JPH07243834A - 電子ビーム検査方法及びその装置 - Google Patents

電子ビーム検査方法及びその装置

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JPH07243834A
JPH07243834A JP6031147A JP3114794A JPH07243834A JP H07243834 A JPH07243834 A JP H07243834A JP 6031147 A JP6031147 A JP 6031147A JP 3114794 A JP3114794 A JP 3114794A JP H07243834 A JPH07243834 A JP H07243834A
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JP
Japan
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electron beam
sample
pattern
electron
scanning
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Application number
JP6031147A
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English (en)
Inventor
Masaaki Kano
正明 加納
Hidetoshi Kinoshita
秀俊 木下
Hisashi Nishigaki
寿 西垣
Yuji Fukutome
裕二 福留
Susumu Hashimoto
進 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、試料に対する検査を高速かつ高精度
に行う。 【構成】電子ビームのビーム形状を第1及び第2のアパ
ーチャ(10,11) により矩形に形成し、これを試料(15)に
対して走査し、このときの2次電子、反射電子を検出し
て試料のパターン幅を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば半導体ウエハ等
の試料上に形成されたパターン幅を検査する電子ビーム
検査方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる電子ビーム検査装置は、電子銃か
ら放出された電子ビームを走査コイルにより走査し、こ
の後に対物レンズにより集束して半導体ウエハ等の試料
上に照射し、この試料上の電子ビーム走査時に発生する
荷電粒子(2次電子、反射電子)を検出して信号処理す
ることにより、例えば試料に形成されたパターンエッジ
を判断してパターン幅を求めるものとなっている。
【0003】このような装置では、測定精度の向上、及
び測定の高速化を図るために次の方法が行なわれてい
る。すなわち、所望の検査領域に対して電子ビームを繰
り返し走査し、これら走査で得られた2次電子に応じた
電気信号を積算してSN比を向上させる方法、LaB6
の電子銃から輝度の高い電界放出型電子銃に代えて性能
アップを図る方法が行なわれている。
【0004】又、測定の高速化を図るために、ビーム調
整の自動化や測定パターンの自動認識等の開発が広く行
なわれているのが現状である。しかしながら、電子ビー
ムを繰り返し試料のパターンに対して走査する方法で
は、測定に時間がかかる。そのうえ、試料上のレジスト
等の絶縁物の場合、電子が帯電したり、又この帯電によ
り入射電子ビームの軌道が曲ることによる測定精度の低
下、さらに材料の汚染によりデバイス特性に悪影響を与
える虞がある。
【0005】又、電子ビームは、図8に示すように偏向
させて半導体ウエハ等の試料に照射しているので、この
偏向歪みを避けることはできない。このため、通常パタ
ーン幅測定は、試料上において電子ビームの偏向量の少
ない、入射電子ビームの直下付近の小さい領域を利用し
て検査を行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のように電子ビー
ムを繰り返し試料のパターンに対して走査するので、測
定に時間がかかる。又、電子ビームを偏向させて試料に
照射するので、偏向歪みが生じる。そこで本発明は、試
料に対する検査を高速かつ高精度にできる電子ビーム検
査方法及びその装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、電子
ビームをパターンの形成された試料に走査し、このとき
この試料に発生する荷電粒子を検出して試料に対する検
