JPH07243145A - 糸条の撚り固定方法 - Google Patents

糸条の撚り固定方法

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JPH07243145A
JPH07243145A JP3434194A JP3434194A JPH07243145A JP H07243145 A JPH07243145 A JP H07243145A JP 3434194 A JP3434194 A JP 3434194A JP 3434194 A JP3434194 A JP 3434194A JP H07243145 A JPH07243145 A JP H07243145A
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JP
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yarn
heat
heat setting
twist
fluid
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JP3434194A
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English (en)
Inventor
Shinji Asaka
信次 浅香
Takami Sugioka
隆美 杉岡
Tokuki Ishimaru
徳希 石丸
Masahiro Fujisawa
政博 藤澤
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Nabtesco Corp
Original Assignee
Teijin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、撚りのかかった糸条を連続的に熱
処理してその撚りを一時的に固定する実質的にポリエチ
レンテレフタレートからなる撚糸に好適な糸条の撚り固
定方法に関し、糸条を連続的に撚り固定しつつ、スチー
ムボックス法により処理した糸条の風合いと遜色ない糸
条を連続して得ることのできる糸条の撚り固定方法を提
供することを目的とする。 【構成】 実質的にポリエチレンテレフタレートからな
る糸条13を供給糸パーン12から繰り出して撚糸スピンド
ル11により撚りをかけた後、この糸条13を流体槽17内の
60℃を超える100℃以下の所定温度に加熱された流
体18中に0.1秒から90秒までの所定の熱処理時間で
通過させて浸漬することにより、糸条13の単糸間に流体
18を浸透させて熱処理しその表層および芯部に差なく撚
りを一時的に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、糸条の撚り固定方法に
関し、詳しくは、撚りのかかった糸条を連続的に熱処理
してその撚りを一時的に固定することのできる、実質的
にポリエチレンテレフタレートからなる撚糸に好適な糸
条の撚り固定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、各種糸条には、織物の風合いを出
す等の理由により多くの撚りがかけられることが多い。
少なくとも600T/M(ターン/メータ)以上の撚り
がかけられる場合は、製織時に問題となるスナール(も
つれ)等を防止するために、撚りのかかった糸条を熱処
理することによって、その糸条の有するトルクの一部を
除去して製織に差し支えのない程度のトルク(残留トル
ク)にし、その撚りを熱固定する必要がある。
【0003】この種の糸条の撚り固定方法としては、例
えば撚りのかかった糸条を孔あきのフランジボビン等に
巻取り、これをスチームボックスに収納して真空脱気し
た後に60℃〜80℃の水蒸気を充填し、その状態で3
0〜60分間放置することによって撚りを熱固定すると
いう方法(以下、スチームボックス法という)が最も一
般的である。また、近年試験的に行われている方法とし
て、撚りのかかった糸条を連続的に走行させつつ、接触
または非接触方式の乾熱ヒーターで加熱して撚りを連続
固定する方法(以下、乾式連続法という)が知られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ス
チームボックス法による従来の糸条の撚り固定方法にあ
っては、パッケージの内層と外層に撚りの熱固定差が生
じ易く、熱固定差が生じた糸条で織物を織ると、所謂
「引け」が発生するという問題があった。また、パッケ
ージの内層と外層とでの撚りの熱固定差を少なくするた
めにボビンを小巻にする必要があるばかりか、バッチ式
になるので巻返し等の工程が必要となり、処理コストが
高くなるという問題もあった。
