JPH0724415U - 慣性分離型フィルタ素子の構造 - Google Patents

慣性分離型フィルタ素子の構造

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JPH0724415U
JPH0724415U JP6039693U JP6039693U JPH0724415U JP H0724415 U JPH0724415 U JP H0724415U JP 6039693 U JP6039693 U JP 6039693U JP 6039693 U JP6039693 U JP 6039693U JP H0724415 U JPH0724415 U JP H0724415U
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JP
Japan
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filter element
dust
separation type
filter
inertial separation
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Application number
JP6039693U
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English (en)
Inventor
啓治 小日向
Original Assignee
株式会社ニコテック
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  • Separating Particles In Gases By Inertia (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の慣性分離型フィルタが保有する特性を
有しつつ、フィルタ素子を極めて簡単な構成とし、か
つ、ダストを含有する微水粒子の捕集効率を大幅に向上
させる。 【構成】 平面形状が略ヘ字状に折曲して形成してなる
慣性分離型フィルタ素子の両側端部に、堰片部を連設し
て構成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、ダスト含塵流体中から塵埃を衝突・慣性集塵原理に基づき捕集濾 過する慣性分離型フィルタ素子の構造に係り、特に、ダストが含塵された噴霧状 の微水粒子に対する水切れ特性を向上させることができる慣性分離型フィルタ素 子の構造に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】
ダスト含塵流体中から塵埃を捕集する手段としては、例えば、電気集塵式のも の、バグフィルタ、ロートクロンなどが公知であるが、バグフィルタやロートク ロンは、圧力損失が大きく、また、誘引ファンなどの電力消費量が大きい、とい う問題を有していた。
【0003】 これらの問題を解決する手段として、近年では、衝突・慣性集塵を原理とする 低圧損失型(以下、慣性分離型という。)の多層フィルタが公知であり、本出願 人も、先に、フィルタ素子を極めて簡単な構成とし、かつ、ダスト粒径に対応さ せて各フィルタ素子間の間隔調整を容易に行うことができる慣性分離型フィルタ 及びその素子を提案している(特願平4−203202号)。
【0004】 この本出願人が先に提案した慣性分離型フィルタ素子は、平面形状が略ヘ字状 に折曲形成した板体で形成したことを特徴とするものであり、従来の慣性分離型 フィルタが保有する特性を有しつつ、フィルタ素子を極めて簡単な構成とし、ダ スト含塵流体中から塵埃を効率的に捕集濾過するように構成したものである。
【0005】 ところで、このようなフィルタ素子を用いた慣性分離型フィルタ素子にあって は、ダスト含塵流体中から塵埃を衝突・慣性集塵原理に基づき捕集濾過するだけ ではなく、用途によっては、ダストが含塵された湿気や噴霧状の微水粒子を捕集 して濾過する場合も多く、このような場合に、上記本考案者が提案した上記フィ ルタ素子を用いた場合には、上記微水粒子が水滴の大きさに生育されないままフ ィルタ素子の両側端縁を乗り越えてしまうため、上記微水粒子の捕集が難しい、 という問題を有していた。
【0006】 この考案は、かかる現状に鑑み創案されたものであって、その目的とするとこ ろは、本出願人が先に提案したフィルタ素子によるダスト含塵流体中の塵埃捕集 効率、とりわけダスト含塵流体中の微水粒子の捕集効率を約15〜20%程度向 上させることができる改良された慣性分離型フィルタ素子の構造を提供しようと するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この考案に係る慣性分離型フィルタ素子の構造に あっては、平面形状が略ヘ字状に折曲して形成してなる慣性分離型フィルタ素子 の両側端部に、堰片部を連設して構成したことを特徴とするものである。
