JPH07242656A - チオフェンオキシム誘導体 - Google Patents

チオフェンオキシム誘導体

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JPH07242656A
JPH07242656A JP6315122A JP31512294A JPH07242656A JP H07242656 A JPH07242656 A JP H07242656A JP 6315122 A JP6315122 A JP 6315122A JP 31512294 A JP31512294 A JP 31512294A JP H07242656 A JPH07242656 A JP H07242656A
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JP
Japan
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compound
group
formula
thienyl
acid
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Application number
JP6315122A
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English (en)
Inventor
Yutaka Kawashima
豊 川島
Tomoki Ota
知己 太田
Minoru Taguchi
稔 田口
Akiyo Horiguchi
亜生代 堀口
Katsuo Hatayama
勝男 畑山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 α1−アドレナリン受容体を遮断することに
より優れた排尿障害改善作用を示し、しかも副作用の少
ない化合物を提供する。 【構成】 式 【化1】 (式中、R1は水素原子またはアルキル基を示し、R2
置換もしくは無置換のフェニル基または置換もしくは無
置換の2−ピリジル基を示す。)で表されるチオフェン
オキシム誘導体及びその酸付加塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、α1−アドレナリン受
容体を遮断することにより排尿障害改善作用を有し、し
かも副作用の少ないチオフェンオキシム誘導体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】α1−アドレナリン受容体遮断薬は、主
に降圧薬として用いられており、心拍出量や、臓器還流
量を減少させず、心機能低下患者にも使用できることが
特徴であり、このようなα1−アドレナリン受容体遮断
薬として、プラゾシン、ドキサゾシン、ウラピジルなど
が知られている。また、近年α1−アドレナリン受容体
遮断薬は、前立腺肥大に伴う排尿困難などの排尿障害の
改善薬としても用いられているが、この際、前述の降圧
作用などは副作用となる。これに対して、優れた排尿障
害改善作用を有し、しかも降圧作用などの副作用が少な
い化合物は知られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、優れ
た排尿障害改善作用を示し、しかも副作用の少ない化合
物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究を
進めた結果、ある種のチオフェンオキシム誘導体が前記
目的を達成することを見いだし、本発明を完成した。す
なわち、本発明は式
【0005】
【化2】
【0006】(式中、R1は水素原子または炭素原子数
1〜4個のアルキル基を示し、R2はフェニル基、「ハ
ロゲン原子、炭素原子数1〜4個のアルキル基、炭素原
子数1〜4個のアルコキシ基及びニトロ基」からなる群
より選ばれる基の1〜2個で置換されたフェニル基、2
−ピリジル基または「ハロゲン原子、炭素原子数1〜4
個のアルキル基及び炭素原子数1〜4個のアルコキシ
基」からなる群より選ばれる基の1〜2個で置換された
2−ピリジル基を示す。)で表されるチオフェンオキシ
ム誘導体及びその薬学的に許容される酸付加塩である。
【0007】本発明において炭素原子数1〜4個のアル
キル基とは、直鎖状または分枝鎖状のものをいい、例え
ばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル
基、n−ブチル基、t−ブチル基などである。また、炭
素原子数1〜4個のアルコキシ基とは、直鎖状または分
枝鎖状のものをいい、例えばメトキシ基、エトキシ基、