【0005】一方、上記乾式連続法にあっては、糸条を
連続的に熱固定処理するので、スチームボックス法のよ
うにパッケージの内層と外層とで撚りの熱固定差が生じ
ることはないものの、高温の乾熱で高速に処理されるた
め、糸条の表層と芯部とで温度差が生じ、その結果生じ
た表層と芯部との熱固定差のため、糸条の風合いがスチ
ームボックス法より劣ってしまうという問題があった。
【0006】そこで本発明は、糸条を連続的に撚り固定
しつつ、スチームボックス法により処理した糸条の風合
いと遜色ない糸条を連続して得ることのできる糸条の撚
り固定方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の発明者は、前記
乾式連続法で撚りを熱固定した糸条の風合いがよくない
のは、その加熱媒体が高温の空気であることによるので
はないかと考えた。すなわち、糸条は単糸を束ねた単糸
束であり、その単糸間に介在する空気の熱伝導率は、8
0℃で0.026kcal/m.h.deg、180℃で0.032
kcal/m.h.degと低く、また単糸そのものの熱伝導率も略
0.04kcal/m.h.degと小さい。そして、加熱媒体は空
気であるためその高温の加熱媒体中に糸条を走行させて
も単糸間の空気を追い出すことができないことから介在
する空気および単糸によって熱を伝達することとなり、
糸条の表層からその芯部まで所望の温度に昇温するには
時間が掛かる。このようなことから、糸条の芯部まで短
時間に熱固定するために乾熱は必要以上に高温に設定さ
れ、糸条の表層はその高温の乾熱によって熱固定されす
ぎ風合いが劣化してしまう。
【0008】それに対して、液状の流体(例えば、水ま
たは温水等)は塗布したり浸漬するのみで毛細管現象等
により糸条の単糸間の空気を追い出すことができるとと
もに、例えば水の熱伝導率は、20℃で0.511kcal
/m.h.deg、80℃で0.578kcal/m.h.degと、熱伝導
率の低い空気に較べて同じ温度(80℃)の温水で20
倍も大きい。
【0009】このことから、糸条の単糸間に高熱伝導率
の物質、特にその単糸間に容易に侵入する熱伝導率の高
い流体に接触(例えば、塗布または浸漬)させ、その流
体を介在させた状態で加熱することにより、糸条の表層
と芯部との間の温度差をなくし均一に熱固定差をなくす
ことが可能であると考えられ、さらに走行する糸条にそ
の流体を接触させることにより、糸条を巻き返しする工
程も省くことが可能と考えられた。
【0010】この糸条の撚りの熱固定は、熱固定の効果
のある温度に加熱された流体に接触させればよく、また
走行経路を走行している糸条を加熱流体に接触させるこ
とにより、巻返し等の工程を省略して撚りを熱固定しつ
つ糸条を所定量巻き取ってパッケージを形成するため
に、走行経路を走行している糸条を加熱流体に接触させ
ればよい。その接触時間としては、稼働効率や熱固定の
効率から90秒以下、さらにその接触時間を0.1秒未
満とすると熱固定した後の残留トルクがばらついてしま
うため0.1秒以上が好適である。
【0011】また、その加熱流体の温度が50℃以下で
は熱固定の効果を得ることはできないことからその下限
温度は60℃以上が好ましく、また使用する流体として
取り扱いの容易性から温水または若干の油剤を含む温水
等が考えられることから、その上限温度は100℃以下
が好適である。すなわち、上記目的達成のため、請求項
1記載の発明は、実質的にポリエチレンテレフタレート
からなる撚りのかかった糸条を、60℃を超える100
℃以下の所定温度に加熱された流体中に、0.1秒から
90秒までの所定の熱処理時間だけ浸漬させ、該糸条に
前記撚りを一時的に固定することを特徴とするものであ
り、請求項2記載の発明は、実質的にポリエチレンテレ
フタレートからなる撚りのかかった糸条を所定走行経路
で走行させるとともに、該走行中の糸条に、60℃を超
える100℃以下の所定温度に加熱された流体を、0.
1秒から90秒までの時間に設定された所定の熱処理時
間だけ接触させ、該糸条に前記撚りを一時的に固定する
ことを特徴とするものである。
【0012】なお、前記糸条の撚りの一時的な固定と
は、撚りをかけられた糸条が有するトルクの一部を後工
程に差し支えのない程度の残留トルクを残して除去しそ
の撚りを熱固定することをいう。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明では、撚りをかけられた糸
条が、60℃を超える100℃以下の所定温度に加熱さ
れた流体に0.1秒から90秒までの所定の熱処理時間
だけ浸漬され、加熱流体が糸条の表層から芯部まで迅速
に浸透する。したがって、糸条の単糸間に介在する空気
が加熱流体により追い出されるとともにその表層から芯
