JPH072444U - 製鋼スラグのエージング処理装置 - Google Patents

製鋼スラグのエージング処理装置

Info

Publication number
JPH072444U
JPH072444U JP3265593U JP3265593U JPH072444U JP H072444 U JPH072444 U JP H072444U JP 3265593 U JP3265593 U JP 3265593U JP 3265593 U JP3265593 U JP 3265593U JP H072444 U JPH072444 U JP H072444U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steelmaking slag
steam
belt conveyor
aging
slag
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3265593U
Other languages
English (en)
Inventor
拓司 浜崎
浩 小出
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP3265593U priority Critical patent/JPH072444U/ja
Publication of JPH072444U publication Critical patent/JPH072444U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Furnace Details (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エージングに要する期間の短縮を図り、安定
した製鋼スラグを製造し得る簡易な構成のエージング処
理装置を提供する。 【構成】 破砕された製鋼スラグに蒸気を吹きつけてエ
ージング処理するエージング処理装置であって、密閉空
間とした本体1内に、その投入口1aから供給された製
鋼スラグ2を排出口1b迄搬送するベルトコンベア3を
配置すると共に、このベルトコンベア3の上方及び下方
に、ベルトコンベア3によって搬送される製鋼スラグ2
に蒸気を吹きつける配管6・7を設けた装置である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、道路用路盤材として使用される製鋼スラグの膨張・崩壊を防止する ために、製鋼スラグにエージング処理を施す装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
製鋼過程で発生する製鋼スラグは、硬く、角張った表面形状を有しているので 、道路転圧時のかみ合わせが良い。また、潜在水硬性も有しているので、道路用 路盤材として適している。
【0003】 ところが、製鋼スラグには、脱リン・脱硫剤として使用される生石灰(CaO )の一部が、他の分子と完全に結合しないで未滓化石灰(フリーライム)のまま 残存しているため、この製鋼スラグをこのまま路盤材として使用した場合には、 経時的に水和反応を起こし、膨張・崩壊し、地盤隆起などの弊害を生じさせる。 そのため、従来より製鋼スラグを路盤材などに使用する場合には、膨張・崩壊現 象を完了させるためのエージング処理を行った後に利用するようにしている。
【0004】 前記エージング方法には、破砕した製鋼スラグを大気中に野積みし、自然的に 崩壊を完了させる自然エージングや、水和反応を促進させるために製鋼スラグを 温水中に浸す温水エージングや、さらには製鋼スラグ貯蔵槽の上部をゴムシート で覆い、下部より放出する蒸気によって水和反応を促進させる蒸気エージングな どの方法が一般的に採用されている(例えば特開平4−202033号公報、特 開平4−202034号公報等)。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前記自然エージングは、エージングに6〜12カ月もの期間を 要するとともに、そのために広大な敷地が必要となる。また、温水エージングは 、エージングに要する期間が2〜3日と短期間で済むという利点があるが、非常 に大きなピットが必要となるとともに、1バッチ毎の処理となるため、エージン グに係る作業が比較的煩雑であるなどの問題点を有する。さらに、微細化したス ラグが排水と一緒に流され、製造したスラグが路盤材粒度規格に適合しなくなる 場合がある。
【0006】 また、前記蒸気エージングの場合には、製鋼スラグ中の未滓化石灰の水和反応 促進効果は大きいが、使用する蒸気の製造コスト及び設備に多大な費用を要し、 また、前記温水エージングと同様、1バッチ毎の処理となるため、エージングに 係る作業が煩雑であるなどの問題点を有する。さらに、供給される蒸気はピット 内に積まれたスラグ粒間の逸走し易い隙間を抜けて排気されるので、スラグ粒間 に一定の蒸気道が形成される。この蒸気道の近傍にあるスラグは水和反応が進ん で早期に安定するが、蒸気道より離れているスラグは水和反応が進まないので、 スラグ全体を安定させるのは困難である。
