテナを配置することにより、
偏波用アンテナ間の距離が大きくなり、フェージングの
低減効果を上げることができる。請求項7のディジタル
通信用受信機では、複数の水平偏波用アンテナで受信さ
れた信号はチューナーにより合成して出力される。これ
により、複数の水平偏波用アンテナによる空間ダイバー
シティが構成され、同一の水平偏波成分をアナログ合成
してフェージングの低減効果を上げることができる。請
求項8のディジタル通信用受信機では、複数の垂直偏波
用アンテナで受信された信号はチューナーにより合成し
て出力される。これにより、複数の垂直偏波用アンテナ
による空間ダイバーシティが構成され、同一の垂直偏波
成分をアナログ合成してフェージングの低減効果を上げ
ることができる。請求項9のディジタル通信用受信機で
は、垂直偏波用アンテナと水平偏波用アンテナとで受信
された信号はチューナーにより合成して出力される。こ
れにより、アナログ回路の偏波ダイバーシティが構成さ
れ、フェージングの低減効果を上げることができる。請
求項10のディジタル通信用受信機では、選択情報の欠
落部を他の情報により補完できない時は、ふたたび各種
の情報を含む信号電波を受信して前記情報に復調し、選
択情報と今回受信された情報とが一致していれば、今回
受信された情報により選択情報の欠落部を補完する。こ
れにより、伝送された情報を確実に受信することができ
る。請求項11のディジタル通信用受信機では、ダイバ
ーシティアンテナ11〜14と各アンテナごとに設けら
れたチューナー21〜24により各種の情報を含む信号
電波を受信し、各チューナーの出力ごとに前記情報に復
調し、復調された複数の情報の中から情報の欠落部が最
少の情報を選択してその欠落部を他の情報により補完す
る。これにより、ダイバーシティアンテナと複数のチュ
ーナーから構成される複数の受信系統が有効に利用され
て短時間で正確に情報が受信され、ディジタル通信にお
けるデータ伝送速度を上げて単位時間当りの伝送情報量
を増大させることができる。
【0009】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段および作用の項では、本発明を分り
やすくするために実施例の図を用いたが、これにより本
発明が実施例に限定されるものではない。
【0010】
【実施例】
−第1の実施例− 図1は第1の実施例の構成を示す機能ブロック図、図2
はそのアンテナレイアウトを示す図である。この第1の
実施例では、図2に示すように、車両のリヤウインドウ
パネル10の上部にメインアンテナ11と、車両の後方
から見て左側下部にサブアンテナ12と、後方から見て
右側下部に垂直偏波用アンテナ13と、後方から見て右
側上部に水平偏波用アンテナ14の合計4本のアンテナ
を設け、指向性ダイバーシティと偏波ダイバーシティを
構成する。なお、11a、12a、13aおよび14a
は各アンテナの給電点、15はリヤウインドウデフォッ
ガである。
【0011】図1において、第1の実施例のディジタル
通信用受信機は、上述したアンテナ11〜14と、スー
パーヘテロダイン受信方式のチューナ21〜24と、受
信信号を復調してディジタル信号に変換するデコーダ3
1〜34と、ディジタル化された受信データを記憶する
データメモリ40と、各アンテナ11〜14の受信デー
タ数を比較するデータ比較回路50と、各アンテナ11
〜14の受信データを所定の規則に従って信号合成しデ
ータパケットを完成させるデータ合成回路60とを備え
る。ここで、データパケットとは所定の大きさのデータ
のかたまりである。なお、チューナ21〜24とデコー
ダ31〜34は各アンテナ11〜14ごとに設けられ
る。また、チューナ21〜24はそれぞれ、高周波増幅
回路21a〜24a、局部発振器21b〜24b、ミキ
シング回路21c〜24c、中間周波増幅回路21d〜
24d、検波回路21e〜24eを備え、各アンテナ2
1〜24で受信した信号電波を高周波増幅回路21a〜
24aで増幅し、ミキシング回路21c〜24cで局部
発振器21b〜24bからの局部振動電圧を加えて周波
数を変換し、中間周波増幅回路21d〜24dにより増
幅した後、検波回路21e〜24eで検波して出力す
る。
【0012】受信した信号レベルの高い方の検波出力を
選択するような上述した従来のダイバーシティアンテナ
システムでは、中間周波増幅後の信号レベルの高い検波
出力を選択して復調する構成になっているが、この第1
の実施例では、各アンテナ11〜14で受信された信号
を各アンテナごとに設けたチューナ21〜24とデコー
ダ31〜34により復調してディジタル信号に変換し、
各アンテナ11〜14ごとにデータメモリ40に記憶す
る。そしてデータ比較回路50によって、受信データ数
の最も多いアンテナのデータ群、すなわち受信率の最も
高いアンテナのデータ群を選択し、データ合成回路60
によって、選択されたアンテナのデータ群にデータの欠
落がある場合は同時に復調し記憶された他のアンテナの
データ群のデータを用いて補完し、データ群を完成させ
る。
【0013】通常、ディジタル通信におけるデータ伝送
ではデータをパケット化して通信が行われる。各データ
パケットの先頭には必ずヘッディング開始符号が設定さ
れ、最後尾にはデータ終了符号とパケットごとの誤り検
出符号が設定される。したがって、ヘッディング開始符
号やデータ終了符合などのデータ並びの基準になる符合
が受信できていれば、そのデータがパケット内の何番目
のデータかを知ることができる。そのため、複数のアン
テナで同時にデータパケットを受信し、受信された複数
のデータパケットの中から、ヘッディング開始符号やデ
ータ終了符合などのデータ並びの基準になる符合が受信
されたデータパケットを欠落データの補完処理を行うた
めのデータパケットとして抽出する。
【0014】図3は、FM多重分科会で検討されている
FM多重放送の符号化の階層構造の概要を示す図であ
る。データパケットは、図3(a)に示すように、複数
のデータブロックと、それらのデータブロックを識別す
るためのプリフィックスとから構成される。また、図3
(b)に示すように複数のデータブロックによりデータ
グループが構成される。さらに、データグループは図3
(c)に示すように時系列的なデータ列に構成される。
なお、図3(c)において”SOH”はヘッディング開
始符号を示し、”ETX”はデータグループ終了符号を
示し、”RS”は基本制御符号集合の情報分離符号を示
す。
【0015】この第1の実施例では、図4に示すデータ
パケットを用いて通信を行った場合を例に上げて説明す
る。図4において、”SOH”はヘッディング開始符
号、”ETX”はデータグループ終了符号、”CRC”
は1データパケットごとの誤り検出符号、”RS”は基
本制御符号集合の情報分離符号、#1〜#12は情報デ
ータをそれぞれ示す。このデータパケットは、ヘッディ
ング開始符号SOHから1パケットごとの誤り検出符号
CRCまでの19個のデータから構成される。
【0016】図5は、図4に示すデータパケットを各ア
ンテナ11〜14で受信し、チューナー21〜24とデ
コーダ31〜34を介してディジタル信号に復調し、デ