部までの単糸が素早く均一に加熱され、糸条が表層から
芯部まで均一に熱固定される。
【0014】また、請求項2記載の発明では、撚りをか
けられ所定走行経路を走行している糸条が、その走行中
に60℃を超える100℃以下の所定温度に加熱された
流体に0.1秒から90秒までの時間に設定された所定
の熱処理時間だけ接触され、加熱流体が糸条の表層から
芯部まで迅速に浸透する。したがって、走行中に糸条の
単糸間に介在する空気が加熱流体により追い出されると
ともにその表層から芯部までの単糸が素早く均一に加熱
され、走行糸条が表層から芯部まで均一に熱固定され
る。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明に係る糸条の撚り固定方法を実施す
る糸条の撚り付与装置の一例を示す図である。まず、そ
の装置の構成を説明する。
【0016】同図において、11は糸条13に撚りをかける
撚糸スピンドルであり、撚糸スピンドル11は1回転毎に
2回撚りをかける公知の2重撚糸スピンドル(ダブルツ
イスター)を用いている。12は供給糸パーンで、糸条13
はこの供給糸パーン12から供給され、スネルガイド14を
介しフィードローラ15に導かれる。フィードローラ15は
2個の圧接したローラ15a、15bから構成されており、
巻取り側(後述する)への糸条13の張力を調整する機能
を有している。糸条13はこのフィードローラ15のローラ
15aの図中右側の外周部に沿ってフィードローラ15の圧
接部に導かれた後、そのローラ15bの外周部から離れて
流体槽16に入るようになっている。なお、供給糸パーン
12には、例えば実質的にポリエチレンテレフタレート
(PET)からなる92de/36Fil(デニール/
単糸数)の糸条13が巻かれている。
【0017】流体槽16は内部に所定流体18、例えば水、
温水等の流体あるいは熱流体(以下、単に流体という)
を収容し、その流体18の温度を調節する機能を有してお
り(温度調節手段自体は公知のものである)、流体槽16
内の流体18中には糸条13に係合するローラ17が回転自在
に設けられている。ローラ17は図示しない支持手段によ
り回転自在に支持されており、糸条13の走行に伴って回
転する。また、このローラ17はその支持手段とともに図
中上下方向に移動させることができ、ローラ17の上下移
動によって流体18中を通過する糸条13の長さ(通過距
離)を調整するようになっている。そして、流体槽16内
の流体18中を通過した糸条13は、引取ローラ19、除湿装
置20、および乾燥装置21を介して巻取装置23により巻取
られ、パッケージ24となる。
【0018】引取ローラ19は、糸条13を挟んで圧接した
2個のローラ19a、19bから構成されており、糸条13に
付着した流体18を一様にするよう所謂水切りを行うこと
ができる。また、引取ローラ19の回転数は調節可能にな
っており、その回転数を変えることにより、糸条13が流
体18中を通過する時間を調節することができる。すなわ
ち、糸条13は流体18中の所定の通過距離になるよう調整
された走行経路を走行されるとともにその走行経路を所
定時間で通過することにより所定温度の流体18中に所定
時間浸漬(接触)される。なお、引取ローラ19はフィー
ドローラ15と連動して、流体18を通過する糸条13の張力
を調整する機能も有している。また、この引取ローラ19
に代えて水切り用のガイドを設けてもよい。
【0019】除湿装置20は、糸条13を通過させる開閉可
能な筒状体に複数の吹き出しノズルを設けたもので、走
行糸条13に向けて圧搾空気を吹き付けることにより糸条
13に付着した余剰の流体18を除去する。また、乾燥装置
21は、公知の筒状又はU字形断面のもので、シーズヒー
タや金属発熱線や高周波電磁波等の公知の発熱手段と公
知の温度調節手段を有しているとともに、図示しないフ
レームに位置調整可能に支持されており、この乾燥装置
21はその内部を通過する糸条13を加熱して乾燥させるよ
うになっている。そして、乾燥された糸条13は、パッケ
ージ24の表面に所定の圧力で回転自在にフリクションロ
ーラ25が圧接する摩擦駆動方式の巻取装置23にそのパッ
ケージ24が満巻になるまで巻取られる。
【0020】次に、上記装置を用いて実施する本発明に
係る糸条の撚り固定方法の一実施例を作用とともに説明
する。なお、本実施例では、約1500T/M程度に撚
り掛けした糸条の熱処理後のトルク(以下、残留トルク
という)を20%にしてその撚りを熱固定する一例を説
明する。まず、糸条13を巻かれた供給糸パーン12を用意
して、回転数が10,000rpmの撚糸スピンドル11による糸
条13の撚り数が約1500T/M程度となるよう引取ロ
ーラ19の回転数を調整した後、用意した供給糸パーン12