n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ
基、t−ブトキシ基などである。ハロゲン原子とは、フ
ッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子であ
る。式(I)の化合物の薬学的に許容される酸付加塩と
は、無機酸又は有機酸が付加した塩を示す。この場合使
用する無機酸又は有機酸には薬学的に許容されるものな
らば特に制限はなく、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、
燐酸、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、フマ
ル酸、コハク酸、酒石酸、シュウ酸、アスコルビン酸、
サリチル酸、乳酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、パラ
トルエンスルホン酸を挙げることができる。
【0008】なお、R2で定義されるフェニル基または
2−ピリジル基の置換基が2個である場合、当該置換基
は同一であっても異なっていてもよい。また、式(I)
の化合物には、Z型、E型の2種の幾何異性体が存在す
るが、本発明においては、Z型、E型およびそれらの混
合物のいずれをも含む。本発明においては、4−[4−
(2−メトキシフェニル)ピペラジニル]−1−(2−
チエニル)−1−ブタノン O−メチルオキシム及びそ
の塩酸塩が最も好ましい。
【0009】本発明の化合物は、例えば下記に示す方法
に従って製造することができる。すなわち、まず、式
【0010】
【化3】
【0011】で表される化合物と、式
【0012】
【化4】
【0013】(式中、R2は前記と同意義である。)で
表される化合物を溶媒中反応させることにより、式
【0014】
【化5】
【0015】(式中、R2は前記と同意義である。)で
表される化合物を得る。ここで、溶媒としては、ベンゼ
ン系溶媒(トルエン、ベンゼンなど)などを用いること
ができる。反応温度は0〜150℃であり、反応時間は
10分間〜48時間である。なお本反応では、塩基(例
えば炭酸カリウム、トリエチルアミンなど)とヨウ化金
属(例えば、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウムなど)
を用いることもできる。
【0016】次に、上記で得た化合物と、式 H2NOR1・HCl (式中、R1は前記と同意義である。)で表される化合
物を溶媒中、酢酸ナトリウム存在下に反応させることに
より式(I)の化合物を得ることができる。ここで、溶
媒としてはアルコ−ル系溶媒(例えばメタノ−ル、エタ
ノ−ル)を用いることができる。反応温度は0〜100
℃であり、反応時間は10分間〜48時間である。
【0017】
【発明の効果】本発明の化合物は、α1−アドレナリン
受容体を遮断することにより優れた排尿障害(例えば前
立腺肥大に伴う排尿困難およびそれに伴う膀胱機能障害
など)を改善する作用を有し、しかも降圧作用などの副
作用が少ないので、排尿障害改善薬として有用な化合物
を提供することが可能となった。
【0018】この目的のため、本発明の化合物は、通常
の製剤技術により各種剤型の製剤に調製して経口的にま
たは非経口的に(例えば静脈内に)投与することができ
る。ここで、経口投与製剤の剤型としては、錠剤、顆粒
剤、カプセル剤などの固形製剤または液剤、脂肪乳剤、
リポソーム製剤などの液体製剤を用いることができる。
また、静脈内投与製剤の剤型としては、水性もしくは水
性液剤、乳化剤、リポソーム製剤、懸濁剤などの液体製
剤または使用直前に溶解して使用する固形製剤などを用
いることができる。投与量は患者の症状、病気の種類、
患者の年齢または体重などにより異なるが、通常1日当
り0.1〜100mgであり、これを1日1回または数
回に分けて投与する。
【0019】
【実施例】以下、実施例及び試験例を挙げて本発明を更
に詳細に説明する。 (実施例1)4−[4−(2,3−ジメチルフェニル)ピペラジニ
ル]−1−(2−チエニル)−1−ブタノン オキシム
[式(I)においてR1が水素原子であり、R2が2,3
−ジメチルフェニル基である化合物] (1)4−クロロ−2’−ブチロチエノン1.5gと
2,3−ジメチルフェニルピペラジン1.82gをトル
エン30mlに溶解し、トリエチルアミン3.32ml
を加え15時間加熱還流する。反応液を減圧下溶媒留去
し、残渣に水を加え、塩化メチレン抽出し、水及び重曹
水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥、濾過後濃縮し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開