ータメモリ40に記憶した結果を示す。図において、”
X”マークは情報データの欠落部を示す。図5(a)は
アンテナ11の受信系統、すなわちアンテナ11、チュ
ーナー21およびデコーダ31による上記データパケッ
トの受信結果を示す。アンテナ11の受信系統では、図
4に示す19個の情報データの内の6個が受信されてデ
ータメモリ40に記憶されている。図5(b)はアンテ
ナ12の受信系統、すなわちアンテナ12、チューナー
22およびデコーダ32による上記データパケットの受
信結果を示し、この受信系統では10個の情報データが
受信されデータメモリ40に記憶されている。また、図
5(c)はアンテナ13の受信系統、すなわちアンテナ
13、チューナー23およびデコーダ33による上記デ
ータパケットの受信結果を示し、この受信系統では11
個の情報データが受信されてデータメモリ40に記憶さ
れている。さらに、図5(d)はアンテナ14の受信系
統、すなわちアンテナ14、チューナー24およびデコ
ーダ34による上記データパケットの受信結果を示し、
この受信系統では7個の情報データが受信されてデータ
メモリ40に記憶されている。
【0017】データ比較回路50は、すべての受信系統
による受信結果のデータパケットを比較して受信データ
数の最も多い受信系統のデータパケット、すなわち情報
の欠落部が最少の受信系統のデータパケットを選択す
る。ここでは、図5に示すように、受信データ数が最も
多いアンテナ13の受信系統のデータパケットを選択
し、その欠落部を他の受信系統による受信結果を用いて
補完する。例えば、欠落しているデータヘッド情報、情
報データ#10および”ETX”はアンテナ11の受信
系統による受信結果を用いて補完し、#3と#6の情報
データおよび”CRC”はアンテナ12の受信系統によ
る受信結果を用いて補完し、#9の情報データはアンテ
ナ14の受信系統による受信結果を用いて補完する。な
お、今回の受信結果によりデータ欠落部を補完しきれな
かった場合は、ふたたびデータパケットの受信を行い、
再送されたデータパケットの誤り検出符号CRCと前回
受信したデータパケットの誤り検出符号CRCとを比較
し、両者が一致していれば再送されたデータパケットが
前回受信したデータパケットと同一内容のものであると
判断して、前回の補完処理で補完できなかった欠落部を
再送データで補完する。なお、再送されたデータパケッ
トの内容が前回受信したデータパケットの内容と同一で
なかった場合は、データ内容が変化したことになるので
新しいデータパケットとして処理する。
【0018】図6〜図10は、図4に示すデータパケッ
トの受信動作を示すフローチャートである。これらのフ
ローチャートにより、第1の実施例の動作を説明する。
第1の実施例の不図示のメインスイッチが投入される
と、受信機はこの受信動作を開始する。ステップS1に
おいて、アンテナ11〜14、チューナー21〜24お
よびデコーダ31〜34の4個の受信系統で信号電波を
受信し、復調してディジタル信号に変換し、続くステッ
プS2で各受信系統の受信結果のデータパケットをデー
タメモリ40に記憶する。ステップS3で、データ比較
回路50によりアンテナ11の受信系統でヘッディング
開始符号SOHを受信できたか否かを判別し、受信でき
たらステップS4へ進んで受信できたデータ数をカウン
トし、受信できなかったらステップS4をスキップす
る。同様に、ステップS5では、データ比較回路50に
よりアンテナ12の受信系統でヘッディング開始符号S
OHを受信できたか否かを判別し、受信できたらステッ
プS6へ進んで受信できたデータ数をカウントし、受信
できなかったらステップS6をスキップする。またステ
ップS7では、データ比較回路50によりアンテナ13
の受信系統でヘッディング開始符号SOHを受信できた
か否かを判別し、受信できたらステップS8へ進んで受
信したデータ数をカウントし、受信できなかったらステ
ップS8をスキップする。さらにステップS9で、デー
タ比較回路50によりアンテナ14の受信系統でヘッデ
ィング開始符号SOHを受信できたか否かを判別し、受
信できたらステップS10へ進んで受信したデータ数を
カウントし、受信できなかったらステップS11へ進
む。ステップS11において、データ比較回路50でア
ンテナ11〜13の受信系統ですべてヘッディング開始
符号SOHを受信できなかったか否かを判別し、受信で
きなかった時はステップS1へ戻ってふたたび受信動作
を行い、アンテナ11〜13のいずれかの受信系統でヘ
ッディング開始符号を受信できたらステップS15へ進
む。
【0019】つまり、この第1の実施例では、復調され
た複数のデータパケットの中から、少なくともヘッディ
ング開始符号SOHが受信されたデータパケットを補完
処理の対象とし、4個の受信系統の内のいずれか2個以
上の受信系統によりヘッディング開始符号SOHが受信
された時は、受信したデータパケットの補完処理を行
い、1個の受信系統でしかSOHを受信できなかった
時、またはすべての受信系統でSOHを受信できなかっ
た時は、補完処理が行えないので信号電波の受信動作を
やり直す。なお、復調された複数の情報の中から補完処
理の対象となる情報を抽出するための抽出条件はこの実
施例に限定されない。
【0020】ステップS15において、データ比較回路
50によってヘッディング開始符号SOHが受信できた
受信系統のデータパケットの中から最も受信データ数が
多い受信系統のデータパケットを選択する。なお以下で
は、説明を分りやすくするために、アンテナ11の受信
系統で受信しデータメモリ40に記憶されているデータ
パケットをDP11と呼び、同様に、アンテナ12の受
信系統によるデータパケットをDP12と呼び、アンテ
ナ13の受信系統によるデータパケットをDP13と呼
び、アンテナ14の受信系統によるデータパケットをD
P14と呼ぶ。続くステップS16で、データ合成回路
60によって選択したデータパケットの中にデータの欠
落部分があるか否かを判別する。データ欠落部分があれ
ばステップS18へ進み、欠落部分がなければこのデー
タパケットに関しては補完処理を行う必要がないので処
理を終了する。データの欠落部分があった時は、ステッ
プS18でデータ合成回路60によって選択したデータ
パケットの中の欠落部分のデータ番号を確認する。
【0021】ステップS19で選択したデータパケット
はアンテナ11の受信系統で受信したデータパケットD
P11か否かを判別する。アンテナ11の受信系統で受
信したデータパケットDP11であればステップS25
へ進み、そうでなければステップS20へ進む。選択し
たデータパケットがアンテナ11の受信系統で受信した
データパケットDP11でない時は、このデータパケッ
トDP11のデータを用いて選択したデータパケットの
データ欠落部分を補完することができるので、ステップ
S20で選択したデータパケットの欠落データがアンテ
ナ11の受信系統で受信できているか否かを判別する。
選択データパケットの欠落データを補完するためのデー
タが受信できていればステップS21へ進み、そうでな
ければステップS23へ進む。ステップS21では、デ
ータパケットDP11のデータで選択データパケットの