を撚糸スピンドル11上にに配置する。次いで、供給糸パ
ーン12から糸条13を繰り出し、撚糸スピンドル11の所定
位置を通過させた後、スネルガイド14、フィードローラ
15、ローラ17、および引取ローラ19に順次糸掛けし、さ
らに除湿装置20および乾燥装置21の所定位置を通して巻
取装置23のフリクションローラ25に係合させつつパッケ
ージ24の巻芯となる図示していないボビンに糸条13の先
端部を係止する。
【0021】運転に先立ち、流体槽16内に流体18を収容
しないで撚糸スピンドル11、フィードローラ15、引取ロ
ーラ19、および巻取装置23を駆動して撚りが熱固定(以
下、熱セットともいう)されていない糸条13を所定量巻
き取ったパッケージ24を作製し、そのパッケージ24から
撚りを熱セットされていない状態の糸条13を横取りして
そのトルクおよび撚り数を測定すると、糸条13の熱セッ
ト処理前のトルクは85T/M、撚り数は1492T/
Mであった。
【0022】次に、糸条13の撚りを熱セットしてその残
留トルク20%とするため、糸条13の残留トルクを 85×0.2=17T/M に設定し、後述する第4〜7実験例の結果を示す図7か
ら下記の条件を決定する。また、撚糸能力が2×10000T
/minの撚糸スピンドル11によって糸条13の撚り数を
1500T/Mとすることから、糸条13の走行速度は、 2×10000/1500=13.3m/min(0.22m/s
ec) とし、走行糸条13が所定温度の流体18中をその熱処理温
度(以下、熱セット温度ともいう)に応じた熱処理時間
(以下、熱セット時間ともいう)で通過するよう流体槽
16内のローラ17を上下移動させて調整し、例えば下表の
ような所望の熱セット効果を得られる条件にする。
【0023】 熱セット温度 熱セット時間(流体18中の通過距離) ───────────────────────────── 100℃ 0.25秒 (−−−−) 95℃ 1秒 (22cm) 92.5℃ 1.5秒 (33cm) 90℃ 2.5秒 (55cm) ───────────────────────────── そして、流体槽16内に所定量の流体18を収容し、その流
体18を上記条件の熱セット温度のいづれかに昇温させる
とともに、ローラ17を前記支持手段とともに移動して糸
条13が上記条件の熱セット時間で流体18中を通過するよ
う流体18中の糸条13の走行経路をその熱セット時間に応
じた通過距離になるよう調節する。
【0024】次いで、運転を開始すると、引取ローラ19
が糸条13を走行速度0.22m/secで走行させる所
定の回転数で回転し、フィードローラ15と共にその間の
糸条13の張力を所定値になるよう調整する。また、撚糸
スピンドル11が糸条13を撚り数1500T/Mで連続的
に撚りかけする。撚りをかけられた糸条13は、スネルガ
イド14およびフィードローラ15により流体槽16内の流体
18中に導かれ、流体槽16内の所定位置に位置するローラ
17に係合した後、引取ローラ19により引き上げられる。
このとき、撚りのかかった糸条13は熱セット温度に温度
調節されている流体18中を所定の熱セット時間で通過し
て空気より熱伝導率のはるかに大きな流体18中に浸漬さ
れるので、その単糸間に介在している空気が毛細管現象
や流体18の圧力により押し出されて表層から芯部まで流
体18が浸透する。したがって、糸条13は表層および芯部
の差なく均一かつ極めて迅速に所定の熱セット温度に昇
温され熱セット時間だけ保持され、表層と芯部とで撚り
の熱セット効果に差なく熱セットされる。
【0025】次いで、引取ローラ19が流体18中から糸条
13を引き上げ、除湿装置20がその内部を通過する間に吹
き付ける圧搾空気により残留している流体18(付着した
高熱伝導物質)を除去するとともに冷却する。また、糸
条13を乾燥状態にする場合には乾燥装置21を動作させそ
の内部を通過するときに加熱して乾燥させる。その後、
その糸条13を巻取装置23が一定の巻取速度でパッケージ
24に巻取る。
【0026】このようにして、巻き取った糸条13は、残
留トルク20%に熱セットされるとともに、スチームボ
ックス法と同等の風合いを有するものとなり、巻取りパ
ッケージ24の内層と外層の糸条13にも撚りの熱セットに
差が生じることがない。そして、そのパッケージ24をそ
のまま織機あるいは編み機にかけて問題なく稼働させる
ことができ、所望の風合いを得ることができる。
【0027】ところで、本発明のこのような効果は、熱
セット温度および熱セット時間を所定範囲内で変化させ
た場合にも得ることができる。そこで、次に、上記効果
の得られる熱セット温度の範囲と熱セット時間の範囲を
実験により確認したので、それについて説明する。本実
験には上記撚り付与装置と略同様な条件で熱処理を行な