溶媒:ヘキサン:酢酸エチル=4:1〜3:1)に付
し、4−[4−(2,3−ジメチルフェニル)ピペラジ
ニル]−1−(2−チエニル)−1−ブタノン1.14
gを得た。 (2)上記(1)で得られた4−[4−(2,3−ジメ
チルフェニル)ピペラジニル]−1−(2−チエニル)
−1−ブタノン1.13gとヒドロキシルアミン塩酸塩
1.15gをメタノ−ル50mlに溶解し、酢酸ナトリ
ウム1.89gを加え5時間加熱還流した。反応液を減
圧下溶媒留去し、残渣に水を加えて塩化メチレン抽出
し、水及び重曹水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥、
濾過後濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(展開溶媒:ヘキサン:酢酸エチル=3:1〜酢
酸エチル)に付し、第一に溶出される化合物として標記
化合物の幾何異性体の一種(以下、低極性化合物と称す
る。)と第二に溶出される化合物として残る一種(以
下、高極性化合物と称する。)を得た。それぞれを酢酸
エチルで再結晶し、低極性化合物440mgと、高極性
化合物240mgを得た。
【0020】低極性化合物 m.p.173〜176℃1 H−NMR(CDCl3) δ(ppm);1.97
(2H,quint,J=7Hz),2.21(3H,
s),2.26(3H,s),2.48(2H,t,J
=7Hz),2.58〜2.80(4H,m),2.8
6(2H,t,J=7Hz),2.97(4H,m),
6.87〜7.13(4H,m),7.26(2H,
m),9.89(1H,bs)。 高極性化合物 m.p.181〜183℃1 H−NMR(CDCl3) δ(ppm);1.57
(1H,bs),2.05(2H,quint,J=7
Hz),2.21(3H,s),2.26(3H,
s),2.48〜2.85(8H,m),2.95(4
H,m),6.86〜7.00(2H,m),7.02
〜7.14(2H,m),7.51(2H,d,J=5
Hz)。
【0021】実施例1と同様にして以下の化合物を合成
した。4−[4−(6−メチル−2−ピリジル)ピペラジニ
ル]−1−(2−チエニル)−1−ブタノン オキシム
の低極性化合物 m.p.174〜175℃1 H−NMR(CDCl3) δ(ppm);1.95
(2H,quint,J=7Hz),2.40(3H,
s),2.47(2H,t,J=7Hz),2.60
(4H,m),2.83(2H,t,J=7Hz),
3.62(4H,m),6.44(1H,d,J=8H
z),6.50(1H,d,J=7Hz),7.01
(1H,dd,J=5,4Hz),7.24(2H,
m),7.36(1H,dd,J=7,8Hz),9.
88(1H,bs)。4−[4−(6−メチル−2−ピリジル)ピペラジニ
ル]−1−(2−チエニル)−1−ブタノン オキシム
の高極性化合物 m.p.158〜159℃1 H−NMR(CDCl3) δ(ppm);1.98
(2H,quint,J=7Hz),2.40(3H,
s),1.98〜2.73(6H,m),2.74(2
H,t,J=7Hz),3.60(4H,m),6.4
4(1H,d,J=8Hz),6.49(1H,d,J
=7Hz),7.07(1H,m),7.36(1H,
dd,J=7,8Hz),7.48(2H,d,J=5
Hz),10.98(1H,bs)。
【0022】4−[4−(3−ニトロフェニル)ピペラ
ジニル]−1−(2−チエニル)−1−ブタノン オキ
シムの低極性化合物 m.p.182〜183℃1 H−NMR(DMSO−d6) δ(ppm);1.7
2(2H,quint,J=7Hz),2.38(2
H,t,J=7Hz),2.48(4H,m),2.7
2(2H,t,J=7Hz),3.36(4H,m),
7.06(1H,dd,J=5,4Hz),7.33〜
7.51(4H,m),7.52〜7.76(2H,
m),11.12(1H,s)。4−[4−(3−ニトロフェニル)ピペラジニル]−1
−(2−チエニル)−1−ブタノン オキシムの高極性
化合物 m.p.204〜206℃1 H−NMR(DMSO−d6) δ(ppm);1.7
9(2H,quint,J=7Hz),2.41(2
H,t,J=7Hz),2.53(4H,m),2.7
2(2H,t,J=7Hz),3.25(4H,m),
7.15(1H,dd,J=5,4Hz),7.33〜
7.68(5H,m),7.73(1H,d,J=5H
z),11.62(1H,s)。
【0023】4−[4−(2−メトキシフェニル)ピペ