査を行う電子ビーム検査方法において、電子ビームのビ
ーム形状を矩形に形成して上記目的を達成しようとする
電子ビーム検査方法である。
【0008】請求項2によれば、電子ビームのビーム形
状を円形に形成してパターンに走査し、このとき試料に
発生する荷電粒子を検出してパターンに対する電子ビー
ムの走査角度を求め、この走査角度をパターンに対して
垂直方向に補正するようにしている。
【0009】請求項3によれば、電子ビームをパターン
の形成された試料に走査し、このときこの試料に発生す
る荷電粒子を検出して試料に対する検査を行う電子ビー
ム検査装置において、電子ビームのビーム形状を矩形に
形成するアパーチャを備えて上記目的を達成しようとす
る電子ビーム検査装置である。
【0010】請求項4によれば、電子ビームをパターン
の形成された試料に走査し、このときこの試料に発生す
る荷電粒子を検出して試料に対する検査を行う電子ビー
ム検査装置において、電子ビームのビーム形状を円形又
は矩形に形成するアパーチャと、荷電粒子を検出する電
子検出器と、円形ビーム形状の電子ビームをパターンに
走査したときの電子検出器の出力信号に基づいてパター
ンに対する電子ビームの走査角度を求める走査角度演算
手段と、この電子ビームの走査角度をパターンに対して
垂直方向に補正する走査補正手段と、電子ビーム走査方
向の補正後に矩形ビーム形状の電子ビームをパターンに
走査したときの電子検出器の出力信号に基づいてパター
ンに対する検査を行う検査手段と、を備えて上記目的を
達成しようとする電子ビーム検査装置である。
【0011】請求項5によれば、電子ビームをパターン
の形成された試料に走査し、このときこの試料に発生す
る荷電粒子を検出して試料に対する検査を行う電子ビー
ム検査装置において、電子ビームのビーム形状を矩形に
形成するアパーチャと、矩形ビーム形状の電子ビームを
パターンに対して垂直方向及びこのパターン方向に沿っ
て走査する走査制御手段と、荷電粒子を検出する電子検
出器と、電子ビームをパターンに対して垂直方向に走査
したときの電子検出器の出力信号を積算するとともに電
子ビームをパターン方向に沿って走査したときの電子検
出器の出力信号を積算した信号に基づいて試料に対する
検査を行う検査手段と、を備えて上記目的を達成しよう
とする電子ビーム検査装置である。
【0012】
【作用】請求項1によれば、電子ビームのビーム形状を
矩形に形成し、これを試料に対して走査し、このとき試
料に発生する荷電粒子を検出して試料に対する検査を行
う。これにより、SN比が向上し、かつ繰り返して電子
ビームを走査する必要がなくなり検査時間が短縮され
る。
【0013】この場合、請求項2によれば、電子ビーム
を試料に走査する前に、電子ビームのビーム形状を円形
に形成してパターンに走査し、このとき試料に発生する
荷電粒子を検出してパターンに対する電子ビームの走査
角度を求め、この走査角度をパターンに対して垂直方向
に補正するようにしている。
【0014】請求項3によれば、電子ビームをアパーチ
ャによって矩形のビーム形状に形成し、このビームを試
料に対して走査し、このときこの試料に発生する荷電粒
子を検出して試料に対する検査を行う。
【0015】請求項4によれば、電子ビームのビーム形
状をアパーチャにより円形に形成し、この電子ビームを
パターンに走査したときの電子検出器の出力信号に基づ
いて走査角度演算手段によりパターンに対する電子ビー
ムの走査角度を求め、この電子ビームの走査角度を走査
補正手段によりパターンに対して垂直方向に補正する。
そして、電子ビームのビーム形状をアパーチャにより矩
形に形成し、この電子ビームをパターンに走査したとき
の電子検出器の出力信号に基づいて検査手段によりパタ
ーンに対する検査を行う。
【0016】請求項5によれば、電子ビームのビーム形
状をアパーチャにより矩形に形成し、この電子ビームを
走査制御手段によりパターンに対して垂直方向及びこの
パターン方向に沿ってそれぞれ走査する。そして、電子
ビームをパターンに対して垂直方向に走査したとき、及
びパターン方向に沿って走査したときの電子検出器の出
力信号をそれぞれ積算した信号に基づいて試料に対する
検査を行う。
【0017】
【実施例】
(1) 以下、本発明の第1の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は電子ビーム検査装置を走査型電子顕
微鏡に適用した場合の構成図である。顕微鏡本体1の上
部には、電子銃2が設けられている。
【0018】又、この顕微鏡本体1内には、電子銃2か
ら放射される電子ビームの進行方向に沿って、第1の電
子レンズ3、第1の偏向器4、第2の電子レンズ5、第