【0008】
【実施例】
以下、添付図面に示す一実施例に基きこの考案を詳細に説明する。
【0009】 図1乃至図3に示すように、この実施例に係るフィルタ素子1は、その本体部 10が、一枚の長方形板材の略中央部から平面形状が略ヘ字状に折曲されて形成 されていると共に、この本体部10の両側端部には、堰片部11,12が形成さ れている。
【0010】 このフィルタ素子1は、使用目的に応じた材質で形成されており、例えば、耐 熱・耐蝕性・耐水性・耐錆性が要求される分野では、アルミ合金或はステンレス 鋼などで形成されている。
【0011】 また、上記堰片部11,12は、上記本体部10をプレス成型するときに同時 に折曲形成することができる。勿論、該フィルタ素子1を耐熱・耐蝕性・耐水性 ・耐錆性に優れた合成樹脂で形成する場合には、射出成型あるいは型抜き成型す るときに、上記堰片部11,12を、上記本体部10と一体に形成することがで きる。
【0012】 この堰片部11,12の本体部10に対する形成角度は、本実施例では、図面 からも明らかなように、本フィルタ素子1がセットされるダスト流路2と平行と なる約130度に設定されているが、この考案にあってはこれに限定されるもの ではなく、例えば、本体部10の平面部に対し、35度から140度の範囲であ れば、同様の効果が得られる。
【0013】 次に、このように形成されたフィルタ素子1を用いて慣性分離型フィルタを構 成する場合には、図2に示す配列形態を図面上下方向および左右方向に適宜連続 形成する。尚、同図には、各フィルタ素子1を保持する手段が開示されていない が、この保持手段としては、公知の慣性分離型フィルタと同様、例えば、各フィ ルタ素子1間の間隔調整が可能な枠体に着脱自在に固着してセットされるように 構成すればよい。
【0014】 即ち、上記慣性分離型フィルタは、フィルタ素子1を上記所要間隔毎に直列状 に配置するとともに、この直列状に配置されたフィルタ素子1群をダスト流路2 に沿って所要間隔毎に複数列に配置して構成されている。尚、図面中には、説明 の都合上、奇数列に配列されるフィルタ素子1の符号を1Aとし、偶数列に配列 されるフィルタ素子1の符号を1Bとして以下説明する。
【0015】 そして、この複数列に配置された奇数列のフィルタ素子1Aと偶数列に配置さ れたフィルタ素子1Bは、その頂部1a,1bの向きが正逆反転されて配置され ているとともに、上記偶数列の各フィルタ素子1Bの各頂部1bは、上記奇数列 に配置された各フィルタ素子1A間に形成された流路の略中間部に位置するよう に配置されている。その結果、これら各フィルタ素子1A,1Bの各面部1c, 1dで形成される狭流路3は、略S字状に蛇行して形成されることになる。
【0016】 これにより上記狭流路3に流入したダスト含塵流体は、この狭流路3に沿って 衝突を繰り返しながら下流側へと送られるが、このとき、上記各フィルタ素子1 A,1Bの両側端部には、上記堰片部11,12が狭流路3をさらに狭めるよう に突出して配設されるため、上記ダスト含塵流体は該堰片部11,12に衝突し て渦流となり、よりダスト捕集効率が向上される。勿論、ダスト含塵流体中に微 水粒子が含有されている場合には、この微水粒子も上記堰片部11,12に衝突 して上記堰片部11,12の付近に付着して滞留するため、微水粒子が衝突して 混合し、徐々に水滴の大きさまで生育されて、自重流下する程度に生育した水滴 は、ダストを含塵したまま各フィルタ素子1A,1Bの下方へと流下するので、 上記ダスト含塵流体中からダストと共に水分も効率的に除去することができる。 尚、上記狭流路3にダスト含塵流体を送り込む場合には、公知のファン(図示せ ず)で強制的に圧送することで、上記渦流を強力に生成することができ、よりダ スト捕集効率を向上させることができる。
【0017】 また、この作用は、各フィルタ素子1A,1Bの各列毎に繰り返されるため、 そのダストおよび水分の捕集効率は、本出願人が先に提案したフィルタ素子と比 較すると、図4に示すように、3μmのダスト粒子や微水粒子を捕集する場合、 約15〜20%程度も捕集率が向上することが確認された。また、圧力損失も、 図5に示すように、本出願人が先に提案したフィルタ素子と比べ、それほど大き くならないことも確認することができた。
【0018】 尚、上記実施例では、各フィルタ素子1A,1Bの配置間隔を一定に設定した 場合を例にとり説明したが、この考案にあっては、これに限定されるものではな く、ダスト粒径や微水粒子の捕集効率に応じてその間隔を変更し、或は、下流側 に配置されるフィルタ素子列の順に徐々に間隔を狭めるように配置することもで きる。
【0019】 それ故、本実施例に係るフィルタ素子1にあっては、一枚の板材を、例えば、 プレス成型によって製造するときに、上記堰片部11,12も同時に成型するこ とができるので、構成が非常に簡単であり、従来のハニカム形状の網目状フィル タと比較して、その製造コストを大幅に低減することができると共に、水洗いに よる捕集物の回収及び洗浄を容易に行うことができる。