ラジニル]−1−(2−チエニル)−1−ブタノン オ
キシムの低極性化合物 m.p.152〜154℃1 H−NMR(CDCl3) δ(ppm);1.98
(2H,quint,J=7Hz),2.52(2H,
t,J=7Hz),2.75(4H,bs),2.81
(2H,t,J=7Hz),3.19(4H,bs),
3.87(3H,s),6.8〜7.1(5H,m),
7.2〜7.3(2H,m),10.87(1H,
s)。4−[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジニル]−
1−(2−チエニル)−1−ブタノン オキシムの高極
性化合物 m.p.156〜158℃1 H−NMR(CDCl3) δ(ppm);2.0〜
2.2(2H,m),2.5〜2.7(2H,m),
2.75(2H,t,J=7Hz),2.78(4H,
bs),3.19(4H,bs),3.88(3H,
s),6.8〜7.1(5H,m),7.47(2H,
d,J=5Hz),11.86(1H,bs)。
【0024】(実施例2)4−[4−(3−ニトロフェニル)ピペラジニル]−1
−(2−チエニル)−1−ブタノン O−メチルオキシ
ム[式(I)においてR 1がメチル基であり、R 2が3−
ニトロフェニル基である化合物]の低極性化合物のシュ
ウ酸塩 (1)実施例1と同様にして4−[4−(3−ニトロフ
ェニル)ピペラジニル]−1−(2−チエニル)−1−
ブタノン O−メチルオキシムの低極性化合物640m
gを得た。 (2)上記(1)で得た化合物630mgをエタノ−ル
−エ−テルの混合溶液に溶解し、シュウ酸146mgを
加え析出物を濾取し、エタノ−ルで再結晶して、標記化
合物511mgを得た。 m.p.186〜188℃1 H−NMR(DMSO−d6) δ(ppm);1.8
5(2H,quint,J=7Hz),2.68(4
H,m),2.98(4H,m),3.43(4H,
m),3.88(3H,s),7.11(1H,dd,
J=5,4Hz),7.41〜7.76(6H,m)。
【0025】実施例2と同様にして以下の化合物を合成
した。4−[4−(3−ニトロフェニル)ピペラジニル]−1
−(2−チエニル)−1−ブタノン O−メチルオキシ
ムの高極性化合物のシュウ酸塩 (化合物1) m.p.167〜169℃1 H−NMR(DMSO−d6) δ(ppm);1.9
6(2H,quint,J=7Hz),2.75(2
H,t,J=7Hz),2.88〜3.12(6H,
m),3.45(4H,m),3.85(3H,s),
7.18(1H,dd,J=5,4Hz),7.38〜
7.57(2H,m),7.58〜7.74(3H,
m),7.81(1H,d,J=5Hz)。4−[4−(2,3−ジメチルフェニル)ピペラジニ
ル]−1−(2−チエニル)−1−ブタノン O−メチ
ルオキシムの低極性化合物のシュウ酸塩 m.p.174〜176℃1 H−NMR(DMSO−d6) δ(ppm);1.8
8(2H,quint,J=7Hz),2.14(3
H,S),2.21(3H,s),2.76(2H,
t,J=7Hz),2.85〜3.32(10H,
m),3.87(3H,s),6.82〜6.99(2
H,m),7.00〜7.10(1H,t,J=8H
z),7.12(1H,dd,J=5,4Hz),7.
48(1H,d,J=4Hz),7.56(1H,d,
J=5Hz)。4−[4−(2,3−ジメチルフェニル)ピペラジニ
ル]−1−(2−チエニル)−1−ブタノン O−メチ
ルオキシムの高極性化合物のシュウ酸塩 (化合物2) m.p.172〜174℃1 H−NMR(DMSO−d6) δ(ppm);1.9
8(2H,quint,J=7Hz),2.15(3
H,s),2.21(3H,s),2.77(2H,
t,J=7Hz),2.87〜3.35(10H,
m),3.97(3H,s),6.85〜6.98(2
H,m),7.00〜7.13(1H,t,J=8H
z),7.19(1H,dd,5,4Hz),7.64
(1H,d,J=4Hz),7.82(1H,d,J=
5Hz)。
【0026】4−[4−(2,3−ジメチルフェニル)
ピペラジニル]−1−(2−チエニル)−1−ブタノン
O−エチルオキシムの低極性化合物のシュウ酸塩 m.p.173〜176℃1 H−NMR(DMSO−d6) δ(ppm);1.2
4(3H,t,J=7Hz),1.88(2H,qui
nt,J=7Hz),2.14(3H,s),2.20
(3H,s),2.26(2H,t,J=7Hz),
2.87〜3.21(10H,m),4.14(2H,
quint,J=7Hz),6.84〜6.97(2
H,m),6.98〜7.14(2H,m),7.46