2の偏向器6、対物レンズ7が配置されている。
【0019】これら各レンズ3、5、7及び各偏向器
4、6は、それぞれ電源8を介して走査制御部9により
励磁電流が制御されて電子ビームのビーム形状、照射領
域等が調整されるものとなっている。
【0020】第1の電子レンズ3と第1の偏向器4との
間には第1のアパーチャ10が配置されると共に、第2
の電子レンズ5と第2の偏向器6との間には第2のアパ
ーチャ11が配置されている。第1のアパーチャ10は
円形又は矩形に形成されたものであり、第2のアパーチ
ャ11は矩形に形成されたものである。
【0021】又、顕微鏡本体1の下部には試料室12が
形成され、その内部にXYステージ13が設けられてい
る。このXYステージ13上には、微小送り機構14が
搭載されている。この微小送り機構14は、例えば圧電
素子を用い、この圧電素子に対する印加電圧を制御して
微小変位する機能を有している。
【0022】そして、この微小送り機構14上に半導体
ウエハ等の試料15が載置されている。なお、試料15
の移動量は、図示しない位置測定器、例えばレーザ干渉
測長器により測定され、これが演算制御部20に送られ
るようになっている。
【0023】又、試料室12には、図示しないが真空排
気系が備えられて真空引きされるようになっている。微
小送り機構14の斜め上方、及び第2の偏向器6と対物
レンズ7との間には、それぞれ電子検出器16〜18が
設けられている。これら電子検出器16〜18は、試料
15に電子ビームが照射されたときに発生する荷電粒子
(2次電子、反射電子)を検出してその電気信号を出力
するものである。
【0024】これら電子検出器16〜18は、増幅部1
9を介して演算制御部20に接続されている。この演算
制御部20は、円形ビーム形状の電子ビームを試料15
に走査したときの各電子検出器16〜18の出力信号に
基づいて試料15に形成されたいるパターンに対する電
子ビームの走査角度を求める走査角度演算手段としての
機能を有している。
【0025】又、この演算制御部20は、電子ビームの
走査方向を試料15上のパターンに対して垂直方向に補
正する補正信号を走査制御部9に送る走査補正手段とし
ての機能を有している。
【0026】又、演算制御部20は、電子ビーム走査方
向の補正後、矩形ビーム形状の電子ビームを試料15上
のパターンに走査したときの各電子検出器16〜18の
出力信号に基づいてパターンに対するパターン幅検査を
行う検査手段としての機能を有している。
【0027】又、演算制御部20は、XYステージ13
に移動制御信号を送出して試料15を電子ビームの照射
位置に位置決めする機能、及び微小送り機構14に微小
変位信号を送出して試料15をXY平面上に微小移動さ
せる機能を有している。
【0028】走査制御部9は、電子ビーム走査方向の補
正信号を受けて電源8から第2の偏向器6に供給する励
磁電流を制御して電子ビームの偏向量を調整する機能を
有している。
【0029】次に上記の如く構成された装置の作用につ
いて説明する。試料室12が真空排気系により真空引き
された後、試料15はXYステージ13の微小送り機構
14上に載置されて試料室12内に搬入される。
【0030】又、演算制御部20は、図示しないCAD
から試料15における測定位置、測定パターンの形状等
のデータを読み込み、このデータに基づいて電子ビーム
が試料15上の所望パターンに照射されるよう位置決め
の移動制御信号をXYステージ13に対して送出する。
これにより、XYステージ13は、移動して試料15を
位置決めする。
【0031】この状態に、電子銃2に対して電源8から
所定の加速電圧が印加されると、電子銃2から電子ビー
ムが放出される。これと共に第1の電子レンズ3、第1
の偏向器4、第2の電子レンズ5、第2の偏向器6、及
び対物レンズ7に対して電源8から励磁電流が供給され
てそれぞれ電磁界が生じる。
【0032】これにより電子ビームは、電子レンズ3に
より均一電子ビームとなり、第1のアパーチャ10によ
って円形のビーム形状(直径数nm程度)に形成され
る。なお、このときは、第1のアパーチャ10のみで電
子ビームのビーム形状が円形に形成される。
【0033】この電子ビームは、第2の偏向器6により
偏向され、次に対物レンズ7により集束されて試料15
上に走査される。この場合、電子ビームの走査は、図2
に示すように所定間隔dをおいて複数箇所行われる。な
お、15aは試料15上のパターンである。
【0034】この電子ビーム走査により試料15には、
荷電粒子である2次電子、反射電子が発生する。これら
2次電子、反射電子は、各電子検出器16〜18により