データ欠落部分を補完してステップS22へ進み、選択
データパケットのデータ欠落部分をデータパケットDP
11のデータですべて補完できたか否かを判別する。補
完が完了したらステップS43へ進んで処理を終了し、
補完できないデータ欠落部分が残っている時はステップ
S23へ進む。
【0022】ステップS23で選択したデータパケット
はアンテナ12の受信系統で受信したデータパケットD
P12か否かを判別する。アンテナ12の受信系統で受
信したデータパケットDP12であればステップS29
へ進み、そうでなければステップS25へ進む。選択し
たデータパケットがアンテナ12の受信系統で受信した
データパケットDP12でない時は、このデータパケッ
トDP12のデータを用いて選択したデータパケットの
データ欠落部分を補完することができるので、ステップ
S25で選択したデータパケットの欠落データがアンテ
ナ12の受信系統で受信できているか否かを判別する。
選択データパケットの欠落データを補完するためのデー
タが受信できていればステップS26へ進み、そうでな
ければステップS28へ進む。ステップS26では、デ
ータパケットDP12のデータで選択データパケットの
データ欠落部分を補完してステップS27へ進み、選択
データパケットのデータ欠落部分をデータパケットDP
12のデータですべて補完できたか否かを判別する。補
完が完了したらステップS43へ進んで処理を終了し、
補完できないデータ欠落部分が残っている時はステップ
S28へ進む。
【0023】ステップS28で選択したデータパケット
はアンテナ13の受信系統で受信したデータパケットD
P13か否かを判別する。アンテナ13の受信系統で受
信したデータパケットDP13であればステップS35
へ進み、そうでなければステップS29へ進む。選択し
たデータパケットがアンテナ13の受信系統で受信した
データパケットDP13でない時は、このデータパケッ
トDP13のデータを用いて選択したデータパケットの
データ欠落部分を補完することができるので、ステップ
S29で選択したデータパケットの欠落データがアンテ
ナ13の受信系統で受信できているか否かを判別する。
選択データパケットの欠落データを補完するためのデー
タが受信できていればステップS30へ進み、そうでな
ければステップS32へ進む。ステップS30では、デ
ータパケットDP13のデータで選択データパケットの
データ欠落部分を補完してステップS31へ進み、選択
データパケットのデータ欠落部分をデータパケットDP
13のデータですべて補完できたか否かを判別する。補
完が完了したらステップS43へ進んで処理を終了し、
補完できないデータ欠落部分が残っている時はステップ
S32へ進む。
【0024】ステップS32で選択したデータパケット
はアンテナ14の受信系統で受信したデータパケットD
P14か否かを判別する。アンテナ14の受信系統で受
信したデータパケットDP14であればステップS38
へ進み、そうでなければステップS35へ進む。選択し
たデータパケットがアンテナ14の受信系統で受信した
データパケットDP14でない時は、このデータパケッ
トDP14のデータを用いて選択したデータパケットの
データ欠落部分を補完することができるので、ステップ
S35で選択したデータパケットの欠落データがアンテ
ナ14の受信系統で受信できているか否かを判別する。
選択データパケットの欠落データを補完するためのデー
タが受信できていればステップS36へ進み、そうでな
ければステップS38へ進む。ステップS36では、デ
ータパケットDP14のデータで選択データパケットの
データ欠落部分を補完してステップS37へ進み、選択
データパケットのデータ欠落部分をデータパケットDP
14のデータですべて補完できたか否かを判別する。補
完が完了したらステップS43へ進んで処理を終了し、
補完できないデータ欠落部分が残っている時はステップ
S38へ進む。
【0025】つまり、データ比較回路50によって各受
信系統で受信されたデータパケットの中から最もデータ
数が多いデータパケットを選択し、データ合成回路60
によって選択されたデータパケットにデータ欠落部分が
あれば他の受信系統で受信されたデータパケットのデー
タで補完する。選択データパケットのデータ欠落部分の
補完が完了したら処理を終了し、他の受信系統のデータ
パケットのデータで選択データパケットのデータ欠落部
分を完全に補完できない時は次の処理を行う。
【0026】ステップS38において、すべてのアンテ
ナ11〜14の受信系統で信号電波を受信し、復調して
ディジタル信号に変換する。続くステップS39で、1
データパケットごとの誤り検出符号CRCは前回受信し
たデータパケットの検出符号CRCと同一か否かを判別
し、同一であれば同一内容のデータパケットであると判
断してステップS40へ進み、検出符号CRCが同一で
なければ新しいデータパケットであると判断してステッ
プS2へ戻り、上述した処理を行う。前回と同一内容の
データパケットを受信した時は、ステップS40でアン
テナ11の受信系統で選択データパケットの欠落部分の
データを受信できたか否かを判別し、受信できたらステ
ップS41へ進み、受信できなかったらステップS45
へ進む。ステップS41では、アンテナ11の受信系統
で今回受信したデータで選択データパケットのデータ欠
落部分を補完してステップS42へ進み、選択データパ
ケットのデータ欠落部分の補完が完了したか否かを判別
する。補完が完了したらステップS54へ進んで処理を
終了し、データ欠落部分が残っていればステップS45
へ進む。
【0027】ステップS45で、アンテナ12の受信系
統で選択データパケットの欠落部分のデータを受信でき
たか否かを判別し、受信できたらステップS46へ進
み、受信できなかったらステップS48へ進む。ステッ
プS46では、アンテナ12の受信系統で今回受信した
データで選択データパケットのデータ欠落部分を補完し
てステップS47へ進み、選択データパケットのデータ
欠落部分の補完が完了したか否かを判別する。補完が完
了したらステップS54へ進んで処理を終了し、データ
欠落部分が残っていればステップS48へ進む。
【0028】ステップS48で、アンテナ13の受信系
統で選択データパケットの欠落部分のデータを受信でき
たか否かを判別し、受信できたらステップS49へ進
み、受信できなかったらステップS51へ進む。ステッ
プS49では、アンテナ13の受信系統で今回受信した
データで選択データパケットのデータ欠落部分を補完し
てステップS50へ進み、選択データパケットのデータ
欠落部分の補完が完了したか否かを判別する。補完が完
了したらステップS54へ進んで処理を終了し、データ
欠落部分が残っていればステップS51へ進む。
【0029】ステップS51で、アンテナ14の受信系
統で選択データパケットの欠落部分のデータを受信でき
たか否かを判別し、受信できたらステップS52へ進
み、受信できなかったらステップS38へ戻ってふたた
びデータパケットの受信動作を行う。ステップS52で
は、アンテナ14の受信系統で今回受信したデータで選
択データパケットのデータ欠落部分を補完してステップ