(1H,d,J=4Hz),7.55(1H,d,J=
5Hz)。4−[4−(2,3−ジメチルフェニル)ピペラジニ
ル]−1−(2−チエニル)−1−ブタノン O−エチ
ルオキシムの高極性化合物のシュウ酸塩 m.p.158〜160℃1 H−NMR(DMSO−d6) δ(ppm);1.3
0(3H,t,J=7Hz),1.98(2H,qui
nt,J=7Hz),2.15(3H,s),2.21
(3H,s),2.77(2H,t,J=7Hz),
2.88〜3.27(10H,m),4.22(2H,
q,J=7Hz),6.84〜6.96(2H,m),
7.05(1H,t,J=8Hz),7.18(1H,
dd,J=5,4Hz),7.63(1H,d,J=4
Hz),7.81(1H,d,J=5Hz)。
【0027】4−[4−(3−ニトロフェニル)ピペラ
ジニル]−1−(2−チエニル)−1−ブタノン O−
エチルオキシムの低極性化合物のシュウ酸塩 m.p.180〜182℃1 H−NMR(DMSO−d6) δ(ppm);1.2
4(3H,t,J=7Hz),1.85(2H,qui
nt,J=7Hz),2.68〜2.88(4H,
m),2.94(4H,m),3.42(4H,m),
4.14(2H,q,J=7Hz),7.11(1H,
dd,J=5,4Hz),7.40〜7.75(6H,
m)。4−[4−(3−ニトロフェニル)ピペラジニル]−1
−(2−チエニル)−1−ブタノン O−エチルオキシ
ムの高極性化合物のシュウ酸塩 (化合物3) m.p.176〜178℃1 H−NMR(DMSO−d6) δ(ppm);1.3
0(3H,t,J=7Hz),1.97(2H,m),
2.75(2H,t,J=7Hz),2.87〜3.2
0(6H,m),3.47(4H,m),4.22(2
H,quint,J=7Hz),7.18(1H,
m),7.39〜7.57(2H,m),7.58〜
7.77(3H,m),7.81(1H,d,J=5H
z)。
【0028】(実施例3)4−[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジニル]−
1−(2−チエニル)−1−ブタノン O−メチルオキ
シム[式(I)においてR 1がメチル基であり、R 2が2
−メトキシフェニル基である化合物]の低極性化合物の
塩酸塩 (化合物4) (1)実施例1と同様にして4−[4−(2−メトキシ
フェニル)ピペラジニル]−1−(2−チエニル)−1
−ブタノン O−メチルオキシムの低極性化合物680
mgを得た。1 H−NMR(CDCl3) δ(ppm);1.84
(2H,quint,J=8Hz),2.47(2H,
t,J=8Hz),2.63(4H,m),2.77
(2H,t,J=8Hz),3.09(4H,m),
3.86(3H,s),3.95(3H,s),6.8
1〜7.06(4H,m),7.20〜7.31(2
H,m)。
【0029】(2)上記(1)で得た化合物670mg
をエタノ−ル−エ−テルの混合溶液に溶解し、4規定
塩化水素/酢酸エチル溶液を加え、析出物を濾取し、エ
タノ−ルで再結晶して、標記化合物603mgを得た。 m.p.162〜164℃1 H−NMR(DMSO−d6) δ(ppm);1.9
9(2H,quint,J=7Hz),2.77(2
H,m),3.04〜3.27(6H,m),3.38
〜3.60(4H,m),3.78(3H,s),3.
89(3H,s),6.90〜7.08(4H,m),
7.12(1H,dd,J=5,4Hz),7.52
(1H,d,J=4Hz),7.58(1H,d,J=
5Hz),10.96(1H,bs)。
【0030】実施例3と同様にして以下の化合物を合成
した。4−[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジニル]−
1−(2−チエニル)−1−ブタノン O−メチルオキ
シムの高極性化合物 1 H−NMR(CDCl3) δ(ppm);1.94
(2H,quint,J=8Hz),2.51(2H,
t,J=8Hz),2.60〜2.85(6H,m),
3.10(4H,m),3.85(3H,s),4.0
3(3H,s),6.83〜7.11(5H,m),
7.48〜7.57(2H,m)。4−[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジニル]−
1−(2−チエニル)−1−ブタノン O−メチルオキ
シムの高極性化合物の塩酸塩 (化合物5)1 H−NMR(DMSO−d6) δ(ppm);2.1
2(2H,quint,J=7Hz),2.80(2
H,m),3.04〜3.33(6H,m),3.37
〜3.64(4H,m),3.82(3H,s),3.