検出され、その荷電粒子量に応じた各電気信号をそれぞ
れ出力する。これら電気信号は、増幅部19を通して演
算制御部20に送られる。
【0035】この演算制御部20は、各電子検出器16
〜18からの電気信号に基づいてパターン15aのエッ
ジ部のずれを求める。すなわち、図3に示すように各走
査「1」、「2」の出力波形においてピーク部分がパタ
ーン15aのエッジ部分に相当する。従って、これらピ
ーク部分からずれδwが求められる。
【0036】演算制御部20は、このずれδwから電子
ビームとパターン15aとの角度を求め、電子ビームの
走査角度をパターン15aに対して垂直方向に補正する
補正信号を作成して走査制御部9に送る。これにより走
査制御部9は、第2の偏向器6に対する励磁電流を補正
する。
【0037】次に第1及び第2のアパーチャ10、11
は、共に矩形形状が用いられる。電子銃2から放出され
た電子ビームは、第1のアパーチャ10により矩形に形
成され、さらに第2のアパーチャ11により縦長の矩形
ビームに形成される。この場合、矩形ビームのビーム幅
は、可能な限り細い、例えば数nm程度に形成されて測
定精度を高くしている。さらに、この矩形ビームは、第
1の偏向器4によりパターン15aの形成方向に対して
平行に偏向される。
【0038】この矩形の電子ビームは、第2の偏向器6
により偏向され、次に対物レンズ7により集束されて試
料15上に走査される。図4はこのときの電子ビームの
走査を示しており、縦長の電子ビームがパターン15a
に対して垂直方向に走査される。
【0039】この電子ビーム走査により試料15には、
上記同様に2次電子、反射電子が発生する。これら2次
電子、反射電子は、各電子検出器16〜18により検出
され、その荷電粒子量に応じた各電気信号をそれぞれ出
力する。これら電気信号は、増幅部19を通して演算制
御部20に送られる。
【0040】この演算制御部20は、各電子検出器16
〜18からの電気信号を信号処理し、その出力波形の各
ピーク位置からパターン幅を求める。一方、この装置で
は、測定するパターンに応じて電子ビームのビーム形状
を矩形又は円形に形成する。
【0041】例えば、パターン15aのエッジ部は、マ
クロ的に見ると直線状であるが、ミクロ的に見ると図5
に示すように凹凸に形成されている。従って、パターン
15aに対してよりミクロ的な検査が必要とされる場
合、電子ビームは、第1のアパーチャ10のみによって
円形のビーム形状(直径数nm程度)に形成される。
【0042】この場合も、電子ビームの走査角度がパタ
ーン15aに対して垂直方向となるように補正され、こ
の後に電子ビームがパターン15aに走査される。この
とき試料15に発生する2次電子、反射電子が各電子検
出器16〜18により検出され、その荷電粒子量に応じ
た各電気信号がそれぞれ演算制御部20に送られる。
【0043】この演算制御部20は、これら電子検出器
16〜18からの電気信号を信号処理し、その出力波形
の各ピーク位置からパターン幅を求める。又、この装置
は、円形ビーム形状の電子ビームを走査せずに固定し、
かつ微小送り機構14を微小変位させて検査を行う。
【0044】すなわち、電子ビームは、第1のアパーチ
ャ10のみによって円形のビーム形状(直径数nm程
度)に形成され、対物レンズ7により集束されて試料1
5の面に対して垂直方向に照射される。
【0045】この状態に、演算制御部20は、試料15
の測定位置、測定パターンの形状等のデータに基づい
て、パターン15aに電子ビームを走査させる微小変位
信号を微小送り機構14に送出する。
【0046】これにより、試料15は微小移動し、電子
ビームがパターン15aに対して走査されると同等とな
る。従って、このとき試料15に発生する2次電子、反
射電子が各電子検出器16〜18により検出され、演算
制御部20によりパターン15aのパターン幅が求めら
れる。
【0047】このように上記第1の実施例においては、
電子ビームのビーム形状を矩形に形成し、これを試料1
5に対して走査し、このときの2次電子、反射電子を検
出して試料15のパターン幅を求めるようにしたので、
ビームスポットの電子ビームを複数回走査させることな
く、矩形ビームを走査させるだけで短時間で走査を行っ
て検査時間を短縮できる。又、SN比を向上できる。
【0048】又、電子ビームを試料15に走査する前
に、パターン15aに対する電子ビームの走査角度をパ
ターン15aに対して垂直方向に補正するので、矩形の
電子ビームであってもパターン15aのエッジ部を確実
に検出することができ、高精度にパターン幅を求めるこ
とができる。
【0049】又、電子ビームを走査させずに微小送り機