S53へ進み、選択データパケットのデータ欠落部分の
補完が完了したか否かを判別する。補完が完了したらス
テップS54へ進んで処理を終了し、データ欠落部分が
残っていればステップS38へ戻ってふたたびデータパ
ケットの受信動作を行う。
【0030】つまり、選択データパケットのデータ欠落
部分を他のデータパケットのデータで完全に補完できな
い時は、ふたたびデータパケットの受信動作を行い、1
データパケットごとの誤り検出符号CRCを確認して前
回と同一であれば新たに受信したデータパケットのデー
タで選択データパケットのデータ欠落部分を補完する。
今回新たに受信したデータパケットのデータを用いても
選択データパケットのデータ欠落部分の補完が完了しな
い時は、ふたたびデータパケットの受信動作を繰り返
す。なお、異なる時刻に受信されたデータパケットの内
容の一致、不一致を判定するための条件はこの実施例に
限定されない。
【0031】このように、車両のリヤウインドウパネル
10に各種ダイバーシティアンテナ11〜14を配置す
るとともに各アンテナごとにチューナー21〜24を設
け、これらの4つの受信系統により各種のデータパケッ
トを含む信号電波を受信し、各チューナー出力ごとにデ
ータパケットに復調する。そして、復調された複数のデ
ータパケットの中からデータの欠落部が最少のデータパ
ケットを選択してそのデータ欠落部を他のデータパケッ
トのデータにより補完するようにしたので、ダイバーシ
ティアンテナと複数のチューナーから構成される受信系
統が有効に利用されて短時間で正確に情報が受信され、
ディジタル通信におけるデータ伝送速度を上げて単位時
間当りの伝送情報量を増大させることができる。また、
指向性アンテナ11と、垂直偏波用アンテナ13と、水
平偏波用アンテナ14を設け、指向性ダイバーシティと
偏波ダイバーシティを構成するようにしたので、フェー
ジングの影響が低減される。さらに、4つの受信系統1
1〜14、21〜24とデコーダ31〜34とにより復
調されたデータパケットの中からヘッディング開始符号
SOHが受信されたデータパケットを抽出し、抽出され
たデータパケットの中からデータの欠落部が最少のデー
タパケットを選択してその欠落部を他のデータパケット
のデータにより補完するようにしたので、信頼性の高い
データパケットに基づいてデータ欠落部の補完処理が行
われ、ディジタル通信における信頼性が向上する。さら
にまた、選択データパケットの欠落部を他のデータパケ
ットのデータにより補完できない時は、ふたたびデータ
パケットを含む信号電波を受信してデータパケットに復
調し、選択データパケットの内容と今回受信されたデー
タパケットの内容とが一致していれば、今回受信された
データパケットのデータにより選択データパケットのデ
ータ欠落部を補完するようにしたので、伝送されたデー
タパケットを確実に受信することができる。
【0032】以上の第1の実施例の構成において、アン
テナ11〜14およびチューナー21〜24が受信手段
を、デコーダ31〜34が復調手段を、データ比較回路
50が選択手段、抽出手段および選択回路を、データ合
成回路60が補完手段および補完回路をそれぞれ構成す
る。
【0033】−第2の実施例− 図11および図12は第2の実施例の構成を示す機能ブ
ロック図、図13はそのアンテナレイアウトを示す図で
ある。第2の実施例では、図13に示すように、車両の
フロントフェンダーまたはリヤフェンダーにロッドアン
テナ111を設置するとともに、リヤウインドウパネル
110の上部にメインアンテナ112と、車両の後方か
ら見て右側上部と左側下部にそれぞれ水平偏波用アンテ
ナ113、116と、後方から見て右側下部と左側上部
にそえぞれ垂直偏波用アンテナ114、115の計6本
のアンテナを設け、ダイバーシティアンテナを構成す
る。特に、2本の水平偏波用アンテナ113、116と
2本の垂直偏波用アンテナ114、115をリヤウイン
ドウパネル110の対角位置に配置し、偏波ダイバーシ
ティおよび空間ダイバーシティを構成する。なお、11
2a〜116aは各アンテナ112〜116の給電点、
117はリヤウインドウデフォッガである。
【0034】図11および図12において、第2の実施
例のディジタル通信用受信機は、上述したアンテナ11
1〜116と、スーパーヘテロダイン受信方式のチュー
ナー121〜124と、受信信号を復調してディジタル
信号に変換するデコーダ131〜134と、ディジタル
化された受信データを記憶するデータメモリ140と、
各アンテナ111〜116の受信データ数を比較するデ
ータ比較回路150と、各アンテナ111〜116の受
信データを所定の規則に従って合成し情報を完成させる
データ合成回路160とを備える。なお、ロッドアンテ
ナ111とメインアンテナ112にはそれぞれ専用のチ
ューナー121、122とデコーダ131、132が設
けられる。このチューナー121、122は上述した第
1の実施例のチューナー21〜24と同様の構成であ
る。
【0035】2本の水平偏波用アンテナ113、116
には、共通のチューナー123とデコーダ133を設け
る。このチューナー123は、2本の水平偏波用アンテ
ナ113、116に対してそれぞれ、高周波増幅回路1
23a、123fと、局部発振器123b、123g
と、ミキシング回路123c、123hと、中間周波増
幅回路123d、123iとを備える。さらにこのチュ
ーナー123には、中間周波増幅回路123d、123
iから出力される信号の位相を比較する位相比較回路1
23jと、位相比較回路123jによる比較結果の位相
差に基づいて局部発振器123bを制御する位相制御回
路123kと、中間周波増幅回路123d、123iか
ら出力される信号を合成するアナログ合成器123l
と、検波回路123eとを備え、2本の水平偏波用アン
テナ113、116で受信した信号の位相差を検出して
局部発振器123bから出力される局部振動電圧の位相
を制御し、受信信号の位相を一致させて両信号をアナロ
グ合成した後、検波して出力する。つまり、リヤウイン
ドウパネル110の対角位置に2本の水平偏波用アンテ
ナ113、116を配置し、これらのアンテナで受信さ
れる同一偏波成分を中間周波増幅段でアナログ合成する
ことにより、フェージングの影響を軽減する。
【0036】また、2本の垂直偏波用アンテナ114、
115には、共通のチューナー124とデコーダ134
を設ける。このチューナー124は、2本の垂直偏波用
アンテナ114、115に対してそれぞれ、高周波増幅
回路124a、124fと、局部発振器124b、12
4gと、ミキシング回路124c、124hと、中間周
波増幅回路124d、124iとを備える。さらにこの
チューナー124には、中間周波増幅回路124d、1
24iから出力される信号の位相を比較する位相比較回
路124jと、位相比較回路124jによる比較結果の
位相差に基づいて局部発振器124bを制御する位相制
御回路124kと、中間周波増幅回路124d、124
iから出力される信号を合成するアナログ合成器124
lと、検波回路124eとを備え、2本の垂直偏波用ア
ンテナ114、115で受信した信号の位相差を検出し