98(3H,s),6.8〜7.08(4H,m),
7.18(1H,dd,J=5,4Hz),7.68
(1H,d,J=4Hz),7.82(1H,d,J=
5Hz),11.35(1H,bs)。
【0031】(試験例1)[α1受容体結合試験] α1受容体結合試験はGreengrassとBremner[Eur. J. P
harmacol.,第55巻,第323ページ(1979年)]の方法に
準じて行った。ラットを断頭し脳を摘出した後、30倍
量の50mM トリス−塩酸(pH7.4)でホモジェ
ナイズした。これを1,000×gで5分間遠心し、上
清をさらに48,000×gで20分間遠心し、沈渣を
得た。沈渣を50mM トリス−塩酸(pH7.4)に
懸濁させ、再度48,000×gで20分間遠心した。
この沈渣を1.0mg/mlプロテインとなるように、
50mM トリス−塩酸(pH7.4)に懸濁させ、α
1受容体標品とした。
【0032】受容体標品1.0mlに0.6nM [3
H]プラゾシンおよび種々濃度の検体を添加し、25℃
で30分間反応させた。反応終了後ガラスフィルター
(Whatman GF/B)で急速濾過し、フイルターは3mlの
50mM トリス−塩酸(pH7.4)で3回洗浄し
た。フィルター上の放射活性は、液体シンチレーション
カウンターにより測定した。検体を添加しないときの放
射活性から、10μMのプラゾシン存在下に得られる放
射活性を差し引き、これをコントロールの特異的結合と
した。検体添加時に得られる放射活性からコントロール
に対する割合を求め、検体濃度に対してプロットした。
コンピューターによるカーブフィッティングから各検体
の50%阻害濃度(IC50値)を計算した。結果を表1
に示した。
【0033】
【表1】
【0034】(試験例2)[排尿障害改善作用試験] 排尿障害改善作用試験は、FEDERATION PROCEEDINGS,第
45巻,第11号(1986年)に記載の方法に準じて行った。
ペントバルビタール麻酔下、雄性イヌ(体重7〜10K
g,ビーグル犬,1群3匹)より前立腺を摘出した。常
法によりイヌ摘出前立腺平滑筋標本を作成し、マグヌス
法にて等尺性の張力を測定した。60〜90分のインキ
ュベーションの後、フェニレフリン(10-7〜10-4M)を
累積的に投与し、コントロールの用量反応曲線を得た。
フェニレフリン洗浄後、検体(10-8〜10-6M)を15分間
作用させた後、その存在下再度フェニレフリン(10-7
10-3M)を累積的に投与して、同様に用量反応曲線を得
た。これら2つの用量反応曲線から各検体のIC50値を
算出した。 結果を表2に示す。
【0035】
【表2】
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C07D 409/12 213:74 333:22) (72)発明者 堀口 亜生代 東京都豊島区高田3丁目24番1号 大正製 薬株式会社内 (72)発明者 畑山 勝男 東京都豊島区高田3丁目24番1号 大正製 薬株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 (式中、R1は水素原子または炭素原子数1〜4個のア
    ルキル基を示し、R2はフェニル基、「ハロゲン原子、
    炭素原子数1〜4個のアルキル基、炭素原子数1〜4個
    のアルコキシ基及びニトロ基」からなる群より選ばれる
    基の1〜2個で置換されたフェニル基、2−ピリジル基
    または「ハロゲン原子、炭素原子数1〜4個のアルキル
    基及び炭素原子数1〜4個のアルコキシ基」からなる群
    より選ばれる基の1〜2個で置換された2−ピリジル基
    を示す。)で表されるチオフェンオキシム誘導体及びそ
    の薬学的に許容される酸付加塩。
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