構14を変位させてパターン幅を求めるので、電子ビー
ムを偏向させることによる偏向歪み、測定誤差を発生さ
せずに精度高くパターン幅を求めることができる。
【0050】又、電子ビームのビーム形状を円形又は矩
形に任意に形成できるので、パターン形状や測定の目的
に応じてビーム形状を変更して測定ができる。 (2) 次に本発明の第2の実施例について説明する。ここ
では図1を参照し、その機能の異なる部分について説明
する。
【0051】走査制御部9は、矩形ビーム形状の電子ビ
ームをパターン15aに対して垂直方向及びこのパター
ン方向に沿って走査させるように電源8から第2の偏向
器6に供給する励磁電流を制御する機能を有している。
【0052】演算制御部20は、電子ビームをパターン
15aに対して垂直方向に走査したときの各電子検出器
16〜18の出力信号を積算するとともに電子ビームを
パターン15a方向に沿って走査したときの各電子検出
器16〜18の出力信号を積算し、かつこれら積算信号
に基づいて試料15に対する欠陥検査を行う機能を有し
ている。
【0053】このような構成であれば、試料室12が真
空引きされた後、試料15がこの試料室12内に搬入さ
れる。一方、演算制御部20は、CADから試料15に
おける測定位置、測定パターンの形状等のデータを読み
込み、このデータに基づいて電子ビームが所望パターン
に照射されるよう位置決めの処理を行う。
【0054】この状態に、電子銃2から電子ビームが放
出されると、この電子ビームは、第1のアパーチャ10
によって円形のビーム形状に形成され、さらに第2の偏
向器6により偏向され、次に対物レンズ7により集束さ
れて試料15上に複数回走査される。
【0055】そして、試料15から発生する2次電子、
反射電子が各電子検出器16〜18より検出されると、
演算制御部20は、電子ビームとパターン15aとの角
度を求め、電子ビームの走査角度をパターン15aに対
して垂直方向に補正する処理を行う。
【0056】次に第1及び第2のアパーチャ10、11
は、共に矩形形状が用いられる。電子銃2から放出され
た電子ビームは、第1のアパーチャ10により矩形に形
成され、さらに第2のアパーチャ11により縦長の矩形
ビーム(ビーム幅数nm程度)に形成され、さらに第1
の偏向器4によりパターン15aの形成方向に対して平
行に偏向される。
【0057】この矩形の電子ビームは、第2の偏向器6
により偏向され、次に対物レンズ7により集束されて試
料15上に走査される。図7はこのときの電子ビームの
走査を示しており、縦長の電子ビームがパターン15a
に対して垂直方向(x方向)に走査される。
【0058】この電子ビーム走査により試料15には、
2次電子、反射電子が発生し、これら2次電子、反射電
子が各電子検出器16〜18により検出される。次に電
子ビームは、第1の偏向器4によりパターン15aの形
成方向に対して垂直(y方向)に偏向され、かつ長手方
向にさらに長く形成される。
【0059】この矩形の電子ビームは、第2の偏向器6
により偏向され、次に対物レンズ7により集束されて試
料15上に走査され、図7に示すようにパターン15a
の形成方向に対して走査される。
【0060】このときに試料15に発生する2次電子、
反射電子は、各電子検出器16〜18により検出され
る。演算制御部20は、電子ビームをパターン15aに
対して垂直方向に走査したときの各電子検出器16〜1
8の出力信号を積算し、かつ電子ビームをパターン15
a方向に沿って走査したときの各電子検出器16〜18
の出力信号を積算してそれぞれの波形信号を得る。
【0061】これらx及びy方向の各電子ビーム走査に
より、パターン15aが単純パターンであれば、その波
形信号は一定値を示すが、パターン欠けやごみ21が存
在すると、波形信号に特異点22が現れる。
【0062】演算制御部20は、各波形信号に特異点2
2が現れれば、試料15にパターン欠けやごみ21が存
在すると判断し、CADデータからその位置を認識し、
かつCADに欠陥データとして送る。
【0063】又、演算制御部20は、各波形信号をそれ
ぞれ所定のしきい値で整形し、パターン幅を求める。こ
のように上記第2の実施例によれば、高速にかつ高精度
にパターン幅を求めることができると共に試料15上の
パターン欠けやごみ21を検出することができる。
【0064】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、試
料に対する検査を高速かつ高精度にできる電子ビーム検
査方法及びその装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる電子ビーム検査装置の第1の実