【0007】 そこで、本考案の目的は、上記した問題を解決し、エージングに要する期間の 短縮を図り、安定した製鋼スラグを製造し得る簡易な構成のエージング処理装置 を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本考案の製鋼スラグのエージング処理装置は、 温水又は蒸気を破砕された製鋼スラグに吹きつけてエージング処理するエージン グ処理装置であって、密閉空間内に、その投入口から供給された製鋼スラグを排 出口迄搬送するベルトコンベアを配置すると共に、このベルトコンベアの上方及 び必要に応じて下方に、ベルトコンベアによって搬送される製鋼スラグに温水又 は蒸気を吹きつける配管を設けたものである。
【0009】
【作用】
本考案の製鋼スラグのエージング処理装置は、製鋼スラグをベルトコンベアに て搬送しつつその上方及び必要に応じて下方より温水又は蒸気を吹きつけるよう に構成しているので、温水又は蒸気がスラグに均一に吹きつけられてよく浸透し 、CaO+H2 O→Ca(OH)2 の水和反応が促進され、効率的にスラグ全体 の安定化が図れる。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を添付した図面に基づいて説明する。 図1は本考案のエージング処理装置の構成を一部断面して示した図であり、図 2は図1の平面図である。
【0011】 転炉などからの製鋼スラグは、図示しないクラッシャーに投入され、ここで小 塊に破砕される。破砕径としては、例えば路盤材として使用される場合には、J IS A 5015によって粒径30mm以下に規定されているため、これ以下 の粒径となるように破砕する。
【0012】 1は前記クラッシャーによって所定の粒径に破砕された製鋼スラグ2にエージ ング処理を行うエージング装置本体(以下、単に「本体」という)であり、その 一方端側上面に前記破砕された製鋼スラグ2の搬送用コンベア8から製鋼スラグ 2を受け取る投入口1aを、また他方端側下面にエージング処理された製鋼スラ グ2の排出口1bを開設し、またその内部には投入口1aで受け取った製鋼スラ グ2を排出口1bまで搬送するベルトコンベア3が配設されている。さらに、本 体1の投入口1a及び排出口1bには、耐熱ゴム製のスカート4・5がそれぞれ 設けられていて本体1の気密性を保持している。 なお、このスカート4・5はエアーカーテンで代用しても構わない。
【0013】 また、前記ベルトコンベア3のコンベアベルトには多数の通気孔を設けており 、ベルトコンベア3上に搭載された製鋼スラグ2に対する通気性を確保しつつ、 この製鋼スラグ2に対してベルトコンベア3と平行に例えば2本づつ本体1に配 設された上部及び下部蒸気管6・7からエージング処理中は常に蒸気を吹きつけ るようになっている。すなわち、これら上部及び下部蒸気管6・7に設けられて いる蒸気吐出部6a・7aは、所定の間隔を存して、投入口1aから排出口1b までに例えば6ヵ所ずつベルトコンベア3の上方及び下方にベルトコンベア3と 平行でそれぞれ相対するように配置されていて、製鋼スラグ2に対してその表裏 両面から蒸気を吹きつけるようになっている。
【0014】 本考案のエージング処理装置は、以上説明したような構成をしており、所定の 粒径に破砕された製鋼スラグ2は投入口1aからエージング装置本体1内に投入 され、本体1内をベルトコンベア3によって搬送されている間に、蒸気吐出部6 a・7aから蒸気を上方及び下方から吹きつけられてエージング処理され、排出 口1bより本体1外へと排出される。
【0015】 本考案者等が実験を重ねた結果、製鋼スラグ全体を均一にエージング処理する ためには、ベルトコンベア3上に積まれる製鋼スラグ2の高さは20〜50cm であることが望ましい。 本考案の装置におけるコンベアベルトの幅、長さあるいは送り速度は装置のエ ージング処理能力に応じて決定すればよい。 なお、本考案の装置におけるベルトコンベアのコンベアベルトには例えば耐熱 用ステンレス材又は耐熱製ゴムベルトを使用すればよい。
【0016】 次に本実施例での装置を使用した場合(製鋼スラグ高さ30cm、ベルトコン ベアの長さ20m、ベルトコンベアの送り速度6cm/min、蒸気温度100 O C、吹きつけ蒸気量30リットル/min)と従来のエージング方法による場 合における処理に要した期間と水浸膨張率の比較を次の表1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】 表1より、本考案の装置を使用するとエージング処理に要する時間が大幅に短 縮されていることは明らかである。
【0019】 本実施例では製鋼スラグに蒸気を吹きつけてエージング処理した例を説明した が、蒸気の代わりに温水を吹きつけても、また蒸気と温水を同時に吹きつけても よい。 また、本実施例では、製鋼スラグに対して上方及び下方から蒸気を吹きつける 蒸気吐出部を相対するように配置したが、上下方向あるいはベルトコンベアの幅 方向に千鳥状となるように配置してもよい。
【0020】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の製鋼スラグのエージング処理装置は、簡易な設 備で構成でき、スラグ全体を短期間にかつ連続的にエージング処理でき、作業を 効率よく行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のエージング処理装置の構成を一部断面
して示した図である。
【図2】図1の平面図である。
【符号の説明】
1 本体 2 製鋼スラグ 3 ベルトコンベア 6 上部蒸気管 7 下部蒸気管