て局部発振器124bから出力される局部振動電圧の位
相を制御し、受信信号の位相を一致させて両信号をアナ
ログ合成した後、検波して出力する。つまり、リヤウイ
ンドウパネル110の対角位置に2本の垂直偏波用アン
テナ114、115を配置し、これらのアンテナで受信
される同一偏波成分を中間周波増幅段でアナログ合成す
ることにより、フェージングの影響を軽減する。
【0037】この第2の実施例では、ロッドアンテナ1
11、チューナー121およびデコーダ131が第1の
受信系統を、メインアンテナ112、チューナー122
およびデコーダ132が第2の受信系統を、2本の水平
偏波用アンテナ113と116、チューナー123およ
びデコーダ133が第3の受信系統を、2本の垂直偏波
用アンテナ114と115、チューナー124およびデ
コーダ134が第4の受信系統をそれぞれ構成する。こ
れら4つの受信系統で受信電波を復調してディジタル信
号に変換し、各受信系統ごとにデータメモリ140に記
憶する。そしてデータ比較回路150によって、受信デ
ータ数の最も多い受信系統のデータ群、すなわち受信率
の最も高い受信系統のデータ群を選択し、データ合成回
路160によって、選択された受信系統のデータ群にデ
ータの欠落がある場合は同時に復調し記憶された他の受
信系統のデータ群のデータを用いて補完し、情報を完成
させる。なお、この第2の実施例のデータパケットの詳
細な受信動作は上述した図6〜図10に示す第1の実施
例の動作と同様であり、説明を省略する。
【0038】このように、フェンダーにロッドアンテナ
111と、リヤウインドウパネル110にアンテナ11
2、113と116、114と115の4組のアンテナ
を設置するとともに、アンテナの各組ごとにチューナー
121〜124を設けて4つの受信系統を構成し、これ
らの4つの受信系統により各種の情報を含む信号電波を
受信し、各チューナー出力ごとに情報に復調する。そし
て、復調された複数の情報の中から情報の欠落部が最少
の情報を選択してその欠落部を他の情報により補完する
ようにしたので、ダイバーシティアンテナと複数のチュ
ーナーから構成される複数の受信系統が有効に利用され
て短時間で正確に情報が受信され、ディジタル通信にお
けるデータ伝送速度を上げて単位時間当りの伝送情報量
を増大させることができる。また、フェンダーに設置し
たロッドアンテナ111と、リヤウインドウパネル11
0に設置した指向性アンテナ112、水平偏波用アンテ
ナ113、116と、垂直偏波用アンテナ114、11
5とによりダイバーシティを構成するようにしたので、
フェージングの影響を低減することができる。さらに、
2本の水平偏波用アンテナ113、116と、2本の垂
直偏波用アンテナ114、115をそれぞれリヤウイン
ドウパネル110の対角位置に配置するとともに、2本
の水平偏波用アンテナ113、116で受信された信号
をチューナー123により位相を同期させてアナログ合
成し、2本の垂直偏波用アンテナ114、115で受信
された信号をチューナー124により位相を同期させて
アナログ合成するようにしたので、フェージングの低減
効果を上げることができる。
【0039】以上の第2の実施例の構成において、アン
テナ111〜116およびチューナー121〜124が
受信手段を、デコーダ131〜134が復調手段を、デ
ータ比較回路150が選択手段、抽出手段および選択回
路を、データ合成回路160が補完手段および補完回路
をそれぞれ構成する。
【0040】−第3の実施例− 図14および図15は第3の実施例の構成を示す機能ブ
ロック図、図16はそのアンテナレイアウトを示す図で
ある。第3の実施例では、図16に示すように、車両の
フロントフェンダーまたはリヤフェンダーにロッドアン
テナ211を設置するとともに、リヤウインドウパネル
210の上部にメインアンテナ212と、車両の後方か
ら見て右側上部と下部に水平偏波用アンテナ213、2
14と、後方から見て右側下部と左側下部に垂直偏波用
アンテナ215、216の計6本のアンテナを設け、ダ
イバーシティアンテナを構成する。特に、2本の水平偏
波用アンテナ213、214をリヤウインドウパネル2
10の垂直方向に配置し、2本の垂直偏波用アンテナ2
14、215を水平方向に配置して、偏波ダイバーシテ
ィおよび空間ダイバーシティを構成する。なお、212
a〜216aは各アンテナ212〜216の給電点、2
17はリヤウインドウデフォッガである。
【0041】図14および図15において、第3の実施
例のディジタル通信用受信機は、上述したアンテナ21
1〜216と、スーパーヘテロダイン受信方式のチュー
ナー221〜224と、受信信号を復調してディジタル
信号に変換するデコーダ231〜234と、ディジタル
化された受信データを記憶するデータメモリ240と、
各アンテナ211〜216の受信データ数を比較するデ
ータ比較回路250と、各アンテナ211〜216の受
信データを所定の規則に従って合成し情報を完成させる
データ合成回路260とを備える。なお、ロッドアンテ
ナ211とメインアンテナ212にはそれぞれ専用のチ
ューナー221、222とデコーダ231、232が設
けられる。このチューナー221、222は上述した第
1の実施例のチューナー21〜24と同様の構成であ
る。
【0042】2本の水平偏波用アンテナ213、214
には、共通のチューナー223とデコーダ233を設け
る。このチューナー223は、上述した第2の実施例の
チューナー123と同様の構成であり、2本の水平偏波
用アンテナ213、214で受信した信号の位相差を検
出して局部発振器から出力される局部振動電圧の位相を
制御し、受信信号の位相を一致させて両信号をアナログ
合成した後、検波して出力する。つまり、リヤウインド
ウパネル210の垂直方向に2本の水平偏波用アンテナ
213、214を配置し、これらのアンテナで受信され
る同一偏波成分を中間周波増幅段でアナログ合成するこ
とにより、フェージングの影響を軽減する。
【0043】また、2本の垂直偏波用アンテナ215と
216には、共通のチューナー224とデコーダ234
を設ける。このチューナー224は、上述した第2の実
施例のチューナー124と同様の構成であり、2本の垂
直偏波用アンテナ215、216で受信した信号の位相
差を検出して局部発振器から出力される局部振動電圧の
位相を制御し、受信信号の位相を一致させて両信号をア
ナログ合成した後、検波して出力する。つまり、リヤウ
インドウパネル210の水平方向に2本の垂直偏波用ア
ンテナ215、216を配置し、これらのアンテナで受
信される同一偏波成分を中間周波増幅段でアナログ合成
することにより、フェージングの影響を軽減する。
【0044】この第3の実施例では、ロッドアンテナ2
11、チューナー221およびデコーダ231が第1の
受信系統を、メインアンテナ212、チューナー222
およびデコーダ232が第2の受信系統を、2本の水平
偏波用アンテナ213、214、チューナー223およ
びデコーダ233が第3の受信系統を、2本の垂直偏波
用アンテナ215、216、チューナー224およびデ
コーダ234が第4の受信系統をそれぞれ構成する。こ