うことのできる実験装置として図2に示すものを用い
た。
【0028】図2において、31は約60cmの糸条13を
張架する熱セット装置であり、熱セット装置31の棒状の
支持部31aの一端側下方にはその長手方向と直交するプ
ーリ33が、他端側下方にはプーリ33と平行に延在するプ
レート34が設けられている。この熱セット装置31は、上
記装置の流体槽17内に収容されている所定の熱セット温
度に昇温された流体18中にプーリ33およびプレート34ご
と所定の熱セット時間だけ浸漬して接触させ、上記装置
と同様な条件を糸条13に付与することによって上記装置
による糸条13の撚りの熱セットを再現する。また、本実
験では、糸条13におもり36を吊り下げることによって走
行時と同等の張力を付与する。
【0029】糸条13の撚りの熱セットの効果は、熱セッ
ト処理前後の糸条13が有するトルクを測定して、熱セッ
ト処理前のトルクと残留トルクとを比較し、次のような
測定方法(所謂、2重トルク測定方法)により評価し
た。この2重トルク測定法は、図3に示すように、ま
ず、約60cmの糸条13の撚りが変化し(戻ら)ないよ
うに糸条13の中央に軽荷重41を吊下げてその両端を固定
部材42にセロテープ43で固定する。軽荷重41の重さは、
2×0.001g/de(グラム/デニール)の重さと
する。糸条13がトルクを有している場合、2つ折りにし
た糸条13に撚りがかかり、吊り下げている軽荷重41が回
転する。軽荷重41の回転が停止した後、その撚りが戻ら
ないようにして公知の検撚機(図示していない)に取り
付け、糸条13が平行になり完全に2本に別れるまで解撚
してその撚り数(トルク)を読み取る。なお、サンプル
数nはn=10とし、その測定結果の平均値を糸条13が
有するトルク(T/50cm)とする。また、前記検撚
機の試料のつかみ間隔は25cmとする。
【0030】次に、実験結果を説明するが、比較のため
に乾式熱固定処理による試験を行なったので、それにつ
いても併せて説明する。 <第1実験例および第1比較例>熱セット時間を固定し
て熱セット温度を変化させ、本実験例の湿式と比較例の
乾式による撚りの熱セットの効果を比較するとともに、
熱セット温度による撚りの熱セット効果の変化を測定し
た。
【0031】第1実験例:糸条13としてPETからなる
92de/36Filの糸に撚り数1472T/MのZ
撚りを掛けたものを使用した。熱セット処理前の糸条13
のトルクを前記2重トルク測定方法により測定すると、
80〜88(T/50cm)であった。流体槽16内の流
体18の温度を70℃〜100℃の範囲で所定値に設定し
て、糸条13を張架した熱セット装置31を流体槽16内に挿
入することで糸条13を所定の熱セット温度に昇温された
流体18中に15秒間(熱セット時間)浸漬させた後、引
き上げた糸条13の残留トルクを測定した。その測定結果
を図5に示す。
【0032】第1比較例:第1実験例と同様に熱セット
前の糸条13を熱セット装置31に取り付けて図4に示すよ
うに、槽内温度を予め80℃〜200℃の範囲の所定値
(熱セット温度)に保持した恒温槽45内に熱セット装置
31を入れる。そして、これを15秒間(熱セット時間)
放置して糸条13に乾熱を付与した後、取り出した糸条13
の残留トルクを測定した。その測定結果を図5に示す。
【0033】図5から明らかなように、第1実験例と第
1比較例とでは、同じ熱セット温度であっても熱セット
の効果に差が認められ、高温になるほどその差は大きく
なる。例えば、糸条13の残留トルクを30T/50cm
とするには乾熱による第1比較例では約100℃の温度
が必要なのに対し、本実験例では75℃にすればよい
(25℃の差)。また、糸条13の撚りを略100%熱セ
ットして残留トルクを2T/50cmとするには、乾熱
の第1比較例では約200℃の温度が必要であり、本実
験例での熱セット温度とは100℃の差がある。さら
に、乾熱による第1比較例では糸条13の表層および芯部
の熱セットには差が生じるのでスチームボックス法に較
べると風合いが劣るが、本実験例により処理された糸条
13は表層および芯部に差なく熱セットされているので、
スチームボックス法と同等の風合いが得られた。
【0034】<第2、3実験例および第2比較例>流体
槽16および恒温槽45の設定温度(熱セット温度)や流体
18中への浸漬時間および前記乾熱中での放置時間(熱セ
ット時間)を以下の条件に変えて糸条13の撚りを熱セッ
トし、撚りを熱セットすることのできる熱セット温度を
測定した。なお、糸条13の熱セット前トルクは80(T
/50cm)であった。
【0035】 第2実験例 熱セット温度:50℃〜100℃ 熱セット時間:15秒 第3実験例 熱セット温度:50℃〜100℃ 熱セット時間:30秒 第2比較例 熱セット温度:60℃〜100℃ 熱セット時間:15秒 残留トルクの測定結果を図6に示す。