施例を示す構成図。
【図2】電子ビーム走査角度の補正作用を示す図。
【図3】電子ビーム走査角度の補正時の波形信号を示す
図。
【図4】矩形の電子ビーム走査を示す図。
【図5】円形の電子ビーム走査を示す図。
【図6】微小送り機構の変位を示す図。
【図7】本発明に係わる電子ビーム検査装置の第2の実
施例を示す構成図。
【図8】従来の電子ビーム走査を示す図。
【符号の説明】
1…顕微鏡本体、2…電子銃、3…第1の電子レンズ、
4…第1の偏向器、5…第2の電子レンズ、6…第2の
偏向器、7…対物レンズ、9…走査制御部、10…第1
のアパーチャ、11…第2のアパーチャ、13…XYス
テージ、14…微小送り機構、15…試料、16〜18
…電子検出器、20…演算制御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福留 裕二 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33番地 株 式会社東芝生産技術研究所内 (72)発明者 橋本 進 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33番地 株 式会社東芝生産技術研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子ビームをパターンの形成された試料
    に走査し、このときこの試料に発生する荷電粒子を検出
    して前記試料に対する検査を行う電子ビーム検査方法に
    おいて、 前記電子ビームのビーム形状を矩形に形成することを特
    徴とする電子ビーム検査方法。
  2. 【請求項2】 電子ビームのビーム形状を円形に形成し
    てパターンに走査し、このとき試料に発生する荷電粒子
    を検出して前記パターンに対する前記電子ビームの走査
    角度を求め、この走査角度を前記パターンに対して垂直
    方向に補正することを特徴とする請求項1記載の電子ビ
    ーム検査方法。
  3. 【請求項3】 電子ビームをパターンの形成された試料
    に走査し、このときこの試料に発生する荷電粒子を検出
    して前記試料に対する検査を行う電子ビーム検査装置に
    おいて、 前記電子ビームのビーム形状を矩形に形成するアパーチ
    ャを備えたことを特徴とする電子ビーム検査装置。
  4. 【請求項4】 電子ビームをパターンの形成された試料
    に走査し、このときこの試料に発生する荷電粒子を検出
    して前記試料に対する検査を行う電子ビーム検査装置に
    おいて、 前記電子ビームのビーム形状を円形又は矩形に形成する
    アパーチャと、 前記荷電粒子を検出する電子検出器と、 円形ビーム形状の前記電子ビームを前記パターンに走査
    したときの前記電子検出器の出力信号に基づいて前記パ
    ターンに対する前記電子ビームの走査角度を求める走査
    角度演算手段と、 この電子ビームの走査角度を前記パターンに対して垂直
    方向に補正する走査補正手段と、 前記電子ビーム走査方向の補正後に前記矩形ビーム形状
    の電子ビームを前記パターンに走査したときの前記電子
    検出器の出力信号に基づいて前記パターンに対する検査
    を行う検査手段と、を具備したことを特徴とする電子ビ
    ーム検査装置。
  5. 【請求項5】 電子ビームをパターンの形成された試料
    に走査し、このときこの試料に発生する荷電粒子を検出
    して前記試料に対する検査を行う電子ビーム検査装置に
    おいて、 前記電子ビームのビーム形状を矩形に形成するアパーチ
    ャと、 前記矩形ビーム形状の電子ビームを前記パターンに対し
    て垂直方向及びこのパターン方向に沿って走査する走査
    制御手段と、 前記荷電粒子を検出する電子検出器と、 前記電子ビームを前記パターンに対して垂直方向に走査
    したときの前記電子検出器の出力信号を積算するととも
    に前記電子ビームを前記パターン方向に沿って走査した
    ときの前記電子検出器の出力信号を積算した信号に基づ
    いて前記試料に対する検査を行う検査手段と、を具備し
    たことを特徴とする電子ビーム検査装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008218015A (ja) * 2007-02-28 2008-09-18 Hitachi High-Technologies Corp 電子顕微鏡

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