【0020】 また、上記フィルタ素子1を耐熱・耐蝕性に優れたアルミ合金或はステンレス 鋼で形成した場合には、高温含塵ガスや腐蝕性ガスの除塵にも適用することがで き、さらに、再燃・脱臭用としても有効に用いることができる他、霧を除去する 消霧装置にも好適であり、さらには、一部が腐蝕した場合であっても、フィルタ 全体を交換する必要がなく、腐蝕したフィルタ素子のみを交換すれば良いため、 メンテナンス費も大幅に低減できる。
【0021】 さらに、湿式集塵装置を構成する場合には、本実施例に係るフィルタの前方及 び上部に水噴霧器を配置して洗浄集塵の原理を付加することにより、各フィルタ 素子面で捕集された粒子を水とともに連続的に流下させ排出させることができ、 特別な払い落とし機構を必要としないので、より高効率の集塵を行うことができ る。
【0022】 勿論、本考案に係る慣性分離型フィルタ素子は、燃焼炉や石炭・石油だきボイ ラーの煤煙除去、ニコチンやタールミストの除去、脱硫塔の石灰粉塵除去、オイ ルミストの除去の他、高温排気ガス処理、サンド・ショットプラスト集塵装置、 防火用グリースフィルタ、建物内の換気及び空調用ダクトのガラリ、火の粉煤塵 除去、人体焼却炉再燃装置、スクラップ溶解炉、トンネル工事や砂漠地帯におけ る砂塵処理、火山灰除去、エリミネーター用など、多くの分野に適用することが できる。
【0023】
【考案の効果】
この考案は、以上説明したように構成したので、フィルタ素子によるダスト含 塵流体中の塵埃捕集効率、とりわけダスト含塵流体中の微水粒子の捕集効率を、 本出願人が先に提案したフィルタ素子と比較しても、約15〜20%程度向上さ せることができると共に、風速に対する対応幅をより拡大することができる他、 本出願人が先に提案したフィルタ素子の効果、即ち、簡易な構成による製造コス トの低減化や、各フィルタ素子を独立した単体で形成したことによる交換の簡略 化、圧力損失を静電フィルタ並みに少なくすることによる必要風量に対する吸引 ファンの小型化などの効果も併せて得ることができる等、幾多の優れた効果を奏 する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例に係るフィルタ素子の構成
を示す斜視図である。
【図2】同フィルタ素子を用いた慣性分離型フィルタの
構成を概略的に示す平面説明図である。
【図3】同慣性分離型フィルタの一部を拡大して示す平
面説明図である。
【図4】同慣性分離型フィルタの有効集塵効率を、本出
願人が先に提案したフィルタ素子の有効集塵効率と比較
したグラフである。
【図5】同慣性分離型フィルタの圧力損失を、本出願人
が先に提案したフィルタ素子の圧力損失と比較したグラ
フである。
【符号の説明】
F 含塵流体の流れ方向 1 フィルタ素子 1A 奇数列に配置されるフィルタ素子 1a 奇数列に配置されるフィルタ素子の頂部 1B 偶数列に配置されるフィルタ素子 1b 偶数列に配置されるフィルタ素子の頂部 2 ダスト流路 3 略S字状の狭流路 10 フィルタ素子の本体部 11,12 フィルタ素子の堰片部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板体を、平面形状が略ヘ字状に折曲して
    形成してなるフィルタ素子の両側端部に、堰片部を連設
    したことを特徴とする慣性分離型フィルタ素子の構造。
JP6039693U 1993-10-15 1993-10-15 慣性分離型フィルタ素子の構造 Pending JPH0724415U (ja)

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JP6039693U JPH0724415U (ja) 1993-10-15 1993-10-15 慣性分離型フィルタ素子の構造

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101687388B1 (ko) * 2016-02-18 2016-12-16 정재억 마이크로버블을 이용한 유체처리설비
JP2017036909A (ja) * 2016-07-25 2017-02-16 株式会社ハイマート産業 水滴落下防止機構を有するレンジフード
JP2019115894A (ja) * 2017-12-27 2019-07-18 日本設備企画株式会社 グリスフィルタ

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JP2017036909A (ja) * 2016-07-25 2017-02-16 株式会社ハイマート産業 水滴落下防止機構を有するレンジフード
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