れら4つの受信系統で受信電波を復調してディジタル信
号に変換し、各受信系統ごとにデータメモリ240に記
憶する。そしてデータ比較回路250によって、受信デ
ータ数の最も多い受信系統のデータ群、すなわち受信率
の最も高い受信系統のデータ群を選択し、データ合成回
路260によって、選択された受信系統のデータ群にデ
ータの欠落がある場合は同時に復調し記憶された他の受
信系統のデータ群のデータを用いて補完し、データパケ
ットを完成させる。なお、この第3の実施例のデータパ
ケットの詳細な受信動作は上述した図6〜図10に示す
第1の実施例の動作と同様であり、説明を省略する。
【0045】このように、フェンダーにロッドアンテナ
211と、リヤウインドウパネル210にアンテナ21
2、213と214、215と216の4組のアンテナ
を設置するとともに、これらの各アンテナ組ごとにチュ
ーナー221〜224を設けて4つの受信系統を構成
し、これらの4つの受信系統により各種の情報を含む信
号電波を受信し、各チューナー出力ごとに情報に復調す
る。そして、復調された複数の情報の中から情報の欠落
部が最少の情報を選択してその欠落部を他の情報により
補完するようにしたので、ダイバーシティアンテナと複
数のチューナーから構成される複数の受信系統が有効に
利用されて短時間で正確に情報が受信され、ディジタル
通信におけるデータ伝送速度を上げて単位時間当りの伝
送情報量を増大させることができる。また、フェンダー
に設置したロッドアンテナ211と、リヤウインドウパ
ネル210に設置した指向性アンテナ212、水平偏波
用アンテナ213、214と、垂直偏波用アンテナ21
5、216とによりダイバーシティを構成するようにし
たので、フェージングの影響を低減することができる。
さらに、2本の水平偏波用アンテナ213、214で受
信された信号をチューナー223により位相を同期させ
てアナログ合成し、2本の垂直偏波用アンテナ215、
216で受信された信号をチューナー224により位相
を同期させてアナログ合成するようにしたので、フェー
ジングの低減効果を上げることができる。
【0046】以上の第3の実施例の構成において、アン
テナ211〜216およびチューナー221〜224が
受信手段を、デコーダ231〜234が復調手段を、デ
ータ比較回路250が選択手段、抽出手段および選択回
路を、データ合成回路260が補完手段および補完回路
をそれぞれ構成する。
【0047】−第4の実施例− 図17および図18は第4の実施例の構成を示す機能ブ
ロック図、図19はそのアンテナレイアウトを示す図で
ある。第4の実施例では、図19に示すように、車両の
フロントフェンダーまたはリヤフェンダーにロッドアン
テナ311を設置するとともに、リヤウインドウパネル
310の上部にメインアンテナ312と、車両の後方か
ら見て右側上部と左側下部に水平偏波用アンテナ31
3、316と、後方から見て右側下部と左側上部に垂直
偏波用アンテナ314、315の計6本のアンテナを設
け、ダイバーシティアンテナを構成する。特に、2本の
水平偏波用アンテナ313、316と2本の垂直偏波用
アンテナ314、315をリヤウインドウパネル310
の対角位置に配置し、偏波ダイバーシティおよび空間ダ
イバーシティを構成する。なお、312a〜316aは
各アンテナ312〜316の給電点、317はリヤウイ
ンドウデフォッガである。
【0048】図17および図18において、第4の実施
例のディジタル通信用受信機は、上述したアンテナ31
1〜316と、スーパーヘテロダイン受信方式のチュー
ナー321〜324と、受信信号を復調してディジタル
信号に変換するデコーダ331〜334と、ディジタル
化された受信データを記憶するデータメモリ340と、
各アンテナ311〜316の受信データ数を比較するデ
ータ比較回路350と、各アンテナ311〜316の受
信データを所定の規則に従って信号合成しデータパケッ
トを完成させるデータ合成回路360とを備える。な
お、ロッドアンテナ311とメインアンテナ312には
それぞれ専用のチューナー321、322とデコーダ3
31、332が設けられる。このチューナー321、3
22は上述した第1の実施例のチューナー21〜24と
同様の構成である。
【0049】水平偏波用アンテナ313と垂直偏波用ア
ンテナ314には、共通のチューナー323とデコーダ
333を設ける。このチューナー323は、上述した第
2の実施例のチューナー123と同様の構成であり、水
平偏波用アンテナ313と垂直偏波用アンテナ314で
受信した信号の位相差を検出して局部発振器から出力さ
れる局部振動電圧の位相を制御し、受信信号の位相を一
致させて両信号をアナログ合成した後、検波して出力す
る。つまり、リヤウインドウパネル310の垂直方向に
水平偏波用アンテナ313と垂直偏波用アンテナ314
を配置し、これらのアンテナで受信される信号を中間周
波増幅段でアナログ合成することにより、フェージング
の影響を軽減する。
【0050】また、垂直偏波用アンテナ315と水平偏
波用アンテナ316には、共通のチューナー324とデ
コーダ334を設ける。このチューナー324は、上述
した第2の実施例のチューナー124と同様の構成であ
り、垂直偏波用アンテナ315と水平偏波用アンテナ3
16で受信した信号の位相差を検出して局部発振器から
出力される局部振動電圧の位相を制御し、受信信号の位
相を一致させて両信号をアナログ合成した後、検波して
出力する。つまり、リヤウインドウパネル310の垂直
方向に垂直偏波用アンテナ315と水平偏波用アンテナ
316を配置し、これらのアンテナで受信される信号を
中間周波増幅段でアナログ合成することにより、フェー
ジングの影響を軽減する。
【0051】この第4の実施例では、ロッドアンテナ3
11、チューナー321およびデコーダ331が第1の
受信系統を、メインアンテナ312、チューナー322
およびデコーダ332が第2の受信系統を、水平偏波用
アンテナ213と垂直偏波用アンテナ314、チューナ
ー323およびデコーダ333が第3の受信系統を、垂
直偏波用アンテナ315と水平偏波用アンテナ316、
チューナー324およびデコーダ334が第4の受信系
統をそれぞれ構成する。これら4つの受信系統で受信電
波を復調してディジタル信号に変換し、各受信系統ごと
にデータメモリ340に記憶する。そしてデータ比較回
路350によって、受信データ数の最も多い受信系統の
データ群、すなわち受信率の最も高い受信系統のデータ
群を選択し、データ合成回路360によって、選択され
た受信系統のデータ群にデータの欠落がある場合は同時
に復調し記憶された他の受信系統のデータ群のデータを
用いて補完し、情報を完成させる。なお、この第4の実
施例のデータパケットの詳細な受信動作は上述した図6
〜図10に示す第1の実施例の動作と同様であり、説明
を省略する。
【0052】このように、フェンダーにロッドアンテナ
311と、リヤウインドウパネル310にアンテナ31
2、313と314、315と316の4組のアンテナ
を設置するとともに、各アンテナ組ごとにチューナー3
21〜324を設けて4つの受信系統を構成し、これら