【0036】図6から明らかなように、熱セット温度が
60℃以上の第2、3実験例により撚りを熱セットされ
た糸条13ではトルクが一部除去されて熱セット処理前の
80T/50cm(Z撚り)から低減されているのに対
して、熱セット温度が50℃の第2、3実験例により撚
り熱セットされた糸条13では熱セット時間を15秒およ
び30秒としても熱セット処理前と残留トルクに変化が
なく効果ない。また、第2、3実験例の熱セット時間1
5秒と30秒とでは糸条13の撚りを熱セットする効果に
大きな差は認められないが、若干熱セット時間の長い第
3実験例の方が撚りを熱セットする効果が認められる。
【0037】熱セット温度について考察すると、熱セッ
ト温度である流体18の温度は糸条13の撚りを熱セットす
るために50℃を超える、好ましくは60℃以上が必要
であることがわかる。また、温度を上げるほど熱セット
の効果は大きくなると考えられることから100℃以上
としてもよいが、流体18としては取り扱いの容易な温水
が好ましいため100℃以下の熱セット温度が好適であ
る。なお、乾式の熱セットを行なった第2比較例では上
述の第1比較例と同様に熱セット温度を高くする必要が
あることがわかる。
【0038】<第4〜7実験例>流体槽16の設定温度
(熱セット温度)や流体18中への浸漬時間(熱セット時
間)を以下の条件に変えて糸条13の撚りを熱セットし、
比較的短い熱セット時間での熱セット効果を測定した。
なお、糸条13の熱セット前トルクは80〜88(T/5
0cm)であった。
【0039】 第4実験例 熱セット温度:90℃ 熱セット時間:0.1秒〜5秒 第5実験例 熱セット温度:92.5℃ 熱セット時間:0.5秒〜5秒 第6実験例 熱セット温度:95℃ 熱セット時間:0.5秒〜5秒 第7実験例 熱セット温度:100℃ 熱セット時間:0.5秒〜5秒 残留トルクの測定結果を図7に示す。
【0040】図7から明らかなように、熱セット温度を
90℃以上とした場合には熱セット時間が2.5秒以下
で熱セット効果の差が大きくなり、例えば第4実験例に
よれば熱セット時間を5秒、第7実験例によれば熱セッ
ト時間を1秒とすることにより、糸条13の残留トルクは
5T/50cmとなる。また、第7実験例による熱セッ
ト時間に対する糸条13の残留トルクは下表のようにな
る。
【0041】 ─────────────────────────────── 熱セット時間(秒) 残留トルク(T/50cm) 残留トルク(%) ─────────────────────────────── 5 5 6 2.5 5 6 1 5 6 0.5 12 14 0.2 18 21 0.1 22 26 ─────────────────────────────── (残留トルク(%)=処理後の残留トルク/処理前の残
留トルク) ここで、熱セット時間の下限について考察すると、第7
実験例の表から、例えば残留トルクを26%(熱セット
率74%)とするには熱セット時間を0.1秒とすれば
よく、その撚りを100%近く熱セットするには熱セッ
ト時間を1秒以上とすればよいことがわかる。また、図
7にエラーバーで示しているように、熱セット時間が長
いほど糸条13の撚りは均等に熱セットされるためバラツ
キが少ない。このように、熱セット温度および熱セット
時間を糸条13の太さや作業効率等を考慮して所定に設定
することにより糸条13の撚りを所望の熱セット率で熱セ
ットすることができる。なお、熱セット温度を100℃
にして熱セット時間を0.1秒未満としたところ、熱セ
ット効果はあるもののその残留トルクのバラツキが大き
くなり、実用的な値ではないことがわかった。このこと
から、糸条13を熱セットするには0.1秒以上が好適で
ある。
【0042】<第8〜10実験例>流体槽16の設定温度
(熱セット温度)や流体18中への浸漬時間(熱セット時
間)を以下の条件に変えて糸条13の撚りを熱セットし、
比較的長い熱セット時間での熱セット効果を測定した。
なお、糸条13の熱セット前トルクは80〜88(T/5
0cm)であった。
【0043】 第8実験例 熱セット温度:70℃ 熱セット時間:0.1秒〜15秒 第9実験例 熱セット温度:80℃ 熱セット時間:5秒〜60秒 第10実験例 熱セット温度:90℃ 熱セット時間:5秒〜90秒 残留トルクの測定結果を図8に示す。
【0044】図8から明らかなように、糸条13の撚りを
熱セットする効果は上述実験例と同様に熱セット温度が
高いほど高く、熱セット時間を長くすることにより徐々
に残留トルクが小さくなる。ここで、熱セット時間の上
限について考察する。上記した従来のスチームボックス
法による熱セット温度の最適値は60℃〜80℃である
