JPH0724380U - 水玉転動ゲーム器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】スタート位置に水を数滴たらして水玉を作り、
この水玉をトレーの手持ち傾動操作又はクラブ叩打操作
で転動させてポケット体にホールインさせるという従来
には存在しない興趣性の高い水玉転動ゲーム器を提供す
ることにある。 【構成】凹陥部２及び該凹陥部に開口するスタート部３
を有し凹陥部内底面２ａに該凹陥部２内に突出する複数
個の短角柱４〜６を所定の配置間隔で設けたトレー１
と、このトレーの凹陥部内底面２ａと該凹陥部２の左右
両側壁面２ｂ，２ｃ及び前記スタート部３の内底面３ａ
を含む内面全体に設けられる粘着剤層と、この粘着剤層
の露出粘着面に表面特殊加工の水弾き砂を均一に散布付
着して形成される水滴を水玉にして転動させることがで
きるサンド面１０と、前記トレー１の短角柱４〜６に選
択的に嵌合保持される角穴を有した複数個の水玉転入ポ
ケット体１１〜１３及びゲーム障害物１４〜１７とを具
備する構成とした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はスタート位置に水を数滴たらして水玉を作り、この水玉をトレーの手 持ち傾動操作又はクラブ叩打操作で転動させてポケット体にホールインさせる水 玉転動ゲーム器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、スタート位置にある小球をゲーム盤の手持ち傾動操作又はクラブ叩打操 作で転動させて入賞部にホールインさせる小球転動ゲーム器は知られているが、 サンド面に水滴を転動させてポケット体にホールインさせる水玉転動ゲーム器は 存在しなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の目的は、スタート位置に水を数滴たらして水玉を作り、この水玉をト レーの手持ち傾動操作又はクラブ叩打操作で転動させてポケット体にホールイン させるという従来には存在しない興趣性の高い水玉転動ゲーム器を提供すること にある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

前記の目的を達成するために、本考案の水玉転動ゲーム器は、凹陥部及び該凹 陥部に開口するスタート部を有し前記凹陥部の内底面に該凹陥部内に突出する複 数個の短角柱を所定の配置間隔で設けたトレーと、このトレーの凹陥部内底面と 該凹陥部の左右両側壁面及び前記スタート部の内底面を含む内面全体に設けられ る粘着剤層と、この粘着剤層の露出粘着面に表面特殊加工の水弾き砂を均一に散 布付着して形成される水滴を水玉にして転動させることができるサンド面と、前 記トレーの短角柱に選択的に嵌合保持される角穴を有した複数個の水玉転入ポケ ット体及びゲーム障害物とを具備する構成とした。

【０００５】 なお、前記トレーに３個の短角柱が設けられている場合には、前記ポケット体 を３個備え、前記ゲーム障害物を水玉ゴルフゲーム用のバンカー２個と、水玉迷 路ゲーム用の迷路バー２個の合計４個備え、これに付加して１個の水玉叩打用ク ラブを具備する構成とすることが望ましい。

【０００６】

【作用】

請求項１に係わる水玉転動ゲーム器によれば、スタート位置にスポイト等で水 を数滴たらして水玉を作り、この水玉をトレーの手持ち傾動操作又はクラブ叩打 操作でサンド面に転動させて、ポケット体にホールインさせるという興趣性の高 い水玉転動ゲームを行うことができる。

【０００７】 また請求項２による水玉転動ゲーム器では、トレーの短角柱に３個のポケット 体を嵌合保持させた状態にして、水玉パチンコゲーム（スタート位置にスポイト 等で水を数滴たらして水玉を作り、トレーを両手で持って前後左右に傾けながら 水玉をサンド面に転動させて、所望のポケット体に早くホールインさせるという ゲーム）を行うこと、前記トレーの短角柱に１個のポケット体と２個のゲーム障 害物（水玉ゴルフゲーム用のバンカー又は水玉迷路ゲーム用の迷路バー）を嵌合 保持させた状態にして、水玉ゴルフゲーム又は水玉迷路ゲーム（スタート位置に 作った水玉をクラブ叩打でサンド面に転動させて、１個のポケット体に少ない叩 打数でホールインさせるという水玉ゴルフゲーム又は水玉迷路ゲーム）を行うこ とができる。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面に従い具体的に説明する。 図中１は合成樹脂の着色シートを真空成形又は圧空成形して形成された角皿状 のトレーで、開口面積が１７２mm×１３０mm程度で深さが１０mm程度の方形状を なした凹陥部２と、該凹陥部２に開口する平面逆Ｕ形状のスタート部３を有し、 前記凹陥部２の内底面２ａに該凹陥部２内に突出する複数個（実施例では３個） の短角柱４，５，６を図１乃至図３の如き配置間隔で設けた構成となっている。