の4つの受信系統により各種の情報を含む信号電波を受
信し、各チューナー出力ごとに情報に復調する。そし
て、復調された複数の情報の中から情報の欠落部が最少
の情報を選択してその欠落部を他の情報により補完する
ようにしたので、ダイバーシティアンテナと複数のチュ
ーナーから構成される複数の受信系統が有効に利用され
て短時間で正確に情報が受信され、ディジタル通信にお
けるデータ伝送速度を上げて単位時間当りの伝送情報量
を増大させることができる。また、フェンダーに設置し
たロッドアンテナ311と、リヤウインドウパネル31
0に設置した指向性アンテナ312、水平偏波用アンテ
ナ313、316と、垂直偏波用アンテナ314、31
5とによりダイバーシティを構成するようにしたので、
フェージングの影響を低減することができる。さらに、
2本の水平偏波用アンテナ313、316と、2本の垂
直偏波用アンテナ314、315をそれぞれリヤウイン
ドウパネル310の対角位置に配置するようにしたの
で、フェージングの低減効果を上げることができる。さ
らにまた、水平偏波用アンテナ113と垂直偏波用アン
テナ314で受信された信号をチューナー323により
位相を同期させてアナログ合成するとともに、垂直偏波
用アンテナ315と水平偏波用アンテナ316で受信さ
れた信号をチューナー324により位相を同期させてア
ナログ合成するようにしたので、フェージングの低減効
果を上げることができる。
【0053】以上の第4の実施例の構成において、アン
テナ311〜316およびチューナー321〜324が
受信手段を、デコーダ331〜334が復調手段を、デ
ータ比較回路350が選択手段、抽出手段および選択回
路を、データ合成回路360が補完手段および補完回路
をそれぞれ構成する。
【0054】なお上述した各実施例では、リヤウインド
ウパネルに複数のアンテナを配置してダイバーシティを
構成する例を示したが、フロントウインドウパネルまた
はフロントウインドウパネルとリヤウインドウパネルの
両ウインドウパネルにダイバーシティアンテナを配置し
てもよい。
【0055】また、使用するアンテナの種類、本数、配
置、ダイバーシティの構成方法は上述した各実施例に限
定されない。さらに、ディジタル通信における情報の階
層と形態は上述した各実施例に限定されない。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、複数の受信手段により各種の情報を含む信号電波
を受信して各受信手段ごとに前記情報に復調し、復調さ
れた複数の情報の中から情報の欠落部が最少の情報を選
択して、その情報の欠落部を他の情報により補完するよ
うにしたので、複数の受信手段が有効に利用されて短時
間で正確に情報が受信され、ディジタル通信におけるデ
ータ伝送速度を上げて単位時間当りの伝送情報量を増大
させることができる。請求項2の発明によれば、複数の
復調手段により復調された情報の中から所定の条件を満
たす情報を抽出し、これらの抽出情報の中から情報の欠
落部が最少の情報を選択してその欠落部を他の抽出情報
により補完するようにしたので、信頼性の高い抽出情報
に基づいて情報欠落部の補完処理が行われ、ディジタル
通信における信頼性を向上させることができる。請求項
3の発明によれば、複数の受信手段の複数のアンテナに
よりダイバーシティアンテナを構成するようにしたの
で、フェージングの影響が低減されて最良の信号を受信
できる。請求項4の発明によれば、複数の受信手段の複
数のアンテナに指向性アンテナと偏波用アンテナとを含
むようにしたので、フェージングの影響を低減できる。
請求項5の発明によれば、複数の偏波用アンテナで受信
された信号をチューナーで合成して出力するようにした
ので、複数の偏波用アンテナと1個のチューナーによる
アナログ回路の偏波ダイバーシティが構成され、フェー
ジングの低減効果を上げることができる。請求項6の発
明によれば、車両のウインドウパネルの対角位置に複数
の偏波用アンテナを配置するようにしたので、偏波用ア
ンテナ間の距離が大きくなり、フェージングの低減効果
を上げることができる。請求項7の発明によれば、複数
の偏波用アンテナを水平偏波用アンテナとしたので、水
平偏波用アンテナで受信された信号がチューナーにより
合成して出力され、同一の水平偏波成分をアナログ合成
してフェージングの低減効果を上げることができる。請
求項8の発明によれば、複数の偏波用アンテナを垂直偏
波用アンテナとしたので、垂直偏波用アンテナで受信さ
れた信号がチューナーにより合成して出力され、同一の
垂直偏波成分をアナログ合成してフェージングの低減効
果を上げることができる。請求項9の発明によれば、複
数の偏波用アンテナを垂直偏波用アンテナと水平偏波用
アンテナとしたので、垂直偏波用アンテナと水平偏波用
アンテナとで受信された信号がチューナーにより合成し
て出力され、フェージングの低減効果を上げることがで
きる。請求項10の発明によれば、選択情報の欠落部を
他の情報により補完できない時は、ふたたび情報を含む
信号電波を受信して前記情報に復調し、選択情報と今回
受信された情報とが一致していれば、今回受信された情
報により選択情報の欠落部を補完するようにしたので、
伝送された情報を確実に受信することができる。請求項
11の発明によれば、ダイバーシティアンテナと各アン
テナごとに設けられたチューナーにより各種の情報を含
む信号電波を受信し、各チューナー出力ごとに前記情報
に復調し、復調された複数の情報の中から情報の欠落部
が最少の情報を選択してその情報の欠落部を他の情報に
より補完するようにしたので、ダイバーシティアンテナ
と複数のチューナーから構成される受信系統が有効に利
用されて短時間で正確に情報が受信され、ディジタル通
信におけるデータ伝送速度を上げて単位時間当りの伝送
情報量を増大させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の構成を示す機能ブロック図。
【図2】第1の実施例のアンテナレイアウトを示す図。
【図3】FM多重分科会で検討されているFM多重放送
の符号化の階層構造の概要を示す図。
【図4】データパケットの一例を示す図。
【図5】図4に示すデータパケットを第1の実施例の各
アンテナで受信し、復調してディジタル化した結果を示
す図。
【図6】第1の実施例の動作を示すフローチャート。
【図7】図6に続く、第1の実施例の動作を示すフロー
チャート。
【図8】図7に続く、第1の実施例の動作を示すフロー
チャート。
【図9】図8に続く、第1の実施例の動作を示すフロー
チャート。
【図10】図9に続く、第1の実施例の動作を示すフロ
ーチャート。
【図11】第2の実施例の構成を示す機能ブロック図。
【図12】図11につづく、第2の実施例の構成を示す
機能ブロック図。
【図13】第2の実施例のアンテナレイアウトを示す
図。
【図14】第3の実施例の構成を示す機能ブロック図。
【図15】図14に続く、第3の実施例の構成を示す機
能ブロック図。
【図16】第3の実施例のアンテナレイアウトを示す
図。
【図17】第4の実施例の構成を示す機能ブロック図。
【図18】図17に続く、第4の実施例の構成を示す機