から、例えば熱セット温度が80℃の第9実験例により
糸条13の撚りの熱セット率85%(残留トルク15%)
の処理を施す場合には、糸条13の熱セット処理前のトル
クを80〜88T/50cmを13T/50cmにすれ
ばよいので、図8から熱セット時間を30秒とすればよ
いことがわかる。そして、熱セットする衣料用の糸条と
しては新合繊やミシン糸等の200de〜300deの
ものが考えられ、糸条13(92de)に対して体積比が
約3倍(直径比が約1.7倍)となるので、これを第9
実験例により熱セット率85%で熱セットする場合には
熱セット時間を糸条13の撚りを熱セットする場合の3倍
の90秒程度とすればよい。また、この熱セット時間は
上記装置を用いた作業効率等を考慮すると実用的にはこ
の90秒が上限と考えられる。
【0045】<第11実験例>撚り数が632T/M、
1472T/M、および1945T/Mの3種類の糸条
13を準備し、流体槽16の設定温度(熱セット温度)は固
定して流体18中への浸漬時間(熱セット時間)を以下の
条件に変えてそれぞれの糸条13の撚りを熱セットし、撚
り数による熱セット効果の変化を測定した。なお、糸条
13の熱セット前トルクはそれぞれ80〜88(T/50
cm)、80〜88(T/50cm)、112〜127
(T/50cm)であった。
【0046】熱セット温度:80℃ 熱セット時間:1秒、2.5秒、5秒、10秒、15
秒、30秒 残留トルクの測定結果を図9に示す。図9では熱セット
効果をターン数(T/50cm)の残留トルクで示して
いるため、撚り数によって熱セット効果に差があるよう
に思われるが、図10に熱セット率に対応する残留トル
ク(%)で示すように、1472T/Mおよび1945
T/Mの撚り数の糸条13には熱セット効果に大きな差は
認められない。そのため、撚り数1500〜2000T
/Mでは熱セット時間を一定とした場合の撚り数の影響
は少ないと思われる。
【0047】<第12実験例>糸条13に吊下げるおもり
36の重さを換えることにより糸条13に25grまたは5
0grの張力を付与した状態で流体槽16の設定温度(熱
セット温度)は固定し流体18中への浸漬時間(熱セット
時間)を以下の条件に変えて糸条13の撚りを熱セット
し、張力による熱セット効果の変化を測定した。なお、
糸条13の熱セット前トルクは80〜88(T/50c
m)であった。
【0048】熱セット温度:80℃ 熱セット時間:5秒〜30秒 残留トルクの測定結果を図11に示す。図11から明ら
かなように、糸条13に付与する張力が小さい方が熱セッ
ト効果は高い。
【0049】以上説明したように、先の実施例では、熱
セット温度を90℃〜100℃の高温にして糸条13の撚
りを熱セットするため熱セット時間が0.25秒〜2.
5秒と短くなっているが、本発明では、熱セット温度を
60℃等の低温にした場合や糸条13の撚りの熱セット率
によっては熱セット時間を長くすることもできる。この
熱セット時間の上限を限定する必要はないが、流体槽16
の内槽の深さや糸条13の走行速度等を考慮すると熱セッ
ト時間は上述実施例と同様に90秒以下が適当である。
すなわち、熱セット温度を60℃を超える100℃以下
の所定温度にするとともに、熱セット時間を0.1秒か
ら90秒までの所定時間にすることにより、上述した実
験例と同様な効果を得ることができ、所望の熱セット率
で撚りを熱セットされたスチームボックス法と同等の風
合いを有する糸条13を得ることができる。
【0050】また、先の実施例では、糸条13を流体18中
に浸漬させているが、浸漬させることなく糸条13に流体
18を接触させることもできる。例えば、図12に示すよう
に、流体18を60℃を超える100℃以下の所定温度に
加熱して貯留する流体槽50と、その流体18に外周の一部
が接する第1ローラ51と、流体18から離隔した位置で第
1ローラ51に圧接する第2ローラ52と、からなる水分付
与装置55を用い、撚糸スピンドル11が撚りかけしてスネ
ルガイド14からフィードローラ15へと導いた所定速度で
走行する糸条13を、第1ローラ51の外周に係合させるこ
とによって、走行糸条13に流体18を0.1秒から90秒
までの所定の熱処理時間だけ接触させることができる。
この場合、第1ローラ51および第2ローラ52の圧接部で
流体18の付着量をある程度均一にした後、除湿装置20に
より外表部の余剰な流体18を完全に除去し、乾燥装置21
内で直接または間接的に加熱して乾燥する。このような
処理によっても、先の実施例と同様な作用効果を得るこ
とができ、糸条13の表層および芯部の差なく均一に、か
つ、極めて迅速にその撚りを均一に熱セットすることが
できる。なお、50a、50bは流体槽50に形成された糸条
13が通過する貫通穴である。