【０００９】 なお本実施例の場合、前記短角柱４〜６はトレー１とは別体の合成樹脂で形成 され、前記凹陥部２の内底面に後述する粘着剤層８を用いて接着固定されている が、前記トレー１を射出成形等で形成する場合には該トレー１の凹陥部内底突起 として一体的に形成することも可能である。

【００１０】 ８は前記トレー１の凹陥部内底面２ａと該凹陥部２の左右両側壁面２ｂ，２ｃ 及び前記スタート部３の内底面３ａを含む内面全体に両面接着シートを貼着して 形成される粘着剤層、１０はこの粘着剤層８の露出粘着面に表面特殊加工の水弾 き砂（砂の表面に超疎水性物質を特殊加工により付着させた米国特許３５６２１ ５３号公報に開示の組成物）を均一に散布付着して形成される水滴を水玉９にし て転動させることができるサンド面である。

【００１１】 １１，１２，１３は前記トレー１の短角柱４〜６に選択的に嵌合保持される角 穴１１ａ，１２ａ，１３ａを有した形態の異なる３個の水玉転入ポケット体で、 水玉９が当ると形が図１の符号９′で示すように崩れて付着する合成樹脂の成形 品で形成されている。

【００１２】 １４，１５は前記トレー１の短角柱４〜６に選択的に嵌合保持される角穴１４ ａ，１５ａを有した第１組のゲーム障害物である形態の異なった２個の水玉ゴル フゲーム用バンカー、１６，１７は前記トレー１の短角柱４〜６に選択的に嵌合 保持される角穴１６ａ，１７ａを有した第２組のゲーム障害物である形態の異な った２個の水玉迷路ゲーム用迷路バーで、この迷路バー１６，１７と前記バンカ ー１４，１５は水玉９が当ると形が崩れて付着する前記ポケット体１１〜１３と 同様な合成樹脂の成形品で形成されている。

【００１３】 １８は前記バンカー１４，１５及び迷路バー１６，１７に付加して備えられた １個の水玉叩打用クラブで、このクラブヘッド１８ａのフェイス面には前記サン ド面１０を形成した水弾き砂と同一の水弾き砂１９が粘着剤（図示せず）を用い て均一に散布付着されている。

【００１４】 而して、前記構成の水玉転動ゲーム器は、トレー１の短角柱４〜５に３個のポ ケット体１１〜１３を図２の如く嵌合保持させた状態にすれば、スタート部３の 位置にスポイトで水を数滴（１〜２滴）たらして水玉９を作り、トレー１を両手 で持って前後左右に傾けながら水玉９をサンド面１０に転動させて、所望のポケ ット体に早くホールインさせるという水玉パチンコゲームを行うことができる。

【００１５】 この場合、前記水玉９がポケット体１１〜１３の外形部やトレー凹陥部２の水 弾き砂が付いていない前後壁面に当ると、図２の符号９′，９″で示すように形 が崩れて付着する（ゲーム失敗となる）ので、そこに水玉９が当らないようにゲ ームを進め、当ったらスタートからやり直すいうゲームを行う。なお、トレー凹 陥部２の傾斜した左右両側壁面２ｂ，２ｃには水弾き砂が付いているので、そこ に水玉９が当っても形崩せずにコロコロ転がるようになり、そのままゲームを進 行させることができる。

【００１６】 図４は前記トレー１の短角柱４〜６に１個のポケット体１２と２個のゲーム障 害物（水玉ゴルフゲーム用バンカー１４，１５）を嵌合保持させた水玉ゴルフゲ ームの使用状態を示し、この状態でスタート部３の位置にスポイトで水を数滴た らして水玉９を作れば、この水玉９を付帯の水玉叩打用クラブ１８で叩打しサン ド面１０に転動させて、１個のポケット体１２に少ない叩打数でホールインさせ るという水玉ゴルフゲームを行うことができる。

【００１７】 この場合、前記水玉９がポケット体１２の外形部やバンカー１４，１５の外形 部或いはトレー凹陥部２の水弾き砂が付いていない前後壁面に当ると、図４の符 号９′，９″で示すように形が崩れて付着する（ゲーム失敗となる）ので、そこ に水玉９が当らないようにゲームを進め、当ったらスタートからやり直すいうゲ ームを行う。