能ブロック図。
【図19】第4の実施例のアンテナレイアウトを示す
図。
【図20】従来のダイバーシティ方式のディジタル通信
用受信機の構成を示す機能ブロック図。
【符号の説明】
11 メインアンテナ 11a〜14a 給電点 12 サブアンテナ 13 垂直偏波用アンテナ 14 水平偏波用アンテナ 21〜24 チューナー 21a〜24a 高周波増幅回路 21b〜24b 局部発振器 21c〜24c ミキシング回路 21d〜24d 中間周波増幅回路 21e〜24e 検波回路 31〜34 デコーダ 40 データメモリ 50 データ比較回路 60 データ合成回路 111 ロッドアンテナ 112 メインアンテナ 113、116 水平偏波用アンテナ 114、115 垂直偏波用アンテナ 112a〜116a 給電点 121〜124 チューナー 123a、123f、124a、124f 高周波増幅
回路 123b、123g、124a、124g 局部発振器 123c、123h、124c、124h ミキシング
回路 123d、123i、124d、124i 中間周波増
幅回路 123e、124e 検波回路 123j、124j 位相比較回路 123k、124k 位相制御回路 123l、124l アナログ合成器 131〜134 デコーダ 140 データメモリ 150 データ比較回路 160 データ合成回路 211 ロッドアンテナ 212 メインアンテナ 213、214 水平偏波用アンテナ 215、216 垂直偏波用アンテナ 212a〜216a 給電点 221〜224 チューナー 231〜234 デコーダ 240 データメモリ 250 データ比較回路 260 データ合成回路 311 ロッドアンテナ 312 メインアンテナ 313、316 水平偏波用アンテナ 314、315 垂直偏波用アンテナ 312a〜316a 給電点 321〜324 チューナー 331〜334 デコーダ 340 データメモリ 350 データ比較回路 360 データ合成回路

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各種の情報を含む信号電波を受信する複
    数の受信手段と、 前記各受信手段ごとに設けられ、受信された信号を前記
    情報に復調する複数の復調手段と、 これらの復調手段により復調された情報の中から情報の
    欠落部が最少の情報を選択する選択手段と、 この選択手段により選択された情報の欠落部を他の情報
    により補完する補完手段とを備えることを特徴とするデ
    ィジタル通信用受信機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のディジタル通信用受信
    機において、 前記複数の復調手段により復調された情報の中から所定
    の条件を満たす情報を抽出する抽出手段を備え、 前記選択手段は前記抽出手段により抽出された情報の中
    から情報の欠落部が最少の情報を選択し、 前記補完手段は前記選択手段により選択された情報の欠
    落部を前記抽出手段により抽出された他の情報により補
    完することを特徴とするディジタル通信用受信機。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のディジ
    タル通信用受信機において、 前記複数の受信手段はそれぞれアンテナとチューナーを
    有し、これらの複数のアンテナによりダイバーシティを
    構成することを特徴とするディジタル通信用受信機。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のディジタル通信用受信
    機において、 前記複数のアンテナは指向性アンテナと偏波用アンテナ
    とを含むことを特徴とするディジタル通信用受信機。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載のディジタル通信用受信
    機において、 前記複数の受信手段の内のいずれかは複数の偏波用アン
    テナを有し、その受信手段のチューナーは前記各偏波用
    アンテナで受信された信号を合成して出力することを特
    徴とするディジタル通信用受信機。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のディジタル通信用受信
    機において、 前記複数の偏波用アンテナを車両のウインドウパネルの
    対角位置に配置することを特徴とするディジタル通信用
    受信機。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6に記載のディジ
    タル通信用受信機において、 前記複数の偏波用アンテナを水平偏波用アンテナとする
    ことを特徴とするディジタル通信用受信機。
  8. 【請求項8】 請求項5または請求項6に記載のディジ
    タル通信用受信機において、 前記複数の偏波用アンテナを垂直偏波用アンテナとする
    ことを特徴とするディジタル通信用受信機。
  9. 【請求項9】 請求項5または請求項6に記載のディジ
    タル通信用受信機において、 前記複数の偏波用アンテナを垂直偏波用アンテナと水平
    偏波用アンテナとすることを特徴とするディジタル通信
    用受信機。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかの項に記載の
    ディジタル通信用受信機において、 前記補完手段は、前記選択情報の欠落部を他の情報によ
    り補完できない時は、前記複数の受信手段によりふたた
    び各種の情報を含む信号電波を受信し、前記複数の復調
    手段により受信信号を前記情報に復調し、前記選択情報
    と今回受信された情報とが一致していれば、今回受信さ
    れた情報により前記選択情報の欠落部を補完することを
    特徴とするディジタル通信用受信機。
  11. 【請求項11】 複数のアンテナを有し、各種の情報を
    含む信号電波を受信するダイバーシティアンテナと、 前記各アンテナごとに設けられる複数のチューナーと、 これらの各チューナーごとに設けられ、前記各チューナ
    ーの出力を前記情報に復調する複数のデコーダと、 これらのデコーダにより復調された情報の中から情報の
    欠落部が最少の情報を選択する選択回路と、 この選択回路により選択された情報の欠落部を他の情報
    により補完する補完回路とを備えることを特徴とするデ
    ィジタル通信用受信機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005055468A1 (ja) * 2003-12-04 2005-06-16 Buffalo Inc. 無線lan送受信装置、無線lan送受信方法
JP2015097377A (ja) * 2013-10-07 2015-05-21 株式会社日本自動車部品総合研究所 アンテナシステムおよびアンテナユニット

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