【0051】なお、この他の態様では、撚りのかかった
糸条に流体を付与する手段として、流体に一部が浸った
ローラを用いたが、糸条に流体を噴霧させる、あるいは
ガイドに成形した放出穴から流体を流出させて、ガイド
表面に流体を付着させ、そのガイド表面に糸条を走行さ
せる等の方法により糸条を流体に接触させるようにして
も同様の効果が得られる。
【0052】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、撚りをか
けられた糸条を、60℃を超える100℃以下の所定温
度に加熱した流体に0.1秒から90秒までの所定の熱
処理時間だけ浸漬させるので、糸条の芯部まで加熱流体
が迅速に浸透してその単糸間に介在する空気を追い出す
とともにその表層から芯部までの単糸を素早く均一に加
熱することができ、糸条を表層から芯部まで均一に熱固
定することができる。したがって、スチームボックス法
により処理した糸条の風合いと比較しても遜色のない糸
条を得ることができる。
【0053】また、請求項2記載の発明によれば、撚り
をかけられ所定走行経路を走行する糸条を、その走行中
に60℃を超える100℃以下の所定温度に加熱した流
体に0.1秒から90秒までの所定の熱処理時間だけ接
触させるので、請求項1記載の発明の効果に加え、風合
いが劣ることなく表層から芯部まで均一に熱固定した糸
条を連続的に得ることができ、巻き返すことなくその糸
条を所定量巻き取ったパッケージを低コストに得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る糸条の撚り固定方法を実施する糸
条の撚り付与装置の一例を示す図であり、その全体構成
図である。
【図2】本発明に係る糸条の撚り固定方法を実験する装
置の一例を示す図であり、その斜視図である。
【図3】糸条のトルクの測定方法を説明する説明図であ
る。
【図4】従来の乾式連続法を実験する装置を示す図であ
り、その斜視図である。
【図5】本発明に係る糸条の撚り固定方法を実験した第
1実施例およびこれと比較する従来の乾式連続法を実験
した第1比較例のそれぞれによる熱固定の効果を示す図
であり、熱固定された糸条の残留トルクを示すグラフで
ある。
【図6】その第2、3実施例および第2比較例のそれぞ
れによる熱固定の効果を示す図であり、熱固定された糸
条の残留トルクを示すグラフである。
【図7】その第4〜7実施例のそれぞれによる熱固定の
効果を示す図であり、熱固定された糸条の残留トルクを
示すグラフである。
【図8】その第8〜10実施例のそれぞれによる熱固定
の効果を示す図であり、熱固定された糸条の残留トルク
を示すグラフである。
【図9】その第11実施例のそれぞれによる熱固定の効
果を示す図であり、熱固定された糸条の残留トルクを示
すグラフである。
【図10】図9に示す熱固定の効果を残留トルク率で示
したグラフである。
【図11】その第12実施例のそれぞれによる熱固定の
効果を示す図であり、熱固定された糸条の残留トルクを
示すグラフである。
【図12】その一例の他の態様の要部を示す図であり、
その断面図である。
【符号の説明】
13 糸条 16、50 流体槽 18 流体 11 撚糸スピンドル 12 供給糸パーン 14 スネルガイド 15 フィードローラ 17 ローラ 19 引取ローラ 23 巻取装置 24 パッケージ 31 熱セット装置 51 第1ローラ 52 第2ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤澤 政博 愛媛県松山市北吉田町77 帝人製機株式会 社松山工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】実質的にポリエチレンテレフタレートから
    なる撚りのかかった糸条を、60℃を超える100℃以
    下の所定温度に加熱された流体中に、0.1秒から90
    秒までの所定の熱処理時間だけ浸漬させ、該糸条に前記
    撚りを一時的に固定することを特徴とする糸条の撚り固
    定方法。
  2. 【請求項2】実質的にポリエチレンテレフタレートから
    なる撚りのかかった糸条を所定走行経路で走行させると
    ともに、該走行中の糸条に、60℃を超える100℃以
    下の所定温度に加熱された流体を、0.1秒から90秒
    までの時間に設定された所定の熱処理時間だけ接触さ
    せ、該糸条に前記撚りを一時的に固定することを特徴と
    する糸条の撚り固定方法。
JP3434194A 1993-12-07 1994-03-04 糸条の撚り固定方法 Pending JPH07243145A (ja)

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