【００１８】 図５乃至図７は前記トレー１の短角柱４〜６に１個のポケット体１２又は１３ と２個のゲーム障害物（迷路バー１６，１７）を嵌合保持させた水玉迷路ゲーム （形態の異なる３態様の水玉迷路ゲーム）の使用状態を示し、この状態でスター ト部３の位置にスポイトで水を数滴たらして水玉９を作れば、この水玉９を付帯 の水玉叩打用クラブ１８で叩打しサンド面１０に転動させて、１個のポケット体 １２又は１３に少ない叩打数でホールインさせるという水玉迷路ゲームを行うこ とができる。

【００１９】 この場合、前記水玉９がポケット体１２，１３の外形部や迷路バー１６，１７ の外形部或いはトレー凹陥部２の水弾き砂が付いていない前後壁面に当ると、形 が崩れて付着する（ゲーム失敗となる）ので、そこに水玉９が当らないようにゲ ームを進め、当ったらスタートからやり直すいうゲームを行う。

【００２０】

【考案の効果】

本考案の水玉転動ゲーム器は、前記のような構成のものであるから、スタート 部３の位置にスポイト等で水を数滴たらして水玉９を作り、この水玉９をトレー １の手持ち傾動操作又はクラブ叩打操作でサンド面１０に転動させて、ポケット 体にホールインさせるという興趣性の高い水玉転動ゲームを行うことができる。

【００２１】 また請求項２による水玉転動ゲーム器では、トレー１の短角柱４〜６に３個の ポケット体１１〜１３を嵌合保持させた状態にして、面白い水玉パチンコゲーム を行うことができ、また前記トレー１の短角柱４〜６に１個のポケット体と２個 のゲーム障害物（水玉ゴルフゲーム用のバンカー１４，１５又は水玉迷路ゲーム 用の迷路バー１６，１７）を嵌合保持させた状態にして、面白い水玉ゴルフゲー ム又は水玉迷路ゲームを行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例による水玉転動ゲーム器をト
レー付帯部品との関連で示した平面図。

【図２】本考案の水玉転動ゲーム器を水玉パチンコゲー
ムの使用状態で示した平面図。

【図３】図２のＡーＡ線に沿う断面図。

【図４】本考案の水玉転動ゲーム器を水玉ゴルフゲーム
の使用状態で示した平面図。

【図５】本考案の水玉転動ゲーム器を水玉迷路ゲーム
（第１の配置バリエーション）の使用状態で示した平面
図。

【図６】本考案の水玉転動ゲーム器を水玉迷路ゲーム
（第２の配置バリエーション）の使用状態で示した平面
図。

【図７】本考案の水玉転動ゲーム器を水玉迷路ゲーム
（第３の配置バリエーション）の使用状態で示した平面
図。

【符号の説明】

１…トレー、２…トレー凹陥部、２ａ…凹陥部内底面、
２ｂ，２ｃ…凹陥部の左右両側壁面、３…スタート部、
３ａ…スタート部の内底面、４，５，６…短角柱、８…
粘着剤層、９…水玉、１０…サンド面、１１，１２，１
３…水玉転入ポケット体、１１ａ，１２ａ，１３ａ…同
ポケット体の角穴、１４，１５…第１組のゲーム障害物
（水玉ゴルフゲーム用バンカー）、１４ａ，１５ａ…同
バンカーの角穴、１６，１７…第２組のゲーム障害物
（迷路バー）、１６ａ，１７ａ…同迷路バーの角穴、１
８…水玉叩打用クラブ。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 凹陥部及び該凹陥部に開口するスタート
   部を有し前記凹陥部の内底面に該凹陥部内に突出する複
   数個の短角柱を所定の配置間隔で設けたトレーと、この
   トレーの凹陥部内底面と該凹陥部の左右両側壁面及び前
   記スタート部の内底面を含む内面全体に設けられる粘着
   剤層と、この粘着剤層の露出粘着面に表面特殊加工の水
   弾き砂を均一に散布付着して形成される水滴を水玉にし
   て転動させることができるサンド面と、前記トレーの短
   角柱に選択的に嵌合保持される角穴を有した複数個の水
   玉転入ポケット体及びゲーム障害物とを具備してなる水
   玉転動ゲーム器。
2. 【請求項２】 前記トレーに３個の短角柱が設けられて
   いる場合に、前記ポケット体が３個、前記ゲーム障害物
   が水玉ゴルフゲーム用のバンカー２個と、水玉迷路ゲー
   ム用の迷路バー２個の合計４個備えられ、これに付加し
   て１個の水玉叩打用クラブを具備していることを特徴と
   する請求項１に記載の水玉転動ゲーム器。