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温水又は蒸気を破砕された製鋼スラグに
    吹きつけてエージング処理するエージング処理装置であ
    って、密閉空間内に、その投入口から供給された製鋼ス
    ラグを排出口迄搬送するベルトコンベアを配置すると共
    に、このベルトコンベアの上方及び必要に応じて下方
    に、ベルトコンベアによって搬送される製鋼スラグに温
    水又は蒸気を吹きつける配管を設けた製鋼スラグのエー
    ジング処理装置。
JP3265593U 1993-06-17 1993-06-17 製鋼スラグのエージング処理装置 Pending JPH072444U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3265593U JPH072444U (ja) 1993-06-17 1993-06-17 製鋼スラグのエージング処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3265593U JPH072444U (ja) 1993-06-17 1993-06-17 製鋼スラグのエージング処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH072444U true JPH072444U (ja) 1995-01-13

Family

ID=12364885

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3265593U Pending JPH072444U (ja) 1993-06-17 1993-06-17 製鋼スラグのエージング処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH072444U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52162176U (ja) * 1976-06-02 1977-12-08
WO2009116684A1 (ja) * 2008-03-20 2009-09-24 Jfeスチール株式会社 スラグの処理方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52162176U (ja) * 1976-06-02 1977-12-08
WO2009116684A1 (ja) * 2008-03-20 2009-09-24 Jfeスチール株式会社 スラグの処理方法
JP2009227490A (ja) * 2008-03-20 2009-10-08 Jfe Steel Corp スラグの処理方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110270581B (zh) 一种地下胶结充填协同资源化利用垃圾焚烧飞灰生产工艺
ATE242606T1 (de) Verfahren und vorrichtung zur kontrollierten hydratation beim kochen von getreide
PL252099A1 (en) Method of removing liquid from a solid powdered material and apparatus therefor
CA1103922A (en) Slag handling apparatus
CN209138701U (zh) 一种钢铁渣辊压机终粉磨系统
JPH072444U (ja) 製鋼スラグのエージング処理装置
JPS57122997A (en) Method and apparatus for treating waste water by microorganism
JPS58133335A (ja) 非焼成塊成鉱の製造方法および装置
JPS5719229A (en) Ultrasonic fine coal cleaner
CN211620349U (zh) 一种钢厂污泥处理系统
JPH0527035B2 (ja)
JPS5748312A (en) Washing method for filter material
JPS57126976A (en) Chemical forming treatment method and apparatus
CN207237670U (zh) 一种一体化多功能气体处理装置
CN205419836U (zh) 除氨塔及除氨系统
CN108097028A (zh) 自生脱硫装置及方法
JPS5544358A (en) Method and apparatus for biological denitrification of waste water
CN220862051U (zh) 一种石墨的气流选矿装置
JP2003190996A5 (ja)
JPS57190700A (en) Effective utilization of water treating sludge
CN105540715A (zh) 除氨方法、除氨塔及除氨系统
JPS5576082A (en) Pretreating method of steel sheet prior to pickling
US2746919A (en) Apparatus for treating acid waste pickle liquor
JPS5575799A (en) Drying process of sludge
JPS5843999Y2 (ja) レイタンスの連続乾燥装置